最新記事 RECENT ENTRIES
-
試合後コメント(女子エペ)/全日本学生王座決定戦
フェンシング 2023.06.26学生日本一を決める全日本学生王座決定戦(以下、王座)が京都府で6月25日に行われ、明大から女子エペが2年連続で出場した。今大会において女子エペは昨年度に続いて優勝し、王座連覇を見事達成。先月の関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)と王座の2冠を成し遂げ、今年度の前半戦を笑顔で締めくくった。今回は、女子エペの試合後インタビューをお届けします。 佐藤琴美主将(政経4=一関二)――今の気持ちはいかがですか。 「ほっとしたというのが大きいですね。やはり、先輩方からもたくさん応援の声を聞いてきて、ありがたい半分、主将として責任も感じていて、連覇達成できてひとまずは安心です」 ――主将かつチーム唯一の4年生ですが、やはり責任を感じる場面もありますか。 「一番上なので先輩たちからも『私(佐藤)のチームだ』と言われるので、結果が出せなかったら私の責任かなとはずっと考えていました。みんなの力があってこそなのですが、結果が出せてその環境作りができていたのかなと思っています」 ――秋以降に向けて個人、団体それぞれの目標を教えてください。 「今後フェンシング続けない予定なので個人としては最後の年で、最後は納得できる形で終われるようにしたいです。具体的な目標は決めていませんが『もうちょいできたな』というのがないように頑張りたいなと思います。団体戦はやはり今年度はずっと優勝できているので、欲を言うことになるかもしれないですが、先輩たちがおっしゃるように5冠に向けて、難しいことだとは思いますがそこにチャレンジできるのは明治だけなので、チャレンジして個人、団体、どちらもいい形で締めくくれたらなと思います」 稲山友梨(営3=星槎国際)――リーグ戦の後から変わったことや強化したことはありますか。 「毎回そうですが、個人とはまた違った戦い方が団体ではあるので、団体の試合が近くなると他大に練習に行かせてもらうとか、試合前のミーティングでどうしようとか、試合直前だけではなくて1週間、2週間前にある程度決める。みんなで認識持った状態で練習したと思っています。個人的には王座前の1週間とかは結構落ち込んだというか下がってしまったことがありました。しかし、みんながすごくいい雰囲気で練習に取り組んでいたので、落ち込んではいたんですが、みんなのパワーや気持ちで上げられて勝利に持ってこれた感じなので、すごく良かったです。みんなに助けられたというか、すごくいい雰囲気で試合を迎えられたという印象があります」 ――みなさん今日は調子が良かったですか。 「調子が良かったですね。みんなで試合後ミーティングしたときに監督がおっしゃっていましたが、点を取られた後の切り替えがちゃんとできていた。ずるずる引きずらなかったのが良かったと思っています。失点を引きずってしまうとずっと流れをもってかれるのですが、一人一人が今の点はしょうがない、ベンチもしょうがないみたいに吹っ切ることができたのが、流れをずるずる引きずらないようにできたのかなと思います」 ――秋以降に向けての個人と団体の目標を教えてください。 「個人的には個人戦で関カレ(関東学生選手権)、インカレ(全日本学生選手権)でしっかり表彰台上ることが目標です。去年はインカレ2回戦で負けたので、団体だけでなくて個人でも強いねと言われる存在になりたいと思っています。団体は今のいい流れを切らさず自分たちなりのチームで勝っていきたいなと思います。優勝したいです」 盧承延(政経2=王子総合)――今の気持ちはいかがですか。 「うれしいです。最近あまり自分の思うような動きができていなかったのですごく緊張していました。それでも他の男子の声援とか、めっちゃ応援してくれて、ОBの方もめっちゃ応援してくれたので、いい結果を出せて良かったです」 ――日大戦の振り返りをお願いします。 「チームとしてはみんな自分たちの役割をうまく想像通りにみんなできていたと思うので、すごくいい流れだったなと思います。個人的には相手のエースに対して少し相手の動きに合わせてしまう部分があったので、そこで1回反省して、次の試合では調整できていたので良かったです」 ――秋以降に向けて、個人、団体それぞれでの目標を教えてください。 「個人ではこれからシニアのランキングマッチが9月からずっと続くので、それでまずはベスト8になれるように頑張っていきたいです。団体でもリーグ戦の初日に私がやらかしてしまったので、それがあって緊張しているので、絶対そんな風にならないようにしたいです。これから今までのようにみんなと仲良くお互い支え合いながら頑張ります」 國谷優奈(政経2=宇都宮中央女子)――1年前は外からの応援だったと思いますが、今回ベンチ入ってみていかがでしたか。 「やはりベンチに入っているのと上から見ているのでは違いますね。上にいたときもあったにはあったのですが、ベンチにいるときの方が気迫というか緊張感がこっちにも伝わってきました。試合には出ていませんが、こっちも出ている気分になってすごいどきどきしながら見ていました」 ――チームの腕章を新しくされました。 「あれは結構昔の何かの記念で作ったらしくて、新しくしようと今回初めて使ったんですけど良かったです。今回負けがつかなくて(笑)」 ――ベンチから心掛けていたことはありますか。 「戦術的な面では時間の使い方です。タイマーは事前に何秒になったら声を掛けるとか、今は突いた方がいいとか、ワントライした方がいいとか、今はいかなくていいとかいう声掛けです。それは、昨日のミーティングで全員共有していたので、そこの声掛けを意識していました」 ――ありがとうございました。 [渡辺悠志郎] READ MORE -
