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迫るシーズン開幕 収穫を今後へ/日本学生ハーフマラソン選手権
競走 2024.03.11箱根駅伝を終えて新たなシーズンへ向けた起点ともいえる今大会。コンディション不良の影響で出場した選手は2名のみとなったが、それぞれが自身の現在地を見つめ直す機会となった。 ◆3・10 第27回日本学生ハーフマラソン選手権 (陸上自衛隊立川駐屯地、国営昭和記念公園及びその外周道路)▼男子ハーフマラソン 63位 古井 1時間03分54秒 自己ベスト 545位 窪田 1時間09分25秒 「量を減らさずに、継続してAチームで練習を積めている。コンディションは比較的良かった」と語る古井康介(政経2=浜松日体)は今レースで自己ベストを更新。「タイムよりも最初から攻めた走りをすることを重視していた」という言葉通り、序盤から集団の中で軽快な走りを続けた。しかし「最低限の目標として(1時間)3分半と考えていたが届かなかった。後半のペースダウンが自分の課題だと感じた」とレース後には悔しさもにじませた。 「コンディションが良いとは言い切れない中で、まとめることを意識したレースだった」と振り返る窪田悠人(政経2=沼津東)。全体的に見ても良いところがあまりなかったと反省しつつも「これまでのハーフマラソンは最初から焦って突っ込んでしまうことが多かった。スタートから落ち着いてレースに入れたことだけは収穫だと思う」と冷静に自身の現状と向き合っていた。 来年度へ向けてトラックレースの練習に力を入れる選手や、合宿で鍛錬を続ける選手など、各々が地道な努力を重ねている長距離部門。一人一人が挑戦者であるという自覚を胸に、大舞台への道を駆け抜ける選手たちの姿から今後も目が離せない。 [春田麻衣] ※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。READ MORE -
自己ベスト続々更新 競歩の実力示す/日本選手権・20キロ競歩
競走 2024.02.19パリ五輪出場、自己ベスト更新など各選手が目標に向かいレースに臨んだ。学生から社会人まで多くの選手が参加し〝世界一熾烈な代表争い〟と称される今大会。そんなハイレベルな戦いに明大からは4名の選手が出場し、見事に3人が自己ベストを更新と好成績を残した。現役選手だけではなく明大OBも3人全員が入賞を果たし、明大競歩部門のシーズン幕開けにふさわしい幸先の良いスタートとなった。◆2・18 第107回日本選手権・20キロ競歩(六甲アイランド) ▼男子20キロ 16位 近藤 1時間23分15秒 自己ベスト 21位 長田 1時間24分46秒 自己ベスト 29位 櫻井 1時間27分15秒 自己ベスト ※村越は途中棄権 沿道には周回する選手を応援し続ける観客が並び、にぎわいを見せていた。昨年度よりも応援を受ける明大の出場選手が増え4人の選手が紫紺を背負い出場。序盤では集団でレースが進んだが、4キロ通過あたりから集団が崩れ始める。個人でのレースが展開され、周回遅れとなる選手も出たことで順位の見えづらいレースが続いた。そんな中、近藤岬(理工2=十日町)、長田隼人(商1=松山工)が前後に並び、レースを進めるも後半になるにつれ差が広がり始める。そこから後半さらにペースを上げた近藤は自己タイムを約7分も縮めフィニッシュ。今回のタイムに対して満足度は「100点」と笑顔を見せた。続いて、長田は終盤からペースが落ちてしまったものの自己ベストを更新。「オーバーペースで入ってしまった。15キロくらいまでは良かったが、まだまだ積み上げが足りず、終盤耐えられる体づくりしたい」と振り返る。櫻井建太(法1=星稜)は「タイムではなく、体の状態を最優先に考える」というレースプランを守り、目標としていた日本学生対校選手権(日本インカレ)の標準タイムを切り、自己ベストを更新した。進級前の2月、下級生による3人の自己ベスト更新は競歩部門の今後への期待を一層高めてくれるものとなるだろう。一方、村越優汰主将(文3=横浜)は元より10キロでの棄権を予定し、復帰戦としてレースに臨んでいた。半分の距離ではあるものの集団の中で淡々と自分のペースを刻み、自分の歩きを再確認。次戦に向け準備を重ねている。 現役選手のほかに明大出身の選手が3人出場し、同様にレースに臨んでいた。