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久保がJ3・ツエーゲン金沢に今季加入決定!
サッカー 2024.03.042月9日、G K久保賢也(商4=大宮アルディージャU―18)のツエーゲン金沢への今季加入内定が発表された。今季のJリーグ内定選手は7人目となる。明大で鍛え上げたビッグセーブを武器にプロの舞台へ羽ばたく。 サッカー人生に終止符を打とうしていた久保にチャンスが舞い込んだ。加入を決める後押しとなったのは「チャレンジしてみないと成功するかしないかが分からない」(栗田大輔監督)の言葉にあった。 高校時代は大宮アルディージャのユースチームでプレーし、DF村上陽介(法4=大宮アルディージャU-18)と共に明大へ進学。「取り組む姿勢からプレーのところまで全て圧倒されて、自分が高校からやってきたサッカー観がいい意味で覆された」。1年次はトップチームに絡み続けたものの、2年次の天皇杯予選敗戦後から出場機会が減少。最高学年となった4年次はリーグ戦出場が2試合にとどまった。「10月以降は全然試合に出られなかったし、(オファーの)話も聞こえてこない状況だったので、ほぼ(プロへの)確率がない状態でインカレを迎えた」。全日本大学選手権ではサポートメンバーとしてチームを支え、明大サッカー部を退部。内定先の一般企業に就職するかたちでサッカー人生を終える決意をした久保に、白羽の矢が立った。年明けに練習参加の声がかかり、ビルドアップやシュートストップの武器を遺憾(いかん)なく発揮。さらには久保の人間性が日の目を見た。「挨拶も含めたオフザピッチの振る舞いをすごく褒めていただいて、生活面でも評価してもらった」。〝明治大学体育会サッカー部は、プロの養成所ではなく人間形成の場所〟。その教えを見事に体現し、プロへの切符を手にした。 久保の加入により、ツエーゲン金沢のG Kは4名となり激しい競争が予想される。それでも、同期である村上とDF阿部稜汰(政経4=日章学園)の存在を意識し「カテゴリーも同じJ3で対戦する機会があるので、対戦する時は自分も彼らもスタメンとしてピッチに立ってやり合いたい」と高い志を持つ。目標はJ3優勝、J2昇格。明大で培った実力と人間力を持ち合わせる背番号〝60〟は、Jリーグの舞台でも躍動するだろう。 [田上愛子] 選手のコメントはこちらREAD MORE -
今季は6人がJリーグへ! プロの舞台で活躍誓う/Jリーグ加入内定選手合同記者会見
サッカー 2024.01.131月12日、明大八幡山第三合宿所サッカー部寮にてJリーグ加入内定選手合同記者会見が行われた。来季Jリーグのチームへと入団することが決まっている6人と栗田大輔監督、井上優部長が出席。プロサッカー選手になることへの意気込みを語った。 現時点で選手13人の内、佐藤恵允(文4=実践学園)を含めた7人がプロの舞台へと進む。コロナ禍で大学生活をスタートさせたこの世代。関東大学1部リーグ戦第1節・駒沢大戦で初出場を果たした太田をはじめ、1年次からトップチームで活躍してリーグ戦連覇に貢献。その一方で2年次にはリーグ戦優勝を逃して3位、カップ戦でも臨んだ結果が得られず悔しい思いを経験した。3年次はリーグ戦王者に返り咲くと、4年次には全日本大学選手権(以下、インカレ)にて19年以来となる全国舞台で悲願の優勝。大学サッカー最後の大会で有終の美を飾った。 14年連続でプロを輩出し続けている明大。「卒業しても明治の(出身である)サイドバックとして結果を残すことで後輩たちに刺激を与え続け、これまでお世話になった明治や支えてくださった人に恩返ししたい」(阿部)。厳しい明大での4年間で躍進を遂げた選手たちは2月からのJリーグ開幕に向けて新天地でキャリアをスタートさせる。 [石田聖]READ MORE -
阿部がJ3・FC今治へ来季加入内定!
