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悔しさ残る総合14位 2年連続でシードを落とす結果に/箱根駅伝復路
競走 2022.01.04ベストメンバーで臨んだ往路は、まさかの17位という結果に終わった明大。何とか巻き返したい復路では、7区の富田峻平(営3=八千代松蔭)が区間2位、10区の橋本大輝(営4=須磨学園)が区間4位の走りを見せるも力及ばず。求めてきた強さを見せることができず、総合14位という結果に終わった。 ◆1・3 第98回東京箱根間往復大学駅伝復路(箱根芦ノ湖駐車場入口〜大手町読売新聞社前)▼14位 明大 11時間00分28秒 10位の東海大までは3分06秒。明大にとって、苦しい位置からのスタートとなった復路。「流れをつくることができなかったのは悔しい」(杉本龍陽・政経3=札幌日大)。6区の山下りを任された杉本は順位を1つ上げたものの序盤のスローペースが響き、区間12位と苦い箱根デビューとなった。「自分が差を埋めなければいけない」(富田)。7区の富田は最初の1キロを2分43秒と攻めて入る。その勢いは衰えることなく、二宮の地点で同時スタートの4チームを大きく引き離した。1時間3分02秒で区間2位の好走。順位を2つ上げ、襷は8区・櫛田佳希(政経3=学校法人石川)へ。 1年次に8区の経験がある櫛田は遊行寺の坂に備え、単独走でタイムを刻んでいく。しかし、ペースが上がり切らずそのまま戸塚中継所へ。9区の加藤大誠(営3=鹿児島実)も1年次から箱根を経験しているが、復路での起用は初。「シードに追い付く気持ちで走った」(加藤)。約1分先にいる神大を追いかけるレース展開だったが、じりじりと引き離され、差を埋めることができず。区間11位で襷は10区・橋本に託された。橋本は最初で最後の箱根路。「後輩たちに努力すれば結果を残せることを見せられて良かった」(橋本)。一般入試を経て入部した苦労人が4年間の思いを込める走りを見せ、区間4位。タイムは1時間9分11秒で10区の明大記録を更新し、部の歴史に名前を刻んだ。 復路順位は3位と健闘したものの、総合14位でシード権を逃す結果に。強さを求めた1年。結果で示すことはできなかったが、ここまでの経験や取り組みは先につながるはずだ。「今まで以上の練習をしていかないと壁を越えていけない」(山本佑樹駅伝監督)。往路から流れをつくれず、実力を発揮できなかった今大会。もう同じ失敗は繰り返さない。来年度は明大競走部の真価が問われる1年となる。 [桑原涼也] ※レース後のコメントは後日「紫走堅固」にて掲載いたします。READ MORE -
往路17位に沈む 復路での巻き返しに期待/箱根駅伝往路
競走 2022.01.02手嶋杏丞(情コミ4=宮崎日大)、鈴木聖人駅伝主将(政経4=水城)のWエースに3区の児玉真輝(文2=鎌倉学園)。盤石の布陣かと思われたが、予想通りにはいかないのが箱根路だ。4区の小澤大輝(政経3=韮山)が明大新の好記録で走るも、5区の下條乃將(情コミ3=東京実)でブレーキ。往路17位と、昨年度を下回る順位で復路に臨むこととなった。 ◆1・2 第98回東京箱根間往復大学駅伝往路(大手町読売新聞社前~箱根芦ノ湖駐車場入口)▼17位 明大 5時間32分20秒 1区から流れに乗れなかった。序盤は第2集団の先頭で安定した走りを見せた手嶋。しかしラスト3キロ、六郷橋でのペースアップに食らいつくことができなかった。その後も引き離され、13位で襷リレー。受け取ったのは、4年間ともに切磋琢磨(せっさたくま)してきた鈴木聖だ。「後の選手がより走りやすいように」。いい位置で襷をつなぐため、エースが集う花の2区へ駆け出した。 「明治は鈴木聖のチーム」(山本佑樹駅伝監督)。1年間チームを引っ張った主将はこれが泣いても最後の箱根路。必死に前を追うも、「2区は甘くなかった」。