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同大を圧倒 和歌山ラグビーフェスティバルを盛り上げた!/招待試合
ラグビー 2023.06.12あいにくの天気の中行われた東西伝統校対決。試合序盤は両者譲らない戦いが見られたが、主導権をつかみ、明大ペースで試合を展開していく。アタック、ディフェンスともに光ったプレーを見せつけ、会場に足を運んだ観客を沸かせた。最終スコア38―8と快勝を挙げた。 ◆6・11 招待試合(和歌山県紀三井寺公園陸上競技場)▼対同大戦 ○明大38{19―3、19―5}8同大 試合序盤、同大の粘り強いディフェンスで、なかなか点数をあげることができず両者我慢の時間が続いた。「(入りが)良くなかった」(右ウイング安田昂平・商3=御所実)。しかしまず試合を動かしたのは明大。前半16分、自陣22メートルラインでのマイボールスクラムから、スタンドオフ伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)が約40メートル近くゲインを切り、安田が先制トライを挙げる。「同大のディフェンスのクセを事前に見ながら、(どこに)スペースが空くか事前に考えていた。それが試合に出せて良かった」(伊藤耕)。前半28分には、同大のハイパントキックを左ウイング西川賢哉(政経4=桐蔭学園)がキャッチし、フルバック池戸将太郎が相手のディフェンスを次々とかわし、最後はスクラムハーフ萩原周(商4=大阪桐蔭)がインゴールへトライ。その後も同大に主導権を渡さず、明大の前へ出るディフェンスで圧倒した。前半37分、自陣10メートルライン付近でのマイボールスクラム。左右にパスを展開しながら敵陣深く攻め込み、萩原からパスを受け取った左センター廣瀬雄也(商4=東福岡)が走り込んでグラウンディング。「周(萩原)が難しいボールをいいところに仕掛けてくれたので、周のおかげ」(廣瀬)。前半終了間際、相手にペナルティーゴールを与えてしまうも同大をノートライで抑え、19―3といい形で前半を終える。 「粘り強いディフェンスに対してしっかり継続することと、裏のスペースを突くようなキックのオプションにチャレンジしていこう」(伊藤耕)と挑んだ後半。後半3分、廣瀬の巧みなショートパントキックを途中出場の秋濱悠太(商3=桐蔭学圏)がキャッチし大きくゲイン。「後半1発目にチャレンジしてみようとハーフタイムの時に言っていたのでうまく決まって良かった」(廣瀬)。この好機を生かして、秋濱からロングパスを受けた安田が今試合2本目のトライを挙げる。「自分の14番の仕事を全うできた」(安田)。その後、同大に攻め込まれるシーンでも、左プロップ中山律希(政経4=天理)が食らいつきジャッカル。相手にトライを与えない鉄壁のディフェンス力を見せつけた。後半18分、敵陣22メートルラインでのマイボールラインアウトのチャンスから、途中出場海老澤琥珀(情コミ1=報徳学園)がゴールライン近くまでゲインし、右フランカー福田大晟(商3=中部大春日丘)が中央にグラウンディング。「やってきた練習通りにサポートについて、トライできて良かった」(福田)。初紫紺の選手やルーキーが加わるなどメンバーを一掃し、チームがさらに勢いづいていく。後半37分には、敵陣ゴールライン近くのマイボールラインアウトからモールへ。モールは崩れるも、途中出場の木谷光(商1=報徳学園)がルーキーの意地を見せつけ、空いたスペースに飛び込みトライ。「自分たちがしたいモールで押してトライという方向ではなかったが、モメンタムを持ってトライできたので良かった」(木谷)。試合終了間際、明大のスキを突かれ相手にトライを許してしまう。「ノートライを目標にしていたので、1トライ取られたのは反省点」(右プロップ為房慶次朗・文4=常翔学園)。課題も見つかったが、同大を圧倒し、38―8で勝利を飾った。 試合を通して、アタックはもちろんディフェンスの強さが光った。「東海の時にディフェンスのラインスピードがあまり出ていなかったので、今週はディフェンスをメインとして練習してきた」(福田)。また、今試合では5人のルーキーが出場し、臆せずのびのびとプレーをする姿から、チームの雰囲気の良さを感じさせた。「1年生でも遠慮しないでガツガツきてくれるのでいい刺激になる」(為房)。今週は新人明早戦、来週は関東大学春季交流大会最終戦・東洋大戦を控えている明大。「しっかりチーム全体で『ONE MEIJI』になって戦っていきたい」(廣瀬)。残りの春シーズン、チームとしてさらなる成長に期待がかかる。 [井垣友希] 試合後のコメント廣瀬――今日の試合までのチームの雰囲気はいかがですか。「先週帝京が中止になって、モチベーション的にも大丈夫かなって感じでした。でも、そこは関係なく絶対負けられない試合なので個々で準備してくれてモチベーション的にもよかったですね」 ――結果を振り返っていかがですか。 「あまり点差は開かなかったですけど、自分たちのやりたいことや春に積み上げてきたものをやろうとしていたので、そこはポジティブに捉えています。もう一回映像を確認し直して、最後の東洋もいい形で終われるように頑張っていきたいなと思います」 為房――これからの意気込みをお願いします。 「(関東大学)対抗戦で去年帝京に負けているので、そこはやっぱり春の修正するべきところを修正したいです。打倒帝京という感じで頑張ります」 福田――今試合のご自身のプレー全体に点数をつけるといかがですか。 「70点くらいですかね。(足りない30点は)まだ運動量が足りないところやブレークダウンをあまりかけられてなかったので。もっと相手の出玉をつぶしたりとかもう少し泥臭いプレーができたのかなと思っています」 ――FWのセットプレーはいかがでしたか。 「今日は雨でスクラムが多くて、結構組む回数も多かったんですけど、練習通り8人でまとまってスクラムができました。その結果ちょっとペナルティーとられたところもあったんですけど、自分たちのいいスクラムを組むことができたので良かったかなと思います」 伊藤耕――今日の試合に向けて意識したことを教えてください。 「同志社さんはディフェンスで上げてくるイメージで、あまりいいタックルをもらわないように心がけながらやっていました。あとは、関西のチームとやることはあまりないので、チャレンジしようと意識してました」 安田――和歌山県での試合はいかがでしたか。 「和歌山での試合は初めてです。僕も関西出身で、自分のお父さん、お母さんとか試合に来ていたので、楽しかったです」 木谷――トライされた後に手でポーズしていましたが、どのような意味があるのですか。 「あだ名がぺっぺなので、同部屋の山本嶺二郎(法4=京都成章)さんから『Pの文字をやれ』と言われたのでトライパフォーマンスをしました」 ――今試合では報徳学園出身のルーキーの4人全員が出場されましたがいかがでしたか。 「今日、竹之下仁吾(政経1=報徳学園)が誕生日で、(報徳学園出身の)ルーキー全員そろって試合に出ることができて良かったです」READ MORE -