サッカー 2024.01.131月9日、DF阿部稜汰(政経4=日章学園)のFC今治への来季加入内定が発表された。今季のJリーグ内定選手は6人目となる。明大で鍛え上げた走力と球際の強さでサイドを制圧するSBがプロの舞台へ飛び込む。 日本代表経験を持つ長友佑都(平21政経卒・現FC東京)や室屋成(平29政経卒・現ハノーファー96)など名だたるSBを輩出してきた明大。その〝明治のSB〟の系譜を継ぐのが阿部だ。武器は「90分間ハードワークできる運動量と粘り強い守備」。明大が掲げる球際、切り替え、運動量の三原則を高いレベルで体現しサイドで存在感を放つ。気の利いたポジショニングとチームを活気づける明るい性格も魅力だ。 宮崎県の名門・日章学園で活躍し、3年次には主将として全国高校選手権の選手宣誓も務めた阿部。同大会で優秀選手にも選ばれ明大へ入学したが、待ち受けていたのは大きな壁だった。下級生の頃は名門の厚い選手層に苦しみ出場機会は限られていた。それでも4年生になった今季はトップチームに定着。スタメン出場も多く中心選手として活躍していたが、シーズン後半は出場機会を減らし、サポートメンバーに回ることも。その経験も「チームを俯瞰(ふかん)することができたし、いい部分もあった」と冷静に振り返った。そして最後の大会となる全日本大学選手権(以下、インカレ)を迎えた。進路について悩むこともあったが「明治への恩返しの大会にしたと考えて臨んだので、それがいい形で自分のプレーに現れた」。愛する明大への思いがインカレで実りを見せる。全試合にスタメン出場し、3回戦の仙台大戦では大学初ゴールを記録。4年ぶりの優勝に貢献した。インカレでの活躍がFC今治からのオファーを呼び込み、プロへの切符を手にした。 目指す選手像に「インカレでウイングバックを経験したこともあり、すごく意識している」と、森下龍矢選手(令2文卒・現レギア・ワルシャワ)の名前を挙げた。90分間スプリントを続けサイドを制圧する森下選手とはプレースタイルも近く、明るいキャラクターも通ずる部分がある。「今まで明治で培ってきたものを発揮して、J3優勝、J2昇格に大きく貢献できるような選手になれるように頑張りたい」。明大での学びを胸に、Jリーグの舞台でも紫紺魂を見せつける。 [井澤怜音]コメントはこちらREAD MORE -
「ミキを日本一のキャプテンに」 京産大破り4年ぶり4度目のインカレ制覇/全日本大学選手権
サッカー 2023.12.25クリスマスイブ決戦となった全日本大学選手権(以下、インカレ)決勝は関西王者・京産大を相手にカシマサッカースタジアムで行われた。試合は後半立ち上がり、中村と田中克の2得点で勝利。明大は見事に優勝を飾った。 今季は主将として部を統率した井上。「今年1年、樹(井上)がチームを引っ張ってきてくれた。日本一のキャプテンにしたいし、最後に樹を胴上げして終わりたい」(田中克)。明大のキャプテンを日本一のキャプテンにする。選手たちが口をそろえて井上への思いを述べた理由には、決して平たんではないインカレ決勝までの道のりがあった。春には4年生で考えたチームスローガン・『紫明』に強い明大を取り戻す覚悟を刻んだが、夏の「アミノバイタル®」カップは初戦敗退で全国大会出場はならず。関東大学1部リーグ戦は3位に沈むなど望んだ結果は出なかった。最後の最後まで井上をはじめとする4年生は優勝への使命感を抱いていた。井上のためにタイトルを、そして全員がまだ見ぬ全国優勝の景色へ。最後の大会となるインカレは強者ぞろいだった。初戦はプロ6人を擁する優勝候補・関西学大。3回戦は昨年度のインカレで敗れた仙台大を倒し、準決勝では筑波大に今季初勝利を収め、ようやくタイトルへ王手をかけた。 (写真:途中起用から攻撃のリズムをつくった田中克) 決勝の相手は今季初の関西リーグ王者になり、今大会でも快進撃を見せる京産大。前半序盤は明大がボールを握るも決定機を捉えらず。スコアレスのまま後半へ進むと、準決勝と同様に田中克を投入して流れが変わった後半開始早々の48分だった。熊取谷の縦パスに反応した中村がエリア内で2人をはがして左足一閃(いっせん)。