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チームの力で1部残留へ 願いは後輩へ託される/全日本大学対抗選手権
ウエイトリフティング 2022.12.11全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)最終日は藤谷柊主将(政経4=和歌山県立那賀)をはじめ3選手が出場。インカレの舞台に本来の力を出し切れず、団体7位という結果に。目標には届かなかったが、そこには晴れやかな顔で競技生活を終えた4年生の姿があった。 ◆11・29~12・1 第68回全日本大学対抗選手権(サイデン化学アリーナ)▼109キロ級6位 寺西(S133 J163)、木下 記録なし▼+109キロ級6位 藤谷(S137 J177)※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル 2部降格の危機から這い上がるために、1点でも多く点数を獲得したい明大。最初に登場したのは109キロ級の木下裕介(法4=名城大付)。スナッチは1本目の失敗が後を引き、記録なしに。続くクリーンアンドジャークの3本目、上へ挙げ切っていたが堪えることができずトータルでも記録なしに終わってしまった。次に登場したのは藤谷主将をはじめ、チームから期待を寄せられていた寺西洸士郎(営2=滑川)。2本目で133キロを失敗するも、3本目には成功。「3本目でベストプラス1キロが取れてよかった」と満足の表情を浮かべた。クリーンアンドジャークでは、アップの時ほどの調子が出せない。思うように記録が伸びず6位となった。「自分のいつも詰めが甘いところが出てしまったので改善していきたい」(寺西)。 最後に登場したのは、+109キロ級の藤谷主将。スナッチの2本目では自己ベストの137キロを狙う攻めの試技に挑む。失敗してしまうも、3本目には「1回触って重量慣れしたというのと、今まで積み重ねてきた経験と感覚で調整した」と持ち前の修正力を発揮。しっかりと自己ベストタイを記録した。クリーンアンドジャークは1、2本目とも安定した試技で突破し、3本目は表彰台に食い込む181キロに挑戦。岸本龍太郎前主将(令3法卒)から「絶対に取って、漢見せてこい」と熱い激励をもらうも、あえなく失敗。大学で競技を引退するだけに、悔しい表情が見えた。 目標の団体3位には届かなかったものの、藤谷主将は「みんなで精一杯やった結果なので、OKです」と、仲間の頑張りをたたえた。今大会で4年生の多くは競技人生を終える。コロナ禍もあり厳しいものとなった大学での競技生活に拍手を送るとともに、来年度は今大会表彰台に登った川上直哉(政経3=尼崎工)や、深見健(政経1=安曇川)を中心としたより進化した明大に期待がかかる。 [杉田凜] 試合後のコメント藤谷主将――今日に向けて特に強化した点はありますか。 「脚ですかね。脚を鍛えて種目に生かす、ということを1年間かけて行ってきました」 ――大学4年間を振り返ってどのような競技生活でしたか。 「もろにコロナの影響を受けまして、コロナが出てしまえば1カ月くらい練習できない期間もあったので、そこでやはり何回か心が折れそうになった時もありました。それでも諦めずにコツコツとやるというスタンスで自分たちの代は頑張ってきたので、そこは良かったと思います」 ――後輩で注目している選手を挙げるならばどなたですか。 「川上ですね。競技力がかなりあるので、このまま伸びていって、部を引っ張っていってくれるような存在に彼も成長して欲しいです。人間性と競技力両方成長して欲しいなと思います」 木下――クリーンアンドジャーク3本目が終わったあとに座り込んでいましたが、どのような気持ちでしたか。 「本当にふがいないなという気持ちと、自分はもうこれで競技人生終わりなので、それを考えた時に、やらかしたなと思いました。一生懸命やりましたが、そこで自分の力不足が出たなという悔しい気持ちでした」 ――後輩に伝えたいことはありますか。 「自分たちがいなくなった後も3年生は部を引っ張っていく立場になるし、2年生も上級生になり面倒を見ていく側になるので、自分たちのこの結果を深く受け止めて、さらなる躍進をして欲しいです。この分を来年解き放ってくれればいいかなと思います。」 寺西――団体の順位についてはいかがですか。 「下級生で出させていただいている割にはあまり点数も取れなくて、チームのために貢献できなかったのでそこは申し訳ないと思います。自分のいつも詰めが甘いところが出てしまったので改善していきたいです」READ MORE -
川上が健闘も結果振るわず 団体9位で最終日へ/全日本大学対抗選手権
ウエイトリフティング 2022.12.01全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)2日目は明大から5人の選手が出場した。夏に行われた東日本大学対抗選手権で優勝を果たした上水良介(政経4=埼玉栄)に期待が寄せられるも、結果は5位。崖っぷちかと思われた明大だったが、川上直哉(政経3=尼崎工)が3位と好記録を収める。2日目終了時点で団体9位。命運は最終日へと委ねられた。 ◆11・29~12・1 第68回全日本大学対抗選手権(サイデン化学アリーナ)▼73キロ級 森本 記録なし▼81キロ級 6位 足立(S126 J155 T281)▼89キロ級 5位 上水(S130 J163 T293) 8位 道畑(S122 J150 T272)▼102キロ級 3位 川上(S143 J167 T310)※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル まさかの結果となった。