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山隈総合15位 2度目の全日本を終える/全日本選手権
フィギュアスケート 2019.12.23全日本選手権の終幕。SP(ショートプログラム)で15位につけた山隈太一朗(営1=芦屋国際)は巻き返しを狙ったが、194.01点で同順位に終わった。アイスダンスの嶋崎大暉(商4=明大中野)は4位となった。 ▼男子シングル(FS)15位山隈 太一朗194.01 ▼アイスダンス4位枝村・嶋崎131.02 SPの悔しさを晴らしたかった。FSのプログラムは今季点数が伸び悩んでいた『ポルナレフ・ラプソディー』。冒頭のトリプルサルコウを綺麗に着氷。続くトリプルアクセルとダブルトーループの連続ジャンプも着実に決め流れに乗った。しかし演技後半でジャンプの減点が続き、順位を上げることはできなかった。 「辛い全日本だった」。昨年度の10位よりも上の順位を狙って今大会に臨んでいた山隈。SPでは見えないプレッシャーから「結果を出そうとしすぎて良くない方向につながった」。気持ちを切り替え、FSでは身体の力を抜いて「ずっと攻め続けられた」。それでもSP後に目標としていた12位には届かなかった。 次の舞台は日本学生氷上選手権(インカレ)だ。全日本での悔しさを挽回し、男子団体2年連続優勝の立役者となりたい。 アイスダンスに出場した嶋崎。演技前半のミスを引きずり思うような演技ができず、RD(リズムダンス)から順位を1つ落とし4位に終わった。「練習の甘さが出た。もっとやれたことはあった」と演技後、悔しさで涙を浮かべた。インカレでは「できることをすべて出したい」。悔し涙をうれし涙に変える。 [中澤美月] READ MORE -
樋口新葉 世界選手権・四大陸選手権代表入り!/全日本選手権
フィギュアスケート 2019.12.22女子シングルで2位となった樋口新葉(商1=開智日本橋学園)が、世界選手権と四大陸選手権の日本代表入りを果たした。樋口は2018年世界選手権で銀メダルを獲得後、昨年は代表入りを逃していた。再び世界の表彰台を目指す。 [中澤美月] ♥樋口 新葉(ひぐち・わかば)商1、開智日本橋学園、152センチ コメント――世界選手権代表に選出されていかがですか。 「昨年、一昨年と悔しい思いをして、今年全日本に照準を絞ってここまで頑張ってきて世界選手権に選んでいただいたので、自分の納得できる演技と結果というのをしっかり残していけるようにしたいです」 ――これから世界の舞台でどう戦っていくかという気持ちを改めて教えてください。 「前回出た時よりも高い点とか高い位置を目指すのではなく、とりあえず同じ位置まで戻せるようにというのが今の目標です。この全日本で自分の目標としていた演技が、SP(ショートプログラム)もFS(フリースケーティング)も多少ミスはあったのですが、思い切り滑るという意味ではすごくいい演技ができたのではないかと思います。いい緊張感を保ちつつ、新しく目標を設定して、そこに向けてブレずに練習していけたらいいなと思います」 READ MORE -
圧巻の演技! 樋口が2位で3年ぶり表彰台/第88回全日本選手権
フィギュアスケート 2019.12.21今年の集大成ともいえる全日本選手権。女子シングルのFS(フリースケーティング)には樋口新葉(商1=開智日本橋学園)、松原星(商1=武蔵野学院)、佐藤伊吹(商1=駒場学園)が出場。樋口がシーズンベストの206.61を記録し、見事2位に輝いた。 ついに新葉が開花した。SP(ショートプログラム)を4位で通過した樋口。冒頭は確実性を求め予定していたトリプルアクセルではなく、ダブルアクセルを選択。大きく加点を得る美しいジャンプで魅せた。続く3回転の連続ジャンプと2本の3回転ジャンプも見事着氷し、上々の滑り出しを見せる。