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立大戦試合後コメント/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2023.10.17古川主将――古川選手にとって23シーズン、どのような1年間でしたか。 「『I will』というスローガンをチームで掲げ、昨年この舞台で誰かに任せてしまっていたというのが敗因としてあったので、みんな一人一人が勝利を手繰り寄せるというような、そんな強い思いで一人一人プレーとしての自信をつけるということをチームの目標に掲げてやってきました。そこがリーグ戦を通して高まってきたかなと、自分たちの中でも自信はついてきていたところだったので、そこで負けたっていうのが正直悔しいです」 ――同期にはどのような言葉を掛けたいですか。 「私たちの代は人数も少なくて、お互いにつらい時に本当に支えてくれる最高の仲間でした。ここで一緒に戦うのが終わってしまうのはすごく悔しいし、出られてない4年のメンバーにもたくさん支えてもらったので、その思いを全国につなげることができなくて本当に悔しいですが、最高の仲間に出会えて本当に良かったなと思います。本当にこれからも人生まだまだなので『ここからまた後輩にも残せるものとかは一緒にみんなで残していこう』と伝えたいです」 柳井――立大と戦ってみてどのような相手でしたか。「やはり一度持ったらやっぱりなかなか離さないですし、ディフェンスの選手もパス技術であったりキープの技術が高い選手が多いので、基礎の部分が立教の方が上回っていたのかなと思います」 ――来年度のチームに期待することはありますか。「今年チームの中心として引っ張ってくれたメンバーが多く残るので、そういった面では技術面でもメンタル面でも来年はすごく楽しみに思います。来年この舞台に帰ってきて、この舞台は目標にせず、しっかり勝ち切ってファイナルにつなげて、全国出て日本一を取る可能性は十分にあると思うので、頑張ってほしいと思います」 齋藤――来年度はどのようなチームにしていきたいですか。 「基礎の部分とかできるはずだったところでできないというのが去年から続いていて、自分たちができることができてないというミスで終わるのは絶対嫌なので、春からリーグ戦を意識して全員が同じ高い基礎力を持った上で、リーグ戦ではプラスで強みのある人が試合に出るという状況をつくりたいです。チーム一丸となってこのミスは絶対にダメとかここではこういうプレーをするという共通認識は絶対、今ここでリーグ戦ってきたのでそれを忘れないようにして試合していきたいと思います」 穂積――来年の抱負をお願いします。 「練習でやっていることを試合でやるということと、当たり前のプレーを当たり前にするというのはもちろんです。選手の層の厚さもとても大事だと今日の試合で感じて、どんなにいいプレーできる人が1人いても疲れてしまうのでどんな人が出てもキーマンで、もう相手からしたら嫌なチームにできたら、本当に最強だろうなと思いました。今の3年生以下がもっと成長したいと思いましたし、成長させたいし、自分も成長したいなと思いました」 G村田知沙都(政経3=東京女学院)――試合前はディフェンス陣としてどのような対策を立ててきましたか。 「相手のキーマンに得意なプレーをさせないっていうのを前提に、キーマンじゃない人にボールを奪いにいくっていう対策をやっていました」 ――徐々に追い上げる試合展開となりましたが、チーム内ではどのような声掛けがありましたか。 「ハーフ間はとりあえず自分たちがやってしまっているミスっていうのを出して、相手もミスをしている状況で流れ自体は自分たちの方にまだつくれるということ。あとは相手のGやディフェンスの弱点を話してディフェンス陣が後半でつなげられるような展開を話し合いました」 [細田裕介、冨川航平、杉田凜]READ MORE -
