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慶大に接戦の末敗北 1回戦敗退/日本学生選手権
水泳(水球) 2021.09.24悔しい敗戦となった。力量が互角の慶大との試合。最後までどちらが勝つか分からない接戦だった。しかし流れに乗り切れず相手のキープレーヤーに気持ちよくプレーをさせてしまい、14―16で惜しくも勝利を手にすることができなかった。 ◆9・23~26 第97回日本学生選手権▼9・24 1回戦 対慶大戦(新潟県立柏崎アクアパーク)明大14{2―3、4―4、4―5、4―4}16慶大○ 順調な滑り出しだった。試合開始直後、まずは熊谷郁主将(営4=明大中野)が魅せた。カウンターからゴールまで一気に攻め込み鮮やかな先制ゴールを奪うと、その後も果敢にゴールにアタックし続けた。しかし慶大の屈強なディフェンスに阻まれ中々得点にはつながらず、1点を追い掛ける展開に。「終始相手のペースで試合が進んでしまった」(熊谷郁)。第2、第3Pでも「1本取りたいところで取れないことが続いた」(今村大和・商4=明大中野)。点差が縮まらないまま試合は進み2点差で第3Pを終えた。 迎えた勝負の最終第4P。開始から慶大に3連続得点を決められると点差は5点に。しかしそこからの明大は強かった。期待の新星・越智大介(理工1=明大中野)がペナルティスローを決めると怒涛(どとう)の勢いで点差を2点に。残り5秒のところでタイムアウトを取ると「まだ追い付ける、絶対に追い付いて勝つ」(越智)。最後まで諦めることなく全力で戦った。しかし逆転には時間が足りず、あと一歩のところで敗戦を喫した。 次に目指すのは10月の日本選手権最終予選だ。4年生にとっては最後の試合。「今までやってきた水球人生全てを出し切れる試合にしたい」(浅井和俊・商4=明大中野)。この負けを糧に、明大はまた新たに前に進み始める。 [入谷彩未] 試合後のコメント熊谷郁主将――リーグ戦後に準優勝という結果がまぐれではないことをインカレで証明したいと話されていました。 「僕たちの中ではきちんと練習の成果が発揮できたのがリーグ戦でしたが、やはり外から見ると『リーグ戦はたまたまだったんじゃないの』と思われてしまうかなというのが率直な印象です」 今村――試合は終始追い掛ける展開になりました。 「そこまで追い掛けることに対しての焦りはなかったです。ただ、個人技に任せたシュート、プレーだったのでチームプレーの特性を生かしきれなかったところに若干の焦りがありました。点は取れてはいましたが、内容自体はそこまで良くなかったと思います」 浅井――前半は一進一退。流れを持ってくるためにはどうすれば良かったでしょうか。 「一つはやはりチャンスを決め切る決定力。そしてもう一つは、もう少しディフェンスの時にプレッシャーがあればその後の攻撃につながるのでもっといい流れにもっていくことができたと思います」 水野有輝子(営4=長生)――マネジャーとしてこの1年で心掛けていたことなどはありますか。 「マネジャーは選手に必要とされないと要らない存在。選手にきちんと必要とされて、さらに自分らしく、自分じゃないとできないことをしようと思っていました。私は水球経験者なので審判や戦術的なことを勉強して、試合ならどういう判定をもらうか、選手に聞かれた時に答えられるようにしました」 熊谷泰人(営3=明大中野)――日本選手権の予選に向けて、意気込みをお願いします。 「今回の試合で悔しい思いをしたので、この思いを日本選手権の予選で果たせるように、日本選手権でも自分の役割を全うしていきたいと思います」 越智――リーグ戦から個人として意識して取り組んだことはありますか。 「リーグ戦の時に自分はロングシュートを決めるシーンがあったので、そこを相手に研究されていました。フリーの状態のシュートではなく、マークがついている状態でも決められるように練習してきました」READ MORE -
史上初の準優勝! チーム一丸でつかみ取った勝利/関東学生1部リーグ戦総括
水泳(水球) 2021.08.27悲願達成だ。ベスト4を目標に掲げ、臨んだ今年度の関東学生1部リーグ戦(以下、学生リーグ)。予選ブロックを2勝1敗で通過し、目標のベスト4を達成すると、準決勝・筑波大戦で金星を挙げ、史上初の決勝に進出した。決勝では絶対王者である日体大に力の差を見せつけられるも、大躍進の準優勝となった。 ◆6・12~8・15 関東学生1部リーグ戦(日体大健志台プール)▼明大――2位 強い思いが、結果に結び付いた。4年生にとっては最後の学生リーグ。「絶対に結果を残したい」(熊谷郁主将・営4=明大中野)。熊谷郁が、チームの中心としても、得点源としてもチームを引っ張った。また、新戦力の存在も大きい。