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悪夢の15秒間 最終盤での逆転許し立大に敗戦/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2023.09.17東京ドーム開催となった秋季リーグ2戦目の相手は立大。ロースコアの展開の中、グリフィンズはRB#39廣長晃太郎(商3=箕面自由学園)のTDなどで、2度のリードを奪うも守り切れず。試合終了間際に逆転のキックオフリターンTDを奪われ今シーズン1敗目を喫した。 ◆9・2~11・26 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼9・16 対立大戦(東京ドーム) 明大10{0―0、3―7、0―0、7―7}14立大〇 秋季リーグ2戦目の舞台は東京ドーム。昨年度の秋季リーグ初戦、日大に残り1分での逆転負けを喫した因縁の地だ。試合開始早々、攻勢に出たのはグリフィンズ。廣長のランやQB#13水木亮輔(商2=千葉日大一)のパスなどで敵陣20ydまで攻め込む。しかし、K#4近藤倫(農3=桐光学園)がFGを狙うもボールは惜しくも枠の外へ。第1Qをスコアレスで終えた。第2Qの立ち上がりも主導権を握ったのはグリフィンズ。水木のスクランブルやRB#21高橋周平(文2=足立学園)のランで敵陣へ攻め込むと、3分には近藤が32ydのFGを決め3―0と先制点を獲得。しかし、5分には自陣深くからのパスを相手ディフェンダーがインターセプト。そのままエンドラインへと運ばれ3-7と逆転を許し前半を終えた。 追う展開で迎えた第3Qは一進一退の攻防に。DL#99今熊力丸(政経4=佼成学園)のパスカットなどディフェンス陣が奮起するも、オフェンス陣が立教ディフェンス陣の牙城を崩せず第3Qを互いに無得点で終えた。4点差のまま迎えた最終第4Q。開始2分には4thダウンギャンブルを選択するなど明大は攻勢を強めるも、なかなか得点を奪えない。それでも試合終了残り1分を切った中でグリフィンズがこの日最大のチャンスを迎える。水木からWR#10山口翔(国際4=箕面自由学園)へのパス、廣長のランなどでエンドライン残り4ydまで攻め込むと「オフェンスユニットで取れたTD。自分は信じて走っただけ」(廣長)と、最後は廣長が押し込みTD。試合時間52秒を残し明大が逆転に成功した。このままグリフィンズリードで試合を終えるかに思われたが、まさかの展開が待ち受けていた。直後、グリフィンズのキックオフを立大のリターナーがキャッチすると、そのままエンドラインまで一直線。89ydの独走でキックオフリターンTDを奪われ再逆転を許した。「オフェンスが苦しい時にTDを取ってくれた中で、サイドラインで少し浮ついた気持ちが出てしまった」(DB#2大澤舜主将・情コミ4=都立三田)と、試合時間残り37秒で再び立大にリードを許す展開に。グリフィンズの逆転から立大に再逆転を許すまでこの間わずか15秒。あっという間の出来事に東京ドームは異様な空気に包まれた。その後もグリフィンズは敵陣へ攻め込むも、決め切れずあえなくタイムアップ。因縁の地・東京ドームで昨年度同様に最終盤での逆転を許し、10―14で今シーズン1敗目を喫した。 全7試合が予定されている秋季リーグ戦。悲願の日本一へ向け痛い敗戦となったグリフィンズだが、甲子園ボウルへの道が閉ざされたわけではない。「シーズンはどんどん進んでいくのでもう切り替えて次を見るしかない」(大澤)。もう負けが許されない次戦の相手は慶大。今試合の敗戦を糧に日本一へ望みをつなげるか。次戦、グリフィンズの真価が問われる。 [菅波陸哉] 試合後のコメント大澤――ディフェンスに強みを持つチーム同士ロースコアの展開が予想されていました 「立大ディフェンス陣が強いのは分かっていたので、ディフェンスでももっとボールを狙っていこうという話は出ていました。その中でなかなか取り切れず、フィールドポジションも含めもう少しオフェンスを助けられるようなディフェンスができればよかったです」 ――LB #石井凪斗(政経3=啓明学院)のファンブルリカバーなど好プレーも見られました 「ディフェンスからどんどん取っていこうという話をしていた中で、こういった選手が活躍してくれたことは非常にうれしいです」 廣長――試合を振り返っていかがですか 「明大オフェンスがリズムに乗るまで少し時間がかかってしまいました。アジャストに時間がかかり最後得点はできましたが、間に合わなかったです」 ――オフェンス陣を振り返っていかがですか 「要所要所でまだ詰めの甘い部分があって、やはりそういった細かいところがこういった接戦の勝敗を分けると思うので、もっと突き詰めていかなければいけないと思います」 ――次戦へ向けての意気込みをお願いします 「慶応戦は絶対に勝ちに行く気持ちをもって、今試合はオフェンスが全然取れなかったので、その分次はオフェンスがディフェンスを助けられるようにしたいと思っています」 水木――試合を振り返っていかがですか 「立大のディフェンスにことごとくやられたという印象です。最後はアジャストして取り切れましたが、土壇場でやり返された、素直に悔しい試合でした」 ――パス中心のオフェンスが展開されていました 「自分的にもパスが得意なので、そこはコーチ陣とも話してパスで行こうと決めていたのですが、立大にアジャストされてしまいました」 ――次戦へ向けての意気込みをお願いします 「もう本当に負けられないですし、まだ日本一という目標はみんな諦めてないので、絶対勝ちたいと思います」READ MORE -
