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部内戦開催! 主将の意地見せる/部内戦
拳法 2021.06.20コロナ禍により前期に開催予定だった全日本選抜と東日本個人戦が中止となり、代わりに部内戦が行われた。女子と級の部では越智通友(営1=明大中野)が、段の部では深町雅也(法4=朝倉)がそれぞれ優勝した。 ルーキーが快進撃を見せた。今回最初に行われたのは女子と級の部。決勝では越智と久芳桃子(政経4=浦和明けの星)が相対した。序盤から果敢に攻めあうも互いに一歩も引かず。試合は延長戦までもつれ込んだ。「距離の詰め方がうまく、対戦しずらい選手でした」(越智)。スキを見せない久芳に対し、なかなか勝機をつかめない越智。それでも「予想以上に力が強かった」(久芳)。最後は越智が久芳を押さえつけて一本。今年度から拳法を始めたルーキーが見事優勝を勝ち取った。 段の部では深町雅也主将(法4=朝倉)が決勝で井上晴陽(法1=三井)を破り個人戦を制した。「後輩なので、負けていられない」(深町)。相手は同じ道場出身の1年生である井上。「良くしてもらっている深町先輩が相手なので決勝で勝ちたかった」(井上)。決勝はお互いの意地と意地のぶつかり合いとなり、立ち上がりから激しい膠着(こうちゃく)状態に。「体力がなかったので、正直余裕は全くなかった」(深町)。拮抗(きっこう)した展開が続いたが、残り1分を切ろうかというところで深町主将の渾身の面突き蹴りがさく裂。一本を奪取し、そのまま逃げ切りに成功。部内戦で主将が意地を見せつけた。 総勢22人による団体戦が行われた。段の部で3位入賞を果たした野村龍星(文2=関西福祉科学大)が団体戦にも出場。「コンディションはよかった」。相手のタックルのタイミングに合わせて膝蹴りを打ちこみ一本。「自分が負けたらチームも負ける」とその後も手を緩めず。最後は蹴りが決まり2本目も奪取。「俺は止まることはない」と、今後もチームの勝利に貢献すること誓った。 目標としていた大会が中止になっても、チームの勢いは止まらない。「みんな動けていたので、安心感というかチームとしてどこよりも強いなと感じた。」(深町)。チームとしての団結力を高めながら、再び大きな目標に向かって突き進む。[久野稜太、細田裕介]試合後のコメント深町主将ーー主将としての意地はありましたか。 「対戦相手がみんな後輩なので、同期なら負けてもいいかなというところもあったけれど、後輩なので負けられないなとぎりぎりで勝てました」ーー今日の試合の収穫は何かありましたか。 「個人としては試合前のアップをしっかりして準備することが大事だと感じました。チームとしてはみんな動けていたので、安心感というかチームとしてどこよりも強いなと感じたのでこのままやっていこうと思いました」久芳――決勝まで勝ち進んだ勝因を教えてください。 「今回は普段のリーグ戦だったり府立とは違って、部内戦ということでそこまで気負いしていなかった分、いつもは体が力んでなかなかいつも通りの実力が出ないということが多かったのです。部内戦でリラックスして挑めたというのが今回決勝戦まで勝ち進めた勝因かなと思います」――いつも戦っている相手との対戦は、大会とはまた違った印象があったと思いますがいかがでしたか。 「印象的には私が想像していた以上に、後輩たちが強くなっているなというのが今回ですごく感じました。自分もあとちょっとしかないのですが、これほど伸びている後輩たちに負けないように頑張っていきたいなと改めて思いました」木村柊也(文3=関西福祉科学大)ーー今日の試合の全体の成績を振り返ってみていかがですか。 「自分の戦いをみんなできてたかなと思います」野村ーー3位という結果についてはいかがですか。 「部内試合で、身内同士でお互いの技も知っている相手との対戦で3位を取れたのは嬉しいことですが、自分の目標は府立の優勝と個人戦の全国大会の優勝なので、それに向けて大阪で練習を重ねて頑張りたいと思います。」井上ーー今回の部内戦での目標はありましたか。 「まずは一回戦を勝てれば良いなと思っていて、ベスト4まで行けたら良いなと思っていました。1戦1戦勝ち進めたので良かったです。」ーー2位という結果についてはいかがですか。 「嬉しいのもあるんですが、決勝まで進めて、同じ道場出身で良くしてもらっている深町先輩が相手だったので決勝で勝ちたかったのはあります。」越智ーー調子はいかがでしたか。 「結構いい方だったと思うのですが、肩周りが動かなくて緊張していました」――今後の目標をお願いします。 「新人戦で勝てたので、同級生に2人推薦がいるのですが、推薦組に勝てるように頑張りたいです」READ MORE -