女子エペ 王座連覇を達成し今季2冠に/全日本学生王座決定戦
フェンシング 2023.06.26昨年度に続く快挙となった。学生日本一を決める全日本学生王座決定戦(以下、王座)に、明大から女子エペが2年連続で出場。昨年度の女子エペは、同大会で女子創部初の優勝を果たして以来、秋の関東学生選手権(関カレ)と冬の全日本選手権(全日本)を含めて3冠を果たした。そんな快進撃の幕開けからおよそ1年。再び王座の舞台で宿敵・日大を撃破し、王座連覇を見事成し遂げた。 ◆6・25 全日本学生王座決定戦(大山崎町体育館)▼女子エペ 明大――1位 女子エペは、先月の関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)で初優勝を達成。昨年度の同大会では日大に敗北し準優勝に終わっていただけに、選手たちの思いは強かった。一方で、リーグ戦の優勝は新たな懸念事項でもあった。「去年はリーグ戦が2位で王座を絶対に勝とうという中での優勝。しかし、今回はリーグ戦優勝からの王座だったので応援がすごいあって、正直プレッシャーもあった」(稲山友梨・営3=星槎国際)。昨年度から偉業を収め続けている女子エペだが、彼女たちの背中には強者ゆえの重圧がのしかかっていた。 そうしたプレッシャーを跳ねのけた要因の一つに、確かなチーム力が挙げられる。「みんなそれぞれ試合に対して紳士。みんな真面目に誰一人としてやる気が落ちたりとかせずに、みんな絶対勝ちたいというのが意識として統一されている」(佐藤琴美主将・政経4=一関第二)。普段の練習から、仲が良いだけでなくお互いに思ったことを言い合える雰囲気がつくられている女子エペ。選手層の厚い他校と比べると少人数ではあるが、全員がそれぞれコミュニケーションを取り合える環境が整っている。昨年度と異なり今年度はメンバーの海外遠征もなく、メンバーがそろって練習して王座への準備は進められた。 迎えた王座の初戦は、関西の強豪・中京大との対戦。今年度は全員がベンチ入りする中での試合となった。「最初は緊張しすぎて思い通りに動きができなかったが、絶対逆転だけはされないようにやっていた」(盧承延・政経2=王子総合)。試合は出だしでリードを許すと、3セット終了時点で15―15の同点に。それでも声掛けなどのベンチワークや緊張の緩和からチームは徐々に勢いづいていく。7セット目以降は全員が各セットをプラスポイントで回し、45―36で勝利。2年連続で王座の決勝へ駒を進めた。 決勝の相手は、昨年度と同じく宿敵・日大。「リーグ戦のときは相手の海外遠征があって1番強いメンバーではなく、今回初めてそろったメンバーと戦った」(國谷優奈・政経2=宇都宮中央女子)。数々の大会の決勝にて対戦する強豪のベストメンバーを前に、試合は過去の対戦と同様に接戦に。6セット終了時点で28-28と両者一歩も譲らない。一進一退の攻防が繰り広げられる中、8セット目の終盤で器具の不調による試合中断が断続的に発生。「そこで流れが切れてしまったので、リードして試合を回すことを考えていた。同点とかリードされると苦しい試合展開になるので、点を取られてもリードで渡すことを意識していた」(佐藤)。中断時間で集中力が切れる懸念もあったが、佐藤が主将の意地を見せ33-32の1点リードをキープ。勝負は最終セットの稲山へ託された。器具の不調は最終セットでも続いたが、稲山は冷静だった。器具の整備が終わると、再開後は果敢な攻めで連続ポイント。最後まで相手に反撃のスキを見せず43―39とリードを広げて勝利。昨年度に続く優勝で、王座連覇を達成した。 試合後の取材で、選手たちは「今日は負ける気がしなかった」と声をそろえた。昨年度からいるメンバーで戦い続けている女子エペのチーム力は、確固たるものへと成長を続けている。今年度はすでにリーグ戦、王座と2冠を達成。秋シーズンに向けては、昨年度成し遂げられなかった5冠に向けてさらなる高みを目指していく。フェンシング女子の躍進に注目だ。 [渡辺悠志郎]試合後のコメントはこちら READ MORE -
入替戦挑むも敗戦 昨年度同様悔しい結果に/関東学生リーグ戦
