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(1)1部へチームを導く女子部キャプテン 岡田彩菜
バドミントン 2012.09.14第1回目に登場するのは、女子部のキャプテンである岡田彩菜(聖ウルスラ学院英智=文4)。中学、高校と全国制覇を成し遂げた強豪校出身の彼女が「1部昇格」が目標の明大に入学し感じたもの、そしてキャプテンとして迎える最終学年に懸けるものとは――。 中学3年時に団体とダブルスで全国の頂点に立ち、大会史上2度目の全国大会3冠達成。高校でも3年時に団体戦優勝するなど輝かしい成績の中で、岡田はバドミントンをしてきた。先輩がいるからという理由で選んだ明大とは、全く異なる環境のチームである。強豪校特有の厳しい上下関係に慣れていた岡田。彼女にとって、学年関係なく仲の良い明大バドミントン部の雰囲気が「正直慣れなくて苦労した」。しかし、そんな状況がダブルスを得意とする岡田には有利になっていった。「ペアが対等ではなく、片方が一歩引くことによってバランスが取れる」と考える岡田には、一歩引いても意見を言える明大の上下関係がちょうど良かった。 最上級生となった今年は、キャプテンとしてペアを組む下級生のみならず、チーム全体に言いづらいことでも伝えるように心掛けている。「キャプテンは嫌われて当然です」と自分が何と思われようと、チームが良くなるために心を鬼にした。しかし、練習や試合でミスをしても引きずらないために、練習後やオフは部員を元気づけるなど公私を分けて、フォローも怠らなかった。 自身が教育実習で参加しなかった関東学生選手権では個人が活躍し、東京都大学対抗選手権は団体優勝などチームが成績を残した。「焦りましたけど、チームの成長を感じました」とチームの勝利を素直に喜んだ。1部の大学と明大の差は確実に縮まっていることを実感した。同様に、自身も、教育実習を通して人をまとめることの、難しさと責任の大きさをバドミントンから離れたところで学んだ。 岡田にとって、今までのバドミントン人生で楽しかったのは「いつというわけではなく仲間がいること、仲間といる時間」だった。10月の全日本学生選手権も含めてあと1カ月で、明大でのバドミントンを終える。「部員に言っているからには、自分自身が結果を出さないといけない」。あまり結果を残せず、春季リーグでも悔しい思いをした今年の岡田。多くのことを伝えてきたキャプテンの最後の仕事は、来春こそ後輩たちを1部で戦わせることだ。◆岡田彩菜 おかだあやな 文4 聖ウルスラ学院英知高出 163cm●関東大学バドミントン秋季リーグ戦●日程:9月15日(土)~23日(日)会場:日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館(神奈川県横浜市)アクセス:東急田園都市線「青葉台」駅降車 東急バス4番のりば日体大行き、終点下車 ぜひ会場に足をお運びください。 次回の「飛翔 ~2012秋季リーグ戦~」は第2回9月18日(火)、末松純(政経4=福岡大大濠)です。READ MORE -
女子団体Aチーム、1部校を破り初優勝!/東京都大学対抗選手権
バドミントン 2012.07.03強豪を次々と打ち崩し、都内ナンバーワンに輝いた。6月28日から3日間にわたって行われた都対抗戦で、女子団体Aチームが初優勝を果たした。都対抗とはいえ法大などインカレでも上位に食い込むチームが参加しており、決して大会レベルは低くない。準決勝、決勝では1部リーグ所属校である青学大、早大と対戦。どちらも苦しい戦いとなったが、最後まで粘り抜いた明大に歓喜の瞬間が訪れた。―準決勝・青学大戦― チームカウント1-2で迎えた第2ダブルス。直前に森詩織(商4=埼玉栄)、瀬川桜子(農3=埼玉栄)のシングルス勢が立て続けに敗れた悪い流れを、今大会で初めて組んだという1年生ペアが断ち切った。久保沙織(農1=高松商)・鈴木萌(商1=とわの森三愛)組は初めから息の合ったプレーで相手に付け入るスキを全く与えず、見事ストレート勝ち。1つチームカウントを稼ぎ、第3シングルスへ望みをつなげた。 決勝進出が懸かった大事な一戦は、1年生の鈴木に託された。しかし第1セットは「相手の応援がすごかった」と青学大の気迫に圧倒され、自分のペースにできないまま敗北してしまう。だがそれに負けじと明大の応援もヒートアップ。「ベンチのみんなが声を掛けてくれたので、頑張ることができた」。と同期や先輩たちの応援を力に変え、2、3セットを連取。決勝へと駒を進めた。―決勝・早大戦― 第1シングルスとしてチームの先陣を切ったのは森詩だ。対する相手シングルスは森詩の埼玉栄高時代の後輩だった。「絶対に負けたくなかった」と自身とチームのプライドにかけてコートへ乗り込んだ。 第1セット序盤は体が動かずシャトルに追い付けない場面もあったが、相手のミスからポイントを重ね、僅差で接戦をものにした。しかし第2セットは森詩にアウトやネットなどのミスが相次ぐ。「1本ミスしたら何本もやってしまった」と切り替えることができないまま、16-21で敗戦。勝負は第3セットへ持ち越された。 後輩に手痛い負けを喫し「2ゲーム目ミスが出て負けてしまったから、今度は(球を)絶対に入れようと気持ちを入れ替えられた」。3セット目はネットミスもなく、次々とスマッシュを決めていった。終始リードを奪い、このまま森詩の勝利が決まるかと思われた。 だがここですんなりといかせてくれないのが早大だ。19-12で迎えたゲーム終盤、相手の猛追により5点を失い、さらにラリー中に森詩がコート内で滑って転倒してしまう。しかし、そんなアクシデントも味方につけてみせた。「(コート内の汗を)モップで拭いてもらっている時に1回間を置くことができた」。転倒したことで流れを奪い返し、21-18でゲームセット。最後まで苦しめられたが「気持ちでいけました」と、森詩の意地が相手のそれを上回った。 第1シングルスと同時進行で行われた第1ダブルスには木村瞳(文3=埼玉栄)・瀬川組が出場。「最初から調子よくてばんばん打てた」と絶好調だった。後ろから木村が力強くレシーブすれば、瀬川が前からたたき込んでいく。彼女たちの言う「いつも通りのプレー」に加えプッシュ、スマッシュの攻撃系のショットがミスなく決まっていき、明大ペースで試合は進行していった。ゲーム中盤は、粘る相手のレシーブから激しいラリーの応酬を余儀なくされたが、終わってみれば第1セット第2セットともに21-13の圧勝。