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福田がJ1・京都サンガFCへ来季加入内定!
サッカー 2022.11.2311月3日、DF福田心之助(文4=北海道コンサドーレ札幌U―18)のJ1・京都サンガFCへの来季加入内定が発表された。日本代表の長友佑都選手(平21政経卒・現FC東京)らも付けた伝統の〝明治の2番〟を背負う副将が、プロへの切符をつかんだ。 中学時代からの6年間を北海道コンサドーレ札幌の下部組織で過ごした福田。年代別代表候補にも選ばれるなど世代屈指のタレントだったが、プロ契約には至らず。4年後のプロ入りを目指し、SBの育成に定評がある明大の門を叩いた。 明大入学後は1年次からトップチーム入りを勝ち取る。出場こそなかったが、当時の1年生で唯一優勝した第43回総理大臣杯全日本大学トーナメントのメンバーに入ると、関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)の後期順大戦でトップチームデビュー。大学5冠を獲得し、〝史上最強〟とも呼ばれたチームの中で頭角を現した。 順調に大学でのステップアップを遂げているかと思われたが、2年次からは厚い選手層の前に出場機会を得られない日々が続く。2学年上の須貝英大選手(令3商卒・現ヴァンフォーレ甲府)と常本佳吾選手(令3政経卒・現鹿島アントラーズ)、1学年上の岡庭愁人選手(令4政経卒・現大宮アルディージャ)と加藤蓮選手(令4営卒・現東京ヴェルディ)らとのスタメン争いに敗れ、リーグ戦での出場数は2年次は4試合、3年次は11試合と定位置をつかめない日々が続いた。 それでも今季は伝統の2番を与えられると真価を発揮。90分間を走り切るスタミナ、サイドを駆け上がるスピード、正確なクロスを武器に右SBのスタメンに定着し、ここまでリーグ戦20試合中19試合に出場。また、攻撃時にSBがインナーラップし攻撃にアクセントを加えるチームスタイルの中で、新境地を開拓。積極的にゴール前にも顔を出し、公式戦3ゴールを挙げるなど、持ち前の攻撃的な能力にさらに磨きをかけた。さらに林幸太郎主将(法4=サガン鳥栖U―18)の離脱時にはキャプテンマークを巻き左SBに回るなど、キャプテンシーと器用さも見せつけた。 (写真:サイドからボールを持ち運ぶ福田) 明大での4年間を経てついにつかんだJリーグへの切符。進む道を決めたところで迎えるのは、リーグ戦優勝、そして日本一への最後の戦いだ。プロへの道を切り開いた〝明治の2番〟が、チームを更なる高みへと導く。 [土屋秋喜] 選手のコメントはこちら READ MORE -
東国大に4ー0で完封勝利 開幕戦の雪辱果たす/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2022.11.14リーグ戦最終節は前期に0―4で惨敗した東国大との対戦。前半の佐藤恵のゴールを皮切りに、後半にも怒涛の3得点を挙げた。大量得点のみならず相手を無失点に抑え、結果は4―0で完封勝利。開幕戦の借りを返し有終の美を飾った。 開幕戦のリベンジマッチとなる今試合は3―4―3の布陣で挑んだ。序盤は相手にペースを握られながらも決定機はつかませず、チャンスをうかがう。そして24分「自分が試合の流れを変えようと思ってプレーしていた」という佐藤恵が相手のミスを見逃さなかった。相手GKへの弱いバックパスをカットしボールを奪取。冷静にGKをかわしてゴールへ流し込み先制点を獲得した。 (写真:今試合2得点の佐藤恵) 後半は多くのゴールが生まれた。後半開始早々、福田のクロスから島野が頭で合わせて追加点を獲得。島野は大学初ゴールとなった。55分には熊取谷の鋭いクロスを右サイドから走りこんだ正田がコースを変えるように押し込み3得点目。勢いに乗った明大は67分、林幸のスルーパスに抜け出した佐藤恵が角度のない位置から右足を振り抜き、ダメ押しのゴール。