心ひとつ『I will』胸に戦うも 3年連続ファイナル4で敗退/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2023.10.17「当たり前のプレーを当たり前にやることの大切さを痛感した」(MD穂積風花・農3=豊多摩)。この言葉が全てを物語る試合だった。一進一退の攻防が続き、勝負の行方は最終Qに委ねられた。56分に勝ち越しゴールを決められ、そのまま立大に傾いた流れを修正できず5-7で敗戦。ファイナル4の壁を越えることはかなわなかった。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他) ▼10・14 対立大戦(駒沢オリンピック公園第一球技場) 明大5{1—3、2—0、1—1、1—3}7立大〇 3年ぶりの決勝の舞台へ、立ちはだかったのは立大。過去リーグ戦では3年以上勝てておらず、今年度は六大戦、明立定期戦で対戦し、どちらも敗戦している相性の悪い相手だ。試合前、AT柳井華(農4=東大教育学部付)は部公式ブログに「誰か任せにしていたら、きっとまた『負け』てから頑張り始める。だから、『私がチームを勝たせる』。その強い意志をコートで発揮できるよう練習するのみ」とつづり、昨年度同じ舞台での敗戦を機に、今年度はスローガン『I will』を胸にして1年間準備してきた。 第1Qはオフェンスが整わず、パスミスが相次ぎ得点につながらない。12分にMD田村葵(農3=大和)がクリアに成功。コート中央を駆け上がりショットを決め同点に。しかしロングパスのカウンター攻撃に耐えられず第1Qは1―3。第2QはMD齋藤千暖(政経3=新発田)が「自分で自信を持って打とうというところで決められてうれしかった」と、得意のFS(フリーシュート)を決め流れを引き寄せ1点差に縮める。AT古川真愛主将(農4=町田)らの積極的なチェックでボールを奪い再びFSを獲得すると、齋藤のFS、と見せかけてパスを受けた穂積が同点ゴール。3―3と同点で前半戦を終える。 (写真:得点後喜ぶ選手たち) ハーフタイムでは井川コーチは「チェイスの徹底」でボール保持を、古川主将は「意識で変えられるところは変えて、今までやってきたことを丁寧にやろう」。盛り返した流れを立大に渡さない。ディフェンスのスキを突かれ再度リードされるも、第3Q終了間際、またも穂積のショットで同点に追い付く。「ディフェンスが何人も来て大変だったが、打つしかないと思って打ったら入った」(穂積)と気持ちでもぎ取った1点に、スタンドから割れんばかりの歓声が溢れ、涙を流す部員の姿も。 〝4Qの明治〟。昨年度、ファイナル4の慶大戦で逆転負けを喫し敗退した明大は、どこよりもその重要さを知る。今シーズンは最終Qも途切れない集中力と積極的なオフェンスで勝ち星を重ねてきた。しかし、焦りからグラボやパスにミスが相次ぎ立大のオフェンス時間が続き、立て続けに2失点で4―6に。この苦しい空気を打破したのは柳井。リーグ戦得点王がついに本来の力を発揮し5―6。時間を使う立大に、最後の1秒まで果敢にボールを奪いに行ったが、立大に追加点を許し、そのまま無情にもホイッスルが響く。〝4Qの明治〟力をもってしても、わずかに及ばなかった。 惜しくも3年連続ファイナル4敗退となってしまった明大。「リーグを通して身に付けてきた部分を今日出せず、(基礎的な)ミスが出てしまったのは本当に反省だった」(齋藤)。進化してきたチーム力を発揮しきれなかったことに、悔しさをにじませた。だが全員が『I will』を体現した。「応援の一体感は明治の方があり本当に声が届くし、力になった」(穂積)と、パンフレット作製やメッセージ付きカード、応援歌でスタンドを盛り上げるなど、全員が勝利のために懸命に戦った。来年こそファイナル4を突破し〝時代の覇者〟になるその日まで、心をひとつに追い求めていく。 [杉田凜] 試合後のコメントはこちらREAD MORE -
大量26得点で横国大に勝利 ファイナル4進出/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2023.09.10第1Q(クオーター)に10得点を重ね明大は完全にペースをつかむ。第2Qで少し失速したものの、後半に力を見せつけ26—1で横国大に勝利。得失点差でファイナル4進出を決めた。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他) ▼9・9 対横国大戦(会場非公開) 〇明大26{10—0、4—0、6—0、6—1}1横国大 ファイナル4進出のため19点差をつけて勝利することを目標として臨んだリーグ最終戦。明大女子ラクロス部は今リーグ戦ってきた中で、ベストゲームを見せた。 