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インカレ開幕直前特集 座談会①
ウエイトリフティング 2022.11.26寒空の下で熱い戦いが始まる。11月29日から12月1日までの3日間で開催される全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)。この大会に向けてチームは技術を磨いてきた。1年間を最高の形で締めくくるために。チーム3位入賞を目標に掲げ、全国の舞台へ立ち向かう。 本特集ではインカレ登録メンバーによる座談会の様子をお届けします。第1回は木下裕介(法4=名城)、森本圭泉(政経4=和歌山県立那賀)、坂口颯基(政経3=須磨友が丘)、青柳昌孝(政経2=川口)ら4選手による対談です。(なお、この取材は11月12日に行われたものです) ――ウエイトリフティングを始めたきっかけを教えてください。青柳 「元々体が大きくて、向いているかなと思い、高校生の時に始めました」坂口 「自分は高校の時にテニス部に入っていましたが、体育の授業の先生がウエイト部の顧問の先生で『人数足りないから入れ』と言われてそのまま入った感じです」木下 「自分は入学式で部活の顧問に、体が大きいからという理由で強制的に連れていかれて始めました」森本 「自分は父親がウエイトリフティングの指導者の方と知り合って、そこで成り行きで始めました」 ――インカレのメンバー選ばれた感想を教えてください。青柳 「自分は元々96キロ級でやっていたので、減量して出れるという感じです。89キロ級で今まで出たことがないので、初めての経験ができるというのはうれしかったです」坂口 「素直にうれしいです。インカレでは1点でも多く取れるように頑張りたいなと思います」木下 「自分の力がチームのためになるというのはうれしく思っています」森本 「自分はインカレメンバーに初めて選ばれたので人生で一番うれしかったです(笑)」 ――練習で心がけていることを教えてください。青柳 「一つの種目で3回失敗すると失格扱いになってしまうので、練習でも3本連続で失敗するのはやめようと心がけています。できるだけ試合に近い気持ちでやっています」坂口 「自分は落とさない練習を心がけています」木下 「自分も同じくです(笑)」森本 「緊張感を持って大会に向けて練習しています」木下 「いかに大会に近づいた練習ができるかですね」 ――自分の性格が競技に生きていると思うことはありますか。青柳 「失敗するのが怖いので慎重になってしまうのですが、だからこそ失格する可能性を減らせるのでその面では生きているかなと思います」坂口 「監督さんの練習メニューをやらせていただいているのですが、言われたことはきちんとやる性格なので指定された重量を挙げることはきちんと練習でこなせているなと思います」木下 「自分は調子がいい時にすごく自信がみなぎります。ウエイトはすごく気持ちが大事です。なのでそのようなところでネガティブにならないです。触ったことがない重量は怖いですが、自信を持って挑める性格には助けてもらっていると思います」森本 「僕は1人が好きなので個人競技の方が向いているなと思います」 ――競技に取り組む上での原動力を教えてください。青柳 「自分は基本的に下に負けないというよりは強い人を追いかけるのが好きです。同じプラットに先輩がいらっしゃいますがかなり強くて、追いつくのは無理かもしれませんが差を縮めていきたいと考えています。それが原動力です」坂口 「自分は後輩が練習を頑張っている姿が原動力です。記録が近い後輩がいて、その子が練習を頑張っていると自分も頑張らなきゃなという感じでやっています」木下 「みんなが頑張っているので自分も頑張ろうと思えます」森本 「親や高校時代の顧問とかにも応援してもらっているので、そこが原動力かなと思いますね」 ――明大の選手の中でインカレで期待している選手を教えてください。木下 「主将(藤谷柊・政経4=和歌山県立那賀)と川上(直哉・政経3=尼崎工)くんや上水(良介・政経4=埼玉栄)はポイントゲッターです。3位以上で結構点を取ってきてくれるので期待しています」青柳 「2年の寺西(洸志郎・営2=滑川)です。最近すごく力をつけていてライバルでもあります」坂口 「自分も寺西です。階級を上げたんですよ。階級を上げた途端に爆発して記録を上げて、この前の試合でもいい記録を出していました。今回のインカレでも何かしてくれるのではないかと期待しています」森本 「自分は木下です。本番に強いので期待値は結構あるかなと思います。想像以上のことをやってくれるかなと思います」 ――インカレに向けて意気込みをお願いします。青柳 「具体的な数値で言えば、スナッチ130キロ、ジャーク150キロというのが最低ラインだと思っています。ただ自分の目指している数値では僅差になったときに追いつけないし、勝手に限界を決めてしまうと追いつけないことがあるかもしれないので、ある程度余裕を持って上を目指したいです」坂口 「61キロ級で出る選手は自分より強い選手ばかりです。3本目で点数を取れるようにしたいので、しっかりと決めていって点数を取れるようにしていきたいと思います」木下 「自分は事前のランキングのようなもので厳しいところにいるので、いかにチームのために点を取れるかというところで死ぬ気でやってこようと思います」森本 「初めて出場する最初で最後のインカレなので、点を取れるようにしたいです」木下 「団体としては3位が目標です」 ――ありがとうございました。 [豊澤風香]READ MORE -
