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女子エペ悲願の1部昇格!/関東学生リーグ戦1部2部入替戦
フェンシング 2014.06.10チーム一丸となって勝利を挙げ、リーグ戦1部昇格を決めた。2部リーグ戦を全勝優勝し臨んだ入替戦。序盤はリードしていたものの、逆転され離されていった。しかし6人目の古俣潮里(政経1=新潟)が13得点を挙げて同点に追い付くと、チームに勢いが戻った。3巡目は3人全員がそれぞれできる最高の試合運びを見せ、45―38で勝利した。この結果5年ぶりの昇格となり、来年1部で戦う権利を得ることとなった。 奥村美咲(理工2=北陸)が確かな成長を見せた。専門をエペに転向し、練習を重ねてきた成果が出た。1人目として試合に出ると、先制されるも巻き返し5―3でチームの流れをつくった。逆転されたが古俣が攻めのフェンシングで同点に戻し、山岡も最上級生の意地を見せて32―32で回ってきた8人目。古俣と山岡で作った流れに乗って8ポイントを奪い40―37とし、最後の古俣につなげた。山岡が同点に抑えたことで、「我慢して相手が崩れたところを突く」(奥村)という試合展開を思い描いてピストに立った。それによって思うように攻めることができ、納得の試合となった。去年までのように涙を流す奥村の姿はそこにはなかった。チームを盛り上げなくてはいけないという意識が芽生えていた。井原健三監督も「涙が出るほどうれしかった」と去年からの変わりように顔をほころばせた。山岡も「自分のことも支えてくれる」と古俣とは違う、奥村の存在に感謝していた。 チーム力が勝利を呼び込んだ。女子の大黒柱である山岡珠子(政経3=鳥羽)の調子が上がらないまま試合に臨むことになった。しかし奥村と古俣が奮闘。お互いに助け合うチームプレーで、最後は古俣が決めた。普段は得点ごとに感情を表す古俣だが、最後の試合は静かだった。しかし45点目を取った瞬間拳を天高く突き上げ、喜びを爆発させた。山岡もうれしさで泣き崩れ、3人で勝利を分かち合った。「後輩が頑張ってくれた」(山岡)と3人の力を合わせて勝ち取った1部昇格となった。 これで来年のリーグ戦は1部で戦うこととなった。山岡にとっては最後のリーグ戦、常々この3人で1部で戦いたいと話していたことが現実となる。「王座で優勝したい」(山岡)と次に目標とするのは、関東と関西のリーグ戦1位2位が対決する王座での優勝だ。これからも自慢のチームワークで勝利を目指していく。[谷澤優佳]試合後のコメント井原健三監督「一つでも上がれて活気づく。きちんとやれていた。フルーレでは奮わなかった山岡も2周目と3周目では言ったことがきちんとできていた。自分のフェンシングができたということは、1部に上がる心構えができていたということ。今日は奥村が良かった。二人目という役割がしっかりできていた。古俣も山岡にしてもやりやすかったはず。奥村はこの2週間で急成長したと思う。奥村の(試合中の)声を聞いた時、涙が出るほどうれしかった。ここまで変わるのに一年半掛かった。精神面の成長が大きい」山岡珠子(政経3=鳥羽)「最上級生としてのプレッシャーで緊張していた。心に余裕がなかった。本当はこんなところで緊張していてはダメ。いつもはもっと足を使っているイメージなのに使えていなかったり、いつもなら届くだろうというのが届かなかったりした。今日は本当に後輩が頑張ってくれた。自分がチームを引っ張らなければならないのに、足を引っ張ってしまった。いつも通りの動きができなかったが、後輩が大丈夫ですよと盛り上げてくれた。二人のおかげ。古俣はいつも通りすごい気迫だった。雰囲気ではなく、点数自体を引っ張っていってくれた。奥村に対してはいつも練習の時から怒っていた。メンタルにきていたと思うが踏ん張ってくれた。最後の試合も、自分がトントンで回した時に追い抜いてくれた。結果を出してくれて怒り続けて良かったなと。去年、二人の時にすごい辛い思いをしたのですごいありがたいと思った。古俣にも感謝しているが、奥村にはより一層感謝している。去年のリーグ戦ではひたすら泣き続けるみたいな感じだったので、だいぶ成長してくれたと思う。プレーも変わってきたが、それ以上に気持ち。自分も点数を取ってチームを盛り上げなければ、という意識が高くなってきた。後輩も引っ張ってくれるが、自分のことも支えてくれる。それは古俣にはできない。奥村にしかできないこと。声援も力になった。言われていることに分かってる分かってると思うが、分かっていても行動できていない自分が悪い。同期の子には色々教えてもらった。守屋先輩や荒井先輩も、男女が違ったりエペをしていないのにかかわらず励ましてくれた。自分が泣いてしまった時にはカバーしてくれた。ありがたかった。(2―2のスコアだった3巡目は)直前に古俣が追い付いてくれた。何が何でも突かなければ思った。ここは上級生としての踏ん張り。今後は、もちろん王座にいく。自分は行ったことがない。自分の兄(山岡靖典・平26政経卒)と大久秀先輩(平24法卒)と敦史先輩(山口・平26政経卒)と沖本先輩(拓郎・政経4=千葉県立柏陵)が王座に行って優勝した。すごい笑顔で、すごい楽しかったと言っていた。団体戦を戦えて楽しかったし、負けたのは悔しかった。その気持ちをもっと大きな舞台で味わえるのが王座。王座は関東と関西のリーグ戦の1位2位が上がってくる。