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桜美林大に逆転負け 甲子園ボウルへの出場に暗雲漂う/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2020.11.01秋季リーグ戦2戦目の相手は桜美林大。第2QにRB#6森川竜偉(政経2=佼成学園)がTD(タッチダウン)を決め、先制するも後半、流れに乗った桜美林大に2度のTDを許し、最終スコア7―17で試合終了。逆転負けを許す悔しい展開となった。 ◆10・11~11・29 秋季リーグ戦※無観客試合のため、会場は非公開となっております。▼10・11 対桜美林大戦 明大7{0―0、7―0、0―7、0―10}17桜美林大〇 まずは第1Q。立ち上がりから自分たちのリズムがつかめず、桜美林大に残り3ヤードのところまで攻め込まれる苦しい展開に。ディフェンス陣がなんとか無失点でしのぎ、迎えた第2Q。WR#11嘉本(政経4=箕面自由学園)への2度のロングパス成功をきっかけに、チャンスが生まれる。「OLがブロックしてくれて道が開けていた」と、最後は森川が15ヤード地点から一直線にエンドゾーンまで走り切りTD。前半を7-0で折り返す。勝負の明暗が分かれたのは後半。第3Q、相手にTDを許し同点に追いつかれると、焦りからかパスミスやファールなどミスを続発。その後、第4QにもTD、さらには相手にインターセプトされてからFG(フィールドゴール)を奪われ、追加点を与えてしまう。グリフィンズも粘りを見せるが、ディフェンスに苦しめられ反撃はかなわず。無観客の会場に、ひときわ大きな試合終了の笛が鳴り響いた。 準備不足だった。初戦から3週間。フィジカルの強い桜美林大に対し、「取り組みが甘く、日頃の練習からもっと伸ばせる部分はあった」(主将・RB#29山田大葵・法4=関西大倉)と悔しさをにじませた。新型コロナウイルスの影響により、例年よりも制限の多い環境を強いられている選手たち。“チーム”としての甘さが出てしまったが「後ろを向くことは考えていない。今日出た反省点を突き詰めて次戦に望む」(QB#4西本晟・商4=箕面自由学園)と決意を新たにした。自力での甲子園ボウル出場が難しくなった今、“チーム”としてのさらなる進化が求められている。 [伊東彩乃] 試合後のコメント山田主将――試合の振り返りをお願い致します。 「自分たちの桜美林大学に向けての取り組みが甘かったと思います。苦しい時に試合をブレイクする選手が出てこられなかったことが反省点です」 ――キャプテンとしての反省点はありますか。 「オフェンスをずっと鼓舞し続けてはいましたが、自分たちが焦ってしまい、気迫を高められなかったことが反省点です」 西本――後半、無得点に終わった原因についてはどのように考えますか。 「スリーアンドアウトばかりで、デェフェンスにとても負担をかけてしまったので、そこが点を取れなかった大きな原因だと思います」 森川――次戦の早大戦に向けて意気込みをお願いします。 「今回は負けてしまいましたが、ここから3週間で1人1人が目の色変えて一生懸命練習して、勝ちたいと思います」READ MORE -
新生グリフィンズ、初の公式戦 立大に快勝!/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2020.10.12約1カ月半遅れのリーグ開幕だ。初戦は昨年度リーグ5位の立大との対戦。攻守ともに着実なプレーを展開し、見事21―13で勝利した。 ◆10・11~11・29 秋季リーグ戦※無観客試合のため、会場名は非公開となっております。▼10・11 対立大戦 ○明大21{7―0、7―3、7―0、0―10}13立大 静かなフィールドに選手たちの歓声が響いた。新型コロナウイルスの影響で試合のほとんどが無観客で行われる今シーズン。通常とはまるで違う雰囲気に不安が残っていたのも束の間。開始直後から、RB#6森川竜偉(政経2=佼成学園)のランプレーで立大を圧倒。森川の先制TD(タッチダウン)から「ランとパスをうまく絡めたオフェンス」(QB#4西本晟・商4=箕面自由)で徐々に有利な試合展開に。ディフェンスにおいても相手の隙を突くブロックで、副将・LB#40久松遼平(政経4=関西大倉)を中心にパスカットを連発した。後半こそ、もたつきを感じさせる部分があったものの「今後の試合につながる良い勝ちだった」(主将・RB#29山田大葵・法4=関西大倉)と好調な姿勢を見せつけて勝利した。 