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インカレ11年ぶりの男女アベック優勝達成! 男女完全優勝で有終の美/全日本学生選手権
射撃 2022.10.17もはや明大に敵はいない。年間で最も大きい大会である全日本学生選手権(以下、インカレ)。5年ぶりの開催となった能勢射撃場を舞台とし、男女ともにAR(エアライフル)とSBR(スモールボアライフル)両種目の完全優勝を達成。2011年以来となる男女アベックでの総合優勝を決めた。 ◆10・13~16 全日本学生選手権(能勢町国体記念スポーツセンターライフル射撃場)▼男子総合 明大――1位▼女子総合 明大――1位 インカレでは男子4種目、女子3種目が行われるが、その中で男女共に50mライフル3姿勢と10mエアライフル立射の2種目が団体戦を兼ねており、1種目3人のレギュラー選手が撃った得点の合計を競い、その順位に与えられるポイントのトータルで総合団体順位が決まる。 [男子]「全員が実力を出してつかんだ優勝」(大塩勇斗・政経3=足立新田)。男子団体ではARとSBRで1位に輝き、2位の日大とは41.2点差をつけて8年ぶりの完全優勝となった。関東大会の中心となった長瀞射撃場と比べると陽射しの当たり加減が悪く、コンディションの劣る能勢射撃場。そのため、レギュラーメンバーは1週間も前から現地入りし、調整していたという。そのような悪条件の中でも「基礎がしっかりしていたため、ブレていても全員が9点、10点に入れることができた」(加藤洋平・理工4=日大豊山)と日頃の基礎の徹底が安定した射撃へと結びついた。 やはり明大の要はこの男だ。今大会では個人賞を総なめにし、団体だけでなく個人としても文句なしの成績を残した大塩。「自分が点数的にも成績的にも引っ張っていかなくてはならない」(大塩)とチームに求められた役割を全うした。圧巻の射撃を見せた大塩だったがレギュラーとして出場した50mライフル3姿勢は試合序盤、他選手の得点を追いかける形に。それでも「明大を勝たせたいという思いをどんな状況でも忘れず撃ち続けた」。自分のためだけではなく、チームのために戦うことを意識することで窮地を脱し、圧倒的な得点につなげることができた。 男子もメイジの時代が幕を開ける。昨年度、インカレでは宿敵・日大に一歩及ばず苦渋を味わった明大。今大会では日大を打倒し、過去を払拭することができた。終わってみれば今年度の男子団体は負けなしの圧倒的王者。しかし、この輝かしい成績を一年で終わらせない。来年度主将を務める大塩は「来年も今年のように男女アベックでの完全優勝を達成する」とその先を見据える。古豪から強豪へ。その手を緩めず、王者であり続ける。 [女子] 女王は未だ健在だ。男子と同じく、ARとSBRで1位に輝き、完全優勝を果たした女子団体。インカレ5連覇を達成し、圧巻の優勝劇を見せた。 初日の10mエアライフル立射60発競技には渡部奏乃音(国際4=国際学院)が出場した。プレッシャーのかかる一番手にも「最後の射撃だから一発一発を楽しんで撃った」(渡部)。プレッシャーを跳ね除け、自己新記録となる627.3点をマーク。個人2位を獲得し、ファイナルを決めた。「いいスタートダッシュを切れたので良かった」。他にも泉舘玲香(国際3=実籾)が出場し、自己新記録を叩き出すなど他大学を総合力で圧倒した。 「今年一年で部として好成績を出せたのは主将あってのチームだったからこそ」(渡部)。今年度は監督も交代するなど変化の多い年だったが、その中でも河本理桜主将(法4=鶯谷)の存在はチームでも大きかった。昨年度は射撃部の伝統を続けていこうとする方針であったのに対し、今年度の方針として河本は「部員の意志を尊重」することを意識した。選手たちを第一に考える方針に切り替えたことにより、チームの雰囲気も向上した。また、今大会では50mライフル3姿勢で567点を獲得し、ファイナルに出場。ファイナルでは個人2位に輝き、プレー面でもチームを引っ張った。「やはり河本じゃなければここまで締められなかったと思うから本当に感謝」(加藤)。11年ぶりとなる快挙の裏側には、今年の明大射撃部を両面から支えた偉大な主将の背中があった。 [小井土大裕] 試合後のコメント 河本――インカレ女子団体5連覇を達成しましたが強さの秘訣は何でしょうか。 「5連覇というプレッシャーも強みになっていると思います。勝つのが当たり前だと思っていて、他大学だけでなく明治の中でもしっかり競争をしてお互い高め合っているからこそ妥協できず、さらに高め合うことのできる環境が整っていたのでその結果に結びついたと考えています」 ――主将として見た今年のチームはいかがですか。 「本当にお互いが高め合えるチームだったと思います。いい意味で緊張感を持ちつつ、楽しむだけでなく負けられないということだったり、勝とうという気持ちが出たため、結果にそれぞれ結びついたと思います」 ――同期に対して何か言葉はありますか。 「本当にお疲れ様と言いたいです。今まで競技面以外でも部活で協力してくれたこともあって。本当に支えあってみんなでやっていけたので本当に感謝しかないです」 野畑伽奈(商4=大分雄城台)――今回の大会を振り返ってみていかがですか。 「私自身は点数が悪かったのですが、全体的に自己新記録を撃った子もいて、男女総合優勝を11年ぶりにすることができて、すごくうれしく思っています」 ――今年の一年を振り返ってみていかがでしたか。 「今年一年は本当に先輩がいなくなって、頼れる人もいなかったので、自分が今主務をしていて、みんなをまとめなくてはという思いも強くて、大変な部分は結構ありました。でも無事にこのように楽しんで引退することができて、すごく良かったです」 ――同期に対して何かありますか。 「本当に変わっている人たちが多くて、みんなそれぞれ個性があって、すごく笑わせてくれて。