高校時代にアジアエージに選出された俊英・越智大介(理工1=明大中野)は、得意のミドルシュートを武器に得点を量産。「攻めで貢献できるようにひたすら練習してきた」(越智)。大会新人王に輝く圧倒的な活躍を見せた。 勝利の裏に、入念な対策あり。「ミーティングを増やしたことが躍進のきっかけ」(熊谷郁)。その成果が如実に現れたのが、準決勝・筑波大戦だ。予選ブロックから準決勝までの1カ月間、筑波大の得点源となる選手2人に対し「どのようにディフェンスするか重点的にミーティングを行っていた」(浅井和俊・商4=明大中野)。迎えた試合では、相手の得点源である蔦奎弥(筑波大)らを封じ込めることに成功。またGK今村大和(商4=明大中野)は、35本のシュートを受けながら13失点にとどめる好セーブを見せ、1点差の大接戦を制した。 チーム一丸となって刻んだ、新たな歴史の1ページ。しかし選手たちは次を見据える。9月に開催される日本学生選手権(以下、インカレ)においても目標はベスト4。「この結果がまぐれではないということを他の大学にも見せつけていきたい」(熊谷郁)。紫紺の戦士たちは泳ぎ続ける。 [飯塚今日平] 大会後のコメント熊谷郁――今大会の振り返りをお願いします。 「今大会はベスト4という目標をチームで掲げており、その目標を達成できたことは非常にうれしく思っています。また、明大水泳部水球部門史上初の2位という結果を収めることができ、今まで厳しい練習をしてきたことが結果として実って良かったと思っています」 ――決勝進出が決まった後のチームの雰囲気はいかがでしたか。 「準決勝の試合が決勝戦の4日前にあり、そこまで間が空かなかったこともあって、準決勝に勝った喜び、それで気持ちを切らさず練習を3日間積めたと思います」 浅井――筑波大戦の試合を振り返って、勝利の決め手は何ですか。 「勝因は大きく三つあったと思っています。一つは1カ月間ミーティングを行ったディフェンスがうまくはまったということ。二つ目は学生リーグ中に選手皆がミドルシュートを磨いてきて、それが入ったということ。最後は、カウンターディフェンスの共通意識がチーム全体で持てていたことです」 越智――大会新人王獲得につながったご自身の武器は何ですか。 「自分の武器はシュートだと思います」 ――インカレが控えており、日体大と試合をする可能性があります。 「日体大は全国から選手が集まっていて、自分たちが1対1では勝てない部分もありますが、チームで一丸で戦いたいです。この勢いのまま勝ち進み、日体大にリベンジしたいです」READ MORE -
筑波大戦インタビュー 今村大和/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2021.08.12新型コロナウイルスの影響で、約2年ぶりの開催となった関東学生1部リーグ戦。ここでは目標であるベスト4を目指し、奮闘する選手たちの試合後の声をお届けする。 史上初の快挙を成し遂げた。1次リーグをブロック2位で終え、ベスト4入りが確定していた明大。準決勝では強豪・筑波大と熱戦を繰り広げ、第3ピリオドまでの大量得点で見事に逃げ切った。水球部門史上初のリーグ戦決勝進出を決め、最終戦は15日、絶対王者・日体大に立ち向かう。今回はGK今村大和(商4=明大中野)に試合の振り返りと目標を聞いた。(この取材は8月12日に行われたものです) ◆6・12~8・15 関東学生1部リーグ戦▼8・11 対筑波大戦(日体大健志台プール) ○明大14{4―3、3―2、5―3、2―5}13筑波大 ――筑波大戦を振り返ってみていかがでしたか。 「前回の日大戦が終わって次の相手が筑波大だと分かった時から、自分たちの課題を洗い出してどう勝つのかをミーティングしました。相手のキーマンに良いプレーをさせないことを一つの目標に、カウンターやディフェンスを1カ月かけて調整してきた成果を出せたのが勝利につながりました」 ――第3ピリオドまでのリードで逃げ切ることができました。 「第1ピリオドから激しいラリーが続き、厳しい試合になることが予想されました。その中でいかに集中を切らさず、攻めの姿勢でプレーできるかということをみんなが感じ取ったと思います。明大の課題として、後半で体力不足になりカウンターが出せず、攻められないことがよくある中で、第3ピリオドも攻めの姿勢を貫けましたし、第4ピリオドは点差こそ詰められましたが守り切ることができました」 ――リーグ戦を通して下級生の得点も目立っています。 「越智大介(理工1=明大中野)は、圧倒的なシュート力を武器に得点を量産してくれました。筑波大戦でも欲しいところで1本決めてくれたのは大きかったです。狭間俊至(商2=明大中野)や渡邊十雅(政経1=明大中野)はポイントゲッターになるポジションにいて、狭間は3得点を決めてくれました。