値千金の先制点が生まれた。そして53分にも中村がカウンターで持ち上がると、最後は田中克が得意の左足を振り抜き追加点を奪う。その後は堅守で相手攻撃陣をシャットアウト。後半は4本のシュートしか許さず試合を終始圧倒し、明大は2019年の5冠達成時以来の日本一を告げる歓喜の瞬間を迎えた。(写真:表彰式後、胴上げをされる井上) 「みんなが『樹を日本一のキャプテンに』と言ってくれた。日本一のキャプテンになったというよりは、みんなに日本一のキャプテンにさせてもらった」(井上)。悲願の今季初タイトルは3大会ぶり4度目のインカレ制覇。最後の大会で日本一を奪還し、有終の美を飾った。「仲間とはいろいろな失敗や悔しい思いを一緒にしてきた。ただその一つ一つが今日の試合で勝つためだった。こうやってみんなで喜びを分かち合えたのは本当に良かった。ここまでついてきて、一緒に戦ってくれた仲間には感謝の気持ちでいっぱい」。タイトルへの重圧の中、立派に明大体育会サッカー部の主将を務め上げた背番号2は試合後、チームメイトからの胴上げで宙を高く舞った。 [石田聖]栗田大輔監督の優勝コメントはこちら井上、村上の優勝コメントはこちら阿部、岡の優勝コメントはこちら太田、田中克の優勝コメントはこちら熊取谷、常盤の優勝コメントはこちら上林、中村の優勝コメントはこちら内田、木内の優勝コメントはこちらREAD MORE -
中村草太が意地のV弾! 筑波大に1―0で4年ぶりの決勝進出/全日本大学選手権
サッカー 2023.12.22準決勝は宿敵・筑波大と対戦。スコアレスで迎えた58分、中村の鮮烈な左足弾で先制する。その後は抜け目のない守備でリードを守り抜き試合終了。関東王者と今季3回目の対峙(たいじ)で初勝利を収め、2019年の優勝以来4年ぶりの決勝進出を決めた。 準決勝の相手は今年度の関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)王者・筑波大。リーグ戦での成績は1分1敗と明大は勝利から遠ざかっている。リーグ戦では対筑波大に1―1に0―1という結果に終わり「一点勝負になるだろうなという気持ちで入った」(栗田大輔監督)。また、先発にはリーグ戦開幕節以来の公式戦出場となった鷲見の名前が。「練習試合などで積み上げてきたものを出そうという気持ちで挑んだ」(鷲見)。3バックにさらなる高さスピードを加え、リーグ最多得点を誇る相手の攻撃を阻みにかかった。(写真:無失点勝利に貢献した鷲見) 前半は「筑波大はうちのプレッシングをどうかいくぐって、サイドバックの背後をどうやって取るかというところに特化していた。うちがずっと守備に追われていた」(栗田監督)と相手ペースで試合が進む。シュート数は0本に終わり、前半をスコアレスで折り返した。後半開始と同時に田中克を送り込みゲームを落ち着かせる。そして徐々にボールが回り始めた58分、太田のパスを受けた常盤がPA内でフリーとなった中村にラストパス。ゴールを背に向けた状態で受けるも、それを反転しながら左足で振り切るとゴール左上に突き刺さった。「栗田さんから『トーナメントは思い切りや大胆さが、勝負を分ける』といつも言われていた」(中村)。待望の先制点はエースの今大会初ゴールから生まれた。その後は引くことなくモットーとする〝いい守備からいい攻撃〟を繰り返し、リードを保ち1―0で試合終了。「全員が最後まで集中して、体を張って守れていた」(鷲見)と2試合連続での無失点勝利、抜け目のない守備が今日もチームを勝利に導いた。 (写真:攻撃にリズムを生み出した田中克) 決勝点で試合を決めた中村。だが、リーグ戦得点王も今大会では得点を奪えない試合が続いていた。「インカレに入ってから、なかなか目に見える結果を出せずに関西学大戦と仙台大戦を終えた。正直、チームで居づらかったし、自分の中でもメンタルが落ちていた期間でもあった」。さらに「どうしても目に見える結果を出してないと、チームに貢献できているのかと思う。自分はやはりそこを求められているし、周りからもそういう目で見られている。違いを出していかないと、自分の中で納得できない」。