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悔しさ残るも3人が入賞 課題を明確にする大会に/湘南選手権
ボードセーリング 2023.07.106月24日、25日に材木座海岸で湘南選手権が開催された。メンズクラスでは大島春哉(商4=佐倉)が3位、内藤紳之介主将(法4=アサンプション国際)が5位、レディースクラスでは岡朋加(情コミ4=日大藤沢)が3位の成績を残し、3名が入賞を果たした。 ◆6・24~25 湘南選手権 (鎌倉市材木座海岸沖) ▼メンズクラス大島――3位内藤――5位森――15位神田――19位遠藤――23位蓮田――25位伊藤――30位吹田――44位長田――50位阿部――70位本木――90位松永――98位 ▼レディースクラス岡――3位酒井――18位戸田――19位 あと一歩及ばなかった。3位入賞を果たしたものの、大島は悔しさを顔に浮かべた。1日目、自身の課題であったスタートを確実に決め、勢いに乗った。その後は得意とする微風と自慢の体力を武器とし、2レース目を1位、3レース目を3位で通過。「抜かせるタイミングをずっと探りながらやっていた」。攻めの姿勢を貫き、この日を暫定1位タイで終えた。迎えた2日目、初回のレースで思うようなスタートが切れず、12位に沈む。「焦ってしまって、もう(1日目とは)同じようなレースはできないと思っていた」。その後もミスが続いたが、順位を死守し3位入賞。満足する結果とはならなかったが「4年生になって初めて入賞できて安心したのもあるし、新たな課題も見つかった」と大島は語る。頼もしい最上級生は、次に向けて歩み始めていた。 同じく最後の湘南選手権に挑んだ内藤。1日目、体格的に不利な微風とスタートの出遅れにより、28位からのスタートとなる。それでもチームの主将には余裕があった。「風とともに順位を上げていくという形で最終的には自分の苦手ではない風域で走れた」。風が強くなった2日目。得意をいかし、最終レースでは1位通過。5位入賞の結果を残した。「支えてくれる方々への感謝を伝えながら、いいチームをつくっていきたい」。チームの大黒柱として、躍進を遂げるだろう。 「悔しいという気持ちが一番大きかった」。そう語るのは昨年度の同大会で優勝を収め、連覇を目標に挑んだ岡。1日目はミスにペナルティーが重なり、思うようなレースができなかった。気持ちを切り替えて挑んだ2日目、大きなミスはしなかったものの、順位は1日目と変わらず3位入賞。理想とは離れた結果となったが「スタートは少しずつ成長できている気がする」と前向きな面も見られた。ボードセーリング部初の女子部員として、これからもレディースの第一線に立ち続ける。 湘南選手権は悔いの残る結果となったものの、新たな課題も見つかった。次なる大会はドリームカップ。「優勝して、チームとして勢いをつけていきたい」(内藤)。明大ボードセーリング部の今後の飛躍に期待がかかる。 [髙橋未羽] ※写真はボードセーリング部提供 試合後のコメント大島ーー湘南選手権はどのような大会でしたか。 「学生だけではなくOBの方も参加できる大会で、優勝した池田選手(拓海・セブンシーズ)はずっとウィンドサーフィンをやってきた選手で、自分の結果は3位だったのですが、そのような選手と一緒に優勝争いをできたのは、自分の中で成長を感じた部分であると思います」 ーー残りの大学競技生活での目標を教えてください。 「優勝するというのを毎大会ごとに常に思ってやっていきたいというのと、この部活に入って後悔がなかったと自分は思っているので、部員全員がそのような気持ちになってくれたらいいなと思っています」 内藤ーー自分のレースを振り返っていかがでしたか。 「2日目の最後のレースは南風が入ってきて、それで微中風くらいの風域になって、そこでは1位で帰ってくることができたので、風が少しでも吹けば不安なところはなくて、逆に風のないときに課題がまだまだあるなと感じました」 岡ーー今大会で得た課題について教えてください。 「技術的な面では、スタート前にどちらの海面がいいのか判断する力がまだ自分にはないなという発見はしました。精神的な面では、ミスは自分が徹底していないから起こってしまったのだと思うし、初心に帰ってミスを絶対にしないという気持ちで挑むことは大事かなと思いました」 ーー4年生になってからどのようなことを考えていますか。 「チームを俯瞰(ふかん)して見られる存在になりたいと思っていて。今まで目の前のことに一生懸命になってきて、それも大切ではあるけれど、周りを見て視野を広げていろんな人のことを見られるような4年生になっていきたいと思います」READ MORE -
団体戦5連覇達成! 全員でつかみ取った優勝/全日本学生選手権大学対抗戦