フェンシング 2023.05.12関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)の最終日。男子エペは2部リーグで全勝優勝を果たしたため、入替戦へ挑んだ。早大相手に序盤はリードし善戦するも、中盤に失速。逆転を許し得点差を広げられると最後は30ー45で敗北を喫した。 ◆5・6〜12 関東学生リーグ戦(駒沢体育館)▼男子エペ 1部2部入替戦 明大 30―45 早大◯ 悲願達成とはならなかった。2部リーグで全勝を収め勢いに乗っていた明大。昨年度に引き続き1部リーグ昇格への挑戦戦を獲得した。序盤、大竹が連続でポイントを奪い、いい流れを作ると3セット目までは明大がリードを死守。4セット目で16―16の同点に追い付かれるも5セット目に大竹が7点と大量得点を獲得しリードをキープした。しかし、6セット目に相手に10点を与える痛恨のミス。大幅に遅れをとってしまいここが勝負の分かれ目に。諦めずに相手に食らいつくも流れを取り返すことができず。30―45でまたしても1部昇格を果たすことはできなかった。 次の試合は10月に行われる関東学生選手権。今試合は9セット中、相手に勝ち越した試合が3セットのみ。全員の底上げとともにチーム力強化に期待がかかる。 [正野真由夏] READ MORE -
男子エペ 2部全勝優勝で入替戦へ進出/関東学生リーグ戦
フェンシング 2023.05.11関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)は終盤を迎えた。今大会、明大勢最後の出場チームは男子エペ。1日目は際どい場面があったものの勝ち星を重ね、2日目に行われた最終戦は日体大との全勝対決となった。中盤で接戦となるも最後は点差を広げ、見事勝利。2部全勝優勝で翌日に控える入替戦へと駒を進めた。 ◆5・6〜12 関東学生リーグ戦(駒沢体育館)▼男子エペ2部 明大――1位 昨年度、男子フルーレ同様に2部で優勝するも1部昇格を果たせなかった男子エペ。「昨年度は悔しい思いをしたので、今年度こそは、という風に思う」(大竹諒副将・営4=岐阜各務野)。気持ち新たに挑んだリーグ戦だが、1日目から厳しい戦いを強いられる。特に2回戦の立大戦では、最後の1本勝負にもつれ込んだ末の勝利だった。「公式戦で団体戦に出場するというのが初めての経験だったので、正直最初から緊張していた」(篠田真吾・政経1=富山県立福岡)。1年生もメンバー入りした新チームだが、1日目は「全体的にもチームとしてあまり良くなかった」(大竹)。白星を重ねたものの、課題が残る滑り出しであった。 気を引き締め直して挑んだ2日目。4回戦となった拓大戦では「自分の持ち味や得意な攻撃をしっかり出せた」(篠田)と、ルーキー・篠田がチーム最多の18得点を獲得し、勝利に貢献した。そして迎えた最終戦の日体大戦。序盤から点差を広げ、4セット目までは大きなリードをキープする。しかし5セット目の篠田が11失点と大きく失速。「相手が地元の先輩で、自分がやることを相手が分かっていた」(篠田)と弱点を攻められ21-21の同点に。その後も接戦は続き、なかなか点差を広げることはできない。それでも経験を積んだ最上級生は冷静だった。「次につなげるために、1点でも多くリードを広げる」(大竹)と、落ち着いた剣さばきを心掛けていく。36―34で迎えた最終セットでも集中力を切らさなかった大竹が、最後は点差を広げ45―41と見事勝利。昨年度に引き続き2部全勝優勝を果たした。 だが男子エペにとって、2部優勝はあくまでも通過点に過ぎない。「明日(12日)が本番だと思っている」(大竹)。悲願の1部昇格へ。昨年度のリベンジを胸に、新チームは勝負の入替戦へ挑戦する。 [渡辺悠志郎] 試合後のコメント大竹――日体大戦の振り返りをお願いします。 「比較的リードしてつなげることができていました。また、粘り強くできて、本当に後輩たちもよくやったなという風に思います」――この2日間の試合で得たものを教えてください。 「課題は結構リードしてから攻撃を簡単にもらって失点してしまうところがちらほら全体的に見えたことです。そこをできるだけ減らせるようにしていかないといけないなと思います」 篠田――この2日間の団体戦で感じたことを教えてください。 「チームの士気を上げるためのベンチワークや点数を取った時の仲間とのコミュニケーション、しっかり自分から相手の反則や突き続けていないというのをアピールすることが次の流れにもつながってくるので、団体戦で大事なことだなと思いました」 ――今のチームの雰囲気はいかがですか。 「4年生の大竹先輩が引っ張っていってくれているという感じで、すごくいいと思います」 READ MORE -
女子エペ 日大戦を制し、悲願のリーグ戦初優勝/関東学生リーグ戦