試合が悪くて落ち込んでいた時とかも、支えてくれてありがとうございました」 加藤――大学から射撃を始めて、4年生になり引退を迎えた今の気持ちを教えて下さい。 「実は自分はそもそも射撃部入った理由が、そもそも体育会が結構嫌いでして。大っ嫌いで。でも否定するんだったら1回経験しないといけないという、そのような意識から入ってみました。それで何だかんだ同期や後輩、先輩方のおかげで何とか続けてこられたんですけど4年間。やはり体育会には体育会なりの良さがあるし、もちろん改善していく必要はあると思うのですが、入って本当に良かったと今は思います。本当に射撃をやらせていただいてありがとうございますという気持ちです」 六笠陸希(政経4=明大中野)――前回の秋季大会と比べて何か意識したところはありますか。 「前回の秋季大会は優勝できたのですが、そういったところでプレッシャーと緊張と最後の試合という意識をしたところが、前回と違うところです。コンディションとしてはバッチリだったのですが、本番のコンディションが上手くいってなかったかもしれないです」 ――チームとしてこの一年はどのような一年でしたか。 「もちろん一枚岩ではなかったかもしれないのですが、射撃競技に向けてはみんな一丸となって取り組むことができたのではないかと思います」 ――4年生は今大会が最後だと思うのですが、何か思いなどありましたか。 「やはり早く楽になりたいという気持ちはあったのですが、辞める時は少し寂しいです。正直、まだ少しは続けたいという気持ちはあります」 渡部――同期に言いたいことは何かありますか。 「4年間ぶつかったり辛いこともあったり、楽しいこともあったのですが同期がいなかったら乗り越えられなかったので感謝を伝えたいです」 大塩――来年度主将を務める上で目標はありますか。 「目標として、このようなインカレでの完全総合優勝を目指して行きたいのに加え、個人個人で成績を出している選手も何人もいるので日本にとどまらず海外に進出できるような実力を身につけて欲しいと思っています」READ MORE -
2年連続の男女アベック優勝 インカレに向け上々の仕上がり/関東学生選手権秋季大会
射撃 2022.09.19全日本学生選手権(以下、インカレ)に向けて万全の仕上がりを見せた。男子はAR(エアライフル)とSBR(スモールボアライフル)それぞれ1位の完全優勝。春は惜しくも優勝を逃した女子も日大の上をいき優勝。昨秋に続き、2年連続となる男女アベック優勝を果たした。 ◆9・15~18 関東学生選手権秋季大会(長瀞射撃場)▼男子総合 明大――1位▼女子総合 明大――1位 [男子] 「明大が全てを取った大会だと思う」(大塩勇斗・政経3=足立新田)。明大はARとSBRで1位に輝き、2位の日大とは47.4点差をつけての完全優勝となった。ARで特に活躍したのは関口慈英(政経1=国際学園)だ。競技中は「とにかく練習通りに撃って今までやってきたことを出し切るということを意識した」と語った。結果としては練習を上回り、団体戦の結果を決めることになる予選では自己ベストとなる625点をマークし全体トップに。勝負強さが光る頼もしい1年生だ。 また、ARとSBR両方で団体レギュラーとして出場した大塩は「ARの方では1番手としてほかのメンバーにプレッシャーがかからないように日大と差をつけること、SBRでは3番手で勝負を決めること」と自らの役割と話す。その言葉通り、予選においてARでは618.7点で全体2位、SBRでは576点で全体トップの好成績を残し、明大の大黒柱としてな完全優勝に大きく貢献する形となった。 文句なしの成績を残したと言える明大だが「追われる立場になったが守りに入らず、攻撃的な射撃をしたい」(関口)と選手に慢心はない。インカレ完全優勝に向けて大きく弾みをつける結果となった。 [女子] 再び王座に返り咲いた。関東学生春季大会(以下、春関)では2位に終わった明大。今大会では2位に20点以上の大差をつけ、圧倒的勝利を飾った。団体の最終射手としてはARの三浦莉桜(商2=足羽)が登場。「そこまで点数を意識して撃たなくてもいいくらいだった」。安心して試合に臨んだ三浦はチームトップの成績を収め、団体優勝に貢献した。 今大会は個人の活躍も光った。野畑美咲(商1=由布)はARで、三好愛佳理(農3=仙台育英)がSBRにて自己記録を更新。また河本理桜主将(法4=鶯谷)はSBRで個人2位の好成績を収めた。「予選5位から決勝で2位まで上がることができた。初めてなのですごくうれしい」(河本)。主将の意地を見せる結果となった。 次戦は大阪にて開催されるインカレだ。女子は5連覇が懸かっており、男子は昨年度2位に終わった雪辱を果たす。「余裕で勝てる、当たり前のように勝てるというような感じでいきたい」(河本)。明大が再び強さを見せつける日はそう遠くないはずだ。 [松田遥歩、萩原彩水] 試合後のコメント関口ーー大会を振り返っていかがですか。 「練習よりかなり高い自己ベストを出すことができて良かったかなと思います」ーー競技にはどのような気持ちで挑みましたか。 「団体のレギュラーだったので、そこで自分が引っ張ってもらうのではなくて、自分が引っ張ってやるんだという気持ちで挑みました」 大塩ーー好成績を残せた要因を教えてください。 「新しい姿勢を試しながらこの大会に挑んだんですけど、その姿勢が上手くいったので、そこが上手くいった要因かなと思います」 ーーインカレに向けて一言お願いします。 「今年に入って学連試合は全試合で優勝できているので、このまんまのペースで個人は全て優勝できるように頑張りたいです」 河本ーー試合振り返ってみていかがですか。 「個人としては予選が5位で決勝では2位まで上がれました。そこまで上がれたのが初めてなのですごくうれしいです。