ボードセーリング 2023.02.275連覇という歴史的な記録が懸かる中、迎えた全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)。プレッシャーをはねのけ、全員がチームに貢献する走りで見事優勝をつかみ取った。◆2・24~26 全日本学生選手権大学対抗戦(和歌山セーリングセンター)▼明大ーー1位 「連覇以外ないと考えてやっていた」(田中翔主将・政経4=駒場)。昨年度の団体戦で創部史上初の4連覇を達成した明大。出場者全員がプレッシャーを感じていたと口をそろえる中、初日から安定した走りを見せた。全日本学生選手権個人戦で優勝を果たしている内藤紳之介(法3=アサンプション国際)と田中が全レースに。微風域では長井幹太(政経4=成城)、強風域では小林将(文4=成蹊)がそれぞれ出場した。 初日は微風域でのレース。体格の大きい選手がそろう明大にとっては苦手な風域でのスタートとなった。それでも全員がポイントをまとめる走りをし、初日の順位はトップと2ポイント差の2位。「僅差だったので順位はあまり気にしていなかった。2日目は強風予報で巻き返せると思っていた」(田中)。そして言葉通り、2日目の強風域でのレースで巻き返しに成功。31ポイントの大差をつけて最終日を迎えた。 最終日は強風と微風の振れ幅が激しい中でのレースに。序盤の2レースで2位につけていた慶大の選手が上位に入り、徐々に差が縮められる。しかし「焦りはあったけど、部員のみんなが心の支えになって、しっかりと走らなきゃいけないという覚悟にもなった」(内藤)。最終レースを内藤が1位を獲得するなど、盤石の走りを見せ優勝。5連覇という偉業を成し遂げた。「1年生の時からの憧れだったので、プレッシャーもあったけどチーム全員でつかみ取った優勝」(小林)。団体戦では全員がまとまった順位に入ることが優勝への条件。その中で「長井と小林がそれぞれの風域でしっかり走ってくれたことが優勝へのカギだった」(田中)と振り返る。昨年度の宣言通り、5連覇を達成した明大。来年度も王座を譲らず、記録の更新に期待がかかる。 [倉田泰] 試合後のコメント田中――4年間の競技生活を振り返っていかがですか。 「4連覇と自分が1年生の時から日本一という景色を見させてもらっていて、今年度は自分たちが日本一をつかみ取れたのはこの部活でしか経験できないことだったと思います」 小林――4年間の競技生活を振り返っていかがですか。 「僕は結構苦労した4年間だったけど、真面目に取り組んだことがうまく生きたので、そういった姿勢を後輩に感じ取ってもらえたらいいなと思います」 長井――5連覇を達成した今の心境を教えてください。 「今回で5連覇が懸かっていてすごくプレッシャーがありましたが、優勝できて解放されたというか、安心しています」 ――後輩に向けてメッセージをお願いします。 「今回5連覇を達成して、これからプレッシャーがさらに大きくなると思うけど、自分の力を信じて継続して努力していってほしいと思います」 内藤――来年度に向けての意気込みをお願いします。 「団体戦優勝というのは、明大が引き継いできた宝物のようなものなので来年度以降も連覇をしたいと思います」READ MORE -
内藤がインカレV! 明大勢4人が入賞の快挙/全日本学生選手権
ボードセーリング 2022.11.21明大から15人が挑んだ全日本学生選手権(以下、インカレ)。内藤紳之介(法3=アサンプション国際)が悲願の優勝を果たし学生個人チャンピオンの座に輝いた。さらに長井幹太(政経4=成城)、田中翔主将(政経4=駒場)、小林将(文4=成蹊)の3人も入賞するなど明大勢が躍進を遂げた。 ◆11・18~20 全日本学生選手権(沖縄県国郡字奥間海岸沖)▼メンズクラス内藤――1位長井――4位田中――9位小林――10位川村――18位大島――23位長田――32位高橋――45位蓮田――50位森――55位伊藤――60位遠藤――103位 ▼レディースクラス岡――10位堀越――22位戸田――42位 今大会前にはテクノ293世界選手権に日本代表として参加した内藤。3位入賞を果たしたものの、苦手とする微風域でのレースに苦しみ、思い通りの結果を出すことはできなかった。そして今大会も微風域でのレースが続く展開に。1レース目では11位と出遅れてしまうが「消極的にならずに責める姿勢で挑めた」とその後は立て直し2、3レース目を1位で通過。スタートでも攻めの姿勢を貫き自信をつけるレースとなった。 暫定順位1位で迎えた最終日は「体力的にも精神的にもつらかった」。そう語りながらも優勝をしたい気持ちが自分を後押しし「持っている力以上のものを出し切れた」と粘りの走りを見せ見事1位。「今までさんざん悔しい思いをしてきたから反省をここでぶつけた」。これまで経験してきた反省を生かしたレースを展開。悔しさをバネにつかんだ優勝だった。 今大会では内藤のほかに3人の4年生が入賞を果たした。「自分たちの代で結果が出ていなかった」(小林)。インカレの前に行われた関東支部予選では1人も入賞者を出せず悔しい結果となった明大。しかし今大会では4年生が最上級生としての意地を見せる走りを披露。「1番大きな大会で結果を残すことができて誇りに思う」(小林)。4年生の活躍が明大に勢いをもたらした。 そして次なる舞台は2月に開催される全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)。明大はここまで4連覇を果たしており5連覇に期待がかかる。「個人戦は通過点。優勝を確実に取りたい」(長井)。今大会で優勝した内藤をはじめとする厚い選手層を武器に〝圧倒的″な強さで王座を目指す。団体戦まで約3カ月。明大の勢いの波はどこまで高まるか。 [佐藤あい] 試合後のコメント内藤――今大会はどのような目標を持って臨みましたか。「去年、一昨年と優勝者が明治から出ているから絶対に明治の連覇をしたいと思い、絶対に優勝するという気持ちで挑みました」 ――今大会を振り返って良かったところは何ですか。 