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総合11位 大保が区間賞も力及ばずシード権を逃す/箱根駅伝復路
競走 2021.01.04シードまで1分2秒という位置で折り返した復路。8区・大保海士(法4=東海大福岡)が区間賞の走りで追い上げるが、惜しくも届かず11位。優勝を目指して臨んだ大舞台だけに厳しい結果となった。 往路での14位を踏まえ、目標をシード権獲得に再設定し臨んだ復路。しかし、現実はそう甘くはなかった。6区・前田舜平主将(政経4=倉敷)が3年連続の山下りに挑戦。順位を1つ上げるが、シードとの差は2分近く開いた。「後半区間に勢いを与えることができず、本当に申し訳ない」(前田)。またしてもスタートは不発に。続く7区を任されたエース・手嶋杏丞(情コミ3=宮崎日大)も厳しい寒さの中、流れを変える走りができず。区間11位と苦しい走りとなった。 そんな中、希望の光となったのが8区・大保。「昨年度8区を走った櫛田(佳希・政経2=学法石川)にアドバイスをもらい、その通り最初から突っ込めた」(大保)。13位で襷をもらうとすぐに城西大をかわし、区間新ペースを刻んでいく。武器である終盤の粘りで遊行寺坂を乗り越え、最初で最後の箱根路を区間歴代2位のタイムで駆け抜けてみせた。その勢いのままに襷を受け取ったのは9区・富田峻平(営2=八千代松陰)。山本佑樹駅伝監督から「お前が一番強い」とげきが飛ぶ中、前半から飛ばした。一時は10位に浮上するも粘り切れず、10区・長倉奨美(情コミ4=宮崎日大)に襷リレー。10位の東国大とは38秒差。2年連続のシード権獲得は、好調の長倉に託された。しかし懸命に前との差を詰めるが、なかなか追い付くことができない。無念の11位でゴールテープを切った。「自分の仕事ができず、本当に悔しい」(長倉)。72年ぶりの悲願を目指していた明大にとって、まさかの形での幕切れとなった。 駅伝における流れの重要さを思い知ることになった今大会。しかし、いつまでも下を向いてはいられない。「力のある選手ばかりなので、冷静に分析をして立て直したい」(山本駅伝監督)。今回の経験を必ず次につなげる。「後輩たちはこの悔しさをバネにしっかりやってくれると信じている」(前田)。古豪から強豪へ。来年度に向け、明大競走部は動き出している。 [大橋直輝] レース後のコメント前田主将――4年生はどんな学年ですか。「例年、メンバーに4年生が選ばれる数が少なくて、走れてる4年生が少ないと言われ続けてたんですけど、今年は4人走って、大保が4年生の意地を見せて区間賞を取ってくれたのが同期として本当に誇りに思います」 大保――区間賞を取った心境はいかがですか。「自分が喜んでいるのはもちろんなんですけど、家族も喜んでいたみたいで。人生最高の親孝行ができたというのがすごく嬉しいです」 長倉――後輩へメッセージはありますか。「これからも自分は競技を続けていくので、お互い良い結果を出しあって切磋琢磨(せっさたくま)していけたらいいなと思います」READ MORE -
往路14位 72年ぶり王座に黄信号/箱根駅伝往路
競走 2021.01.02全日本では3強を崩し、72年ぶりの総合優勝を掲げて臨んだ箱根駅伝。だが、現実は甘くなかった。1区の児玉真輝(文1=鎌倉学園)が区間16位と序盤から出遅れる。3区から巻き返しを図るも、最終的に往路14位と苦しいレースになった。 序盤の出遅れが響いた。1区は全日本大学駅伝に引き続きルーキー児玉を投入。先頭集団に食らい付くも、ラストスパートで徐々に引き離され、16位で2区加藤大誠(営2=鹿児島実)にタスキリレー。ここでも終始苦しい走りで出遅れを取り戻せず、区間17位で戸塚中継所へ。この時点でトップと4分20秒の差がついてしまう。 ここから少しずつ流れを取り戻す。3区小袖英人(政経4=八戸学院光星)は外さない走りで17位をキープ。4区は今年度主力に成長した櫛田佳希(政経2=学校法人石川)。「チームの流れを作るのが自分の役目」と前向きにレースに臨む。終盤には法大、城西大、国士大をかわし、山の実力者・鈴木聖人(政経3=水城)に14位でタスキを渡す。鈴木は激しい風に苦しんだが、区間9位の粘走。14位でフィニッシュしたが、10位との差を1分2秒に縮め、2年連続のシード権獲得が見える位置にまでもってきた。 「復路は強い選手が集まっている」(鈴木)。6区にはこれまで2度の経験を持つ前田舜平(政経4=倉敷)がエントリー。また、エース手嶋杏丞(情コミ3=宮崎日大)も残しており、復路も備えは万全だ。総合優勝は難しくなったが、2年連続のシード権に向けて復路での逆襲に期待したい。 [永井涼太郎] レース後のコメント小袖――復路で期待する選手は誰ですか。 「6区の前田舜平です。