2020年4月10日、関東学生アメリカンフットボール連盟が春季オープン戦の試合を全て中止することを発表した。緊急事態宣言が全国にとどろき、もちろんグリフィンズも全体練習を断念。特にラストイヤーを迎える4年生にとって夏合宿の中止はもちろん、秋リーグ開催も危ぶまれる状況は「つらい時期だった」(西本)とやり切れない思いがあった。さらに、チームが上手くまとまらない時期にも直面。例年と比較して十分な練習を確保できないことは大きな痛手だった。 刻々と移り変わる環境下でも、選手の胸には変わることない野望を抱えていた。ようやく開催された公式戦だが無観客試合のほかに、今シーズン限りの特別なルールがいくつか適用されている。特に注目すべきは、優勝校の選出法だ。1部リーグを2分割し、ブロックごとの総当たり戦後、別ブロックの同順位同士が対戦することに。つまり今回のリーグ戦では「甲子園ボウル」出場を果たすために全勝が必須条件となる。「甲子園ボウル」においても関東と関西地方のみの代表校で王座を決める戦いへと変更されたが「目指すところはぶれない」(西本)。1985年以来の「甲子園ボウル」出場することは、グリフィンズにとって変わらぬ目標であった。「一戦一勝」。チーム一丸となり、一つ一つの試合を落とさずに勝ち切るという決意を込めたチームスローガンだ。甲子園球場への切符をつかむためには、このスローガンが大切な指標となるだろう。 [素宮愛結] 試合後のコメント山田主将――今回の試合を振り返ってみていかがですか。「新チーム始まって初めての試合だったので、実際に勝てたという面ではとても、今後の試合につながる良い勝ちだったとは思います。ですが、内容に関してはオフェンスディフェンスキッキング共に課題が残ったと思うのでその課題を次に向けては修正できるように頑張りたいです」 ――春季オープン戦や夏合宿が中止されたなかでどのようにチームをまとめましたか。「試合が決まったことを周知させました。そこから試合に向けて今年のスローガンが一戦一勝なので目の前の試合にフォーカスさせるように取り組みました」 西本――後半には下級生中心に選手を変えていました。その中でも期待する選手はいらっしゃいますか。「期待の選手と言われると難しいですね。全員だと思っています。みんなに期待しています」 ――リーグ戦の意気込みをお願いします。「こういった環境を作ってもらった以上、目指すところは必ず日本一になることです。チームのスローガンである一戦一勝にこだわって、一戦一戦勝ち抜いていきます」READ MORE -
早大に敗戦も4年生が意地を見せる 日本一の夢は後輩へ/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2019.11.252年連続のトーキョーボウル出場がかかった最終戦。相手は昨年度、唯一敗戦を喫した早大。序盤に主導権を握られたグリフィンズは後半こそ、巻き返しを図るもTOP8の王者から逆転できず。今季は4勝3敗、3位という結果で終わった。 ◆8・31~11・24 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他) ◆11・25 対早大戦(横浜スタジアム) 明大14{0―7、0―10、7―0、7―10}27早大〇 試合終了の瞬間、選手たちは悔しそうな表情を浮かべた。「勝てばトーキョーボウルに行ける」(OL#56北村遼太朗主将・総合4=関西大倉)。選手たちの思いは強かった。しかし、試合開始直後にパントリターンTD(タッチダウン)を許す。第2Qには反則もあり、不用意な形で失点。「プレーの精度、一人一人のフィジカルが春とは全然比べ物にならない」(北村)とオープン戦では勝利した相手の成長を痛感させられる形に。後半こそ14点を返すが、流れに乗り切れず、悔しい引退試合となった。 それでも集大成として意地を見せた。「本当に本当に何も残せない」とRB#32小泉亜斗夢(政経4=足立学園)の心中にあったのは後輩への思い。すると第3Q、本領を発揮。足をつかまれても、強力なタックルを受けても簡単には倒れない。その姿に後輩RBたちが続く。ランを中心とした攻撃でダウンを重ね、TDラインまで2ヤード。最後は「最も自信のある状況」(小泉)とOLの選手を飛び越えTD。1年次から試合に出てきたからこそ知る、後輩から見た先輩の姿。「何か感じ取ってくれたら」。強い思いが込められた走りだった。 試合終了間際には自陣15ヤードからのパスをWR#5九里遼太(政経4=明大明治)がキャッチ。