フェンシング 2023.05.10関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)の3、4日目には女子エペが出場した。1部リーグの熾烈(しれつ)な戦いを勝利し続けた彼女たち。最後に立ちはだかったのは、宿敵・日大。両者一歩も譲らないハイレベルな戦いだったが、持ち前のチーム力の高さで見事リーグ戦初優勝を果たした。 ◆5・6〜12 関東学生リーグ戦(駒沢体育館)▼女子エペ1部 明大――1位 昨年度は全日本学生王座決定戦(以下、王座)、関東学生選手権、全日本選手権団体戦を制し、創部史上初の3冠を成し遂げた。今大会でもこの快進撃は留まることを知らず、専大、法大に難なく勝利。4日目には早大、慶大と剣を交え、苦戦を強いられる場面も見られたが「1試合ずつ気持ちを高めながら確実に勝つ」(稲山友梨・営3=星槎国際)という言葉通り勝利を重ねていった。 リーグ戦優勝という悲願達成に向け、最後に残る敵は日大。昨年度は善戦するも一歩及ばず、悔しい準優勝に終わった。両者勝てば優勝というお互いに負けられない一戦となった最終試合。序盤は相手にリードを許し、苦しい展開に。焦らずチャンスを待ち続け、流れが変わったのは稲山の2巡目。前のセットでついた4点差をひっくり返し、21―21の同点にまで追い上げた。一進一退の攻防戦に両チームの声援にも熱が入る中、26―25の1点差で迎えた最終セット。ここを任されたのは、エース・稲山。両者粘りのプレーを見せ得点を稼いでいき、勝敗が決まるまで残り10秒。33―30と明大がわずかながらリードを見せる。しかし日大が怒濤(どとう)の巻き返しで2点を奪取。すかさず稲山もここ一番の集中力で2点を追加し、35―32と残り3秒を切る中で猛攻に耐え続ける。「日大のエースが出てきてひやひやしたが、確実に一点一点取れたのは良かった」(稲山)。ラスト1秒で相手が起死回生の一突きを入れるも、そこでブザーが鳴り響き35―33で試合終了。雪辱を果たすべく挑んだリーグ戦で、見事初優勝という快挙を成し遂げた。 昨年度果たした3冠にリーグ戦、全日本学生選手権を加えた5冠達成に向けて、着実に歩みを進めている。今大会では因縁の相手にリベンジを果たしたものの、王座では再び相対することになるだろう。しかし明大が目指すのは王座〝2連覇〟のみ。ここで手にした優勝の流れを手放さず、王者としての実力を見せつけていく。 [石井遥] 試合後のコメント佐藤琴美主将(政経4=一関第二)――収穫を教えてください。 「初めての団体の試合だったので、そういった部分では試合の運び方や過ごし方としてはチームワーク的にもよくできたというのが収穫としてあります。これから王座に向けては、最初から全員が波に乗っていけるように声掛けをして不安を一つでも解消して万全の体制で臨めたらいいと思います」 稲山――チームの雰囲気はいかがでしたか。 「チームの雰囲気はとても良かったと思います。一応先輩後輩はありますが、点を取ったときはみんなで喜んだり、逆に取られたときは大丈夫とか声を掛けたりすることができていました。チーム力としても確実に良かったと思います」 國谷優奈(政経2=宇都宮中央女子)――今後の意気込みをお願いします。 「まずは1カ月後にある王座で優勝して連覇できるように頑張りたいと思います」 盧承延(政経2=王子総合)――日大戦を振り返っていかがでしたか。 「自分としては出るときは出て、出なくていいときは出ないという区切りをしっかりつけてやっていました。それがうまくいったので、とても楽しくできました」READ MORE -
男子フルーレ 力及ばず無念の2部残留/関東学生リーグ戦
フェンシング 2023.05.07新体制初の団体戦となった関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)。男子フルーレは1部昇格に向け負けられない戦いとなった。順調に勝ち星を重ね、全勝の中迎えた日体大との最終戦。一進一退の接戦となるもあと一歩及ばず。優勝を逃し、悔しい2部残留となった。 ◆5・6〜12 関東学生リーグ戦(駒沢体育館)▼男子フルーレ2部 明大――2位 昨年度のリーグ戦では全勝優勝を果たすも入替戦で敗戦を喫し、2部残留となった明大。「リーグ戦を全勝して今年こそ1部へ上げたい」(堀部聖太・政経3=岩国工業)と今大会に懸ける思いは強かった。1日目の2試合を危なげなく勝利し迎えた2日目。勢いそのまま東北学大戦、青学大戦ともに相手に流れを渡すことなく白星を重ねた。 そして残すは日体大戦。「最終戦の日体大戦がリーグ戦の山場になる」(堀部)。試合前の言葉通り、互いに全勝の中で最終戦を迎えた。1、2セット目はリードを奪うも3セット目で相手の猛攻を受け14-14の同点。その後、期待のルーキー・菊元雪(営1=龍谷大平安)の活躍で勝ち越すも流れをつかめず相手に再びリードを許す厳しい展開に。それでも堀部、森大翔(理工3=向陽)が徐々に点差を縮め、36-38で最終セットを迎えた。そして最後を任されたのは堀部。「自分の番が回ってきたときから体が思うように動かなかった」と相手のペースにのみこまれ連続失点を許す。しかし、堀部も徐々にペースをつかみ連続ポイントで点差を縮めた。逆転なるかと思われたが相手の粘りに及ばず41-45で試合終了。全勝優勝を逃し入替戦出場はかなわなかった。 男子フルーレは準優勝という悔しい結果に。しかし、今大会では新戦力の台頭が光った。メンバー4人の中で菊元、髙橋康希(理工1=横浜商科大)の1年生2人はリーグ戦初出場。