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下級生が躍動 明大からは6人出場/関東大学新人交流戦
サッカー 2022.09.11関東の各大学の2年生以下が召集される関東大学新人交流戦。ここでの活躍は将来的な大学選抜入りとJリーグ各クラブのスカウトへのアピールにつながる。明大からはGK上林豪(商2=セレッソ大阪U―18)、DF内田陽介(政経2=青森山田)、DF鷲見星河(政経2=名古屋グランパスU―18)、MF常盤亨太(法2=FC東京U―18)、FW中村草太(政経2=前橋育英)、FW田中禅(文2=サガン鳥栖U―18)が選出。それぞれはA、B、Cの3チームに振り分けられ、1試合30分の総当たりでの試合を行った。 Aチームの常盤と中村はそれぞれ2ボランチの一角、左サイドハーフとして1、3試合目に出場。常盤は持ち前のボールタッチの技術を生かし、攻撃に絡むプレーを多く生んだ。味方の落としに2列目から飛び出しシュートまで持っていき、こぼれ球に積極的に反応する場面も見られた。さらにミドルレンジからのロングシュートを放つ場面もあり、攻撃面で特徴を見せた。中村は攻撃だけではなく守備でも奮闘。ピッチを縦横無尽に駆け、自チームのピンチには最終ラインに戻って相手を追った。攻撃では常盤とのホットラインを形成。常盤に対してパスを要求し、積極的な仕掛けからゴールに向かい決定機を演出した。 (写真:Bチームで2試合出場の田中禅) BチームにはGKに上林、右SBに内田、CFに田中禅が入り、1、2試合目に出場。上林は積極的なコーチングでチームをけん引。2試合目には右サイドからのマイナスのパスに合わせた相手選手のシュートに体勢を崩しながらも反応し、右手一本だけで止めてみせた。内田は両試合とも守備の時間が多かったが攻守ともに存在感を表した。守備の際には相手FWの突破に体を張って防ぎ、先を読んだポジショニングでパスコースを消す働き。攻撃時にはサイドを駆け上がりクロスボールを何度も供給して持ち味を披露した。田中禅はボールタッチの機会こそ少なかったものの、再三パスを受けようとする動きや裏に抜けようとする動きで攻撃陣に流動性をもたらし、惜しいシュートまでもっていくシーンもあった。 (写真:Bチームでキャプテンを務めた上林) 鷲見はCチームのCBとして2、3試合目に出場。「明治でやっているようなプレーができた」と振り返る。冷静に守備陣を統率し、カウンターを受けた場面では相手の縦パスを止めてピンチの芽を摘んだ。空中戦では持ち前の高さを生かし、自陣に向かうボールを弾き返す。セットプレーやコーナーキック時には前線に入り、果敢にゴールを狙った。田中禅とのマッチアップでは、ボールを受けた田中禅が正面を向く前に体を寄せてボールを奪い、普段は仲間としてしのぎを削る戦友を抑えて見せた。 (写真:ピッチを走る鷲見) 今回出場した6人の選手たちは、普段は敵として対峙する選手とのプレーや、普段は共に戦うチームメイトとのマッチアップから多くに刺激や経験を得ただろう。「後期は自分が出場してチームを勝たせたい」(常盤)。ピッチに立てば学年は関係ない。トップチームへの競争が激しい明大では、下級生からの突き上げがチーム力を上げるために大切だ。今回得た経験や刺激からさらなる成長を遂げ、下級生がチームを引っ張る姿に期待したい。 試合後のコメントはこちら[石田聖]READ MORE -
またもPK戦で涙 まさかの3回戦敗退/総理大臣杯全日本大学トーナメント
