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東大に快勝 秋季リーグを3位で終える/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2022.11.244年生の引退試合となる秋季リーグ最終戦の相手は国立大学の雄・東大ウォリアーズ。試合開始早々に先制TD(タッチダウン)を奪われるも、QB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)のTDなどで逆転に成功した。その後も終始グリフィンズペースで試合を進め最終スコア31―7で快勝し、秋季リーグを3位で終えた。 ◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼11・23 対東大戦 (横浜スタジアム)〇明大31{7―7、0―0、10―0、14―0}7東大 本降りの雨の中で行われた秋季リーグ最終戦。先制点を奪ったのは東大だった。第1Q4分、一瞬のスキを突かれ47ydのロングランを許し先制TDを奪われる。その直後のグリフィンズの攻撃。エースRB#6森川竜偉(政経4=佼成学園)、#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)のランを中心に敵陣へ攻め込むと、第1Q8分には「自分から注意がそれていると思った」(吉田)と、吉田はスクランブルを選択し23ヤードを走り抜けTD。すぐさま同点とした。 第2Qをスコアレスで終え、迎えた第3Q。リードを奪いたいグリフィンズは前半と同様にラン中心の攻めを展開する。粘り強く敵陣へ攻め込むと、4分には吉田が50ydのスクランブルを決めそのままTD。後半開始早々に追加点を獲得した。その後もグリフィンズペースで試合が進む。10分にはK#3丸田陽太郎(国際4=Albany Academy)が36ヤードのFG(フィールドゴール)を決め17-10で第3Qを終えた。第4Qに入ってもグリフィンズの勢いは止まらない。8分には森川が素早い動きで東大ディフェンス陣をかわすと「気持ちで押し込んだ」(森川)。そのまま15ヤードを走り切りTD。試合終了間際の11分には、吉田が6ydを押し込みこの日3本目となるTDを決めた。ディフェンス陣も先制TDこそ許したものの、その後は終始安定した守りを見せ追加点を許さなかった。最終スコアを31―7とし、最終戦を勝利で締めくくった。昨年度から順位を1つ上げ、4勝3敗の3位で秋季リーグの幕を閉じた。 今試合が4年生にとっての引退試合となった。OL#78大枝弘平主将(政経4=関西大倉)は「感謝しかない。付いてきてくれてありがとう」とチームメイトに対し感謝の気持ちを述べた。日本一の夢は後輩たちへ。「自分たちができなかったことをやってほしい。日本一になってくれ」(大枝)。4年生の思いを背負い、新チームは悲願の甲子園ボウルへ向け再び歩を進める。 [菅波陸哉] 試合後のコメント大枝主将――今シーズンを振り返っていかがですか。 「たくさん悩みました。それでもシーズンに入るにつれ4年生を中心にチームをまとめていけたのは良かったと思います」 ――4年間の大学アメフトで得たものは何ですか。 「1番は仲間です。つらい時もどんな時もずっと一緒にいたので、仲間意識というものは本当に学べたと思います」 吉田――今シーズンを振り返っていかがですか。 「後悔は数えたらたくさんありますが最終戦を勝って笑顔で終われたので、後悔はありますが、ないです」 ――後輩たちに伝えたいことはありますか。 「自分の立ち位置をしっかり見て、常に向上心を持って取り組んでほしいです。勝ちにこだわってやってほしいと思います」 森川――3位という結果をどう思いますか。 「1位になれなければ2位も3位も変わらないので、悔しい気持ちもあります」 ――後輩たちに伝えたいことはありますか。 「4年間を悔いのないようにやってもらいたいです」 DB#2野村馨(政経4=佼成学園)――4年間を振り返っていかがですか。 「後悔は残りますが、充実した4年間を送れたと思います」 ――後輩たちに伝えたいことはありますか。 「一日一日を無駄にすることなく諦めないで最後までやり切れば目標は叶うと信じて、来年度こそは甲子園へ行ってほしいです」READ MORE -
最終盤の猛攻実らず、早大に惜敗/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2022.11.142次リーグ2戦目の相手は早大。明大はキックオフ直後にTD(タッチダウン)を奪われるも、WR#10羽深素(商4=攻玉社)のTDなどで同点に。しかし第3Qで2度のTDにより追加点を入れられる。第4Qでは明大が試合の主導権を握ったものの、タイムアップ直前にインターセプトを許してしまい17―24で敗北。昨年度のリベンジを果たすことはできなかった。 ◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼11・13 対早大戦(横浜スタジアム) 明大17{3―7、7―3、0―14、7―0}24早大〇 宿敵・早大に一歩及ばなかった。Aブロックを全勝し、首位通過してきた早大。この試合も勢いそのまま、試合開始15秒でキックオフリターンTDによる先制点を獲得。明大は開始早々、相手にリードされる苦しい展開に。しかし、DB#2野村馨(政経4=佼成学園)が自陣エンドゾーン内でインターセプトを決めるなど、ディフェンス陣も対抗する。その踏ん張りに応えるため、オフェンスもランとパスを組み合わせゲインを重ねる。そして第1Q残り1分。K#87近藤倫(農2=桐光学園)が30ydのFGを決め、3点を返したグリフィンズ。