最新記事 RECENT ENTRIES
-
試合後コメント(女子エペ団体)/全日本選手権
フェンシング 2022.12.20フェンシング団体日本一を決める全日本選手権団体戦(以下、全日本)が12月16日~18日まで行われた。今大会において女子エペは創部初の日本一に見事輝き、全日本学生王座決定戦(以下、王座)、関東学生選手権(以下、関カレ)、全日本の3冠を達成。この一年を最高の形で締めくくった。 今回は、女子エペ団体戦の試合後インタビューをお届けします。 長尾康司監督――初優勝されましたがいかがですか。 「涙が出て前が見えないくらいうれしいです」 ――勝因はどこにあったと思われますか。 「実力はみんなそれぞれが持っているのですが、その日によって調子が良かったり悪かったりします。そして思うようにポイントが付かなかったり、突いているのに相手の方が少し早く突いていたりするなどいろいろな要素があり、結果には100パーセントつながっていなかったです。しかし今日は100パーセントの力を、3人が3人とも出せていました。しかも決勝で出せていました。そのように全てがうまくかみ合ったところが勝因だったと思います」(写真:試合後の長尾監督) 中村優里(営4=成立学園)――優勝されましたがいかがですか。 「うれしいの一言です。昨年度自分たちは準優勝で終わっていたので、ここで優勝してくれて本当にうれしさと感動とでいっぱいです」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「個人としては爆発的な結果を残すことはできませんでした。ただ、団体戦でみんなの力を借りながら多くの優勝することができたので、競技生活はすごく楽しかったです。それでも結果としては正直悔しいところが多いです。競技は続ける予定なので、みんなに負けないように今後も頑張っていこうと思います」 小佐井彩花(総合4=宇土)――4年間を振り返っていかがですか。 「個人戦でガツンと結果を残すことはできませんでした。しかし1年生の時から成長する中で、自分も時々アドバイスをしながら逆に後輩から教えてもらうことも多かったです。明治で練習して良かったなと思うことが多々あります」 ――今後のチームへのメッセージはありますか。 「勝ち負けももちろん大事なのですが、1試合、1点をしっかり楽しむことも大事にしてほしいです。また、明治のいいコミュニケーションの取りやすさやいい雰囲気をどんどん受け継いでいってほしいです」 佐藤琴美(政経3=一関第二)――優勝して今の気持ちはいかがですか。 「昨年度は準優勝で悔しくて、全日本学生選手権(以下、インカレ)も3位で負けて終わってしまっていました。だからこそ今年度締めくくりの全日本でいい結果を残せて、うれしいのとほっとしたのが半分半分です」 ――代替わりをして最上級生になりました。 「今まで先輩方がチーム力を築いてくださったので、そこをより良い方向にもっていけるように、結果よりまずはいいチームにしていくのが一つの目標です。あと今後の目標は王座とインカレの優勝を目標にしていて、さらに全日本もという感じなので、達成できるように頑張りたいと思います」 稲山友梨(営2=星槎国際)――明大女子として今回の優勝は快挙です。 「前に優勝した時も実感はなかったのですが、周りにおめでとうと言ってもらえる数がだんだん増えてきています。そこですごくいろいろな人に応援していただけているのだなと思います。今回優勝した時も監督がすごく泣いていたので、それを見て本当に良かったなと思いました。また一つ大きなタイトルが取れたと思うので来年度もどんどん増やしていけたらなと思います」 ――1年を振り返っていかがですか。 「(あと少しで)勝てた試合もなくはなかったので、それは次に次にというふうにできたのはすごく良かったのかなと思っています。正直、今回勝ったから次も勝つという絶対がないのですごく不安定な状態でやってはいます。しかし、終わりよければ全て良しなのかなと思っていて、今回優勝して一旦休み、また来年度からさらにみんなで強くなれるようにしたいなと思っています」 盧承延(政経1=王子総合)――今日は國谷優奈(政経1=宇都宮中央女子)選手がベンチに入っていました。 「個人戦の時はベンチに入ってくれたこともあったのですが、安心しますね。足が痛かったのですがずっとほぐしてくれたりしてありがたかったです。『ナイスです!』の声もすごく良くて、ベンチが盛り上がったと思います」 ――1年を振り返っていかがですか。 「自分でも分かるくらい上達しています。自分はずっと先輩方のいいところを全部自分のものにしようと思い、まねをしながら練習していたのですが、それが成功したと思います。一つ一つの技がレベルアップしたと思っています。逆転して勝つことは今まであまりなかったのですが、逆転勝ちが多くなったところが一番変わったところです。自分でもびっくりしていて、メンタルが強くなったなと思います」 國谷――今の心境はいかがですか。 「うれしい気持ちと3人のすごさを感じて、同じチームで良かったなと本当に思います」 ――今後の意気込みをお願いします。 「今回全日本優勝して終わったので、来年は関カレ、インカレ、全日本で勢いのまま優勝して、自分もメンバーに入れるように頑張りたいです」 ――みなさんありがとうございました。 [萩原亜依、渡辺悠志郎] READ MORE -