そのまま無失点を貫き通し、最終節を4―0の圧勝で締めくくった。 (写真:大学初ゴールを決めた島野) 今試合で4月から続いたリーグ戦が終わりを迎えた。「最終節で勝って自分たちが優勝にふさわしいと示せて良かった」(島野)。また、優勝に加えて明大としてはフェアプレー賞、林幸が東京中日スポーツ賞を受賞。さらに、福田が今大会のMVPに輝き、ベストイレブンに福田、木村、岡、佐藤恵の4人が選出されるなど、めざましい結果を残した。次の舞台は全日本大学選手権。この勢いそのままに、決勝の国立競技場の舞台まで駆け抜けてみせる。 [尾﨑陽菜] 試合後のコメントはこちら READ MORE -
最終節を前にリーグ制覇が決定 桐蔭横浜大に1―1/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2022.11.062年ぶり7度目のリーグ制覇となった。東国大が引き分けたため試合開始直前に優勝が決定した明大。第21節は桐蔭横浜大と対戦した。試合は10分に先制を許すも、77分に中村のゴールで追い付きドロー決着。試合後には表彰式が行われ、選手らは優勝の喜びを爆発させた。 優勝が決まった中で行われた今節。「勝ち点50を目標にしていたので、しっかり勝とうと試合に入った」(林主将)。しかし前半10分、PA(ペナルティーエリア)付近で相手にFKを与えると、うまく頭で合わせられ先制点を許す。その後は相手陣内での攻撃が続くも、得点は生まれず。リードされたまま前半を折り返した。 後半は攻撃にスピードを持たせようと、中村と熊取谷を投入。迎えた77分、途中出場の島野のスルーパスに反応した中村がゴール前に持ち込むと「GKと禅(田中)と2―1の状態だった。禅にパスを出そうとしたが、思ったより早くGKが動いたので自分で決めに行った」(中村)。GKの動きを見極めたシュートはネットを揺らし同点に追い付いた。勢いに乗った明大だったが、終了間際に訪れた決定機を決め切れず。1―1で試合を終えた。 (写真:同点ゴールを決めた中村) 最終節を残して優勝を決めた明大だが、前途多難を繰り返したリーグ戦であったことに間違いはない。東国大を相手に0―4の大敗で幕を開けた今シーズン。さらにはケガ人が続出するなど苦しい戦いを強いられた。しかし、田中禅をはじめとする新戦力の台頭など圧巻のチーム力で立て直し前期を首位で折り返した。後期は夏のトーナメント戦の悔しさも持ち込まず、開幕3連勝。直近では大量失点での敗戦など明大らしくない試合も目立ったが「負けた後の修正力が優勝できた要因だと思う」(佐藤恵)と連敗が続くことは一度もなかった。奪った首位を一度も譲り渡すことはなく、明大の粘り強さを見せつけ栄冠を手にした。 (写真:〝やっぱり明治がナンバーワン〟と喜びを表現する選手たち) 最終節は開幕戦で大敗を喫した東国大。「自分たちが納得して東国大に勝ち、前期のリベンジを果たして終わりたい」(中村)。明大に消化試合の4文字はない。さらに12月には全日本大学選手権(以下、インカレ)での戦いを控えている。「自分たちが1年生の時に4年生が見せてくれたインカレの舞台を今度は自分たちが見せる」(福田)。リーグ制覇の勢いそのままに、有終の美を飾りたい。 [長﨑昇太]栗田大輔監督の優勝コメントはこちら 林幸、福田、松原、正田の優勝コメントはこちら佐藤恵、岡、太田、田中克の優勝コメントはこちら井上、田中禅、中村、熊取谷の優勝コメントはこちらREAD MORE -