チームカウントを2-0とし、王手をかけた。 しかし、勝利を目前に据えたところで第2ダブルスの久保・鈴木組が敗戦し早大に1本奪われてしまう。同時に行われていた第2シングルスの瀬川もゲームカウント1-1と苦戦を強いられ、試合はフルセットにもつれ込んだ。 運命の第3セット、先にばてたのは早大だった。相手の疲労がピークに達したところを瀬川は果敢に攻め込んでいき、11-3と大差をつけてインターバルを迎えた。その後もドロップやヘアピンで揺さぶり、完全に早大の動きを封じてみせた。最後はエンドラインギリギリのショットが決まり21-11。10点の差をつけての大勝だった。この瞬間明大の初優勝が決まり、激戦を終えた彼女たちには最高の笑顔があった。 2部リーグ所属の彼女たちが青学大、早大と1部の大学を倒したことは大きなステップアップとなった。「1部の球に受け身にならないで向かっていけた」(森詩)2部とは全くレベルの違うショットにも粘っていき、誰もが最後まで攻め続けた。最大の目標である1部昇格に向け確実に強くなっていることを、今回の優勝で証明してみせた。 次に迎える戦いは8月下旬から開催される東日本学生選手権。今の彼女たちなら、東日本の女王となるのも現実離れした話ではないはずだ。大一番・秋季リーグ戦へ向け、明大女子バドミントン部はまだまだ進化する。☆選手のコメント☆チーム唯一の4年生として戦った森詩「優勝できてうれしいです。4年生は私だけでしたが、下の子が頑張ってくれたので優勝できました。(早大戦は)1ゲーム取った後の2ゲーム目の出だしが悪くて、そのまま流れがいって悪い展開を変えられませんでした。1本ミスが出て何本も出てしまったので3ゲーム目は次は絶対(コートに球を)入れようという気持ちで、うまく切り替えられました。相手は高校の後輩だったので、負けたくなかったですね。(1部校に勝てたということは)1部の球にも受け身にならず向かっていけました。秋のリーグや入替戦でも、こういう試合ができればと思います」瀬川と共にダブルスで大活躍の木村「リーグでも活躍しているペアに向かっていけたので、よかったです。結構厳しい試合が続きましたが。自分たちのプレーで勝てたことが大きいと思います。早大戦は2セットストレートで勝てましたが、青学大には2セット目取られて、3セット目から何とか引かないで勝つことができたという感じなので、今後は2セットで勝てるようにすることが課題です。瀬川に負担をかけないためにも、自分が気持ちで引かれることのないようにしていきたいです」ダブルスに加えシングルスでも粘りを見せた瀬川「気合いで勝てました。ただ、ダブルスは勝ててもシングルスは青学大戦で(体力が)もたなかったのでシングルスでも負けないようにしたいです。(早大戦のシングルスを勝てた要因は)相手も直前までダブルスに出ていたので、粘ればいけるかなと思ってプレーしました。(早大戦、ダブルスを振り返って)最初から調子よくてばんばん打てました。やってて楽しかったです。自分でも今、自分笑っているなって分かりました(笑)。いい意味で伸び伸びできましたね」青学戦では1年生ながらチームのピンチを救った久保・鈴木組「(試合を振り返って)いいときは自分たちが前に出て連続してポイントをとることができました。だけど、悪いときは自分たちのミスが止まらなくなって、立ち直すことができませんでした。(鈴木、シングルスに出たときの気持ち)緊張しました。相手の応援がすごかったのですが、ベンチのみんなが声を掛けてくれたので頑張ることができました。(次に向けて)もっと1年生らしく元気にぶつかっていくプレーをしたいです。インカレに出場できるように、課題を修正していきながら頑張ります」READ MORE -
木村・瀬川組、「日本一」ペアに惜敗し女子ダブルスベスト4/関東学生選手権
バドミントン 2012.06.26関東学生選手権の最終日、各部門の準決勝と決勝戦が行われた。明大からは唯一、木村瞳(文3=埼玉栄)・瀬川桜子(農3=埼玉栄)組が女子ダブルスで出場。準決勝で「大学日本一」(木村)とも言われる法大のペアに挑んだ。結果はストレート負けであったが、両セットで17点取るなど挑戦者として堂々たる戦いを見せ「今後につながる試合」(山田裕美コーチ)となった。 試合開始直後の相手の強烈なスマッシュにも怯まず、粘り強くレシーブする木村・瀬川組。「普段は受けないような強い球にも対応できるようになって」(石田純コーチ)ポイント10-8と中盤までリードしたが、ここから法大ペアが牙をむく。明大ペアの球を難なく返すと、2人が手を出せないような、強烈なスマッシュを放つ。そして法大が9連続得点で逆転し、点差が開き始めた。しかし、「スピードはついていけました」(木村)というように、相手の球を懸命に拾い続け食らい付く明大ペア。3点差まで詰め寄ったが力で押し切られ、21‐17で第1セットを落とした。 続く第2セットも第1セットと同様の展開になる。中盤までは互角の戦いをするものの、法大ペアがギアを上げて攻めてくると、次第に明大ペアが押されてくる。今までの戦いでは決まっていたような球を、法大ペアは体勢を崩しながらも返してきた。攻守ともに後手に回っていた明大ペア。その中でも「木村がどっしり構え、瀬川がナイフのように切り込んでいく」(山田コーチ)というペアの特徴を生かしながら、自分たちのリズムをつくっていった。そのまま僅差で試合は進むが、最終的には一歩及ばず4点差でこのセットも落とし、決勝進出とはならなかった。 試合後取材に応える2人は「全力で戦えたので良かった」(木村)と、悔しさをにじませながらも笑顔を見せた。結局、2人に勝利した法大ペアはそのまま決勝もストレート勝ちで優勝した。このペアと対戦することができた木村・瀬川組は「課題がたくさん見つかった」と、多くの収穫を得られた。この敗戦から2人は一回りも二回りも大きくなり、秋季リーグやインカレで数多くの勝利を見せてくれるだろう。☆今日のコメント☆山田コーチ「厳しい試合になるということは分かっていました。相手は経験もあるし、多くの大会で常に上位にいるペアです。技術的な面でも上回られていました。良い悪いとはっきり言うことはできませんが、今後につながる試合になったとは思います。確実に(木村・瀬川組は)レベルアップしてきています。普段は受けないような強い球にも対応できるようになり、大会を通じて形になってきました。