「自分の苦手とする風域で、これまで経験してきた反省点を生かして1位を取ることができて気持ちに余裕ができたところだと思います」 田中――明大全体の結果はどのようにとらえていますか。 「最近では4人が入賞に入れたのはなかったと思うので、そこは正直に喜びたいです。表彰台を狙っていて、内藤は後輩でエースとして活躍してくれているので優勝してうれしいですが、その次に入りたかったというのが正直な気持ちです」 長井――自分のプレー、結果を振り返っていかがでしたか。 「うれしい反面、運が良かったところもあったので、この結果に満足せずに団体戦に向けて頑張っていきたいです」 小林――団体戦への意気込みをお願いします。 「個人戦では明大としてはかなり良い成績を残せたと思うので、この勢いのまま慢心せずに、かなり厳しい道のりになると思いますが頑張っていきたいです」READ MORE -
試合後インタビュー/インカレ支部予選
ボードセーリング 2022.11.0111月に沖縄で行われる全日本学生選手権(以下、インカレ)への出場権を懸け、臨んだインカレ支部予選。本記事では見事インカレ出場を決めた選手たちの声をお届けする。 田中翔主将(政経4=駒場)――どのような目標をもって今大会に臨みましたか。 「目標は優勝を掲げていましたが、個人的にふがいない結果で終わってしまったので、反省点が多いレースとなりました」 ――明大全体の今の雰囲気はいかがですか。 「例年より人数が増えたことで、和気あいあいとした雰囲気が以前よりあるのですが、それ以上に5連覇をしなければいけないというプレッシャーを3、4年生は感じていると思います。今回、支部戦で入賞者を出せないという明大としてはふがいない結果で終わってしまって、支部戦が終わってからぴりついた雰囲気になっているなと思います」 ――本戦の目標と意気込みをお願いします。 「今回はふがいない結果ですが、目標は優勝です。これから学生日本代表として世界選手権に行くので、インカレ本戦に向けて練習する機会はないのですが、世界選手権のほうでいい順位を目指し、それをステップとしてインカレでも前を走りたいなと思っています」 川村飛翔(理工4=七里ヶ浜)――支部予選を終えていかがですか。 「結果が8位で目標としていた順位ではなかったので、あまり満足はしていないです。でも、インカレ出場が1人は除いて行けたので良かったなと。もちろん全員で行きたかったけど、結構な人数が行けるので良かったなと思います」 ――総合順位についてどのように感じていますか。 「素直に悔しいというのが1番です。目標順位ではなかったし、明大としてもいい結果ではなかったと思っています。例年何人か入賞をしていますが、今年は1人もできなくて、大学としても悔しいです。インカレ前に大会があるので、気持ちを切り替え、今回の悔しさを糧に入賞を目指して頑張りたいと思います」 ――全体を通して得られた収穫と課題をお願いします。 「収穫というより反省点のほうが多くて、あまり得られたことがなかったと思っています。まず、スタートが何レースかうまく出られなくて、思ったようなレースができなかったというのが反省点です。また、風の読みが甘くて自分の思ったコース取りができず、それで順位を落とすことが多かったので反省とともに、まだまだだなと思いました」 ――個人戦に向けての意気込みをお願いします。 「まず、目標としては6位入賞をしたいというのが1番です。インカレ団体戦も2月にあるので、そのメンバーにも選ばれるようにしたいのと、みんなが安心して団体戦に出られるように、4年生としていい結果を残したいというのが目標です。おそらく、内藤紳之介(法3=アサンプション国際)が入賞すると思うので、明大としてもう一人の入賞を出したいというのが個人の目標でもあり、チームの目標でもあります。個人の目標が6位なので気合を入れて今から課題を克服して、笑って終われるようにしたいです」 小林将(文4=成蹊)――支部予選の目標と、大会前に取り組んでいたことをお願いします。 「6位までの入賞を目指していました。僕は中風域、大体4メートルから6メートルの風に苦手意識を持っていたので、そこを克服しようと夏の間は頑張っていました」 ――11位という結果についていかがですか。 「正直ふがいないですね。本戦に入るのが全国で10位以内というところで、関東でもそこに入れなかったというのは1カ月あるとはいえ、よくはない状態ですね。しっかり関東でも5位以内入って、全国でも戦い抜くというのがベストな勝ち上がり方だったと思うのですが、それができなかったのがふがいないところです」 ――インカレに向けての意気込みをお願いします。 「最後の年なので目標の入賞、10位以内には入りたいです。悔いの残らないように練習して、後悔のないようなレースをしていけたらいいと思います」 長井幹太(政経4=成城)――関東支部予選を終えていかがですか。 「入賞を目標にしていたので、それを達成できなかったのは悔しい部分があるけど、今回の失敗、ミスを次の本戦に生かしたいとは思っています」 ――今大会で得られた収穫と課題をお願いします。 「得られた収穫として、低速の自分のスピードに対しては入賞した上位勢にも自分は負けていなかったと思います。下りで選手を何人も抜くことができたので、そのような部分が良かったかなと思います。