やっぱり最後キャプテンとして、意地の走りを見せてくれると思うので、そこに期待したいなと思います」 ――明日のレースに関して、一言お願いします。 「明日は復路の巻き返しが見られると思うので、自分はしっかり応援して、目標の5位入賞を目指して、チーム全員でやっていきたいと思います」 加藤――今日のレースを振り返って。 「今回の2区は昨年度と比べてかなり悔しい結果になってしまいました。2分くらい昨年度よりタイムを落としていて、前半はかなり攻めることができたんですけど、後半全然伸びなくて、そこがかなり悔しかったです。ホントに悔しいの一言です」 児玉――自身の走りを振り返って。 「14キロくらいから足がきつくなってしまって何とか六郷橋までは粘ることができたんですけど、それ以降粘り切ることができずトップと差が開いてしまったのでそこが反省点というか自分の弱いところが出たかなと思っています」READ MORE -
駅伝シーズン到来 総合3位で5年ぶりのシード権獲得!/全日本大学駅伝対校選手権
競走 2020.11.02評判以上の力を見せた。学生三大駅伝の一つの出雲駅伝が中止となり、今年度初の駅伝となった全日本大学駅伝。序盤から先頭争いを繰り広げるなど、終始安定した走りで伊勢路を駆け抜けた。最終区間の8区で箱根王者青学大を逆転し、3位でフィニッシュ。「100点」(山本佑樹駅伝監督)の駅伝で、5年ぶりのシード権を獲得した。 ◆11・1 第52回全日本大学駅伝対校選手権(熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前) 3位 明大 5時間12分24秒 序盤からハイレベルなレース展開だった。1区の児玉真輝(文1=鎌倉学園)はハイペースの先頭集団に食らい付き、トップと8秒差の5位で襷リレー。従来の区間記録を10秒上回る快走を見せる。2区の小袖英人(政経4=八戸学院光星)は5キロ付近で先頭に立つ。終盤で菊地(城西大)にトップを譲るも区間4位と奮闘。続く3区の手嶋杏丞(情コミ3=宮崎日大)、4区の櫛田佳希(政経2=学校法人石川)もそれぞれ区間7位、6位と大きなミスなく前半区間を終えた。 シード権獲得に向けた勝負の後半区間。5区の金橋佳佑(政経3=札幌山の手)は3人に抜かれ5位に転落するも、6区の大保海士(法4=東海大福岡)が意地を見せる。「今までやってきたことを出せば大丈夫」と自分を奮い立たせて臨んだ最後の伊勢路。ラストはトップを長田(東海大)に譲るも、区間2位の快走。エース区間の7区加藤大誠(営2=鹿児島実)は西田(東海大)や神林(青学大)とトップ争いをするも後半の粘りが足りず、4位で襷リレー。アンカーの鈴木聖人(政経3=水城)も堅実な走りを見せ、終盤吉田(青学大)をかわし、3位でフィニッシュ。3強崩しに成功した。 昨年度の15位から大きく順位を上げ、躍進を見せた明大。「優勝を狙いたいという欲が出てきた」(山本佑樹駅伝監督)。箱根駅伝でも今大会と同様にミスのないレースで上位争いを広げ、さらなる進化を見せてほしい。 [永井涼太郎] ※レース後のコメントは、後日「疾風勁走」にて掲載いたします。READ MORE -
今年最後の中距離記録会 馬場が好記録!/東京陸協ミドルディスタンス・チャレンジ
競走 2020.10.28東京陸上競技協会主催のもと行われた今記録会。“もう一つのインカレ”と称し、新型コロナウィルスの影響を受けた学生のために開催されたものでもある。明大からは佐久間秀徳(商3=国学院久我山)と馬場勇一郎(政経1=中京大中京)が参加し、馬場が自己ベストを更新。この1年で培ってきた力を見せつけた。 ◆10・27 東京陸協ミドルディスタンス・チャレンジ(駒沢オリンピック公園総合運動陸上競技場)▼男子1500メートル5組2着 馬場 3分44秒82(自己ベスト)13着 佐久間 3分57秒10 10月にしては気温の高い中、2人とも緊張した面持ちでスタートラインに立った。ペースメーカーは、今年の日本選手権、男子1500メートル3位の実力者、楠康成(阿見アスリートクラブ)が勤めた。佐久間は1周目先頭に出て順調な滑り出しを見せるも、3周目から苦しい表情を見せながら失速。思うような記録は出なかったものの「課題も見つかったのでもう一回頑張ろうとは思います」(佐久間)。次のレースに向けて前向きな姿勢を見せた。 馬場は1周目、佐久間のほぼ後ろに付く形でレースを始める。そのまま先頭にうまく付いたままペースを維持し、ラストスパートで力強い走りを見せ、2着でゴール。「ラスト300メートルまではしっかり上げておいて、そこから仕掛けにいきました」(馬場)。自己ベスト更新を果たした。 今シーズンはこれにて幕を閉じる。コロナ禍のなかで日本選手権では佐久間が7位入賞し、馬場も今回3分45秒を切る大健闘を見せた。