瀬川は昨年ケガをしてから、どうしてケガをしたのかという原因を探りました。それから、体のバランスや筋肉の付き方を改善しました。シングルスとダブルス、どちらでも結果を残しましたが、今のうちは、どちらかに専念するというよりも、どちらでも結果を残せるようになっていないといけないと思います。練習の時から勝ちにこだわる姿勢や気持ちを、これからもっと磨いていってほしいです。木村は昨年の秋季リーグから、今年の春季リーグまでの間に、チームで一番成長した選手だと思います。考え方やプレーへの姿勢は1年からいいものを持っていました。昨秋の入替戦を終えてから1部を意識し始めたということもありますし、私たちコーチ陣の話を素直に聞いて前向きにプレーするところが、成長した最大のポイントですね。(瀬川木村ペアについて)高校時代から2人は組んでいること、瀬川が左利きで木村が右利き、木村がどっしり構え、瀬川がナイフのように切り込んでいくというタイプの違いなどがこのペアの特徴ですね。(木村・瀬川組は)一応結果を残しましたが、リーグ戦を考えると他のペアをもっとつくり上げていかないといけないです。大会の最終日に、一つのペアだけしか残っていないことを考えても、全員がベスト8に向けてやってほしいです。私たちはあくまで選手のサポートでしかないので、選手のきっかけづくりをするだけです。そうした中で、少しでも気付きを与えられたらいいですね」石田コーチ「全体で、シングルベスト16が2人、ダブルスベスト4が1組はまだまだですね。秋のリーグで1部に上がって、さらに上位争いをするには、もっと個人で力を付けなければいけないです。2部ではかなり優位な位置にいますが、目指しているのはその先なので。木村・瀬川組は順調にステップアップしています。しかし、まだ発展途上です。パワーがない分、戦術やスピードを磨いていかないといけません。レシーブ中心で、カウンターを狙い、ローテーションをして動くペアを目指します。ベスト8から抜け出せたのは一つの収穫です。ただ、ベスト4の選手はどこが勝っても分からなかったから、少しずつの差ですね。インカレではベスト8を目指して全日本総合(プロも出る大会)に出場してほしいです」全力を出し切ったと話す木村「今日は(強い相手でしたが)自分たちも全力で戦えたので良かったです。相手はサーブまわりが強いと感じましたが、スピードはついていけました。一本一本の球の技術が相手の方が上で、拾うのに一生懸命でした。声は出しているつもりでしたが、もっと気持ちが乗れていたら違った展開になったのではと思います。今の状況の中では思い切りできましたが、課題もたくさん見つかりました。相手が自分達の動きを良く読んでいたので、そういうプレーが自分もできるようにしたいです。これからの試合も頑張ります」実力の差を実感したという瀬川「相手の方が実力が上で、声を出すスキも与えてもらえませんでした。今まではラリーの中でのミスなどから点を取られていましたが、今日は完全に決められました。パワーも球の質も全然違いました。相手が本気でやってきたらどんどん点差を離されてしまいました」READ MORE -
女子ダブルス木村・瀬川組、準決勝進出!/関東学生選手権
バドミントン 2012.06.204回戦に突入し、強豪選手ばかりが勝ち残っていた女子ダブルス。そんな中、木村瞳(文3=埼玉栄)・瀬川桜子(農3=埼玉栄)組は4回戦で第1シードのペア相手に苦戦しながらも粘り勝ちを収めると、5回戦は圧勝。準決勝進出を決めた。一方、男子シングルスの5回戦に出場した末松純(政経4=福岡大大濠)は思うようなプレーができず、悔しい結果に終わった。<女子> 女子ダブルス4回戦、相手は「高校の同級生」(瀬川)。互いに手の内を知っている状況で、1セット目は失点をわずか10点に抑えて圧勝であった。ところが2セット目、相手の気迫に押されて得点が伸びず、落としてしまう。そして最終セット「自分たちが波をつかんでいた」(瀬川)。序盤は相手のペースであったにも関わらず、3点目で長いラリーを制すとここから連続ポイントを挙げ得点を稼いだ。中盤に2点差まで追い付かれる場面もあったが、器用な球の振り分けで相手のミスを誘発。そして好調のまま最後まで逃げ切り、21―16でこの接戦をものにした。ここでつかんだ波は5回戦に入っても放さず、帝京大のペアを相手にストレートで勝利。特に2セット目は失点3点と圧巻である。勝因の一つは木村の成長だ。「もともとうまい子だが、基礎体力が付いた」(鳥越哲雄監督)。この試合の結果、木村・瀬川組はベスト4を確定させた。<男子> 末松の5回戦は一進一退の接戦となった。序盤は1点を取っては1点を取り返され、なかなか先の見えない試合であった。しかし11点を超えたところで連続ポイントを挙げ、差をつけたのは相手選手。後半、追い上げにかかったが19―21で1セット目を取られてしまう。2セット目も奮闘したがあと一歩、及ばなかった。試合後、末松は「もっとできたと思うが出し切れなかったことが悔しい」と振り返った。 準決勝、決勝は24日。次に対するは「大学一番だと呼ばれるペア」(木村)である。どのような試合を展開してくれるのか。「自分たちのプレーが通用するのか試したい」と木村は笑顔で話した。個人戦でも着実に結果を残している明大。3カ月後の秋季リーグ戦を見据え、さらなるレベルアップを図る。☆試合後のコメント☆鳥越監督「(木村・瀬川組について)出来が良かったです。木村が成長しましたね。スマッシュもクロスに打ち分けることができていて、それで相手が崩れてくれました。リターンも良かったですし、ミドルからの球も今まではネットにかかることが多かったですが、それもなくなりましたね。もともと(バドミントンが)うまい子ですが、基礎体力が付いたからここまで伸びたのだと思います。瀬川ももともとプレーがうまいですし、安定しています。瀬川が昨年ケガで出ることができていませんでしたが、木村と組んで良くなっていると思います。ベスト4はなかなかいけるところじゃないと思うので、立派ですね。次当たるところは強いですがいい経験にしてほしいです」笑顔で取材に答えた木村「(専大との試合は)1試合集中してやろうと思っていました。気持ちと準備は最初からできていました。練習試合でも最近試合をしたペアで、その時には1セット目に圧倒されてしまいました。コーチからも1セット目が勝負だと言われていたので、気持ちを上げて、元気よく、楽しくやろうという2人の気持ちがつながったと思います。