Bチーム 専大相手にラストワンプレーで逆転勝利/練習試合
ラグビー 2023.06.11 前半は3トライを献上し序盤から追いかける展開となった。14―21で試合を折り返すと、後半は4トライをあげ見事逆転勝利を飾った。 ◆6・10 練習試合(八幡山グラウンド)▼対専大B戦 ◯明大42{14―21、28―14}35専大 前半12分までで3トライを奪われ出鼻をくじかれる展開となった明大。しかし、前半25分に反撃を見せる。敵陣22メートル付近から明大ボールのラインアウトから始まると、巡目にアタックし最後はスタンドオフ伊藤龍之介 (商1=国学院栃木)が抜け出しトライ。「とてもいい流れでみんなが繋いだトライだった」(伊藤龍)。続いて28分、敵陣ゴールライン付近でラインアウトを獲得。強力なFWによるモールでフッカー渡邊元隆 (政経4=筑紫丘)が押し込みグランディングを決めた。「他のフォワードが真っ直ぐ力で勝ってくれた」(渡邊)。同32分、ナンバーエイト藤井達哉 (政経1=東福岡)のジャッカルからスクラムハーフ大越勇気 (営4=茗溪学園)が50:22でチャンスをつくるも、ラインアウトミスから得点を奪えず14―21で試合を折り返す。 後半3分、伊藤龍がショートパントでゲインラインを上げる。フェーズを重ね、最後は走り込んできた中瀬亮誠 (文1=桐蔭学園)がパスを受け取りグランディング。「ゴール前に行ったら縦に行くからくれと言ってたので息を合わせてトライができた」(中瀬)。その後、21―28でむかえた後半22分には、敵陣10メートル付近の明大ボールスクラムからFWで前進し最後は田中景翔 (文1=常翔学園)が持ち出しトライ。1年生が活躍を見せ、28-28と同点に追いつく。しかし後半27分、勝ち越しトライを狙う明大は敵陣22メートル付近でインターセプトされトライを献上。残り13分で7点差と突き放されてしまう。だが後半38分、明大が意地を見せる。敵陣22メートル付近からFW陣で体を当て続けると、最後は柳田がグラウンディング。値千金のトライで試合を振り出しに戻した。そして同点で迎えたラストワンプレー。後半40分にレッドカードで1人少なくなった専大へ紫紺が勝負を仕掛ける。敵陣22メートル付近で吉田輝雅(政経3=東海大相模)が逆サイドにキックパスを仕掛けると、最後は舛尾和 (文1=佐賀工)がインゴールへダイブ。42―35で逆転勝利を収めた。 ラストワンプレーで逆転を決めた明大。粘りを見せたもののミスも目立つ試合だった。「自分自身もチームとしても全然いい内容ではなかった」(伊藤龍)。次戦は6月17日に八幡山グラウンドで行われる新人明早戦。「自分の持ち味である強気というのを試合で出していきたい」(田中)。明大のプライドを胸に、宿敵・早大に挑む。 [保坂啓太郎] 試合後のコメント渡邊――今試合を振り返ってみていかがですか。 「試合の立ち上がりから3本簡単に取られたというところで『獰猛(どうもう)明治』というテーマを体現できてなかったと思います。あと、自分たちのセットプレーだったり外でのハンドリングエラーで、自分たちのペースにできなかったと思います。でも最後勝ち切れたのはチームとして良かったかなと思います」 柳田――ゲームキャプテンとして意識していたことありますか。 「Bチームが帝京大にも勝ってそこからの専大だったので、相手関係なく自分たちのやることを最大限やるというのを、全員が統一してできるように声掛けとしてやっていました」 伊藤龍――新人明早戦への意気込みをお願いします。 「自分たちの代だけで試合するというのは最後だと思うので本当に楽しみたいと思います。新人早明は勝たないといけないのでまずしっかり勝つこと、内容も今日の反省を生かして来週できたらいいなと思います」 小椋健介(情コミ2=桐蔭学園)――後半の動きを振り返っていかがですか。 「前半入りが悪かったのでそこを変えようとハーフタイムで話していました。後半しっかりいい形で入れてはいたんですけど、後半全部を通して一貫したプレーはできなかったので、そういうつなぎのところで集中して全員が統一してできればいいなと思っていました」 田中――自身のトライについて振り返っていかがですか。 「僕の持ち味である強気という部分を出せたかなと思います。高校の時から前が空いていたら仕掛けるというのは意識していたのでそこができて良かったなと思います」 中瀬――今後の意気込みを教えてください。 「残りの試合も自分の持ち味でもあるコンタクトプレーを全力で出してBの試合だけでなくAの試合も出れるように頑張ります」 READ MORE -
帝京大B戦 ルーキーたちの活躍が光り逆転勝利/練習試合
ラグビー 2023.06.05前日の関東春季交流大会・帝京大戦が中止になり、迎えた帝京大B戦。序盤は相手の強力なセットプレーからトライを奪われるも、BKのラインブレイクから点を取り返し14―19で試合を折り返す。後半は相手を1トライに抑え込むと、アタックではFWとBKの歯車がかみ合い5トライを決め、45―24で見事逆転勝利を飾った。 ◆6・4 練習試合(八幡山グラウンド) ▼対帝京大B戦 ○明大45{14―19、31―5}24帝京大 序盤、明大はセットプレーに苦しんだ。前半早々にスクラムでの反則から先制を許すと、前半28分にはモールでトライを奪われた。敵陣深くでのマイボールラインアウトでもボールを失ってしまう場面が目立ち、なかなかチャンスをものにできない時間が続いた。流れが変わったのは前半30分。左ウイング海老澤琥珀(情コミ1=報徳学園)がキック処理から左サイドに切り込みラインブレークすると、最後は左プロップ檜山蒼介(情コミ1=尾道)がトライ。「トライを取られてチームで話しているときに、山本嶺二郎(法4=京都成章)先輩に『もっと走れるぞ』と言われた。それからとにかく走り切ろうという思いでやっていたので、それがトライにつながったと思う」(檜山)。さらに33分には連続攻撃で敵陣ゴール前まで攻め込み相手のペナルティーを誘うと、速いリスタートから最後は右ウイング西川賢哉(政経4=桐蔭学園)が左端に飛び込み連続トライ。その後帝京大にトライを許すも、粘り強いディフェンスで前半を1トライ差で折り返した。 続く後半、開始早々にトライを奪われたものの、その後は明大が主導権を握る。11分に敵陣22mから西川がインターセプトでトライすると、16分には松本光貴(商4=明大中野八王子)のラインブレイクから再び西川がトライ。「自分の強みである力強いプレーで取ることができたので良かった」(西川)。さらに28分、敵陣ゴール付近でFWのモールから連続攻撃を仕掛け、最後は蓬田雄(政経2=流経大柏)の空いたスペースへのキックパスに舛尾和(文1=佐賀工)が反応しトライを決めた。その後も西川の今試合4トライ目、最上太尊(商2=仙台育英)のトライも飛び出し、最終スコア45―24で見事勝利した。 今試合は、スタメン15人中7人が1年生ということでルーキーたちの活躍が目立った。「1年生もすごく頑張ってくれて、これからの明治を引っ張っていってくれたらなと思う」(西川)と、上級生からの信頼も厚いようだ。