第2Qには早大がFGで追加点を入れ、一時3―10と点差を広げられてしまう。それでもここでは終われないと反撃を見せる。QB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)が鋭いパスをつなぎ、エンドゾーンへ距離を詰めていく。すると前半残り15秒、羽深へ20yd弱のロングパスが通り、TD成功。「デコウト(WR#8大貴・法4=Nelson College)のためにも取れて良かった」(羽深)。ケガで出られなかった同級生の代わりに本来とは異なるポジションで出場。最上級生がチームに貢献し、10―10と同点に追いついた。 迎えた後半戦。序盤に2度のTDを許し、14点を奪われる。10―24と大きく点差が開いた中で、第4Qへ。しかしここからグリフィンズが意地を見せる。野村が今試合2度目となるインターセプトを決めると、流れは明大に。吉田から羽深へ27ydのパスが成功し、勢いそのままにゴール前4yd地点まで攻め込んだ。そして第4Q2分、RB#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)がランでTDを奪う。「前半は早大のトップDBに手こずったが、後半から徐々に慣れてランプレーにつながった」(廣長)。7点を返し、このまま同点へ追いつこうと果敢に攻める。フォースダウンでのギャンブルが成功するなど明大の猛攻は続く。早大のトリックプレーにも柔軟に対応し、流れは完全にグリフィンズのものに。試合終了が迫る中、観客の大きな声援を受けながらゴールライン前まで持ち込んだ。試合時間残り4秒。明大のTDが決まったパスが放たれたように思われた。しかし、吉田の放ったボールをキャッチしたのは早大だった。同点へ追いつくTDまであと一歩というところで、痛恨のインターセプト。「去年も全く同じ状況で、ゴール手前まで攻め込んだ時に、去年の光景が頭をよぎっていた。時間がなくなってきて、早く取らなきゃという焦りで投げてしまった」(吉田)。昨年度もタイムアップ直前にインターセプトに阻まれ敗北した早大戦。1年越しのリベンジを果たすことはできず、17―24で敗れた。 次戦はいよいよリーグ最終戦。「最後、東大相手に1年間自分たちがやってきたことをプレーで体現したい」(野村)。今試合の悔しい思いを胸に、4年生最後の試合で勝利を目指す。 [坂内咲月] 試合後のコメント吉田――試合を振り返っていかがですか。 「早大、法大はずっと意識しながら1年間やってきたので、以前法大に負けた時に早大戦は自分たちが日本一を取れない状況の中でも、懸けようとやってきたので去年と同じ結果に終わってしまい、この1年間の成長が早大を越えられなかったのかと感じています」 ――オフェンスを振り返っていかがですか。 「ドライブすることはできていて、ランもパスも決まっていたのですが、勝負どころやディフェンスがボールを持って来てくれたときのプレーが足りなかったと思います。自分たちでチャンスをつかめるポイントでつかみ切ることができませんでした」 野村――今試合のゲームプランを教えてください。 「早大ディフェンスも強いと聞いていたので、ディフェンスがちゃんと止めて、オフェンスが時間を使いながらなるべくロースコアにできたらと考えていました」 ――インターセプトの感想を教えてください。 「秋シーズンはなかなかふがいない結果で、足を引っ張った部分があったので、個人的にインターセプトを狙っていたところもあったので良かったです」 羽深――WRとしていかがでしたか。 「今回はケガ人が多く、自分もやったことのないポジションでみんなが挑戦しないといけない中で、交代して全員で戦うことができました」 廣長――早大ディフェンスの強みは何でしょうか。 「明大はラン主体の中でも、ふとしたときのパスでもうまくついていたり、プレー判断が早い点だと思います」 ――最後攻め切ることができなかった点についていかがですか。 「練習の段階でそこまで詰め切るかという点も、秋季リーグの終盤で早大は僕たち以上に練習の意識の差があったと思うので、その部分で僕たち自身は甘いところがあったと思います」READ MORE -
中大に快勝 RBの活躍光る/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2022.10.312次リーグ初戦の相手は中大。前半をリードされ折り返すも、後半はオフェンス陣が奮起し逆転に成功した。ディフェンス陣も要所を締め33―10で快勝を果たした。◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼10・30 対中大戦(アミノバイタルフィールド)〇明大33{7―3、0―7、10―0、16―0}10中大 Bブロックを2位で通過し、迎えた2次リーグ初戦の相手はAブロック2位の中大。第1Q3分、中大に自陣20yd地点まで攻め込まれる。何とかTDは免れたグリフィンズであったが、FGを選択され試合開始早々に先制点を許した。その後は互いに攻めきれない時間帯が続いていたが第1Q終了間際、明大オフェンス陣が均衡を破る。第1Q残り2分30秒、QB#18穴田悠真(経営4=啓明学院)からのパスを中心に敵陣60ydまで攻め込む。「ランプレーを多用しようと思っていた」(穴田)と、最後はRB#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)が中大ディフェンス陣の間をすり抜け約40ydのTDラン。7―3とリードし第1Qを終えた。第2Qは序盤から守備の時間帯が長く続いた。開始4分には、自陣7yd地点まで攻め込まれ逆転のピンチを迎える。しかし、中大QBが放ったTDパスをDB#20大澤舜(情コミ3=都立三田)がインターセプト。