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春の雪辱果たせず 昨年度準優勝の専大に惜敗/日本学生選手権
水泳(水球) 2019.09.07負ければ終わりのインカレ初戦の相手は、昨年度準優勝を飾った強豪の専大。第1ピリオドは2点をリードする展開へ持ち込む。しかし、第3ピリオドに守備の要・神佑樹主将(農4=明大中野)が永久退水に。すると勢いづいた専大がシュートを量産。最後は粘りを見せたが、1点差で敗戦しインカレは幕を閉じた。 ◆9・6~8 第95回日本学生選手権▼9・6 1回戦 対専大戦(相模原市立総合水泳場)明大9{4―2、1―2、2―3、2―3}10専大○ またも大きな壁に阻まれた。今春のリーグ戦では3点差で敗戦を喫した相手だが、立ち上がりは好調。先制点こそ許したが、すぐさま熊谷泰人(営1=明大中野)がシュートを決め同点に追い付く。さらに増田隆広(商3=明大中野)が2得点を重ねて点差を広げた。しかし「詰めが甘かった」(明石将裕監督)。第2ピリオド開始早々ペナルティースローで1点を返されると、立て続けにゴールを揺らされ同点に。そして第3ピリオド終了間際に神が3度のパーソナルファールで永久退水となると、ゴールまでパスが繋がらず専大に主導権を握られた。「1点が遠かった」(神)。残り時間10秒で熊谷郁(営2=明大中野)が意地の1点をねじ込むも逆転できず試合終了。春のリーグ戦同様、競った試合をモノにできず、後味の悪い幕切れとなった。 「後半の攻めが課題」(今村大和・商2=明大中野)。後半に失速する試合が多かった今シーズン。「体力的に差がついてしまった」と明石監督はその原因を分析する。「サブメンバーの選手が薄い」(明石監督)。他大学とは違い、試合中に選手をローテーションできず、休ませられないのが現状だ。しかし、すぐに選手層の問題を解決する手立てはなく、限られた戦力を底上げするしかない。「今以上に泳ぎ込めば、上位に食い込める」(今村)。まずは秋、冬で泳力を鍛え上げ、後半で勝ち切る水球を目指す。 次の世代がチームを担う。今大会をもって4年生が引退となり、新チームになる。今年度のリーグ戦は8位、インカレは初戦敗退。どちらも昨年度に勝る結果を出せなかった。しかし、大きな収穫としてルーキーの台頭が見られた。熊谷泰はポイントゲッターの頭角を見せ、太田竜浩(商1=明大中野)も「粗削りだが遜色なくできていた」(明石監督)とこれからの活躍が期待される。「来年こそは気持ち良く4年生を送り出したい」(今村)。満足な結果を残せなかった悔しさを糧に泳ぎ込み、新たなチームで勝利をつかみに行く。 [村川拓次] 試合後のコメント明石監督――今日の振り返りをお願いします。 「専大とはリーグ戦の時もやっているので相手がどのようなチームか理解しているつもりだったのですが、やはり勝つのは難しいです。しかしリーグ戦では3点差だったのが今日は1点差まで縮められたのは成長したと思います。来年に期待です」神――今日の振り返りをお願いします。 「勝てると思ってやってきましたが、自分が第3ピリオドで永久退水になってしまったので正直悔しい試合になりました。序盤はオフェンスファールを誘発することができたのですが、相手のパスがうまく回ってしまい1点が遠かったです」 増田――次はチームを引っ張る番です。 「明大は後半で負けてしまうことが多くあり、競る試合で勝ち切れません。その意識を変えてチームを作っていければと思います」 今村――神主将はどのような主将でしたか。 「偉大な存在で、自分の目標とする先輩です。後輩にも優しくて、でもやる時はしっかりやるような、人一倍努力をする人でした。そのような先輩がいなくなってしまうので、自分がもっと活躍しないといけないです」READ MORE -