中でも特に輝きを放ったのがスタンドオフ伊藤利江人(商1=報徳学園)だ。スタンドオフとしてゲームをコントロールし、正確なパスでチャンスを生み出すだけでなく、プレースキック、タッチキックでも高い精度を見せチームを引っ張った。「キックは武器にもなるし、2点が大きな差になることもある。日頃から練習していたので、その成果が出たと思う」(伊藤利)。また、海老澤もスピードとステップワークを生かしディフェンスを突破するシーンが多く、ディフェンスでは体格差のあるフォワード相手に果敢に体を張っていた。「ラインブレイクは自分の仕事なので、もっとトライを取れるようになりたい」(海老澤)。頼もしいルーキーたちが、これからAチームのスタメン争いに食い込んでくる日も近いだろう。 次戦は1週間後に八幡山グラウンドで行われる専大B戦。「セットプレーの安定性を高めていきたい」(檜山)。今回課題だったセットプレーを修正し、勝ちに結び付けられるか注目だ。 [晴山赳生] 試合後のコメント 西川 ――1年生の活躍はいかがでしたか。 「1年生もすごく頑張ってくれて、これからの明治を引っ張っていってくれたらなと思います」 石塚 ――ゲームキャプテンとして具体的に意識したことはありますか。 「最初の15人は4年生が少なくて、若いメンバーが多かったので、みんながのびのびやってくれるように声を掛けたりというのは練習中も試合中も含めてできたかなと思いました」 伊藤利 ――今後の意気込みをお願いします。 「チームを引っ張らなければならないポジションなので、コミュニケーション能力も必要だし、チームが勢いを出せていない中でも自分が突破して勢い付けられる選手になりたいので、これから頑張っていきます」 檜山 ――今後の抱負をお願いします。 「まだまだ春シーズンの試合が残っているので、そこで活躍して自分のいいアピールができるように練習を頑張って、早く紫紺のジャージーを着れるように頑張っていきたいです」 スクラムハーフ登根大斗(法3=御所実) ――今日全体的に良かったと思う点はありますか。 「前半は結構敵陣にいる時間が多かったのですが、ミスであまりトライは取れなかったです。でもしっかり敵陣で戦ってディフェンスで我慢して、後半相手が疲れてきたところで自分たちのモメンタムをしっかり出して、いいアタックができたと思います。全体的に自分たちがやろうとしているアタックを体現できたので、Aチームにいい影響をもたらせたかなと思います」 最上 ――(後半の)セットプレーはいかがでしたか。 「スクラムはフロントローが上手く組んでくれたので安定しました。ラインアウトも、ジャンパーがしっかりボールを取ってくれたので、ディフェンスでもしっかりプレッシャーをかけることができて良かったです」 右ロック物部耀太郎(商1=中部大春日丘)――(前半の)セットプレーはいかがでしたか。 「スクラムで負けてしまったのはFWとしてとても悔しいです。相手が強いのも分かっていましたが、修正しきれなかったのでこれからもっと練習していきたいと思います」 海老澤 ――今後の抱負をお願いします。 「1年生だからといって遠慮することなく、大学日本一に貢献できるような選手になります」READ MORE -
東海大に勝利し3連勝 昨年度のリベンジ果たす/関東大学春季交流大会
ラグビー 2023.05.29関東大学春季交流大会(以下、春季大会)、第3戦目の相手は東海大。昨年度の春季大会ではミスに苦しみ敗北した相手だ。試合序盤から積極的なアタックを続け、先制点を挙げることに成功。しかし東海大の粘り強いディフェンスをなかなか崩せず好機を逃してしまう。最終スコア41―31で勝利を飾ったものの、課題が残る試合となった。◆5・28 関東大学春季交流大会(山梨県JITリサイクルインクスタジアム)▼対東海大戦○明大41{21―17、20―14}31東海大 前半開始直後、試合が動いた。フルバック池戸将太郎(政経4=東海大相模)のタッチキックが伸び、東海大ゴールライン前でのマイボールラインアウト。その後展開されたモールが崩れ、空いたスペースにフッカー松下潤一郎(法4=筑紫)がグラウンディング。「久しぶりにトライできて気持ち良かった」(松下)。しかし、ピンチはすぐに訪れる。同5分、自陣ゴールライン付近での相手ボールラインアウトで、明大のディフェンスが薄くなっていた奥側を狙われトライを献上。続く11分にも得点を許し、逆転されてしまう。「自分たちのペナルティーで徐々に前に来られてしまった」(左センター廣瀬雄也主将・商4=東福岡)。再び試合が動いたのは22分。敵陣22メートルライン付近でのマイボールスクラムでコラプシングを誘い、明大に流れが傾く。その後、明大ボールでのラインアウトで、東海大が反則。左プロップ中山律希(政経4=天理)が速攻しトライを決めた。続く32分にも東海大のノックオンを好機に変え、ゲインラインを上げる。最後にパスを受け取った中山がグラウンディング。今試合2つ目のトライを挙げた。前半終盤は、東海大の厚いディフェンスに苦しみ、なかなか敵陣に踏み込めない展開となり21―17で試合を折り返した。 (写真:ボールキャリーをする松下) 後半も最初に主導権を握ったのは明大だった。6分、敵陣22メートルラインでのマイボールラインアウトから左に展開していく。最後は廣瀬がボールを受け取り、ハンドオフしながらトライ。続く9分、自陣22メートルラインから敵陣深くまで前進。その後スタンドオフ伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)の相手の意表を突くパスを右ウイング安田昂平(商3=御所実)が受け取り、グラウンディング。「自分の想像通りに走っていけた。練習通りにできて良かった」(安田)。BK陣の活躍の後、20分には明大の重戦車が意地を見せつける。東海大ゴールライン付近でのマイボールスクラムからナンバーエイト木戸大士郎(文3=常翔学園)が得点を重ねる。しかし30分、東海大のキックパスで一気に前進を許し、明大のディフェンスが薄くなっていた左側を突かれ失点。36―31と1トライ差まで詰め寄られる。後半終了間際、敵陣22メートルライン付近でブレークダウンを重ねるも東海大ディフェンスに阻まれるも、伊藤耕からのロングパスでチャンスをつくりボールを受け取った安田がトライ。「ボールを取ってトライを取り切るのが14番の仕事なので、その役目が果たせて良かった」(安田)。終盤に点差を突き放し、最終スコア41―31で東海大戦を制した。 (写真:ラインアウトをするFW陣) 試合を通してミスからの失点が目立った明大。しかし、スクラムでは圧勝することも多く、明大らしいプレーを見ることができた。次戦はエコパスタジアムで行われる帝京大戦。悲願の日本一のためには必ず攻略しなければならない相手だ。「FWが強いので、ドミネートして相手のFWを黙らせるぐらい圧倒したい」(左ロック山本嶺二郎・法4=京都成章)。今試合で出た課題を修正し、次戦に挑む。廣瀬組のウイニングロードはまだまだ続く。 [森口絵美理] 試合後のコメント廣瀬――今試合を振り返っていかがですか。 「昨年度のリベンジ果たせたことはすごくよかったです。試合内容はいろいろみんな思うことはあると思うし、それはしっかり映像を見直してしっかり1週間準備していかないといけないなと思いました」 ――強みを出せた部分を教えてください。 「個人的には今シーズン初試合で、全然試合感覚を取り戻せなかったです。でもその自分が『モメンタム』と言っている中で自分の強みが何個か出せたと思うんで、そこはとりあえず良かったです。また80分間ゲーム通して出し続けたというのはポジティブですね。でも僕もまだまだなんでこれから仕上げていきたいです」 松下――後半の入りが良くなかったとのことですが、理想の形を教えてください。 「前回もなんですけど僕のノットストレートとスクラムのペナルティーで敵陣入られることが多くて、今回しないように頑張ろうと思ったんですけどできなかったです。理想としてはフッカーとしてクオリティー出してチームを勢い付けるのが理想かなと思います」 ――ディフェンスはいかがでしたか。 「ペナルティーを続けてしまうと、敵陣入られちゃって、今回も得点まで結びつけられてしまっているので、ノーペナルティーは意識していました」 山本――今試合を振り返っていかがですか。 「FWでスクラム勝てたのが良かったなと思うのですが、やっぱりミスが多かったです。最後取り切れずにあんまり点差が開かなかったというのと、あとペナルティーから得点されてたのでそこは課題が残りました」 ――今試合で出た課題をどのように修正したいですか。 「僕は元々目立つプレーはできないので、基本的なプレーでどんどん僕が引っ張って、冷静にセットプレーは安定させつつ、というのが強みだと思っているので、もう一回練習をやり直していい準備しようと思います」 左ロック佐藤大地(法3=国学院栃木)――今日は紫紺初スタメンとなりましたが、いかがでしたか。 「ずっとリザーブだったのですごく緊張しました。いつも途中から入っていたので、スタートは緊張しました」 ――東海大とのセットプレーはいかがでしたか。 「ラインアウトディフェンスで僕たちがプレッシャーかけてミスを誘って結構いいセットプレーができたと思います。スクラムも最初ユニットでヒットを出そうと話していて、結構良くてスクラムでも圧倒できたので良かったです」 安田――今試合の反省点を教えてください。 「前半の入りが悪かったので、前半の入りをもうちょっと頑張りたいと思います」 ――東海大の印象はいかがでしたか。 「僕的には相性が悪いのかなっていう印象ですね。でも勝ちきれたので良かったかなって思います」 READ MORE -
Bチーム ミス目立つも、攻守で圧倒し東海大に勝利/練習試合
ラグビー 2023.05.28「モメンタムとコントロール」をテーマに挑んだ今試合。前半はその思惑通りに攻撃がかみ合い、28―12で折り返す。「すごくいいアタックができていた」(ゲームキャプテン・左フランカー柳田治久・法4=明大中野)。後半は下級生が多い状況下で疲労を見せる選手も少なくなかったが、点を取り合う展開の中で粘りを見せ、最終スコア45―24で快勝した。 ◆5・27 練習試合 (東海大学湘南グラウンド)▼対東海大B戦 ◯明大45{28-12、17-12}24東海大 試合が動いたのは、前半4分。ゴール前でFWが攻め込むと、最後は前の空いたスペースにスクラムハーフ登根大斗(法3=御所実)が走り込み、トライ。「強いアタック、キャリーをする中で、セットを早くすることができた」(登根)。試合のテーマである「モメンタム」を体現するような攻撃で先制点を挙げる。さらに、12分、数的優位を作ると、左ウイング金昂平(政経3=大阪朝鮮)が抜け出してトライ。「相手の動きが良くない序盤にしっかり走り勝つことができた」(金昂)。このまま明大が試合の流れをつかむと思われたがキックチャージやマークのミスから2トライを許し追いつかれてしまう。「慌てることなくしっかりノミネート、ハイセットをして前に出ることを共有した」(登根)。すると、前半25分、敵陣22メートルラインでフッカー木谷光(商1=報徳学園)がボールを奪い、ボールを受け取った登根がグラウディング。コンバージョンキックも成功し22―12とリードを広げる。その後も明大の攻撃は止まらず、前半40分、ラインアウトからパスが左サイドに展開されると、最後はナンバーエイト藤井達哉(政経1=東福岡)が相手の間を割って中央にトライ。28―12で前半を折り返す。 前半の流れのまま試合を進めたい明大であったが後半6分、自陣のゴールライン中央付近でのラックから大外で待っていたウイングに回されトライを許す。雲行きが怪しくなったが、後半8分、22メートルライン付近でパスを受け取った金昂が1人はがし、ディフェンスにつかまれながらもトライを決める。その後もスクラムやラインアウトを成功させてゴールライン手前まで攻め込むも東海大の激しい守りを崩し切れない。「敵陣でプレーする時間が多かったのは良かったが、取り切れるところでもったいないミスが続いた」(登根)。上手くリズムが合わない中であったが、後半40分いいテンポでパスが繋がり最後に住吉一晟(文4=国学院久我山)がトライ。「最後の最後で仲間がつないできたボールが運良く回ってきた」(住吉) 後半は苦しい展開となるも45-24で東海大を下した。「後半はFWが特に疲れてきて足をつる選手もいる中、私自身も足をつってしまった」(柳田)。スタミナの面での課題が浮き彫りとなった。快勝した試合だったが「今日のトライの多くはセットプレーからのトライが本当に多かった。フェーズを重ねてトライできなかったのが今後の課題」(スタンドオフ伊藤龍之介・商1=国学院栃木)と修正点も見つかった。まずは来週の帝京大戦に向けて見つかった課題を克服しさらなるステップへと羽ばたけるか。今後も成長する明大のラグビーから目が離せない。 [保坂啓太郎] 試合後のコメント 柳田――ゲームキャプテンとして何を意識して臨みましたか。 「アップから相手を圧倒するような声の大きさであったり、プレーの連体感さを全員で統一して勢いを出すという面で取り組んできました」 登根――個人としての今後の目標を教えてください。 「明治の春の目標である『挑戦』というテーマがある中で、相手に挑戦するのはそうなんですけど、自分たちはBというチームでやっていて、Aチームで紫紺を着るために、同じポジションの上の人にも挑戦しなければいけないという立場なので、そこで自分の持ち味であるテンポ、パスでトライにつながるプレーができたので、まずは次の週に生かしていきたいと思います」 伊藤龍――今日の試合振り返っていかがですか。 「今日は80分試合に出たのが初めてだったので本当に疲れたっていうのと今後このレベルの試合に慣れていかないといけないなと感じてたので、もう一段階トレーニング頑張りたいなと思いました」 金昂――ウイングとして意識していたことはありますか。 「トライ取り切るのはそうなんですけど、セットプレーからボールをもらうサインプレーが多いんで、 そこでしっかりゲインしてチームに影響を与えれるよう意識していました」 住吉――今試合の課題点や反省点はありますか。 「個人としてはすごくいいプレーとかはあったんですけど、やはりチームとしてもう1回まとまって来週の帝京戦に臨まなければいけないと思うので、チームとしてもう1段階レベルアップできればいいかなと思っています」READ MORE -