得点が1.1倍となる演技後半、トリプルフリップはステップアウトするも、最後のトリプルルッツを3連続のコンビネーションジャンプにし見事にリカバリー。今大会、樋口が常々口にしてきた「失敗しても諦めない」姿勢を体現する滑りだった。また、終盤のスピン・ステップも最高評価のレベル4を獲得。『poeta』に乗せて美しいフラメンコを演じきり、演技終了後にはガッツポーズを見せた。ミスを最小限に抑えた演技で、SP4位から逆転の2位。3年ぶりに表彰台の上からの景色を拝んだ。 同じくFSに出場した松原、佐藤。松原は課題であったループのミスはあったものの、上手くまとめあげ16位。一方、佐藤は冒頭のトリプルループが両足着氷となるも、その後は落ち着いた演技でミスを挽回。20位で3度目の全日本は幕を閉じた。 2019年度最後の試合を終えた。次なる戦いは第92回日本学生氷上選手権(インカレ)。今大会、明大からは5人の選手が出場し、改めて層の厚さを感じさせた。この勢いで悲願の男女総合優勝を成し遂げる。 [加川遥稀]READ MORE -
男子の戦いが始まる 山隈がSP15位でFS進出/第88回全日本選手権
フィギュアスケート 2019.12.21女子の熱戦から一夜明け迎えた2日目。明大からはアイスダンスに嶋崎大暉(商4=明大中野)、男子シングルに鎌田英嗣(営4=獨協)、山隈太一朗(営1=芦屋国際)の計3人が出場した。シングルの山隈は15位でFS(フリースケーティング)へ駒を進めた。 コミカルな演技で会場を沸かせた。アイスダンスに出場した嶋崎とパートナー・枝村優花(日大)は息の合った滑りで自分たちだけの『Chicago』を表現。初めての全日本の舞台は「楽しかったの一言に尽きる」(嶋崎)。明るいプログラムにぴったりの笑顔でRD(リズムダンス)を終えた。FD(フリーダンス)では華麗な『シンデレラ』を披露する。 「全日本に運が無かった」。ジャンプでの回転不足や転倒が響きFS進出を逃した鎌田。東日本選手権を3位で通過し、調子を上げてきていただけに悔しさは消えず。現役続行を決意してから走り続けてきた今年度。「競技と改めて向かい合った1年間、毎日を大切に過ごせた」と涙ながらに語った。持ち前の表現力を武器に、見た者に感動を与えるスケートを見せてくれた鎌田に拍手を送りたい。 演技後、山隈の表情は悔しさで満ちていた。東日本選手権で優勝し東日本王者として迎えた今大会。『Call me by your name』の音色に合わせ軽快なステップを見せた半面、演技後半のトリプルフリップで転倒するなど精彩を欠き15位に。「ただただ悔しく、辛い。攻められなかった」と自らの滑りを振り返った。目標であった“後半のグループで滑ること”は残念ながら叶えることはできない。しかし、FSに向けて「追い上げてきたなと思わせたい」と挽回を誓った。 [青木優実]READ MORE -
新葉が魅せた! SP4位でFSへ/第88回全日本選手権
フィギュアスケート 2019.12.19日本一を決める戦いが始まった。今日から4日間にかけて行われる全日本選手権。女子シングルには大矢里佳(商3=中京大中京)、井上千尋(商2=椙山女学園)、松原星(商1=武蔵野学院)、佐藤伊吹(政経1=駒場学園)、樋口新葉(商1=開智日本橋学園)が出場した。 新葉がFS(フリースケーティング)に向けて羽ばたいた。「死ぬほど練習してきた」と自信を引っ提げて臨んだSP(ショートプログラム)。冒頭のダブルアクセルをきれいに決めるが、続く連続3回転ジャンプではバランスを崩す。それでも慌てることはなかった。「練習から失敗を引きずらない練習をしてきた」と普段通りのスケートを意識し、すぐに切り替え。『Bird set free』の曲に乗せて、表現力豊かなステップで観客を魅了した。最後のトリプルフリップも着地すると演技終了後には納得した表情も。68.10点で4位に入る活躍を見せ、会場は歓声に包まれた。 トリプルアクセル披露が期待されるFS。公式練習では成功させていたが「次の試合に進むにはミスがあってはならない。調子が良ければ入れたい」と冷静に見つめた。四大陸選手権、世界選手権への切符をつかむためにも、是が非でも表彰台に上がりたい。 (写真:鳥のように「どこまでも飛んでいく」新葉) 21日に行われるFSへと駒を進めたのは樋口に加えて松原、佐藤の3人。期待の1年生トリオが全日本でも躍動する。 [中野拓土]READ MORE -