第1Q、開始直後から明大は怒涛(どとう)の攻撃を繰り出す。AT(アタッカー)柳井華(農4=東大教育学部付)が開始4分のうちに3連続得点。「最初はどうなるかという不安の中で決め切ってくれるというところでエイト(柳井)は力強かった」(古川真愛主将・農4=町田)と頼れる明大のキーマンが先陣を切る。柳井のゴールで完全に流れをつかんだ明大は、ドローからボールを制し相手に一度も触れさせずに得点を量産。第1Qを10—0で終える。続く第2Qでは得点のペースが落ちたものの、第1Qの流れをそのままにゴールを生み出し14点リードで試合を折り返す。 後半は第3Qで同点に追いつかれてしまった前試合の反省から「後半の明治」(古川)を掲げ、チームで明るい雰囲気を作りもう一度ギアを入れ直した。「オフェンスの攻め方を少し変えながらもやりたいことをしっかりコートで体現できた」(柳井)と後半も相手コートを攻め立て横国大を圧倒する。第4Qの開始直後には1点失ったものの「1点取られたら1点取り返すのではなく2点3点取り返す」(柳井)のマインドで、すぐに得点を取り返す。今試合では7人もの得点者が出た。前試合から1on1力や得点力を高めてきた結果の現れだ。そして、試合は26-1で明大が勝利を収めた。 大量26得点で横国大戦を制した明大は今日の他の試合の結果によりファイナル4進出を決めた。部員全員で『I will』を体現しさらに強く、戦うことを楽しめるチームに。彼女たちの全国への挑戦はこれからが本番だ。 [堀純菜] 試合後のコメント古川——目標以上の25点差をつけることができました。 「チームとして目標を立てて達成することが成蹊大戦はできなかったので、この試合で達成できて良かったなと思います。19点差をつけたところで満足するのでなく、自分たちでペースを作っていき自分たちのやりたいことを全て出し切るということができた結果としては25点差つけることができたと思います。ファイナル4につながる試合になったかなと思っています」 ——リーグ戦を通してチームで成長した部分を教えてください。 「中央大戦で負けて崖っぷちの状態の中でも絶対に勝たなきゃいけないっていう一人一人の気持ちの強さや、試合の中で勝たなきゃいけないという緊張感の中でも自分たちがやってきたことを出せるようになったことだと思います。また、コーチに言われたことや相手に合わせて試合の中で変え切るっていうところは成長してきたポイントなのかなと思います。一人一人が今変化しつつあるところだと思うので、ファイナル4にむけてさらに一人一人の得点力だったり対峙力だったりというのを上げていけたらもっと強いチームになるかなと思っています」 柳井——ファイナル4に向けてどのような練習をしますか。 「自分たちがやってきたことを踏まえて先ほどヘッドコーチも言っていたのですが、厳しい環境、強い相手と戦うことを楽しむという環境を自分たちで作って、練習は試合のように試合は練習のように、プレッシャーや強い相手と戦うという試合をファイナル4でしっかり楽しめるように練習は作っていきたいなという風に思います」 READ MORE -
終盤の猛攻! 緊迫のシーソーゲーム制す/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2023.08.29明大は第1Q(クオーター)に3点を先制するも成蹊大の強力な攻撃に押され、試合は一進一退の攻防に。勝負を分けたのは最終Q。明大は3得点を奪い勝ち越しに成功。終盤での勝負強さが試合を決めた。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他) ▼8・26 対成蹊大戦(江戸川区臨海球技場) 〇明大8{3ー1、1ー2、1ー2、3ー0}5成蹊大 前の試合に引き分け、迎えたリーグ4戦目。相手のファウルからフリーシュートで先制に成功すると、明大は一気に主導権を握る。AT(アタッカー)古川真愛主将(農4=町田)、MD(ミディ)齋藤千暖(政経3=新発田)が見事なステップからショットを決めるなど上々の立ち上がりを見せた。第2Qは相手オフェンス陣の角度あるシュートに苦戦。開始早々1点を返されるなど守りの時間が続いた。しかしG(ゴーリー)村田知沙都(政経3=東京女学館)が好セーブを見せるなど粘り強く守り切り1点リードで前半を終える。 