周囲から数字を期待される状況に、エースは焦りを感じていた。しかし、リーグ戦でも無得点に終わった筑波大を相手に逆足で放った一撃。「チームを勝利に導いたゴールというのは、自分の中ですごく込み上げてくるものがある。監督の期待に応えられたことが一番うれしい」と喜びを口にした。大一番で発揮した得点力、〝明治の背番号10〟としての風格が一段と増した。 (写真:今大会初ゴールを決めた中村) 次戦は24日、中2日で舞台をカシマサッカースタジアムに移し、関西王者・京産大との日本一を懸けた決戦だ。幾多なる困難を乗り越えてきた井上組が最終試合を迎える。田中克は「1年間、樹(井上主将)がチームを引っ張ってきてくれた。日本一のキャプテンにしたいし、最後に樹を胴上げして終わりたいなと思う」と意気込んだ。栗田監督も「優勝しか考えてない。みんなで最後は笑って終わりたい」と続ける。前回の優勝は2019年までさかのぼり、今の明大に全国の頂を知る選手はいない。「明治のために戦いたい、ただそれだけ。みんなで一緒に勝ちたい思いが一番強い」(井上)。悲願への舞台は整った、4年ぶりの栄冠を八幡山に持ち帰れ。 [長崎昇太] 試合後の監督コメントはこちら 試合後の選手コメントはこちらREAD MORE -
因縁の相手に2―0で勝利 1年越しのリベンジ果たす/全日本大学選手権
サッカー 2023.12.14全日本大学選手権(以下、インカレ)3回戦の相手は昨年度敗北を喫した仙台大。同じ失敗は繰り返さないチームとしての思いが、太田と阿部に得点をもたらし、完封勝利を達成した。 「絶対に勝たなければいけない試合だった」(常盤)とより一層力を込めて語る理由は対戦相手にあった。昨年度、延長の末1―2で敗北を喫した結果、2回戦敗退となった因縁の相手である仙台大との一戦。相手は昨年度のメンバーが今年度も主力で残っていることもあり正真正銘(しょうしんしょうめい)のリベンジマッチだ。激闘を制した選手たちの目には、光るものがあった。 決めたのはまたしてもこの男だった。22分、常盤がボールを奪い、そのまま持ち運んで放ったロングシュートを太田がわずかに軌道修正。そのままゴールに吸い込まれ、待望の先制点を獲得した。「今年は立ち上がりが課題だった」(岡)が、序盤から試合の主導権を握ったのは明大。シュート本数も明大7本、仙台大1本と相手を大きく上回り、果敢に攻めの姿勢を貫き前半を折り返す。(写真:2試合連続ゴールを達成した太田) 相手の予想先発の裏をかくために「まず真鍋を先発にして後半で中村を入れるプランだった」(栗田大輔監督)。関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)で得点王&アシスト王の中村も途中起用から「自分が後半から入る意味を意識」して、決定機をつくった。84分、太田のスルーパスに反応した中村が得意の運動量を遺憾(いかん)なく発揮し、ゴール前まで持ち運ぶ。そこに追い付いた阿部が追加点を押し込んだ。「仲間を信じて走って良かった」(阿部)。インカレの大舞台で、阿部が公式戦初ゴールを達成した。しかし、終盤は仙台大の猛勢を受けるかたちに。それでも6本連続のCK(コーナーキック)のピンチを村上の強烈なブロックで切り抜け、無失点で試合を終えた。(写真:公式戦初ゴールを決めた阿部) この勝利により、2021年以来の夏冬の全国大会ベスト4入りを果たした明大イレブン。「大学サッカーで日本トップレベルのいいゲームをやりたい」(栗田監督)。次戦はリーグ戦王者の筑波大との関東対決だ。今年度は筑波大に一度も勝てていないが、「1年間積み上げてきた〝明治のサッカー〟をやるだけ」(上林)と気持ちを新たにした。4年ぶりに、悲願の王座奪還へ。今年度の明大サッカー部の戦いは、まだまだ終わらない。 [田上愛子]試合後の監督コメントはこちら試合後の選手コメントはこちらREAD MORE -
インカレで関西学大と激突 太田がハットで圧倒/全日本大学選手権