サッカー 2022.08.263回戦は大院大と対戦。開始早々に福田のボレーシュートで先制するも、57分にPKを決められ同点に。そのまま延長戦でも決着はつかずPK戦へと突入する。サドンデスに突入し迎えた8人目の井上のキックがゴールから外れ試合終了。全国制覇の夢は冬の全日本大学選手権(以下、インカレ)にお預けとなった。 「どの選手もコンディションが良かった」(栗田大輔監督)と2回戦から先発を5人入れ替えて臨んだ今試合。序盤からスコアが動く。6分、右サイドからのクロスを田中禅が競り、こぼれ球を福田が豪快にボレーシュート。相手GKの両手を弾きゴールへと吸い込まれ先制点を挙げた。その後も相手に決定機を作らせず、明大は攻撃の手を緩めない。36分、パスを受けた田中禅がPA(ペナルティエリア)外での絶妙な反転からシュートを放つも相手GKに阻まれ得点ならず。前半アディショナルタイムにはCK(コーナーキック)をファーサイドで村上が合わせるもゴールのわずか左に外れてしまう。「やはり1点では試合は全く決まらないので、良いように見えても2点、3点と取らなくてはいけなかった」(佐藤恵)。追加点を決め切れず、1-0で前半を折り返した。 (写真:ボレーシュートで先制点を挙げた福田) 追加点が欲しい明大は流れを変えるべく熊取谷と佐藤恵を投入。しかし「相手に一瞬の隙を与えてしまった」(上林)。56分、スローインからボールを持ち運ばれるとPA内で相手を倒しPKを献上。これを決められ同点に。62分には木村がPKを獲得し自らキッカーを務めるも相手GKに止められ追加点ならず。相手のチャージにも苦しみ1点が遠く、10分ハーフの延長戦でも試合を決める得点は生まれず。勝負の行方はPK戦へと委ねられた。 後攻となった明大は、1人目の福田が決めるも、その後は中村、熊取谷、林晴と立て続けに失敗。「遠藤さん(雅己・法4=桐蔭学園)に代わって出た試合で、その思いも背負ってPKに入った」(上林)。上林のセーブなどで難局を乗り越え、サドンデスへと突入したが、8人目を務めた井上のキックがゴール上に逸れ万事休す。110分に渡る激闘を勝利で締めくくることはできなかった。 (写真:PKを止めてチームを後押しする上林) 「日々の甘さがあったから同じようなことを繰り返していると感じた」(佐藤恵)。「アミノバイタル®︎」カップ関東大学トーナメント決勝のPK戦での敗戦と重ねて今日の試合を振り返った。「全員が甘さというところに厳しい目を持って切磋琢磨(せっさたくま)しながら、何が足りないかを考えて励んでいくしかない」(上林)。それぞれが課題に挙げた精神面。栗田監督も「サッカーがどうこうよりも一人一人が人間として成長しなければならない」とそれを強く押し出した。今年度も残す大会は関東大学リーグ戦(以下、リーグ戦)とインカレのみ。リーグ戦の王座奪還に3年ぶりの全国制覇を実現するべく、紫紺の戦士に足を止める時間はない。試合後のコメントはこちら[長﨑昇太]READ MORE -
ルーキー林晴が2得点に絡む活躍 初戦を危なげなく制す/総理大臣杯全日本大学トーナメント
サッカー 2022.08.23第46回総理大臣杯全日本サッカートーナメント(以下、総理大臣杯)がいよいよ開幕した。2回戦からの登場となった明大の相手は関東学大。前半、中村がゴール右隅に狙いすました先制点を決めると、後半には櫻井のクロスボールを受けたトップチーム初出場のルーキー・林晴が沈め2-0での勝利を収めた。 今試合、林の起用法が的中。「林のボールを扱う技術の高さや、ボールを支配している時間での攻撃的なセンスを買って、一つ何か起こしてくれると思い起用した」(栗田大輔監督)。インディペンデンスリーグでの活躍を評価されて、1年生ながら追加登録でメンバー入りした林晴。指揮官も「初戦はやはり難しい」と語る重要な一戦でトップチーム初出場、初スタメンを飾った。前半は相手へのプレスがはまり、明大がペースを握る展開になる。13分には林晴からの縦パスを受けた佐藤恵がエリア内でためを作りラストパス。中村がキーパーの動きを見て冷静に流し込み、先制に成功する。「林の中盤からの縦パスの質が高かったことと、最後は中村が質の高いシュート決めてくれて、質の高いプレーが続いて得点になった」(栗田大輔監督)。林晴が起点となり得点が生まれ、前半をリードして折り返した。 (写真:得点を喜ぶ選手たち) 後半も林晴が魅せる。