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大嶋世代引退 大会4連覇の強豪に1-3で敗退/全日本選手権
ホッケー 2021.11.26悲願の日本一は絶対王者に阻まれた。3年連続の出場となった全日本選手権。明大は大会4連覇中の岐阜朝日クラブに1―3と粘りを見せたが初戦敗退。今年度最後の公式戦となった。 地力の差が勝敗を分けた。格上に対しロースコアで試合を進めたい明大だったが「相手の球離れが速く、パスが正確だった」(小池文彦監督)。東京五輪代表選手も多数在籍するチームのスピードに対応が遅れ第1QにPC(ペナルティーコーナー)から失点。しかし、そこからはサークルインをさせない堅い守りからのカウンターで明大のペースを崩さず、第2QにはPCを獲得するなど得点機も。それでも「決め切れなかったのは反省点」(DF大嶋鴻太主将・商4=今市)。守備でも紙一重でこらえ切れず、1-3で試合終了のホーンが鳴った。最終QにFW山村晃生(営1=岐阜総合学園)が意地の一発を沈めたが「スピード、正確さ、時間の使い方などいろんな面で社会人の強さを感じた」(小池監督)。日本トップレベルにも通用する手応えがあった一方で、日本一への壁を感じた一戦となった。 4年生は今試合をもって引退を迎えた。コロナ禍での1年だったが「つらいことはなかった」と主将の大嶋。それはプレーでも私生活でも困ったことがあれば頼れる仲間たちがいたからこそ。MF森紘之(法4=天理)、教育実習により今試合は欠場となったFW加藤大椰(文4=今市)をはじめ下級生の頃から各ポジションで活躍していた4年生。「技術的な部分での信頼感だけじゃなくてみんなリーダーシップがあった」(大嶋)と、助け合える仲間に支えられてここまで来た。明大ホッケー部としてはこれで一区切り。経験と仲間と自信を胸に、紫紺の勇者たちはこれからも歩みを続ける。[中野拓土]試合後のコメント宮田知総監督――4年生に向けてメッセージをお願いします。 「4年間ありがとうという純粋な気持ちでいっぱいです。我々の指示通り完全燃焼してくれたと思います。これからはOBとして明大ホッケー部を支えてほしいなと思います」小池監督――試合を振り返っていかがですか。 「社会人よりも走って勝とうと言っていました。良い感じで入れましたが、先に失点してしまったのが痛かったです。ただ、最後に1点取れた部分は成長した点かなと思います」大嶋――仲が良く出場機会が多かった学年ですが、主将から見てどのような同期ですか。 「技術的な部分での信頼感だけじゃなくてみんなリーダーシップがありました。自分が強く言う時は周りがサポートしてくれますし、周りが強く言ってくれる時は自分が補い、互いに補完し合えたのが今年の強みだなと思います。技術的なことだけじゃなく絶対的な信頼があったのは最後に首脳陣からいいチームと言ってもらえた理由なのかなと思います」――後輩の選手たちに向けてメッセージをお願いします。 「技術は高いものを持っているので、あとは明治の強みである寮生活で感情を共有しているというところの仲間意識や思いやりを大切にしてほしいと思います。周りをもっと見れるようになれば、よりまとまっていくと思うので期待しています」森――今日の試合を振り返っていかがですか。 「相手が5連覇の懸かったチームで強いのは分かっていたので、いかに勝つかというのが難しくて。自分の持っている実力をさらに越えていくということが難しかったですけどすごく楽しかったです」――4年間で成長できたことは何ですか。 「反骨精神です。周りがしっかり練習している中で、自分たちは2時間しか練習できない。その中で勝ちたいという思いがあるからみんな集中して取り組めましたし、自分たちでできるんだっていうのはこの4年間で学べたと思います」FW酒井詳司(営4=石動)――引退を迎えた今の気持ちを教えてください。 「けがで試合にはなかなか出られませんでしたが、みんなが好きやったからここまで続けられたというのが正直な思いです。自分自身の成長というよりも、みんなと一緒にいたいなと思ってやってこれました」――試合をスタンドから見ていて何か感じたことはありましたか。 「同期も後輩も、頑張っている姿や成長している姿を僕が一番見てきたので、今日最後まで戦っている姿を目の当たりにできてすごくうれしかったです」DF古川裕大(政経4=伊万里商)――今季途中からけがで出場できない歯がゆさはありましたか。 「自分の最後の年のインカレに出られなかったのが一番悔しかったです。最後までやりたいという気持ちはありました」――同期の皆さんに何かメッセージをお願いします。 「大嶋キャプテン、森副キャプテンは引っ張ってくれていて、攻撃の要は加藤やFWの村井巧(法4=天理)がいてくれたので前線でも仕掛けることができました。守備も大嶋がいて僕が抜けたとしても安定感がありました。4年間ありがとう」村井――4年間を振り返っていかがですか。 「今となっては寂しい思いがありますけど、1年生の頃は淡々と毎日を乗り越えるだけでした。そういう日々があったから今楽しいと思えているのかもしれないですけど、結果的にはここまでやってきてよかったなと思っています」――同期の皆さんに伝えたいことはありますか。 