サッカー 2023.12.12関西学大と対戦した全日本大学選手権(以下、インカレ)2回戦。前半は、太田のハットトリックでチームは5得点を奪う。後半は、関西学大の猛攻に苦しみ2点差まで追い上げを図られるも、勝利をして仙台大との3回戦へと駒を進めた。 インカレ初戦からJリーグ内定者5人がいる関西学生リーグ1部3位の関西学大と対戦。前回対戦は、2019年のインカレ準決勝、結果は7-3で勝利。優勝候補の呼び声高い相手との試合で見どころになったのは関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)得点ランク2位の太田と、FC大阪加入内定でこちらも関西で得点ランク2位の望月想空(関西学大)のゴールラッシュだった。 試合が開始し、まずは太田が結果を見せる。ハイプレスから熊取谷がPKを誘発。太田は左隅に蹴りこみ、2分で先制に成功した。そして12分には、熊取谷のパスに内田が頭で追加点を奪う。明大の猛攻はまだ終わらない。ショートカウンターで、パスを受けた熊取谷が再びPK獲得。「毎日練習していたので自信があった」(太田)。再び同じコースへ鋭く突き刺し、またも太田が躍動した。その後も相手を寄せ付けず34分、カウンターから熊取谷がネットを揺らす。そして38分にも、常盤の絶妙なスルーパスに反応した太田がGKとの一対一を着実に制し、大学で自身2度目のハットトリックを達成。「チームの勝利に貢献できたことが素直にうれしい」(太田)とリーグ戦14得点のストライカーは力を示した。 (写真:リーグ戦第17節対日大戦以来となるハットトリックを決めた太田) 関西で18点をマークした望月も黙ってはいなかった。前半終了間際、その望月が1点を返す。相手に流れが傾くと、後半も防戦一方に。交代策で流れの巻き返しを図るも、62分にまたも望月のセットプレーで失点。「受けに入ってしまった」(井上主将)と、攻撃的な明大らしからぬ押され気味の雰囲気で試合が進む。さらに89分にはクロスをボレーで合わせられ、2点差まで追い詰められる。しかし、守備陣は逆転を許さず、ここで試合終了。東西得点ランク2位同士のスコアは望月の2点を、太田はハットトリックで上回りチームの5-3での勝利の立役者となった。 (写真:トップチーム初出場を果たした藤井) 大会で白星スタートも、5点目以降は相手の勢いに飲まれた。「後半の試合内容は次戦までに修正したい」(熊取谷)と課題を残す結果となったが、強豪との一戦を制し、3回戦進出が決まった。しかし次に待ち受ける対戦相手は、前回大会で延長にもつれた末に敗戦を喫した仙台大。「昨年は悔しい思いをしているので、初めから気を抜かずに明治のサッカーを貫き、必ず勝利する」(太田)。因縁の対決に向けて課題を改善し勝利なるか。決勝に向け、次節も負けは許されない。 [岩田英佑] 試合後のコメントはこちらREAD MORE -
2大会連続優勝! 早大に3一0で有終の美を飾る/関東大学リーグ新人戦
サッカー 2023.11.245月から始まった今大会が閉幕した。決勝トーナメントを順調に勝ち進み、いよいよ迎えた決勝の相手は早大。三品のミドルシュートで先制し前半を折り返すと、勢いに乗った後半は林、坂上がゴール。3一0という結果で2大会連続優勝を果たした。 「素晴らしい、スーパーゴールだった」(栗田大輔監督)。監督をもうならせるゴールを決めたのは、5日の関東大学1部リーグ流経大戦でトップチーム初スタメン&初ゴールを果たした三品。序盤は相手のリズムに合わせるプレーで、なかなか自分たちのサッカーができなかった明大。しかし、三品が流れを変えた。33分、左サイドからのボールを中央にいた三品が突き刺すようなシュートを放ち、ネットを揺らす。「思い切りの良さが出た」(三品)。この強烈なゴールでつかんだペースをそのまま揺るがすことなく、1-0で前半を折り返した。(写真:最近の活躍が光る三品) 後半からは完全に明大のペースに。67分にはカウンターから林が冷静に右足を振り追加点を挙げる。直後の70分にも、カウンターから上がってきたボールで相手のミスを誘う。「奪ってからシュートというのを常にイメージしていた」という坂上がダメ押しの3点目。ゲームキャプテンを務めた藤井は「ディフェンスラインがしっかり体を張っていた。シュートを打たさないというところは今日は特に良くできた」。無失点で相手を完封し、有終の美を飾った。(写真:3点目を決めた坂上) 今大会では一度も負け無しで優勝をつかみ取った若き明大イレブン。栗田大輔監督も「将来非常にいいチームになるのではないかと、期待を持たせてくれるチーム」と太鼓判を押す。次なる舞台は、来月行われる全日本大学新人戦。昨年度は準優勝に終わった悔しい舞台で、屈辱を晴らして欲しい。 [下元天花]試合後のコメントはこちら READ MORE -