2種目あって片方はあまり練習できなかったのですが、もう片方にいい意味で全振りできて、力を出し切れたかなと思うので、達成感はすごくあります」 ーー団体の結果についてはいかがですか。 「団体の結果については、男子は種目別の両方で1位取ることができました。女子もSBRは1点差で負けて2位になったのですが、結果的に総合優勝をすることができました。これでみんな自信を持って、インカレもこの調子でいい感じではいけると思うので、いいステップアップになったと思います」 三浦ーー試合振り返ってみていかがですか。 「今は姿勢や腕の角度や装備品など射撃自体に大きい修正を入れていて、まだ慣れてない状態での試合でした。少し不安な部分も多かったのですが、あまりパフォーマンスを落とさずにできたので、良かったなというふうに思います」 ーー試合の中で良かったところはどこですか。 「試合前に練習時間があるのですが、その時間は本当に良くなくて、本番に向けて不安が募るような練習時間でした。ですが少し時間を使って切り替える時間を作ったことで、本番に入ってからは切り替えて、きちんと撃ち出せたのでよかったかなと思います」READ MORE -
団体戦男女アベック優勝! 全国の舞台で完全勝利を果たす/日本学生選抜大会
射撃 2022.07.06新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった今大会。関東学生春季大会(以下、春関)から3週間と短い期間ではあったが、見事に男女共に優勝。総合優勝を飾り前期を華々しく締めくくった。 ◆7・1~3 日本学生選抜大会(伊勢原射撃場)▼男子総合明大――1位▼女子総合明大――1位 [男子] 王者の風格を見せつけた。男子は春関での優勝に続き、またしても2位に圧倒的な差をつけ優勝。AR(エアライフル)では、2位の同大と0.4点差と不安が残る結果となったが、SBR(スモールボアライフル)では、大塩勇斗(政経3=足立新田)が581点と自己新記録を打ち出し1位に。学生試合において、今のところ全て優勝しているという大塩。「今年は自分が全て優勝する年にしたい」と強気で宣言した。芳司健太(商3=佐賀工)は「打倒大塩」と強く意気込み、チーム内で切磋琢磨(せっさたくま)する様子がうかがえた。 伊勢原射撃場での射撃は今大会が初めてだという明大。「試合は練習のように、練習は試合のように」(芳司)と、冷静さがカギを握った試合となった。 [女子] 女子は前回の春関の2位という結果から、確かな成長がみられた。SBRでは野畑伽奈(商4=大分雄城台)が570点を獲得。続く河本理桜主将(法4=鶯谷)、三好愛佳理(農3=仙台育英)もこれと並ぶ高得点をたたき出し見事団体1位をつかみ取った。個の力だけではない、チームとしてのレベルの高さを感じる結果となった。 また今大会は、7月上旬とは思えない暑さと、3日目は雨により湿度が高く、過酷な環境での試合に。その中で、三浦莉桜(商2=足羽)は「夏に向けて季節に合わせた練習を取り入れていきたい」と前向きに今後を見据えた。ARとSBRの両方にレギュラーとして出場した三好は、秋の大会に向けて「他の人に任せるのではなく、自分が引っ張っていくという気持ちで頑張りたい」と意気込んだ。今後の活躍にも大いに期待がかかる。 [尾﨑陽菜] 試合後のコメント芳司――団体では優勝しました。チームの結果についてはいかがですか。 「まず優勝というのはすごくうれしいです。ただもっと自分が引っ張って、少しでも余裕を持って勝てるような結果になったらよかったなと思います」 ――今回の試合で見つかった収穫や課題はありますか。 「大会ではいつも通りやっているつもりでも、少し力が入ってしまう部分がありました。結構暑さなどもあって、自分が冷静なつもりでも冷静ではなくなってしまう部分があったので、次回からはもっと自分のことを客観視して、試合に取り組めたらいいなと思っています」 河本――今大会を振り返ってみていかがですか。 「選抜は結構大きい大会なので緊張して、団体競技では一番点数が悪かったのですが、最後まで諦めずに、みんな撃ち切れて良かったなと思っています」 ――チームとしても個人としてもこの大会を経て得た収穫は何かありますか。 「いつも通りの子もいれば、すごく緊張してしまって、なかなか思うように点数が出なかった子もいたので、監督とも相談しながら、メンバー選びだったり練習方法だったりを考えていきたいと思っています」 ――今後の意気込みをお願いします。 「全日本学生選手権も全部総合優勝を目指していきます」 三浦――今日の自身の得点についてはいかがですか。 「あまり良くないコンディション、環境の中でいつものパフォーマンスを割とそのまま持ってこれたのは大きいことだし、前に撃った2人の点数を見て安心してしっかり自分の射撃ができたので良かったなと思います」 ――今後の大会に向けて意気込みをお願いします。 「まずは団体戦優勝が一番ですけど、今回は惜しくも個人は3位だったので、次は個人でも優勝できるように頑張っていきます」 READ MORE -
男子団体 強さ見せつけ3季連続優勝達成! 女子団体は日大に及ばずも可能性ある2位/関東学生春季大会