鎌田英、佐藤がダブル優勝!/都民大会
フィギュアスケート 2019.11.11男女で優勝を飾った。全日本選手権前最後の公式戦となる今大会。男子は鎌田英嗣(営4=獨協)、女子は佐藤伊吹(政経1=駒場学園)が1位に輝き、大舞台へと弾みをつけた。◆11・9~10 都民大会(ダイドードリンコアイスアリーナ)▼シニア男子(総合)1位鎌田 英嗣186.434位鎌田 詩温139.825位山藤 一悟128.06▼シニア男子(SP)1位鎌田 英嗣66.575位鎌田 詩温46.046位山藤 一悟44.36 ▼シニア女子(総合)1位佐藤 伊吹162.823位松原 星154.865位大矢里佳126.93▼シニア女子(SP)2位佐藤 伊吹56.793位松原 星54.537位大矢里佳42.315位森千夏34.06 男子はSP(ショートプログラム)で鎌田英が唯一の60点台となる66.57点で首位に立つと、FS(フリースケーティング)でも表現力豊かな演技を披露。東日本選手権から2週間で「緊張感を保つのが難しかった割にはうまくプログラムをまとめられた」(鎌田英)と振り返った。ラストシーズンも佳境に入る中、演技前後には多くのバナーが。「東伏見でやるのが最後とは意識していなかった」ものの、「うれしい気持ちと感謝の気持ちを込めて」(鎌田英)深々と丁寧なお辞儀で締めくくった。 佐藤が逆転優勝を果たした女子。SP2位で迎えたFSは「ここ何試合かFSで良くない演技が続いていた」(佐藤)と、全日本選手権を前に不安を払拭したい一心だった。冒頭のコンビネーションジャンプを成功させると、その後は持ち前の安定感抜群の演技で観客を魅了。「これまでの試合の中で一番良かった」と振り返る内容で今季初の優勝を飾った。次への課題は「ステップでの取りこぼしや回転不足」(佐藤)と反省も忘れない。全日本選手権まで残り1カ月余り。さらなる磨きを掛けて高みを目指す。[中野拓土] 試合後のコメント鎌田英――演技を振り返っていかがですか。「今日の演技は東日本明けで大きい試合があった後で、緊張感を保つのが難しかった割にはうまくプログラムをまとめられたと思います」 ――メンタル面はどのようにケアしていましたか。「負けるわけにはいかないという気持ちと、全てのジャンプに対してノーミスがしたいという気持ちで一個一個大切にやりました」 ――東伏見で試合をするのは最後ですか。「僕自身、東伏見が最後ということはあまり意識していませんでしたが、周りのお客さんが東伏見で見ることが最後であるという認識からかいつもよりバナーをたくさん振っていただいたことに対してとても嬉しかったのと、感謝の気持ちを込めてお礼をさせていただきました」 ――全日本選手権に向けて意気込みをお願いします。「トリプルアクセルを本番で決められるように毎日大切に過ごしていきたいと思います」 佐藤――今日の演技を振り返っていかがですか。「ここ何試合かFSが良くない演技が続いていたので、今回が全日本前最後ということで、少しでも自信がつけられるような演技ができればいいなと思っていました。これまでの試合の中では一番良かったので、それが達成できて良かったです」 ――東日本選手権では悔し涙も見せていましたが、そこからどのように立て直しましたか。「東日本の前も練習では良かったので、あとは本番で自信を持って滑るだけだなということを意識してやってきました」 ――今シーズン初めての優勝はいかがですか。「あまり優勝は考えてはなかったですけれど、うれしかったです」 ――全日本に向けて一言お願いします。「ステップでのレベルの取りこぼしや回転不足があったので、そこを修正すればまだ点数は伸ばせると思います。できることを精一杯やりたいと思います」READ MORE -
