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ルーキーが活躍を見せ専大に勝利/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2022.05.16春季オープン戦4試合目の相手は専大。立ち上がりにFGで専大に得点を許すもその後は無失点。オフェンスも順調に6つのTD(タッチダウン)を積み重ね、42―3で快勝した。 ◆4・24~6・19 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)▼5・8 対専大戦 〇明大41{0-3、14-0、20-0、7-0}3専大 試合序盤「ずるずるとオフェンスを出されてしまった」(DL#99山﨑亮・法4=明大中野)。ディフェンスが思うようにかみ合わずに専大に攻め込まれた。何とか粘りTDは阻止したが、FGで先制を許す。オフェンスでもパスがつながらず、第1Qは0―3で終了した。 しかしここからグリフィンズが反撃を見せる。第2QにはQB#10穴田悠真(営4=啓明学院)のパスで順調にボールを進め、最後は「もう突っ込むだけだった」(RB#31高橋周平・文1=足立学園)。注目の1年生が残り1ydを取り切り、初TDを決めた。勢いに乗ったグリフィンズはQB#24水木亮輔(商1=千葉日大一)の配球がさえた。WR#84加藤大明(営2=明大明治)への約50ydのロングパス成功もあり、ゴール前へテンポよく前進。最後はFGに甘んじるも、ホルダーとして入ったQB穴田のとっさのプレーでDL山﨑へパスを通し、TDを決めた。 14―3で迎えた第3Q。RB#43井上太陽(総合2=鎌倉学園)、WR#82宮川祥太朗(商2=明大中野)、さらにRB高橋2度目のTDで、専大に差をつける。第4QでもRB井上が2度目のTDを成功し41-3に。一方、ディフェンスでもDB#7北村慶介(商4=関西大倉)を中心にインターセプトを量産し、オフェンスを支えた。 試合終盤には、専大にゴール前1ydまで攻め込まれるピンチを迎えるも、見事に抑える。「〝集まり〟を徹底させているので、強みが出た」(山﨑)と、最後まで堅い守りを見せ、勝利を収めた。 次戦は6月5日の日体大戦。今試合で活躍した下級生を含め、新チームの活躍に今後も注目したい。 [坂内咲月] 試合後のコメント穴田――今日は後輩が多く出る試合でしたが、どういった意気込みで臨みましたか。 「自分は上級生なので、後輩を引っ張るという気持ちで、下級生にボールを運ぶことを意識してやりました」 ――オフェンス全体を振り返っていかがですか。 「今日は若い選手たちが多く出ていて、やりきりや当たり前のことを徹底しようと言っていて、それができていたので良かったと思います」 高橋――試合前にRBの先輩にアドバイスされたことはありますか。 「相手に4年生がいる中で、ビビらずにしっかり低く速くいけるようにというアドバイスと、自分の目標を達成できるような試合にしろと言われたので、〝低く〟ということを意識してやりました」 ――自分の強みは何ですか。 「相手にタックルされても諦めずにセカンドエフォートし続けるところと、迷わずコースを決められるところだと思います」 宮川――今日を振り返っていかがですか。 「TDできたのは良かったのですが、前半に3つほどキャッチミスをしてしまい悔いが残るところがあったので、ミスをなくせるようにしていきたいと思います」 ――WRとして下級生が多く出場しましたが、いかがでしたか。 「同期にも加藤という仲間だけどライバルという存在がいるので、負けたくないという気持ちがあります。みんなで意識し合いながら、全員で1、2年生のレベルを高め合っていきたいと思います」 山﨑――インターセプトする場面が多く見られましたがいかがですか。 「ボールゲットをオフェンスよりも多くするというのを目標に掲げていたので、それが達成できたというのは良かったです。練習の成果が出たと思います」 ――次戦に向けての意気込みを教えてください。 「怪我人が多く出ていて、次の試合も厳しい試合になると思いますが、ディフェンスは〝集まり〟というのをモットーに、あとは私たちが目指しているのは日本一なので、そこに向けて全力でぶつかっていきたいと思います」READ MORE -
日大に勝利 盤石の守備でTD許さず/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2022.05.09今シーズン3戦目の相手は同じTOP8所属の日大。エースRB#6森川竜偉(政経4=佼成学園)不在の中、序盤は互いに譲らず我慢の時間となった。それでも第2Q、FGで先制した後、DB#2野村馨(政経4=佼成学園)、さらには第3QにQB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)がTDを決め、点差を広げた。失点はFG2本の6点のみとTDを許さない強固な守備を見せつけ、グリフィンズが勝利を収めた。 ◆4・24~6・19 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)▼5・8 対日大戦 〇明大20{0-0、10-3、7-3、3-0}6日大 学生王者・関西学大との熱戦から中4日で迎えたこの試合。相手は今秋のリーグ戦でも対峙(たいじ)する日大。