太田が2戦連発 優勝を手繰り寄せる/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2022.10.31第20節は法大との対戦。今節は前期リーグ戦で敗れた法大との一戦となった。前半は明大がペースを握るも得点を奪えず折り返す。それでも後半開始早々、太田が得点。1点を守り切った明大はこれが決勝点となり勝利を収めた。 前節の国士大戦では1―5と大敗を喫し「チームに迷いがあった」(福田)部分を修正して、法大戦を迎えた。フォーメーションを4バックから3バックに変更して法大とミラーゲームで臨んだ。戦術面では明大の武器であるハイプレスを徹底。「どんな状況、時間であっても失点しないことを意識した」(井上)。またスタメンを前節から6人を入れ替え、丸山を久々に起用。「残り3節で先発というのは相当気合が入っていたと思うが、丸山の良さがたくさん出ていて良かった」(栗田大輔監督)。前半の序盤は明大がペースをつかんだ。前線からのプレスと相手よりも早い切り替えでセカンドボールを回収。サイドを起点に攻撃を組み立て、クロスやロングスローを繰り返して好機を生んだ。7分には林幸のロングスローから岡が後ろにそらしたボールは枠を捉えるも相手GKに阻まれる。45分にはパス交換から田中克がロングシュートもわずかに枠の右に。両チームとも得点は生まれず、前半はスコアレスで折り返した。 (写真:久しぶりのスタメン出場を果たした丸山) 得点を狙う後半。開始早々に待望の先制点が生まれる。中央を突破した林幸のスルーパスを受けた太田がGKとの1対1を冷静に対応し、ゴールに流し込んだ。「いい形で持っていってくれて自分は最後に抜け出して決めるだけのゴールだった」(太田)。太田は2試合連続での得点。「体を張ってよく走ってくれて、点も取ってくれた」(栗田監督)。前半から攻守においてピッチを駆け、ゴールを泥臭く狙い「自分がチームを勝たせるような強い気持ち」(太田)が出た執念の一発が生まれる。その後は守備陣が奮闘。「クリーンシートを目指してチームの勝利のためにやっていたので良かった」(上林)。貴重な1点を守り、1―0で法大から勝利を手にした。 (写真:クリーンシートでの勝利に貢献した上林) 東国大が引き分けたため次戦勝利で優勝の可能性がある明大。残り2試合では上位につける桐蔭横浜大、東国大との対戦が控える。「1試合1試合をとにかく勝って、必死になって結果優勝できたら良いと思う」(栗田監督)。今年度悲願のタイトル獲得まであと1勝にまで迫った。「笑って終えられるようにしたいと思っているので、この残り数ヶ月は自分のために、同期のためにも戦っていきたい」(福田)。昨年度に目の前で逃した優勝を成し遂げるためにも一致団結して戦っていく。[石田聖]試合後のコメントはこちらREAD MORE -
リーグ制覇に暗雲 大量5失点で国士大に完敗/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2022.10.26台風の影響で延期となっていた第14節は国士大との一戦。試合は相手の激しいプレスに苦戦し、30分に先制されると、後半もペースを握れず立て続けに失点を許す。83分に太田が得点を挙げるも、反撃は間に合わず試合終了。終わってみれば5失点の大敗で勝ち点を落とし、再び2位との勝ち点差が3に縮まった。 「完敗です。サッカーのスコアじゃないね」(栗田大輔監督)。1―0で手堅く勝利を収めた前節から中2日。「アミノバイタル®︎」カップ関東大学選手権決勝で敗れた国士大との一戦は、序盤からインテンシティの高いサッカーを展開する相手がペースを握る。「勢いを持って前からプレスが来るということは分かっていたが、なかなか対応できなかった」(林幸主将)。試合が動いたのは30分。村上がピッチ中央でボールを失いカウンターを受け、左サイドからボールを運ばれると、最後はこぼれ球を強烈なボレーシュートで押し込まれ失点。その後は明大がボールを握る時間が続くも、大きなチャンスは作れずに前半を終えた。 逆転を狙いたい後半だったが、相手の勢いに出鼻をくじかれる。46分に右サイドを崩され、クロスからヘディングを決められ失点すると、直後の49分にもCKの流れから決定的な3点目を与えてしまう。それでも国士大の勢いは止まらず、62分、74分にも失点を許しスコアは0―5に。83分には田中克のFKを太田が頭で合わせ一矢報いるも、最終スコアは1―5。首位を走るチームには似つかわしくない、衝撃的な大敗となった。 (写真:一矢報いるゴールを決めた太田) 指揮官が大敗の理由に挙げたのはフィジカル面。「勢いを持って戦う相手に対して、足先でかわそうとしている。前までの明治は自信があった上での技術だったが、今は技術が先に来てしまっている」(栗田監督)。戦術や技術の根底となるフィジカル面で自信を持って戦うことが必要だ。 また、前節でのケガにより離脱を強いられているMF木村卓斗(政経4=横浜F・マリノスユース)の不在も大きな影響を与えている。林幸は「セカンドボールの奪取という部分は木村のストロングポイントでもあったので、チームとしてすごく痛い」と悔いるも「嘆いても仕方がない。現在いるメンバーでしっかりと戦って勝ちに行く」と前を向く。 リーグ戦残り3試合は全て上位チームとの対戦となり、今まで以上に勝ち点を落とせない戦いが続く。残り3試合で勝ち点7を獲得すれば無条件で優勝が決定する状況に「今回の負けを引きずらずに、しっかりと勝って優勝につなげられるように明日から修正して頑張りたい」(林幸)。リーグタイトル奪還に向けて、紫紺の勇者が今季最大の試練に立ち向かう。 [長﨑昇太]試合後のコメントはこちら READ MORE -
東洋大に1―0で勝利 2位引き離し首位独走/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2022.10.23第19節は現在3位の東洋大との対戦。何度かチャンスを作り出すも決めきれず前半を0―0で折り返した。後半は交代を駆使して流れを引き寄せると、相手のスキを突いた攻撃で先制。そのまま1点を守り切り無失点で勝利を収めた。 「前半からいいゲームをしていた」(栗田大輔監督)。スタメンのGKには前節から引き続き久保を起用。その他メンバーの入れ替えはありながらも、4―4―2のフォーメーションで試合は始まった。序盤は積極的に前からプレスをかけつつ、スピードがある選手をサイドに置き相手の背後を狙う攻撃を仕掛ける。しかし、肝心のシュートは相手DFにはじかれチャンスをつかみ切れず。両者、ゴールは生まれないが「集中してスキのない試合運びができていた」(松原)と安定感のあるプレーで前半を終えた。 (写真:2試合連続スタメン出場の久保) いい流れを得点につなげたい明大は後半から熊取谷、中村、太田を順番に投入。疲労で相手の運動量が落ちるタイミングでさらに攻撃の勢いを増す作戦に。すると72分、カウンターから飛び出した中村が冷静に佐藤恵につなぎ、最後は佐藤恵が右足を一閃(いっせん)。「(中村)草太があの位置でボールを持ったら自分のところに確実にボールが来るのは分かっていた。トラップが流れてしまったが、キーパーを見ながらニアに流し込むことができた」(佐藤恵)と相手ゴールに強烈なシュートを突き刺し先制点を獲得。連携と作戦が見事はまった瞬間だった。その後も集中を切らさず最後まで走り切り、1―0で勝利。3試合ぶりにクリーンシートで試合を終え、勝ち点3を積み上げた。 (写真:先制点を獲得し喜び合う選手たち) リーグ戦も残すところ4試合と終盤に差し掛かっている。今試合の勝利で2位の東国大に勝ち点6点差をつけ、依然として首位を守り抜いた。しかし「謙虚に過信せず一戦一戦戦ったその先に結果が付いてくる」(栗田監督)と気は緩めない。次戦は「アミノバイタル®」カップ決勝戦の舞台で敗北した因縁の相手である国士大との対戦。あの悔しさをにじませた夏から成長した今の明大で必ず勝利し、リーグ戦優勝に王手をかけてみせる。 [尾﨑陽菜] 試合後のコメントはこちらREAD MORE -
