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全日本学生選手権大学対抗戦 試合後コメント
ボードセーリング 2024.02.28内藤紳之介主将(法4=アサンプション国際)――6連覇を達成した今の心境はいかがですか。 「まずは、6連覇をしてホッとしている気持ちと、様々なOB、OGの方とか、他の大学の方からもすごく応援していただいて、その方々への感謝の気持ちでいっぱいです」 ――明治が優勝できた要因を教えてください。 「やっぱりチーム力ですね。明治は応援に来てくれたOBの数が多くて。先輩方は関西圏じゃないにもかかわらず、自分が1年生の時の2〜4年生が駆け付けてくれて、すごい応援の力がありました。それに加えて今のチームは本当に家族のような、家族以上のチーム力があってそれが最終的にこういった団体戦の場でしっかりと底力を発揮して、最終的に優勝できたのだと思います」 ――同期はどのような存在ですか。 「もうベストフレンドです。大島(春哉・商4=佐倉)は一番近くのライバルだっていうのがあると思うんですけど、意外と自分たちはライバルというよりも兄弟みたいで、いろいろな良いことも悪いことも全部共有し合える仲だったと思います。本当にこの4年間ですごくいい感じで続けられたのは同期のおかげです」 ――後輩に伝えたいことはありますか。 「今回6連覇を果たしたことで、この連覇という言葉にとらわれて優勝しなきゃいけないという風に思ってしまうかもしれないですけど、普段のみんなの力を出せば必ず結果は後からついてくると思うので、とりあえずは自分の課題などにしっかり向き合って、しっかりチーム力を高めていって、来年もう一回優勝にチャレンジしてほしいなと思います」 大島――6連覇おめでとうございます。率直な今の気持ちを教えてください。 「4年間、もう入部した時から同期の内藤と一緒に団体優勝するというのが目標だったので、それを今達成できてすごいホッとしていますし、4年間続けてきて、内藤についてきて良かったなと思っています」 ――4年間この競技をしてきて、学んだことを教えてください。 「4年間、僕は初心者からこの競技を始めて、個人優勝、団体優勝できたのはとにかく上の人、例えば先輩とかに、がむしゃらについてったり聞いたりしてきたからかなと思います。自分の変なプライドみたいなものを捨てて、分からないことがあったらすぐ聞くという、その習慣を続けてきたので、これからも社会人になってもそういう習慣をつけていきたいなと思います」 ――今後、この経験どのように生かしていきたいですか。 「こんなにいろいろな思いをして、辛い時もあったり、苦しいこともあったりした4年間は多分これ以上ないと思うので、これから先何か辛いことがあったとしても、乗り越えられると思ってますし、やはり次はこの和歌山での経験を7連覇、8連覇につなげられるように、部からは離れますが、まだたくさん関わって、共有したいなと思っています」 森健太郎(文3=元石川)――6連覇を達成した今の気持ちを教えてください。 「1年生、2年生の時に見ていた景色というか、自分が応援していた時に見ていた、先輩たちの景色を実際目の当たりにして、本当にすごい景色だなって感じたのが率直な感想です。4年生を最高の形で送り出せて、優勝に自分たちが少しでも力になれて6連覇を達成できて、本当にうれしく思います」 ――現地に来てからの緊張はありましたか。 「自分は緊張感はありましたけど、ガチガチになるとかなく、めちゃめちゃ楽しんで。一レース一レースこんなに歓声を浴びて、個人戦の時に味わえない、みんな仲間が自分が走ったら喜んでくれるっていうのが、すごいうれしかったです。だから緊張はなかったです」 ――来年は主将としてどのようにチームを引っ張っていきたいですか。 「最近何のために部活をやっているんだろうとかいろいろ考えていたんですけど、(内藤)紳之介さんがずっとおっしゃっていた応援されるチームになるっていう目標が、自分たちも勇気を与えてもらえるし、OB、OGとか関係者にも俺もやってやるぞっていう気持ちにさせられるんだなって思ったので、同期全員で応援されるチームになることを目標にチームをつくっていきたいと思います」 蓮田拓己(営3=明大中野)――6連覇をした今の気持ちを教えてください。 「素直にうれしいのと、改めて4年生のすごさっていうのを感じたレース展開が多かったです。自分は1レース目に出たんですけど、うまく走ることができなくて、思い悩むこともあったんですけど、4年生の方々に支えられて自分も少しは貢献できたなと思ったので、この気持ちを忘れずに、また来年も7連覇に向けて頑張っていきたいです」 ――4年生とは最後の大会でした。 「1年生で入部した時に、お二人は2年生だったんですけど、ウインドサーフィンの全てをあの2人から教わったといっても過言ではないので、自分の成長した姿を少しでも見せることができて、こういう最高の形で4年生を送り出せたことが自分にとってはすごいうれしいです」 ――チームメートなどの応援についてはどのように受け止めていましたか。 「今回の団体戦を通して改めて多くの人に支えられて今があるなと思っていて、団体戦っていうのは、個人だけじゃなくて、応援の力が本当にすごいと思いました。この団体戦で優勝するっていうことは、本当に大きな恩返しだと思っていて、それを成し遂げられるように、しっかりこれからも練習していこうと思います」 神田俊斗(法1=光)――先輩方のレースを見てどのように思いましたか。 「まだまだ先輩との技術の差を感じて、経験の差もなんですけど、技術の差は本当に先輩の偉大さを体感しました」 ――2週間近く和歌山で過ごされたと思いますがいかがでしたか。 「自分は先輩と、4年生と過ごせる最後の大会だと思いながらこの2週間過ごしていて、この2週間でもちろん技術も向上したと思いますし、とてもいい経験になりました」 ――来年度へ向けての意気込みをお願いします。 「来年の目標はやはり7連覇なので、その7連覇に向けて、今からでも練習したいです」 ――ありがとうございました。[佐藤あい、倉田泰、髙橋未羽]READ MORE -
悲願の6連覇達成! チーム力光った一戦に/全日本学生選手権大学対抗戦