「目標は前半に3TD」(吉田)と序盤から圧倒したい明大だったが、体格で勝る日大ディフェンス陣を前に「強みのランが出ず、パスに逃げてしまった」(RB#43井上太陽・総合2=鎌倉学園)と攻めあぐね、第1Qを0-0で終える。 重苦しい展開の中、均衡を破ったのは明大だった。第2Q開始2分、K#98近藤倫(農2=桐光学園)がFGを決め先制すると流れは明大に。直後の日大の攻撃、相手QBがWRに向け放ったボールを「狙っていた」とDB野村が見事なインターセプト。そのまま約25ydを駆け上がり、この試合1本目のTDを決めた。その後、日大にFGを決められるも要所を締め、前半を10―3で終えた。 迎えた後半戦。突き放したい明大は、第3Q開始直後、相手のファンブルによるターンオーバーから徐々に攻め上がり、最後はQB吉田が自ら約20ydを駆け抜けTD。「恩師に成長した姿を見せたい」(吉田)。試合前に語った言葉通り、今年度から日大のコーチに就任した高校時代の恩師に、最高のプレーを見せた。第4QにもFGで3点を奪い、強力日大ディフェンス陣から計20得点を奪ったグリフィンズ。一方、ディフェンス陣も許した点数はFG2本の6点のみと試合を通して堅実な守りを見せた。第4QにはLB#89松田光裕(営2=明大中野)、DB#44久保田諒(法3=足立学園)がインターセプトを決めるなど随所で好プレーを披露した。立ち上がりこそ不安だったが、結果は20-6と危なげない試合を展開し勝利を収めた。 次戦は5月15日の専大戦。主力に加え、下級生も多く出ることが予想される。秋のリーグ戦に向け、新戦力の台頭によるチームの底上げを図りたい。 [菅波陸哉] 試合後のコメント吉田――今日の試合を振り返っていかがですか。 「思っていたよりもオフェンスがうまくいきませんでした。明治のディフェンスが良かっただけに前半にもう少し点を取りたかったです」 ――オフェンスがうまくいかなかった原因は何ですか。 「関西学大戦からの期間が短いことによる疲労と森川の不在が大きかったと思います」 野村――インターセプトからのTDがありました。 「狙っていたプレーでもあるので、それを一発で仕留められたことは大きかったです」 ――専大戦に向けて意気込みをお願いします。 「普段試合に出られていないメンバーも多く出ることになると思うので、チームの幅を広げるためにも各々がアピールできるよう、一緒に頑張りたいです」 井上――日大ディフェンス陣はいかがでしたか。 「DLがとても重く、LBはランへのリアクションが早くて苦戦しました」 ――専大戦に向けて意気込みをお願いします。 「RBとして1対1の場面は100%勝てるよう頑張りたいです」 QB#24水木亮輔(商1=千葉日大一)――専大戦に向けて意気込みをお願いします。 「本戦は秋なのでそれまでにチームの戦力として活躍できるよう、細かいところを詰めていきたいです」READ MORE -
春季屈指の好カード 学生王者・関西学大に一歩及ばず/第72回関西学大定期戦
アメリカンフットボール 2022.05.043年ぶりの開催となった関西学大定期戦。明大はキックオフからわずか1分でTD(タッチダウン)を奪われ、学生王者の洗礼を浴びるも、以降は互角の戦いを繰り広げた。第4Q開始直後、同点に追いついたが、最後の最後に追加点を許し、惜しくもワンポゼッション差で敗北。学生王者の背中を捉え切ることはできなかった。 ◆5・3 第72回関西学大定期戦(アミノバイタルフィールド)明大21{7―7、0―14、7―0、7―7}28関西学大○ 試合開始早々、関西学大に実力を見せつけられた。キックオフリターンで独走を許すと、最初の攻撃シリーズでロングパスを通され失点。関西からやってきた学生王者の破壊力を前に、会場がどよめいた。しかし、明大オフェンスも負けてはいない。RB#6森川竜偉(政経4=佼成学園)、RB#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)の明大が誇る2枚看板で攻め上がると、WR#86羽深素(商4=攻玉社)へのパス、QB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)のスクランブルでゴール前1ydへ。第1Q残り4分、最後は廣長が相手ディフェンスの隙間を突き抜けTD。「あの瞬間からみんなの顔色が変わった」(吉田拓)。チームの士気を上げる、値千金の同点TDとなった。 (写真:エンドゾーンに走り込む廣長) 対する関西学大は、明大ディフェンスのスキをついたランプレーで第2Qにさらに2つのTDを追加。明大は前半終わって7-21の2ポゼッション差をつけられてしまう。それでも「思い切りぶち当たっていこう」(吉田拓)。想定よりも自分たちの力が相手に通用したことで、チームの士気は高揚していた。 迎えた第3Q、フィールドはまさに吉田拓の独壇場となった。「今日は迷ったら走ろうと決めていた」(吉田拓)。QBランを連発し、自らボールを前に進める。極め付きは、第3Q残り5分。ボールを受け「とりあえず突っ込んだ」(吉田拓)。相手ディフェンスを振り切りエンドゾーンめがけて飛び込む。「走れるQB」のファインプレーは明大の勢いを加速させた。第4Q開始1分にも、廣長へのTDパスを通し同点に。逆転を期待させる展開だったが、試合終了まで2分を切ったところで、関西学大の意地のTDで再度明大は突き放された。残り時間25秒にはDB#2野村馨(政経4=佼成学園)がインターセプトを決めて最後の望みをつなぐも、あえなくタイムアップ。「点差以上の実力差があった」(野村)と、学生王者・関西学大の背中は近いようで遠かった。 しかし、今回の試合で得た収穫は多い。