中大戦では後半に逆転を許し敗戦した明大。ここでも一筋縄ではいかなかった。第3Q、相手攻撃の勢いを止められず同点に。さらに獲得したフリーシュートを決め切ることができず流れをつかめない。その後一時勝ち越しに成功するも、またしても同点とされ勝負の行方は最終Qへ。白熱した展開の中、チームを救ったのはAT(アタッカー)柳井華(農4=東京大教育学部付)だった。相手陣地に自ら切り込み放った強烈なショットがゴールネットを揺らした。「明治に流れを引き寄せることができて良かった」。その後も齋藤がこの日4得点目となるショットを決めるなど、一挙3点を獲得。相手を一気に突き放した。 終盤の攻撃が光った明大は今リーグ2勝目を手にした。「次は大量得点で勝たなければならない試合になる」(古川)。逆転のファイナル4進出へ向けリーグ最終戦となる横国大戦へ臨む。 [久和野寛人] 試合後のコメント古川――今試合の良かった部分はありますか。「自分たちのやりたい形を第4Qで見せることができ、相手が守り切れないシーンをつくり出せたことです。またディフェンスでは相手のやりたいことを自由にやらせない守りができたことで相手のペースを完全につくらせることがなかったのが良かった点だと思います」 柳井――前試合では5得点、今試合も2得点ですが、ご自身の活躍をどう評価されますか。「チームを勝たせるために点を取ることが仕事だと思っているので、まだまだ伸びしろがあると感じています。次戦までにより得点力を伸ばしていきます」 齋藤――今試合は4得点でした。振り返っていかがですか。 「敵を何人か抜いて中に入り込んでシュートするというのをずっと練習していたのでそれが発揮できたのはすごく良かったです。フリーシュートをもらえた時に決め切れていれば、もっと点数を離せたと思うので、そこを次の試合までに練習していきたいです」READ MORE -
柳井5得点! 昨年度覇者に引き分けと成長見せる/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2023.08.173戦目の相手は、昨年度最終Qで逆転負けした因縁の慶大。AT(アタッカー)柳井華(農4=東大教育学部付)が5得点の活躍などで互角の戦いを見せ、課題の最終Qも無失点におさえ引き分けに。自力でのファイナル4進出を決めることはできなかったものの、進化を感じさせる試合だった。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他) ▼8・14 対慶大戦(富士通スタジアム川崎) 明大7{1—3、2—2、2—2、2—0}7慶大 前戦で中大相手に痛い敗戦を喫し、ファイナル4進出のためにはもう負けられない明大。集客試合で多くの他大学ラクロス部が観戦した注目度の高いカードとなった。先制したのは明大。MⅮ(ミディ)齋藤千暖(政経3=新発田)からパスを受けた柳井の正確なショットでゴールネットを揺らし先制。その後も柳井はゴール前に果敢に攻めこみ、前半で3得点を挙げる。しかし、パスミスで相手に流れを渡してしまう失点が目立ち、前半を3―5で折り返す。 後半第3Qでは、ファールを誘い獲得したFS(フリーシュート)を齋藤が冷静に決め1点差に追い付く。しかし慶大が裏をかくアンダーシュートなど王者の実力を見せつけ一時は3点差と苦しい展開に。それでも最終Q3分、柳井がこの日5得点目を決め6―7。その4分後にはパスをつなぎ相手ディフェンスをかいくぐってMD古川真愛主将(農4=町田)のショットで同点に追い付いた。終盤まで脚を動かし、集中力、チームワークが途切れない強さを見せた。流れを握った明大だが、終了間際に相次いだイエローカードで2人不足の不利な時間が続き、勝ち越し点は奪えなかった。そのままホイッスルが鳴り試合終了。第4Qは無失点に抑えたが、終盤までチャンスがあっただけに惜しい引き分けとなった。 慶大のフィジカルプレーに、フィールドを広く使いパスをつなぐプレーで対抗した明大。昨年度覇者にも決して劣らない実力を感じさせる試合運びだった。「4Qで勢いを落とさず、2得点につなげられたことは成長した」(柳井)。成蹊大、横国大戦も快勝し、ファイナル4へ突き進め。 [杉田凜] 試合後のコメント柳井――フィールドを広く使ったオフェンスが印象的でしたがなにか意識して練習していたことはありますか。 