(男子)山隈が逆転優勝! 鎌田英も3位で全日本出場を決める/東日本選手権
フィギュアスケート 2019.10.28例年以上に全日本選手権の出場争いが激しくなっているシニア男子。山隈太一朗(営1=芦屋国際)がFS(フリースケーティング)で、本来の力を出し切り優勝。鎌田英嗣(営4=獨協)も3位で表彰台に上がり、明大からは2名が全日本選手権に出場を決めた。 ◆10・24~27 東日本選手権(風越公園アイスアリーナ) 本来の演技を取り戻した。今季今一つ調子が上がらず、SP(ショートプログラム)を3位で折り返した山隈。昨年度まで戦っていた西日本ブロックよりも少ない枠を争う東日本ブロックは「失敗をすれば落ちてしまう。とても怖かった」と、東日本選手権ならではの難しさを感じていた。それでも持ち味である高さのトリプルアクセルを2本成功させるなど、ほぼ完ぺきな演技を披露。「今回はプログラムを一つの作品にできるように」することを意識し、思い切った演技で復活の逆転優勝を果たした。 大学生活3年間で3回全日本選手権に出場している中野耀司主将(営4=横浜創英)。ラストシーズンとなった今季も全日本選手権出場を目指した。しかし、SPは力を発揮することができず、出場圏内ギリギリの6位スタート。それでも毎年東日本選手権やインカレの勝負所で見せる勝負強さをFSでも発揮すると、誰もが信じて疑わなかった。冒頭のトリプルアクセルとダブルトーループの連続ジャンプを着氷、続くトリプルアクセルも何とか堪える。ルッツが1本パンクしてしまったが、それ以外の目立ったミスはなくフィニッシュ。「ギリギリ全日本にいけたのではないかと思った」と、全日本への手応えをつかみながら点数の発表を待った。しかし、アナウンスされた点数は『100.15』。「正直ショックだった」。想像よりも点数は伸びず、FSは結果9位に沈んだ。最終的な総合順位は8位となり、中野は全日本選手権を大学生活で初めて逃すことになった。「小さな取りこぼしが多かったから納得。今できる演技はやれた」と、結果を受け止めた。また鎌田詩温(商4=札幌一)も総合11位で、4年生2人が全日本選手権出場を逃す結果となった。 山隈の逆転優勝の感動と共に、4年生2人が全日本を逃すという悔しい結果に終わった東日本選手権。全日本選手権に出場することができない選手の思いも背負って、全日本選手権の舞台で躍動する。 [大西健太] 試合後のコメント山隈――東京選手権の際に点数が出づらいことに悩んでいましたが、FSでしっかり点が出た要因は何でしょうか。 「一つの作品としてみた時に、今までだとアクセルは降りたけれど、少し重たいなとネガティブな要素がおそらく演技の中から出てと思います。今回は一つの作品として細かいミスはあったとしても、雰囲気が良くなると自ずと点数も上がってくるかなと思ったので、どれだけ一つの作品としていいものにできるかということを意識しました」 鎌田英――SP1位がプレッシャーになったところはありますか。 「多少ありました。それよりも今までつかみ取りたい、ここから這い上がりたい、このままで終わるかという気持ちで演技をすると、結果が出るという傾向がありましたけれど、今回は守ってしまいました。逃げ切りたいという気持ちになってしまって、最悪行ければいいという気持ちでやってしまったところが敗因だったのかなと思います」 ――社会人1年目の同期に東日本に向けて激励をもらうなどはありましたか。 「残念ながらないです。けれどもブロックの前に1度集まった日がありました。『頑張ってくれ』と一言言われて、その一言だけで僕には伝わっていますし、みんな絶対応援してくれています」 ――良い報告ができますが。 「わざわざ報告はしないと思います。みんな絶対見ているので。どこかで会う、そのタイミングで良かったねなど言ってもらえれば嬉しいです。特に仲が良いのでわざわざは言わないです」READ MORE -
