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関カレ開幕 6人がインカレ出場権を獲得/関東学生選手権
フェンシング 2015.10.22関東学生選手権が開幕した。初日の今日は男子フルーレ個人に池畑亮太郎(理工2=三重県私立海星)、岸(営1=埼玉栄)ら5人が登場し、最高成績は沖本拓郎(政経4=柏陵)の4回戦敗退。女子フルーレ個人の山岡珠子(政経4=鳥羽)と西塔奈々子(国際1=札幌光星)は予選を突破するも、ともに1回戦敗退に終わった。この結果男子は沖本、池畑、道脇啓太(営2=熊本県立翔陽)、岸、女子は山岡、西塔の計6人がインカレ出場を決めた。[男子フルーレ個人] 切り替えがカギとなった。岸貴範(営1=埼玉栄)は予選を3勝2敗で突破し、トーナメント3回戦敗退。あまりよくなかったという予選から切り替え、足を使うことを意識してインカレ出場権を獲得した。3回戦では関東学生新人戦決勝で敗れた飯田(日大)と対戦。前半を相手ペースとされ6―10まで離されたが「自分のペースをつくって試合を展開していこうという意識を持った」と3連続ポイントを挙げ途中11―11で追い付いた。しかしまたも離され12―15で敗戦、リベンジとはならなかった。ルーキーながら関東学生リーグ戦にも出場した注目株。インカレでの勝ち上がりにも期待が懸かる。 1年間の成長を見せた。昨年度は70位に終わった池畑亮太郎(理工2=三重県私立海星)が3回戦進出でインカレ出場権獲得を果たした。目標とするインカレに向け「予選から全力でいった」と予選は5戦全勝で9位通過。3回戦では8―8から一気に7失点で敗退したものの、奪ったポイントは練習でやっていた通りに決めたものと手応えもつかんだ。課題として挙げるのは自分で試合の流れをつくること。8―8と同点ではありながら「相手に試合をつくられている感覚の8―8」と終始相手ペースで敗れた。それでも確かに見せた成長の跡。念願のインカレへの切符を手にした。[女子フルーレ個人] 山岡は後悔の残る1回戦敗戦となった。練習不足も響き足が動かず、勝ちたいという気持ちとは裏腹に「体が追いついてこなかった」(山岡)と苦戦を強いられた。なんとか予選を通過し迎えた、決勝トーナメント1回戦の相手は松崎(日女体大)。序盤は一進一退のシーソーゲームも、予選の反省を生かし「足だけ動かすことを意識した」。冷静な戦いぶりを見せ中盤に3連続ポイント。13ー9とリードして第2セットを終えた。 しかしインターバルが開けた第3セットに戦況は一変。山岡をよく知る相手ベンチのアドバイスを受け、攻めてこない相手に「点数を欲しがり過ぎた」と攻め急いでしまった。6連続ポイントを許し13ー15でゲームセット。中盤まで相手のパレやコントラアタックに反応できていただけに悔やまれる敗戦となった。 秋に入部し、今大会が初出場となった西塔も1回戦敗退に終わった。6人の予選プールでは2勝を挙げ4位通過。決勝トーナメント1回戦では尾上(早大)に15ー2と完敗したが、試合後の表情は晴れやかだった。約2年ぶりとなる久しぶりの実戦を「楽しかった」(西塔)と振り返った。 学んだのは「試合の持って行き方」(西塔)。自分のペースで戦うことができた予選の2試合は5―1、5―2と好スコアで勝ち切った。得たものは自分から積極的に動いていけば通用するという手応え。一方、決勝トーナメントでは課題も浮き彫りになった。体力面に加え、格上の対戦相手に萎縮し動きが小さくなってしまったと西塔。その分、突けたという感触でもわずかに届いていなかった場面もあった。「逃げ腰になって自分のプレーができなかった」(西塔)と気持ちの部分を改善点に挙げた。[谷澤優佳・柴田遼太郎]試合後のコメント山岡珠子(政経4=鳥羽)「最悪でした。予選から立ち上がりが本当に良くなくて、足も全然動いてなくて4年間の関カレの中で一番ひどい試合をしたんじゃないかと思う。練習不足。勝ちたいという気持ちはもちろんあったし、インカレにつながるよう上位を目指そうという気持ちはあったが、体が追いついてこなかった。すぐ足が止まったり、すぐ手に頼ってしまったり、すぐ妥協してしまっていたところが良くなかったところ。1回戦の相手は、まず知らない人だなということを思って、とりあえず時間を使って、足だけ動かすことを意識した。冷静に戦おうと思っていた。自分が焦ったり、点数を欲しがってしまうと良いようにはいかない。それだけは避けたかった。最初はシーソーゲームで2セット目が終わった時に引き離せたのに、3セット目で抜かれてしまったのが作戦としても駄目だったし、一番駄目な負け方。完璧ではなかったが、予選よりは足を動かせていた。相手に合わせて下がっているわけではなく、自分からしっかり下がろうという意識を持って下がれていた。パレとかコントラアタックも合わせられていた。敗因は作戦。相手のベンチの子が4年生で、昔から知っている子。自分の対戦相手へのアドバイスが的確でばれているんだなと思った。それが分かっているのに対応し切れなかった自分が一番の問題点。2セットが終わった時に13ー10でリードがあるのにも関わらず、早く取りたい、終わらせたいという勝ちたい気持ちが裏目に出て体から行ってしまったり、さっきまでしていなかったことをした。最終セットは相手が攻めてこなかった。そこで何で攻めたんだろうなって。そこが欲しがり過ぎたところ。自分の弱点だと思った。団体戦はインカレにつなげるために1回戦は確実に勝つ。2回戦の法政大学には1回も勝ったことがない。自分たちは全力を出し切るしかない。個人戦については、全日本に行けるかはインカレの結果で決まるが全日本とかは考えていない。インカレが自分のフェンシング人生の最後の試合。10年以上やってきたフェンシング人生の集大成だなと思っているので出し切るしかない。今日、楽しめていなかった部分もあるので、全力でやって勝つのはもちろんだが、最後にフェンシングを楽しんで終われたらいい。そのためにも練習して頑張りたい」佐伯恒星(政経3=鶯谷)「予選で勝てる相手に勝てなかったのが一番。もっと1本1本集中しないといけない。そこで順位が悪くて、という感じだったのでそこが一番いけなかったかなと思う。主はエペなので切り替えてエペの方に集中したい。見てるのもやるのも好きなので、他種目やりながらもフルーレやりたいなというのがあった。上の方にいくのは他種目やってるので無理かなというのがあるけれど、出るからには勝たないといけないと思った。エペやりつつもフルーレもやって少し研究しようと思っている。エペを調整して、本種目なのでインカレは絶対出場しないといけないと思っている」池畑亮太郎(理工2=三重県私立海星)「内容は今日はそこまでこだわってなかった。去年インカレ出られてなかったので、今年は最低ラインをそこに置いていたのでインカレ出ることが決まってよかった。予選は運よかったのもあって、そこまで強い人が自分のプールに入ってこなかった。予選全勝すればほとんどインカレが見えてくる感じだったので、予選から全力でいったので結果的には全勝できてよかった。内容的には負けた試合でも自分が取ったポイントは普段練習で意識しているプレーができたポイントだったのでそこがよかった。逆にそれ以上に相手に点を取られてしまって、3回戦負けてしまったのでそれが課題。自分のペースでやらせてもらえなかった。序盤から点数だけ見れば途中で8―8だけれど、自分の中ではトントンの試合をしているという感覚はなくて、どちらかというと相手に試合をつくられている感覚の8―8だった。この前の試合でも中央の佐野さんと当たったけれど途中まで競って最後突き放されるという同じ展開だったので、実力差があるのは分かっているけれどそこを少しでも自分で流れをつくるというのが課題。春も後輩にレギュラー取られたり去年は同期がインカレでベスト16いったり、結果だけだったらいい方だと思うけれど素直に喜べない部分もあって今回同じレベルだけど自分の目標としていたインカレ出場ができたのでよかったと思う。団体戦は出ることができたら今日やった通り練習通りに頑張ろうと思う」岸貴範(営1=埼玉栄)「予選がよくなかったのでトーナメントでシードの人と当たるのは分かっていたので、ちょっと気持ち切り替えて頑張ろうという感じでやった。今日予選全勝する予定でいて、でも負けてしまったので一つ一つ勝っていかないとインカレにいけないので、その時の勝負を頑張ろうという感じだった。(3回戦途中追い上げたが)新人戦の決勝で当たって負けた相手でリベンジしようと思ったけれど、前回と同じく今回も前半離されてしまった。前回は足使えなくて前へ前へ捉えにいったところを突かれたりしてしまった。今回は最初あまりよくなかったけれど、後半切り替えて自分のペースをつくって試合を展開していこうという意識を持った。足使わないと点取れる場面をつくれないので、足使うことを予選のときからもっとやりたい。予選がよくなかったのでトーナメント入ってから足使えたかなと思う。団体戦は専修大学と1回戦で、今日予選で専修の人に負けてしまったのでもし当たることになればリベンジしたい」西塔菜々子(国際1=札幌光星)「大学生として初めての試合だった。私は秋に入って、しかも浪人していて2年ぐらいやっていなかった。その中で普段の練習の成果が出ないとか、普段あまり女子の選手とやる機会がない分、新鮮というか、学ぶことがたくさんあった。負けて悔しいというのもあるが、それよりも楽しかった。学んだのは試合の持って行き方。最初に自分のペースに持っていけば結構勝てる。逆に、最初に変なポイントで相手に取られてしまうとペースを持って行かれてしまう。最初のスタートでエンジンを掛けるのはすごく大事だなと思った。あとは体力が戻っていないことや気持ちの問題。前だったら強い選手相手でも2、3点取れていたが、今は体も動かないし萎縮してしまう。差がすごく大きかった。課題はしっかり自分から動くこと。守るのも攻めるのも自分から動く。あとは自分よりも格上の選手にも萎縮しないで戦うために、男子の先輩とか強い選手も多いので練習でも、もっと自分から積極的に動かないといけないと思った。次のインカレまでに意識していきたい。1回戦はまず、相手が強いという先入観から入ってしまった。しかも左利きで苦手意識があった。負けちゃうかなという気持ちがあって逃げ腰になって自分のプレーができなかった。自分からもっと積極的に行っておけば突けたはずのポイントも2センチ、3センチ届かないことが多くて、技術もそうだが気持ちの問題で決まるのかなと思う」READ MORE -
(4)古俣潮里
フェンシング 2015.07.03明大のエース・古俣潮里(政経2=新潟)が女子エペ代表として日の丸を背負い世界に挑む。一発勝負の選考会を見事に勝ち抜き、手にした代表の座。小学4年生のころから世代別代表として世界と戦ってきた古俣にユニバーシアードへの思いを聞いた。(この取材は6月15日に行ったものです。)――ユニバーシアードに出場することに対してどのように考えていますか。 ユニバーシアードは大学生だけの試合というので、今まで上の先輩方と一緒にジュニアの国際大会に出た時に「私今度ユニバ行くんだ」というようなことを聞いてすごいなと憧れていた大会でもあったけれどその先輩たちは4年生とかだった。今回初めて自分が予選に出ることになって社会人2年目まで出れると聞いて、やっぱりすごい大会で私が出られるのはまだ先かなと思っていた。それでも今回出られることになって、憧れの大会でもあったのですごくうれしい。頑張るぞって気持ちはもちろんある。フェンシングの人たちだけでなく日本代表として他の種目の人たちとも一緒に行くということで、今まで以上に緊張して気持ちを引き締めている。正装や靴、バッグも統一されていて、今までの国際大会と違うという思いがある。――自身の中でのユニバーシアードの位置付けはどのあたりでしょうか。 大会のレベルや出場選手の強さとしてはシニアのワールドカップとかの方が上のイメージがあって、難易度的にはこの間出たブラジルの大会(リオデジャネイログランプリ)よりは下がるのかなと思う。でも格式のある大会でみんなが知っている大会ということもあって、私の中では高校時代のインターハイや大学でのインカレという感じ。ワールドカップはポイントを重ねるための修練場といったイメージだけど、ユニバーシアードは今までの自分の力を試すためのお祭りみたいに捉えている。まだ2年生だし次も取れるとは限らないけれど本当に時の運でつかめたようなチャンスだから楽しんで、砕けたくないけど当たって砕けろみたいな感じで行ってこようと思う。――日本代表への意識について聞かせてください。 そんなに数が多くないとはいえ日本にたくさんいるフェンサーの中で選ばれたということは私の中で自信にも誇りにもなるし、同時に責任でもある。