「今日楽しめたのは、前から苦しいことを積んできたから」と最後の最後につかみ取ったTD。「自分に自信がついた4年間」と晴れ晴れした表情で学生アメフトを振り返った。 学生主体であるグリフィンズにとって、昨年も今年もチームの中心は4年生。「よく考えて、行動する、この大事さをしっかりと分かった上でアメフトをしてほしい」(北村)。託された使命は簡単ではない。来年こそは甲子園へ。その思いを胸に新チームは始動する。 [坂田和徳] 試合後のコメント北村主将――4年間を振り返っていかがでしょうか。 「色んなことを学びましたし、学生主体で選手が考えないとダメで、今日も試合中に頭フル回転させて、やったんですけど、学生主体である面白さと難しさ。これを経験できたことは僕にとって4年間はすごく楽しかったです。特に今年はキャプテンとして、1年間引っ張らせてもらって、大所帯、100人チームを引っ張る難しさとか、全員を前に向かせられる言葉は何だろうとか、そういうのが楽しかったですし、難しかった感じの1年間で4年間トータルでみると、グリフィンズ入って本当に良かったと思います」 LB#1徳茂宏樹(国日4=関西大倉)――今日が引退試合となりました。振り返ってみていかがでしょうか。 「振り返って見ればあっという間で、このチームの良さとして、自分で考える能力、自主性がすごく身に付いて、学生主体で取り組んできて、選手間のコミュニケーションであったり、プレーのアジャストであったり。そのようなものは1人ではできないので、全員の意見が組み重なることによって、一つの組織としてまとまったので、主体性がすごく身についたチームだったと感じます」 小泉――後輩へメッセージをお願いします。 「最後のハドルでも話していたんですけど、今年の取り組みが結局4位だったというのが結果なんでこの取り組みから何を学べるか、一人一人がどういう風に動けるのかというのを糧にして来年こそ日本一を目指せるチームだと思っているので学生主体というのをプラスにできるように頑張ってほしいです」READ MORE -
後半に追い上げ立大に逆転勝利 最終戦へ向け勢い増す/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2019.11.11チャンスをモノにした。相手はリーグ戦、明大と同順位である立大。前半は0―13と立ち上がりに苦しむも、後半はディフェンス陣によるインターセプトとパントブロックを得点へとつなぎ、逆転に成功。リーグ内2位に与えられる東京ボウルへの切符獲得に向け、残すは早大戦のみとなった。 ◆8・31~11・24 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)◆11・10 対立大戦(横浜スタジアム) ◯明大17{0―10、0―3、7―0、10―0}13立大 「ズルズルといかれてしまった」(岩崎監督)。開始約10分後に34ヤードのランを止め切れず、先制TD(タッチダウン)を許す。ディフェンスの不調にとどまらず、普段通りの力を出し切れないオフェンスもなかなか前に進まない。以前から課題としていた立ち上がりは今試合でも改善できず、前半終了時には13点もの点差に暗い雰囲気が流れた。 しかしここで終わらないのがグリフィンズだ。前半に2回しか獲得できなかったFD(ファーストダウン)を第3Qでは5回連続で獲得。敵陣9ヤードまで進みRB#29山田大葵(法3=関西大倉)がTDを決めると、直後にLB#40久松遼平(政経3=関西大倉)が見事なインターセプト。そのまま勢いに乗りTDで逆転に成功した。その後もDL#9佐々木友也(営3=駒場学園)によるパントブロックの好機を生かし、FG(フィールドゴール)で追加点を獲得。17―13で勝利を収め、華麗な逆転劇を見せた。 関東王者はここまで全勝の早大に決定している。明大が目指せる最高順位は関東2位だが、「思い切りやるだけ」(佐々木友)。後輩に勇姿を見せたい4年生と、先輩を笑顔で送り出したい下級生が目指すは勝利のみ。次戦に待ち構えるは早大だが、東京ボウル出場に向け後がなくなった明大は強い。昨年度敗れた因縁を果たすためにも、がむしゃらに勝ちを奪いにいく。 [前田彩貴] 試合後のコメント岩崎監督――試合を振り返っていかがですか。 「2敗しましたが、北村を中心によくここまで立ち直れたなと思います。一戦一戦を経てチームの一体感が出てきたと思うので、最終戦でも早大に勝って、笑って終わりたいです」 LB#48小原泰宏(法4=明大中野)――後半はディフェンスが活躍しました。 