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大会直前インタビュー/全日本学生選手権大学対抗戦
ボードセーリング 2024.02.22日本一の大学を決める全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)が2月23日に開幕する。昨年度見事5連覇を果たし、今年度は6連覇を狙う明大。今年度最後の大会でもある大事な試合を前に、一人一人の思いを伺った。 (この取材は2月13日~19日にオンラインで行われました) 内藤紳之助主将(法4=アサンプション国際)――4年間団体戦メンバーですが年を経るにつれて団体戦に対する意識の変化などはありますか。 「元々入部した時点から目標というのは、団体戦で明治大学が優勝することっていうのが今まで全く変わらない、ぶれない目標だったので。正直、あまり変わってはないんですけど。ただ一つ大きな違いというのが、優勝を重ねていることで、今5連覇をしていて、その5連覇という重みがすごくのしかかってきていて、自分に。今のチーム内でそれにどう打ち勝とうかっていうのが課題と言いますか、変わった変化です」 ――団体戦を前にしてご自身が4年間大事にしてきたり成長したと感じたりしたことは何でしょうか。 「この4年間は、個人で優勝というよりかはこの明治大学で優勝したいっていう思いが強くて。今のところ5連覇できていて、自分の入学からは優勝を3回も経験させてもらえていて。やっと自分の代となって活動してきてやっぱり一番に考えたことは、チーム全員の技術面だったり、人間性だったり、そういったところを向上させていかなければならないと考えていて。実際にインカレ個人戦(全日本学生選手権)で自分の同期の大島春哉(商4=佐倉)が優勝してくれたり、追いかけるようにして3年生もぐんぐん伸びていってくれて本当に頼りがいのあるメンバーだなっていう風に、もちろん1年生も含めてみんなが頼りがいのあるメンバーなので。そういったところで自分がやってきたことっていうのが団体戦の結果として残せたら本当にいいなという風に思ってます」 ――改めて個人の目標とチームの目標をお願いします。 「個人的な目標としてはこの団体戦のレースのどのレースかで、絶対に明治が1、2、3位でフィニッシュするようなレースをつくれたらなっていう風に思ってます。チームとしての目標っていうところで、団体戦6連覇ということですけど、この団体戦6連覇っていうのは本当にもう壮大な目標だと思うので、ちょっと物怖じしちゃうんですけど、でもやっぱりこの1年間だったりこれまで、自分だったらこれまでの4年間で、3年生だったらこれまでの3年間っていうのを振り返った時に、やっぱりそれを達成するだけの実力と、その自信っていうのがあるという風に断言できるので。団体戦6連覇して有終の美を飾りたいなっていう風に思います」 大島――インカレ個人戦で日本一に輝いてから今まで、どのようなモチベーションでボードセーリングに向き合ってきましたか。 「1年生の頃から4年間、団体戦に向けて練習をやってきたので、団体戦でも勝たなくてはいけないというプレッシャーもあります。でも、個人戦で優勝できたことがすごく自分の自信につながっているので、団体戦でも個人戦の時と同じようなモチベーションで、同じような気持ちで走れたらいいなと思いながら練習してきました」 ――大学競技生活最後の大きな大会となると思います。この団体戦に懸ける思いを伺いたいです。 「正直、ここまですごく長くかったというのがあります。去年も団体戦に出ることを目標として1年間やってきたのですが、それが叶わず4年目にしてやっとというところがあって、4年間で1回しか出られない大会というのは中々ないので、それに向けて今年度が始まってから、個人戦よりも団体優勝ということをずっと考えてやっていたので、 やっとこの時が来たなという感じで、すごくワクワクしています」 ――現在のチームの雰囲気はいかがですか。 「団体戦は大学の部で戦うものなので、チームの雰囲気としてはメンバーはもちろん、メンバー以外の子たちも必死に応援してくれたり、メンバーが決まった後の練習でも、そのメンバーに食らいつくような姿勢を見せてくれているので、総力戦という意味では、例年通りの雰囲気かなと思っていますし、僕自身も最近は早寝早起きで体調も完璧なので、問題なくレースに臨めるかなと思います」 蓮田拓己(営3=明大中野)――初めて団体戦のメンバーに選ばれた時の気持ちはいかがでしたか。 