課題として、大きなミスをしてしまう、取り返しのつかなくなるようなミスをしてしまうというのが自分の中では課題かなと思っています」 ――個人戦に向けての意気込みをお願いします。 「今回の支部予選でも低速に関しては、今回入賞した人たちにも負けていなかったので、本戦では自分の持っているものすべてを出し切りたいなと思います」 大島春哉(商3=佐倉)――今大会はどのような目標をもって臨みましたか。 「僕は3年生として入賞と、部員全員がインカレに通過するというのを目標にこの大会に挑みました」 ――チームの雰囲気はいかがですか。 「部員全員が日本一を目指してやっているので、雰囲気自体はとてもいいと思います。3年生の僕が言うのは違うかもしれませんが、今大会もその前の大会も入賞者を出すことができていないので、今のまま行くと圧倒的に日本一になるというのは、難しいのかなと思います。日本一に貢献するためにも、僕自身今後も入賞目指して、頑張っていきたいと思っています」 ――本戦への意気込みをお願いします。 「支部戦で入賞をあと1人で逃してしまったので、本選は本気で入賞を狙っていこうかなと思っています」 岡朋加(情コミ3=日大藤沢)――支部予選はどのような目標をもって臨みましたか。 「支部予選はもちろん優勝を目標にしていました」 ――レディースが全員通過したことについてはいかがですか。 「レディースを引っ張っていく存在として、私がいい順位を取りたかったというのはありますけど、よく頑張ったと思います。今回支部予選に出ていなかった1年生のレディースも毎日頑張っているので、明大のレディース全体としてもっと速くなっていけたらなと思います」 ――本戦の目標と、それに向けて取り組みたいことをお願いします。 「本戦は入賞が目標で、それに向けて今回見つかった課題を1ヶ月で克服して、自信を持って本戦に臨めるように練習を積んでいきたいと思います」 堀越あす香(総合3=大妻多摩)――今大会どのような目標をもって試合に臨みましたか。 「入賞することと、10位以内を4本以上というのが目標でした。結果的に入賞はできなくて、シングル4本という目標だけは達成できました」 ――レディース全体としてはいかがでしたか。 「まず、レディースを盛り上げていく代として1個下の千晴ちゃん(戸田・文2=駒場)が沖縄に一緒に行けるようになって、一歩前進したのではないかと思います。来年、私はいないけど、自分と同じような体型のレディースが何人か一年生にいるので、その子たちも支部戦を通過して入賞や優勝を目指し、成長していけるように卒業してからも全力でサポートしていけたらと思っています」 ――インカレに向けた目標や意気込みをお願いします。 「私は2年生の時に入部して、今4年生でもう卒業するのでボードセーリングは今年で終わりです。だからこそ、本戦では悔いのない走りをすることが目標です。具体的には入賞を目標にやっていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [ボードセーリング担当一同]※写真は明大ボードセーリング部提供READ MORE -
14人がインカレへの出場を決めるも入賞者を出せず/全日本学生選手権関東支部予選
ボードセーリング 2022.11.0111月19日から沖縄で行われる全日本学生ボードセーリング選手権(以下、インカレ)への出場権が懸かった今大会。明大から入賞者を出すことはできなかったものの、14名が本戦への出場を決めた。 ◆10・1~2 インカレ関東支部予選(材木座海岸) ▼メンズクラス 大島――7位 川村――8位 小林――11位 長井――12位 蓮田――18位 田中――21位 高橋――25位 長田――27位 森――28位 遠藤――47位 伊藤――52位 阿部――56位 ▼レディースクラス 岡――11位 堀越――12位 戸田――19位 あと一歩及ばなかった。入賞を目標に挑んだ今大会。大島春哉(商3=佐倉)は大会初日、3本目のレースでスタートが大きく出遅れ、46位という厳しい結果に。さらに経験の少ない場所での風への対応に苦労を強いられた。逆転での入賞を狙い迎えた大会2日目。「スタートで誰よりも早く出るということを意識した」(大島)。1日目での反省を踏まえ、スタートでの意識を改善。最終レースでは自身の得意な微風も味方につけ「自分の思い通りのコース取りができた。最後だったので全力でやろうと思った」と今大会1番の走りで5位となり、レースを終えた。しかし最終的な結果は7位。「どこかのレースであと1人でも抜かしていれば入賞することができたので、とても悔しかった」。入賞には惜しくも届かず悔しい結果となった。 しかし、今大会では「下りのレースで何人か抜かすことができ、自信になった」(大島)。これまで苦手としていた下りの走りを克服。本選にむけ自身の成長を感じられるレースでもあった。「団体戦で優勝をするためにもっと伸びてほしい選手」(田中翔主将・政経4=駒場)。主将からも期待を寄せられる3年生の今後に期待が高まる。 大会を終え、明大は14名が本戦への出場を決めた。しかし今大会では入賞者を一人も出すことができず「明大として不甲斐ない結果で終わってしまった」(田中)。団体戦4連覇を果たしている強豪・明大として、今大会の結果は不本意なものだった。「圧倒的に、日本一になるためにはこのままではいけない」(大島)。選手たちはまた一から気を引き締め、おのおのの課題克服にむけ奮闘している。インカレ団体戦4連覇の王者としての意地を見せつけられるか。この悔しさを糧に、本選では雪辱を果たす。 [佐藤あい]試合後のコメントはこちらをクリック→①※写真は明大ボードセーリング部提供READ MORE -