寸前のところで失点の危機を逃れた。刻々と残り時間が減り第2Qをスコアレスで終えるかに思われた。しかし、第2Q残り1分、中大オフェンス陣に自陣10ydまで攻め上がられると、最後はランで押し込まれTDを許し、前半を7―10で折り返した。 中大リードのまま迎えた後半。前半とは打って変わり終始グリフィンズが攻め続ける時間帯が続いた。第3Q開始4分、ゴールラインまで47ydを残しグリフィンズはFGを選択。「いける自信はあった」と、47ydの距離をK#87近藤倫(農2=桐光学園)が決め同点とした。得点直後のディフェンスでも好プレーを見せる。中大QBが放ったボールをLB#52深尾徹(政経2=啓明学院)が見事なインターセプト。中大に流れを渡さなかった。深尾の好プレーで勢い付いた明大はその直後のオフェンスで、RB#6森川竜偉(政経4=佼成学園)、廣長の両RBのランを中心に攻め上がる。第3Q残り4分、55ydを残しフォースダウンを迎えた。定石としてはパントを選択するのが一般的であるがグリフィンズは意表を突き「夏から練習していた」(森川)と、ギャンブルを選択。パントフェイクから森川が約45ydの距離を駆け抜け勝ち越しのTDを奪い取った。リードを手にし、勢いに乗ったグリフィンズは第4Qに入っても攻撃の手を緩めない。冒頭に近藤のFGで追加点を奪うと、7分には森川が約50ydのロングランを決めこの日2本目となるTD。試合終了間際にはまたしても近藤がFGを続けざまに2本決め勝利を決定づける。ディフェンス陣もQBサックやインターセプトを量産し、要所を締めた。序盤はリードを奪われる展開となったが最終スコアを33―10とし、中大に快勝を収めることとなった。 2次リーグ2戦目の相手は昨年度の秋季リーグで敗北を喫している早大。Aブロックを無敗で勝ち抜き1位通過してきた強敵だ。「すでに2敗しているのでもう負けられない。必ず勝つ」(穴田)。中大戦での学びを生かし、早大にリベンジを果たす。 [菅波陸哉] 試合後のコメント穴田――試合を振り返っていかがでしたか。 「この試合はゲームマネジメントすることを心掛けていました。FGが多かったので次はもう少しTDにつなげられればと思います」 ――ランがうまく機能していたように見えましたがいかがですか。 「やはりグリフィンズのエースは森川、廣長なのでその強みをしっかり生かせたのは良かったと思います」 森川――試合を振り返っていかがですか。 「個人的には2TDできて良かったのですが、取り切れない部分もいくつかあったのでそこは次戦までに修正していきたいと思います」 大澤――ディフェンス陣でインターセプトが多くみられましたがいかがですか。 「ボールをたくさん取れたのは良かったのですが、TDまでつなげられなかったのはまだまだだと思うので、慢心せずにやっていきたいです」 ――次戦への意気込みをお願いします。 「去年負けている相手でもあるので、しっかり対策してできるだけの準備をして挑みたいです」 近藤――4本のFGを全て決めましたがいかがですか。 「普段から練習している距離ではあったので焦らずいつも通り蹴ることができました」 ――次戦へ向けての意気込みをお願いします。 「次戦は大学生が入場無料ということもあって多くの人に見に来てもらえると思うので今日以上に試合を盛り上げて、ビックプレーを見せたいです」READ MORE -
あと一歩攻めきれず 法大に敗北/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2022.10.22秋季リーグ4戦目の相手は昨年の関東王者である法大。序盤から3度のTDを奪われ大きくリードされてしまう。法大の盤石の守りを前にあと1歩攻め切れない展開が続く。第4Qに明大もTDに成功し点差を詰めるも7-27で敗れ、ブロック2位通過という結果になった。 ◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼10・16 対法大戦(アミノバイタルフィールド)明大7{0―14、0―7、0―0、7―6}27法大〇 試合開始早々に実力を見せつけられた。法大はパスを繋いで約30ydの距離を独走し、TD。試合開始から約3分という速さで先制点を奪われた。追いつきたいグリフィンズはQB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)からRB#6森川竜偉(政経4=佼成学園)へのパスでゴール前4yd地点まで攻め込む。その後徐々に距離を詰め、残り1ydのところまで進むと、ギャンブルを選択。「法大のオフェンスは強いので(FGを選択しても)3点では勝てないと思った」(吉田)。しかしあと一歩攻めきれず、得点を獲得することはできなかった。対する法大は明大ディフェンス陣を振り切り、2度のTDを追加。0-21と前半から大きくリードされてしまう。「戦術面では五分五分だったが、力量の面で負けてしまった」(DL#9仲間礁太・文4=足立学園)。相手オフェンスの力強いプレーに圧倒されてしまい、試合の主導権を握られる展開に。第2Q後半、明大のディフェンスは吉田からWR#10羽深素(商4・攻玉社)へのロングパスでエンドゾーンまで4ydとまたもTDへのチャンスを迎える。しかし、パス不成功が重なり好機を生かすことはできなかった。 迎えた後半戦、再びグリフィンズにチャンスがやってきた。森川が50yd弱の距離を独走しリターン。法大の反則によりゴール前5ydと一気にTDへ近づくと、吉田からWR#8デコウト大貴(法4=Nelson College)へのパスで得点。デコウトの2試合連続TDで7点を返した。しかし、リードする法大も反撃の姿勢を見せる。