今季リーグ王者・筑波大に0ー1 リーグ戦3位で閉幕/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2023.11.20最終節は、すでに今季の関東大学1部リーグ戦優勝を決めた筑波大との大一番。2626人が、大学サッカーの聖地・西が丘でその勝敗を見守った。前半を0ー0で折り返すも、後半53分に失点。そのまま試合終了となり、明大は勝ち点38の3位で今季リーグ戦を終えた。 優勝が確定している筑波大に「絶対に勝ちたい」(太田)と意気込んで臨んだ最終節。前期は、今季のベストイレブンを受賞した角昂志郎(筑波大)と同賞を受賞した太田がP Kを沈め、1―1と互角の戦いを繰り広げた。総得点数51点でリーグ最多を誇る明大と、失点数20点でリーグ最少の筑波大。命運を分けたのは〝攻撃の質〟であった。(写真:主将としてチームをけん引した井上) 筑波大の「鉄壁の守備」を前にしながら立ち上がりからボールを持ったのは明大。12分に林の果敢の攻めが功を奏しFKを獲得する。田中克のクロスに反応した太田が右足を振るも得点には至らず。今季リーグ戦14得点を挙げ、得点ランキング2位につけた実力者に対するマークはひときわ厚かった。その後も林と太田が立て続けに決定機をつくるも、筑波大の守備ラインを突破できず、0―0で前半を折り返す。 (写真:毎試合、応援に駆けつけた選手たち) 試合が動いたのは50分。ゴール前の混戦から、P Kを献上してしまう。守護神・上林がコースをよむも、わずかに届かずこれを決められた。この失点をきっかけに試合は筑波大ペースに。そこで、セカンドチームで培った実力をかわれた三品を含む5選手が新たに投入される。その後も果敢にチャンスを伺うが「最終的にクロスをあげて、中にボールが入ってきてほしかったが、そこを弾かれて自分たちの実力のなさを感じた」(中村)と、明大が得意の武器を封じられる。16得点を挙げた今季得点王への徹底マークは、チームの痛手となった。「後半、前線の選手の質が足りなかったところが勝ちきれなかった原因だと思う」(岡)。0―1で試合終了となり、3位でリーグ戦を終えた。 (写真:得点王とアシスト王の同時受賞を果たした中村) 今季の明大は決して順風満帆ではなかった。開幕直後、規約違反による勝ち点はく奪で最下位に。7月には副主将・佐藤恵允(文4=実践学園)をブレーメン電撃加入で欠いた。それでもチームが倒れることなく3位まで浮上したのは紛れもなく、選手たちの努力の賜物だろう。今季明大からは岡、太田、中村がベストイレブン賞を獲得。特に2005年以降初の、得点王とアシスト王の同時受賞を果たした新エース・中村と、2点差で得点ランク2位につけた太田の活躍なくしては今季のリーグ戦は語れない。さらに、三品や松尾を筆頭にセカンドチームでトップレベルの実力をつけた選手もチームを支える存在に。「どんな局面でも実直に、ひたむきに、明治のサッカーをやり続ける」(栗田大輔監督)。今季リーグの支えとなったこの言葉を胸に、紫紺の戦士たちは14年連続出場を決めた全日本大学選手権(インカレ)に駒を進める。 [田上愛子]試合後のコメントはこちら READ MORE -
常盤の同点弾 八幡山最終戦をドローで終える/関東大学1部リーグ戦