渡邊は、マークした選手が相手チームで一番多くの得点を挙げていて、得点力がある選手に1年生ながらマッチアップできていたと思います。渡邊の姿勢に僕自身心を打たれましたし、非常に頑張っているという印象があります」 ――試合中、今村選手が大きな声でチームを鼓舞する姿が見られました。 「練習では厳しい言葉を掛けるように意識しています。GKで戦況が見えているので、どうディフェンスするかを組織的に統一する必要があります。間違いを指摘すること、褒めることのめりはりを付けています。試合中も変わらず鼓舞しますし、ピリオド間には気持ちを切らさないように1人ずつ声を掛けることもあります。チームの士気が下がらないように意識して声を出しています」 ――一昨年度のリーグ戦からチームとして成長できた点は何ですか。 「これまでは第4ピリオドで逆転されてしまうことが多く、勝ち切れないことが一番の課題だったと認識しています。悔しい思いもたくさんしたので、体力強化に取り組んできました。筑波大戦では最後まで気持ちを切らさずに泳ぎ切れたと思います。チームスポーツである以上、1人の気持ちが切れると、そこから全体が崩れていってしまうことがあります。長い攻防の中で、気持ちを切らさなかったことが勝因だと思います。そこが進歩できた点だと思います」 ――初の準決勝突破をどのように捉えていますか。 「率直にうれしいです。新チームが始動してから、スイムやボールキープなどの練習で練習責任者を設けて、高い意識を保てるように、また長期プランや短期プランを立てて試合を見越した練習ができました。相手チームの対策を練ることもできたので、今まで以上に練習をしていて手応えがありました。今までやってきた練習が間違っていなかったという証明になったと思いますし、来年以降の財産にもなると思います」 ――最終戦に向けて意気込みをお願いします。 「相手は圧倒的な強さを誇る日体大で、今まで4ピリオドを闘えたことがないような相手です。まずは決勝戦に恥じない試合をすること。1点でも差を縮めて食らいついていきたいです。何か一つでも爪痕を残せればと思います。『今までの明治じゃないぞ』ということを日体大相手にもアピールできればと思います」 ――ありがとうございました。 [村川拓次]READ MORE -
日大戦インタビュー 越智大介/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2021.07.11新型コロナウイルスの影響で、約2年ぶりの開催となった関東学生1部リーグ戦。ここでは目標であるベスト4を目指し、奮闘する選手たちの試合後の声をお届けする。 第3戦の日大戦は注目のルーキー・越智大介(理工1=明大中野)が6得点の活躍で攻撃陣を引っ張り、チームを勝利に導いた。今回は越智に試合の振り返りと目標を聞いた。(この取材は7月2日に行われたものです) ◆6・12~8・15 関東学生1部リーグ戦▼6・27 対日大戦(日体大健志台プール) 〇明大15{5―2、4―4、3―3、3―3}12日大 ――日大戦を振り返っていかがですか。 「第1ピリオドは割といい展開で点差を広げられて、このまま流れに乗っていこうとしていたところで、第2、第3ピリオドでなかなか点差が離せずにいて、競った試合になってしまい、少し危ない展開になったと思います。ただその危ない中でシュートが結構みんな入ったりしていて、そこでいい感じに突き放せました。第4ピリオドが始まった直後の1点が大きくて、それで勝てたのかなと思います」 ――チーム最多得点をマークしましたがその点はいかがですか。 「自分は割とオフェンス寄りの選手なので、みんなが、先輩たちがディフェンスを守ってくれることを信じてがんがん攻めにいったので、これだけの点が取れたと思います」 ――入部後初のリーグ戦だったと思いますがそのことに関してはいかがですか。 「緊張というより、初めての大学生としての大会だと思ってちょっとワクワクしてました」 ――大学に入り、変わったことはありますか。 「大学生はパワーがすごいので、自分はあまりパワーで大学生に勝てなくて、少し苦労しました。でも明大水球部の環境がとても良くて先輩たちが優しくて、すごい伸び伸びできる環境だったので、ミスとかを全く恐れずにできるようになりました」 ――ご自身の強みは何だと思いますか。 「シュートだと思います」 ――シュート打つ時に意識していることはありますか。 「シュート打つ時はできるだけキーパーとの駆け引きで裏をかくというのを意識しています」 ――アジアエージに選ばれた経験はどう生かされていますか。 「アジアエージは各地方から世代の本当に強い選手が集まって、それくらい高いレベルで練習や試合をして、自分が今までできなかったようなプレーまで引き出させてくれるような感じでした」 ――最後に今後の試合に向けての意気込みをお願いします。 「これからの試合は強敵ばかりだと思いますが、しっかり準備して一個一個頑張って、みんなで勝っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [入谷彩未]READ MORE -