グリフィンズのTD直後すぐさまランで攻め込まれた。「打倒法大としてランでエースRBの星野を止めるためランに特化した戦術でやってきた」(仲間)。練習を積んできたが、やはり関東王者の壁は高く成果を発揮することはできなかった。試合時間残り5分で4度目のTDを奪われると得点は7-27に。明大は最後まで諦めない姿勢を見せるもダメ押しのインターセプトを許してしまう。「3本差がついていたので早く取らないとと思い、焦って投げてしまった」(吉田)。複数の好機をモノにできず、20点差と大きく差をつけられ悔しさの残る敗戦となった。 今試合を終え明大はBブロック2位通過が決定した。2次リーグ最初の相手は中大。昨年度は接戦では敗北した相手にリベンジを果たす。「自分たちの目標はまだ日本一。諦めずにこれからもやっていきたい」(森川)。まだグリフィンズの挑戦は終わらない。 [坂内咲月] 試合後のコメント吉田――オフェンス内での試合前のプランはどのようなものでしたか。 「7点差をキープしながら最後に逆転に繋げられるようにプランを立てていました」 ――今試合の敗因はどこにございますか。 「オフェンスが4th do1ydを取り切れなかったところです」 森川――法大戦に向けてどのような練習をしてきましたか。 「今試合で勝ったら日本一を狙えますが負けたら終わりという気持ちで毎日やってきました。今まで春シーズンを通してやってきたことを全てぶつけることと、新しいプレーを何個か用意していたのでその練習をしていました」 ――今試合での反省点を教えてください。 「最初のゴールライン手前まで攻め込んだときに1yd、2ydを最後まで取り切れなかったところが練習でも意識していましたが難しかったです」。 仲間――どういった気持ちで試合に挑みましたか。 「僕は復帰戦でずっとケガをしていたのですが相手は昨年度の関東王者だったので今までやってきたことを全て出し切るという気持ちで挑みました」 ――中大戦への意気込みをお願いします。 「今日の反省で出たことをあと2週間のうちに改善して頑張りたいと思います」READ MORE -
接戦制す 粘る立大を振り切り2連勝/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2022.10.091勝1敗で迎えた秋季リーグ第3戦の相手は立大。序盤から攻めあぐねる時間帯が続いたが試合終了間際、QB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)がWR#8デコウト大貴(法4=Nelson College)へのTDパスを決め14―7で辛くも勝利。日本一に向け、次戦へと望みをつなげる結果となった。 ◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼10・8 対立大戦(アミノバイタルフィールド)〇明大14{0―0、7―0、0―7、7―0}7立大 第1Qを両チーム無得点で終え、迎えた第2Q。先制点を奪いたいグリフィンズは、得意のランを交えながらもWR#10羽深素(商4=攻玉社)、WR#13 片山郁哉(営4=東明館)へのパスを中心に攻め上がる。第2Q開始8分、エンドゾーンまで残り6ydとすると、QB吉田が放ったボールをWR#0山口翔(国際3=箕面自由学園)が相手ディフェンス陣の裏へ抜け出し、TDキャッチ。待望の先制点を獲得した。第2Q終了間際には、DL#93今熊力丸(政経3=佼成学園)、DL#33櫛谷彰吾(文3=鎌倉学園)が立て続けにQBサックを決める。安定した守備を見せ、7―0とリードを保ったまま前半を終えた。 ハーフタイムを挟み、迎えた後半第3Q。第2Qの勢いそのままに追加点を奪いたいグリフィンズであったが、前半までとは打って変わり立大オフェンス陣の前に防戦一方の展開となった。RBを中心とした立大のオフェンスにジリジリと押し込まれると「ボールへ意識が向きすぎてしまいタックルの精度が落ちてしまった」(今熊)。相手の勢いを止められずTDを奪われ同点とされた。何とか追加点を奪いたいグリフィンズであったが、立大ディフェンス陣を前に得意のランをことごとく封じ込められてしまう。「(グリフィンズは)ランが強いチームなので、それが出なかったときに、QBとレシーバーに信頼が置かれていないのが改めて分かった」(デコウト)。第4Qに入っても両チーム得点が生まれず試合は硬直状態となり、同点のまま試合が終わるかに思われた。しかし第4Q残り2分、ついに試合が動く。相手陣地内でDL#94守屋圭(政経2=佼成学園)がQBサックを決めると、流れは一気にグリフィンズへ。勢いづいたグリフィンズは第4Q残り1分、パス中心の攻めで敵陣へ切り込むと最後はQB吉田がWRデコウトへ約30ydのTDパス。「こだわってきた球際で競り合って取れたのは、個人としてもチームとしても成長したと思う」(デコウト)と、頼れる4年生コンビが勝利を決定づけた。試合終了間際には、DLの櫛谷と守屋が両者この日2本目となるQBサックを決め立大の反撃を封じた。中盤追いつかれるも、終盤で振り切り14―7で立大との接戦を制した。 次戦の相手は法大。昨年度は関東を制覇し甲子園ボウルにも出場している強豪だ。今年度もここまで3戦全勝と実力は健在。日本一へ向け、もう一戦も落とすことのできないグリフィンズ。「夏秋を通して法大戦への準備を進めてきた。残り1週間、しっかり準備して必ず勝ち切る」(守屋)。リーグ最大のヤマ場である法大戦を制し、甲子園ボウルへと望みをつなげる。 [菅波陸哉] 試合後のコメントデコウト――試合を振り返っていかがですか。 「想定していたような試合展開に持って行けず焦る時間帯もありましたが、負けたら終わりのシーズンで勝ち切れたのは良かったと思います」 吉田拓――法大戦への意気込みをお願いします。 「相手に合わせるのではなく自分たちが今までやってきたプレーを出し切れるように、最後は気持ちの勝負だと思います」 今熊――試合を振り返って 「ディフェンスがよく粘ったと思います。勝負所でしっかりチャンスをつかめたことが勝ちにつながりました」 守屋――法大戦への意気込みをお願いします。 「残された期間で少しでも成長して、もっと強いグリフィンズで当たれれば勝てると思うので、全員がうまくなるという意識をもって準備していきたいです」READ MORE -