女子エペ団体 創部史上初の日本一!/全日本選手権
フェンシング 2022.12.20フェンシング団体日本一を決める全日本選手権団体戦(以下、全日本)が有観客で開催された。大会最終日には明大から女子エペが、シード校として登場。最後まで集中力を切らさなかった明大女子は、6月の全日本学生王座決定戦(以下、王座)と10月の関東学生選手権(以下、関カレ)に続いて優勝し、3冠を見事達成。女子創部初となる日本一に輝いた。 ◆12・16〜18 全日本選手権(垂水市中央運動公園体育館)▼女子エペ団体 明大――1位 またも歴史的快挙を成し遂げた。王座、関カレと抜群のチーム力を見せてきた女子エペは、第2シードとして第2試合から登場した。「自分たちは去年、準優勝で終わっていた」(中村優里・営4=成立学園)。昨年度は決勝に進むも、わずか1点差で日大に逆転負け。優勝にはあと一歩及ばなかった。リベンジを果たすべく挑んだ今大会の初戦は、今夏のインターハイで初優勝した龍谷大平安高との一戦。「簡単ではない相手だった」(佐藤琴美・政経3=一関第二)。1番手の稲山友梨(営2=星槎国際)が同時突きでスタートした試合は、3セット目までは優位な状況を作り出すことができなかった。だが中盤以降は勢いづき、最後は45―30と15点差で圧倒。大学生の実力を見せつけた。「その後は気持ちが吹っ切れて試合に臨めた」(佐藤)。準々決勝の法大戦、準決勝の関学大戦ではのびのびとしたプレーを見せ、それぞれ45―35、45―30と大差をつけて勝利。2年連続の決勝へと駒を進めた。 そして迎えた決勝の相手は、準決勝で専大を接戦の末に破った日大。昨年度と同じ壁が最終試合に立ちはだかったものの「今までの日大との団体戦の中で一番いい試合ができた」(稲山)。先鋒(せんぽう)の佐藤が3―5と多少のリードを許すも、直後の第2セットで稲山が10―9と逆転。それ以降は第4セットで佐藤が6ポイント、第5セットで盧承延(政経1=王子総合)が5ポイント、それぞれ奪うなど全セットで引き分け以上の成績に。「決勝の前までは調子が良くなくてハラハラさせてしまったが、日大戦では気持ちを切り替えて冷静になって戦えた」(盧)。最後は稲山が一挙9ポイントを勝ち取り、最終スコア45―29と終始明大ペースのまま圧勝。「もう涙が出て前が見えないくらいうれしい」(長尾康司監督)。躍進を続ける女子エペが、女子創部以来の歴史を塗り替え、全日本初優勝に輝いた。 快挙の裏には、チームを支えた人たちの存在があった。「明治のこれまでの団体戦は、点を取りにいこうとしてやられて、悪い方向にいってしまうことがあった」(國谷優奈・政経1=宇都宮中央女子)。ベンチに初めて入った國谷は、メンバーが焦らずリラックスしてプレーできる声掛けを意識した。さらに、今のチームの土台は4年生の存在が大きく関わっている。「4年生はチーム作りが上手だった」(長尾監督)。下級生とも積極的にコミュニケーションを図り、日頃から醸成されていた一体感は今大会でも存分に発揮された。「今の明治のコミュニケーションの取りやすさや雰囲気を、どんどん受け継いでいって欲しい」(小佐井彩花・総合4=宇土)。女子は先月の全日本学生選手権(インカレ)で代替わりが行われ、4年生はチームの練習を離れた。世代交代が進んでも、現在の明大女子の良さが残り続けるように。そうした4年生の思いも胸に、一年を最高の形で締めくくった新生・明大女子は、来年もさらなる高みを目指していく。 [渡辺悠志郎] 試合後のコメントはこちらから!READ MORE -
男子フルーレ団体 ベスト16で散る/全日本選手権
フェンシング 2022.12.18鹿児島県垂水の地で全日本選手権団体戦が開幕した。明大からは男子フルーレ、女子エペが出場権を獲得。17日には男子フルーレの試合が行われた。ベスト8入りを目標としていた明大だったが、2回戦・立大戦では序盤につけられた点差を詰めることができず。2回戦敗退と悔しい幕切れとなった。 ◆12・16〜18 全日本選手権(垂水市中央運動公園体育館)▼男子フルーレ団体 明大――2回戦敗退 団体戦の日本一を決める今大会。大会2日目、明大からは男子フルーレが出場。普段団体戦に出場している森大翔(理工2=向陽)が体調不良で試合に出場できないというアクシデントに見舞われる中、迎えた初戦・長野クラブ戦では45―26と勝ち星を挙げる。「データのないクラブチームだったが、しっかりと自分たちのフェンシングをやっていけば勝てると思っていた。その通り勝つことができて良かった」(長尾康司監督)。