上水が好記録も目標及ばず 悔しい5位に/東日本大学対抗選手権
ウエイトリフティング 2022.07.12団体3位以上を目標に掲げて挑んだ東日本大学対抗選手権。明大からは10人の選手が出場した。5月に行われた全日本学生個人選手権で表彰台入りを果たした上水良介(政経4=埼玉栄)が、今大会でも89キロ級で優勝と結果を残す。しかし団体では5位。目標には届かず、課題を残した大会となった。 ◆7・8~10 第50回東日本大学対抗選手権(日大生物資源科学部体育館)▼55キロ級深見 5位(S95 J114 T209)深田 7位(S86 J100 T186)▼61キロ級坂口 5位(S90 J120 T210)▼73キロ級森本 8位(S106 J135 T241)▼81キロ級足立 5位(S125 J150 T275)▼89キロ級上水 1位(S130 J168 T298)道畑 7位(S116 J146 T262)▼102キロ級川上 4位(S144 J175 T319)▼109キロ級木下 5位(S126 J155 T281)▼+109キロ級藤谷 3位(S125 J163 T288)※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル 大会初日、明大からは3人の選手が出場した。注目は5月の全日本個人選手権で1年生ながら表彰台に登った深見健(政経1=安曇川)。しかし上位の壁はまだまだ厚かった。結果は10人中5位。他の2人も表彰台には届かず。2日目以降に期待がかかる結果となった。 初日の流れを挽回しようと臨んだ2日目。圧巻の記録を残したのは上水だった。スナッチは3本中1本のみの成功だったがそれでも1位。「かなり完成度が高くできた」(上水)とジャークは全て成功し、優勝とチームに貢献する結果をもたらした。そして今回藤谷柊主将(政経4=那賀)が上水と共にMVPに選んだのが足立涼馬(法3=舞子)だ。「調子は良くなかったが、試合でベストを尽くしてくれた」(藤谷)。本調子ではない中でも自身の力を最大限に発揮し、14人中5位。勢いづいたままバトンは最終日に渡された。 団体の最終順位が決まる大会3日目。102キロ級では大会新記録が続々と更新される中、川上直哉(政経3=尼崎工)も食らいつく。自己新記録をスナッチでは4キロ、ジャークでは5キロも更新する大健闘。「これ以上ない試合で大満足」(川上)と確かな感触があった。最後に登場したのは主将の藤谷。ジャークは1本目を確実に取り2本目以降で記録を伸ばそうとするも作戦ははまらず。3位入賞と明大勢として優秀の美を飾ったが、「もっと高い表彰台に乗ることが目標」(藤谷)と慢心はしない。 明大は目標の3位以内には及ばず悔しい総合5位という結果に。どの選手も口から出るのは課題点ばかりだった。チームはすでに全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)に照準を合わせている。「後輩も育成して全体で記録を伸ばしたい」(藤谷)。チームの団結力がさらに深まる大会となった。 [高橋佳菜] 試合後のコメント藤谷――試技を振り返っていかがでしたか。 「スナッチもジャークも良くなかったので、これから練習に励んで記録を伸ばしたいです」 ――チームの雰囲気はいかがですか。 「みんなが選手を応援するような良い雰囲気です」 上水――試合を振り返っていかがでしたか。 「結果として(個人で)優勝できて良かったです。みんなのサポートのおかげで優勝できました」 ――今後の意気込みをお願いします。 「インカレでは全部優勝してチームに貢献したいです」 川上――収穫はありましたか。 「上位選手と接戦だったのは自信になったので、次は圧勝で優勝できるようにしたいです」 ――次に向けて一言お願いします。 「インカレでは表彰台を取りつつ、優勝を狙っていきます」READ MORE -
気持ち新たに躍動! 3人が表彰台へ/全日本学生個人選手権
ウエイトリフティング 2022.06.12暖かな春にふさわしい吉報が届いた。全員が気持ちを新たに挑んだ今大会。初日、ルーキーの深見健(政経1=安曇川)が初めての大舞台で総合3位という記録を残した。その流れに乗って2日目には3月の全日本学生選抜選手権で好成績を残した上水良介(政経4=埼玉栄)が総合2位。最終日には川上直哉(政経3=尼崎工)が総合3位とそれぞれ表彰台入りを果たす。結果が振るわなかった選手も含め、次につながる大会となった。(※写真は明大ウエイトリフティング部提供です) ◆5・13~15 第68回全日本学生個人選手権(はびきのコロセアム)▼55キロ級 3位 深見(S94 J119 T213) 5位 坂口(S88 J115 T203)▼61キロ級 7位 加藤(S101 J105 T206) 森本 記録なし▼81キロ級 6位 足立(S124 J152 T276)▼89キロ級 2位 上水(S136 J165 T301)▼102キロ級 3位 川上(S137 J168 T305) 寺西 記録なし▼109キロ級 5位 木下(S123 J148 T271)▼+109キロ級 4位 藤谷(S127 J171 T298)※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル ルーキーが輝かしい記録を残した。