最強の2チームが上がってくるイメージ。関カレ、インカレに優勝するのももちろん目標だが、それ以上に王座で優勝したい」奥村美咲(理工2=北陸)「トップバッターで出て、最初なので流れを作るためにプラス1でも勝って戻らなきゃいけないと思ってピストに立った。最初に練習から苦手としていた足突きをされて焦ったけれど、後ろの明治やOBの方の応援によって気持ちを切り替えることができた。それで自分の思う試合展開をすることができたので、逆転して5-3にすることができた。チームの流れを持ってくことができたと思うのでよかった。(最後周りについて)古俣が同点にしてくれたことによって、チームも諦めずに勝っていこうという感じになった。珠子先輩が同点に抑えてくれて、自分も古俣につなげるようにロースコアで我慢して、相手が崩れたところを打っていこうという風に頭の中でどういう試合をするか決めてピストに立った。それで自分の思うところでぶち込むことができて、プラス3という試合に運べたと思う。(主将の山岡について)珠子先輩はチームをうまくまとめてくれる。自分や古俣が落ち込んでいる時にそれに気づいてくれて、サポートをすごくしてくれる。それで落ち込んでいてもまた元気になって、頑張ろうっていう気持ちになれる。女子のキャプテンとしてすごくいいキャプテンで、いつも背中を見て着いていくという感じ」READ MORE -
男女フルーレ共に1部の座を逃す/関東学生リーグ戦1部2部入替戦
フェンシング 2014.06.10男女フルーレ共に勝利を挙げることはできず、来年は2部で戦うこととなった。男子は残留を、女子は昇格を懸けて臨んだフルーレ入替戦。男子は序盤から試合を支配しリードを保つも、40―45で逆転負けを喫した。昨年40年ぶりに手にした、3部門1部の座を手放すこととなった。女子は終始リードを許す苦しい展開。一度も追いつくことができずに33―45で敗戦した。[男子フルーレ] あと一歩のところで勝てなかった。守屋一教主将(法4=愛工大名電)の5連続得点などで3人目まで15-6と大きくリードしていた。しかし慶大4人目の小松崎(慶大)が7点を奪われると「相手に合わせてしまった」(守屋主将)とそれから完全に流れを慶大に譲ってしまった。それから慶大ペースで試合は進みついに追い付かれ、27-27で7人目の佐伯恒星(政経2=鶯谷)がピストに立った。フルーレが専門の佐伯は流れをもう一度明大に戻そうと、自慢のスピードを生かし奮闘した。両者のつばぜり合いは佐伯に軍配が上がり、35-34と明大が逆転した。しかし8人目の道脇啓太(営1=熊本県立翔陽)は2-6と自分の攻めをできないままこのリードを守り切れず、37-40でラストの守屋主将にバトンを渡した。「冷静になっていればよかった」(守屋主将)とチームをけん引し続けてきた主将に得点への焦りが生じてしまった。それから主将は3点を奪ったものの、あと一歩で得点を奪えず、40-45で惜敗した。[女子フルーレ] 最後まで逆転することはできなかった。フルーレの要である山岡珠子(政経3=鳥羽)の不調が響いた。「プレッシャーで緊張していた」(山岡)と最上級生としての責任感の強さが裏目に出た。2人目で出ると1ポイントも取れずに2―9と差を広げてしまった。奥村美咲(理工2=北陸)と古俣潮里(政経1=新潟)が粘り、一時は2ポイント差まで詰め寄るも逆転はならなかった。その後はじわじわと点差を離され33―45と12点差で敗北となった。 エペに焦点を合わせていたとはいえ、フルーレも「勝ちたかった」(奥村)と悔しさをにじませる。山岡も「足を引っ張ってしまった」と後悔の念を見せた。しかし奥村が強敵相手に5連続ポイントを挙げるなど収穫もあった。来年も2部で優勝し、次こそ1部昇格を決めたい。 入れ替え戦で勝利を飾れなかった男女フルーレは、今大会で多くの課題が見つかった。守屋主将と佐伯はこの試合で、後半に追いつかれてしまい詰めが甘かったことからメンタル面の向上を課題に挙げた。また「男女で認め合うことが必要」(守屋主将)と男子には、女子が持つ協調性やチームワークが重要であり女子には男子が持つ競争心とさらなる技術の向上が不可欠である。しっかりとこれらの課題を克服したい。[實吉陽紀・谷澤優佳]試合後のコメント井原健三監督 「(男子フルーレ)ふがいない。実力的には拮抗(きっこう)していたはず。リードしていた時に一気にいかなければならなかった。精神的な面の、ほんの少しの綻び、気の緩みがこういう結果を招く。彼らは良く分かっただろう。自分の力で取った点数と相手のミスによって得た点数をトータルしてリードしているから彼らはいけると思った。俺から見ていると、それは半々だった。そこのところが分かっていない。その中でも守屋は良かった。すごい責任感を感じていたことは秋につながる。あとの二人は、この入替戦がただの一試合ではないということを分かっていない。重要な試合ということを十二分にできていなかった。そこが今回の敗因。(女子フルーレ)惜しかった。フルーレは全体的にレベルが高いから練習量を増やさなければならない。つまり部員が足りない。そこに尽きる。最上級生の山岡には期待をしていたが、緊張したのか奮わなかった。秋に向けていい勉強になったのではないか」守屋一教主将(法4=愛工大名電)「精神面の弱さが出た。最初に相手がうまく行ってなかったが、そのあと相手が立ち直したときに自分達が逆にうまくいかなくなってしまった。