「僕自身役職がなくて自分のモチベーションを維持できるタイプではなかったんですけど、森や大嶋が声を掛けてくれて。2人も気分が乗らない日があったと思うんですけど、みんなを鼓舞してくれたのは感謝しかないです」福島裕太マネジャー(法4=水戸桜ノ牧)――最後の試合を終えた今の気持ちを教えてください。 「やり切った気持ちが一番大きいです。ここまで楽しいことも苦しいこともあったんですけど、ここまでやり切れてどこか報われた感覚があります」――4年間で思い出に残っていることはありますか。 「僕はマネジャーとしては審判をやることが多く、選手から厳しい言葉を言われることもありましたけど、とてもいい経験になったと思います。審判をやったことでメンタルはかなり鍛えられました(笑)」山崎郁未マネジャー(総合4=明大中野八王子)――4年間を振り返っていかがですか。 「土日は毎朝5時半に起きてグラウンドに行っていたので、それがなくなるのも寂しいような楽になるような複雑な気持ちです。最初の頃は全然仕事ができなくて大変でしたけど、今は後輩、同期がいてくれることに感謝していますしこれまで楽しかったです」――山崎さんにとって同期の皆さんはどのような存在ですか。 「1年生の時は別々に行動していたくらいなんですけど、今となっては仲が良いなと思います。自分が支える側ですけど、同期に支えられてここまでやってこれたと思います」READ MORE -
山梨学大に完敗 秋季リーグ戦を準優勝で終える/関東学生秋季1部リーグ戦
ホッケー 2021.11.24秋季リーグ戦優勝を懸けて臨んだ大一番。相手は春季リーグ戦、全日本学生選手権3位決定戦でいずれも敗北した宿敵・山梨学大。序盤から打ち合いとなったが、1-1で迎えた第2Qに2失点。後半は反撃を見せるも山梨学大のオフェンスを止められず、3-6で完敗。またしてもリーグ戦優勝は山梨学大に阻まれた。 試合開始直後から試合が動いた。第1Q2分、山梨学大の素早い攻撃から先制を許す。それでも直後の第1Q4分、FW大岡凌磨(政経2=今市)のゴールで追い付く。「すぐに取り返すことができて良かった」(大岡)。しかし1―1の同点で迎えた第2Qに立て続けに失点。「相手の速い攻撃に対応できなかった」(MF森紘之・法4=天理)。1―3で前半を折り返し、流れが相手に傾いた。 リードされる展開でも、最後まで攻めの姿勢を貫いた。第3Q11分にさらに失点。3点差となった直後の第3Q12分、PC(ペナルティコーナー)から最後は森が押し込み再び2点差に。しかし、その後も山梨学大の攻撃を止めることはできず、第4Qには2失点。点差が開いたことで「自分たちが前に行こうという気持ちが強くなってしまった」(大岡)。焦りからパスミスが増え、本領を発揮できず。3―6で敗北を喫した。 決勝戦で敗れたことで、秋季リーグ戦は準優勝という結果に。優勝は逃したものの「チームとして日を重ねるごとに進歩していった」(DF大嶋鴻太主将・商4=今市)。25日から行われる全日本選手権が4年生にとっては最後の試合となる。初戦の相手は、全日本選手権で4年連続優勝中の岐阜朝日クラブ。日本最高峰のチームに対して「屈する気持ちはこれっぽっちもない」(大嶋)。紫紺の勇者たちは秋季リーグ戦で得た課題と収穫を胸に、最後まで全力で突き進む。 [佐野悠太] 試合後のコメント小池文彦監督――今回の試合を振り返っていかがですか。 「第1Qは良かったのですが、その後が良くなかったですね。取られたくない失点をしてしまったのが痛かったです。ゲームの流れというのがかなり難しいのですが、今回の試合は途中から流れが悪くなってしまいました」 ――全日本選手権に向けて意気込みをお願いします。 「全日本選手権での初戦は社会人1位のチームになります。そこでなんとか学生らしいホッケーをして勝って次に進みたいと思います」 大嶋――今日の試合はどのようなゲームプランで臨みましたか。 「打ち合いというよりは、粘って最後に1点を取るようなロースコアの展開が自分たちの強いだと思っていたので、そういう展開に持っていきたかったのですが、早い段階で失点してしまったため自分たちのプラン通りにはいかず、心残りです」 ――秋季リーグ戦で見つかった課題はありますか。 「相手のテンポに合わせてしまったところです。決勝戦もそうでしたが、相手の土俵に立って戦ってしまうことが多かったので、相手がどんなことをしようと自分たちはぶれないというような戦術的なところをもっと構築していく必要があると思いました」 森――秋季リーグ戦で敢闘選手賞を受賞しました。 「本当にみんなが頑張った中で、しっかり評価してもらえたと思っているので、個人というよりかはみんなで取れた賞だと思います」 大岡――秋季リーグ戦を振り返っていかがでしたか。 「個人的にはチームで一番得点することができてとてもうれしいのですが、ベストイレブンに入ることができなかったので、やはり自分はまだまだだなという思いがあります。チーム全体としては我慢して勝ち切ることができた試合が多かったので、その部分は評価していいのではないかと思います」READ MORE -
宿敵・山梨学大に敗れる リーグ戦でのリベンジ誓う/全日本学生選手権