明大ウエイトリフティング部として初めての大会。「緊張もあったが、自分の力を出し切って頑張ろうと思った」(深見)と、スナッチの1本目から全体1位となる94キロを挙げることに成功。しかし続く2本目、98キロに挑むも踏ん張ることができなかった。その後他の選手に記録を塗り替えられ、スナッチ終了時点で3位に付ける。この結果に深見は「体重管理がうまくできていなかった」と悔しさをにじませた。スナッチの無念を晴らそうと臨んだジャークでは1本目、2本目と順調に記録を伸ばし、自己ベストに次ぐ119キロを拳上。3本目には記録更新を目指し121キロに果敢に挑むも、最後に油断してしまった。静止直前で踏ん張れず失敗してしまい、自己ベスト更新とはならず。それでも「以前よりフォームは良くなってきている」と確かな収穫があった。今大会の自己採点は60点と課題を残す形にはなったものの、1年生では唯一の表彰台となる総合3位。幸先の良いスタートを切った期待の新人に今後も目が離せない。 「今度こそは1位を取りたい」(上水)。と全日本学生選抜選手権で総合3位だった悔しさを胸に意気込んで挑んだ上水。得意のスナッチでは1回目の試技で全体トップの130キロを記録。しかし2回目の試技で134キロを失敗してしまい、優勝するには自己ベスト以上の記録が必須に。それでもプレッシャーを感じさせない安定した様子で成功。下ろした瞬間、両手のガッツポーズで喜びが溢れ出た。総合優勝を狙い、苦手とするジャークでは背筋力と上げる時の姿勢を改善して練習に励んでいた。しかし大会前に腰のけがに襲われてしまう。2回目の試技で失敗し、腰の影響もあり練習であげていなかった165キロを成功させるため覚悟を決める。上水の思いの強さに身体が応え、成功。だが当初の予定より記録は伸ばせず、トータル1キロ差で優勝を逃してしまった。それでも「次の大会はメリハリのある練習を意識し、両種目、トータル全て1位を取れるように頑張る」と、すでに前を向いている。 試合前には、「記録は狙わないで、自分の試技をできればいいなと思っていた」と目標を掲げていた川上。昨年度12月のインカレが終わってから、5月の個人戦に絞って目指して調整してきたため今大会は調子が良かったと語った。スナッチでは1回目の試技を失敗してしまったが、すぐさま修正して2位の好位置に付ける。ジャークでは1回目の試技を成功するも、5キロ上げた2回目の試技を失敗してしまい、流れを作れず。この失敗を「いつもより調子が良かったので、記録を狙っていこうと自分にプレッシャーをかけすぎた」と振り返った。上位につけるには絶対に失敗できない3回目。挙げる気持ちが十分にあった川上は重量を上げることを監督に志願し、168キロを無事に成功させた。「調子の良さに慢心していた」と結果には満足していないが、上位の選手との〝差〟を埋めるために余念はない。 [杉田凜、高橋佳菜] 試合後のコメント上水――1キロ差で優勝を逃してしまった原因を教えてください。 「試合の2週間ほど前に練習できないほど腰を痛めてしまったのが大きな原因です。当初の予定だと5キロから10キロ上を取れる予定だったので、自分の管理不足です」 ――最上級生として意気込みをお願いします。 「インカレで団体3位が目標なので、チーム一丸となって全員で記録を伸ばして、結果を残したいと思います」 川上――スナッチの失敗から切り替えることができた要因を教えてください。 「1回目は勢いが余って落としてしまったので、慎重に挙げる気持ちで挑みました。思い通りの試技ができて良かったです」 ――これからの目標を教えてください。 「7月に東日本大学対抗選手権があるので頑張っていきたいです。全日本インカレでは優勝争いできるように力を付けていきたいです」 深見――明大勢1年生で唯一の表彰台ですがいかがですか。 「大学に入って初めての試合で3位には入りたいと思っていたので、記録的にはあまり納得はいってないですが順位的にはうれしかったです」 ――これからの試合ではスナッチとジャークそれぞれ何キロを目指しますか。 「世界ジュニアの基準記録がトータルで223キロなので、スナッチ101キロ、ジャーク122キロでいち早くその重量を取りたいです。年内にはスナッチ105キロ、ジャーク130キロを目標に頑張っていきたいと思います」READ MORE -
上水が2位で表彰台に 新体制の幕開けだ!/全日本学生選抜選手権