射撃 2022.06.13昨年度10年ぶりの男女アベック優勝を飾り、王者として迎えた今大会。男子は危なげなく2位の日大と差をつけ、2年連続の団体優勝。女子は惜しくも日大に一歩届かず団体優勝を逃すも、チームとして伸びしろを感じる2位となった。 ◆6・9~12 関東学生春季大会(長瀞射撃場)▼男子総合 明大――1位▼女子総合 明大――2位 [男子] 昨年度に続き3季連続の王座獲得となった。2位の日大と48点差をつけての優勝となった男子団体。AR(エアライフル)では鈴木航太(国日2=横須賀総)が618.2点で全体3位の成績を収め「自分の実力が発揮できたと思える試合だった」(鈴木)。そして、大塩勇斗(政経3=足立新田)はARとSBR(スモールボアライフル)の2種目で、それぞれ622.1点、580点とどちらも全体トップの自己新記録をマーク。圧倒的な強さを見せ優勝に大きく貢献した。また、今大会では新戦力である1年生の活躍も見られた。「周りの先輩方の支えもあり、コンディションよく試合に臨めた」(関口慈英・政経1=国際学院)。年度が変わり、昨年度5年ぶりの優勝を果たしたメンバーから変わった新体制となっても、明大男子の強さは健在であることを他大学に見せつけた幸先のいいスタートとなった。 [女子] 春季大会は惜しくも2位に終わった。しかしこの敗戦は悲観的なものではなく、むしろ前向きな気持ちが感じられる結果だった。「今大会はフレッシュなメンバーで挑んだ」(河本理桜主将・法4=鶯谷)。なるべく多くの人にレギュラーを経験してもらうことを目的として組んだメンバーであったため、チームとして伸びしろが感じられる大会となった。そのような中でも、ARでは三浦莉桜(商2=足羽)が625.4点を獲得し全体1位。野畑美咲(商1=由布)が618.8点の自己新記録をマークし全体5位などの好成績を収めた。また、SBRでは河本主将が574点の自己新記録で全体2位となった。今大会ではチーム全体の総合力を見せた。また、課題点も挙げており、次戦に向けて何をすべきかを示す大きな指針となる大会となった。 [久保田諒] 試合後のコメント関口――初の大きい大会に向けて準備していたことや意識していたことがあれば教えてください。 「とにかく心の準備、心を準備して次に体の準備という順番で、基本心が準備できていないと体も準備できていないので、とにかくメンタルケアをしっかりとしつつ、点数の調整などを練習でして、コミュニケーションを多く取って試合に臨むように準備しました」 鈴木――次の大会への意気込みを聞かせてください。 「日本学生選抜大会という大きな大会がすぐあるので、まずはレギュラーを取りたいというのが1つと、個人でも入賞して自分の実力を遺憾なく発揮できたらいいと思っています」 野畑――今大会に向けて準備したことがあれば教えてください。 「大学に入ってから点数が落ちてきて、前回のW杯からモチベーションをいかに保つかを大事にしています。また、フォームを変えるなどもしてきました。もともと高校から同じフォームだったのですが、コーチから重りを銃に乗せて構えて重心を落として撃つようにと指導され、その通りに撃ってみると、だいぶ腰を落として撃てるようになりよくなりました」 河本――練習やチームで意識していることはありますか。 「コロナの関係で、全体で集まって練習が出来ていないのであまりやっていることは無いのですが、全体がまとまるように意識していこうという方針で指示を出しているので、そこを意識して動いています」READ MORE -
女子団体4連覇! 男子は惜しくも2位に終わる/日本学生選手権
射撃 2021.11.14王者の実力を見せつけた。女子はAR(エアライフル)とSBR(スモールボアライフル)でともに1位を獲り、完全優勝。総合4連覇を果たした。男子は日大に1歩及ばず2位で大会を終えた。 ◆11・11~13 全日本学生選手権(長瀞射撃場)▼男子総合暫定順位明大――2位▼女子総合暫定順位明大――1位 [男子] 男子団体は悔しい結果となった。10月に行われた関東学生秋季大会で勝利したことにより今大会も優勝への期待値は高かったが、昨年度王者の宿敵・日大に敗れ、2位にとどまった。それでも望月玲主将(情コミ4=明大中野)は「納得のいってない結果だが3年生以下が来年につながる点数を残した」と一定の評価を口にした。中でも活躍したのは大場仁千弥(農3=西武学園文理)。ARとSBRに出場し、特にSBRで自己ベストを残す活躍でチームに貢献した。団体メンバーは2、3年で構成されたので主力は多く残る。佐橋朋木監督は「王者・日大に対して鍛え直しが必要」と来年に向けての課題を口にした。来年度こそは悲願の団体優勝をつかみたい。 [女子] 圧倒的実力を見せつけた。3連覇中というプレッシャーをものともしないパフォーマンスを見せ、AR、SBRの両種目で団体優勝し、完全優勝という形で4連覇を達成した。チームを支えたのは東京五輪にも出場した大黒柱・平田しおり(政経4=金沢伏見)だ。「どのポジションで使っても安心感があった」(佐橋監督)と監督からの信頼も厚い。今大会はARとSBRの2種目に出場。「2種目のレギュラーは久しぶりでプレッシャーもあった」(平田)と語るがそれぞれ高得点を残し、大学での競技生活に有終の美を飾った。また三浦莉桜(商1=足羽)はARに出場し、1年生らしからぬ安定した内容で優勝に貢献。「まだまだ修正が必要」(三浦)と本人は満足した様子は見せない。絶対的王者は未来も明るい。 試合後のコメント平田――今大会を振り返っていかがですか。 「大学生活最後の競技ということで緊張した面はありましたが、どちらも自己新記録で終われたのはいい思い出になりました」 ――インカレ4連覇についてどう思っていますか。 「自分が出る試合は優勝できるように目指してきたのでそれが結果につながったのはよかったのですが、男女アベック優勝できなかったのは寂しいです」 大場――結果を残せた要因は何ですか。 「SBRの方は練習もできていて競技中には構え直しを意識し、悪くなったらすぐ切り替えるということができていたのがよかったと思います」 望月――来年度のチームに向けてメッセージをお願いします。 「明大射撃部は伝統もあり強いチームだから結果を残さないといけないというプレッシャーもあるが今いる選手たちは問題ないので新主将を筆頭に楽しく過ごせるチームを作って欲しいと思います」READ MORE -
男女アベック優勝! インカレに向け期待高まる/関東学生選手権秋季大会