成蹊大に1点差で勝利 1部残留を決める/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.06.24接戦をモノにした。負ければ2部リーグ降格が決まる大一番で成蹊大との対戦。前半は優位に進めるが後半に入り1点差まで詰められる。しかし、関屋雄太郎(文3=明大中野)らの活躍もあり13-12で勝利。1部リーグ残留を決めた。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼6・23 1部2部入替戦 対成蹊大戦(日体大健志台プール) 〇明大13{5―3、4―3、1―2、3―4}12成蹊大※この結果、1部残留。 負けの許されない一戦でも全員で泳ぎ切り勝ち切った。試合開始直後から果敢に攻め、熊谷泰人(営1=明大中野)のシュートで先制すると流れは明大に。退水で人数が減る中、落ち着いたプレーで失点を避け、第2ピリオド終了で9―6とリードをつくった。しかし、後半は一転。第3ピリオドで相手に先制点を決められると、悪い流れにハマってしまう。第4ピリオドでは退水でディフェンスにスキが生まれると1点差まで追い上げられ窮地に立たされる。しかし「2部リーグ校には負けられないという思いがあった」(関屋)。第4ピリオド終盤に得意のプレスから形をつくりカウンターに。最後はゴール前でパスを受けた関屋がこの試合3本目となるゴールを決め渾身のガッツポーズを見せた。直後にペナルティースローで失点するも、関屋のシュートが決勝点となり13-12。リーグ戦期間で並み居る強豪校との激戦を戦い抜いた明大が最後の大舞台で1部リーグ校の意地を見せ勝ち切った。 リーグ戦の結果は満足できるものとは言えない。当初ベスト4入りを目標としていた明大だったが最終的にリーグ戦の順位は8位。昨年度と同様入替戦までもつれ込む結果となってしまった。その一方で多くの成果が表れた。ルーキー・熊谷泰はこの試合5得点。リーグ戦期間を通してフローターとして活躍を見せ、チームの主力となった。「(高校時代よりも)ゴールを狙う意識が強くなった」(熊谷泰)。今大会の結果を踏まえても「1部リーグに残留できたことは前向きに捉えたい」(熊谷泰)と強気の姿勢を崩さない。キャプテンの神佑樹主将(農4=明大中野)は今大会期間で成長できた試合として順位決定戦・日大戦を挙げた。「相手の策にうまく対応できた」(神)。最終的に敗れはしたものの、強豪相手にペナルティースロー戦まで持ち込み肉薄した試合を演じた。日大戦に代表されるような僅差の試合を勝ち切ることが明大の1番の目標だ。 9月にはインカレも控えている。「練習を積み重ねて上位を目指したい」(神)。勝負強さに磨きをかけて来たる大舞台へ。チームの更なる飛躍に期待がかかる。 [村川拓次] 試合後のコメント明石将裕監督――リーグ戦を振り返っていかがですか。 「昨年よりは成長した部分はあったと思います。でも、勝ち切れなかったので勝つことが難しいと思ったリーグ戦でした。かろうじて残留はしましたけれど、しっかり引き締めて、リーグ戦の戦い方を再度調整して来年はやっていきたいなと思います」 塚本康弘コーチ――リーグ戦を通してチームが成長できたポイントはありますか。 「当初は失点をした際に黙ってしまい、そのまま失点を重ねて負けてしまうことが多かった。しかし、今日の入れ替え戦に関しては失点をしても選手同士での声の掛け合いが見られ、悪い流れを断ち切ることができたと思います。そのような場面が見られたのは大きな成長だと思います」 神主将――本日の試合の振り返りをお願いします。 「勝てたことは素直にうれしいです。でも、格下のチーム相手に苦戦する形にはなったので、今後の反省には繋がると思いました。リードしている展開が続いている中で逆転されそうになってしまう形をこの学生リーグの期間でやられてきました。今回は自分たちで声を出して修正することをやってきたのでよかったと思います」 関屋――3得点を挙げる好調でした。 「これまで自分はあまり決められていませんでした。この試合は3点を決めることができて、昨日僕のところの練習をしていてその練習の成果を出すことができました。初めてチームに貢献できたなと思います」 熊谷泰――リーグ戦を通して成長した点は何ですか。 「高校でプレーしていた時は自分以外にも攻める選手がいました。だから仲間任せになることもあったのですが、明大に入ってからは今までよりもゴールを狙う意識が大きくなり、それが得点力になっているのだと思います」 太田竜浩(商1=明大中野)――リーグ戦を振り返っていかがでしたか。 「1年生ということもあって、緊張することも多かったんですけど、先輩方の支えがすごくあって、精いっぱいやらせていただけたのがうれしかったです。緊張の解き方みたいなのを先輩たちに教わりながら、少し落ち着いてプレーができました」READ MORE -
