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無念の敗北 上杉・篠谷組ベスト8に終わる/全日本総合選手権
バドミントン 2022.12.28大会も4日目を迎え、各種目の準々決勝が始まった全日本総合選手権(以下、全日本総合)。上杉杏(商4=埼玉栄)・篠谷菜留(NTT東日本)組は、因縁の相手に雪辱を果たせずベスト8で今大会を終えることとなった。 ◆12・25~30 全日本総合選手権(武蔵野の森総合スポーツプラザ)▼女子ダブルス 上杉・篠谷組――ベスト8 ここまで快調に勝ち星を重ねて迎えた準々決勝。相手は今年5月から6月にかけて行われた日本ランキングサーキット大会(以下、ランサー)で、同じく準々決勝で対戦した大竹・髙橋組(BIPROGY)。ランサーではファイナルゲームまでもつれたものの、惜しくも上杉・篠谷組が敗北を喫している。リベンジに燃える上杉・篠谷組は第1ゲーム序盤からストレート勝負でポイントを量産。「いい形で攻めることができていた」(篠谷)。シャトルを左右に振られ、相手に翻弄(ほんろう)される場面もあったが、5連続ポイントなどでリードを保つ。第1ゲーム後半からは相手のミスも引き出し、ゲームを優位に進めるが差を引き離すことができない。徐々に追い付かれ、ジュースまでもつれ込む。最後の2点は相手の力のあるスマッシュをうまく返せず、21-23で第1ゲームは落とす結果となった。 第2ゲームは開始から交互にポイントを取り合う展開に。9-11でインターバルを迎え、切り替えたいところだったが、なかなか展開を変えることができない。後半はネット際のプレーがうまくはまらず、相手に流れを渡してしまう。「1ゲーム目に逆転されてから、そのままの流れでいってしまった」(上杉)。終盤には連続得点を許し、自分たちのバドミントンをさせてもらえず、14-21でゲームセットとなった。 明大から出場した選手は全て敗退し、4年生は最後の大会の幕を閉じた。全日本大学選手権をはじめ、いくつもの大会で旋風を巻き起こしてきた4年生。今後はそれぞれの進路での活躍に期待したい。そして、今回出場したルーキー・宮下ら下級生たちが先輩の意思を受け継ぎ、来年度の明大を引っ張っていく。 [桑原涼也] 試合後のコメント上杉――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 「ランサーでやっている相手だったので、リベンジとして今日は臨みました。1ゲーム目で差が離れていたところからランサーのように逆転されてしまって、そのままの流れで2ゲーム目もいかれてしまい、自分たちの力が出し切れなかったなと思います。課題がたくさん見えた試合だったのかなと思います」 ――今後に向けての意気込みをお願いします。 「全日本総合はもう終わってしまったのですがこれから社会人になるということで、まだ大学生ですがその間に力を付けて、社会人1年目からしっかり結果を残せるような選手になりたいなと思います」READ MORE -
上杉・篠谷組準々決勝進出 武井・遠藤組無念の敗退/全日本総合選手権
バドミントン 2022.12.27大会3日目を迎え、各種目の本選2回戦が行われた。上杉杏(商4=埼玉栄)が女子シングルスで敗退となったものの、女子ダブルスでは快勝し準々決勝進出を決めた。男子ダブルスでは、武井優太(商4=埼玉栄)・遠藤彩斗(政経4=埼玉栄)組がストレート負けを喫し今大会を終えた。 ◆12・25~30 全日本総合選手権(武蔵野の森総合スポーツプラザ)▼女子シングルス 上杉――2回戦敗退▼女子ダブルス 上杉・篠谷組――3回戦進出▼男子ダブルス 武井・遠藤組――2回戦敗退 女子シングルス2回戦は日本A代表の大堀彩(トナミ運輸)との対戦となった上杉。第1ゲームは両者譲らぬ展開を見せる。上杉のキレのあるアタックが決まるも、きわどいコースをついたショットを受け返球に苦しむ場面も見られた。19―21で第1ゲームを奪われ、続く第2ゲームではラリーの序盤から果敢に攻めていく。中盤には8点差をつけられたが、攻めのスピードを上げ4連続得点。「最後の方は反応もできてしっかりラリーができた」と、粘り強い試合を展開した。15―21で結果は敗退となったが「向かっていく気持ちでシングルの試合を楽しめた」と振り返った。 (写真:ダブルスを戦う上杉) シングルスの試合を終えた約3時間半後に女子ダブルス2回戦に臨んだ上杉。高校生ペアの原菜那子・玉木亜弥組(四天王寺高)との対戦を「しっかり勝ち切る」ことを目標に挑んだ。長いラリーも制し、終始ミスの少ないプレーで得点を量産。21―13、21―4で準々決勝進出を決めた。 (写真:冷静にプレーする武井) 武井・遠藤組の2回戦の相手は山下恭平(NTT東日本)・緑川大輝(早大)組。序盤に点差をつけられ、自分たちのプレーを出し切れないままゲームが進む。球に食らいつく中で、遠藤から武井に対する「頑張れ」の掛け声が響いた。武井の緩急をつけた攻撃が功を奏す場面や低空の速いラリーを制する場面もあったが、相手のプレーに及ばず。第1ゲームを13―21で落とし迎えた第2ゲーム。