27-7で東大に勝利 秋季リーグ白星発進/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2023.09.04日本一を目指す戦いが幕を開けた。序盤はやや押され気味かと思われたが、インターセプトやロングゲインでのTD(タッチダウン)など攻守ともに相手を翻弄し、毎Q得点で開幕戦を白星で飾った。 ◆9・2~11・26 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼9・3 対東大戦 (駒沢第二球技場)○明大27{7―0、10ー7、7―0、3―0}7東大 夏の暑さが残る中、悲願の日本一へ向けた秋季リーグが開幕した。相手は昨秋も対戦し勝利を収めている東大。しかし、立ち上がりは苦戦を強いられる。第1Q開始早々、三つのファーストダウンを取られ攻め込まれる展開に。相手のFG失敗後の攻撃でもパスがなかなか通らず、良いリズムに乗ることができない。それでもDB#7久保田諒(法4=足立学園)のインターセプトで流れを変える。「準備してきたことをそのままできた」(久保田)。そしてQB#13水木亮輔(商2=千葉日大一)が「あれだけロングゲインしたTDは初めてだったのでとてもうれしかった」と振り返る43ydTDランを決め得点。試合開始約9分で先制点を奪った。第2Q4分47秒に相手にTDを許し同点とされるも、K#4近藤倫(農3=桐光学園)が25ydのFGを決め10-7と再び勝ち越す。その後も積極的な攻撃が相手のエンドゾーン内での反則を誘い、RB#39廣長晃太郎(商3=箕面自由学園)が2ydのランでTD。「OLが押してくれていたので自分を信じていけた」(廣長)。前半戦を17-7で終える。 続く後半戦。ショートパス、そして廣長のみならず1年生RB#14宇野楽翔(政経1=同志社国際)のランでじりじりとエンドゾーンへと近づく。すると第3Q11分29秒、水木からTE#89金子航大(政経2=千葉日大一)へ13ydのパスが通りTD。得点差を広げる。第4Q3分にも、今試合全てのキックを成功させている近藤がまたしても27ydの鮮やかなFGを決め27-7とした。そして粘る東大を抑え、そのまま勝ち切った。 2回戦は東京ドームで立大と顔を合わせる。「東京ドームということに浮つかず、相手もだいぶ強敵だが、自分たちが今までやってきた八幡山でのアメフトをしっかりぶつけていきたい」(DL#99今熊力丸・政経4=佼成学園)と意気込みは十分だ。日本一への挑戦は始まったばかり。次戦も勝利を期待したい。 [加藤菜々香] 試合後のコメント今熊――今日の試合で具体的にここが良かったなって部分はどこですか。 「LBの判断だったり、コーチ陣が入ってくれたのでアジャストの部分は良かったなと思っています」――ディフェンスのスローガン〝For The Team〟は今回達成できましたか。 「〝For The Team〟の中にビッグプレー、サードダウン、ストップザランという3つの要素があって、しっかり達成できました」 水木――試合を振り返っていかがですか。 「まず勝てたのでオールオッケーということで。個人的にはパス成功率がすごく悪くて立大戦までに改善していきたいと思います。スクランブル、自分の足を生かすっていうのはずっと目標にしていたのでそれは良かったです」――今回の戦略を教えてください。 「相手がマンツーマンで来ることは予想できていたので個人的な能力で勝ってというのは戦術にありました」 QB#8柏崎倖太(商4=明大中野八王子)――秋季リーグ戦に向けて意識してきたことはありますか。 「QBを水木、新楽(QB#15新楽圭冬・商2=都立戸山)、僕っていう3人の中でやっていてその中で僕は最上級生、4年生としてやっているので、全体の練習などで自分が一番みんなのモチベーションが上がるような声かけをしています。自分はQBらしからぬハードヒットしていくプレースタイルを夏からやってきているので、プレーの面では1ydを稼ぐように泥臭く、下級生の刺激になるようなプレーをすることをやってきました」――オフェンス全体としていかがでしたか。 「33点スコアすることをずっと目標に掲げていて、TDあと一本足りなかったです。それは最後第4Q全部出ていた自分のクォーターバッキングの責任だと思っているので、あと一つだったと思います。ですが、最初ディフェンスが押されている中、秋シーズン1発目でオフェンスがちゃんとスコアしていくことができたのでそこに関しては自分たちのことをいい評価をつけてもいいのかなと思います」 廣長――試合を振り返っていかがですか。 「秋の初戦ということで気持ちが入ってみんなでやっていこうという感じだったのですが、明治のリズムを最初なかなかつかめずにテンポを作れなかったのですが、途中からアジャストして自分たちのリズムでできたのでそこの点は良かったと思います」――立大戦に向けて意気込みをお願いします。 「立教も今年勢いづいていていいリズムに乗っていると思いますが、やっぱりここが一つ大きな壁だと思うのでみんなでチーム一丸となって勝ちにいきたいと思います」 久保田――東大のオフェンス陣の印象を教えてください。 「やってくることは分かっていたのでスカウティング通りというか準備してきたことをそのまま出せました」――立大戦に向けて意気込みをお願いします。 「去年東京ドームで負けているので東京ドームで勝つということが大きな目標ですし、向こうもこちらもディフェンスが持ち味なので、ディフェンスで勝てる試合、チームにしていきたいと思います」READ MORE -
関西の雄・立命大に敗北喫す/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2023.06.12春季オープン戦最終戦はグリフィンズの敗北に終わった。前半はテンポよく試合が進み、グリフィンズが得点を奪うとすぐさま立命大も反撃を見せた。しばらくは一進一退の攻防が続いたが、第3Q以降は立命大が攻撃の姿勢を強め、次第に流れを渡してしまう。FGなどで着実に点差を広げられると、反撃の糸口が掴めないまま試合が終了。ダブルスコアでの黒星となった。◆4・24~6・11 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド他)▼6・11 対立命大戦(立命大びわこ・くさつキャンパスクインススタジアム)明大14{7―7、7―7、0―6、0―15}35立命大〇 第1Q、試合はグリフィンズの得点で動き始めた。RB#39廣長晃太郎(商3=箕面自由学園)が自陣35yd地点から約25ydを駆け上がるロングランで一気に攻め上がると、負けじとRB#21高橋周平(文2=足立学園)が15ydのゲイン。最後は「春シーズンでずっと狙っていたパスだった」(QB#15新楽圭冬・商2=都立戸山)。相手ディフェンスの間隙(かんげき)を縫い、新楽からWR#11加藤大明(営3=明大明治)へのTDパスが通りグリフィンズが先制。しかし7-0のリードもつかの間、立命大がすぐさまエンドゾーンへと迫り、反撃のTDを許してしまう。 7-7で迎えた第2Q。再びグリフィンズが試合を動かした。相手が投じたパスをLB#51舘虎之介(政経2=明大中野)がフィールド中央部で見事なインターセプト。そのままランで攻め上りエンドゾーンまで残り3ydとすると、最後は高橋周がボールをねじ込みTDを決めた。