普通の気持ちでやっていればうまくいくはずだったが相手に合わせてしまった。相手の方が実力は上なのは分かっていたので同点に追いつかれたことが敗因。個人として、満足はしていない。最初の試合では結果を残せたが、ふた周り目から自分がもう少し冷静になっていれば良かったと思った。チームを楽にしてあげたいという自惚れた気持ちがあったせいで負けてしまった。フェンシングは技術も大事だが、自分のチームは基礎が足りないということが浮き彫りになった試合だった。目標はインカレ優勝しかない。そのためには男女が認め合うことが重要だと思う。男子には個々の実力があり、女子には団結力がある。男子は勝ちたい気持ちを抑えて、チームのために戦うことを意識するべき。女子はチームワークがあるが、競争心が少し足りない。どから男女で高め合っていければ良いと思う」佐伯恒星(政経2=鶯谷)「1試合目はよかったが、2試合目3試合目あたりからあまり良くなかった。相手が来てから自分が攻めるのを繰り返していて、自分から攻めることができなかった。7人目で出たときに点数を取って取られてというのを繰り返してしまった。点数を取った時に次も取れればよかった。そこで取り急いでしまったため、突き放すことができなかったので、一点取った後と精神面が課題。秋の関カレでは今日の試合のようなことをせずに、良い結果を出したい」奥村美咲(理工2=北陸)「(フルーレを振り返って)今はエペを専門にしている。エペの方が勝てる確率が高かったので、今日に向けての練習も女子はエペを中心にやってきた。今日のフルーレはエペの練習を活かそうということで試合に臨んだ。全然フルーレっぽい試合ではなかったけれど、相手がむかつくくらい、やりにくいように試合展開を運ぶことができた。勝ってはいないけれど、自分が0点の試合にすることはなかったのでよかったと思う。でもやっぱり勝ちたかった。来年また2部で優勝して、フルーレも試合で勝てるような実力を1年間でつけて、来年1部に上がりたい。(1巡目に5連続ポイントを上げたが)自分としてもびっくりした。三宅先輩(杏奈・日体大)は関カレやインカレでも個人戦でベスト4とか入ってる先輩で、実力の差がすごくあるので1点取れたらいいかなと思っていた。やりにくいフェンシングをしたことで5ポイント取れたと思う。それでチームも盛り上がってきたので、個人的には良い方の試合でよかったなと思う」READ MORE -
女子2部門は1部昇格、男子フルーレは1部残留に向けて最終調整/入替戦 事前取材
フェンシング 2014.06.07ついに明日、1部2部入れ替え戦が行われる。男子フルーレは負ければ2部降格となり女子エペ、フルーレ部門は1部昇格をかけて入れ替え戦に挑む。男子はなんとしても勝利をつかみ取って3部門での1部残留を守りたい。また女子エペは勝利すると5年ぶりの1部昇格となる。 「試合を想定して取り組んできた」(守屋一教主将・法4=愛工大名電)とこの日はコーチを相手に団体戦の形式で練習を行い、より実践的な練習ができた。また、男子が女子の練習相手になるなど効率を意識した練習もでき、順調な調整を見せた。ピリピリした雰囲気はなく選手たちは緊張感が漂う中にも時折笑顔を見せるなど、リラックスした様子で練習していた。「1部残留以外ない」(守屋主将)と選手たちは1部残留に向け闘志を燃やしている。女子はチームの大黒柱である山岡珠子(政経3=鳥羽)、フルーレが専門の奥村美咲(理工2=北陸)、そして先日、全日本代表に選出されたルーキー・古俣潮里(政経1=新潟)の3人で力を合わせて1部昇格を狙う。[實吉陽紀]試合後のコメント守屋一教主将(法4=愛工大名電)「1部残留以外ない。実力が上の相手と戦っているのに、さらに、こちらの実力が出せないことがよくあった。まず自分たちの実力を出し切るということが大前提。そのために試合を想定して練習に取り組んできた。各々やれることはやっているが、満足はしていない。これだけやったら勝ちというのはない。練習内容に満足したら負け。みんないい意味で開き直っていて、チームの雰囲気は良い」山岡珠子(政経3=鳥羽)「調子は良くない。しかし、リーグ前も調子が良かったわけではない。なので、今調子が良くて試合のときに悪くなるよりは、あまり良くない状態で入れ替え戦に臨んだ方がよいと思う。自分は最上級生ということで、気持ちが先走ってしまっている。また他大学の方たちから、エペは勝てるというように言われているので、それがプレッシャーでもある。相手の試合のビデオを他大学の方に見せてもらっていて、相手はどこが強いかなど分析して練習してきた。2種目で勝つことが目標だが、1部に上がって試合するのが来年で最後になるので、とりあえずどちらか1種目でも良いので勝っていきたい」古俣潮里(政経1=新潟) 「エペが専門でエペでは相手が攻めてこないと思うので、その中でどう戦うか。あとは相手のペースになった時に切り替えることができるようにといった、試合運びの面を意識している。ここで勝たないとせっかく2部優勝しても1部には上がれない。足を引っ張らないのはもちろん、チームの勝利に貢献していきたい。今回世界選手権、アジア選手権に出させてもらえることになり、浮かれている。それでも変なプライドを持たないように慎重にやっていきたい」READ MORE -
古俣潮里が日本代表に選出!
