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中大相手に引き分け 3点リードを守り切れず/関東学生リーグ
ラクロス(女子) 2022.08.23明大は初戦の勢いそのままに序盤から得点を重ね前半を3点リードで折り返す。しかし今季から1部昇格を果たした中大に追い付かれ苦しい展開に。第4Q(クオーター)では頼れるAT(アタッカー)中村みずほ主将(農4=明大明治)が勝ち越しとなる得点を奪うも、再度同点となり引き分け。勝ち点1を分け合う形となった。 ◆8・7~10・15 関東学生リーグ戦▼8・22 対中大戦 (駒沢オリンピック公園第一球技場)明大5{3-0、1-1、0-2、1-2}5中大 明大は第1Qから果敢に相手ゴールへ迫る。序盤から試合の主導権を握るとAT高桑深緒(商2=川越女子)が先制ゴールを決める。さらに前回の学習院大戦で3得点を挙げたMD(ミディー)藤村麻伊(農4=川和)、軽快なフットワークが武器のMD隅千春(農4=岩国)らが得点を奪い一気に差を広げる。第2Qでは中大に1点を返され、その後も攻められる時間が続いたがG(ゴーリー)・関沙織(法4=川越女子)の好セーブなどで粘りを見せるとAT堀彩花(農4=駒場)がゴールを決め4―1で前半を終える。 3点リードで迎えた第3Q。開始直後に1点返されるなど明大にとって粘りの時間が続く。さらに1点差まで詰められるも明大は得点を奪うことができず、勝負の行方は第4Qへ。ここでも中大の反撃は止まらず同点のゴールを決められる。勝ち越したい明大は中村が相手ディフェンスに囲まれながらも放ったショットが決まり勝ち越し。このまま逃げ切れるかと思われたがフリーシュートを決められ、またも追い付かれてしまう。その後は両者譲らず引き分け。明大は3点あったリードを守り切ることができなかった。 「この引き分けという結果をプラスに変えられるようにチーム全員でやっていきます」(中村)。明大にとっては痛い引き分けとなったが、ファイナル4に進むために「もう負けられないという部分を原動力にして頑張りたいと思います」(関)。悲願の日本一に向けた戦いはまだまだ続く。 [久和野寛人] 試合後のコメント井川裕之コーチ――修正すべき点はありますか。 「一人一人のパス能力やキャッチ能力は短期的には上がらないので、それでもこつこつやれることをやっていくしかないなと思います」 中村主将――中大の印象についていかがですか。 「1部に上がってきたチームでもあるし、中大にとって今年の初戦が明治だったということもあり、勢いのあるチームだからこそ自分たちが守り切って、自分たちの流れの時にしっかり勝ち切りたかったという印象はやはりありました」 ――中大戦に向けての準備について教えてください。 「前回の学習院大戦から1週間しか空いていませんでしたが、前回の学習院大戦ではクリアが一番の課題で、クリアミスから失点が重なったので、この1週間はそのクリアを一生懸命練習してきました」 関――ご自身のプレーの出来はいかがでしたか。 「危ないところのシュートを止められるシーンはあったのですが、セーブの前でディフェンスを動かす部分を修正できたらよりいい試合になれたと思います。しっかりコミュニケーションをとってシュートを打たせたないことができたら良かったと思います」 隅――引き分けという結果をどう思いますか。 「チームとしては勝ちたかった試合なので悔しいですが、あとの4戦を勝ちきれば自分たちも1位通過でファイナル4に行くことができます。中大戦で出た課題を次戦に向けてしっかり改善できれば、自分たちもあと4戦勝ち切ることができると思うので、引き続き課題を見直していきたいです」READ MORE -
果敢に攻め続け、学習院大との開幕戦に勝利/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2022.08.16チーム目標である日本一に向けて、好調な滑り出しを見せた。初戦の相手は学習院大。第2Q(クオーター)でMD(ミディー)藤村麻伊(農4=川和)が2連続得点。リードで折り返すと、その勢いのまま後半へ。第4Qで藤村の力強いシュートを皮切りに、一挙4得点。攻めの姿勢を貫き通し、見事開幕戦を制した。 ◆8・7~10・15 関東学生リーグ戦▼8・16 対学習院大戦(大井ホッケー競技場) ○明大8{1-1、2-1、1-0、4-2}4学習院大 思うような試合運びができず、苦戦した第1Q。