全試合に出場した菊元は「最初の方は緊張で思うように体が動かなかったが、試合を重ねていくうちに場になじんで自分のプレーがしっかりできるようになった」と安定した強さでチームに大きく貢献した。「(1年生の2人は)とても頼りになった。チームが盛り上がるプレーをしてくれた」(堀部)と上級生からの信頼も厚い1年生コンビの今後に大きな期待がかかる。 チームとしての次の戦いは10月に行われる関東学生選手権(以下、関カレ)。今大会で味わった涙は彼らをさらに強くするはずだ。関カレに向けたレベルアップの時間はまだまだある。悔しさをバネに成長し、次こそは雪辱を果たす。 [佐藤あい] 試合後のコメント堀部――今日の試合を振り返っていかがですか。 「途中まではよかったですが、最後粘り切れなくてやってはだめだと心の中ではわかっていましたが逃げてしまいました。今度は最後まで妥協しないようにやりたいです」 菊元――日体大戦を振り返っていかがですか。 「僕の第1試合は相手の主将で、そこで僕が勝てばチームの流れを持っていけると思ったので、何としても勝ちたいという思いで挑んだら勝てました。最後の試合は同点で回ってきて最後主将に繋げるという役目でしたが、そこでもう少し点数を取らなければいけないと背負ってしまい、焦ってしまったことが最後の敗因でした」READ MORE -
男子エぺ 篠田が快進撃を見せベスト8/日本学生カップ
フェンシング 2023.04.242023年度の男子エペがついに始動した。4月21日~23日に開催される第4回日本学生カップの3日目。明大からは男子エペに5人が出場した。篠田真吾(政経1=富山県立福岡)が1年生ながらベスト8入りを果たし、大竹諒主将(営4=岐阜各務野)と篠田が全日本選手権(個人戦)への出場権を獲得。関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)に向けて弾みを付けた。 ◆4・21~23 第4回日本学生カップ(駒沢体育館)▼男子エペ 篠田――8位、大竹――10位、大浦――41位、新開――43位、村田――55位 好調な幕開けとなった。予選は全員突破し決勝トーナメントへ。大浦成之(営2=米沢中央)、村田一公(理工2=米沢中央)、新開雄斗(理工1=法大二)の3人はトーナメント2回戦で敗退。大学初の大会となった新開は「フィジカルやスピードが高校生の時と違った」と大学のレベルに苦戦。しかし「大学に入って練習していたことは結構できていた」(新開)と大学生相手に通用した部分も見つかった。 大竹はトーナメント4回戦まで危なげなく勝ち進んだ。4回戦も序盤はリードしいい流れを作るも終盤に追い上げられ逆転負け。「心の焦りで気持ちが前に出てしまったことが敗因」(大竹)。それでも「基本的に自分がやりたいことはできていた」(大竹)と課題を明確にしつつ次戦に向けて気持ちを切り替えた。一方のルーキー・篠田はトーナメント4回戦で14―14と接戦を展開。15点先取のため勝負を決める次の一本となるが、見事ポイントを奪い取り準々決勝へ進んだ。準々決勝の相手である強敵・坂東(慶大)との対戦は「中学や高校の時から上位にいた選手なので、対戦できることがうれしかった」(篠田)。1セット目を10―10の同点で折り返し、2セット目も同時突きでポイントを並べ相手と肩を並べた。しかし、一本勝負で相手に一本を取られベスト8という結果に終わった。 次戦は、5月に行われるリーグ戦。昨年度は2部優勝を果たしたが、入替戦で惜しくも専大に敗れ悔しい思いを味わった。新年度が始まり新たに二人の戦力が加わった新生・男子エペの調子は「悪くはないが、これからだと思う」(大竹)。1部リーグ昇格に向け残りの期間は短いが、剣を研ぎ澄ましていく。 [正野真由夏] 試合後のコメント大竹――トーナメント4回戦の敗因はどういった部分だと思いますか。 「点数を取れていた時は相手を引き出したタイミングでのポイントが多かったのですが、少しリードされてからは自分からアタックで詰めに行き、相手が合わせてくる場面がありました。そういった自分の心の焦りで気持ちが前に出てしまったという部分が敗因だと思います」 ――リーグ戦に向けて意気込みをお願いします。 「昨年度は入替戦で負けてしまったので、今年度はまずリーグ戦で優勝して、入替戦で1部に昇格できるように頑張っていきたいと思います」 大浦――学生カップは2回目となりますが、昨年度と比べていかがでしたか。 「学年も上がったということで後輩も増えて先輩としての部分を見せないといけないなと思いました。また、予選でしっかりと勝ち上がろうという1年生の時にはない意識ができたと思います」 村田――昨年度より成長したということですが、どういったところが成長したと思いますか。 「前回の学生カップでは心的にも緊張していて、試合を自分で作るということができなかったのですが、今回は試合の中で今まで練習していた技を少しずつ出せるようになってきていました。そこは良かったと思います」 篠田――今日の調子はいかがでしたか。 「予選が全く駄目でコーチや先輩がアドバイスしてくれたことを一つ一つ落ち着いてやっていったら自分のいつもの調子に戻り、冷静に勝ち進んでいくことができました」 ――今日に試合を振り返って良かったことは何ですか。 「しっかりと今までやってきた自分の得意技や自分の持ち味である足さばきが大学生の大会で少し通用したことが良かったと思います」 新開――トーナメント2回戦を振り返っていかがですか。 「2セット目まではほぼ点差なく、相手と同じ感じでいけたのですが、3セット目が始まった辺りから自分の剣の動きや入るタイミングを我慢していて、それで点差が開いて負けてしまったのかなと思います」READ MORE -