「フィールドを広く使い、ディフェンスが崩れている間に得点までつなげることを意識的に練習していました。ATだけでなく、MD、DF(ディフェンス)、G(ゴーリー)の全員がその意識を持っていたため成功したのだと思います」 ――試合を通して収穫した点はありますか。 「リーグ戦を通して、フルコートオフェンスに課題がありましたが、視野を持ち、空いている人にテンポよく展開できたことは自信に繋がりました」 ――慶大のプレーにどのような印象をお持ちですか。 「フルコートディフェンスでのハイプレッシャーや、グラウンドボールへの反応の速さなどで、例年同様の慶應らしさを感じました」READ MORE -
課題の残る結果に 中大相手に惜しくも黒星/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2023.07.31青学大戦を勝利で飾って始まった今リーグ戦。2戦目は相手ホームでの中大戦となった。攻守共に選手の腕が光るプレーが多く見られたが、最終Q(クオーター)でミスが増え、中大に大量得点を許してしまう。リードする場面もあったが、試合は6-8と惜敗で幕を閉じた ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー場メインピッチ他) ▼7・30 対中大戦(中央大学多摩キャンパスラグビー場) 明大6{2ー1、0ー2、3ー0、1ー5}8中大〇 前半は激しい攻防が繰り広げられた。ゲーム開始早々中大に先制を許すも、青学大戦でも活躍を見せたAT(アタッカー)柳井華(農4=東京大教育学部付)が第1Q、MD(ミディー)髙橋菜々子(営4=湘南)からのパスを受けゴールを決めるなど2得点。グラウンドボール争いで相手に主導権を譲ることなくリードに成功した明大だったが、その流れは長くは持たなかった。第2Qに突入すると自陣でプレーする時間が長くなる展開に。なかなか前を向くチャンスを与えてもらえず、気付けば無得点で終了。2-3と中大にリードを許す形で試合は折り返しを迎える。 第3Qになると、試合は一気に明大が主導権を握り始める。ドロー直後、MD田村葵(農3=大和)が相手の堅いディフェンスを潜り抜け同点ゴールに成功。中大にフリーシュートを与えてしまう場面も、G(ゴーリー)村田知沙都(政経3=東京女学館)がファインセーブを連発。「何度取ってもディフェンスになる展開はメンタル的にきついですが、気持ちで勝てて粘ることができた」(村田)と中大に得点を許さなかった。同点に追い付くと、明大は勢いに乗りAT吉田真裕子(農3=菊里)の正確なシュートで一時勝ち越しに成功する。「自分が絶対に決めるという強い気持ちでゴールに向かった」(吉田)。しかし最終Qになると明大にミスが増え、中大に流れを渡してしまう。相手の激しい攻撃に耐え切ることが出来ず、立て続けに5点を奪われる結果に。最後まで反撃を試みるが一歩届かず、6―8でタイムアップとなった。 中大戦は惜しくも2点ビハインドで敗れる形となってしまった。しかしファイナル4へ向け負けられない試合が今後も続く。今試合の悔しさをバネに成長しつづけていく選手から、今後も目を離さずにはいられない。 [成田美彩子] 試合後のコメント村田――ゴーリーとして大事にしていることを教えてください。 「ゴールを守る最後の砦として失点はさせない、シュート一本一本に対しての責任感は自分が一番持つようにしています」 ――第4Qの失点についていかがですか。 「明大の流れに持っていくことができなくてオフェンスの時間が短かったです。自分たちはとにかく回して相手のファールを誘おうという気持ちだったのですが、思ったよりもそれができなかったです」 吉田――ハーフタイムにどのような作戦を立てたのか教えてください。 「アタックに入った時に、相手は2枚寄せてくるディフェンスをしていたので、それをされたら走って逃げる、そしてしっかり視野を持って空いたところにボールを出すことを徹底しようという話をしました」 READ MORE -