今年度行われた二つの大会で表彰台入りを果たし、今大会も好結果が有力視されていた上水。しかしスナッチで成功したのは3本中最初の1本のみだった。クリーンアンドジャークではスナッチでの失敗を切り替え、2本連続で成功。順調かと思われたが3本目は「詰めの甘さがでた」(上水)。クリーンまでは挙げるもジャークまでは挙げ切ることができなかった。最終結果は5位。悔しい結果も「練習までの記録に比べるとできた方」(上水)と万全な調子ではない中での試技はチームに力を与えた。 2日目の最後を飾ったのは川上。スナッチでは1本目を危なげなく拳上する。「流れがよかった」(川上)とその勢いのまま2本目にその時点で大会タイ記録となる143キロを成功させた。続くクリーンアンドジャークは1本目を失敗。2本目は連続試技となったが、焦りを感じさせることのない安定感で167キロを挙げる。大会新記録が連発される中でも振り落とされることなく、102キロ級で総合3位入賞を果たした。「最低限の成果」(川上)と本人としては満足のいく結果ではなかったが、悪い流れを断ち切り最終日へとつながる試技となった。 2日目を終え団体9位と苦戦を強いられている明大。最終日には藤谷柊主将(政経4=和歌山県立那賀)をはじめとした重量級3人が出場予定となっている。有終の美を飾るために。最後の1本まで諦めることはない。 [高橋佳菜] 試合後のコメント森本圭泉(政経4=和歌山県立那賀)――初めてのインカレはいかがでしたか。 「出場することができてよかった反面、結果は残せなかったので悔しい気持ちはあります」 上水――クリーンアンドジャークの3本目を終えた後どのような気持ちでしたか。 「できるのにできなかった、自分の選択ミスがありました。もう少し待っていたらジャークできていたのではないかと思いますし、やはり悔しかったですね」 足立涼馬(法3=舞子)――スナッチを振り返っていかがでしたか。 「調子は悪くなかったですが、元々1本目の重量が他の選手より低かったので、そこから戦えていない感じがありました」 川上――今大会の調子はいかがでしたか。 「最近までの試合の調子はよくて勢いに任せてここまで来ましたが、それだけで越えられないのがインカレだと感じました。勢いだけではなくて言葉で説明できるくらいの実力をつけて来年挑みたいです」 道畑陽識(政経2=常翔学園)――本日の試技を振り返っていかがでしたか。 「自分の実力不足を痛感させられました。決めなければいけない場面で決め切ることや、フォームを保つことができない場面がありました。それぞれの練度が低く、パワーで押すことしかできなかったので、技術面が劣っているなと感じました」READ MORE -
自己ベスト続出の初日 深見が堂々の2位!/全日本大学対抗選手権
ウエイトリフティング 2022.11.30今年度の集大成となる全日本大学対抗選手権が幕を開けた。初日は55キロ級に深見健(政経1=安曇川)、61キロ級に坂口颯基(政経3=須磨友が丘)が出場。期待の新星・深見はスナッチで優勝、総合2位に輝く活躍ぶりを見せた。坂口は入賞とはならなかったものの、好調ぶりを伺わせる試技で明大に勢いをもたらす。団体3位という目標に向けて、幸先の良いスタートを切ることができた。 ◆11・29~12・1 第68回全日本大学対校選手権(サイデン化学アリーナ)▼55キロ級2位 深見(S101 J122 T223)▼61キロ級10位 坂口(S100 J125 T225)※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル 明大勢トップバッターとして、55キロ級に出場したルーキー・深見。得意のスナッチで優勝するという目標を掲げて挑んだ。1本目の95キロから安定した試技を見せる。3本目には自己新記録となる101キロに挑戦し、見事成功。「高校3年の8月から記録が伸びていなかったので、新記録が取れてとてもうれしかった」。目標としていたスナッチ優勝を達成する。続くクリーンアンドジャークでは、3本目に自己新記録となる122キロに挑戦。そして、仲間の応援の声に応えるように見事成功させ笑顔を見せた。深見は55キロ級総合2位で表彰台に登り「文句なしの大満足の試合だった」。ルーキーながら、頼もしい姿を見せてくれた。 61キロ級には坂口が出場。スナッチは3本全て成功させ、自己新記録を更新する好調ぶりを見せた。クリーンアンドジャークでは1本目の121キロを落としてしまうも、その後は踏ん張り3本目には新記録となる125キロを挙上。2種目共に自己ベストをたたき出した。しかし「悔しい思いでいっぱい」。強者ぞろいの61キロ級では、思うように順位が伸びず結果は総合10位に。「もっと練習して記録を伸ばしていきたい」。悔しさをバネにして、さらなる躍進に期待したい。 好調だった深見と坂口に続いて、残りの日程でも明大勢は好記録をたたき出してくれるだろう。目標である団体3位に向けて、明大の挑戦はまだ始まったばかりだ。 [豊澤風香] 試合後のコメント坂口――インカレの雰囲気はいかがでしたか。 「去年55キロ級で出させていただきましたが、その時と比べて緊張しました」 ――クリーンアンドジャーク1本目の失敗は何が原因だと考えていますか。 「前の時間が長くて体が冷え切ってしまっていたかなと思います。そこは自分の練習不足がカバーできてないなという感じです。これからもっと頑張っていきたいです」 深見――緊張感はありましたか。 「会場に来たらいつもの試合とは雰囲気が違い緊張しましたが、セコンドについて下さった岸本先輩(龍太郎・令4法卒)が『思いっきりやってこい』と言って下さったので試合中はそんなに緊張することなく自分の力を出し切れたと思います」 ――これからの意気込みをお願いします。 「2月か3月に全日本ジュニアの試合があって、そこが世界ジュニアの基準の大会になるので、そこで基準を突破して今以上に余裕を持って記録を取れるよう練習していきたいです。来年のインカレでは全部優勝できるように頑張っていきたいと思います」READ MORE -