ユニバーシアードは特に3人しか出られなくて2年に1回だから、私がこの権利を取ったことで6年間の内の権利の一つをつぶされてしまった人たちもたくさんいる。私は今まで海外試合であまり勝てていないので苦手意識もあるけれど、そんなことも言っていられない。行くのであれば死ぬ気で、勝つ気で行かないといけないという責任がある。――今までも代表としてやってきていますが、意識の変化はありましたか。私が初めて日本代表になったのは小学校4年生のとき。その時はあまりこんなことは考えていなくて海外に行けてうれしいくらいの気持ちで、親も負けてもともとという感じだったのですごく楽な気持ちで行けていた。でもカデ、ジュニア、シニアときていろいろな大会に出る中で、代表になるということがどういうことなのか自分の中で分かってきた。周りの反応もこれは勝てるからというふうに変わってきて、ずっと前からだとは思うけれど海外試合だからという精神状態からは脱却しないといけないというように変わってきたところはある。この前(2014年)の世界選手権の代表に選ばれたことでもそれは痛感して、選ばれたことは選ばれたなりの責任がある。みんなが選ばれるだけの実力があると私に思ってくれたということなので、私が「勝てないと思うけれど頑張ってきます」という気持ちでは駄目なんだなと、段々分かってきてここ数年でさらに強く実感してきている。――敵として戦う上で意識している選手はいますか。 私は香港人が苦手なので、香港の選手は行くと身構える。日本国内で言えば目標は高く、今年は世界選手権のメンバーには選ばれなかったけれどそれはユニバーシアードが被っているからというだけでなく、オリンピックシーズンだから私は多分選ばれないだろうと昨年から思っていた。本当は選ばれるぜって気持ちでいかないといけなくてはいけなくてそういう気持ちもあったけれど、選ばれなかったときにやっぱり私はまだ6番手だなというのがあった。だからこそ今回私が選ばれなかった大会で選ばれた人たちは、いつか超えていかなくてはいけないと思っている。日本国内で本当に強い人でなければオリンピック出場というのもおこがましい感じもあるので、まずはその人たちを超えていきたいと思っている。――目標として意識している選手は誰でしょうか。 今日本で突出して強い下大川綾華さん(テクマトリックス)と佐藤希望さん(大垣共立銀行)の女子エペの2選手。その2人の強みは真逆というかどちらも私に足りないものだけれど、下大川さんは練習して積み重ねてきた距離感のつかみ方やタイミングの取り方や戦略の立て方。身長も私とそれほど変わらないくらいで、それでも向こうで勝っていけるということは積み重ねてきた実力と経験がなせる技だと思う。佐藤希望さんは単純な腕力や脚力がそんなに強くないイメージもあるしはたから見ていてすごく速い選手ではないけれど、本当に相手のアタックをよく見ていてギリギリで切ってから出すというポイント精度がとても正確で試合の運び方もすごくうまい。その2人の強さを本当に尊敬していて真似できるならしたいと思うし、真似できないにしても今私がこういうふうに言っているみたいにあの人のここがめっちゃ強いと言われるように、私が持っているものでなりたいと思う。私は我慢できなくて振られると最後に必ず自分から出てしまうという悪い癖があって、それを相手にカウンターで打たれて負けてしまったりする。海外の大きい選手と戦っていくために下大川さんみたいな動きとか試合の組み立て方とか、佐藤さんみたいな距離の取り方がほしい。どっちも勝てるフェンシングとしてあの2人に共通している部分は根っこのところにあるけれど、戦い方としては違うと思うところもあって2人の強さを学んでいる。――ユニバーシアードに向けてどのような練習をしていますか。 今気を付けていることは自分が手を伸ばして突ける距離で突くということ。私は先に手を伸ばしてしまってそれを相手に切られてそのまま足で突っ込んでポイントを突くというようなフェンシングをしていたけれど、それだと海外だと負けてしまうということに気が付いた。だから動いて動いて相手が間合いに入ってきたなとおもったらまず足で間合いを詰めて確実に突けると思ったところで手を伸ばす。そうすると私はそんなにスピードがあるわけではないけれど、相手には体感的にものすごく速く感じる。でもそれは手を引いたまま相手の懐に入っていくということで、そこでぱっと出されるとすごく怖い。怖くて私は出してしまうけれどそこを我慢できるようになること。あとは試合の組み立て方。何回も言っているけれどあつくならないこと。――明大としてではない試合というのも多くなりますが。 部活の練習を休んで自分のためだけに試合に行かせてもらっているのは、そういうふうにすると言って入ってきているとはいえ申し訳ない部分もある。リーグ戦直後、入替戦までの間に私はブラジルに行ってしまったわけで申し訳ないという気持ちもあるけれど、オリンピック目指しますと言って入ってきた以上そこは避けられない。1年生の時も同期に部活の仕事を押し付けて合宿や遠征に行ってしまって後からすごく文句を言われたりもしたけれど、それを理解していいよって言ってくれる周りの人たちがいるからやっていけると思うし本当に感謝している。特に同期には1年生の時にとても支えてもらったので。ブラジルの方で考えることもあったけれど、今はまだ2年生なのでフェンシングで4年間でできるところまでいこうと思っている。11年間やってきたことだから夢と決めたところまでいってみたいし、できないにしても適当にやってできなかったよりやり切ってできなかったほうがいいと思っている。――ユニバーシアードでの目標を聞かせてください。 狙うなら優勝。正直私はまだユニバーシアードの難易度がどのくらいのものかよく分かっていなくて、でもジュニアとそこまでは変わらないだろうと思っているのでできることならやっぱり優勝。結果としてはそれが一番の目標でどこまでいけるかというところではある。試合の目標としては最後まで私のスタイルを崩さないこと。結構海外でも勝ちたすぎて空回って攻め急いじゃって負けるということが多かったので、今回は常に冷静に相手を見て試合を組み立てていくということを一戦一戦大事にしていこうと思っている。その結果がベスト8とか4だったらそれは私の実力が足りなかったということだし、優勝するためにもあまり勝ちたいと思わずに一戦一戦冷静にやっていくということが大事になると思うのでそこが目標」――ありがとうございました。◆古俣潮里(こまた・しおり) 政経2 新潟高出 165㎝[谷澤優佳]READ MORE -
男子エペ、女子フルーレ共に来季は2部へ/関東学生リーグ戦1部2部入替戦
フェンシング 2015.06.16男子エペ、女子フルーレ共に勝利を挙げることはできず、来年度は2部で戦うこととなった。女子は昇格を、男子は残留を懸けて臨んだ今回の入替戦。女子フルーレは早大相手に21―45と完敗し、2部残留となった。男子エペは中大との接戦で敗北し、悔しい2部降格となった。[男子エペ] 接戦を制することができず敗北した。相手の中大は昨年度のインカレでベスト4に入る強豪。厳しい戦いになることは予想されていたが、最後の最後で粘り切れなかった。試合は一進一退の攻防で、点差も最高で3点という程の接戦だった。序盤は3人目の沖本拓郎(政経4=柏陵)の時点で15-13とリードしていたが、続く佐伯恒星(政経3=鶯谷)で追いつかれた。その後もリードはするものの「同時突きになることが多く、シングルを取るイメージが付き切れていなかった」(坂野守洸主将・法4=清風)と点差を広げることはできず。そして最後の坂野で44-44と1本勝負となるが、取り切れずあえなく敗北。「個人的なキャリアについては相手の方が上だったが、明治はチーム力が武器のためチーム力対個の力というような感じだった。最後は個の力が少し及ばなかったため、あと1点が取れずに個の力で突き放された」と長尾康司助監督は苦い表情を浮かべた。今回の入替戦で2部降格が決まったがそのメンバーには4年生が2人いたため、残る佐伯と他のメンバーはそれを補っていかないといけない。来季はさらに厳しい戦いになると思われるが、「来年の2部の優勝に向けて頑張っていきたい」と佐伯は意気込んだ。[女子フルーレ] 序盤から相手のペースだった。明大は専門の選手が山岡珠子(政経4=鳥羽)しかおらず、またエペが専門の奥村美咲(理工3=北陸)と古俣潮里(政経2=新潟)はほとんどフルーレを練習しないまま臨んだ。対する早大はリーグ戦に主力選手が出ていなかったため1部最下位となった実力校。序盤からかなりの差をつけられ、3人目の奥村の時点で6-15と離された。その後も専門外である古俣が一時は13-20まで粘るが、最後は8ポイント連続で挙げられ21-45と完敗。日本代表選手が戻ってきた昨年度インカレ4位の強豪を相手に、かなりの実力差が出た試合となった。「相手は自分たちよりも明らかに格上だったため慎重に臨む気持ちもあったし、それでも勝ちたいという気持ちも強かった」と山岡。来季は今季と同じく2部での戦いになるが、山岡が卒業してしまうためフルーレ専門の選手がいなくなってしまう。チーム一丸となってまた1部を狙えるよう期待したい。 男子エペ、女子フルーレ共に来季は2部で戦うことが決まった。今シーズンのリーグ戦はこれで終了したがシーズンはまだまだ終わりではない。秋には関カレ、そしてインカレがあり、その先には全日本選手権もある。今回の敗北をバネに、秋の大会に向け個々の力、そしてチーム力に磨きをかける。[石塚真維]試合後のコメント長尾助監督「言葉が見つからない。リーグ戦の結果が出た時点で今日の入替戦が決まったから、その後から今日に向けた練習を選手にはしてもらって、直接見ることはなかったのだが女子フルーレに関して言えば、早稲田のエースの子がリーグ戦出てなくて日本代表の選手だということは分かっていたので、相当厳しく胸を借りるに近い状況になるかなとは思っていた。1年生だから付け入る隙はあるかなと思ったが、冷静に試合を運ばれて大番狂わせをすることはできなかった。男子エペは、中央大学は昨年のインカレでベスト4に入っていて、今日は調子が悪かったが昨年のインカレのチャンピオンが一人いるから、これも厳しい戦いになるかなと思っていた。だが、勝負というのはやってみないとわからないし、うちのチームは穴がない。大きなストロングポイントというか、4番バッターはいないが穴もない。だから気持ちで試合を終始リードできれば良い試合ができるかなと思っていて、最後までそういう展開にいったのだが最後に勝利の女神が微笑まなかった。結果としては、非常に悔しくて残念。女子フルーレはスコアを見ればこういう結果も片方ではあるかなと、向こうが冷静な試合運びをしてくればこうなるかなと思うし実力の差が出た。奥村はほとんどフルーレをやってないから、そういう点ではハンディキャップがあって落ち着いた試合をされてしまったかなと思う。男子エペは個人的なキャリアについては相手の方が上だけどうちはチームとして戦うことができて、結果が最後向こうに勝利が転がり込んだということでチーム力対個の力というような感じだった。個の力に少し及ばなかった。昔から明治は団体戦に強いという伝統があるクラブだが、あと一本とれていればそれが結果としてうちは強いと言えた。それで取れなかったのが、そこまでが精一杯だったのかな。個の力で最後は突き放された」坂野主将「正直あまり整理がつかない。試合前に中大のビデオとかを見て、相手の弱点とか癖を全部見抜いていたので、前の二人の時は、相手を見ずにやることを決めていたので、それが結構きれいにはまったのですぐにリードができた。3人目の時にやることは決まっていたが、その決まっていたことが確定的ではなくて同時突きになることが多かった。それでシングルを取るイメージが付き切れていなかったという反省点はある。今日は自分がトータルマイナスしたら絶対勝てないので全員に勝とうと思っていた。練習の時は自分は元々アタックが得意ではないので、アタックを主体に戦うことはあまりしたくはないがそうせざるをえない状況が出てくるとは思っていたので、それについては練習していたのだが最後勝ちきれなかった。秋はほぼ個人戦なので、個人戦は自分の思うがままに自分が戦いやすいようにやっていきたい。団体戦では最低でもトータルでプラス5はできるように、もっと確実に取れるものを増やしていこうかなと思っているが、試合が終わったばかりでまだ分からない」山岡「今日は全然ダメだなと思う。1回り目は結構動けたが、2回り目に入った時に結構足も動かなくなってしまって、負けた敗因かなと思う。チーム全体としてもあまりつかめなくて、常に相手のリードで試合が進んでいたが、古俣が2回り目でも結構プラスで帰ってきてくれたにもかかわらず、自分がそこでつなげられなかったのが大きな敗因だと思った。相手は、自分たちよりも明らか格上で、3人ともフルーレ陣がそろっていて、かつエースの1年の子が日本代表で何度も勝っているような強い選手だったので、慎重に臨む気持ちもあったしそれでも勝ちたいなという気持ちも強かった。