「前半にディフェンスが足を引っ張った分オフェンスをどうにか助けたいと思っていました。インターセプトやパントブロックなどのボールゲットは練習から意識していたので、できて良かったです」 RB#32小泉亜斗夢(政経4=足立学園)――先制点を奪われました。 「最初に流れをつかめていないことは結果から見ても明らかですし、雰囲気としても序盤は悪いです。次に目指すのは、前半も後半も圧倒することです。ぎりぎりの試合をつくるのではなく、甲子園を目指していたチームとして、圧倒さを残せるようにしたいです」 OL#56北村遼太朗主将(総合4=関西大倉)――強豪・法大に勝利しましたが慢心はありませんでしたか。 「全くないです。あとは勝つだけっていうことをチームに言ってきましたし、下級生も残り少ない4年生とのゲームを惜しんで思い切りやるだけだと意識できています」READ MORE -
グリフィンズの底力! 法大に粘り勝ち/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2019.10.27秋季リーグ戦も第5節目を迎えた。ここまでリーグ全勝の法大に序盤こそ苦戦するも、後半の流れは一気に明大に。攻守で好プレーを繰り出し強豪相手に勝利を遂げた。 ◆8・31~11・24 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼10・27 対法大戦(AGFフィールド) ○明大10{0―0、0―7、10―0、0―0}7法大 後半に真価が発揮された。リーグ戦で2連敗を喫していた明大。対し法大は全勝。絶対に負けられない戦いとなるだけに「気合が入っていた」(RB#32小泉亜斗夢・政経4=足立学園)。しかし、法大特有の「波に乗った攻撃」に陣地を阻まれる。「体力を奪われるプレー展開」(DB#1徳茂宏樹・国際4=関西大倉)にのまれ、第2Qには先制TD(タッチダウン)ランを奪われた。オフェンス陣もボールを前に運ぶことができず、ダウンの更新ができない。硬直した流れを打開できずに前半を0―7で折り返した。 しかしここで終わらないのがグリフィンズだ。「負けムードで終わらせることが1番良くない」(OL#56北村遼太朗・総数4=関西大倉)とハーフタイムでチーム内の士気を高めることを最優先させた。すると、後半開始約3分後にWR#11嘉本健太郎(政経3=箕面自由学園)からQB#8櫻井太智(政経2=佼成学園)の7ydのTDパスを獲得。ケガの理由で欠場となったエース・QB#4西本晟(商3=箕面自由学園)も「櫻井は本当に任せられるQBになった」と太鼓判を押した。ディフェンス陣もそのプレーに応えるように法大を封じる。DB#23村田幹太(営2=駒場学園)のインターセプトやDL#9佐々木友也(営3=駒場学園)のプレッシャーなどの要所で力の差を見せつけ、見事10―7で法大を下した。 一方で反省点も浮き彫りとなった。以前から弱点とする〝入り〟のプレーで詰めの甘さが露呈。「一つ歯車が合わないと総崩れしてしまう」(北村主将)と慶大戦、中大戦で洗い出した反省を生かし切ることができなかった。「今のレベルでは到底早稲田には勝てない」(小泉)。現時点では引退試合となる早大戦。笑顔で終えるためにもさらなる精進が必要だ。[素宮愛結] 試合後のコメント北村主将――ハーフタイムには部員にどのように声掛けをしましたか。「ディフェンスが前半良く守ってくれていたので、後半をオフェンス陣が逆転して、しっかり点を取らないとダメだという話をしました。負けムードで終わってしまうことが一番ダメだと思ったので、しっかり4年生を中心としてしっかり最後まで諦めずにやろうと話しました。最後まで集中してみんなが信じてくれました」 小泉――ディフェンス陣には助けられる場面も多かったと思います。「本当に負い目しかなくて。得点ができなかったり、ドライブも続かない。オフェンスで勝たせられるようなチームでないとディフェンスに顔向けできない。甲子園を目指していたチームのオフェンスではないっていうのを重点において練習は張り切っていて。今日の法大戦でも練習の成果は出たと思いますが、まだまだ足りないです。早稲田、立教ではもっと点を取っていかないと。課題は山積みですね」 村田――試合を振り返っていかがですか。「最初は厳しい感じでした。ですが、皆がオフェンスのことを信じてましたし、最初リターンで持って行って流れをつかんでからは乗れたと思います。やることは変わらないのでディフェンスはしっかりと攻撃を止めて、最後までプレーできました」READ MORE -