フェンシング 2014.06.05古俣潮里(政経1=新潟)が7月に行われる世界選手権の日本代表に選ばれた。今回古俣は、専門とする女子エペ部門で選出。社会人が名を連ねる中での大抜てきに本人も驚きを隠せない。「自分の糧になるように食らいつきたい」(古俣)とこのチャンスを無駄にはしない。持ち味の強気の試合運びで世界を舞台に活躍してくれるはずだ。古俣潮里(政経1=新潟)のコメント「図書館にいた時にラインがきた。最初は意味が分からず、呆然としていた。最初は驚きだけ。ナショナルチームの方に声を掛けてもらったり、色々な人からおめでとうと言われてようやく実感が湧いた。今までやってきた試合とは違う。本当に世界のトップレベルの人たちと戦える。すごいチャンスを頂いた。勝つために全力を尽くすのはもちろんだが、どんな結果になっても何か自分の糧になるように食らいついていきたい」READ MORE -
男子 サーブル、エペの両部門で1部残留/関東学生リーグ戦
フェンシング 2014.05.24男子がエペ、サーブルで1部残留を決めた。20~23日に行われた1部男子両部門は最後に意地を見せた。サーブルでは、目標としていた早大に守屋一教主将(法4=愛工大名電)を筆頭に好ゲームで勝利し、5位に滑り込んだ。エペの初日は強敵を相手に結果を残せなかったが、2日目は前日の敗戦を生かし奮闘した。最終戦の日体大には秋にやってきたことを出し切り納得の試合内容で勝利した。[男子サーブル] 宿敵早大を倒し、男子サーブルは1部残留を果たした。20日の3試合で全敗を喫した明大は最終日、専大と早大のどちらかに勝たなければ2部への入替戦となってしまう。専大戦、前半は明大ペースだった。しかし25―15で守屋一教主将(法4=愛工大名電)からバトンを受けた6人目の島田義人(営2=鳥羽)は「先輩たちに迷惑をかけてしまった」と昨年インカレの男子サーブル個人戦で優勝経験のある張眞(専大)に15点をとられ逆転された。明大はそのまま追い付くことができず43―45で敗戦した。 しかし後がない明大は、早大戦では選手の勝利に対する気持ちが違った。専大戦で惜敗し「早稲田戦だけは本当に勝ちたかった」(島田)と強い意気込みで試合に臨んだ。明大2人目守屋の10得点で10―9と逆転すると、杉田賢人(営3=埼玉栄)、島田と優勢でバトンを回した。明大は終盤まで集中力を切らさず早大を突き放し、45―32で勝利した。「みんなで勝とうという思いを持っていた」(守屋主将)。明大の女子選手たち全員も応援に駆け付けるなど、明大選手全員でつかみ取った1部残留だった。[男子エペ] エペでも1部残留を決めた。4連敗で迎えた最終・日体大戦で快勝。貴重な1勝を挙げ、5位に滑り込んだ。専大戦で一本勝負を落とし、責任を感じていたエース・坂野守洸(法3=清風)は「安心した」と胸をなでおろした。 今年一番の試合内容だった。1試合目で坂野が5―3と先行。リードを得たことで「楽な気持ちで臨めた」(荒井)と、続く荒井諒平(理工3=埼玉栄)と佐伯恒星(政経1=鶯谷)も粘りのフェンシングを見せた。中盤以降も確実にリードを保ち、最終の坂野へ。40―32という優位な状況で再びピストに立った坂野は、時間を使いながら戦うこともできたが攻めのフェンシングを見せた。果敢に前へ出て、相手の足を突き勝負あり。試合後「曲がりなりにも練習してきた成果」(坂野)と振り返った。明大エペ陣の必勝パターンだった。1試合目で坂野が先行し、最後も坂野が逃げ切って勝つという昨年の秋から練習してきた形。「大一番で出せたことがうれしい」(荒井)と喜んだ。 関東学生リーグ戦の全日程が終了した。井原健三監督は「一人一人が明治魂を持って戦ってくれた」と総括。男子フルーレは1部残留を、女子のフルーレとエペは昇格を懸けて、6月8日に行われる入替戦に臨む。[實吉陽紀・柴田遼太郎]試合後のコメント井原健三監督「昨日の反省でスタートから飛ばしていくというやり方に彼らが戦法を変えた。自分たちで戦法を変えたことによって、専修大学との第一戦も一本勝負で負けたけれども良い試合だった。次の日体大と試合をやった時は、もう勝つ気で最初から飛ばしていったっていうのが最後に繋がった。それともう一つはやっぱり一つ勝たないと入れ替え戦だったから、背水の陣でもあった。勝ててよかった。これでエペもサーブルも1部残留。フルーレの入れ替え戦については慶應が相手だから。これから6月8日まで3週間くらいあるのでそこで立て直しを計って、せっかく去年1部に40年ぶりに上がったんだから、なんとか3種目1部に残れるように。あれもこれもだと大変だけど、男子は1種目に絞ればいいわけだから。今年は主力メンバーが抜けたということで非常に厳しかった。だけれども部員一人一人が明治魂でやってくれた。それがこういう結果になった。もう一つは女子のサーブルについてはメンバーが足りないから、それは捨てたというわけじゃないんだけどやむを得ない。そういう風に判断している。これで来年また女子を一人でも取って4人になればサーブルも狙っていく。とにかく明治魂をよく出した」守屋一教主将(法4=愛工大名電)「今日はずっと目標にしてきた早稲田を倒せたので本当に良かった。みんなで勝とうという思いを1年前からずっと持っていて、練習で苦しみ続けたのが勝因だと思う。今明治の男子は3部門1部にいるので、これからも1部として戦っていくことが課題」荒井諒平(理工4=埼玉栄)「(エペについて)去年の4年生が1部に上げてくれたので、1年で落とさないようにと思っていた。残留を決めることができてほっとしている。競ることができた昨日の早大戦の流れを今日に持ってくることができた。専大戦で一本勝負を落としてしまったが、日体大戦まで引きずらなかったことも良かった。日体大戦はここ最近では1番良かった。簡単に勝てる相手ではなかったが、自分たちの勝利のパターンで試合を運ぶことができた。