ボードセーリング 2024.02.286連覇という大きな記録が懸かった全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)。重圧と和歌山の過酷な天候に打ち勝ち、圧倒的な力を見せつけ見事優勝を果たした。また、個人成績としては、内藤伸之介主将(法4=アサンプション国際)が優勝、大島春哉(商4=佐倉)が4位入賞の成績を収め、有終の美を飾った。◆2・23~25 全日本学生選手権大学対抗戦(和歌山セーリングセンター)▼明大――1位 冷たい雨と風が吹き抜ける中、開幕した団体戦。1レース目では大島が2位、内藤が8位と上位につけるも、今回の団体戦が初出場となった蓮田拓己(営2=明大中野)は「今までに味わったことのない気持ちで、そのプレッシャーに勝てなかった」。思うような走りができず、47位へと沈んだ。その後は内藤が3レース連続で1位。3レース目から出場した森健太郎(文3=元石川)も2レース連続で3位と好成績を収めるも首位を走る同大に1点及ばず。団体2位で初日を終えた。 「追いかける側の方が気持ち的には楽だった」(内藤)。冷静な気持ちで迎えた2日目は、明大が得意とする強風域でのレースとなった。「1日目の汚名返上しようとレースに挑むことができた」と語った蓮田は、出場した2レースでどちらも7位と好成績を収め、チームに貢献。この日実施された3レース全てで全員が1桁の順位を記録し、首位に躍り出た。 2日目で2位の同大とは73点の差をつけ、迎えた3日目。風が弱く、雨の降る中でのレースとなった。「雨も降っていて、その分風向なども読みづらくて、苦戦した場面が多かった」(大島)。それでも8レース目で内藤が2位でゴールし、森も9位と1桁順位で優勝を確実とすると、団体戦優勝を果たした。今大会には代表メンバー以外の選手はもちろん、多くのOBや選手関係者が駆け付け声援を送った。「今のチームは本当に家族以上のチーム力があって、それが最終的に団体戦の場でしっかりと発揮され、優勝できたと思う」(内藤)。6連覇という快挙は、明大ボードセーリング部全員でつかみ取ったものだった。また、内藤は9レース中3レースを首位で通過し、個人成績としても優勝。同じく大島も4位入賞の成績を収め、大学最後の大会を終えた。 昨年度の団体戦が終了してから、団体6連覇を目標に練習に励んできた明大。大舞台で実力を発揮し、今年度を最高の形で締めくくった。連覇というプレッシャーは年々増していく。それでも、来年度主将を務める森を中心にまた新たな快挙を見せてくれるに違いない。「応援されて、プレッシャーを抱えて、最後に優勝するという最高のサイクルを続けて、恩返しをしていきたい」(森)。歴史的な記録に挑む選手たちから今後も目が離せない。[髙橋未羽]試合後のコメントはこちらREAD MORE -
大会直前インタビュー/全日本学生選手権大学対抗戦
ボードセーリング 2024.02.22日本一の大学を決める全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)が2月23日に開幕する。昨年度見事5連覇を果たし、今年度は6連覇を狙う明大。今年度最後の大会でもある大事な試合を前に、一人一人の思いを伺った。 (この取材は2月13日~19日にオンラインで行われました) 内藤紳之助主将(法4=アサンプション国際)――4年間団体戦メンバーですが年を経るにつれて団体戦に対する意識の変化などはありますか。 「元々入部した時点から目標というのは、団体戦で明治大学が優勝することっていうのが今まで全く変わらない、ぶれない目標だったので。正直、あまり変わってはないんですけど。ただ一つ大きな違いというのが、優勝を重ねていることで、今5連覇をしていて、その5連覇という重みがすごくのしかかってきていて、自分に。今のチーム内でそれにどう打ち勝とうかっていうのが課題と言いますか、変わった変化です」 ――団体戦を前にしてご自身が4年間大事にしてきたり成長したと感じたりしたことは何でしょうか。 「この4年間は、個人で優勝というよりかはこの明治大学で優勝したいっていう思いが強くて。今のところ5連覇できていて、自分の入学からは優勝を3回も経験させてもらえていて。やっと自分の代となって活動してきてやっぱり一番に考えたことは、チーム全員の技術面だったり、人間性だったり、そういったところを向上させていかなければならないと考えていて。実際にインカレ個人戦(全日本学生選手権)で自分の同期の大島春哉(商4=佐倉)が優勝してくれたり、追いかけるようにして3年生もぐんぐん伸びていってくれて本当に頼りがいのあるメンバーだなっていう風に、もちろん1年生も含めてみんなが頼りがいのあるメンバーなので。そういったところで自分がやってきたことっていうのが団体戦の結果として残せたら本当にいいなという風に思ってます」 ――改めて個人の目標とチームの目標をお願いします。 「個人的な目標としてはこの団体戦のレースのどのレースかで、絶対に明治が1、2、3位でフィニッシュするようなレースをつくれたらなっていう風に思ってます。チームとしての目標っていうところで、団体戦6連覇ということですけど、この団体戦6連覇っていうのは本当にもう壮大な目標だと思うので、ちょっと物怖じしちゃうんですけど、でもやっぱりこの1年間だったりこれまで、自分だったらこれまでの4年間で、3年生だったらこれまでの3年間っていうのを振り返った時に、やっぱりそれを達成するだけの実力と、その自信っていうのがあるという風に断言できるので。団体戦6連覇して有終の美を飾りたいなっていう風に思います」 大島――インカレ個人戦で日本一に輝いてから今まで、どのようなモチベーションでボードセーリングに向き合ってきましたか。 「1年生の頃から4年間、団体戦に向けて練習をやってきたので、団体戦でも勝たなくてはいけないというプレッシャーもあります。でも、個人戦で優勝できたことがすごく自分の自信につながっているので、団体戦でも個人戦の時と同じようなモチベーションで、同じような気持ちで走れたらいいなと思いながら練習してきました」 ――大学競技生活最後の大きな大会となると思います。この団体戦に懸ける思いを伺いたいです。 「正直、ここまですごく長くかったというのがあります。去年も団体戦に出ることを目標として1年間やってきたのですが、それが叶わず4年目にしてやっとというところがあって、4年間で1回しか出られない大会というのは中々ないので、それに向けて今年度が始まってから、個人戦よりも団体優勝ということをずっと考えてやっていたので、 やっとこの時が来たなという感じで、すごくワクワクしています」 ――現在のチームの雰囲気はいかがですか。 「団体戦は大学の部で戦うものなので、チームの雰囲気としてはメンバーはもちろん、メンバー以外の子たちも必死に応援してくれたり、メンバーが決まった後の練習でも、そのメンバーに食らいつくような姿勢を見せてくれているので、総力戦という意味では、例年通りの雰囲気かなと思っていますし、僕自身も最近は早寝早起きで体調も完璧なので、問題なくレースに臨めるかなと思います」 蓮田拓己(営3=明大中野)――初めて団体戦のメンバーに選ばれた時の気持ちはいかがでしたか。 「この1年を通して自分が団体戦で走るというのを目標として活動してきたので、うれしいというよりもやらなきゃいけない覚悟という気持ちの方がすごい大きかったです。1年前は自分は応援する立場で選手たちを見ていて、今度は自分が選手として出場するという意味で、緊張感というのはものすごいありますし、自分がチームの一員として日本一のなるという覚悟の部分がすごく大きかったと思います」 ――練習など去年から変えたところや力を入れていたことはございますか。 