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僅差で1部残留を果たす/関東学生1部リーグ戦入れ替え戦
アーチェリー 2013.05.211部残留を懸けた入れ替え戦。数多くの応援を受けて3位の明学大とわずか4点差で接戦を制した。4年生はこのリーグ戦で団体戦が最後となる。試合後には「4年間とても楽しかった」(高梨優紀・政経4=錦城)とアーチェリー部での活動を振り返った。 今年のリーグ戦は「勝てると思っていたところで負けたりして士気が下がっていた部分もあった」(横尾大河・文3=掛川東)となかなか納得のいく試合ができず、1勝4敗で幕を閉じた。そのような状況の中で、4校中2位に入れなければ2部降格が決まる入れ替え戦に臨んだ。「第2、3戦と負けてしまった時点で入れ替え戦はもうほぼ確定だと思ってたので、王座出場という目標はきっぱりと捨てて1部残留という目標にシフトした」(前田悠帆・法2=東福岡)と意識を切り替え、見事1部残留を勝ち取った。 大一番の試合で「どの試合よりも緊張した」(上村圭佑・商4=明大中野)ためか、立ち上がりは点数が伸びなかった。しかしエースの前田が30mで59点を2度記録するなど次々と高得点を出しチームをけん引する。また、駆け付けた女子チームやOB、OGの、他大を圧倒する応援が射場に響いた。応援の力に後押しされ、徐々に調子を取り戻していく明大。「選手と応援が一体となることができた」(横尾)とチームの団結力が光り、試合を終えたチームには笑顔があふれた。 2部からの昇格を目指す明学大も必死に明大に食らいつき、最後まで結果が分からない展開に。点数が記入されると歓声が上がった。明学大との差はわずかに4点。1位の早大には届かなかったものの、1部残留を決めた。 試合後には井村祐太(政経4=町田)から丸子博貴(営3=広島大附)へと主将が交代し、新体制がスタートした。「団結力を1年生にも教えて、さらに盛り上がるチームにしてほしい。王座出場という自分たちのかなえられなかった夢を託したいです」(中村和音・理工4=森村学園)と、レベルの高い1部リーグで戦っていく今後の明大アーチェリー部の活躍に期待が懸かる。[板橋洋子]試合後のコメント上村「今日は最後の集大成だし、勝ち負けによって天地の差がある試合だったからどの試合よりも緊張した。気持ちで負けないことを大事にしました。2位ではあったが勝利につながって1部に残れました。気持ち以外にも応援と選手の団結とか明大の強みが生かせて勝利を勝ち取れました。王座を目標としてたが、かなわず夢は途絶えましたが、後輩のためにできることは1部に残留することだし、1部へバトンつなぐのが役目だと思っていました。今日勝ててバトンつなげて良かったです」高梨「今日は自分も点数が出て、後輩を引っ張ることができたかなと思うので、最後にそういうことができてほっとしています。今週は練習から少し調子が悪かったのですが、気持ちで勝とうと思っていたら矢が的に入ってくれて、点数が出たのかなと思います。50mは何となく射てば入るので良かったのですが、30mは調子の悪さが出てしまいました。でも何とか踏ん張れて、さらにチームも勝てたので本当に良かったです。4年生になってリーグ戦に初出場したのですが、それまでは個人戦にほとんど出ていなくて、実戦が足りませんでした。今年は出られる試合は全て出たので、その経験値が最後にこういう結果をもたらしてくれたと思います。自分のやってきたことが正しかったという自信が得られたので、大満足です。チームを引っ張るという立場だったので、緊張してつらいときもありましたが、終わり良ければ全て良し、ということで最後にこうやって結果を出せてチームも勝てたので、4年間とても楽しかったです。ここから個人戦が始まりますが、前回のインドアではあと2点のところでインカレに行けなかったので、冬のシーズンに合わせて力を貯めていこうと思っています」中村和「残留できて後輩に対してよいものを残せたなと思います。1部で見る世界と2部で見る世界は全然違って、後輩にも王座に行ってほしいという強い思いを持っているので、結果はどうであれ勝てたことは本当に良かったです。リーグ戦を戦うなかで、チームの団結力が高まりました。負け続けて、雰囲気が悪くなったときに盛り上げてくれたという部分で応援に支えられました。数点差で勝ったというときに応援の力も含めて、いいチームになったと思います。4年間を振り返ってみると、2年生で出てたときのほうが点数も良かったと思います。自分のなかで背負っているものもありましたが、もう少し気楽に考えれば良かったなとも思いました。団体戦はこれで終わりなので、やっぱりさみしい気持ちがあります。来年はこの団結力を1年生にも教えて、さらに盛り上がるチームにしてほしいです。それで王座出場という自分たちのかなえられなかった夢を託したいです。これからは個人戦のシーズンですが、インカレをはじめとして、全種目で全日本選手権にも出て、賞状をもらいたいです」藤田大樹(情コミ4=青山)「調子はまずまずで、エンドごとの点数にばらつきもあって安定した射ではなかったです。どうなるか不安だったが結果は納得のできるもので良かったです。運良く残留できたが普通でも残るのが難しいくらい周りの大学のレベルが上がっているように感じます。後輩には今回の反省を生かしてほしいです。自分はリーグ戦に出るのは今日が最初だったが、最後にチームに貢献できて良かったです」横尾「チームは100点だが自分には点数あげられないくらいひどかったです。原因は分かってないので練習で形とかを確認したいです。選手として選ばれた以上は点を出したかったが、大事なところで出せなかったのが反省点。ケガの影響でリーグ戦は第5戦と、今回の入れ換え戦しか出ていないが、前回は復帰戦としては良かった。全体としてはみんな勝てると思っていたところで負けたりして士気が下がっていた部分もあったが、第5、6戦はどちらも接戦だったが勝てたのは良かったです。勝てるところで勝てなかった部分は課題です。今回は応援も、スコープもよかったです。応援と選手が一体となることができたリーグ戦で、全体で戦えました」田代和也(文2=横浜隼人)「チームには点を残せなかったが、応援の力が大きくて、気楽に応援を信じて射てました。選手の力と応援でアーチェリーを楽しむことができました。楽しんだ者勝ちです。勝つという気持ちにつながったし、勝ててうれしいです。今回の入れ替え戦で4年生が引退して、2、3年中心の新しいチームになるからそれなりの重みを感じています。点数面でも、先輩としても、チームを引っ張れるような存在になりたいです。今日は1年間で1番楽しい試合でした。もっとこういう試合を選手としても、応援としても経験したいです」前田「勝てて良かったです。今日はこれに尽きます。第2、3戦と負けてしまった時点で入れ替え戦はもうほぼ確定だと思ってたので、王座出場という目標はきっぱりと捨てて、1部残留という目標にシフトし、練習やメンバー選考の方法まで全て変えました。結果として1部残留できたので、本当に良かったです。早めのシフトが功を奏しました。総監督の方がすごい方で『こうなるってわかってるのに何も対策を練らないのは馬鹿者のすることだ』とうまく自分たちに話をしてくださって、全部員にやる気を出させてくれました。それからは入れ替え戦で絶対に1部残留するぞ、とみんなが練習に取り組んだので、4点差という接戦でしたが、勝てて良かったです。今年は点数で見たら、自分が安定して出せる点数が660点台かなという感じだったので、これから1年間しっかりと鍛えて、来年は670、690とかいってもいいのでそれくらい出せるようになりたいです。これから個人戦が始まりますが、自分の実力はわかっているので、今の時点ではこんなことを口にできるレベルではないのですが、まだ初心者でこれからどうなっていくかわからないので、とりあえずレベルの高い大会にたくさん出られるようにして、上の選手たちと少しでも早く競えるようになっていきたいなと思います」READ MORE -