日体大戦インタビュー 熊谷郁主将/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2021.06.20新型コロナウイルスの影響で、約2年ぶりの開催となった関東学生1部リーグ戦。ここでは目標であるベスト4を目指し、奮闘する選手たちの試合後の声をお届けする。 初戦の日体大戦は、健闘するものの力の差を見せつけられコールド負けを喫した。しかしそんな中、熊谷郁主将(営4=明大中野)が得点を決め、攻撃の要としてチームを牽引(けんいん)した。今回は熊谷主将に試合の振り返りとリーグ戦の抱負を聞いた。(この取材は6月17日に行われたものです) ◆6・12~8・15 関東学生1部リーグ戦▼6・12 対日体大戦(日体大健志台プール) 明大3{2―6、1―3、0―9}18日体大〇 ※規定により第3ピリオドコールド ――日体大戦を振り返っていかがですか。 「相手は日本で一番強い大学で、かなり厳しい戦いが予想されてはいたのですが、試合前日の話し合いや試合前の話し合いの通りの展開が第1ピリオド、第2ピリオドはできていたかなと思っています。ただ、第3ピリオドは自分たちの集中力がかなり欠けてしまってそこを相手に突かれてしまったというのがコールド負けとなってしまった原因だと思います」 ――かなり点差のついた試合でしたが要因は何だと思いますか。「第3ピリオドで0-9というスコアになってしまったのですが、それまでは第2ピリオドが1-3、第1ピリオドが2-6とそれなりに失点を抑えていくことができていましたが第3ピリオドで大量失点をしてしまいました。その理由としては、やはり集中力が切れてミスが重なってしまい、そのミスを相手に突かれてしまったところが原因だと考えています」 ――自身の得点に関してはいかがですか。 「カウンターでの得点だったのですが、試合前の話し合いから相手は強いチームだが、ミスもするチーム、ミスは絶対あるとチーム全体で話していて、そのミスを狙って得点していこうと話し合いをしていました。その結果、相手のミスからカウンターをうまく得点につなげられたのかなと考えています」 ――今年度初のリーグ戦でしたがいかがですか。 「学生リーグ自体、昨年度が中止になって2年ぶりのリーグ戦ということもあって、かなり久々な感覚で私自身もチーム全体としても試合に臨んでいたと思います」 ――コロナウイルスによって大会が延期になったことに関してどのように考えていましたか。 「緊急事態宣言があって、一度学生リーグが延期となって、今の日程で開催されることになったのですが、本当に開催できるか分からない状況でしたが個人としてもチームとしても、今やれることを、今できることを最大限やっていこうというふうに声掛けをしていきながらチームのモチベーションを保っていきました」 ――次節に向けての意気込みをお願いします。 「次節の専大戦が不戦勝となったので、来週末の試合に勝利すれば2位以上が確定してベスト4に入ることができるので、水球部の目標であるベスト4というところを目指して必死に勝利を目指して頑張りたいと思います」 ――チームとしてのリーグ戦の抱負をお願いします。 「ベスト4というところを目標としています。そのためにはチーム全体として一人一人が自覚を持った行動やプレーをしていくことが大切になっていくと思うので、チームとしてまとまっていけたらいいなと思っています」 ――主将としてのリーグ戦の抱負をお願いします。 「大学に入学して4年になりますが、今まであまりいい結果を残せなかったところがあり、また、昨年度もあと一歩のところで上位に食い込めなかったという悔しい経験をしてきたので、今年度こそは何とか上位に食らいついて勝利をしていけたらなと思っています」 ――今年度はオリンピックもあります。水球の魅力についてどのように考えていますか。 「私は水球の魅力は、大きく二つあると考えています。一つ目はダイナミックなシュートです。これは誰が見てもかっこいいと思える部分だと考えていて、私自身もダイナミックなシュートを打ちたいという思いから水球を始めました。具体的に言うと、水面から約1メートル体を上げて放たれる力強いシュートは見ている人を魅了する魅力の一つではないかと考えています。二つ目はなかなかプレーをしないと分からない魅力となってしまうのですが、シュートを打つ前のディフェンスとの繊細な駆け引きです。シュートを打つためにはディフェンスをかわすことが大切になるのですが水中で相手と駆け引きをしてマークを外したりしているのでそういた部分が魅力の二つ目の部分だと考えています」 ――ありがとうございました。 [井澤怜音]※写真は明大水泳部水球部門提供READ MORE -