足並みそろわず慶大に惜敗 リーグ8位で入替戦へ/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.06.16課題の多い敗戦だ。第3ピリオド、開始早々に相手のカウンターからシュートを許すと、一気に試合は慶大ペースへ。得意のチームディフェンスもうまくはまらず、点差が思うように縮まらないまま試合終了。9―10とまたも接戦を落としてしまった。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼6・16 対慶大戦(慶大日吉プール) 明大9{1―2、4―2、2―5、1―2}10慶大〇 気の緩みが命取りとなった。「絶対に落としちゃいけない試合」(今村大和・商2=明大中野)と臨んだ7、8位決定戦。第2ピリオド終盤、3点リードと流れは完全に明大にあるように見えた。しかし、神佑樹主将(農4=明大中野)の退水から失点を許すと、続くループシュートがブザービーター。第3ピリオドに入っても連続失点を許し、主導権を握られてしまった。「相手の勝ちたい気持ちが強かった」(明石将裕監督)とチャンスをモノにできず敗戦。昨年度より順位を一つ落とし、1部リーグ8位が確定した。 この敗戦を糧にする。1次リーグでは14―12で勝利を収めた慶大戦。それだけに今試合の試合展開は課題が多かった。今リーグ戦を通して磨いてきたチームディフェンスだが、相手のオフェンスの対策でうまくはまらず。また点差を縮められない焦りから、シュートの決定率も低迷。〝攻め切れない〟〝守り切れない〟詰めの甘さが、敗戦へとつながった。 次戦の相手は成蹊大、負ければ2部降格が決まる大事な一戦だ。「勝利して1部残留をする」(神)。今季ラストの一戦、チーム一丸となって1部残留を守り抜く。 [仁科せい] 試合後のコメント明石監督――第3ピリオドで主導権を渡してしまいました。 「第2ピリオド最後のループが入ってしまってから、気持ちを引きずっていました。そのまま第3ピリオドずるずると行って、やばいなというまま第4ピリオド入って。第2ピリオド最後のシュートを止めていれば、流れは違っていたかなと。ああいう小さいミスが、負けの原因ですかね」 神――試合の振り返りをお願いします。 「退水時も含めてシュート決定率など詰めが甘かったです。自分たちがミスをし過ぎて、相手にチャンスを与え過ぎました」 今村――何度も戦ってきた慶大との一戦でした。 「相手も明大のことを調べていますし、こっちも相手のことを分かっているので、自分たちのやりたいことができませんでした。オフェンスもペースが遅かったですし、自分もミスが多かったです。やることをやれば勝てる相手でした」 ――次戦は入替戦になります。 「ミスなく、自分の仕事をしっかりやれば、負けることはないと思います。絶対に負けられない相手なので、負けたらやめるくらいの気持ちでやろうと思います」READ MORE -
強豪・日大に惜敗 ペナルティースロー戦で敗北/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.06.10最後に勝利が逃げていった。第2ピリオド終了時点で4点をリードし余裕のあるプレーを展開するも、後半で失速。相手に逆転を許し同点で第4ピリオドを終える。迎えたペナルティースロー戦でサドンデスにもつれ込む熱戦を繰り広げたが、一歩及ばず敗北を喫した。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼6・9 対日大戦(早大所沢プール) 明大14{5―3、3―1、1―3、1―3、4―5}15日大〇 勝利の女神に見放されてしまったのか。前半は正確な試合運びを展開した。「今までで1番いいプレー」という今村大和(商2=明大中野)の言葉通り、相手のパスをカットして攻め込むプレーで得点を量産。第2ピリオド終了時で8得点を挙げた。「ディフェンスは100点だった」(明石将裕監督)。第3ピリオドも熊谷郁(営2=明大中野)のゴールから始まる。