男女共に白星でリーグ戦終える/関東大学1部リーグ戦
アーチェリー 2013.05.13リーグ最終戦となる第5戦。男子は初勝利、女子も大差での勝利を収め、女子王座決定戦への出場を確実にした。[男子] 男子は格上の東海大を下し、最終戦で今季初白星を挙げた。僅差の競り合いを制し、2点差での勝利だ。 前田悠帆(法2=東福岡)が実力でチームをけん引した。50mでは360点満点中322点、30mでも338点の好成績で、自身の試合新記録となる660点をたたき出した。エイトメンバーもエースを支えた。「今年は下級生の勢いがすごい。可能性ある後輩のために、今回勝って入れ替え戦につなげたいという思いがあった」(高梨優紀・政経4=錦城)。今季すでに4敗を経験している明大。来週には入れ替え戦が控える。今回1勝し、勝利の感覚をつかんで入れ替え戦に臨もう、という男子チーム全体の雰囲気が選手たちにいい緊張感を生み出した。「今までは相手の調子や、ムードに影響されていたけど、今回は自分たちのペースで試合を展開できた」(伊藤達也・情コミ2=県立船橋)自分たちの試合の流れをつかめたことが、今回の試合から得られた一番の収穫といえるだろう。太田俊(理工3=明大明治)は、「自分自身も楽しんで、チームを盛り上げて点数を上げていく」と意気込む。下級生が伸びを見せる男子チーム。1部残留を決め、来年度の王座出場に望みをつなげたい。[女子] 女子は東洋大を2491―2381で下し、リーグ最終戦を白星で飾った。これでリーグ戦全日程を終え、明大はAブロック2位となり2年連続で王座決定戦への出場権を獲得した。エース深澤菜見(文4=高崎商科大附)はトータル675点という圧倒的な実力を見せ、中澤彩(国際4=玉川学園)も50mで自己新となる306点を出すなど次につながる内容もあった。 試合を通して見られた選手同士の仲の良さは「自分が失敗しても他の人がカバーしてくれる、という気持ちで射ることができる」(中澤) という仲間への信頼感につながっている。「チームとして、去年の先輩たちに恥じないよう精一杯やっていきたい」(石橋春那・法4=日大藤沢)と語る選手たちの団結力は堅い。今度は全国の舞台で、明大アーチェリー部の団結力を見せる。[鈴木千明・本永雅敬]試合後のコメント[男子] 高梨「50mは入りはうまくいったけど、安心して途中から崩れた感じです。気を緩めないようにすることが課題だと思います。30mは毎試合1位か2位を取れているので、自分の武器かなと思っています。今回は勝っても負けても入れ替え戦が決まっていたけど、入れ替え戦に勝って臨めるのは大きいと思います。今回はバテなかったけど、それは最近1射に時間を使わないようにしているからだと思います。本当に上手い人は1射1射に無駄がないと思って研究しました。今年は可能性ある後輩が多いです。1部に残留して、後輩たちが来年1部で王座を狙えるように、つないでいきたいです」太田「50mは最初は良くなかったし、最後は周りにも弓を引けてないと言われました。30mは3本とも29点の回が5回あったので、それは良かったと思います。最後の方はバテてきて、押す方の腕が震えてしまいました。今回は3敗した時に調節した射形を試しましたが、入れ替え戦に向けてもっと良くしていきたいです。入れ替え戦では自分も楽しんで、チーム全体を盛り上げて点数を上げていきます」横尾大河(文3=掛川東)「50mは、リーグ1週間前にケガをして練習が思うようにできなかったことと、さらには緊張もあって腕が震えました。30mは射ち始めてすぐに感覚がつかめたと思います。でも50m、30mどちらでも、最後まで残ることが多かったです。クリッカーが切れるまでに時間がかかってしまったので、体力を戻していきたいです。今回でコツがつかめたので練習して確かめたいです。応援は楽しかったし、今回は応援がなかったら負けていたと思います。これが明大の良さだと感じます。今回の試合でつかんだことを無駄にしないように、筋トレも取り入れて練習していきたいです」伊藤「今回は1Mを出してしまったことが反省点です。30mでは各エンドぼちぼちという感じです。結果もあまり良くなかったです。50mはそこまで悪くなかったけど、体の使い方がよく分からなかったです。今回はリーグ戦に出るのは3戦目だったけど、練習通りに力を出せなかったです。でも試合自体はいい雰囲気だったと思います。声も大きく出ていたし、相手チームの雰囲気に飲み込まれなかったです」前田「50mは1エンドごとにばらつきがなくて、波なく点数が出せました。30mは1、2、3エンドと流れに乗って射てました。試合新記録も出ました。今回の感覚を次につなげたいです。「体:細部=8:2」の意識のバランスが自分にとってベストで、今回はそのバランスを保って射てました。練習での当たりも良かったし、今回はいけると思っていました。この感覚は650を越えられるようになってきたころから自分の中で出来てきました。今は肩を痛めているし、練習は控えているけど、1日350射くらいは射っています。アーチェリーが好きだし、楽しいから苦とは感じないです。入れ替え戦は今回みたいに楽しく、自分の仕事をしっかりこなしていきたいです」増田圭祐(商2=長野日大)「50mでは同じ形の射ができていないと感じました。30mは、始めは良くなかったけど、チームが盛り上げてくれたので技術面をあまり苦痛に感じることなく試合ができました。以前の試合では最初から盛り上げるという感じではなかったけど、今回は最初からチームが盛り上がっていたのが良かったです。みんなで勝ったという気がしています。今回は入れ替え戦前の最後の試合で後がなかったです。練習量も1人1人考えて、臨んだ試合でした。今抜きん出ているのは前田だけど、食いかかるくらい周りも練習しています。前田を支える、じゃないけど、同期も頑張っています。筋トレも取り入れて練習していきたい」[女子]石橋「リーグ戦を通してチームの足を引っ張る形となり、個人的には少し後悔があります。でも、チームのみんなと楽しくできたことは良かったです。チームのみんなには感謝しています。これからはまず、次の王座に向けて選手として出られるよう頑張っていきたいです。そして、チームとして昨年の先輩たちに恥じないよう精一杯やっていこうと思います」玉井智子(法4=渋谷教育学園渋谷)「特に今週は練習で自己ベストを出していて、今日も1エンドめは結構点数が出せたので、逆に硬くなってしまいました。いつものよくない緊張が出てしまって、最後まで克服できなかったのが悔しいです。でも、自分が当たらなくても誰かが当てるという信頼感がある今年のチームが大好き。今までと比べて、今年のチームは『つながってる』という感じがあって、1番端っこで射っててもみんなが声掛けてくれたり、後ろで応援してる時も楽しくできました。前は点数を読むだけ、のようなサポートだったので、今のような応援ができるいいチームです。深澤中心にいいチームづくりができたと思う。王座決定戦のチーム選考まで、諦めずに点数を追っていきます。