「この1年を通して自分が団体戦で走るというのを目標として活動してきたので、うれしいというよりもやらなきゃいけない覚悟という気持ちの方がすごい大きかったです。1年前は自分は応援する立場で選手たちを見ていて、今度は自分が選手として出場するという意味で、緊張感というのはものすごいありますし、自分がチームの一員として日本一のなるという覚悟の部分がすごく大きかったと思います」 ――練習など去年から変えたところや力を入れていたことはございますか。 「この競技を始めて3年目で、技術的に少し余裕が出てきた分、自分の視野が広がって戦術的な面で選択肢が増えたというか、視野を広げられるようになったので、そこは自分にとっては大きな変化です。あとは学年が上がっていくごとに後輩ができて、後輩に説明するために言語化したり、自分の頭でより考えて競技に向き合う時間が増えました。そのおかげで、自分の苦手な部分だったり、得意な部分だったりがより鮮明になったなと思います」 ――本番ではどのようにチームに貢献していきたいですか。 「団体戦は風域やレースによって出るメンバーは変えられるんですけど、自分の得意風域としては、中・強風ぐらいだと思っています。自分の持ち味である安定した走りと、あとはチームを盛り上げるとか、そういうメンタル的な面でチームを鼓舞する姿勢だったり、レースだけじゃなくて、気持ちの面でも貢献していけると思っています」 森健太郎(文3=元石川)――この大会での個人的な目標を教えてください。 「上級生2人はこれで本当に最後なので、最後にどういう思いでやってきたかっていうのを全部受け取ってそれを後輩たちにつなげて、伝えて、チームをこれからも優勝させていくのが自分の目標なので、やっぱり2人の思いをしっかり感じ取りたいです」 ――団体戦のメンバーに選ばれるのは今年が初めてだと思いますが、選ばれた時はどのような気持ちでしたか。 「自分は絶対なるって、去年から思っていたのでなれてほっとした気持ちです。1、2年生の時、団体メンバーが本当にとんでもない思いで部を背負って、すごいプレッシャーなんだろうなというのをすごく思っていたので、その団体メンバーに自分がなって、やっと俺もあの時の先輩のようになれたんだという思いがすごい強かったです」 神田俊斗(法1=光)――インカレ6連覇が懸かった大会となりますが、今の気持ちはいかがですか。 「団体戦メンバーとして、自覚と責任を持って自分の出せる全力を尽くしたいと思っています」 ――団体戦メンバーとして、今プレッシャーを感じていますか。 「5連覇、今まで先輩方がつないできてくださったので、6連覇をしなくてはいけないなという気持ちと、たくさんの応援があるので、それに応えなくてはいけないプレッシャーはあります。でもいい緊張感なので、それを楽しんでレースに挑みたいです」 ――今大会に向けての意気込みをお願いします。 「目標に掲げてきた6連覇を必ず達成して、7連覇、8連覇と続いていけるような、チームを勢いづけるような団体戦にしたいと思います」 ――ありがとうございました。 [ボードセーリング担当一同]READ MORE -
エース・工藤、Ⅴリーグで躍動/V.LEAGUE DIVISION1
バレーボール 2024.02.19全日本大学選手権後からVC長野トライデンツ(以下、VC長野)に合流している工藤有史(政経4=清風)。代々木第二体育館で行われた対東京グレートベアーズ(以下、東京GB)戦では、内定選手ながら前日に引き続きフル出場を果たした。サーブレシーブはチーム最多の43本、サービスエース2本と攻守にわたり活躍を見せた。 ◆10・14~3・31 V.LEAGUE DIVISION1▼2・18 VC長野対東京GB戦(代々木第二体育館)VC長野1{25-23、20-25、23-25、33-35}3東京GB〇 観客数2749人と会場はほぼ満席となった今試合。VC長野にとってはアウェーであったが、多くのVC長野ファンが駆け付けた。ウォーミングアップ中から主将の池田颯太選手(令3営卒=現VC長野トライデンツ)など、チームメートと積極的にコミュニケーションを取る姿も見られた。 第1セット最終盤には、東京GBのラファエル・アラウージョ(ブラジル)をブロックで仕留め、工藤の連続得点でセットを先取した。第1セット中盤に続き第3セットにもサービスエースを繰り出し、サーブでもチームを勢いづかせる。大事な場面でサーブが回ってくることも多かったが「『決めたろ』とは思っていたが、いい意味でリラックスしていこうとも考えていた」。 (写真:工藤(左)と藤原奨太) 30点を超えるデュースとなった第4セット。途切れない緊張感の中、工藤はネット際での押し合いを制するなど攻守共に活躍を見せた。しかし最後の数点を取り切れず、33―35で東京GBの勝利となった。「4セット目の中盤から終盤はスパイクも決まって手応えはあったが、それ以上に相手の柳田さん(将洋)などは勝負どころの点の取り方を知っているなと感じた。やっぱりまだトップの人との差を感じた」。 試合を通し、流れが悪い時は一番声を出してチームを盛り上げた。内定選手ながら、すでにチームの主軸のような働きを見せた工藤。今後の活躍にさらなる期待がかかる。 [上原朋子] 試合後インタビュー――試合を振り返ってみていかがですか。 「全体を振り返ると、昨日よりかは全体的にどのプレーも良くなってましたし、昨日よりもいい場面が多くあったんですけど、やっぱりどのセットも最後の点を取り切れなかったっていうのが一番の敗因かなと思います。もちろん最後は個人技なんですけど、自分も最後サーブを打ち切れなかったのが勝てなかった要因ではあるかなと思います」 ――スパイクやサーブなど全体的に活躍されていましたが、具体的に手応えを感じた部分があったら教えてください。 「4セット目の中盤から終盤はスパイクも決まって手応えはあったんですけど、それ以上に相手の柳田さんであったりが、勝負どころでの点の取り方っていうのを知ってるなって感じました。手応えを感じたのはあるんですけど、やっぱりまだトップの人とは差があるなっていうのは感じました」 ――サーブで狙われがちだったと思いますが、ご自身ではどのように思われますか。 「4セット目の終盤ぐらいからは安定して返せてたんですけど、2、3セット目は崩されてたんで、試合を通して安定しないといけないですし、試合の中で修正していけるようにしないといけないかなと思います」 ――昨日、今日とフルでの出場でしたが膝の調子はいかがですか。 「まあ動く分には全然問題がないので。痛みがないわけではないですけど、大丈夫です」 ――次の試合に向けて一言お願いします。 「来週も上位のチームに当たるので、しっかり対策を練りながらも、自分たちのバレーをすることを第一に考えていいバレーをして勝ちたいなと思います」READ MORE -
自己ベスト続々更新 競歩の実力示す/日本選手権・20キロ競歩
競走 2024.02.19パリ五輪出場、自己ベスト更新など各選手が目標に向かいレースに臨んだ。学生から社会人まで多くの選手が参加し〝世界一熾烈な代表争い〟と称される今大会。そんなハイレベルな戦いに明大からは4名の選手が出場し、見事に3人が自己ベストを更新と好成績を残した。現役選手だけではなく明大OBも3人全員が入賞を果たし、明大競歩部門のシーズン幕開けにふさわしい幸先の良いスタートとなった。◆2・18 第107回日本選手権・20キロ競歩(六甲アイランド) ▼男子20キロ 16位 近藤 1時間23分15秒 自己ベスト 21位 長田 1時間24分46秒 自己ベスト 29位 櫻井 1時間27分15秒 自己ベスト ※村越は途中棄権 沿道には周回する選手を応援し続ける観客が並び、にぎわいを見せていた。昨年度よりも応援を受ける明大の出場選手が増え4人の選手が紫紺を背負い出場。序盤では集団でレースが進んだが、4キロ通過あたりから集団が崩れ始める。個人でのレースが展開され、周回遅れとなる選手も出たことで順位の見えづらいレースが続いた。そんな中、近藤岬(理工2=十日町)、長田隼人(商1=松山工)が前後に並び、レースを進めるも後半になるにつれ差が広がり始める。そこから後半さらにペースを上げた近藤は自己タイムを約7分も縮めフィニッシュ。今回のタイムに対して満足度は「100点」と笑顔を見せた。続いて、長田は終盤からペースが落ちてしまったものの自己ベストを更新。「オーバーペースで入ってしまった。15キロくらいまでは良かったが、まだまだ積み上げが足りず、終盤耐えられる体づくりしたい」と振り返る。櫻井建太(法1=星稜)は「タイムではなく、体の状態を最優先に考える」というレースプランを守り、目標としていた日本学生対校選手権(日本インカレ)の標準タイムを切り、自己ベストを更新した。進級前の2月、下級生による3人の自己ベスト更新は競歩部門の今後への期待を一層高めてくれるものとなるだろう。一方、村越優汰主将(文3=横浜)は元より10キロでの棄権を予定し、復帰戦としてレースに臨んでいた。半分の距離ではあるものの集団の中で淡々と自分のペースを刻み、自分の歩きを再確認。