MD柳井華(農3=東大教育学部付)がフリーシュートで先制点を決めるも、すかさず学習院大も得点を挙げる。さらなる得点がほしいところだが、学習院大の勢いに押され膠着(こうちゃく)状態に。そのまま試合は第2Qへ。流れを変えたのはMD藤村。「ここで自分が決めて、ちょっとでもリードで後半に持ち越したい」。そうした思いで打ったシュートは見事ゴールへ。3―1と点差を広げたがその後失点を許し、1点差に追いつかれる。残り数秒まで果敢にゴールを狙うも、学習院大の固い守りを崩すことは叶わず。勝負の行方は後半に持ち越された。 1点リードで迎えた第3Q。学習院大による追い上げを止めたのは、G(ゴーリー)・関沙織(法4=川越女子)。好セーブを連発し、相手に点を与えず。「負ける試合を勝てる試合に変えられた」(井川裕之コーチ)。その後、柳井が追加点を挙げ、2点リードで迎えた第4Q。藤村が1対1でシュートを放ち、この日3得点目を決める。勢いづいた明大は、立て続けにAT(アタッカー)中村みずほ主将(農4=明大明治)らが得点を重ね7―2に。学習院大も1点を返すが、柳井もこの日3得点目を挙げ、攻撃の手を緩めず。終了間際に1点許すも、8―4と快勝。「第4Qの最後は相手にやられたが、最後まで戦い抜くということはできたので良かったです」(中村)と満足のいく結果となった。 「奪うディフェンスと粘り強いオフェンスを今年のチームでやろう」(中村)。その言葉通り、第4Q後半の学習院大の流れの中でも臆することなく攻め続けた。明大の挑戦は始まったばかり。今後の展望にも期待がかかる。 [石井遥] 試合後のコメント井川コーチ――今日のチームの共通認識は何ですか。 「オフェンスでしぶとくいくということと、相手の方が力で上回る部分があってもこっちがボールを拾う、努力で頑張れる部分はしっかりやろうと話しました」 中村主将――今日の手応えはいかがでしたか。 「結構強い相手で山場だったので、そこを勝ち切れたことは今後のリーグ戦5試合ある中で自信につながったかなと思います」 ――反省点はありますか。 「後半でキーマンに対策をしていたとは言え2、3本決められたのでそこと、オフェンスでまだ粘れていないので、そこはもっと上げていける点だと思うので、一人一人の基礎力を上げてもっと明治として体現したいラクロスを体現できるようにしたいと思います」 藤村――今後の意気込みをお願いします。 「今後は本当にここから連戦で、次中央戦で、来週以降も早稲田戦などで試合も続きますが、もう一戦一戦どんどんパワーアップして成長した姿を見せたいなと思っています」 柳井――学習院大の印象はいかがでしたか。 「私はドロー上げていましたが、ドロー周りのグラボをとる速さや、グラボに走り込んでいって取る強さだったりは明治とは違うなと思って、そのグラボを取るというのは苦戦しました」READ MORE -
日体大に敗戦 ファイナル4で姿消す/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2021.10.17流れをつくることができなかった。ファイナル4の相手は日体大。第1Q(クオーター)から日体大ペースで試合が進む。明大は相手のディフェンス陣に阻まれなかなか自分たちのラクロスをさせてもらえない。その後第3Qに3失点と突き放されゲームセット。ファイナル4で敗退となり、昨年度決勝で敗れた立大へのリベンジはかなわなかった。 ◆9・11~12・27 関東学生リーグ戦※無観客試合のため、会場名は非公開。▼10・16 対日体大戦 明大4{2―3、1―2、0―3、1―2}10日体大◯ 第1Q。日体大が先制のショットを決めると、すかさず明大もAT(アタッカー)岡田茉桜(政経4=熊谷女子)のショットで流れをつくる。「やってきたことをやれば絶対に勝てる」(岡田)。しかし追い付いても日体大に追い越され明大にとっては苦しい展開に。「確実に点を取りたいというところで取れなかった」(AT内野彩香主将・営4=所沢北)。第2Qが終わって2点のビハインドで前半を折り返す。 ハーフタイム明けの第3Q。「守り切れなかった」(井川裕之コーチ)と立て続けに得点を許し、防戦一方に。「とにかく基礎技術に違いがあった」(内野)。第4QでMD(ミディー)小瀬かなえ(農4=帝京)が1点を返すも、反撃は続かず。「できないことがあるチームで勝ちにいくことの難しさを改めて感じた」(井川コーチ)。