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藤原がJ1・サガン鳥栖へ来季加入内定!
サッカー 2021.12.2412月21日、FW藤原悠汰(政経4=広島皆実)のサガン鳥栖への来期加入内定が発表された。明大の11番を背負うエースストライカーが今季6人目となるプロ入りを果たした。(写真:今季公式戦では15ゴールを挙げた藤原) 攻撃陣の要として躍進した男がプロへの階段を駆け上がった。165センチと小柄ながら、巧みな駆け引きと周囲を生かすプレーで明大を勝利に導いてきた藤原。関東大学1部リーグでは得点ランキング3位に食い込み、全日本大学選手権でも2ゴール。今季公式戦で挙げた15ゴールのうち14ゴールが勝ち点に直結するなど、ここぞという時に得点を挙げ、今年度の明大に欠かせない存在となった。 明大の主力となるまでには苦難の道を歩んできた。中学卒業時にはサンフレッチェ広島のユースに昇格することができず広島皆実へと進学。高校では1年間にわたりケガでの離脱を経験した。「文武両道を突き詰め、人間としての幅を広げたい」。サッカー面でのスケールアップだけでなく、人間性の面でも成長を期して入学した明大で待ち受けていたのはトップチームに絡めない日々だった。思わず投げ出したくなるようなつらい生活を送っていたが「明治大学に入らせてもらえたことはありがたかった」。サッカーと真摯(しんし)に向き合うチームメイトに恵まれたことが自身をトップチームへと押し上げ、チームを勝たせられる選手へと成長。その活躍が認められ、12月という時期としては異例となるJ1からのオファーを呼び込んだ。 「自分と同じ境遇で苦しんでいる人に活力を与えたい」。プロへの切符を獲得するまでに数多くの苦心を味わってきた藤原だからこそ伝えられる思いをゴールで表現する。 [新津颯太朗] 選手コメントはこちら ◆藤原悠汰(ふじはら・ゆうた)広島県出身。政経4、広島皆実、165センチ・66キロREAD MORE -
青嶋がJ2・栃木SCへ来季加入内定!
サッカー 2021.12.2012月13日、GK青嶋佑弥(文4=浜松開誠館)のJ2・栃木SCへの来季加入内定が発表された。今季は関東大学1部リーグ内で最少失点をマークした明大。その立役者となった守護神の青嶋が、今季5人目となるプロへの切符をつかんだ。 (写真:DFラインを上げるよう味方に指示する青嶋) 明大の守護神が新たなステージへ進む。身体能力の高さと気迫のこもったプレーで、今季の守備の要となった青嶋。明大入学前は浜松開誠館で2年次から試合に出場。目立った成績は残せなかったものの、3年次は主将としてチームをけん引した。高校卒業後は、日本一の大学で技術や人間力を磨くことを決意。プロを目指し期待を胸に、明大の門をたたいた。 順風満帆な日々ではなかった。偉大な先輩たちを前にし、4年生になるまでリーグ戦の出場機会を得ることができず。栗田大輔監督や先輩から叱られることも多かった。そんな中、正面から向き合ってくれた「監督や榎本達也GKコーチとの出会いは大きかった」。GKとしての考え方や細かい技術的な部分の指導を受けながら日々まい進。プレーの幅を広げ、今季は正GKを務めるほどに成長した。関東大学1部リーグ戦では14試合に出場し、第11節早大戦や第18節慶大戦では青嶋のビッグセーブでゴールを堅守。悲願のタイトル獲得とはならなかったが、最後までチームを後ろから鼓舞し続けた。 「どのような立場でも勝利に貢献したい」。明大で学んだことを胸に、さらなる向上心を忘れない。栃木を盛り上げJ2優勝へ助太刀するべく、紫紺の勇者が参上する。 [正野真由夏] 選手コメントはこちらREAD MORE -
屈辱の完敗 駒大を前に準決勝で散る/全日本大学選手権