2セット目は、1セット目が簡単に取れたための余裕が出ないように気を付けていたのですが、2セット目から相手も調子を上げてきて攻撃されて引いてしまうことが多くありました。攻められても引かないというのが今後の課題だと感じました。3セット目に入って、2セット目に攻撃されてしまっていたので、ついていこう、ついていこうとプレーしました。点差を離されるとその後がとてもきついので。自分は少し集中が切れてしまっていたなと思ったのですが、『強気でいこう』、『思い切りやろう』と瀬川が声を掛けてくれたので、その声に助けられました。自分たちも、相手も互いにきついために展開が変わりやすく、そこに気を付けていました。ベスト4を目標にしていたので、達成できたのがとてもうれしいです。準決勝の相手は大学一番だと呼ばれるペアなので、自分たちのプレーを出し切って通用するのか試したいです」準決勝進出に貢献した瀬川「今日は木村に支えられました。(専大のペアとの対戦は)1ゲーム目は打てていたのですが、相手の気迫もあって2ゲーム目は打ち込まれてレシーブも甘めになってしまいました。普段だったら2ゲーム目取られてしまった時点で諦めてしまうことも多いのですが、取られたとはいえ2ゲーム目の最後の方から自分たちが波をつかんでいたので、ファイナルは諦めずに切り替えられました。専大のペアの1人は高校の同級生でペアを組んでいたので、性格とか全部知っていました。向こうも絶対に負けたくないって気持ちでやってきていたと思います。自分が気持ち的に落ちちゃいそうな時に、木村が頑張ってくれたので本当に支えられました。(ベスト4について)インカレの出場権も得ることができましたし、ベスト4を目標にしてやってきたので良かったですが、ヤマ場を越えただけなのでここから集中しなくてはいけません。次当たるのは昨年のインカレ優勝ペアなので、向かっていくだけです」5回戦で惜しくも敗れた末松「(5回戦は)足は動いていましたが、気持ちが乗り切れませんでした。気持ちは相手の方が上回っていました。(ベスト16ですが)もっとできたと思うので、出し切れなかったということが悔しかったです。(来週に控えた東京都大学対抗選手権について)リーグ戦に本腰を入れているので、その通過点として頑張れたらいいと思います」READ MORE -
木村・瀬川組が女子ダブルス4回戦へ進出/関東学生選手権
バドミントン 2012.06.16「一生懸命になり過ぎていつも以上に声が出てしまいました」(木村瞳・文3=埼玉栄)。いつものリーグ戦とは違う気迫が感じられる試合だった。スマッシュを決めても、それほど感情をあらわにする2人ではない。いつもはどちらかといえば控えめな選手である。その2人が3回戦では、点を決めるごとに会場に響き渡るような声とガッツポーズを出した。 「2部では決まっていたような球も拾われてしまう」(瀬川桜子・農3=埼玉栄)ようなレシーブと、「球が重い」(木村)という相手のスマッシュ。3回戦の筑波大ペアは攻守において、木村・瀬川組を上回っていた。しかし、それを乗り越えたのは2人の気持ちである。第1セットの序盤は1点ずつ取り合うシーソーゲーム。後半に進むにつれて、筑波大のペアのミスが目立つようになる。そこから差を広げていきセットを奪い、勢いそのままに第2セットも奪いたかったが、瀬川にミスが出る。接戦の中でサーブのミスから接戦を抜け出す機会を逃すと、流れを奪われ第2セットを16―21で落とした。しかし、勝利への気持ちを前面に押し出したプレーで第2セットからの流れを変える。序盤に5点以上のリードを奪うと、一層2人は感情を表に出ていく。ミスが出るなど相手にも焦りが出ると、木村のスマッシュや、瀬川の相手の裏をかくドロップショットで相手を圧倒。そのまま筑波大ペアを寄せ付けずに21―13という大差で最終セットをつかみ取った。 リーグ戦での結果なども含め、実力的にはチームで一番のペアだが、この2人は実力のみならず、勝ちたいという気持ちにも並々ならぬものがあった。勝負が決まるのは、技術や身体能力だけではない。勝ちに貪欲な2人であれば、1部の強者との勝負も気持ちで打ち勝てるだろう。ベスト4という目標もただ夢ではなくなってきた。☆選手のコメント☆シングルスに続いて勝ち進んだ瀬川「今まで2部の選手とばかり試合をしてきたので、1部の選手にどれだけ自分が通用するのかと不安でした。2部では決まっていたような球も拾われてしまいました。(シングルスとダブルス両方で結果が出ているが)高校ではダブルスの練習しかしていないので、ダブルスには自信があります。(木村は)言わなくても自分の動きに合わせてくれるので、とても組みやすいです。相手が静かだったので、とにかく気持ちで負けないようにと、声を出し続けました。ケガに関しては大丈夫なので、次も強敵が続くが、一戦一戦に集中していきたいです」気持ちを前面に押し出していた木村「1年の時、昨年とこの大会では悔しい思いをしていました。上級生であることも含め、インカレの出場権が得られるので、ベスト4に入りたいです。一生懸命になり過ぎていつも以上に声が出てしまいました。気持ちで引かないようにするので、精一杯でした。1部は球が重いので慣れていませんでしたが、何とかついていけました。(瀬川は)信頼できます。自分が声を掛けていくというより、お互いに掛け合っています。あんまりペアの練習ができていなかったので、試合をしながら修正していきたいです」READ MORE -
男子ダブルス、女子シングルスで明大全組の敗退決定/関東学生選手権