中大に惜敗 日本一への道さらに険しく/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2019.10.20台風の影響で延期された秋季リーグ戦・第4節目の相手は中大。第1Qにはディフェンス陣のリターンでTD(タッチダウン)に成功するも、その後オフェンス陣が得点に絡めず。第2Qに喫した10点が響き敗戦。日本一を目標にしていたグリフィンズにとって悔しい敗戦となった。 ◆8・31~11・24 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)◆10・19 対中大戦(中大グラウンド) 明大8{6―0、0―10、0―0、2―0}10中大○ 前節の慶大に惜しくも敗れた明大。夢の日本王者に向け、連敗は避けられない状況の中,中大戦を迎えた。第1Q序盤では角田隆司(LB#42・政経4=法政第二)がインターセプトから65ヤードを快走。TDが決まり、先制点を獲得する。勝利のためにさらに突き離したい明大だったが「ディフェンスのラッシュが強かった」(QB#4西本晟・商3=箕面自由学園)。中大の盤石な守備に苦戦し、得点を重ねることができない。続く第2Qには「フィールド内でアジャストできなかった」(LB#1徳茂宏樹・国日4=関西大倉)とTDを許す。さらにはFG(フィールドゴール)も決められ、6―10と4点ビハインドで前半を折り返した。 後半も明大の実力は現れず。第3Qを両者無得点で終え、迎えた第4Q。久松遼平(LB#40・政経3=関西大倉)のQBサックが決まり、セーフティに成功。やっとの思いで点差を2点に縮める。しかし、逆転勝利を望みかけた矢先に攻撃の要である西本が負傷。「勝てる試合だったからこそ本当に悔しい」(徳茂)。悪い流れを払拭(ふっしょく)出来ずに8-10の悔しい敗戦となった。 「自分が決めていれば勝てたのかもしれない」(K/P#3埓見拓也・政経3=明治学院)。今試合の最終スコアは8―10。FGの3点が結果を大きく左右する形になった。しかし「キック意外にも見つめ直す点がある」(徳茂)。今試合ではFGの不発のほかにも「オフェンスの決定力」や「ディフェンスのアジャスト力」など課題は山積みだった。次節はリーグ戦全勝と勢いに乗る法大。今節の敗戦により、日本制覇は遠のいた。だが、「勝つためにやることは変わらない」(OL#56北村遼太朗主将・総数4=関西大倉)。沈黙に終わったグリフィンズの爆発的な力が勝利のカギとなることは間違いない。 [市瀬義高] 試合後のコメント北村主将――試合の振り返りをお願いします。 「得点をオフェンスチームで入れてないというのが一番の問題だと思うので、そこはオフェンスの責任だと思います。このチームは勢いに乗ると強いチームですけど一つ歯車が合わなかった時に総崩れしてしまうことはすごく弱い部分だと実感しました。」 --次戦への意気込みをお願いします。 「オフェンスはこの二戦結果が出ていないのでランもパスも相手のヤードを上回りたいす。そして、しっかり点を重ねて圧倒的なゲームにしたいなと思っています」 徳茂――自身のプレーを振り返っていかがですか。 「動きとしては悪くはなかったと思いますが、流れの中心にもいるのに関わらずアジャストをし切れなかったです。プレーではなく、考える面で次の法政には取り組んでいきたいと思います」 西本――今日の試合の振り返りをお願いします。 「自分たちで悪い流れを作って負けてしまった試合でした。その反省として今日は生かすといった意味でもしっかりやっていこうと思います」 埓見――次戦への意気込みをお願いします。 「日本一は難しくなってしまったと思いますが、このミスをムダにせずに忘れることなく、早く切り替えて残りの試合は勝てるようにしたいと思います」READ MORE -
慶大に10点差で敗戦 オフェンスに課題残る/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2019.09.28自らのミスが敗戦を招いた。秋季リーグ戦第3戦目の相手はディフェンスが強みの慶大。明大は先制し良い立ち上がりを見せるも、第3Qではオフェンスのミスから一気に20点を奪われてしまう。その後も慶大の流れを止めることはできず試合終了。秋季リーグ戦初の黒星を喫した。 ◆8・31~11・24 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)◆9・15 対慶大戦(駒沢第二球技場) 明大10{7―0、3―0、0―20、0―0}20慶大○ 「オフェンスの自滅」(RB#32小泉亜斗夢・政経4=足立学園)。