サッカー 2021.12.19石井組の終戦だ。全日本大学選手権(以下、インカレ)準決勝の相手は、今季3戦3敗と相性の悪い難敵・駒大。試合は前半、立て続けにゴールを奪われ苦しい展開に。後半は明大が猛攻を仕掛けるも分厚い壁に阻まれた。雪辱は果たせず、ベスト4で敗退。4年生は引退となった。 あっけない幕切れとなった。「駒澤のサッカーがどうかではなく、明治のサッカーを体現して勝とう」(藤原)と臨んだ一戦。序盤こそ一進一退の攻防が続いたが、26分、ロングボールに抜け出した荒木駿太(駒大)のループシュートが明大ゴールを破った。関東大学1部リーグ戦でも明大相手に2戦2発を挙げている〝明治キラー〟に先制を許すと、6分後には右サイドのクロスからヘディングで追加点を奪われる。失点の焦りもあってか、大きなチャンスを作れないままハーフタイムを迎えた。(写真:1年間主将としてチームをまとめ上げた石井) 逆転での決勝進出に向け得点が必要な明大は、後半から杉浦に代え太田を投入。「サイドから攻めて、クロスで仕留めるという狙いに変わった」(石井)。赤井と太田のツインタワーを中心に次第に攻勢を強めていく。しかし、多くのチャンス迎えるもシュートが枠を捉えられず、駒大の気持ちのこもった守備を前に得点を奪えない。すると、79分に決定的な3点目を決められ万事休す。0-3で終了し、今年度の戦いが幕を閉じた。 (写真:最後までゴールを狙い続けた藤原) 一昨季、昨季の分厚い選手層の前に出場機会をつかむことができず、〝弱い世代〟と前評判の低かった今季のチーム。それでも「選手全員が全力を尽くしてくれた」(栗田大輔監督)。創部100周年に花を添えるタイトル獲得という目標のもと、リーグ戦では最終節まで優勝争いを繰り広げ、インカレではベスト4と最後までタイトルに迫り続けた。 今季成し遂げられなかったタイトルへの思いは後輩へと託される。今大会で評価を上げたボランチの木村や、U―22日本代表で新エース候補の佐藤恵など実力者がそろう来シーズン。準決勝という大舞台で下級生が6人プレーしたこともいい経験となるだろう。チャレンジャーとして臨む新生明治の、王座奪還に向けた旅が始まる。 [井澤怜音]試合後のコメントはこちらREAD MORE -
極寒の決戦 3発快勝でベスト4進出/全日本大学選手権
サッカー 2021.12.14前節から中2日で迎えた準々決勝の相手は、びわこ成蹊スポーツ大との対戦。気温4.5℃の雨の中で行われた試合は前半17分、杉浦の先制弾で口火を切ると、8分後には木村のミドル弾がさく裂。後半にもさらに1点を追加し、3―0で勝利した明大が準決勝へとコマを進めた。 「前半は相手のペースに合わせている部分もあった」(岡庭)。あと一歩のところでリズムをつかみ切れずにいた。だが前半20分、杉浦が試合を動かす。木村からのパスを受け取った状態から、すぐさまコントロールショット。「決めるべきところで決めてくれた」(栗田大輔監督)。待望の先制弾を皮切りにチームはさらに勢いづく。前半25分には阿部からの横パスを受けた木村がミドルシュート。強烈に放たれた一撃がネットを突き刺し、2点リードで前半を折り返した。(写真:先制点を挙げた杉浦) 迎えた後半も盤石な試合運びを見せる。時折許した決定機も守護神・青嶋のファインセーブでしのいだ。そして迎えた後半20分、ダメ押しの3点目が生まれる。PA(ペナルティーエリア)前でボールを持った藤原が1人交わすと、最後は左足を一閃。ゴールネット右隅に突き刺した。「明治らしいサッカーをしようと心掛けていた」(石井)。3点をリードした後も、最後まで集中を切らさず。2試合連続の無失点勝利を収めた。(写真:最後方でチームの守備を支えた青嶋) 「お互いに手の内は知り尽くしていて、魂のぶつかり合いになる」(岡庭)。次戦の相手・駒大は、今シーズン3試合戦って一度も勝利できていない相手。「リベンジの意味も込めて全力でぶつかりたい」(石井)。4度目の正直へ。戦いはまだ終わらない。 [市瀬義高] 試合後のコメントはこちらREAD MORE -
赤井待望の先制点! 3―0で宮崎産経大を下す/全日本大学選手権
サッカー 2021.12.121年間の総決算ともいえる全日本大学選手権が開幕した。2回戦から出場する明大の初戦の相手は宮崎産経大。前半に赤井の得点で先制すると、後半も攻撃の手を緩めず2得点を追加。全国制覇に向けて順調な一歩を進んだ。 決めるべき男が決めた。32分、村上のロングフィードを受けた岡庭がゴール前にグラウンダーパス。「岡庭さんが絶対クロスを上げてくれると信じて走り込んだ」(赤井)。押し込んだのは赤井だった。「もがいてもがき続けた結果が今日のゴール」(赤井)。1年次から高いポテンシャルを有しながらもその才能はなかなか開花しなかった。後期リーグではトップチームにベンチ入りすることができず。後輩の陰に隠れ、悔しいと思うこともあったが「1年間かけてインディペンデンスリーグで成長したことが今日の先発につながった」(栗田大輔監督)。