次戦に向け準備を重ねている。 現役選手のほかに明大出身の選手が3人出場し、同様にレースに臨んでいた。濱西諒選手(令5文卒・サンベルクス)は昨年度の記録を大きく塗り替え、2位の好成績を収めた。レース終盤、濱西選手と競り合った古賀友太選手(令4商卒・大塚製薬)は続いて3位と表彰を受けている。さらに野田明宏選手(平30商卒・自衛隊体育学校)も8位入賞を果たし、華々しく活躍するOBの姿にも目が離せない。 大会の結果は明大競歩部門を勢いづける大きな一歩となった。この流れが主将・村越を中心に明大競走部全体に波及し、「ワンチームを目指して、自分だけで精一杯にはならず周りを見ながらいいチームを作っていきたい」(村越)という思いをかなえてほしい。競歩に始まり、充実した春を過ごした紫紺の花が咲くことを期待したい。[熊谷実夏]READ MORE -
成田がコンバインド5位 アルペンは高木、深澤が入賞/全日本大学選手権
スキー 2024.02.17大会3日目はノルディックコンバインド、アルペン部門回転の2種目。ノルディックコンバインドでは成田健太(政経2=花輪)、西方優人(政経3=飯山)、小舘冬歩(政経4=花輪)の3人が入賞し、アルペン部門回転でも前回大会同種目3位の高木柊吾(政経4=日大山形)が7位、深澤嵩晴(政経1=足利大附)が9位にまとめた。 ◆2・15~19 第97回全日本学生選手権(花輪スキー場) 大会3日目▼ノルディックコンバインド成田――5位(ジャンプ3位)西方――7位(ジャンプ11位)小舘――9位(ジャンプ8位)菊地――棄権 ▼アルペン部門 回転(SL)高木――7位深澤――9位野本――12位青木――19位宮島――25位中島――31位 ▼総合順位(3日目終了時点)――4位 ジャンプとクロスカントリーの2種目の総合で順位を決めるノルディックコンバインド。2日目のスペシャルジャンプで2位の成田はスプリントで中澤(中大)らのスピードレースに対応しき切れず5位止まり。ただし出場3選手ともに入賞圏内を外さず食い下がった。 アルペン部門回転では高木が2本目38.77とまずまずの好タイムを記録したものの1本目のビハインドが痛かった。指揮を取る成田収平総監督も「高木に関しては物足りない。アルペンは水物と言うがそれを踏まえてももう一つ。チーム全体として戦える層の厚さを持っていかないと厳しい」と振り返った。 3日目終了時点で暫定順位は日大、早大、中大に続く4位。4日目の明日はクロスカントリー部門30キロフリーマススタートが行われる。 [上瀬拓海] 試合後のコメント成田総監督――ここまで上位校との差はどこにあると考えていますか。 「クロスカントリーの差が露骨に出ていると思います。スプリントというのは独特です。スカウティングの面においても一学年6人という限られた枠の中でどうやって選手を集めていくか。選手強化に関しても現在は外部のコーチを召集して強化に当たっていますが、そのようなところも良さとしてアピールしながらスカウトを進めていかなければいけないと感じます」 ――大会終盤、明日のクロスカントリー部門30キロフリーマススタートに関してはいかがでしょうか。 「マススタートなので、関(綜一郎・政経3=十日町)や梅澤(聡嗣・政経1=東川)あたりは展開次第では面白いレースができるのではないかと思います。関は前回同じ種目で終盤まで2位に居ながら最終的に4位で終わりました。チームとしても諦めることはありません」READ MORE -
命運分ける2日目 明日へ弾みをつける好滑空/全日本大学選手権
スキー 2024.02.16 全日本大学選手権(インカレ)も2日目を迎えた。初日終了時点で、首位の日大からちょうど40ポイント差となった明大が優勝への巻き返しを図る。クロスカントリーでは、10キロクラシカルから変更となった10キロフリーへの対応力が試されるも不調。強みのジャンプ部門では6人中4人が入賞で明大の地力を見せつけた。 ◆2・15~19 第97回全日本学生選手権(花輪スキー場)大会2日目▼スペシャルジャンプ ノーマルヒル成田――2位小舘――3位鈴木――4位辻――10位西方――14位菊地――21位 ▼クロスカントリー部門 10キロフリー関――18位梅澤――24位堀米――34位成澤――40位星川――44位柴田――57位 シャンツェに響き渡る応援団の声援に、ジャンパーが応える。1位は逃したものの、明大からは成田健太(政経2=花輪)、小舘冬歩(政経4=花輪)、鈴木寛太(営2=白馬)ら3人が上位入賞を果たした。