早大に明大の意地を見せつけ白星飾る/関東大学春季交流大会
ラグビー 2023.05.15全国大学選手権(以下、選手権)で無念の敗北を喫した因縁の相手・早大。熊本県で行われた明早戦で雪辱を果たすことが期待された。「春、秋関係なく負けてはいけない相手。絶対に負けられない」(右センター秋濱悠太・商3=桐蔭学園)。試合序盤は両者譲らない意地の戦いが続いたが、前半は明大が主導権を握る。早大相手にワントライで抑え、28―5で折り返す。しかし、後半は早大に主導権を奪われる。それでも、明大が粘りを見せつけ、45―24と春開幕2連勝を挙げた。 ◆5・14 関東大学春季交流大会(えがお健康スタジアム)▼対早大戦 ○明大45{28―5、17―19}24早大 試合開始直後は、両者のセットプレーが続く。「みんながバラバラにならないようにFWで一つになろう」(ゲームキャプテン・左ロック山本嶺二郎・法4=京都成章)。早大に先制されるも、明大ペースに試合の流れを持っていく。前半17分、敵陣15メートル付近でのマイボールスクラムから左にパスを展開し、ナンバーエイト木戸大志郎(文3=常翔学園)が敵陣22メートルラインを切るゲインを見せ、最後はフルバック池戸将太郎(政経4=東海大相模)が先制トライを飾る。その後、左プロップ中山律希(政経4=天理)が自陣5メートル付近から30メートル近いゲインを見せる。「少しでも前に出ることだけを意識して思いっ切り走り切った」(中山)。この好機を生かしスクラムハーフ萩原周(商4=大阪桐蔭)がグラウンディング。「順目でアタックして、みんなが勢いでゲインしてくれたのでいいトライができた」(萩原)。引き続き、明大の体を張ったアタックを見せつけ、相手にプレッシャーをかける。早大にチャンスを与えそうになるも、前半29分相手のパスミスを秋濱がチャンスに変え、自陣10メートルラインから走り切りインゴール。「ミスを突いてトライを取るところまで運び切れたのは良かった」(秋濱)。また、早大の横展開の攻撃をを切り裂く秋濱のタックルやジャッカルは、明大に勢いを与えた。前半終了間際には、スタンドオフ伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)がいい仕掛けを見せ、右ウイング安田昂平(商3=御所実)がトライを挙げる。池戸も前半全てのコンバージョンゴールを決め、28―5と大差をつけ前半を終える。(写真:ゲインを切る中山) 前半はいい戦いを見せた明大だったが、後半主導権を握ったのは早大だった。後半5分、明大のディフェンスが乱れ、早大に得点を許してしまう。だが、直後の攻撃で木戸がゴールラインまで突き進みグラウンディング。しかし、早大の反撃は止まらず、点差が迫っていく。それでも後半33分、明大がターンオーバし、途中出場西川賢哉(政経4=桐蔭学園)のオフロードパスから攻撃が続き池戸が2本目のトライを挙げた。「賢哉が粘ってくれたので、サポートして空いているところ見ていくだけだった。しっかりサポートできたのは良かった」(池戸)。後半終了間際には、池戸のキックパスを途中出場の吉田輝雅(政経3=東海大相模)が受け取りインゴール。後半は苦しい展開になるも、明大の意地を見せつけ、45―24と因縁の相手・早大に白星を挙げた。(写真:ボールキャリーをする池戸) 試合を通して、今試合のテーマでもあったアタックの勢い「モメンタム」を体現し、池戸を始めとするBKのアタックが光った。しかし、前後半の入りの部分で明大ペースに試合を展開できなかったり、後半のセットプレーが乱れたりしてしまうなど課題も見つかった。次戦は、山梨県JITリサイクルリンクスタジアムで行われる東海大戦だ。明大と同じくFWを強みとし、FWの競った戦いにも目が離せない。「強いFWをどうコントロールするか、いいゲームができれば圧倒できる」(萩原)。神鳥裕之監督(平9営卒)が評す「ハイブリッド重戦車」を中心に東海大を圧倒できるかに期待がかかる。 [井垣友希] 試合後コメント山本――ゲームキャプテンとして意識したことを教えてください。 「去年負けている相手なので、チャレンジャーの気持ちで行くことと、しんどい時間帯に原点に戻って明治の強いところを出すのをポイントに声かけしようと意識しました」 ――九州開催の試合はいかがでしたか。 「熊本は初めてだったのでちょっと緊張していたんですけど、スタジアムもすごいところで気分が結構上がりました。両親も来てくれていたので、それで勝てたのはすごい良かったです」 中山――次戦への意気込みを教えてください。 「東海はセットプレーが強いチームなので、明治の強みであるスクラムやモールで圧倒できたらと思います」 萩原――今試合を振り返ってみていかがですか。 「前半はすごく自分たちのペースで、後半はちょっと入りが悪くてそこを修正できませんでした。勝てたのは良かったんですけど、自分たちの課題が出たので悔いはあります」 秋濱――今試合の課題点はありますか。 「やはり前半いい形で折り返して、後半簡単に先制を許してしまったのでそこが課題点です」 池戸――早大が相手でしたが、チームの雰囲気はいかがでしたか。 「早稲田が相手だからという感じはあまりなくて、流経大と比べて何か違うことをしたというわけでもないです。早稲田だからこそ春やってきたことをできるように練習をやってきました。秋は負けていたのでみんなやり返すっていう気持ちは持っていたと思いますね」READ MORE -
春初陣 流経大を攻守で圧倒し勝利/関東大学春季交流大会
ラグビー 2023.05.08 チーム『ONE MEIJI』の戦いの火ぶたが切られた。関東大学春季交流大会の初戦の相手は流経大。悪天候の中での試合となったが、終始明大が圧倒し最終スコア58―12で大勝を飾った。廣瀬雄也主将(商4=東福岡)を欠いたメンバーだったが、1年生を始めとする紫紺デビューを果たした選手が大活躍。次戦・早大戦につながる好発進を遂げた。◆5・7 関東大学春季交流大会(流経大龍ケ崎フィールド)▼対流経大戦 〇明大58{36―0、22―12}12流経大 雨が降りしきる中、廣瀬組の幕が上がった。最初に試合を動かしたのは明大。前半5分、敵陣22メートルラインでのマイボールラインアウトからのモール。そこから中心に向けてパスを展開していき、右プロップ為房慶次朗(文4=常翔学園)が先制点を決める。「今年は〝獰猛(どうもう)明治〟という言葉を掲げているので入りからいいスタートが切れて良かった」(右ウイング安田昂平(商3=御所実))。その後も敵陣でのプレーが続く。15分、敵陣22メートルでのマイボールスクラムで流経大を圧倒し、スタンドオフ伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)からパスを受け取った左センター山田歩季(商3=京都成章)がグラウンディング。