しかし、立命大もグリフィンズのリードを許さず、すぐさま約20ydのロングパスなどで反攻に転じる。第2Q残り5秒というところでTDパスを通され、またしても追いつかれた。2度のリードを守りきれず同点で試合は後半へと折り返す。 後半開始後、前半と同様に攻め込みたいグリフィンズであったが「アジャストされてしまった」(廣長)。時間が経過するにつれ、関西の強豪として名をはせる立命大の強さがゆっくりと見え始めた。それは、一言でいえば後半戦におけるチームの柔軟性にあった。戦術の変更はもちろん、それに対応する選手の意識の統一が感じられ、QBとしてチームをけん引する新楽は「前半まで空いていた所が全く空いていない」と話した。第3Qでは約30ydのロングパスを2度通されるなど立命大の猛攻に苦しめられ、2本のFGでリードを許す。6点差で迎えた最終第4Qもグリフィンズは防戦一方の展開を強いられた。勢いに乗った立命大のオフェンスを止められず、2本のTDを許し最終スコアは14-35。前半までとは打って変わり後半は主導権をうまく握れず、悔しい結果となった。 「この春は、良くも悪くも勝つこともできて負けも味わえた良いシーズンだった」(DB#2大澤舜主将・情コミ4=都立三田)。滋賀で行われた春季オープン戦最終戦は敗戦となったが、今シーズンで得られたものは大きい。反省を忘れずに秋に臨み、関西に舞い戻ったグリフィンズの姿を是非とも目にしたい。 [菅波陸哉] 試合後のコメント大澤――前半は比較的明大が押していたように感じました。 「やはり後半にかけて相手チームも僕たちのプレーに対して上手くアジャストしてきて作戦を変えるっていう点があったので、そこは関西の強いところだと思います」 ――プレー面での具体的な課題は見つけられたでしょうか。 「例えばディフェンスなら、今日はタックルミスが目立った印象がありますね。1対1の勝負をする状況を作れてはいるんですけど、そこで負けてしまう場面が僕自身を含めて多くありました。そういうところで勝てないと、上位のチームと対戦すればそのミスにつけこまれて負けてしまうと思うので、ディフェンスとしてはそこを詰めていかなきゃいけないですね。オフェンスではボールロストが多いなっていう印象があって、すぐにディフェンスに回ってしまわないようボールの大切さを再認識して、精度を上げていってほしいなと思います」 加藤大――先制のTDについてお願いします。 「前回の桜美林戦でも同じパスを新楽が投げてくれたので、今回も新楽の信頼を感じました。『あ、来るな』という気持ちで構えていたので、いいところに投げてくれて良かったです」 廣長――後半を攻めきれなかった要因をどう考えますか。 「前半はランプレーを中心に組み立てたので立命大はランプレーを止めに来ていたのですが、こちらがアジャストするのに遅れてしまったと思います。ランの裏のプレーに対して少し準備が足りなかったという部分は反省を感じています」 新楽――立命大戦ではパスが通用するか試したいと伺いましたが、第1QのTDパスを振り返ってどうですか。 「レシーバーが相手DBと1対1をして、そこに投げ込むっていうのはシーズン通しての課題だったので、そこをしっかり今回の強豪相手に決めきれたっていうのは僕自身としてもそうですし、全体の成長として良かったんじゃないかと思っています」 ――今シーズンで成長した部分と夏への課題をお願いします。 「成長した部分でいうと、はじめは他の選手と交代で出場していた試合を、後の早大、立命大戦ではまるまる任せてもらっているっていうところで、1試合通しての試合の作り方やメンタルの作り方は最初に比べたら見違える程じゃないかと思っています。その点、クイックスローや投球フォーム、体づくりに関してはまだまだ足りていない部分が多いと思うので、そこを詰めていきたいと考えています」READ MORE -
宿敵早大に快勝! リベンジ果たす/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2023.06.06春季オープン戦4戦目の相手は昨秋のリーグ戦で敗れた早大。立ち上がりから流れを引き寄せ、前半を17-0で折り返す。後半も着実に得点を重ね、因縁の相手・早大に勝利を収めた。 ◆4・23~7・2 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)▼6・4 対早大戦 ○明大27{7―0、10-0、3―0、7―7}7早大 強い日差しが照りつける中で始まった春季オープン戦、第4戦。第1Q開始直後、DB#16藤川幸大(農3=関西大倉)のインターセプトで早大から攻撃権を奪うと、RB#39廣長晃太郎(商3=箕面自由学園)のランでTD(タッチダウン)。試合開始2分で幸先よく先制点を奪った。その後もDB#37松井広葉(商4=鎌倉学園)がインターセプト。「チームの士気を上げられたと思う」(松井)。勢いに乗ったグリフィンズはランを中心にゴールへと前進。第2Q開始40秒にはRB#21高橋周平(文2=足立学園)が8ydのTDを決め14-0とする。流れを掴んだ明大は前半残り約1分でも、K#4近藤倫(農3=桐光学園)が43ydのFG(フィールドゴール)を成功させ得点を重ねた。 17-0とリードして迎えた後半戦。廣長が約60ydのキックオフリターンで勢いをつけると、今試合好調のQB#15新楽圭冬(商2=都立戸山)からWR#1桑村登(政経2=佼成学園)へロングパスが通りゴールへ近づく。第3Q3分に、またしても近藤の見事な38ydのFGで追加点を奪った。第4Qに早大にインターセプトされ初TDを許すも、高橋周が2ydのランでエンドゾーンへとボールをねじ込みTD。すぐに得点を返した。「短い距離で、ここを取るのがRBの役割だったのでしっかり走れたと思う」(高橋周)。そして昨年度優勝校を相手に、最後まで主導権を握った明大が27-7と勝利を収めた。 来週に控えた春季オープン戦最終戦は強敵・立命大と対戦。「関西で1番強いチームだがミスを恐れずに自分たちの実力を発揮して、しっかり挑戦していきたい」(松井)。この勢いのまま滋賀へと乗り込む。有終の美を飾ってくれることを期待したい。 [加藤菜々香]試合後のコメント新楽――ロングパスが多く見られましたがいかがですか。 「元々セーフティが相手のディフェンスが結構下がるのではないかというスカウティングだったんですけど、実際あまり下がっていなかったので奥を狙えるんじゃないかと思って、意識的に奥に投げるようにしていました」 ――ここまでのオープン戦を振り返って良かった点と課題点はなんですか。 