小日向 100平連覇 男子総合3位スタート/日本学生選手権

2015.09.05
 86年ぶりの男子総合優勝を目指す日本学生選手権が幕を開けた。初日は小日向一輝(商3=千葉商科大付)が100m平泳ぎで連覇を果たし、矢島優也(商1=春日部共栄)が初のインカレで銅メダルに輝いた。一方で400mリレーでは引き継ぎミスから予選で失格となり、大きな得点源を手放す波乱もあった。それでも決勝に6人、B決勝に4人が進むと、115点を稼いで暫定3位に踏みとどまった。
 総合3位を目指す女子は400mリレーで3位、神村万里恵(情コミ3=八王子)が200m背泳ぎで2位など取りこぼしのない成績で得点を重ねる。総勢8人と小規模ながら暫定5位で1日目を終えた。

小日向100平で2連覇
 100mも小日向のものだ。200m平泳ぎを得意とする小日向だが、100m平泳ぎで昨年に続く優勝を飾った。「前半に思い切れば行けるかな」と1分切りを狙って果敢に攻めた。50mの折り返しは28秒41と抜け出して周りに差をつける。トップを譲ることなく、最後はタッチの差で優勝をもぎ取った。目標には及ばないながらも1分00秒56と自己ベストまで約0秒1に迫る好タイムでの優勝に、レース後の小日向は終始にこやか。「1位は絶対だった」と余裕ありげに連覇を喜んだ。
 トップスイマーの貫録がある。7月にユニバーシアード、8月にワールドカップと連戦。いずれも決勝に残る高レベルを維持している。今レースにはその疲れがあったとしながらも、勝負に出て優勝する強さを見せた。リレー失格後の優勝はチームの後押しにもなり「4継の分も上位に近づいた」と小日向も自信を深める。総合優勝へ向け大きく貢献した。「個人で40点取る」と意気込む小日向は、最終日の200m平泳ぎで入学来の3連覇を狙う。

細田の追い上げで3位
 女子400mフリーリレーでアンカー細田梨乃(情コミ2=湘南工科大付)が昨年同様猛烈な勢いの巻き返しを見せた。5番手で引き継ぐと最初に早大を追い越し、最後のターンで目の前の法大を捉える。1秒08差をひっくり返し2年連続で銅メダルを獲得した。細田は「住吉(茉莉・情コミ4=成田)さんが最初から本気で泳いでつなげてくれたから自分も頑張ろうと思った」と先輩の意思を受け継ぎ、アンカーの役目を全うした。
 予選は3分47秒78で5位通過し、無事決勝へ進出。決勝では「個人種目が駄目だったから、活躍をアピールしたかった」と1泳の住吉が56秒41で4位日体大に僅差で勝ち3位で次へつなぐ。続く2泳、3泳で5位になったが、追われるより追うのを得意とする細田は、去年のインカレと同じく3位まで順位を引き上げた。

丸山徹(営2=春日部共栄) 50m自由形で惜しくも表彰台を逃す
「予選よりタイムが上がったが、リレーでの失格をカバーできず、残念。ただ、22秒台がでたのは久しぶりで100mもしっかり臨みたい」

川﨑駿(商2=市立船橋) 予選で自己ベストを更新し、男子50m自由形7位に入賞
「初めての決勝で、入場から盛り上がって楽しかった。表彰台を狙っていて途中まで行けると思っていたが最後の15mでばてた」

平井彬嗣(政経4=市立船橋) 男子400m自由形で自己ベストを更新
「メダルが取れず残念だがベストが出て嬉しい。1500mにつながる良いレースができた。1500mは日本記録保持者の山本さんが出した14分54秒80をこの大会で割れたらいいなと思っている」

矢島 初めてのインカレで3位に入賞した
「初めてのインカレで緊張して固くなりベストが出ず情けない。自分のためにもチームのためにも結果を出して恩返ししたい」

平井健太(商3=千葉商科大付) 男子200mバタフライ4位で表彰台を逃した
「納得はしていない。表彰台に上れたら良かったが。200mは後半持たなかったので100mの方が(結果は)いいんじゃないかと思う」

神村 女子200m背泳ぎで2位もタイムが伸び悩み涙した
「準優勝も記録も納得いっていない。悔しいというより、残念というかどうしようもないというか。両サイドの人に惑わされないようにと思っていたら遅いペースになってしまった」

[渡辺由理佳・村田萌衣子]