しかし中盤ペナルティースローによる2失点とカウンターを受けての1失点で状況が変わった。そのまま相手に傾いた流れを巻き返せずに、同点で全4ピリオドを終了した。 試合結果はペナルティースロー戦に委ねられた。相手有利で全員が固唾を呑む中、GK今村が2回連続でゴールを死守。「自分の仕事はこれで終わったからあとは任せた」(今村)。しかし、勝利を願い放ったペナルティースローは相手GKの手に。勝利の女神はほほ笑まず、望ましくない幕切れになってしまった。 「悔しい分、努力できるし成長できる」(明石監督)。この言葉を胸に気持ちを切り替えることが重要だ。多くの強豪チームを相手にして得た経験は確実に身になっている。次戦の相手は慶大。この敗戦を引きずることなく、残り2戦を全力で戦い抜く姿を見たい。 [村川拓次] 試合後のコメント明石監督――試合の振り返りをお願いします。 「前回同様、第3ピリオドまでは勝っていて、最後に抜かれなかったのは成長したと思います。ディフェンスは100点だったと思いますが、もう少しできたと思うのは何本かあったのでそこは反省する必要があります。次の7位8位決定戦でやっていきたいです」 今村――第3ピリオド以降の試合運びをどのように捉えますか。 「落ち着いて自分もミスなくできていれば試合が変わったかもしれないです。とはいえ試合の流れが悪かったわけではないと思います。小さいミスから大きく流れが変わってしまったのは気を付けないといけないです」増田隆広(商3=明大中野)――試合を振り返っていかがですか。 「第1、2ピリオドは自分たちのペースで持っていけて、いい試合展開ができたんですけど、第3、4ピリオドで少し引き気味になってしまったのが敗因かなと思います」――次の試合への意気込みをお願いします。 「この敗戦を引きずることなく、しっかり気持ちを切り替えて来週の慶大戦に勝ちたいです」READ MORE -
早大相手に粘り勝ち リーグ戦2勝で順位決定戦に挑む/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.06.08序盤の勢いを崩すことなく勝ち切った。リーグ戦7戦目の相手は早大。今季に入り筑波大や日大といった強豪を下した強敵だったが、関屋雄太郎(文3=明大中野)の得点を皮切りに17得点の猛攻。快勝を収め、明日から行われる順位決定戦に向けて弾みをつけた。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼6・8 対早大戦(日体大健志台プール) ○明大17{5―3、4―2、4―3、4―6}14早大 怒涛(どとう)のアタックで勝利を収めた。第1ピリオド4分、早大エース・真板晃生に得点を奪われ2―2とされる。しかしその後、相手の退水を誘い、熊谷郁(営2=明大中野)からパスを受けた熊谷泰人(営1=明大中野)がシュートを決めた。熊谷泰はこの試合5得点と大車輪の活躍。「1年生であそこまでできるのはすごい」(明石将裕監督)。最終的にスコアは17―14。第4ピリオド残り1分には増田隆広(商3=明大中野)ら主力を交代するなど強豪の早大相手に余裕を見せつけた。 得意の形を生かし切っての勝利だった。第3ピリオド序盤、早大に主導権を奪われる。ペナルティースローも決められ、9―8と1点差に詰められてしまう。しかし、「守って、もう一本決めよう」という神佑樹主将(農4=明大中野)の檄(げき)にチームは奮起。プレスやパスカットで相手ボールを奪いカウンターに転じるという明大得意の形に持ち込み相手の追随を許さなかった。「日大戦が頭をよぎったが、落ち着いて守って、落ち着いて攻めることができた」(神)。無念の逆転負けとなったリーグ戦3戦目・日大戦の敗戦を糧とし、チーム全員で勝ち切った。 明日の一戦が正念場だ。勝ち星を挙げれば入替戦回避となる大一番。対戦相手はリーグ戦のリベンジマッチとなる日大だ。「なんとか勝利したい」(明石監督)。得意のカウンターで勝利の波を引き寄せてみせる。 [清水康佑] 試合後のコメント明石監督――勝因をあげるとしたら何ですか。 「ディフェンスですね。平均的に今日はみんな頑張っていました。