春の雪辱果たせず 昨年度準優勝の専大に惜敗/日本学生選手権
水泳(水球) 2019.09.07負ければ終わりのインカレ初戦の相手は、昨年度準優勝を飾った強豪の専大。第1ピリオドは2点をリードする展開へ持ち込む。しかし、第3ピリオドに守備の要・神佑樹主将(農4=明大中野)が永久退水に。すると勢いづいた専大がシュートを量産。最後は粘りを見せたが、1点差で敗戦しインカレは幕を閉じた。 ◆9・6~8 第95回日本学生選手権▼9・6 1回戦 対専大戦(相模原市立総合水泳場)明大9{4―2、1―2、2―3、2―3}10専大○ またも大きな壁に阻まれた。今春のリーグ戦では3点差で敗戦を喫した相手だが、立ち上がりは好調。先制点こそ許したが、すぐさま熊谷泰人(営1=明大中野)がシュートを決め同点に追い付く。さらに増田隆広(商3=明大中野)が2得点を重ねて点差を広げた。しかし「詰めが甘かった」(明石将裕監督)。第2ピリオド開始早々ペナルティースローで1点を返されると、立て続けにゴールを揺らされ同点に。そして第3ピリオド終了間際に神が3度のパーソナルファールで永久退水となると、ゴールまでパスが繋がらず専大に主導権を握られた。「1点が遠かった」(神)。残り時間10秒で熊谷郁(営2=明大中野)が意地の1点をねじ込むも逆転できず試合終了。春のリーグ戦同様、競った試合をモノにできず、後味の悪い幕切れとなった。 「後半の攻めが課題」(今村大和・商2=明大中野)。後半に失速する試合が多かった今シーズン。「体力的に差がついてしまった」と明石監督はその原因を分析する。「サブメンバーの選手が薄い」(明石監督)。他大学とは違い、試合中に選手をローテーションできず、休ませられないのが現状だ。しかし、すぐに選手層の問題を解決する手立てはなく、限られた戦力を底上げするしかない。「今以上に泳ぎ込めば、上位に食い込める」(今村)。まずは秋、冬で泳力を鍛え上げ、後半で勝ち切る水球を目指す。 次の世代がチームを担う。今大会をもって4年生が引退となり、新チームになる。今年度のリーグ戦は8位、インカレは初戦敗退。どちらも昨年度に勝る結果を出せなかった。しかし、大きな収穫としてルーキーの台頭が見られた。熊谷泰はポイントゲッターの頭角を見せ、太田竜浩(商1=明大中野)も「粗削りだが遜色なくできていた」(明石監督)とこれからの活躍が期待される。「来年こそは気持ち良く4年生を送り出したい」(今村)。満足な結果を残せなかった悔しさを糧に泳ぎ込み、新たなチームで勝利をつかみに行く。 [村川拓次] 試合後のコメント明石監督――今日の振り返りをお願いします。 「専大とはリーグ戦の時もやっているので相手がどのようなチームか理解しているつもりだったのですが、やはり勝つのは難しいです。しかしリーグ戦では3点差だったのが今日は1点差まで縮められたのは成長したと思います。来年に期待です」神――今日の振り返りをお願いします。 「勝てると思ってやってきましたが、自分が第3ピリオドで永久退水になってしまったので正直悔しい試合になりました。序盤はオフェンスファールを誘発することができたのですが、相手のパスがうまく回ってしまい1点が遠かったです」 増田――次はチームを引っ張る番です。 「明大は後半で負けてしまうことが多くあり、競る試合で勝ち切れません。その意識を変えてチームを作っていければと思います」 今村――神主将はどのような主将でしたか。 「偉大な存在で、自分の目標とする先輩です。後輩にも優しくて、でもやる時はしっかりやるような、人一倍努力をする人でした。そのような先輩がいなくなってしまうので、自分がもっと活躍しないといけないです」READ MORE -