女子エペ 稲山3位と好発進/日本学生カップ
フェンシング 2023.04.23明大女子のシーズンが幕を開けた。全日本選手権個人戦の出場権も懸かった第4回日本学生カップ。明大からは女子エペに4人の選手が出場した。久しぶりに行われた個人戦の試合で全員が決勝トーナメントに駒を進めたものの、多くの選手が課題を残す結果に。それでも稲山友梨(営3=星槎国際)が3位表彰台入りを果たす好成績を残した。 ◆4・21〜23 第4回日本学生カップ(駒沢体育館)▼女子エペ 稲山――3位、盧――17位、佐藤――27位、國谷――34位 日本学生カップは2日目を迎え、明大からは女子エペが出場。「大会自体がそもそも久しぶりで緊張があった」(國谷優奈・政経2=宇都宮中央女子)。選手たちは昨年末の全日本選手権団体戦や年始のJOCジュニア・オリンピック・カップ以来の大会であり、その表情は硬かった。予選を全勝で終えた盧承延(政経2=王子総合)をはじめ、明大は全員が決勝トーナメントに進出。しかし「そこまで自分ではいい動きではなかったと思う」(盧)など、それぞれが思い通りの動きをすることはできずにいた。 決勝トーナメントでは國谷が1回戦で敗退。予選では勝利した相手だったものの「守りに入れば勝てるだろうなという油断があった」(國谷)。守りに入った結果、相手のリズムにはまってしまったことが敗因となった。続く2回戦では、佐藤琴美主将(政経4=一関第二)が今大会で優勝した強豪・日大を前に敗戦。「緊張であまりいい動きができなかったので、そこが後悔というか修正しなければいけないところ」(佐藤)。大会直前に負った足のケガも含め、次戦こそ万全な状態で挑みたい。また、昨年度全日本学生選手権(以下、インカレ)で3位に輝いた盧も2回戦敗退。「自分ではそんな苦手な人だとは思っておらず、冷静にしていたら大丈夫だったと思う」(盧)。しかし、序盤で点差が開くと焦りが隠せなくなり、プレーに乱れが生じた。終盤で追い上げ延長戦にまで持ち込んだが、最後の一本は相手に取られ悔しい敗戦となった。 エース・稲山も、この日は接戦を迫られる試合が続いた。予選を12位で通過した稲山は、決勝トーナメント2回戦から登場。相手は、同じ練習場で切磋琢磨(せっさたくま)してきた以前からのライバルであった。「お互いに予選プールの結果が悪かったので、初手で当たってしまった」(稲山)。予想外に早かったライバル対決は、両者一歩も譲らぬ接戦に。最後は14-14となり一本勝負となる中、稲山が相手のスキを見逃さない一突きで勝利した。その後も際どい試合は続き、準々決勝、準決勝でも一本勝負へ。しかし稲山の勢いも、準決勝で相手に決められた最後の一突きで途絶えた。「準備ができていなかったというのがすごく悔しいし『ああ、弱いな』と思った」(稲山)。決勝進出には一歩及ばなかったが、3位決定戦では最近敗戦が続いていた相手に一本勝負で見事勝利。昨年度はかなわなかった3位表彰台入りを果たし、新年度最初の大会で幸先のいいスタートを切った。 次戦は2週間後に迫った関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)だ。昨年度は全日本学生王座決定戦(以下、王座)初優勝を収めた女子エペ。今年度はリーグ戦と王座の2冠を狙う。「プレッシャーがそれぞれあるとは思うが、気負わずに1試合1試合目の前の試合を頑張っていきたい」(佐藤)。新生女子エペの今後の活躍に期待がかかる。 [渡辺悠志郎] 試合後のコメント佐藤――主将になられていかがですか。 「なってみて大変だなと。やってからではないと分からないことがいっぱいあるので。そこを自分だけではなくてチームをまとめられるようにやっていかなければいけないなと、そこは頑張っていかないとなと思います」 稲山――リーグ戦への意気込みをお願いします。 「リーグ戦は昨年度2位で王座優勝だったので、今年度はどっちも優勝したいです。あと2週間と期間は短いのですが、次はチーム戦なのでチーム内でアドバイスし合ったり、いいところを伸ばしあったりして、みんなで笑って終われたらなと思います」 國谷――今年度の目標を教えてください。 「団体はリーグ戦と王座、関東学生選手権(関カレ)、インカレで優勝することです。個人では昨年度まではジュニアだったのですが、今年度からシニアの大人もいる枠の中での試合になります。今まで個人の成績がベスト8で止まっているので、そうしたシニアの中のランキングマッチで今年度はベスト8以上を目標にして頑張りたいです」 盧――リーグ戦への意気込みを教えてください。 「今年度も王座に行けるように、昨年度も言ったと思うのですが、団体戦はメンバーとして私が出たら安心して見てもらえるようなチームメートになることです」 READ MORE -