「シャトルが飛ばなかったが、そのときに無理に攻めてしまった。もっと違うやり方があった」(武井)。勢いを増した相手のプレーや環境に対応し切れず。最後まで粘りを見せるも、健闘むなしく8―21で敗北となった。 (写真:試合後には悔しさをにじませた遠藤) 4年生にとって明大を背負って出場する最後の大会である全日本総合選手権。相手の強さに押されても、最後まで気持ちを切らさず戦い抜く姿があった。「たくさん応援してくださる人がいて、勝たなければいけないところで勝てず申し訳なかった」(遠藤)。味わった悔しさは大きいが「1年間また一から頑張っていきたい」(武井)と、悔しさを力に変えて新天地へと向かっていく。女子ダブルスの準々決勝を控える上杉は「一つでも多く勝ち進んでたくさん試合をしたい」と、相手に向かう気持ちを胸に突き進む。 [守屋沙弥香] 試合後のコメント上杉――これまでのシングルスの競技生活を振り返っていかがですか。 「小学生、中学高校でもシングルスをメインでやってきて、最後のインカレで優勝することができましたし、こういった大きな舞台でいいプレーができたかなと思うのでいい締めくくりにはなったかなと思います。まだ分からないのですが、これからはダブルスをメインにやっていこうと思っているので、今回が区切りになりそうです」 ――シングルスの試合中に悔しい表情も見られましたが、気持ちとしてはいかがでしたか。 「向かっていく気持ちだけだったので、シングルスの試合を楽しんでできました。練習不足ということもあって勝ち切れないのが(試合を)やったらやったで悔しくて、悔しい気持ちもあったけど楽しい試合だったなと思います」 遠藤――今日の試合を振り返っていかがですか。 「勝ちたかっただけに悔しいです。やり方ももっとあったと思いますし、プレーの幅がまだまだ狭かったなと思います」 ――試合に入る前はどのような気持ちでいましたか。 「もちろん相手が強いことも分かっていましたし、その中でも立場と言いますか、明治で出る最後の大会だったり、応援してくれている人がたくさんいることも分かっていて、その人たちに応えるためにもしっかり勝たなければいけないところでしたが勝てなかったので、応援してくれていた方々に申し訳なかったなと思います」 武井――来年の目標を教えてください。 「社会人になって結果が大事になってくるので、国内の大会もそうですが、B代表に入れて海外の大会を回れるならそれも今年以上にまた頑張りたいと思っています」READ MORE -
本戦開幕 上杉、武井・遠藤組が初戦突破/全日本総合選手権
バドミントン 2022.12.27全日本総合選手権(以下、全日本)の本戦が始まり、明大からは4人が出場した。女子のエース・上杉杏(商4=埼玉栄)はシングルス、ダブルスともに勝利。男子ダブルスの武井優太(商4=埼玉栄)・遠藤彩斗(政経4=埼玉栄)組も初戦を突破し、それぞれ2回戦へと駒を進めた。 ◆12・25~30 全日本総合選手権(武蔵野の森総合スポーツプラザ)▼男子シングルス 宮下――1回戦敗退▼女子シングルス 上杉――2回戦進出▼男子ダブルス 武井・遠藤組――2回戦進出▼女子ダブルス 上杉・篠谷組――2回戦進出 10月に行われた全日本学生選手権(以下、インカレ)の女子シングルスで優勝した上杉。高校生から社会人までの選手が集う今大会でも、上々の滑り出しを見せた。まずはシングルス。「ダブルスメインに練習していてシングルスはあまり練習できていなかった」と不安を残しつつも序盤から順調にポイントを奪う。終盤、18―12から連続ポイントを許して追いつかれても「焦らずしっかり我慢していけば点を取れる」と落ち着いてプレーを続けた。リードを守り切り、第1ゲームを21―19で先取。第2ゲームでも「ラリーを我慢して1本ずつ取れればいい」という言葉通りにポイントを重ね、21―16で勝利した。続くダブルスも予選を突破した勢いそのままにストレート勝ち。ペアを組む篠谷(NTT東日本)に声を掛けられながら、いいコンビネーションを見せた。「4年間で頑張ってきたことや大変だったことなど思い出がいろいろある。明治大学を背負って出るのは最後なのでいい戦いをしたい」と次戦以降への意気込みを語った。 男子シングルスではルーキーの宮下怜(政経1=埼玉栄)が出場するも17―21、16-21で惜しくも敗退。インカレ連覇の王者・男子ダブルスの武井・遠藤組はストレート勝ちで初戦突破。昨年度のベスト4という成績を超えるべく、好スタートを切った。3選手が1回戦を勝ち抜いた明大。次戦以降もその強さを見せつける。 [髙本都] 試合後のコメント上杉――今日の試合で良かったところや収穫はありましたか。 「少し風があるコートだったのでそこを考えて修正できたのは良かったと思います」 ――今大会の目標をお願いします。 「ダブルスはとりあえずベスト8を突破して、B代表というレベルの戦いに挑戦していけるように頑張りたいです。シングルスはもしかしたら自分のバドミントンの中では最後の大会になるかもしれないので、やってきたことを全部出してケガなく終われればいいなと思います」 READ MORE -
全日本総合開幕 上杉・篠谷組が本選へ/全日本総合選手権