成蹊大に1点差で勝利 1部残留を決める/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.06.24接戦をモノにした。負ければ2部リーグ降格が決まる大一番で成蹊大との対戦。前半は優位に進めるが後半に入り1点差まで詰められる。しかし、関屋雄太郎(文3=明大中野)らの活躍もあり13-12で勝利。1部リーグ残留を決めた。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼6・23 1部2部入替戦 対成蹊大戦(日体大健志台プール) 〇明大13{5―3、4―3、1―2、3―4}12成蹊大※この結果、1部残留。 負けの許されない一戦でも全員で泳ぎ切り勝ち切った。試合開始直後から果敢に攻め、熊谷泰人(営1=明大中野)のシュートで先制すると流れは明大に。退水で人数が減る中、落ち着いたプレーで失点を避け、第2ピリオド終了で9―6とリードをつくった。しかし、後半は一転。第3ピリオドで相手に先制点を決められると、悪い流れにハマってしまう。第4ピリオドでは退水でディフェンスにスキが生まれると1点差まで追い上げられ窮地に立たされる。しかし「2部リーグ校には負けられないという思いがあった」(関屋)。第4ピリオド終盤に得意のプレスから形をつくりカウンターに。最後はゴール前でパスを受けた関屋がこの試合3本目となるゴールを決め渾身のガッツポーズを見せた。直後にペナルティースローで失点するも、関屋のシュートが決勝点となり13-12。リーグ戦期間で並み居る強豪校との激戦を戦い抜いた明大が最後の大舞台で1部リーグ校の意地を見せ勝ち切った。 リーグ戦の結果は満足できるものとは言えない。当初ベスト4入りを目標としていた明大だったが最終的にリーグ戦の順位は8位。昨年度と同様入替戦までもつれ込む結果となってしまった。その一方で多くの成果が表れた。ルーキー・熊谷泰はこの試合5得点。リーグ戦期間を通してフローターとして活躍を見せ、チームの主力となった。「(高校時代よりも)ゴールを狙う意識が強くなった」(熊谷泰)。今大会の結果を踏まえても「1部リーグに残留できたことは前向きに捉えたい」(熊谷泰)と強気の姿勢を崩さない。キャプテンの神佑樹主将(農4=明大中野)は今大会期間で成長できた試合として順位決定戦・日大戦を挙げた。「相手の策にうまく対応できた」(神)。最終的に敗れはしたものの、強豪相手にペナルティースロー戦まで持ち込み肉薄した試合を演じた。日大戦に代表されるような僅差の試合を勝ち切ることが明大の1番の目標だ。 9月にはインカレも控えている。「練習を積み重ねて上位を目指したい」(神)。勝負強さに磨きをかけて来たる大舞台へ。チームの更なる飛躍に期待がかかる。 [村川拓次] 試合後のコメント明石将裕監督――リーグ戦を振り返っていかがですか。 「昨年よりは成長した部分はあったと思います。でも、勝ち切れなかったので勝つことが難しいと思ったリーグ戦でした。かろうじて残留はしましたけれど、しっかり引き締めて、リーグ戦の戦い方を再度調整して来年はやっていきたいなと思います」 塚本康弘コーチ――リーグ戦を通してチームが成長できたポイントはありますか。 「当初は失点をした際に黙ってしまい、そのまま失点を重ねて負けてしまうことが多かった。しかし、今日の入れ替え戦に関しては失点をしても選手同士での声の掛け合いが見られ、悪い流れを断ち切ることができたと思います。そのような場面が見られたのは大きな成長だと思います」 神主将――本日の試合の振り返りをお願いします。 「勝てたことは素直にうれしいです。でも、格下のチーム相手に苦戦する形にはなったので、今後の反省には繋がると思いました。リードしている展開が続いている中で逆転されそうになってしまう形をこの学生リーグの期間でやられてきました。今回は自分たちで声を出して修正することをやってきたのでよかったと思います」 関屋――3得点を挙げる好調でした。 「これまで自分はあまり決められていませんでした。この試合は3点を決めることができて、昨日僕のところの練習をしていてその練習の成果を出すことができました。初めてチームに貢献できたなと思います」 熊谷泰――リーグ戦を通して成長した点は何ですか。 「高校でプレーしていた時は自分以外にも攻める選手がいました。だから仲間任せになることもあったのですが、明大に入ってからは今までよりもゴールを狙う意識が大きくなり、それが得点力になっているのだと思います」 太田竜浩(商1=明大中野)――リーグ戦を振り返っていかがでしたか。 「1年生ということもあって、緊張することも多かったんですけど、先輩方の支えがすごくあって、精いっぱいやらせていただけたのがうれしかったです。緊張の解き方みたいなのを先輩たちに教わりながら、少し落ち着いてプレーができました」READ MORE -