DL#33櫛谷彰吾(文3=鎌倉学園)は「日本一の関西学大相手にも通用した」得意のパスラッシュで、QBサックを2度決めるなど存在感を放った。 (写真:QBサックを決める櫛谷) そして、誰よりも自信を深めているのがQB吉田拓だろう。オフシーズンで取り組んだ肉体改造で体が一回りサイズアップ。「体が大きくなって、感覚も動きも良くなった」(吉田拓)と学生王者を相手に、その攻撃力を存分に発揮できた。今年度、この2校が再び相まみえるとしたら、それは全国大会の決勝。「自分たちも練習をすればあのレベルまで行ける」(野村)。チーム力を関西学大基準まで引き上げることができれば、関東ブロックを勝ち抜くことが現実的になってくる。今回のリベンジは12月、甲子園の舞台で果たす。 [澤尚希] 試合後のコメントOL#78大枝弘平主将(政経4=関西大倉)――今日の試合を振り返っていかがですか。 「今日は自分たちの現状を知れたというのが一番大きいです。自分たちの力がどこにあるのかというのを分からせてもらえた試合なので、これをバネにして、日大戦にぶつけたいです」 ――チームとして良かった点はありますか。 「学生王者相手に春の試合でここまで点数を取ってくれたということもありますし、下級生がたくさん出ている中、彼らが活躍してくれたというのは大きいです」 野村――今日のディフェンスチームはいかがでしたか。 「基礎的な部分がまだまだで、春から取り組んできたつもりではあったのですが、まだまだ足りないのだと実感しました」 森川――関西学大に通用した部分はどこですか。 「OLも相手DLと良い戦いが出来ていましたし、個人個人で結構勝てていて良かったです」 櫛谷――個人として良かったところはどこですか。 「やはりQBサックをして、相手のボールを落としたところです。あそこでチームに勢いを持ってこられたので、自信につながりました」 吉田拓――日大戦への意気込みをお願いします。 「日大のコーチが高校時代の監督で、恩師との対決になるので自分の成長したところを見せたいです。そして勝ちます」READ MORE -
新チーム開幕戦 国士大に快勝!/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2022.04.25あいにくの雨の中迎えた春季オープン戦初戦。前半はQB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)を中心とした安定感あるメンバーが35-6と勝利への道筋をつくる。続く後半ではこの試合でデビューを飾る新入生も加わり、昨年度〝BIG8〟4位の国士大相手に開幕戦を白星で終えた。 ◆4・24〜6・19 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)▼4・24 対国士大戦 ○明大42{14-6、21-0、0-7、7-0}13国士大 足場の悪さをものともせず〝ランの明治〟で圧倒した。試合開始直後、相手のファンブルによって攻撃権を手にすると、RB#6森川竜偉(政経4=佼成学園)が25yd地点から駆け抜けTD(タッチダウン)。明大優位のまま試合を進め、攻撃を積み重ねてエンドゾーンに近づいていく。第1Q開始6分37秒には、RB#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)が得意のランプレーでTD。しかし残り時間わずかのところ、自陣での攻防で守り切ることができず。「(ディフェンス陣は)基本的なミスが目立った」(DL#99山﨑亮・法4=明大中野)と国士大がTDを決め14-6。 第2Q、グリフィンズの勢いは止まらない。吉田が巧みな足さばきで相手ディフェンスをかわすと、瞬時にパスの軌道を描く。約20ydのパスがつながり、WR#86羽深素(商4=攻玉社)がTD。ディフェンス面では山﨑がQBサックを食らわせ、スキのない守りを見せつけた。その後も廣長がボールを持つと、約70ydにも及ぶ長距離ランプレーで自身2度目のTD。「自分がやらなければいけないことは果たせた」(廣長)。昨年度関東5位のラン成績を残した廣長、今年度もその圧倒的なスピードは健在だ。完全に流れを掌握したグリフィンズ。前半終了間際にはエンドゾーン目前の攻防を森川が打ち破りTD。身体能力の高さを生かして2度目の得点を決め、前半を35-6で折り返した。 迎えた後半戦では今試合がデビュー戦となる新入生を含む、フレッシュなメンバーで挑んだ。「のびのびとプレーしていて良かった」(山﨑)。テンポよく進んだ前半戦とは打って変わり、一進一退の展開となった後半戦。TDを許す場面もあったが、最後まで耐え抜く。そして試合時間残り26秒、RB#43井上太陽(総合2=鎌倉学園)が2ydの攻防を制しTD。最終スコア42-13と全員の力で見事に白星を勝ち取った。 『前半で差をつけ、後半で後輩たちに負担なくプレーさせる』という戦略通りに運んだ開幕戦。次戦は5月3日、甲子園ボウル4連覇中の王者・関西学大に挑む。 [春木花穂] 試合後のコメントOL#78大枝弘平主将(政経4=関西大倉)――試合を振り返っていかがですか。 「今日は初戦ということもあってミスが多く出たので、これは今週と来週の練習で改善していきます。明日からは関学戦にフォーカスを合わせて、自分たちのフットボールで勝てるようにやっていきます」 廣長――試合を振り返っていかがですか。 