岡が準優勝 修正力光る/プリンセスカップ
ボードセーリング 2022.10.03 年に1度行われるレディースだけの大会であるプリンセスカップ。明大からは6人の選手が出場し、エキスパートクラスで岡朋加(情コミ3=日大藤沢)が準優勝、ビギナークラスの坂井伶名(政経1=国学院久我山)が6位入賞を果たした。 ◆8・24~25 プリンセスカップ(蒲郡市海陽ヨットハーバー沖)▼エキスパートクラス 岡――2位 戸田――14位 堀越――25位▼ビギナークラス 坂井――6位 猪飼――26位 竹内――32位 愛知県蒲郡で行われたプリンセスカップ。岡は「3年生までが表彰の対象。最高学年として優勝を目指した」と意気込み、臨んだ初日の1レース目。得意風域の微風でありながら、27位という順位を出し、いきなりカットレースを作ってしまう結果に。「いきなり追い込まれた状況になってしまった」。しかし、2レース目と3レース目でそれぞれ2位とし、立て直す。 迎えた2日目。「風向が1日目と真逆で未知の海面だった」。試練の中でも岡は落ち着いていた。カギとなったのは、2レース目。今大会初めて1位を獲得。これで自信をつけ、最終レースでも4位という結果でフィニッシュし、総合でも2位となった。今大会は相手よりも自分自身との戦いと挑んだ。その中で、最初のレースでカットレースを作りながらも、上手く修正し、見事準優勝という結果を収めた。「どれだけ挽回できるかという自分との戦いには勝てた」。メンタル面での強さを見せた。それでも「満足のいくスタートが切れたレースが少なかった」と課題も。目標とする11月の全日本学生選手権での好順位へ向け、見つかった課題を克服し、さらなる飛躍を誓う。 「今大会は先輩たちがやっている本格的なコースだった」(坂井)。前回大会まで、簡易なコースで試合に臨んでいた坂井。今大会が初めての本格的なコースでのレースとなった。夏練習の成果を見せたいところだが、2レース目の結果は思うようにいかず。それでも、迎えた最終レースでは、見事立て直し、6位入賞を果たした。初の全国大会でもあった今大会は「スタートのキープやこぎの面で自分より上の選手がいた」と全国のレベルの高さを痛感。それでもまだ1年生。駆け出し中のニューヒロインのこれからに期待だ。 [廣末直希] ※写真はボードセーリング部提供 試合後のコメント(取材は9月8日にオンラインで行いました)岡――今の調子はいかがですか。 「結果を残し続けている時間はありませんが、毎レースごとに見つかった反省点や課題を修正し、次の大会に挑めていると思います」 坂井――次戦への意気込みをお願いします。 「スタートが苦手なので、残りの期間で修正し、大会に臨みたいと思います」READ MORE -
内藤が準優勝 インカレに向け努力を重ねる/伊勢湾カップ
ボードセーリング 2022.09.10夏練習の前半戦を終え、全日本学生選手権(以下、インカレ)も迫ってきている大事な時期。猛暑日の中、開催された伊勢湾カップで内藤紳之介(法3=アサンプション国際)が準優勝、川村飛翔(理工4=七里ヶ浜)が6位入賞という好成績を残した。インカレに向け、夏の後半戦も練習を重ねる。 ◆8・6~7 伊勢湾カップ2022(新舞子海岸)▼メンズクラス 内藤――2位 川村――6位 夏練習の折り返し地点に開催される伊勢湾カップ。週に5~6日練習ができる貴重な期間での成長を確かめる大会でもある。大学生のクラスで優勝を目標に臨んだ内藤。初日は3レース。中風という、いい環境でのレースとなった。スタートから正確に風を読み、安定した順位を取り続ける。「自分の思う通りのレース展開ができ、結果もついてきた」と初日を1位で折り返す。天候や海面の状態で、競技のスタートが延期されることが多いボードセーリング。2日目も漁の影響で待ち時間ができた。個人で過ごす選手が多いが、明大はチームを大事にしている。全員でのラジオ体操などコミュニケーションを積極的にとり、体と緊張をほぐした。「最終日でも緊張せずにレースに挑むことができた」。しかし、2日目は微風の中での2レースとなった。風が弱いため体重が軽く、水の抵抗が少ない選手の方が有利となる。初日より難しいレースとなり、順位を落とすことに。同じナショナルチームでしのぎを削る倉鹿野(神大)に逆転を許し、準優勝という結果に終わった。 「2年生以上の選手全員を沖縄のインカレに連れていきたい」。昨年のインカレで今年度のシードを獲得している内藤。今後はチームメートの指導も積極的に行い、全員でのインカレ出場を目標に掲げる。「教えることで、忘れていたことを振り返ることができている」。その先のインカレ個人・団体優勝という大きな目標に向けても準備を怠らない。 「最上級生として絶対に入賞したい」。今大会に強い気持ちで挑んだ川村。しかし、初日の第2レース。スタートの失敗が原因で順位を落とす。最終的に10位で終わり、目標の入賞のためには4人を抜く必要があった。プレッシャーを抱える中、迎えた2日目。第1レースでも思うような順位を取れず、焦りを感じていた。