順調に勝ち上がり2回戦へと駒を進める。 (写真:急きょ出場することとなった柏崎) 2回戦は関東学生リーグ戦で勝利した立大との対戦となった。実力が拮抗する相手なだけに勝利したい一戦。立ち上がり堀部聖太(政経2=岩国工)が5―2と順調な滑り出しを見せた。しかしそれ以降大差をつけられてしまう展開に。「自分と成田(航也主将・政経4=秋田北鷹)が耐えて堀部につなぐという戦い方ができなかった」(柏崎瑞仁・理工4=田名部)。堀部が4点差まで巻き返すと、成田も連続ポイントを獲得するが「相手も強くて逆転し切れなかった」(堀部)。猛攻もむなしく40―45で試合終了。成田組の終幕となった。 (写真:ポイントを重ねる成田) 来年度は男子フルーレに新入生が入り、堀部、森は上級生として引っ張る立場に。「1年生が入ってきた時に、僕も先輩らしいプレーや立ち回りができるように頑張りたい」(堀部)。幾多の試合を経験し、個の力も団体戦の戦い方も身につけた現2年生がチームを引っ張る姿に期待がかかる。 [萩原亜依] 試合後のコメント長尾監督――1年間を振り返っていかがですか。 「春のリーグ戦ではしっかりと練習も積めて、今日やった立教にも勝って、2部リーグ優勝して入替戦に臨むことができましたから、勝ち上がれなかったのは悔しいですけれども、来年度以降につながる試合ができたと思っています」 成田――2回戦を振り返っていかがですか。 「勝ちたかったですし、堀部にも勝たせてあげたかったです。堀部がアンカーで、プレッシャーがかからない点数を目指したかったので、自分が役割や責任を果たせなかったのが残念です」 柏崎――4年間を振り返っていかがですか。 「自分は本当に人に恵まれたと思っています。高校生の頃からフェンシングを始めたのですが、周りは結構小さい頃からやっていて、その中でも自分を輪の中に入れてやっていこうとしてくれる人たちに高校でも大学でもめぐり会えました。そのおかげで気持ちを切らさずにフェンシングを続けることができたので、フェンシングで出会えた人たちにはもう感謝しかないです」 堀部――来年度以降に向けての思いを教えてください。 「来年は今年できなかったリーグ戦を1部に昇格させることと、インカレはベスト4くらいにいけたらいいなと思います」READ MORE -
堀部が準優勝 インカレで好成績残す/全日本学生選手権
フェンシング 2022.12.14全日本学生選手権(以下、インカレ)が11月15日から20日まで行われた。初日の男子フルーレ個人戦では堀部聖太(政経2=岩国工)が見事準優勝。明大勢の中で最高成績をたたき出し、目前に迫る全日本選手権[団体戦]や今後に向けて期待ができる結果となった。 ◆11・15~20 全日本学生選手権(大山崎町体育館)▼男子フルーレ個人堀部――2位、成田――8位、柏崎――36位 これまでの努力が実を結んだ。「目標はベスト4入り。2年生ということもあり優勝が目標ではなかった」という堀部。インカレの予選である10月の関東学生選手権ではベスト8、さらに昨年度を振り返ってもなかなか目覚ましい結果を出すことができなかった。しかし、今回は心機一転。「今まではトレーニングを頑張ったら成績が出ると思っていた。今回は試合の運び方や技一つ一つの精度を意識しながら練習に取り組み、朝にウォーキングやランニングをするのがいいと本で読んで実践してみた」と自身の考え方の変化に加えて違った視点からのアドバイスも取り入れた。また、インカレ前には「明大に他大の方が練習に来られたり、自分も別の大学の練習に参加しに行ったりといろいろな人と対戦して自分の戦い方を身に付け模索した」と準備万端で挑んだ今大会。こういった努力が今回の快進撃につながった。 特に印象的だった試合はトーナメント初戦と決勝戦。初戦は、ナショナルチームに所属する強敵と対戦した。序盤は1セット目終了時点で5―11と相手に大差をつけられる展開に。15点マッチであるため、ここからの逆転は難しいところ。しかし「一度気持ちを入れ直し、深呼吸して2セット目に臨んだ」と冷静さを取り戻すと、ハーフタイム後に怒涛(どとう)のポイント奪取が始まった。積極的に攻め込み相手から次々とポイントを奪い取り、15―12で逆転勝利。2セット目は相手に1点しか与えない、粘り強い戦いぶりを見せた。 その後は順調に勝ち進み、迎えた決勝戦。同じく2年生の相手に「負けられないなと思い、ここまで来たら優勝しようと臨んだ」。試合は堀部がリードするも追い付かれ、またリードするが逆転されるといったシーソーゲームを繰り広げた。終盤は相手と並んだものの、最後は再び離されてしまい13―15で試合終了。惜しくも優勝を逃したが、大学に入り自身初となる表彰台入りを果たした。 インカレに続き五輪代表選手も出場する高円寺杯ワールドカップが今月11日に開催され、52位となった堀部。国際大会でも実力を発揮した堀部に、今週末行われる全日本選手権での活躍に期待がかかる。着実に力を付け、明大を引っ張っていく存在に今後も注目だ。 [正野真由夏] 堀部選手のコメント――決勝の敗因を教えてください。 「試合の運び方や試合展開を間違えてしまいました。また、スピードがある相手が開始の合図で向かってくるのに足が動かずサボってしまいました。下がったらポイントを取れていたのに、そこでミスを修復し切れなかったところが敗因だと思います」 ――今大会を通して良かったことを教えてください。 「今までは勢いよく行き、すぐに疲れて負けてしまうことが多かったのですが、今回はハイブリッドなプレーができたと思います。後半戦も戦えるようなプレースタイルで挑めたことが良かったと思います」 READ MORE -