バドミントン 2012.06.14女子シングルス5、6回戦、男子ダブルスの3回戦までが行われた。5回戦に臨んだ瀬川桜子(農3=埼玉栄)、伊藤美紗(政経2=聖ウルスラ学院英智)であったが、強敵を相手に両者とも姿を消した。一方、明大からは7組が登場した男子ダブルス。リーグ戦でも活躍するペアを筆頭に、上位進出が期待された。しかし、4回戦に進出することのできたペアはおらず、明大にとっては悔しさの残る1日となった。<男子> 男子ダブルスは7組出場したものの3回戦まで残ったのはわずか2組。中木広大(商3=旭川実)・櫻井恵介(政経1=埼玉栄)組は1、2回戦と2セット先取で快勝していた。しかし、「今日は全然駄目だった」(櫻井)と本人たちは振り返る。3回戦1セット目では序盤に失点を重ね、後半に追い上げるも一歩及ばず。2セット目は何とか流れを断ち切りたいところであった。ところが最初に6点を許すと、結局1セット目と同様追い付くことができずに敗れた。 3回戦に進出したもう1組はシードの藤井祐介(政経2=札幌一)・山口凌司(商2=西陵)組。「一番信頼できる」(山口)と、同学年ペアである2人は抜群のコンビネーションで2回戦の接戦を2―0で制した。しかし3回戦、両セットともに奮闘するが最終的にはストレートで敗退。試合後、藤井と山口は「不安な部分がある」と声をそろえた。 「強くならなきゃいけない」(藤井)。中木・櫻井組と藤井・山口組は春季リーグでも活躍した明大の有力ペアである。今大会では両組共に不調であったが、秋季リーグに向けてそれぞれが意欲を見せた。<女子> 「課題である1ゲーム目を取れたのは良かった」と、苦手意識のある1ゲーム目を自分のペースで取ることができた伊藤。試合の主導権を握り、このまま勝つことができるかのように思われた。しかし、相手の方が一枚上手であった。2ゲーム目は、相手が本来の動きを取り戻し連続でポイントを奪われてしまう。長いラリーの末、最後は伊藤が粘り切れず2ゲーム目を落とした。3ゲーム目も疲れの影響からミスが目立ち、流れを変えることができないまま試合が終了してしまった。課題を克服するなど良い面を出すことができた。一方で、強い相手に対して自分の形にもっていくことができないなど、新しい課題も見つかる試合であった。 同じく5回戦に勝ち上がった瀬川は「5回戦の敗因は実力の差」と、14―21、17―21でストレート負け。ケガの影響などもあり本来のプレーを満足にすることができなかった。 女子シングルス、男子ダブルスともに勝ち残りはいなくなった。関東学生選手権も後半に差しかかっている。全試合終わってしまった選手と明日以降試合を控える選手。一人一人が次の目標に向かって一歩ずつ踏み出した。☆選手のコメント☆<男子>感情を表にしてプレーする藤井「不完全燃焼です。ダブルスという以前に自分に不安しかありません。練習で不安な部分が、試合で解消されることはないので早めに今後は取り除きたいです。強い人は誰と組んでも強いと思うのでとにかく自分が強くなりたいです。部内での競争に勝ちたいです。リーグ戦で第1ダブルスを任せてもらっていて、他大も強いところが第1なので申し訳ない気持ちがありました。1年生だったので負けてもしょうがない気持ちも少しありましたが、今は取りにいきたい気持ちがあります。強くなりたいという気持ちぐらいでは、強くなれないと思うので強くならなきゃいけないという気持ちが必要だと思います」シングルスとダブルスで3回戦まで残った山口「自分的には勝ちたかったけど、簡単に負けてしまいました。やっぱり悔しいです。リーグ戦でも藤井と組んでいたのに、結果として1回も勝てなかったのでかなり気合いが入っていました。部分的に不安のあるところがあったので、自信がないところをなくしていきたいです。今後はシングルスかダブルスなのか分からないが、藤井と組めたら結果を出したいです。組みやすいし、一番信頼できるので言いたいことも言えます。リーグで一勝でもして、勝てるダブルスになりたいです」1年生ながら勝ち進んでいた櫻井「今日の調子は全然駄目でした。それでも何とかなるかと思いましたがやはり相手の方が上でした。3回戦ではパワー、スピード、技術など全てにおいて相手の方が優れていました。今後はサーブ周りの5球目くらいまでを落とさないように意識していきたいです。リーグ戦のときは中木さんもお互いに調子が良かったのですが、中木さんのケガが原因で2週間くらい組めない期間があって、調子が狂ってしまいました。最終目標はリーグで勝つことです。次は都大対(東京都大学対抗選手権)があるので、そこに向けて少しずつ調子を上げていきたいです」<女子>ケガからの完全復活とはならなかった瀬川「今日は実力が足りないと実感しました。まだ少しケガをしている所があるのですが、明日のダブルスは頑張って取りたいです。5回戦の敗因は実力の差だと思います。相手の方が良く動けていました。今後は体力を付けることとケガをしない体づくりが課題です」敗退も、改善された点があった伊藤「(今日の出来について)動きは悪くなかったが、相手の方が強くて自分の試合をつくれず、相手のミスを待ってしまう形になってしまいました。いつも駄目な1ゲーム目を取れたことは良かったのですが、そのことでどこか油断してしまいました。(ダブルスに向けて)相手が強いので厳しいですが、今日の反省を生かしつつ自分のプレーをしていきたいです」READ MORE -
男子シングルス、末松が5回戦進出/関東学生選手権
バドミントン 2012.06.12女子に引き続き、男子の関東学生選手権が開幕した。11日は男子シングルスの4回戦までが行われ、明大から14人が出場。10時間近くにわたる長丁場となったこの日、橋本翔太郎主将(政経4=青森山田)をはじめとする有力選手の敗退が相次ぐ。そうした中、春季リーグでも第1シングルスとして活躍した末松純(政経4=福岡大大濠)が唯一勝ち残り、5回戦進出を決めた。 シードで2回戦からの参加であった末松だが、この日は1日で合計8セットをこなした。最終戦の4回戦、体力は限界だったが「相手も疲れていたのは分かっていたのでつぶしにかかった」(末松)。1セット目は疲れを感じさせないプレーで相手を圧倒し、失点をわずか5点に抑え圧勝。2セット目も勢いに乗るかと思いきや相手も意地を見せる。セット序盤は一進一退の接戦であった。しかし後半、9点を過ぎたあたりから末松が連続ポイントを挙げ、相手を引き離しにかかる。その後も冷静なレシーブと持ち前のスピード、パワーで逃げ切り、結果2セット先取でゲームを制した。 同じく4回戦に進出したのが山口凌司(商2=西陵)だ。4回戦では1セット目で21―7と快勝したものの、2セット目を取られ、この日3回目のフルセットの試合となる。「最後も勝ってほしかった」(橋本)と、周囲の期待も大きかった。大きな声援を背に、それに応えようと残る体力を振り絞ったが最後は相手のペースにのまれ、惜しくも敗北を喫した。 末松の5回戦以降が行われるのは19日。目標は「全力でいけるところまでいく」(末松)ことと語った。他部員の期待を背負い、エースとして次の試合に挑む。☆選手のコメント☆ケガの影響もあり3回戦敗退となった橋本「(チーム全体として)良い試合もあったし、悪い試合もあったという感じです。