ウエイトリフティング 2022.03.07各階級のランキング上位10人がエントリー可能である全日本学生選抜大会。ハイレベルな戦いに明大からは、上水良介(政経3=埼玉栄)と藤谷柊(政経3=那賀)が出場した。上水は落ち着いた試技を見せ、総合2位で表彰台に。一方で藤谷は総合6位と悔しさが残る結果となった。 ◆3・5〜6 第18回全日本大学選抜選手権(上尾市総合スポーツセンター)▼89キロ級 2位 上水(S131 J161 T292)▼+109キロ級 6位 藤谷(S120 J167 T287) 新体制となり、初めて行われた今大会。上水は最上級生としての意地を見せつけた。スナッチ1本目は、エントリーよりも1キロ増やした状態の126キロに挑戦。それでも落ち着いて立ち上がり、成功してみせた。続く2本目は131キロを成功させ、安定した試技を披露。そしてラスト3本目。挙げれば大会新記録となる136キロへの挑戦を決意する。しかし、踏ん張るものの立ち上がることができず。「取れたのに落としてしまったことが悔しかった。大会記録は一瞬でも塗り替えてみたかった」。床に手を突き、悔しさをあらわにした。 スナッチ2位で迎えたジャーク。1本目、2本目は順調に成功。167キロに挑戦した3本目は、持ち上げることができなかった。「最近苦手だったジャークは、練習不足が見えてしまった」。ジャークは3位で競技を終えた。 反省点もあったものの、総合2位で表彰台に登った上水。「結果的に2位が取れたのでチーム的にも良かった」。個人としても明大としても自信につながる結果となった。また対照的に今大会では力を振るうことのできなかった藤谷は6位に終わり「納得のいく試合ではなかった」と悔しさをにじませた。総合2位になった上水の今年度の目標は、「個人戦もインカレも1位で大学に貢献したい」(上水)。最上級生としてチームを引っ張っていく2人に今年度も目が離せない。 [豊澤風香] 試合後のコメント上水――今試合は100点満点中何点でしたか。 「スナッチは80、90点くらいでジャークは20点くらいです。トータルだと50点くらいですね」 ――全日本学生新人選手権はご覧になっていていかがでしたか。 「結果が出た選手もいていいなと思いましたが、思うように結果を出せなかった選手を見ているともう少し頑張れたのではないかと思いました。自分も上級生なのでもう少し指導をしないといけないと思いました」 藤谷――今回の大会を振り返ってみていかがでしたか。 「納得のいく試合ではなかったですね。スナッチに関しては元々インカレが終わってからは調子が悪くて、これから調子を上げていこうと思っていたのですが、ジャークに関してはインカレが終わった直後から調子が良くて、今日は5キロ下からのスタートで調子が良いなりにきれなくて。そこがやはり課題点なので、最後刺せるように上半身の筋トレをもっとしていこうと思います」 ――今後の意気込みについてお願いします。 「次は自己新記録を出せるように更に頑張って行きたいと思います」READ MORE -
足立と木下が準優勝!若き紫紺が成長誓う/全日本学生新人選手権
ウエイトリフティング 2022.03.05若き力が試された。2日間にわたって繰り広げられた今大会では、各大学下級生が多く、フレッシュな面々が名を連ねた。その中で、明大は81キロ級の足立涼馬(法2=舞子)と102キロ級の木下裕介(法3=名城大付)が準優勝。しかし、9選手が出場したものの表彰台はその2人のみと、少し物足りなさを感じる結果に終わった。 ◆3・3〜4 第66回全日本学生新人選手権(上尾市スポーツ総合センター)▼55・61キロ級 4位 加藤(S100 J108 T208) 5位 坂口(S87 J118 T205)▼67キロ級 5位 佐藤(S97 J121 T218)▼81キロ級 2位 足立(S121 J149 T270)7位 森本(S105 J130 T235)▼89キロ級 道畑 記録なし(S116 J0 T0)▼96キロ級 6位 青柳(S115 J146 T261)▼102キロ級 2位 木下(S125 J150 T275) 4位 寺西(S116 J150 T266)※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル 明大勢が次々と苦しむ中、足立は動じることなく銀メダルを手にした。「今日の目標は5月に行われる個人戦の基準をクリアすること」。試合前から今大会に照準を合わせるのではなく、次戦に目を向けていた足立。目標を達成するためにも、表彰台に入るためにも重要であったジャークの2本目。重圧がかかる場面で動じることなく、冷静に149キロを拳上。試技を通して冷静沈着に見えたが、上位3人の激しい順位争いに「自分以外は1年生、年下には負けられない」とポーカーフェースの裏側に、確かな闘志を感じさせた。結果的には3本目を失敗してしまい2位に終わったものの、目標には到達。個人戦に向けては「レベルは高くなるが、少しでも高い順位で終えるために新記録に挑戦していきたい」とさらなる進化を誓った。 来年度ラストイヤーを迎える3年生も意地を見せつけた。スナッチで2人が大会新記録を更新するというハイレベルな争いの中で木下が2位で見事に表彰台入り。それでも「色々反省点があるので詰めていかないといけない」と、優勝できなかったことを悔んだ。「最後の年は、全日本大学対抗選手権(以下インカレ)で明大のために活躍したい」。自分自身の願いのために、日々努力を続ける。 全9選手が出場し、表彰台が二つのみと完全に満足のいく結果を残すことはできなかった明大。結果を残した2人も決して慢心している様子はない。よりレベルが高いインカレで結果を残すために。新たな世代が最初の一歩を踏み出した。 [中村謙吾] 試合後のコメント木下――課題として上げられた集中力は今後どのようにして改善していくでしょうか。 