バドミントン 2022.12.26年内最後かつ最大の大会である全日本総合選手権(以下、全日本総合)が開幕した。初日の予選、明大からは今年度の全日本大学選手権(以下、インカレ)でベスト8に入った岡田侑生(政経4=高松商)・農口拓弥(農4=福井工大福井)組とインカレのシングルスで優勝した上杉杏(商4=埼玉栄)がダブルスで出場。上杉は予選を勝ち抜き、26日から行われる本選に駒を進めた。 ◆12・25~30 全日本総合選手権(武蔵野の森総合スポーツプラザ)▼女子ダブルス予選 上杉・篠谷組――本選進出 ▼男子ダブルス予選 岡田・農口組――予選敗退 「相手は格上で自分たちのやりたいプレーができなかった」(岡田)。インカレでベスト8に入り、出場が決まった今大会。予選の相手は実業団の馬屋原・村本組(ジェイテクト)だったが、相手のスマッシュに押され第1ゲームを落とす。「準備不足だった」(農口)。帰省などの影響で、短い期間での調整を余儀なくされた岡田・農口組。第2ゲームでは勢いに乗った相手に連続ポイントを許す。終盤の反撃も及ばず、2人は大学最後の大会を終えた。それでも「岡田と組むのもこれが最後なので、最高の舞台でできたのが良かった」(農口)と充実の表情を見せた。 進路先であるNTT東日本の篠谷とペアを組み、女子ダブルスに出場した上杉。「初戦で少し緊張もしていたが、出だしから足も動いていて落ち着いてできた」(上杉)。コンビネーションがかみ合い、第1ゲームを21―6で先取。第2ゲームでは「焦りが出た」(上杉)というものの、篠谷のカバーも随所に見られ相手に差を詰めさせない。21ー15で勝ち切り、本選への出場を決めた。「一つでも多く勝ってたくさんコートに立てるように、ということを意識して臨んでいる」(篠谷)。国際舞台で数々の実績を残し、大舞台での経験も豊富な先輩と共に日本一を目指す。 26日からはいよいよ本選が始まる。インカレ連覇の武井優太(商4=埼玉栄)・遠藤彩斗(政経4=埼玉栄)組や、ルーキーで優勝を果たした宮下怜(政経1=埼玉栄)も登場。明大バドミントン部の強さを、全日本総合でも証明する。 [桑原涼也] 試合後のコメント上杉――今後への意気込みをお願いします。 「シングルスは自分の持っている力を出し切って、ケガなく終わらせたいと思います。ダブルスは篠谷さんと一つでも多く勝って、いい結果を残せるように頑張ります」 岡田――インカレが終わってからどのように過ごしていましたか。 「地元に帰っていたので、そこで高校の練習に行ったりしてリフレッシュはできました」 ――大学4年間を振り返っていかがですか。 「明治に入って最初は付いていくのに必死でしたが、4年間しっかり付いていって勝てるようになったので、成長できたと思います」 農口――今日の試合を振り返っていかがですか。 「格上の相手だったので、自分たちができることをしようと思って試合に臨みました。自分たちのミスも多くて、決められるところも決められなかったので駄目だったかなと思います」READ MORE -
インカレ3冠達成! 武井・遠藤組、宮下、上杉が個人戦優勝/全日本学生選手権
バドミントン 2022.10.20最終日を迎えた全日本学生選手権(以下、インカレ)。個人戦各種目の準決勝と決勝が行われ、明大勢が優勝を独占する快挙が巻き起こった。武井優太(商4=埼玉栄)・遠藤彩斗(政経4=埼玉栄)組が男子ダブルス、宮下怜(政経1=埼玉栄)は男子シングルス、上杉杏(商4=埼玉栄)は女子シングルスで優勝を果たした。◆10・14~20 全日本学生選手権(小瀬スポーツ公園体育館他)▼男子ダブルス 武井・遠藤組――1位▼男子シングルス 宮下――1位▼女子シングルス 上杉――1位 武井・遠藤組は準決勝で滝口・川島組(中大)と対戦。点差はほとんど開かないものの、リードされる場面はなく第1ゲームを21―18で先取。続く第2ゲームも、スマッシュを駆使し2人で攻め込み21―18で勝利。 決勝の相手は、昨年度の決勝戦と同じく緑川・町田組(早大)。「手の内は十分知れている相手だったので、しっかりと対策することができた」(遠藤)。得点を重ねていき21―14で第1ゲームを取る。だが、第2ゲーム序盤で相手を追いかける展開に。5-5で追い付くも、スマッシュで後ろに追いやられ、なかなか優位に立てず。9―11でインターバルに入った。「自分たちがミスしなければ勝てる相手」(武井)と、相手の攻めの姿勢には動じず、試合再開後は自分たちが果敢に攻めていく。力強いスマッシュと粘りのレシーブを繰り返し、得点を量産。13―13で相手に並ぶ。時には緩急をつける、低空戦に持ち込むなど、自分たちのプレーを発揮。21―19で勝利し、インカレ個人戦2連覇を果たした。(写真:昨年度、今年度個人戦で優勝し2連覇した武井・遠藤組) 初めてのインカレで着実に勝ち進め、準決勝に臨んだ宮下。対する相手は阿部(日大)。一度負けている相手であり、リベンジする気持ちで相手に向かっていく。「とにかく攻めてくる相手で、球が速くやりにくい相手だった」(宮下)。だが、21―14、21―18で決勝進出を決める。 決勝の相手は野田(日体大)。