来年も、日本選手権などのハイレベルなステージで明大中距離部門が躍動していくに違いない。 大会の最後には参加者が大勢集まって写真撮影する姿も見られた。レンズに映るのは主催者側も含めた全員の笑顔。競技ができることへの感謝とうれしさを実感していた。“もう一つのインカレ”ここに無事終了する。 [金内英大] 試合後のコメント 佐久間――今日のレースを振り返っていかがですか。 「今シーズン最後の1500メートルだったんですけど、思うように走れなかったという感じですね」 ――来年の目標を教えてください。 「今年初めて上のステージで戦えるようになったので、来年はそのなかで常に戦っていける選手になりたいと思います」 ――今年はどんな1年でしたか。 「コロナ禍のなか、東京選手権から日本インカレ、日本選手権と課題も多かったですけど、やっと今までの努力が実ってきたかなという感じです」 馬場――今日のレースを振り返っていかがですか。 「今日のレースはペースメーカーが付いてくれていたので、ビビらずに前に出てレースしようとは思っていました」 ――自己ベスト更新です。 「大満足ではないです。1年生にも負けていますし、U20の日本歴代の10傑が43秒くらいだったので、それにどこまで迫れるかというのはイメージしていました。それでもシーズン最終戦にこうやって今シーズン含めて安定してきて、ラスト1発で殻を破れたのは良かったかなと思います」READ MORE -
関カレ 大会後インタビュー 鈴木憲伸 木村颯太
競走 2020.10.17 毎年熱い戦いを繰り広げる関東インカレ。今年度は新型コロナウィルスの影響により、10月9日~11日、24日、25日、11月22日、23日に延期されての開催となる。今回は三段跳と男子200Mでそれぞれ優勝を飾った鈴木憲伸(営2=明大中野八王子)と木村颯太(法1=明星学園)に大会後、電話にて話を聞いた。 ※この取材は10月14日、10月16日に行われたものです。 鈴木――試合を振り返っていかがですか。 「率直な感想ですけど、2部とはいえ優勝できたことは素直にうれしいですね」 ――15m台が比較的安定して出ていた気がします。どのような練習をされてきましか。 「僕は自粛期間中、寮ではなくて地元で練習していて、特に15m跳ぶための練習というのはしていないですけど、スピードを上げて助走スピードを殺さない練習をしました」 ――今回の目標は。 「順位としては、持ち記録が全体の4番目で上に狙える位置にいたので当然優勝を狙っていましたけど、記録としては、明大記録の15m49を更新する15m50越えは狙っていました」 ――自粛期間で苦労した点は何ですか。 「地元で練習していると話しましたけどずっと1人で練習していました。高校の時から1人で練習することは多かったですけど、さすがに1人で何カ月も練習していると寂しいものがありますし、1人でやっていると考え方も片寄って良くない方向にいってしまうこともあるので、客観的な意見を取り入れるために先輩方と連絡をとって、動画で練習を見てもらったりしていました」 ――大会通して見えた課題はありますか。 「僕としては、単純にスピードが足りなかったり助走で力んでしまってうまく跳躍につなげられなかったりという面がありますね」 ――今後の目標を教えてください。 「今回はまだ追い風参考記録だったので、公式でちゃんと15m飛びたいです。あとは明大記録を越すというのと、大学四年間のうちには日本インカレや日本選手権に出て戦っていきたいとなると、その標準記録である16mは飛べるようになりたいです」 ――1部への復帰を目指すにあたって。 「今回の関東インカレは対校戦ではなかったですけど、1部に上がるには対校戦で勝たないといけません。この冬の練習でもう一段階レベルアップしていかないといけないので、今回いい記録が出たといってそこで気を緩めてはいけないと思っています」 木村――大会を振り返っていかがですか。 「今年は全然試合に出場できていなくて今年初めての大会だったんですけど、自分の思い通りのレースはできませんでしたが、結果は少なからず残せたのでそこは良かったと思います」 ――目標はどれくらいでしたか。 「20秒台を目標にしていて、そこがちょっとまだ無理でした」 ――優勝したときのお気持ちを教えてください。 「やっぱり2部なので確実に勝てて良かったかなという感じです」 ――自粛期間で苦しんだことは。 「練習場所と相手がいなかったのでずっと1人で地元を走るしかなかったので、そこが大変でしたね」 ――どういった練習をされてきたのでしょうか? 「コーナーとかそういう練習はできなかったので、100mを走って戻ってを5本2セットやったりとかでしたね」 ――木村稜選手(政経1=乙訓)との交流はありますか。 「高校の時から勝って負けてを繰り返していましたけど、そんなにライバル意識はないですね。