2回り目の時は勝ちたいという気持ちが強すぎて逆に自分にとって、最後回りよりも2番手3番手の方で点数を稼がなきゃという意識が強すぎた。また古俣が取ってきてくれたからというのもあったので駆け引きも何もできない状態で戦ってしまったのだが、臨む時も気負って臨むというよりは挑戦者の気持ちで臨んだ。早大はアタックが速くて、下がり遅れたら絶対負けると思っていた。フルーレを練習しているのは女子で自分だけなので、男子と練習する中でも、アタックはなるべく足で切ったりとか、前で対処しないようにしっかり下がるところは下がる、剣で対処するところは対処するといった区別をつけるように心がけて、かつ下がり遅れない練習をしようとは思っていた。でも2回り目のところから出遅れがすごく多くて、足ではなく手に頼ってしまった。相手の3番手に全体的にプラスで抑えられたのは良かった。やはり自分たちにとっても相手にとっても3番手は取りに行くところなので、そこでもっと点数を離せればもっとよかった。負けている時こそ常に笑顔でと思っているのに、チームの中で自分自身が一番楽しめていなかった。2番手に対してはみんな読まれているというか、相手の方が上だなと思ったので、そこが3人の反省点かなと思う」佐伯「団体戦でのつなぎ役として途中危なかったけれど、最後はプラスで回すことができた、ただ個人として考えると内容的にはあまりよくなかったので、個人のプレーをもっと良くしなくてはいけないと感じた。1試合目はまだよかったけれど2試合目で相手の3番手と当たる時に、そこでもっと自分でプラスにできたらいいと思う。最後の試合も同じことでやられることが多かったので、それがなかったらもうちょっと楽に試合ができたのではと感じた。流れは悪くはなかったと思うけれど勝ち切れなかった。負けは負けなので、あまり良くはないと思う。来年はエペは2部で自分がエペの1番上になるけれど、まず2部で優勝しないと1部の入替戦にはいけないので、来年の2部の優勝に向けて頑張っていきたい」奥村「フルーレは全然練習してなくてエペっぽくと思ってやったのだが、相手は強くかつ冷静だったので、なかなか上手くできなかったのが、チームに対しても応援してくださっている人にも申し訳なく思う。もう少しフレーズを取ったら、攻めの体勢を取れたり、ちゅうちょして何かをやるとほとんど自分がフレーズない時にいっているので、ちゅうちょしていくなら思いっきりいった方が良かったなと思う。来年から山岡先輩はいなくなって今のところエペ陣しかいなくなるので、来年は一番年上として力はないがやっていけるようにフレーズとかをしっかりして、アタックとかをできるようにしたいと思う。チームとして今日は、特にガチガチになるとかではなくできたと思う。向こうにはナショナルチームの1年生がいて、逆にこっちにはフルーレ陣も一人で臨む側という状況からも思いっきりやっていこうとやったので思いっきり楽しくできたと思う。エペ陣は、相手が嫌がるようなことをしていこうという方針で臨んだ。来シーズンはもうエペ陣しかいなくて2部でも慶應に強い子がいるので厳しいとは思うが、エペも頑張りたいのでエペに影響しないでケガもしないように頑張っていきたい。関カレに向けてはほとんどエペしか練習しないと思うが、フルーレも団体で出ると思うので山岡先輩とやるフルーレは数少ないと思うし、良い思い出が作れるように足を引っ張らないように頑張っていきたいと思っている」古俣「やっぱり相手は強かったという感じ。私はフルーレを今から1、2か月やったところでナショナルチームや名前の通った子もいる相手に勝てないと思って、ユニバーシアードがあったというのもあってずっとエペをしていた。それで相手をかく乱して動揺したところでアタックを重ねていこうと思っていたけれど、相手はナショナルチームはだてじゃないという感じだった。揺さぶっても揺さぶっても動揺してくれなくて冷静に対応されてしまった。私のできることはやろうとしたけれど相手が上手だった。奥村先輩も本種目ではない種目でやってくれて、珠子先輩(山岡)は自分なりのフェンシングを、と全力でぶつかれたと思う。相手に委縮して何もできなかったというよりも、全力でぶつかろうとしたけれど相手が強すぎて何もさせてもらえなかった。それはこっちと向こうの実力の差だと思う。あれができなかったというより自力が違う感じ。やる前は早稲田と言えども、狩野愛巳ちゃん(早大)はすごい強い子だけれど団体は一人でやるものではないし何か付け入る隙はあるだろうと思っていたけれど、その前に向こうにやられてしまった。うまくそれに付け入るだけの実力がなかった。早稲田のプライドとか1部に落ちないというものに対抗するだけの気持ちの強さはなかったのかなと思う」READ MORE -
男子エペ 1部最下位で入替戦へ/関東学生リーグ戦
フェンシング 2015.05.14男子エペは悔しい最下位に終わった。リーグ戦5日目と最終日に行われたのは男子エペ、女子サーブル。男子エペは早大から勝利を挙げたものの指数の差で1部最下位に終わり、入替戦に回ることとなった。また2部で戦った女子サーブルは急造チームながら2勝を挙げ4位に入った。[男子エペ] 1部6位で入替戦に回ることとなった。初日は早大に45―34で勝利を奪い専大、法大とも接戦を演じたが、2日目に悪夢が待っていた。日大と慶大に20点差以上の差を付けられて大敗。5位の早稲田と1勝4敗で並んだが指数(得失点差)で15ポイント下回り最下位に沈んだ。「指数の差でも勝数の差でも負けは負け」(坂野守洸主将・法4=清風)。厳しい結果になった。 2日目の大量失点が痛かった。この日は沖本拓郎(政経4=柏陵)が不在。代わりにサーブルの選手が出場したが穴は埋め切れなかった。日大、慶大といった上位2校との対戦というめぐり合わせもあったが、長尾康司助監督は「エペの3番手がいなくても接戦に持ち込めるチームづくりが必要」と手厳しかった。坂野主将も「2人で勝ってないチームがないかと言われればそういう訳ではない。純粋に弱かった」と敗因を自らに求める。人数不足という困難を乗り換え、必ず1部残留を果たす。[女子サーブル] 2勝を挙げた。サーブルは女子に本種目とする選手がいないため「年に1回この日だけ剣を持つ」(長尾助監督)という状況。それでも青学大と上智大に大差で勝利し2部4位に入った。 またサーブルでは村上夢(営1=湘南)がリーグ戦初出場を果たした。村上は明大では久しぶりの一般入部の部員。「初めて明治という名前を背負って出た公式戦だったので緊張した」(村上)と言いながらも堂々としたプレーを見せた。本種目はエペだが「いい経験になったのでは」と長尾助監督。試合後には「体力、フィジカルを強化していかなければいけない」(村上)と、すでに次を見据えていた。選手層の厚いエペ団体のメンバー争いに食い込めるか。フルーレエペサーブル◆関東学生リーグ戦結果◆男子2部2位1部5位1部6位女子2部1位1部3位2部4位 関東学生リーグ戦の全日程が終了した。結果は上表の通り。女子エペは目標としていた2位以内を逃した。男子フルーレも2部2位に終わり入替戦進出とはならず、全体的に厳しい結果になった今回のリーグ戦。それでも、昨年入替戦で涙を飲んだ女子フルーレが再び2部で優勝を果たすなど明るい話題もあった。 次は6月14日に行われる入替戦だ。明大からは女子フルーレと男子サーブルがそれぞれ1部昇格と1部残留を懸けて挑む。「勝つしかない」(坂野)と気合は十分。少人数で戦い抜いたリーグ戦を笑って終えたい。[柴田遼太郎]試合後のコメント長尾助監督「(1日目)女子サーブルについては普段やってないし、サーブルの剣を持つのが一年に一回この日だけという中で勝ったのは素晴らしい。やってなくても勝ちたいという気持ちがあるから、一生懸命戦って勝利を勝ち取ったということだと思う。山岡はフルーレメインにやってきたからフットワークもあるから、剣の使い方を覚えればちょっとやればすぐ順応できる。高校の時サーブルもちょっとやっていたということだったのでベースはある。夢ちゃんはきっとサーブルはやったことないだろうし、大学のリーグ戦にまさか出るとは本人も予測してなかったと思うけれど彼女なりに頑張ったと思う。セットカウントでいうと5本取ったものも数多くあるから、そういう点ではいい経験になったと思うし将来生きてくるんじゃないか。最後はふらふらになってたから体力的には相当消耗したはずだけど、いい経験だったと思う。案外できるなと、そこそこできる。(男子エペ)早大戦は本当に勝ててよかった。序盤からリードをしていて僅差のリードを少しずつ広げていって、向こうが気が付いた時には大差になっていたと。終始明治のペースでできた。沖本はフェンシングのセンスがあるので、フルーレと違う距離感を少し遠目に彼なりに2戦目くらいから修正して落ち着いて試合ができてチームに貢献できたと思う。佐伯は日頃の練習通りの技が出せたということと、リードして回ってきていたというのもあってリラックスしてできた。エペは距離感がすごく大切な種目だから落ち着いて距離を取りながら勝負するところは勝負。距離感と勝負するタイミングのバランスがすごくよくて、精神的に落ち着いていたこと、その3つが重なってさらに結果が出た。当初は専修と早稲田には勝ちたいと思っていて、初戦専修に負けたのが少し厳しいかなと思ったけれど負けても5本差だったし負けてもできるという感触は一戦目でつかめた。もう一つ勝ちたいと思っていた早稲田には勝てたから普段通りやれば1部でも戦えると。最後までもちろん気は抜かないし、最高のパフォーマンスをし続ける。法政も歴史的には王者のチームだからよく食らいついたと思うし、途中で接戦を制せれば昨日の専修大学のサーブルのようなまくれる試合になるかなと思ったけれど、勝負はそれほど甘くなかったし勝利の女神がほほ笑んでくれなかった。良い試合はできたと思う。(2日目)男子エペは最悪の結果。メンバーが変わったこともあるが、彼(沖本)が留学から帰ってこないことも考えたチームづくりができていなかったのかなと。エペの3番手がいなくても接戦に持ち込めるチームづくりが必要。1位2位と最終日に当たるめぐり合わせだったので、この結果が妥当だったのかもしれないが、地力が違う。個々の力の差がもろに出てしまった。チームで勢いに乗って接戦に持ち込みたかった。女子サーブルは、年に1回この日だけ剣を持つ彼女たちだからしょうがない。試合の内容についてのコメントは特にない。山岡も頑張ったし、村上も初めてのリーグ戦でやったこともないサーブルで昨日はいい戦いぶりを見せていた。いい経験になったのでは。総括としては確かにチームワークはいいが、個の力に持ち込まれる試合展開になるとチームワークが通用しない。人数が少ない中でよく頑張ったとは言えるが、入替戦に臨まなければいけないのはつらい」坂野「(1日目)今日早稲田、専修、法政が実力が競ってるかなと思ったので、3つの内どこか2校勝てればと思っていた。(早大戦は)特に何か対策していたというわけではないけれど、佐伯と沖本先輩がコンスタントに取ってくれて、自分がそんなにがつがつ取るタイプではないので、2人がすごい取ってきてくれたので自分的にはやりやすかった。チームの雰囲気的に全体的に勝てるという雰囲気でやれてたのはすごい良かった。チームワークもそうだけど信頼していた。自分も沖本先輩と佐伯が絶対勝ってくれるという変な自信というか確信的なのがあったし、あの2人がどうかは分からないけれど最後も『行けますよ』とかって佐伯とかに言われてたので、最後自分と津江がやるのを自分が勝つと思って信頼してくれていた結果がつながったんじゃないかと思う。あの時は一番チームワークがよかった。(専大戦)最後の谷口がすごい苦手で、練習しても勝てないし去年は逆転されてるし、こっちは向こうがやりにくいし向こうはこっちがやりやすいと言っているような仲なのですごい嫌ではあった。自分が谷口に何されているのかを昔のビデオを見返して研究して、フレッシュとか得意な選手なので古俣とそれをどうやったら防げるかとか意見交換をして教えてもらいながら、つきっきりでレッスンとかやってもらっていた。それが2発くらいリポスト決まったりしたので、決まった時には練習の成果出ているなとは思った。ただ時間が少なすぎて、もっと打てばよかったとは思ったけれどちょっと時間がなかった。残りが20秒とかになっていかなきゃと思った時に体から出ちゃって、向こうは勝っているので打てば勝てるので打たれて負けてしまった。(法大戦)最後追い上げようと思ったけれどマイナス3くらいならいけるかなと思っていたけれどマイナス6で向こうとしては楽な展開なので、打たなきゃいけないけど打つタイプじゃないし迷いながらやっていた部分はある。もうちょっと最初から出させる振りして残しとかで取ればいい展開にはなったかもしれない。(2日目)悔しい。指数の差でも勝数の差でも負けは負け。早稲田に勝った時はうれしくもあったし行けると思ったが、最終的に6位だったら意味がない。日大と慶応は群を抜いて強かった。客観的に見てエペ陣が2人しかいなくて他の種目の人に助けてもらっているのはあるかもしれないが、2人で勝ってないチームがないかと言われればそういう訳ではない。純粋に弱かった。入替戦は勝つしかない。負けたら弱かったで終了。勝つこと以外は考えていない」村上「(2日目)」技術面では普段から練習している相手には勝てない。フットワークを使って勝負をすることを意識したが、体力不足で足で勝負することすらできなかった。チームに迷惑掛けてしまった。とにかく体力、フィジカルを強化していかなければいけないと痛感した。初めて明治という名前を背負って出た公式戦だったので緊張したが、楽しもうという女子の雰囲気があって、とてもやりやすくて良い緊張感の中で臨めた。今後は、本種目がエペだが今のメンバー強くて出られていない状況なので団体のチームに食い込めるように努力していきたい」READ MORE -