青学大に快勝 日本一へ好発進/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2023.07.16今季リーグ戦初戦となる青学大戦。第1Q(クオーター)では相手ディフェンスに阻まれ苦しい展開が続いたものの、第2Qでは一挙5得点を挙げる。試合の主導権を握った明大は流れをそのままに見事勝利を収めた。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー場メインピッチ他) ▼7・15 対青学大戦(江戸川区臨海球技場) 〇明大13{2ー1、5ー0、3ー1、3ー0}2青学大 チーム力が光った試合だった。第1Qでは相手の粘り強い守備に苦しみながらもAT(アタッカー)柳井華(農4=東京大教育学部付)の鋭いショットで先制。さらに正確なパス回しからMD(ミディー)熊谷和花(商3=多摩)のショットがさく裂。「周りが繋いでくれたから決められた」(熊谷)。序盤から巧みな連携を見せ、試合は明大ペースに。第2QではMD高橋奈々子(営4=湘南)が素早い動きでゴールを決めると、勢いづいた明大は相手のミスをものにし得点重ね、一挙5得点。「前半で引き離すことができたのが勝因」(古川真愛主将・農4=町田)。7―1とリードした状況で前半戦を終えた。 6点リードで迎えた後半戦。「相手の守り方に対して自分たちの攻め方ができていなかった。まずは一対一をつくるということを話しました」(田村葵・農3=大和)とハーフタイムで課題を見つけ、さらなる攻撃を仕掛けた。第3Qには田村の持ち前のフットワークを生かした鋭いパスからの得点に加え、ロングパスからAT吉田真裕子(農3=菊里)もゴールを奪うなど多彩な攻撃パターンで一気に相手を突き放した。パスの乱れから失点を許したもののその後は落ち着いたプレーで相手に試合の主導権を握らせなかった。 「スローガンにI willを掲げていて、自分がやる、自分がチームを勝たせるという強い思いを持つことが今年のチームカラー」(古川)とチーム一丸となって目指すは日本一。次戦の中大戦も明大らしいプレーでこの勢いのまま勝利を収めることに期待したい。 [伊原遼太朗] 試合後のコメント 古川主将――初戦の意気込みについて教えてください。 「まだ試合慣れできていない部分もあって、ワクワクもあり不安もありで臨んだのですが、私たちのやってきたことと青学戦に向けて対策してきたところもあって絶対1勝は取りたいと思って臨みました」 ――今季目指すところを教えてください。 「今年は日本一です。昨年負けた慶應大学がいるので慶應を倒して立教、日体大も倒して日本一を取ることが目標になっています」 熊谷――本日の試合を振り返っていかがですか。 「最初はベンチから見ていて緊迫した感じで相手の勢いもすごかったです。序盤からフリーシュートが2回あったのですがG(ゴーリー)村田知沙都(政経3=東京女学館)が止めてくれて流れがこちらに向いたという感じがしました」 ――次戦への意気込みをお願いします。 「次の試合も点を決め、ドローで流れをつくって勝利できるように頑張りたいです」 田村――得点した瞬間を振り返っていかがですか。 「練習でディフェンスの間を狙うっていうのをよくやっていたのですが、ディフェンスの間をうまく利用できたかなというところでシュートシーンにつながったと思います」 ――今年度のチームの特徴はいかがですか。 「今年のチームの特徴はオフェンスが全員で得点が取れる、誰が入っても得点できるというのが強みかなと思います」 READ MORE -
決勝進出ならず 慶大に逆転負け/関東学生リーグ戦
ラクロス(女子) 2022.10.15予選リーグを2位で終え、ファイナル4進出を決めた明大。勝てば決勝進出そして全国大学選手権(以下、インカレ)出場となる一戦の相手は慶大となった。開始直後から攻守共に粘り強さを見せ、主導権を握る。着実に得点を重ね、第2Q終了時点で3点差をつけた。しかし、後半はディフェンスのスキを突かれる場面が増え、徐々に相手ペースに。最後は連続失点で逆転を許し敗戦。2年ぶりの決勝進出とはならなかった。 ◆8・7〜11・6 関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他)▼10・15 対慶大戦 (駒沢オリンピック公園第一球技場)明大5{2-1、2-0、1-2、0-3}6慶大○ 明大は開始直後から絶好の滑り出しを見せた。ゴール前で粘り強く守り切り、そこからの速い攻撃で相手ゴールを脅かす。