全員が動いて泳いで勝った試合かなと思います」 ――具体的にどのようなディフェンスの策を考えていましたか。 「最初は下がってゴール近くで守っていたのですが、点差がつき始めてからはマンツーマンに切り替えました。相手としては二つの形でやられるとすごくいやだと思うので、そこがうまくはまったかなと思います」 神――今日の試合を振り返っていかがですか。 「相手にもポイントゲッターがいたので、そこには点を取られないようにミーティングを重ねていました。その形を今回の試合では実践できたので、ディフェンスの面で特に良いことがあったと思います」 ――早大に勝てた要因は何でしょうか。 「うまく戦術がはまったというのもそうですが、相手にやりたいことをやらさなかったのが一番大きかったかなと思います。相手の同期の選手にも明大中野高出身がいて、負けたくないなという気持ちは強かったですね」 ――順位決定戦に向けて意気込みをお願いします。 「明日の試合は入替戦があるかないか決まる大切な試合です。目標だったベスト4には届かなかったんですけど、入替戦には行かないつもりなので明日は勝ちにいきたいと思います」READ MORE -
接戦制し、慶大相手に白星獲得!/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.06.02「どうしても勝ちたい」(神佑樹・農4=明大中野)と臨んだ慶大戦、序盤から一進一退の攻防が続く。迎えた第4ピリオド、増田隆広(商3=明大中野)が連続シュートを決めると一気に流れを引き寄せた。14―12で試合終了し、待望の今季初勝利を手に入れた。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼6・2 対慶大戦(慶大日吉プール) ○明大14{5-4、3-4、2-3、4-1}12慶大 勝利への執念が実を結んだ。1点ビハインドで迎えた第4ピリオド。それまでの劣勢を振り切るように、前から当たるディフェンスを展開する。残り3分、増田のシュートで追い付くと一気に流れは明大に。「チーム一丸となって前へ泳げた」(増田)と最後の1秒まで攻守の手は緩めず2点差を守り切った。「勝つ気持ちを忘れずにできた」(増田)。長い苦境を乗り越え全員の思いが詰まった勝利となった。 勝利の立役者だ。逆転がかかる第4ピリオドは「攻撃に参加していく」(増田)。その宣言通り、開始1分も経たずに豪快なシュートを決める。その後もペナルティースロー含め3本のシュートを決め、勝利を決定づけた。「彼の本領が発揮できた」(明石将裕監督)。的確な状況判断と高いシュート力で、今試合7得点を挙げる活躍と、エースの貫禄を見せつけた。 リーグもいよいよ終盤戦。負けられない試合が続く中、キーマンとして予想されるのはGK今村大和(商2=明大中野)だ。「今日は今村」(明石監督)との言葉通り、ペナルティースローやカウンターの要所要所をきっちりセーブ。終盤残り30秒の場面には1対1の絶体絶命の場面を守り切った。気迫の守りから攻撃の波をつくる活躍で、勝利を引き寄せられるか。次戦の相手は今季調子を上げている早大。「やるからには勝つ気持ちで挑戦する」(神)。その貪欲さでリーグ終盤を戦い抜く。 [仁科せい] 試合後のコメント神――負け続きから今日の勝利までのメンタルはどのようなものですか。 「1部リーグでほかの大学が強い中で昨年も全然勝てなくて、今年こそは勝つという気持ちでやってきましたが、接戦の末に負けてしまう展開が多く、〝負け癖〟が付いてしまいそうでした。だから今週の試合はどうしても勝ちたいという気持ちで臨みました」――主将としてチームを見ていて成長したと思う点は何ですか。 「自分のポジションは退水が多くて、自分がいなくなっても2年の熊谷郁を中心に積極的に声を出しているので、そういう面ではチームとして成長できていると思います」 増田――逆転された時の空気はいかがでしたか。 「自分たちのミスから点を取られていたので、押されていたというよりかは自分たちが改善すれば取り戻せるかなという気でいました」 ――勝因をあげるとしたらどこにありますか。 「最後まで泳ぎ切ったというのが大きかったです。いつもは後半でバテて、後ろからカウンター来れなくなったりしていたのですが、この試合はチーム一丸となって前まで泳げていたのが勝因かなと思います。初勝利も懸かっていたので、勝つ気持ちを忘れずにできました」READ MORE -