深町メイジ始動 東日本7連覇を達成/第34回東日本大学リーグ戦
拳法 2021.05.13府立連覇へ。深町雅也主将(法4=朝倉)率いる深町メイジの戦いが幕を開けた。コロナ禍によりトーナメント方式、さらには無観客で行われた東日本リーグ戦。明大は順調に勝ち進み、中大との決勝戦も勝利。大会7連覇を達成し、幸先の良いスタートを切った。 ◆5・9 第34回東日本大学リーグ戦(横浜武道館)〈男子〉▼明大——1位〈女子〉▼明大——3位 慶大、国士大戦をともに5-0で勝利し迎えた決勝。相手は強豪・中大。先鋒を任されたのは吉田大輝(法3=明大中野)だった。「緊張したが、後ろに先輩方がいるので安心して試合に臨めた」(吉田)。その言葉通り胴に膝蹴りを決め勝利。チームに勢いをもたらした。その後中堅の木村柊也(文3=関西福祉科学大)が先に一本を取られるも面蹴りで逆転勝ちを収める。しかし副将の野村龍星(文2=関西福祉科学大)が敗れ2勝1敗1分に。勝負の行方は深町主将に委ねられた。お互い攻めるも決め手を欠け、時間だけが過ぎる。しかし残り10秒で抑え面膝蹴りを決め一本を奪取。大会7連覇を主将が勝ち取った。「チームとして良い滑り出しができた」(深町)と、今年度も強さを見せつけた。 府立連覇。これが深町メイジの最大の目標だ。そのために深町主将は厳しい練習を課している。「どこの大学よりも練習しているので、自信があった」(吉田)。練習量が生み出す自信。これが明大の強さだ。「全大会で優勝し個人でも全勝したい」(深町)。グランドスラム達成に向け、今後さらに勝利を積み重ねていく。 [牛嶋淳太郎] 試合後のコメント深町主将――個人として今日の試合を振り返ってみていかがですか。 「一本も取られずに勝てたのは良かったけれど、決勝で一本しか取れなかったのでそこは悔しかったです」――下級生に期待していることはありますか。 「アグレッシブさです。技術の面で先輩や相手チームに負けるのはしょうがないけれど、気持ちの部分で負けないように練習でも諦めずに一本でも多く走るなどそういうのをしっかりやってほしいと思います」 吉田――チームの雰囲気はいかがですか。 「本当に全員が一丸となって勝ってやるぞという強い気持ちです。試合に出る5人以外も全員で勝ちに行こうという雰囲気でした」――今後への意気込みをお願いします。 「今日決勝戦に選ばれたのはケガをしていたメンバーがいたから入れたというところが大きいです。これから府立も含め数多くの大会があるので、そこで実力で選ばれるようにアピールしていきたいなと思います」READ MORE -
大将戦を制し、府立優勝旗奪還!/第65回全日本学生選手権
拳法 2020.12.088連覇の夢破れ、1年。続々と試合が中止になる中、唯一残った最初で最後の大会は府立(団体インカレ)だった。圧倒的な実力を見せつけ勝ち進んだ関大との決勝戦。優勝は小森彪楽主将(文4=桜丘)の大将戦に委ねられる。最後は渾身の面突きで、2年ぶりの優勝を果たした。 ◆12・6 第65回全日本学生選手権(エディオンアリーナ大阪)〈男子〉▼明大――1位 〈女子〉▼明大――ベスト8 準決勝の相手は中大を制し勢いに乗る大商大。監督に「最優秀選手賞は田畑」と言わしめた先鋒・田畑正貴(法4=府中東)から勢いに乗り3連勝。決勝に王手をかけた。その後2連敗を喫するも、副将の木村柊也(文2=関西福祉科大)が相手の足をつかんで倒し、一本。大商大を沈め、決勝に駒を進めた。 決勝戦の相手は、昨年の優勝校・龍谷大を破った関大。先鋒から安定したストレート勝ちが続いたが、参鋒から相手が勢いに乗り始める。リードを許したまま2-3で副将・深町雅也(法3=浅倉)へ。ここで負ければ関大が優勝。「勝って(小森主将に)回すことが自分の役目だと思った」(深町)。開始1分、キレのある面突きで先制するが、しばらく両者一歩も譲らない競り合いが続く。転機は試合終了間際。