MD(ミディー)隅千春(農4=岩国)が押し込んで先制すると、その勢いのまま第1Qを1点のリードで終えた。「前半は明治の流れだった」(MD藤村麻伊・農4=川和)。続く第2Qも明大ペースは変わらず。MD柳井華(農3=東大教育学部付)の2得点を筆頭に慶大を圧倒。3点のリードを持って試合を折り返した。 迎えた第3Q、前半と同じく優位に試合を進めたかった明大だが、徐々に劣勢となる。オフェンスでなかなか決め切れず、慶大のパス回しに翻弄(ほんろう)される展開に。第3Q終了間際には鋭い突破から残り6秒のところでスーパーゴールを決められ、リードは2点に。最終の第4Qは勝利に向け逃げ切りたいところだった。しかし、際どいボールを全て慶大に回収され、主導権を握られ続ける。「後半はプレッシャーをかけられなかった」(藤村)。素早い連携にゴール前で粘り切れず、立て続けに3失点。逆転を喫した明大だったが、その後は試合終了まで果敢に相手ゴールに迫った。しかし、決定機を決め切ることはできず。「最後の部分で決め切れなかったのが敗因」(中村みずほ主将・農4=明大明治)。2年連続でファイナル4初戦敗退となった。 あと一歩のところで決勝進出、そしてインカレ出場を逃す結果となった。4年生は今試合を持って引退となる。「下級生には自分たちが見られなかった景色を見てほしい」(中村主将)。この悔しさを胸に、後輩たちが1年後のリベンジを誓う。 [細田裕介] 試合後のコメント中村――4年間を振り返っていかがですか。 「つらい時期もたくさんありました。今年が始まった時は不安も多かったですが、そこから伸びしろしかないと思って全員成長してきたので、最後まで目標を持ち続けられて良かったです」 藤村――今日に向けて準備してきたことはありますか。 「立教戦が個人技術のところで課題に上がったので、個人個人の技術の面でシュートだったりをこだわって練習してきました」 柳井――来年度の目標を教えてください。 「来年も全員でこの舞台に戻ってきて勝ち切ってファイナルに進んで、絶対に日本一を取るので来年も応援よろしくお願いします」READ MORE -
キッズラクロス 運営インタビュー
ラクロス(女子) 2022.10.10日本初の小学生ラクロスチーム「BABYLAX」によるトレーニングマッチがこどもの国で開催。心地よい秋晴れの中、子どもたちによる熱戦が繰り広げられた。明大女子ラクロス部も運営スタッフとして参加。受付や審判など、スムーズな運営に尽力する姿が見受けられた。本イベントに携わった選手たちの声をお届けする。 鎌田もも子(農3=山形商)――参加した理由を教えてください。 「ラクロスは大学生から始める人が多い中、小学生から始める子にはどういう子がいるのだろうという興味が単純にあったからです。小学生がプレーしている姿を見て、自分もいい刺激をもらいたい、ラクロスは楽しいということをもっと広めたいと思い、参加しました」 ――イベントを振り返っていかがですか。 「小学生はダイナミックなプレーや恐れのないプレーをしていました。純粋にラクロスを楽しんでいる姿を見ることができたので、自分たちにもいい刺激になりました。小学生から見習うことの多い、いいイベントだったと思います」 星合はな(政経3=白百合学園)――イベントに参加した経緯を教えてください。 「井川(裕之)コーチから紹介していただいて参加しました。ラクロスは日本の中ではマイナースポーツで、大学生がやるスポーツという印象が広まっていると思います。そうした中、小学生がラクロスをやっているということを聞き、子供たちが今後日本を担うラクロスターになってほしいと思いました。また単純にどのようなラクロスをやっているのか、興味を持ち、参加しました」 ――小学生のプレーを見ていかがでしたか。 「エネルギッシュなプレーが多かったです。小学生でそんなこともできるのだと思うこともありました。私たちは大学1年生から始めたので3年間しかやっていませんし、4年生までしかできないという限定的な中でやっています。しかし小学生には今後がたくさんあるので、生き生きとプレーしている印象がありました」 島葉月(商1=帯広南商)――参加した理由を教えてください。 「ソラさん(中村みずほ主将・農4=明大明治)からこういうものがあると教えてもらいました。実際に小さい子と関わる機会というのはラクロスをやっていてもないので、そこに参加して自分にできることがないかと思ったのが一番の理由です。