女子エペ 3位で王座逃す/関東学生リーグ戦
フェンシング 2015.05.13王座出場を逃した。リーグ戦3日目、4日目は女子エペと男子サーブル行われ明大はともに1部に参戦。女子エペは早大、日大の双璧を崩せず3位に終わり2位以内に与えられる王座の出場権を獲得することはできなかった。また男子サーブルは専大に競り勝ち、価値ある1勝を手にした。ターゲットにしていた早大には敗れたものの1部5位で残留を決めた。[女子エペ] 悲願達成とはならなかった。初戦の早大戦、2戦目の日大戦に、それぞれ35―45、28―45で敗戦。エース・古俣潮里(政経2=新潟)の不調もあり強豪に圧倒された。それでも3戦目以降は立て直しを見せ、日体大戦では初戦、2戦目で苦しんだ古俣が一本勝負を制し37―36で初勝利。「1勝して2日目に臨むのと全敗で臨むのでは全然違う。その分余裕を持てた」(山岡珠子・政経4=鳥羽)と翌目に行われた専大戦、日女体大戦は危なげなく連勝。3勝2敗でリーグ戦を終えた。目標としていた王座の出場権を得ることはできなかったものの、1部昇格初年度で3位と結果を残した。 「大人のチームを目指す」(長尾康司助監督)。ここまでチームワークの良さを武器に2部リーグ戦、入替戦と勝ち上がってきたが、2強の壁は厚かった。早大に敗れた直後に迎えた日大戦は、2位以内を確保するためには負けられない一戦。鈴木ら実力者をそろえる強豪相手にハイパフォーマンスが求められたが「うまく切り替えることができずに負けたことを引きずってしまった」(山岡)。序盤からリードを許すと、見せ場もないまま押し切られ完敗。上位校との力の差を痛感した。「早大や日大の選手はピストに上がると自分で考えて試合をしている」と長尾助監督。1部で勝つためには磨き上げてきたチームワークの良さに加え、戦術眼等を含めた個々の総合力の高さが求められる。[男子サーブル] 1部の座を死守した。初戦で強豪・中大を相手に接戦を演じ、いいチーム状態で迎えた専大戦。2回り目を終えた時点で23―30と7点のビハインドも、7人目の沖本拓郎(政経4=柏陵)が6ポイント、続く島田義人(営3=鳥羽)も8ポイントを奪い38―40と専大に肉薄。すると最後の9人目、杉田賢人(営4=埼玉栄)が勢いそのままに7ポイントを奪い逆転に成功。45―43で勝利を挙げた。「2部には落ちるわけにはいかないという気持ちの強さで専大を一歩上回れた」(杉田)と男子サーブルのチームキャプテンが貴重な1勝をもたらした。ターゲットにしていた早大には19―45と惨敗したものの1勝4敗の5位で入替戦を回避。1部残留を決めた。 [柴田遼太郎]試合後のコメント長尾助監督「女子エペは、王座は逃したが雰囲気も違う中で3位はよくやったと思う。2部で通用したこともそう簡単には通用しなかったはず。ワンツーの早稲田、日大は大人のチーム。学生のチームを超えた感じ。食らい付いてはいたが、最初の点差を埋められないまま押し切られた。彼女らは王座、王座と言っていたが現実的にはそんなに甘いものではない。秋のインカレ、来年のリーグ戦でもう一度勝負をする。大人のチームを目指したい。大人のチームとは、選手それぞれが戦術眼を持っている。早大や日大の選手はピストに上がると自分で考えて試合をしている。コーチングからのアドバイスが無くても選手が自ら考えることができる。うちのチームはチームワークでここまで来た。良さでもあるが、ここまで来たらもう一段階上げて、チームワークプラス個の強さで大人のチームを目指すことが求められる。古俣のパフォーマンスが上がらなかったのは、王座に出たいという気持ちが空回りして余分な力が入ってしまったのではないか。体調も風邪気味で万全ではなかったみたいだが、気持ちの部分が大きかったのだと思う。日体大戦は接戦だったが、あそこまでいかなくても勝てた。それでも勝てたことによって今日はリラックスして普段の仕事ができた。男子サーブルは中央相手には楽な試合はできないと思っていたが思っていた以上に点数が取れ、その流れでいけた。専修大学戦も、最後の最後で杉田が追いついた。男子サーブルのチームキャプテンですから彼に感謝したい。実力も5分と5分。相当しんどい試合になると思っていた」杉田「ヤマ場は専大戦。2部には落ちるわけにはいかないという気持ちの強さで専大を一歩上回れた。去年は早稲田に勝って残留だった。今年は専修と早稲田を狙っていたが、早稲田の1年生の勢いにやられてしまった。自分としては、初日は悪くなかったが2日目は全然駄目だった。早稲田には法政よりも低い結果。狙っていたところでこういう結果だったというのは悔しい」山岡「自分としては王座に行きたい、連れて行ってあげたいという気持ちはあった。満足はしていないが納得はしている。早稲田戦の時は全員、絶好調という訳ではなかった。そして、その後すぐに日大戦がありみんなうまく切り替えることができずに負けたことを引きずってしまった。自分が出ていないリザーブとして、みんなを切り替えてあげられれば良かった。相手も実力があるチームなので痛かった。早稲田、日大戦は相手も強くてロースコアの展開にしたくてもできなかった。日体大戦は実力も同じでロースコアにできた。古俣に回ってきた時はマイナス4の状態だったが、それまでの2試合とは違いいい方向で動けていた。日体大に勝てたことは大きかった。あそこで負けてしまっていたら、今日の専大戦にも影響が出ていた。1勝して2日目に臨むのと全敗で臨むのでは全然違う。その分余裕を持てた。昨日の最後のいい動きを、いい意味で引きずれた。女子エペは来年こそは王座に行ってほしい。次は今月末のフルーレ入替戦。厳しい戦いになると思うが、最後1部に上げてリーグ戦は引退したい」古俣「2部に落ちたくないというのは大前提にあって、それは達成できて良かったが目標としては王座に行くというのがあったので惜しかった。相手は強かったので、勝つためにはどうしようと戦い方を迷ってしまった部分もあった。自分の力を出せずにチームの足を引っ張るような形になってしまったので反省している。日大と早稲田は1部の中でも特に強い2チームなので、来年は勝ちたい。このチームで、1部で3勝できたというのは大きい。これを経験にして来年こそという気持ち。最初の2試合は点数を取ることを急いで無理に攻めてやられてしまった。ノンコンバットとか、日体大戦は最後の試合までじっくり時間使って相手を見るということに徹した。その結果、本来のフェンシングができるようになったのだと思う」READ MORE -
女子フルーレ 2部で優勝し2年連続で入替戦へ/関東学生リーグ戦
フェンシング 2015.05.02女子フルーレが1部2部入替戦進出を決めた。関東学生リーグ戦、男女のフルーレが行われ明大は共に2部に参戦。女子フルーレは初日の慶大戦に快勝するなど、2部校を全く寄せ付けず全勝優勝。2年連続で入替戦の出場権を獲得した。一方、男子フルーレはヤマ場と位置付けていた拓大戦に32-45で敗れ、4勝1敗の2部2位。入替戦進出を逃した。[女子フルーレ] 2年連続の全勝優勝だ! 惜しくも涙を飲んだ入替戦から1年、今年度も2部全勝優勝で入替戦への切符をつかんだ。ヤマ場となったのは1日目最終戦の慶大戦。序盤になかなかポイントが奪えず、3人目が終わった時点で6―7と相手にリードを許した。ここで4人目として登場した古俣潮里(政経2=新潟)が専門とするエペのようにフレーズ関係なく攻め、一挙14ポイントで20―9と大量リードを奪う。5人目の上田果歩(理工1=伊那北)が追い上げられたが「取れなかったとしても他の子が取ればいい」(山岡珠子・政経4=鳥羽)という意識の下、チームワークで逃げ切り、45―33で勝利を挙げた。 堂々とした戦いぶりだった。チームの中心は、唯一フルーレを専門とする最上級生の山岡。2日目の東女体大戦では「いい流れがきてそのまま押し切ることができた」(長尾康司助監督)とトップバッターで出場すると5―2。山岡は2回り目にも7連続ポイントを決めるなど強さを見せた。「本来の力が出てよかった」(長尾助監督)と今までは焦ってポイントを取りに行っていたところを返される場面が多かったが、今日は落ち着いてポイントを重ね、最終的には45―30と完勝。ヤマ場とにらんでいた慶大戦、東女体大戦を勝ち切り2年連続での入替戦出場を決めた。「いろんな方に堂々とキャプテンらしいプレーできていたねって言って頂けた」(山岡)と、意識していたというプレーで引っ張るキャプテン像を体現してみせた。チームワークの良さを武器に昨年度逃した1部昇格を今季こそ果たす。[男子フルーレ] 専大が拓大に敗れた瞬間、2部優勝の可能性は事実上消滅し明大男子フルーレ陣は一様に肩を落とした。国学院大戦の同時刻、隣のピストで行われていた専大対拓大。専大が勝利すれば優勝の可能性が残る明大は、一足先に国学院大から勝利を挙げ隣のピストを祈るように見つめた。その時点では32-31と専大がリードしていたが、結果は拓大が逆転勝利。1部再昇格を目指し臨んだリーグ戦だったが、2部2位に終わり入替戦進出もかなわなかった。 痛恨の1敗だった。最大のヤマ場と位置付けていた拓大戦。序盤、2人目の沖本拓郎(政経4=柏陵)が1―5と先行を許すと流れを失った。その後は常に追いかけるという厳しい展開を強いられ、最終スコアは32―45。「肩に力が入っていて動きが硬かった」(長尾助監督)と見せ場も少なく完敗だった。 収穫もあった。道脇啓太(営2=熊本県立翔陽)は終始、落ち着いたプレーを披露。昨年度までの姿とは見違え「精神的に成長した」と長尾助監督も高評価。「来年こそは昇格」(道脇)と男子フルーレを主戦として引っ張る。[谷澤優佳・柴田遼太郎]試合後のコメント長尾助監督「男子は拓大に痛恨の一敗があった。最大のヤマだと戦う前から予想していたけれど、やってみないと分からないしその日の勝負に懸けたんだけど、勝利の女神が微笑んでくれなかった。負けたという事実を前提に見ると肩に力が入っていて動きが硬かったかなと。勝ちたいという気持ちが出過ぎて硬かったのかもしれない。その他は大差で勝ったので、拓大が専修に万が一負けて最終戦で専修に勝てば三つ巴でポイントになるということもあるので最後まで気を抜かずにやろうと。結果、拓大が専修に勝っちゃって無敗で1位になっちゃったけれども、一敗同士で専修大学に最後気持ちを切らさずに勝ってくれたからよくやってくれたと思う。女子については最初のヤマの慶應に勝てて、最終戦の東女体大で山岡がいい試合をした。一番手の山岡が5ー2で第一試合を取っていい流れがきてそのまま押し切ることができた。普通にフェンシングをすればああいう試合ができるけれど、勝ちたい気持ちが強いから焦って点を取りに行こうとするところを相手のつまらないポイントで取られてしまって逆効果になってしまって、負ける時は混乱してそのまま上がってしまう。負けた時はそういうケースがあったけれど、落ち着いて普通にやればいいから焦らないでやってくれて意識してポイントが決まったかと思う。男子は道脇が成長した。去年の入替戦の時はものすごく緊張していて自分のフェンシングができなかったんだけど、今回はすごく冷静に自分のできることは全てやり切ったと言えるほど。もともとパフォーマンスは高いので去年あれくらいの試合が本当はできた。精神的に成長したということではないか。女子は5点満点の5。男子は上がれなかったこと、最後頑張ったこと含めて10点中9点。場所が2部ということを割り引いてフェンシングの戦う場ということを考えたら10点中9点でいいと思う。来年こそは優勝して1部に上がりたい」山岡「今まで3年間は緊張していたけれど今年は緊張というより不安な気持ちの方が強くて、最後というのもあるので勝ちたくて勝ちたくて。それがあったので一安心だった。