インカレ開幕直前特集 座談会③
ウエイトリフティング 2022.11.28寒空の下で熱い戦いが始まる。11月29日から12月1日までの3日間で開催される全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)。この大会に向けてチームは技術を磨いてきた。1年間を最高の形で締めくくるために。チーム3位入賞を目標に掲げ、全国の舞台へ立ち向かう。 本特集ではインカレ登録メンバーによる座談会の様子をお届けします。第3回は藤谷柊主将(政経4=和歌山県立那賀)、足立涼馬(法3=舞子)、深見健(政経1=安曇川)ら3選手による対談です。(なお、この取材は11月12日に行われたものです)――インカレのメンバーに選ばれた感想をお願いします。藤谷 「一番最後の階級であり4年生で最後ということもあるので、主将としてしっかり決められるよう頑張ります」足立 「死んでも結果を出せるように頑張ります」深見 「唯一の1年生でみんなから頑張ってほしいと期待されているので、それに応えられるよう頑張っていきたいです」 ――チームと個人の目標を教えてください。藤谷 「団体3位を目指して頑張ってきたのでそれが目標です。個人はスナッチとジャークのベストを取ることと、それを最低に何キロプラスで取っていけるかというところが重要で、最終的には3位以上取りたいです」足立 「優勝したいです」深見 「スナッチでは優勝を狙っていて、ジャークでは自己ベストを更新することが目標です。自分がトップバッターになるので、しっかりいい流れを作れるように頑張っていきたいと思います」 ――現在のチームの雰囲気はいかがですか。藤谷 「インカレが近くなってきたというのもあり全員の士気が上がってきているなというところがあります。選手だけが頑張っているのではなく出ない人たちも声出しなどを行っていて、全体的に雰囲気はいいと思います」足立 「これからがんがん上げていって盛り上げていきます」深見 「1年生なのでインカレ前の雰囲気というのは初めてですが、特に4年生の先輩方が最後なので意気込み方が違うと感じています」 ――階級が異なってもアドバイスをし合うことはありますか。藤谷 「かなりあります。悩んでいる子がいたら押し付けるのではなくアドバイスを提案してあげて、それがその子によかったら取り入れてもらうようにしています」 ――ご自身の強みを教えてください。藤谷 「自分はパワーと瞬発力です」足立 「足が強いところですかね」深見 「自分はあまりパワーがない方なので、フォームが武器かなと思っています」 ――試合前のルーティンはありますか。藤谷 「いつも会場に近いホテルに泊まるのですが、そこでお風呂に少し長めに入った後ストレッチをするのがルーティンです」足立 「サウナに入ります。筋肉が柔らかくなるとかよく分からないのですが、いいらしくて入っています」深見 「行く前に心の中で『いける、いける、いける』と唱えています」 ――競技中に考えていることはありますか。藤谷 「普段から重心を意識して練習しているのと、デッドリフトの際に上半身が負けないように気をつけています」足立 「フックに力を入れるので、そこを意識しています」深見 「アップの時とかは体幹とかいろいろ意識しますが、試合のプラットに立ったらそんなこと考えている暇はないので何も考えていないです」 ――ウエイトリフティングをやっていて楽しい瞬間を教えてください。藤谷 「停滞期があってから自己ベストが出るとうれしいですね」足立 「自分よりも強い人の記録を抜かした時です」深見 「やはり新記録が出た時ですね。自分は(競技を)長いことやっているので、なかなか記録も伸びなくなってきていて。だからこそ新記録を更新した時の喜びは前の時よりも大きいです」 ――ご自身の性格はいかがですか。藤谷 「ぽけーっと生きています(笑)。あまり難しく考えず、気楽に生きています。競技に入ったらばちっと切り替えています」足立 「勝負事とかリスクがあってこそだと思いますし、そういう面白いことがしたいですね」深見 「活発ではないというか大人しいタイプですが、楽しい雰囲気は好きです」 ――インカレに向けて意気込みをお願いします。藤谷 「インカレに出るメンバーもそうですが、出ないメンバーも力を合わせて全員で試合に臨みたいと思います。個人では引退試合なので、悔いが残らないように全力で挑みます」足立 「会場のみんなが度肝を抜くような試技をします」深見 「トップバッターですが気負いしすぎず、自分の今持っている力を発揮したいです」 ――ありがとうございました。 [高橋佳菜]READ MORE -
インカレ開幕直前特集 座談会②