第1ゲームは後半で追い上げを図り、21―19で先取。しかし、第2ゲームでは18―21で競り負けてしまう。緊張感のある中で迎えた勝負の第3ゲーム。前半では徐々に点差を詰めていくも、相手に及ばず悔しさが声になって表れる。攻められている時は必死に食らいつき、スキを逃さず上からのショットを確実に決め、相手に追い付くことに成功。そこから互いに譲らない展開で20―20に。激戦の末、22―20で宮下が優勝をつかんだ。(写真:男子シングルス優勝の宮下) 上杉はダブルスでベスト32に終わり、悔しさをぶつけるつもりでシングルスに挑んだ。準決勝の相手は高校の同期である吉田(早大)。ラリーを続けて大きな展開をつくって攻め、点数を決めていく。21―15、21―17で決勝進出を決めた。 同期の粕谷紗希(営4=錦城)、木村早希(文4=青森山田)がコート脇で見守る中、迎えた決勝。栗原(筑波大)との対戦は体力勝負となった。「1ゲーム目からラリーの長い展開が多く、本当に苦しい場面が多かった」(上杉)。第1ゲームは22―20で勝ち切る。第2ゲームでは、相手のアタックに翻弄(ほんろう)される場面が見られた。狙いを定めた攻撃を受け、返球し切れず。体勢が崩れても転倒しても、弱気にならず戦い続けた。結果は16―21で第3ゲームにもつれ込む。負けられない気持ちを胸に挑んだファイナルゲームでは、序盤で6点連取し流れをつくる。「攻め急がずに自分のプレーを出していった」(上杉)。相手を前後に動かし、攻めるところでは正確に決めて得点を重ねる。疲れがある中でも、自分に有利になるような展開をつくり出し、21―14で勝利。優勝を決めた上杉は、同期と抱擁を交わし喜びを分かち合う。団体戦や個人戦ダブルスで味わった悔しさをバネに、最後のインカレ個人戦で有終の美を飾った。(写真:女子シングルス優勝の上杉) 今年度のインカレ団体戦では男女ともに団体優勝を目指していたが、その思いはかなわなかった。だが、気持ちの切り替えを図り、多くの部員が個人戦を戦い抜いた。4年生の武井・遠藤組と上杉は負けられない気持ちを糧に、1年生の宮下は相手に向かっていく気持ちを糧に勝利を重ね、優勝をつかみ取った。男子ダブルス、男子シングルス、女子シングルスでの3冠達成という快挙を成し遂げた明大。来年度もさらなる快挙を見せてくれるに違いない。[守屋沙弥香] 試合後のコメント遠藤――第3ゲームまでもつれ込む展開もありましたが、どのように乗り越えましたか。 「正直、勝たないといけいけないというのがあって、そこを勝たなければいけないではなく勝ちたいという気持ちに切り替えて二人でできたのが良かったかなと思います」 武井――優勝しての率直な感想をお願いします。 「狙っていた優勝だったので緊張する部分もあって危ない試合もありましたが、最後は優勝できて良かったです」 上杉――接戦だったと思いますが、いかがでしたか。 「体も少しきつかったのですが、最後まで自分の力を出し切ろうという思いと、後ろに同期がいたので、4年間の思いを自分が全てぶつけるんだという気持ちでできたので、本当に苦しい場面が多かったですが粘り切れて良かったです」 宮下――決勝戦の相手のプレーの印象を教えてください。 「ヘアピンがすごくうまかったので、ヘアピンから崩されないようにロブを意識してできたのが勝利の要因だと思います」 ――今後の意気込みをお願いします。 「1年生で優勝できたので、この先も優勝できるように頑張ります」READ MORE -
武井・遠藤組、上杉、宮下が準決勝に勝ち進む/全日本学生選手権
バドミントン 2022.10.19団体戦で存在感を見せた明大は、個人戦でも多くの選手がベスト16以上に勝ち残った。中でも男子ダブルスの武井優太(商4=埼玉栄)・遠藤彩斗(政経4=埼玉栄)組、男子シングルスの宮下怜(政経1=埼玉栄)、女子シングルスの上杉杏(商4=埼玉栄)は実力通りの力を見せ、準決勝へ進出。優勝に向け、残り2戦を戦い抜く。 ◆10・14~20 第73回全日本学生選手権(小瀬スポーツ公園体育館他)▼男子シングルス 宮下――準決勝進出 武田――ベスト16 本田――ベスト16▼女子シングルス 上杉――準決勝進出▼男子ダブルス 武井・遠藤組――準決勝進出 農口・岡田組――ベスト8 山下・荻原組――ベスト16▼女子ダブルス 中村・本田組――ベスト16 男子シングルスの武田航太(政経2=埼玉栄)は4回戦で小川(法大)と対戦。序盤から相手の力強いスマッシュに押され、流れをつかむことができなかった。「ミスばかりになってしまい、ラリーにならなかった」(武田)。ストレート負けを喫し、ベスト16に終わる。同じく男子シングルスの本田光(商2=埼玉栄)もベスト16という結果に。第1ゲームは粘り強さを見せ、相手のショットに食らいついていったが、第2ゲームではミスもあり、なかなか得点を奪うことができなかった。山下啓輔(商2=ふたば未来学園)・荻原聖也(政経1=ふたば未来学園)組は初めての全日本学生選手権(以下、インカレ)ながら4回戦まで勝ち進む。迎えた相手は小川・熊谷組(日大)。第1ゲームは8―21と差をつけられたが、第2ゲームでは相手のプレーに対応。