「僕は前半メインで、初戦ということで変に力が入っていたわけではないですが、しっかりとゲインして、自分がやらなければいけないことは果たせたと思います」 ――新入生のプレーを見ていていかがでしたか。 「経験値が浅いですし、相手がフルメンバーだったというのもありますが、うまくかみ合わなかった部分がありました。そこは要練習ですね。春なのでミスをしても次があるので、いい反省点になったと思います」 山﨑――試合を振り返っていかがですか。 「基本的なミスが目立って、ディフェンスの基礎であるタックルや、役割ミスというのが課題として出た試合でした」 ――QBサックを決めましたがいかがですか。 「久しぶりのサックだったので気持ちよかったです」 ――関西学大戦への意気込みをお願いします。 「定期戦ですし、春シーズンで勝ち点などは付かない試合ですが、そこで怠らずに自分たちでやってきたことを全て出せるような、意味のあるゲームにしたいです」READ MORE -
中大に惜敗 リーグ4位で閉幕/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2021.11.284年生の引退試合となる秋季リーグ最終戦。3位決定戦の相手は日大を下した中大だ。第1Qで10点差を付けられたグリフィンズだったが、接戦に持ち込み逆転。しかし、試合時間残りわずかでTD(タッチダウン)を決められ、無念の4位に終わった。 ◆10・2〜12・26 秋季リーグ戦(横浜スタジアム)▼11・27 対中大戦 明大22{0-10、7-0、7-3、8-13}26中大○ 第1Qは中大に押される展開に。中大に先制TDを決められると、フィールドゴールでさらに得点を重ねられ、0-10で終了。しかし第2Qから明大の反撃が始まる。QB#1吉田拓郎(法3=日大鶴ケ丘)のスクランブルやパスの成功が続き、順調にゴールラインへ迫る。第2Q中盤、吉田がディフェンスをかわしてパスを出すと、TE#40大島則也(国際4=佼成学園)が華麗にキャッチしTDを決めた。「勢いづけることができて良かった」(大島)。明大の初得点を副将が決め、7-10で前半終了。ハーフタイムでチアリーディング部の声援を受け、後半戦へ挑む。 第3Q、またもや中大にフィールドゴールを決められ7-13。逆転を狙う明大はRBの#6森川竜偉(政経3=佼成学園)と#39廣長晃太郎(商1=箕面自由学園)がランプレーで攻め入る。ゴールラインまであと18yd地点、QB吉田がサイドへ抜け出てパスを放つと、ボールはエンドゾーンで構えるWR#86羽深素(商3=攻玉社)まで一直線。逆転TDを決める。だが、迎えた第4Q序盤、ゴール前でのせめぎ合いも守り切れず、再度中大にリードを許してしまう。しかし、取られたポイントは取り返す。残り時間5分を切ったところで、RB#22保坂洸稀(法4=東京都立戸山)がランでディフェンスを振り切りTD。副将の鮮やかな逆転劇にサイドラインが沸き立つ。さらに、トライフォーポイントではフィールドゴールによる逆転を防ぐため、確実に1点を取るキックではなく、2点を取れる可能性があるプレーを選択。見事に森川がエンドゾーンに押し込み、22-19で中大を引き離す。ところが試合終了間際、激しい攻防戦の末に中大がTD。22-26で惜しくも3位には届かなかった。 4年生が最後に存在感を見せつけた今試合。DB#4村田幹太主将(営4=駒場学園)は「自分に付いてきてくれてありがとう」と感謝の思いを語る。甲子園ボウルの夢は「日本一を狙う実力がある」(保坂)という自慢の後輩に託した。明大の誇りを胸にそれぞれの道へ進む。 [春木花穂] 試合後のコメント村田――4年間を振り返って、共に戦ってきた同期への思いを教えてください。 「人数が少ないため、一人一人の担う役割が多くなってしまったにも関わらず必死でやってくれた事にはとても感謝しています。また、最後の年は自分に付いてきてくれてありがとうという気持ちです。ただ、日本一のチームにする事ができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです」 ――後輩に向けてメッセージをお願いします。 「俺らの夢はお前らに託した!自慢の後輩たちが甲子園でプレーしている姿を楽しみにしています」 大島――今後の抱負を教えてください。 「社会人になるにあたって、これまで育ててくださった両親やサポートしてくださった関係者の皆さんに対して、恩を返せるように全力で貢献できるように頑張りたいです。アメフトを続けたいと考えているので、社会人チームもそうですし、グリフィンズや高校のチームにも返せるようにサポートできれば、と思います」 保坂――後輩の活躍はいかがでしたか。 「特にオフェンスは、後輩たちがたくさん出てくれました。本当に日本一を狙う実力があると思うので、僕たちの悪いところは反省して生かして、僕たちの良いところは引き継いで。甲子園に応援しに行きたいです」 廣長――来年度の意気込みをお願いします。 「負けてしまったのですが、先輩たちの思いを背負ってどの試合でも自分のできる最高のパフォーマンスをして、少しでもチームに貢献したいです。プレー以外でも経験値が1年分あるので、周りをサポートしていけたらいいなと思います」READ MORE -