考え過ぎた故に攻めの走りができない。「自分の弱さが出てしまった」と、15位に順位を落とす厳しい走りとなった。 3区の児玉も本来の実力を発揮できなかった。小田原中継所で襷をもらった小澤は3年目にして初の箱根出走。「お前がやるしかない」と監督から言われ、前を追うことだけを考えた。神大と日体大を抜かし、14位に順位を押し上げる。「タイムは気にせず無我夢中で走った」。その結果、区間7位と明大記録をたたき出す好走を見せた。 5区、開始3.5キロの函嶺洞門を区間5位のペースで通過した下條。「自分がある程度稼がなければいけない状況で攻めるしかなかった」。しかしそこからペースは落ちていき、最終的には区間18位に転落。箱根の山が明大の前に大きく立ちはだかった。 最後まで流れをつかめず、往路17位。先頭と10分以上差がついたため、復路は一斉スタートとなる。昨年度は往路14位に沈み、復路は7位と健闘するも、あと少しのところでシード権には届かなかった。悔しさに泣いたあの日から、強さを求め走り続けてきた1年。その思いを、帰りの箱根路でもぶつけてほしい。 [覺前日向子] レース後のコメント鈴木聖――うまくいかなかった点は何ですか。 「最初から後半のことを考えずに攻める走りができなかったことが、ずるずると下がってしまった要因の一つだと思います。中谷(早大)に抜かれた時にもう少し粘ってもがいてくっついていかないとだったのに腹をくくることができていませんでした。最初から抑えたといいますか、考え過ぎてしまったのが良くなかったと思います」 手嶋――チーム全体の結果についてはどう受け止めていますか。 「なかなか流れに乗れずみんな悔しい結果になっていると思います。調整もうまくいっていた中でこのような結果なので、何がいけなかったのだろうと考えているのですが自分も何がいけなかったのかいまだに分からないです。今はただ復路の選手に頑張ってほしいという気持ちです」 下條――今の心境はいかがですか。 「チームが出遅れていて最低限より上の走りをしないといけないところで、最低限の走りができませんでした。悔しいというより自分にあきれている気持ちが大きいです」 児玉――レース展開を振り返っていかがでしょうか。 「順位があまり良くなかったので、自分の中では突っ込んで入って、後半足が持たなくて減速してしまったという感じです」 ――復路で期待する選手はいますか。 「正直先輩方みんな強いので皆さんに期待しています」READ MORE -
区間エントリー発表/箱根駅伝
競走 2021.12.29第98回箱根駅伝(以下、箱根)の区間エントリーが発表された。今年度駅伝主将・鈴木聖人(政経4=水城)をはじめとした主力は補欠に回り、当日どこの区間に配置されるのか山本佑樹駅伝監督の采配が大きくカギを握る。 昨年度の箱根から当日変更枠が4人から6人に拡大しており、1日に変更できる最大人数は4人まで。レース開始1時間10分前に変更が受け付けられる。 ◆1・2~3 東京箱根間往復大学駅伝競走▼区間エントリー 1区 手嶋杏丞(情コミ4=宮崎日大) 2区 新谷紘ノ介(政経1=世羅) 3区 曳田道斗(政経1=宮崎日大) 4区 小澤大輝(政経3=韮山) 5区 下條乃將(情コミ3=東京実) 6区 杉本龍陽(政経3=札幌日大) 7区 漆畑瑠人(文3=鹿児島城西) 8区 櫛田佳希(政経3=学校法人石川) 9区 金橋佳佑(政経4=札幌山の手) 10区 橋本大輝(営4=須磨学園) 補欠 佐久間秀徳(商4=国学院久我山) 鈴木聖人(政経4=水城) 加藤大誠(営3=鹿児島実) 富田峻平(営3=八千代松陰) 児玉真輝(文2=鎌倉学園) 杉彩文海(文2=鳥栖工) [出口千乃] 第98回箱根駅伝まで、あと4日。2021年度競走部特集ページ『紫走堅固』にてエントリー選手の事前インタビューを掲載しております。そちらもご覧ください。READ MORE -