「良かった点は自分のランで、しっかりydを稼げている。オプションもできて走れているし、パスの空いてないと思ったり、ラッシュが来てるならすぐ切り替えて走れている、迷いなく走れているところは自分の中で良かったところかなと思います。でもパスの精度がまだ低くて決め切れていないしインターセプトもされているので、詰めていかないとこれから先勝てない要因になってくるんじゃないかなと思います。」高橋周――ご自身のランプレーについていかがですか。 「スピードを生かせたところは良かったんですけど、相手に対して前のめりになってしまったので視野が狭いのはこれからの課題かなと思います」 ――オフェンス全体を振り返ってどうでしたか。 「レッドゾーンでのオフェンスをしっかり取り切るというのが目標だったんですけどまだまだ取れなかったので、そこが今年のグリフィンズの課題点でもっと詰めていきたいです」 松井――試合を振り返っていかがですか。 「自分は国士大戦が初めての試合だったんですけど、4試合目でようやく結果を出せたことが自分の中で良かったと思っていて、4年生としての威厳だったり、チームの士気も上がるのかなと思うのでとてもいい結果だったと思います」 ――昨年度王者の早大戦に向けて特に意識してきた部分はありますか。 「結構メンバーが変わっていたのでアジャストが難しかったんですけど、去年負けた因縁の相手というのもあって、入りから意識してチャレンジャーとしてやっていく。そして、チームが始まってから当たり前とかモットーとしてやってきたことを、始まる前やこの2週間に徹底できたことがこの結果に繋がったと思います」 後藤航太郎(政経1=南山高)――ロングパスをよく取れていましたが練習で意識したことはありますか。 「球を最後までしっかり取ることは意識していました」 ――試合に出てどうでしたか。 「早大っていう去年関東1位のチームとの試合に出られていい結果が残せたので、次の立命大に繋げたいなと思います」READ MORE -
一時リード許すも 後半追い上げ桜美林大に勝利/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2023.05.15今シーズン3戦目の相手は桜美林大。第2Q開始早々、FG(フィールドゴール)で先制するもTD(タッチダウン)を奪われ一時はリードを許す展開に。それでも後半にはエースRB#39廣長晃太郎(商3=箕面自由学園)を中心にオフェンス陣が奮起。計4つのTDを奪い31―13で勝利を収めた。 ◆4・23~7・2 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)▼5・14 対桜美林大戦 ○明大31{0―0、10―7、14―0、7-6}13桜美林大 サヨナラFG負けを喫した日大戦から1週間、迎える相手はBIG8所属の桜美林大。「最初の2シリーズで1本もTDが取れなかったので立ち上がりが弱いのが課題」(QB#15新楽圭冬・商2=都立戸山)と振り返るように前半は拮抗した試合展開となった。試合が動いたのは第1Q終了間際、スターターQB新楽のスクランブルやRB#21高橋周平(文2=足立学園)のランを中心に相手陣地へと果敢に攻め込む。すると、第2Q開始直後、K(キッカー)も兼任する高橋周が約40ydのロングFGを決め3-0と均衡を破る先制点を獲得。しかし、体格で勝る桜美林オフェンス陣のランを止められず徐々に押し込まれる。4分には5ydのTDパスを決められ3-7と逆転を許した。それでも12分にはQB#13水木亮輔(商2=千葉日大一)からTE#89金子航大(政経2=千葉日大一)への6ydのTDパスが成功。「ずっと一緒にやってきた水木とのTDは感慨深い」(金子)。千葉日大一高時代から苦楽を共にしてきた2人があうんの呼吸を見せ逆転に成功し前半を終えた。 迎えた後半戦。点差をつけたい明大は第3Q2分、新楽からWR#11加藤大明(営3=明大明治)への約10ydのパスが通りTD成功。さらに10分には廣長がゴール前1ydの攻防を制しTD。日大戦で課題として挙げていたゴール前での決定力を克服する活躍を見せた。第4Q7分にも廣長が今試合2本目のTD。「しっかりOLが押してくれたので、オフェンス全体でとれたTDだと思う」(廣長)。試合終了間際には相手に攻め込まれTDを決められるも、要所を締め31-13で勝利を収めた。 3週間後に行われる次戦の相手は昨年度関東優勝校の早大。難敵相手だが「今までの反省を生かして勝ち切れる試合にしたい」(大澤舜主将・情コミ4=都立三田)と気合いは十分だ。秋に弾みをつけるためにも負けられない戦いとなる。 [加藤菜々香] 試合後のコメント大澤――今試合はどのようなゲームプランで臨みましたか。 「オフェンス、ディフェンスともに今まで試合経験が積めなかった下級生も試合に出て、チームレベルの底上げをしました」 ――日大戦で課題として挙げていた〝勝ち切る力〟。今試合ではいかがでしたか。 「前半は均衡した試合で、後半からうまくアジャストして勝ち切る力を発揮していこうという話はしていました。オフェンスは前回の試合からうまくアジャストできて繋がったと思うんですけど、ディフェンスはまだまだ意識が薄いところがあると思います」 廣長――今日の試合振り返ってどうですか。 「結果は勝ったんですけど、チーム全体としては色々課題も残りながら経験できた試合かなと思います。僕自身としては春に課題にしてることをこなせたので次の早大戦に繋げていきたいです」 金子――オフェンス全体でよかった点はどこですか。 「下級生が出てきた時も流れを止めずにそのままTDが取れた点と、昨年度の課題だったパスで2本TDを取れた点がとても良かったです」 ――TEの役割はどういったものですか。 「去年はランに関わる感じでしたが、今年はパスにも関わってきて、自分の役割は、身長が高いので高いところで取ったり球際で負けないというところです」 水木――ご自身のプレーの良かった点と反省点を教えてください。 「良かった点はパス成功率が高かったところで、悪かった点は最後1本インターセプトという大きなミスをしてしまったことだと思います」 ――早大戦まで残り3週間ですが詰めていきたいところと意気込みをお願いします。 「細かいところ詰めていかないといい結果にならないと思うので、タイムマネジメントだったりインターセプトされたところだったりを直したいです。関東で1位になるには早稲田大学に勝つしかないので、とにかく勝ちを意識して頑張りたいと思います」 新楽――桜美林大のディフェンスの印象はどうでしたか。 「頭には入っていたんですけど実際にやってみるとディフェンスのカバーが本当に分かりにくくて、パスが通るか難しいかなと思ったんですけど、後半しっかりアジャストできてパスでTD取れたのは結構良かったです」 ――同学年、同ポジションの水木さんのプレーを見て感じたことはありますか。 「水木は僕よりパスが上手くて、自分の苦手なところが得意なので追いつき追い抜こうという感じで楽しいです」READ MORE -