ホッケー 2021.11.0411月3日に行われた全日本学生選手権3位決定戦。今年度関東春季1部リーグ戦決勝でSO(シュートアウト)戦の末敗れた山梨学大との対戦となった。リベンジするべく試合に臨むも、第2Qに失点。後半本来のプレーを取り戻すも得点につなげることはできず。明大は4位で大会を終えた。 序盤に主導権を握られた。立ち上がり、山梨学大の鋭い攻撃に苦戦。立て続けにPC(ペナルティーコーナー)を与えてしまう。明大はGK坂本樹哉(法1=飯能南)を中心に堅い守りを見せるも防戦一方に。攻め手に欠け、嫌な流れが続いた。迎えた第2Q10分、「気持ちが一瞬切れたところを相手のセットプレーでやられてしまった」(大嶋鴻太主将・商4=今市)。一瞬のスキを突かれ、PCからの得点を許してしまう。 追い込まれた後半、明大は怒涛(どとう)の巻き返しを図る。第3Q、今試合初のPCを獲得し決定機を演出。勢いに乗るとFW加藤大椰(文4=今市)やMF森紘之(法4=天理)といった経験豊富な上級生を中心に攻撃を展開。「落ち着いてつなげるようになった」(大岡凌磨・政経2=今市)。明大本来の〝つなぐホッケー〟で何度もゴールを脅かす。守備でも前半に続き坂本が奮闘。第4Qにはビッグセーブもあり、山梨学大の攻撃をシャットアウトした。「(前半の)1点で勝敗が決まってしまった」(坂本)と前半の失点がそのまま決勝点に。1点の差に泣くこととなった。 結果は4位。惜しくも昨年度の順位を下回る結果になり苦汁を飲んだ。しかし、収穫も得られた。「修正力は随所に見られた」(大嶋)と、大会を通して後半の修正力の高さが光った。関東学生秋季リーグ戦、全日本選手権とまだ大会は残っている。今回得た収穫と課題をどう生かすか。紫紺の勇者たちの研鑽(けんさん)は終わらない。 [菊地隼人] 試合後のコメント小池文彦監督――全日本選手権はどう考えていますか。 「社会人チームはゲームコントロールがうまいので、うちは学生らしく走って勝つようなプレーをしていきたいと思います」 ――今後はどのような練習をしていきますか。 「やはりセットプレーの強化です。確実に得点につなげられるように、集中して練習させたいと思います」 大嶋――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 「最初は後手に回ってしまって、かなりPCを取られた部分がありました。天理大相手にしっかり守り切って戦えたという自信もあったので、後半は積極的にできたのですが、やはり1点が遠かったという内容になってしまいました」 ――この大会全体を通していかがでしたか。 「天理大には負けてしまいましたが、春よりも確実にインカレの方がいい内容でした。その勢いのまま山梨学大に対して挑んだのですが、自分たちがやるべきことをやった上で結果が付いてこなかったということは真摯(しんし)に受け止めなければいけないと思います。まだ僕たちは終わりではなくて関東秋季1部リーグ戦、全日本選手権が残っています。そこに向けて出た課題や収穫をもとにチームの強みを伸ばしたり、弱みを補ったりしていきたいです」 大岡――後半から積極的に攻撃できていたと思うのですが、意識の変化はありましたか。 「残り30分だったので『やり切るしかないぞ』というメンバーの気持ちが伝わってきて、そういったところが積極的な攻撃につながっていたと思います」 ――得点を決め切れなかったことについて、課題は何だと思われますか。 「一人一人のポジショニングや、1人が持ちすぎてしまう部分です。パスを出せるところで出さないという場面もあったのでシュートの数も少なくなってしまったと思います。今後はもう少しシュートの回数を増やしていきたいです」 坂本――試合を通して、ご自身のプレーをどう評価しますか。 「今回の試合はPCで取られてしまった1本を除けばいいプレーが多かったと思います。またコーチングの場面でも、大きく外されてのタッチやシュートを打たれるということはそれほどなかったのでそれも良かったと思います」 ――今後の課題は何がありますか。 「枠をとらえたシュートに対してコースがいいと反応が遅れてしまうので、その点は自分の課題だと思います」READ MORE -
天理大に完敗 3位決定戦へ/全日本学生選手権
ホッケー 2021.11.03やはり強豪・天理大の壁は高かった。決勝進出を懸けて臨んだ天理大との準決勝。第1Q(クオーター)終了間際に天理大に先制点を許すと、第2Qは天理大に主導権を握られ2失点。後半は攻めの姿勢を貫くも得点にはつながらず、0―3で試合終了。目標としていた優勝には届かなかった。 雪辱を果たせなかった。準決勝で待ち受けた相手は、全日本大学王座決定戦で敗北を喫した天理大。明大は序盤から守備重視の展開に。第1Q14分、グリーンカードを出され1人を欠いたスキを突かれて失点。「ここから少し消極的になってしまった」(大嶋鴻太主将・商4=今市)と流れが天理大に傾いた。すると第2Q7分と9分に、「相手の武器」(大嶋)と警戒していたPC(ペナルティコーナー)で立て続けに失点。「第2Qの2失点が本当に痛かった」(小池文彦監督)と試合を決定づけられた。 しかし後半は積極的なプレーが目立つ。