16人が自己ベスト更新し手応えをつかむ/MARCH対抗戦
競走 2021.11.25大学陸上界に新たな風が吹く。明大、青学大、立大、中大、法大の5大学でMARCH対抗戦が開催された。箱根駅伝(以下、箱根)の強豪、常連、新興校が名を連ね箱根の前哨戦として位置付けられた今大会。多くの選手が自己ベストを更新し、箱根に向けて弾みをつけた。 ◆11・24 MARCH対抗戦 2021(町田GIONスタジアム)▼❷明大 ▼男子1万メートル 1組 4着 斎藤 30分29秒06 16着 黒髪 31分12秒35 21着 梅谷 31分47秒73 2組 11着 金橋 30分03秒97 14着 橋本基 30分15秒64 23着 田村 31分14秒21 3組 3着 鈴木聖 28分47秒54 10着 大西 29分18秒30 14着 溝上 29分37秒64 17着 中嶋 29分51秒21 20着 島田 30分04秒74 21着 杉田 30分13秒47 23着 甲斐 30分22秒97 4組 9着 杉本 28分46秒29 11着 下條 28分47秒86 13着 杉 28分57秒71 15着 曳田 29分06秒83 16着 尾﨑 29分09秒96 17着 佐久間 29分15秒39 18着 丸山 29分20秒43 19着 鈴木祐 29分23秒46 23着 新谷 29分34秒96 24着 東原 29分35秒41 25着 吉川 29分38秒77 26着 植田 29分42秒15 5組 2着 小澤 28分20秒67 10着 富田 28分41秒77 12着 橋本大 28分43秒50 15着 手嶋 28分52秒75 18着 加藤 28分56秒81 27着 漆畑 29分50秒73 第4組では杉本龍陽(政経3=札幌日大)が組トップを狙い、序盤から先頭争いを繰り広げる。レース後半に差し掛かり先頭からは振り落とされてしまったが、チームトップの成績でフィニッシュ。目標としていた28分40秒台に突入した。「今大会で見つかった課題はスタミナ不足」(杉本)。全日本大学駅伝では惜しくも走ることができなかったが、スタミナ強化に励み箱根では大学駅伝初出走を果たしたい。 第5組には各大学の主力メンバーがそろう。その中でも小澤大輝(政経3=韮山)が存在感を示した。練習の一環として出場したものの余裕を持って5000メートルを通過したため「自己ベストを狙おうと切り替えた」(小澤)。日本学生対校選手権5000メートル王者の近藤(青学大)に食らいつき2位でフィニッシュ。自己ベストを20秒近く更新し箱根に向けてアピールした。 今大会は陸上界を盛り上げようと青学大の原晋監督が企画を持ち込み開催が実現。従来の試合のスタイルとは異なりエンタメ性が重視された。ドローンを用いた臨場感あふれる撮影、そして試合の合間には会場が華やかなライトアップに包まれる演出も。「ディズニーランドのライトアップのようで面白かった」(鈴木聖人駅伝主将・政経4=水城)。また陸上では久しぶりの有観客開催となったことに加えて応援団も駆け付け、大会を大いに盛り上げた。「お祭り気分で走れる大会はなかなかない。これこそ陸上の大会」(加藤大誠・営3=鹿児島実)。さらにはチーム、個人順位上位8人、自己記録を大幅に更新した選手などには奨学金が授与される制度も設けられており、他に類を見ない大会に。早くも2回目の開催を要望する声も見られ、初の試みは大成功に終わった。 明大は多くの選手が自己ベストを更新するも総合2位となり青学大との差を見せつけられた。目標とする舞台は約1カ月後と迫っている。この経験を糧にもう一回りレベルアップした姿を期待したい。 [萩原彩水] 第98回箱根駅伝まで、あと38日。※レース後のコメントは後日「紫走堅固」にて掲載いたします。試合後のコメント→①、②、③READ MORE -
佐久間好走! 初ハーフで結果を残す/世田谷246ハーフマラソン