射撃 2021.10.16王者の貫禄を見せつけた。日本学生選抜大会が中止となり春以来の大会となった今大会。男子団体は春に続く2連覇を達成。女子団体も完全優勝を果たし、女王として再び返り咲いた。 ◆10・12~15 関東学生選手権秋季大会(長瀞射撃場)▼男子総合明大――1位▼女子総合明大――1位 常勝明治の完全復活だ。男子団体は春の王座を守り抜き、2連覇を達成。最後の1人まで日大に負けている状態だったものの大塩勇斗(政経2=足立新田)が優勝を決定づける記録をたたき出した。また、六笠陸希(政経3=明大中野)は自己ベストを更新。チームトップの成績を取り、優勝に貢献した。「大会に慣れてきて少しずつ力を出せるようになった」(六笠)。しかし、優勝をしても明大に油断はない。「まだまだスタミナ面などの改善の余地はある」(大塩)。個々の意識の高さが春に続く連覇を後押しした。 春のリベンジ達成だ。春季シーズンには大会後に違反が発覚し、優勝を返上した女子団体。無念を晴らすべく挑んだ今大会では10点差以上をつけ、AR(エアライフル)、SBR(スモールボアライフル)を合わせた完全優勝を達成。女王の称号を取り戻した。中でも活躍を見せたのは1年生の三浦莉桜(商1=足羽)だ。三浦はARに出場し、チームトップとなる625.6点をマーク。外したのはわずか1発と丁寧な射撃を見せた。また、春は参加していなかった平田しおり(政経4=金沢伏見)も出場。平田の得点により2位から1位へ浮上するなど、明大の頼れるエースとして活躍した。 集大成であるインカレは来月開催と間近に迫っている。男女アベック優勝を10年ぶりに達成したこともあり、男女団体の総合優勝の可能性は大いにある。また、射撃部は今年度創部100周年という節目の年でもあり、より一層の期待が高まる。今大会では出場した選手それぞれが課題を吐露し、修正すべき点を話していた。残り少ない期間でどこまで改善することができるか。受け継がれた紫紺の誇りを胸に男女アベック優勝は譲らない。 [小井土大裕] 試合後のコメント三浦――プレー中に意識していたところはありますか。「プレー中はとにかく練習通りに行うことを意識しました。今までは練習通りにいかずに納得のいかない射撃が多かったが、今回はとりあえず試合でどのように撃つかを意識したのではなく、練習でどのように撃っていたかを意識しました」大塩――今大会の結果についてお聞かせください。「ひとまず明治が総合優勝できたということについて、自分はうれしいと思っていますが個人の結果にはまだまだ改善の余地があるので、次のインカレではさらにその部分を意識して他のレギュラーメンバーを撃たせてあげられるような射撃を短い期間ですが身につけていこうと思います」平田――明大の選手として久しぶりの試合でした。「春関は五輪前ということで参加しなくて学生の試合も久しぶりでした。試合としては楽しかったのですが、結果としてはふがいないというか満足のいく結果ではなかったです。1カ月後のインカレに向けてもう少し磨いていきたいです」――1カ月後のインカレに向けて調整はどのように行われますか。「11月末まで毎週末試合があり、本当に練習時間が少なくなってくるので、練習ができるときにはしっかりと練習して姿勢の確認をしたり、弾を撃ったりした時の反動だったり、基礎の部分を見つめ直したいと思っています」READ MORE -
「できる限りの準備をして五輪でも自分の射撃をしたい」 平田しおり 五輪代表内定インタビュー(2)
射撃 2021.07.13東京五輪開幕まで残りわずか。開会式の翌日に行われる女子エアライフルには平田しおり(政経4=金沢伏見)が出場する。東京大会の日本勢メダル第1号となるか。射撃界としては29年ぶりのメダルに期待がかかる。ここでは紙面に載り切らなかったインタビューの2回目をお届けする。(この取材は6月5日、7月2日に行われたものです) ーー最近のNT(ナショナルトレーニングセンター)での練習はどんな感じですか。 「ナショナルチームのコーチがセルビアの人なので、しばらくコロナで来日できていませんでした。練習では、銃の反動が体のちょっとした角度などで変わるので、やはり真後ろで直接見てもらわないと、指導してもらっている感じがなかったです。けれども、5月末ぐらいからは外国人のコーチも来られるようになったので、今は直接見てもらいながら、練習しています。コーチから五輪に向けてスケジュールを組んで練習していこうという話をここ最近受けたので、いよいよ大詰め感が出てきました」 ーー小さい頃からメンタルは強い方ですか。 「緊張することにはするのですが、試合の緊張よりも学校の集会などでみんなの前に立って話す方が断然緊張します。試合は今まで練習してきたことをただ繰り返すだけですし、自分でコントロールして少しずつ緊張を打ち消しながらやれているので、他の選手よりは強いのではないかと思います」 ーー何かメンタルをコントロールするうえで工夫していることはありますか。 「高校時代の恩師に『これだけ練習してきたし、自分は1番だと思って撃ってこい。勝つことだけを考えてやりなさい』と言われてきました。なので『私はこれだけ練習してきたのだから』と練習量を自信に変えて、〝自分なら勝つ〟というイメージを持って試合に挑んでいます」 ーー4月に行われた、内定の維持か取り消しが決まる東京五輪内定者指定記録会はどのような感じでしたか。 「4月25日と29日に試合があり、基準点が定められていてそれが一定の点に届かないと内定が白紙に戻される大会でした。私は1日目で基準点を越えられなかったので、私が見てもらっているコーチの方の家は大分県にあるのですが、1日目の試合が終わった時にコーチから連絡があって『本当に1人で立て直せる自信があるか』と聞かれて『今はないです』と答えました。そうしたら、来てほしいと望むのだったら大分からそっち(東京)に行くよって言ってくださったので、急遽(きゅうきょ)来ていただいて、練習を見てもらいました。不安でいっぱいいっぱいだったのですが『お前はできるからそんな不安がるな』と声をかけてもらったり、明治の監督など周りの人からも多くの連絡頂きました。