小舘は不振となった1本目に代えて、この日の最高距離・79.0メートルを2本目でマークし表彰台へ。成田は1本目4位から「『小舘さんに負けないように』と思い切り飛ぶことができた」と、2本目で飛距離を8メートル伸ばし2位にのし上がる。鈴木は、2年生ながら2本とも安定した滑空を披露し入賞を果たす。前日のミーティングで語った「ジャンプはお家芸」(成田収平総監督)。その言葉通り、6名のジャンパーが明大の確かな実力を証明して見せた。 クロスカントリーは今日も振るわなかった。関綜一郎(政経3=十日町)による18位が最も好順位で、その後も梅澤聡嗣(政経1=東川)、堀米結丸(政経1=飯山)と1年生が必死に食らいつくもポイントの奪取には至らず。ジャンプの好成績に加えて追加点が欲しい場面での行き詰まりで、大きな痛手となった。それでも、明大はこの日のスペシャルジャンプで新たに25ポイントを得た。初日の4ポイントを加算した29ポイントは、現時点で早大、日大に続いて3位の好成績だ。「首位争いに食い込める」(中島賢伸主将・商4=足利大付属)順位で、明日のアルペン部門回転、ノルディックコンバインドにバトンを託す。今年度のインカレも、明日で後半戦へと折り返しだ。 [松下日軌] 試合後のコメント成田――(スペシャルジャンプに対して)どのような気持ちで挑みましたか。 「そうですね。調子が良かったので、小さなミスが大きなミスにならないよう一つ一つやるべきことを的確にこなすことを考えていました」 小舘――2度目のインカレ出場となりましたが、緊張などありませんでしたか。 「緊張はしたんですが、やはりここ(鹿角市花輪)は地元なので。そこまで焦らずに、地元開催で気持ちに応えたいというところと、知っている人が周りにも多かったので、リラックスできていたと思います」READ MORE -
始まる集大成 飛躍につなぐ1日目/全日本大学選手権
スキー 2024.02.15総合7位に終わった昨年度の借りを返すべく、今年度も秋田県に乗り込んだ。初日開催となる、クロスカントリー部門1.4キロスプリントには7名、アルペン部門大回転には6名が出場したが、入賞者1名の悔しい結果に終わった。 ◆2・15~19 第97回全日本学生選手権(花輪スキー場)大会1日目▼アルペン部門大回転野本――7位中村――15位宮島――23位高木――記録なし青木――記録なし深澤――記録なし ▼クロスカントリー部門 1.4キロスプリントフリー梅澤――17位関――19位堀米――予選敗退成澤――予選敗退星川――予選敗退柴田――予選敗退 例年、優勝という目標に対しやや得点不足が目立っていたクロスカントリー。前日からの懸命な雪入れもむなしく、降雨と相まってコンディションは不良。雪不足で幅員が減少し、交錯する選手の姿が幾度となく見られた。明大から出場した7名のうち梅澤聡嗣(政経1=東川)、関綜一郎(政経3=十日町)が準々決勝へと駒を進めるも、両選手とも一歩及ばず4位でフィニッシュ。「1年生の僕がポイントを取れば、チームに流れが来ると思った。それが逆に体を硬くしてしまった」と、わずか0.3秒の差で敗れた悔しさをにじませる梅澤。入賞こそ果たせなかったものの、ルーキーとしての存在感を充分に見せつけた。なかなか思うような滑走ができず、惜しくも予選敗退となった選手もあったが、好調を保つ選手を筆頭に明日からの挽回に望みをつなぐ。 不振のクロスカントリーに続いて、なんとか初日から流れが欲しいアルペン。しかし全長890メートル、最大斜度は57.7%にも達するコースに加え、天候不良が向かい風となった。昨年同部門で8位を飾った高木柊吾(政経4=日大山形)の失格を皮切りに、明大勢で計3人が記録なしと厳しい状況が迫る。しかし苦境の中、野本和愛(政経2=関根学園)が攻めの滑りを見せた。1本目を46.81秒で滑降すると、2本目ではさらに約3秒縮め44.02秒を記録。「負けられない気持ちを出せた」と、積極的な滑降で7位入賞を飾った。 惜しくもクロスカントリーではポイント奪取が叶わなかったが、アルペンにて明大は4点を獲得した。「狙うべきは優勝」(野本)。得点数こそ伸びなかったものの、ジャンプ、コンバインドに向けチームの士気が高まる。2日目、3日目と続くインカレに、明大の大飛躍を見ることはできるのか。今再び、チーム一丸となって優勝を目指す。 [松下日軌] 試合後のコメント成澤啓汰(クロスカントリー部門、政経4=中野立志館)――明日以降の10キロ、30キロレースについて。 