女子エペ団体 最後は勝ち切り3位でインカレ終える/全日本学生選手権
フェンシング 2022.11.19全日本学生選手権(以下、インカレ)4日目。明大は女子エペ団体戦に出場した。初戦を勝ち上がると待ち構えていたのは専大。序盤から流れを渡してしまい痛い敗戦となった。3位決定戦の相手は中京大。昨年度準々決勝で敗北を喫した相手に対してリベンジを果たし、見事3位入賞を決めた。 ◆11・15~20 全日本学生選手権▼女子エペ団体 明大――3位 初戦は慶大との一戦。順調に得点を積み上げるも終盤に点差を縮められ、1点差で稲山友梨(営2=星槎国際)にバトンが渡されると、怒涛の14得点で準々決勝へと駒を進めた。続く準々決勝の相手は優勝候補・専大。序盤からペースを握られる展開となった。「相手の1番手(エース)に突っ込みすぎてしまった」(盧・政経1=王子総合)。3セット目終了時点で9点差。そこからじわじわと点差を広げられ、相手の流れを断ち切ることができない。最後の砦のエース・稲山も「苦手意識のある選手が専大にいて、身長も高くてフレンチ(持ち手の長い剣)なのでやりづらさがあった」と苦戦を強いられる。最後まで自分たちの流れに持ち込むことはできず、決勝の舞台に進むことはできなかった。 女子エペにとってインカレ最後の試合となる3位決定戦。それまでリザーブだった中村優里(営4=成立学園)も出場した。普段あまり対戦することのない関西勢の中京大との一戦は、序盤から拮抗した展開が続く。3セット目に出場した中村は、開始直後相手に流れを握られた。それでもフレッシュを決めると、その後も小佐井彩花(総合4=宇土)の声掛けと呼応するかのように積極的な姿勢で得点を重ねる。しかし、またも点差を広げられ2巡目終了時点で3点リードを許す展開に。「琴美先輩(佐藤琴美・政経3=一関第二)が1点差にしてくれて、スンちゃん(盧)も点差をキープしてくれたのであとはやるだけだった」(稲山)。最後は大エース稲山が決め切り、45―43で3位入賞を決めた。 次なる舞台は12月に行われる全日本選手権。準々決勝で敗れた専大にリベンジを果たすチャンスでもある。今回見つけた課題は「専大のフレンチに対しての対策」(稲山)。残り1カ月でしっかりと修正し、優秀の美を飾りたい。 [萩原亜依] 試合後のコメント稲山――今回見つかった課題はありますか。 「専修のフレンチに対しての対策を練らないといけないと思います。1カ月の間で対策して、話し合っていきたいと思います。また、今回で改めて自分たちの弱い部分が見られたので、意見交換をして全日本選手権に向けて高め合いたいと思います」 盧――全日本選手権に向けて意気込みをお願いします。 「今回は団体戦よりも個人戦の方が動きが良かったのですが、全日本選手権では私の番になったらみんなが安心できるようないい動きをしたいと思います」READ MORE -
盧が粘り強い戦いぶりで銅メダル獲得/全日本学生選手権
フェンシング 2022.11.17全日本学生選手権(以下、インカレ)が15日から開幕した。3日目は女子エペ個人戦が行われ、盧承延(政経1=王子総合)が3位入賞。関東学生選手権(以下、関カレ)で4位となり、団体戦でも活躍したルーキーが関カレに引き続き好成績をたたき出した。 ◆11・15~20 全日本学生選手権▼女子エペ個人盧――3位、佐藤――9位、小佐井――15位、中村――16位、稲山――25位、國谷――40位 4年生にとって最後の学生個人戦となる今大会。小佐井彩花(総合4=宇土)と中村優里(営4=成立学園)はともに予選を3勝1敗で通過しトーナメント戦へ進んだ。トーナメント戦は15点先取の戦いになるが、小佐井は2回戦の3セット目時点で11-12の1点を追う展開に。「巻き返すのはかなりきつかったが、しっかりと間合いを取って勝負できたことは良かった」(小佐井)とそこから4点奪取し、15―13で勝利。3回戦へと駒を進めたが、相手の攻撃を防ぎきれず作戦負けとなった。中村は2回戦を難なく勝ち進むと日大のエース・寺山との対戦に。「自分の動きはすごく良かったと思うが、リードされている状態でポイントを取り切る力が足りなかった」(中村)と相手のポイントに追い付けず敗北。4年生の2人はベスト16で終えた。 粘り強い戦いを見せたのが1年生の盧だった。