課題であったディフェンスがうまく機能せず、昨年度の決勝進出に並ぶことはできなかった。 この試合で4年生は引退となる。「自分の強みを伸ばそうと一人一人の持つ個性の中でやってきた選手たちだった」(井川コーチ)。個性が強く、勝ちに対する欲が強かった4年生。「自分がチームにどう貢献できるかを考えてほしい」(内野)。先輩が成し遂げられなかった日本一へ向かって。悲願への挑戦が始まる。 [桑原涼也] 試合後のコメント井川コーチ――今日の試合を振り返っていかがですか。 「日体大がミスがないチームで安定したゲームをつくっていたのに対して、こちらは1回のパンチ力がある選手はいたのですがミスが多かったなと思いますね」 ――4年生にどんな声を掛けたいですか。 「コーチになってくれと(笑)。今のコーチたちは日本一になったメンバーしかいないので、こういう悔しい終わり方をした代にこそ指導してほしいなと思いますね」 内野主将――この4年間の思い、振り返りをお願いします。 「日本一に憧れてこの部に入って、昨年一昨年と関東決勝で負けて今年こそは勝ってみんなと喜びたいと思ってずっとやってきました。組織に関しても技術に関しても共通認識ができていなくて、自分たちが伝えたいのはそこを変えないと勝てないということで、後輩たちに頑張ってもらいたいです」 ――後輩たちに期待することはありますか。 「とにかく基礎が大事なのでそこを徹底してほしいと思います。あとは後輩には欲を持ってほしくて、今の4年生は勝ちたいという欲を持っているのですが、3年生はまだ『いや自分じゃなくて』という感じで、自分がチームのためにどう貢献したいのかというのを考えてほしいなと思います」 岡田――今試合の日体大の強さを教えてください。 「奪いたいというところで自分たちが取り切れないということもありましたが、取り切って自分のボールにしてくるということが一人一人全員できるというのが日体大の強みだなと思います」READ MORE -
早大に競り勝ち ファイナル4進出/関東大学リーグ戦
ラクロス(女子) 2021.10.10開幕戦勝利の明大。第2戦は早大との対戦となった。立ち上がりから攻めのリズムをつかみ、第1Q(クオーター)だけで5点差をつける。その後はディフェンスに追われる時間が増えるも、粘り強く戦い勝利。チームは見事ファイナル4への進出を果たした。 ◆9・11〜12・27 関東学生リーグ戦▼10・9 対早大戦(江戸川区臨海球技場) ○明大10{6―1、0―2、2―0、2―3}7早大 第1Qは立ち上がりから怒涛(どとう)の攻撃を見せる。「自分たちのプレーができた」(AT岡田茉桜・政経4=熊谷女子)。開始直後にパス交換からAT(アタッカー)内野彩香主将(営4=所沢北)のゴール裏から回り込んで打ったシュートで先制。リズムをつかむと波状攻撃で相手のゴールに迫り、一方的な展開となる。勢いに乗ったチームは内野や岡田の得点で点差を広げ、6―1とリードした状況で第1Qを終えた。 第1Qの流れそのままに進むかに思われた第2Qだったが、試合は全く違う展開に。相手G(ゴーリー)やDF(ディフェンス)の堅い守備に阻まれ、攻めのリズムを思うようにつかめない。守備に回る時間も増え、思うような試合運びができなくなった。「自分たちのボールにできなかった」(内野)。相手に連続で得点を許し、2点差に追い上げられてしまう。しかし、苦しい展開になっても、焦ることはなかった。「想定はしていた」(岡田)。第3Q、チームはGを中心とした粘り強いディフェンスを見せ、拮抗(きっこう)した展開へ持ち込む。幾度なく相手にゴール前に攻められるが、得点は許さない。迎えた第4Qも流れは変わらず。「粘ることができた」(井川裕之ヘッドコーチ)。意地のディフェンスでリードを守り切り、10―7で勝利。接戦をモノにした。 これでチームはファイナル4へ進出。目標である日本一に向けて、重要な試合が続く。「一戦一戦を大事に勝ち切りたい」(内野)。次戦も粘り強いディフェンスを武器に、一丸となって勝利へ突き進む。 [細田裕介] 試合後のコメント井川コーチ——今日のテーマを教えてください。 「状況に応じたアクションが今日のテーマです。しかし、相手が緊張していたので第1Qで一気に練習してきた形が出せて6点取れたことが勝因だと思います」 内野——今日の試合の振り返りをお願いします。 「第1Qは調子が良かったのですが、第2、3Qでクリアミスが多く、なかなか自分たちのボールにできなかったのが反省で、最後持ち切れた点は良かったです」 岡田——自身のプレーの出来はいかがでしたか。 