「この競技を始めて3年目で、技術的に少し余裕が出てきた分、自分の視野が広がって戦術的な面で選択肢が増えたというか、視野を広げられるようになったので、そこは自分にとっては大きな変化です。あとは学年が上がっていくごとに後輩ができて、後輩に説明するために言語化したり、自分の頭でより考えて競技に向き合う時間が増えました。そのおかげで、自分の苦手な部分だったり、得意な部分だったりがより鮮明になったなと思います」 ――本番ではどのようにチームに貢献していきたいですか。 「団体戦は風域やレースによって出るメンバーは変えられるんですけど、自分の得意風域としては、中・強風ぐらいだと思っています。自分の持ち味である安定した走りと、あとはチームを盛り上げるとか、そういうメンタル的な面でチームを鼓舞する姿勢だったり、レースだけじゃなくて、気持ちの面でも貢献していけると思っています」 森健太郎(文3=元石川)――この大会での個人的な目標を教えてください。 「上級生2人はこれで本当に最後なので、最後にどういう思いでやってきたかっていうのを全部受け取ってそれを後輩たちにつなげて、伝えて、チームをこれからも優勝させていくのが自分の目標なので、やっぱり2人の思いをしっかり感じ取りたいです」 ――団体戦のメンバーに選ばれるのは今年が初めてだと思いますが、選ばれた時はどのような気持ちでしたか。 「自分は絶対なるって、去年から思っていたのでなれてほっとした気持ちです。1、2年生の時、団体メンバーが本当にとんでもない思いで部を背負って、すごいプレッシャーなんだろうなというのをすごく思っていたので、その団体メンバーに自分がなって、やっと俺もあの時の先輩のようになれたんだという思いがすごい強かったです」 神田俊斗(法1=光)――インカレ6連覇が懸かった大会となりますが、今の気持ちはいかがですか。 「団体戦メンバーとして、自覚と責任を持って自分の出せる全力を尽くしたいと思っています」 ――団体戦メンバーとして、今プレッシャーを感じていますか。 「5連覇、今まで先輩方がつないできてくださったので、6連覇をしなくてはいけないなという気持ちと、たくさんの応援があるので、それに応えなくてはいけないプレッシャーはあります。でもいい緊張感なので、それを楽しんでレースに挑みたいです」 ――今大会に向けての意気込みをお願いします。 「目標に掲げてきた6連覇を必ず達成して、7連覇、8連覇と続いていけるような、チームを勢いづけるような団体戦にしたいと思います」 ――ありがとうございました。 [ボードセーリング担当一同]READ MORE -
大島と内藤がワンツーフィニッシュ 快挙達成も悔しさ残る結果に/全日本学生選手権
ボードセーリング 2023.11.21ボードセーリング学生日本一を決める全日本学生選手権(以下、インカレ)が開幕した。明大は昨年度のインカレ王者・内藤紳之介(法4=アサンプション国際)を筆頭に男女合計12人の選手が出場。最終日は悪条件のためノーレースになるなど、沖縄の自然に翻弄(ほんろう)されるも大島春哉(商4=佐倉)が優勝、内藤が準優勝。レディースでも戸田千晴(文3=駒場)が4位入賞と快挙を成し遂げた。 ◆11・15~17 全日本学生選手権(沖縄県国郡字奥間海岸沖)▼メンズクラス大島――1位内藤――2位蓮田――11位森――13位長田――14位神田――21位遠藤――35位伊藤――50位阿部――57位 ▼レディースクラス戸田――4位岡――8位坂井――40位 インカレの舞台は沖縄県北部にある奥間海岸(以下、オクマ)。真っ白な砂浜と透き通った海に、予選を勝ち抜いた男女150人が集結した。明大からは男子9人、女子3人の選手が出場。昨年度のインカレで優勝を果たしている内藤や、関東支部予選を2位で通過した大島など上位入賞に期待がかかる中、1日目のレースを迎えた。 「初日の2レースを終えて暫定1位で、4年生としてもキャプテンとしても優勝したいという気持ちが芽生えた」(内藤)。スタートダッシュを決めたのは昨年度インカレ王者の内藤。今年度は主将としてチームの底上げに尽力してきたが、1レース目から2位、1位、1位と圧倒的な実力を見せつける。4レース目に道具の破損によりリタイアとなるも、最低順位はカットできるため初日を1位で折り返した。大島も「いつも1日目のどこかで大きく点数を落としてしまうけど、それがなくてホッとした」とこれまでの課題を克服。最終レースで1位を取るなど徐々に順位を上げていき3位につける。さらにレディースでは、大会前に6キロの減量と体を仕上げてきた戸田が奮闘。第1レースでトップを取ると、その後も上位をキープし暫定1位に躍り出るなど、初日から明大勢の躍進が光った。 初日で上位を独占した明大であったが、2日目はオクマ特有の環境に苦戦する。第6レースで内藤、大島の順でワンツーフィニッシュを決めるなど、午前のレースまでは内藤が首位、大島が2位と上位を独占。レディースでも戸田を含めた3人が23ポイントで同率1位と激しい争いに。しかし「午後の1本目は午前と違った風向になっていて、午前通りに走っていたら逆になってしまった」(大島)。第7レースで内藤、大島とも順位を大幅に落としてしまう。最終レースでは両者ともに1桁順位で終えると、合計が内藤と大島がそれぞれ49ポイント。ポイントでは同率1位になるも、大会規定でこれまでの最低順位の高いほうが上位となるため内藤は初日のリタイアが響き、大島が首位へ。戸田は「1位にずっといるプレッシャーがあった」と第7レースで22位と今大会での最低成績を取ってしまい4位へ順位を落とした。 「3日目の風(強風)は明治としても僕個人としても得意な風域だったので、本音を言うとレースをしたかった」(内藤)。最終日は風速8メートルを超える強風と、白波が立つほどの荒れた海に抗えず無念のノーレースに。結果的にはメンズでは大島、内藤がワンツーフィニッシュ。レディースでも戸田が4位入賞という結果で幕を下ろした。また、これまで明大レディースを引っ張ってきた岡朋加(情コミ4=日大藤沢)は序盤からオクマの海に苦戦。「優勝から遠ざかっているという現実を受け入れられず辛かったけど、先輩たちからのメッセージが心の支えになった」と最終レースでは3位と今大会の自己ベストを出し、総合8位で大会を締めくくった。 「正直なところ最後までやり切って終わりたかったし、本当に勝ったという感じはない」(大島)。大学から競技を初め、4年で日本の頂点に立った大島であったがやりきれない思いを口にした。というのも、大会前に大島は「1年生で始めた頃から、推薦で入った内藤とインカレという舞台で一緒に走りたいと思っていた。優勝とかよりとにかくその気持ちが一番強い」と常に前を走り続けていた内藤とのレースを誰よりも待ち望んでいた。また「今回のレースも、1レースを除いて全て内藤の方が先にゴールをしていてまだまだ勝てないなと思った」と今回の優勝を素直に喜べない思いがある。