競走 2021.11.14おのおのが目的を持って取り組んだレースになった。11月14日に行われた世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)。明大からは計12人が出走。初マラソンながら好タイムを記録する選手が続出し、箱根駅伝(以下、箱根)出走に向けて自身の状態をアピールする結果となった。 ◆11・14 第16回世田谷246ハーフマラソン(駒沢オリンピック公園)▼ハーフマラソン 15位 佐久間 1時間04分01秒 31位 新谷 1時間04分37秒 49位 東原 1時間05分53秒 62位 丸山 1時間06分06秒 66位 杉本 1時間06分09秒 68位 島田 1時間06分13秒 69位 曳田 1時間06分20秒 78位 漆畑 1時間06分46秒 103位 松尾 1時間08分12秒 107位 鈴木 1時間08分42秒 124位 下條 1時間10分08 秒 131位 金橋 1時間10分51秒 状態の良さを確認できた。アップダウンがありタフなレースになると言われている世田谷ハーフ。他大も数多く参加する、箱根を目指す上で重要な大会だ。明大勢では中距離から長距離に転向し箱根出走を目指している佐久間秀徳(商4=國學院久我山)がチームトップの好走。「初ハーフでしたが良くまとめられました」(佐久間)。初ハーフマラソンながら1時間3分台に迫る好タイムでアピールに成功した。また1年生では新谷紘ノ介(政経1=世羅)がチーム2位となる1時間4分台を記録。同期を牽引する走りを見せ、今後の飛躍を予感させた。 「(佐久間は)エントリーのボーダーラインに絡んできた」(山本佑樹駅伝監督)。来る箱根に向けますます加速する部内競争。11月13日に行われた激坂最速王決定戦や同月24日に行われるMARCH対抗戦など選考に関わる大会が豊富な11月。「やはりこの秋のハーフと1万の結果で(出走する)16人が決まる」(山本監督)と、これらの大会が箱根出走を目指す上で重要なことは明らかだ。残りの記録会を経て1月の箱根路を駆けるのは誰なのか。明大競走部の今後に目が離せない。 [菊地隼人] レース後のコメント山本監督――今回走らせた選手たちにはどのような目的があったのかをお聞かせください。 「エントリー自体が2ヶ月ぐらい前なので、予選会に入らないだろうというような選手がエントリーしています。その中でこれをきっかけに上がってきてくれたらなという感じです」 金橋佳佑(政経4=札幌山の手)――久々のレースとなりましたがいかがでしたか。 「立ち上げのポイント練習を始めて1~2週間ないぐらいでしたが、練習の一環として出ました。だいぶ上げるきっかけになったと思います」 ――コンディション的にはいかがでしょうか。 「上りに入っている感じです。しかしスピードがまだ戻っていないのと、足よりも呼吸がきついところがあるので、しっかりジョグとか基本的なことをやって戻していけたらなと思います」 佐久間――今日のレースはどのような位置づけでしたか。 「メンバー争いの当落線上にいてその中でメンバー争いしている人たちが走るので、学内でトップを取りたいという位置づけで走っていました」 ――今後への意気込みをお願いします。 「今日の感触的にはまだまだタイムが狙えそうだなと感じています。ですが先頭と1分30秒くらい差がつけられていて、それではまだまだ箱根で戦っていくランナーとしては不十分だと思うのでさらに仕上げていけるようにしたいと思います」 杉本龍陽(政経3=札幌日大)――今日を振り返っていかがですか。 「今日は次のMARCH対抗戦に向けてペース走のような感じで、3分15設定で走っていました」 ――MARCH対抗戦の目標はありますか。 「やはり箱根を戦う時に、28分台は絶対必要だと思うので、28分台を出したいと考えています」 第98回箱根駅伝まで、あと49日。READ MORE -