濱西諒選手(令5文卒・サンベルクス)は昨年度の記録を大きく塗り替え、2位の好成績を収めた。レース終盤、濱西選手と競り合った古賀友太選手(令4商卒・大塚製薬)は続いて3位と表彰を受けている。さらに野田明宏選手(平30商卒・自衛隊体育学校)も8位入賞を果たし、華々しく活躍するOBの姿にも目が離せない。 大会の結果は明大競歩部門を勢いづける大きな一歩となった。この流れが主将・村越を中心に明大競走部全体に波及し、「ワンチームを目指して、自分だけで精一杯にはならず周りを見ながらいいチームを作っていきたい」(村越)という思いをかなえてほしい。競歩に始まり、充実した春を過ごした紫紺の花が咲くことを期待したい。[熊谷実夏]READ MORE -
シード権逃すも下級生大躍進/箱根駅伝復路
競走 2024.01.04「総合8位でシード権獲得」という目標を打ち立てた明大。しかし往路では、まさかの総合23位と目標からかけ離れた結果に。そんな状態から8区の綾一輝(理工1=八千代松陰)が区間3位を取るなど古豪・明大の意地を見せるも目標には届かず。総合20位で箱根駅伝(以下、箱根)は幕を下ろした。 ◆1・3 第100回東京箱根間往復大学駅伝復路(箱根芦ノ湖駐車場入口~大手町読売新聞社前)▼20位 明大 11時間7分28秒 明大を含め過去最高タイの16校が一斉スタートとなった復路。昨年度と同様6区を走るのは堀颯介(商2=仙台育英)。序盤から積極的にレースを進め、芦之湯地点では区間1位と経験を生かし好ペースでレースを進める。「下りが自分の中では得意だと思っている」(堀)。その言葉通りに下り坂でどんどん勢いに乗る堀。区間7位で尾﨑健斗駅伝主将(商3=浜松商)に紫紺の襷をつないだ。駅伝主将の意地を見せたい尾﨑だったが、細かいアップダウンや気象の変動が激しいコースに苦戦。全身全霊で駆け抜けるも「自分の可能性を信じたが、望むような結果ではなかった」(尾﨑)と総合23位からなかなか抜け出せずにいた。 そんな苦しい流れを断ち切ったのは8区・綾だ。中学生の頃から目標としていた箱根にもかかわらず、物おじしない走りを見せつける。平塚中継所では前にいた早大、帝京大に追い付き並走。終盤には突き放し1年生ながら区間3位の好成績を残した。このまま流れに乗りたい明大。そんな状況で託されたのは9区・鈴木祐太(文3=鎌倉学園)。昨年度エントリーメンバーに選ばれるも走れない悔しさを味わった鈴木は堅実な走りで区間8位。総合順位も17位まで引き上げるなど奮闘した。アンカーの10区は古井康介(政経2=浜松日大)。目標としている父を超えるため力を振り絞り大手町まで走り切ったが、総合20位に終わった。 今年度の箱根は明大にとって非常に苦しいものだった。4年生にとっては競技人生最後の大会となる選手が多く、斎藤拓海(政経4=市立船橋)は「この経験はこれからの社会人としての生活に生かしていきたいと思います」と総括した。一方で今回出走したほとんどの選手が3年生以下であり、特に1年生の大湊終翔(情コミ1=学法石川)や綾などが区間一桁で大躍進を遂げるなど収穫もあった。古豪・明大の復活に向け大きな影響を与える大会になったに違いない。[大橋英晃] ※レース後のコメントは「紫魂不撓」にて掲載いたします。READ MORE -
往路は23位に沈む 復路で追い上げられるか/箱根駅伝往路
競走 2024.01.02「総合8位でシード権獲得」という目標を打ち立て、昨年度の苦い敗戦から必死に這い上がってきた明大。しかし本戦はさらなる高い壁が立ちはだかる。1区の大湊柊翔(情コミ1=学法石川)が1年生ながら区間8位と素晴らしい走りで襷をつなぐも、2区を任された児玉真輝(文4=鎌倉学園)がまさかの大失速。総合順位は22位まで落ち込んだ。その後は3区の杉彩文海(文4=鳥栖工)が区間11位と粘りの走りを見せたが順位を押し上げることはできず、往路終了時点で総合23位。目標達成への道は非常に険しいものとなった。 ◆1・2 第100回東京箱根間往復大学駅伝往路(大手町読売新聞社前~箱根町芦ノ湖駐車場入口)▼23位 明大 5時間37分21秒 箱根駅伝(以下、箱根)事前インタビューでは周囲から調子の良い選手として名前を挙げられており、自身でもそのことを実感していた大湊。希望通りの1区を任され、プレッシャーに打ち勝ち期待に応える走りをしてみせた。スタートから駿河台大の留学生が先頭だったこともあり、ハイペースなレース展開となった。集団走が大半となる1区では位置取りが重要。