練習では点数が出せるのが分かってるので、緊張の中でも射てるように自分を追い込んでいきたいです」中澤「個人としては、今日の試合の50mで自己新の300点を超える点数を出すことができたのが良かったです。リーグ戦は終わったが、少人数ながらも団結力を持ったこのチームで戦うことができ、本当に楽しかったです。次の王座4人しか出ることができないので、今度は他の選手に負けないように個人としても頑張っていきたいです」深澤「チームとしても今までで1番いい点が出たので、胸張って王座に行ける。ここまでリーグ戦では思ったほど点が出てなかったなという思いで今日を迎えたが、チーム全員1番良かったなって思える試合にしたかったので、みんなを褒めてあげたいです。入部した時は私も個人主義で、チームが負けても自分だけが勝てればその試合は良かったものって思ったりもしていました。でも1年生の冬に先輩がチームのために練習をしてるのを見て、わたしも先輩を恩返ししたいなという思いから、チームのことを考えられるようになりました。スランプだった時期も、リーグ戦で思うように点数がでないときも『ここで私がいなかったら誰がチームを引っ張るの?』と思ったときに、1番私を支えてくれたのはチームのみんなだった。その恩返しができたリーグ戦だったかな。1人でも欠けたらここまでいいチームにはならなかったと思うので、みんなを愛しています。次期女子リーダーは中村彩だが、バイタリティーのある子なので、期待して丸投げしてしまって大丈夫と思っています。でも『今年は私がいるからみんな好きなように射ちなさい』と思ってた分、来年は私がいないので、点数と雰囲気でどれだけチームを引っ張れるかというところが、中村にはここから1年間頑張って欲しいところです。次は王座ですが、私はその前に教育自習があるのでそこが心配だが、チームはみんな真剣に練習すると思うのでなんの心配もないです。思いっきり楽しみたいです。試合でもフォースに毎回違う人が入ってくるので、その部分では層の厚いチーム。みんな選手になれる可能性があるので、かなり熱い選手選考になるのかなと思います。ここから1カ月間は、とにかく安定した射形をしっかり把握して練習していきたいです」中村彩(商3=越ヶ谷)「リーグ戦の中ではましなほうの点数だったが、今年は試合で点数が全然出せなくて、今日もミスがとても大きく響いてしまいました。ミスがなければチームも2500点の大台にも乗ったかなと思うと、悔しい思いが強いです。チームをもっと引っ張りたかったなという思いが強くて、常にフォースの上の方で距離賞とかも取ったりしたいと思っていたが終わってみれば全然貢献できなかったので、とにかく悔しいです。でも悔しくても、チームのみんながいてくれるのがうれしくて、もっと頑張りたいなと思えたので、とてもいいチームに恵まれたなと思います。チームのみんながいなかったら、きっとしけてしまってて頑張ろうと思えなかったと思います。最後までくじけそうになったが頑張れたのはチームのおかげです。来年は私が女子リーダーだが、昨年も今もとてもいいチームなので、それを超えるのは大変だと思うが、もっといいチームをつくりたいです。王座に関しては、昨年はあまり貢献できなかったので、リーグ戦の分もチームに貢献して、いいところに食い込みたいです」READ MORE -
リーグ戦第5戦 男子は慶大に、女子は日体大に敗戦/関東学生1部リーグ戦
アーチェリー 2013.05.07リーグ戦第5戦が行われ、男子は慶大と、女子は日体大と対戦。健闘するも、ともに敗戦を喫した。[男子] 男子の第5戦は明学大レンジで行われ、慶大と対戦した。明大は次々と高得点を出す慶大に前半は圧倒され、後半は盛り返すも逆転することはできず黒星を喫した。 「入れ替え戦に向けた戦いをする」(中村和音・理工4=森村学園)と話すように、選手は調整として臨んだが、課題が多く残る結果となった。しかし、故障を抱えながらもエースの前田悠帆(法2=東福岡)が30mで全体トップとなる351点を出すなど好材料もあった。 次戦はリーグ最終戦。勝って入れ替え戦への勢いをつけたいところだ。[女子] 明大は、エースの深澤菜見(文4=高崎商科大附)や中村彩(商3=越ヶ谷)が健闘したものの2389-2581で敗戦を喫した。時折吹く風に悩まされ点数がなかなか伸びず「目標の2500点には届かなかった」(深澤)と満足のいく試合内容ではなかった。一方で「以前と比べて風によるブレが改善された」(深澤)など、成長を感じられた部分もあった。 また、初めは矢取りの際に応援歌を歌う日体大の雰囲気に飲まれてしまっていたが、応援に駆けつけてくれた大勢のOB・OGの存在やチーム内での積極的な声出しが奏功。チームの雰囲気が明るくなるなど、後半からは楽しんでプレーできたという選手が多く見られた。 次週の東洋大戦に向けて深澤は「最後のリーグ戦ということもあるし、チームを引っ張って、笑顔で終わりたい」とエースらしい頼もしいコメントを残した。チームに貢献出来ず、悔しい思いをしたという中村彩は、試合中に撮ったビデオなどを見返したりするなどして調整し「来週は合格点が出せるような射をしたい」と意気込みを語った。[本永雅敬・板橋洋子]試合後のコメント[男子]中村和「自分たちは、入れ替え戦が確定したということで、今日は勝ちにこだわらず入れ替え戦に向けて選手は試合の中で調整していき、応援する人は雰囲気をつくっていくということを課題として臨みました。今日は勝ちにこだわらないということでリラックスしていた部分もあったのでしょうが、ほとんどの人が納得いく結果を残せなかったと思います。個人としては、リーグ戦に入って不調で点数が出せなくなってしまい、それは悔しいです。今日もリラックスして射てたのですが、自分の中でリラックスしているのは分かっていながらも、緊張した部分がありました。いいパフォーマンスが出せない部分がありました。50mは点数の差が激しかったのですが、ちゃんと射てたときはちゃんと当たって感覚と点数が一致するようになりました。しかし30mは射てなかったので、そこはどうにかしたいです。入れ替え戦まであと2週間あるので何とか調整したいです。入れ替え戦は後輩のためにも1部に残らないといけないと思います。先輩たちが守ってきた1部残留を果たさないといけないですし、後輩たちも王座出場という高い目標を目指してほしいです。そのためにも自分たち4年生が責任を持って、この1年間やってきたことを点数として出して、1部残留という形にして後輩たちに残せたらなと思います。来週の東海大戦は自分が出場できるかどうかまだ分かりませんが、もし出場できたら、まだ自信のない部分もあるので、自信を持って射っていきたいです」前田「個人としては、自分のやれることはやったかなと思います。点数は満足できるものではないですが、1か月ほど前にした左肩のケガの状態を考えれば悪い点数ではないです。30mが特に良かったです。左肩のケガは痛みはあまりないのですが、左腕が上がらないです。今はずっと病院にリハビリに通っています。今、チームは入れ替え戦に標準を合わせて絶対に1部残留するということを目標に掲げてやっています。来年も王座という舞台を目指してやっていきたいです。そのためには1部に残る必要があります」[女子]石橋春那(法4=日大藤沢)「日体大戦だったけれどチームの雰囲気は良かったです。全体的に点は出なかったが暗くならず、楽しくプレー出来たので良かったです。個人的にはリーグ戦以来調子が振るわず、就活もあってあまり練習ができてないので増やしたいと思います。OBの方々は毎週来ていただいて、とても心強いです。