「普段の練習から試合と同じように100%落とさないように意識をして、練習と試合を同じように取り組んでいくことが大事だと思います」 ――来年度の目標と意気込みをお願いします。 「来年度、自分は最後の年なので、インカレで上位に入れるように明治に点を入れられるように成長していきたいと思います」 足立――本日の試技を振り返っていかがでしたか。 「アップの時に調子が悪かったのですが、セコンドの二人に背中をたたかれたり、試合と関係のない話をして、緊張がほどけて硬い動きが取れました。そのおかげで、いい動きができたと思います」 ――本大会に向けてはどのような調整をされましたか。 「5月に個人戦があり、その標準記録であるトータル260キロを超えるために頑張ってきました。今回、270キロ挙げられたので個人戦には出られると思うので目標は達成しました」READ MORE -
団体6位 4年生の思いは後輩へ/全日本大学対抗選手権
ウエイトリフティング 2021.12.103日間におよぶ熱き戦いが幕を下ろした。大会3日目は重量級の選手が出場。109キロ級に出場した村上堅信(政経4=滑川)が6位。藤谷柊(政経3=和歌山県立那賀)も+109キロ級で6位と着実に得点を重ねた。その結果、合計112点で団体6位入賞。目標の3位以内には届かなかったものの来年度へつながる結果となった。 ◆12・7~9 第67回全日本大学対抗選手権(サイデン化学アリーナ)▼109キロ級6位 村上(S136 J166 T302)▼+109キロ級6位 藤谷(S132 J165 T297) ※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル 「挑戦させていただき監督には感謝している」(村上)。肘のケガを治療しながら今大会に臨んだ村上。医者からも今大会までに間に合わないと言われていたが、4年生としての意地とウエイト人生の集大成への思いが勝り調整してきた。村上の順番がコールされるとチームからの大きな声援が体育館に響き渡る。「お願いします」と一礼し、最後の試技へ。ジャークの3本目は173キロに挑戦。ケガの痛みがある中、記録に挑んだ。「よしっ」と気合を入れ、右手を軽く突き上げる。両手を頭上へ伸ばし大きく息を吐くとシャフトへ手を伸ばした。勢いよく肩まで持ち上げ、頭上へ挙げるタイミングを計る。最後の力を振り絞り挙げるも、173キロを支えることはできなかった。「いろんな思いが込み上げてきた」。シャフトを落とすと同時に天を仰いだ村上。一礼をすると静かに試技場を後にした。 今大会を締めくくったのは藤谷。「結果に満足はしていないが、いい試合はできた」(藤谷)。ジャークでは自己ベストまであと1キロとなる165キロを成功。6位に入り点数を稼いだ。今大会の全日程が終了し、明大は112点で団体6位入賞を果たした。例年7、8位で他大学と点差を広げられる明大だったが、5位まで5点差。「3位以内を目指せる段階に着実にきている」(中田健太郎監督)。コロナ禍で約2カ月間練習ができなかった時期もあったが、4年生を筆頭に困難を乗り越えてきた明大ウエイトリフティング部。「上水(良介・政経3=埼玉栄)と藤谷を筆頭に新4年生6人でしっかり引っ張っていってほしい」(中田監督)。4年生の思いは後輩へ受け継がれる。 [大橋直輝] 試合後のコメント中田監督――澤浦智之進選手(営4=利根実)の結果はいかがでしたか。 「彼の実力からすると相当やれる子なので1位を取ってほしかったと思います。最後の3本目を取れれば1位だったので。しかしそこに行けたのはこれまでの努力があってのことなのですごいと思います。本当によくやったという気持ちです」 ――岸本龍太郎主将(法4=常翔学園)はどんな主将でしたか。 「同じ大阪出身で高校の先輩後輩という関係から監督と主将という関係でした。とても厳しい練習もして、チームのことも非常に厳しく指導してきたので、彼の負担はとても大きかったと思います。最後、肩のケガもあって上手くできなかった部分もありますが、くじけずに最後まで頑張ってくれた彼を尊敬しています」 ――4年生はどのような代でしたか。 「彼らの元々の実力からすると、上位争いや優勝争いをするような選手ではなかったです。コロナ禍で2カ月間くらい練習できない期間もあり、試合もなくなったのですが、毎日毎日必死に練習をしていました。私生活も非常に規則正しくやっていて、本当に人間のお手本になるような4年生だと思っています。そういうところからこのようないい勝負ができるレベルにつながっているのではないかと思います。そして厳しい状況でも明大のためにと思ってやってくれた4年生には非常に感謝しています」 村上――ウエイト人生振り返っていかがですか。 「自分は4年間兄のしがらみが1番大きかったと思います。強い兄がいるのですが、その兄に追い付きたい追い越したい気持ちで一生懸命やってきました。最後まで勝てませんでしたが、追い掛けるのが本当に楽しい4年間でした。そして監督の存在がやはり自分の中で大きかったと思います。自分を追い込んでくれて。優しい言葉も掛けてくれて。今では本当にとても感謝しています。最後の締めはやはり監督に気持ちを伝えたいと思います」READ MORE -
流れをつかんだ明大 73点獲得で表彰台へ望みをつなぐ/全日本大学対抗選手権