相手の上胴に強烈な突きが決まった。「相手も焦ってくるので、そこを逃さずに攻められた」(深町)。残り時間わずか4秒の勝利だった。 試合の流れは、昨年と同じく3-3で大将戦へ突入。明大の命運は小森主将に託された。「皆がつなげてくれたので怖くなかった」(小森主将)。開始17秒、面に得意の蹴りを入れ、一本目を先取。試合再開直後、渾身の面突きで二本目を決めた。昨年はあと一歩のところで龍谷大に8連覇の夢を砕かれた。しかし今年の大将戦は快勝。雪辱を果たし、見事に府立の優勝旗を奪還した。 推薦組以外にも力のある一般生がひしめく明大。「今は2年生に一般生が多くて、レギュラー12名の中から選考するのにも迷った」(高村監督)。苛烈するレギュラー争いが、来年度さらにチームを盛り立てるに違いない。 「始まりはつくった」(小森主将)。この優勝はゴールではない。次期主将・深町率いる明大拳法部は、さらなる高みを目指し伝説を刻み始めている。[田崎菜津美、金井遥香] 試合後のコメント高村監督――優勝したことへのお気持ちを教えてください。 「優勝を果たすことができて、嬉しいの一言です」 ――優勝する自信はありましたか。 「自信はありました。小森中心にやることきっちりやっていって、活動休止しているときも個人練習、グループをつくって筋肉トレーニング。足りないところはみんな一生懸命やって。メニューも相談して作ってきちっと報告させてやっていましたので、きっちりマネジメントはできていたと思います」 小森主将――勝った瞬間の気持ちを教えてください。 「やっぱり嬉しかったですね、ですがやり切った感はありました。4年間やってきて良かったです」 ――主将として楽しかったことはと前回聞いたら、府立に勝ったら楽しいと言えるとおっしゃっていましたが、今改めてどうですか。 「ここで負けていたら後悔が残っていたと思うのですが、勝てたので全部いい記憶、思い出になると思います」 田畑――今のお気持ちを教えてください。 「幼稚園の頃から拳法をやっていましたが、最後の試合で勝てたことで今までやってきたこと全て報われた気がしています。今まで拳法してきて良かったと今日初めて思えました。大学で拳法をしていて、部活が週6あるので自分のやりたいことができませんでした。そういう我慢、辛いことが最後の試合で勝ったことで報われました」 深町――来季は主将としてどのようなチームを目指しますか。 「伝統を受け継ぎつつ、強い明治、大学拳法を引っ張っていくのはやっぱり明治だと思うので。体現できるようなチームを作っていきたいと思います」 ――連覇へのプレッシャーはありませんか。 「そうですね。明治の練習を続けていければ優勝はできると思うので、続けていきます」 野村龍星(文1=関西福祉科大)――カギとなった試合を教えてください。 「1回戦の、関西学院の谷さんの試合は向こうのエースなので、そこで勝てたのは自信に繋がりました」 ――その試合の勝因は何ですか。 「日々の先輩たちの練習とかは、強い人たちの周りで毎日練習できていたので、その先輩たちと練習できて良かったなと思いました」READ MORE -
勝負を分けた1本の差 府立8連覇の夢ついえる/第64回全日本学生選手権
拳法 2019.12.02勝敗を分けたのは紙一重の差だった。8連覇を懸けて挑んだ今大会。佐藤メイジは幾度となく困難を乗り越え、決勝へ。対するは昨年も決勝で対戦した、龍谷大。両者一歩も譲らず、3―3で勝敗は佐藤力哉主将(文4=桜丘)に託された。互いに1本を取り合う拮抗(きっこう)した展開になるも、最後は上段蹴りを浴び無念の敗北。あと一歩のところで優勝を果たせなかった。 ◆12・1 第64回全日本学生選手権(エディオンアリーナ大阪)〈男子〉▼明大――2位 〈女子〉▼明大――ベスト8 王者としての戦いが始まった。松本メイジが成し遂げた驚異の団体インカレ7連覇。佐藤メイジは先輩たちの思いを胸に、前人未到の8連覇という偉業を懸けた戦いに挑んだ。最初の山場は中大との準々決勝。代表戦にもつれ込むと明大からはルーキー・木村柊也(文1=関西福祉科学大)が選出された。「心の準備ができていなかった」と、思わぬ大役に驚くも「先輩のために勝ちたかった」。相手に1本も許さず、期待に応えた木村の活躍で中大に勝利。準決勝で同大を抑え、昨年と同じく龍谷大との決勝戦となった。 