勝っても負けても4年間長いですし、今はバチバチする必要ないかなと」 ――ここからの練習についてのプランを教えてください。 「2週間後にまた大きい大会があるので、そこに向けてスピードを高める練習をしていますね」 ――大学4年間での目標は。 「とりあえず日本インカレ優勝を目標にしています」 ――今年1年について。 「ほんとは1年目なので試合にたくさん出て経験を積みたかったですけど、それができなかったのでやっぱりつらい1年というか、経験ができてない年でしたね。その分を2年生で挽回したい気持ちはあります」 本来であれば、好成績続出で1部復帰!といきたかった明大。新型コロナウィルスの影響で今年はその目標を達することはできなかったものの、1、2年生から優勝者が2人出ている。長距離部門でも結果を出している1、2年生選手は多くいる。1部復帰。来年にはその目標がかなうに違いない。 [金内英大]READ MORE -
主力メンバー大健闘! 自己ベスト越えも多数/多摩川5大学対抗競技会
競走 2020.10.05新型コロナウィルスの影響で中止となった出雲駅伝の代替戦と銘打って開催された今大会。明大、国学院大、駒大、創価大、帝京大の5大学が集まり、無観客ではあったものの各大学の選手が夏の練習の成果を存分に発揮したレースとなった。 ◆10・4 多摩川5大学対抗長距離競技会(裾野市運動公園陸上競技場)▼男子1500メートルA組2着 馬場 3分48分90▼男子5000メートルD組5着 勝浦 14分41秒136着 稲田 14分41秒169着 坂井 14分48秒7913着 飯田 15分02秒0114着 近藤 15分18秒22C組3着 斎藤 14分28秒456着 寺前 14分39秒93B組2着 村上 14分13秒484着 安部 14分15秒585着 長倉 14分17秒56(自己ベスト)7着 大保 14分22秒12(自己ベスト)10着 丸山 14分25秒5015着 杉 14分43秒4020着 吉川 14分49秒52A組(対校)3着 加藤 13分53秒24(自己ベスト)4着 手嶋 13分53秒68(自己ベスト)6着 鈴木 13分56秒437着 前田 13分58秒18(自己ベスト)▼男子10000メートルB組3着 児玉 29分33秒234着 樋口 29分36秒79(自己ベスト)7着 漆畑 29分39秒04(自己ベスト)16着 橋本 30分39秒5617着 杉本 30分57秒93A組(対校)4着 小袖 28分50秒039着 櫛田 29分11秒48(自己ベスト)12着 金橋 29分28秒2115着 富田 29分42秒00(自己ベスト) 駅伝にも勝る走りぶりだった。長い自粛期間があったにもかかわらず、長倉奨美(情コミ4=宮崎日大)や樋口大介(法4=伊賀白鳳)ら4年生を筆頭に、各学年の選手たちが次々と自己ベストを更新。全員が最後まであきらめず、目の前を走る選手に食らい付く〝粘り〟の走りを見せた。 大会後半は対校戦を実施。他大の主力選手が多く参加し、繰り広げられるハイレベルなレースに、会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。なかでも5000メートルでは鈴木聖人(政経3=水城)、手嶋杏丞(情コミ3=宮崎日大)、加藤大誠(営2=鹿児島実業)の3人は序盤から先頭集団を引っ張った。しかしラスト3周に突入したところで、世代を率いる藤木(国学院大)がスパート。苦しくなった明大勢は付いていけなかったものの、ラストスパートで何とかカバー。前田舜平主将(政経4=倉敷)は後半、追い上げるクレバーな走りで3人のすぐ後ろに迫り、明大出場者全員が13分台でゴールするという輝かしい成績を残した。 また今大会は各大学の監督紹介も行われた。出場した学校の監督が現状への思いや、これからの駅伝に向けての思いを語る時間となり、会場にいた誰もが耳を傾けた。山本佑樹駅伝監督は「この大会の開催に協力してくださった静岡の皆様、そしてこの大会ができること自体に感謝したい」と、自身が静岡県出身だからこその感慨深いコメントを述べた。 出雲駅伝の中止などで、どこか暗い雰囲気が漂っていたように思えた大学陸上界。しかし今大会を通して、選手たちはひたすら前を見て進み続けていることを思い知った。また、今月10日には明大、創価大、東洋大、早大参加の対校戦が行われる。無観客試合ではあるが、早大競走部のYouTubeアカウントにてライブ配信される予定だ。ランナーたちの闘志は画面越しでも感じられるに違いない。お見逃しなく! [金内英大] 試合後のコメント 山本駅伝監督――今日の結果を振り返っていかがでしたか。 「総合で勝ったということはさっき聞いたので、そこは勝負なので素直によかったなと思います。