途中出場の正田が決勝弾 順大撃破で3試合ぶりの勝ち点3/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2022.10.17明大の第18節は最下位に沈む順大との一戦。8分に相手のオウンゴールで先制するも、19分に失点を許し同点に。後半は攻撃のリズムを持ち直すと69分に正田のゴールで勝ち越しに成功する。そのままリードを守り切り、3試合ぶりの勝利で首位の座を死守した。 2試合勝利から遠ざかり、これ以上勝ち点を落とせない明大。序盤からスコアが動く。8分、熊取谷のスルーパスに反応した中村が敵陣深くまで持ち運びクロス。それが相手DFのオウンゴールを誘発し先制に成功する。その後は「いつものプレーができず流れを持っていかれた」(林幸多郎主将)と、自陣で守備をする時間が続いた。そして19分、右サイドからのクロスボールを相手FWに合わされ失点。チームの課題であるスキを突かれ試合は振り出しに。中盤の一角として頭角を現し始めた林晴と松原を起点に中村と藤森がサイドからの攻撃を繰り返すも、シュートまでつながらない展開が続く。攻め込まれる場面も見られ「クロスからの守備は、中ではボールと相手を同一視してマークにタイトにつくということが、新たに課題として出た」(岡)。両チームとも追加点は生まれず、1―1で前半を折り返した。 (写真:今季初出場も安定したプレーを見せた久保) 後半は「明治らしくないサッカーをしてしまうと何も残らない」(栗田大輔監督)とハイプレスと前線への推進力を見直し、攻撃のギアを一段と上げる。61分には、中村のパスを受けた途中出場の木村が右足を振り抜き強烈(きょうれつ)なシュート。相手DFに阻まれるも、攻撃のリズムをつかみ試合は明大ペースに。そして迎えた69分、左サイドを突破した中村のクロスボールに正田が反応。足元に収め右足から放たれたボールはゴール左隅に吸い込まれる。「自分が入ることによってチームが活気づくと思ったので、ゴールという形で結ばれて良かった」(正田)。交代直後のファーストプレーが値千金の勝ち越し弾を生んだ。その後も明大が攻め込む時間が続くも相手の堅い守備を前に追加点は生まれず試合終了。今季初出場も「終始安定したプレーを見せてくれた」(栗田監督)と太鼓判を押された久保や福田をはじめとする4年生の安定したパフォーマンスが実を結び、堅実に勝ち点3を獲得した。 (写真:勝ち越し弾で勝利に貢献した正田) 決勝点を決めた正田は「セカンドチームでやっていた選手がトップチームで結果を出せたことで、セカンドチームでもがいている選手も可能性があると、一緒に戦っている仲間にも示せた」と試合を振り返った。セカンドチームでの出場が続いていた正田の活躍がチームに与える影響は大きい。栗田監督も「なかなか日の目を浴びずに苦労してきている選手が、このようなところで力を発揮して結果を出す」ことに意義を見出した。 リーグ戦も残すところ5試合となり、優勝争いに向けて勝ち点を落とせない戦いが続く。木村は「あまり優勝にとらわれずに、一戦一戦目の前の相手を倒していくという気持ちでやっていく」と明治のサッカーの体現に気持ちを固めた。林幸も「一日を大切にして積み上げていけるようにみんなで頑張っていきたい」と主将として意気込む。次戦も確実に勝利をつかみ取り、再び連勝街道を築き上げる。 [長﨑昇太]試合後のコメントはこちらREAD MORE -
田中禅の同点弾さく裂 駒大と1-1のドロー/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2022.10.13後期初の敗戦となった拓大戦から中2日で迎えた第17節の相手は駒大。前半は何度かチャンスを生み出したものの決め切れないまま折り返す。迎えた後半、序盤は流れをモノにできず69分に先制を許すも、77分に田中禅のゴールで引き分けに。勝利は果たせずとも貴重な勝ち点1を獲得した。 「前節で打ち合いのゲームをしてしまったので、締まったゲームをやろう」(栗田大輔監督)。駒大のロングボールを中心としたサッカーに合わせることなく、最終ラインからつなぐサッカーの徹底をテーマに臨んだ今試合。思惑通りの試合運びを見せた前半は20分に田中禅が鋭いシュートを放ったが惜しくもポストにはじかれる。その後も26分に熊取谷がクロスからのヘディング、30分には中村がカットインから右足のシュートでゴールに迫るも枠をとらえることはできず。