男子フルーレ 菊元がベスト8と大健闘/日本学生カップ
フェンシング 2023.04.22新進気鋭のルーキーが加入し、新体制で再び頂点を目指す明大フェンシング部。その記念すべき最初の大会となる日本学生カップの1日目は、男子フルーレに4人が出場した。1年生ながら果敢に挑み続けた菊元雪(営1=龍谷大平安)がベスト8入りを果たすなど、新年度の幕開けにふさわしい好スタートを切った。 ◆4・21~23 第4回日本学生カップ(駒沢体育館)▼男子フルーレ 菊元――8位、堀部――15位、森――28位、髙橋――34位 予選はどの選手も危なげなく勝利し、全員が決勝トーナメントへと駒を進めた。大学生になり初めての公式大会となった髙橋康希(理工1=横浜商科大)は「最初リードされていたときに焦ってしまったことが良くなかった」となかなかペースをつかむことできず防戦一方に。徐々に巻き返しを図るも得点にはつながらず、悔しい1回戦敗退となった。一方、森大翔(理工3=向陽)は強固な攻めの姿勢を守り抜き1回戦を勝利するも、続く2回戦は相手の猛攻に苦戦を強いられる。思うような動きができなかった森は「久しぶりの大会で試合への入りが曖昧になってしまったことが反省点」と悔しさをにじませた。 ベスト16まで勝ち残ったのは、エース・堀部聖太(政経3=岩国工業)主将と期待の大型ルーキー・菊元。この時点で今年9月に開催される全日本選手権(個人戦)への出場を確実なモノとした。3回戦で堀部は過去2度対戦し2敗している相手と互角の戦いを見せ、試合は手に汗握る白熱した展開に。一時はリードしたものの、その気の緩みが相手にチャンスを与え、同点に追い付かれる。「心に余裕ができた辺りから足が使えなくなってしまった」。さらに立て続けに得点を許し、念願のベスト8進出はあと一歩のところで消滅した。同じく3回戦に出場した菊元は4年生という格上の相手との一戦。持ち前の冷静さを生かし試合を有利に進めていくが一筋縄でいく相手ではなかった。14―11とリードしていたはずが、気付けば14―14の同点に。「ここで負けて後悔はしたくない」と勝負の行方は最後の一本勝負に委ねられた。冷静な一突きを菊元が決めた瞬間、力強い雄叫びをあげ喜びをあらわに。インターハイ王者としての強さを知らしめたが、準々決勝では体力が持たずベスト4入りはかなわなかった。 今大会では1年生が大躍進を果たし、その強さを証明することとなった。次に控えるは一部昇格がかかったリーグ戦。「強い後輩が入ってきたので、負けないように頑張りたい」(堀部)。学年の域を越えた実力勝負の世界で、次はどのような試合を見せてくれるのか。さらなる飛躍に期待がかかる。 [石井遥] 試合後のコメント堀部――収穫と課題を教えてください。 「収穫は全日本選手権(個人戦)の出場を決めたことです。もっと努力して頑張ろうと思います。課題は足を使わない楽なプレーをしてしまっていたので、そこを直したいです」 ――今後はどのような練習をしていきたいですか。 「楽をしてサボってしまうところがあるので、そこでもっと足を使えるようにしたいです。また開始直後に失点することもあったので、そこも変えていきたいです」 森――1年生の活躍はいかがでしたか。 「1年生でまず予選あがることがすごいですし、一人はベスト8入りしているので、個人戦としても士気が上がります。2週間後にはリーグ戦も控えているので、1年生の活躍もチームとして力になると思います」 菊元――胸を拳でたたく様子が見られましたが、何か意図はありますか。 「僕の高校の先輩が気持ちを入れるときのルーティンにしていたので、それを真似しています」 ――決勝トーナメント3回戦を振り返っていかがでしたか。 「最初は僕が勝っている状態から追い付かれたので焦りましたが、最後の一本勝負をしっかり決められました」 髙橋――今大会を振り返っていかがでしたか。 「予選はだいぶ動けていましたが、リードされたときに焦ってしまったことが良くなかったです」READ MORE -
試合後コメント(女子エペ団体)/全日本選手権
フェンシング 2022.12.20フェンシング団体日本一を決める全日本選手権団体戦(以下、全日本)が12月16日~18日まで行われた。今大会において女子エペは創部初の日本一に見事輝き、全日本学生王座決定戦(以下、王座)、関東学生選手権(以下、関カレ)、全日本の3冠を達成。この一年を最高の形で締めくくった。 今回は、女子エペ団体戦の試合後インタビューをお届けします。 長尾康司監督――初優勝されましたがいかがですか。 「涙が出て前が見えないくらいうれしいです」 ――勝因はどこにあったと思われますか。 「実力はみんなそれぞれが持っているのですが、その日によって調子が良かったり悪かったりします。そして思うようにポイントが付かなかったり、突いているのに相手の方が少し早く突いていたりするなどいろいろな要素があり、結果には100パーセントつながっていなかったです。