しかし「新舞子での最後のレースなので、楽しもうと思っていた」と、気持ちを切り替える。その結果、最終レースでは順位を上げ、目標であった6位入賞を果たした。 「悔しいけど入賞できて良かった」。得意な風が吹き、3位以内も視野に入れていたため、入賞は果たしたものの満足はしていない。今後は不安要素であるスタートを安定させ、インカレ関東支部予選を1位で通過することを目標に据える。それぞれの目標に向け、夏の後半戦でのさらなる成長に期待がかかる。 [倉田泰]※写真はボードセーリング部提供 試合後のコメント内藤――今大会で得た課題はありますか。 「2日目のような風が弱いときに、どうしても1位を取ることができないことが課題です。今後はフィジカルの面の強化もしていきたいです」 川村――今大会で良かったことを教えてください。 「スタートで失敗しても、自分で考えてリカバリーができました。そこは自分でも成長できたと思います」READ MORE -
明大スポーツ第520号『レジャースポーツ特集』ボードセーリング部インタビュー拡大版
ボードセーリング 2022.07.157月14日発行の明大スポーツ第520号の企画面では、ウインドサーフィンの魅力を語ってくださったボードセーリング部。その他、普段の部活動紹介も含めて新聞内ではやむを得ず割愛したインタビュー部分を掲載いたします。(この取材は6月24日に行われたものです)※写真はボードセーリング部提供 大島春哉(商3=佐倉)――ボードセーリング部の紹介をお願いします。「一番のアピールポイントは、日本一を経験していることです。伝統的な練習環境を崩さず、今でもOBOGの方が練習に来てくれています。今のチームの魅力としては、コミュニケーションや和気藹々とした雰囲気です。今日一日あったできごとを共有したり、学校であった話をしたり、先輩後輩の壁がほぼないような感じです。チームワークの良さは、他の大学のどこにも負けていないと思います」 ――始めたきっかけを教えてください。 「僕は大学入ってから始めたのですが、(当時)コロナ禍で何もしていなかったです。新しいことに挑戦しようかなということがあり、色々調べていた時にボードセーリング部を見つけました。体験会に行って、仲の良さや、セーリングの楽しさなども乗れなかったのですがちょっと分かりました。そこで、自分もこのチームに所属したいなと思いました。大学生になって新しいことに挑戦して、初めてこれができたという感覚が久しぶりでした。それが1番の理由です」 ――どれくらいで乗れるようになったのですか。 「僕が入ったのが7月です。8月になると夏練があり、週5日くらい練習します。そのお陰で、僕は大体2、3週間か1ヶ月未満で乗れるようになりました」 ――ここまで続けて来られた理由を教えてください。 「まず第一に、セーリングが楽しいということがあります。毎日自然と触れ合っているので、毎日環境が変わるんです。ヨットなども同じなのですけど、風が強い日もあれば弱い日もあります。その中で自分の得意、不得意を見つけられたりするので、やはり飽きないです。僕は千葉に住んでいて、逗子に行くとなると2時間かかるんです。たしかに、なんでこんな電車乗っているのだろうと思うことはあるのですが、それでも続けられるくらい競技が楽しいです」 ――海のスポーツに触れたことがない方々が始められるような環境はありますか。 「ウインドサーフィンを体験できる施設であったり、SUPを知っていますか。それも、レジャースポーツの一つなんですけど、ボードに乗って、カヌーとかで使うような漕ぐやつを使って自由に漕いでいくとか、そういうものも体験できたりします」 ――よく『ウインドサーフィン・SUP Kaya』さんがボードセーリング部の関連の紹介で出てきますが、体験できるところなのでしょうか。 「そうです、普段とかは道具を置かせてもらっています」 ――『ウインドサーフィン・SUP Kaya』さんとボードセーリング部のつながりを教えてください。 「ウインドサーフィンの体験に来ていただいたら、僕たち部員がインストラクターをやっていることもあります」 ――教えることは難しいですか。 「難しいですね。例えば新歓は早くて1日の終わりの方にはある程度乗れるようになる子もいますね」 ――ボードセーリングだけではなく、海でスポーツをすることの魅力を教えてください。 「場所によると思うのですが、逗子だったら富士山が見えたりします。大学生だったら普段都会の学校に行きますが、そのような生活からちょっと離れた非日常を体験できるのが海なのかなと思います。海を嫌いな人はあまりいないですよね。そのような場所でスポーツができるということは、運動好きからしたら好き×好きですごくいいのではないかなと思います」 ――初心者がボードセーリングを行うときのコツや注意点を教えてください。 「真似することですね。乗れている人を見て動きを真似することと、海をよく観察することです。波とかを動きをよく見て、波が来るなと思ったら耐えられる姿勢を取ったり。海と風を見ることですかね」 ――どういう形が始めやすいですか。 「やっぱり体験ですね。体験は絶対してみた方がいいですね」 ――ボードセーリングを知らない人に向けてメッセージをお願いします。 「大学で何か普段『つまらないな』『刺激がないな』と思っている人にはおすすめです。新しく何か挑戦したい人にはうってつけのスポーツだと思います」 ――ありがとうございました。 [金井遥香]READ MORE -