75分、右サイドを駆け上がった櫻井のマイナスのパスを林晴が中央で受けると、相手DFを落ち着いてかわしてゴールに突き刺し、見事に初ゴールを決めた。「ボランチであってもゴール前に入ることを意識しろと言われていた」(林晴)。自身の持ち味を意識して果敢に攻め上がる姿勢が功を奏し、指揮官の期待に応える大活躍を見せた。その後も選手交代を交えペースを渡さなかった明大。ミスからピンチを迎えるシーンもあったものの、遠藤のセーブでしのぎ、完封で初戦を突破した。(写真:ドリブル突破をする櫻井) 3回戦の相手は大院大。「明治のサッカーを徹底すれば勝てない相手はないと思うので、明治のサッカーを体現して勝って、絶対決勝まで行って優勝したい」(櫻井)。2019年に優勝した時、現在の4年生は当時1年生。偉大な先輩たちと同じく後輩に頂点の景色を見せるため、そして八幡山に残してきた仲間たちにも栄冠を届けるため。紫紺のイレブンは次戦を見据える。試合後のコメントはこちら[石田聖]READ MORE -
貴重な1点守り切る 筑波大の攻撃抑え2連勝/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2022.08.10逆転勝利を収めた流経大戦から中2日、第13節の相手は筑波大。前回対戦の前期には2-0で明大が勝利した。試合は全体を通して筑波にボールの主導権を握られる展開となるも前半に福田のドリブルでのサイド突破からのクロスボールを佐藤恵が合わせて先制点を決める。その1点を全員で守り切り見事無失点で試合を終えた。 「全員で立ち上がりを意識して入った」(佐藤恵)。前節の流経大戦では開始10分で2失点を許したことが課題として残った中、迎えた今節。相手の筑波大は持ち前のハイプレスサッカーで前節東洋大に勝利をおさめている。明大は現在リーグ戦3試合連続ゴールを記録する好調の田中禅をスタメン起用。また前期リーグ法大戦でのケガ以来初となる太田をベンチに据えて、前節の後半で機能した4―4―2のフォーメーションで臨んだ。試合は序盤から相手ペースであるものの明大が三原則の一つとして挙げる球際の部分で相手を上回りチャンスを演出する場面もあった。すると22分、ワンチャンスをモノにし、待望の先制点が生まれる。福田が右サイドでの1対1を制すとグラウンダーのクロスを供給。エリア内の佐藤恵が落ち着いて流し込んだ。得点を決めて試合を有利に進められるかと思われたものの相手の攻撃はなおも続く。しかし守護神・上林を中心とした強固な守備で1-0の無失点のまま試合を折り返した。 (写真:今季リーグ戦初スタメンの阿部) 後半では一層相手ペースに。攻撃の活性化を図るために選手交代を試みるも相手の可変的な立ち位置の取り方に苦戦を強いられる。明大もフォーメーションを変えることで対応した。依然として相手の展開が続くものの明大も決定機を何度か作る。72分には熊取谷からの浮き球のパスを受けた松原がエリア内へカットインをしてシュートをするも惜しくもゴール右隅にそれる。しかし試合終盤は筑波大の猛攻を受ける。相手のボレーシュートに上林がわずかに反応し一度触れたボールはポストに当たるスーパーセーブを見せ、ゴールラインを割らせることはなかった。試合は1―0のまま終了の笛。「前回の2失点を踏まえると今試合の無失点というのは大きい」(佐藤恵)。守備陣のみならずチーム全員で奮闘をして失点を許すことなく、先制点を守り切って勝利を収めた。 (写真:ケガからの復帰戦となった太田) 次節の相手は「アミノバイタル®」カップの決勝で敗れた国士大との一戦となる。「負けたという事実はあるが、あまりそういうことを考えず次の試合をしっかりやるだけ」(栗田大輔監督)。そこにはどんな相手であっても勝利を積み重ねることだけという強いポリシーがあった。次戦は総理大臣杯全日本大学トーナメント(以下、総理大臣杯)の初戦をいい形で迎えられるのかを占う重要な試合ともなる。「次もしっかり勝って総理大臣杯にうまく繋げたい」(太田)。中3日の試合日程ではあるが王者たる明治のプレーを見せつけたい。 試合後のコメントはこちら[石田聖]READ MORE -