インディペンデンスリーグで14試合14ゴールという記録をたたき出した勝負強さをインカレ初戦でも見せつけた。 (写真:先制点を挙げた赤井) 後半も明大ペースで試合は進む。66分には岡庭のクロスを藤原が頭で合わせて追加点。「藤原が身体能力でうまくゴールに持っていってくれた」(岡庭)。さらにアディショナルタイムには、FK(フリーキック)からの混戦で村上がダメ押しとなる3点目。前後半で計25本のシュートを放つ、ワンサイドゲームの展開をつくり上げ、3回戦へと駒を進めた。 (写真:ヘディングでゴールを奪った藤原) 3回戦の相手はびわこ成蹊スポーツ大。1回戦では札幌大を4―1で撃破したチームだ。2回戦ではPK(ペナルティキック)戦の末、早大に辛勝した「個の強いチーム」(栗田監督)。2022シーズンから徳島ヴォルティスに加入内定している森昂大や、2023シーズンからヴィッセル神戸に加入内定している泉柊椰を擁し、関西学生サッカー1部リーグで3位に輝いている。手ごわい相手だが「チームとしては今シーズンで一番ベクトルがそろっている」(岡庭)。勢いのあるチームに対しても持ち前の結束力で打ち勝ち、準決勝へと駒を進める。 [新津颯太朗] 試合後のコメントはこちら READ MORE -
内定選手によるコメント 稲見、加藤編/Jリーグ加入内定選手合同記者会見
サッカー 2021.12.02駿河台キャンパス、グローバルフロントにて、12月1日時点で来季Jリーグへの加入が内定している4選手による合同記者会見が行われた。明大からJリーガー誕生は、12年連続。当記事では稲見哲行(文4=矢板中央)、加藤蓮(経営4=北海道コンサドーレ札幌U-18)のコメントを取り上げる。 以下、選手コメントMF稲見哲行 「明治大学文学部4年稲見哲行です。自分の学生生活を振り返ると、とても濃い4年間だったと思います。特に自分にとっては初めての寮生活だったので、楽しいことや大変なこともたくさんありました。選手たちが密接に関わることや、他人の価値観に触れて成長につなげる点で、寮生活が役立ったと思っています。学生生活の中では、6時から練習をしてから授業に出て、自分の知らない分野のことをたくさん学ぶことができたので、サッカー部が大事にしている人間的成長を感じることができました。 自分が一番印象に残っている試合は、昨年度のリーグ戦第5節の早大戦です。上位対決のとても大事な試合で、初スタメンで初ゴールを決めることができ、自分の努力が実った瞬間でした。 今後の抱負としては、インカレの初戦が12月11日にあるので、100周年というプレッシャーもありますが、明治で切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間と自分自身がお世話になったスタッフの方々と少しでも長くサッカーできるようになればいいなと思っています。 また来年度以降はプロとしてサッカーをするのでより一層覚悟を持ち、見ている人の心を動かすような熱いプレーができるように頑張ります」 DF加藤蓮 「明治大学経営学部4年の加藤蓮です。来年度から東京ヴェルディに加入することになりました。自分の学生生活の中で印象に残ったことは、経営学部は他の学部よりもレポートの量が多く、下級生の頃はレポートに追われながら過ごしたことです。それも含めて大学生活に真剣に向き合うことができたので、大変でしたが良かったと思っています。 自分が一番印象に残っている試合は、2年次のインカレ決勝です。自分は応援席から見ていたのですが、明大のサッカーを一人一人が体現していましたし、その舞台で活躍したいという思いがあったので、そこに向けて日々全力で自分と向き合ってきました。 インカレでは4年間、自分が積み上げたことを表現したいと思っています。同期そしてチームメート全員と笑って終わりたいと思っているので、一戦一戦に目を向けながらいい準備をして絶対に勝ちたいです。 来シーズンから東京ヴェルディに入団しますが、自分の特長であるスピードや対人の強さでチームに貢献しながら活躍したいと思います。また、これまでさまざまな人たちにサポートしていただいた感謝の気持ちを忘れずに、全力で貪欲に向き合いながらチャレンジしていきたいです」 [サッカー担当一同]READ MORE -
内定選手によるコメント 岡庭、杉浦編/Jリーグ加入内定選手合同記者会見