快挙達成の裏で、自然を相手に戦うボードセーリングならではの悔しさが残る大会となった。 「残りの試合は団体戦しかないので、あとは一緒に頑張るしかない」(大島)。これまではライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)してきた内藤と大島。日本のトップに君臨する2人が団体戦で手を取った時、一体どのような結果を目にすることになるのだろうか。3カ月後に行われる団体戦に向け、また6連覇という明大記録のさらなる更新にますます目が離せない。 [倉田泰] 試合後のコメント内藤――大会を終えての率直な感想をお願いします。 「まず、もちろん2位で終わって悔しいです。それでも今回キャプテンとして大会に挑んで、2月末にある団体戦でそこで優勝することやチームを強くしていかなくてはいけないと考えていた。インカレの個人戦という舞台で後輩に抜かされたいってくらいの思いがあったので、後輩に教えることを優先してやってきたので、今回の結果を踏まえてみんな早くなっていることが実感できて良かったです」 ――道具が壊れるアクシデントについてはいかがですか。 「最初、会場で道具が壊れた時は、一言で言うと終わったなと思いました。でも、道具が壊れて船に助けてもらっている中でまた違った視点でそのレースを見ることができました。その時にやっぱり46のセールナンバーつけた後輩だったり、同期たちが一生懸命頑張っている姿を見て、こんなことでくよくよできないなと思って、それから気持ちを切り替えられました」 ――優勝された大島さんについてはいかがですか。 「同期ということで初め入部した時は本当にいろいろ教えたりして、4年になって戦いたいって思っていたので、本当にそれが実現して正直びっくりもしているんですけど、やっぱり大島はやってくれるなって思いました」 大島――どのような大会にしたいと考えていましたか。 「インカレがラストで、この沖縄の海でウィンドをするのもラストだったので、とにかく悔いの残らないように体調管理とか準備だけは万全にして、楽しんでやろうとは思っていました」 ――初心者の状態から日本一までたどり着いて、1番大切だったなと思うことはありますか。 「初心者だったので、とにかくいろいろな人から聞くことが大事だなと思っています。僕が入部した時の4年生が池田さんだったり、その1個下の三浦さんだったりがインカレのチャンピオンだったので、その人たちにとにかく日頃の練習から聞くこと。また同じ逗子でやっている慶応の先輩とかからもいろいろなアドバイスをもらったりしました。とにかく人と関わって、たくさん面倒を見てもらうっていうことが、初心者の自分には大事だったと思います。メンタル面に関しては、日頃の練習で大会のことを考えるしかないなと思っていて、練習だからといって走れなかったら、走れなかったで終わりにするんじゃなくて、大会だったら自分はどうしたらいいのかっていうのを常に考えてやったことで、メンタル面を鍛えられたかなと思います」 ――大島さんの中で内藤さんはどういった存在ですか。 「入部した時からずっと、僕たちは先輩と一緒に練習できない時から先輩と一緒に練習していますし、1年生の時からインカレっていう舞台で入賞して、去年は優勝もしているので、自分にとってはすごい大きな存在です。ずっと一緒に4年間やってきたチームメイトでもあり、恩師でもあり、ずっと一緒にやってきて内藤についてきて本当に良かったなと思います」 岡――これまでレディースを引っ張ってきた存在として、今後レディースがどうなっていってほしいですか。 「レディースの時代がこれからもずっと明治で続いていって、もっと強くなってくれればすごくうれしいですし、今いるレディースにも頑張ってほしいなって思います」 ――男子の団体戦について一言お願いします。 「明治は今5連覇をしてきて、その重圧もあってメンバーはそのプレッシャーを背負いながら戦うと思うので、大変だとは思うんですけど、明治の伝統をまた1個下の代につないでいけるように頑張ってほしいなって思います」 戸田――大会を終えての率直な気持ちをお願いします。 「減量もちゃんとして、マックスから6キロ落として。もうやれることは全部やって、会場に来ても2日間とも朝一番にセッティングしたりとか全部やってきたので、レースを走れる自信はありました。緊張もしつつ臨んで結果、入賞できたんですけど、2日目の午前まで1位で、そこから落ちたことはまだ悔しいところもあるので、来年は絶対優勝できるようにしたいです」READ MORE -
11人がインカレへの切符つかむ 今後に弾みをつける大会に/全日本学生選手権関東支部予選
ボードセーリング 2023.10.1111月に沖縄で開催される全日本学生選手権(以下、インカレ)への出場権を懸け挑んだインカレ関東支部予選。メンズクラスでは大島春哉(商4=佐倉)が2位入賞、蓮田拓己(営2=明大中野)が6位入賞、レディースクラスでは戸田千晴(文3=駒場)が6位入賞を果たした。今大会の結果により、計11人がインカレへの出場権を手にした。 ◆9・23〜24 インカレ関東支部予選(材木座海岸沖) ▼メンズクラス 大島――2位 蓮田――6位 森――8位 伊藤――14位 神田――17位 阿部――20位 遠藤――23位 長田――32位 松永――60位 本木――61位 吹田――76位 ▼レディースクラス 戸田――6位 坂井――13位 岡――14位 昨年の同大会で入賞できなかった悔しさを胸に今大会に挑んだ大島。初日、自信のあるスタートで順調にレースを進める。3レース目は、大きなミスの影響もあり54位へと沈むが、その後のレースではしっかり立て直して3位につき、この日を5位で終えた。迎えた2日目。「自分の得意な風域でもっと順位を上げて戦おうっていう気持ちだった」。得意とする強風を味方とし、レースを支配する。初回のレースで2位につき流れをつかむと、その後のレースは1位通過。「4年生で乗ってる経験値も違うので、プレッシャーはあったが、しっかり走れてホッとした」。初日から順位を三つ上げ、2位入賞という結果を収めた。惜しくも優勝に届かず、悔しげな表情を浮かべていたが、今大会の結果が今後の自信へとつながったに違いない。「(インカレには)ベストなコンディションで、体調管理や基礎的なところをちゃんとして挑みたい」。最後のシーズンを後悔なく駆け抜ける。 「レース序盤で失敗しても後半に取り返すことを意識して、どうやってまくっていくかを考えていたので、苦しい展開の中でも冷静にいられる場面が多かった」。そう振り返るのはメンズクラスで6位入賞を果たした蓮田。初日の1レース目、夏の練習で鍛えられた体力を武器に、後半に怒涛の追い上げを見せ2位につける。その後もミスを最小限に抑え、3位で初日を終えた。強風であった2日目。「風が強い分、一つミスをしたときの賠償がすごく大きかった」。