猛攻振るわず、中大に悔しい敗戦/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.06.02リーグ折り返しとなる中大戦。昨年度10-16と大敗を喫した相手に第1ピリオドから波に乗れず大量失点。その後は立て直し、第2ピリオド以降は1-2、3-4、3-3と互角の戦いを見せるもあと一歩が出なかった。終わってみると11―16と大差での敗退となった。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼6・1 対中大戦(日体大健志台プール) 明大11{4-7、1-2、3-4、3-3}16中大〇 第1ピリオドが試合を決定づけた。開始早々、中大のロングパスから簡単に1点を取られてしまう。そこから相手のペースに持ち込まれ、第1ピリオドだけで7失点を許す展開に。「落ち着いてやることをやりなさい」(明石将裕監督)。切り替えたハーフタイムを挟んだ後は、明大らしさが炸裂(さくれつ)。GK今村大和(商2=明大中野)の好セーブやディフェンスで、中大の少人数かつ高さのある攻撃を封じ込める。さらに、攻撃の面では、エース・増田隆広(商3=明大中野)がチーム最多の3得点。第4ピリオド残り3分には2点差にまで迫る。しかしラストは相次ぐペナルティーファウルで失点、痛恨の一戦となった。 守備の要で新たな一面を見せた。神佑樹(農4=明大中野)が不在となる一戦で、チームを引っ張ったのは熊谷郁(営2=明大中野)。相手のマークが厳しい場面も多かったが、手を高く上げパスコースを防ぐディフェンスを徹底した。また終盤には松島健(理工3=名古屋)がフローターバックを担う場面も。4年生が不在で中大と経験の差が浮き彫りになる中、チームとして新たなプレーの形を見出した。 リーグ戦も終盤に差し掛かり、負けられない試合が続く。「序盤や立ち上がりが悪いところを改善する」(熊谷郁)。今シーズン初勝利に向けて、若いチームながらも期待したい。 [中村奈々] 試合後のコメント増田ーーハーフタイムに選手間で何を改善しましたか。 「第1・2ピリオドは中途半端な状態が多かったので、当たるなら当たる、下がるなら下がることを徹底させようと話しました」 熊谷郁ーーコミュニケーションはうまくとれていましたか。 「相手の方が声が出ているということは、相手のペースで進んでいたと思います。ペースが悪くても自分たちのリズムで試合を運んでいくようにしたいです」READ MORE -
専大相手に惜敗し課題が浮き彫りになる 初勝利は持ち越しに/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.05.26リーグ4戦目の相手は専大。第1ピリオドで1点リードのゲーム展開をするも、中盤で神佑樹主将(農4=明大中野)が永久退水となりチームの力に穴が開いたのか、相手に逆転を許し、点差を広げられる。終盤はゴールを重ね一時1点差まで追い上げるも、最後まで逆転できず10―14で白星を飾ることができなかった。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼5・26 対専大戦(慶大日吉プール) 明大10{4―3、1―2、2―5、3―4}14専大〇 課題が浮き彫りとなった。神を中心としたプレーで試合を運んだ。また前日の試合で得点力を発揮した増田隆広(商3=明大中野)は専大戦でもチーム最多の4得点を獲得。第2ピリオドが終了した段階で5―5と互角の接戦を繰り広げた。しかし第3ピリオドに状況が大きく変化した。神が永久退水になったのを受け、熊谷郁(営2=明大中野)がフローターバックに回った。「熊谷郁がバックに回ると攻め手が1枚減ってしまう」(明石監督)。序盤のように得点を重ねられず、相手のペースに。「神さんの代わりに誰かがリーダーシップをとらないといけない場面でチームの若さが出てしまった」(熊谷郁)。多くあったシュートチャンスで決めきれず、第3ピリオドで2―5と大きく差を広げられてしまった。 