とにかく私の実力を自分以上に信じてくれている方ばかりだったので、不安と緊張で大変ではあったのですが、1日目よりは自信を取り戻してなんとか基準点ぎりぎりで乗り越えられたのですごく壮絶な試合でした」 ーー平田選手の出場する3姿勢は2時間45分もの試合時間があり、とても長い時間だと思うのですがどのように長い間集中しているのでしょうか。 「さすがに2時間45分もずっと集中し続けるのは難しいのでうまく切り替えています。3姿勢は三つの姿勢があって、各40発ずつ撃っていくのですが、その姿勢が変わるタイミングはトイレに行ったり、水分補給やお菓子などの食べ物を食べたりなどが自由なのでそういうタイミングでいったん集中を解いて、また集中し直すという感じで集中をし続けています」 ーー3姿勢の中でどの姿勢が得意というのはありますか。 「最初にやる膝射が比較的得意かなと思います」 ーー何か自身にかけられて印象に残っている言葉はありますか。 「もし点数が良くないスタートになったとしても『自分だけが悪いとは思わずに、最後の0.1点まで分からないので最後まで1発も諦めるな』ということは昔から言われていたので今でも頭の中にあります」 ーー平田選手が五輪出場することで伝えたいメッセージは何かありますか。 「自分が射撃を始めてこんなにも成長できるとは思わなかったので、他の人もそうだとは思うのですけれど、自分にとってこんなにしっくりくる、得意にできるものと思えるものと出会うのは難しいとは思います。けれども、自分自身、両親から色んな経験を積めるように育ててもらって、さまざまなことに挑戦してきたので、私もこれからも色んなことに挑戦していきたいなと思いますし、みなさんにもとにかく色んなことをやってみてほしいです。その中で、もし射撃に興味が持てたら是非一度体験してみてもらいたいですね。自分で狙って撃って当たった時のうれしさはやっぱりやってみないと分からないので」 ーー五輪本番まで1カ月を切っている今の率直な気持ちをお願いします。 「もう延期になることはないでしょうし、どんなにあがいても1カ月もないので、1分1秒無駄にせず、自分ができる限りのことをしてしっかり準備をして、自分の射撃をオリンピックでもできたらと、全力で戦っていきたいと思っています」 ーーありがとうございました。 [伊東彩乃、小井土大裕] ◆平田 しおり(ひらた・しおり)政経4、金沢伏見、160センチ高校1年次に射撃を始める。競技わずか2カ月で国体のブロック予選にて初優勝を飾ると、高校3年次に国際大会デビュー。明大では1年次からレギュラーとして活躍し、インカレ3連覇の立役者となっている。READ MORE -
「まさか五輪を目指すことになるとは」 平田しおり 五輪代表内定インタビュー(1)
射撃 2021.07.13東京五輪開幕まで残りわずか。開会式の翌日に行われる女子エアライフルには平田しおり(政経4=金沢伏見)が出場する。東京大会の日本勢メダル第1号となるか。射撃界としては29年ぶりのメダルに期待がかかる。ここでは紙面に載り切らなかったインタビューを全2回にわたってお届けする。(この取材は6月5日、7月2日に行われたものです) ーー射撃を始めたのはいつですか。 「父がクレー射撃をやっていました。小さい頃に父が県外に試合や練習で行くことが多かったので、その時に家族で父の射撃を見に行って父が競技をしている姿を見たり、ビームライフルという誰でも打てる銃があって、それを体験させてもらったりして、射撃は面白いなと思っていました。でも、自分は小学1年次からずっと書道をやっていて、スポーツの経験が全くなくて。でも、高校に入ったら新しいことをやりたくて、射撃競技をやってみようと思いました。高校の部活にはなかったので外部で高校1年次の6月ぐらいから始めて、高校では部活への入部が絶対だったので、平日は書道、土日は射撃をやっていました」 ーー書道は一枚一枚集中して気持ちを込めて書くことが大切ですが、それが射撃に通ずる部分はありますか。 「書道で長い紙に書くとなると、1枚30分ぐらいかかることもありますが、書いている時も流れを切らさないために、一枚一枚集中して書いていくところが射撃と似ていると思います。射撃も、銃に球を込めて呼吸を整えて銃を構えて、姿勢などを確認して狙って撃っていくという一連の流れで、同じことを何回も何回も繰り返していくので、集中の切り替え、1回ずつに集中するのが、生きていると感じます」 ーー射撃をやっていて楽しいと思う瞬間はいつですか。 「練習を重ねていって、試合で練習してきた通りに自分の射撃ができて、いい結果につながった時はやってきて良かったなと思いますし、やはり射撃は楽しいなと思います。練習でも、銃のセッティングなどを新しいやり方に変更して練習してみてうまくいったときに楽しいと感じます」 ーー今までで最も記憶に残る試合はどの試合ですか。 「射撃を続ける上でもっと頑張ろうと思える試合がありました。高校1年次の8月に国体のブロック予選があったのですが、自分はオープン参加で県の代表選手たちと一緒に撃たせてもらって。代表のプレッシャーがある中で撃っているのと、自分とは状況が全然違うのですが、自分は優勝しました。6月に始めて2カ月で優勝して、その点数がどのくらいすごいのかとか、射撃のことも全く理解できていないような時期だったので、射撃関係の人には『おめでとう!』『すごいよ!』と言われましたが、自分では『ありがとうございます』と言いつつ、分かっていないという感じで。でも、周りや両親に褒められたのがとてもうれしくて、もっと続けてみようと思いました。とりあえずは県で1番になって、その次は国体でも1番になりたいと続けていきました。高校3年次の国体までなかなか優勝することができず、ずっと悔しかったです。本当にあの時はうれしかったです」 ーー国体で優勝した時に五輪を夢見たりはしましたか。 