サッカー 2023.11.12今季の八幡山での最終節は中大と対戦。明大は立ち上がりに苦しみ、前半に失点を許してしまう。後半はセットプレーでチャンスをつくり出し、78分に常盤がこぼれ球を押し込み同点に。追加点を狙うも決定打を放てず同点で試合終了となった。 「勝ち点3を取れたゲームだった」(栗田大輔監督)。明大がボールを支配するも、中大の引いた守備に苦しむ試合になった。前半の立ち上がり、6分に失点を許してしまう。「立ち上がりが課題だった中で点を入れられてしまった」(永田)。ゲームの入りが流経大戦からの反省点だったが、今節も相手を追うゲーム展開となる。失点後は、前節初出場、初ゴールの三品がパスからチャンスをつくる。しかし、シュートまで持ち込むことができず、前半はスコアレスで終了した。 (写真:サイド攻撃の起点となった三品) 前半で苦戦を強いられた明大。「バックパスが多かったからもっとクロスを上げたりシュートを打ったりするところ」(栗田監督)をハーフタイムでは修正。65分には前線へ配球する役割として常盤を投入する。今季の常盤は苦しい時間を過ごしていた。出場した10試合のうち先発はわずか3試合。途中からの7試合以外は全試合ベンチから試合を眺めていた。「自信を失ってた自分もいた。でもそこで自信とか失うんじゃなくて、自分の練習や身につけてることに自信を持って、ただスタメンになりたいと考えていた」。すると78分、常盤が同点を演出する。「今日のような途中交代のチャンスを狙って、日々自分と向き合ってきた」。コーナーキックのこぼれ球を押し込み、桐蔭横浜大戦以来の今季2ゴール目で起用に応える復活弾を見せた。同点に追いつき果敢に攻め込む明大。得点後も常盤は積極的なくさびのパスやサイドからの攻撃で敵陣へ侵入し、チャンスをつくり出す。「チームを勝たせるプレーを練習から心がけた」(常盤)。だが、最後まで中大のブロックを崩し切ることができず試合終了を迎えた。 (写真:体を張った守備でチームに貢献した永田) ホームである明大八幡山グラウンドでの最終節が終了し、残されたラストマッチは大学サッカーの聖地・西が丘で行われる筑波大戦だ。「チャレンジャーと気持ちで絶対にたたきつぶしたいと思う」(常盤)。相手はすでに優勝を決めた好敵手・筑波大。最後まで首位を脅かし続けた明大が、どこまで戦うことができるのか見ものだ。 [岩田英佑]試合後のコメントはこちらREAD MORE
特集記事 SPECIAL
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【サッカー部】紫明
紫紺の志を受け継ぎ、新たな歴史を刻む。2年ぶり7度目の関東1部リーグ制覇を成し遂げ、再び関東王者へと返り咲いた昨季。一方で全国大会では思うような結果を出せず悔しさを味わった。井上樹主将(法4=ヴァンフォーレ甲府Uー18)の下、目標に大学5冠を掲げる今季のスローガンは「これまでの伝統や歴史を大切にしながら新しい明治をつくり上げる」(井上)という意味を込めた〝紫明〟。2019年以来の5冠達成に挑む物語が始まる。本特集では、そんなサッカー部の1年を追う。READ MORE -
【サッカー部】志創
とどまることなく邁進し、更なる高みへ。創部100周年の節目に惜しくも冠を持ち帰ることができなかった昨季。雪辱を果たすべく掲げた今季のスローガンは〝志創〟。高い志を持って「新たな明治を創り上げる」(林幸多郎主将・法4=サガン鳥栖U―18)。5冠の輝きを知る最後の世代が王座を奪還し、黄金時代の先駆けとなる。本特集では、そんなサッカー部の1年を追う。READ MORE
アルバム ALBUM
部の紹介 INTRODUCTION
1921年に創部された名門で、〝球際・運動量・切り替え〟の3原則を掲げている。歴代のOBは、銅メダルを獲得したメキシコ五輪のメンバー・杉山隆一氏(昭41農卒)をはじめ、豪華な顔ぶれ。長友佑都選手(平21政経卒・現ガラタサライ・スポル・クリュビュ)など、毎年多くのプロサッカー選手を輩出している。2009年には、天皇杯でJ1・モンテディオ山形を撃破。大学サッカー部で初めて、J1のチームに勝利する快挙を成し遂げた。2016年には、総理大臣杯初優勝、関東大学1部リーグ戦で最速優勝を果たし2冠を達成した。大学サッカー界初の3冠を目指し、日々練習に励んでいる。