4得点で逆転勝利 白星スタートを切る/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2022.08.07後期リーグ戦が開幕した。第12節の相手は流経大。前半は開始早々に2点を奪われ、一気に突き放される。しかし16分には1点を返し、試合は後半へ。70分にPKを獲得し同点に追いつくと、その後も2点を追加し4-2で逆転勝利を収めた。 首位で迎えた後期開幕戦は、前期とほぼ変わらない布陣で挑んだ。前半は試合開始早々に右サイドを崩され立て続けに失点し、「明治として隙があった」(阿部)。だが16分、井上のミドルシュートを相手GKが取り損ねゴールし1点差に詰め寄る。その後は左サイドからクロスをあげチャンスを演出するも得点には至らず。1-2で前半を折り返した。 (写真:PK獲得とアシストを果たした佐藤恵) 「前半は三原則の特に運動量と球際のところが全然いけていなかった」(栗田大輔監督)ことを反省に後半は一部メンバーを入れ替え、4-4-2のフォーメーションで挑んだ。68分にはPA(ペナルティエリア)内で佐藤恵が相手に倒され、PKを獲得。キッカーを務めた福田は「負けている場面だったので、明治を背負う気持ちで蹴った」。ボールは見事にネットを揺らし2-2と同点に追いつく。すると75分、勢いに乗った明大は一気にボールをつなぎ、最後には田中禅が右足を一閃し逆転。そして85分には相手の足元からこぼれたボールを熊取谷が拾うと佐藤恵に渡り、ラストパスを受けた福田が流し込んでダメ押しの4点目。勢いそのままに4-2で逆転勝利を果たした。 (写真:逆転弾を放ち勝利に貢献した田中禅) 2019年に史上初の5冠を達成した最強世代の背中を見た4年生たちが率いる今季の明大。あの体験をもとに、当時のリーグ戦勝ち点56という最高記録を塗り替えるためには「一番は全勝することが目標」(福田)と強く意気込んだ。今試合では前半の立ち上がりは危うかったものの、その後は「やるべきことを整理して、1点入ってからは徐々に自分たちのサッカーができて逆転できたのは、勝って良い反省ができる」(栗田監督)。しかし「年間20失点未満と決めている」(栗田監督)と無失点を追求する明大に、もはや負けどころか失点も許されない。今後の完封勝利に期待がかかる。 [尾﨑陽菜]試合後のコメントはこちらREAD MORE -
木村がJ1・横浜F・マリノスへ来期加入内定!
サッカー 2022.07.267月21日、木村卓斗(政経4=横浜F・マリノスユース)の横浜F・マリノスへの来期加入内定が発表された。4年生として明大の中盤を支えるボランチが愛する古巣への加入内定を勝ち取った。 木村は小学生時代から横浜F・マリノスの下部組織で育ったMFだ。大学に入学するまではSBを主戦場に活躍したが、明大で栗田大輔監督に出会い持ち前の運動量を評価されMFへ転向。2年生次から試合に絡みだすと3年生次には背番号8を背負いチームの中心選手に。4年生となった今季は経験と責任感でチームをけん引し、前期リーグ戦では全試合にスタメン出場した。武器は豊富な運動量と、球際の強さ。中盤から運ぶドリブルや、強烈なミドルシュートも併せ持ち、攻守に渡り存在感を見せる。「ユースの頃から進化した自分を見てほしい」と語るように、明大で積み重ねた努力が評価され相思相愛の古巣へ帰還が決まった。とはいえ、加入するのはJ1で首位を走る強豪。日本代表にも選出されている岩田智輝や藤田譲瑠チマなどとの国内最高峰のポジション争いが待っている。それでも「努力して信念を持って取り組んできたので、不安は一切なくむしろ楽しみ」と自信をのぞかせる。憧れのマリノスで大きく羽ばたくために。大学生活の残り半年を全力で駆け抜ける。 [井澤怜音]選手コメントはこちら木村選手からのメッセージ動画はこちらREAD MORE -
PK戦の末敗北 一歩届かず準優勝/「アミノバイタル®」カップ