18―21と惜しくも勝ち切ることはできなかったが、今後につながるインカレとなった。 順調に勝ち進んでいった4年生ペアの農口拓弥主将(農4=福井工大福井)・岡田侑生(政経4=高松商)組は準々決勝で小川・熊谷組と対戦。第1ゲームはジュースまでもつれ込み、お互いに一歩も引かない展開が続くが最後は23―25で接戦を落とす。第2ゲームも流れを持ってくることができず、最後のインカレはベスト8で終えた。「(団体戦で)できなかったことを修正して個人戦に生かすことができた」(岡田)。ベスト8に入ったことで12月の全日本総合選手権の出場権を獲得。ラストイヤーの集大成に向け、練習を積み重ねていく。女子ダブルスは中村優希(文3=青森山田)・本田胡桃(政経2=埼玉栄)組が出場。小方・去来川組(龍谷大)と対戦し、1ゲーム目を21―15で先取。しかし、勢いに乗る龍谷大のペアに徐々に押されていき2ゲーム目を落とす。勝負の第3ゲームは交互に得点を取り合い、互角のままゲームは進んでいったが、終盤の連続失点が響き惜しくも敗戦という結果になった。 男子ダブルスで2連覇を狙う武井・遠藤組、女子シングルスの上杉、ルーキー・宮下が男子シングルスでそれぞれ準決勝に進出。昨年度に続き、インカレを制し明大の強さを見せられるか、注目が集まる。 [桑原涼也] 農口――今日の試合を振り返っていかがですか。 「負けたら終わりだったので勝ち負けはもちろんそうですが、自分たちのプレーを出し切って楽しんでやるのを自分の中で決めてやっていました。それが1回目(4回戦)はうまくいって、相手も強かったですが、自分たちらしくできたと思います」 ――主将のポジションから見てコメントをいただけますか。 「武井、遠藤が海外に行っていて、あまり練習を好まない後輩もいましたが、そういうチームをまとめるのはやってみて難しいところもありました。その中でも結果は求められるので、武井、遠藤がほとんどいない中で岡田とも相談したり話し合ってやっていきました。主将として勝負どころで勝ったりはできませんでしたが、役割は4年生全員で果たせたと思いました」 岡田――4年生としてコメントをいただけますか。 「団体戦の特に大事なところで勝てなかったのは後輩に申し訳なかったですが、農口を中心に武井、遠藤がいなくても、後輩たちも強くなっていると思ったので、それを考えるとしっかりできていたと思います」 武田――今日の良かったところはどこになりますか。 「1セット目は自分からネット前を取りに行って、待つのではなく自分からいく球が多く、カットも決まったのでそこは良かったと思います」 ――今後に向けての意気込みをお願いします。 「4年生が抜けてしまい、自分も上の学年になるのでチームをまとめるではないですが自分から率先して行動していきたいと思います」READ MORE -
準決勝で龍谷大に敗北 男子団体ベスト4/全日本学生選手権
バドミントン 2022.10.18全日本学生選手権(以下、インカレ)団体戦。準決勝に駒を進めた明大は関西の強豪・龍谷大と対戦。3回戦まで全勝していた明大だったが、第1シングルス、第2シングルスで惜しくも敗れる。第1ダブルスの武井優太(商4=埼玉栄)・遠藤彩斗(政経4=埼玉栄)組が辛勝するも1―3で龍谷大の勝利となった。目標の2連覇達成とはならずベスト4という結果に終わった。 ◆10・14~20 全日本学生選手権(小瀬スポーツ公園体育館他)▼男子団体準決勝 明大1―3○龍谷大 百上0―2○川原 宮下1―2○西 武井・遠藤組○2―1西・宇治組 農口・岡田組0―2○佐藤・木田組 「周りの空気に飲まれて、いつものプレーができなかった」(百上拓海・政経3=埼玉栄)。2連覇を目指す明大に大きなプレッシャーがのしかかっていた。2回戦、3回戦でストレート勝ちを収めた百上だったが、準決勝の第1シングルスではなかなか自分のプレーができない。ラリーでも相手にうまく返され、第1ゲームを11-21で先取される。第2ゲームでも相手に押されたまま攻めることができず。「自分がゲームを取らなければいけないと、どこか勝ちを意識してしまった」。自分のプレーができないまま、第2ゲーム16-21でストレート負けとなった。 勝負の第1シングルス、第2シングルスを落とし、後がない状況でエースの武井・遠藤組が第1ダブルスに臨んだ。「自分たちが負けたら終わってしまう場面で、本当に緊張してしまった」(武井)。第1ゲームを中盤まで先制するもミスから一気に相手の流れに。18-21で第1ゲームを落とすも、第2ゲームは21-13で取り返した。第3ゲームでは序盤から両者互角の攻防が続く。相手が先にマッチポイントとなった状況でも「ここからまだいける」(遠藤)。後衛の武井がミスに苦しんだ際には、前衛の遠藤が後ろからスマッシュを決める場面も。追い込まれた状況から2人の強さが光り、23-21で勝利をつかみ取った。 その後第2ダブルスの農口拓弥(農4=福井工大福井)・岡田侑生(政経4=高松商)組が0-2で敗れると、明大の準決勝敗退が決定。優勝決定戦へ駒を進めることはできなかった。予想外の初優勝を果たしてから1年。今年度も「優勝する実力は十分にあった」(百上)。