迎えた最終レースでリコールをしてしまい、レースに参加できず6位という結果に。「結果としては入賞で嬉しいが、自分のミスで6位になってしまったので、うれしい反面少し悔しい」。この悔しさをインカレの舞台で晴らすため、決死の思いで競技に挑む。 あと一歩及ばなかった。メンズクラスで8位という成績を収め、惜しくも入賞を逃した森健太郎(文3=元石川)。初日の微風に苦戦を強いられるも、必死に食らいつき3レース目には9位と上位に食い込んだ。学生日本代表の意地とプライドを懸け挑んだ2日目。「全て3位以内を取ってやろうって思っていた」。強風を味方につけ、強気でレースを進めていく。初回のレースでは前半を首位で通過するものの、コースの選択ミスにより5位へと沈む。「相手の艇がどこにいて、どの風を拾って速く行こうとしてるかというのをもう少し意識できれば、1位を維持できたのかなと感じた」。悔しさを胸に挑んだその後のレースは2位で通過し、流れをつかんだように見えたが、最終レースでリコールを取られ、理想通りに動くことができなかった。「インカレに向けて自分の立ち位置がわかったというのが良かった」。大舞台に向け、これからも挑戦を続ける。 レディースクラス6位入賞となった戸田。初日の微風は体格的に不利であったものの、スタートで周囲の艇と差をつけ優位にレースを進める。2レース目は19位と苦しい展開が訪れるも「ここで落としても耐えられるんじゃないかなというポジティブな気持ちで、切り替えられるようにしていた」とその後のレースは10位、9位としっかり立て直した。以前から苦手意識のあった2日目のレースでは、得意とする強風を味方につけ、着実にレースを重ねていく。最終レースでは終盤まで1位を走っていたものの、ゴール付近でのミスの影響で惜しくも2位という結果に。「(苦手な)2日目に順位を上げることができたのが良かった点。1位を取りきれない展開が多かったのが反省点」と振り返った。入賞という目標を達成できたものの、新たな課題が見つかった今大会。課題を克服し、今後はよりパワーアップしたレースを見せてくれるに違いない。 [髙橋未羽]※写真はボードセーリング部提供 試合後のコメント大島――2位という結果についていかがですか。 「悔しい部分はあるんですけど、よく戦うことはできたのかなと思いますし、中風で次に目指すべき相手を今回の大会で見つけることができたので、自分的にはすごくいい大会でした」 ――今大会通して得られた収穫と課題について教えてください。 「今回を通して一番、結構長い悩みなんですけど、やはり2日間で8レースある中で、今回54位ですけど、前回も46位っていう順位を1本取ってしまったり、大きなポイントを叩き出してしまうっていうのが課題です。団体戦でそれをしてしまうと、他のチームメンバーに迷惑をかけてしまうので、それをなくしたいです。チーム全体としては、来年は全員で沖縄へ行けるように、また動き出す必要があると思っています」 蓮田――夏に特に意識してやっていた練習について教えてください。 「僕は結構体重が重いので、基本的にはずっとパンピングでこいでいなくてはいけないのですが、そういう面で体力的にも負けないように、パンピングをし続けるっていうのを意識していたのと、あとは自分の弱点というのを、客観的にどこが良くないか、どこが良いかっていうのを、改めて認識して細かいところを追求していくような練習みたいな感じです」 ――インカレ個人戦での目標と、意気込みをお願いします。 「目標は入賞。やはりインカレ個人戦の入賞というのは、去年、4人入賞していたのを見ていたので、表彰台に登ることがすごい憧れで、実際今年は自分でも入賞できる実力はあると思っています。意気込みは、まだ3か月あるので、最後まで絶対に諦めないで、こぎ切ることを目標に、手がちぎれるぐらい一生懸命こぎたいと思っています」 森――今大会に向けての練習や試合前にどのようなことを意識していましたか。 「自分はライバルがいる関東の大会にあまり夏の間出ていなかったので、相手の実力が分からない状況の中で、自分のベストを出すこと、相手のこと気にしないで自分の走りをすることをずっと意識してました」 ――インカレの目標について教えてください。 「明治の上級生2人、4年の内藤(紳之介主将・法4=アサンプション国際)と大島がいるんですけど、その2人が上位1位から3位を取ってくれると思うので、1、2、3位を自分を含めたその3人で埋めることが目標です」 戸田――レースを振り返っていかがですか。 「支部戦ということで、リコールをしてしまうと、結構ボーダーも危うくなったりして、みんなリコールが怖くて、いつもよりもスタートラインがだいぶ落ちてたので、自分のライン把握能力をもっと上げて、どんなときでも、攻めてスタートができていた方が良かったかなと思います。優勝した選手は1人だけ高いところからスタートしていたので、普段からやってることができるようにしたいなと思いました」 ――インカレに向けて意識したいことを教えてください。「体重を減らそうと思っていて、乗り方やコツをつかめれば、体重がそこまで重くなくても、女子だったら吹き飛ばされるような風でレースはしないので、少し絞って微風でもちゃんと戦えるようなラインで、吹きは乗り方覚えているから乗れるみたいな状態に、体の面では仕上げていけたらいいなと思っています。他の部分で言ったら、大会が続くので、10月にしっかり結果を出すことを意識して、大会で勝ち切れる感覚を身に付けて、インカレに臨みたいです」 READ MORE -
悔しさ残るも3人が入賞 課題を明確にする大会に/湘南選手権
ボードセーリング 2023.07.106月24日、25日に材木座海岸で湘南選手権が開催された。メンズクラスでは大島春哉(商4=佐倉)が3位、内藤紳之介主将(法4=アサンプション国際)が5位、レディースクラスでは岡朋加(情コミ4=日大藤沢)が3位の成績を残し、3名が入賞を果たした。 ◆6・24~25 湘南選手権 (鎌倉市材木座海岸沖) ▼メンズクラス大島――3位内藤――5位森――15位神田――19位遠藤――23位蓮田――25位伊藤――30位吹田――44位長田――50位阿部――70位本木――90位松永――98位 ▼レディースクラス岡――3位酒井――18位戸田――19位 あと一歩及ばなかった。3位入賞を果たしたものの、大島は悔しさを顔に浮かべた。1日目、自身の課題であったスタートを確実に決め、勢いに乗った。その後は得意とする微風と自慢の体力を武器とし、2レース目を1位、3レース目を3位で通過。「抜かせるタイミングをずっと探りながらやっていた」。攻めの姿勢を貫き、この日を暫定1位タイで終えた。迎えた2日目、初回のレースで思うようなスタートが切れず、12位に沈む。「焦ってしまって、もう(1日目とは)同じようなレースはできないと思っていた」。その後もミスが続いたが、順位を死守し3位入賞。満足する結果とはならなかったが「4年生になって初めて入賞できて安心したのもあるし、新たな課題も見つかった」と大島は語る。