大学初駅伝ながら大湊は序盤から2位集団の中で走りやすい位置に付け、淡々とレースを進める。幾度となく集団の形が変わっても冷静さを欠くことなく対応し、自身も強みだと語る安定感抜群の走りを貫き通した。最後までその集団から離れずに、7位とわずか1秒差につけた8位で児玉に襷をつないだ。そのタイムは1時間1分37秒で1区の明大記録を6秒更新。さらに箱根の1区を走った日本人1年生の中で歴代1位に輝き、鮮烈な大学駅伝デビューを飾った。 花の2区に抜てきされたのは、明大の絶対的エースである児玉。大湊の好走と児玉の実力があればこのままシード圏内でレースを進められるかと思われた。だが、いつも通りだった表情がわずか数キロ過ぎたあたりで曇り始めると、ずるずると失速し始めて集団から離れていく。懸命に腕を振って前を目指すが、権太坂は19位で通過。その後も苦しそうな表情のまま走り続け、区間順位は23位に沈んだ。総合順位も22位まで下げた状態で襷を杉に託すことに。昨年度の箱根では7区で区間賞を獲得した実力者である杉も、活躍が期待されていたエース格の一人だ。襷を受け取ると同時に勢いよく飛び出して巻き返しを図る。最終学年としての意地を見せ、粘りの走りで区間11位と奮闘し、前の集団とのタイム差を縮めたものの総合順位は上がらず。3区終了時点で8位との差は約4分、シード権までは約3分。希望は4区と5区の世羅高出身コンビに託された。 4区を任されたのは、明大の若きエースと言われてきた森下翔太(政経2=世羅)。昨年度の箱根は1年生ながら3区で区間4位、また今年度の全日本大学駅伝では日本学連選抜として出走するなど、折り紙付きの実力を持つ。しかし森下も本来の走りができず、区間順位は22位。平塚中継所では24秒だった21位の学校との差は小田原中継所で約2分にまで広がっていた。この時点でシード圏内までは約6分。厳しい展開の中で襷は5区を走る吉川響(文2=世羅)につながった。昨年度は上手く走れなかった山登りのリベンジに挑んだ吉川。3.5㎞地点では区間8位と快調にレースを進めるが、その後じわじわと山に苦しめられていく。後半に入ると後ろを走っていた日体大に抜かれ、23位に後退。吉川も必死に前を追ったものの、明大はそのまま往路を23位で終えた。 明大は明日の復路を一斉スタートで始めることになる。8位までは約9分30秒、シード権まで約7分と目標達成への道は険しいと言わざるを得ない。だが復路にも箱根で走ること、箱根で結果を出すことを目指して努力を続けてきた選手たちが控えている。彼らが自身の実力を遺憾なく発揮する姿、そして紫紺の襷が選手たちの手で最終走者までつながり、大手町に飛び込んでくる姿に期待したい。 [春田麻衣]READ MORE -
堀颯がチーム内トップの快走 1万メートルで実力示す/MARCH対抗戦2023
競走 2023.11.24明大、青学大、立大、中大、法大の5校で争うMARCH対抗戦。世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)に出走した選手を中心に、積極的な走りで実力を示した。ハイペースな展開の1万メートルを経験したことは選手にとって自らの立ち位置を確認する良い機会となったに違いない。 ◆11・22 MARCH対抗戦2023(町田GIONスタジアム)▼❹明大 ▼男子1万メートル1組 1着 馬場 29分53秒31 自己ベスト 8着 新井 30分27秒89 初 11着 乙守 30分52秒83 初 18着 山内 31分28秒10 2組 9着 石堂 29分53秒96 自己ベスト 11着 窪田 29分56秒01 17着 室田 30分7秒15 23着 井坂 30分20秒65 3組 2着 堀颯 28分48秒86 8着 橋本基 29分21秒20 自己ベスト 4組 13着 尾﨑 28分50秒89 自己ベスト 15着 綾 28分56秒53 自己ベスト 20着 溝上 29分24秒34 1組目は馬場勇一郎(政経4=中京大中京)が組1着の快走を見せた。自己ベストの更新と29分台を目標としていた馬場はレース序盤から先頭集団に食らい付く。「5000メートル過ぎでペースが少し落ち着いたことでラスト1キロの時点でかなり余裕があった」。残り2周となったタイミングでスパートを仕掛けるとそれに続く者はなく、独走状態に。自己ベストを更新する29分台をマークし、明大の先陣を切った。 