ウエイトリフティング 2021.12.09大会2日目は6名と多くの選手が出場した明大。この日最初の試合であった89キロ級の上水良介(政経3=埼玉栄)、岸本龍太郎主将(法4=常翔学園)がそれぞれ3位、5位と好結果を残し、流れを呼び込んだ。続く96キロ級でも澤浦智之進(営4=利根実)、川上直哉(政経2=尼崎工)がいずれも2位、4位と好成績を収め、団体総合は5位に浮上。目標の表彰台も狙える位置へ。運命は最終日の2人に託された。 ◆12・7~9 第67回全日本大学対抗戦選手権(サイデン化学アリーナ)▼89キロ級3位 上水(S133 J166 T299)5位 岸本(S127 J163 T290)▼96キロ級2位 澤浦(S130 J167 T297)4位 川上(S133 J159 T292)▼102キロ級7位 佐々木(S124 J162 T286)10位 寺西(S124 J156 T280) ※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル 喜びを爆発させた。「今までの大会で一度もないくらい調子がいい」と試合前に期待を膨らませていた上水。スナッチでは2本目に失敗してしまうが、落ち着いて臨んだ3本目に見事成功し、3位という好位置に順位を付けた。続くジャークでは圧巻の試技を披露する。表彰台のためには練習ですら未知の領域である166キロを挙げる必要があった。しかしそのような状況にも動じず「今の自分なら上げられる」と自信をつけ、自己ベストを更新。目標であった表彰台を宣言通り達成した。 競技人生の最後に花を添えた。澤浦は前半のスナッチで本人も納得の130キロを上げ、得意のジャークに勢いをつけた。しかし、ジャークの練習中に太ももをつるアクシデントが発生。「スタートを下げて、2位を狙った」と、思わぬ形で目標を変更。ところがそのような様子は一切見せず、ジャークの1本目では周りを魅了した。ほとんどの選手が3本目を終えた後に気迫がこもった声を上げながら登場した澤浦。するとこの時点で最重量の167キロを堂々と成功させた。その後は逆転を狙って、果敢に170キロ台に挑戦するが惜しくも失敗に終わる。それでも目標の順位を達成し「今までは信じていなかったが、努力は裏切らない」と晴れやかな表情で銀メダルを手にした。 明大の全出場選手10選手のうち、大半の6選手が出場した2日目。初日は8位とやや出遅れたが、2日目終了時点で5位と目標の3位に向けて猛追を見せた。3日間にわたる大学の頂点を決める争いもいよいよ大詰めだ。最終日には村上堅信(政経4=滑川)を中心とする重量級2人が控える。「学校に恩返しをするという意味も込めて頑張りたい」(村上)。最後の大一番で紫紺の意地を見せつける。 [中村謙吾] 試合後のコメント岸本――今回の試合を振り返っていかがでしたか。 「もったいないという感じです。1ヶ月ほど前に肩を痛めてしまって練習ができない状態が続いていました。ここまで戻せて最低限の点数を入れられたことは良かったと思うのですが、求めていた順位に届かなかった悔しさがあるのでそこは残念でした」 澤浦――競技人生を振り返っていかがでしたか。 「今回が本当に最後のウエイトリフティングだったのですが、一つだけ言えることは努力は裏切らないということです。今まで信じていなかったのですが本当にそのように思えたので今後に生かせていけたらと考えています」 上水――今回の大会で今までの大会と異なった部分はありましたか。 「やはり大会までの準備の部分で、今までの大会で良くなかった部分を反省して、改善できた結果が今回に結び付いたと思っています」 川上――来年度に向けて取り組みたいことありますか。 「今年はケガがあって、今回も痛み止めを飲んでの出場になってしまったので、来年度は万全な状態を整え、しっかり強化を重ねて、表彰台ではなく1番を狙える選手になります」READ MORE -
志村が4位 仲間へ思いを託す/全日本大学対抗選手権
ウエイトリフティング 2021.12.08大学の誇りを懸けた大会が開幕した。全日本大学対校選手権(インカレ)1日目は軽量級の選手が出場。55キロ級では坂口颯基(政経2=須磨友が丘)が8位。67キロ級では志村優人(政経4=埼玉栄)が4位となり、1部残留そして目標の3位以内に向けて得点を重ねた。志村は表彰台にあと一歩届かなかったものの、気迫のある試技で引退試合を飾った。 ◆12・7~9 第67回全日本大学対校戦選手権(サイデン化学アリーナ)▼55キロ級8位 坂口(S86 J111 T197)▼67キロ級4位 志村(S112 J145 T257) ※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル 静寂に包まれた体育館に雄叫びが響き渡る。今日が引退試合となる志村。「ベストを尽くし、後輩に魅せられるいい試合にしたい」。試技順をコールされると気持ちを全面に押し出した。インカレという大舞台。そして引退試合の重圧から、スナッチの1本目を失敗してしまう。「気持ちが先行して絡まってしまった」。短い時間でうまく立て直し、2本目は112キロを成功。3本目は監督から116キロ挑戦の許可をもらうも成功することはできなかった。スナッチ終了時点で7位。目標の表彰台に向けて追い詰められる。それでも「ジャークの方が得意なので、区切りをつけて挑むよう意識している」。