頼もしい最上級生は、次に向けて歩み始めていた。 同じく最後の湘南選手権に挑んだ内藤。1日目、体格的に不利な微風とスタートの出遅れにより、28位からのスタートとなる。それでもチームの主将には余裕があった。「風とともに順位を上げていくという形で最終的には自分の苦手ではない風域で走れた」。風が強くなった2日目。得意をいかし、最終レースでは1位通過。5位入賞の結果を残した。「支えてくれる方々への感謝を伝えながら、いいチームをつくっていきたい」。チームの大黒柱として、躍進を遂げるだろう。 「悔しいという気持ちが一番大きかった」。そう語るのは昨年度の同大会で優勝を収め、連覇を目標に挑んだ岡。1日目はミスにペナルティーが重なり、思うようなレースができなかった。気持ちを切り替えて挑んだ2日目、大きなミスはしなかったものの、順位は1日目と変わらず3位入賞。理想とは離れた結果となったが「スタートは少しずつ成長できている気がする」と前向きな面も見られた。ボードセーリング部初の女子部員として、これからもレディースの第一線に立ち続ける。 湘南選手権は悔いの残る結果となったものの、新たな課題も見つかった。次なる大会はドリームカップ。「優勝して、チームとして勢いをつけていきたい」(内藤)。明大ボードセーリング部の今後の飛躍に期待がかかる。 [髙橋未羽] ※写真はボードセーリング部提供 試合後のコメント大島ーー湘南選手権はどのような大会でしたか。 「学生だけではなくOBの方も参加できる大会で、優勝した池田選手(拓海・セブンシーズ)はずっとウィンドサーフィンをやってきた選手で、自分の結果は3位だったのですが、そのような選手と一緒に優勝争いをできたのは、自分の中で成長を感じた部分であると思います」 ーー残りの大学競技生活での目標を教えてください。 「優勝するというのを毎大会ごとに常に思ってやっていきたいというのと、この部活に入って後悔がなかったと自分は思っているので、部員全員がそのような気持ちになってくれたらいいなと思っています」 内藤ーー自分のレースを振り返っていかがでしたか。 「2日目の最後のレースは南風が入ってきて、それで微中風くらいの風域になって、そこでは1位で帰ってくることができたので、風が少しでも吹けば不安なところはなくて、逆に風のないときに課題がまだまだあるなと感じました」 岡ーー今大会で得た課題について教えてください。 「技術的な面では、スタート前にどちらの海面がいいのか判断する力がまだ自分にはないなという発見はしました。精神的な面では、ミスは自分が徹底していないから起こってしまったのだと思うし、初心に帰ってミスを絶対にしないという気持ちで挑むことは大事かなと思いました」 ーー4年生になってからどのようなことを考えていますか。 「チームを俯瞰(ふかん)して見られる存在になりたいと思っていて。今まで目の前のことに一生懸命になってきて、それも大切ではあるけれど、周りを見て視野を広げていろんな人のことを見られるような4年生になっていきたいと思います」READ MORE -
団体戦5連覇達成! 全員でつかみ取った優勝/全日本学生選手権大学対抗戦
ボードセーリング 2023.02.275連覇という歴史的な記録が懸かる中、迎えた全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)。プレッシャーをはねのけ、全員がチームに貢献する走りで見事優勝をつかみ取った。◆2・24~26 全日本学生選手権大学対抗戦(和歌山セーリングセンター)▼明大ーー1位 「連覇以外ないと考えてやっていた」(田中翔主将・政経4=駒場)。昨年度の団体戦で創部史上初の4連覇を達成した明大。出場者全員がプレッシャーを感じていたと口をそろえる中、初日から安定した走りを見せた。全日本学生選手権個人戦で優勝を果たしている内藤紳之介(法3=アサンプション国際)と田中が全レースに。微風域では長井幹太(政経4=成城)、強風域では小林将(文4=成蹊)がそれぞれ出場した。 初日は微風域でのレース。体格の大きい選手がそろう明大にとっては苦手な風域でのスタートとなった。それでも全員がポイントをまとめる走りをし、初日の順位はトップと2ポイント差の2位。「僅差だったので順位はあまり気にしていなかった。2日目は強風予報で巻き返せると思っていた」(田中)。そして言葉通り、2日目の強風域でのレースで巻き返しに成功。31ポイントの大差をつけて最終日を迎えた。 最終日は強風と微風の振れ幅が激しい中でのレースに。序盤の2レースで2位につけていた慶大の選手が上位に入り、徐々に差が縮められる。しかし「焦りはあったけど、部員のみんなが心の支えになって、しっかりと走らなきゃいけないという覚悟にもなった」(内藤)。最終レースを内藤が1位を獲得するなど、盤石の走りを見せ優勝。5連覇という偉業を成し遂げた。「1年生の時からの憧れだったので、プレッシャーもあったけどチーム全員でつかみ取った優勝」(小林)。団体戦では全員がまとまった順位に入ることが優勝への条件。その中で「長井と小林がそれぞれの風域でしっかり走ってくれたことが優勝へのカギだった」(田中)と振り返る。昨年度の宣言通り、5連覇を達成した明大。来年度も王座を譲らず、記録の更新に期待がかかる。 [倉田泰] 試合後のコメント田中――4年間の競技生活を振り返っていかがですか。 「4連覇と自分が1年生の時から日本一という景色を見させてもらっていて、今年度は自分たちが日本一をつかみ取れたのはこの部活でしか経験できないことだったと思います」 小林――4年間の競技生活を振り返っていかがですか。 「僕は結構苦労した4年間だったけど、真面目に取り組んだことがうまく生きたので、そういった姿勢を後輩に感じ取ってもらえたらいいなと思います」 長井――5連覇を達成した今の心境を教えてください。 「今回で5連覇が懸かっていてすごくプレッシャーがありましたが、優勝できて解放されたというか、安心しています」 ――後輩に向けてメッセージをお願いします。 「今回5連覇を達成して、これからプレッシャーがさらに大きくなると思うけど、自分の力を信じて継続して努力していってほしいと思います」 内藤――来年度に向けての意気込みをお願いします。 「団体戦優勝というのは、明大が引き継いできた宝物のようなものなので来年度以降も連覇をしたいと思います」READ MORE -
内藤がインカレV! 明大勢4人が入賞の快挙/全日本学生選手権