「失うものはないからがんがん攻めていこう」(FW村井巧・法4=天理)と、前半よりも攻撃の時間が増えた。明大の特徴であるパスホッケーで相手サークル内に攻め込むシーンも見られた。だが、天理大の堅い守備に阻まれ好機をモノにできず。得点を奪えないまま試合終了のホイッスルを迎えた。 試合には負けたものの、後半の戦いは「可能性を感じさせることができた」(大嶋)。翌日に控える3位決定戦に向けて収穫となった。次なる相手は関東学生春季1部リーグ戦決勝でSO(シュートアウト)戦の末に敗れた山梨学大。互角な戦いが予想される中で「全力で勝ちにいきたい」(MF森紘之・商4=天理)と気合は十分。今試合の悔しさをバネに、今大会最終戦を何としても勝利で飾ってみせる。 [佐野悠太] 試合後のコメント小池監督――今回の試合を振り返っていかがですか。 「引き気味のハーフプレスで戦っていたのですが、3点差になってしまったので、後半から積極的に前に行って点を取りにいこうというふうになりました。それがうまくはまって後半はボールポゼッションも上がってきたので、その点は良かったと思います。ただ0―3という結果で終わってしまったことは残念です。1点が遠い試合だったと思います」 大嶋――天理大の印象についてはいかがですか。 「スピード、フィジカル、技術の全てにおいて大学のトップクラスだというのは本当に対戦する前から思っていました。対戦した後も大学の中ではナンバーワンといっても過言ではないくらいのチームだったと思います」 ――3位決定戦への意気込みをお願いします。 「次の世代のためにも絶対に勝たなければいけない試合だと思いますし、全日本選手権での社会人の対戦相手にも影響してくるので、とにかく勝つしかないという気持ちで集中してやりたいなと思います」 村井――PCを獲得できずに終わってしまいましたが、いかがでしたか。 「相手のDFがパスカットや対人の部分がとても強かったので、サークルインする場面がとても少なかったです。僕たちも前半に弱気になっていた部分があったので、なかなか攻めることができなかったことが課題だと思います」 森――第2Qの2失点はいかがでしたか。 「やはり展開で見れば痛い失点でしたが、そこでも自分たちのやることは変わらないというのをしっかりチームの中でQ間に共有したので、そこから切り替えることはできました」READ MORE -
完封勝利!朝日大を下し全日本選手権出場決める/全日本学生選手権
ホッケー 2021.11.02ベスト4を懸けた大一番は、昨年度も同じ舞台で戦った朝日大との一戦。第1Q終了間際、FW加藤大椰(文4=今市)の貴重な先制点で流れをつかむ。続く第2Q、第3QではFW大岡凌磨(政経2=今市)、FW村井巧(法4=天理)が得点し、3―0と完封勝利を収めた。 ベスト4進出、そして全日本選手権への出場権獲得を懸けた今試合。序盤から両者積極的な攻撃を見せた。連続してPC(ペナルティーコーナー)を獲得するも、相手GKに阻まれるなどなかなか得点につなげることができない。しかし第1Q14分、PCからこぼれたところを加藤が押し込み値千金の先制点を獲得。「この1点が勝因となった」(小池文彦監督)。続く第2Qでも勢いは止まらない。12分には大岡の一振りがゴールに突き刺さる。「相手のミスを見逃さず、ワントラップで決めた」(大岡)。そしてハーフタイムを挟み、迎えた第3Q。開始直後に村井が泥臭く押し込み3―0。逆転しようと意気込む朝日大に対し、スキを与えなかった。第4Qも相手の攻撃を抑えそのまま試合終了。3―0と完全勝利で天王山の戦いを制した。 守備力が実を結んだ一戦となった。ドリブルやカウンターが特徴的な朝日大に対し、攻守の切り替えで翻弄(ほんろう)。相手の好機も大嶋鴻太主将(商4=今市)を中心としたDF陣がシャットアウトした。またFW陣の活躍は得点だけではない。「前線からのしつこい守備」(小池監督)で勝利への熱い思いを見せた。 次戦は今年度の全日本大学王座決定戦で敗北を喫した天理大とのカード。「技術力も運動量も優れた選手が多い」(大岡)。今まで以上に組織的な守備が必要となってくる。「チーム結成当初から〝打倒天理〟でやってきた」(加藤)。雪辱を晴らし、決勝の舞台へと駒を進めたい。 [萩原亜依] 小池監督――試合を振り返っていかがですか。 「やはり大きかったのは最初に先制点を取れたことですね。第1Qの終わりに押し込めたことが勝因だと思います」 ――どういった試合プランで臨みましたか。 「相手が中央ではフリーで持たせてくれるのですが、その後のディフェンスが速いので、そこに気を付けてうちはパスをつないでいこうという話をしていました。長いパスはあまりしないようにしていました」 加藤――ご自身のゴールシーンを振り返っていかがですか。 「こぼれてきたボールを押し込むだけだったので、僕の得点なのですがチームの得点という感じがします。押し込むだけのゴールを演出してくれたアシストがあったからこそなので、やはりチームのゴールだと思います」 ――ベスト4になり、全日本選手権出場権を獲得しました。 「僕が大学2年生の時からベスト4に入ってシード権獲得することが2年間続いていました。