28分台の自己ベストを持つ選手も出走する3、4組目はよりレベルの高いレースが繰り広げられた。3組にエントリーした堀颯介(商2=仙台育英)と橋本基紀(商4=専大松戸)はいずれも序盤から先頭集団でラップを刻み続ける。レース終盤、橋本基が先頭集団から離れるも堀颯は変わらずトップ争いを続け最後の直線で2人をかわし、2着でゴール。「自己ベストを更新できず、2着と中途半端なレースだったが、ラストを上げ切れたのは良かった」(堀颯)と悔しさをにじませつつも収穫を口にした。橋本基も粘りの走りで自己ベストを更新。世田谷ハーフの疲労が残る中、チャンスをモノにした。 4組目で意地を見せたのは尾﨑健斗駅伝主将(商3=浜松商)。ハイペースで進む集団の後方に位置取ると、そこからじわじわと順位を上げていく。しかし、レース中盤「7〜9キロで1キロあたり3分前後に落ちてしまった」と先頭集団からこぼれてしまう。それでも、後方から追い上げてきた綾一輝(理工1=八千代松陰)を突き放し自己ベストを叩き出した。世田谷ハーフに続き駅伝主将としてチームを結果でけん引する姿は周囲の選手にとっても大きな刺激となったことだろう。 「1区間の落ち込みが命取りになるので、全員が平均的もしくはそれ以上に走れるような仕上げをしていきたい」(山本豪駅伝監督)。ここから箱根駅伝のエントリーメンバーは大きなレースに出ず、日々の練習や富津合宿などを通して調整を重ねる。自分を信じ前へと進み続ける彼らの視界に、箱根路は目の前まで迫ってきた。 [松原輝]第100回箱根駅伝まで、あと38日。※レース後のコメントは「紫魂不撓」にて掲載いたします。 READ MORE -
5人が自己ベスト更新 箱根駅伝に向け弾みをつける/上尾シティハーフマラソン
競走 2023.11.21箱根駅伝(以下、箱根)に出場する大学も多く出場した上尾シティハーフマラソン(以下、上尾ハーフ)。チーム内トップでフィニッシュの吉川響(文2=世羅)や期待のルーキー・大湊柊翔(情コミ1=学法石川)など5人が自己ベストを更新し、箱根に向けたメンバー争いは大詰めを迎えている。 ◆11・19 第36回上尾シティハーフマラソン(上尾運動公園周辺)▼ハーフマラソン 12位 吉川響 1時間2分31秒 自己ベスト 19位 児玉 1時間2分42秒 23位 大湊 1時間2分54秒 自己ベスト 27位 森下 1時間3分00秒 自己ベスト 44位 山本 1時間3分30秒 自己ベスト 46位 杉 1時間3分32秒 64位 古井 1時間3分59秒 自己ベスト 96位 齋藤 1時間4分43秒 166位 甲斐 1時間5分49秒 すっきりとした秋晴れのもと行われた上尾ハーフ。今月12日に行われた世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)と並び、箱根のメンバー選考に関わる重要な大会だ。多くの学生トップランナーが出場する中、明大からも箱根駅伝予選会(以下、予選会)に出走した9人がエントリーした。その中でもチームトップの快走を見せたのは吉川響。「ラスト5キロぐらいからチーム内トップの自覚があって絶対に死守したいと思っていたので残り数キロを走り抜けてトップでゴールできたことはいい経験になった」と振り返る。先月14日に行われた予選会に続いてまたもや自己ベストを更新し好調ぶりを見せつけた。 チーム内2位でゴールしたのは児玉真輝(文4=鎌倉学園)。「練習くらいの調子で62分30秒台に少し届かないくらいのタイムだった。点数をつけるなら90点くらい」と本調子ではない中で安定した走りを見せた。続くルーキーの大湊や森下翔太(政経2=世羅)、そして当日誕生日だった山本樹(営2=専大松戸)なども自己ベストを更新し、充実した内容となった今大会。「チャレンジングにやっていこうと言っていた。最初はハイペースだったが、みんな付いていってそこで粘ってある程度のタイムで帰ってきてくれたので良かったと思う」(山本豪駅伝監督)。季節の冷え込みとは反対に箱根のメンバー争いはますます熱気を帯びてきている。 箱根まで残り2カ月を切った。この先もメンバー選考の材料となるMARCH対抗戦が行われ、冬合宿も控えている。箱根8位入賞という目標に向け全員が闘志を燃やしている中、箱根路を駆け抜けるのは誰なのか。明大競走部のこれからに目が離せない。 [加藤菜々香] 第100回箱根駅伝まで、あと42日。※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。 READ MORE -