ボードセーリング 2022.11.21明大から15人が挑んだ全日本学生選手権(以下、インカレ)。内藤紳之介(法3=アサンプション国際)が悲願の優勝を果たし学生個人チャンピオンの座に輝いた。さらに長井幹太(政経4=成城)、田中翔主将(政経4=駒場)、小林将(文4=成蹊)の3人も入賞するなど明大勢が躍進を遂げた。 ◆11・18~20 全日本学生選手権(沖縄県国郡字奥間海岸沖)▼メンズクラス内藤――1位長井――4位田中――9位小林――10位川村――18位大島――23位長田――32位高橋――45位蓮田――50位森――55位伊藤――60位遠藤――103位 ▼レディースクラス岡――10位堀越――22位戸田――42位 今大会前にはテクノ293世界選手権に日本代表として参加した内藤。3位入賞を果たしたものの、苦手とする微風域でのレースに苦しみ、思い通りの結果を出すことはできなかった。そして今大会も微風域でのレースが続く展開に。1レース目では11位と出遅れてしまうが「消極的にならずに責める姿勢で挑めた」とその後は立て直し2、3レース目を1位で通過。スタートでも攻めの姿勢を貫き自信をつけるレースとなった。 暫定順位1位で迎えた最終日は「体力的にも精神的にもつらかった」。そう語りながらも優勝をしたい気持ちが自分を後押しし「持っている力以上のものを出し切れた」と粘りの走りを見せ見事1位。「今までさんざん悔しい思いをしてきたから反省をここでぶつけた」。これまで経験してきた反省を生かしたレースを展開。悔しさをバネにつかんだ優勝だった。 今大会では内藤のほかに3人の4年生が入賞を果たした。「自分たちの代で結果が出ていなかった」(小林)。インカレの前に行われた関東支部予選では1人も入賞者を出せず悔しい結果となった明大。しかし今大会では4年生が最上級生としての意地を見せる走りを披露。「1番大きな大会で結果を残すことができて誇りに思う」(小林)。4年生の活躍が明大に勢いをもたらした。 そして次なる舞台は2月に開催される全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)。明大はここまで4連覇を果たしており5連覇に期待がかかる。「個人戦は通過点。優勝を確実に取りたい」(長井)。今大会で優勝した内藤をはじめとする厚い選手層を武器に〝圧倒的″な強さで王座を目指す。団体戦まで約3カ月。明大の勢いの波はどこまで高まるか。 [佐藤あい] 試合後のコメント内藤――今大会はどのような目標を持って臨みましたか。「去年、一昨年と優勝者が明治から出ているから絶対に明治の連覇をしたいと思い、絶対に優勝するという気持ちで挑みました」 ――今大会を振り返って良かったところは何ですか。 「自分の苦手とする風域で、これまで経験してきた反省点を生かして1位を取ることができて気持ちに余裕ができたところだと思います」 田中――明大全体の結果はどのようにとらえていますか。 「最近では4人が入賞に入れたのはなかったと思うので、そこは正直に喜びたいです。表彰台を狙っていて、内藤は後輩でエースとして活躍してくれているので優勝してうれしいですが、その次に入りたかったというのが正直な気持ちです」 長井――自分のプレー、結果を振り返っていかがでしたか。 「うれしい反面、運が良かったところもあったので、この結果に満足せずに団体戦に向けて頑張っていきたいです」 小林――団体戦への意気込みをお願いします。 「個人戦では明大としてはかなり良い成績を残せたと思うので、この勢いのまま慢心せずに、かなり厳しい道のりになると思いますが頑張っていきたいです」READ MORE -
試合後インタビュー/インカレ支部予選
ボードセーリング 2022.11.0111月に沖縄で行われる全日本学生選手権(以下、インカレ)への出場権を懸け、臨んだインカレ支部予選。本記事では見事インカレ出場を決めた選手たちの声をお届けする。 田中翔主将(政経4=駒場)――どのような目標をもって今大会に臨みましたか。 「目標は優勝を掲げていましたが、個人的にふがいない結果で終わってしまったので、反省点が多いレースとなりました」 ――明大全体の今の雰囲気はいかがですか。 「例年より人数が増えたことで、和気あいあいとした雰囲気が以前よりあるのですが、それ以上に5連覇をしなければいけないというプレッシャーを3、4年生は感じていると思います。今回、支部戦で入賞者を出せないという明大としてはふがいない結果で終わってしまって、支部戦が終わってからぴりついた雰囲気になっているなと思います」 ――本戦の目標と意気込みをお願いします。 「今回はふがいない結果ですが、目標は優勝です。これから学生日本代表として世界選手権に行くので、インカレ本戦に向けて練習する機会はないのですが、世界選手権のほうでいい順位を目指し、それをステップとしてインカレでも前を走りたいなと思っています」 川村飛翔(理工4=七里ヶ浜)――支部予選を終えていかがですか。 「結果が8位で目標としていた順位ではなかったので、あまり満足はしていないです。でも、インカレ出場が1人は除いて行けたので良かったなと。もちろん全員で行きたかったけど、結構な人数が行けるので良かったなと思います」 ――総合順位についてどのように感じていますか。 「素直に悔しいというのが1番です。目標順位ではなかったし、明大としてもいい結果ではなかったと思っています。例年何人か入賞をしていますが、今年は1人もできなくて、大学としても悔しいです。インカレ前に大会があるので、気持ちを切り替え、今回の悔しさを糧に入賞を目指して頑張りたいと思います」 ――全体を通して得られた収穫と課題をお願いします。 「収穫というより反省点のほうが多くて、あまり得られたことがなかったと思っています。まず、スタートが何レースかうまく出られなくて、思ったようなレースができなかったというのが反省点です。また、風の読みが甘くて自分の思ったコース取りができず、それで順位を落とすことが多かったので反省とともに、まだまだだなと思いました」 ――個人戦に向けての意気込みをお願いします。 「まず、目標としては6位入賞をしたいというのが1番です。インカレ団体戦も2月にあるので、そのメンバーにも選ばれるようにしたいのと、みんなが安心して団体戦に出られるように、4年生としていい結果を残したいというのが目標です。おそらく、内藤紳之介(法3=アサンプション国際)が入賞すると思うので、明大としてもう一人の入賞を出したいというのが個人の目標でもあり、チームの目標でもあります。個人の目標が6位なので気合を入れて今から課題を克服して、笑って終われるようにしたいです」 小林将(文4=成蹊)――支部予選の目標と、大会前に取り組んでいたことをお願いします。 「6位までの入賞を目指していました。僕は中風域、大体4メートルから6メートルの風に苦手意識を持っていたので、そこを克服しようと夏の間は頑張っていました」 ――11位という結果についていかがですか。 「正直ふがいないですね。本戦に入るのが全国で10位以内というところで、関東でもそこに入れなかったというのは1カ月あるとはいえ、よくはない状態ですね。しっかり関東でも5位以内入って、全国でも戦い抜くというのがベストな勝ち上がり方だったと思うのですが、それができなかったのがふがいないところです」 ――インカレに向けての意気込みをお願いします。 「最後の年なので目標の入賞、10位以内には入りたいです。