試合開始後約10分に小泉が先制TD(タッチダウン)を決め、ディフェンスも慶大を自陣にすら入らせない健闘ぶり。以前からの弱みだった入りこそ良かったが「気が緩んでいたのかもしれない」(小泉)。第2Qにインターセプトを許すと流れは一気に慶大へ。後半にはインターセプトからTDを決められた直後、ファンブルロストという致命的なミス。たった数分で10―10と同点に追いつかれ、明大には焦りの色が見え始める。 そこから必死に持ち直そうとするも、2度目のファンブルロストに加えパントブロックからのリターンTD。「力みすぎた」(OL#56北村遼太朗主将・総合4=関西大倉)と焦るほどに気持ちは空回りし、反則などの初歩的なミスを連発。第4Qでも勢いを取り戻すことはできず10点差で敗れた。前回の東大戦でも課題とされたオフェンスは今試合でも立て直せず。ミスを誘いそこからTDを奪いに行く点において、慶大が一枚上手だった。 戦いはまだ終わらない。勝ち点制を採用しているリーグ戦は、1度の負けで日本一への夢が絶たれるわけではない。しかし、残された4試合での勝利は絶対条件となった。まずは今試合で得た反省を次戦・中大戦に生かし勝利を1つずつつかみにいく。「本当に崖っぷちになった」(北村主将)グリフィンズだが、必ずここから這い上がってみせる。 [前田彩貴] 試合後のコメント北村主将――オフェンスでミスが連発した要因は何だと思いますか。 「100%でやり切れていなかったのかなと思います。やはり90%ができていても残りの10%の詰めが甘いと、その綻びからミスが起きたり点を取られたりします。1人もミスせず完璧に自分の役割をこなさないといけません」 ――次戦に向けた意気込みをお願いします。 「もちろん勝つことは当たり前ですが、その中でも内容にこだわりたいです。内容をきちんと見つめれば結果もついてくると思うので、自分たちのやるべきことをしっかり遂行することが勝ちにつながります。中大戦では内容の濃い試合をしたいなと思います」 小泉――慶大のディフェンスはいかがでしたか。 「確かに強かったとは思いますが、やはり前半のつかみでいえば明大のオフェンスは負けていませんでした。問題はミスから相手にモメンタムを与えてしまって自分たちが崩れていったことです」 LB#42角田隆司(政経4=法政第二)――試合の振り返りをお願いします。 「後半で立て続けに失点したとき、ディフェンスがしっかりボールを持ってきてオフェンスを楽にさせてあげることができませんでした。これはオフェンスだけの責任ではないと思っています。練習中からしっかりディフェンスがオフェンスのことを把握していれば負けていませんでした」 QB#4西本晟(商3=箕面自由学園)――プレーから焦りが感じられました。 「周りが完全に焦っていたので自分が救おうと仕切ったんですけど、自分も冷静じゃなかったです」 ――次戦までに直したいところはどこですか。 「簡単なミスをなくすこと、それだけです」READ MORE -
東大に勝利するも歯がゆさ残る/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2019.09.16秋季リーグ2戦目は東大との対戦。前節に引き続き、大量得点での勝利を目指す明大は第1Q、WR#5九里遼太(政経4=明大明治)のTD(タッチダウン)で先制する。このまま差をつけたいところだったが、2度のインターセプトで思うように点を積み重ねられず。勝利こそつかんだものの、次への課題が残るゲームとなった。 ◆8・31~11・24 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)◆9・15 対東大戦(AGFフィールド)○明大28{7―0、7―3、0―0、14―7}10東大 ディフェンス陣の活躍が光った。第1Q、九里がパスを受け、相手ディフェンスを突破。先制のTDを奪った。第3Qでは2度のインターセプトを許すも嫌な流れはディフェンスがすぐ断ち切る。「オフェンスのミスをリカバーできた」(LB#1徳茂宏樹・国日4=関西大倉)とインターセプトの直後も強固な守備で無失点に抑え、流れを引き渡さない。第4Qには再び点差を広げ、オフェンス陣がなんとか意地を見せた。「ディフェンスに助けられた試合だった」(RB#32小泉・政経4=足立学園)。勝利こそしたものの、得点につながる再三の好機を逃したオフェンス陣。