『ウインドサーフィン・SUP Kaya』インタビュー・拡大版②
ボードセーリング 2022.07.137月14日発行の明大スポーツ第520号の企画面では、ウインドサーフィンの魅力を語ってくださった『ウインドサーフィン・SUP Kaya』代表の土屋厚さん。新聞内ではやむを得ず割愛したインタビュー部分を掲載いたします。(この取材は7月6日に行われたものです) ――明大の指導に入っていたそうですが。 「今の監督の前の監督は、加藤学という監督ですが、加藤くんが大学3年の時に出会いました。(当時の明大ボードセーリング部の)練習を見ていると、練習に対して熱心で、勝ちたいなという気持ちがあるのだけど、勝つって難しいんですよね。私も現役のプロを引退した時だったので、海に出られる時は一緒に乗ったりもしていました。ちょっと指導しながらも、私生活やメンタルの部分を常にこちらからプッシュしていました。『海に来てから帰るまでは〝明大〟だよ』と。自分の動き一つで全てが変わるということもあるじゃないですか。挨拶などは当然ですけど、メンタルの部分をばちっとしている子は(レースも)速いと思うし、上手い選手はそのような部分がしっかりしていると思います。なので、このような部分もサポートしながら、(私は)毎日お店にいるので、そこに来れば手直しができるようにしていました。加藤学たちも自分たちを改革し始めて、すごくスポーツ選手みたいにしっかりしはじめました。だから、あの代で団体優勝していると思いますよ」 ――現役のボードセーリング部の選手もインストラクターをしていることもあると聞きました。 「夏場など休みの時期に手伝ってもらうことは、昔はとてもありました。今はスタッフを入れてしまっていることもあり、手伝ってもらう機会は少なくなりましたが。教えることができないということは、自分たちの練習の内容をわかっていない、自分のものにできていないということだと思います。専門用語をかみくだいて、スクール生に教えて、スクール生が乗れるようになったら、自分が一つのことに関してできあがっていると言えます。 また講師が、生徒の前で海に落ちることはあまりなく、 自分も落ちても年に1、2回です。落ちてはいけないということは、緊張感も高まります。そのような意味でインストラクターはいいです。ただ生徒と一緒に乗るのではなく、生徒の速度に合わせて自分を調整し、ぴたっと細かいコントロールをしなければならないです。 それがとても練習になります。 技を見せても100%決めなければならないですし。だから、学生は指導もするのもいいと思います」 ――これまでウインドサーフィンを中心にお話を伺いましたが、初心者でも挑戦しやすいマリンスポーツはありますか。 「とても入りが楽なのはSUP(スタンドアップパドルボード)です。 海から浜の景色を 見ることはあまりないですが、SUPで海の上で過ごして、その景色を知ることができます。ただ、SUPは漕ぐのがきついので、うちのスクールでは風が強いときはSUPを中止にして、 もっと穏やか風のときに楽しくやろうということにしています。ある程度慣れてきても、風が強いと(漕ぐのは)苦しんですよ。 そこで、ウインドサーフィンが横をヒューンと横切ると『すごいな』とみんな思うんです。SUPを体験しているときにウインドサーフィンを見て、改めてウインドサーフィンの体験に来る方はいっぱいいます。SUPも同じですが、ウインドサーフィンを体験するとき、うちで体験してもらえれば大概その日のうちに乗れるようになります。ちょっとハードなコンディションだと厳しいですけが、乗った感覚は絶対に味わえますよ」 ――海でスポーツをする魅力を教えてください。 「海の魅力はやはり相手が自然だということです。常に状況が違います。また、ウインドサーフィン、ヨットはいろいろなところに行けます。なので、自然と遊べて、広いところで走ることができるということです」 ――これからはじめようと思っている人たちに向けてメッセージをお願いします。 「特に難しいことを考えずに、まず海と仲良くなってください。その中にウインドサーフィンというスポーツがあるので。あんまり考えすぎて入ってしまうと、ちょっと乗れないとめげてしまうことが多いです。とりあえず、道具と馴染んでもらって、海を楽しんでもらえればと。1日でも、半日でもいいので楽しかったと思ってもらえればと思います」 ――ありがとうございました。 [聞き手・金井遥香、堀之内萌乃] 【ウインドサーフィン・SUP Kaya】住 所:神奈川県逗子市新宿2-11-7電話番号:046-872-1883公式 HP:https://www.kayasup.com営 業 日:月曜日〜日曜日 9:00〜19:00READ MORE -
『ウインドサーフィン・SUP Kaya』インタビュー・拡大版①