誰に誰が勝つかといった、個々の役割をしっかり果たすことができたいい試合だった。1試合目に坂野がリードしてくれたので、自分と佐伯1点や2点なら取られてもいいという気持ちで臨めた。坂野がつくってくれたその流れに乗れたのだと思う。そして、最後に勝っている状態で坂野にバトンを渡すという去年の秋から練習してきたことが大一番で出せたことがうれしい」坂野守洸(法3=清風)「(エペで1部残留を決め)安心というか、ほっとした。入替戦に回ったら落ちる可能性があった。専大戦で一本勝負を落とした時は吐きそうになった。勝てた試合だった。自分がいけない。最後回りをやるのが初めてだったし、フルでリーグ戦に出るのも初めてだったので、プレッシャーがすごかった。自分が何をやっているのか分かっていなかった。そこを取れるようにならないと来年厳しい。日体大戦はいい意味で適当にやろうと、開き直ってやった。対策を立てるとかではなくて、自分を信じてプレーした。自分はあまり攻めることができない選手。前へいって取るということができないので、もし2試合目で負けている状況で出ると自分のスタイルが出せない。チームが負けている、自分的にはやりにくい状況で出て取られるのはよくない。自分がエースということを考えると、相手に流れを渡してしまうことになる。そのことを考えてオーダーを組んでいる。自分が1試合目に出る作戦はチームを結成してからずっと練習してきた。ハマれば必勝パターン。日体大戦は向こうも緊張していた部分はあると思うが、自分たちがしっかりやるべきことをやれた。最後の試合はリードしていたので、時間を使いながら待って戦うこともできた。でも、足いけば突けるとひらめいた。守りに入らないで攻めにいけたのはすごい良かった。今大会で足を突いたのはあれだけ。なんであのタイミングでいけると思ったのかは自分でも不思議。でも、そういうひらめきは大事。曲がりなりにも練習してきた成果だと思う。専大戦で撃てなかったことが悔しすぎて、日体大戦までそれしか考えられなかったということもあるかもしれない」島田義人(営2=鳥羽)「今日もまた自分が足を引っ張ってしまって、先輩たちにたくさん迷惑をかけてしまったが最後の早稲田戦だけは本当に勝ちたかったので、意気込んで臨んだ結果、守屋先輩にプラスで回せたので良かった。まだ団体戦は、関カレやインカレもあるので、それまでに守屋先輩たちの足を引っ張らずにプラスで回せるように強くなりたいと思う」READ MORE -
女子エペも2部全勝優勝で入替戦へ!/関東学生リーグ戦
フェンシング 2014.05.23エペでも全勝優勝を果たした! 女子は20~22日にかけてリーグ後半戦が行われ、エペでは昨年度のインターハイ王者・古俣潮里(政経1=新潟)が9人目で13点を奪い逆転するなど大車輪の活躍を見せた。サーブルは準備不足もあり3戦全敗。2部最下位に終わった。この結果、エペは先週のフルーレに続き、6月8日に行われる1部2部入替戦への出場を決めた。[女子エペ] 古俣潮里(政経1=新潟)が圧倒的な強さを見せた。初戦にして最大のヤマ場だった慶大戦は、序盤にリードされるも僅差のまま勝負は進んだ。山岡珠子(政経3=鳥羽)と奥村美咲(理工2=北陸)が共に、ノン・コンバット(対戦無意欲試合)でスコアを動かさずに最後の古俣に回す。古俣が大量得点しやすいために作られた30-29の状況から、彼女は怒涛の攻めで得点を重ねていき、45―40で勝利。作戦通りに試合を決めた。 続く法大戦は32―36と逆転された状態で、9人目の古俣に順番が回る。ここでも攻めるフェンシングを見せ大量得点で逆転した。その後44―44になった時にもリラックスして得点。エペで圧倒的な強さを見せた古俣試合を決めたかに思われたがノーカウントで、流れは止まったかに見えた。それでも、もう一度得点を奪い45―44で勝利。「不思議とそこまで気分は落ちなかった」。1年生とは思えない、落ち着いた対応だった。 先輩の奥村は「ずばぬけて強い」と古俣を絶賛した。フルーレでは中心となってチームを引っ張った山岡も「一本一本が速い」と強みを分析。エペにおいては古俣がチームの柱となっている。[女子サーブル] 3戦全敗で2部最下位に終わった。2敗で迎えた学習院大戦は終盤に粘り切れず43―45で逆転負け。終盤までリードしていたものの、相手の気迫に押され、勝利を挙げられなかった。 それでも、選手に悲壮感はない。現在女子の部員は3人。団体戦で15本のビハインドを背負うことはなくなったが、3部門すべてで勝ちにいくことは難しい。普段サーブルの練習をしていない山岡と奥村が剣を握ったのは、昨年のリーグ戦以来1年ぶり。井原監督は「選手がいないのに戦うのはやはり厳しい」と振り返った。 古俣の加入を受け現在、女子はフルーレとエペに力を入れている。リーグ戦が始まる前の思惑通り、その2種目で入替戦進出を決めた。「リーグ戦の結果には満足している」と山岡。笑顔で大会を終えた。[谷澤優佳・柴田遼太郎]試合後のコメント井原健三監督「去年は部員が二人。今年は三人。2部だけど、全勝優勝を2種目でできた。画期的なこと。非常にうれしい。入替戦で1部に上がる。エペは慶大が注意すべき相手だった。ノンコンバットの作戦勝ち。サーブルに関しては3種目を一人でやるのは無理。だからサーブルの結果はやむを得ない。サーブルを主とする選手がいた場合は、サーブルとフルーレを中心にやっていく。しかし今年は古俣が入ってきたので、エペで勝って1部に上がる。エペとフルーレを重視していこうというのが今のチームの方針。フルーレとエペに関しては選手がいるのだから負けてはいけない。サーブルも内容がいいに越したことはないが勝負の世界なので、選手がいないのに戦うのはやはり厳しい。それでも学生スポーツなので、一生懸命やるということは変わらない。3人で目一杯ぶつかっていけと言っている」山岡珠子(政経3=鳥羽)「サーブルは負けてしまったが、自分としてはフルーレとエペをメインに戦おうと思っていた。