駒大国学院大らの胸を借りて勝てたというのは非常によかったなと思います」 前田主将――13分台を出せたポイントは、ご自身ではどこだと思いますか。 「今回かなりハイペースでした。入りの1000メートルが速くて、3000メートルまでハイペースだったんですけど、そこからしっかり粘り切ったのがよかったかなと思います」 樋口――自己ベスト更新でした。 「自己ベスト更新は当然というか、それくらいの練習は積んでいて、29分10秒くらいをターゲットタイムとして狙っていたんですけど。もう少し出したかったなというのが正直なところです」 鈴木――レースの感想をお願いします。 「最近積極的にいけてなかったので、序盤先頭のほうで走れたのはよかったと思うんですけど、中だるみから粘れないということをいつも感じているので、そこをしっかり修正していきたいです」 手嶋 ――加藤選手に最後の最後で抜かれてしまいました。 「加藤のレース展開はうまかったですね。自分の後ろに付いて、力をためて最後に出るというレース展開がうまいな、というのが感想です」 加藤――今日を振り返っていかがでしょうか。 「このレースには、藤木さんや小野寺さん(帝京大)といった強い選手が集まっていたので、何がなんでも勝とうと。今の状態はそんなに上がり切ってはいないので、それで考えるとけっこういいレースができたと思います」READ MORE -
佐久間 大舞台で7位入賞を果たす/第104回日本選手権
競走 2020.10.04新型コロナウイルスの影響で10月に延期となった日本選手権。明大からは1500メートルに佐久間秀徳(商3=国学院久我山)が出走した。初出場ながら、トップランナーたちを相手に7位入賞をもぎ取った。(写真はEKIDEN News様より提供していただきました) 「まだあまり実感がない」。初出場の日本選手権で1500メートル決勝。残り1周の鐘と同時にペースアップした集団の中で、必死に前へ食らいつく。3分42秒57の自己ベストで7位入賞。走りの安定感にさらに磨きがかかったレースとなった。 一方、決勝後振り返って口にしたのは〝位置取り〟の課題だ。「予選決勝と2本とも同じ課題だった」。スタートから館澤亨次(横浜DeNA)を先頭に激しい駆け引きが行われた。集団の中ほどに位置した佐久間は、終盤大きく外から加速することに。「無理やり大外からまくってくるというレースを2本立て続けにしてしまった」。ラストの直線での競り合いがあっただけに、悔しさが胸に残る。 大学から始めた中距離、いつしか日本選手権に出場するまでに力を伸ばしてきた。「インカレで優勝したい。日本選手権で入賞したい。周りからはばかにされるかもしれないですけど」。2年前に少し恥ずかしそうに話したその言葉は、自分を信じ、常に上を目指してきた今、現実となっている。 次戦は「明大記録更新を狙っている」。フォームや位置取り、レースにおける力の配分方法など課題は山積みだ。さらなる挑戦を続ける姿に、勝利への欲望が止まることはない。 [仁科せい] 試合後のコメント佐久間――予選決勝のレースについて、手応えはいかがでしたか。 「両方のレースに言えることですが、本当に自分の課題がわかりやすく出てしまったレースでした。その位置取りが下手くそで、最後無理やり大外からまくってくるというレースを2本立て続けにしたので、そこが心残りではあります」 ――力が出し切れなかったという印象でしょうか。 「決勝を走り終わった後にもう一つ自分も行けるかもしれないなという手応えはありました」――今後強化していきたい面は。 「まだまだ力を付けたいというのはありますが、細かい部分の修正を加えていきたいと思っています。フォームであったり、ラストの力の使い方であったり、小さいところにも目を向けていきたいと思います」 ――次戦で目指すタイムを教えてください。 「とりあえずは明大記録を更新したいと思っているので、3分41秒65を切りたいと思っています」READ MORE -
古賀が1万メートルWで2位入賞! 長距離部門は悔しさ残る/第89回日本学生対校選手権
競走 2020.09.14徹底した感染防止対策のもと、無観客で行われた全日本インカレ。2日目は古賀友太(商3=大牟田)が1万メートルWで2位入賞を飾った。他にも夏までの練習の成果を確認した者、これからの課題点を見つけた者、出場した選手おのおのが思うところのある大会となった。※今回の内容は試合後、選手の方々に電話にて取材したものとなっております。 ◆9・11~13 第89回日本学生対校選手権(デンカビッグスワンスタジアム)[2日目]▼男子400メートルR予選2組 松村、野口、石川、渡邊 3着 3分13秒08▼男子1万メートルW決勝2位 古賀 40分19秒907位 濱西 41分45秒829位 村尾 41分57秒95 [3日目]▼男子200メートル準決勝3組 木村 4着 21秒13▼男子5000メートル決勝17位 小袖 14分30秒96 2日目では、競歩のエース・古賀が善戦。