今回もその伝統を崩さなかったということと、後輩たちにシード権や全日本選手権のチャンスを与えられたことはうれしいです」 村井――ゴールシーンを振り返っていかがですか。 「FWで僕が受けてから他の2枚が上がってきたところにスルーパス出すといったアシストする形が結構多いです。しかし今回の得点は、らしくないですが転びながら泥臭く押し込めて良かったと思っています」 ――準決勝、天理戦に向けて意気込みをお願いします。「僕は天理高出身で、同級生がいっぱいいるので楽しみたいと思っています。久々に友人たちと試合ができるので、本気で対戦を楽しみながら頑張っていきたいと思います」 大岡――いつもに増して守備が良かったと感じたのですがいかがですか。 「味方同士でしっかりと声掛けをしていたので、堅い守備ができていたと思います。全日本選手権出場を懸けた試合だったので、4年生から強い気持ちが伝わってきました。そういった気持ちの強さも守備の堅さにつながったのではないかと思います」 ――次戦に向けての意気込みをお願いします。 「勝って決勝に行くことはもちろんなのですが、自分が点を決めたりアシストしたりしてチームを勝たせたいと思います」READ MORE -
一橋大に完勝! 4-0でベスト8入り果たす/全日本学生選手権
ホッケー 2021.10.31順調な滑り出しとなった。10月31日に行われた全日本学生選手権(以下、インカレ)2回戦。明大は、1回戦を3-2で勝ち上がってきた一橋大と対戦。一度も流れを渡すことなく見事無失点で勝利を収めた。複数得点を記録し、ベスト4を懸けた大一番に向け状態の良さを確認することができた試合となった。 確かな強さを見せつけた。引いて守るスタイルの一橋大に対し、巧みなパスワークで翻弄(ほんろう)する明大。第1Q、サークル内で選手が密集したところを最後はFW大岡凌磨(政経2=今市)が押し込み見事先制。「ボールが流れてきたのでそれを冷静に決めることができた」(大岡)。流れに乗った明大は、13分にまたも大岡からの空いたスペースへのパスにMF小林正人(政経1=今市)が反応し追加点。しかしその後はなかなか得点できない時間が続く。不穏な空気が漂うも「そこでボールを持つと明大のホッケーができなくなってしまう」(大岡)。 落ち着いてパスを意識し、明大らしいつなぐホッケーを維持。焦らずに試合を決定づける1点を狙い続けた。 そしてついに待望の1点が入る。第3Q8分、FW山村晃生(営1=岐阜総合学園)が個人技でサークル内に切り込み最後はFW大森行洋(商3=伊吹)が押し込み3点目。前日に2―0からの逆転勝利を果たした一橋大に対して「3点目が大事だとハーフタイムで話していた」(大嶋鴻太主将・商4=今市)。勝負所をモノにし、完全に試合の主導権を握った。「3点目を取れてからはサブでベンチ入りしていたメンバーが点を取ってくれて良かった」(小池文彦監督)。第4QではFW形部健彦(法3=天理)も得点し、結果、内容共に充実した試合となった。 インカレ初戦を無事快勝した明大。しかし次に待ち受けているのは全日本大学王座ベスト4の強豪・朝日大だ。「レベルの高い試合になると思う」(大岡)と、厳しい戦いになることが予想される。強敵相手に勝ち切り、正念場を乗り越えることができるか。明大の真価が問われる一戦になる。 [菊地隼人] 試合後のコメント 大岡――攻撃の仕方はどうでしたか。 「基本的に僕たちはショートパスをつなぐホッケーなのでそれを意識していて、次の厳しい試合に向けてしっかりと明大のホッケーをできればなと思って臨みました」 ――2点目は綺麗なアシストでした。 「ボールを受ける前に周りを見ることが出来ていたので、空いているスペースを見つけて走ってきてくれたところに出しました」 大嶋――第2Qは得点がなく耐える場面になりましたがいかがでしたか。 「Qで点が取れなくても結果的勝っていればそれでいいと思っていたので、焦って耐えるというよりは本当に自分たちがやるべきことを常にやっていくということを意識していきました」 小池監督――次戦への意気込みをお願いします。 「何とか一つ一つ勝って、まずは全日本選手権に出る権利を勝ち取りたいと思います。今ある力を全部振り絞ってやらせたいと思うので、集中してやりたいと思います」READ MORE -
慶大に4ー1で快勝! Bプール首位通過を決める/関東学生秋季1部リーグ戦
ホッケー 2021.10.17見事Bプール首位通過を決めた。ここまで全勝中の2校によるBプール1位通過を懸けた一戦。前半は互いに譲らず接戦に。1―1で前半を終え両者追加点に苦しむも、終盤に明大が怒涛(どとう)の複数得点を記録。終わってみれば大差での勝利となり、リーグ次戦や10月末から行われる全日本選手権(以下、インカレ)に向けて弾みをつける結果となった。 前半は拮抗(きっこう)した状況が続く。第2Q、個の技術での打開から最後はFW大森行洋(商3=伊吹)が押し込み先制点を奪う。しかし「ディフェンスのバランスが悪くなってしまった」(小池文彦監督)という言葉通り、守備の穴を狙われ早々に同点に。その後は両者なかなかリードを奪えない展開が続く。 迎えた第3Q、チームの要であるFB古川裕大(政経4=伊万里商)が負傷し、離脱を余儀なくされる展開に。