慶大に38―6で秋季リーグ戦初勝利/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2022.09.25秋季リーグ戦2戦目の相手は慶大。第1QにTD(タッチダウン)で先制点を奪うとそのまま勢いに乗り合計5回のTDに成功。ディフェンス陣もタックルや2度のインターセプトで相手にプレッシャーを与え、38―6で秋季リーグ初勝利を収めた。 ◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼9・3 対慶大戦(アミノバイタルフィールド)〇明大38{7―0、17―0、7―0、7―6}6慶大 「明大は流れに乗れればいいが、流れをつくるのに時間がかかってしまった」(桑村登・政経1=佼成学園)。立ち上がりはファーストダウンを更新できずパントに追い込まれた。それでも「タイミングが合わなかったが、次のプレーに集中しようと切り替えた」(吉田拓郎・法4=日大鶴ヶ丘)。第1Q残り3分36秒、吉田拓から桑村へ35ydのロングパスが通りTD。期待のルーキーが大学入学後初のTDで先制点を奪った。第2Qではディフェンス陣が活躍を見せる。LB#52深尾徹(政経2=啓明学院)のタックル、パスカットが光った。またLB#4栗原勇太(政経4=成城)が相手のキャッチし損ねたボールを見事に奪いインターセプトに成功した。 24-0とリードして迎えた後半戦。RB#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)のランプレーで進むと吉田拓からWR#10羽深素(商4=攻玉社)へのパスで4度目のTDに成功。第4QにもTDを奪い38―0と点差を広げていく。しかし、試合終盤にはパスを立て続けに通されジリジリと後退。残り1分3秒で6点を返された。「点差がついてスタメンからメンバーが変わった。日本一に向けて2本目の層が課題だったので、最後まで止めきれなかったのは日本一に向けての課題がまだ続くなと思った」(栗原)。惜しくも無失点に抑えることはできなかった。 「日大戦の敗北から弱点を改善しようと練習してきて、自信につながるプレーができた」(吉田拓)。秋季リーグ初の白星を飾り、士気も高まる。次戦の相手は立大。「春に点差をつけて勝っている」(吉田拓)。この勢いのまま勝利をつかみたい。 [坂内咲月] 試合後のコメント吉田拓――今後の課題を教えてください。 「パスプレーはイージーなミスが多かったのでどうやってミスをなくしていくのか話し合いながらやっていきたいです」 栗原――慶大戦に向けて対策してきたことはありますか。 「他のチームと違ってオフェンスラインの間が広いのでそこを重点的に対策しました」 ――第3Qのインターセプトについていかがですか。 「慶大はパスチームで積極的にインターセプトを狙っていこうと話していたので良かったです」 深尾――今試合で意識していたことはありますか。 「LBはディフェンスの中心なのでDL、DBやLB同士のコミュニケーションは意識して取っていました」 桑村――自身のTDを振り返っていかがですか。 「落ち着いて取れたという印象です。今後も試合が続くのでTDを取って来年再来年に続くようなプレーができたらと思います」 ――次戦に向けて意気込みをお願いします。 「立大戦も早くから出られると思うので、いろいろな人に覚えてもらえるようにプレーできたらいいなと思いますし、自分自身も満足できるようにプレーできたらいいなと思います」READ MORE -
残り1分での逆転負け リーグ開幕戦を白星で飾れず/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2022.09.0427年ぶりの東京ドーム開催となった秋季リーグ戦初戦。対するは春季オープン戦でも顔を合わせている日大。春は20―6と勝利した相手であったが、試合終了間際に痛恨のTD(タッチダウン)を許し、逆転負けを喫する結果となった。 ◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼9・3 対日大戦(東京ドーム) 明大20{10―0、0―7、3―0、7―14}21日大〇 甲子園ボウル出場、そして悲願の日本一へ向けた秋季リーグ戦の初戦は、実に27年ぶりの東京ドーム開催となった。勝って勢いをつけたいこの日の相手は、春季オープン戦でも対戦し勝利を収めている日大。試合開始直後、主導権を握ったのはグリフィンズだった。第1Q6分、QB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)がWR#0山口翔(国際3=箕面自由学園)への約30ydのロングパスを決め敵陣10ydまで攻め込むと「OLが道を開けてくれた」(RB#39廣長晃太郎・商2=箕面自由学園)。最後は2年生RB廣長が残り1ydを押し込み貴重な先制点をもぎ取った。開始9分には「パスラッシュに自信があったので、勝負どころでは自分がいこうと思っていた」(DL#94守屋圭・政経2=佼成学園)と、DL守屋、DL#33櫛谷彰吾(文3=鎌倉学園)が連続でQBサックを決めるなど、グリフィンズDF陣も奮起。