1部の学校として、2、3部と戦ったときにはもっといい試合をしないといけません。全体的にもっとできたと思います。(山口について)1、2試合とも最終セットまでもつれたところで勝利できたのは評価しています。でも、今まで勝てなかった相手に勝ってこそ練習してきた意味があると思うので最後も勝ってほしかったです。(自身の試合は)1カ月間ケガをしていて満足に練習ができなかったのが影響しました。結果はしょうがない面もありますが、そもそもケガをしたのは自分の責任なのでもっと管理を徹底しないといけないですね。頭の中では自分が攻めているイメージはできていたのですが、それに体がついていきませんでした。練習をしない期間があって初めて基本が大事だと感じました。ダブルスはシングルス以上に考えてやる部分が大きいので、気持ちがより重要になってきます。その中で勝ちへの貪欲さを出してほしいです。末松にはベスト4に入ってインカレの出場権を取るのと同時に、明治にはこんなに強い選手がいるということを見せつけてほしいです」5回戦進出が決まった末松「今日は徐々に調子が上がってきて良かったです。(4回戦について)これ以上長引かせたら体力が持たないと思いました。相手も疲れていたのは分かっていたのでつぶしにかかりました。(以後の試合について)ここまで来たからには全力でいけるところまでいきたいです。これ以降は全力でないと勝てない相手になると思います」READ MORE -
2人が5回戦進出/関東学生選手権
バドミントン 2012.06.08春季リーグ戦から約1カ月が過ぎた。それぞれ見つかった課題を胸に、関東学生選手権に挑んだ。明大の初日は女子シングルスの2回戦から10人が出場。リーグ戦のシングルスに出場した森詩織(商4=埼玉栄)が初戦敗退など、6人が2回戦で姿を消す。そんな中、春季リーグ戦でもシングルスで活躍した瀬川桜子(農3=埼玉栄)、伊藤美紗(政経2=聖ウルスラ学院英智)の2人が明大の意地を見せ13日の5回戦へと駒を進めた。 今季ケガからの復活を果たし、リーグ戦でも結果を残した瀬川は順調に勝ち進み4回戦に出場する。昨年1年間試合に出られなかった原因であるケガをしたのと、同じ会場でなおかつ同じ大会。「恐怖感もありましたし緊張しました」といつものように粘りのプレーが出せない場面も目立った。しかし、今大会に出場しない岡田彩菜(文4=聖ウルスラ学院英智)に「いつも通り」という言葉を第2セットの直後に掛けられ、最終セットは冷静さを取り戻した。「岡田先輩の言葉がなければ勝てなかった」という言葉に表れるように、ミスから逆転された第2セットとは見違えるプレー。普段通りの姿を見せ、厳しい球も粘り強く返していき5回戦への切符を手に入れた。 同じく5回戦まで勝ち進んだ伊藤は1年生からリーグ戦のシングルスに出場し続け、春季のリーグ戦でも期待通りだったが、今回も安定の試合運びを見せる。「組み合わせが良く、負ける相手ではなかったので強気に、伸び伸びしながら」プレーしたとの言葉通り3試合全てをストレート勝ち。試合内容としても全く危なげなく白星を重ねていった。 上級生が初戦で姿を消していく中、1年生で唯一3回戦へ進んだ鈴木萌(商1=ときわの森三愛)。「最後はスピードに付いていけなかった」と惜しくも1―2で敗れ4回戦進出とはならなかった。しかし瀬川同様、岡田の的確なアドバイスから自分の調子を取り戻す修正力を見せ、今後に期待の持てる内容の試合であった。シングルスの2人に加え、これからダブルスも始まる女子。この大会で納得のいく結果を残し秋季のリーグ戦へとつなげていくことが一番の課題になる。☆選手のコメント☆試合に出場せずサポートに回った岡田「(4回戦は)残るだけでも厳しいところなので、2人という結果は納得もしていないがしょうがないところもあります。でも2回戦はもう少し突破する人がいてほしかったです。試合に出られればプレーで士気を上げることもできますが試合に出なかった分、声掛けなどでサポートして1人でも多く勝ち進んでもらいたかったですね。一人一人がもう少し意識を高めないといけないです。やっぱり(5回戦に進む2人は)リーグ戦でシングルスをやってきて期待は大きいです。やはりどこまで勝ち進んでも挑戦者として戦ってほしいです。ダブルスはどのペアも満足に組んで練習できていないのですが、受け身にならずどのペアもどんどん向かっていってほしいと思います」過去のトラウマを乗り切り5回戦へ進出を決めた瀬川「昨年の同じ大会でしかも同じ会場でケガをしてしまってから、1年間を棒に振ってしまったので恐怖感もありましたし緊張しました。自分のミスで(4回戦の)第2セットを落としてしまったのですが、岡田先輩に『落ち着いて』と言われたことで我に返りました。もしあのまま試合を続けていたら、持ち直せず勝つことはできなかったと思います。今日は100点満点では50点ぐらいです。減点理由はとにかくミスが多かったこと。50点はケガをせずに勝ち進めたということです。岡田先輩にも言われましたが挑戦者の気持ちで残りの試合も戦っていきたいです」堂々のオールストレート勝ちをみせた伊藤「今日は自分的に気持ちの入った試合ができて良かったです。リーグの悔しさが良い方向に出ました。組み合わせが良く、負ける相手ではなかったので強気に、伸び伸びしながらも決めるところは決めるプレーができました。次からは楽に勝てる試合ではなくなるので、自分から向かっていって自分のプレーができるといいですね」1年生で唯一3回戦進出した鈴木「今日は岡田先輩からアドバイス(落ち着いてレシーブをし、そこから攻めていくこと)をいただいて、意識したらそこから調子が良くなったのですが最後はスピードに付いていけなくなってしまいました。北海道にずっといたので関東のレベルが高く、驚いています。今後の課題は脚力や体力を付け、スピードについていけるようにすることです」READ MORE -
関東大学春季リーグ戦事後取材