「スペースに思い切り走り込むことを意識した」(山田)。前半序盤はスクラムの強さが目立ったが、中盤はBKも活躍を見せた。23分、敵陣22メートルでのマイボールラインアウト。萩原から伊藤耕にボールが回り、最後は左ウイング海老澤琥珀(情コミ1=報徳学園)がインゴールに飛び込む。「初トライできてうれしかった」(海老澤)。続く35分には、敵陣22メートルラインでのラインアウトからBK陣でパスを展開。流経大のディフェンスを左右に揺らし、最後は山田がトライを決める。前半を無失点で抑え、36―0で試合を折り返す。(写真:ゲインを切るナンバーエイト木戸大士郎(文3=常翔学園)) 後半も明大が主導権を握り続ける展開となった。4分、敵陣15メートル付近でのマイボールラインアウトから左側にパスを展開。伊藤耕からの巧みなキックパスを受け取った山田がグラウンディング。「自分の強みを出すことができた」(山田)。紫紺デビューとなった山田が3トライを挙げ、意地を見せた。10分には、明大のパスミスで相手にボールが渡り、初失点を許す。しかし後半中盤、大幅なメンバー変更で試合の流れが変わった。伊藤龍之介(商1=国学院栃木)の的確な手さばきでパスの精度が上がり、21分には伊藤龍からボールを受け取った安田がグラウンディング。「みんながつないでくれたボールをしっかり取り切るということを念頭に置いていた」(安田)。30分台は両者ともにセットプレーを基盤とした試合を繰り広げる。しかし、その均衡を破ったのは流経大だった。試合終了間際、流経大ゴールライン付近でのモール。流経大にボールを奪われ、独走トライを許す。コンバージョンキックが終わると同時にホイッスルが鳴り、最終スコア58―12で試合を終えた。(写真:トライを決める山田) 激しい風雨の中でも、集中力を切らさず戦い抜いた明大。悪いコンディションの下で臨機応変に戦略を変更し、スキルだけでなく対応力でも差を見せ付けた。試合を通して目立ったのはFW陣の団結力。スクラム前に右ロック亀井茜風(政経4=長崎北陽台)がFW陣を鼓舞し、マイボールを勝ち取るシーンも見られた。「後ろからフロントローを盛り上げてつらい雰囲気にしないようにしていた」(亀井)。また今試合は多くの初紫紺の選手がメンバー入り。15人制では初紫紺となった海老澤は「自分の持ち味を出し切れなかったので、次は持ち味をもっと出したい」と次戦を見据える。フレッシュな紫紺戦士の活躍に今後も目が離せない。次戦は熊本県えがお健康スタジムで行われる伝統の一戦・明早戦。「早大には絶対負けられないので、この1週間で一番いい準備をして絶対に勝ちたい」(ゲームキャプテン・左ロック山本嶺二郎(法4=京都成章))。5年ぶりの王座奪還に向けて、廣瀬組の戦いはまだ始まったばかりだ。 [森口絵美理] 試合後のコメント山本――ゲームキャプテンとして意識したことを教えてください。「やはりリーダーシップを持っているメンバーが多くいるので、それをどうやってうまくまとめるかということをテーマにしていました。前半はもう少しうまくまとめられたら良かったとは思っていましたが、後半に入ってからはトライを取った後もしっかり話せてまとめることができたので良かったです」 ――個人的に良かったプレーを教えてください。「ラインアウトは自分が出ている間100%成功して、いいクオリティーを出せていたので、そこは良かったです」 亀井茜――試合中はコミュニケーションを取れましたか。「練習の時に比べたらできたと思いますが、まだFWの横のコミュニケーションなど全然足りてない部分はあります。またラインスピードを上げられていない部分もあったのでまだまだだなと思います」 ――次戦の意気込みをお願いします。「まだ東海との試合を見ていないのですが、モールが強かったという声を聞きました。今までの早稲田とは違って結構FWも強いですが、僕たちもサイズアップを目指してハイブリット重戦車ということで鍛えているので早稲田のFWを圧倒したいです」 伊藤耕――今日の試合を振り返っていかがですか。 「雨と風が強い中で、試合のコントロールが難しかったですが、FW、BK全員が前に出る意識があって良かったと思います」 ――ハーフタイム、ウォーターブレーク中に話したことを教えてください。 「比較的ゲームの内容は良かったので、あまりネガティブなことは言わずに雰囲気を盛り上げるというかこのままいい雰囲気でいられるような声掛けを意識しながらやっていました」 海老澤――今日の試合に向けて意識したことを教えてください。 「やはり1年生なので、消極的になってしまうこともあると思うのですが、それでは先輩たちに迷惑をかけてしまうので、いかに堂々とプレーできるか、先輩たちにいかに指示できるかということを考えてプレーしました」 ――上級生とのプレーはいかがでしたか。「先輩方みんなが優しくて、ミスした時もみんなカバーしてくれたので、とても心の支えになりました」 山田――どのような気持ちで試合に挑みましたか。 「自分にできることを精一杯やろうと思って挑みました」 ――今後に向けて意気込みをお願いします。 「今回の試合で見つかった反省をしっかりと修正して、これからもチームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいです」 安田――個人的なテーマを教えてください。 「自分はウイングで、トライを取り切る役割なので、しっかりとチームに勢いを付けられるようなプレーをするということが自分の中での目標でした」 ――次戦への意気込みをお願いします。「この春シーズンが一つの基準となって、次の対抗戦や選手権につながってくると思うので、早稲田には絶対負けられないです。だからそういう試合を勝ち切って、いい形で春シリーズを進めていきたいなと思っています」READ MORE -
Cチーム 流経大相手に100点ゲーム/練習試合
ラグビー 2023.05.06ゴールデンウィークの炎天下の中、明大八幡山グラウンドで流経大C戦が行われた。前半から明大の一方的な展開が続く。今日が初試合の1年生を含む多くの選手が活躍し、52―5で試合を折り返す。後半には流経大にチャンスを与える場面もあったが無事立て直し、最後まで明大のペースで試合を運ぶことに成功。最終スコアは106―17となった。 ◆5・6 練習試合(明大八幡山グラウンド)▼対流経大C戦 ○明大106{52―5、54―12}17流経大 前半は明大のトライから開始した。キックオフから間もなくスタンドオフ伊藤利江人(商1=報徳学園)が抜け出し、左ウイング川村心馬(法2=函館ラ・サール)がパスを受けてトライに成功。伊藤利のコンバージョンキックも決まり幸先の良いスタートとなった。その後も攻めの姿勢が崩れることはなく、明大のポゼッションがかなり高いまま試合は進む。前半5分には流経大ボールのスクラムに押し勝ち明大ボールのスクラムに。