ボードセーリング 2022.07.127月14日発行の明大スポーツ第520号の企画面では、ウインドサーフィンの魅力を語ってくださった『ウインドサーフィン・SUP Kaya』代表の土屋厚さん。新聞内ではやむを得ず割愛したインタビュー部分を掲載いたします。(この取材は7月6日に行われたものです) ――『ウインドサーフィン・SUP Kaya』の他の専門店にはない魅力を教えてください。 「この辺にあるショップというのはスクール中心ですが、(ウインドサーフィンを教える)学校みたいというか堅苦しいというか、ありません。でもKayaはウインドサーフィンを通じて海で遊びながら、他のスポーツも色々チャレンジしてみることができます。風があるときは、ウインドサーフィンをやってみたり、風がないときはスタンドアップパドルボードをやってみたり、波があって、風がなかったらサーフィンをしてみたり。海に来て、ウインドサーフィンを通して、いろいろなことができるライフスタイルを送ってほしいなという気持ちでここをつくりました。他にも冬場になるとKayaのイベントとして釣りイベントというのがあります。風がなくて寒い時期にみんな海に来て、高級魚とか簡単に釣れるので、相模湾は。そういうことをみんなで楽しんで、とりあえずここに来れば遊べるよというスタイルを提供しようということがこの店のモットーです」 ――初心者の方もたくさん来るのですか。 「そうですね。ほぼ初心者、一回も経験のない方が多いです。あとは、昔、1982〜84年に、意外とウインドサーフィンがブームになった時代があるんですよ。今の40〜50代の人で少しかじったくらいの人が沢山います。それで、今、お子様の手も離れて、自由な時間が少し持てるようになり、今後の人生を考えた時、意外と人生でやり残したこととしてウインドサーフィンを挙げている人が多いです。昔やったことがある人たちもたくさん来ています」 (写真: Kayaのロゴとデッキ) ――年代も幅広いのですね。 「そうですね。60歳から始める人も多いです。私たち冬になるとイベントの一つで、今はコロナ禍でできないのですが、サイパンに行くんです。冬は寒いので、暖かくて、風がいつもあるので。そこに行くと、70歳前後の年配の男女がアパートをシェアして、2、3カ月ウインドサーフィンをやっています。毎年1月に行くのですが、会うたびに上手くなってるんです。その人たちがサイパンで撮った映像をユーチューブにあげていて、それを見たここの60歳のスクール生が『80歳の方が乗っているのだったら、自分は20歳も若いからできるのでないか』と門を叩いて、今毎日来ています。だから、平日は意外と仕事を引退された方がすごく多いです。例えば、自転車は乗れたら何年も乗らなくてもまた乗れるじゃないですか。実はウインドサーフィンも自転車と同じです。ウインドサーフィンというと、若者のスポーツというか、体力がないと難しいのではないかと思われるのですが、そうではありません。昔、何十年前にかじった方が、30年後に来てもなんとなく乗れ始めるんですよ。あとは、実は、全く力を使わないんですよ。乗る時は腰巻きみたいなのをしていて、持つところに紐がついているんです。それを引っ掛けて、両手離して、時速40キロくらいで走っていけます。そのとき、必要なのはバランスだけなので、力は全く使わないです。逆に力を使うと乗れないスポーツです。力を使わない方が乗りやすいです」 ――体験に来られる方は遠方から来られる方も多いのですか。 「そうですね、います。東京近郊の方などで、子供がやってみたいとか。あとはお父さんお母さんがやっていて、子供にやらしてみたいとかという方も多いですね」 ――道具とかを置ける場所もこちらで提供されているのですか。 「そうですね。最終的に自分の道具を持つ人は多いですが、やはり夏場は車も混みますし、置く場所も限られているということで、ここにおいて個人で来ている方が多いです。色々な人種や年齢の方と会うことができます。あとは、こういうところに置いておけば、海に出たという安否確認ができるんですよね。戻ってこなければ、まだ海にいると分かります。逗子湾は左側に川があり、逗子マリーナがあります。そこにはレスキュー艇が常にあって、何かあればレスキュー艇がすぐに出ます。安全といえば安全ですね」 ――大会の主催もなされているそうですが。 「ヒメノカップですね。元々は当時から強かった明大と関東学大のウインドサーフィン部とで年2回交流やろうよということで、鎌倉でレースをやっていました。昔は関東学大と明大の学生と、他の学生もやっぱり一緒に走ってレースをしたいという子が多かったです。オリンピックの強化選手もみんな出場してくれているので、レベルがとても高い大会となりました。静岡の方からも、東海大学なども来てくれていますし。ということで、すごく大会が盛り上がり、そこで勝てば一つのステータスというようになりました。今年も170人くらいが逗子海岸で競い合いました」 [聞き手・金井遥香、堀之内萌乃] インタビューの後半はこちらREAD MORE
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部の紹介 INTRODUCTION
平成7年創部と明大の体育会の中で2番目に新しい。ボードセーリングとは一般的にウインドサーフィンと呼ばれる競技。帆(セイル)に風を受けて海上を走り、定められたポイントを回ってゴールする速さを競う。部員の大半が一般生から構成されており、逗子海岸で練習を行っている。2017年には冨澤喬穂選手(平30商卒)が22年ぶりのインカレ優勝を果たしており、大学から始めて日本一を目指せる部活だ。またロンドン五輪に出場した須長由季(平15商卒)を輩出するなど、今後も五輪出場選手の誕生に期待が高まる。