「自分なりの役割というか、最後シュートを決め切るというところとか、メーカーとしてゲームを作るという部分で役割を果たせたかなと思っているので、1点欲しい場面で決め切ることができたのは良かったと思います」 ——次戦までに今日の試合から高めたいことはありますか。 「クリアです。ボールを自分たちのままずっと持っているというのは大事だなと思うのと、簡単なパスミスで相手に攻められることがあったので、基礎基本というところ、1対1の対人というところでも上げていきたいと思います」READ MORE -
リーグ開幕 第3Qで突き放し東農大に快勝/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2021.09.21リーグ開幕戦は東農大との対戦。第1、2Q(クオーター)は流れをつかめず苦しんだものの第3Qで奮起し一挙5得点。流れをそのままに見事快勝し、チームの目標である日本一へ向けて着実に歩みを進めた。 ◆9・11~12・27 関東学生リーグ戦※無観客試合のため、会場名は非公開となっております。▼9・20 対東農大戦 〇明大14{4―2、1―1、5―1、4―0}4東農大 第1Q開始2分、MD(ミディ―)小瀬かなえ(農4=帝京)のパスからAT(アタッカー)吉岡真子(政経4=明大中野八王子)がシュートを決めて先制。1分後にはAT内野彩香主将(営4=所沢北)がシュートを決め、明大が完全に流れをつかんだかのように思われた。しかし「クリアで詰まっているシーンがあった」(内野)。なかなか点差を広げることができず第1、2Qは拮抗(きっこう)した試合展開となった。 第3Qは「とにかくボールを前に進めようと思った」(AT岡田茉桜・政経4=熊谷女子)。その言葉通り、速く確実にパスをつないで前に運び、最後は岡田がしっかりとシュートを決める。意識を変えたことで本来の動きを取り戻し最高の流れに乗った。勢いづいた今年度の明大は誰も止められない。その後も岡田や内野のシュートが決まり9-4と東農大を突き放す。第3Q残り2分を切った場面では、AT野村柚月(情コミ4=札幌手稲)が武器とするゴール裏から回り込んでのシュートでゴールネットを揺らす。 第4Qは第3Qの勢いそのままに小瀬らが得点を重ね14-4で試合終了。見事東農大に勝利し白星発進となった。 新型コロナウイルスの影響で1か月延期しての開幕となった今大会。「延期になった分まだまだ練習できる」(内野)と延期になったことを前向きにとらえ勝つための準備をしてきた。さらに練習を積み重ねチームで目指すのは日本一。今年度の明大の快進撃はまだ始まったばかりだ。 [堀純菜] 試合後のコメント井川裕之ヘッドコーチ――試合を振り返っていかがですか。 「前半は相手にドローを支配されて苦戦しましたし、あと1本というところで試合を決められず、ずっともつれてしまっていました。その中で第3Qは縦に速くつないで相手が戻ってくる前に仕留めるという作戦に切り替えました。第3Qでとどめを刺すような展開に持ち込めたのが良かったと思います」 内野主将――チームで意識したことは何ですか。 「今年のチームはきれいなラクロスというよりかはミスもたくさんするし、上手くないけれどもみんなで挑戦して暴れ続けるというのがチームのカラーだと思っていたので、何をしても想定内だと思って暴れてきました」 岡野――第3Qで大量得点されていましたがどのようなことを考えていましたか。 「シュートを決め切るというのが役割だと思っていたので、余裕を持ってここは決まるという自分のおはこのシュートを決めて、DFやゴーリーのポジショニングなどもよく見て、ただ決め切るということをやっていました」 野村――第3Q、裏から回り込んでのシュートを決められましたが、どのようなことを考えていましたか。 「自分のシュートコースが見えたときに『これは』と思いました。しかも相手ゴーリーもたまたま左手ゴーリーで明治が普段練習しているのと同じだったので、自分が信じたところに打ち込めば入るだろうって思ってやったら入りました」 小瀬――これからの意気込みをお願いします。 「ラストシーズンとなって緊張してしまうこともあると思うのですが、その緊張を自分にとってのプラスに捉えて、チームが一番ピンチの時にこそ活躍できる選手になってチームを勝たせたいと思います」READ MORE -