サッカー 2021.12.02駿河台キャンパス、グローバルフロントにて、12月1日時点で来季Jリーグへの加入が内定している4選手による合同記者会見が行われた。明大からJリーガー誕生は、12年連続。当記事では岡庭愁人(政経4=FC東京U-18)、杉浦文哉(政経4=名古屋グランパスU-18)のコメントを取り上げる。 以下、選手コメントDF岡庭愁人 「皆さまこんにちは、明治大学政治経済学部4年の岡庭愁人です。まず初めに4人を代表してこのような素晴らしい会見を開催するにあたり、ご尽力いただいた皆さま、そしてお集まりいただいた皆さまに深く御礼申し上げます。 学生生活を振り返って、明治大学で最初の練習が一番印象に残っています。気合を入れてプレーしていたつもりでしたが、栗田大輔監督に鼻をへし折られるというか、すごく怒られたことを今でも鮮明に覚えています。そこで自分はまだまだな選手なのだということを改めて痛感させられました。本当に偉大な先輩方が多く、その人たちにどうしたら追い付けるのか、どうしたら追い越せるかということを一日一日自問自答して考えながらプレーしてきました。人一倍努力した自信がありますし、そうした結果がFC東京に戻ることにつながったのだと思っています。 インカレに向けては最後の大会になりますが、明治を体現していきます。後悔がないようにチームとして日々を全力で過ごしているので、明治に関わる皆様に結果として最高の形で恩返しができるように、また12月25日に笑って終われるように目標に向かって頑張っていきます。 また、あまり先のこと考えたくはないですが、来シーズンの目標としましては、守備では対人で負けず、攻撃では1試合1アシストするくらいのインパクトを残し、運動量を活かして攻守ともに躍動していきたいです。本当に素晴らしい先輩方がFC東京にいて、レギュラー争いは厳しくなると思いますが、覚悟を持って挑んでいきたいと思います」 MF杉浦文哉 「政治経済学部4年の杉浦文哉です。来シーズンから水戸ホーリーホックへの加入が内定しました。自分がこの4年間を振り返ると、実家を出て伝統ある16人部屋に入り、本当にすごい先輩方と過ごした時間が今の自分の力になっていると感じています。明治の先輩方は100年で積み上げた歴史を継承し発展させながら、今ある強い明治を作ってきました。それをこの4年間で自分たちが引き継いで、この先どうやって発展させるかを追求しながら、日々明治の勝利のためにやってきた結果が水戸ホーリーホックに加入できることにつながったと思います。自分の特長はクリエイティブさや、要求を感じ取って落とし込んでいけることです。それを生かすために、課題であった運動量や球際の強さを日々追求してきました。 自分たち4年生の代が100周年ですが、まだタイトルを取っておらず、インカレでは絶対に優勝したいです。まずは初戦で力を発揮できるように準備していきたいと思います。 来年度から加入する水戸では自分の特長や、積み上げてきた人間性の部分も発揮して、J2で優勝しJ1へ昇格したいです。1年目からインパクトある結果を残せるように頑張っていきたいと思います」 [サッカー担当一同]READ MORE -
栗田大輔監督によるコメント/Jリーグ加入内定選手合同記者会見
サッカー 2021.12.02駿河台キャンパス、グローバルフロントにて、12月1日現在で来季Jリーグへの加入が内定している4選手による合同記者会見が行われた。明大からJリーガー誕生は、12年連続となった。当記事では栗田大輔監督のコメントを取り上げる。 以下、監督コメント 「サッカー部監督の栗田です。本日はお集まりいただきありがとうございます。また、今年度もコロナ禍でもこのような入団内定記者会見ということで、大学関係者の皆さま、このような素晴らしい場を設けていただきましてありがとうございます。さらには、報道各社の皆様においては、日頃より取り上げていただいていて、スポンサーの各社の皆様など多くの方にサポートいただきました。この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。 今年度、明治大学体育会サッカー部は100年を迎えました。改めてこの100年目を迎えるにあたり、代々の先輩たちが築き上げてきたものをすごく重く感じます。