東洋大の池田が独走するなか、着実なレース運びを見せた。1位に食らいつくことはできなかったものの2位入賞を果たした。また、男子200メートルでは木村稜(政経1=乙訓)が予選で21秒03の自己ベスト並びに明大新記録を樹立。「不安もありましたが、記録が出たのでレース後はほっとしました」(木村)。決勝まで残ることはできなかったものの、これからに期待が持てる好走を見せ、明大短距離部門に新しい風を吹かせた。 迎えた最終日。男子5000メートルでは他大から主力選手が多く出場するなか、明大からは小袖英人(政経4=八戸学院光星)が出場した。スタートは集団の先頭に位置づけるも2000M付近で集団から遅れ、そのまま追いつくことができず、17位でゴールという手痛い結果となった。「狙ったレースをはずさないようにしていきたい」(小袖)。この結果を糧に〝明大の好スターター”としてロードシーズンでの巻き返しを狙う。 3日間の全日本インカレも無事終了した。不安、緊張、楽しさ、悔しさ。大会を通して改めて競技に対する思いも強くなったかもしれない。 一方で今後の大会開催の見通しが立っていない現状もある。厳しい状況が続く中で、ここからはフィジカルだけでなく、メンタルとの戦いにもなるだろう。自分とそしてチームと向き合って。明大はさらなる一歩を踏み出す。 [金内英大] 試合後のコメント 古賀――レースを振り返っていかがですか。「結果としては2位という形でうれしさも少しはあるんですけど、悔しさのほうが大きいかな、という印象です」 ――1位の選手との一番の差は何ですか。「スタートの飛び出しから反応できなくて、その時点で勝負は決まっていたと思います。昨年度の関東インカレの失格がトラウマになっていて、フォームの面で絶対的な自信とか、覚悟が決まっていたらもう少し違う展開になっていたと思います」 ――フォーム自体の自己評価はいかがですか。 「警告を受けた回数は0だったので、そこは評価できる印象はあります。しかし、注意は何回か受けたので、理想としては完全にその注意も受けずにゴールしたいので、なくなってきてはいますがまだまだ課題はあります」 小袖――レースを振り返っていかがですか。 「割りと調子も良くて、全日本インカレに合わせてはいたんですけど、集団から遅れてそのあとずるずる後ろに下がってしまい粘ることが全くできない状態で、ふがいない走りになってしまいました」 ――今回見えた課題点は何ですか。 「狙ったレースで結果が出せないというのは、まだまだ力が足りないということだと思っています。そういう狙ったレースで外さないよう、コンディションや練習の調整を計画的に取り組んでいきたいと思います」 ――今後の練習方針をお聞かせください。 「これから記録会もあり、駅伝シーズンにもなってくるので、まず記録会でいい走りをして、自己ベストを更新して、その勢いで駅伝につなげていけたらと思っています。今日はふがいない走りになってしまいましたけど、そこはもう過去のことなので前だけを見てやっていきたいと思います」 木村――大学での初の大舞台となりましたが、いかがですか。 「高校生上がりの自分と違って、思っている以上に大学生の勝負強さを感じました。自分はけっこうまわりに左右されやすいんですが、どんな時でも自分のレースをされているな、と感じました」 ――明大記録を出しましたが、その時の周りの反応は。 「周りからはけっこう走れてるんだね、と言われました。監督からはレースの中で改善点もけっこうあったので、それを意識して走っていこうと言われました」 ――今後の目標は。 「1カ月後に同学年だけの大会があるので、そこで優勝していくのが目標です」READ MORE -
2種目で入賞! 主力選手陣の走力も安定/第89回日本学生対校選手権
競走 2020.09.14徹底した感染防止対策のもと、無観客で行われた日本インカレ。1日目、明大からは3種目に6人の選手が登場。1500メートルでは、前田舜平主将(政経4=倉敷)と佐久間秀徳(商3=国学院久我山)がダブルで入賞を果たした。※今回の内容は試合後、選手の方々に電話にて取材したものとなっております。 ◆9・11~13 第89回日本学生対校選手権(デンカビッグスワンスタジアム)[1日目]▼男子400メートル予選2組 野口 6着 48秒33▼男子1500メートル予選1組 馬場 7着 3分51秒35▼男子1500メートル決勝4位 前田 3分49秒505位 佐久間 3分50秒59▼男子1万メートル決勝8位 手嶋 29分02秒3011位 鈴木 29分37秒01 新型コロナウイルスの影響で、無観客試合として開催された今年の日本インカレ。大会や記録会の中止を余儀なくされてきた選手たちにとって、久々の大舞台となった。