勝てるところにきちんと勝つことができた。リーグ戦の結果には満足している。入替戦の権利をつかみ取れたことは大きい。(古俣について)強い。相手は古俣がどういうプレーをしているか分かっているのにも関わらず、自分のプレーを貫ける。そして一本一本が速い。エペはフレーズがないので突けば勝ち。古俣は腕が速かったり、ドゥゼームが速いのが強みだと思う。(サーブルについて)日体大も慶大もサーブルの練習をして臨んできたチームだったので、正直勝つことは難しいと思っていた。明大は誰もサーブルの練習はしていなかった。古俣は人生で2回目、私と奥村も1年ぶりに剣を握った。フルーレとエペで優勝していたので楽な気持ちで臨めた。入替戦があるのでケガだけはしないように、エペとフルーレに支障がでないように楽しくやれたらいいと考えていた。しかし、学習院大戦は勝っている状況で自分に回ってきたのに最後に落としてしまったことは良くなかった」奥村美咲(理工2=北陸)「女子のフルーレとエペで優勝できたのは、チームの総合力。古俣はずば抜けて強いが、特に自分は格下。チーム力を自分のせいで下げているが、チームをうまく引っ張ってくれた珠子先輩、ベンチに座ってくれていた男子の先輩たち、あとはポイントを取ってくれる古俣のおかげで優勝できた。チームワークはどこの大学よりも良い。それが勝因。サーブルは今日に向けて練習していなかった。負けても仕方がないという感じ」古俣潮里(政経1=新潟)「(エペの)慶大戦は、私はフェンシングスタイル的に相手から得点を取りに行くようなフェンシングをするが、同時突きとか残されるとか自分でちょっとミスをしてしまうとかで1本2本は取られてしまう。フルーレみたいに攻撃権があるわけではないのでどうしても何本かは取られてしまう。それで私が大量得点するために先輩方にあらかじめ最後周りになったらできるだけ失点しないでください、と伝えていた。失点しないことになると相手も取れないので、私が15本取れば勝つが相手に5本取られたら負けてしまうって状態だと取られることが怖くて思い切り攻められないので、私が5本取れば勝つというよりは相手が15本取らなきゃ勝てないくらいの状況にして欲しいと思っていた。それが慶大戦はうまくいった。最後の二つはノン・コンバットで回してくれたので、相手があと16点、私があと15点で回ってきてそれで存分に戦えた感じ。法大は3人とも強い選手だったので作戦通りにはいかないかなと思っていた。最初の立ち上がりでリードできて後ろから、手を伸ばせと言ってくれて5―3でも上がれた。その後の1巡目は山岡先輩も奥村先輩もエペ陣を相手にすごく競ってくれて、それで相手がちょっと嫌だなと思ってくれたのだと思う。それで私も乗って、私もリラックスして動いて動いて手を伸ばすということができるようになった。最後ビハインドで回ってきた時に、私はいつもだったら4点取らなければとなったが、先輩方が急がなくていいよって言ってくれたおかげで、3分使って4本取ろうって思うことができた。負けてはいたけどロースコアの取られても大丈夫なスコアで、相手も5本じゃなくて何本も取らなきゃいけなかった。だから気持ち的にも余裕があって1本取られても次取り返そうって思ってやったが、結局44-44になってしまってすごく焦った。でも後ろで先輩たちがいいよ、いけるよ、って言ってくれてそれのおかげで力がふっと抜けて、何をして取るかっていうのを考えるのではなく手を伸ばすことだけを考えようと思った。それで1本取ったんですけどノーになっちゃってちょっとだめかな、と思った。一回取ったと思ったものがないってなるとやっぱり流れが壊れるのでやばいかなと思ったが、不思議とそこまで気分は落ちなくて手を伸ばせば多分勝てるみたいな謎の確信があって、それで思いっきりいけた。リードした状態で最後回されると負けたら全部自分のせいだからプレッシャーはかなりのもの。そのせいで相手がちょっと強張っていて引いてくれた。逆に私はビハインドで上がってるのでここで負けてもまあリードされてたしねってなるし、でもここで勝ったらすごいって言われる。だから逆にもう気負いがなくて、アドバイスしてくれた男子の先輩とかそういう風にロースコアで持ってきてくれた先輩たちとかに本当に感謝している」READ MORE -
女子フルーレ、2部優勝で入替戦へ 男子フルーレは1部6位に沈む/関東学生リーグ戦
フェンシング 2014.05.14女子フルーレが2部全勝で入替戦出場を決めた! 12、13日の2日間をかけて男女のフルーレが行われ、女子フルーレは接戦をモノにする勝負強さを発揮した。男子フルーレは力及ばず5戦全敗。1部6位に終わり、こちらも2部との入替戦に臨むことになった。[女子フルーレ] 最大のヤマ場は東女体大戦だった。6人目で登場した山岡珠子(政経3=鳥羽)が上級生の意地を見せた。18―23という劣勢でピストに立つと、一気に12ポイントを奪い逆転に成功。再び1点差に迫られた最終盤も山岡が粘った。再逆転は許さず、44―43でタイムアップ。何とか逃げ切り、実力が拮抗している両校の戦いは明大が勝利をつかみ取った。「これまで勝った記憶がない」(山岡)というトンジョを撃破し勢いに乗った明大。もう一つ大事だった慶大戦も45―40で競り勝ち、2部優勝を大きく手繰り寄せた。 上級生の活躍が光った。井原健三監督は「山岡の存在が大きい」と試合後に語った。プレー面のみならず、精神面でもチームを引っ張っている。昨年度、インターハイ女子フルーレ個人でベスト4に入った古俣潮里(政経1=新潟)も「本当にチームの柱」と厚い信頼を寄せる。また奥村美咲(理工2=北陸)は慶大戦の3巡目に7―1で相手を圧倒し勝利に貢献するなど、成長した姿を見せた。 古俣が加わり、団体戦のメンバー3人がそろった。着実に実力を伸ばしている。