その分悔しいベスト4となったが、残す個人戦にこの悔しさをぶつける。 [覺前日向子] 試合後のコメント岡田――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 「団体でダブルスに出てから負けたら終わりという場面になったことがなくて、最初から力を入れずにいつも通りやろうとしました。ですが、プレー中粗が出たりして崩れたのが悪かったと思っています」 農口――この結果を個人戦にどうつなげていきますか。 「後は個人戦しかないので、最後は岡田と2人で楽しみたいです。そうすれば、結果も付いてくると思うので頑張りたいと思います」 宮下怜(政経1=埼玉栄)――試合を振り返っていかがですか。 「第1ゲームは良かったのですが、2ゲーム目の中盤あたりから相手に流れを渡してしまっていいプレーができなかったので、そこは頭を使ってやっていきたいです」 ――個人戦に向けての意気込みをお願いします。 「非常にいい経験ができたと思うので、大事なところで勝てる選手になれるように、個人戦でも頑張ります」READ MORE -
男子団体 準決勝出場へ/全日本学生選手権
バドミントン 2022.10.17全日本学生選手権(以下、インカレ)が幕を開けた。試合初日は団体戦の1~3回戦が行われ、全て3―0で勝ち進み翌日の準決勝に進出。昨年度王者が目指す二連覇に向け、好調な結果となった。◆10・14~20 全日本学生選手権(小瀬スポーツ公園体育館他)▼男子団体1回戦 明大○3―0甲南大 武田○2―0益田 菊川○2―1孫田 農口・岡田組○2―0益田・宇野組 2回戦 明大○3―0立命大 宮下○2―0笹井 百上○2―0早川 武井・遠藤組○2―0岡田・永井組 3回戦 明大○3―0敬和学園大 宮下○2―0中山 百上○2―0柴田 武井・遠藤組○2―0酒井・仁平組 1回戦の相手は甲南大。第1シングルスの武田航太(政経2=埼玉栄)は21―14、21―15で白星を挙げる。続く第2シングルスの菊川旭飛(商3=聖ウルスラ学院英智)は第1ゲームを危なげなく制するも、第2ゲームのマッチポイントで争う展開に。結果は23―25で第3ゲームにもつれ込む。迎えた第3ゲームでは攻めの姿勢を崩さず17―21でポイントを勝ち取った。第1ダブルスの岡田侑生(政経4=高松商)・農口拓弥(農4=福井工大福井)組は序盤から果敢に攻め込みストレート勝ちを見せた。2回戦は立命大との対戦。シングルスの宮下怜(政経1=埼玉栄)、百上拓海(政経3=埼玉栄)がともに21―11、21―10で2ポイントを確保する。「相手に付き合うことなく、自分たちのプレーをしっかり出せた」(武井優太・商4=埼玉栄)と、武井・遠藤彩斗(政経4=埼玉栄)組も21―8、21―11で勝利し3回戦へと駒を進めた。(写真:1回戦第2シングルスの菊川) 準々決勝となる3回戦。対する相手は敬和学園大。第1シングルスの宮下は、第1ゲーム後半で相手に得点を連取され「正直に言うと19―14くらいの時は負けを覚悟した」(宮下)。だが、チームメイトの声掛けが支えとなり22―20と追い上げに成功。第2ゲームは21―18で勝ち切り、大きなガッツポーズが飛び出した。第2シングルスの百上も点差を詰められる場面が見られたが、21―17、21―10で勝利。続く第1ダブルスは21―12、21―18で武井・遠藤組が3ポイント目を獲得し、明大の準決勝進出が決まった。 (写真:3回戦第1ダブルスで戦う武井) リードを許す展開もあったものの、見事に3試合とも3―0で勝ち進む結果となった男子団体。「二連覇を狙っていける力はそろっていると思う」(武井)。昨年度、団体優勝を果たした男子勢の快進撃に期待がかかる。 [守屋沙弥香] 試合後のコメント菊川――第2ゲーム終盤で得点を争っていた時はどのような心境でしたか。 「もう点を取ってしまいたいと思う気持ちはありましたが、みんながこの大会に懸けてやってくるので、気持ちの面でどちらが勝つか分からない状態でした。これからもそのような場面が出てくると思うので、そういった場面で少しでも多く勝っていければ団体としての勝利にもつながると思うので頑張っていこうと思います」 宮下――相手のプレーの印象はいかがでしたか。 「しっかり入ってしっかり打つといった感じで、とても丁寧なプレーをしてきました。ヘアピンもどんなところからでもきれいに落とせて、すごくうまい人だなと思いました」READ MORE -
女子団体 法大に惜敗しインカレ3回戦敗退/全日本学生選手権