逆転の絶好機をモノにできず 早大に惜敗/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2021.11.15秋季リーグ戦グループA第3節。連勝の勢いのまま、グリフィンズは2年ぶりの横浜スタジアムに乗り込んだ。しかし、迎え撃つは宿敵・早大。前半から早大ペースに持ち込まれ、リードされる厳しい展開に。後半グリフィンズ本来の力が発揮され、怒涛(どとう)の追い上げを見せるも、絶好機を相手のファインプレーに阻まれ、敗北を喫した。◆10・2〜11・14 (横浜スタジアム)▼11・14 対早大戦 明大7{0―0、0―14、0― 0、7―0}14早大〇 「予想よりも速くて、強かった」(RB#6森川竜偉・政経3=佼成学園)。キックオフから前半終了まで、試合を支配したのは早大だ。積極的にオープンに出て戦うプランがうまくはまらず、明大オフェンスからは目立ったゲインが出ない。ディフェンスも、早大のテンポの良い攻撃に対応できず、第2Qに二つのTD(タッチダウン)を許してハーフタイムへ。それでも「自分たちの自信のあるプレーをやろう」(QB#1吉田拓郎・法3=日大鶴ケ丘)。後半の巻き返しに向け、チームは前を向いていた。 迎えた第3Q。言葉通り自信のあるプレーで反撃に出る。「後半のアジャストは本当に上手くできた」(DB#4村田幹太主将・営4=駒場学園)。DB#21 比留間豊(法4=佼成学園)、村田ら4年生を中心に、総力で早大オフェンスをはね返す。さらに、ディフェンスの踏ん張りにオフェンスが応えた。森川のランで地道にゲインを重ね、相手エンドゾーンに迫る。そして第4Q開始6秒。ボールを受けた森川が左前方へ勢いよく突っ込み、相手をかわして初TD。さらに勢いづいたグリフィンズは、第4Q3回目のオフェンス、怒涛(どとう)の勢いで敵陣に迫る。ランは森川、RB#39廣長晃太郎(商1=箕面自由学園)を軸に、FB#45中野義広(理工3=巣鴨)の中央突破が上手く機能した。加えて、TE#40大島則也(国際4=佼成学園)へのショートパスで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)。時間を使いながらもじりじりと前進し、敵陣残り10yd付近まで押し込みファーストダウンを獲得した。タイムアップまで残り27秒。最後は吉田拓のパスに託す形に。勝利への一筋の望みを乗せた速球が吉田の手から放たれる。次の瞬間、球場の空に突き抜ける大歓声。だが沸き上がったのは早大スタンドだった。グリフィンズの長いドライブは、残りわずかで早大ディフェンスのインターセプトに阻まれ、得点に結び付かず。逆転勝利へのシナリオはできていたものの、最後の最後、絶好機をモノにできずに、7-14で敗北した。 今回の敗戦により、リーグ優勝、そして甲子園ボウルへの道は絶たれた。「自分たちの代で甲子園ボウルに行くことが、後輩に残せる一番の物だった」(比留間)。しかし、その目標を達成することはかなわなかった。2週間後には中大との3位決定戦が行われる。「やり切るところをやり切って、最後の試合勝って終わろう」(比留間)。中大に大勝し、"やり切る"こと。それが最上級生に残された、最後の大仕事だ。[澤尚希]試合後のコメント村田主将――最後の試合に懸ける思いを教えてください。 「自分は1人ではできなかったことが多く、後輩たちにも助けられました。そういう意味で何か後輩たちに残せるように、最後自分たちがやり切るという姿を見せることが、来年にもつながると思います。そういうところを意識して、しっかり勝ち切りたいと思います」吉田――試合を振り返っていかがですか。 「自分のミスで、チームの目標でもあった日本一の目標を終わらせてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。次節の中大との試合から自分たち3年生の代が日本一を取るまでもう負けないように、後悔をしないように練習をしていきたいと思います」森川――第3Qの優勢な時間帯、RBとして意識したことは何ですか。 「いつも通りのことをやれば絶対勝てると思っていたので、いつも通りのことを、ただただやっただけという感じです」比留間――今試合、明大の良かった部分はどこですか。 「全部良かったです。〝やり切り〟をすごくこだわってやってきたので、それも全てできたかなと思いますし。本当にすごく良かったけれど、もう少し早大が上だったというのが正直な感想です」READ MORE -
最後まで逃げ切り桜美林大にリベンジ果たす/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2021.10.25爽やかな秋晴れの中迎えた秋季リーグ第2戦。今試合から有観客となり、チアリーディングや応援団の声が響くなど、会場は一層の盛り上がりを見せた。相手は昨年度逆転負けを許した桜美林大。明大は積極的にプレーを展開し、第1Qから流れをつかむと、そのまま危なげなく逃げ切り、ダブルスコアで雪辱を果たした。 ◆10・2~11・14 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド)▼10・24 対桜美林大戦 ○明大34{3―0、14―7、7―7、10―0}14桜美林大 グリフィンズが先攻で試合はスタート。期待のルーキー・RB#39廣長晃太郎(商1=箕面自由学園)がランプレーでエンドゾーンへ迫ると、CB#13舟橋彬人(政経4=上海西華国際)がフィールドゴールを蹴り3―0で先制。「絶対決めたいと思った」(舟橋)。第2Qでは試合が大きく動く。TE#80井上七海(総合3=佼成学園)がQBのパスを受け25ydを駆け抜けて見事にTD(タッチダウン)。キックも成功し10―0と大幅にリードした。しかし、ここで桜美林大が巻き返しにかかる。「スピード感が東大とは段違い」(廣長)。