「それは全くないですね。私が射撃を始めた高校生の時にリオ五輪がありましたが、そのときには五輪の種目に射撃があるとは思わなかったですし、テレビでやっているような種目を見ているだけだったので、まさか五輪を目指すことになるとは思ってもいませんでした」 ーー具体的に五輪を意識し始めたのはいつですか。 「高校3年次の8月に東アジアユースの試合があって、そこで国際試合デビューをさせてもらいました。そして、大学1年次にワールドカップニューデリーの大会で7位に入賞して日本人トップだったので、自分でももっと頑張れば世界で戦えるのではないかと思いました。7位なので、世界のトップに行くには点数も足りないですし、もっと練習をしなければいけないですが、その時に『五輪に出られるかもしれない』と少しだけ五輪が頭の向こう側に見えたような気がしました」 ーー日本では銃を持つには年齢制限がありますよね。 「誕生日が11月で、18歳の誕生日がきた時にすぐ50メートルのライフル(※ARの銃は14歳から所持が可能)を警察に申請しました。銃を所持するには多くの工程があって、許可が下りるのに1~2カ月は絶対にかかります。準備なども大変なのですが、誕生日が来る前に全部済ませておいて、誕生日当日に警察署に行って『申請お願いします!』と出しました(笑)。たぶんそこまでしている人はあまりいないと思いますけど(笑)」 ーー五輪に決まるまではどのような流れでしたか。 「大学2年次の9月に五輪の第1次選考会として、2位までに入れば、五輪の内定が決まるアジア選手権に出場できる権利がかかった試合があって、私はぎりぎり2位に入れたので、アジア選手権に出場しました。そして、そこで日本人トップだったら、東京五輪に内定するといった流れでした。でも、自分以外の選手は30歳とかベテランの選手たちだったので『自分が勝てる訳がない』という思いと『これまでの自分の調子からだったらいけるのではないか』とも思いつつ、五輪がかかっているというのは意識せず試合に臨みました。本戦を7位で通過して、決勝では『ここまで来たら何でもいいからやってやろう」と思ってやったところ、3位入賞、日本人トップで五輪内定決定といういい結果なりました。でも1カ月ぐらいは実感を持っていませんでした。周りの友達も信じられていない様子だったのですが、自分も信じられていませんでした」 ーーその後、コロナウイルスの影響で五輪が1年延期と発表されましたが、正直どう思いましたか。 「1年延期でこの内定が取り消されるのではないか、これだけテレビなどで取材を受けてきたのに、内定を取り消されたらどうしようという不安もありますし、大学4年次のときにやるということで、就職や自分の未来の不安、1年後にしっかり射撃の技術面とか実力を維持できているだろうか、自分がコロナにかかったらどんな影響が及ぶだろうかなど、本当にいろいろと不安を抱えながら生きてきたと思います」 ーー延期を受け止めて、1年後に行われることをプラスに捉えなおすことはできましたか。 「内定したのが50メートルライフルということで、自分は始めてから2年しか経っていなかったので、経験も実績もないわけですし、まだまだ練習をしていかなければいけないのは自分でもわかっていたので、大会や試合、練習を重ねていって経験を積めることがプラスになると考えられてはいました。けれども、試合はなくなってしまって、試合の経験を積むことはできなかったです。ただ、練習はしっかりできてきてはいたので、良かったとは思います」 ――第2回はこちらに続きます。以下をクリックしてください。「できる限りの準備をして五輪でも自分の射撃をしたい」 平田しおり 五輪代表内定インタビュー(2) | 明大スポーツ新聞部 (meisupo.net) READ MORE -
悲願の10年ぶりの男女アベック優勝達成!/関東学生春季大会
射撃 2021.07.05昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となった今大会。今年度も本来の6月から、緊急事態宣言明けの日程に変更となった。男子は5年ぶりの団体優勝、女子は連覇を達成。10年ぶりの男女アベック優勝を飾り、歴史に名を刻んだ。 ◆7・1~4 関東学生春季大会(長瀞射撃場)▼男子総合 明大――1位▼女子総合 明大――1位 [男子] 王者に返り咲いた。わずか3点差でライバルの日大を振り切り悲願の優勝を成し遂げた男子団体。SBR(スモールボアライフル)では大場仁千弥(農3=西武学園文理)と芳司健太(商2=佐賀工)が自己新記録をマーク。また大塩勇斗(政経2=足立新田)はAR(エアライフル)とSBRの両種目に出場し、ARは618.2点、SBRは573点といずれもチームトップの成績を収めた。それでも「チームの1位に満足せず、次は個人でも多くの種目で1位になれるよう努力していきたい」(大塩)と次を見据えている。緊急事態宣言下ではチームでの活動が制限されたものの、主将の望月玲(情コミ4=明大中野)を中心とする雰囲気の良いチーム作りがこの結果につながった。 [女子] 新記録祭りだ。今大会は東京五輪代表に内定している平田しおり(政経4=金沢伏見)が欠場。新メンバーで挑み「不安しかなかった」(野畑伽奈・商3=大分雄城台)。それでもSBRでは団体メンバーの河本理桜(法3=鶯谷)、渡部奏乃音(国際3=国際学院)、野畑の全員が自己新記録をマーク。「ピークを合わせられた結果」と佐橋朋木監督も絶賛だ。また1年生ながらARのレギュラーメンバーとして三浦莉桜(商1=足羽)が出場。「あまり相性の良い射場ではない」(三浦)とはいうものの、618.3点をたたき出し自己記録を更新した。「平田がいなくても自分たちで勝てる」(佐橋監督)。大きな自信を手に入れた。 今年創部100周年を迎える明大射撃部。