勝負の命運は後半に託された。 (写真:同点弾を決めた田中禅) 前半の勢いを維持すべく迎えた後半。最終ラインからのビルドアップがうまくいかず攻撃が停滞。キックミスやボールロストが相次ぎ、駒大に主導権を握られる展開となる。すると69分、自陣左サイドを崩されるとクロスに守備陣が対応できず失点。「事前に予防線を張り、味方を準備させていれば防げた失点だった」(遠藤)。1点を追う立場となった明大は72分に太田と木村を投入。再びペースをつかみ始める。そして迎えた77分。「クロスが多くなるということで、練習から意識していた形だった」(田中禅)。右サイドから藤森が上げたクロスに田中禅がニアから頭で合わせ同点に追いついた。勢いを取り戻した明大は残り時間で果敢に駒大ゴールに迫るも、逆転には至らずホイッスル。前期は6-1で大勝した相手に1-1の引き分けとなった。 (写真:フル出場を果たした林晴) 「追いついて勝ち点1を取れたことは後々に響くと思う」(栗田監督)2試合連続で勝利を逃したものの、2位との勝ち点差3で暫定首位をキープ。今節もぎ取った勝ち点1が優勝争いのカギとなることは間違いない。「明治は『守備の明治』と言われるチーム。絶対に無失点で抑えて勝つ」(遠藤)。次節の相手は順大。前期は1-0で勝利を収めた相手に、再びクリーンシートを果たし、勝利の流れを引き寄せる。 [新津颯太朗] 試合後のコメントはこちらREAD MORE -
両者大量得点 拓大相手に追い上げ見せるも敗北/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2022.10.105連勝で迎えた第16節の対戦相手は拓大。前半は先制するもその後3失点と苦しい展開に。迎えた後半、55分に4失点目を食らいつつもメンバーを入れ替えながら連続で3点を奪い、一気に同点に。しかし後半アディショナルタイムにまたもや失点。4―5で試合終了となり、6連勝を果たすことはできなかった。 4―0で圧勝した前節の早大戦から3人メンバーを入れ替え、4―4―2のフォーメーションで挑んだ明大。開始早々11分、左サイドから中村があげたクロスに熊取谷がヘディングで合わせ先制点を奪う。その勢いも束の間、DF陣の背後を取られ、18分と24分に立て続けに失点。「先制した後に少しスキが生まれてしまった」(上林)。その後も守備の形を修正することはできず、41分に同じ形で失点。1―3で前半を折り返した。 (写真:熊取谷の先制点に笑みをこぼす佐藤恵) 後半は55分に失点しつつも、途中出場の選手たちが流れを変える展開となった。74分には松原がPA外から大胆に左足を一閃。ボールはネットに突き刺さり2点目を獲得した。83分には、中村からの縦パスを受けた林晴が冷静に流し込み3得点目を挙げる。その直後、85分にも混戦からのこぼれ球を中村が押し込みついに同点に。「選手が一点一点にチャレンジしていた」(栗田大輔監督)と選手のゴールに対する執念が体現された。怒涛の3連続得点で明大が勢いづいた矢先、アディショナルタイムでまさかの5失点目。そのまま4-5で試合は終了し勝ち点獲得を逃した。 (写真:1ゴール2アシストを記録した中村) 「今日僕らの中では『インカレ1回戦だ』と言っていました」(栗田大輔監督)。チーム全員が負けたら終わりのトーナメントのような気持ちで試合に臨んでいた。今試合がケガからの復帰戦となった松原は「点は取れたけど結果にはつながらなかった」と厳しく振り返り、勝ちにこだわる姿勢を見せた。また、これまで無失点の試合も多かった明大。今試合では大量失点してしまったものの「失点した後の戦い方が課題」(上林)と今後続くリーグ戦に向けて前向きに捉えた。次戦は駒大との対戦。後期全勝優勝の道は途絶えたが、明大が首位であることに変わりはない。ここからまた1つ1つ勝利を積み重ね、優勝に近づいていく。 [尾﨑陽菜] 試合後のコメントはこちらREAD MORE -