最後までどちらに勝利が転ぶかわからない、死闘となった。明大が1勝すれば、今度は龍谷大が取り返してくる。一進一退の攻防を繰り返し、遂に3ー3で迎えた大将戦。チームの優勝は佐藤主将に委ねられた。「上手くいった」と、渾身のアッパーが決まり、幸先良いスタートを切る。だが「プレッシャーを感じてしまった」。歴代主将が積み上げたインカレ7連覇。その重みは容赦なく佐藤主将に降り注いだ。最後まで粘り強い拳法を見せるも、遂に面への上段蹴りを浴び試合終了。それでも「悔しいけど、やり切った」(佐藤主将)。準優勝という輝かしい成績を収めた。 今大会を機に4年生は引退し、小森彪楽(文3=桜丘)を主将とした新たな世代が始動する。「来年は小森を中心に、自分たちができなかった優勝をつかんでほしい」(佐藤主将)。「先輩方に代わって次こそは優勝旗を取り返したい」(小森)。明大に立ち止まっている時間はない。来年は王者ではなく、チャレンジャーとして。今年の雪辱を晴らすべく、1からの挑戦が始まる。 [久野稜太] 試合後のコメント高村潤監督――佐藤主将はどのような主将でしたか。 「昨年は府立に出ませんでした。また優しすぎる、気持ちの面で弱いところがある中、主将になってから成長し、リーダーシップを発揮してくれました」 佐藤主将――4年間を振り返っていかがですか。 「高校を卒業して違う大学に入っていた自分、高校を卒業して就職していた自分と、この明大で4年間しっかり卒業できた自分がいたとして、比べた時にどっちが優秀というか良い人物かっていうのは歴然としているのではと思っていて。この4年間ですごく色々な先輩方の温かさを感じ、そして楽しいかわいい後輩に恵まれ、正直言葉では表せられないくらいの4年間であったなと思います」 小和野晃槻(法4=青翔)――同期としての佐藤主将はどのような存在でしたか。 「自分の中ではすごい強く、一歩先を行かれている気持ちがあって。あいつがいたから自分も頑張ろうって思えたし、すごく刺激をもらいました」 小野塚萌(国際4=栃木女子)――今日の試合を振り返っていかがですか。 「今日は次の試合がないので後悔だけはしないように、って思って臨みました。最後負けた試合は、前の試合しんどかったのもあって、満足して気持ちが切れたのもあるので。少しだけ後悔していますが、4年間の全てをぶつけられた感じがしています」 佐々木智充(政経4=逗子開成)――今日の試合を振り返っていかがですか。 「3年生まで府立では試合に出られなくて、ずっとスーツを着て裏方をやっていたのですが、今年は試合に出られて勝利に貢献できたのですごく良かったです」READ MORE -
強すぎる明大!木村V&小森・深町が3位/全日本学生個人選手権
拳法 2019.10.21学生個人の日本一を懸けて行われた今大会。準々決勝と準決勝で明大対決も見られ、木村柊也(文1=関西福祉科学大学)が優勝した。また、小森彪楽(文3=桜丘)と深町雅也(法2=朝倉)が3位と、明大の強さを遺憾なく発揮した。 ◆10・20 全日本学生個人選手権(千種スポーツセンター) ▼男子の部 木村――1位 小森、深町――3位 佐藤、岡崎――4回戦敗退 太田、小和野、佐々木、田畑――3回戦敗退 大谷――2回戦敗退 ▼女子の部 小野塚――2回戦敗退 前田、久芳、平井――1回戦敗退 一瞬の差が勝負を分けた。準決勝に進んだ小森に相対するのは龍谷大の冨永一希だ。互いに繰り出す打撃は全く同時に突き刺さった。しかし審判が高く掲げた旗の色は、右フックを放った冨永の白色。ここでは取り逃がしたが、突きの一本までの距離は近い。今度こそ取り返そうと間合いを詰めた瞬間「うまく抜かれて」小森の胴に重い一打が決まった。 昨年はベスト8、そして今年は3位。「負けは負けだから悔しい」。それでも6月の全国選抜と比べて「成長している」。練習中から課題だった突きを重視し、今回も得意の前蹴りをあえて封印して準決勝まで勝ち上がってきた。勝利にはあと一歩届かなかったが、確実に進化を続けている。 体格差をものともしなかった。より一層の緊張と興奮で迎えた決勝戦。冨永を迎え討つのは明大対決で深町を制した木村だ。この二人、同校出身の同期であり互いの手の内は知れている。「先にミスした方が負ける」。試合開始直後から蹴りで間合いを詰めると一回りも大きい冨永と組み合い、素早く投げて一本。