流れを日大に渡さなかった。その後、FG(フィールドゴール)も決め、第1Qを10―0で終える。第2Qでは一進一退の攻防が繰り広げられた。しかし、精度の高いパスと外のランを組み合わせ攻め上がる日大にジリジリと押し込まれる。そして開始10分にはTDを奪い返され前半を10―7で折り返す。3点差にまで追い上げられたグリフィンズであったが「事前に対策を練っていたので焦りはなかった。後半も同じ攻め方でいこうと話していた」(吉田)と、選手たちの表情に焦りは見られなかった。 迎えた勝負の後半戦。グリフィンズはRB#6森川竜偉(政経4=佼成学園)、RB廣長のランを中心に攻め上がる。第3Q7分にはFG、第4Q開始直後にはRB廣長がこの日2本目となるTDを決め、20―7と点差を13点に広げた。春と同様、このままグリフィンズが試合を制するかに思われた。しかしそう簡単に勝たせてもらえるほど日大は甘くなかった。後半に入りパス中心の攻めを展開し始めた日大フェニックス。「勝負どころで止めきれなかった」(守屋)と、第4Q5分には約35ydのロングパスを決められ、そのままTD。20―14と1TDで逆転という状況にまで追い上げられた。日大の猛攻を何とか跳ね返していたグリフィンズDF陣ではあったが、第4Q残り2分、日大にビッグプレーが生まれた。日大はこの日両チーム合わせて初となるフォースダウンギャンブルを選択。時間的にも失敗すればグリフィンズの勝ちがほぼ確実となる中で、約25ydのロングパスを決め、ゴールライン1ydまで自陣を進めた。試合終了まで残り1分、勝敗の行方は1ydを巡る攻防となった。ファーストダウン、セカンドダウンを何とかしのいだグリフィンズであったが、奮闘もむなしく最後は押し込まれ痛恨のTD。「TDを奪われれば逆転されるという点差の中で、もう1本を取り切れなかった。詰めの甘さが出た」(岩崎恭之監督)。試合時間残り1分で逆転を許し、一時は13点あったリードを守り切ることができず、痛い敗戦となった。 全7試合からなる今期の秋季リーグ戦。いきなりの黒星スタートとなったグリフィンズだが甲子園ボウルへの道が完全に閉ざされたわけではない。「日本一の可能性はまだ残っている。残りの試合を全て勝つ」(森川)。もう負けが許されないという状況の中、迎える次戦の相手は慶大。「偶然の負けなどない。次戦までに今回の敗因をしっかり突き詰め、受け入れ、改善して必ず勝つ」(OL#78大枝弘平主将・政経4=関西大倉)。甲子園への旅路はまだ始まったばかりだ。 [菅波陸哉] 試合後のコメント岩崎監督――今後の試合に向けて意気込みをお願いします。 「日本一のチャンスがゼロになったわけではないので、気を引き締めて、まずは次の慶大戦に向けて切り替えてやっていこうと思います」 大枝――試合を振り返っていかがですか。 「オフェンス陣が攻めあぐねている中でディフェンス陣は粘ってくれていました。オフェンスであと1本が取れなかったのが相手との差なのかなと思います」 ――1点は何の差だったと思いますか。 「自分たちと相手の気持ちの差だったと思います」 吉田拓――試合を振り返っていかがですか。 「想定していた試合展開には持っていけましたが、勝ち切る力が相手の方が上だったのかと思います」 ――最後のシーズンへの意気込みをお願いします。 「まだ1試合目なので、しっかり今回の試合を振り返って良かったところは伸ばし、悪かったところは反省して勝ちにつなげたいと思います」 森川――試合を振り返っていかがですか。 「悔しいです。詰めの甘さが1点差に出たと思います」 ――日大はいかがでしたか。 「体も大きく、スピードも速く、カバーも速くてなかなか穴のないディフェンスだと感じました」 守屋――次戦の慶大戦へ向けての意気込みをお願いします。 「もうこれ以上は負けられないので、自分たちがやってきたことを信じてただやるだけだと思います」READ MORE -
春季オープン戦最終戦 立大に快勝/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2022.06.20強い日差しが照りつける空の下行われた春季オープン戦最終戦。勝利して秋に向けての弾みをつけたい明大は第1Qから3つのTD(タッチダウン)を奪うなど序盤から立大を圧倒し、最終戦を見事勝利で終えた。 ◆4・24~6・19 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)▼6・19 対立大戦 〇明大35{21-0、0―7、14-0、0-0}7立大 計6試合が組まれた春季オープン戦もとうとう最終戦を迎えた。対するは明大と同じTOP8所属で秋にも対峙する立大。「目標は28点以上取ること」(RB#6森川竜偉・政経4=佼成学園)。その言葉どおり第1Qから明大の猛攻は止まらなかった。開始2分、DB#2野村馨(政経4=佼成学園)がインターセプトを決め敵陣4ydまで攻め込むと、最後はRB森川が押し込み先制TDを決める。開始9分には森川の約40ydのロングゲインから、最後はTE#80井上七海(総合4=佼成学園)が押し込みTD。開始10分にはDL#19山下遼太(文2=関西大倉)がQBサックを決めるなどディフェンス陣も奮起した。第1Q終了間際にはQB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)からのパスを受けたWR#12デコウト大貴(法4­=Nelson college)が約50ydのロングゲインを決めTD。序盤から攻め続け立大に流れを渡さず第1Qを21―0で終えた。 「下級生が試合に出られることはチームのモチベーション向上につながる」(OL#78大枝弘平主将・政経4=関西大倉)。