リーグ初黒星については、悔しいです。決して勝てない相手ではなかったです。勝ちたかったけれど勝てなかったので悔しいです。来週はいつも通り、みんなで楽しんでプレーしたいです。個人的には600点以上を出して、チームに貢献したいです」玉井智子(法4=渋谷教育学園渋谷)「個人としてはリーグ戦が始まってから調子がよくなかったため、今日が初試合でした。最初は緊張したが周りが声を掛けてくれたりしたことで楽しめました。点は振るわなかったけれど楽しめました。来週につながる試合だったと思います。アーチェリー女子は部員が少ないのでOBの方々が来てくれるとうれしいです。今週はたくさん来てくれたので楽しかったです。黒星だったが相手は日体大だったので、気にせずに、来週勝てればいいと思います。来週は楽しんで射って、いい点数出して、勝って喜んで終わりたいです」中澤彩(国際4=玉川学園)「最近のリーグ戦では50mは結構当たってたが、今回は10点くらい下がってしまいました。30mは当たらなかったが、自分的にはコツをつかめてきたので、次につなげられるようにしたいです。今週は練習ができなくて週2くらいになってしまったので、来週はちゃんと時間をつくりたいです。相手が日体大でしたが、個人的には“盛り上がりの明治”みたいなのが売りだったが、今日はちょっと相手の空気に飲まれてしまいました。初めは、相手が日体大ということで意識してしまってそういうところがあったのかなと思います。後半は、一緒に盛り上がってしまおうということで楽しめました。来週は、50mの調子を戻して、30mは今日の試合でつかんだコツを活かして赤字に乗せていきたいです」深澤「チームの調子は良かったので食い込めるかと思ったけれど風も吹いていてなかなかうまくいかなかったです。目標の2500点には届かなかったが、風によるブレなども以前より少なくなっていたので成長が見られてよかったです。 OB・OGが来ていたこともあり、楽しくプレーをすることができたし、雰囲気も良かったです。日体大は明らかに格上で、勝てたらラッキーくらいの気持ちだったので黒星は気にしていないです。今回は個人的に悪かったので、最後のリーグ戦ということもあるし、チームを引っ張って、笑顔で終わりたいです」中村彩「今週はわりと調子が良くなっていて、金曜日や昨日も感覚が良かったので、試合でも射てればなと思ってやっていました。でも今日は、かろうじて及第点ぐらいの出来だったものの、そこまでひどいというわけでもなく、何とか次につなげられる射ができました。30mで調子を崩してしまい、今週練習で出した点数からはほど遠い点数になってしまいました。風に弱いのと、力むと点数に出なくなってしまいます。チームにも全く貢献できず、ひたすら悔しいという思いでした。日体大の応援の雰囲気に飲まれがちだったが、自分としては今までで一番声出しができたと思います。周りの人に元気を与えられたなら、今日の小さな目標だった“部員の笑顔に貢献する”というのを達成できたかなと思います。試合をビデオに撮ってくれているので、それを見返したり近射したりして来週は合格点が出せるような射をしたいです」西川夏未(理工3=神大附)「いつも50mで全然当たらなかったが、今日はいいエンドがありました。でもその分、そのあと力んでしまって、肩が入ってしまって腕に当たってしまったことがありました。日体大の雰囲気に少し飲まれてしまっていた部分もあったのでどう切り替えようかなと思ってたが、みんなでそれも含めて楽しもうという気持ちになったことで楽になって、当てられるようになりました。やっぱり50mが課題かなというのは感じます」松坂茉莉(国際3=神奈川県立多摩)「今日はびっくりするくらい悪かったです。なぜ悪いのか考えながら試合に臨んだが理由はわからなかったです。もともと波があるタイプだったが、いつもより100点以上悪かったです。ビデオを撮ったのでそれを見直すことが課題です。また自分はメンタルが強いほうだと思っていたが、日体大戦ということで緊張してた部分もありました。メンタルを鍛え直すことも課題になります。OBの方々が後ろで応援してくれると楽しくなります。応援の力は大きいと感じました。黒星に関しては日体大とはいい勝負かな程度に思っていました。ショックではないが、悔しいです。でも日体大の選手から学べることも多かったのでよかったです。来週は今日よりひどくなることはないと思うので、自分のベストを尽くしたいです」READ MORE -
リーグ戦が開幕 男子は強豪日体大に敗戦 女子は成蹊大に圧勝/関東学生1部リーグ戦
アーチェリー 2013.04.18ついに王座への道のりが始まった。4月14日にリーグ戦最初の試合が行われ、男子は日体大と、女子は成蹊大と戦った。[男子] 男子の初戦は、王座決定戦の常連校でもある強豪・日体大。明大はエース中村和音(理工4=森村学園)をはじめ、昨年1年生ながら全日本選手権に出場した前田悠帆(法2=東福岡)らが必死に食らい付くも、実力で上回る相手を前に黒星を喫した。しかし選手たちは「この試合で得たことを次につなげていければいい」(太田俊・理工3=明大明治)と、強豪が相手だったからこそ見えた課題に前向きな様子だった。明大は前半の50mで久々の団体戦ということもあり、なかなか調子が上がらない。すると各エンドで次々と55点前後を出す日体大に、徐々に後れを取ってしまう。30mに入ると多少は持ち直したものの、途中から強風に見舞われ苦しい展開に。結局差をひっくり返すことはできず、敗退した。 この試合では2年生が3人もエイトとして出場した。前田は「緊張して足が震えた」と苦笑いを浮かべながら話すも、明大の選手のうち最高得点を記録。下級生の活躍が光った。上級生の指導でメキメキと力を付けている下級生が、今後リーグを戦ってゆく上で頼もしい存在となるだろう。 次戦は対一橋大戦。目標の王座出場へ、実力が近い相手との一戦は確実に白星を取っておきたいところだ。[女子] リーグ戦最初の試合となった対成蹊大戦。明大は、エースの深澤菜見(文4=高崎商科大附)の活躍などで2473―2273の圧勝を果たした。深澤は675点の高得点を叩き出す大活躍。目標の関東制覇・王座出場に向けて幸先の良いスタートを切った。 エース・深澤は2012年度の全日本学生室内個人選手権で日本一を果たした経験がある実力者。今試合では「最初から全力でいこうと決めていた」と前半の50mで360点満点中324点の高得点を出すと、後半の30mでは360点満点中351点と圧巻の射を見せた。リーグ戦開幕前に「王座は私が何よりも出たい大会。2年連続出場という伝説を作って部を去りたい」と語った深澤。不動のエースが王座出場に燃えるチームをけん引した。[関根里穂・森大輔]試合後のコメント[男子]上村圭佑(商4=明大中野)「初戦ということで緊張した。そのせいで50mは全然駄目だった。いつも通りの射形を作れなかった。30mは風が強かった中でも、自分の射を見失わずに射てたと思う。自分との戦いだったので、相手の事は特に気にせずにできたと思う。ただ、今日はうちのチームがあまり経験したことないくらいの強さで、崩れてしまった人もいた。その中で持ちこたえてた人もいたので、言い訳にはできないなと思う。次は、選ばれた選手として責任感を持って臨みたい。逆に点数が出せると思ってもらえて出してもらってるので、50mからちゃんと当てていきたい」高梨優紀(政経4=錦城)「今日の試合がリーグ戦初出場だった。初めてでとても緊張してしまったが、自分はやればもっとできるのではないかと思えた試合だった。