延長の末立大に敗北 あと一歩で優勝を逃す/関東学生特別大会
ラクロス(女子) 2020.11.29優勝まであと一歩だった。前半4点のリードを許すも、後半怒涛(どとう)の追い上げを見せ逆転に成功。しかし試合終了間際に追いつかれ、延長の末敗北。悲願達成とはならなかった。 ◆9・12~12・13 関東学生特別大会※無観客試合のため、会場名は非公開となっております。▼11・29 決勝 対立大戦 明大5{0―0、0―4、2―0、3―1、0―1}6立大〇 王者の壁は高かった。0―0で迎えた第2Q。立大に先制点を許すと、その後はミスが増え立て続けに失点。一挙に4点を取られ苦しい展開で試合を折り返す。しかし後半に入って明大も反撃。「ボールを持ったときの攻め方を修正した」(井川裕之ヘッドコーチ)。AT(アタック)内野彩香(営3=所沢北)がこぼれ球を拾ってシュート。MF(ミッドフィルダー)藤村麻伊(農2=川和)も得点を決め2点差に縮める。第4Qになると流れは完全に明大。1点を返すと、AT岡部夏奈子(農4=日大三)が決めついに同点に。さらにAT佐藤啓主将(農4=星稜)が冷静にフリーシュートを決め逆転に成功。「スタンドにいるメンバーも含めてすごく一体感を感じられて、最高の瞬間だった」(佐藤)。 勝利は目前だった。ところが終了間際、立大に同点ゴールを決められ、試合は延長戦へと突入する。先にシュートを決めたほうが勝利となる延長戦。「練習でやってきたことをもう一度確認した」(井川コーチ)。しかし立大にボールを奪われると、そのままゴールを決められ試合終了。関東制覇に惜しくも届かなかった。 この試合が今シーズン最後となった。「一人一人個々の力が成長していたし出し切れた」(佐藤)。4年生は引退しチームは新体制へと移行する。「全員が成長し続けるチームにしたい」(内野)。4年生が叶えられなかった悲願〝打倒立大〟。今度は後輩たちが達成する番だ。 [牛嶋淳太郎] 試合後のコメント佐藤主将――主将としての1年間を振り返っていかがですか。 「最後勝ちたかったですが、スローガンである『ACTIVE』という部分に関しては一人一人がよくやってくれたなと思います。スタンドにいるメンバーも、大声が出せない中で工夫して、どうやって応援するかを考えて、ペットボトルにビーズを入れてマラカスみたいに使って応援してくれたりして。それはベンチにいるときにとても聞こえたし、すごく一体感が感じられましたね。みんなで1つになれたなと思いました」 ――後輩へ期待の言葉をお願いします。 「この特別大会を通してオフェンス力は2、3年生の力が光っていたと思うので、そのオフェンス力は継続して伸ばしていってほしいと思っています。それに対応して、どうやったらこのオフェンス陣を守れるだろうという風にディフェンス陣も考えて、オフェンスからディフェンスも鍛えていくという風に考えて相乗効果を上げて、勝負に勝てるチームを作っていってほしいなと思います」 桃井美沙(農4=鶴嶺)――優秀選手賞を受賞されました。 「選んでいただいたことは本当に嬉しいのですが、自分は今回の試合は何もできていないので、自分でいいのかなという気持ちはありますね」 内野――自身の得点シーンを振り返っていかがですか。 「落ちたボールで、カットにいった選手のこぼれ球でしたが、絶対にフォローすると思って取りに行って、そしたらゴールが空いていたので、ねじ込んだじゃないけど、絶対に決めようと思っていました」 READ MORE -
序盤から主導権を握り、日体大に快勝 ファイナル出場を決める/関東学生特別大会
ラクロス(女子) 2020.11.22ファイナル進出をかけた日体大との一戦。MF(ミッドフィルダー)藤村麻伊(農2=川和)の先制点を皮切りに得点を重ね、強豪相手に二桁得点での勝利。関東制覇に向けて弾みをつける試合となった。 ◆9・12~12・13 関東学生特別大会※無観客試合のため、会場名は非公開となっております。▼11・22 準決勝 対日体大戦 〇明大14{3―0、3―2、5―0、3―1}3日体大 まさに明大の独壇場だった。MF藤村の先制シュートから流れに乗ると、ペナルティからゴーリーとの1on1をMF小瀬かなえ(農3=帝京)しっかりと決めて2点目を獲得。直後にもゴール裏からパスを受けたAT(アタック)内野彩香(営3=所沢北)のシュートで3点差をつけ、第1Q(クオーター)から流れを明大に引き寄せた。 4点リードで迎えた第3Q。