予選を全勝で通過するとトーナメント2回戦を突破し3回戦へ。3セット目が始まり途中まで3点差で負けていた盧。しかし、ラスト30秒で11―11の同点まで持っていき、そこから得点を積み重ね見事逆転勝利。続く準々決勝も試合終了直前に同点に追い付くと一本勝負で勝利をつかみ取った。準決勝は11―14で敗北を喫するも、3位決定戦でまたもや勝負強さを見せる。2セット終了時点で4点リードを許していたところから同点に追い付き一本勝負へ。最後はしっかりと一本を取り切り堂々の3位。全国の舞台でその実力を遺憾なく発揮した。 18日には女子エペ団体戦が行われる。昨年度はベスト8で悔しい思いをしたが、今年度は関カレで優勝しており、全国制覇に期待がかかる。最強の布陣で挑む今大会の団体戦では「優勝を狙いに来ているので、優勝を狙いつつも気負い過ぎず、みんなで楽しみながら一戦一戦を頑張りたい」(佐藤琴美・政経3=一関第二)。持ち前のチームワークを発揮し、全国の頂を目指す。 [正野真由夏] 試合後のコメント小佐井――学生の個人の大会は最後だったと思いますが、4年間を振り返っていかがでしたか。 「1年生の頃はこういった全国大会で予選すら上がれなくてという状況でした。爆発的な結果を残すことはできなかったのですが、一度も順位を落とさずにここまで来ることができ、自分の成長を感じたとともに、自分を成長させてくれたのは明治という環境で、本当に強い仲間たちと練習できて良かったなと思います」 中村――学生の個人の大会は最後だったと思いますが4年間を振り返っていかがでしたか。 「4年間で大きな結果を残せたかというと残せていないのですが、明治に入り同期や後輩も強い仲間がたくさんいる中で揉まれて、確実に1年生の時よりもできることが増えましたし、成長できたなと思います。明治に入ることができて良かったと思っています」 READ MORE -
男子エペ 団体ベスト8でインカレへ/関東学生選手権
フェンシング 2022.10.23全日本学生選手権(以下、インカレ)の出場権が懸かる今大会。男子エペは5日目に個人戦、最終日に団体戦が行われた。個人戦には明大から3人が出場。大竹諒(理工3=岐阜各務野)のベスト16が最高成績となった。一方、個人戦と同じ3人のメンバーで挑んだ団体戦の成績はベスト8となり、インカレ出場権を見事獲得した。 ◆10・11~13、20~21 第74回関東学生選手権(駒沢体育館)▼男子エペ個人 大竹――10位、村田――25位、大浦――38位▼男子エペ団体 明大――ベスト8 〈男子エペ個人〉 予選を全員通過しトーナメントへ。大竹はシードで2回戦から出場し、同じく明大の村田一公(理工1=米沢中央)と対戦。「シードで予選を戦っていないため、1セット目は動きがあまり良くなかった。しかし、2セット目からは相手がどういったことを考えてどういうプレーをしてくるのかが予想できた」(大竹)。安定したプレーで順調に得点を積み重ね、15―8で勝利を収めた。続く3回戦は3セット目で「ズルズルと点差を広げられてしまった」(大竹)。中盤まで6―7など均衡した戦いを繰り広げていたが、8―15で試合終了。ベスト16で幕を閉じた。 〈男子エペ団体〉 大会最終日に行われた団体戦。男子エペはシード校として2回戦から出場した。2回戦の相手は東農大。「(自分たちは)初戦だったので、全員体があまり動けていないと思った」(大竹)。エンジンがかからない明大勢は前半、競り合う展開の中で攻めあぐねた。しかし15―15で迎えた第4セット。大竹が一気に10ポイントを奪う活躍を見せ25―20とリードすると、その後は一気に点差を突き放していく。最後は45―36と圧倒し、インカレ出場権を勝ち取った。そして迎えた準々決勝。立ちはだかったのは強豪・日大だった。「思ったより自分たちのやれることがしっかりはまって、意外と競ることができたので良かった」(大竹)。前半5セット終了時点のスコアは20―23。格上相手に3点差で食らいつく接戦を繰り広げていた。しかし後半は徐々に日大のペースに飲み込まれ、最後は31―45で敗北。今大会の収穫と課題を糧に、来月のインカレでの活躍に期待が懸かる。 昨年度のインカレでは団体1回戦敗退となった男子エペ。12月の全日本選手権(以下、全日本)出場も見据え、来月の全国舞台に向けさらなる強さを追い求める。 [正野真由夏、渡辺悠志郎] 試合後のコメント大竹――今大会で得た収穫を教えてください。 「相手に大差をつけられるということは意外となくて、自分たちがかなり泥臭く粘っていくという戦い方で追い詰められると分かりました。うまくなくても強くなくても点は取れると思うので、お互いに動画とかで研究してインカレでは実践できたら良いと思います」 ――インカレへの意気込みを教えてください。 「個人はベスト4に入りたいと思います。インカレは関西の大学と一緒になるので、ドローによってはもしかしたら全日本の出場権を獲得できるかもしれないです。まずは全日本の出場権を取れたらいいなと思います 」READ MORE -