慶應戦と東女戦は始まる前から意識はしていて、慶応戦で自分も最初の方波に乗り切れずに点数はいっぱい取ってこれなくて。それでも古俣がすごい活躍してくれてたくさん取ってきてくれた。その後に上田果歩ちゃんが取られてしまったんですけど、取れなかったとしても他の子が取ればいいという考えは去年から自分たちは持っているので、その考えでしっかり古俣が点数を稼いできてくれて自分も最後の試合は今までより自分らしくプレーできたなというところもあった。慶應戦の一回り目終わった時くらいからがヤマ場。2年生の時は2人でつらい思いをしていて、それ以外の1年生と3年生の時はフルーレで毎年入替戦にいい意味で行っていたのでそれを守りたかった。来年自分が抜けたらフルーレ人の子はいなくなっちゃうけれど、それでも自分は上がりたいという気持ちが強かった。上がれる最後の年だったので。最後泣かずに笑って終わりたいなと思っていた。自分は毎年泣いちゃってるイメージがあったので。今年はそれもできたし今までキャプテンだったとしても2、3年生で4年生としてキャプテンの大会が初めてだったので、その分最後はいろんな方に堂々とキャプテンらしいプレーできてたねって言って頂けた。それも自分は意識していたところだったので、後輩が口でじゃなくて自分のプレーを見て付いてきてくれるような4年生になりたかったのでそれがちょっとはできたのかなと思う。早稲田大学と入替戦で、早稲田大学と当たるのが多分初めて。今まで1年生の頃からずっと日本体育大学だった。厳しい戦いになると思うけどそこは自分たちのチームワークの良さと、あと自分の中でもプレー的に落ち着いてきたのもあっていいイメージを持てている。古俣に対してもすごく古俣の古俣らしい動きがあって、フルーレっていう感じはあんまりしないけど古俣のいいところがいっぱい出てると思う。3人目は果歩ちゃんになるのか奥村になるのかまだ分からないけれど、自分と古俣がしっかり引っ張れれば2人は楽して試合ができるかなと。そういうところでチームワークの良さを出して勝ちたい。サーブルはケガしないように頑張る。エペは自分がフェンシングするのにも最後の年だったので、フルーレをしたいというわがままをみんなに聞いてもらっている。エペの日まで2週間弱あるのでそこはエペ陣と混ざって自分も入って一緒にやって、自分は多分リザーブで出場すると思うんですけどそこも相手の相性とかを見て、今までは3人でそれも考えられなかったけれど今年は替えもいるというということを相手に分かってもらうというのもあるけど、相手との相性を考えてしっかり組んでそこで点数は引っ張れないけどチーム自体を引っ張って盛り上げて支えていきたい。上からチームを引っ張って下で支えていきたいと思っている」道脇「惜しかった。みんなちょっとずつ調子悪かった。普段通りだったらもうちょっと競ってたかなという印象。今はもう自分が絶対負けないように。そういう意味では2部とかだったら絶対勝てる。個人的には結構やれた。普通にやれるって感じだった。自分なりに思っていたようなことが試合でできた。来年こそは昇格」古俣「無我夢中すぎて何というか。珠子先輩が今回でラストなのでのびのびとやってもらおうと思って、それには足を引っ張らないこともあるし私はいやらしいフェンシングをするのでやりにくいと言われているのでそれを生かしてポイント取れたら取ろうと思っていた。専門種目ではないけどだからこそフルーレでやろうとせずにエペでできることをと思ってやっていた。上智戦は次の慶応に比べたら全然大丈夫だったので普通にやって勝てた。次の慶応が結構厳しくて、1試合目終わった時に自分もそんなに取れてなくて先輩たちもそんなに取れてなくてやばいかなと思ってたら道脇と池畑にどうせフレーズ取れないんだから割り切ってフレーズ関係なく攻めろって言われてそれをやったら取れてその点は本当に感謝している。あそこでもし負けてたら今回も気持ち続かなかったと思うし、慶応戦負けてたら今のいい感じでは臨めなかったと思うのでそういう意味では1日目の最後の試合がヤマだったと思う。私もそこそこ試合が見れるようになってきて今すごくチームの雰囲気いいので頑張りたい。早稲田は今強い人がみんな遠征行ってていなくてそれで多分落ちてきちゃったけど、入替戦の時は強いのが復活してるのでまずいかなと思うけど、私のできるエペみたいなフルーレで相手をいらいらさせて攪乱してあわよくばというフェンシングでできる限り勝っていきたい。あとフルーレ陣の珠子先輩を声出して支えて、勝つにしても負けるにしても悔いが残らない試合にしたい」READ MORE -
古俣が優勝! ユニバーシアードへ
フェンシング 2015.04.20古俣潮里(政経2=新潟)が優勝を果たし、ユニバーシアード日本代表入りを決めた。7月3日~14日に開催されるユニバーシアードの代表選考会が行われ、1日目は、留学から帰国し再びチームに合流した沖本拓郎(政経4=柏陵)ら6人が出場。代表決定となる上位2名には残れなかったものの、JAPAN経験者を破るなど残る2名の推薦者枠に向けアピールした。2日目は、古俣を除くと上田果歩(理工1=伊那北)の25位が最高と振るわず。格上の選手を相手に勝利を挙げることはできなかった。[女子エペ] 大石(山九)ら強豪を破り頂点までたどり着いた。準決勝では12-11と一本勝負を制して勝利を挙げるなど、2回戦以降は決勝を除きどれも接戦。苦しい戦いが続いたが全て勝ち切った。また、この結果を受けユニバーシアードの出場権を獲得。明大女子エペのエースとしてあらためて存在感を示した。 3度目の正直で鈴木(日大)から勝利をつかんだ。昨年度の関カレ、インカレと連続で敗れていた相手との2回戦。序盤4―0とリードするもすぐに追いつかれた。しかし「どこかで2回負けた人にこのまま勝てるわけないと思っていて、それが4点を取られたことによって逆に落ち着いた」と古俣。中盤以降は安定した試合運びを見せ、着実にポイント重ねた。これまでなら攻め急いでしまう場面でも「ゆっくり時間を使えた。これはできるようになったこと」(古俣)と成長を見せつけ15-9で逃げ切った。また黒木(日大)との準決勝では先行を許す厳しい展開ながら、残り13秒で11-11と追いつくと、最後は勝負強さを発揮し一本勝負を制した。 一方で上位進出も期待された上田、奥村美咲(理工3=北陸)はそれぞれ2回戦、1回戦で姿を消した。上田はベスト4に入った池田(法大)と接戦を繰り広げるも、最後は一本勝負を落とし13―14で敗戦。また序盤は優位に試合を進めた奥村も「対応されてそこで自分が変えられなかった」と中盤以降に失速し逆転負けを喫した。[男子フルーレ] 明大の男子フルーレに沖本が帰ってきた。1年半の留学期間中はほとんど競技をしておらず「久々の試合で緊張した」と言うがそれを感じさせない試合を見せた。予選を明大勢最高の24位で通過するとトーナメント1回戦では終始相手を圧倒。途中6連続ポイントを挙げるなど危なげない試合運びを見せ15―4で勝利した。2回戦では一時4点差から追い上げを見せたが13―15で惜しくも敗戦。「戦い方は悪くはなかったが雑になってしまった」と丁寧な動きと試合勘を取り戻すことが課題だ。2年前のユニバーシアード代表でもある実力者。リーグ戦1部昇格を目指す男子フルーレの希望となることは間違いない。 道脇啓太(営2=熊本県立翔陽)がJAPAN経験者を破り成長を見せた。予選を難なく突破し、1回戦の相手は世界ジュニア・カデ選手権日本代表経験のある敷根(法大)。序盤はペースを握られるが4―3と逆転すると、お互いに連続でポイントを取り合う展開に。10―11とリードされた場面でインターバルが明けると1点を失ったものの「最後の最後で自分の読みが当たった」と怒とうの5連続ポイントで勝利を挙げた。2回戦でも今春の世界ジュニア選手権で19位に入った松山(早大)と対戦。「どこまで動けるかが焦点」(長尾康司助監督)と第1セットはシーソーゲームで互角な試合運びを見せていたが、第2セットに入ると一転。連続失点を許し9―15で敗戦となった。「あそこまでできると思ってなかった」と想像以上の結果に本人も驚きを隠さないが「課題は最後の5本」と前も見据える。さらなる成長の糸口をつかみ、リーグ戦での活躍に期待が懸かる。 ルーキーの岸貴範(営1=埼玉栄)がエースを叩いた。1回戦でインターハイ優勝経験も持つ日体大のエース・鈴木と対戦し白星を挙げた。1―5とスタートは出遅れたが徐々に巻き返し5連続ポイントで逆転。インターバル後も集中力を切らさずに15―10で試合を決めた。「粘り強く剣を捉えて、思い切ってアタックした」と体格差を考えた試合運びがはまり「鈴木を倒したのは大きい」(長尾助監督)とリーグ戦に向け弾みをつける。思い切りのよいアタックが持ち味のルーキーが「1部昇格の原動力となれるように」リーグ戦でも実力を発揮する。 池畑亮太朗(理工2=三重県私立海星)は予選を突破できずに終わった。予選プールであと1勝を挙げれば通過となったが、52位で敗退。大石(法大)、鈴木(日体大)ら強豪の集まったプール10を勝ち抜くことができなかった。[男子エペ] 坂守洸主将(法4=清風)野が世界ジュニア選手権日本代表経験を持つ津江(早大)から勝利を挙げた。予選を12位で通過しシードとして登場した2回戦で津江と対戦。「お互いに本気でぶつかり合ったのは面白かった」と互いにリードを譲らない白熱した試合となった。第2セットで同時突きが多くなっていたところを「佐伯と古俣(潮里・政経2=新潟)が作戦を言ってくれた」と同じくエペ専門の選手のアドバイスを受け入れると、インターバル明けに単独での一本を取り13―11とリードを広げる。勢いそのままに相手の追い上げを許さず15―12で勝利をもぎ取った。「100%ではなかった」中でも強さを見せ明大男子最高位の10位に入った。リーグ戦では厳しい戦いが予想される男子エペ。主将として部をまとめる坂野が成績でもチームを引っ張っていく。 佐伯恒星(政経3=鶯谷)はトーナメント1回戦で敗れ38位に終わった。実力はあるだけに成績が伴わないのが悔やまれるところだ。リーグ戦では専門選手が2人しかいないため、さらなる強さが求められる。リーグ戦1部残留に向け奮起に期待したい。[男子サーブル] 厳しい結果となった。杉田賢人(営4=埼玉栄)、島田義人(営3=鳥羽)は共に2回戦敗退。ルーキーの鈴木武(政経1=羽島北)は予選を通過することができなかった。それでも「自分の動きと相手の動きが噛み合わなくて相手の動きにはまってしまった。そこで切り替えることができたらリーグ戦とかでも勝っていける」(島田)と敗戦の中にも手応えは得た様子。すでに次戦に向けて切り替えていた。[柴田遼太郎・谷澤優佳]試合後のコメント坂野主将「4年になって就職活動も始まって練習抜けることがあったりして100%ではなかったんですけど、その分頭使って佐伯とか古俣とかエペ人でまとまってやってたのがよかったのかなと思う。全体的には予選プールも負けたのが1本勝負で負けたりとかしてたのでもったいないところが多かったかなと思うんですけど、自分が負けた西本や2回戦でやった津江とかもああいう日本のトップレベルの人とやった時に、自分が普通に全力でやっても技で取られることが多いのに、自分が凡ミスして点取られるのがすごくもったいないなと思ったので西本の時にそれがすごく多かったのでもっともっとそういうところをシビアにやっていけたらよかったかなと思う。(2回戦での津江との対戦は)多分他の人の下馬評的には絶対無理だろと思ってたので、自分でも正直厳しいかなと思ってたけれど、せっかく朝早く起きて試合するんだったらあれぐらいの強い選手とやって純粋にフェンシングを楽しんで強い人とやると高いレベルにいったような気がするので、そういう楽しさを味わいたいと思っていたので結構当たると聞いて、避けたくはあったけれどやるとなったら別に、楽しんでやろうかなと思っていた。昔から試合も練習も結構当たったりしているので、手の内を知っているわけではないんですけどお互いがお互いに本気でぶつかり合ったのは面白かった。(勝因は)1か2ラウンド目が終わった時の休憩でちょっと自分が作戦が手詰まりになってきて、同時突きがすごく多かったので何をしようかなと考えていた時に、佐伯と古俣(潮里・政経2=新潟)がベンチに入ってくれていたんですけどその2人がこんなのどうですかと作戦言ってくれた。それが自分に考えがなかったところだったのでそれも使えるなと思って素直に受け止めてすぐに使ってシングルが取れたので、そういう意味ではあいつらが外で見てくれていたっていうのが大きかった。ラインを変えるじゃないですけど向こうも絶対シングル欲しいはずなのでそれをかわして突くとか。ちょっと自分が読まれ出した時にその先を外野にいる2人が読んでくれたので、結果として自分がもう一個上の作戦に、返し技を失点することなくできたのはあの2人が言ってくれたのが大きかった。