早大に惜敗 開幕2戦で勝ち星なし/関東学生秋季1部リーグ戦

2015.08.31
 開幕戦を引き分けで終えた明大は、2戦目に強豪の早大と対戦。1点を争う好ゲームを展開するも、ディフェンスの乱れからリードを許し最後に追い上げるも、わずかにおよばず28―30で敗戦。開幕2試合で勝利を挙げることはできなかった。

 ディフェンスで流れをつくることができなかった。前半から競り合った展開が続いたが、後半12分過ぎから早大のセットオフェンスを全く止められない時間が続き、少しずつリードを広げられてしまう。前日17得点を挙げた吉野樹(政経3=市川)のロングシュートやサイドシュートでなんとか得点を挙げるも、ディフェンスで相手の攻撃を止められず、流れをつかめなかった。「ディフェンスとキーパーがどうも良くなかった」(松本勇監督)と、テーマとするディフェンスができず、日体大戦で得点源となった速攻もあまり見られなかった。残り5分を切ったところで、キーパー八木信之輔(政経4=国分寺)の連続セーブと池田稔主将の速攻で1点差にまでは迫ったもの、その後の早大の攻撃を守り切れず28―30で敗戦した。

 課題ははっきりしている。ディフェンス、さらにはそこからの速攻だ。ディフェンスからリズムをつくるチームなだけに、相手の攻撃を抑えられない時間が続くと、流れを取り戻せない。ディフェンスでしっかりとリズムをつくることで質の良いオフェンスにつなげたい。
 またこの日は、先日17得点を挙げた吉野にマークが集中。執拗なマンマークにもあい、吉野もチームも苦しんだ。それでも8得点を挙げるなど、吉野は意地を見せたが、チームは28得点と、攻撃面にも課題を残した。

 次週は今季1部昇格組の駿河台大、さらには春王者の東海大との対戦が控える。国士大と終盤まで競り合いを見せるなど勢いのある昇格組と、実力十分の王者。気の抜けない試合が続くが、飽きん初白星をつかみ、波に乗りたい。

[松井嚴一郎]

試合後のコメント
松本監督

「ディフェンスとキーパーがどうもうまくいかない。それと樹(吉野)のマークをあんなに厚くされると、他でもっと取らないといけない。何より今日はディフェンスがちょっと良くなかった。受けになっちゃってたし、当たりも低かった。相手がシュートを余裕を持って打てちゃってるので。やっぱり基本はディフェンス。28得点じゃ勝てないことはないけど、ちょっと少ない。そこも守って速攻がしっかりできることが大きい。あとはサイドシュートがもう少しほしい。ディフェンスをもう一度練習からやっていく。来週の東海でなんとかしたい」

池田主将
「悔しいですね、今日は。吉野にマーク厚くなった時に、練習ではサイドと45度のコンビネーションができてるけど、それを試合で生かせていない。ディフェンスを中心にしているチームなので、ディフェンスがいいとオフェンスでも脚が動くし、速攻も出る。あとは相手が退場したときにチャンスがあるけど、それを生かしきれてないので、小さいチャンスを確実にモノにしていきたい。インカレとかになってくると負けたら終わりなのでそういうところを大切にしていかないといけない。(来週の)駿河台はチャレンジャーでくると思うので、自分たちもチャレンジャーとしてやりたい。東海は春勝ってるけど、その時はディフェンスが良かった。シューターが決まってるチームなので、それに対してしっかり当たって、とにかくディフェンスでやりたい」