相手の拳法をするスキを与えない。ところが2本目への気持ちが先行しすぎたか、狙ったハイキックを冨永に取られて1-1に。両者譲らない展開が続くかと思われたが、試合再開直後に「反射的に動いた」。強烈な左フックが食い込み木村が優勝を決めた。 団体戦の東日本大学選手権ではまさかの敗北を経験した木村。しかしその経験が集中力を高めた。高村潤監督に天才と言わしめるだけの能力を、若干1年生での日本一という形で示して見せた。 強すぎる明大を披露した。関西の強豪校も参加する中ベスト4のうち3枠を明大が占めた。ベスト8入りが2人だった昨年と比べて飛躍を遂げた。史上初の府立(団体インカレ)8連覇に一点の曇りもない。 決勝戦で冨永を圧倒する木村[田崎菜津美] 試合後のコメント木村――今回の大会で唯一冨永選手から一本取られました。 「正直ハイキックを取られて一本取られるというのは高校からずっとありました。そこで我慢してパンチに切り替えれたらいい試合をできたかなと思うのですが、あそこで蹴りを入れたら富永も待っていたので、一本取られてしまいました」 ――今日良かったところはありますか。 「1番は自分の拳法をしたことです」 深町――パンチが決まった大会でした。 「今回はパンチで取れたので、めちゃくちゃ嬉しかったです。府立でもパンチで取れるようにしたいです」 小森――準決勝を終えてお気持ちを教えてください。 「相手が団体戦の選抜の龍谷大戦での相手と同じで、前回よりは善戦出来たとは思います。でももっと自分のレベルを上げて、府立も決勝までいけば当たると思うのでそこに合わせていきたいです」READ MORE -
因縁の中大戦を制し、堂々の男子5連覇達成/東日本大学選手権
拳法 2019.10.07府立(団体インカレ)と同じ7人制の団体トーナメント。準決勝まで危なげなく勝ち進めて中大との決勝戦へ。先鋒、次鋒が連敗を喫するも、参鋒の深町雅也(法2=朝倉)が流れを取り戻す。勢いに乗った明大はその後5連勝を挙げて優勝を果たした。 ◆10・6 東日本大学選手権(日大百周年記念館)▼明大――1位◆10・6 東日本大学女子選手権(日大百周年記念館)▼明大――3位 2年生2人の活躍で試合を手中に収めた。見据えていたのは決勝の中大戦だ。明大が苦汁を飲んだ全国選抜で優勝した中大を、府立を前にした今試合で確実に落としたい。ところが先鋒が倒れ、次鋒は9月の全日本総合選手権で日本一となった木村柊也(文1=関西福祉科学大学)がまさかの敗北で0-2に。 迎え討つのは参鋒・深町。全国選抜の龍谷大戦でも0-2で迎えた中堅戦を勝ち切れなかった。「ここで勝ってやろう」。悔しさ込めた突きで相手の隙をつくると、渾身の胴蹴りで一本。明大に流れを引き寄せた。 深町に続く中堅・大谷六樹(文2=大阪商大堺)は、10センチ以上背の高い中大の伊藤弘海に冷静に対峙した。まずは開始4秒、胴蹴りで一本。「狙い通りにいけた」。一本を取られた後、組みで倒されかける場面もあったが、「ここが踏ん張りどころ」とこらえて上段に鮮やかな面突きを決める。体格差を乗り越えるための練習が、ついに実を結んだ。 「チームとして勝てた」(佐藤力哉主将=文4・桜丘)。連敗から巻き返し、主将対決も制して5連勝。逆境からつかんだ優勝は、1つにまとまった明大の強さを物語っている。目指すは府立8連覇。そこから見える景色は明大だけのものだ。 [田崎菜津美]試合後のコメント 高村潤監督――試合を振り返っていかがでしたか。 「決勝は5勝2敗ですが、中身を見ると僅差だなと。楽観できる内容ではないです。龍谷大さんも含めて、中大と明大は三つ巴。どこが勝ってもおかしくないというのは間違いないので。ただ府立までのあと1ヶ月で、もう一段上に行けると気を引き締めていきたいという風に思っております」 佐藤主将――生駒(中大)さんへのリベンジを達成しました。 「絶対に大将は生駒でくると思っていて。僕が最後に負けて優勝するのと勝って締めてっていうのはチーム全体に与える影響も違うと思ったので、素直に嬉しくて、ガッツポーズが出てしまいましたね。あの時は熱くなってしまいました(笑)」 大谷――開始すぐの胴への一撃について教えてください。 「始まってすぐに胴を蹴ろうっていうのは決めていて、狙い通りに決まってからは『自分、勝てるな』と思いました」 ――ご自身の持ち味を教えてください。 「身長がそこまで高くないので、パンチと蹴り主体の拳法だと思います」 深町――チームカウント0-2で迎えたプレッシャーはありましたか。 「ありました。選抜の時があったおかげで今回勝てたと言ってもいいと思います」 ――個人インカレに向けてお願いします。 「東日本は後輩の木村に負けたので、全国優勝して今度は、今度こそは勝てるように頑張ります」 READ MORE -