指揮官の采配的中 4―0で早大撃破 /関東大学サッカーリーグ戦
サッカー 2022.10.02 およそ1か月半のリーグ戦休止期間を経て迎えた第15節は早大との一戦。前半は太田の得点で先制して折り返す。後半、指揮官の軌道修正がうまくいき3ゴールを決めて4―0で勝利。前期に1-1で引き分けた相手に快勝を果たした。 田中克が第5節、林幸が第8節以来となる先発出場を果たした今試合。久しぶりの舞台に意気込みを持つ2人が前半から存在感を示した。試合は前半。4分CK(コーナーキック)を獲得。田中克の正確なキックに、相手の守備の背後をうまくかいくぐった太田が頭で合わせた。「田中克が帰ってきてからクロスの形も増えて、質も上がった」(太田)。前半リードを保ったまま後半へ向かった。(写真:スタメン復帰を果たした林幸) 後半は指揮官の修正が見事にはまる。「もう一度、自信を持って挑戦者として日頃のトレーニングでやっていることを出し切っていく」(栗田大輔監督)ことをハーフタイムに指示。攻撃のテンポや攻守の切り替えに対する意識の変化が現れたのは53分。左サイドハーフの中村が角度のない位置から右足で相手GKのニアへ勢いよくシュート。GKのセービングをはじき返してネットに突き刺し追加点を奪った。勢いづいた明大は59分には林幸が自身で獲得したPKを決め3点目。73分には熊取谷がダメ押しのヘディングを放ち勝利を決定付ける。意識改革が後半3得点の呼び水となり、うれしい勝ち点3を獲得した。(写真:同じくスタメン復帰を果たした田中克) 前半は先制しながらもシュート数は2本にとどまっていた。しかし後半は12本ものシュートを放ち「別のチームになっていた」(栗田監督)。約1か月の中断期間には3日間の合宿を敢行。『超える』というスローガンの下にフィジカル的なトレーニングと対人練習に取り組んできた。合宿を経てチームの一体感を向上させたことが大差での勝利を生み、5連勝達成の引き金となった。次戦は拓大と対決。中断期間でパワーアップした新生・明大サッカー部がリーグ戦の頂を狙う。試合後のコメントはこちら [石田聖]READ MORE
特集記事 SPECIAL
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【サッカー部】志創
とどまることなく邁進し、更なる高みへ。創部100周年の節目に惜しくも冠を持ち帰ることができなかった昨季。雪辱を果たすべく掲げた今季のスローガンは〝志創〟。高い志を持って「新たな明治を創り上げる」(林幸多郎主将・法4=サガン鳥栖U―18)。5冠の輝きを知る最後の世代が王座を奪還し、黄金時代の先駆けとなる。本特集では、そんなサッカー部の1年を追う。READ MORE -
【サッカー部】邁新
歴史を継承し、さらなる進化へ。関東を2年連続で制し、12人をプロの舞台へ輩出した昨季。「今までの歴史に満足しない」(MF稲見哲行・文4=矢板中央)。さらなる進化への思いを胸に迎える今季のスローガンは『邁新』。「日本一走る、泥臭く明治らしいプレー」(栗田大輔監督)をコンセプトに、創部100周年の記念すべきシーズンにタイトルで華を添える。本特集では、そんなサッカー部の1年を追う。READ MORE
アルバム ALBUM
部の紹介 INTRODUCTION
1921年に創部された名門で、〝球際・運動量・切り替え〟の3原則を掲げている。歴代のOBは、銅メダルを獲得したメキシコ五輪のメンバー・杉山隆一氏(昭41農卒)をはじめ、豪華な顔ぶれ。長友佑都選手(平21政経卒・現ガラタサライ・スポル・クリュビュ)など、毎年多くのプロサッカー選手を輩出している。2009年には、天皇杯でJ1・モンテディオ山形を撃破。大学サッカー部で初めて、J1のチームに勝利する快挙を成し遂げた。2016年には、総理大臣杯初優勝、関東大学1部リーグ戦で最速優勝を果たし2冠を達成した。大学サッカー界初の3冠を目指し、日々練習に励んでいる。