(女子)4人そろって全日本へ! 井上は自身初の全日本出場/東日本選手権
フィギュアスケート 2019.10.27まさに〝黄金世代〟だ。全日本選手権出場6枠を懸けた一戦。SP(ショートプログラム)を5位で通過した井上千尋(商2=椙山女学園)は気迫ある滑りで自身初の全日本選手権出場。残り3選手も6位以内に入賞し、明大は出場した4選手全員が全日本への切符を手にした。 ◆10・24~27 東日本選手権(風越公園アイスアリーナ) ▼7・8級女子(総合)3位佐藤 伊吹143.134位松原 星141.565位井上 千尋136.536位大矢 里佳131.16 悲願達成だ。SPで5位につけ、全日本出場枠圏内でFS(フリースケーティング)を迎えた井上。「自分が後悔しない演技をする」(井上)と意気込み臨んだ。冒頭のトリプルトーループを見事着氷すると、続くダブルフリップも決め順調な滑り出しを見せる。圧巻だったのはイーグルからの3連続ジャンプ。鮮やかなジャンプに会場は拍手喝采する。また自身でも「見せ場」と語る軽快で力強いステップやスピンで『ロミオとジュリエット』の世界観を表現し、観客を魅了した。合計134.53で5位となりノービス・ジュニアを通じ初めての全日本選手権への切符をつかんだ。さらに大学入学後から師事している佐藤信夫氏は64年連続で全日本の舞台に立ち続けている。「私で途切れさせてはだめだ」(井上)という思いを胸に連続出場を守った。 昨年度あと一歩のところで全日本出場を逃した大矢里佳(商3=中京大中京)。SPはジャンプのミスが目立ち9位に。後がない中迎えたFSだったが「この1年全日本に行きたいという思いで練習してきた」という強い思いが大矢を奮い立たせた。ジャンプにミスはあったものの、『美女と野獣』を堂々とまとめ上げ、総合6位。崖っぷちから逆転で全日本出場を決めた。 〝黄金世代〟たる強さを見せつけた。SPを1位、2位で通過した佐藤伊吹(政経1=駒場学園)、松原星(商1=武蔵野学院)はともにジャンプのミスが尾を引いたが、佐藤は3位で表彰台に上がり、松原は4位。出場した4人全員で全日本出場を決めた。その中でもそれぞれが納得する演技で終えたとは言えない。全日本まで約2か月。コンディションを含め上手く調整し、自己ベストを更新する滑りを披露したい。 [加川遥稀] 試合後のコメント大矢――演技を振り返っていかがですか。 「だいぶミスをしてしまったので、思ったような演技ではなかったです」 ――ジャンプがうまくいかない中でどのように修正していきましたか。 「ループで転んでしまった時も焦らずにその後のジャンプを決められたのは集中できていたからだと思います」 ――全日本に向けての意気込みをお願いします。 「全日本は楽しく、気持ちよく滑れるように、終えた後笑顔になれるように頑張りたいです」 井上――初の全日本出場、今の率直なお気持ちをお聞かせください。 「すごくうれしいのですが、まだあまり実感がないです」 ――SPは5位、FSはどんな気持ちで臨みましたか。 「先生にも欲を出さずに自分のできることをしてきなさいと言われていたので、とにかく自分が後悔しない演技するというのを心に決めて臨みました」 ――全日本出場をまず誰に伝えたいですか。 「家族です。今日も来てて結果を知っているのですが、とりあえず伝えたいです」 ――最後にお母さんに向けて一言お願いします。 「いつもありがとう(笑)」 佐藤――涙を流す場面もありました。 