昨年度12人がJリーグに進み、おととしは9人が進んだということで、21人がこの2年間でプロになったわけですが、今年度スタートするにあたって、やはり下級生の時にリーグ戦などの大舞台で経験している選手が少ない中で、シーズンの初めに「今年はとにかく走りまくろう、チーム力で勝とう」ということを伝えました。節目の年になんとか結果を出そうとしていましたが、総理大臣杯全日本大学トーナメントにおいては、前回大会まで5大会連続で決勝に進出しており、3連覇が懸かった大会でしたが、今年度は本戦に出場することができませんでした。また、先日行われたリーグ戦においては、残り2試合、勝てば優勝という試合で先制しながらも逆転負けを喫し、優勝を逃すと言う屈辱的な悔しさを味わいました。選手たちは懸命に頑張っていて最後の2試合は勝てば優勝だったので、勝たせてあげられなかったことは、監督としての力不足であることを痛感しましたし、責任を感じました。しかし、12月8日から始まる全日本大学選手権では、今年度の悔しさ、経験、今までの思いというものを全てぶつけて、チャレンジャーとして明大らしく前を向いて思い切りのいいサッカーをやりたいと思います。 今年度もおかげさまで4人のJリーガーが誕生しました。このことについては、日頃よりJリーグ各クラブの皆様に注目していただき、評価をいただいたということで非常に感謝しております。また、この時期ということもあって、まだ4年生の中にはプロを目指して最後のインカレに懸けようという選手もいます。12月末までにプロ選手がまた誕生するかもしれませんが、今日の時点ではこの4人がこのような輝かしい場を迎えることができました。一人一人紹介したいと思います。 まず、FC東京に入団内定が決まりましたDF岡庭愁人(政経4=FC東京U―18)です。僕が一番思い出に残っているのは、入学初日の練習です。自分は岡庭に対して、その上にいる先輩たちと比較してどうなのかときつく言いました。過去の栄光を引きずるのではなく、今の自分の実力をしっかり見定めて、ここからチャレンジしていくのだというメッセージを込めて伝えましたが、そこから4年間、岡庭は一度も逃げなかったです。そこが彼の強みであり、FC東京に戻ることができたきっかけになったのではないかと思います。プレーの特徴としては、対人の強さ、堅い守備、そして攻撃に参加したときのクロスのバリエーションや精度というところが武器だと思っています。ただ、これからプロという厳しい世界に入っていき、同じポジションも含め6人の明治の先輩がいるので、定位置争いは本当に激しいと思います。その中でも、攻守にわたりよりインパクトのあるプレーを追及してほしいと思います。 続きまして、東京ヴェルディに内定しましたMF稲見哲行(文4=矢板中央)です。チームでは副主将を務めています。強みとしては球際の強さ、運動量、セカンドボールの回収、そして両足から繰り出す強烈なキックです。東京ヴェルディという技術が高いという印象があるチームの中で、よりポジショニングや駆け引きなどを強い個に組み合わせて吸収していけると、もっと伸びる選手だと思っています。 続きまして、同じく東京ヴェルディに内定しましたDF加藤蓮(営4=北海道コンサドーレ札幌U―18)です。ポジションは主には左SBをやっています。武器は高い身体能力です。今年度のチームの中でも1、2を争うほど身体能力が高く、スピード、強さなど、まさに強い個というものを持っていると思います。一対一の強さ、突破力、右利きですが左も蹴ることができるキックの精度といったところが彼の武器だと思います。課題としては、頭の回転、切り替え、ポジショニングなどです。残りの明治での期間やヴェルディでより堅い守備や攻撃力、運動量でチームに貢献してほしいなと思っています。 最後に、水戸ホーリーホックに加入内定しているMF杉浦文哉(政経4=名古屋グランパスU―18)です。高校時代は世代別の代表にも選ばれて非常に活躍した選手です。高い技術をベースに判断力があり、そしてSH、トップ下、ボランチをこなせるユーティリティーさ、こちらが望んでいることをすぐ理解して表現する力が彼の強みだと思います。大学に入ってから彼に言い続けてきた、運動量、強さ、そして中盤から突破していく力、試合を決める力が身に付けば、もっと上に行ける選手だと思います。 このように4人が加入内定しました。この先、あと1カ月大学生活がありますが、まずはチームのために下級生の見本となるようなプレー、チームの代表となるようなプレーを全力で攻守ともに、ピッチ内外で励んでもらい、気持ちよく卒業してほしいです。そして、後輩たちの目標となるような選手を目指してほしいと思います。僕個人としては、なぜ自分はプロ選手になりたいのか、プロサッカー選手の社会における役割とは何なのかというものを考えて、感謝の気持ちを絶対に忘れずに、人々を感動させることができるような一流のアスリートを目指してほしいと思います」 [サッカー担当一同]READ MORE -