下條7位 登り坂で粘り強さ見せる/激坂最速王決定戦
競走 2021.11.13快晴の気候の下で行われた激坂最速王決定戦。初出場の明大からは三大駅伝未出場ながらも実力を付けてきた4人が登りの部に参戦した。中でも下條乃將(情コミ3=東京実)がチームトップの7位でフィニッシュ。初の箱根駅伝(以下、箱根)出走に向けて貴重な経験を積んだ。 ◆11・13 激坂最速王決定戦2021(小田原料金所~アネスト岩田スカイラウンジ)▼登りの部 7位 下條 53分47秒 16位 大西 55分31秒 21位 甲斐 56分04秒 23位 杉 56分13秒 「どこを走ってもきつかった」(下條)。13.5キロの山道でトップを争う激坂最速王決定戦、登りの部。箱根5区の前哨戦とも言われるタフなレースに4人が招待選手として挑んだ。その中でも目立ったのは入学時から箱根5区への出走を目標に掲げる下條だ。1週間前の故障で万全のコンディションではなかったものの、粘りの走りを見せてチームトップの7位でゴールへ駆け込んだ。「チームメイトに勝つ」(下條)。有言実行を果たし、熾烈(しれつ)なメンバー争いに名乗りを上げた。また、下條と同じく箱根5区出走を目指すルーキー・甲斐涼介(情コミ1=宮崎日大)はチーム3番手の21位という結果に。「途中で差し込みがきた」(甲斐)。今大会で見つかった課題を克服するべく、目標達成に向けてこれからも前を向き続ける。 世田谷246ハーフマラソン、MARCH対抗戦など数々の大会が開かれる11月。箱根メンバー入りに向けて選手たちはそれぞれの大会で好成績が求められる。箱根でのシード権獲得に貢献するために日々アピールを続ける選手たちから目が離せない。 [永井涼太郎] レース後のコメント大西理久(商4=須磨学園)ーー今日走ってみての感想をお願いします。 「相当きついだろうなというのは覚悟していました。予想よりもはるかにきつかったですがいい経験ができたかなというふうに感じました」 下條ーーチーム内トップの結果でしたがそれについてはいかがですか。 「チームで1番を取るのは最初から決めていたことなのでしっかり有言実行できたので良かったかなと思います」 杉彩文海(文2=鳥栖工)ーーレースプランは何か考えていましたか。 「自分は登りが苦手で今回は自分から志願して山本佑樹駅伝監督にお願いして出場してもらったので、まずは苦手の克服のためにも自分をレースで追い込めるような走りをしようというふうに考えていました」 甲斐ーー今回の収穫や課題を教えてください。 「課題は差し込みという部分で前日から食事などの細かいところまで決めてやっていかないといけないということを感じました。差し込みもあって出し切れてきれていないことがあってそこが悔しい面ですけれど、そこを最大限まで出し切れていればもっと前でゴールできるのかなと思います」第98回箱根駅伝まで、あと50日。READ MORE -
総合7位 2年連続シード獲得!/全日本大学駅伝対校選手権
競走 2021.11.08明大にとって今年度初の駅伝への挑戦だ。箱根駅伝予選会(以下、予選会)の疲労が残る中、臨んだ全日本大学駅伝(以下、全日本)。2区・児玉真輝(文2=鎌倉学園)が区間2位の好走で流れをつくると、初出場の小澤大輝(政経3=韮山)や橋本大輝(営4=須磨学園)も力強い走りを見せる。ラストの8区で順位を落とし、目標としていた5位以内は逃したものの、総合7位でシード権を無事死守した。 ◆11・7 第53回全日本大学駅伝対校選手権(熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前)▼7位 明大 5時間16分46秒 主力・手嶋杏丞(情コミ4=宮崎日大)が伊勢路のスタートを切った。序盤から集団走で前方に付けるも、ラスト1キロほどで引き離され食らいつくことができない。それでもトップと16秒差で児玉につないだ。