バドミントン 2012.05.17春季リーグ戦から約2週間が経過した。女子は1部昇格に期待が懸かっていたが、手痛い1敗を喫しあと一歩というところで入替戦への進出はかなわなかった。試合直後は誰もが悔しさをにじませたが次の秋季リーグ戦や6月に行われる関東選手権へ向け、前を向き始めている。今回は彼女たちに、リーグ戦での激闘を振り返ってもらった。岡田彩菜(文4=聖ウルスラ学院英智) 「自分たちが2部の中で一番強いと思っていたのですが、相手の方が伸び伸びとプレーをしていました。それで相手のペースになってしまいました。いつも通りの実力を出せていれば勝てていただけに、残念です。負けた日はチーム全体が落ち込んでいましたが、まだ次の試合が残っていたので気持ちを切り替えようと努力しました。最終日も逆転の可能性があったので、最後の最後まで諦めずに強い気持ちで試合に臨もうと思っていました。(チームをまとめる上で難しいことは)周りのことを考えて、みんなの気持ちを一つにまとめることです。みんなのモチベーションを調整することも大変です。最初から、これができていれば優勝できていたかもしれない。自分が勝つことでチームの士気が上がってくれればと思っていました。(関東学生選手権は)秋季リーグ戦への通過点ではありますが、簡単には考えず一人一人が課題を持って取り組み、いい結果を残すことを願っています。勝つことができれば他大へのアピールにもなるので1人と言わずに全員がベスト16や8に勝ち進んでほしいです」森詩織(商4=埼玉栄) 「日大に負けたことで、チームが一つになったと思います。日大は伸び伸び楽しそうにやっていました。それに対して自分たちは相手じゃなくて、自分自身と戦ってしまった。全く伸び伸びとプレーできていなかったです。それを日大に負けてから痛感したので、それから楽しくやることを目標に戦いました。その後は自分のプレーをすることができましたね。でもこの春はその1敗でかなり落ち込んだので、秋は全勝でいきたいです。一人一人が確実に成長して気持ちの面で勝っていきたいです。(1年生の選手も出場を果たしましたが)新入生が入ってきてまだ時間もたっていないですが、1人でも欠けぬよう同じ目標に向ってやれたと思います。(妹である森朝香選手(文1=埼玉栄)も活躍されていましたが)妹には負けられないという気持ちを持ってやっています。(関東学生選手権への意気込み)今までいい結果が出せていなかったので、最後ですし自分のプレーをできるように頑張ります」池田永加(商3=金沢向陽)「正直、2部の1位になるつもりでいました。悔しいというのももちろんありますが、改めて再スタートできたので、一つのいい成長だったのかなと思います。日大には相手にも負けたことがなかったので勝つつもりでいました。でも、自分の中で考えてしまったところがあって、それが出てしまったのかなと思います。関東学生選手権は再スタートなので、自分の中で満足ができる試合をしたいです。自己のベストを出し切りたいです」木村瞳(文3=埼玉栄) 「今年こそは1部に上がることができそうだったのでとても悔しいです。日大に負けてしまって…。日大とは何回かやったことがありました。なので、2部に上がってきたばかりだから弱いとは思っていませんでした。日大のバドミントン部は女子ができるのが遅くて、4部から始めて順調に上がってきたチームなので。また、全勝チームがなく、点数差の勝負になってしまったのが特に悔しいです。関東学生選手権はリーグが終わってまたスタート地点なので、成績を残せるようにしたいです。ダブルスではインカレが決まるベスト4を目指したいです。シングルスでは昨年よりも上を目指したいです」伊藤美紗(政経2=聖ウルスラ学院英智) 「今までのリーグ戦では1年生だったので伸び伸びできる部分もありました。でも今回は2年生になってトップシングルスとして出させていただいていたので、エースとして勝たなきゃと思い過ぎました。それがプレッシャーになって、リーグ前半戦は自分のプレーができていなかったです。でも、リーグ後半戦は2試合連続で負けたことで逆に開き直れましたね。高校時代もトップシングルスでしたが、その時よりもずっと緊張しました。日大戦に関しては(日大が1部に)上がってきたばかりですが強いのは知っていたので、自分の(シングルスでの)負けが流れを変えてしまったと思います。一番悔しい試合でした。(今後に向けて)秋のリーグは今回感じたプレッシャーもプラスにできるくらいにして、悔いのないように戦いたいです。次は絶対優勝して、1部に上がります」READ MORE -
男子、1部残留決める。女子は入替戦進出ならず/関東大学春季リーグ戦
バドミントン 2012.05.05<男子> リーグ戦4日間を終えて全敗ともう後がない明大は、同じくここまで全敗の中大と最終対決した。両校とも、1部残留を懸け負けられない戦い。応援も選手たちの気迫も熱を帯び、白熱した試合となった。 最初にコートに立ったのは末松純(政経4=福岡大大濠)。第1セットは低く後ろに攻められ、思い通りの動きができず取られてしまう。だが、第2セットはスマッシュが決まり始め、21-19とわずかな差で取り返す。勝負の第3セット。互いに点の取り合いになり、一進一退の攻防を繰り広げるシーソーゲームに。「ギリギリどっちに転んでも分からないような試合でした」(末松)と言うようにデュースに持ち込み、最後まで気の抜けない試合となった。しかし最後は末松が3連続得点。勝利を決めた瞬間、チーム全体が歓喜に沸いた。「1部に昇格した時も前回残留を決めた時も、第1シングルスで勝っていたので勝たなければという気持ちになりました」(末松)。団体戦、第1シングルスの勝敗は、チーム内の雰囲気に大きく影響する。末松の勝利は1部残留を目指す明大に大きな流れをもたらした。 第2シングルスは橋本翔太郎主将(政経4=青森山田)に託された。両セットともに序盤から相手を動かし、攻めの形をつくり上げていく。後半から相手が追い上げて点差を縮められるが、粘りのプレーで勝利を手にした。試合後、満面の笑みでチームに駆け寄った。 最上級生が意地を見せ、チームカウント2-0。第1ダブルスの藤井佑介(政経2=札幌一)・山口凌司(商2=西陵)組で勝ち、チームカウント3-0で1部残留を決めたかったが、粘り切ることができず敗北してしまう。 試合を決めたい第2ダブルスには、中木広大(商3=旭川実)・櫻井恵介(政経1=埼玉栄)組が出場。お互いに「プレースタイルが似ている」と口をそろえる2人は積極的に攻め、第1セットを先取する。第2セットは相手が粘りを見せ取られてしまうが、第3セットは序盤から相手を圧倒した。ドライブ系の球で返球し、攻めるスキを与えず勝利。「すごくうれしい」(中木)と勝利を決めた瞬間飛び跳ねながらガッツポーズし、喜びを爆発させた。 昨年の秋季リーグ戦で1部残留を決めてから、2大会連続で1部残留を果たした明大。昨年の精神的、実力的な支柱だった小野寺勝也氏(平24法卒)、田渕雄喜氏(平24文卒・現北海道旅客鉄道)の代が抜け、新体制での1部残留。