いつもは応援してる側だったが、初めて逆の立場になってみて、やはり応援している人の気持ちがわかるので、見てて楽しいと思ってもらえる射をしていきたい」中村和「最悪だった。30mの途中から風が吹いてきて、それで崩れてしまった。50mのときは風がなかったにも関わらず点数が出なかったというのは、完全に自分の実力不足。昨日の練習で点数が良くて、明日も出せるのではないかという期待があったが、初っ端に感覚が合わなくて点数が出なくなり、自信を無くしてしまった。30mで風が吹くまでは点数も出てたので、ここから1週間その感覚を忘れないようにやっていきたい。ここから勝っていけば王座も近くなっていくと思う。(開幕が1週間遅れてしまい)やはり始まりに照準を合わせてやっていたので(延期が決まった時は)早く1週間後が来てほしいを思った。自分は団体戦に弱い部分があるが、下手するともう4戦しか戦えないので自分が引っ張って行くんだというのをもう一度証明したい。(1年生が3人もエイトに入っていて)頼もしい限りだが、引っ張って行かないとなという気持ち。もう一度チームの柱になれるように頑張りたい」太田「点数については何とも言えない。最後風が強くなってきたときに集中力を切らしてしまって、駄目だなと思った。当たる射は当たるが5、6本ミスをしてしまったのでそういうのを無くしていきたい。相手が日体大だったが、50mの第2エンドまで明治がマイナス4点の差だった。でもそのあとやはり集中しきれず、付いて行けなかった。でもブロックで1番強いチームと最初に当たったので、この試合で得たことを今後につなげていければいい。今日は全体的に点数が低かったので、雰囲気を盛り上げつつ、でも集中してやっていきたい」細谷亮介(理工3=富山中部)「個人的には、リーグ戦が2回目というのもあるし、自分の中で気持ちをうまくコントロールできたりしたのであまり緊張せずにできた。しかし単純に射のミスえをしてしまい、精細さに欠けた部分もあった。30mは風が強かったが、ところどころで一瞬止むときがあった。いつもならその瞬間に射ることができていたが、今回は(矢を離すまでが)長引いてしまい、なかなかタイミング良く射ることができなかった。今日は全体的に射形が崩れていたのかな、と今振り返ってみると思う。(来週は)勝ちます!」前田「どんな個人試合や練習試合なんかよりも今までで1番緊張して、足が震えた。自分としては、風もなかったのに50mが良くなかった。ほんとに緊張してしまって、点を追いすぎた。30mで風が吹き始めたことによって、点を追うとかよりも自分の射形だとかタイミングだとかを意識し始めたら緊張がどこかへいった。だから風にはちょっと感謝ですね(笑) 日体大との力の差は正直歴然としているが、その分相手のどこに食らい付いていくかということを課題にして取り組んだ。もし相手が実力の拮抗している相手だったら、もっと緊張していたと思う。なのでのびのび射てたという部分では初戦の相手が日体大でよかった。(次へ向けて)すべてにおいて明治で一番いい点数を出すことを目標にしているが、次もそれを達成したい。チームが今回よりもっと高いレベルにいけるよう、士気を高めていきたい」田代和也(文2=横浜隼人)「最初の3エンドはとても緊張して、50mで射形が崩れてしまった。でもだんだんと盛り返せたので、そこは大きな収穫。まだ4戦あって、練習すれば今日みたいにメンバーに選ばれる機会もあると思うので遠慮なしに狙っていきたい。リーグ戦の雰囲気は本当に良かった。面白い。後ろからの応援も支えになった。あれがなかったら選手も体が固まってしまって思い通りに動けないと思うので本当に応援には感謝している。最近は個人のレベルが上がってきてるので、自分としても授業が始まっても練習にはしっかり参加したい。来週は1点を争う試合だと思う。1点の重みを頭に入れながら、1週間準備していきたい」伊藤達也(情コミ2=県立船橋)「前半は程よい緊張であまり気負わずにできた。また、自分でも驚いているが部内で1位、自分の試合新記録だったので、その点はよかったかなと思う。でも後半は風が吹き始めて、ペースが崩れてしまって点数が落ち込んでしまった。そこを直していきたい。応援ですごく盛り上げてくれて、雰囲気がとてもよかった。楽しかった。全試合に出場することを目標としているので、来週も選抜されるように練習を頑張っていきたい」[女子]深澤「チームとしてすごくいい雰囲気だった。楽しんでいるうちに、高い点数が出た感じ。一番理想としていた形で勝てた。個人としては、最初から全力でいこうと決めていたので、その結果いい点数が出たので納得はしている。30mは高得点だったが、当たる神様がついているのかなと思って気楽に射った。今日の点数は今までの対外試合の中では一番いいです。来週の慶大戦は私が一番不安に思っている試合。来週は就職活動で忙しく、練習できない日がある。そこは不安だが、何とか練習して、仲間を信用して、やれるだけやっていきたい」中村彩(商3=越ヶ谷)「チームとしては目標の2480点に近い点数(2473点)が出て、いいスタートを切ることができた。チームの雰囲気も良かった。個人としては、前半の50mは調子に乗り切れなかった。30mは高得点を出すことができて挽回できたが、最初から点数を出すことができれば良かったと思う。今日は深澤先輩に全部引っ張ってもらった感じなので、自分ももう少し貢献したかったという気持ちがある。嬉しさ半分、悔しさ半分という感じ。今日から上り調子で最終戦までやっていきたいと思う。来週の慶大戦は圧勝したい。明大の強さを見せつけたい」中澤彩(国際4=玉川学園)「今日の試合はチームみんなが笑顔で明るく、明治らしい良い雰囲気で戦えたと思う。今日は50mは良かったが、30mは出だしが少し悪かったので、そこが課題だと思う。これからの練習で30mを克服していきたい。今の調子は良いが、少し力んでしまうところがあるのでリラックスして射っていきたい。来週の慶大戦はいつも通り明治らしい明るさを出して戦いたい。自分はみんなをリラックスさせつつ、30mも高得点を出していきたい」READ MORE -
(5)女子リーグ戦展望
アーチェリー 2013.04.06近年、女子チームの活躍が目覚ましい。昨年度は創部初の女子王座出場を果たし、初出場ながらベスト8の成績を残した。今年度はさらなる活躍に期待が懸かる女子チーム。まずは4月7日から始まるリーグ戦でブロック2位以内に入り、出場権を獲得することが目下の目標だ。 明大女子チームは1回戦から順に東洋大、成蹊大、慶大、東京理大、日体大を相手に戦いを繰り広げる。今回の敵は何といっても日体大だ。昨年はBブロックで1位に輝いた。昨年、Aブロックでの出場となった明大は首位早大に敗れ、2位に終わった。昨年は同じ土俵で戦うことはなかった日体大だが、敵は日体大と部員は口をそろえる。東洋大、東京理大は昨年の入れ替え戦を制し、今年度から1部の仲間入りを果たした勢いのあるチーム。実力、経験共に明大が劣る部分はないと言えるが、上昇の勢いに飲まれず明大らしい試合を展開したい。成蹊大、慶大はどちらも実力では明大が一歩リードしている。しかし最終戦の日体大に備え、気を引き締めてプレーすることが重要だ。 「私の4年間の集大成。他の誰よりもチームを引っ張っていく」。不動のエース、深澤菜見(文4=高崎商科大附)がチームを勝利へ導く要となる。昨年秋から続いたスランプを乗り越え、リーグ戦に向け調子は上々だ。「目標は関東王者になること。明大は強いから勝てたんだと、胸を張って王座に出場したい」と意気込む。