その言葉通り1本目から145キロを成功。ジャークでは一本目から3位以上が確定した。2、3本目はこの階級での競技人生で初めて150キロ以上に挑戦。最後の大会で初めてに挑むも151キロを挙げることはできなかった。この結果、トータル4位が確定。表彰台まであと一歩。あと1キロ挙げていれば3位だったことから「僅差での敗北は心にくるものがありました」と悔しさをにじませた。試合後の志村をチームは温かい拍手で迎える。志村は仲間へ「ありがとう」。志村の思いは仲間へ確かに届いていた。 [大橋直輝] 試合後のコメント志村――インカレの雰囲気はいかがでしたか。 「前半は固くなってスナッチを失敗してしまったのですが、後半のジャークからは気持ち切り替えて楽しんでいこうと前向きな気持ちで試技に挑めたかなと思います」 ――チームとしてはまだ2日間残っています。仲間へエールをお願いします。 「インカレはどうしても緊張してしまい普段通りの試技というのがあまりできなくなってくる選手も多いと思います。リラックスして何も気負わずに挑んでベストが尽くせれば自ずと結果も付いてくると思うので、みんな頑張ってほしいです」 坂口――今大会はいかがでしたか。 「スナッチ7位、ジャークは6位でトータル8位でした。3本目に練習で成功したことない重量に挑戦できたのは良かったのですが、モノにできなかったのが悔しいです」 ――収穫は何かありましたか。 「緊張した中で1本目を取れたというのがとても大きいと思います。これを自信に変えて緊張しないメンタルをつくりたいと思います」READ MORE -
インカレ開幕直前特集 座談会③
ウエイトリフティング 2021.12.07今年度の最後を彩る大会が幕を開ける。12月7日から3日間にわたって行われる全国大学対抗戦(インカレ)。昨年度は無観客での開催であったため2年ぶりの有観客開催となる。4年生の集大成となる今大会でチームが掲げる3位入賞を目指し、最後まで戦い抜く。 本特集ではインカレ登録メンバーによる生の声をお届けします。第3回は岸本龍太郎主将(法4=常翔学園)、澤浦智之進(営4=利根実)、川上直哉(政経2=尼崎工)、寺西洸志郎(営1=滑川)ら4選手による対談です。(なお、この取材は11月7日に行われたものです)――インカレのメンバーに選ばれた感想をお願いします。寺西 大学に入学して1年目でインカレのメンバーに選んでもらって光栄な部分もあるのですが、プレッシャーもあるのでしっかりと点数を取っていきたいと思います。川上 去年度に引き続き今年度も出していただけることが本当に光栄に思います。澤浦 自分は4年生で最後なので部として貢献できるように優勝目指してやっていきたいです。岸本 最後の年なのでやることを果たしていきたいと思います。 ――コンディションはいかがですか。寺西 スナッチとジャークがあってスナッチは結構いいと思うのですが、ジャークがまだ少し重たいと思う時があります。さらに調子を上げていきたいと思っています。川上 あと1ヵ月と考えた時にまだ少し不安要素があると思うので、後どれだけ不安を減らせるかというところですかね。不安はまだあります。澤浦 いい意味で言えばいつも通りですが、逆にもう30日しかないという状況の中でまだ足りないところが多いと思います。そこも含めて残りの30日間やっていきたいという感じです。足りないところは補強やスクワットなのですが、上の順位に上がっていくにはジャークやスナッチの記録も更新しなければ戦えないです。そこも伸ばしてインカレに挑みたいです。 ――この1年で成長したことはありますか。澤浦 自分は4年生になったということもあったので、今まで自分のことしか考えていなかったのですが、学年が上がって自分を客観的に見られるようになり、冷静な判断ができるようになりました。岸本 メンタルですね。打たれ強くなりました。コロナの関係で練習などが止まって結構きつい部分とかもありました。その時に今まで積み上げたものが一気になくなってまた頑張らなければと思い、4年生で団結してできたところは山を越えたなと感じています。寺西 今年度入学してこの部に入部してウエイトも強くなったのですが、それと同時に生活面でも規則などを学べたのは成長でした。 ――趣味は何かありますか。澤浦 川上とか多趣味だろ。川上 美味しいものを食べたいですね。この辺のお店は大体行ったので。時期が時期なのでもう少しコロナが収まったら遠出して食べに行きたいですね。(寮の近くでおすすめのお店ありますか)明大前の焼肉のお店のソウル苑という所ですね。一番美味しかったです。岸本 趣味は就活で書いたのは料理ですけど最近は映画鑑賞にしようと思っています(料理はできますか)料理は一年生で寮食を交代で作るのでそこで。それだけでは足りないので自分で作る感じですね。(得意料理は何ですか)チャーハンです。 ――インカレに向けての意気込みをお願いします。寺西 1年生ということでしっかりチームに貢献できるように1点でも多く自分が得点を取って優勝できるように頑張ります。川上 去年度は初めてで動きががちがちだったのですが、去年度の雰囲気とかはつかんだので今年度は楽しみながら先輩たちに付いて行きたいと思います。澤浦 自分は引退した後はウエイトをやらないと思うので、気持ち良く終われるように得意なジャーク競技を頑張って個人的には3位以内を目指して表彰台に立てたらと思います。岸本 団体優勝。そのための個人優勝を目標にしたいです。 ――ありがとうございました。 [小井土大裕]READ MORE -