点差を広げ、下級生の出場機会を広げたい明大は攻撃の手を緩めない。第2QにTDを1つ返されるも、第3QにはQB吉田拓を中心に2つのTDを奪った。試合前の狙い通り第4Qには下級生も多く出場し、TDこそ奪うことはできなかったものの攻めの姿勢を崩さず走り抜く。第1Qから終始明大がペースをつかみ35―7の大差で試合を終える結果となった。 春季オープン戦を6戦5勝1敗と好成績で終えた明大。唯一の敗戦となった王者・関学大との試合も1TD差に迫り、秋に向け可能性を感じさせる試合であった。春シーズンを振り返り「すごく自信につながった」(大枝)と話す一方で、「チーム面でもプレー面でも課題はたくさんある」(大枝)。悲願の日本一に向け、選手に慢心はない。秋季リーグ戦開幕まで残り約3か月。日本一へ向けグリフィンズはすでに歩を進めている。 [菅波陸哉] 試合後のコメント大枝――春季オープン戦を振り返って 「個々の能力としてはTOP8に通用すると分かりました。チーム力を課題にこの夏で高めていきたいです」 ――秋の本戦に向けての目標を教えてください。 「ただ単に日本一を取るだけではなく、全員がスローガンを達成したうえで日本一を取ります」 デコウト――吉田拓のパスからのTDを振り返って 「ケガ明けのシーズンで吉田拓との連携が不安でしたが、オープン戦を通して合わせきれたかなと思います」 ――秋の本戦に向けての目標を教えてください。 「例年達成できていない日本一という目標を今年は本気で目指せるチームだと思うので頑張ります」 森川――今日の試合を振り返って 「オフェンスとしては目標の点数は取れましたが日本一になるためにはまだまだ足りないと思います」 ――秋の本戦に向けての目標を教えてください。 「チームとしては日本一、個人としてもリーディングラッシャーを目指しているのでどちらも達成できるよう頑張ります」READ MORE -
85―0で日体大に完全勝利/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2022.06.06 今シーズン5戦目の相手は日体大。開始早々得意のランプレーで得点に持ち込むと第2Qには4度のTD(タッチダウン)を決め50―0と大きく点差をつける。第3Qは下級生が中心となって試合を運び、無失点に抑えた。ディフェンスではDL#30守屋圭(政経2=佼成学園)がインターセプトに成功。その後も攻守かみ合ったプレーで失点を許さず合計12回のTDを決め85―0と日体大に圧勝した。 ◆4・24~6・19 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)▼6・5 対日体大戦〇明大85{13-0、37-0、0-0、35-0}0日体大 試合前半、QB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)を中心とする盤石なオフェンスで日体大を迎え撃つ。第1QはRBの#6森川竜偉(政経4=佼成学園)と#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)が活躍。〝ランの明治〟を見せつけ、着実にゴールラインに迫る。QB吉田からWR#11池田健輔(営4=明大中野)へのパスで先制点を奪った。勢いに乗ったグリフィンズ。エースRB森川が相手ディフェンスのスキをつき、21ydに及ぶロングランでTD。華麗なプレーにスタンドが沸き立つ。一方ディフェンス陣もDL#99山﨑亮(文3=県立鎌倉)がQBサックを決めて相手を12yd後退させる好プレーを見せた。続く第2Q開始直後、QB吉田がスクランブルでTDするとトライフォーポイントではプレーを選択。攻めの姿勢を貫き、2点の追加得点を獲得した。流れをつかんだグリフィンズは前半残り2分でQB吉田からWR池田へのロングパスが通る。池田はそのまま走り切り67ydを進みTD。「吉田がいい球を投げてくれたのであとは取るだけだった」(池田)。その後も良いチームワークでパスを繋ぎ、前半戦を50―0で終える。 迎えた後半戦は明治のディフェンスで始まった。ランプレーで前に進もうとする日体大に対して「普段の練習からみんなで言い合っていたことがうまく形に出た」(守屋)。明治の掲げる素早い〝集まり〟を見せ、ロスを奪う。相手がロングパスを取り損ねた場面ではすかさずDB#28林祐一郎(営4=高槻)がボールをキャッチしインターセプト。下級生が中心となって挑んだ第3Qだったが、スキのない堅い守りで無失点に抑えた。第4Qでは出だしから2度のTDを決め、相手に大きく差を広げる。試合時間残り4分、敵のパスをインターセプトしたDL守屋がそのまま走り抜けるファインプレーでTD。「頭に入っていたので冷静にプレーできた」(守屋)。QB吉田を中心にパスをつなぎ、得点を重ね最終スコアは85―0。見事な完全勝利で白星を勝ち取った。 次戦の相手は立大。「改善点が多い状態で臨んだが内容がまだ秋に求められるレベルとはかけ離れていることを実感した」(廣長)。大勝利にもおごらず秋に向けての意識も高まっている。今回の試合で見つかった課題を克服し、さらなる高みを目指すグリフィンズの成長に期待したい。 [坂内咲月] 試合後のコメント山口――今日の試合を振り返っていかがですか。 「前半に28点以上得点するというのを目標に掲げていたのでそれが達成できて良かったのですが、後半に下級生が出た時に、あまり点数が動かなかったので、下級生が出ても変わらないようにチームや個人の力を成長させていきたいです」 池田――第1Qの立ち上がりはいかがでしたか。 「チームとして、立ち上がりは良くなかったです。ロングパスのタイミングが合わず、第2Qの途中でやっと感覚が合ったのでTDできました」 ――次戦への意気込みを教えてください。 