「SPが良くて、このままFSもそろえられたらいいなと思っていたので、それができなかったのが悔しいです」 ――昨年度の全日本、今回の東日本で悔しい思いをして、今年の全日本はいろいろな意味でリベンジの大会になるのではないでしょうか。 「東京でやるというのもあって自分の期待もそうですし、先生や周りの期待にも今年こそは応えたいと思います」 松原――演技を振り返っていかがですか。 「ひどかったですが、次につながる大会になってよかったです」 ――全日本での目標をお聞かせください。 「とりあえずルッツとフリップを戻して、練習でミスばかりしているので、まずは練習からミスなく演技できるようにやっていきたいと思います」READ MORE -
(男子)現役続行の決意を見せた! 鎌田英が完璧な演技でSP1位通過/東日本選手権
フィギュアスケート 2019.10.26全日本選手権出場6枠を争う東日本選手権がついに開幕。鎌田英嗣(営4=獨協)がノーミスの演技で、68.09点を叩き出しSP(ショートプログラム)首位に。山隈太一朗(営1=芦屋国際)も3位につけるなど、明大勢は幸先のよいスタートを切った。 ◆10・24~27 東日本選手権(風越公園アイスアリーナ) 演技を通して恩返しの気持ちを伝えた。大学を卒業せずに現役続行を選んだ鎌田英。「スケートを頑張ることが恩返し」と、並々ならぬ決意で今大会に臨む。冒頭のダブルアクセルを決めると、続くトリプルルッツとトリプルトーループの連続ジャンプを完璧な着氷。「朝の練習の段階でも感覚はつかめていた」と、基礎点が10点を超える難易度の高いジャンプをモノにしつつある。3本目のトリプルループも加点をもらう美しい出来栄えで、渾身のガッツポーズ。さらに演技終了後にもガッツポーズが飛び出し、「ガッツポーズも演技の一つ」という表現者・鎌田英嗣らしい演技で会場を沸かせた。 東日本選手権初出場の山隈。「どんな雰囲気かわからない中で緊張した」と、冒頭のトリプルアクセルが乱れてしまう。それでも東京選手権で優勝を逃した悔しさを晴らすべく、練習の質にこだわってきた成果を発揮。大崩れすることなく最後まで演じ切り、3位につけた。「東京選手権のふわふわした感じよりも集中できている」と、徐々に調子を取り戻しつつある。FS(フリースケーティング)での復活に期待がかかる。 FSで全てが決まる。全日本選手権の切符はわずか6枠。「簡単な道ではない」(中野耀司主将・営4=横浜創英)と、例年以上に出場枠争いはハイレベルな戦いとなっている。現在鎌田英、山隈、中野が出場圏内に位置しているが、勝負はまだわからない。明大男子全員で、全日本選手権出場をつかむ。 [大西健太] 鎌田英――演技を振り返っていかがでしたか。 「ここで一つ乗り越えられたので、明日は少し安心できる感じはあります。峠は乗り越えられたという気分です」 ――今大会はSPを重要視されていたのですか。 「SPは60%ぐらい重要だと思っています」 ――今回の演技をできる自信はありましたか。 「少し不安がありましたが、朝の公式練習をやったときにできるだろうなという感覚はありました」 中野――FSで重要な点は何でしょうか。 「アクセル2本はもちろんですけれど、プログラムを今までかけてきたので、プログラムをみてほしいです」 山隈――演技を振り返っていかがでしたか。 「緊張の感じが今までと違い、どのような感じになるのかわかず、不安が大きかったです。その中で大きなミスがなかったので、良かったと思います」READ MORE -
(女子)佐藤SP1位通過! 松原も2位で続く/東日本選手権