段の部1位2位を明大が独占 木村圧巻のV /第32回東日本学生個人選手権
拳法 2019.07.01段の部、級の部、女子の部に分かれて争われる今大会。一年木村柊也(文1=関西福祉科大)が決勝で同じく明大の先輩である小森彪楽(文3=桜丘)相手にストートで勝利し、大学初優勝。一方女子の部では決勝へと小野塚萌(国際4=栃木女子)が駒を進めたが、延長へともつれ込み、惜しくも一本を取られる悔しい結果となった。 ◆6・30 東日本学生個人選手権(中大多摩キャンパス第一体育館)▼段の部 木村――1位 小森――2位 小和野、深町――ベスト8 田畑、岡崎――ベスト16 佐藤、福岡――3回戦敗退 佐々木、井川、太田、泉水、玉置――2回戦敗退 小林、渡邊――棄権▼級の部 吉岡――ベスト16▼女子の部 小野塚――2位 永岡――ベスト8 久芳――1回戦敗退前田、林――棄権 ルーキーとは思えない力強い拳法を披露した木村。初戦から3回戦まで1分もかからず相手から2本を素早く取り、危なげなく勝利する。順調に勝ち進んで準々決勝の相手は先輩である深町雅也(法2=朝倉)。「正直1番対戦したくなかった」と普段一緒に練習している先輩相手になかなか一本が決まらず。しかし残り時間30秒を切ると、遂に相手を押し倒し一本を先取。そのまま逃げ切った。続く準決勝の相手は183センチ、107キロの伊藤弘海(中大)。この試合は唯一相手に一本を献上した。それでも粘り強く戦い、一本をもぎ取ると、「ずっとタイミングを狙っていた」と、狙いすまされた突きで相手を制した。決勝は準々決勝と同じく先輩である小森と対戦。「負けないように自分から攻めていった」と果敢に木村に攻撃を仕掛ける。激しい打ち合いを見せたが、最後は突きで2本目を奪い、木村が1年ながらに優勝を手にする。 女子の部では2連覇を狙う小野塚が決勝の舞台に立った。互いに攻め立てるも両者とも決定打に欠け、延長戦へ突入。「予選に比べて強気で攻めることができた」と、積極的に攻撃を仕掛けるも、相手の蹴りが入り、あと一歩のところで優勝を逃した。 佐藤メイジの層の厚さを見せ付けた試合だった。ベスト8以上に4人も進出。「男子は木村、深町、小森をはじめとした若手が今年の軸なので頑張ってくれていた」(高村潤監督)と今大会では特に若手の活躍が目立った。次の大会ではさらなる飛躍を期待したい。 [久野稜太] 試合後のコメント佐藤主将――今大会を振り返っていかがでしたか。「4年生は一本取りきれないというのが課題にあると思います。あとは木村が優勝、小森が準優勝という結果で後輩がすごく頑張ってくれた大会だと思います。あとは後期しかないので集大成を見せるくらいの気持ちでいきたいです」 高村潤監督――木村選手の印象について何かありますか。 「高校の時から見ているのですがここにきてまたよくなっていますね。蹴りと組みは元々いい選手です。中央大の伊藤に勝ちきれたのは素晴らしいと思います」 小森――準決勝という結果についてどのように考えていますか。「結果的に最後負けてしまったのですが、今年の選抜の結果から見ると成長できた部分はあるかなって思います。でももうちょっとパンチでも取りきれたらという課題も見つけられました」 木村――課題は見つかりましたか。「拳法が粗くなっていくので、どんな時でも冷静に戦えるようになれたらもっと強くなれるかなと思います」 小野塚――今後への意気込みをお願いします。「自分で自信もって自分は強いと思えるよう力をつけたいです」 READ MORE -
無念の2回戦敗退 龍谷大に敗れ連覇逃す/全国大学選抜選手権