実践に対するブランクを感じつつも「緊張と楽しみという気持ち」(手嶋杏丞・情コミ3=宮崎日大)。不安と期待が入り混じるなか、待望の大会が開幕した。 初日の男子1500メートルでは主将の前田が出場した。長距離ではなく中距離での挑戦に「失うものは何もない」。序盤は先頭集団に位置付けるも、ラストで競り負け惜しくも表彰台を逃す。「最後の一歩まで出し尽くすという基本を思い出せた」(前田)と次戦への課題を口にした。緊急事態宣言からの自粛期間、現在もなお厳しい状況が続く中で主将を務める前田。最後の駅伝シーズン、チームと共に全力で駆け抜ける姿に期待だ。 男子1万メートルでは主軸の鈴木聖人(政経3=水城)と手嶋が参戦。手嶋は「前半も飛ばしつつ、後半も粘れた」と力の付き具合を確認した。一方鈴木は「勝負も全くできていない悔いの残るレースだった」と自分の力不足を認識したレースとなった。 [金内英大] *2日目、3日目の試合はこちらから試合後のコメント前田主将――1500メートル挑戦の手応えはいかがでしたか。 「試合の二週間前からはほとんど中距離を練習してはいないんですが、いい勝負ができたと思います。ただ、ラスト300メートルでのポジションが悪かったのが敗因だと思うので、そこには経験の差を感じましたね」 ――最後の最後で後続に追い付かれた印象です。 「優勝だけが目標だったんですけど、ラスト100メートルのところで追い付けきれなくて先頭が1位、2位と入ってしまって、そこで気持ちが切れてしまってそこを後方の選手に刺されて4位になってしまったという感じです。陸上の初心を思い出すという感じではないですが、最後のゴールラインまで一歩出し尽くすというのができなかったのが反省です」 ――久々の大会が無観客試合となりました。 「応援がないと寂しさはあるんですけど、アナウンスもよく聞こえて全体がどんな感じで進んでいるのか、とかは普段より聞きやすかったです。競技場の音楽を聞いてリズムを取れやすいという面ではいつもと違う雰囲気を味わえました」 佐久間――久しぶりの試合はいかがですか。 「目標は優勝を狙っていたので残念という気持ちがあります」 ――スピードとスタミナ、練習ではどちらに重きを置いていましたか。 「今回のコロナ期間で自分と向き合う時間が多かったので、体調管理なども細かく見ていった結果、筋力を強化しようと。筋力強化で体重が5キロくらい増えました」 ――レースにおいても感覚は変わりましたか。 「今までは後半に打ち上がってしまうというのがあったんですけど、ここ最近の東海大記録会、東京選手権、今回の日本インカレとその感覚がなくて、最後まで自分の思うように体が動くという感覚はありました」 手嶋――久々の大きい大会となりました。 「自分はトラックでの公式戦は初めてだったので、緊張と楽しみの両方の気持ちを持って挑みました」 ――前半は先頭に食らいついていましたが、プラン通りでしたか。 「いえ。ほんとはあまり前半は突っ込みすぎずに、後半勝負と監督から指示を受けていたんですけど、調子がかなり上がっていたのでスタートから飛ばした感じでした。前半飛ばしつつ後半もけっこう粘れて、そこは力が付いてきたと思っているので、いいレースになったと思います」 ――レース後に監督からアドバイスはありましたか。 「力は付いてきた、と言われましたがもっと上を目指そうっていう感じでした」 鈴木――手嶋選手と同じレースでした。 「入学してからタイムも自分の方が速かったですし、今回のレースはすごく悔しくて。やっぱり同学年に負けることはすごく悔しいです。自分は切り替えが遅いので、早く切り替えられるように。それも課題かなとは思います」 ――次の大会までに改善したい点は何ですか。 「積極的に前で戦うという強い気持ちを持って走りたいなというのが今の課題です。あとはなかなか試合にピーキングを合わすことができていないので、もう少しどうしたら自分の力が最大限に発揮できるかを考えながら練習をすることが、今後試合で結果を残せることにつながるのかなと思います」 馬場勇一郎(政経1=中京大中京)――大学初レースでしたが、いかがでしたか。 「初の公式戦ということで、緊張もしていましたが、紫紺のユニホームで走れることにワクワクしていました。また、昨年の日本インカレが岐阜で開催されていて出身が愛知ということで見に行っていたので、その舞台で自分も明大を背負って走れるということで頑張ろうと意気込んでいました」 ――結果としては予選敗退になってしまいました。 「夏の練習も順調にこなせていたので自信があったぶん、結果としてはとても悔しいです。ですが、レースの中身を見るとスローペースの中でジュニアのレースではないペースアップを体感し、これからの課題として感じるものは多くありました」READ MORE -
古賀が学生2位! 8位入賞と爪痕残す/日本選手権男子・女子20km競歩