「現状まだまだ及ばない位置なのですが、それでもまずはポイント獲得を目指したいですし、自分自身としては最後のレースになるので悔いのないようやっていきたいです」 ――主務の業務との両立についていかがですか。 「そうですね。結構(主務に関して)やることも多く大変で、長い距離を走るスポーツなので(自分の)練習時間を確保できるかも大事になってきます。そこは仕事もあるんですけど、練習時間は確保してやってきたつもりです」 野本――2日後の回転と今日の大回転の変化についていかがですか。 「自分は回転の方が得意なので、その分やはり自信を持ちたいです。今日の反省ではないですが、躊躇(ためら)わずに行ければ全然勝てる実力は自分ではあると思っているので、それを疑わずに行ければいいなと思います」 梅澤――準々決勝での反省点はありますか。 「そうですね。今日であれば、特に最初コース幅が狭くなる場所があったんですが、そこで隣の選手の道具に注意を取られてしまったり、目の前を選手に付かれてしまったりで前に出ることができなかったので、そこに体力を使ってしまったなと感じています」READ MORE -
笑顔で終わった廣瀬組/卒部試合
ラグビー 2024.02.054日、八幡山グラウンドで廣瀬組の卒部試合が行われた。グラウンドには大勢の関係者やファンが駆けつけ、朝降っていた雨も昼には止み、笑顔の絶えないにぎやかな試合となった。選手、スタッフ含め4年生29名が紫紺のジャージに袖を通し各学年との試合に臨んだ。 第1試合の1年生戦ではウイングに入った学生スタッフの児嶋基(情コミ4=明大中野)と大宮修平(理工4=明和)が躍動する。また、不京大也(営4=明大中野八王子)がラインアウトでジャンパーとなりチャンスを演出。選手、スタッフが一丸となって勝ち星を挙げた。トライを決めようとする児嶋 第2試合の2年生戦ではスクラムハーフ中山律希 (政経4=天理)が巧みなボールさばきをみせ、右ウイング山本嶺二郎 (法4=京都成章)が2トライ。「今シーズン初めてのトライだったのでうれしかった」。その後中山、山本が見事なコンバージョンキックを見せ観客を魅了した。コンバージョンキックを決める中山 最終試合の3年生戦では3年生が円陣を組み、1、2年生の花道を抜けて登場。会場の空気を上手につかむと全員ラックや、千手観音という奇策を講じ、4年生を苦しめる。それでも地力で勝る4年生がリードしラストワンプレー。廣瀬主将が4年生ベンチに声を掛けるとベンチにいた全選手がグラウンドに駆け込んだ。全員がラインアウトに参加し、心を一つにしたモールを体現。ハイブリッド重戦車の名に恥じぬ押し込みでトライを挙げた。最後のコンバージョンキックは4年生全員が次々とキックをする振りが繰り広げられ、最後に廣瀬主将が蹴りノーサイド。「最後キャプテンが蹴るって決まっていたけど、こういう形で終われたのは僕たちらしかった」(林哲平・文4=東海大相模)試合終了直後3年生たちに廣瀬主将は盛大に胴上げされ、無事卒部試合は終幕した。 全員ラインアウト 「もうとにかく楽しかった」(廣瀬)。試合を通して、ユーモアが溢れるプレーが見られ、部員はもちろん観客を笑顔にさせた。試合後には部員全員が整列し、廣瀬主将が挨拶。最後はグラウン内でそれぞれが記念撮影をするなど、各自が残りわずかとなった八幡山グラウンドでの時間を惜しんだ。『ONE MEIJI』を体現した100代目ラグビー部の悲願の夢は後輩へと託された。最後のコンバージョンキックを決める廣瀬[保坂啓太郎]READ MORE -
【瓦版】廣瀬組 悲願の日本一逃すも示した『前へ』/全国大学選手権
ラグビー 2024.02.045年ぶりの日本一奪還を目指し挑んだ全国大学選手権(以下、選手権)決勝。挑んだ相手は選手権2連覇中の帝京大。落雷や大雪など厳しい天候の中、激しい攻防を見せ奮闘するも、悲願の優勝には届かず。だが最後まで『ONE MEIJI』を体現し、2年ぶり13度目の準優勝で幕を閉じた。 「ファンと選手が一つになって日本一の集団を目指す」(左センター廣瀬雄也主将・商4=東福岡)。年内終戦に終わった昨年度から『ONE MEIJI』をスローガンにチームをつくり上げてきた。経験豊富な選手たちが多く「ここ数年を見てもレベルの高いチーム」(神鳥裕之監督・平9営卒)と期待値も高かった。だが、決して順風満帆な1年だったわけではない。春シーズン後にはネガティブな練習態度を指摘され「4年生でミーティングをした」(左ロック山本嶺二郎・法4=京都成章)。秋シーズンは感染症による選手たちの体調不良、廣瀬のケガによる欠場など予想外の問題がチームを苦しめた。