荒天の接戦 前半リード実らず日大にサヨナラFG負け/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2023.05.08春季オープン戦第2戦の相手は、昨年度の秋季リーグ戦で敗北を喫した因縁の相手・日大。雨の悪条件で両者にミスが連発する展開の中、要所で何度も決定機を逃した明大は、試合時間残りわずかでサヨナラFGを許し、10―12のロースコアゲームに敗れた。 ◆4・23~7・2 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)▼5・7 対日大戦 明大10{7―3、0―0、0―6、3―3}12日大○ 第1Q開始早々、ビッグプレーが飛び出した。日大のキックオフを捕球したエースRB#39廣長晃太郎(商3=箕面自由学園)が、相手のタックルを粘り強くかわして前進し、85ydのキックオフリターンTD(タッチダウン)。「チーム全体で取れたTDだった。『試合の入りに全力を注ごう』ということをチームで掲げてきて、まさに1プレー目だったので。全員がフォーカスしてTDを取り切れた」(廣長)。このまま流れを持ってきたいグリフィンズだったが、日大のFGを皮切りに、ファンブルやパントミス、インターセプトなど雨の悪条件下で精彩を欠き、得点に苦しんだ。それでも第2Qには、スターターQB#15新楽圭冬(商2=都立戸山)のスクランブルとTEへのショートパスがテンポよく決まり敵陣へ迫る。前半終了間際には、QB#13水木亮輔(商2=千葉日大一)からWR#11加藤大明(営3=明大明治)への23ydパス成功などで絶好機となるも、敵陣4ydからのFG失敗で無得点に終わった。 明大リードのまま迎えた後半第3Q。残り時間が1分を切ったところで、日大が蹴ったパントをファンブルする痛恨のミス。これを日大にカバーされ、直後のドライブでエンドゾーンへとボールをねじ込まれTDを許した。7-9の2点差を追いかける第4Q。RB#21高橋周平(文2=足立学園)がフィールド中央を駆け抜ける36ydゲインや、LB#32石井凪斗(政経3=啓明学院)、DL#33櫛谷彰吾(文4=鎌倉学園)らによる2度のQBサックで、反撃のチャンスをうかがう。すると、直後の日大のパントをLB#44吉田恭規(政経2=佼成学園)がブロック。絶好の位置でオフェンスに回すと、今回FGを2回失敗している高橋周もここでは見事なキックを見せ、FG成功。9-10と逆転に成功した。しかし「勝ち切る力がなかった」(大澤舜主将・情コミ4=都立三田)。最終盤、日大のランとパスを織り交ぜた猛攻にディフェンスが崩れる。自陣深くまで侵入を許すと、試合時間残り2秒でサヨナラFGを決められ、10―12と悔しい敗戦となった。 3戦目の相手は桜美林大となる。「あと1週間で細かいところまで調整し、今日の課題をまた出さないように次は最後まで勝ち切りたい」(大澤)。今試合の課題と収穫を糧に、勝ち切る試合展開を期待したい。 [松下日軌] 試合後のコメント大澤――主将として今年のチームはいかがですか。 「今年は突出したスター選手がいないので『ディフェンスだったらみんなで相手を止めにいこう』『オフェンスだったら最後まで全員でやり切ってボールを1ydでも前に進めよう』と全体で意識してやっています。そこはまだ詰めていかなくてはいけないところではあるのですが、少しずつ形にはなってきているかなと思います」 ――廣長のTDはキッキングチーム練習の成果でしょうか。 「去年からずっとキッキングは課題として出ていて『今年から絶対にキッキングで一本持っていくんだ』という気持ちをみんなで持ちながら練習していたので、それがこうやって結果に表れたのは良かったかなと思います」 新楽――試合を振り返っていかがですか。 「いいドライブをしているシーンも結構あって、パスがテンポよく決まっていったところもあったのですが、肝心のところでパスが決まらなかったり、ゴールを前にして最後押し切れなかったところに今のチームの弱さが出たのかなと思います」 ――スクランブルが好調でしたが、前回から何を改善しましたか。 「日大はDLが強いというのが分かっていたので、無理だったらすぐ走ろうというのが最初から頭にありました。それをできたのは良かったところかなと思います」 廣長――今試合でチームの良かった点を挙げるなら何ですか。 「今まで明大はすごく浮き沈みのあるチームだったのですが、今日の日大戦にかけてだいぶそれが締まってきていて。試合に出ている人だけでなく、サイドラインにいる選手も含め全員が日大戦に対して集中できていたので、そこは良かったなと思います」READ MORE -
新体制の初陣 国士大に快勝!/春季オープン戦
アメリカンフットボール 2023.04.24春季オープン戦初戦の相手は、昨年度と同じくBIG8の国士大。フレッシュなメンバー構成の中でも、過去に出場経験のあるRB#39廣長晃太郎(商3=箕面自由学園)とRB#21高橋周平(文2=足立学園)がオフェンス陣をけん引し、37―7で初戦を白星で飾った。 ◆4・23~7・2 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)▼4・23 対国士大戦○明大37{14-0、7-0、6-0、10-7}7国士大 第1Q立ち上がり、QB#15新楽圭冬(商2=都立戸山)の配球で着実にエンドゾーンへ迫る。開始5分には高橋周がTD(タッチダウン)。「OLが道を開けてくれるので、あとは自分の役割だった」(高橋周)。続いてエースRB廣長が14ydのTDランを決めた。前半残り1分には、WR#1桑村登(政経2=佼成学園)へ約40ydのロングパスが通り、敵陣1ydに前進すると、最後はRB高橋周がエンドゾーンへ押し込んだ。「結局1yd残っていてTDではなかったので、突き詰められてない部分があった」(桑村)。好プレーにも慢心せず。21-0で前半を終えた。 