しかし今日は100パーセントの力を、3人が3人とも出せていました。しかも決勝で出せていました。そのように全てがうまくかみ合ったところが勝因だったと思います」(写真:試合後の長尾監督) 中村優里(営4=成立学園)――優勝されましたがいかがですか。 「うれしいの一言です。昨年度自分たちは準優勝で終わっていたので、ここで優勝してくれて本当にうれしさと感動とでいっぱいです」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「個人としては爆発的な結果を残すことはできませんでした。ただ、団体戦でみんなの力を借りながら多くの優勝することができたので、競技生活はすごく楽しかったです。それでも結果としては正直悔しいところが多いです。競技は続ける予定なので、みんなに負けないように今後も頑張っていこうと思います」 小佐井彩花(総合4=宇土)――4年間を振り返っていかがですか。 「個人戦でガツンと結果を残すことはできませんでした。しかし1年生の時から成長する中で、自分も時々アドバイスをしながら逆に後輩から教えてもらうことも多かったです。明治で練習して良かったなと思うことが多々あります」 ――今後のチームへのメッセージはありますか。 「勝ち負けももちろん大事なのですが、1試合、1点をしっかり楽しむことも大事にしてほしいです。また、明治のいいコミュニケーションの取りやすさやいい雰囲気をどんどん受け継いでいってほしいです」 佐藤琴美(政経3=一関第二)――優勝して今の気持ちはいかがですか。 「昨年度は準優勝で悔しくて、全日本学生選手権(以下、インカレ)も3位で負けて終わってしまっていました。だからこそ今年度締めくくりの全日本でいい結果を残せて、うれしいのとほっとしたのが半分半分です」 ――代替わりをして最上級生になりました。 「今まで先輩方がチーム力を築いてくださったので、そこをより良い方向にもっていけるように、結果よりまずはいいチームにしていくのが一つの目標です。あと今後の目標は王座とインカレの優勝を目標にしていて、さらに全日本もという感じなので、達成できるように頑張りたいと思います」 稲山友梨(営2=星槎国際)――明大女子として今回の優勝は快挙です。 「前に優勝した時も実感はなかったのですが、周りにおめでとうと言ってもらえる数がだんだん増えてきています。そこですごくいろいろな人に応援していただけているのだなと思います。今回優勝した時も監督がすごく泣いていたので、それを見て本当に良かったなと思いました。また一つ大きなタイトルが取れたと思うので来年度もどんどん増やしていけたらなと思います」 ――1年を振り返っていかがですか。 「(あと少しで)勝てた試合もなくはなかったので、それは次に次にというふうにできたのはすごく良かったのかなと思っています。正直、今回勝ったから次も勝つという絶対がないのですごく不安定な状態でやってはいます。しかし、終わりよければ全て良しなのかなと思っていて、今回優勝して一旦休み、また来年度からさらにみんなで強くなれるようにしたいなと思っています」 盧承延(政経1=王子総合)――今日は國谷優奈(政経1=宇都宮中央女子)選手がベンチに入っていました。 「個人戦の時はベンチに入ってくれたこともあったのですが、安心しますね。足が痛かったのですがずっとほぐしてくれたりしてありがたかったです。『ナイスです!』の声もすごく良くて、ベンチが盛り上がったと思います」 ――1年を振り返っていかがですか。 「自分でも分かるくらい上達しています。自分はずっと先輩方のいいところを全部自分のものにしようと思い、まねをしながら練習していたのですが、それが成功したと思います。一つ一つの技がレベルアップしたと思っています。逆転して勝つことは今まであまりなかったのですが、逆転勝ちが多くなったところが一番変わったところです。自分でもびっくりしていて、メンタルが強くなったなと思います」 國谷――今の心境はいかがですか。 「うれしい気持ちと3人のすごさを感じて、同じチームで良かったなと本当に思います」 ――今後の意気込みをお願いします。 「今回全日本優勝して終わったので、来年は関カレ、インカレ、全日本で勢いのまま優勝して、自分もメンバーに入れるように頑張りたいです」 ――みなさんありがとうございました。 [萩原亜依、渡辺悠志郎] READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
中世の騎士の剣技を発祥とし、第1回近代五輪から現在まで毎回正式種目となっているほど長い歴史を持つフェンシング。明大フェンシング部は1937年に創部され、1964年の東京五輪ではOBの飯田雄久氏(昭24商卒)が日本代表監督を務めるなど一時は日本フェンシング界の中心を担った。1986年からは女子にも門戸を開き活動はさらに活発に。他の強豪校と違い専用の練習施設がない中、2017年には全日本学生王座決定戦に女子エペが初出場を果たすなど確かな実力を築いている。