これ以上、負けを重ねることはできない。「着実に勝ち点を重ね、あと3試合を勝ってなんとか1~4位決定戦にいけたらいいなと思う」(明石監督)。今回の試合ではミスが目立ち、相手にカウンターを受けて点を奪われるシーンも見られた。「息が上がって熱くなり疲労もあって、普段の練習でやっていない判断ミスが出てしまう」(明石監督)。リーグ戦は後半に差し掛かり、次週は6月1日が中大、2日に慶大との試合を控える。「相手の調子が良い時もあくまで自分たちのペースで試合を運ぶことが重要」(熊谷郁)。残り試合数が少なくなる中でまず1勝を飾ることができればチームに流れが出るだろう。 [村川拓次] 試合後のコメント明石監督――今日の試合を振り返っていかがですか。 「ゴールデンウイークに合宿をやっていたチームだったので、やることは大体わかっていた。だから前半はそんなに大差なくできたので、よかったなと思います。でも後半はどうしても神が永退してしまうと、熊谷郁がバックに回らないといけない。そうすると攻め手が1枚減ってしまうので、そこが少し課題かなと思います。正直勝てた試合かなと思います」 熊谷郁――熊谷選手が試合中に声をかけるところが見られたが具体的にどのような声かけをしましたか。 「点を取った後のディフェンスが重要になるのでそこを徹底することと、点を取られた後の切り替えの時に積極的に声をかけてチームを切り替えさせるべきだと思ったので声をかけていきました」READ MORE -
終盤失速し逆転負け 初勝利ならず/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.05.25リーグ3戦目の相手は日大。昨年度13―22と大敗を喫した相手に、序盤からリードを奪う。中盤も堅実に得点を重ね、主導権を握ったかのように思われた。しかし第4ピリオドで一気に9失点、流れを引き止められず15―17の逆転負けとなった。 ◆5・18〜6・23 関東学生1部リーグ戦▼5・25 対日大戦(日体大健志台プール) 明大15{4―3、6―4、2―1、3―9}17日大○ あと一歩のところで勝利が逃げていった。4点リードで迎えた第4ピリオド。増田隆広(商3=明大中野)のペナルティースローで勝利が決定づけられたかのように思われた。しかしそこから日大の怒涛(どとう)の反撃が始まる。フローター・前野の勢いを止めることができず連続失点。じわじわと追い詰められる焦りから「いつも通りのプレーができなかった」(神佑樹・農4=明大中野)。残り2分半にはついに逆転を許し「勝っている時の攻め方が課題」(明石将裕監督)と大事な一戦を落とす結果となった。 上位進出に向けて正念場だ。次の相手は昨年度リーグ3位の専大。練習試合でも数多く当たってきた相手に「どこまで通用するか試したい」(明石監督)。ディフェンス時の声かけ、7人の選手がシュートを決めるなど全員がゴールを狙う姿勢。リーグ戦を通して、チームの主軸である増田と熊谷郁(営2=明大中野)を中心にチームオフェンス・チームディフェンスの形は定着しつつある。「自分たちのやるべきことをやって勝ちにつなげる」(神)。〝勝ち切る試合〟で、リーグ初白星を獲得し、次なる成長を遂げる。 [仁科せい] 試合後のコメント明石監督―――試合を振り返っていかがですか。 「第4ピリオドはラストなのでメンバーを戻したのですが、相手のフローターと神が合ってなくて、結果的にそこから点数をどんどん取られてしまいました。対応しようと思っても間に合わなかったです。勝っている時の攻め方が、まだまだゲーム感というかゲームのつくり方が課題です。今日は勝ち試合のはずでしたが、まだまだ至らないところが目立ってしまったかなと思います」 ――専大戦への意気込みをお願いします。 「もちろん勝ちにいきたいと思いますし、ゴールデンウイークにずっと練習試合をやっていたチームなので、どこまで通用するか試したいなと思います」 神――試合を振り返っていかがですか。 「チーム全体として、前半はやるべきことはできていました。そこで点差はついたんですけれど、第4ピリオドで相手に追い上げられたときに、いつも通りのプレーができていませんでした。相手を波に乗らせてしまって、負けにつながってしまいました」READ MORE -