インカレ開幕直前特集 座談会②
ウエイトリフティング 2021.12.07今年度の最後を彩る大会が幕を開ける。12月7日から3日間にわたって行われる全国大学対抗戦(インカレ)。昨年度は無観客での開催であったため2年ぶりの有観客開催となる。4年生の集大成となる今大会でチームが掲げる3位入賞を目指し、最後まで戦い抜く。 本特集ではインカレ登録メンバーによる生の声をお届けします。第2回は村上堅信(政経4=滑川)、上水良介(政経3=埼玉栄)、坂口颯基(政経2=須磨友が丘)ら3選手による対談です。(なお、この取材は11月7日に行われたものです) ――インカレメンバーに選ばれた感想をお願いします。村上 4年生としてとてもうれしいですし、自分は前回大会で肘を痛めていたのですが、選んでいただけて良かったです。調子もあまり良くなく、選ばれるか不安だったので、選ばれてほっとしています。上水 自分は選ばれてうれしいという気持ちでいっぱいなので何とかチームの役に立てるように頑張りたいです。坂口 今回初めて選ばれて緊張しているのですが、チームの役に少しでも立てたらいいなという思いです。 ――チームとしての目標と、個人としての目標を教えてください。村上 チームは団体3位以内。個人としては3位入賞を目指して自分はやりたいと思っています。ケガもあるのでしっかり治して戦いに出たいなと。成功率が自分は悪いので6本成功したいです。上水 自分も6本成功で3位以内をとれるように頑張りたいです。坂口 自分も6本成功で点数を10点くらい取りたいと思っています。 ――それぞれの強みを教えてください。上水 自分は人よりも負けず嫌いなので勝つか負けるかのところでプレッシャーがかかる場面でも自分の負けず嫌いを生かして勝ちに行きたいなと思います。 ――ご自身のコンディションはいかかがですか。村上 前の試合で少し頑張りすぎたのが原因で左肘をケガしてしまいました。自分のコンディションは良くはないですが、120%出せるように最後まで調整を頑張っていきたいです。上水 なかなか今までの試合の中でもないくらいに調子が良いので実力以上の結果を残せるようにやれたらなと思っています。坂口 自分は8月から減量を始めて5キロくらい減らしました。しんどい部分はあるのですが、これから調子を上げられるようにしていきたいなと思います。 ――現在の練習の雰囲気はいかがですか。村上 結構いいよね。一同 そうですね(笑)。村上 インカレに向けて一丸となって記録を伸ばそう伸ばそうという雰囲気でできています。 ――私生活で意識していることはありますか。村上 自分は結構サプリメントを取ることを意識しています。日常生活でしっかりとご飯を食べたりしていますね。普段は食事です。体重を落としてしまうともったいないので。上水 自分は毎朝8時くらいに起きるのがルーティンみたいになっています。試合の時も大体それくらいの時間なので、変えないように今後もしていこうと思います。坂口 睡眠です(笑)。 ――この1年間で成長したことを教えてください。村上 コロナ禍で自分からやらなくてはいけない場面が増えました。そういった時に自分から動けることが増えたと思います。上水 自分はコロナの影響で練習場が使えない状態で自分の競技レベルが下がった状態から上げ直す部分で知識や力がついたと思います。坂口 減量に関する動画ばかり見ていたのでその知識はつきました(笑)。 ――競技を続けるためのモチベーションはどこからきていますか。村上 自分は兄が同じ競技をやっていて探求熱心なので、兄の話を聞いて自分もやってみたいという気持ちから自分のモチベーションを維持していました。上水 自分は負けず嫌いなので同じ階級で1位になるまでは辞められない気持ちです。坂口 あと2年と少しは逃げられないのでどうせやるなら全力でやろうという感じです。 ――インカレに向けて意気込みをお願いします村上 しっかりとできればある程度の順位はいけると思うので、まずはケガを治して活躍したいと思います。このインカレでは成功率も高めて何とか学校に恩返しをするという意味も込めて頑張りたいと思います。上水 自分は同じ階級に出る4年生の先輩がいるのですが、その先輩と一緒に表彰台に乗れるように頑張りたいです。坂口 自分は一本一本集中して少しでもチームのためになれるように頑張っていきたいです。 ――ありがとうございました。 [中村謙吾]READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1952年創部。練習は週5回、和泉キャンパス体育館内で行う。創部当時は、全国の大学で最初の体育会ウエイトリフティング部として注目された。以来、五輪入賞者を多く輩出。さらには全日本団体インカレ優勝多数を誇る古豪である。個人戦では、他大学の競技力も上がっている中、全日本インカレ入賞を果たしている。チームのモットーは〝質実剛健〟、〝文武両道〟。己の体と日々向き合いながら地道な練習にひたすら励んでいる。まずは一人一人の自己ベスト更新、そして個人戦、団体インカレでの上位入賞を目指している。