フィギュアスケート 2019.10.25全日本選手権出場を懸けた大一番。東京選手権を2位で通過した佐藤伊吹(政経1=駒場学園)はSP(ショートプログラム)で首位で通過。松原星(商1=武蔵野学院)も2位につけ、好スタートを切った。 ◆10・24~27 東日本選手権(風越公園アイスアリーナ) ▼シニア女子(SP)1位佐藤 伊吹55.402位松原 星52.32 5位井上 千尋48.19 9位大矢 里佳43.35 軽やかな動きで会場を沸かせた。昨シーズンに引き続きジャズの代表曲『Take five for Elise』をSPで滑る佐藤。「軽い感じで少し表情も明るめに」(佐藤)意識し、細やかかつ躍動感のあるステップで魅せた。ジャンプでは冒頭のトリプルサルコウとトリプルトゥループの連続ジャンプを綺麗に着氷。続くトリプルフリップは回転不足となったが、演技後半のダブルアクセルを無事に決め、安定感ある演技を披露。55.40点で首位につけ、FS(フリースケーティング)に折り返す。 左足首のケガに不安が残っていた松原。東日本学生選手権から構成に取り入れ始めた冒頭のトリプルルッツで転倒してしまう。また「スピードが全然出せない」(松原)と、本来とは程遠い滑りに悩まされた。それでもダブルアクセルと後半の連続ジャンプを着氷。ステップ・スピンでも高評価を獲得し、2位発進となった。 全日本選手権出場枠は6人。昨年度あと一歩で全日本出場を逃した大矢里佳(商3=中京大中京)はジャンプの回転不足と転倒によりまさかの9位に落ちこむ。「強い気持ちを持って、最後までミスのない演技をしたい」(大矢)と巻き返しを狙う。明大からは3人が全日本出場枠圏内につけた。全日本への切符をつかむべくFSに挑む。 [中澤美月] 試合後のコメント大矢――演技を振り返っていかがでしたか。 「緊張はなかったのですが、もったいないミスをしてしまったのでとても悔しいです」 ――昨年度今大会で全日本選手権出場を逃してしまいましたが、今年度はどのような気持ちで臨みましたか。 「今年度はまた1年を棒に振るのが嫌だと思い、全日本にいきたいという気持ちで練習してきました」 佐藤――緊張はありましたか。 「丁度いい緊張具合いで、このくらいが気持ち的にはベストだなと思います」 松原――スピンには自信がありましたか。 「自信はあるのですが、東日本学生選手権も東京選手権も失敗しているので、失敗しないように練習してきました」READ MORE
特集記事 SPECIAL
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【スケート部(フィギュア部門)】Kiss&Cry2023
昨年度はインカレで男女アベック優勝を果たした明大フィギュア部門。今年度、新たに菊地竜生(政経1=目黒日大)、元榮愛子(商1=目黒日大)を加えさらなるパワーアップを求めて高みを目指す。氷上では華麗な演技で観客を魅了する選手たち。本企画では、その活躍の裏にある思いや素顔に迫っていく。READ MORE -
【スケート部(フィギュア部門)】Kiss&Cry2022
やっぱり明治がナンバーワン!今年度、新たに佐藤駿(政経1=埼玉栄)や住吉りをん(商1=駒場学園)、江川マリア(政経1=香椎)を加え、パワーアップした明大フィギュア部門。それぞれの演技で観客を魅了する選手たちだが、氷上外での一面を見ることはなかなかできない。本企画では、そんな選手たちの活躍の裏にある思いや素顔をお届けしていく。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
氷上でステップやスピン、ジャンプなどの技を組み合わせ、音楽に乗せて滑走する競技だ。華麗な衣装に身をまとった選手の美しい演技には、人の心を魅了するものがある。近年では世界で活躍する日本のフィギュアスケート選手も多くおり、国内でも人気スポーツとなっている。国内トップ選手が出場する全日本選手権にも出場する明大選手も多く、実力と名声ともにピカイチだ。近年では西野友毬氏(平28政経卒)がインカレ4連覇を成し遂げるなど数多くの功績を残してきた。選手を応援するファンも多く、今日も華麗な演技で観客を魅了する。