ラクロスは大学のスポーツと言われていますが、小さい子たちにぜひ大学まで続けてもらい、よりラクロスを広めることに貢献できたらいいなと思っています」 ――大学生のプレーと小学生のプレーに違いはありますか。 「私たちになると楽しむというよりも勝ち負けしか見えなくなり、本来のスポーツの楽しさを忘れてしまっている部分があると思います。やはりまずは心から楽しむ気持ちが大切なので、何かが大きく違うなどはありませんが、子どもたちは純粋に楽しんでいると思いました」 ――ありがとうございました。 [牛嶋淳太郎、石井遥]READ MORE -
立大に敗戦 リーグ戦初黒星を喫する/関東学生リーグ
ラクロス(女子) 2022.09.25明大はリーグ最終戦に立大と対戦。第1Q(クオーター)序盤にいきなり先制を許すも、すぐに同点に追い付くなど前半は互角の戦いを見せる。しかし後半に入ると明大は決定機をつくるも決め切ることができず。立大に好機をモノにされてしまい力の差を見せつけられた。 ◆8・7~10・15 関東学生リーグ戦(大井ホッケー球技場メインピッチ他)▼9・24 対立大戦 (大井ホッケー球技場サブピッチ)明大4{1-1、1-2、1-2、1-2}7立大○ リーグ戦いまだ無敗同士の対戦となった紫合戦。明大は勝利すれば1位通過でファイナル4進出が確定する。第1Qに先制を許すも、今季絶好調のMD(ミディー)藤村麻伊(農4=川和)の得点で同点に追い付く。しかし第2Qはフリーシュートを決められ、さらにディフェンスをかいくぐる絶妙な縦パスから得点を奪われてしまう。それでもAT(アタッカー)吉田真裕子(農2=菊里)が得点を奪い1点差で前半を折り返す。 第3Qは序盤から明大が好機をつくり、ゴール前で攻め込む時間が続くと藤村がこの日2点目となる得点を決め再度同点に追い付く。「練習してきたことができた」(藤村)。頼れる4年生が試合の流れを変えたかに見えた。しかし立大の高い攻撃力を前に守り切ることができず逆転されてしまう。さらに第4Qではフリーシュートを阻まれると、立大の素早いカウンターやパス回しに対応できず点差を4に広げられた。その後、AT中村みずほ主将(農4=明大明治)のショットで1点を返し粘りを見せたが反撃はここまで。リーグ最終戦で初黒星となり無敗でリーグ戦を終えることはできなかった。 リーグ戦を4勝1敗1分で終えた明大。他大の結果次第ではあるが、ファイナル4への進出の可能性は十分高い。「一人一人が成長し続けてリーグ戦とは違う試合を見せられるように頑張りたい」(中村)。悲願の日本一に向けてはさらなるレベルアップが不可欠だ。 [久和野寛人] 試合後のコメント中村主将――立大戦を振り返っていかがですか。「ブロック1位通過するためにも絶対勝ちたい試合だったのですが、チームとしてボールを持ち続けるオフェンスをする、奪われないディフェンスをするという中で個人のミスというか個人技術のミスが目立ったなと思います」 ――立教大学はどのような相手でしたか。「明大のディフェンスもプレッシャーに行っていましたが、誰がボールを持っていても失わないところや、明大がミスしたところを突いてくることがすごいなと思いました」 藤村――どういう意識で立大戦に臨まれましたか。「最後この一戦に懸けてとにかく目の前の試合に勝つことや目の前のボールに勝負することをやろうという意識で臨みました」 ――チームとしてリーグ戦を振り返っていかがですか。「リーグ戦通して成長できたところはいいなと思っていて、課題としては個人個人のスキルをもっと上げたいと思っています」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
ラクロス部は平成30年度より体育会に加盟した新興の部だ。歴史こそ浅いものの、2016年には全日本学生選手権を制し学生王者として君臨。その後の全日本選手権も制覇し正真正銘の日本一へと輝いた。関東屈指の強豪校としてその地位を築いている。スポーツ推薦での入学者はおらず、部員の大多数が大学からラクロスを始める。部員数は100名近くを誇り、その他の体育会各部と比べても群を抜いた大所帯だ。限られたポジションを獲得すべく、熾烈なレギュラー争いが繰り広げられている。目標に掲げる日本一に向けて、選手は今日も練習に励む。