ウエイトリフティング 2022.11.27寒空の下で熱い戦いが始まる。11月29日から12月1日までの3日間で開催される全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)。この大会に向けてチームは技術を磨いてきた。1年間を最高の形で締めくくるために。チーム3位入賞を目標に掲げ、全国の舞台へ立ち向かう。 本特集ではインカレ登録メンバーによる生の声をお届けします。第2回は上水良介(政経4=埼玉栄)、川上直哉(政経3=尼崎工)、寺西洸士郎(営2=滑川)ら3選手による対談です。(なお、この取材は11月12日に行われたものです) ――お互いの印象について教えてください。上水 「川上は部の中でもすごく個性が強い方でみんなが少し言えないこともはっきり言うタイプです。寺西も自分の意見が強く、そこがいいところであり、駄目なところも多少あると思います」寺西 「上水先輩は物知りで、自分たちにウエイトのことに関してや日常生活でも色々なことを教えてくださいます。川上先輩はウエイトが強いのはもちろんで、ユーモアもあり、一緒に練習させていただく時もかなり楽しくさせていただいています」川上 「上水先輩は全てに貪欲で、競技に対しても日常生活の姿勢もこの部の中で一番ストイックな方という印象です。寺西はずっと部屋に引きこもって何をしているかわからないですね。練習はできているので、良いと思います」 ――インカレのメンバーに選ばれた感想を教えてください。上水 「自分はケガが続いてしまい、今回選ばれるのかなというのがありましたが、4年生として最後なので頑張りたいです」寺西 「自分は去年も出させていただいて、今年も選んでいただいて、まだ2年生ですがチームに貢献できるようにしたいです。去年はあまりできませんでしたが、今年は目標の10点を取れるように頑張ります」川上 「1、2年生と出ていて、恥ずかしい結果しか出せていないので、今回は0か100かで暴れてやろうかなと思っています」 ――インカレでの目標を教えてください。上水 「チームとしては団体3位が目標ではありますが、現実的には表彰台6位までに入れればなというところです。個人としては優勝です」寺西 「自分は10点以上取ることが目標です。調子がよければ表彰台を狙いたいです」川上 「団体は上水さんがおっしゃったように6番以内です。個人としては一番会場を沸かせる男になれたらいいなと思っています」 ――昨年度もインカレに出場しています。他の大会との雰囲気の違いを感じますか。上水 「大学の中でも一番大きな大会で他の大学もピリピリしています」寺西 「全国の大学から選ばれた選手がくるので他の大会よりもやる気が出るというか、レベルの高い選手が多いので勝ってやろうという気持ちが出ます」川上 「他の大会と違って緊張感がありすぎてピリピリするので、その中でどれだけ目立てるかです」 ――競技を行う上でのやりがいを教えてください。上水 「自分はやはり課題が解決した時などはスッキリしますし、ギリギリで勝った時はこの競技楽しいなと感じます」寺西 「自分のベストを更新できたり、大会で負けた選手に勝ったり表彰台に立てたりすると、やりがいを感じます」川上 「結果の向上はもちろんなのですが、結果に応じた周りの反応がとても温かく、応援してくれる人がいるのでそれに応えられるように頑張ることがやりがいです」 ――お互いのいいところを教えてください。上水 「川上はとても自信に満ちあふれていて、普通の人ならおじけづいていかないところもポンポンいくので、すごいなと思います。寺西は口数が少ない分、話をした時に重さがあって『確かにそうだな』と感じさせる機会が多いので周りをよく見ているなと思います」寺西 「川上先輩は自信があって、かなり練習中も自分たちを鼓舞してくれるような方です。自分達もやっていてやる気が出て、やりやすいです。上水先輩は自分が下級生で分からないことなどがあるのですが、それを優しく教えてくださいます」川上 「上水先輩は優しくて、集団生活の中で誤ったことをすることもあると思うのですが、それを自分が注意するのではなく自分で処理するという、自分から動くところに優しさが出ています。見習わないといけないです。自分はズバズバ言いますが寺西は謙虚すぎて言わないので、周りと協調性が取れているなと思います」 ――競技を続ける上での原動力を教えてください。上水 「自分はまだ1回も全国で1位になったことがなくて、いつも2位など惜しい順位が多いです。自分は1位を取るまでやめないかなと思います」寺西 「自分は記録が伸びた時に大会記録まであと何キロなのかが分かると、それがやる気につながります」川上 「応援してくれる家族や親族、ここにいる先輩後輩の応援に応えるように練習頑張れます」 ――インカレに向けて意気込みをお願いします。上水 「自分はもう個人優勝します」寺西 「自分は10点以上目指して頑張るのと、トータルで310キロ取るのが目標です」川上 「結果を出すのは絶対条件で、この大会が終わった時に『こいつ面白いな』という印象が残る試技がしたいです」 ――ありがとうございました。 [中村謙吾]READ MORE -
インカレ開幕直前特集 座談会①