パスの成功が続き、あっけなくTDを許してしまう。それでもグリフィンズは巨壁を前に着実に歩みを進める。残り2分41秒、QB#1吉田拓郎(法3=日大鶴ケ丘)が相手DFをかわし、投げたロングパスがRB森川竜偉(政経3=佼成学園)へ通る。そのまま森川がTDを決め、17―7。勢いに乗ったグリフィンズ。華麗なプレーに観客からどよめきが起こった。 後半開始3分、DFの低いタックルで桜美林大の攻撃を抑えると、ファーストダウンからロングパスを成功させ、ゴールラインまであと3ydに迫る。ここで好機を逃さないのがグリフィンズだ。「あのような場面でTDを取らないと後輩に合わせる顔もない」(森川)。DFを振り切り、今試合自身2度目のTD。その後もTE#41大島則也(国際4=佼成学園)がインターセプトでチャンスを引き寄せると、鋭いパスがつながりTDを決める。最後まで試合の主導権を渡さずに34―14で逃げ切った。 3週間後に行われる次戦の相手は早大。明大と同様、早大も桜美林大と東大を破っており熱戦が予想される。「自分たちの目標は日本一」(DB#4村田幹太主将・営4=駒場学園)。早大に勝利すれば関東代表を決める1位決定戦に駒を進め、悲願の甲子園ボウル出場へ王手をかける。桜美林大戦で得た学びを生かし、グリフィンズは突き進む。 [春木花穂] 試合後のコメント廣永――今試合から有観客でしたが、応援はいかがでしたか。 「前はしんみりしているというか、選手だけでという感じだったけれど、やはり応援が来ると力になります。見てくれている人がいるから絶対に中途半端なことはできないですし、声援はやはり力になりましたね」 舟橋――桜美林大の強いと思ったところを教えてください。 「体格は大きいので、当たり負けしてしまうところですね。やはり桜美林は強かったなと思います」 村田――早大戦に向けて意気込みをお願いします。 「自分たちの目標は日本一で、桜美林に勝つことが目標ではないので、油断せずにこの瞬間から次に切り替えて、もちろん勝ちにいって、勢いに乗って日本一になりたいと思います」READ MORE -
東大相手に序盤苦戦も 新戦力の活躍光り開幕戦勝利/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2021.10.03台風一過の青空の下、秋季リーグ戦の幕が開けた。今年のグリフィンズは下級生の台頭著しい若いチーム。東大相手に『初戦圧倒』を掲げて臨んだ第1Qだったが、いきなり二つのTD(タッチダウン)を決められ、0-13と突き放される想定外の立ち上がり。しかし、第1Q8分すぎ、WR#11池田健輔(営3=明大中野)のTDを皮切りに反撃開始。徐々に力の差を見せていき、計五つのTDを決め、最終スコアを35-13とした。序盤こそ苦戦を強いられたが、新戦力の活躍もあり、課題と収穫のある白星スタートとなった。 ◆10・2~11・14 秋季リーグ戦※無観客試合のため、会場は非公開となっております。▼10・2 対東大戦 〇明大35{14―13、0―0、14―0、7―0}13東大 まさかの展開だった。「浮足立っていた」(DB#4村田幹太主将・営4=駒場学園)と立ち上がりは東大の圧倒的なフィジカルの前に大苦戦。東大は堅実なショートパスとディフェンスの隙間を突き抜ける破壊力抜群のランを展開。明大ディフェンス陣は簡単に道を開けてしまう。オフェンス面でもQB#1吉田拓郎(法3=日大鶴ケ丘)がQBサックを食らうなど、ミスが目立った。攻守共にプレーがかみ合わない明大。開始7分にして二つのTDを奪われ0-13とされる。苦しい展開と思われたが「いつも通り練習でやってきたことを出せば、絶対勝てる」(村田)とチームに焦りの色は見られなかった。その言葉通り第1Q残り3分37秒。敵陣20yd付近まで押し込み、得点のチャンスとなる。しかし東大のいいディフェンスの前にプレーが崩れ、あわや攻撃失敗の場面に。それでも吉田拓は一瞬のスキをついて内側に切り込むと、左前方に走り込む池田を捉えロングパス。低い弾道の速球が、ディフェンスを振り切った池田の両手にしっかりと収まった。QBとWRの息が合ったファインプレーで初TD。一気に流れを引き寄せ、反撃の口火を切った。 流れをつかんだグリフィンズは止まらない。オフェンスでは〝ランの明治〟を体現するかのごとくRBが躍動。特筆すべきは、東大の巨壁を幾度となく突破したRB#39廣長晃太郎(商1=箕面自由学園)、RB#43井上太陽(総合1=鎌倉学園)の1年生コンビだ。ビッグゲインを量産し、2人で180yd以上を稼ぐ活躍。廣長は第1Q10分53秒、同点TDも決め「サイドラインに帰ってきた時にみんなに褒めてもらえてうれしかったです」(廣長)と頬を緩ませた。1年生の活躍に上級生が続く。第3Q3分13秒にFB#45中野義大(理工3=巣鴨)、11分25秒にエースRB#6森川竜偉(政経3=佼成学園)が相手ディフェンスを突き放しTD。第4Q2分8秒には吉田拓が自らエンドラインを越え、ダメ押しのTDを決める。グリフィンズの伝統、スピードを駆使した猛攻は東大ディフェンスを粉砕した。ディフェンスも「後半のアジャストは良かった」(村田)。LB#52深尾徹(政経1=啓明学院)が立て続けにタックルを成功させるなど、第2Q以降危なげなく無失点で切り抜けた。 試合経験の少ない若いチームで挑む今期。新戦力の台頭が見られた一方で「パスの精度が低かった」(吉田拓)「アジャストをもっともっと速く」(村田)と攻守それぞれに課題も残った。それでも立ち止まっている暇はない。