サッカー 2022.07.25大学サッカーの聖地である味の素フィールド西が丘で行われた決勝戦。対戦相手は国士大。前半は先制点を奪ったものの痛恨のオウンゴールによって同点に。後半には追加点を挙げるも、相手にPKを許しまたもや追い付かれる。なかなか突き放すことのできない大接戦は延長戦を越えPK戦へ。明大のキッカーたちが次々と相手GKに阻まれ、結果は1-4で敗北。悔しさの残る試合となった。 優勝が懸かった運命の一戦。スタメンには出場停止の木村に代わって常盤が名を連ねた。誰が出てもプレーは一貫して変わらない。少数精鋭の明大の強みだ。試合は前半19分に動く。田中禅のプレスから相手のバックパスが曖昧になり佐藤恵が反応。飛び出した相手GKをかわして冷静に流し込んだ。頼れるエースが先制点を獲得する。その後は櫻井がゴール前に積極的にボールを持ち込むなどのチャンスを作るものの、得点にはつながらず。しかし「意外性が生まれるのが決勝戦」(栗田監督)。1点リードで折り返すかと思われた終了間際、福田のクリアしたボールでまさかのオウンゴール。1-1の同点で前半を終えた。 (写真:今大会初ゴールの佐藤恵) 後半は、開始直後から両者ともに攻めの姿勢を崩さない。そして62分、田中が放ったシュートは一度は相手GKに阻まれたが、こぼれ球を中村が拾うと、最後は緊迫したゴール前で常盤が押し込む。追加点を挙げた常盤は大学初ゴール。「みんなのおかげだと思う」(常盤)と嬉しさをあらわにした。喜びも束の間、「相手の勢いに負けてしまった」(福田)。64分、岡のハンドで相手にPKを献上。失点し同点に追い付かれる。その後は危ない場面を何度も守り切り、シュートに持ち込むが決めきれないまま後半終了。試合は延長戦へと進んだが、互いに疲れが見え始め点を重ねることなく、勝負はPK戦に持ち越された。1人目と2人目のキッカーには徳永と佐藤恵が指名される。両者ともコースを読まれ決めきれず0―2に。迎えた3人目のキッカーは村上。ここは冷静に決めるが相手を抑えることはできず1-4で試合終了となった。 (写真:ゴール後にチームメイトに駆け寄る常盤) 「チームとしても優勝というのは一番の目標にして全員でやってきた」(佐藤恵)という今大会。惜しくも優勝は逃したが、次にはさらなる大会が待ち構えている。副主将の福田は、準優勝という結果に悔しさをこぼすも「総理大臣杯全日本大学トーナメント(以下、総理大臣杯)や全日本大学選手権(以下、インカレ)の1月1日の決勝まで負けない」と強く意気込んだ。狙うは総理大臣杯・リーグ戦・インカレの3冠。悔しさを胸に今季の明大の挑戦は続く。[尾﨑陽菜] 試合後のコメントはこちら READ MORE -
林、遠藤がJ2・横浜FCへ来季加入内定!
サッカー 2022.07.227月19日、主将林幸多郎(法4=サガン鳥栖U―18)とGK遠藤雅己(法4=桐蔭学園)の横浜FCへの来季加入内定が発表された。主将、寮長としてチームをピッチ内外でけん引する2人が、今季初のプロ内定を果たした。 林は中学、高校時代をサガン鳥栖の下部組織で過ごしたDF。170センチと小柄ながら、90分間を走り切る運動量と明晰(めいせき)な頭脳を武器に、大学サッカー界屈指の左SBとして名をはせている。2年次まではセカンドチームで経験を積み実力を高めると、昨年度の関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)第5節慶大戦でトップチームデビュー。初出場初ゴールを挙げると、加藤蓮(令4営卒・現東京ヴェルディ)と激しいスタメン争いを繰り広げた。3年次は結果的に公式戦15試合に出場し2ゴール1アシストを記録。今年度は主将の座に座ると、リーグ戦7試合に出場し1ゴールを挙げている。「林はリーダーシップがあり、監督が求めているものを表現する力もある。技術も高くて、今まで明治で自分が見てきたSBの中でも一番を争うくらい素晴らしい選手」(栗田大輔監督)と指揮官からの信頼も抜群。