念願の1部までは、あと一歩だ。この調子でエペ、サーブルでも2部優勝を狙う。[男子フルーレ] 「苦しい戦いになることは分かっていた」(守屋一教主将・法4=愛工大名電)。1年生2人がメンバー入りするなど選手層が薄いフルーレ陣。戦前の予想通り、上位校相手に苦戦を強いられた。 4連敗して迎えた最終・日体大戦。勝利すれば1部残留という一戦だったが、粘り切れなかった。序盤から中盤にかけてはリードを保ち、優位に試合を展開。2巡目を終えた時点では30―28とリードしていた。しかし7人目、リザーブからの出場となった池畑亮太朗(理工1=三重県私立海星)が逆転を許し31―33。流れを奪われると、このビハインドを最後まで取り返すことができなかった。結局39―45で敗戦し、1部最下位に沈んだ。 1部残留を懸け、入替戦に回る。それでも「後輩たちの未来にどうつなげるか」(守屋主将)と下を向いてはいない。昨年度の4年生が残してくれた1部の座。何としても守り抜く。[柴田遼太郎]試合後のコメント井原健三監督「フルーレはメンバーがそろってない。1年生を2人使っている。守屋もサーブルの選手。その中でよく頑張っていると思う。今まで練習してきている。今のまま頑張ってほしい。学生は5試合で決着をつけようと思っていたと思うが(入替戦を含めた)6試合で残ることができればいい。来年1部に残るためにここで踏ん張る。女子は本当によくやっている。去年は2人でかわいそうの思いをさせた。3人になったことが大きい。ただリザーブがいるともっと良くなる。東女にはここ3年くらい勝ったことがなかった。古俣が入ったことも大きいが山岡の存在が大きい。声出したり、一生懸命引っ張っている。古俣以上に力を出している。責任感がある。奥村は悪くはないんだけどまだ。1年前に比べると大学生のフェンシングになってきた。もう少し練習量が必要。秋には使えるようになる」守屋一教主将(法4=愛工大名電)「1部と2部の差、去年の先輩方のすごさを感じている。去年は見ていただけだが、見ていた以上にかなりの負荷がかかっていたのだなと思う。苦しい戦いになることは分かっていた。去年の今ごろから分かっていた。リーグ戦が始まる前はもちろん1位を目指していたが、今になってみると1部残留が目標。根本的に、上位校とは技術力が違うなと感じた。そこが1番。今日、明日で変わるものではない。自分たちは技術を出させないようにメンタルで戦っていく。それが正攻法だと思う。来週のエペ、サーブルは物怖じせずに自分を出せたらいい。自分たち(4年生)は2人しかいない。後は後輩。このリーグ戦は後輩たちの未来にどうつなげるか。みんなにはそこを意識してほしい。課題は楽に勝とうとしないということ。楽をしようとしたら絶対負けてしまう。一本一本全て最後だと思って集中してやる」山岡珠子(政経3=鳥羽)「(1日目の試合後)東女体大にはこれまで勝った記憶がない。ここに勝たなければ1部には上がれないと思っていた。後輩も頑張ってくれて勝てたので良かった。東女体大と慶大に勝てればいけると思っていた。チームの雰囲気もいい。東女に勝ったことを自信に頑張ってほしい。古俣は自分のフェンシングスタイルを持っている。入ってきたことによって楽になった。15本がなくなったので気持ち的にも大きいが、インターハイでフルーレベスト4、エペでは優勝した実力者なので頼りになる。去年までは2人だったので、しょうがないと言われていた。それが悔しかった。逆に今年は3人になったので勝って当然だと思っている。正直2部で勝っても意味がない。1部で戦うためにも自分が点数を取ってこなければ、という気持ちはすごく強い。(2日目の試合後)嬉しい。去年2人で3位だったので、今年は3人になったのでその分プレッシャーも大きかったが、楽しかったし1、2年生もしっかり頑張ってくれたので優勝することができた。本当に嬉しい。自分と奥村(理工2=北陸)は去年の悔しさがすごいバネになった。それで自分にとっては2人が頑張ってきてくれて最後に回してくれているので勝たなければという意識とプレッシャーもあった。明大は、他のチームより人数も少ないのでチームワークはすごく良い方だと思う。お互い誰かが負けてきたとしてもしっかり声出して他の人が取ればいい、ひとつでも取ってくれるっていう考えを持って多分プレーしてくれている。みんながみんな自分以外の人を信じてプレーして勝つというチームワークの良さが勝った秘訣。入替戦は多分日体大が回ってくる。一昨年負けている。今年自分は1部にすごく上がりたい。来年王座への道が少しでも大きくなるので。負けるとかそんな関係なく、2部なので自分的に気持ちとしては1部の人達より楽なので、しっかり胸を借りる気持ちで頑張って勝っていきたい」古俣潮里(政経1=新潟)「私は高校生の時から団体戦にも出たことがあるが、その時、私はあまりチームワークが取れてなくてちょっとリードされたらもうだめかな、みたいな雰囲気をベンチに見せてしまいそのままズルズル押され気味ということがあった。やっぱり今年は明大のフェンシング部ですごく頑張っている先輩たちばかりで、人数は少ないが本当に実力のある方たち。なので私も信じてプレーできたということと、ちょっと離されて、東女戦が特にそうだったが1回リードした後に逆転されて離されてもうだめかなって私はなりかけた。でも本当に2人は全然諦めていなくて私の気持ちが落ちかけていた時に山岡先輩が大量得点してチームの流れを持ち直してくた。それでこの人達だったら私が何マイナスしても取り戻してくれるし、その今の得点に応えるように私も頑張らなきゃいけないっていうようにプラスの方に気持ちを持ってってもらえた。3年生2年生さすがのベテランというかチームを引っ張ってくれる試合の流れ作りというか本当に上手くいってよかった。今日の慶大戦は、私は昨日の東女戦で勝ったのでそういう感じで、どれだけリードされて負けてても諦めずに行こうっていう気持ちでやった。