ウエイトリフティング 2022.11.26寒空の下で熱い戦いが始まる。11月29日から12月1日までの3日間で開催される全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)。この大会に向けてチームは技術を磨いてきた。1年間を最高の形で締めくくるために。チーム3位入賞を目標に掲げ、全国の舞台へ立ち向かう。 本特集ではインカレ登録メンバーによる座談会の様子をお届けします。第1回は木下裕介(法4=名城)、森本圭泉(政経4=和歌山県立那賀)、坂口颯基(政経3=須磨友が丘)、青柳昌孝(政経2=川口)ら4選手による対談です。(なお、この取材は11月12日に行われたものです) ――ウエイトリフティングを始めたきっかけを教えてください。青柳 「元々体が大きくて、向いているかなと思い、高校生の時に始めました」坂口 「自分は高校の時にテニス部に入っていましたが、体育の授業の先生がウエイト部の顧問の先生で『人数足りないから入れ』と言われてそのまま入った感じです」木下 「自分は入学式で部活の顧問に、体が大きいからという理由で強制的に連れていかれて始めました」森本 「自分は父親がウエイトリフティングの指導者の方と知り合って、そこで成り行きで始めました」 ――インカレのメンバー選ばれた感想を教えてください。青柳 「自分は元々96キロ級でやっていたので、減量して出れるという感じです。89キロ級で今まで出たことがないので、初めての経験ができるというのはうれしかったです」坂口 「素直にうれしいです。インカレでは1点でも多く取れるように頑張りたいなと思います」木下 「自分の力がチームのためになるというのはうれしく思っています」森本 「自分はインカレメンバーに初めて選ばれたので人生で一番うれしかったです(笑)」 ――練習で心がけていることを教えてください。青柳 「一つの種目で3回失敗すると失格扱いになってしまうので、練習でも3本連続で失敗するのはやめようと心がけています。できるだけ試合に近い気持ちでやっています」坂口 「自分は落とさない練習を心がけています」木下 「自分も同じくです(笑)」森本 「緊張感を持って大会に向けて練習しています」木下 「いかに大会に近づいた練習ができるかですね」 ――自分の性格が競技に生きていると思うことはありますか。青柳 「失敗するのが怖いので慎重になってしまうのですが、だからこそ失格する可能性を減らせるのでその面では生きているかなと思います」坂口 「監督さんの練習メニューをやらせていただいているのですが、言われたことはきちんとやる性格なので指定された重量を挙げることはきちんと練習でこなせているなと思います」木下 「自分は調子がいい時にすごく自信がみなぎります。ウエイトはすごく気持ちが大事です。なのでそのようなところでネガティブにならないです。触ったことがない重量は怖いですが、自信を持って挑める性格には助けてもらっていると思います」森本 「僕は1人が好きなので個人競技の方が向いているなと思います」 ――競技に取り組む上での原動力を教えてください。青柳 「自分は基本的に下に負けないというよりは強い人を追いかけるのが好きです。同じプラットに先輩がいらっしゃいますがかなり強くて、追いつくのは無理かもしれませんが差を縮めていきたいと考えています。それが原動力です」坂口 「自分は後輩が練習を頑張っている姿が原動力です。記録が近い後輩がいて、その子が練習を頑張っていると自分も頑張らなきゃなという感じでやっています」木下 「みんなが頑張っているので自分も頑張ろうと思えます」森本 「親や高校時代の顧問とかにも応援してもらっているので、そこが原動力かなと思いますね」 ――明大の選手の中でインカレで期待している選手を教えてください。木下 「主将(藤谷柊・政経4=和歌山県立那賀)と川上(直哉・政経3=尼崎工)くんや上水(良介・政経4=埼玉栄)はポイントゲッターです。3位以上で結構点を取ってきてくれるので期待しています」青柳 「2年の寺西(洸志郎・営2=滑川)です。最近すごく力をつけていてライバルでもあります」坂口 「自分も寺西です。階級を上げたんですよ。階級を上げた途端に爆発して記録を上げて、この前の試合でもいい記録を出していました。今回のインカレでも何かしてくれるのではないかと期待しています」森本 「自分は木下です。本番に強いので期待値は結構あるかなと思います。想像以上のことをやってくれるかなと思います」 ――インカレに向けて意気込みをお願いします。青柳 「具体的な数値で言えば、スナッチ130キロ、ジャーク150キロというのが最低ラインだと思っています。ただ自分の目指している数値では僅差になったときに追いつけないし、勝手に限界を決めてしまうと追いつけないことがあるかもしれないので、ある程度余裕を持って上を目指したいです」坂口 「61キロ級で出る選手は自分より強い選手ばかりです。3本目で点数を取れるようにしたいので、しっかりと決めていって点数を取れるようにしていきたいと思います」木下 「自分は事前のランキングのようなもので厳しいところにいるので、いかにチームのために点を取れるかというところで死ぬ気でやってこようと思います」森本 「初めて出場する最初で最後のインカレなので、点を取れるようにしたいです」木下 「団体としては3位が目標です」 ――ありがとうございました。 [豊澤風香]READ MORE -
上水が好記録も目標及ばず 悔しい5位に/東日本大学対抗選手権