「東大との試合で得られたものは大きい」(小泉)。修正が次へのカギとなる。 次戦の相手は鉄壁のディフェンスを擁する慶大。勝利には攻撃陣の活躍が絶対条件となる。「先制して試合を作っていきたい」(OL#56北村遼太朗主将・総数4=関西大倉)。ディフェンスへの恩返しは次戦で果たす。 [市瀬義高] 試合後のコメント北村主将――試合の振り返りをお願いします。「点数でいうと40〜50点ぐらいのゲームだったと思います。こういうゲームをしていると、この先勝てないと思うので、そこを頑張らないといけないという試合でした」 徳茂――夏休みの練習はどうでしたか。「夏休みは学校もなくて、部活に集中できる期間でした。自分たちの強みは団結力だと思っています。フィールドに出ている人、出ていない人全員が勝ちに向けて、役割を全うできるようになったが夏休み中に成長した部分だと思います」 ――次戦への意気込みをお願いします。「個人としてはトップ8のロスタックル数ランキングで一位を狙っているので、次戦でも積み重ねていきたいと思います。チームとしては日本一の目標を掲げているからこそ大差をつけて、圧倒的な力で見せつけて、他の大学の脅威になるような試合をしたいと思います」 小泉――残った課題を教えてください。「まだまだ足りないのかなってことがあって、何かに秀でていても何かできてなかったらやはりダメだと思います。今できていないことを残りの5試合でどれだけ修正できるか、今できていることをどれだけ伸ばせるかが甲子園につながると思っているので、それは自分たちの課題だと思ってこれから精進します」 READ MORE -
勝負の開幕戦 後半に日体大を振り切り快勝/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2019.09.01運命の秋シーズンが幕を開けた。前半こそ敵の動きに上手く対応できず6―0で終えるも、後半にはWR#5九里遼太(政経4=明大明治)のパントリターンTD(タッチダウン)を皮切りに猛攻撃が始まった。ディフェンス陣もインターセプトを取るなど攻守で圧倒し、41―7と快勝した。 後半から本領を発揮した。第1Q、最初のドライブからゴール前までゲインを続けるも「相手の動きに上手くアジャスト出来なかった」(QB#4西本晟・商3=箕面自由学園)。今試合のオフェンス陣のテーマとして〝テンポ・入り・自滅なし〟を掲げてプレーするも、TD獲得の好機を逃すプレーを複数回誘発。詰めの一手を欠き、前半の得点は6点にとどまった。しかし第3Qから底力を見せる。開始約10秒後には九里がパントリターンTDを獲得。その直後にも西本からの鋭いパスをWR#11嘉本健太郎(政経3=箕面自由学園)が難なくキャッチしてTD。ディフェンス陣もLB#40久松遼平(政経3=関西大倉)のインターセプトや、DB#13舟橋彬人(政経2=上海西華国際)がインターセプトリターンTDを獲得。「後半に僕らのやりたいフットボールができた」(OL#56北村遼太朗主将・総数4=関西大倉)と攻守ともに好プレーを連発させ、41―7と大差を付けて試合の幕は閉じた。 甲子園ボウル出場への道は始まったばかりだ。次戦の相手は昨年の入替戦で昇格した東大。「明日からどれだけ東大を意識してやれるかがとても大事」(九里)と意気込みは充分。学生日本一を目標に〝OVER〟の気持ちで昨年の壁を越えてみせる。 [素宮愛結] 試合後のコメント北村主将――試合の振り返りをお願いします。 「僕らのやりたいことをぶつけようとやっていました。ですが、前半の入りが甘く、僕ららしくないゲームといいますか、オフェンスも消極的で、点を取れなかったです。後半こそしっかりアジャストして立て直そうという話をして、すぐTDに変えられたので、後半戦は僕らのやりたいフットボールがやれました。これを前半からやって後半戦はしっかり勝ち切るということをやらないとこの先は勝てないと思います」九里――次の東大戦までに修正したいところはどこですか。「東大は一番よく分からないチームで。ヘッドコーチも頭が良いですし、個人個人の頭もすごく良いです。なので、ルールの穴をつくようなプレーをするのではないかと思っています。そのプレーをさせないためにも入りから圧倒させる。今回出来なかった、1シリーズ目からTDを取って相手を圧倒させる。明日からどれだけ東大を意識してやれるかって言うのが大事だと思います」 西本――春のオープン戦から修正したところはございますか。「春はテンポが悪くて。自分もオーディブルかけるのに時間使ったりしていたので。そこは秋にはもっと早くオーディブルかけられるように意識持ってやっています。(その出来は)テンポは春よりは良くなったと思います。ですが、まだまだ詰められるところだとは思います」READ MORE -