私は最初ちょっとだめで相手にリードされた状態から試合が始まってしまったが、その後に山岡先輩が同点に戻してくれてそこから段々リードを広げてくれて、最後周りの私の試合ではリードした状態で持ってきてもらえたのでのびのびと良い集中で臨むことができて先輩2人には本当に感謝している。良い感じで戦わせてもらえた。私の専門はエペなのでフルーレでは攻撃権ってものが頭から飛んでしまっていて自分のランプしか使わないような状態、綺麗にポイントが取れないっていうのができなかったところ。先輩方に流れを作って頂いたので自分の持ち味である攻撃をして相手の剣を叩いて完全に自分の体から外してから自分一人だけランプをつくっていうシングルポイントが決まったので、それが功を奏したんだと思う。慶大戦で奥村先輩の3回目で逆転してくれたのは本当にありがとうございますという感じ。あそこがターニングポイントだったと思う。奥村先輩も自分と同じでエペが本種目なので、どうしても今までの試合は山岡先輩に頼り切りになってしまって、だけどそれでも大事な場面で力を発揮してくれたので、それで私も頑張らなきゃなという気持ちで次に臨むことができた。山岡先輩は一番学年が上で2回のリーグを経験してきた人なので自分たちよりリーグの経験値はありますし、フルーレに関しては本種目の人ってことで本当にチームの柱的な存在だった。ここまで来たら山岡先輩とぜひ1部に一緒に行きたい。私も頑張って、フルーレは本種目じゃないからっていうのを言い訳にしないようにしっかりポイントを取って、足を引っ張らないようにしたいと思う」READ MORE -
警視庁に完敗 ベスト4ならず/全日本選手権
フェンシング 2012.12.17ベスト4の壁は厚かった。今大会、明大は男子フルーレのみ出場。初戦、2回戦と危なげなく勝ち進み、迎えた準々決勝の相手はフルーレ部門でこの大会10連覇中の警視庁。相手に怯むことなく立ち向かったが30―45で敗戦。準決勝進出とはならなかった。 王者に実力の違いを痛感させられた。「相手はプロ」(井原健三監督)の言葉通り、今大会10連覇中の警視庁相手に序盤からリードを奪われる。終盤まで諦めることなく戦ったが最後は力尽き、15点差で敗れてしまった。 敗戦の中にも収穫はあった。「沖本(拓郎・政経2=千葉県立柏稜)は互角に戦えていた」(井原監督)。警視庁相手でも対等に勝負できていたのは沖本だけ。井原監督は今年成長した選手でも沖本の名前を挙げるなど評価は高い。また2回戦で対戦した立命大とはインカレのサーブル部門で対戦しており、その時は敗戦を喫していた。部門は違えど今回は立命大から勝利を収め、インカレでの雪辱を果たす結果となった。 年内の大会が全て終了した。「新4年生には期待が持てる。体制も整ったし来年は楽しみになった」(井原監督)。今年は関東インカレで山口敦司(法3=富山西)がフルーレ部門で優勝を果たすなど、明大フェンシング部にとって特別な1年となった。来年は今年以上の結果が期待される。「フルーレを軸にして底上げできた。来年は王座奪還を目指す」(井原監督)。黄金時代はすぐそこまで近づいてきている。READ MORE -
創部75周年記念祝賀会が行なわれる
フェンシング 2012.12.02フェンシング部創部75周年記念祝賀会が2日、明大アカデミーコモン3階にて行なわれた。記念式典にはOBを含め250人以上が来場。会場は大いに盛り上がりを見せた。READ MORE -
インカレ事前取材 (4)男子フルーレ特集
フェンシング 2012.11.07今回は男子フルーレ部門を特集する。昨年、1部リーグ戦で上位2チームまでが進める全日本学生王座決定戦で優勝したのを皮切りに、インカレでも準優勝。日本一を経験している山口、山岡靖典(政経3=鳥羽)、沖本拓郎(政経2=千葉県立柏陵)と今年も戦力はそろっており、インカレでの活躍に注目だ。 「悔しいというしかない」(山口)。3位は決して満足のいく結果ではなかった。先月の関東学生選手権準決勝では早大からあと1点が奪えず競り負けた。どちらが勝ってもおかしくない緊迫した試合。最後は山口が1本勝負となり、スタートの合図と同時に飛び出してきた相手に反応し切れなかった。昨年のインカレ準決勝では当時4年生でエースとして活躍していた大久秀コーチが、決勝点を奪い決勝へと進んだ。大舞台でも勝負強いプレーができるエースの必要性を感じる試合だった。 山口もエースとしての素質は十分だ。先月の関東学生選手権男子フルーレ個人で優勝。ロンドン五輪銀メダリストを破り、明大初となる男子フルーレ個人のタイトルを獲得したこれは大久コーチの関東学生選手権2位を上回る実績。実力は折り紙付きで結果となって現れる日も近いだろう。また「どこで点を取るのか、逃げるのか。ずるく勝っていきたい」(山岡靖)というようにチームとしての勝ち方を確立できれば、試合を優位に運ぶことができる。ピンチの場面での決定力、着実にポイントを重ねられる安定性が勝敗を握っている。 明大フェンシング部復活ののろしを上げた男子フルーレ部門。期待されつつも、今年に入ってからはまだ目立った活躍はない。「インカレで必ずやり返したい」(山口)。再び日本一へと挑む。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
中世の騎士の剣技を発祥とし、第1回近代五輪から現在まで毎回正式種目となっているほど長い歴史を持つフェンシング。明大フェンシング部は1937年に創部され、1964年の東京五輪ではOBの飯田雄久氏(昭24商卒)が日本代表監督を務めるなど一時は日本フェンシング界の中心を担った。1986年からは女子にも門戸を開き活動はさらに活発に。他の強豪校と違い専用の練習施設がない中、2017年には全日本学生王座決定戦に女子エペが初出場を果たすなど確かな実力を築いている。