ウエイトリフティング 2022.07.12団体3位以上を目標に掲げて挑んだ東日本大学対抗選手権。明大からは10人の選手が出場した。5月に行われた全日本学生個人選手権で表彰台入りを果たした上水良介(政経4=埼玉栄)が、今大会でも89キロ級で優勝と結果を残す。しかし団体では5位。目標には届かず、課題を残した大会となった。 ◆7・8~10 第50回東日本大学対抗選手権(日大生物資源科学部体育館)▼55キロ級 深見 5位(S95 J114 T209) 深田 7位(S86 J100 T186)▼61キロ級 坂口 5位(S90 J120 T210)▼73キロ級 森本 8位(S106 J135 T241)▼81キロ級 足立 5位(S125 J150 T275)▼89キロ級 上水 1位(S130 J168 T298) 道畑 7位(S116 J146 T262)▼102キロ級 川上 4位(S144 J175 T319)▼109キロ級木下 5位(S126 J155 T281)▼+109キロ級 藤谷 3位(S125 J163 T288)※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル 大会初日、明大からは3人の選手が出場した。注目は5月の全日本個人選手権で1年生ながら表彰台に登った深見健(政経1=安曇川)。しかし上位の壁はまだまだ厚かった。結果は10人中5位。他の2人も表彰台には届かず。2日目以降に期待がかかる結果となった。 初日の流れを挽回しようと臨んだ2日目。圧巻の記録を残したのは上水だった。スナッチは3本中1本のみの成功だったがそれでも1位。「かなり完成度が高くできた」(上水)とジャークは全て成功し、優勝とチームに貢献する結果をもたらした。そして今回藤谷柊主将(政経4=那賀)が上水と共にMVPに選んだのが足立涼馬(法3=舞子)だ。「調子は良くなかったが、試合でベストを尽くしてくれた」(藤谷)。本調子ではない中でも自身の力を最大限に発揮し、14人中5位。勢いづいたままバトンは最終日に渡された。 団体の最終順位が決まる大会3日目。102キロ級では大会新記録が続々と更新される中、川上直哉(政経3=尼崎工)も食らいつく。自己新記録をスナッチでは4キロ、ジャークでは5キロも更新する大健闘。「これ以上ない試合で大満足」(川上)と確かな感触があった。最後に登場したのは主将の藤谷。ジャークは1本目を確実に取り2本目以降で記録を伸ばそうとするも作戦ははまらず。3位入賞と明大勢として優秀の美を飾ったが、「もっと高い表彰台に乗ることが目標」(藤谷)と慢心はしない。 明大は目標の3位以内には及ばず悔しい総合5位という結果に。どの選手も口から出るのは課題点ばかりだった。チームはすでに全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)に照準を合わせている。「後輩も育成して全体で記録を伸ばしたい」(藤谷)。チームの団結力がさらに深まる大会となった。 [高橋佳菜] 試合後のコメント藤谷――試技を振り返っていかがでしたか。 「スナッチもジャークも良くなかったので、これから練習に励んで記録を伸ばしたいです」 ――チームの雰囲気はいかがですか。 「みんなが選手を応援するような良い雰囲気です」 上水――試合を振り返っていかがでしたか。 「結果として(個人で)優勝できて良かったです。みんなのサポートのおかげで優勝できました」 ――今後の意気込みをお願いします。 「インカレでは全部優勝してチームに貢献したいです」 川上――収穫はありましたか。 「上位選手と接戦だったのは自信になったので、次は圧勝で優勝できるようにしたいです」 ――次に向けて一言お願いします。 「インカレでは表彰台を取りつつ、優勝を狙っていきます」READ MORE -
気持ち新たに躍動! 3人が表彰台へ/全日本学生個人選手権
ウエイトリフティング 2022.06.12暖かな春にふさわしい吉報が届いた。全員が気持ちを新たに挑んだ今大会。初日、ルーキーの深見健(政経1=安曇川)が初めての大舞台で総合3位という記録を残した。その流れに乗って2日目には3月の全日本学生選抜選手権で好成績を残した上水良介(政経4=埼玉栄)が総合2位。最終日には川上直哉(政経3=尼崎工)が総合3位とそれぞれ表彰台入りを果たす。結果が振るわなかった選手も含め、次につながる大会となった。(※写真は明大ウエイトリフティング部提供です) ◆5・13~15 第68回全日本学生個人選手権(はびきのコロセアム)▼55キロ級 3位 深見(S94 J119 T213) 5位 坂口(S88 J115 T203)▼61キロ級 7位 加藤(S101 J105 T206) 森本 記録なし▼81キロ級 6位 足立(S124 J152 T276)▼89キロ級 2位 上水(S136 J165 T301)▼102キロ級 3位 川上(S137 J168 T305) 寺西 記録なし▼109キロ級 5位 木下(S123 J148 T271)▼+109キロ級 4位 藤谷(S127 J171 T298)※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル ルーキーが輝かしい記録を残した。明大ウエイトリフティング部として初めての大会。「緊張もあったが、自分の力を出し切って頑張ろうと思った」(深見)と、スナッチの1本目から全体1位となる94キロを挙げることに成功。しかし続く2本目、98キロに挑むも踏ん張ることができなかった。その後他の選手に記録を塗り替えられ、スナッチ終了時点で3位に付ける。この結果に深見は「体重管理がうまくできていなかった」と悔しさをにじませた。スナッチの無念を晴らそうと臨んだジャークでは1本目、2本目と順調に記録を伸ばし、自己ベストに次ぐ119キロを拳上。3本目には記録更新を目指し121キロに果敢に挑むも、最後に油断してしまった。静止直前で踏ん張れず失敗してしまい、自己ベスト更新とはならず。