後半も開始早々に得点が動いた。高橋周が約65ydのキックオフリターンTD。「本当はリターナーではなくブロッカーなのですが、自分のところにボールが転がってきたので、目の前にあった道を走ってスピードに乗るだけでした」(高橋周)。臨機応変に対応し、40yd4.7秒の俊足を見せつけた。メンバーを落とした試合終盤、国士大のTDで7点を返された場面。「やはり後半あのように1発やられてしまうというところは、まだまだ選手層の差というものがある」(大澤舜主将・情コミ4=都立三田)とチームの課題が浮き彫りになった。試合終了間際には、QB#13水木亮輔(商2=千葉日大一)のスクランブルで37-7に。「自分の足をもっと生かすのが昨年度からの課題で、そこは生かせた」(水木)。課題と収穫のある試合となった。 次戦はTOP8所属の日大と対戦する。「昨年度の秋季リーグ戦で最後の最後に負けてしまって、僕個人としてもチームとしても絶対に負けられない因縁の相手」(大澤)。日大を相手に、新体制のグリフィンズはどのようなゲームを展開していくだろうか。2週間後、雪辱を果たしてみせる。 [春木花穂] 試合後のコメント 大澤――下級生の活躍もありましたがいかがでしたか。 「下級生にはとりあえずこの時期に本当にのびのびやってほしいという僕個人の思いがあるので、あのように結果を出してくれるというのは僕としてもすごいうれしいことです」 ――今日一番よかった選手はいますか。 「やはり高橋周平です。リターンも一発持っていってくれますし、一発のタックルで倒れないというところは彼の強みでもあると思います。でも、現状に満足せずに今後もどんどん成長してもらいたいです」 高橋周――国士大戦に向けた戦略はありましたか。 「相手によってこういうプレーをしていこうというのはありましたが、新しいチームとして色々雰囲気だったり声掛けだったり、去年と変わったところもたくさんあるので、そういうところが重要だという話をみんなでしました」――日大戦に向けて意気込みをお願いします。 「日大はやはりワンランクもツーランクも上がるし去年も負けている相手なので、本当のグリフィンズがどれだけトップのチームと戦えるのかというのを日大戦で確かめたいのと、自分のランをしっかりどんな相手にも出していきたいと思います」 桑村――WRはQBとの相性も重要だと思いますが、その点はいかがですか。 「同学年ということもあり、水木と新楽とは意見交換ができています。次の試合も日大のカバーアップなどを見て、経験はまだ2人とも浅いんですけど、自分が去年出てた分カバーしてサポートしてあげれたらなと思います」――新体制になり、コーチが増えましたがいかがですか。 「練習自体の緊張感は去年に比べて出て、特に土日はコーチが全員来てくれるという状況なので、そこはとても良いなと思っています。すぐに聞ける空気感というか今まで先輩に聞くことしかできなかったので、そばにいる大人に聞けるのがありがたい存在だなと思っています」 水木――今日の試合を振り返っていかがですか。 「試合全体で自分のプレーを100点中で表すと50点ぐらいです。自分の足をもっと生かすのが去年からの課題で、そこは生かせたのですが、まだボールを持ちすぎたりとか子どもなプレーがあったので、大人なフットボールを目指してやっていきたいと思います」――日大戦に向けて意気込みをお願いします。 「TOP8のチームで強いのは確実なので、まずはスコアを取ってチームが勝てるようにクォーターバッキングしていきたいなと思います」 新楽――今日のご自身のプレーの点数を教えてください。 「総合的に見たら40点くらいですかね。パスを通すべきところで通せていないです。あとは初めての1本目というのもあって、緊張で焦って早く始めなくてはいけないというところがあり、いつも通りのリズムでできていなかったです」――新体制になりましたが、変化はありましたか。 「やはり下級生、僕たちの代がスタートから出てるメンバーが多くて、そこのコミュニケーションも普段からプレーや部活動以外でもしっかり取れているところが多いので、今年もそうですし、来年再来年とどんどん強くなるのが楽しみだなというところはあります」READ MORE -
東大に快勝 秋季リーグを3位で終える/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2022.11.244年生の引退試合となる秋季リーグ最終戦の相手は国立大学の雄・東大ウォリアーズ。試合開始早々に先制TD(タッチダウン)を奪われるも、QB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)のTDなどで逆転に成功した。その後も終始グリフィンズペースで試合を進め最終スコア31―7で快勝し、秋季リーグを3位で終えた。 ◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼11・23 対東大戦 (横浜スタジアム)〇明大31{7―7、0―0、10―0、14―0}7東大 本降りの雨の中で行われた秋季リーグ最終戦。先制点を奪ったのは東大だった。第1Q4分、一瞬のスキを突かれ47ydのロングランを許し先制TDを奪われる。その直後のグリフィンズの攻撃。エースRB#6森川竜偉(政経4=佼成学園)、#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)のランを中心に敵陣へ攻め込むと、第1Q8分には「自分から注意がそれていると思った」(吉田)と、吉田はスクランブルを選択し23ヤードを走り抜けTD。すぐさま同点とした。 第2Qをスコアレスで終え、迎えた第3Q。リードを奪いたいグリフィンズは前半と同様にラン中心の攻めを展開する。粘り強く敵陣へ攻め込むと、4分には吉田が50ydのスクランブルを決めそのままTD。後半開始早々に追加点を獲得した。その後もグリフィンズペースで試合が進む。10分にはK#3丸田陽太郎(国際4=Albany Academy)が36ヤードのFG(フィールドゴール)を決め17-10で第3Qを終えた。第4Qに入ってもグリフィンズの勢いは止まらない。8分には森川が素早い動きで東大ディフェンス陣をかわすと「気持ちで押し込んだ」(森川)。そのまま15ヤードを走り切りTD。試合終了間際の11分には、吉田が6ydを押し込みこの日3本目となるTDを決めた。ディフェンス陣も先制TDこそ許したものの、その後は終始安定した守りを見せ追加点を許さなかった。