10月24日、待ち構えるは一昨年度、昨年度と敗北を喫した桜美林大。3週間で課題を改善し、開幕戦勝利の流れに乗ってこれまでの雪辱を晴らすことはできるか。若き鷲獅子の挑戦は始まったばかりだ。 [澤尚希] 試合後のコメント村田主将――試合の振り返りをお願いします。 「全然納得のいく試合ではありませんでした。入りから意識していたのですが全く駄目で、思い通りにいきませんでした。初戦では内容でも結果でも圧倒することを常に意識していたので。ミスが目立ったのは、試合だけでなくウォーミングアップから見直すべきだと思いました」 ――今年のテーマ『初志貫徹』というのはどのような意味ですか。 「日本一という目標はブラさずにやりたくて、この試合も東大に勝つことが目的ではなく、あくまでも通過点です。だから勝利を喜ぶのではなくて、一喜一憂せず、今回の反省点をすぐに見直して修正しないと勝てないので、そのような危機感を持って取り組んでほしいという気持ちです」 吉田――逆転勝利の要因は何ですか。 「粘り強くディフェンスが頑張ってくれたことと、オフェンスは1年生(廣長、井上)が活躍してくれたので、それも刺激になって、自分たちもやらなくてはと一体感が生まれました」 ――オフェンス陣で良かった点はどこですか。 OLが頑張ってランプレーを出してくれたことです。それによって相手もランを警戒しなくてはいけなくなって、うまくいったかなと思います。OLのおかげです」 廣長――第1Q、TDを決めた場面の振り返りをお願いします。 「2人のディフェンスとの1対1に勝って、抜けた時はいったなと思ったのですが、緊張していたのか足がもつれてしまって、きれいなTDにはなりませんでした」 井上――桜美林大戦に向けた意気込みを聞かせてください。 「昨年度明大として負けているので、勝ちにこだわりたいです。点差ではなくて、試合が終わった時に1点でも勝っていればよいと思います」READ MORE -
後半の追い上げも一歩及ばず 法大に敗戦で4年生引退/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2020.11.304年生にとって引退試合となる秋季リーグ最終戦。対戦相手は2年連続勝ち越している法大。双方気合十分で挑むが、前半はリベンジに燃える法大に流れをつかまれて苦しい展開が続く。しかし第3Qに#18池田拓弥(総合2=日大二高)がTD(タッチダウン)をとると流れは一気に明大側に。続く第4Qで13得点を挙げるも、法大に3年連続勝利することは叶わなかった。 ◆10・11~11・29 秋季リーグ戦※無観客試合のため、会場は非公開となっております。▼11・29 対法大戦 明大23{0―7、3―17、7―7、13―0}31法大〇 「苦しい試合になってしまった」(RB#29山田大葵主将・法4=関西大倉)。前半は始終法大のペースだった。タックルが決まらず、相手のオフェンスを防ぐことができない。対するオフェンスも度重なるミスでインターセプトを許し、前半終了時点で3-24と大きく水をあけられてしまう。 しかし「点差が開いても4年生のためにという思いがあった」(DB#2野村馨・政経2=佼成学園)。学生最後の試合となる4年生を思う気持ちがチーム一丸となり、最後まで諦めない姿勢が実を結んだ。第3Q終盤に池田がこの試合初のTDを決めると、第4QではQB#1吉田拓郎(法2=日大鶴ケ丘)から183センチの長身を生かしたWR#7川原田拓実(商4=明大中野八王子)がTDパスを獲得。続けて野村もパントリターンTDを決め、法大に1点の追加も許さない攻撃を見せた。明大の流れに乗ったまま試合は終了したが、結果は惜敗。有終の美を飾ることはできなかった。 前途多難のシーズンだった。他大と違ってグリフィンズは学生主体の形態をとっている。「学生主体だからこそ焦りやすい」(川原田)と前半の立ち上がりからピンチ時の切り替えまで、指導陣抜きに行うことは決してたやすいことではなかった。だからこそ、この環境から得るものも多かった。「物事に対していろんな角度から考えるという癖がついた」(山田)。また、第4QでのパントリターンTDは「2週間前くらいにあのプレー自体ができた」(野村)。直前にできたプレーをすぐさま試合で取り入れられるのは、学生主体のチームの利点だろう。 若い柔軟な思考力を武器とし、日本一を目指す。そんなチームから今後も目を離せない。 [向井瑠風] 試合後のコメント山田主将――試合を振り返っていかがですか「春シーズンがなかった分、自分たちのプレーが思うようにできなかったのがありました。その時間のない中で相手のチームはしっかり完成度があったのでそこに対して僕らの力不足っていう感じですね」 ――前半フィールドゴールだけだったのが後半には追い上げた展開、なにかきっかけなどはありましたか。「きっかけは特になかったと思うんですけど、やっぱりみんなの最後まで諦めない気持ちが出てきたんじゃないかと思います」 QB#4西本晟(商4=箕面自由学園)――試合を振り返っていかがですか。「最後の試合なので、しっかりこの1年間の成果を出し切ろうって思ってやってきました。しっかり法大に3年連続で勝ち切って終わろうって思ってたんですけど、うまくいかなかったですね」 ――後輩に改めて伝えたいことはありますか。「何も考えずに4年間過ごすのはもったいなくて。他の大学と違って学生主体っていうのが明大です。より濃いものができると思っています。明治大学グリフィンズに入ってる以上は主体的に動いて行動することが大事なんです。時間って本当にあっという間です。やろうとしたら気持ちは絶対行動に現れると思います。そしたら絶対やってよかったなって思えるから。本気で頑張ってほしいと思います」 野村――リーグ戦を振り返っていかがですか。「結果4位という形になっちゃってそれでもみんな最後までやり切れたのはよかったかなと思います。でもやっぱり日本一って目標を掲げてやってたのでもちろん悔しいし、来年は自分も3年になるのでその悔しさをバネにやってこうと思います」READ MORE -