流れが傾きかけるも「負傷選手が出たときなどのリスクマネジメントの練習を普段からしている」(DF大嶋鴻太主将・商4=今市)と、各選手が難しい局面にも動じず堂々たるプレーを見せる。そして第4Q、小池監督が〝エース〟と認めるFW大岡凌磨(政経2=今市)が圧巻の2連続得点。「今後FWとして明大の中心人物にならないといけないので、その自覚を持ってプレーした」(大岡)と、覚悟を感じさせるプレーで一気に試合を決定づける。最後には大森がダメ押しの追加点。4―1の大差で勝利した。 (写真:2点目を決め喜ぶ大岡) 各局面での対応力が光った試合だった。前半は慶大の縦伸びした攻撃に苦戦。攻めあぐねる時間が続いた。しかし「守備のラインをコンパクトにし、チームを押し上げ全員攻撃をした」(大嶋)と後半では課題点を修正。今後を期待させる試合運びを見せた。2週間後には最大の目標であるインカレが控えている。来る大一番に向け、紫紺の勇者たちの戦う準備はできている。 [菊地隼人] 試合後のコメント大岡――2得点を振り返っていかがですか。 「1点目は相手のマークが付いていない状態だったので、ゴール前にポジショニングしてキーパーが弾いたボールをコースを狙って打ちました。2点目は相手が1点取られて相手が前のめりになっている状況で、自分は落ち着いてスペースに走り込みフリーで決めることができました」 大森――今シーズン初得点でした。 「貴重な1点になったと思います。初得点が先制ゴールになったのでうれしいです」 ――苦しい展開が続いていた中、先制点を取れたことについてはいかがですか。 「まさか自分が決められるとは思っていなかったので本当にうれしかったです」 大嶋――今後の試合に向けての意気込みをお願いします。 「2週間後には僕らの中で一番大きな大会があって、そこを優勝するというのを目標にやって来ています。今日は接戦になってしまいましたが、今日で課題や良かった部分が見えてきたのでそれを全国の舞台で見せつけて明大一丸となって躍動できたらと思います」 READ MORE -
5―2で駿河台大を撃破/関東学生秋季1部リーグ戦
ホッケー 2021.09.19 秋季リーグ初戦から1週間、今回の対戦相手は駿河台大。台風が来ているというあいにくの天候の中で試合は行われた。しかし、そんな状況にあっても前半から明大は攻めの姿勢を貫く。後半若干失速したものの、見事駿河台大に勝利した。 ◆関東学生秋季1部リーグ戦▼9・18 対駿河台大戦(駿河台大グラウンド)明大51-02駿河台大3-00-11-1得点1Q12分大岡凌磨FG2Q4分小林弘人PC2Q8分村井巧FG2Q10分山村晃生FG4Q8分大岡凌磨FG 「自分たちが慣れない芝でどうやって点を取っていくのかというのが難しいところだった」(DF大嶋鴻太主将・商4=今市)。その言葉通り試合開始直後は芝の状態に慣れず、駿河台大にPC(ペナルティーコーナー)のチャンスを許してしまう場面も。だが、すぐに立て直し自分たちのペースに移行し明大の強さを見せ付けた。FW大岡凌磨(政経2=今市)が第1Q12分に先制点を決めると、相手に反撃を許さず第2Qに追加で3得点し、4―0で前半を終える。 迎えた第3Qでは、前半終了後から本格的に降りだした雨の影響もあってか開始直後に失点してしまう。だが、そのまま流れを奪われてしまうことはなく主導権を握り続け、5―2で勝利を納めた。 勝利の陰で課題も見つかった試合だった。「後半の2失点に関しては、縦のボールを出されてマークが甘かった」(小池文彦監督)。パスをつないでいくスタイルの明大に対し、縦に打ち込んでくるスタイルだった駿河台大。「次戦の慶大も、点が攻めあぐねていると(駿河台大と)同じ形をとってくると思う。その対応をしっかり出来るようにしていきたい」(小池監督)。次戦までは少し期間が空く。その期間にしっかりと課題を修正し、さらなる高みを目指す。 [向井瑠風] 試合後のコメント小池監督――前半に比べて後半は失速してしまいました。 「そうですね、少し安易に入ってしまいました。それは前半の4-0という結果がそう招いています。ハーフタイムには『0-0の気持ちでやれ』と言ったのですが、やっぱり意識的にふわっと抜けてしまいました。各Qの立ち上がりは本当にちゃんと入らないといけないというのも言っていましたが、甘い気持ちで入ってしまいました。だから開始20秒くらいで1点取られるという結果になったと思います。本当に時間の使い方とか集中の仕方はもっと改善の余地があると思います。しかしいい勉強にはなったと思います」 ――次戦に向けてどのような練習をなさいますか。 「やることは一緒で、球離れを早くすることと強いパスが出せるようになること。後はPCが全然入っていないのでPCの精度を高めることや、それと縦への攻撃、強い打ち込みに対してのディフェンス力をつけることです。その辺を直しながら次戦も勝って順位決定戦に上れるようにしたいです。その前にインカレも入ってくるので、そこに向けてしっかりとしたチームづくりをしていきたいと思います」 大嶋――前回の試合から改善したことは何ですか。 