絶対王者・日体大にコールド負けも、ルーキーが活躍を見せる/関東学生1部リーグ戦
水泳(水球) 2019.05.20リーグ2戦目は大学水球界で圧倒的な実力を誇る王者・日体大と対戦。ルーキーの活躍が光り、昨年を上回る6得点を挙げるも、主導権を握り切れず。相手のスキのないプレーの前に、6―21と第3ピリオドで無念のコールド負けを喫した。 ◆5・18~6・23 関東学生1部リーグ戦▼5・19 対日体大戦(早大所沢プール) 明大6{0-7、4-6、2-8}21日体大〇※規定により3ピリオドコールド 試合序盤から相手の波に飲まれた。日体大のフィジカルを生かしたプレスの前に、決定機の場面で精彩を欠く。さらに、相手のカウンター攻撃にあい失点を許すという悪循環を断ち切れず、第1ピリオドから7点を失う苦しい展開となった。しかし、第2ピリオドにはエース・増田隆弘(商3=明大中野)らによる高さのあるシュートで得点。良い流れかに思えたが、相手の型にはまりミスが相次いだ。「逆サイドの選手が動けていない」(熊谷泰人・営1=明大中野)と攻撃のリズムも失い、課題が多く残る結果となった。 窮地の中でもルーキーの活躍ぶりが光った。前節の筑波大戦に続いて二人のルーキーが出場した明大。熊谷泰は第2ピリオド6分にカウンターから決め切るなど、2ゴールを挙げる活躍をみせた。「ボール渡せばアクションが起きるタイプ」(明石将裕監督)と太鼓判を押す。もう1人の新人、太田竜浩(商1=明大中野)も「チームのために尽くしてくれる選手」(神佑樹・農4=明大中野)。二人のルーキーがさらなるチーム力向上へ一役買う存在となりそうだ。 タフな試合が続く。次週も専大、日大と強豪との対決を控える。しかし「試合の中で成長するものなので(リーグ戦の早い段階で強豪と戦えることは)非常に勉強になる」(明石監督)。今シーズンの目標であるベスト4へ向けて、まずは目の前の試合を勝ちにいく。 [中村奈々] 試合後のコメント明石監督――相手のプレッシャーの中でシュートに結びつかなかった面はありますか。「フィジカルでもスイムでも日体大は強いので、そういう相手に対してチャンスはどうしても少なくなってしまうものです。相手にスペースを〝空けさせられている〟というのが現状で向こうの戦術にはまってしまっている状態ではありました」 ――リーグ序盤で強豪と当たることでのメリットはありますか。「試合でしか学べないこともあるので、1部と2部の差も大きいですね。上のリーグで戦える意味というのは大きいかなと思います」 神佑樹――今日の試合の振り返りをお願いします。「カウンターを多く食らってしまったのが敗因ではないかなと思います。明大はカウンターからのアタックを軸にしているんですけど、その部分であまり攻め切ることができなかったところもあります」 ――今年はどのようなチームですか。「ディフェンスをしっかりしようということを念頭に置いています。そのことが発揮できるようなチームを今年は目指しています」 熊谷泰――選手間の話し合いで出た今回の試合の反省点は何ですか。「攻撃の際にボールを保持している選手の逆サイドの選手が動けていなかったことです。パスがつながらなくて攻撃の形ができなかったので、左サイドについてもこれからどうしていくかを話し合いました」 太田――今日の試合の振り返りをお願いします。「格上のチームではあったんですけど、3ピリオド目の途中という屈辱的な負け方は悔しいです。差をどれだけ詰めることができるかが課題なのでそこを頑張りたいです」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
2017年度から体育会に復帰を果たした。現在関東学生リーグを主戦場としている。試合は1ピリオド8分で、4ピリオド行われる。プレーに参加する選手は各チーム7人で、最大13人までベンチ入りが可能である。攻守の切り替えが早く、縦30メートル、横20メートルに区切られたプールの中を選手は常に泳ぎ回っている。水深は2メートル以上と定められており、プールの底に足を着けることも禁止されている。そのため、選手は常に巻き足をして浮いていなければならない。また、水面下での選手同士の争いも激しく〝水中の格闘技〟とも呼ばれている。