ゴーリー・桃井美沙(農4=鶴嶺)のパスカットからチャンスを演出すると、最後はMF佐藤啓(農4=星稜)が決める鮮やかな連携プレーで5点差つける。その後も着実に得点を重ね、第3Qで計5点を獲得。第4Qでも内野がこの日5得点目を決めるなど、最後まで攻撃の手を緩めることなくゲームセット。「格上」(内野)の日体大に対して快勝を収めた。 今試合で目立ったのはボール支配率の高さ。「ドロー後のグラウンドボールやダウンボールを保持しようと意識していた」(佐藤)。終始ボールをキープし続けることで攻撃の起点へとつなげた。 だが「4Qのディフェンスでのいらない失点があった」(佐藤)と課題を分析する。昨年度王者・立大に対して、その1点が明暗を分ける可能性は高い。「今日と同じ気持ちで挑めるか、そこが勝利に関わってくる」(佐藤)。決戦は1週間後。悲願の関東制覇に向けて、最後の試合に臨む。 [岩田純] 試合後のコメント佐藤主将――試合を振り返っていかがですか。 「最後まで焦らずに、とは言い切れませんけど、入りから順調に個人の力は出し切れたと思います」 ――チームに点数をつけるとしたら何点ですか。 「100点に近い90点です。残りの10点はディフェンスのいらない失点と体力面です」 井川裕之ヘッドコーチ――今日の試合で出た収穫と課題は何ですか。 「収穫としては強いチームに勝つという経験が積めたて、選手が自信を持てたことです。課題としては最後あちこちでミスを多発してしまったので、個人で持つ力がまだまだ不足している選手が多いことだと思います」 内野――立大戦に向けて意気込みをお願いします。 「絶対に勝って4年生を優勝で終わらせたいのと、井川さんを胴上げして締めたいです」READ MORE -
成蹊大に快勝 ファイナル4進出を決める/関東学生特別大会
ラクロス(女子) 2020.09.27特別大会の2戦目となる成蹊大戦。試合はMF小瀬かなえ(農3=帝京)の先制点から相手の攻勢を許さず。終始点差を離す形で、危なげなくファイナル4進出を勝ち取った。 ◆9・12~12・13 関東学生特別大会※無観客試合のため、会場名は非公開となっております。▼9・27 対成蹊大戦 〇明大13{4―1、4―1、1―1、4―1}4成蹊大 〝攻め〟の明治を見せつけた。 試合開始直後、MF小瀬が相手ディフェンスを抜き去り、先制シュート。幸先の良いスタートを切る。「(この先制点で)今日の流れを持ってくることができた」(MF佐藤啓主将・農4=星稜)と第1Q5分にも、相手ペナルティから佐藤がシュートを決めて流れは完全に明大ペースに。さらに2点を加えて迎えた第2Q。守勢に転じた隙を突かれて2点差まで詰められたものの、前試合でも好調だったAT中村華鈴(文3=東農大一)の得点を皮切りに再度攻め続ける展開へと持っていく。第2Qでも4点を獲得し8―2と成蹊大を突き放す。 続く第3Qでは相手の反撃で1点を返され「オフェンスが攻め切るところで崩れてしまった」(佐藤主将)とそのまま守りの展開に。しかしゴーリー・桃井美沙(農4=鶴嶺)のセーブもあり、失点を1に抑える。すると第3Q終了間際にMF磯辺館未来(国際4=駒場)が流れを変えるショットを放ち、ゴールネットを揺らす。第4Qでは相手のペナルティで枚数有利の状況もあり、さらに4点を加えて試合終了。持ち前の攻撃力をいかんなく発揮した。 この試合の結果により、ファイナル4への出場が決定。全国大会は中止となったものの、ファイナルでは昨年度王者である立大とのリベンジのチャンスが巡ってくる。「まだまだ課題はある。まずはシュート力を上げていきたい」(内藤祥子アシスタントコーチ)。課題を克服し、万全の状態でファイナル4へ臨みたい。 [岩田純] 試合後のコメント佐藤主将――試合を振り返っていかがですか。「東農大戦と比べたら活躍している人たちが増えているので、積極性というのが目立ったかなと思います」 ――試合展開は予想通りでしたか。 「第3Qでもう少し点数をのばそうとチーム内でもタイムアウトで言っていたので。でも第4Qで相手の痛いところを突けたのかなと思います」 内藤アシスタントコーチ――今試合の課題は出ましたか。 「点を取れないと勝てないスポーツなので、オフェンスで入る以上は具体的な得点力がまだまだ足りないなと思います。今後は個の強さで勝負するのではなく、チームとしての強さを出していきたいです」 小瀬――先制点を決めた時の気持ちはいかがですか。 「強い気持ちで試合に臨もうと思っていたので、自分が練習してきた形をやるだけだと思って決めました」 READ MORE -