(3回戦は)西本も1個下で専修大学にも結構練習に行っていて仲良く練習させてもらってはいるんですけど、戦い方のプランが自分の頭の中にはあったけれどそれを先に読まれてたのか向こうが意識していたのかは分からないけれど全然違う戦い方をされて、その時に自分のやられたくないような戦い方をされて自分のスタイルが崩れていったというのが一番大きい敗因だと思う。そうなると無駄打ちだったりちょっとしたミスがすごく大きい失点になってしまうので、そういうところでも集中力を欠いて正直相手の方が一枚上手だったかな。(リーグ戦について)男子が自分と佐伯しかいないので結構厳しい状況にはなっているし他の大学も狙ってくるとは思うんですけど、言っても団体戦なので。自分1人では何もできないですし向こうも3人いたからこっちが2人だから負けるというものでもないと思うので、まだ3番目誰を使うのか悩んでいるんですけど結構チーム一丸となって明治大学として戦っていければ勝てない試合ではないんじゃないかなと思う。それを1年間目標としてきたので勝ちたい。あんまり上見すぎてもよくないからとりあえず下からちっちゃい目標から、残留から去年の順位を超える、行けたら王座行けた方がいいとは思うんですけど小さいところから最低ラインは守るようにはしたい。(今年主将としてどのようにしていきたいか)まとめるということはみんなの意見聞いて平等な部活にしたいと思うんですけどその中で結構明治の部員は個性が強いので、その個性を殺さないような部活にしたいと思っている。それで勝ってきた人も多いのでできるだけ共存できるようにしたいですし、最低限の報告・連絡・相談だけはしてもらって、あとはもう自由に他大学行きたいと言われても全然OKですし、強くなるために何かするのであればそれは全然寛容的にしていこうかなと思っている。いい意味で自由な部活、のびのびとフェンシングできるようなフェンシング部にしたい」沖本「予選上がれたからよかったというのが正直なところ。久々だから負けても仕方ないと思っていたけれど、実際負けてみると結構悔しい。頑張ろうと思った。最上級生だからみんなを引っ張って、2部に落ちちゃってるからまずは1部に昇格を目指して頑張る。悪くはなかったんだけど、自分の中で試したいことがあったからそれを試せたことはよかった。そこから出て来た課題を学べたから良かったんだけどちょっと雑だった。戦い方は悪くはなかったと思う。自分の体の動きで、絶対に下がらないで前にしかいかないというベースでやった。練習の時より緊張もあって動きが雑になってたから、久々の試合だったから緊張しちゃったのもあったけれどもうちょっと細かくきれいに動けたらよかった。あっちではやってなかった。1年半ブランク。11月、インカレ終わってからほとんどやってなかった。たまにやってたけどアメリカではやってなかった。こっち戻ってきて合宿いきなりやって足が小鹿みたいになってた。集合の時に立てないって感じだった。悪くはなかった。あのプール激熱だった、落ちたらどうしようと思っていた。一応今日の目標はクリア。1年半ブランクあったから一つ一つの試合を謙虚に臨んでいきたい」島田「冷静だったが負けた試合では、自分の動きと相手の動きが噛み合わなくて相手の動きにはまってしまった。そこで切り替えることができたらリーグ戦とかでも勝っていける。去年のインカレから試合をしていなかったが、久しぶりの試合にしてはいい動きができたのではないか。今年は期待してもいいかな」奥村「試合中に考えるのは良くないと思うので、試合に入る前、リーグに入る前にどうテンションを上げていくかを考えていきたい。技術面では相手の剣を見過ぎた。あとは我慢をすることができなかった。相手に2セット目から対応されてそこで自分が変えられなかったことが敗因のひとつ。王座を獲ると全ての場所で言っているので実現したいと思っている。だが気持ちが強過ぎて本番に硬くならないよう、女子5人で盛り上げて、今まで練習してきたことを全て出し切れるように頑張っていきたい。」道脇「意外といい試合ができた。(1回戦は最後追い上げたが)あそこまでいって相手のすることが、ヤマ勘なんですけどちょうどその考えたドンピシャで合ったのでトントントンっていけた。自分の読みが当たった。最後の最後でちょうどはまってくれた。(2回戦は)自分もあそこまでできると思ってなかったので、いい試合はしたと思ったけれど結局最後の5本が強いから負ける。自分もあの5本の考え方を、取れるように工夫したいなと思う。シーソーゲームで試合をしてきている時に最後の点差終わるまでトトトっていけるような、あれをやっぱ試合中でつくって最後の5本に取っておきたい。(リーグ戦は)今日は意外とみんな、負けたんですけど強い人といい試合とか勝ったりしているのでいい感じかなと、結構自信ある感じ。チームの雰囲気はいい。1部昇格は多分大丈夫」岸「予選がよくなかったので、自分が自信持った得点だったと思ったけど相手に取られちゃったり、でもそこは自信持ったりしてトーナメントにもつなげられるようにした。(1回戦は)背が高くてリーチがあるので遠い間合いで勝負されると思ってたのでそこは粘り強く剣を捉えにいって、思い切ってアタックとか行った。うまく試合展開つなげて勝てたと思ってるのでよかったんですけど、2回戦で負けてしまったので。2回戦とかは後半から点を取られてしまって、前半はいい勝負をしていたんですけど後半一気に持っていかれちゃった感じだった。そこから後半にも下がる時とか崩されるのではなくて、体幹とかを鍛えないといけないかなと思った。(課題は)体幹とか崩されるのとか、あとはどうしても最初予選を弱気でいってしまうので強気というか、最初からいつも通りのプレーができるようにしたい。(フェンシングの持ち味は)段々試合が進むごとに思い切りのいいアタックを踏めるように、よくなってる感じがする。アタックとか自分が打つときは段々試合を重ねていくごとによくなって、多分自分が得意なのは思い切りのいいアタックなんだと思う。(今年1年間は)1年生なんですけどプレーでは思いっきりやりたいと思っているし、いろんな試合に出て経験とか積んでいきたい。リーグは目標としている1部昇格できるように、その原動力となれるように頑張りたい」古俣「これは予選会なので、変な話2位に入った時点で目的は達成していた。あとはどこまで自分をアピールできるかだと思っていた。相手もA代表だったので、決勝に上がった時は楽しくやろうと思っていた。優勝した瞬間はやり切ったなという感じ。正直、この錚々たるメンバーの中ではどこで負けても仕方ない。もちろん負けないぞという気持ちはあったが、負けても不思議じゃない人たちが集まっているので、ある意味気楽にやれた。今日ポイントになったのは、2回戦の鈴木穂波さんとの試合からの3試合。誰が1番つらかったというより、みんなつらかった。どれもリードされてから巻き返したという感じ。その3試合は今度こそ負けたなと思った。それを3つとも勝てたのは大きかった。ターニングポイントと言ったら2回戦だが、他の2つもつらかった。鈴木穂波さんに対しては、今回こそはと思って空回ってきた。そのことは考えないようにした。ただ、うまいこと4点取れていけるかもと思った。だが、4点くらいシングルで取られた。そこで、やっぱりこの人強いんだなと思えたことが今までとは違った。どこかで2回負けた人にこのまま勝てるわけないと思っていて、それが4点を取られたことによって逆に落ち着いた。不思議な感じでした。父にも言われたことだが、自分の中でやってはいけないアタック、これをやられたらずるずる入っちゃうやつがある。それは今回全く無かったわけではないが、いつもだとリードされて、攻めて攻めてまたやられる感じだった。今回はダメなアタックはすぐに止めて、ゆっくり時間を使えた。これはできるようになったことかな。練習してきたことというよりは常に言われてきたこと」READ 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古俣が女子エペ個人で堂々の優勝! /JOCジュニア・オリンピック・カップ
フェンシング 2015.01.11古俣が実力を発揮し優勝を挙げた。今年度ジュニアの大会を三つ制しジュニアでは敵なしともいえる強さを見せた。1995年から1997年生まれのジュニア枠の選手によるJOCジュニア・オリンピック・カップ。明大からは池畑亮太郎(理工1=三重県私立海星)、道脇啓太(営1=熊本県立翔陽)、古俣潮里(政経1=新潟)の3人が出場した。池畑は専門のフルーレで成長を見せるも、エペでは予選敗退となった。道脇はフルーレ69位に終わった。[女子エペ] 古俣が圧倒的な強さを見せ、大会初優勝を飾った。東京都ジュニア女子エペ個人選手権、全国ジュニア・エペ選手権に続きジュニア大会3連続制覇となった。「一番の山だった」(古俣)と語る今大会のターニングポイントとなったのは3回戦の高木(日大)との一戦。立ち上がりに2ポイントを奪われるとその後も波に乗れず「自分の剣が届く前に、相手の剣が自分に触ってしまうという一番悪い時のパターン」(長尾康司助監督)という戦い方で、一時は4―8まで離された。準々決勝までは10ポイント先取ということもあり「負けたなって思った」(古俣)。しかし開き直って一本一本時間を使って攻めたことが功を奏し、4連続ポイントで8―8と追いついた。ここでタイムアップとなり勝負の行方は一本勝負に委ねられた。アタックに絶対的な自信を持つ古俣だが、ここまでに何度もアタックに行ったところを返されたことで「アタックにいく勇気もなくて正直一本取れるという自信は全くなかった」(古俣)。それでも動くことで相手を誘い、出てきたところを突いて一本勝負を制した。 実力を遺憾なく発揮した。3回戦で勝利すると4回戦を10―6、5回戦で10―3と危なげない試合運びで準決勝進出。準決勝では序盤に一挙5得点でリードを奪うと連続でポイントを積み重ねた。相手を寄せ付けることなく15―11で勝利を挙げ決勝に駒を進めた。成長の証 新たな強さを見せた。決勝は「得手としてないタイプ」(長尾助監督)という才藤(埼玉栄高)との一戦に。普段は自ら仕掛けハイペースな試合となることが多い古俣だが、決勝はこの大会の中でも最もスローペースな試合となった。序盤は互角の戦いになったものの3―3で迎えた第2セットからは古俣のペースに。5連続単独でポイントを挙げると最後まで流れを渡さずに15―8で勝利を決めた。相手の動きを見てから動く試合運びをし「考えるフェンシングが少しずつできるようになってきた」(長尾助監督)と言われるようになった。自らも「自分もこんなフェンシングできるんだなと分かった試合になった」(古俣)と語る。今までのように攻めるスタイルだけでなく、冷静に相手を見て動くスタイルも手に入れようとしている古俣。次は女子ジュニア・スペイン・ワールドカップに参加する。今大会の結果で春に開催される世界ジュニア選手権の代表にも大きく近づいた。「自分より格上の選手相手にどういうふうに勝っていくかというのがこれから世界に行くに向けて課題になる」(古俣)とまだまだ高みを目指す。「勝てる相手に確実に勝てるのも大事だけど、勝てない相手にくらいつくことも大事」(古俣)。さらなる成長を見せる古俣から来年度も目が離せない。[男子フルーレ] 池畑亮太郎(理工1=三重県私立海星)が存在感を示した。予選を108位で通過し、迎えた1回戦の相手は芝(和東クラブ)。ビハインドを背負う苦しい展開も、なんとか食い下がった。インターバル明けにポイントを連取し7―7と同点に追い付くと、最後は9―9からの一本勝負を制しゲームセット。昨年度のインハイで男子エペの王者に輝いた格上とも言える相手に競り勝った。2回戦でJESS(オーストラリアフェンシング協会)に3―10で敗れたものの、長尾助監督も「成長した」と笑顔を見せた。 確かな手応えをつかんだ。接戦をモノにした1回戦では「途中から戦い方を切り替えられた。取れない点は捨てて取れるところだけに絞った」と池畑。終盤に逆転し、見事勝利を収めた。一方2回戦では、対応に時間が掛かり敗戦。この日は試合中に修正し、素早く相手の戦い方に対応できたかどうかが勝敗に直結した。課題は残ったが「修正するまでの時間が短く済めば、格上相手でも戦える」(池畑)と自信も得たようだ。 また道脇啓太(営1=熊本県立翔陽)は1回戦敗退に終わった。山下(和歌山県立向陽中)を相手に、終盤追い上げを見せるも7―10で敗戦。「練習通りにできないのが一番の敗因」と振り返った。[男子エペ] 結果は残せなかった。池畑が出場したが専門ではないエペに苦しんだ。予選で1勝3敗に終わりトーナメントに進めず。チーム事情もありエペの試合にも出場したが「本人の選択に任せる」(長尾助監督)とフルーレだけに絞る可能性もある。「当面フルーレで頑張ってもらいたい」(長尾助監督)と来年度はフルーレでの活躍に期待したい。