「守備の形的には相手がハーフプレスという守備がメインのプレスで来ていたので、自陣に全員が入るような形で守ってきた相手に対して、早稲田戦は攻めあぐねていた部分があったのですが、今回はその部分のパスの連携の部分であったりとか、チームとしてどう攻めていけば良いかという部分であったりがより機能していたので、そういった部分は進歩したのかなと思います」 ――次戦に向けて意気込みをお願いします。 「慶大とは何度もやっていて、お互いのやりたいことはわかっていますし、自分たちが自分たちのやるべきことをやれば間違いなく負けない相手だと思います。その次すぐに準決勝もありますし、最近王座の組み合わせも発表されたのでそこに向けて自分たちがやるべきことをやれば結果として表れるかなと思うので、いい準備をして臨みたいと思います」 大岡――ゴールを振り返っていかがでしたか。 「1点目はショートカウンターで、しっかりと味方の巧さん(村井選手)がパスを通してくれて、あとはキーパーが見えて流すだけだったので決め切ることができました。最後の点数に関してはポジショニングを気にして、味方が出すタイミングで自分も中に入っていってそのまま打てたので、どちらのゴールもいいゴールだったと思います」READ MORE -
初戦突破! 3―0で早大に勝利/関東学生秋季1部リーグ戦
ホッケー 2021.09.12いよいよ開幕した秋季リーグ戦。早大に勝利し、幸先良いスタートとなった。前半はパスがつながらず苦しかったが、第3QでのMF山中千畝(商2=伊吹)の得点がチームの流れを変えることに。流れに乗った明大は、後半は粘りのホッケーを見せ、相手を0点に抑えこんだ。 ◆関東学生秋季1部リーグ戦▼9・11 対早大戦(早大東伏見グラウンド)明大30-00早大0-01-02-0得点3Q4分山中千畝FG4Q3分中嶌隆人PC4Q13分竹邊尚希PC 秋季リーグ初戦。立ち上がりはなかなか流れを味方につけられなかった。特長である”つなぐ”ホッケーを展開すると、パスカットされてしまう。また相手陣地に攻め込みPC(ペナルティコーナー)のチャンスを作り出すも得点にはつなげられず。前半は明大のホッケーをよく研究した早大の堅固な守りに苦戦を強いられた。 しかし迎えた第3Q、サークル内でパスを受けた山中が相手の守りを切り抜けシュートを決めた。「山中の1点でみんなが落ち着いてプレーできた」(小池文彦監督)。そこから得意とするパスつなぎでゴール近くにボールを運ぶ。相手に行く手を阻まれながらも前進しPCのチャンスを作り出すと、同13分、FW竹邊尚希(商1=川棚)がストレートシュートを決め、早大に1点も与えずに試合を終えた。 来週には駿河台大戦が控える。「個人個人のミスをしないように基本的なことを見つめ直したい」(DF大嶋鴻太主将・商4=今市)。課題を克服しながら前進していく。明大を背負った男たちの戦いは始まったばかりだ。 [新村百華] 試合後のコメント小池監督――今日の試合を振り返っていかがですか。 「1Q、2Qと点が取れなくて少し苦戦しました。その中でも山中千畝が点を取ってくれて、ゲーム全体を考えると流れが良くなったかなと思います」 ――前半攻めきれなかった要因は何ですか。 「相手がよく研究してきているというところで守られてしまいました。ただ明大のほうが少しレベルは上なので、最終的には3点取って相手も0点で抑えて勝てたのは良かったと思います」 大嶋――今日の試合での課題点は何ですか。 「やはり最初に点数が欲しかった中でミスや悪いテンポになったことがあったので、基礎的なところはもっと忠実に、ミスなくこなす必要があったと思います」 ――思った通りの試合でしたか。 「もう少し簡単にパスを強く速くつなぐなど、自分たちのパスやシュートをやっていきます。攻撃ではもっとうまく機能するはずでした。しかしこの夏にディフェンスのフォーメーションやプレスのかけ方を改善したので頭がディフェンスのことでいっぱいで、攻撃のほうに切り替えができていなかったことが課題です」 竹邊――最後にゴールを決めたときの感想は。 「その前にシュートを打っていこうという指示を受けていて、もう最後の5分だったので意地で行きました」 READ MORE -
天理大に完敗 昨年のリベンジ果たせず/全日本大学王座決定戦
ホッケー 2021.07.11昨年度の全日本学生選手権(以下インカレ)で天理大に惜敗した明大。逆襲を胸に気炎を上げて試合に臨んだものの、昨年度王座準優勝の実力は伊達ではなかった。試合を終えてみると、1―5と完敗。実力差を見せつけられる結果となった。◆7・8~7・11 全日本大学王座決定戦▼7・9 天理大戦(親里ホッケー場)明大10ー25天理大0ー00ー11ー2得点4Q14分大岡凌磨FG 王座初優勝への壁は高かった。前日の試合から天理大に向けての準備を重ね「『声を出して勝つぞ』という意気込みで、全員で試合に入った」(GK坂本樹哉・法1=飯能)。万全を期して迎えた王座第2戦。練習してきた成果を発揮し、逆襲を果たすはずだった。ところが、第1QにPC(ペナルティーコーナー)で先制を許すと、その後も天理大に翻弄(ほんろう)され続け、累計5失点されてしまう。そのまま試合終了かと思われたが、FW大岡凌磨(政経2=今市)が第4Q残り1分の土壇場で得点を決めるなど粘りも見せた。 「全力は尽くしたが、相手の方が技術的にも体力的にもメンタル的にも上だった」(DF大嶋鴻太主将・商4=今市)。