明大女子チームはいまだかつて関東王者にまでのぼり詰めたことはない。早大に並ぶ強豪、日体大をリーグ戦で倒せば、明大の関東王者も現実味を帯びる。「後悔のない試合をしたい。チームを強くしていく」。4年生として、後輩たちに自らの経験と思いを全力で伝えていく。深澤の最後のリーグ戦が始まる。 「今まで練習を積み重ねてきたというプライドも自信もある」。中村彩(商3=越ヶ谷)は1年次に新人戦女子経験者の部で3位入賞を果たし、以来もリーグ戦や王座の舞台で明大の主力として幾度となくチームに貢献してきた。常に安定してチームを支えてきた中村だが、昨年秋からは思うように点数が伸びず、不調に陥っていた。リーグ戦に向け、リズムよく打てる射形を模索した。リーグ戦に向け始まった強化練の成果もあり、最近は少しずつ調子を取り戻している。「みんなも実力を伸ばしてきてくれる。自分もいい意味でチームを盛り上げたい」と、気合は十分だ。 昨年度は4年生が多く試合に出場、チームを支えてきた。今季は主力選手の卒業がチームの痛手になるかと思われたが、苦しい状況も団結することで乗り越えてきた。「人数が少なくなったことで、選手同士応援し合うようになった」(中村)。石橋春那(法4=日大藤沢)は「私たちが下級生の頃は、今ほど全体で試合を盛り上げていくという雰囲気ではなかった。今が1番いいチームだと思う」とチームの団結力に胸を張る。「声を掛け合って試合を楽しんで、それを勝ちにつなげていきたい」(西川夏未・理工3=神大附)。明大女子チームの強みはまさにそのチーム力だ。王座出場へ、部員一丸となって挑む。READ MORE -
(4)男子リーグ戦展望
アーチェリー 2013.04.04王座への道のりがついに始まる。4月7日からリーグ戦が開幕。ブロック2位までが全国大会の王座決定戦へ出場できる。男子は初戦は東海大、2戦目は日体大、3戦目は一橋大、4戦目は中大、5戦目に慶大と対戦する。目標の関東制覇・王座出場へ向けて、約1か月に渡る戦いが幕開けとなる。 強豪・日体大が最大の敵だ。全勝優勝が目標の明大。井村祐太主将(政経4=町田)が「日体大は強豪」と警戒するように格上の日体大との戦いは苦戦が予想される。昨年のリーグ戦では明大3804点、日体大3995点の191点差で敗戦。今年は雪辱を果たす。初戦の東海大戦と5戦目の慶大戦も重要だ。目標の関東制覇のために全勝を目指す男子チームにとって、初戦の東海大戦は落とすことはできない。井村主将が「東海大は自分たちより少しだけレベルが上。でも勝つことができたらチームのモチベーションが上がり勢いがつく」と話すように東海大との戦いが王座出場への大きな山場となる。5戦目の慶大戦は目標の全勝優勝を達成できるかが決まる戦い。実力が拮抗する慶大との戦いを制し、悲願の優勝を果たす。 若きエースがチームをけん引する。リーグ戦では前田悠帆(法2=東福岡)がチームを引っ張ることが予想される。1年生ながら今年2月の全日本学生室内個人選手権、全日本室内選手権といった全国大会に出場した新星エースは「自分が点数を出してチームを引っ張りたい」とリーグ戦へ意気込む。点数の目標を「どんな状況でも650点は切らない。平均で670点を出したい」と述べた前田。「今度は個人ではなく団体でレベルの高い舞台に立ちたい」と王座出場を誓った。中村和音(理工4=森村学園)の活躍にも期待だ。昨年9月に全日本学生個人選手権に部で唯一出場した中村和は点数をさらに上げるためにフォームを変更中。3月上旬の合宿中では点数を出せなかったが、「自分の理想に対しては近づいている」と手応えを感じている。「自分は団体戦が苦手。660点から670点を出して団体戦に対する自身をつけたい」と前田と共にチームを引っ張ることを誓った。 昨年史上初の王座出場を果たした女子と異なり、男子の出場はかなわなかった。女子の快挙を祝いつつも「男子もあの舞台に立ちたかったという悔しい気持ちは素直にあった」(井村主将)と歯がゆい気持ちもあった。「昨年の女子の活躍を間近に見て『来年は男子も絶対に行ってやる』と思った」と王座への思いを強めた。悲願の関東制覇・王座出場へ向けて、部のスローガンである「ALL明治」を胸に躍動する。READ MORE -
(3)次期主将・女子リーダー対談
アーチェリー 2013.03.312012年は明大アーチェリー部にとって記念すべき年だった。女子が王座決定戦に史上初めての出場を果たし、ベスト8の好成績を残した。今年の部の目標は男女共に「関東制覇・王座出場」。リーグ戦を制し今度は男女一緒にあの大舞台での躍動を目指す。 第3回は、次期主将の丸子博孝(営2=広島大附)と次期女子リーダーの中村彩(商2=越ヶ谷)にお話を聞いた。 下級生でもなく、かと言って最上級生でもない。3年生の次期主将・女子リーダーとして臨むリーグ戦。「深澤(菜見・文3=高崎商科大附)先輩だけのチームにしたくない」(中村彩)の言葉に象徴されるように、自分たちがチームを引っ張っていくという気持ちをしっかりと持った2人の姿があった。―――まず次期主将・女子リーダーに決まった経緯を教えてください丸子 同期の中で何の役職に就きたいかを話し合って、最終的にこうなりました。―――ということは、2人とも立候補ですか丸子・中村彩 そうですね。―――どうしてトップの立場に就こうと思ったのですか丸子 1年生の時に1年生リーダーをやっていて、2年生の時は和泉の支部長をやって、と毎年何かしらやっていたので流れで…。周りの空気的にも「丸子が主将でいいのでは」というものがあったし、こういうチャンスは滅多にないのでやれるならやろうと思って決めました。中村彩 同じく1年生の時に学年の女子リーダーをやってて、自分自身、他の人を引っ張るのも好きなほうなので。あとは他の同期に任せるのは違う、私しかいないなと思って、やることに決めました。―――最上級生でも下級生でもない3年生の役割は何だと思いますか中村彩 上と下の学年をつなげる役割であることは昨年と変わらないですね。丸子 正直そこまで考えて練習してないというのが本音です。でも4年生の先輩はリーグ戦が終われば引退ですし「俺らが中核を担っていくんだぜ!」という点数を試合でも出せれば、下も付いてくるかなと考えています。中村彩 そうだね。4年生の先輩方が安心して引退できるように、というわけではないですが、自分たちが点数を稼いだり雰囲気を盛り上げることによって、自分たちの代になった時にうまくつなげられるんじゃないかなとは思ってます。その土台をつくるときなのかなと。―――それは2人で話し合ったりするのですか中村彩 話し合ったりは…しないです(笑)。でも代全体でみんなが何となくこういうことを思っているんじゃないかなと思います。私たちの代は割と真面目に取り組んでくれているなと思うので。丸子 先輩からも「これから中心を担っていくんだから」というお話は聞くので、代の共通意識としてそういうものはあると思います。―――合宿では同期ともそういうことを話す機会はあったのですか中村彩 ここで初めて代全体で部の方針やスローガンなどを話し合いました。普段は楽しくやっていますが、みんな真面目に考えてそれぞれが自分の意見を持っているのだなと感じることができたいい機会です。――話は変わりますが、調子の方はいかがですか中村彩 個人としてはそんなに良くないですが、もう一踏ん張りというところです。決して良いとは言えません。合宿の納射会で女子のチーム新記録が出たのですが、そのとき自分の30mの点数がすごく悪くて。