しかし、その度に全員でカバーし合い『ONE MEIJI』となることで困難を乗り越えた。 迎えた決勝。落雷による試合中断や激しい降雪など厳しい環境となる。試合も先制を許し、苦しい展開に。それでも前半35分以降立て続けにトライを決め、王者・帝京大に詰め寄った。後半は、主導権を握られ劣勢に。最後まで『ONE MEIJI』となり諦めない姿勢を見せ続けるも、目指し続けた頂には一歩届かなかった。悲願の優勝とはならなかったが、試合を通して明治コール、試合後には廣瀬コールが国立競技場をこだました。また、部員席で試合を見守っていたノンメンバーたちが、涙を浮かべグラウンドの選手たちに手を振る姿も。「スタンドを見て悔しさと申し訳なさがこみあげた。だが、コールをされるともう後悔しようがない。明治を選んで主将をやらせていただいて、本当に幸せな瞬間だった」(廣瀬)。廣瀬組が最後に見せた80分間の死闘は、ファンからも選手からも愛された‶日本一のチーム〟であることを示した試合だった。 「(先輩たちは)明大の『前へ』という言葉を僕たちに明確に示してくれた。しっかり引き継いで『前へ』を体現したい」(ナンバーエイト木戸大士郎・文3=常翔学園)。4年生が残した思いは次の世代へ。この先も明大ラグビー部は皆に勇気と感動を与え続けてくれるに違いない。 [安室帆海] READ MORE -
沖咲月 目配り・気配り・心配り
バスケットボール(女子) 2024.02.02今年度、主将としてチームを引っ張った沖咲月(文4=埼玉栄)。1年次から出場機会を増やし、長く中心選手として活躍してきた。PGとしてゲームメイクを担い、多くの勝利に貢献してきた沖。どんな時でも声を絶やさず、バスケを楽しむ心を持ち、4年間を歩んできた。 主体性を持つということ「自分たちのバスケを自分たちで作り上げていく姿。それと楽しそうな雰囲気があった」。そんな明大女子バスケ部に惹かれ入部し、始まった4年間。入部当初に触れたのは、上級生が作り出す全員バスケの空気感だった。「1年生から何か意見ある?」。入ったばかりの自分にも積極的に意見が求められ、自身のバスケ観をより深められる環境。選手はもちろん、監督やコーチも一体となった一つの輪ができているチームだと実感した。「言葉の力で簡単に考え方や捉え方を変えられる」と、精神面での支え合いの大切さも学んだ。そうして1年生ながらも声出しを意識し、チームを鼓舞する沖は、試合でも頭角を現していく。試合経験を重ねる中で、チームに欠かせない存在へと成長。2年次にはリーグ戦全試合スターター出場を果たした。 1敗で痛感したレベル差秋季リーグ戦での部の成績は学年が上がるごとに向上した。3年次には他を寄せ付けず、2部Bリーグ戦全勝優勝。この年は、目標にしてきた2部Aリーグ昇格を掛け入替戦に臨んだ。延長戦までもつれ、3点差で決着がついた運命の一戦。「簡単には通用しないんだということを突き付けられた」。最後まで懸命に戦い続けたものの3点差で敗北し、昇格はかなわず。順調すぎるほど勝ち続けてつないだ望みは、わずか1敗の前に打ち砕かれた。 主将の重圧さえ跳ね返すそんな敗戦を受け、迎えたラストイヤー。沖は唯一の4年生として主将に就任し、名実ともにチームを引っ張る存在になる。だがその心中は穏やかではなかった。「今まで一つ上の代が3人で担ってきたものを、自分一人がどう背負っていけばいいのか。頑張ろうという気持ちが強い分、不安は大きかった」。リーグ戦絶好調だった前年と比べられ、周囲からのプレッシャーも常に感じる日々。前年と同様の目標を掲げ練習に励んでいたが、その壁はますます高いものに見えていた。しかしそんな重圧も結果で跳ね返す。「上手くいかないからってそれは声を出さない理由にはならないよ」。落ち込みがちなとき、何度も繰り返してチームに投げ掛けたこの言葉は、自分自身を含め全員を奮い立たせていた。「勝ちを自信に変えていった」との言葉通り、リーグ戦では連勝を重ねていく。その勢いに乗り、見事2部Bリーグ2年連続の優勝を果たした。そして迎えるは運命の入替戦。前年を越えるべく大一番に臨んだ。 粘り強く戦った試合の先入替戦の相手は2部Aリーグ8位の国学院大。「第3Qまでは苦しい時間だった」と振り返るように、我慢の時間が続く展開に。明大は持ち味のディフェンスを粘り強く続けるも、リードを保たれ第4Q残り8秒となる。「全員絶対リバウンドとるよ」。タイムアウトでチームを鼓舞した後、残り数秒に4年間の思いを乗せ、最後まで声を出し走り続ける。