関東学生1部秋季リーグ戦事前特集(6)九里遼太×渡邉圭介×西本晟②
アメリカンフットボール 2019.08.31日本一をかけた戦いが始まる。昨年度は関東学生1部秋季リーグで2位に輝き、初のトーキョーボウル進出を遂げるなど、躍動の年となった。今年の目標も変わらず日本一。“OVER”の思いで挑む今シーズン。今回はチームの核であるWR#5九里遼太(政経4=明大明治)・WR#7渡邉圭介(営4=日大三)・QB#4西本晟(商3=箕面自由学園)の対談をお送りする。 この取材は8月21日に行ったものです。 ――お互いの直してほしいところはありますか。 渡邉:まず一つは、九里の歯です(笑)。九里:歯が折れちゃったんです。だから笑うときも口をあんまり開かないようにしてます。大口を開けて笑うと歯がないのがばれちゃうので。今2本ないです。奥は虫歯なんですけど、手前は折れたんです。そろそろ直したいですね。それ言うのか(笑)。渡邉:直してほしいところそれぐらいしかない。晟は、分かってないのに返事するんですよ。西本:まあたまにしますね。渡邉:さっきも『もう下行くよ』って言うと晟は『おいっす』っていうんですけど、ずっと髪いじってました。 ――逆に好きなところはどこですか。九里:圭介は、男気があります。そこが結構憧れるところですね。アメフトの面でも、言っていることが一貫している。ブレないというか、行動でも例として示せるし。賭けとかもすごいです。波を自分で引き寄せるみたいな。西本:めちゃくちゃ強いです。だいたい勝てません。賭けしたらだいたい負けるから(笑)。男って感じです。九里:本当にかっこいい男。羨ましいです。 ――同学年でも憧れの部分が強いですか。 九里:そうですね。僕は初心者だったので、圭介が全部上じゃないですか。同学年として1年から一緒にやってますし。ずっとかっこいいなって思っていました。圭介は憧れでもあります。晟の好きなところはかわいいところです。それしかない。あとラップがうまいところ。フリースタイルなんで(笑)。 渡邊:ちょっと今即興でなんかお題言ってくださいよ。西本:いや本当にやめてください、きついですよそれは(笑)。グリフィンズでラップが流行ってきてるんです。たまに空いた時間があったらビートを流してラップするんですけど、そこに圭介さんも入って。何が言いたいかというと、圭介さんは後輩の面倒見が良い。私生活の面でも、遊びに付き合ってくれたりとか、本当に面倒見が良くて。そこがすごく尊敬できます。 渡邊:九里の好きなところは、本当に優しいところです。あんまり人のことを悪く言わなくて。そういうところが人として好きです。九里も結構抜けてるところはあるんですけど、ちゃんと言うときは言うし、自分の考えを持っているし。晟は礼儀はちゃんとしてる。両親が素晴らしい人だからか、不真面目に見えても礼儀はちゃんとしていて。 九里:俺にはタメ口だけどな(笑)。 ――最後に秋リーグの意気込みをお願いします。 九里:自分が活躍したいとかはあまりないです。チームが勝つためのプレーが第一だと思います。個人のリーディングレシーバーになるとかそういう類のものは本当にどうでもよくて、目標は絶対に日本一です。渡邉:死にものぐるいで日本一を目指していきます。西本:3年間やってきたなかで一番日本一を狙えると思っています。オフェンスを引っ張るのはQBの役目なので。ですがそのQBを3年生が務めることで皆がのびのびとプレー出来るのではないかと思っています。必ず日本一のオフェンスにします。 ――ありがとうございました。 [素宮愛結・市瀬義高・前田彩貴]READ MORE
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部の紹介 INTRODUCTION
明大アメリカンフットボール部〝グリフィンズ〟は日本におけるフットボールのルーツ校の一つで、創部は昭和9年、体育会加盟は昭和11年。戦前に5度の日本一、1985年の甲子園ボウルでは関西学大との歴史に残る死闘を演じるなど、学生アメフト界の歴史を彩ってきた。その一方で、伝統校でありながらも大学に入学してからアメフトを始めた部員も多く、経験者を多く擁する他大にも不屈の精神で立ち向かう姿は勇敢だ。拠点は八幡山グラウンド。〝自主性〟が重んじられる中、学生主体の活動で日本一を目指す。