東農大に二桁得点で快勝 初戦を白星で飾る/関東学生特別大会
ラクロス(女子) 2020.09.13自粛明け初の公式戦で鬱憤(うっぷん)を晴らした。新型コロナウイルス感染拡大によって中止となった関東リーグ戦の代替として開催された今大会。そのBブロック初戦として迎えた東農大戦では、序盤こそ流れがつかめず苦しんだものの、終わってみれば二桁得点での快勝。今後の展開に弾みをつける形となった。 ◆9・12~12・13 関東学生特別大会※無観客試合のため、会場名は非公開となっております。▼9・13 対東農大戦 〇明大11{2―1、3―2、5―0、1―2}5東農大 先制点を決められ押され気味の試合展開の中、第1Q(クオーター)残り2分。DF(ディフェンダー)石坂小波(情コミ3=戸塚)が中央に切り込みをかけて相手DF陣を突破し、パスを受けたAT(アタック)松井萌々子(文4=修猷館)がシュートを決めて同点に追い付く。その直後には今年度初スタメンとなるAT中村華鈴(文3=東農大一)が一対一からシュートを放ち逆転に成功。 続く第2Q2分、相手ファウルからフリーシュートのチャンスを得ると、MF(ミッドフィルダー)假屋笑佳(政経4=鹿児島中央)がしっかりと決めて3―1。さらにその後石坂が自陣でボールを受けると、右サイドを走り抜けて敵陣までボールを運び、チャンスを演出。流れのまま中村華がこの日2点目を決めて東農大を突き放す。その後は東農大に立て続けに得点を許し、1点差まで詰め寄られるも、第2Q終了間際、石坂がまたもランで相手DF陣を突破してゴールネットを揺らす。 石坂は大会前の練習では東農大を想定した相手役としてプレー。その練習で培った走りを自分の武器に変えて、今試合では明大の得点に大きく貢献した。「第3Qで引き離せたのが今日の勝因だった」(MF佐藤啓主将・農4=星稜)と第3Qでは前半から終始東農大を圧倒し、一挙に5点を獲得。危なげなく初戦の白星を飾ることができた。 新型コロナウイルスの影響で例年と比べて十分な練習ができていると言えない状況の中迎えた今大会。しかし自粛期間中でもオンラインでのミーティングや戦術のすり合わせ、各自のトレーニングなど、この環境の中でできることを追求していった。「例年経験してない環境を経験しているので、メンタル的にはタフだと思っている。その面がプレーにもつながっている」(黒岩茜アシスタントコーチ)とチームの状態も上々だ。目標は昨年度ファイナルで敗れた立大へのリベンジ。まずはブロック予選を突破して、順位決定トーナメントで雪辱を果たしたい。 [岩田純] 試合後のコメント黒岩アシスタントコーチ――今日の試合を振り返っていかがですか。 「限られた練習時間や練習環境だった中ではベストを尽くせたんじゃないかなと思います。最初はリズムをつかめなかったという反省はあるものの、一人一人の強み、良さは見ることができた試合でした」 ――次戦に向けての課題は何ですか。 「具体的なスキル以外のことだと、何ができていないのかを認知してもらうことかなと思います。理解できていないことをしっかりと明確にしていきたいです」 佐藤主将――今試合で点数をつけるとしたら何点ですか。 「明治としてつけるならまだ未完成な部分もあるので70点くらいです」 ――第1Qで苦戦した原因は何ですか。 「自分たちができることを一人一人が考えてやり切ればもっと良かったと思います。一人一人の強さは通用するはずなのに、少しびびってしまう部分があるのでそこが課題です」 ――第2Q以降は流れを取り戻せました。 「一人一人の強さが出せて、互いにフォローすることができたからだと思います」 中村華――公式戦での体の動きはいかがでしたか。 「結構緊張しました。思ったよりも動いてなかったです。去年試合に出てなくて今年初めて出るのでその気持ちもあってガチガチでした」 ――どういう意識で試合に臨みましたか。 「絶対に勝たなくてはいけない試合だし、勝つ気ではありましたけど、不安もあって。ディフェンスとオフェンスの要の選手が2人とも事情があって出れなかったので不安もありつつ臨んだ試合でした」READ MORE -