「自分がこんななのにチーム新記録で喜んでる場合じゃない」と思いました。少し焦りもありますが、リーグ戦までの時間があれば何とかなると思ってるので、頑張ります。丸子 (中村彩とは)逆に今調子が良くて(笑)。去年の7月終わりくらいに調子を崩して、ずっとそのまま試行錯誤したりしつつ下の方をさまよっていました。でもリーダーズキャンプのあとにインフルエンザでずっと寝込んでいて、その後の合宿で久々に射ったらぐっと点数が伸びました。去年のリーグ戦の時より調子が良いレベルまでいってるので、今まで我慢してた分もあるのでこれからどんどん点数が伸びるのではないかと思ってます。このまま右肩上がりに調子を上げていきたいですね。――最後にリーグ戦への意気込みをお願いします丸子 個人としては、よい点数を出すことと、雰囲気を盛り上げて明治を引っ張る存在になることです。とりあえず誰よりも落ち込まないこと。途中で点数が悪くても、元気にやってチーム全体の雰囲気を盛り上げていくことが目標です。チームとしては王座出場。去年は女子に追い越されてしまったので、今年は男子も出場したい。それに貢献することが目標です。中村彩 個人としては、同期や後輩もぐいぐい迫ってきてるのでその力も借りつつ、自分でチームを引っ張りたいです。女子チームを深澤先輩だけのチームにしたくないので、頼りつつも抜かす勢いでチームの雰囲気も盛り上げていきたいと思います。チームとしては王座。ずっと見据えていたので、絶対にそこに行くことです。そのためにもリーグ戦は1試合1試合で、ただ勝つだけではなく“気持よく”勝つことを意識していきたいです。また、結果も出しつつ各試合で得たものを糧にして、最終戦の日体大戦にも圧勝する勢いをつけていきたいです。――ありがとうございました。◆丸子博孝 まるこひろたか 営2 広島大附高出 164cm・54kg◆中村彩 なかむらあや 商2 越ヶ谷高出 160cmREAD MORE -
(2)主将・女子リーダー対談
アーチェリー 2013.03.202012年は明大アーチェリー部にとって記念すべき年だった。女子が王座決定戦に史上初めての出場を果たし、ベスト8の好成績を残した。今年の部の目標は男女共に「関東制覇・王座出場」。リーグ戦を制し今度は男女一緒にあの大舞台での躍動を目指す。 今回は主将の井村祐太(政経3=町田)と女子リーダーの深澤菜見(文3=高崎商科大附)から話を聞いた。井村は大人数のアーチェリー部を主将としてまとめてきた。また8月の関東学生個人選手権に本選出場を果たすなど選手としても活躍。深澤は昨年の全日本学生室内個人選手権で優勝した女子のエース。その後スランプで苦しんだが、今年2月の全日本学生室内個人選手権で4位となり復活を遂げた。――主将・リーダーに選ばれたときに感じたことは。井村 大変ということは分かっていましたが、ここまで大変だとは思っていませんでした。1つ上で元主将の金田(理・政経4=明大明治)先輩が主将の仕事を簡単にこなしているように見えたので、自分もできるかなと思っていたが実際は思ったよりも大変でした。男子は人数が多いのでそれをまとめるのがまず大変でした。みんないろいろなところを向いているが、リーグ戦のときには同じ目標に向かって戦える選手にしなくてはならない。それが大変でした。深澤 最高のチームにしてやろうと思いました。もともといいチームでしたが、もっと雰囲気とか仲の良さとかよくできると思っていましたし、かなり伸び幅があるチームでもっと可能性を引き出したいと思いました。――次期主将に丸子(博孝・営2=広島大附)選手が、次期女子リーダーに中村彩(商2=越ヶ谷)選手が就きますが、現主将・現女子リーダーとして伝えたいことは。井村 丸子にはまず「甘くないよ」と伝えたいです(笑)。丸子に関して心配することは一つもありませんが、実際に主将をやってみないとわからないこともたくさんありますし丸子も抱え込んでしまうことが多いので、そういうときは頼れることは仲間に頼ってもいいと伝えたいです。深澤 一番は「仲間を愛せよ」ということを伝えたいです。もう十分チームのことを思ってくれている子ですけど、それでもリーダーはチームのことを好きにならないと何もできないという部分があるので、一人一人のことをしっかり見て大切に思って、かつ自分のできることをしっかりやってくれれば何よりだと思います。――明大アーチェリー部員の好きなところは。深澤 難しい質問しますね(笑)。馬鹿だけど一生懸命なところかな(笑)。好きなところがありすぎてわかりませんが、みんなやること馬鹿でしょうもないが、すごくアーチェリーには一生懸命で努力を惜しまない。応援の人も含めてみんなとにかく一生懸命で前を向いているので、一人一人が尊敬できます。井村 全部好きなんですけどね(笑)。まずはみんながこの明大アーチェリー部を好きなことが好きです。みんな何だかんだでちゃんと練習にも来るし、調子が悪い人も練習に来て元気をもらって帰ってくれることもあるし。とりあえず一番大事だよね。やっていることが好きであることは。それとみんな個性があること。同じような人がいないです。みんなの良さを引き出しているいいチームだと思います。――では、アーチェリーの好きなところは。井村 自分の狙ったところに矢が飛んで刺さったときはすごく気持ちいい!特に10点!10点を射つと、前の射が8点とか7点でもそれを忘れてしまう。10点を射ったときはサッカーでゴールを決めたときよりも気持ちいいんじゃないかな。深澤 アーチェリーの厳しいところでもありますが、自分の動きがそのまま点数に出るところですね。あと練習が点数に出るところです。――4月からリーグ戦が始まります。井村 男子は初戦の東海大戦がすごく重要です。初戦に勝つか負けるかでは大違いなので、今は初戦に標準を合わせて練習をしています。初戦に勝てれば後の試合もすごく気持ちが楽になります。リーグ戦というものは仮にこちらが明大新記録の点数を出しても、点数が1点でも少なかったら負けです。勝ちにこだわって全員で楽しんでいきます。深澤 女子は王座に行けると思います。リーグ2位に入れば王座に行けるのですが、関東の女子は他の大学のレベルが高くないので行けると思います。でも私としては「明治が強いから王座に行けた」と言いたいので、圧勝して王座に行ければ良いと思います。しかし日体大と同じブロックなので、そこは厳しいと思います。ブロック優勝はぜひ果たしたいですが、日体大にどこまで食い下がれるかが重要です。――昨年と今年のチームの違いは。井村 一番大きいのは今年の男子チームは4年生が多いということ。昨年は男子の4年生は少なかったが今年は18人もいます。そのことはプラスにもマイナスにもなりますが、プラスの点で言うとアーチェリー部に3年間所属していて部のことを知り尽くしているので部の良さを後輩にたくさん伝えられます。深澤 みんなが当事者意識を持っていることです。昨年は4年生の方がたくさんいたので、一人一人が依存しているところがあり「自分が点を出さなくても勝てる」という意識がありました。今は「私が点数を出さないとチームが勝てない」という意識が一人一人にすごくあります。それが昨年と今年の違いです。――昨年女子は初めて王座出場を果たしたのに対して男子は出場できませんでしたが、井村選手はそのことへの悔しさはありましたか。井村 もちろん悔しさはありました。あの舞台に立てることは幸せなことだし女子の選手もみんな笑顔で楽しそうだったので、男子もあの舞台に立ちたかったという悔しい気持ちは素直にありました。――今年の目標は男女ともに関東制覇・王座出場ですが、懸ける意気込みを教えてください。井村 昨年初めて王座という舞台を見て、すごく楽しそうだなという印象を持ちました。やはり高いレベルのチームは自分たちとは違うところがあったから王座に行けたわけで、実際に肌で感じることができたのはすごく良かったです。ぜひ今年は王座に出場して、全員で体感できたら良いと思います。深澤 王座は私が何よりも出たい大会です。団体で出られる唯一の全国大会で、昨年初出場を果たしました。今年に2年連続出場という伝説を作って部を去りたいと思っているので、とにかく出場することは絶対だと思います。――ありがとうございました。◆井村祐太 いむらゆうた 政経3 町田高出 170cm・67kg◆深澤菜見 ふかさわなみ 文3 高崎商科大附高出 160cmREAD MORE -