拳法 2019.06.17大会連覇は果たせなかった。5人制で行われた今大会。初戦は甲南大に5―0と圧倒したが2回戦の相手は今年度西日本学生選手権を3連覇した西日本の覇者、龍谷大。一本を決め切れない甘さで1勝2敗2分と龍谷大の勢いの前に屈した。 ◆6・16 第32回全国大学選抜選手権(東京武道館)▼明大——2回戦敗退 第1回戦 〇明大5―0甲南大第2回戦 明大1―2龍谷大〇先鋒〇田畑正貴 2―0●小和野晃槻1―2次鋒〇福岡莞太 1―0●小森彪楽 0―2中堅〇小和野晃槻2―0△深町雅也 0―0副将〇太田 創 2―1○木村柊也 2―0大将〇佐藤力哉 2―0△佐藤力哉 0―0 第15回全国ブロック対抗女子学生団体戦▼明大——1回戦敗退 第1回戦 明大0―3関西学大〇先鋒●久芳桃子 0―2中堅●永岡里沙子0―2大将●小野塚萌 0―2 初戦は見事なストレート勝ちだった。甲南大に許した一本は僅かに一つのみ。テンポよく進んだ試合を大将である佐藤力哉主将(文4=桜丘)が会心の面突きで締めくくる。 大会のヤマ場はやはり龍谷大戦だった。昨年度の府立(団体インカレ)で明大は龍谷大相手に代表戦までもつれ込む死闘となった決勝戦を制した。その敗北が龍谷大を駆り立てたのか、先鋒・小和野晃槻(法4=青翔)、次鋒・小森彪楽(文3=桜丘)が猛攻を前にして立て続けに倒れ、流れを掴めない。中堅の深町雅也(法2=朝倉)が引き分け、背水の陣で迎えた副将戦。「完全に自分の土俵で戦った」とルーキー・木村柊也(文1=関西福祉科学大学)。開始9秒で一本を決めると、直後相手を引き倒し面突きでもう一本。持ち味のスピードを生かし、ものの13秒で試合を決めた。勝って代表戦につなげたい大将戦。「気持ちの弱さが出てしまった」(佐藤主将)。惜しい打撃が続くがなかなか一本を決め切れない。互いに譲らずそのまま0―0で引き分け、明大の敗北が確定した。 脳裏に浮かぶのは2年前の同大会。準決勝で中大に惜敗し、今大会と同じく2連覇を果たすことも、グランドスラムの夢もついえてしまった。だが「あのときは負けてから一段とチーム力は上がった」と小森は振り返る。常勝軍団だからこそ遠く離れていた〝敗北〟の2文字。この悔しさを胸に刻み、2週間後の矢野杯に向けてまい進していく。 [田崎菜津美] 試合後のコメント佐藤主将——龍谷大との差はどこにあると思われますか。「技術的なことがあるかもしれないですけど、やっぱり気持ちです。でもこの負けを知ったので次戦う時は絶対にこの悔しさ、そして負けたことを忘れずにリベンジするという気持ちしか今は持っていません。そこを今後の試合に向けて強化していきたいですね」 小森——今日の試合を振り返っていかがでしたか。「相手が強いというのはわかっていたのですけど、ここまで実力の差を見せつけられると…。素直に悔しいですね」 ——龍谷大は大会前から意識していましたか。「そうですね。僕自身先のことより龍谷大との試合のことだけを考えていたので、そこがヤマ場だなとは感じていました」 木村——今後の意気込みをお願いします。「これからも負けなしでいきたいです。まだ団体戦しか出場していませんが、個人戦でも勝ち上がって名前を残していくつもりです。明治が団体でもどんどん勝ち進めるように、自分がどこに置かれても勝てる選手になりたいです」READ MORE -
男子6連覇&女子初優勝で最高のスタート/東日本大学リーグ戦
拳法 2019.05.12前人未到の府立8連覇へ視界良好だ。佐藤力哉主将(文4=桜丘)率いる佐藤メイジのシーズンが開幕した。初戦の東日本大学リーグ戦は7人制で行われ、男子が6連覇、女子が初優勝を達成。明大がアベックⅤで最高のスタートを切った。 ◆5・11 第32回東日本大学リーグ戦(大森スポーツセンター)〈男子〉▼明大——1位〈女子〉▼明大——1位 大事な開幕戦を制した。予選リーグを一本も落とすことなく突破し、迎えた決勝リーグ。最終戦の相手はそれまで全勝の中大。勝った方が優勝となる大一番だ。先鋒はこの日好調のルーキー・木村柊也(文1=関西福祉科学大高)。開始18秒、強烈な右脚の回し蹴りがさく裂し一本を先取する。相手が仕掛けた組み技の勢いを利用し、逆方向に投げる豪快な技も繰り出し二本目をもぎ取った。「スピードが持ち味。相手の拳法をさせない」(木村)と間髪入れずに攻めるプレーで大学デビュー戦を全勝で飾った。チームカウント3―1の中、試合を決めたのは参将の小森彪楽(文3=桜丘)。「がむしゃらにいくと隙ができてしまう」(小森)と、序盤からじっくりと好機をうかがう。