しかし「1部残留は昨年の目標であって、今年の目標は上位進出だったので、悔しい気持ちの方が大きい」(中木)と語るように、選手たちは慢心していない。次こそは上位進出へ、明大バドミントン部の戦いはまだ始まったばかりだ。<女子> 入替戦進出、そして1部昇格を目指していた明大は2日目の日大戦に破れ、2部優勝が危うくなった。わずかに残された可能性を頼りに最終戦・帝京大戦に臨み、チームカウント4-0で勝利した。しかし、2部1位の日大にチームカウントが3及ばず、結果は2位。悔しい2部残留となった。 第1シングルスに出場した伊藤美紗(政経2=聖ウルスラ学院英智)は、両セットともに前半相手に連続得点を許し苦戦する。しかし後半追い上げ、危なげなく2セット先取で勝利した。次にコートに立ったのは森詩織(商4=埼玉栄)。「一番上の学年なので、チームを引っ張らなければ」とリーグ戦前に語った通り、最上級生らしいプレーを見せた。 あと1勝で勝利が決まる第1ダブルスには木村瞳(文3=埼玉栄)・瀬川桜子(農3=埼玉栄)組。序盤から連続得点を奪い、大きくリードした試合となった。スマッシュで崩し、プッシュで決めるという攻めのパターンがうまくはまった。この時点で、チームカウント3-0で明大の勝利は確定。第2ダブルスは岡田彩菜(文4=聖ウルスラ学院英智)・池田永加(商3=金沢向陽)組が出場した。長いラリーが続く粘りのプレー。第3セットまでもつれこみ苦戦したが、最終的には21-18で勝利を収めた。 目標としていた1部昇格への道は、入替戦に挑戦する前に途絶えてしまった。「今回優勝できなかったので、今後は挑戦者として頑張るだけです」(瀬川)。今回こそ1部昇格と意気込んでいた彼女たちにとって、悔しい結果となった。今大会の後悔を、秋季リーグ戦での勝利の力にすることができるか。☆選手のコメント☆<男子>主将としてチームをけん引した橋本主将「(1部残留が決まり)ほっとしています。今日は、試合内容はともかく勝たなければならなかったのでプレッシャーもありました。第1シングルスで末松が粘って勝ち切ってくれたので(第2シングルスである)自分の試合にもつながったと思います。(チームカウント)3-0で勝てるかなとも思ったのですが、それができなかった。中木・桜井組が決めてくれましたが、今後の課題は3-0でちゃんと勝ち切ることだと思います。自分個人としてはリードしている時にショットの質が下がってしまうので、そこを克服していきたいです。でも、徐々に1部でやれる力は付いてきたのかなと思います。リーグ戦を振り返って、練習で感じたことを試合で生かそうと思っていたのですが、まだまだでした。練習の時以上に気持ちは出せたと思いますが、追い込まれてからの方が気持ちが入っていました。でもそうではなくて、今後は最初から気持ちを入れていきたいですね。きつい練習をしてきて、5位で1部に残留できましたが、油断しないで次は5位以上を目指して取り組めるようにしたいと思います」勝利の流れを引き寄せた第1シングルス・末松「ギリギリどっちに転んでも分からないような試合でした。上級生として負けられませんでしたし、1部に昇格した時も前回残留を決めた時も、第1シングルスで勝っていたので勝たなければという気持ちになりました。気持ちが先に先にといってしまったために第2セットは接戦になりました。その中でも意地で取り切れたのは大きいです。12月から4月までずっとケガしてしまっていたので力が伸びていないと感じていましたが、自信を持って試合には臨みました。日頃の練習がもっと必要だと思います。(チームとして)もっと上にいかないといけないです」勝利を決めた第2ダブルス・中木「今日が入替戦だ、絶対に負けられないという気持ちでコートに立ちました。本来のプレーができ、足も動いていたと思います。試合を終えて、ほっとしています。1部残留を決めることができて、すごくうれしいです。でも、1部残留は昨年の目標であって、今年の目標は上位進出だったので、悔しい気持ちの方が大きいです。ペアの櫻井は自分と似たプレーの持ち主で、いいコンビだと思います。自分たちのペアはとにかくローテーションでコートの中を動き回って自分たちの流れをつくるスタイルなので、それができて良かったです。今後は今大会の反省を生かしてしっかり調整していきたいです。」ルーキーながら全試合に出場し、チームに貢献した櫻井「第1ダブルスが負けてしまったので、低くなっていた雰囲気を自分たちが変えようと思いながらコートに立ちました。1年生だから、という緊張はありませんでした。中木先輩と自分はプレースタイルが似ているので、合っていると思います。相手はスマッシュが強かったので、球を上げないように心掛けていました。1部残留を決めてとにかくうれしいです。自分の役目を果たせました。ただ、攻める球が浮いてしまうという課題も見つけたので、ダブルスらしく落とせるように練習で取り組んでいきたいです。初めての大学リーグ戦を終えて、チームの練習の質を上げなければいけないなと思いました。秋のリーグも最後までもつれると思うので、今後も一日一日の積み重ねを大切にしていきたいです」<女子>ケガから復帰し、活躍した瀬川「今日は思い切ってできました。ただ、リーグ戦全体を振り返るといろいろと変わっていかないといけないと思います。自分だけ勝てればいいとかではなく、上級生としてみんなでチームを良い雰囲気にもっていかなければいけないなと感じています。今回優勝できなかったので、今後は挑戦者として頑張るだけです。終わってからああすれば良かったって思うことが多かったので、その前にやらなきゃいけないことをしっかりやっていきたいです」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
バドミントン部は2017年に創部70周年を迎えた伝統のある部だ。主な大会としては、春秋年2回開催され大学ごとに単複のチーム戦で競う関東大学リーグ戦や、関東学生選手権。そして秋季リーグ後に控える大学の頂点を決める全日本インカレなどがある。
〝最速のスポーツ〟と称されるバドミントン。トップレベルの選手になるとスマッシュの初速は400km/hを超える。しかし鳥の羽が使われているシャトルの軽さによって速度は急激に低下する。速度の緩急差が激しく、緊張感が漂うプレーもバドミントンの魅力であり、見る者を魅了してやまない。