[谷澤優佳]試合後のコメント長尾康司助監督「去年は全日本で思うところまで届かなかったり、インカレでもファイナルに残れなかったり結果が出なかった。今日の試合を見ると、正月地元に帰って修正してきたのだと思う。決勝の相手は得手としてないタイプだった。苦手意識がある中でうまく対応できた。非常に慎重な試合運びだった。前だったらガンガン行ってしまって接戦になるところ。うまく相手を見ながら、時間をフルに使っていた。がむしゃらに行くだけだったが、がむしゃらに行くとかわされてしまう。最初一本目残されたが、普段はあれを4本も5本も続けてしまう。そこを修正してポイントを取れた。そして、それを積み重ねて行くことができた。考えるフェンシングが少しずつできるようになってきた。相手に対応できるフェンシングができていて成長を感じた。3回戦はガンガン行って、相手に合わされていた。自分の剣が届く前に、相手の剣が自分に触ってしまうという一番悪い時のパターン。絶体絶命のピンチ追い込まれたが、そこで試合の戦い方を変えた。無闇に行くと相手に合わされるから慎重に間合いを詰めて行って、相手が無理な体勢で来た時に捉えて一本取る。一本、自分のランプしか点けてはいけないところまで追い込まれて、そういう結果を出した。最後、向こうの選手は古俣の圧力を感じて腰が引けていた。同点になった時点め勝てるかなと思った。道脇は課題の多い試合ぶりだった。もっともっと修正しなければいけないことがたくさんある。池畑の1回戦の相手は強い選手だった。トーナメントを見た時どうかなと思った。途中までビハインド。最後は一本勝負を制した。成長したと思う。(2日目)今日の結果はこんなもんだね。メンバーは部員の絶対数が少なくて3種目やらなくちゃいけないから、エペは今メンバー的には坂野と佐伯と3番手がいない状況だから、いろいろトライアルさせながら適正に合う選手がいれば3番手でという気持ちはある。ただなかなか結果が出ない。普段練習していないから自分がメーンだと思う種目を中心に練習すると、彼はフルーレだから今日のような結果になってしまった。フルーレとエペはやればやるほど全く違う競技。二つこなすのは非常に難しい。今日の結果を受けて自分にはちょっと向かないんじゃないかなと弱気なことを言っていたから、まだ1年生だし強制することはせず本人の自主性というか選択に任せようかなと。チーム事情も毎年変わってくるから、もしかしたらまたエペの舞台に出てもらわなくてはいけないこともあるかもしれない。当面フルーレで頑張ってもらおうかなと。フルーレで頑張りたいという彼の意見を尊重してそういうふうにしていくべきかなとは思っている」池畑亮太郎(理工1=三重県私立海星)「結果だけ見ると今日の結果は妥当。納得はしていない。体は動いていた。熱くなってガツガツ行ってもやってきたことは変わらないので、冷静にやろうとは思っていた。1回戦の相手はインターハイ優勝している選手。自分が今悩んでいることもあり、きついだろうと思っていたが案外行けた。冷静にはできなかったが最後は気持ちで行けた。始めリードされていて試合はそのまま進んだが、取れない点は捨てて取れるところだけに絞った。また、ゆっくり攻めて取られることが多かったので、基本下がり目で戦うことと、切り返しだけを狙った。途中から戦い方を切り替えられたことが大きかった。試合の中で修正できた。手応えはあった。予選でもあったが、相手に取られている点と取っている点を考えて試合の中で修正できている試合は勝てた。2回戦も2―7くらいまで行ってから気づいた。遅くて取り切れなかった。修正するまでの時間が短く済めば、格上相手でも戦える。相手を見る時間が必要。時間を使ってどこが行けるとかを見られたらいい」古俣潮里(政経1=新潟)「1回戦からベスト4に入るまでは10本勝負ということで、やっぱり15本勝負とは違って5本勝負とも違うし、だからといって悠長に取られまくってるといつの間にか負けちゃう。得点のときに試合が組み立てづらい。頭ではずっと一本が本当に大切だから相手に取られないようにしようというか、一本一本大事に取っていこうというのはあった。ただ2回戦でちょっと雑というか攻めて勝ってしまった。その勢いで3回戦にいったら、その子は強かったし私のことをよく知ってて研究してた子だった。だから私のアタックが全部見られて残されて、10本で点差を開かれたら終わりなのに4点くらいまで開かれちゃって、そこで本当に負けたなって思ってしまったくらい。そこで後ろとかの声をちゃんと聞いて負けたつもりになって一本一本、あまりよくないけれどもう負けだからというのもちょっとあったと思う。それで開き直って一本一本時間使って取ったら最終的に8―8になって一本勝負になった。そこでも本当は自分の一本確実に取れるというのはアタック。でもそのアタックをがむしゃらにいったら突かれてきたからアタックにいく勇気もなくて、正直一本取れるという自信は全くなかった。ただもう一回負けた気になったんだからと開き直ってずっと動かして動かしてきたら、相手がきたのがすっと見えて入れて勝てた。それがこの試合一番の山だった。その試合が本当につらくって負けたとも思っちゃったので、そのあとから相手も決して楽ではなかったけれど変に冷静に落ち着いてしまって一本一本。私は結構雑で速いフェンシングが代名詞と言われるほど浸透しているけれど、それ古俣らしくないねといろんな人に言われるほどしっかり冷静に動けたかな。全体を通して自分もこんなフェンシングできるんだなと分かった試合になった。それでもやっぱり課題は多かったけれど、ちょっと大振りになってしまったりとか、見すぎてびびって突かれちゃったりとかもあった。(意識などで変えた部分は)やっぱり気持ちの問題かなと思ってしまうのは、関カレ、インカレは上の人たちもいるし本当に私が実力で勝ってるのと思うような人たちも結構いる。この人強いなとか、もしかしたら負けるかもしれないって。でも勝ちたいから私の方が強いはずだってなって、勝ちたいってなってしまって空回ってしまったのが関カレ、インカレ、全日本。でもやっぱりジュニアは私この前2回とも優勝してるし実力通りにやったら勝てるなというのがあって、だからその自信がひときわ強かったし、途中に2回1位1位と取っていたのでポイント的にも問題ないなというのがあって、ここでもう負けちゃってもまあ私のランキングは大丈夫かなというのがあったので、捨てるものがあまりない試合だったのがノープレッシャーにつながったのかなと。本当は関カレとかインカレとか背負うものの大きい大会でそれでも実力通りの結果を出せるのが強い選手なんだと思うし、だから私の課題はこういう試合をどれだけ格上というか年上の選手に出していけるか。あとは本当に自分より格上の選手相手にこの戦い方は通用しないので、どういうふうに勝っていくかというのをこれから世界に行くに向けて課題になるのかなと思う。勝てる相手に確実に勝てるのも大事だけど、勝てない相手にくらいつくことも大事だから。(練習で意識してきた部分は)ずっと年末から年明けまで家にいて父にレッスンを取って貰っていた。そのレッスン内容はポイントの精度を上げるという一点。あとは私のドゥミファント、一旦ちょっとアタックに行くと見せかけて来たのを対応する、というようなものをずっとやっていた。それをやっていたことで技術的に上がっていた面もあるし、やっていたという事実でやっていたんだからできるはずと支えられた部分もある」道脇啓太(営1=熊本県立翔陽)「本当に駄目。プール戦も全然悪かった。普通に負けた。練習通りにできないのが一番の敗因。みんな緊張してるけれど自分はもっと硬くなっている。練習と同じことができない。本当にそれだけ。昔から、高校生からずっとだけれど。(今年一年を振り返って)大学生の試合は悪くなかったけど、ジュニアの試合が全部悪かった。学連の試合の方がまだよかった。(来年度は)まずは自分のことだけやる」READ 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男女フルーレ共に結果は残せず/全日本選手権
フェンシング 2014.12.21悔しさの残る2014年最後の大会となった。山岡珠子(政経3=鳥羽)は序盤リードを奪うも相手の戦術にはまり決勝トーナメント1回戦敗退。インカレ16位と1年生ながら躍進を見せていた道脇啓太(営1=熊本県立翔陽)は予選を突破することができず。21日まで行われる全日本選手権だが、明大勢は最終日まで残れず戦いに幕を下ろした。[女子フルーレ] 実力の差が出た。予選を64人中56位とぎりぎりで通過し、迎えた決勝トーナメント1回戦。予選での反省から「攻撃面を中途半端にやらないというのを心がけた」(山岡)ことで序盤は4―1とリードを奪った。その後5連続ポイントを許し逆転されても6―6と追いつく強さも見せた。しかし「相手に誘われていて自分がまんまとはまった」(山岡)と一挙8失点。辛くも1点返したが7―15と大差での敗戦となった。「フィジカルとテクニックの両方、メンタルが足りない」(長尾康司助監督)とトータルでの実力差が出た。予選から中高生にしか勝てておらず「負けてはいけない相手に負けなかったということだけ」(長尾助監督)と辛口の評価も。予選2勝4敗という結果での取りこぼしが、トーナメントにも影響を及ぼした。 来年度が大学での選手生活ラストイヤーとなる。「悔いが残らないように思い切り、楽しみつつ全力でフェンシングをしたい」(山岡)と強い思いで来年度を迎える。女子フルーレ、エペとリーグ戦2部全勝優勝を飾った今年度。もう一度明大旋風を巻き起こせるか、女子の躍進に期待が懸かる。[男子フルーレ] 躍進の再現とはならなかった。初出場ながら16位に入った先月のインカレに続く好成績を期待された道脇だったが、予選敗退に終わった。ロンドン五輪日本代表のメンバーとして銀メダル獲得に貢献した三宅(セイコー)と同組だったプール戦。それでも「トーナメントに上がるくらいはできると思っていた」(道脇)と、道脇の実力を考えると決して突破できないプールではなかった。しかし6戦中挙げた白星はわずかに一つ。長尾助監督は「日頃からフェンシングに懸ける思いというものは強いものがあったので期待していたのに」と不満顔。道脇自身も「1点を取れないフェンシングをしているのかな」と言葉少なだった。 練習では確実に相手の体を突いていた剣が、試合では届かない――。全日本選手権という、大舞台ならではの緊張感の中で実力を発揮できなかった。アタックでは相手との間合いを詰め切る前に打ってしまう場面も。道脇は「練習と同じくらい間合いを詰めたいと思うが、安全に行きたいという気持ちが出てしまう」と自己分析をする。「下半身が若干おろそかになっている」(長尾助監督)というフィジカル面と併せて、どのように改善していくか。「潜在能力が高い」(長尾助監督)だけに今後の成長から目が離せない。[谷澤優佳・柴田遼太郎]試合後のコメント長尾康司助監督「山岡は今日勝った相手は高校生と中学生だけ。ランクの高い高校生、トップレベルの中学生であるが、冷静に見れば大学生に勝たなければ駄目。逆に高校生に負けたらもっと大変。負けてはいけない相手に負けなかったということだけ。トーナメントにも上がれたが、ぎりぎり上がれたので上位の選手と当てられる。河村というインターハイのチャンピオン相手に、途中までは頑張っていたが最後突き放された。フィジカルとテクニックの両方が足りない。プラスメンタルかな。河村か、と当たりが決まった時に思ったのだと思う。思いっ切りやろうということで序盤は互角だったが、相手がエンジンを掛けてきたから実力の差が出た。今日の時点での実力差ということ。道脇は全然駄目。日頃からフェンシングに懸ける思いというものは強いものがあったので期待していたのに。授業の合間に他大に出稽古に行っているという話も聞いていた。期待があった分だけ裏切られたという感じ。フィジカル面が非常に弱い。体力面。腰を落としたまま早いステップで間合いを詰める、相手が来たら腰を落としたまま滑るように間合いを切る。それがフェンシングの基本。その後に、剣さばきといったテクニカルなところが付いてくる。どちらかと言うと、テクニカルな剣さばきに走りがちな練習を普段やっているのではないか。だから見栄えのいいことをやろうとして、下半身が若干おろそかになっている。半年間見ていてそういう感じは受けた。年明けはフィジカル中心で。それができればテクニカルなところは付いてくる」山岡珠子(政経3=鳥羽)「予選の時から思い切りできてないなと自分でも思っていて、アタック面でもディフェンス面でもすごい迷ってやっているので、相手にとっては逃げやすいというか止めやすい剣だったのが反省点。それを2試合目からずっと続けてやってしまったので、自分のやりにくさが全然出なかったなというのが反省点で、それをトーナメントの時に切り替えて、突かれても止められてもいいから攻撃面を中途半端にやらないというのを心がけた。