バドミントン 2022.10.17全日本学生選手権(以下、インカレ)が開幕。1日目は団体戦の3回戦までを終えた。女子は1回戦・2回戦を勝ち進み、2―3で惜しくも3回戦敗退に終わった。◆10・14~20 第73回全日本学生選手権(小瀬スポーツ公園体育館他)▼女子団体・1回戦 明大〇3―2東日本国際大 高橋〇2―0関 田代〇2―0千葉 木村・松本組1―2〇小吹・新田組 中村・本田組1―2〇関・仁田組 上杉〇2―0柿沼・2回戦 明大〇3―2金沢学大 上杉〇2―0清田 杉山1―2〇縣 中村・本田組1―2〇髙木・江里口組 上杉・木村組〇2―0多崎・松井組 高橋〇2―0五十嵐・3回戦 明大2―3〇法大 上杉〇2―1宮﨑 高橋0―2〇内田 上杉・木村組〇2―1海老原・宮組 中村・本田組1―2〇宮﨑・三輪組 杉山1―2〇森 1回戦の対戦相手は東日本国際大。第1シングルス・高橋千夏(商3=甲斐清和)と第2シングルス・田代葵楓(商1=埼玉栄)は2―0と危なげなくストレートで勝利。ところが第1ダブルス・第2ダブルスを続けて落としてしまう。第3シングルスの上杉杏(商4=埼玉栄)がエースの意地を見せ1回戦を突破した。 2回戦ではシングルス2セット、ダブルス2セットを終えた時点で2―2。2回戦突破が懸かった中で迎えた第3シングルス。高橋は第1ゲームを確実に取り、第2ゲームではインターバル後にリードされ危ない局面もあったが、落ち着いて点を重ね金沢学大に勝利した。しかし「初戦から3―2という厳しい展開が続いて、良くない勝ち上がり方だった」(上杉)と、2試合を終えた時点で明大は体力をかなり消耗していた。 3回戦の対戦相手は先月のリーグ戦で唯一黒星を挙げることとなった法大。第1シングルスの上杉は第2ゲームを落とすも何とか勝利。第2シングルスで出場した高橋は、相手にくまなくミスを拾われ第1ゲームを落としたそのままの流れを変えることができず、第2ゲームも落としてしまう。第1ダブルスの上杉・木村早希副将(文4=青森山田)組は、第1ゲーム序盤から相手に押され、5─11でインターバルを迎えた。その後じりじりと点を追加し逆転、このゲームを勝利。第2ゲームでは19─21と僅差で負けてしまうが、第3ゲームで粘り勝ちを果たした。第2ダブルスの中村優希(文3=青森山田)・本田胡桃(政経2=埼玉栄)組は第3ゲームでデュースにもつれ込み白熱した戦いを繰り広げるが、最後は競り負けてしまう。いよいよ準決勝進出が懸かった第3シングルス。杉山凛(文1=西武台千葉)が第3ゲームまで粘るも、最後は法大に軍配が上がった。「あと少しというところまでいけただけに悔しい結果にはなったものの、みんなで頑張って思い出になった」(上杉)。これまでインカレでは3位が続き、次こそは優勝をと意気込んできただけに悔しい結果となった。 1日に3試合と体力的にも負担が大きくかかった。団体戦は悔しい結果に終わったが、17日からは個人戦が始まる。この悔しさを糧に連戦をケガなく戦い抜き、それぞれが力を出し切れることを期待したい。[増田杏]試合後のコメント上杉――ベスト8という結果についてはいかがですか。 「優勝を目標にしていた分ベスト8という結果は本当に悔しいのですが、力をしっかり出し切って、4年生としてできることは全てやってこの結果になってしまったので、個人戦に切り替えるしかないかなと思います」――チームメートに掛けた言葉はありますか。 「4年生として戦う最後の団体戦だったので、ここで代替わりという形になります。4年生に付いてきてくれてありがとうというのと、最後まで諦めずに目標に向かって頑張ってくれてありがとうと伝えました」――個人戦に向けての意気込みをお願いします。 「団体から個人は一回切り替えて、明治を背負っている分、勝ち上がろうという気持ちは忘れずに、一戦一戦勝ち上がって二冠を目指せたらいいなと思います」READ MORE -
男女ともに筑波大に勝利 女子2位、男子4位でリーグ戦閉幕/関東大学秋季リーグ戦
バドミントン 2022.09.265戦目を迎え、最終最終日となったリーグ戦。男女ともに筑波大と対戦し、3―2で勝利した。少数精鋭で健闘した男子は、最終で4位につけた。女子は安定した強さを見せ付け、上杉杏(商4=埼玉栄)は個人で敢闘賞を受賞。ゲーム数の差により、筑波大に続く最終2位となり今大会の幕を閉じた。 ◆ 9・17~19、9・24~25 関東大学秋季1部リーグ戦(日体大健志台キャンパス米本記念体育館)▼ 1部男子――4位▼ 1部女子――2位 ▼男子 菊川〇2-1野口 本田光〇2-0川島 農口・菊川組1-2〇藤澤・永渕組 百上・山下組〇2-1中村・野口組 百上1-2〇永渕 ▼女子 杉山0-20佐川 上杉〇2-1栗原 中村・本田胡組〇2-1大石・神山組 上杉・木村組〇2-0青木・長廻組 高橋1-2〇溝口 男子は4戦目に引き続き大幅な欠員がありながらも、最後の大一番を勝ち抜いた。第2シングルスに登場した本田光(商2=埼玉栄)は、第1ゲームを21-11で先取。勢いそのままに第2ゲームを21-14で取り、見事ストレート勝ち。前日からの欠員の影響をより大きく受けたのはダブルスだ。第1シングルスの試合を終え、そのまま第2ダブルスの試合に臨んだ菊川旭飛(商3=聖ウルスラ学院英智)。「普段はシングルスしか出ないため、体力的にきつい部分があった」(菊川)。第3ゲームまで競った試合展開を見せるが、勝ち切ることはできなかった。しかしペアを組んだ農口拓弥主将(農4=福井工大福井)は「内容としては悪くはなくて、即興で組んだペアではあるものの最後まで戦えてよかった」と振り返る。第2ダブルスの百上拓海(政経3=埼玉栄)・山下啓輔(商2=ふたば未来学園)組も普段は見ることのない組み合わせだ。接戦を制し第1ゲームを先取。第2ゲームは落とすも、第3ゲームで見事巻き返し勝利。