これを起点に左センター吉田輝雅(政経3=東海大相模)からゲームキャプテン・右センター石塚勝己(情コミ4=桐蔭学園)にボールが渡りそのままグラウンディング。「吉田輝雅がいい仕掛けをしてくれたのでそこに走り込んだ」(石塚)。25分にはトライライン手前の際どいタッチキックに成功し一気に敵陣へ攻め込む。相手のラインアウトミスも誘い敵陣22メートルラインでの明大ボールのスクラムとなった。絶好のチャンスを無事生かし右フランカー柳田治久(法4=明大中野)がトライを挙げる。前半36分に流経大に1トライを許すが自陣でも堅い守備を見せ、ターンオーバーから明大のチャンスにつながるシーンが目立った。 後半は開始1分にラインアウトを起点として山本文士郎(営3=明大中野)のトライがあったものの、前半に比べると相手に攻められ自陣でのプレーが増える場面も目立った。「司令塔として先回りすべき部分でできなかった」(伊藤利)。しかし相手にチャンスを与えてしまう場面も粘りのディフェンスでトライは許さず、後半も折り返しを迎える。20分を超えると明大ボールになる場面が増え、多くの選手が立て続けにトライを決める。24分にはマイボールスクラムからフルバック山川遥之(営2=尾道)がグラウンディング。「味方がつないでくれたトライなので、僕のトライというよりはチームのトライ」(山川)。35分にはインターセプトからルーキーの松岡風翔(政経1=大阪桐蔭)がトライを挙げた。37分にも渡邉陽平(商2=開志国際)が敵陣10メートルライン付近から左サイドを走り抜けトライ。最終的には106―17という大差で勝利することができ、100周年を迎える明大ラグビー部のいい駆け出しとなった。 夏日かつ強風の中で行われた今日の練習試合だが、追い風などを生かし快勝という結果で幕を閉じた。2~4年生はもちろん、多くの1年生が存在感を放ち、新体制の明大ラグビー部にも大きな期待が持てる。今日の勢いを止めないまま、春シーズン全勝優勝という目標に向かって躍進を見せてほしい。 [成田美彩子] 試合後のコメント石塚――ゲームキャプテンとして心掛けたことを教えてください。 「みんなの士気をあげるっていう点で自分は頑張ったかなって感じです。練習中もそうですけど暗くなってしまうところがあったので、そこは自分含め4年生で盛り上げようかなと思っていました」 檜山蒼介(情コミ1=尾道)――今日の試合を振り返っていかがですか。 「最初はいい流れで自分たちのやりたいラグビーができたんですけど、後半になって疲れが出てきたときに自分たちのやりたいことが出来なくなってしまってミスも多くなってしまいました。そういうところを改善していきたいなと思います」 ――明大での初試合は緊張しましたか。 「最初はすごく緊張していたんですけど先輩方や同期からの励ましの言葉を頂けたので、それがすごく気を楽にしてくれました」 伊藤利――アタック面を振り返ってみていかがでしたか。 「自分はステップが持ち味で練習中はあまり出せてなかったんですけど、今日は試合中に出せました。パスとかはまだ全然うまくできなかったんですけど、そこは直していけたらいいかなと思います」 山川――今日の試合は1年生がかなり活躍していましたが、2年生から見て今年の1年生はいかがですか。 「すごいと思います。負けられないなって感じです。毎年日本代表とかすごい選手が来る中で今後ポジション争いとかもやっていくと思うので、心強い部分もありますけど、やっぱり負けられないっていう部分も大きくあります」 松岡――セットプレーの調子はいかがですか。 「今年はフィジカルの部分でサイズアップをテーマにやっているのでフィジカルが上がって、セットプレーでいいところを見せられたのではないかなと思います」 READ MORE -
準決勝で筑波大に敗戦 大会史上初の5連覇逃す/第24回東日本大学セブンズ
ラグビー 2023.04.10大会史上初の5連覇をかけて挑んだ第24回東日本大学セブンズ。1回戦、CHAMPIONSHIP1回戦と順調に勝利を収め準決勝進出を決めた明大。しかし、準決勝で筑波大のスピードを生かした攻撃に苦戦。最終スコア17―24で逆転負けを許し、悔しくも準決勝敗退という形で今大会に幕を下ろした。 ◆4・9 第24回東日本大学セブンズ(秩父宮ラグビー場) ▼1回戦 ○明大29{12―12、17―0}12東洋大 ▼CHAMPIONSHIP1回戦 ○明大57{26―0、31―0}0八戸学大 ▼CHAMPIONSHIP準決勝 明大17{12―0、5―24}24筑波大○ 今シーズン初の大会は悔しさの残る結果となった。初めは硬さもあり思うようなプレーができない部分もあったが、すぐに修正し1回戦の東洋大戦を勝ち切る。そのまま勢いに乗った明大は、CHAMPIONSHIP1回戦で八戸学大を0トライに抑え完封勝利を挙げ、CHAMPIONSHIP準決勝へと駒を進めた。そして迎えたCHAMPIONSHIP準決勝の相手は、昨年度の東日本大学セブンズCHAMPIONSHIP決勝で優勝を争った筑波大。「最初から飛ばして相手を打ちのめすという意味で『獰猛(どうもう)明治』をテーマに試合に臨んだ」(吉田輝雅・政経3=東海大相模)。そのテーマ通りに試合開始直後から明大が猛攻を見せ、前半2分に山村和也(商2=報徳学園)が先制トライを挙げる。さらに前半5分には、安田昂平(商3=御所実)がハーフウエーラインから相手ディフェンスの間を走り抜け独走トライ。「みんながいいボールをくれたので、最後トライまでつなげることができてよかった」(安田)。筑波大を相手に前半を12―0のリードする形で折り返した。この勢いのまま勝利をつかみたい明大であったが、そううまくはいかない。筑波大のセブンズらしさが光る裏へのキックを多用した攻撃により、後半1分、3分に立て続けにトライを取られてしまう。「プレーの切れ目で集中力が切れてしまいトライを許してしまった」(石塚勝己・情コミ4=桐蔭学園)。その後明大も意地を見せトライを取り返すも、筑波大の追い上げを抑えることができずさらに2トライを献上。最終結果17―24というスコアで悔しさ残る逆転負けを喫した。 大会史上初の5連覇を逃す結果となった明大であったが、新たな戦力である1年生の活躍が多く見られた。「すごくフレッシュで積極的にプレーしてくれていた」(ゲームキャプテン伊藤耕太郎・商4=国学院栃木)と4年生選手も1年生の活躍を高く評価。「全力でひたむきにプレーをして、大学日本一に貢献できるように頑張りたい」(海老澤琥珀・情コミ1=報徳学園)。頼もしい1年生も加わり新チームとなった明大が、春にどのようなプレーを見せてくれるのか。これからの活躍に期待が高まる。 [久保田諒] 試合後のコメント伊藤耕――今大会を振り返っていかがですか。 「連覇を目指していた大会で負けてしまったので悔しいです。ただ、下級生が多い中でとてもいいコミュニケーションが取れたので、春シーズンにつながるいい大会になったと思います」 ――弟の伊藤龍之介(商1=国学院栃木)のプレーはいかがでしたか。 「上手でした(笑)。とてもプレーしていて楽しかったですし、一緒にプレーできていい思い出になりました」 石塚――今大会を振り返っていかがですか。 