現在は前期リーグ戦終盤に負ったケガの影響で離脱が続いているが、圧倒的なリーダーシップでピッチ外からチームをけん引している。 遠藤は桐蔭学園校出身のGKで、父は元日本代表で横浜FCで初代主将を務めた遠藤雅大氏。明大入学後は高校の先輩であり、自身も「本当に衝撃を受けた存在」と評する2学年上の早川友基(令3営卒・現鹿島アントラーズ)ら強力なGK陣を前に出場機会を得られず、セカンドチームを主戦場としていた。それでも3年次のリーグ戦第3節筑波大戦でトップチームデビューを果たすと、チームの逆転勝利に貢献。青嶋佑弥(令4文卒・現栃木SC)と守護神争いを演じ、全日本大学選抜入りも果たした。今年度はリーグ戦の序盤こそ後輩の上林豪(商2=セレッソ大阪U―18)にスタメンの座を譲っていたが、第7節駒大戦で上林が負傷し途中出場すると、持ち前のコーチングで最後尾からチームを統率。林の離脱後はキャプテンマークを背負うなど、好調のチームを支えている。 [土屋秋喜]選手コメント前編はこちら選手コメント後編はこちらREAD MORE -
3-1で法大に勝利 決勝進出を決める/「アミノバイタル®」カップ
サッカー 2022.07.21AGFフィールドで行われた準決勝の相手は法大。前半は互いに譲らぬ展開もスコアレスで折り返す。後半では藤森の得点で先制し、直後に失点も福田、中村の2得点で突き放し3-1で決着。この試合での勝利により明大は夏の関東王座を懸け、国士大との決勝へと駒を進めることになった。 決勝進出を懸けた大一番の相手は、関東大学1部リーグ戦前期で敗れた法大とのリベンジマッチとなった。目標である優勝に向けて負けられないこの試合に、指揮官は今季公式戦初出場の佐藤文をスタメンに抜てき。「誰が出ても遜色ないようなGKのトレーニングをしていたので、今日は純粋に文太(佐藤文太)が良かったからスタメンで使った」(栗田大輔監督)。試合開始早々、法大のリズムの良いパス回しの前にプレスがはまらずペースを握られる展開に。それでも粘り強い守備で徐々に明大ペースになる。38分には藤森が相手GKとの1対1の決定機を迎えるもセーブされる。互いに好機は作るも得点には至らず。両チーム無得点のまま後半へ進んだ。(写真:ゴールを決め雄叫びを上げる藤森) 後半には多くのゴールが生まれる。「前半は相手DFの背後への動き出しが少なかったので、GKの佐藤と藤森とでハーフタイムにそこを共有できて、すぐに先制点につながった」(福田)。後半5分、佐藤文のロングフィードに藤森が抜け出すと、ループシュートはゴールネットを揺らし待望の先制点となる。「文太さん(佐藤文太)と日頃からコミュニケーションを取っていたことがゴールにつながったと思う」(藤森)。しかしその直後に、相手にカウンターから得点を許してしまいすぐさま同点に。それでも「1点取られてまたスイッチが入った」(福田)。62分にゲームキャプテンの福田が豪快な一撃を決める。4年生としての意地を見せた一発で勝ち越しに成功する。また77分には途中交代の中村がワンタッチパスでのパス交換から流し込み追加点を決め勝負あり。「後半に佐藤恵允と中村を入れてギアを上げて、相手の運動量が落ちたとこを攻めようと最初から決めていた」(栗田監督)。戦術通りの試合展開を繰り広げ宿敵を撃破。決勝への切符を手にした。 (写真:堂々のプレーを見せた佐藤文) 決勝の相手は国士大。準決勝では駒大にPK戦の末、逆転勝利を収めた相手との試合になる。「相手もいつも以上の力を発揮すると思うので、細部においても決勝までにいい準備をして、勝利に向かってみんなでベストの状態で迎えることが大事だと思う」(栗田監督)。もちろん明大の目標は優勝。2019年以来の悲願達成に向けてチームは次戦での勝利を見据える。試合後のコメントはこちら[石田聖]READ MORE -
逆転劇で全国への切符を獲得! 順大に2-1で勝利/「アミノバイタル®」カップ