今年度の王座では実力不足を痛感した。インカレまで悠長にしている余裕はないが、あくまで学生の本分は勉強。王座を終えた選手たちには大学のテストという難関も控えている。「テスト期間から各々が今日の課題に取り組んで、それが最終的にチームとしての結集になれれば」(大嶋)。今回受けた借りはインカレで必ず返す。 [向井瑠風] 試合後のコメント小池文彦監督――最後に得点できた原因は何だと思いますか。 「それはうちの良いところが出たのかなと思います。最終的にエースの大岡がしっかりと決めたというのは良かったと思います。全てが悪いわけではなくて、部分的には良い部分もあったのですが、今日のゲームに関しては相手の方が一枚上回っていました。ただやり方次第では、例えば明日だったら1ー5というゲームはしないと思います。もうちょっと差は縮められます。やはり1Qに2点取られるというのはかなり痛かったです」 ――秋に向けてどのような練習を行いますか。 「まずはパスを強くして、グラウンドを大きく使ったパスの練習をしたいです。そういった展開でやっていこうと思います。また(天理大は)選手の層が厚いので、今ベンチ入りしていない選手も、うちの場合はどんどんと底上げをしていこうと思います。そして、切磋琢磨(せっさたくま)して個々で強くなって全体を強くするという形でやっていきたいと思います」 大嶋――昨日の時点でどういう試合の流れを想定していましたか。 「最後の最後に僅差になって引き分け、または1点差で…という流れを考えていました。最初に決めてそこを抑えきる、守りきるというウノゼロみたいなことが勝つためには必要かなと思っていたところで、失点してしまったというのが流れを変える原因になったのかなと思います」 ――相手にPCを多く決められてしまった要因は何だと思いますか。 「あそこはあまり読み切れていなかったですね、ちょっと分析しきれていませんでした。相手を甘く見ていましたね。正直あまり決められるという計算はしていなかったです」 ――土壇場に1点を入れられた要因はなんですか。 「相手が最後の仕上げをなかなかしなかったというのはもちろんあると思いますが、最初からチャンスがゼロだったわけではないですし、決めきるところを決めきれていたらこんな点数差ではなかったと思います。最後にようやく決められたけどそこをコンスタントに決めなければいけないと思います。だからあの1点はちゃんとやっていれば入る1点を最後に示せました」 大岡――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 「序盤の方は自分たちでパスをつないでいてゲームを作れていたと思うのですが、体力面やパスの強さという面で差が出て、結果的にこっちの体力を削られてそこから崩されていったという試合展開になってしまったので、それは良くなかったと思います」 ――今日の作戦はどのようなものでしたか。 「自分たちは相手が中を締めて守ってくるということで外から攻めようとしていました。しかし、後半になるにつれてそれを相手に見破られて相手が作戦を変えてきて、自分たちがまた攻めにくい守りをされて、後半にやられていったのではないかと思います」 ――土壇場で得点を決められた要因はなんですか。 「相手の意表を突くというわけではないですが、(ボールを)取った後にすぐ自分だったら守りから攻撃になるときに全力で攻めに参加するというのを心掛けていたので、それを狙っていたからこその得点だったと思います」 坂本――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 「昨日のチームでのミーティングの際でもセカンドタッチというのが脅威としてあがっていたので、そこを警戒するように中心的に話し合っていました。ですが、そこの声掛けが自分は少なくて、2点をタッチで決められてしまったのでそこが大きかったと思います。また、PCで自分は2点決められてしまったのですが、1点目の失点がPCだったのでそこが大きいかなと思います」 ――インカレで天理大に当たったらどういうふうに戦いますか。 「さっきのミーティングにもあったのですが、チームとして『ストロークやフィジカルをもっと高めていく必要がある』と監督に言われたので、そこをこれからの練習で反映していきます。後は先制点を相手に取られないというのを自分の中では意識したいと思います」 READ MORE
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部の紹介 INTRODUCTION
1923年創部の古豪だ。八幡山グラウンドで練習に励み、休日には公式戦や社会人チームとの練習試合を行っている。関東学生リーグ戦、全日本学生選手権だけでなく、社会人チームも多く参加する全日本選手権での優勝経験もある。また、個人では日本代表チーム・サムライジャパンやU―21(21歳以下)日本代表に過去多くの選手を輩出。世界での経験を還元することでチームの強化につながっている。楽しみながらも〝個〟の自主性を大切に日々練習に励む。その集合体として強いチームを形成することで、全国制覇を目指している。