足並みそろわず慶大に惜敗 リーグ8位で入替戦へ/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.06.16課題の多い敗戦だ。第3ピリオド、開始早々に相手のカウンターからシュートを許すと、一気に試合は慶大ペースへ。得意のチームディフェンスもうまくはまらず、点差が思うように縮まらないまま試合終了。9―10とまたも接戦を落としてしまった。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼6・16 対慶大戦(慶大日吉プール) 明大9{1―2、4―2、2―5、1―2}10慶大〇 気の緩みが命取りとなった。「絶対に落としちゃいけない試合」(今村大和・商2=明大中野)と臨んだ7、8位決定戦。第2ピリオド終盤、3点リードと流れは完全に明大にあるように見えた。しかし、神佑樹主将(農4=明大中野)の退水から失点を許すと、続くループシュートがブザービーター。第3ピリオドに入っても連続失点を許し、主導権を握られてしまった。「相手の勝ちたい気持ちが強かった」(明石将裕監督)とチャンスをモノにできず敗戦。昨年度より順位を一つ落とし、1部リーグ8位が確定した。 この敗戦を糧にする。1次リーグでは14―12で勝利を収めた慶大戦。それだけに今試合の試合展開は課題が多かった。今リーグ戦を通して磨いてきたチームディフェンスだが、相手のオフェンスの対策でうまくはまらず。また点差を縮められない焦りから、シュートの決定率も低迷。〝攻め切れない〟〝守り切れない〟詰めの甘さが、敗戦へとつながった。 次戦の相手は成蹊大、負ければ2部降格が決まる大事な一戦だ。「勝利して1部残留をする」(神)。今季ラストの一戦、チーム一丸となって1部残留を守り抜く。 [仁科せい] 試合後のコメント明石監督――第3ピリオドで主導権を渡してしまいました。 「第2ピリオド最後のループが入ってしまってから、気持ちを引きずっていました。そのまま第3ピリオドずるずると行って、やばいなというまま第4ピリオド入って。第2ピリオド最後のシュートを止めていれば、流れは違っていたかなと。ああいう小さいミスが、負けの原因ですかね」 神――試合の振り返りをお願いします。 「退水時も含めてシュート決定率など詰めが甘かったです。自分たちがミスをし過ぎて、相手にチャンスを与え過ぎました」 今村――何度も戦ってきた慶大との一戦でした。 「相手も明大のことを調べていますし、こっちも相手のことを分かっているので、自分たちのやりたいことができませんでした。オフェンスもペースが遅かったですし、自分もミスが多かったです。やることをやれば勝てる相手でした」 ――次戦は入替戦になります。 「ミスなく、自分の仕事をしっかりやれば、負けることはないと思います。絶対に負けられない相手なので、負けたらやめるくらいの気持ちでやろうと思います」READ MORE -
強豪・日大に惜敗 ペナルティースロー戦で敗北/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.06.10最後に勝利が逃げていった。第2ピリオド終了時点で4点をリードし余裕のあるプレーを展開するも、後半で失速。相手に逆転を許し同点で第4ピリオドを終える。迎えたペナルティースロー戦でサドンデスにもつれ込む熱戦を繰り広げたが、一歩及ばず敗北を喫した。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼6・9 対日大戦(早大所沢プール) 明大14{5―3、3―1、1―3、1―3、4―5}15日大〇 勝利の女神に見放されてしまったのか。前半は正確な試合運びを展開した。「今までで1番いいプレー」という今村大和(商2=明大中野)の言葉通り、相手のパスをカットして攻め込むプレーで得点を量産。第2ピリオド終了時で8得点を挙げた。「ディフェンスは100点だった」(明石将裕監督)。第3ピリオドも熊谷郁(営2=明大中野)のゴールから始まる。しかし中盤ペナルティースローによる2失点とカウンターを受けての1失点で状況が変わった。そのまま相手に傾いた流れを巻き返せずに、同点で全4ピリオドを終了した。 試合結果はペナルティースロー戦に委ねられた。相手有利で全員が固唾を呑む中、GK今村が2回連続でゴールを死守。「自分の仕事はこれで終わったからあとは任せた」(今村)。しかし、勝利を願い放ったペナルティースローは相手GKの手に。勝利の女神はほほ笑まず、望ましくない幕切れになってしまった。 「悔しい分、努力できるし成長できる」(明石監督)。この言葉を胸に気持ちを切り替えることが重要だ。多くの強豪チームを相手にして得た経験は確実に身になっている。次戦の相手は慶大。この敗戦を引きずることなく、残り2戦を全力で戦い抜く姿を見たい。 [村川拓次] 試合後のコメント明石監督――試合の振り返りをお願いします。 「前回同様、第3ピリオドまでは勝っていて、最後に抜かれなかったのは成長したと思います。ディフェンスは100点だったと思いますが、もう少しできたと思うのは何本かあったのでそこは反省する必要があります。次の7位8位決定戦でやっていきたいです」 今村――第3ピリオド以降の試合運びをどのように捉えますか。 「落ち着いて自分もミスなくできていれば試合が変わったかもしれないです。とはいえ試合の流れが悪かったわけではないと思います。小さいミスから大きく流れが変わってしまったのは気を付けないといけないです」増田隆広(商3=明大中野)――試合を振り返っていかがですか。 「第1、2ピリオドは自分たちのペースで持っていけて、いい試合展開ができたんですけど、第3、4ピリオドで少し引き気味になってしまったのが敗因かなと思います」――次の試合への意気込みをお願いします。 「この敗戦を引きずることなく、しっかり気持ちを切り替えて来週の慶大戦に勝ちたいです」READ MORE -