「比較的1、2年生が多い中だったので元気よくできて良かったと思います。でも接戦の時に勝ち切れなかったことは反省点としてこれからのシーズン生かしていきたいなと思いました」 ――1年生の活躍はいかがでしたか。 「素晴らしかったです。とてもフレッシュで元気よく走ってくれたので、チームとしても元気になったし、とてもありがたかったです。このまま春シーズン、1年間を通して元気よくプレーしてもらえたらいいなと思います」 西川賢哉(政経4=桐蔭学園)――八戸学大戦を振り返ってみてどうでしたか。 「1年生のメンバーが多かったので、個々のスキルが強くて多い人からそれを出し切ろうという話をしました。それがしっかり出たかなと思います」 ――セブンズのために練習したことを教えてください。 「やはり切り返しのサポートのところはしっかり付こうという意識で練習してきました」 安田――準決勝を振り返っていかがですか。 「できていたところはできていたのですが、1人少なくなった状態で、急な展開に対応できずにトライされたり攻め込まれたりしてしまいました。そこは15人制でも変わらずに修正していきたいなと思います」 ――新体制となって初めての大会でしたが、良かったところと悪かったところを教えてください。 「悪かったところは、急な展開に臨機応変に対応できずに、いいところでトライをとられてしまったので、もっと試合中に選手間でコミュニケーションを取って、やり直していかないといけないなと思いました。明治として連覇ができなかったのは悔しいですが、しっかりプライドを持って試合に挑めたかなと思うので、それはよかったところです」 海老澤――準決勝を振り返っていかがですか。 「悔しかったです。やはり5連覇がかかっていて負けられない戦いだったと思うのですが、負けてしまったので悔しかったです」 ――明大に来てから今日までに強化した点があれば教えてください。 「大学生のレベルについていけるように体を鍛えました。僕は高校ジャパンに選ばれていないので、みんながアイルランドに行ってから残ってしまった時は、毎日ベンチプレスしたりスクワットしたりして、体を強化しました」 東海隼(情コミ2=光泉カトリック)――初めての東日本大学セブンズ大会はいかがでしたか。 「セブンズは未経験だったのですが、しっかりと練習で(セブンズを)経験している選手から色々教えてもらって、準備できたので良かったです」 ――具体的に受けたアドバイスを教えてください。 「山村が、戦術や自分の得意なプレーを理解しながらどんなプレーを仕掛けたらいいかを教えてくれました」 伊藤龍――今大会を振り返っていかがですか。 「前半はとてもいい試合をしていたので、このまま行けるかなと思っていたのですが、やはり筑波の気持ちの方が強かったし、自分は最後に少ししかボールを触れませんでした。1年後は、またここのレベルでフル出場できるくらいの実力をつけたいです」 ――春シーズンの目標を教えてください。 「これから春季大会が始まりますが、そこに少しでも出場したり、試合に絡んだりしていけたらいいなと思います。もっと先輩方ともコミュニケーションを取ったり、明治らしさという面で個人としては体を大きくし、スキルを上げるという面でトレーニングしていきたいなと思います」READ MORE -
石田組 大切な仲間とともに楽しく笑顔で終えた卒部試合/卒部試合
ラグビー 2023.02.064年生の卒部を祝うかのような暖かい天気にも恵まれ、終始笑顔が絶えない和やかな卒部試合が行われた。部の関係者や保護者が訪れ、4年生の卒部を見送る。各学年と試合を行い、FWとBKが入れ替わったポジションで行うなど新鮮な光景が広がった。今年1年間チームを支えてきた4年生 1年生戦では、先制トライを葛西拓斗(商4=流経大柏)が挙げ、角度が難しい中コンバージョンキックも見事に決め、歓声が湧く。その後、佐賀優真学生トレーナー(文4=国学院)がディフェンスを次々とかわし、2トライを挙げ、楽しく試合が終わる。トライを決める佐賀学生トレーナー 2年生戦は、「強度が上がった」(大賀宗志・営4=報徳学園)というように、試合序盤2年生のアタックが光る。試合終了間際、齊藤誉哉(文4=桐生一)が2年生たちにゴールラインまで担がれ、異様なトライを挙げた。2年生戦でも無失点に抑え、連勝する。2年生に担がれトライを決めた齊藤 続く3年生戦序盤は両者譲らない戦いが繰り広げられ、得点を許してしまう。それでも試合終了間際、4年生全員が最後の力を振り絞り、モールでゴールラインまで押し込み、石田吉平(文4=常翔学園)がグラウンディング。その後、4年生全員が石田を囲み、石田はコンバージョンキックを決め、4年間の集大成を飾った。試合を通して、15人ラインアウトやイモムシのように連なるラックなど、選手はもちろん観ている側も楽しませる素敵な試合となった。4年生に見守られながら最後のコンバージョンゴールを決める石田主将 「いい仲間にも巡り会えて、いい4年間を過ごせた」(石田)。試合終了後、4年生たちは八幡山グラウンドに集まった保護者に向け感謝の気持ちを伝えた。今シーズンは、チームスローガン〝AHead〟とともに前に進み続けた明大ラグビー部。来年度は創部100周年を迎える。石田組の想いも背負い、新チームが始動する。 [井垣友希] コメントはこちら→①・②READ MORE
特集記事 SPECIAL
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【ラグビー部】ONE MEIJI
「日本一の集団を作る」(廣瀬雄也主将・商4=東福岡)。今年度、創部100周年を迎える明大ラグビー部。その大きな節目の年に、もう一度強い明治を体現し5年ぶりの王座を奪還すべく、掲げたスローガンは『ONE MEIJI』。選手、スタッフ、ファン全員が一つのチーム〝MEIJI〟となり日本一を目指す。本企画では廣瀬組の日本一までの軌跡を追っていく。READ MORE -
【ラグビー部】AHead
いざ、4年ぶりの王座奪還へ。昨年度の全国大学選手権では準優勝とあと一歩及ばなかった。「しっかりと頂点だけを見つめる」(石田吉平主将・文4=常翔学園)。掲げたスローガンは『AHead』。チーム一丸となり、もう一度大学日本一を取り戻す。本企画では石田組の優勝までの道のりを追っていく。READ MORE
アルバム ALBUM
部の紹介 INTRODUCTION
長きにわたって大学ラグビー界を牽引(けんいん)してきた名門。故・北島忠治監督が掲げた〝前へ〟を部訓とする。これまで〝重戦車〟と呼ばれる強力FW陣を武器に幾多の名勝負を繰り広げてきた。特に12月の第1日曜日に行われる対抗戦最終戦・早稲田戦は〝明早戦〟と呼ばれ、日本ラグビー界を代表する伝統の一戦とされる。1990年代まで12度の大学選手権優勝を果たすなど黄金期を築いた。しかし、北島監督が亡くなってからチームは低迷期を迎える。1997年シーズンを最後に日本一から遠ざかっていたが、2018年シーズンにようやく日本一を奪還。常勝軍団としての地位を取り戻した。