競走 2020.02.17東京五輪の選考も兼ねて行われた今大会。明大からは3名が出場し、エース・古賀友太(商2=大牟田)が学生2位となる8位入賞を果たした。◆2・16 第103回日本選手権 男子・女子20km(六甲アイランド甲南大学西側20kmコース)▼男子20km8位 古賀 1時間20分47秒36位 村尾 1時間29分55秒※濱西は途中棄権 「最低限の結果は残せた」(古賀)。昨年度失格に終わり涙をのんだ古賀。序盤からハイペースで入った先頭集団には付かず、第2集団に食らいつく。東京五輪の他に、5月の世界競歩チーム選手権の代表選考も懸かった今大会。「第2集団で粘ればまだチャンスはある」と終盤まで目標順位を視野に入れつつ、涼しい顔で社会人選手と互角に渡り合った。しかし、ラスト付近で2枚目の警告。3枚の警告を受けると2分間のタイムロスを課されるため、ペースダウンせざるを得ない状況に。「(レース中での)修正力はトップ選手との差を感じた」(古賀)ものの、最後は狙いを入賞に切り替え8位を守り切った。失格を乗り越え成長した姿を見せた古賀。競歩界のホープは社会人相手にも善戦してみせた。 古賀の挑戦は終わらない。3月には再び五輪の出場権を懸けた能美競歩が行われる。昨年度は6位と、大きく自己ベストを更新した大会だ。今回見つかった、フォームや試合中の修正力といった課題を克服して挑む先には「先頭争いをして、オリンピック内定を勝ち取る」(古賀)。憧れの日の丸を見据えていた。迫る1カ月後、今以上に成長を遂げた古賀が明大に大きなサプライズを巻き起こしてみせる。 [川和健太郎] レース後のコメント園原健弘監督――今日の手応えはいかがですか。 「今日は少しみんな目標には届きませんでした。古賀はオリンピックを狙わせていたので1時間18分くらいでは、という取り組みをしてきたんですけど、思うような結果が出なかったなという感じです」 ――今日のフォームの点数は。 「今日は50点くらいですね。練習ではできているんだけど、本人も緊張した、硬くなったということを言っていたので。やっぱり力んでしまったりするところがあるので、そこが課題ですね。大事なレースになるといつも力が入ってしまいますから。そこがクリアできれば、日本のトップレベルの潜在能力はあると思います」 古賀――今日のレースを振り返っていかがですか。 「満足はしていなくて、順位もタイムも狙ったものではなかったので、そんなに喜べる感じではないんですけど、最低限の結果は残せたかなというのが今の思いです」 ――直前合宿での手応えはいかがでしたか。 「千葉の富津で合宿を行いました。今年度は昨年度と違って(コースの)一周が1kmで500mの折り返しだったんですけど、富津でも500m取って同じようなコース設定にすることができました。折返しの感じや、距離の感じ方というのは富津でできていた分、あまり違和感を感じなかったので、そこは生かせたかなと思います」READ MORE
特集記事 SPECIAL
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【競走部】疾風勁走
ついに古豪復活か――。昨年度の箱根駅伝で見事6位に食い込み、5年ぶりのシード権獲得を果たした明大競走部。目標を箱根3位に掲げる今年度は、新型コロナウイルスの影響で試合の延期や中止、練習の自粛と厳しい環境を強いられている。1日も早く日常が戻りますように。この状況を耐え抜き、前に進めますように。困難な状況でこそ選手の今を伝えたい。そんな担当部一同の思いも込めて、今年度も企画をお届けします。READ MORE -
【競走部】紫子奮迅
古豪復活へ鍛錬は続く。昨年度は山本佑樹駅伝監督が就任し、2年ぶりの箱根復帰に沸くも17位に終わった。今年度は阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)ら実力者集う世代が最終学年を迎え、勝負の年だ。本企画では紫紺の襷が箱根路で輝くまでの1年間を追う。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1907年創部。練習場所は八幡山グラウンド。〝競技を通じての社会に貢献できる人材育成〟をモットーに練習に励む。短距離部門、競歩部門は関東インカレで優勝者を数多く輩出。特に競歩部門は日本選手権20km競歩で入賞など好成績を残している。長距離部門は、第1回箱根駅伝に出場した4校「オリジナル4」のうちに含まれ、過去には多数の優勝を誇る古豪。2005年には14年ぶりに出場を決めた。鎧坂哲哉選手(平24営卒・現旭化成)などが在籍した12年には総合3位。以来は常連校として名をはせており、シード権獲得や上位入賞を目指す。過去には多くの実業団選手を送り出している。