予選会でも好走を見せた児玉は、すぐにトップ集団に追い付くと最終的に4人を抜き4位に追い上げる。三浦(順大)に続く区間2位に輝き、箱根路での活躍に期待が膨らむ結果となった。 ケガで予選会を欠場していた富田峻平(営3=八千代松陰)は、3区に強力な選手が出そろう中、区間10位と奮闘。続く4区、初めての駅伝出場となる小澤は拓大、法大を抜いて4位に浮上する。そして10キロ付近で順大までも抜かし3位で襷リレー。つなぎの5区では尾﨑健斗(商1=浜松商)が1年生唯一の出走となった。7位まで順位を落としたものの、ルーキーながら区間10位にまとめてみせた。 6区では鈴木聖人駅伝主将(政経4=水城)が強さを走りで体現した。7位で尾﨑から襷を受け取ると、前を走る選手たちを捉え次々と抜き去る。結果、3位まで明大を押し上げた。 橋本大は、これが最初で最後の全日本。夏から調子を上げ、予選会に引き続き区間4位の好記録でアンカー・加藤大誠(営3=鹿児島実)に最後を託した。8区はエースがそろう最長区間。4位で中継所を駆け出したが各校のスパートに対応できず、順位を落とす。それでも7位で耐え、安堵(あんど)の表情を浮かべてゴール。2年連続シード権獲得を果たした。 しかし、明大の前には箱根駅伝常連校が立ちはだかる。新春の大舞台まであと2カ月を切った。ここからどう追い上げるか。速いだけでなく強く。昨年度味わった悔しさを、同じ舞台で晴らすのみだ。 [覺前日向子] 第98回箱根駅伝まで、あと55日。※レース後のコメントは後日「紫走堅固」にて掲載いたします。READ MORE -
加藤激走! 2位に4分以上の大差をつけ総合1位で箱根路へ/東京箱根間往復大学駅伝予選会
競走 2021.10.24紫紺に隙はなかった。陸上自衛隊立川駐屯地で行われた東京箱根往復大学駅伝予選会(以下、予選会)。通過確実と言われていた明大。そんな周囲の期待を裏切らない激走を見せ見事2位に4分16秒もの大差をつけ首位通過。箱根本選(以下、箱根)や2週間後に控えた全日本大学駅伝(以下、全日本)に向けて大きく弾みをつける結果となった。 ◆10・23 第98回東京箱根間往復大学駅伝予選会(陸上自衛隊立川駐屯地) 1位 明大 10時間33分22秒 序盤はスローペースで入った。「自分のタイムをイメージして走るように言われていた」(小澤大輝・政経3=韮山)と、明大は集団走の作戦を取らず、おのおののペースでレースを進める。5キロ地点では立大が首位に立ち、通過有力候補だった中大が通過圏外にいるといった波乱も起きたが明大は常に上位をキープ。前半は鈴木聖人(政経4=水城)や手嶋杏丞(情コミ4=宮崎日大)といった主力選手のみが先頭集団に付いていた。しかし、次第に選手たちが固まり始める。藤本(日体大)が引っ張る日本人先頭集団に櫛田佳希(政経3=学校法人石川)、加藤大誠(営3=鹿児島実)、小澤ら計7人が集結。その後は「日本人先頭集団に明大が7人もいてすごくうれしかった」(加藤)と緊張を感じさせない走りを見せ、10キロ地点以降からは首位を維持。15キロ地点では2位との差を2分以上に広げ早々に予選通過を決定づけた。 最後に待ち受けていたのは壮絶なデッドヒートだった。日本人先頭集団から抜け出した栗原(中央学大)に付いていったのは昨年度から不調が続いていた加藤。「後半になるにつれ風が強くなり引っ張っている選手はかなりきつく、ペースのアップダウンが激しかった」(手嶋)と周囲が風への対応に苦しんでいる中でスパートを見せ栗原を猛追。最後はふらつきながらも走り切った栗原を惜しくも抜くことはできなかったが、他大エース級選手や鈴木、手嶋といった明大のエース級選手に勝ち切りチームトップの日本人2位でゴール。古豪明治復活の原動力となった。また明大の中では橋本大輝(営4=須磨学園)が台頭。夏前からの飛躍を見せ、一躍明大の主力候補に躍り出た。 「今回の結果が出て、明治で予選会に向けてすごく質の高い練習ができていたのだなと確信できた」(鈴木)と、確かな手ごたえを感じた。12人中7人が30位以内に入るという他大を全く寄せ付けない圧巻のレース運びで、箱根での躍進も予感させるような走りを見せた明大競走部。まずは2週間後に迫った全日本に向け、紫紺の襷にかかる期待は大きい。 [菊地隼人] ※レース後のコメントは後日「紫走堅固」にて掲載いたします。READ MORE -