早大相手に粘り勝ち リーグ戦2勝で順位決定戦に挑む/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.06.08序盤の勢いを崩すことなく勝ち切った。リーグ戦7戦目の相手は早大。今季に入り筑波大や日大といった強豪を下した強敵だったが、関屋雄太郎(文3=明大中野)の得点を皮切りに17得点の猛攻。快勝を収め、明日から行われる順位決定戦に向けて弾みをつけた。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼6・8 対早大戦(日体大健志台プール) ○明大17{5―3、4―2、4―3、4―6}14早大 怒涛(どとう)のアタックで勝利を収めた。第1ピリオド4分、早大エース・真板晃生に得点を奪われ2―2とされる。しかしその後、相手の退水を誘い、熊谷郁(営2=明大中野)からパスを受けた熊谷泰人(営1=明大中野)がシュートを決めた。熊谷泰はこの試合5得点と大車輪の活躍。「1年生であそこまでできるのはすごい」(明石将裕監督)。最終的にスコアは17―14。第4ピリオド残り1分には増田隆広(商3=明大中野)ら主力を交代するなど強豪の早大相手に余裕を見せつけた。 得意の形を生かし切っての勝利だった。第3ピリオド序盤、早大に主導権を奪われる。ペナルティースローも決められ、9―8と1点差に詰められてしまう。しかし、「守って、もう一本決めよう」という神佑樹主将(農4=明大中野)の檄(げき)にチームは奮起。プレスやパスカットで相手ボールを奪いカウンターに転じるという明大得意の形に持ち込み相手の追随を許さなかった。「日大戦が頭をよぎったが、落ち着いて守って、落ち着いて攻めることができた」(神)。無念の逆転負けとなったリーグ戦3戦目・日大戦の敗戦を糧とし、チーム全員で勝ち切った。 明日の一戦が正念場だ。勝ち星を挙げれば入替戦回避となる大一番。対戦相手はリーグ戦のリベンジマッチとなる日大だ。「なんとか勝利したい」(明石監督)。得意のカウンターで勝利の波を引き寄せてみせる。 [清水康佑] 試合後のコメント明石監督――勝因をあげるとしたら何ですか。 「ディフェンスですね。平均的に今日はみんな頑張っていました。全員が動いて泳いで勝った試合かなと思います」 ――具体的にどのようなディフェンスの策を考えていましたか。 「最初は下がってゴール近くで守っていたのですが、点差がつき始めてからはマンツーマンに切り替えました。相手としては二つの形でやられるとすごくいやだと思うので、そこがうまくはまったかなと思います」 神――今日の試合を振り返っていかがですか。 「相手にもポイントゲッターがいたので、そこには点を取られないようにミーティングを重ねていました。その形を今回の試合では実践できたので、ディフェンスの面で特に良いことがあったと思います」 ――早大に勝てた要因は何でしょうか。 「うまく戦術がはまったというのもそうですが、相手にやりたいことをやらさなかったのが一番大きかったかなと思います。相手の同期の選手にも明大中野高出身がいて、負けたくないなという気持ちは強かったですね」 ――順位決定戦に向けて意気込みをお願いします。 「明日の試合は入替戦があるかないか決まる大切な試合です。目標だったベスト4には届かなかったんですけど、入替戦には行かないつもりなので明日は勝ちにいきたいと思います」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
2017年度から体育会に復帰を果たした。現在関東学生リーグを主戦場としている。試合は1ピリオド8分で、4ピリオド行われる。プレーに参加する選手は各チーム7人で、最大13人までベンチ入りが可能である。攻守の切り替えが早く、縦30メートル、横20メートルに区切られたプールの中を選手は常に泳ぎ回っている。水深は2メートル以上と定められており、プールの底に足を着けることも禁止されている。そのため、選手は常に巻き足をして浮いていなければならない。また、水面下での選手同士の争いも激しく〝水中の格闘技〟とも呼ばれている。