最終スコアを31―7とし、最終戦を勝利で締めくくった。昨年度から順位を1つ上げ、4勝3敗の3位で秋季リーグの幕を閉じた。 今試合が4年生にとっての引退試合となった。OL#78大枝弘平主将(政経4=関西大倉)は「感謝しかない。付いてきてくれてありがとう」とチームメイトに対し感謝の気持ちを述べた。日本一の夢は後輩たちへ。「自分たちができなかったことをやってほしい。日本一になってくれ」(大枝)。4年生の思いを背負い、新チームは悲願の甲子園ボウルへ向け再び歩を進める。 [菅波陸哉] 試合後のコメント大枝主将――今シーズンを振り返っていかがですか。 「たくさん悩みました。それでもシーズンに入るにつれ4年生を中心にチームをまとめていけたのは良かったと思います」 ――4年間の大学アメフトで得たものは何ですか。 「1番は仲間です。つらい時もどんな時もずっと一緒にいたので、仲間意識というものは本当に学べたと思います」 吉田――今シーズンを振り返っていかがですか。 「後悔は数えたらたくさんありますが最終戦を勝って笑顔で終われたので、後悔はありますが、ないです」 ――後輩たちに伝えたいことはありますか。 「自分の立ち位置をしっかり見て、常に向上心を持って取り組んでほしいです。勝ちにこだわってやってほしいと思います」 森川――3位という結果をどう思いますか。 「1位になれなければ2位も3位も変わらないので、悔しい気持ちもあります」 ――後輩たちに伝えたいことはありますか。 「4年間を悔いのないようにやってもらいたいです」 DB#2野村馨(政経4=佼成学園)――4年間を振り返っていかがですか。 「後悔は残りますが、充実した4年間を送れたと思います」 ――後輩たちに伝えたいことはありますか。 「一日一日を無駄にすることなく諦めないで最後までやり切れば目標は叶うと信じて、来年度こそは甲子園へ行ってほしいです」READ MORE -
最終盤の猛攻実らず、早大に惜敗/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2022.11.142次リーグ2戦目の相手は早大。明大はキックオフ直後にTD(タッチダウン)を奪われるも、WR#10羽深素(商4=攻玉社)のTDなどで同点に。しかし第3Qで2度のTDにより追加点を入れられる。第4Qでは明大が試合の主導権を握ったものの、タイムアップ直前にインターセプトを許してしまい17―24で敗北。昨年度のリベンジを果たすことはできなかった。 ◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼11・13 対早大戦(横浜スタジアム) 明大17{3―7、7―3、0―14、7―0}24早大〇 宿敵・早大に一歩及ばなかった。Aブロックを全勝し、首位通過してきた早大。この試合も勢いそのまま、試合開始15秒でキックオフリターンTDによる先制点を獲得。明大は開始早々、相手にリードされる苦しい展開に。しかし、DB#2野村馨(政経4=佼成学園)が自陣エンドゾーン内でインターセプトを決めるなど、ディフェンス陣も対抗する。その踏ん張りに応えるため、オフェンスもランとパスを組み合わせゲインを重ねる。そして第1Q残り1分。K#87近藤倫(農2=桐光学園)が30ydのFGを決め、3点を返したグリフィンズ。第2Qには早大がFGで追加点を入れ、一時3―10と点差を広げられてしまう。それでもここでは終われないと反撃を見せる。QB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)が鋭いパスをつなぎ、エンドゾーンへ距離を詰めていく。すると前半残り15秒、羽深へ20yd弱のロングパスが通り、TD成功。「デコウト(WR#8大貴・法4=Nelson College)のためにも取れて良かった」(羽深)。ケガで出られなかった同級生の代わりに本来とは異なるポジションで出場。最上級生がチームに貢献し、10―10と同点に追いついた。 迎えた後半戦。序盤に2度のTDを許し、14点を奪われる。10―24と大きく点差が開いた中で、第4Qへ。しかしここからグリフィンズが意地を見せる。野村が今試合2度目となるインターセプトを決めると、流れは明大に。吉田から羽深へ27ydのパスが成功し、勢いそのままにゴール前4yd地点まで攻め込んだ。そして第4Q2分、RB#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)がランでTDを奪う。「前半は早大のトップDBに手こずったが、後半から徐々に慣れてランプレーにつながった」(廣長)。7点を返し、このまま同点へ追いつこうと果敢に攻める。フォースダウンでのギャンブルが成功するなど明大の猛攻は続く。早大のトリックプレーにも柔軟に対応し、流れは完全にグリフィンズのものに。試合終了が迫る中、観客の大きな声援を受けながらゴールライン前まで持ち込んだ。試合時間残り4秒。明大のTDが決まったパスが放たれたように思われた。しかし、吉田の放ったボールをキャッチしたのは早大だった。同点へ追いつくTDまであと一歩というところで、痛恨のインターセプト。「去年も全く同じ状況で、ゴール手前まで攻め込んだ時に、去年の光景が頭をよぎっていた。時間がなくなってきて、早く取らなきゃという焦りで投げてしまった」(吉田)。昨年度もタイムアップ直前にインターセプトに阻まれ敗北した早大戦。1年越しのリベンジを果たすことはできず、17―24で敗れた。 次戦はいよいよリーグ最終戦。「最後、東大相手に1年間自分たちがやってきたことをプレーで体現したい」(野村)。今試合の悔しい思いを胸に、4年生最後の試合で勝利を目指す。 [坂内咲月] 試合後のコメント吉田――試合を振り返っていかがですか。 「早大、法大はずっと意識しながら1年間やってきたので、以前法大に負けた時に早大戦は自分たちが日本一を取れない状況の中でも、懸けようとやってきたので去年と同じ結果に終わってしまい、この1年間の成長が早大を越えられなかったのかと感じています」 ――オフェンスを振り返っていかがですか。 「ドライブすることはできていて、ランもパスも決まっていたのですが、勝負どころやディフェンスがボールを持って来てくれたときのプレーが足りなかったと思います。自分たちでチャンスをつかめるポイントでつかみ切ることができませんでした」 野村――今試合のゲームプランを教えてください。 