今から10年前、90周年のときには、年度の集大成の大会である、全日本学生選手権(インカレ)でアベック優勝を果たしている。大きな節目の年に、再び記録を残せるか。「今大会に限らず、秋関も全日本も優勝したい」(望月)。インカレでのアベック優勝に向け、幸先の良いスタートを切った。 [萩原彩水] 試合後のコメント大塩――プレー中に特に意識していたところはありますか。 「2種目ともレギュラーだったので試合の疲労をなるべく軽減させるために、照準時間を短くしようと思っていました」 ――今後の意気込みをお聞かせください。 「明治の中だけで満足せずに大学の人、また今年から成人になるのでその人たちとも戦えるような技術をしっかりと身に付けていきたいと思っています」 野畑――自己新記録が出せた要因は何かありますか。 「後ろで同期がアシストしてくれて、それがすごい安心感があって落ち着いて撃てました」 三浦――団体優勝という結果についてはいかがですか。 「本当に自分だけではなくて先輩方のおかげだと思っているので、今回の結果も受け止めてさらに成長できるように、しっかり練習していきたいと思っています」READ MORE -
女子総合インカレ3連覇! 男子は一歩及ばず2位/日本学生選手権
射撃 2020.11.17今年も日本の頂点に君臨した。女子はAR(エアライフル)とSBR(スモールボアライフル)両種目で1位。完全優勝を果たし、3連覇という偉業を成し遂げた。男子はライバルとする日大に敗れ、惜しくも2位に終わった。 ◆11・12~15 全日本学生選手権(長瀞射撃場)▼男子総合明大――2位▼女子総合明大――1位 [男子] 10月に行われた関東学生秋季大会に続き、2位にとどまった。昨年度王者の日大をターゲットに挑んだ今大会。「本番の地であるここ(長瀞射撃場)に通い、実戦形式で体に染み込ませた」(髙田裕介主将・政経4=致遠館)と、短い練習期間の中であったが、工夫を重ねた。結果として、日大を倒し優勝の夢はかなわなかったが、来季に向けての収穫も多くあった。1年生ながらARのメンバーで出場した大塩勇斗(政経1=足立新田)は、先輩を抑え、チーム最高得点をたたき出した。他にも、芳司健太(商1=佐賀工)ら下級生が多く出場し、高得点をたたき出した。「男子総合優勝という目標を引き継いでいけたら」(髙田)。3連覇の女子に続くべく、来季こそ悲願の優勝へ期待がかかる。 [女子] 一昨年、昨年と連覇中の女子総合。1年生からレギュラーを張る髙橋佳玲(国際4=山形県立南陽)と森本怜花(商4=日大櫻丘)を筆頭に歴史を作り続けている。「100周年(※1)に向けて後輩に良い流れが作れた」(髙橋)とAR、SBR両種目で団体優勝を果たし、完全優勝を達成した。髙橋、森本、そして東京五輪に内定している平田しおり(政経3=金沢伏見)ら上級生だけでなく、ARで出場した泉舘玲香(国際1=実籾)、三好愛佳理(農1=仙台育英)の1年生2人も物おじせず実力を発揮。「全員がやるべきところでやれている事実が何よりも素晴らしい」(髙田)と主将も絶賛した。3連覇という最高の形で有終の美を飾った。 (※1)来年2021年に、射撃部は創設100周年を迎える。 [伊東彩乃] 試合後のコメント髙田――主将として1年間、部をまとめてきていかがでしたか。 「4カ月間練習ができなかったので、一人一人どのようなコンディションなのかを確認した状態で、試合でどれくらい撃ってくれるのかを把握することや、コロナウイルスの状況をふまえて、どのタイミングで練習を組むか、その練習を試合にちゃんと生かせるかを組み立てていくのが大変でした」 ――監督からかけられた言葉はどのようなものでしたか。 「監督からは、今回はそもそも練習が出来ていないので、自分が好きなように撃てば自ずと点数が出ると仰って頂きました。レギュラーのみんなにも、点数が出なかったらそれは監督の責任ということを言ってもらったことも大きかったです。監督がそう言ってくれるという事は、選手に全幅の信頼を置いてくれていると捉えられたので、その言葉1つでだいぶ気が楽になりました。それが今回の結果につながったと思います」 髙橋――インカレを振り返っていかがでしたか。 「女子は3連覇がかかっていたので、全員が同じ目標に向かって、1つになって頑張ることができました。森本と2人で引っ張ることができました。森本はライバルであり、一番の理解者というのが同期として表す言葉にふさわしいと思います」 森本――来シーズン以降、射撃部はどんな部活になってほしいですか。 「3連覇できたことで、どうしても4連覇、5連覇と期待はされてしまうと思いますが、そこをプレッシャーとは感じずに、逆に3連覇できたチームに自分たちはいると胸を張れるように。自分の射撃を向上させ、いい意味で競い合って、お互いに高めていくという雰囲気はこれからも続けてほしいと思います」 平田――インカレを振り返っていかがでしたか。 「2種目ともレギュラーということで久しぶりに試合に出場して、明治を背負っている感覚がありました。今年は秋関とインカレしかなかったので、緊張しまくりましたけど、しっかりと撃つことはできたと思います」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
常に己と向き合い、ストイックに点数を高め続ける射撃競技。そのマイナー性からあまり広く一般には知られていないが、ピストル種目に空力で弾を撃つAR(エアライフル)、火薬を使うSBR(スモールボアライフル)など様々な種目があり、オリンピック競技になるほどその競技性は高い。その中でも師尾源藏氏が大正10年に創部し現在まで続く明大射撃部は、常に大学射撃の第一線を走ってきた。昭和51年からの7年連続となる全日本学生選手権優勝、さらに創部90周年となる平成23年には創部以来初となる同大会男女総合優勝も果たした。これまでも、これからも。大学射撃は明治がけん引していく。