女子エペ団体金! 個人でも下級生が大躍進/関東学生選手権
フェンシング 2022.10.15全日本学生選手権(以下、インカレ)の出場権が懸かる今大会。女子エペは2日目に個人戦、3日目に団体戦が行われた。個人戦には明大から6人が出場。下級生が躍動し、稲山友梨(営2=星槎国際)が準優勝、盧承延(政経1=王子総合)がベスト4に輝いた。団体戦でも勢いは止まらない。決勝では強豪・日大と対戦するも自分たちのプレーを展開。32―31と接戦を制し、見事優勝を果たした。 ◆10・11~13、20~21 第74回関東学生選手権(駒沢体育館)▼女子エペ個人稲山――2位、盧――4位、中村――9位、佐藤――11位、小佐井――15位、國谷――30位▼女子エペ団体 明大――1位 <女子エペ個人>関東学生選手権(以下、関カレ)2日目、女子エペ個人戦は出場者全員が決勝トーナメントに進出。中でも、ルーキー・盧は初めての関カレで大きな活躍を見せた。「とても緊張していたが、逆に慎重になって戦えたことが良かった」。予選を7位で通過すると、破竹の勢いで上位に駒を進める。準々決勝では、中村優里(営4=成立学園)が1点差で惜敗した日大の選手に15―6で勝利。ベスト4の舞台まで一気に上り詰めた。迎えた準決勝では、一進一退の接戦が繰り広げられる。終盤では9―12と3点差まで離されるが何とか食らいつき、終了間際に同点に追い付く。しかし延長戦の一本勝負では一瞬のスキを突かれ敗北を喫した。最後の3位決定戦でも終盤の追い上げを見せたが一歩及ばず。「自分の強みである相手のアタックの処理がうまくいかなかった」。13―15の僅差で敗れ、表彰台には届かなかった。それでも1年生ながら見事ベスト4に輝いた盧。期待のルーキーはインカレでも大暴れしてみせる。 昨年度王者の稲山は第1シードとして決勝トーナメント2回戦から出場した。初戦を15―1と圧勝すると、その後も失点を1桁に収め続け準決勝まで危なげなく進出。しかし迎えた準決勝ではかなりの接戦を強いられた。終始3点以上の点差が広がらない攻防になったが、最後まで集中力を切らさない。こちらも延長戦までもつれる大混戦の中、最後は王者の意地を見せた稲山の一突きが得点に。一本勝負を制し、2年連続で決勝の舞台に立った。決勝の相手は同学年の明石(法大)。試合は出だしから相手に主導権を握られていた。「最初の入りが大事だったが、リラックスしすぎてしまった」。第2セットでは相手に痛恨の5連続得点を許し4-11と7点差に。最後まで流れをつかめず、最終スコア10-15で敗北。昨年度王者は悔しさ残る準優勝で個人戦を終えた。今回の反省を糧に、インカレでの2連覇を目指していく。 <女子エペ団体> 大会3日目には女子エペ団体が行われた。シードとして出場し、初戦は日体大との3回戦。「緊張していた」と皆が声をそろえるように、動きが硬い入りとなった。残り1戦となる8戦目の時点で28―30とリードを許す展開。しかし最後の稲山が「(相手の勝利まで)まだ15点あったので(注1)焦らずに一本ずつ決めていこうと思って冷静にプレーできた」と勝負を決めた。初戦を45―42で終え、準決勝へと勝ち進んだ。準決勝からは盧が団体戦初出場。何度か練習試合をしたという法大との一戦に。緊張がほぐれた明大は強かった。「相手が待ち剣だということは分かっていたので(同時突きになっても)焦らずに軽く受け止めようという話をしていた」(稲山)。序盤からポイントを量産し、一度も追い付かれることなく41―29で勝利。宿敵・日大が待ち受ける決勝の舞台に立った。 幾度となく決勝の舞台で対決してきた日大。しかし今回は今までとは違い、佐藤琴美(政経3=一関第二)、稲山、盧の新体制で臨んだ。「中村からスンちゃん(盧)に変わってどういう戦い方ができるかというのは期待半分不安半分だった」(長尾康司監督)。しかしこの策が的中する。日大のエースポジションでもある最後回りの寺山に対し4―2で帰ってくるなど、盧が活躍を見せる。佐藤、稲山もそれぞれの役割を果たし、日大戦でも一度もリードされることなく最後の一戦を迎えた。8戦目終了時点で点差は1点。「追い付ける点差だったので、相手が来ることは分かっていた。焦る場面もあったが、最後は冷静に逃げ切った」(稲山)。残り20秒の怒涛(どとう)の攻めを切り抜け、5年ぶり2度目の関カレ優勝を果たした。 次の舞台は昨年ベスト8に終わったインカレ。この1年間で鍛え上げられたチームワークはさらに強固なものとなっている。圧倒的チーム力と確かな実力を兼ね備えた明大。見据える先は優勝しかない。 [渡辺悠志郎、萩原亜依] (注1)フェンシングの団体戦は3分間で5本先取の試合を1試合として、9試合で45本先取したチームの勝利となる。9試合目終了時に45本先取していない場合は、リードしているチームの勝利となる。 試合後のコメント長尾監督――チームの状態はいかがですか。 「雰囲気が最高ですね。