それで6点目までは結構いい感じにいったなと思ったけれど、最後は全然駄目だなと思った。自分のやっていることもばれつつあって、最初は結構タイミングがずれてしまったりとか相手の空いているところを狙っていけたけれど、途中からはばれているなというのもあって自分が単調になってしまった部分もあった。最初はすごい警戒心持って下がったりしていたけど、途中からその下がりも遅れたりしてしまって6点一気に取られた。自分がこうやられたからこうやろうと思ったけれど、相手に誘われていて自分がまんまとはまったなというところがあった。特別左利きが嫌いという訳ではないけれど自分が詰めていて肩口に狙うのが置きにいってしまった。自分の方が相手より小さいので、肩口に狙うならもうちょっと慎重にしっかり突きにいくように意識して、上からじゃなくて真っすぐいく練習をしなくてはいけないと思った。今年一年間は前期の方は結構リーグ戦で女子フルーレもエペも入れ替え戦いって結果よくて終わった。でも後半があまり自分にとっても明治の女子にとっても冴えないというか結果がいまいちなシーズンだったなと思う。せっかく2部から1部にエペが上がったから来年はこの流れが少し落ちつつあるけれどそこをしっかり切り替えてもう一回波に乗って、あとラスト1年なので悔いが残らないように思い切り、楽しみつつ全力でフェンシングをしたい」道脇啓太(営1=熊本県立翔陽)「予選は上がれていたはず。惜しい試合が多かった。プール的にトーナメントに上がるくらいはできると思っていた。(逆転負けが多かった印象だが)あと少しを取れないのは自分のせい。吉口選手との試合はあと1点というところで調子に乗ってしまった。1点を取れないフェンシングをしているのかなと。気持ち的に怖がって練習と同じことができない。強い人とも駆け引きができるようになった。三宅選手との試合でも挑戦する気持ちでいった。本番と練習用をつくってしまうではないが、練習でできることが本番でできない。試合では相手の剣が怖くてちょっと前で打ってしまって届かなかったりする。練習と同じくらい間合いを詰めたいと思うが、安全に行きたいという気持ちが出てしまう。練習と同じ技をしても届かないというところが全て」READ MORE -
守屋主将、最後の大会は2回戦敗退 男子サーブル個人/全日本選手権
フェンシング 2014.12.20全日本の大舞台で満足のいく結果は残せなかった。男子サーブルでは守屋一教主将(法4=愛工大名電)が23位、杉田賢人(営3=埼玉栄)が33位と今ひとつの結果に。女子エペでは奥村美咲(理工2=北陸)が44位、古俣潮里(政経1=新潟)は惜しくも11位となった。また20日にかけて行われる男子エペには坂野守洸(法3=清風)が出場し、同点タイムアップで一本勝負までもつれる接戦となったが決勝トーナメント1回戦で姿を消した。[男子サーブル] 悔しい敗退となった。予選、1回戦を危なげなく勝ち上がった守屋主将は、2回戦で吉岡(岐阜クラブ)と対戦。序盤はリードを許す苦しい展開も4連続ポイントを挙げるなど11―9とリードして終盤へ。しかし「ここ一番での決め技が僕には欠けていた」とポイントを連取され同点に追いつかれると、勢いに乗る相手に流れを奪われた。そこからさらに4連続失点。結局6連続でポイントを失い11―15でゲームセット。大学での競技人生はあっけなく幕を閉じた。 「勝てる試合だった」(長尾康司助監督)という言葉通り、勝機はあった。終盤までは互角に試合を展開。しかし「決めなければいけないところで決められなかった」(守屋主将)。ラッキーな形で得点する場面もあったが、大事な局面で相手のミスにつけ込めず。逆に、連続ポイントを許し突き放された。試合後には「やはり気持ち」(守屋主将)と自らの精神的な弱さを敗因に挙げた。 ラストイヤーに表立った成績を残すことはできなかった。2年次のインカレでは4位入賞を果たした実力者だが、今年度のインカレは16位。「自信のなさがプレーにも出てしまった」(守屋主将)と振り返るように、メンタル面での課題が常に口を突いた。最後の大会となった全日本選手権でも2回戦敗退に終わり、精神面のもろさは克服できたとは言えず。長尾助監督は「チーム力を維持してくれた」と1年間の労をねぎらったが、守屋主将自身は「1、2、3年生の時は自分のフェンシングに対して貪欲だった。それが4年生ではフェンシングとそれ以外を、何かと秤にかけていたように思う。そこが心残り」と悔しさをにじませた。 また杉田は、守屋主将の24位を上回る18位で予選を通過したものの、1回戦で片岩(中大)に12―15で惜敗。1回戦敗退に終わった。[女子エペ] スタートが悔やまれる結果となった。目標としていたベスト8を懸けた3回戦の相手は日本代表2番手の実力者、大橋(岐阜クラブ)。「2回戦最後の雑さが3回戦の立ち上がりが悪かったのにつながった」(古俣)と余裕を持って勝利を挙げた2回戦の戦い方が影響し、第1セットで2―7と大差をつけられた。インターバル後の第2セットは「見て見て行けっていうことを言われて時間を使えるような頭になった」(古俣)と周りのアドバイスもあり同時突きを含む5連取で2点差まで詰め寄った。しかし3セット目は相手に点差を守られ⒓―15で敗戦。「2セット目、3セット目の試合内容は自分でも納得できるもの」(古俣)だっただけに立ち上がりが悔やまれた。「最低でもあと一つずつ勝ってほしかった」(長尾康司助監督)と誰もが認める実力がある中11位に終わり「ここで満足できるという結果ではない」(古俣)と上を見据える。見つけた課題を克服し、来年の試合につなげる。 奥村も予想以上の結果は残せなかった。決勝トーナメント1回戦敗退となり「トーナメント勝って今日の試合につなげてほしかった」と長尾助監督はまだ上を目指すよう促した。来年は3年生としてチームを引っ張る側に回る。奥村のさらなる成長に期待だ。[男子エペ] 金星を逃した。男子エペ陣として明大から唯一の出場となった坂野は、日本トップクラスの実力を誇る伊藤(NEXUS)に一本勝負の末に10―9で惜敗。1回戦敗退に終わった。 最後は力尽きた。序盤は先行を許すも、4―7とリードされた場面から4連続ポイント挙げ逆転に成功。しかし意地を見せる伊藤(NEXUS)に追い付かれると、その後はどちらも決め手を欠き9―9でタイムアップ。勝敗は一本勝負に委ねられた。一度はドゥーブル(同時突き)で仕切り直しとなるも、最後は「自分は思った通りの動きをしたが、相手のパワーが強かった」(坂野)と得点を奪われゲームセット。惜しくも勝利には届かなかった。[柴田遼太郎・谷澤優佳]試合後のコメント長尾康司助監督「もう少し残ってほしかった。最低でもあと一つずつ勝ってほしかったかな。結局古俣が16で守屋が32。もう一つずつはいってほしかった。昨日1回戦で負けた奥村もトーナメント勝って今日の試合につなげてほしかった。(守屋の試合について)家てる試合だった気がする。11ー9になった時に、ベンチで見ててもいけるかなという流れだったけれど。だからあのときはどうしたら次の一本を取るかを考えてたと思う。勝負というか特にサーブルなんて触ればつくから、試合の展開も早いし気も許せないけれど、いい流れできていたからいってほしかった。11ー9のまま、あと4本。(守屋の存在)1年間キャプテンシーを見せてくれて、チーム力としては維持してくれた。結果としてはフルーレは2部に落ちてしまったけれど、全体的な大きなレベルダウンではないと思う。1部の5位6位のチームにいるくらいのレベルでずっときていたから、スーパースターがいた時は突出して取ったりしたときはあったりしたけれど、大きなレベルダウンではなかったし後輩たちをしっかり指導してフェンシングだけでなく学生として体育会の部としてもキャプテンシーを出してくれた。ご苦労さんでしたという気持ち」守屋一教主将(法4=愛工大名電)「相手も強かったのですが、倒して勢いに乗りたかった。勝てませんでした。大学2年生の時に一度当たっている選手で、その時には負けていたので勝ちたかった。相手は勝負強かった。相手も強かったが、自分も決めなければいけないところで決められなかった。中途半端だった。ラッキートッシュが何本もあった上でやられてしまった。最悪な試合だったと思う。自分が攻撃権を持っている時に、その攻撃権をモノにできずに相手に渡してしまったり、持ったまま大事にし過ぎてスキを突かれたり。そういうのは僕の中で痛かった。敗因はやはり気持ち。途中まではいい勝負だったので。ここ一番での決め技が僕には欠けていた。最後の6連続失点は不甲斐なかった。今日の試合でポジティブな内容は全く無かった。最後だったのでいい思い出をつくりたかったが、入賞を目指していたが全然駄目だった。失った自信を1年間通して取り戻せなかった。自信のなさがプレーにも出てしまった。1、2、3年生の時は自分のフェンシングに対して貪欲だった。それが4年生ではフェンシングとそれ以外を何かと秤にかけていたように思う。そこが心残り」坂野守洸(法3=清風)「負けたけど楽しかった。就活などが始まって、あまり練習できていなかったので。予選が悪かったということもあるし、頑張っても強い選手と当たるので楽しんでやろうと思っていた。吹っ切って楽しんでやった結果。結果どうこうではなく、久しぶりにフェンシングを楽しんでやることができた。同時突きは突かれてから突いた感じだったので危ない危ないって思った。やばいみたいな感じではなくて、楽しんでこれやろうかなとかあれやろうかなとか考えながら動いて、結構色々なことができた。同時突き自体が取りたかった、危なかったみたいには思っていない。予選では腰が痛い中で普段通りやったが、ディフェンスはできたがやはり攻められなかった。予選では楽しんでやることができなかった。逆にトーナメントはすごく楽しんでできた。心先輩は日本のトップ選手なだけあって、速くて見えないやつもあった。最後も自分は思った通りの動きをしたが、相手のパワーが強かった。参りましたという感じ。本当に強かった。一番差を感じたこと足突き。前情報として、心先輩は足突きが結構来るから、足突きを誘って上を残せば勝てると言われていたので警戒をしていた。警戒していても自分の反応速度を超えるスピードだった。突かれてから突かれたことに分かった。自分は高校の時から足がないと言われてきた。その分がっしり構えていたが、今は腰が痛くて動けないので自分なりに足を使ってみたり、あまり自分のスタイルに似合わないような戦い方をしてみたら意外にうまいこといった。今後に生かしていけるのかなと思う」古俣潮里(政経1=新潟)「昨日の1回戦は試合の内容がよくなくて、今日一日は切り替えていこうと思っていた。2回戦は見れたかなという感じだったけど、やっぱり最後の方は雑な試合というか勝ってて、もう勝てたらいいやみたいな感じになってドゥーブルを狙って雑にばんばんといっちゃった。それで勝てたのはよかったけれど、その雑さが3回戦の立ち上がりが悪かったのにつながっちゃったかなという感じ。3回戦は相手もナショナルチームの2番手ですごい強かった。それでちょっと固くなってたのもあるけれど、やっぱり時間を置いて相手を見るということができなくて6―1くらいになってしまった。2セット目から切り替えて自分でも納得できるフェンシングができたけれど、勝つためには最初にやっちゃった得点差がつらくて、守られて負けちゃった感じ。今回の試合で一番悔いが残るとしたら3回戦の時の1セット目。(作戦はあったか)時間を使ってしっかり相手を見ていくということで、真ん中にポイントを置いてそれに相手がどうしてくるかを見た上で戦うということができたからそれはよかったかなと思う。(2セット目切り替えた要因は)後ろのベンチに、本当は自分で気づけたらよかったんだけど、そういうふうにしろっていうか、見て見て行けっていうことを言われた。それで時間を使えるような頭になった。(全日本の舞台で戦って)去年よりは上にいけたのでよかったけれど、ここで満足できるという結果ではないなという感じ。2セット目、3セット目の試合内容は自分でも納得できるもので、だからこそ1セット目の立ち上がりが惜しいなという感じなので、そこをもう直していくというように課題が見つかった」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
中世の騎士の剣技を発祥とし、第1回近代五輪から現在まで毎回正式種目となっているほど長い歴史を持つフェンシング。明大フェンシング部は1937年に創部され、1964年の東京五輪ではOBの飯田雄久氏(昭24商卒)が日本代表監督を務めるなど一時は日本フェンシング界の中心を担った。1986年からは女子にも門戸を開き活動はさらに活発に。他の強豪校と違い専用の練習施設がない中、2017年には全日本学生王座決定戦に女子エペが初出場を果たすなど確かな実力を築いている。