「早大ディフェンスも強いと聞いていたので、ディフェンスがちゃんと止めて、オフェンスが時間を使いながらなるべくロースコアにできたらと考えていました」 ――インターセプトの感想を教えてください。 「秋シーズンはなかなかふがいない結果で、足を引っ張った部分があったので、個人的にインターセプトを狙っていたところもあったので良かったです」 羽深――WRとしていかがでしたか。 「今回はケガ人が多く、自分もやったことのないポジションでみんなが挑戦しないといけない中で、交代して全員で戦うことができました」 廣長――早大ディフェンスの強みは何でしょうか。 「明大はラン主体の中でも、ふとしたときのパスでもうまくついていたり、プレー判断が早い点だと思います」 ――最後攻め切ることができなかった点についていかがですか。 「練習の段階でそこまで詰め切るかという点も、秋季リーグの終盤で早大は僕たち以上に練習の意識の差があったと思うので、その部分で僕たち自身は甘いところがあったと思います」READ MORE -
中大に快勝 RBの活躍光る/秋季リーグ戦
アメリカンフットボール 2022.10.312次リーグ初戦の相手は中大。前半をリードされ折り返すも、後半はオフェンス陣が奮起し逆転に成功した。ディフェンス陣も要所を締め33―10で快勝を果たした。◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)▼10・30 対中大戦(アミノバイタルフィールド)〇明大33{7―3、0―7、10―0、16―0}10中大 Bブロックを2位で通過し、迎えた2次リーグ初戦の相手はAブロック2位の中大。第1Q3分、中大に自陣20yd地点まで攻め込まれる。何とかTDは免れたグリフィンズであったが、FGを選択され試合開始早々に先制点を許した。その後は互いに攻めきれない時間帯が続いていたが第1Q終了間際、明大オフェンス陣が均衡を破る。第1Q残り2分30秒、QB#18穴田悠真(経営4=啓明学院)からのパスを中心に敵陣60ydまで攻め込む。「ランプレーを多用しようと思っていた」(穴田)と、最後はRB#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)が中大ディフェンス陣の間をすり抜け約40ydのTDラン。7―3とリードし第1Qを終えた。第2Qは序盤から守備の時間帯が長く続いた。開始4分には、自陣7yd地点まで攻め込まれ逆転のピンチを迎える。しかし、中大QBが放ったTDパスをDB#20大澤舜(情コミ3=都立三田)がインターセプト。寸前のところで失点の危機を逃れた。刻々と残り時間が減り第2Qをスコアレスで終えるかに思われた。しかし、第2Q残り1分、中大オフェンス陣に自陣10ydまで攻め上がられると、最後はランで押し込まれTDを許し、前半を7―10で折り返した。 中大リードのまま迎えた後半。前半とは打って変わり終始グリフィンズが攻め続ける時間帯が続いた。第3Q開始4分、ゴールラインまで47ydを残しグリフィンズはFGを選択。「いける自信はあった」と、47ydの距離をK#87近藤倫(農2=桐光学園)が決め同点とした。得点直後のディフェンスでも好プレーを見せる。中大QBが放ったボールをLB#52深尾徹(政経2=啓明学院)が見事なインターセプト。中大に流れを渡さなかった。深尾の好プレーで勢い付いた明大はその直後のオフェンスで、RB#6森川竜偉(政経4=佼成学園)、廣長の両RBのランを中心に攻め上がる。第3Q残り4分、55ydを残しフォースダウンを迎えた。定石としてはパントを選択するのが一般的であるがグリフィンズは意表を突き「夏から練習していた」(森川)と、ギャンブルを選択。パントフェイクから森川が約45ydの距離を駆け抜け勝ち越しのTDを奪い取った。リードを手にし、勢いに乗ったグリフィンズは第4Qに入っても攻撃の手を緩めない。冒頭に近藤のFGで追加点を奪うと、7分には森川が約50ydのロングランを決めこの日2本目となるTD。試合終了間際にはまたしても近藤がFGを続けざまに2本決め勝利を決定づける。ディフェンス陣もQBサックやインターセプトを量産し、要所を締めた。序盤はリードを奪われる展開となったが最終スコアを33―10とし、中大に快勝を収めることとなった。 2次リーグ2戦目の相手は昨年度の秋季リーグで敗北を喫している早大。Aブロックを無敗で勝ち抜き1位通過してきた強敵だ。「すでに2敗しているのでもう負けられない。必ず勝つ」(穴田)。中大戦での学びを生かし、早大にリベンジを果たす。 [菅波陸哉] 試合後のコメント穴田――試合を振り返っていかがでしたか。 「この試合はゲームマネジメントすることを心掛けていました。FGが多かったので次はもう少しTDにつなげられればと思います」 ――ランがうまく機能していたように見えましたがいかがですか。 「やはりグリフィンズのエースは森川、廣長なのでその強みをしっかり生かせたのは良かったと思います」 森川――試合を振り返っていかがですか。 「個人的には2TDできて良かったのですが、取り切れない部分もいくつかあったのでそこは次戦までに修正していきたいと思います」 大澤――ディフェンス陣でインターセプトが多くみられましたがいかがですか。 「ボールをたくさん取れたのは良かったのですが、TDまでつなげられなかったのはまだまだだと思うので、慢心せずにやっていきたいです」 ――次戦への意気込みをお願いします。 「去年負けている相手でもあるので、しっかり対策してできるだけの準備をして挑みたいです」 近藤――4本のFGを全て決めましたがいかがですか。 「普段から練習している距離ではあったので焦らずいつも通り蹴ることができました」 ――次戦へ向けての意気込みをお願いします。 「次戦は大学生が入場無料ということもあって多くの人に見に来てもらえると思うので今日以上に試合を盛り上げて、ビックプレーを見せたいです」READ MORE
特集記事 SPECIAL
部の紹介 INTRODUCTION
明大アメリカンフットボール部〝グリフィンズ〟は日本におけるフットボールのルーツ校の一つで、創部は昭和9年、体育会加盟は昭和11年。戦前に5度の日本一、1985年の甲子園ボウルでは関西学大との歴史に残る死闘を演じるなど、学生アメフト界の歴史を彩ってきた。その一方で、伝統校でありながらも大学に入学してからアメフトを始めた部員も多く、経験者を多く擁する他大にも不屈の精神で立ち向かう姿は勇敢だ。拠点は八幡山グラウンド。〝自主性〟が重んじられる中、学生主体の活動で日本一を目指す。