開始40秒、相手の隙を突いた力強い前蹴りで一本を取る。ここで二本目を焦らないのが小森の強さ。再び冷静に相手を追い詰め、前蹴りで二本目を奪取、明大の優勝を決めた。 女子も負けていない。予選リーグ2位で決勝トーナメントに進出すると、決勝の相手は予選リーグで敗北した中大に。チームカウント1―1で大将戦を任せられたのは女子主将の小野塚萌(国際4=栃木女子)。「前の2人がつなごうとしてくれた。自分もそれに応えたかった」(小野塚)と、得意の突き技で攻める。互いに決定打がないまま迎えた1分。相手の回し蹴りを小野塚がつかみ、抑え込みで一本を取る。貴重な一本をそのまま守り通し、初優勝を成し遂げた。(※男子は小森、女子は小野塚がそれぞれ最優秀選手賞を獲得した) 目指すところは大学拳法界の頂点だ。「昨年のグランドスラムを受け継ぐという気持ちがある」(佐藤主将)、「今年は明大の年になる」(小野塚)と男女ともにその心意気は十分。今年も明大が、大学拳法界を紫紺に染め上げる。 [山根太輝] 試合後のコメント高村潤監督——今日の試合はいかがでしたか。「みなが実力通り、練習の成果を出してくれたということで、満足しております」 ——今年の目標はどこでしょうか。「今年はもう全部の大会を取って、グランドスラムを果たしたいと思います」 佐藤主将——チームの仕上がりはいかがですか。「チームワークがどこの大学よりもあったなと思っていて、初の公式戦の仕上がりにしては良かったかなと思います。ただこの結果に満足だけはせずに、前を向いて突き進みたいです」 ——6月の全国大学選抜選手権に向けてお願いします。「2回戦で強豪校と当たることが分かっているので、そこで勝って決勝まで突っ走りたいです。いま一度チーム、僕個人で見つかった課題に向き合って、優勝したいと思います」 小野塚——初優勝を成し遂げました。「私自身、1年の時より強くなっているし、一番練習してきたという自信があります。優勝は絶対にするという確信はありました。また、他大の練習を見ても、週6でこんなにみっちり日程を組んで練習しているのは明大だけです。練習は嘘をつかないのでそこは他大より一歩上をいっているなと思います」 小森——中大戦では優勝を決めました。「中大戦の時は勝利が懸かる場面で、正直緊張はあったのですが『後ろの二人が勝つやろ』と思っていたので思い切りいけました」 木村——圧巻のデビュー戦となりました。「初めての試合で3回出させてもらい、3回とも2―0で勝てたので嬉しいです。相手が先輩だと分かっていたので逆に楽な気持ちでプレーできました。1年生から全国で名前が売れるように頑張りたいです」READ MORE -
史上初の7連覇を記念し祝賀会が行われる/全日本学生選手権大会優勝祝賀会
拳法 2019.03.18史上初となる府立(団体インカレ)7連覇を記念し、アカデミーコモン2階のビクトリーフロアにて優勝祝賀会が開催された. 大学史上初の快挙を再び噛みしめた。明大副学長・若林幸男氏をはじめとした層々たる来賓の方々に加え、フロアを埋め尽くすほど多くのOB・OGが出席し、式典は盛大に執り行われた。日本拳法連盟理事長・横山俊平氏は府立での龍谷大との決勝戦について「代表戦までもつれ最後まで分からない展開だった。松本崇主将(文4=初芝立命館)が試合を決めて、いいものを見せてもらった」と激戦を振り返った。式典中盤では防具を身に付けた部員たちが実戦形式の試合を披露。最後は「100連覇を目指せるように」と気合の入った応援団の府立7連覇記念特別パフォーマンス、スクラムを組んでの校歌斉唱と盛況のうちに会は幕を閉じた。 [山根太輝]READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
日本拳法とは、面・胴・グローブをつけて実際に拳や蹴りを相手に繰り出し決着をつける格闘技だ。突きや蹴り、抑え技に関節技など多様な技を駆使して戦う。ルールがシンプルかつ反則も少ないので、自由度が高く見応えのある勝負を展開するのが特徴だ。 明大は大学拳法界のトップをひた走る。1954年に創部して以来、幾度となく全国制覇を成し遂げてきた。一般入部の選手たちも多く活躍しており、スポーツ推薦入学の選手とともに切磋琢磨(せっさたくま)して練習に励む。今年も体育館には明大の校歌が響き渡るだろう。