それでも「以前よりフォームは良くなってきている」と確かな収穫があった。今大会の自己採点は60点と課題を残す形にはなったものの、1年生では唯一の表彰台となる総合3位。幸先の良いスタートを切った期待の新人に今後も目が離せない。 「今度こそは1位を取りたい」(上水)。と全日本学生選抜選手権で総合3位だった悔しさを胸に意気込んで挑んだ上水。得意のスナッチでは1回目の試技で全体トップの130キロを記録。しかし2回目の試技で134キロを失敗してしまい、優勝するには自己ベスト以上の記録が必須に。それでもプレッシャーを感じさせない安定した様子で成功。下ろした瞬間、両手のガッツポーズで喜びが溢れ出た。総合優勝を狙い、苦手とするジャークでは背筋力と上げる時の姿勢を改善して練習に励んでいた。しかし大会前に腰のけがに襲われてしまう。2回目の試技で失敗し、腰の影響もあり練習であげていなかった165キロを成功させるため覚悟を決める。上水の思いの強さに身体が応え、成功。だが当初の予定より記録は伸ばせず、トータル1キロ差で優勝を逃してしまった。それでも「次の大会はメリハリのある練習を意識し、両種目、トータル全て1位を取れるように頑張る」と、すでに前を向いている。 試合前には、「記録は狙わないで、自分の試技をできればいいなと思っていた」と目標を掲げていた川上。昨年度12月のインカレが終わってから、5月の個人戦に絞って目指して調整してきたため今大会は調子が良かったと語った。スナッチでは1回目の試技を失敗してしまったが、すぐさま修正して2位の好位置に付ける。ジャークでは1回目の試技を成功するも、5キロ上げた2回目の試技を失敗してしまい、流れを作れず。この失敗を「いつもより調子が良かったので、記録を狙っていこうと自分にプレッシャーをかけすぎた」と振り返った。上位につけるには絶対に失敗できない3回目。挙げる気持ちが十分にあった川上は重量を上げることを監督に志願し、168キロを無事に成功させた。「調子の良さに慢心していた」と結果には満足していないが、上位の選手との〝差〟を埋めるために余念はない。 [杉田凜、高橋佳菜] 試合後のコメント上水――1キロ差で優勝を逃してしまった原因を教えてください。 「試合の2週間ほど前に練習できないほど腰を痛めてしまったのが大きな原因です。当初の予定だと5キロから10キロ上を取れる予定だったので、自分の管理不足です」 ――最上級生として意気込みをお願いします。 「インカレで団体3位が目標なので、チーム一丸となって全員で記録を伸ばして、結果を残したいと思います」 川上――スナッチの失敗から切り替えることができた要因を教えてください。 「1回目は勢いが余って落としてしまったので、慎重に挙げる気持ちで挑みました。思い通りの試技ができて良かったです」 ――これからの目標を教えてください。 「7月に東日本大学対抗選手権があるので頑張っていきたいです。全日本インカレでは優勝争いできるように力を付けていきたいです」 深見――明大勢1年生で唯一の表彰台ですがいかがですか。 「大学に入って初めての試合で3位には入りたいと思っていたので、記録的にはあまり納得はいってないですが順位的にはうれしかったです」 ――これからの試合ではスナッチとジャークそれぞれ何キロを目指しますか。 「世界ジュニアの基準記録がトータルで223キロなので、スナッチ101キロ、ジャーク122キロでいち早くその重量を取りたいです。年内にはスナッチ105キロ、ジャーク130キロを目標に頑張っていきたいと思います」READ MORE -
上水が2位で表彰台に 新体制の幕開けだ!/全日本学生選抜選手権
ウエイトリフティング 2022.03.07各階級のランキング上位10人がエントリー可能である全日本学生選抜大会。ハイレベルな戦いに明大からは、上水良介(政経3=埼玉栄)と藤谷柊(政経3=那賀)が出場した。上水は落ち着いた試技を見せ、総合2位で表彰台に。一方で藤谷は総合6位と悔しさが残る結果となった。 ◆3・5〜6 第18回全日本大学選抜選手権(上尾市総合スポーツセンター)▼89キロ級 2位 上水(S131 J161 T292)▼+109キロ級 6位 藤谷(S120 J167 T287) 新体制となり、初めて行われた今大会。上水は最上級生としての意地を見せつけた。スナッチ1本目は、エントリーよりも1キロ増やした状態の126キロに挑戦。それでも落ち着いて立ち上がり、成功してみせた。続く2本目は131キロを成功させ、安定した試技を披露。そしてラスト3本目。挙げれば大会新記録となる136キロへの挑戦を決意する。しかし、踏ん張るものの立ち上がることができず。「取れたのに落としてしまったことが悔しかった。大会記録は一瞬でも塗り替えてみたかった」。床に手を突き、悔しさをあらわにした。 スナッチ2位で迎えたジャーク。1本目、2本目は順調に成功。167キロに挑戦した3本目は、持ち上げることができなかった。「最近苦手だったジャークは、練習不足が見えてしまった」。ジャークは3位で競技を終えた。 反省点もあったものの、総合2位で表彰台に登った上水。「結果的に2位が取れたのでチーム的にも良かった」。個人としても明大としても自信につながる結果となった。また対照的に今大会では力を振るうことのできなかった藤谷は6位に終わり「納得のいく試合ではなかった」と悔しさをにじませた。総合2位になった上水の今年度の目標は、「個人戦もインカレも1位で大学に貢献したい」(上水)。最上級生としてチームを引っ張っていく2人に今年度も目が離せない。 [豊澤風香] 試合後のコメント上水――今試合は100点満点中何点でしたか。 「スナッチは80、90点くらいでジャークは20点くらいです。トータルだと50点くらいですね」 ――全日本学生新人選手権はご覧になっていていかがでしたか。 「結果が出た選手もいていいなと思いましたが、思うように結果を出せなかった選手を見ているともう少し頑張れたのではないかと思いました。自分も上級生なのでもう少し指導をしないといけないと思いました」 藤谷――今回の大会を振り返ってみていかがでしたか。 「納得のいく試合ではなかったですね。スナッチに関しては元々インカレが終わってからは調子が悪くて、これから調子を上げていこうと思っていたのですが、ジャークに関してはインカレが終わった直後から調子が良くて、今日は5キロ下からのスタートで調子が良いなりにきれなくて。そこがやはり課題点なので、最後刺せるように上半身の筋トレをもっとしていこうと思います」 ――今後の意気込みについてお願いします。 「次は自己新記録を出せるように更に頑張って行きたいと思います」READ MORE -
足立と木下が準優勝!若き紫紺が成長誓う/全日本学生新人選手権
ウエイトリフティング 2022.03.05若き力が試された。2日間にわたって繰り広げられた今大会では、各大学下級生が多く、フレッシュな面々が名を連ねた。その中で、明大は81キロ級の足立涼馬(法2=舞子)と102キロ級の木下裕介(法3=名城大付)が準優勝。しかし、9選手が出場したものの表彰台はその2人のみと、少し物足りなさを感じる結果に終わった。 ◆3・3〜4 第66回全日本学生新人選手権(上尾市スポーツ総合センター)▼55・61キロ級 4位 加藤(S100 J108 T208) 5位 坂口(S87 J118 T205)▼67キロ級 5位 佐藤(S97 J121 T218)▼81キロ級 2位 足立(S121 J149 T270)7位 森本(S105 J130 T235)▼89キロ級 道畑 記録なし(S116 J0 T0)▼96キロ級 6位 青柳(S115 J146 T261)▼102キロ級 2位 木下(S125 J150 T275) 4位 寺西(S116 J150 T266)※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル 明大勢が次々と苦しむ中、足立は動じることなく銀メダルを手にした。「今日の目標は5月に行われる個人戦の基準をクリアすること」。試合前から今大会に照準を合わせるのではなく、次戦に目を向けていた足立。目標を達成するためにも、表彰台に入るためにも重要であったジャークの2本目。重圧がかかる場面で動じることなく、冷静に149キロを拳上。試技を通して冷静沈着に見えたが、上位3人の激しい順位争いに「自分以外は1年生、年下には負けられない」とポーカーフェースの裏側に、確かな闘志を感じさせた。結果的には3本目を失敗してしまい2位に終わったものの、目標には到達。個人戦に向けては「レベルは高くなるが、少しでも高い順位で終えるために新記録に挑戦していきたい」とさらなる進化を誓った。 来年度ラストイヤーを迎える3年生も意地を見せつけた。スナッチで2人が大会新記録を更新するというハイレベルな争いの中で木下が2位で見事に表彰台入り。それでも「色々反省点があるので詰めていかないといけない」と、優勝できなかったことを悔んだ。「最後の年は、全日本大学対抗選手権(以下インカレ)で明大のために活躍したい」。自分自身の願いのために、日々努力を続ける。 全9選手が出場し、表彰台が二つのみと完全に満足のいく結果を残すことはできなかった明大。結果を残した2人も決して慢心している様子はない。よりレベルが高いインカレで結果を残すために。新たな世代が最初の一歩を踏み出した。 [中村謙吾] 試合後のコメント木下――課題として上げられた集中力は今後どのようにして改善していくでしょうか。 「普段の練習から試合と同じように100%落とさないように意識をして、練習と試合を同じように取り組んでいくことが大事だと思います」 ――来年度の目標と意気込みをお願いします。 「来年度、自分は最後の年なので、インカレで上位に入れるように明治に点を入れられるように成長していきたいと思います」 足立――本日の試技を振り返っていかがでしたか。 「アップの時に調子が悪かったのですが、セコンドの二人に背中をたたかれたり、試合と関係のない話をして、緊張がほどけて硬い動きが取れました。そのおかげで、いい動きができたと思います」 ――本大会に向けてはどのような調整をされましたか。 「5月に個人戦があり、その標準記録であるトータル260キロを超えるために頑張ってきました。今回、270キロ挙げられたので個人戦には出られると思うので目標は達成しました」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1952年創部。練習は週5回、和泉キャンパス体育館内で行う。創部当時は、全国の大学で最初の体育会ウエイトリフティング部として注目された。以来、五輪入賞者を多く輩出。さらには全日本団体インカレ優勝多数を誇る古豪である。個人戦では、他大学の競技力も上がっている中、全日本インカレ入賞を果たしている。チームのモットーは〝質実剛健〟、〝文武両道〟。己の体と日々向き合いながら地道な練習にひたすら励んでいる。まずは一人一人の自己ベスト更新、そして個人戦、団体インカレでの上位入賞を目指している。