「パスユニットで試合に勝てたと言われるように頑張りたいです」 水木――今日のプレーで意識したことを教えてください。 「クイックスローが自分の課題なのでそこは先輩からの教えを意識してプレーしました」 ――自身の強みを教えてください。 「身長が高いのでディフェンスがよく見えるということと、体格の割にスピードがある方だと思っているのでそこを生かしていきたいです」 守屋――日体大のオフェンスについていかがでしたか。 「当たったことがなかったので1対1の強さが分からず試合前は不安だったのですが、自分のペースに持っていくことができて良い試合でした」 ――次戦への意気込みを教えてください。 「基本に忠実に、みんなで止めるという意識を忘れずに基礎的な部分を試合中にもどんどん高めていけるような、試合後に成長できるようなゲームにできたらいいなと思います」READ MORE -
ルーキーが活躍を見せ専大に勝利/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2022.05.16春季オープン戦4試合目の相手は専大。立ち上がりにFGで専大に得点を許すもその後は無失点。オフェンスも順調に6つのTD(タッチダウン)を積み重ね、42―3で快勝した。 ◆4・24~6・19 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)▼5・8 対専大戦 〇明大41{0-3、14-0、20-0、7-0}3専大 試合序盤「ずるずるとオフェンスを出されてしまった」(DL#99山﨑亮・法4=明大中野)。ディフェンスが思うようにかみ合わずに専大に攻め込まれた。何とか粘りTDは阻止したが、FGで先制を許す。オフェンスでもパスがつながらず、第1Qは0―3で終了した。 しかしここからグリフィンズが反撃を見せる。第2QにはQB#10穴田悠真(営4=啓明学院)のパスで順調にボールを進め、最後は「もう突っ込むだけだった」(RB#31高橋周平・文1=足立学園)。注目の1年生が残り1ydを取り切り、初TDを決めた。勢いに乗ったグリフィンズはQB#24水木亮輔(商1=千葉日大一)の配球がさえた。WR#84加藤大明(営2=明大明治)への約50ydのロングパス成功もあり、ゴール前へテンポよく前進。最後はFGに甘んじるも、ホルダーとして入ったQB穴田のとっさのプレーでDL山﨑へパスを通し、TDを決めた。 14―3で迎えた第3Q。RB#43井上太陽(総合2=鎌倉学園)、WR#82宮川祥太朗(商2=明大中野)、さらにRB高橋2度目のTDで、専大に差をつける。第4QでもRB井上が2度目のTDを成功し41-3に。一方、ディフェンスでもDB#7北村慶介(商4=関西大倉)を中心にインターセプトを量産し、オフェンスを支えた。 試合終盤には、専大にゴール前1ydまで攻め込まれるピンチを迎えるも、見事に抑える。「〝集まり〟を徹底させているので、強みが出た」(山﨑)と、最後まで堅い守りを見せ、勝利を収めた。 次戦は6月5日の日体大戦。今試合で活躍した下級生を含め、新チームの活躍に今後も注目したい。 [坂内咲月] 試合後のコメント穴田――今日は後輩が多く出る試合でしたが、どういった意気込みで臨みましたか。 「自分は上級生なので、後輩を引っ張るという気持ちで、下級生にボールを運ぶことを意識してやりました」 ――オフェンス全体を振り返っていかがですか。 「今日は若い選手たちが多く出ていて、やりきりや当たり前のことを徹底しようと言っていて、それができていたので良かったと思います」 高橋――試合前にRBの先輩にアドバイスされたことはありますか。 「相手に4年生がいる中で、ビビらずにしっかり低く速くいけるようにというアドバイスと、自分の目標を達成できるような試合にしろと言われたので、〝低く〟ということを意識してやりました」 ――自分の強みは何ですか。 「相手にタックルされても諦めずにセカンドエフォートし続けるところと、迷わずコースを決められるところだと思います」 宮川――今日を振り返っていかがですか。 「TDできたのは良かったのですが、前半に3つほどキャッチミスをしてしまい悔いが残るところがあったので、ミスをなくせるようにしていきたいと思います」 ――WRとして下級生が多く出場しましたが、いかがでしたか。 「同期にも加藤という仲間だけどライバルという存在がいるので、負けたくないという気持ちがあります。みんなで意識し合いながら、全員で1、2年生のレベルを高め合っていきたいと思います」 山﨑――インターセプトする場面が多く見られましたがいかがですか。 「ボールゲットをオフェンスよりも多くするというのを目標に掲げていたので、それが達成できたというのは良かったです。練習の成果が出たと思います」 ――次戦に向けての意気込みを教えてください。 「怪我人が多く出ていて、次の試合も厳しい試合になると思いますが、ディフェンスは〝集まり〟というのをモットーに、あとは私たちが目指しているのは日本一なので、そこに向けて全力でぶつかっていきたいと思います」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
明大アメリカンフットボール部〝グリフィンズ〟は日本におけるフットボールのルーツ校の一つで、創部は昭和9年、体育会加盟は昭和11年。戦前に5度の日本一、1985年の甲子園ボウルでは関西学大との歴史に残る死闘を演じるなど、学生アメフト界の歴史を彩ってきた。その一方で、伝統校でありながらも大学に入学してからアメフトを始めた部員も多く、経験者を多く擁する他大にも不屈の精神で立ち向かう姿は勇敢だ。拠点は八幡山グラウンド。〝自主性〟が重んじられる中、学生主体の活動で日本一を目指す。