宿敵早大に秋シーズン9年ぶり勝利 ブロック2位代表で最終戦へ/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2020.11.16ブロック1勝1敗で臨む明大の相手は、3年連続甲子園ボウル出場を狙う早大。第1QにRB#29山田大葵主将(法4=関西大倉)のTD(タッチダウン)で先制すると、その後はクロスゲームに。21-21で迎えた第4Q、WR#7川原田拓実(商4=明大中野八王子)が勝ち越しのTD。そのまま逃げ切った明大が接戦をモノにした。 ◆10・11~11・29 秋季リーグ戦※無観客試合のため、会場は非公開となっております。▼11・15 対早大戦 ○明大28{7―0、7―14、7―7、7―0}21早大 幸先の良いスタートだった。「安心した」(山田主将)と第1Qに早々と山田のランで先制点を獲得。続く第2Qでは、FB#43伊勢隆太(法4=国際基督教)が空いたスペースに走り込み、TDを決めて14-0。4年生がプレー面においてもチームを引っ張った。しかし「厳しい試合になることは分かっていた」(山田)。その言葉通り、確実にパスをつなぎゲインを重ねる早大。じわじわと陣地を詰められていき、前半終了間際には同点を許し昨年度関東王者の意地を見せつけられる。 14-14で迎えた後半、「全員の思いを乗せてプレーする」(山田)と主将のこの試合2本目となるTDでリードを奪う。そこで簡単には引き下がらないのが早大。第3Q終盤に明大のキッキングミスを突かれ、再び同点とされて21-21。そんな一進一退の攻防にピリオドを打ったのも最上級生だった。「接戦の勝負所で決めてくれた」(QB#4西本晟・商4=箕面自由学園)と川原田が勝ち越しのTDを決め、勝負あり。早大を破った明大はこれでブロック2位となり、2週間後の順列決定戦に挑む。 秋のリーグ戦において、4年生の代はこれまで一度も早大に勝てておらず、苦汁をなめさせられていた。対する早大はこの試合に勝たなければ、ブロックを1位で通過できないという追い込まれた状況。どちらも負けられない中、迎えたマッチアップ。両者一歩も譲らない試合展開。日の沈んだフィールド上で、最後に笑ったのは明大だった。リーグ・早大戦で白星を挙げたのは2011年の9年以来のこと。試合前の時点で既に、明大のブロック1位の可能性は閉ざされ、甲子園ボウル出場の夢はついえていたが、目の前の早大相手にチーム一丸で戦った。「素直に嬉しい」(山田)。明大は全TDを4年生が獲得し、最終学年で宿敵をようやく仕留めた。次なる相手は法大。4年生にとっては引退試合となるが「集大成として頑張る」(西本)と強豪相手に全てを出し切る覚悟だ。 [佐藤慶世] 試合後のコメント山田主将――主将としてプレーでも素晴らしい活躍でしたがいかがですか。「自分が主将をやっている時の考え方なのですが、自分が雰囲気を上げようというのではなくて、主将という役割があったとしてもやっぱり自分もグリフィンズの一員だと思っているので、全員の思いを乗せてプレーすることは役職の有無にかかわらず、試合に出る人の役目だと思うので、その気持ちで取り組んでいます」 ――この試合良かった点はありますか。「一つの試合を通して、みんなが諦めずに最後まで勝ちたいという気持ちが途絶えなかったというところは良かったです」 川原田――試合を振り返っていかがですか。「オフェンスがめちゃくちゃ良かったです。この前の桜美林戦は焦ってしまっていて、今回はテンポを意識して練習をしていたことがつながったのかなと思います」 西本――試合を振り返っていかがですか。「前回の試合で桜美林大に負けてしまった敗因はオフェンスにしかなかったので、というか僕自身が結構焦っている部分があって。それがオフェンス全体に伝わってしまって。そういう雰囲気にさせてしまったことが反省でした。今日は絶対追い上げる展開になると思っていたので、そういう展開でも自分がまずは焦らずにしっかりとプレーをすることを心掛けました。その結果うまいこといったので、本当に良かったです。安心しました」 ――オフェンス陣の活躍についていかがですか。「同期が『早大戦は僕(西本)をサポートして頑張るから』と言ってくれていたので、その気持ちがプレーに出たのだと思います。RBだけではなくて、TEとかOLとかすごく頑張ってくれた。QBサックもなかったのはOLが頑張っている証拠ですし、ランも頻繁に出ていました」READ MORE
特集記事 SPECIAL
部の紹介 INTRODUCTION
明大アメリカンフットボール部〝グリフィンズ〟は日本におけるフットボールのルーツ校の一つで、創部は昭和9年、体育会加盟は昭和11年。戦前に5度の日本一、1985年の甲子園ボウルでは関西学大との歴史に残る死闘を演じるなど、学生アメフト界の歴史を彩ってきた。その一方で、伝統校でありながらも大学に入学してからアメフトを始めた部員も多く、経験者を多く擁する他大にも不屈の精神で立ち向かう姿は勇敢だ。拠点は八幡山グラウンド。〝自主性〟が重んじられる中、学生主体の活動で日本一を目指す。