流経大に逆転負け 史上初の3連覇を逃す/関東大学1部リーグ
サッカー 2021.11.14リーグ戦最終戦、勝てば優勝となる大一番。今節の相手は駒大とともに優勝争いに食い込んでいる流経大。藤原の先制点でリードするも、後半に2失点。懸命に逆転を試みるもそのまま試合は動かず3位でリーグ戦を終えた。 「前半はいいサッカーができていた」(石井)。開始早々の流経大の猛攻を耐えしのいだことで試合の主導権を握った前半。立て続けに裏を狙われ、開始4分で2本のCK(コーナーキック)を献上するなど危険なシーンもあった。しかし、石井を始めとした守備陣が全力で死守し危機をくぐり抜けると今度は明大のターン。佐藤恵のドリブル突破や太田のヘディングシュートを皮切りに得点の匂いを醸し出す。そして迎えた42分、杉浦のスルーパスに反応した藤原が相手DF2人を置き去りにしてフィニッシュ。「自分の仕事をしてやるという気持ちで仕留めた」(藤原)。優勝に王手をかける先制点を挙げ、前半を折り返した。 後半も前半同様、入りから相手に攻め込まれたが「耐え切ることができなかった」(石井)。青嶋が2度のファインセーブで得点を阻むも、48分に悲劇が起きた。CKからのこぼれ球を佐藤響(流経大)がゴール右隅に突き刺し試合は振り出しに。優勝の可能性が大きくなり火が付いた流経大の勢いを止めることはできず、74分に追加点を許してしまう。逆転された後も明大イレブンは諦めずにゴールに向かったが、そのまま試合が動くことはなく試合は終了。史上初の3連覇を成し遂げ、八幡山にトロフィーを持ち帰る夢は惜しくもかなわなかった。 優勝することはできなかったものの「選手たちは4年生を中心によく頑張っていた」(栗田大輔監督)。目標は1部リーグ残留が妥当だと考えていたという監督の下馬評を覆し、3位に輝いたのは紛れもなく普段の努力のたまもの。12月に控えている全日本大学選手権は4年生にとっての集大成。「死に物狂いで勝ちに行く」(藤原)。有終の美を飾り、悔いを残さぬようチーム一同全力で残り1カ月を駆け抜ける。 [新津颯太朗] 試合後のコメントはこちらREAD MORE -
駒大に1―2で惜敗 優勝は次戦へ持ち越し/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2021.10.31明大が駒大に勝利し、2位・流経大が負ければ明大の優勝が決まる大一番。U-22日本代表で鮮烈な活躍を見せた佐藤恵もチームに戻り、ベストメンバーで挑んだ。前半に佐藤恵の鋭い動き出しから先制点を奪取するも終了間際に失点。後半にもスキを突かれて失点し、そのまま試合は終了。優勝決定は次戦にお預けとなった。 序盤は、リーグ屈指の得点力を誇る相手に攻め込まれる時間が続いた。主将の石井を筆頭に守備陣が奮闘しゴールを堅守。パス回しからリズムを作り徐々に主導権を引き寄せると16分、代表では「プロで活躍する選手たちのオフザボールの動きやポジショニングを盗めた」という佐藤恵がスローイン時に相手の背後を取り、GKと1対1に。落ち着いてボールを流し込み待望の先制点を獲得した。その後も明大ペースで試合が進んだが、前半終了間際にゴール前でのパスミスから手痛い失点。「前半すごくいいゲームをしていたので、非常にもったいなかった」(栗田大輔監督)。振り出しに戻り試合を折り返した。 (写真:先制点を挙げた佐藤恵) 後半、駒大ゴールの均衡を崩すことはできなかった。得点が動いたのは60分、カウンターを仕掛けられ最後は荒木(駒大)がフリーの状態で右足を一閃(いっせん)。「失点しなければ負けなかったと思うのでDFラインの責任だと思う」(石井)。追加点を奪われ逆転を許してしまう。