終盤で意地見せるも立大に及ばず 関東2位/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2019.11.10◆8・11~11・9 関東学生リーグ(富士通スタジアム川崎他)▼11・9 決勝 対立大戦(駒沢オリンピック公園第二球技場) 明大4{1─0、0─2、1─2、2─2}6立大〇 あと一歩届かなかった。強豪・日体大を倒し満を持して臨んだファイナル。平島千萌主将(営4=東京成徳)が先制点を決め、幸先の良いスタートを切る。しかし第2Q(クオーター)以降は立大の猛攻に苦戦。4─6で敗れ、関東制覇とはならなかった。 1点が遠かった。第1Qは互いに譲らない展開の中、チャンスを生かしAT(アタッカー)平島が1on1シュートを決め、先制。「練習したシュートが決まってうれしかった」(平島)。その後も反撃を許さず、1─0で1Qを終える。良い流れが続くと思われたが、第2Q開始2分で立大に追い付かれると、3分後にも相手シュートが決まり逆転を許してしまう。「オフェンスがゲームの時間を作れなかった」(井川裕之ヘッドコーチ)。勢いは止められず、なかなか得点の契機を作れない。追加点を挙げられないまま、1点ビハインドで迎えた第3Q。「本当に1点が欲しくて、絶対に決めてやる」(内野彩香・営2=所沢北)と、AT内野が鮮やかな1on1シュート。放ったボールはゴールネットを揺らし2─2に追い付く。しかし細かいミスが目立ち、チャンスをモノにできず。ディフェンスにおいても「大事なここで一本止めたいという時に止められなかった」(G(ゴーリー)桃井美沙・農3=鶴嶺)とカバーし切れず、2点を追加され水をあけられる。 リードを奪われたまま試合は最終第4Qへ。MF(ミットフィルダー)佐藤啓(農3=星稜)がドローをモノにし、パスを受けたMF坂本季菜(農4=大和)がシュート。待ちに待った1点を返す。その後も佐藤のドロコンが成功し、2分後に内野が今試合2得点目のシュート。瞬く間に4─5と立大に肉薄する。流れをつかみ怒涛(どとう)の巻き返しを図ったが、逆襲もここまで。ダメ押しの1点を追加され、4─6で試合終了。関東制覇は惜しくもかなわなかった。 悔しさは次代で晴らす。4年生にとっては今回が最後の試合となる。「まずファイナルというこの舞台で優勝して、日本一取ってくれたらなと。本当に託します」(平島)。敗因として挙げられたのは、基礎力の弱さ。「とにかく徹底して一人一人の力を上げる」(井川ヘッドコーチ)。託された思いを胸に、さらなる高みへ。「まずは関東制覇して日本一になって恩返しできるようにみんなで勝ちたい」(内野)。来年こそ〝時代の覇者〟になってみせる。 [垣内萌恵] 試合後のコメント井川ヘッドコーチ――今日の試合を振り返っていかがですか。 「個人個人の基礎技術、ボールを持った時の突破力、シュート力に課題がもろに出た試合でした」 ――チームでやろうとしたことは何でしたか。 「相手のエースにボールが渡らないようにしようと、逆にエース以外にパスコースをふさいで勝負に行くところが結局、エース以外のパスコースが常に空いていて、そして空いてる選手がエースであったことがずっと続いてしまいました」 平島――どういう気持ちで臨まれましたか。 「緊張と楽しさがもうマックスみたいな感じで、立大に仲がいい子がいっぱいいたので熱い試合にできればいいなって、あと17明治(2年前)負けていたのでリベンジしたいなっていう気持ちでやってました」 桃井――今後の課題は何でしょうか。 「今後チームが変わってディフェンスやメンバーががらっと変わると思うので、レベルを上げていかなきゃいけないなというのと、もう少しオフェンスが点を決めてくれたらうれしいなと思います」 内野――パス回しはどうでしたか。 「みんな疲れて、なかなかうまく回らなかったのと、パスを出した後もディフェンスが近くて取られてしまうことがあったので、もう少し崩してから空いてるところに出すことができたら良かったなと思います」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
ラクロス部は平成30年度より体育会に加盟した新興の部だ。歴史こそ浅いものの、2016年には全日本学生選手権を制し学生王者として君臨。その後の全日本選手権も制覇し正真正銘の日本一へと輝いた。関東屈指の強豪校としてその地位を築いている。スポーツ推薦での入学者はおらず、部員の大多数が大学からラクロスを始める。部員数は100名近くを誇り、その他の体育会各部と比べても群を抜いた大所帯だ。限られたポジションを獲得すべく、熾烈なレギュラー争いが繰り広げられている。目標に掲げる日本一に向けて、選手は今日も練習に励む。