木村颯が念願の200メートル20秒台に突入!/日本学生対校選手権
競走 2021.09.20日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)はついに最終日を迎えた。200メートルに出場した木村颯太(法2=明星学園)は21秒の壁を破り、目標としてきた20秒台に突入。さらには明大記録も更新し5位に入賞。一回り成長した姿を見せ、最終日をいい形で締めくくった。 ◆9・17~19 第90回日本学生対校選手権(熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)[3日目]▼男子800メートル準決勝 3組 堀田 8着 2分00秒78 ▼男子200メートル準決勝 2組 木村稜 4着 21秒03 ▼男子200メートル決勝 5位 木村颯 20秒92 ▼男子三段跳び決勝 15位 鈴木 15m34 また一つ歴史を塗り替えた。木村颯は準決勝で自身初となる20秒台、20秒94をたたき出し2着でゴール。大会2日目に木村稜(政経2=乙訓)が樹立した明大記録21秒01も更新した。約3時間後に行われた決勝の舞台では「あとは出し切るだけ、と思い切って走ることができた」。自己ベストをさらに更新し20秒92で5位に入賞。両レースともに20秒台で走破し「実力がついてきた」。今後については「好記録を維持し続けられる強い選手になりたい」とさらなる飛躍を目指す。 800メートルの準決勝には堀田聖尊(政経4=三重県立川越)が出場。堀田は大学1年次の夏に競歩から中距離に転向。昨年度までは体同連陸上競技部で競技を続け、今年度から競走部に所属するという異色の経歴を持つ。堀田にとって大学生活最初で最後の大舞台。しかし位置取りに苦労し、実力を出し切れず「ふがいない感じになってしまった」。悔しい8着フィニッシュで決勝進出とはならなかった。また200メートルの準決勝に出場した木村稜は4着で決勝進出を逃した。鈴木憲伸(営3=明大中野八王子)は三段跳びに出場。調子はよかったものの15位と悔しい試技となった。 3日間に及ぶ日本インカレが幕を閉じた。目標を達成した選手もいれば、なかなか思い通りに力を発揮できなかった選手も。しかし園原健弘総合監督は「合格点を十分に与えられる内容だ」と高く評価している。短距離陣の4年生の多くは今大会で引退となるが「4年生の頑張りには本当に感謝したい」(園原総合監督)と後輩たちに残したものは大きい。先輩たちの思いを引き継ぎ、後輩たちは来年度に向けて走り続ける。 [萩原彩水] ※レース後のコメントは後日「紫走堅固」にて掲載いたします。READ MORE -
1万メートルWで古賀、濱西が表彰台! 短距離陣も好走/日本学生対校選手権
競走 2021.09.19熊谷で行われた日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)2日目。男子1万メートルWに出場した古賀友太(商4=大牟田)は圧巻のレースで見事優勝。同種目に出場した濱西諒(文3=履正社)も3位入賞を果たし競歩部門の強さを見せた。また、男子200メートルでは木村颯太(法2=明星学園)、木村稜(政経2=乙訓)が、男子800メートルでは堀田聖尊(政経4=三重県立川越)が準決勝進出を決め、最終日へとつなぐ1日となった。 ◆9・17~19 第90回日本学生対校選手権(熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)[2日目]▼女子100メートルH予選 8組 石井 6着 14秒53 ▼男子4×400メートルR予選 4組 野口、村松、石川、橋元 3着 3分12秒10 ▼男子800メートル予選 6組 堀田 3着 1分51秒45 準決勝進出 ▼男子200メートル予選 7組 木村颯 3着 21秒15 準決勝進出 8組 木村稜 3着 21秒01 準決勝進出 ▼男子1万メートルW決勝 1位 古賀 39分45秒90 3位 濱西 41分04秒29 13位 清水 42分48秒76 大舞台でも変わらぬ強さを見せつけた。1万メートルWに出場した古賀は昨年度の日本インカレでは、東京五輪銀メダリストの池田向希(旭化成)に次ぐ2位。「自分も負けていられない」(古賀)。最終学年となり、古賀は誰もが認める学生競歩界のエースに。今大会でもその実力を遺憾なく発揮し、トラックシーズンを最高の形で終えた。3位入賞の濱西も落ち着いた歩きで細かなペース変動にも対応。目標の表彰台入りを達成した。「明大の競歩の強さを示し続けたい」(濱西)。今後の競歩部門を引っ張っていく彼には、大きな期待がかかる。 短距離陣の活躍も光った。男子200メートルでは木村稜が予選で21秒01をマーク。自身の持つ明大記録を更新し、準決勝へ駒を進めた。一方で悔いが残るレースも。男子4×400メートルR予選は石川雅也主将(法4=新居浜東)ら上級生中心で挑んだが、惜しくも目標の決勝進出はならず。唯一3年生で出場した野口航平(商3=洛南)は「僕は次につなげるしかない」と今後のレースに向けて前を向いた。 残る最終日。明大からは鈴木憲伸(営3=明大中野八王子)が男子三段跳に登場。男子200メートルの木村颯、木村稜は予選を勝ち抜き準決勝へ。短距離陣は明日が今年度最後の大規模な大会となる。関東学生対校選手権からつないできた流れを、駅伝シーズンや来年度に引き継ぐために。明大競走部にとって重要な1日になることは確かだ。 [桑原涼也] ※写真は競走部提供※レース後のコメントは後日「紫走堅固」にて掲載いたします。READ MORE
特集記事 SPECIAL
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【競走部】明鏡紫水
今こそ古豪・明大の意地を見せる時――。今年度の競走部は関東学生対校選手権での1部残留に向け、3部門のさらなる飛躍が求められる。特に「チームを一から強くしたい」(小澤大輝主将・政経4=韮山)と長距離部門は箱根駅伝のシード権獲得を最大の目標にする。今年度も紫紺の襷が輝く瞬間を明スポが追い掛ける。READ MORE -
【競走部】紫走堅固
全日本大学駅伝では総合3位。箱根駅伝では11位でシード圏内から外れた昨年度。酸いも甘いも経験し、一筋縄ではいかない駅伝の難しさを痛感した。コロナ禍は今なお続き、先行きの不透明感は拭えない。それでも、明大競走部は決して立ち止まらない。今度こそ箱根路で栄光をつかんでみせる。その思いを届けるために、今年度も企画を立ち上げ、彼らの姿を追っていく。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1907年創部。練習場所は八幡山グラウンド。〝競技を通じての社会に貢献できる人材育成〟をモットーに練習に励む。短距離部門、競歩部門は関東インカレで優勝者を数多く輩出。特に競歩部門は日本選手権20km競歩で入賞など好成績を残している。長距離部門は、第1回箱根駅伝に出場した4校「オリジナル4」のうちに含まれ、過去には多数の優勝を誇る古豪。2005年には14年ぶりに出場を決めた。鎧坂哲哉選手(平24営卒・現旭化成)などが在籍した12年には総合3位。以来は常連校として名をはせており、シード権獲得や上位入賞を目指す。過去には多くの実業団選手を送り出している。