勝利が欲しい明大は71分、藤原のPA(ペナルティーエリア)付近からのミドルシュート、78分には太田の落としから田中克が強烈なシュートを放つもGKの好セーブに阻まれた。交代やフォーメーション変更を行い最後まで攻勢に出るがゴールは奪えず。試合は1-2で終了し駒大に軍配が上がった。 (写真:藤原の強烈なミドルシュートは惜しくも相手GKに阻まれた) 最終戦は2位・流経大との直接対決。優勝、そしてリーグ戦3連覇まであと一歩のところまできている。J1内定者を7人輩出するなど、流経大は「今年度一番強いチームだと思っている」(栗田監督)。それでも栄冠を手にするため「全てをぶつけて必ず優勝をつかみ取りたい」(石井)。命運は次戦に懸かっている。 [正野真由夏] 試合後のコメント栗田監督――他会場の結果を受けて優勝争いは平行線といったところですがいかがですか。 「流経大が負けたというのはちらっと聞きましたが他会場の結果は全く知りませんでした。今日は他会場関係なく、二つ勝てば優勝というところだったので、そこはあまり意識していませんでした」 ――試合後の選手たちの反応はいかがでしたか。 「次勝てばいいので、切り替えるしかないと思います。しかし、今自分たちが置かれている立ち位置をしっかり理解しないと、切り替えて頑張ろうと言ってもそういう実力が今の明大にはないので、2週間死に物狂いで鍛えなければ流経大には勝てないと思います」 石井――試合を振り返っていかがでしたか。 「やはり、勝ちたかったです。先制点を挙げた中でDF陣のミスを含めて守り切れなかったということが今日の敗因だと思います。失点しなければ負けなかったと思うのでDFラインの責任かなと思います」 ――次戦はどのような戦いにしたいですか。 「相手に何もやらせないくらい圧倒したゲームをしたいと思います」 佐藤恵――ゴールシーンを振り返っていかがでしたか。 「スローインになったときに相手が1回休んでいるのが見えたので、いけるなと思い裏に入って、岡庭さんとも目が合ったのでイメージ通りに決めることができました。最近ゴールを決めることができていなかったので、決めることができてうれしいです」 ――大舞台を経験してみていかがでしたか。 「初めて国際試合を経験して、国歌斉唱でも感動するものがあり感銘を受けました。代表で通用するものもありましたし、非常に刺激を受けてきたので自信もついてきました。今日の試合でその成果を出すことができた部分もありましたし、これを今日の試合だけで終わらせるのではなく、継続しレベルアップして明大に貢献し続けたいなと思います」READ MORE
特集記事 SPECIAL
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【サッカー部】志創
とどまることなく邁進し、更なる高みへ。創部100周年の節目に惜しくも冠を持ち帰ることができなかった昨季。雪辱を果たすべく掲げた今季のスローガンは〝志創〟。高い志を持って「新たな明治を創り上げる」(林幸多郎主将・法4=サガン鳥栖U―18)。5冠の輝きを知る最後の世代が王座を奪還し、黄金時代の先駆けとなる。本特集では、そんなサッカー部の1年を追う。READ MORE -
【サッカー部】邁新
歴史を継承し、さらなる進化へ。関東を2年連続で制し、12人をプロの舞台へ輩出した昨季。「今までの歴史に満足しない」(MF稲見哲行・文4=矢板中央)。さらなる進化への思いを胸に迎える今季のスローガンは『邁新』。「日本一走る、泥臭く明治らしいプレー」(栗田大輔監督)をコンセプトに、創部100周年の記念すべきシーズンにタイトルで華を添える。本特集では、そんなサッカー部の1年を追う。READ MORE
アルバム ALBUM
部の紹介 INTRODUCTION
1921年に創部された名門で、〝球際・運動量・切り替え〟の3原則を掲げている。歴代のOBは、銅メダルを獲得したメキシコ五輪のメンバー・杉山隆一氏(昭41農卒)をはじめ、豪華な顔ぶれ。長友佑都選手(平21政経卒・現ガラタサライ・スポル・クリュビュ)など、毎年多くのプロサッカー選手を輩出している。2009年には、天皇杯でJ1・モンテディオ山形を撃破。大学サッカー部で初めて、J1のチームに勝利する快挙を成し遂げた。2016年には、総理大臣杯初優勝、関東大学1部リーグ戦で最速優勝を果たし2冠を達成した。大学サッカー界初の3冠を目指し、日々練習に励んでいる。