悔いの残らないように練習して、後悔のないようなレースをしていけたらいいと思います」 長井幹太(政経4=成城)――関東支部予選を終えていかがですか。 「入賞を目標にしていたので、それを達成できなかったのは悔しい部分があるけど、今回の失敗、ミスを次の本戦に生かしたいとは思っています」 ――今大会で得られた収穫と課題をお願いします。 「得られた収穫として、低速の自分のスピードに対しては入賞した上位勢にも自分は負けていなかったと思います。下りで選手を何人も抜くことができたので、そのような部分が良かったかなと思います。課題として、大きなミスをしてしまう、取り返しのつかなくなるようなミスをしてしまうというのが自分の中では課題かなと思っています」 ――個人戦に向けての意気込みをお願いします。 「今回の支部予選でも低速に関しては、今回入賞した人たちにも負けていなかったので、本戦では自分の持っているものすべてを出し切りたいなと思います」 大島春哉(商3=佐倉)――今大会はどのような目標をもって臨みましたか。 「僕は3年生として入賞と、部員全員がインカレに通過するというのを目標にこの大会に挑みました」 ――チームの雰囲気はいかがですか。 「部員全員が日本一を目指してやっているので、雰囲気自体はとてもいいと思います。3年生の僕が言うのは違うかもしれませんが、今大会もその前の大会も入賞者を出すことができていないので、今のまま行くと圧倒的に日本一になるというのは、難しいのかなと思います。日本一に貢献するためにも、僕自身今後も入賞目指して、頑張っていきたいと思っています」 ――本戦への意気込みをお願いします。 「支部戦で入賞をあと1人で逃してしまったので、本選は本気で入賞を狙っていこうかなと思っています」 岡朋加(情コミ3=日大藤沢)――支部予選はどのような目標をもって臨みましたか。 「支部予選はもちろん優勝を目標にしていました」 ――レディースが全員通過したことについてはいかがですか。 「レディースを引っ張っていく存在として、私がいい順位を取りたかったというのはありますけど、よく頑張ったと思います。今回支部予選に出ていなかった1年生のレディースも毎日頑張っているので、明大のレディース全体としてもっと速くなっていけたらなと思います」 ――本戦の目標と、それに向けて取り組みたいことをお願いします。 「本戦は入賞が目標で、それに向けて今回見つかった課題を1ヶ月で克服して、自信を持って本戦に臨めるように練習を積んでいきたいと思います」 堀越あす香(総合3=大妻多摩)――今大会どのような目標をもって試合に臨みましたか。 「入賞することと、10位以内を4本以上というのが目標でした。結果的に入賞はできなくて、シングル4本という目標だけは達成できました」 ――レディース全体としてはいかがでしたか。 「まず、レディースを盛り上げていく代として1個下の千晴ちゃん(戸田・文2=駒場)が沖縄に一緒に行けるようになって、一歩前進したのではないかと思います。来年、私はいないけど、自分と同じような体型のレディースが何人か一年生にいるので、その子たちも支部戦を通過して入賞や優勝を目指し、成長していけるように卒業してからも全力でサポートしていけたらと思っています」 ――インカレに向けた目標や意気込みをお願いします。 「私は2年生の時に入部して、今4年生でもう卒業するのでボードセーリングは今年で終わりです。だからこそ、本戦では悔いのない走りをすることが目標です。具体的には入賞を目標にやっていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [ボードセーリング担当一同]※写真は明大ボードセーリング部提供READ MORE -
14人がインカレへの出場を決めるも入賞者を出せず/全日本学生選手権関東支部予選
ボードセーリング 2022.11.0111月19日から沖縄で行われる全日本学生ボードセーリング選手権(以下、インカレ)への出場権が懸かった今大会。明大から入賞者を出すことはできなかったものの、14名が本戦への出場を決めた。 ◆10・1~2 インカレ関東支部予選(材木座海岸) ▼メンズクラス 大島――7位 川村――8位 小林――11位 長井――12位 蓮田――18位 田中――21位 高橋――25位 長田――27位 森――28位 遠藤――47位 伊藤――52位 阿部――56位 ▼レディースクラス 岡――11位 堀越――12位 戸田――19位 あと一歩及ばなかった。入賞を目標に挑んだ今大会。大島春哉(商3=佐倉)は大会初日、3本目のレースでスタートが大きく出遅れ、46位という厳しい結果に。さらに経験の少ない場所での風への対応に苦労を強いられた。逆転での入賞を狙い迎えた大会2日目。「スタートで誰よりも早く出るということを意識した」(大島)。1日目での反省を踏まえ、スタートでの意識を改善。最終レースでは自身の得意な微風も味方につけ「自分の思い通りのコース取りができた。最後だったので全力でやろうと思った」と今大会1番の走りで5位となり、レースを終えた。しかし最終的な結果は7位。「どこかのレースであと1人でも抜かしていれば入賞することができたので、とても悔しかった」。入賞には惜しくも届かず悔しい結果となった。 しかし、今大会では「下りのレースで何人か抜かすことができ、自信になった」(大島)。これまで苦手としていた下りの走りを克服。本選にむけ自身の成長を感じられるレースでもあった。「団体戦で優勝をするためにもっと伸びてほしい選手」(田中翔主将・政経4=駒場)。主将からも期待を寄せられる3年生の今後に期待が高まる。 大会を終え、明大は14名が本戦への出場を決めた。しかし今大会では入賞者を一人も出すことができず「明大として不甲斐ない結果で終わってしまった」(田中)。団体戦4連覇を果たしている強豪・明大として、今大会の結果は不本意なものだった。「圧倒的に、日本一になるためにはこのままではいけない」(大島)。選手たちはまた一から気を引き締め、おのおのの課題克服にむけ奮闘している。インカレ団体戦4連覇の王者としての意地を見せつけられるか。この悔しさを糧に、本選では雪辱を果たす。 [佐藤あい]試合後のコメントはこちらをクリック→①※写真は明大ボードセーリング部提供READ MORE
特集記事 SPECIAL
部の紹介 INTRODUCTION
平成7年創部と明大の体育会の中で2番目に新しい。ボードセーリングとは一般的にウインドサーフィンと呼ばれる競技。帆(セイル)に風を受けて海上を走り、定められたポイントを回ってゴールする速さを競う。部員の大半が一般生から構成されており、逗子海岸で練習を行っている。2017年には冨澤喬穂選手(平30商卒)が22年ぶりのインカレ優勝を果たしており、大学から始めて日本一を目指せる部活だ。またロンドン五輪に出場した須長由季(平15商卒)を輩出するなど、今後も五輪出場選手の誕生に期待が高まる。