サッカー 2022.07.18日体大を1-0で下し、迎えた3回戦の相手は順大。開始直後の4分に先制点を許すも、後半アディショナルタイム、田中禅の同点弾で延長戦へ。迎えた105分、木村の逆転弾で勝負あり。準決勝へ進出し、総理大臣杯全日本学生トーナメント(以下、総理大臣杯)への出場権も獲得した。 13日の日体大戦から再開となった声出し応援と共にキックオフ。試合は早くも4分に動いた。バイタルエリアでボールを受けた相手が右足を振り抜きシュート。これがゴール左下に吸い込まれ先制点を許す。追いつきたい明大は15分、ルーズボールを拾った佐藤恵が相手をかわし右足で強烈なシュートを放つもゴールわずか左上にそれ得点ならず。「相手は失点しないで1点守ろうという言う気持ちで守ってきたので少し難しさを感じた」(木村)。堅い守備に苦しみ1点を追う形で前半を折り返した。(写真:途中出場からキャプテンマークを巻いた徳永) 後半はボールを支配するも得点を奪えず時間が過ぎていく。しかし、ホイッスルが間近となった後半アディショナルタイム5分、ドラマが生まれた。途中出場の中村が相手DFの背後にパス。それに反応した田中禅が足を伸ばしゴールに押し込む。待望の同点弾で10分ハーフの延長戦へと突入した。その後も明大の勢いは止まらず、常に攻撃を仕掛ける展開が続く。そして迎えた105分、クリアを拾った松原が木村にパス。「強い気持ちを持って振り抜くだけだった」(木村)。強烈なミドルシュートがゴール左下に突き刺さり逆転に成功すると、これが決勝点となり2-1で試合終了。粘り強く戦い抜いた末、死闘を制し準決勝へと駒を進めた。 (写真:解禁された声出し応援でチームを盛り上げる選手たち) 今回の勝利で2019年ぶりとなる総理大臣杯へ。「今日の最大の目標だったので叶えられて安心できた」(木村)。中2日で行われる準決勝の相手は法大。関東大学サッカーリーグ戦において直近5試合で勝ち星がない相手だ。それでも「明治は皆チャレンジャーとして燃えていると思うので圧倒したゲームで勝ちたい」(田中禅)とチームの気合は十分。「目標はあくまで今大会の優勝」(栗田監督)。全国制覇に向け、明大の正念場はまだまだ続く。 [長﨑昇太]試合後のコメントはこちらREAD MORE
特集記事 SPECIAL
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【サッカー部】志創
とどまることなく邁進し、更なる高みへ。創部100周年の節目に惜しくも冠を持ち帰ることができなかった昨季。雪辱を果たすべく掲げた今季のスローガンは〝志創〟。高い志を持って「新たな明治を創り上げる」(林幸多郎主将・法4=サガン鳥栖U―18)。5冠の輝きを知る最後の世代が王座を奪還し、黄金時代の先駆けとなる。本特集では、そんなサッカー部の1年を追う。READ MORE -
【サッカー部】邁新
歴史を継承し、さらなる進化へ。関東を2年連続で制し、12人をプロの舞台へ輩出した昨季。「今までの歴史に満足しない」(MF稲見哲行・文4=矢板中央)。さらなる進化への思いを胸に迎える今季のスローガンは『邁新』。「日本一走る、泥臭く明治らしいプレー」(栗田大輔監督)をコンセプトに、創部100周年の記念すべきシーズンにタイトルで華を添える。本特集では、そんなサッカー部の1年を追う。READ MORE
アルバム ALBUM
部の紹介 INTRODUCTION
1921年に創部された名門で、〝球際・運動量・切り替え〟の3原則を掲げている。歴代のOBは、銅メダルを獲得したメキシコ五輪のメンバー・杉山隆一氏(昭41農卒)をはじめ、豪華な顔ぶれ。長友佑都選手(平21政経卒・現ガラタサライ・スポル・クリュビュ)など、毎年多くのプロサッカー選手を輩出している。2009年には、天皇杯でJ1・モンテディオ山形を撃破。大学サッカー部で初めて、J1のチームに勝利する快挙を成し遂げた。2016年には、総理大臣杯初優勝、関東大学1部リーグ戦で最速優勝を果たし2冠を達成した。大学サッカー界初の3冠を目指し、日々練習に励んでいる。