(1)アーチェリーの魅力、昨年度リーグ戦
アーチェリー 2013.03.16アーチェリーの魅力 昨年のロンドンオリンピックでは女子団体日本代表が銅メダル、古川高晴(近大職員)が個人でも銀メダルを獲得。今まであまり表舞台に出ることのなかったアーチェリーだが、今後注目度は高まっていくことが予想される。アーチェリーの魅力は「これだ!と思った射が的の真ん中に吸い込まれていく感覚」にあると太田俊(理工2=明大明治)は言う。確かに、矢が緩やかな放物線を描いて的の真ん中に着地する気持ち良さは経験者にしか分からないだろう。また深澤菜見(文3=高崎商科大附)は「実力がはっきりと点数に出るところ」に惹かれると語る。アーチェリーは高校、大学など、比較的遅くから競技を始めて結果を出している選手も多い。長い経験を積むことも確かに大切だが、普段の鍛錬が如実に表れる競技と言えよう。また、緊迫感も魅力の一つ。シュートオフ(1人1射の点数で勝敗を決める)のスリルは、ちょっと他では味わえない。1射に全てを注ぎ、ミスの許されない戦いの中で、己の精神力が試される。また、雨や風などの微妙に変わるコンディションによっても点数は大きく変わってくる。状況にいかに順応し、対応していくかがカギを握る。的の前では日々の練習、精神力、状況を読む力その全てが本物であるかどうかが問われ、その状況を楽しむことがアーチェリーの醍醐味(だいごみ)だ。昨年度のリーグ戦は 間もなく開幕するリーグ戦には、団体のインカレである王座決定戦への出場資格が懸かっている。リーグはA、Bブロックに分けられており、各ブロックの上位2位が出場権を獲得する。昨年度明大は、女子が明大最高点をたたき出して強敵慶大を下し、早大戦以外の4戦全てで勝利。見事初の王座決定戦出場権を獲得した。男子は5戦中4戦で負けと苦しい戦いを強いられ、入れ替え戦へ出場する運びとなった。1部残留戦の懸かった入れ替え戦ではミスもあったと言うが、カバーし合い辛くも残留を勝ち取った。[鈴木千明]READ MORE -
新星エース・前田が全国の舞台で躍動/全日本室内選手権
アーチェリー 2013.02.27菊地栄樹選手(エディオン)、山本博選手(日体大)など五輪を経験した社会人の選手も出場する全日本室内選手権。明大からは唯一、前田悠帆(法1=東福岡)が出場し、決勝トーナメント進出を果たした。決勝トーナメントでは1回戦で日本記録保持者の田畑隼剛選手(東海大職員)と当たり敗北したが「この大会に出られて感じることはいろいろあった」(前田)と、今後に向けて実りある大会となった。 アーチェリー部の新星エースの前田は明大から唯一、今大会に出場した。「五輪選手も出場する日本で一番レベルが高い大会。周りの人が射っている弓の音から違ってとにかく怖かった」と日本トップクラスの選手が集う今大会の雰囲気に気おされつつも、1年生ながらインカレインドアに出場したその実力を発揮。合計566点で予選31位となり、予選32位までが出場できる決勝トーナメントに滑り込んだ。予選の点数566点はアテネ五輪銀メダリストで予選35位の山本博選手の564点より高い点数。大学1年生ながら五輪銀メダリストより上位の成績を残した。決勝トーナメント1回戦では予選2位で日本記録保持者の田畑隼剛選手と対戦。「圧倒的なレベルの違いを感じた」と敗北を喫したが、日本トップレベルの選手と戦うことで「すごく良い経験ができた」と収穫を得ることができた。 前田は入部までは全くのアーチェリー未経験者。元水泳選手で東福岡高時代は2011年の山口国体に福岡県代表として200m背泳ぎに出場するほどの好選手だった。しかし膝のケガなどが原因で大学からは水泳から身を引いた。明大入学後、水泳に代わり打ち込めるスポーツを探し「アーチェリーならあまり走らないし、できるかな」とアーチェリー部に入部した。「自分は水泳の経験で体幹が強く、肩甲骨が軟らかい」と持ち前の運動神経で実力を伸ばした前田は昨年11月の新人戦男子未経験者の部で優勝。予選敗退に終わったものの今年2月のインカレインドアに1年生ながら出場した。 リーグ戦まであと約1か月。前田はリーグ戦へ向けて試合後に「自分が明大を引っ張るという強い気持ちを持って臨みたい」と抱負を述べた。チームの目標は関東制覇・王座出場。これからの明大を背負う若きエースが全国の舞台で躍動した。[森大輔]選手コメント前田(1日目・予選後)「予選通過はうれしい。弓というのはチューニングされて上手に射ったらすごく良い音がする。この大会は五輪選手も出場する日本で一番レベルが高い大会ということもあり、やはり周りの人が射っている弓の音から違ってとにかく怖かった。予選敗退した全日本学生室内選手権からは1週間たったが、インカレからやるべきことはたくさんあったので、そのことを自分なりに紙にまとめて、練習中に技術面においても精神面においても実践してきた。2、3日前に練習試合があったが、そこで試合の雰囲気の中で自分がどれぐらいできるかを試した。明日の決勝トーナメントは対戦者同士の予選順位の合計が33になるように組まれるが、自分は31位だったので2位の人と対戦することになる。自分の実力では到底及ばないような人が相手になるが、決勝トーナメントは射つ本数が少なくて最初の15本に10点がくれば勝てるということも十分ある。楽な気持ちで10点を射っていければ良いと思う」(2日目・決勝後)「相手の田畑隼剛選手は日本記録保持者で自分とは圧倒的なレベルの違いを感じた。やはりアーチェリーというのは10点を狙うものだなということを実感した。この大会に出られて感じることはいろいろあった。技術的な面で上手な選手の射形を見ることができたし、全体的な雰囲気の違いを感じることもできた。学生だけが出場する大会とは雰囲気が違った。1つのミスも許されない大会だった。『9点をどれだけ射たないか』ということを上の選手たちはしていた。リーグ戦まであと1か月強だが、この大会ですごく良い経験ができたので、試合にビビることなく伸び伸びと射ち自分が明大を引っ張るという強い気持ちを持ってリーグ戦に臨みたい」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
すべての部員が一般入部生。部員の9割近くがアーチェリー未経験者であるが、学生のうちに世界室内選手権代表になる選手を輩出するなど、数々のタイトルを獲得。原則、練習は授業が終了してから行われ、学業との文武両道を体現している。現在男女とも関東学生アーチェリー連盟の1部リーグに在籍しており、王座進出も果たしている。どんな試合でも大声で選手を応援するのが伝統。学生主体で運営されているのが特徴で、4年生を中心に、選手各々が王座で優勝という目標の下、日々自分に合った練習で技術を磨いている。