「欠員の中で自分たちは開き直ってやるだけだったため、勝ち負けにこだわらず楽しめた」(山下)。1部リーグに復帰し挑んだ今大会で、上々の結果を残した。 女子はここまで無敗の筑波大との対戦に勝ち星を挙げた。第1シングルスの杉山凛(文1=西武台千葉)は第1ゲームを19-21と僅差で落とす。続く第2ゲームでも20-22とぎりぎりで競り負け、悔しさをにじませた。第2シングルス・第2ダブルスに出場した上杉は向かうところ敵なしだ。第2ダブルスでは、第1ゲームを21-12で危なげなく先取。第2ゲームではデュースにもつれ込むも、見事ストレート勝ちを果たした。ペアの木村早希主将(文4=青森山田)は最後の接戦を「絶対に勝てるなという感じがしたため、落ち着いて急がず頑張ろうと思っていた」と振り返る。第1ダブルスの中村優希(文3=青森山田)・本田胡桃(政経2=埼玉栄)組は、第3ゲームの終盤に15-20と相手にマッチポイントを握られた状態に。しかしそこから一気にデュースに持ち込み、勝利を勝ち取った。「今まで経験した5試合の中で、一番いい動きができて気持ちも乗っていた」(本田)。会場を沸かせる熱戦を繰り広げ、3-2で筑波大に初の黒星を挙げさせた。しかし最終順位では、ゲーム数の差で筑波大に続く2位となった。「自分たちのダブルスでもう1セット取って、そこのポイントを取れていたら優勝できた可能性があった」(中村)。惜しい結果ではあったものの、この大会で対戦した5校のうち法大以外全ての大学に勝利した。 次なる舞台は目前に控える全日本学生選手権(以下、インカレ)だ。ここまで明大は高い実力に加えて調子も上々。ここでつかんだ感触を生かし、さらなる高みを目指す。 [増田杏] 試合後のコメント農口――今回の秋季リーグ戦について、チームとして振り返っていかがですか。 「武井優太(商4=埼玉栄)・遠藤彩斗(政経4=埼玉栄)が海外遠征で不在でしたが、その穴を埋めようとみんなで一致団結できました。さらに6人で戦うとなった途端に、他のメンバーがいない中で責任を持って、逆にやるしかないという精神で戦えて、内容も良かったと思います」 ――インカレに向けての意気込みをお願いします。 「インカレは絶対に優勝して2連覇するつもりです。武井と遠藤もそう言ってくれているので、チームみんなで2連覇したいです」 菊川――秋季リーグ全体を振り返っていかがですか。 「最初の前半3戦目までシングルスで2回負けてしまいましたが、最後ダブルスとシングルス合わせて3勝1敗で勝率を上げて終わることができました。インカレまであと1カ月を切っているので、インカレでしっかりと戦って去年と同じように優勝できるように頑張っていきたいと思います」 山下――大会を通しての感想をお願いします。 「自分が初めてチームの役に立てたという実感がありました。4年生まであっという間に終わってしまうと思うのですが、少しはチームのためになれたなと思っています。次のインカレでも、今日みたいに楽しみながら自分のプレーができたらいいなと思います」 上杉――リーグ戦を振り返っていかがですか。 「秋リーグ10戦10勝という形でしっかり戦い切ることができたのですごくいい大会になったなと思います。チームとして筑波に勝てたというのが本当に大きくて、インカレに対していい一歩になったのかなと思うのでこの勢いのままインカレに持っていければと思います」 木村――インカレに向けての意気込みをお願いします。 「東日本学生選手権でも団体戦で3位という結果で終わってしまい、勝てない相手ではなかったのですごく悔しい思いをしました。今回ももしかしたら優勝できるかもという状況の中で2位で終わってしまいましたが、少しずつチームとしてはよくなってきている結果だと思います。インカレではずっと明大は3位なので、まずは決勝に進むことも一つだと思いますが、団体で優勝できればなと思います」 中村――今日の試合の振り返りをお願いします。 「相手が筑波ということで、勝ちたいという気持ちもあったのですが、とにかく進んでいく気持ちで最初から最後まで臨んで2人でやっていけたのが今日の勝利につながったと思います」 本田――大会を通しての感想をお願いします。「全体的に見て個人で3勝2敗ではあったのですが、2敗したのも全然勝てない相手ではなかったので、もっと最初から自信を持ってやっていれば2勝もできていたと思うで、インカレでは思い切ってできるようにしたいです」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
バドミントン部は2017年に創部70周年を迎えた伝統のある部だ。主な大会としては、春秋年2回開催され大学ごとに単複のチーム戦で競う関東大学リーグ戦や、関東学生選手権。そして秋季リーグ後に控える大学の頂点を決める全日本インカレなどがある。
〝最速のスポーツ〟と称されるバドミントン。トップレベルの選手になるとスマッシュの初速は400km/hを超える。しかし鳥の羽が使われているシャトルの軽さによって速度は急激に低下する。速度の緩急差が激しく、緊張感が漂うプレーもバドミントンの魅力であり、見る者を魅了してやまない。