女子はエペしかいないですが6人はとても仲が良くて、けじめをつけている時はけじめをつけているし、チームとして一体となって戦わなければいけない時はそういったところはないと思えるような仲の良さで戦ってくれます。励まし合ったりしながら戦ってくれるので非常に頼もしいチームだと思います」 稲山――準優勝という結果についてはいかがですか。 「また優勝したいという気持ちはあったのですが、試合前日は楽しめばいいやくらいの気持ちではいました。ですが最後はやはり勝ちたかったという気持ちが強いです。後悔は残りますが、改めて自分の悪いところに気付けて収穫があったので、これからまたインカレにつなげていきたいと思います」 盧――初めての団体戦はいかがでしたか。 「個人戦とは全然違いました。先輩方のアドバイスが本当に心に響きました。ベンチの声をしっかりと聞きながら試合に臨むことができて良かったです」READ MORE -
男子フルーレ 個人と団体で共にベスト8/関東学生選手権
フェンシング 2022.10.13全日本学生選手権(以下、インカレ)の出場権が懸かる今大会。1日目は男子フレーレの個人戦、2日目は男子フルーレの団体戦が行われ、明大からは4人が出場。個人戦では成田航也(政経4=秋田北鷹)主将と堀部聖太(政経2=岩国工)がベスト8入りを果たすなど健闘した。団体戦では3回戦で強豪・早大と対戦。実力の差を見せつけられ敗北を喫したものの、最低目標であるベスト8入りを果たした。 ◆10・11~13、20~21 第74回関東学生選手権(駒沢体育館)▼男子フルーレ個人 成田――7位、堀部――8位、柏崎――18位、森――19位▼男子フルーレ団体 明大――7位 〈男子フルーレ個人〉 順調な滑り出しを見せた。全員が予選プールを全勝で勝ち進みトーナメント戦へ。堀部は1、2回戦で15―11の両者得点を取り合う試合を展開。「予選プールにうまい選手が多くきつかった。しかし、集中していい動きができていたので、それをトーナメント戦でも発揮することができた」(堀部)。しっかりと勝ち切り準々決勝へ駒を進める。相手は全日本選手権のファイナリストにも残った強敵・川村(早大)。「以前、練習した際にいい試合ができたので心のどこかに余裕があったが、勢いに乗る相手に負けてしまった」(堀部)と3―15という圧倒的な点差で敗北。翌日に控える団体戦へ気持ちを切り替えた。 成田も準々決勝までは「予選を全勝することで、いいヤマに入ることができた」と失点をロースコアに抑え難なく駒を進めていった。迎えた準々決勝。序盤は相手の様子をうかがい、互いに均衡したスコアで試合が進むも、成田が相手のスキを突き5連続でポイントを奪取し11―7に。相手を突き放し優勢かと思われたが「急いで点を取りにいってしまった」(成田)。自身の焦りから同点まで追い付かれ、最後は14-15で敗北。1点差での結末に悔しさをにじませた。 〈男子フルーレ団体〉 大会2日目には団体戦が行われた。シードの明大は2回戦から登場し、対するは東北学大。「どうしても落とせない試合で、次の早稲田戦を見据えてもしっかり戦わなければいけないという気持ちで臨んだ」(柏崎瑞仁・理工4=田名部)。インカレの出場権が懸かる一戦にチーム全員が気を引き締めた。成田が5点連取で先手を取ると、その後も相手に逆転のスキを与えない。「チームワーク的にもいい流れだった」(成田)。最終スコア45―22と圧倒しベスト8に進出した。迎えた準々決勝の相手は今年6月の全日本学生王座決定戦で優勝した強豪・早大。予想通り、試合は最後まで苦戦を強いられる展開に。序盤は3点差まで食らいつく場面も見られたが、中盤以降はダブルスコアをつけられる時間が多くなった。「個人の実力が、1段階も2段階も上だったというのをみんな痛感した」(柏崎)。最後は最終スコア22―45でベスト8敗退が決まった。 男子フルーレの今大会最高成績は個人、団体ともにベスト8。残された調整期間を経て、来月のインカレでのさらなる活躍に期待したい。 [正野真由夏、渡辺悠志郎] 試合後のコメント成田――インカレに向けての意気込みをお願いします。 「インカレまであと少ししかないですが、今の状態よりもっと何かを習得した状態で臨んで、早稲田とまた当たることがあったらリベンジしたいなと思います。個人としては去年がベスト16で落ちてしまったので、今年はベスト8以上を目指したいです」 柏崎――インカレへの意気込みを教えてください。 「僕は大学4年生ですが次が初めて出るインカレです。今まで個人として1回も出られていないので、とても楽しみな気持ちと最後に爪痕を残したいという気持ちもあるので、残り少ないですが気合いを入れて練習をしていきたいと思います。チーム戦においては、チームをまとめられるようにしたいです。4年生として後輩に何か残せればいいなと思っているので、頑張っていきます」 堀部――トーナメント2回戦の相手を振り返ってみていかがですか。 「代表で一緒にやっていたような子との対戦で、心配だったのですが、予選からいい動きができていたことから落ち着いてプレーして勝つことができました」READ MORE -