すると味方が打ったシュートのリバウンドが自分の目の前に。「バスケの神様が味方に付いてくれたのかなって」。そのボールをゴールへ沈め、見事同点へ追いついた。そうして延長までもつれこんだ末に、奇しくも前年と同じく3点差で勝敗は決した。「バスケを小学生からやってきた中で、終わった時に涙があふれてきたのは初めて」。明大女子バスケ部、8年ぶりに2部Aリーグへ昇格を果たした瞬間だった。 バスケの楽しさに触れて「みんな純粋にバスケが好きでチームも好き。自分から頑張りたいと思える環境だった」。2部Aリーグ昇格を果たした裏には、主将を支え、共に過ごした仲間の存在があった。「時には気分が乗らない時もあった。でも後輩たちが同期のように接してくれて。そのおかげで毎日がキラキラした部活動だった」。自分たちのバスケを自分たちで作り上げ、バスケの楽しさを共有した4年間。沖の声掛けが広げた明るい輪は、いつしか自分自身を支えていた。 [橋本太陽] ◆沖 咲月(おき・さつき)文4、埼玉栄高。後輩たちへ「自分たちで明治らしさを作り上げていってほしい」。167センチ READ MORE -
明大スポーツ第535号 八幡山対談企画 アメリカンフットボール部×ラグビー部
明大スポーツ新聞 2024.01.23明大スポーツ第535号2面では、明大八幡山グラウンドにフォーカスした特集を掲載。第二合宿所で生活するラグビー部の平岩照英(法2=明大中野)と、第一合宿所に拠点を置くアメリカンフットボール部(以下、アメフト部)所属で自宅から八幡山に通う舘虎之介(政経2=明大中野)に対談取材を行った。 本記事では紙面に掲載し切れなかったインタビューをお送りします。(この取材は1月9日に行われたものです) ――お二人の交友関係について教えてください。舘 高校(明大中野高)時代に同じ部活動で、ラグビー部でした。 ――大学からは別の部活動ですが、お互いの活動の印象を教えてください。舘 ラグビー部は大変そうだなと思っています。平岩 アメフト部も大変そうだなと(笑)。でも大学から新しいスポーツに挑戦するのはすごいことだと思います。 ――練習がある日の1日のスケジュールを教えてください。舘 朝は1・2限に出て、そこから八幡山に移動して15時から18時くらいまで練習して、ミーティングをして、寮を出るのが19時半とか20時くらいで、そこから家に帰ってジムで筋トレして寝る感じですね。(ジムがご自宅の近くにあるのですか)そうです。自分で契約して筋トレしている形です。(3・4限がある日はどうしているのですか)基本的に授業優先なので、そういうときは授業に出て練習は不参加ですね。平岩 朝5時半に起きて、テーピングとかの準備をして6時半から8時くらいまで練習して、1限がある人は急いで朝ご飯を食べて着替えて授業に行きます。ウエートが時間によって分かれていて、10時、13時半、17時半、20時とかの部があるので、それぞれ授業がない好きな時間にウエートを入れるっていう感じですね。 ――お互いの部活動のうらやましいところはありますか。舘 ラグビー部は施設が充実していて、特にトレーニングルームがアメフト部にはそんなにないんですけど、ラグビー部はグラウンドのところにいろいろな器具がそろっていて、うらやましいなと思いますね。あとはラグビー部はお金があるので、ぜいたくしているイメージがありますね(笑)。平岩 そうかな(笑)。ラグビー部は全員が寮生なので、(アメフト部が)実家から通えるのはちょっとうらやましいですね、ご飯とかおいしそう。 ――寮の食堂は使いますか舘 アメフト部は(寮で食事を)取りたい日を指定して取っていて、オフの時は出ないですね。メニューは基本的に競走部の栄養士の方に合わせているみたいです。平岩 え、足りなくない?舘 そう、アメフト部だと増量できないから、アメフト用に少し改良されたというのを聞きました。外に食べに行くことも多いです。 ――八幡山でおすすめの飲食店はありますか舘 アメフト部がよく行くのは味仙(中華料理味仙)で『今週はメニューがこれだから絶対に行く』みたいな感じです。練習終わりにみんな行きますね。平岩 ラグビー部は寮のご飯があるので、外に食べに出るのはオフの日とかになるんですけど、先輩方がよく行っているのは萬丸っていう中華屋さん(中華や萬丸)です。八幡山は中華が多いですね。 ――ありがとうございました。 [春木花穂] ◆平岩照英(ひらいわ・しょうえい)法2、明大中野高、173センチ・78キロ◆舘虎之介(たち・とらのすけ)政経2、明大中野高、173センチ・90キロREAD MORE