女子エペ 王座初優勝を達成!/全日本学生王座決定戦
フェンシング 2022.06.06 学生日本一を決める全日本学生王座決定戦(以下、王座)に、明大からは女子エペが出場した。5年前に準優勝を果たして以来、1部下位に留まっていた女子エペ。日大、中京大と東西の強豪が立ちはだかるも、最後まで集中力を切らさず見事に両者を撃破。女子初となる王座優勝を果たした。 ◆6・5 全日本学生王座決定戦(駒沢体育館)▼女子エペ 明大――1位 関東と関西の強豪が出場する今大会。関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)で2位となった明大は、まず関西王者の中京大と対戦する。「初戦からきつい相手だと思っていた」(長尾康司監督)。予想通り、序盤は一進一退の攻防が展開される。しかし、佐藤琴美(政経3=一関第二)の2巡目で一気に7点差まで点差を広げると、後半はチームが勢いづき最後は45―28と圧勝。5年ぶりに王座決勝進出を決めた。 決勝の相手は宿敵・日大。「さすがにもう勝ちたい」(稲山友梨・営2=星槎国際)。昨年度の全日本選手権(以下、全日本)決勝、先月のリーグ戦決勝と2度敗北していた相手だけに、選手たちの思い入れは強かった。1セット目は、稲山が5―2と得点を重ねる好調な滑り出し。中盤の4セット目では「前に入りやすい相手だった」(中村優里・営4=成立学園)と中村が点差を4点まで広げる好プレーを見せ、試合の流れは明大に傾いていた。8セット目も「強気で行くことができた」(佐藤)と佐藤が33―28とリードを広げたまま、勝負の行方は最終セットの稲山に託された。お互いに点を取り合う展開が続くも、試合時間が残り30秒を切る中で39―34と明大の5点リード。明大の勝利が見え始めたその瞬間、相手の猛追が始まった。残り15秒で相手が35点目を決めると、そこから一気に3連続ポイント。試合終了間際、流れは明らかに日大に握られていた。それでも「逆に冷静になって前に出られた」(稲山)。39―38と1点差の状態で、貴重な40点目を決めるとさらにもう1点を追加し、結果は41―38。大接戦を制した明大女子が、史上初の王座優勝を果たした。 勝因はチームの結束だった。メンバーの海外遠征もあり、なかなか団体戦の練習を十分に積むことはできなかった。それでも少ない時間でコミュニケーションを取り合い、試合当日に向けてしっかりと調整を行ってきた。「今までやってきたことは間違っていなかったし、少しずつ実ってきた」(小野寺利浩助監督)。王座初優勝で春季を終えた明大女子。今年度の戦いは、関東学生選手権、全日本学生選手権、全日本と続いていく。「今後の試合も勝てるように、もう一度気を引き締め直してやりたい」(中村)。明大女子の挑戦は、まだ始まったばかりだ。 [渡辺悠志郎] 試合後のコメント長尾監督――今日の勝因はどこにありましたか。 「中村が時間を使い、相手のエースを思うように動かさないことで、ロースコアで次につなぐ。佐藤がしっかりと自分のスタイルのフェンシングをしてくれれば、そんなに大きな失点はない。勝負は最後の稲山で、出てくる試合で点差を広げられる展開であれば勝てると思っていました。その通り、みんなが役割を果たしてくれて理想の試合展開でした」 小野寺助監督――今のお気持ちはいかがですか。 「2回続けて負けた日大に、今回は念願がかなって敵を打てたので非常にうれしい気持ちと、選手たちにとても感謝しています」 中村――今の率直な気持ちを教えてください。 「うれしいが一番にありますが、本当に後輩に救われたなと思うのでありがたかったなという気持ちが強いです」 佐藤――女子初の王座優勝を達成されました。 「あまり実感が湧かないです。最初、初めてのリーグ戦で王座すごいのかなという感じだったので、うれしいかなという感じです」 稲山――王座初優勝ですがいかがですか。 「うれしいです。結構思い入れのある試合だったので、ずっと2位だったりしたのでうれしいです」 盧承延(政経1=王子総合)――今日の勝因はどこにありましたか。 「誰かがミスをしたら次の人がミスをしないで埋めるように、全部そうだったのでとてもチームプレーがいいと思いました」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
中世の騎士の剣技を発祥とし、第1回近代五輪から現在まで毎回正式種目となっているほど長い歴史を持つフェンシング。明大フェンシング部は1937年に創部され、1964年の東京五輪ではOBの飯田雄久氏(昭24商卒)が日本代表監督を務めるなど一時は日本フェンシング界の中心を担った。1986年からは女子にも門戸を開き活動はさらに活発に。他の強豪校と違い専用の練習施設がない中、2017年には全日本学生王座決定戦に女子エペが初出場を果たすなど確かな実力を築いている。