尾﨑が自己ベスト更新のチームトップ 駅伝主将として堂々の走り/世田谷246ハーフマラソン
競走 2023.11.13いよいよ箱根駅伝(以下、箱根)のメンバー選抜の季節がやってきた。今大会では尾﨑健斗駅伝主将(商3=浜松商)やケガからの復帰戦となった城戸洸輝(情コミ4=宮崎日大)ら4人が自己ベストを更新。また、多くの1年生が初めてのハーフマラソンを経験するなど、箱根出走のための布石を打った。 ◆11・12 第18回世田谷246ハーフマラソン(駒沢オリンピック公園)▼ハーフマラソン 18位 尾﨑 1時間04分02秒 自己ベスト 22位 溝上 1時間04分19秒 自己ベスト 31位 城戸 1時間04分43秒 自己ベスト 39位 橋本基 1時間05分02秒 49位 井坂 1時間06分02秒 59位 窪田 1時間07分00秒 60位 室田 1時間07分17秒 61位 馬場 1時間07分20秒 63位 杉田 1時間07分38秒 自己ベスト 64位 乙守 1時間07分39秒 初 66位 新野 1時間08分04秒 67位 山内 1時間08分04秒 初 68位 新井 1時間08分10秒 70位 鬼塚 1時間08分22秒 初 71位 石堂 1時間08分28秒 初 72位 角南 1時間08分47秒 76位 小林周 1時間09分06秒 初 90位 前田 1時間10分23秒 91位 曳田 1時間10分33秒 小雨がぱらつき、肌を刺すような寒さの中で行われた世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)。箱根まで残り2カ月を切り、駒大や青学大などの強豪校が多く出走した。各校の思惑が交錯する中、尾﨑が先頭集団でチームを引っ張る走りを見せる。レース後半は集団から離れてしまったものの、駅伝主将としての意地を見せタイムを大きく落とすことはなかった。万全とは言い難いコンディションであることを感じさせない快走で自己ベストを更新し、チーム内トップのフィニッシュ。63分台には惜しくも届かなかったが、チームの先頭に立つ者としての役目を十分に果たして見せた。「数字だけ見るとそこまで悪くないとは思う。しかし他大の選手に負けてしまっているので、物足りない部分もある」。箱根路で争うのは、あくまでも他大。「走る、走らない関係なく、どんな形でもチームの目標達成にはきちんと貢献したい」。一人の選手としてではなく、チームのために動く。その走りには3年生にして駅伝主将を務めるだけの覚悟があった。 チーム内2番手でゴールした溝上稜斗(商3=九州学院)も目標に掲げていた63分台には届かなかったが、自己ベストを約10秒更新。「しっかりまとめる走りをする」との言葉通りの走りを見せた。しかし箱根シード権常連校との実力差を痛感し「世田谷ハーフがピークではないと思っているので、箱根ではそういう大学と勝負できるようにもう一段階上げていきたい」とさらなる成長意欲を見せた。この結果がいい方向へ導いてくれることを期待したい。また、今年5月の世田谷競技会で足首を痛めDNFに終わってから久々のレースとなった城戸が自己ベストを2分以上縮め、チーム内3番手でフィニッシュ。ケガの影響でしばらくレースから離れていたが、9月末に練習を再開しここまで状態を上げて見せた。「世田谷ハーフ以降は量を求めつつ質の高い練習をして、箱根に向け積極的なレースをするための練習をしていきたい」。最上級生にして初のエントリーを目指す陰の実力者。エントリーメンバー争いのキーパーソンとなることは間違いない。 箱根のメンバー選考には、翌週11月19日に開催される上尾シティハーフマラソンおよびMARCH対抗戦での結果が判断材料の一つになる。限られた16枠を勝ち取り、箱根路で紫紺を背負うのはどの選手か。可能性は無限大だ。 [石井遥] ※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。READ MORE -
夢の箱根路へ! 2位通過で本戦出場権獲得/東京箱根間往復大学駅伝予選会
競走 2023.10.15でこぼこ駅伝脱却の兆しが見えた。箱根駅伝予選会(以下、予選会)が開催。今年度は4年ぶりに沿道応援が解禁され、たくさんの応援の中で行われた。明大は2位で箱根駅伝(以下、箱根)の出場権を獲得。また、出場した12人の選手のうち5人が自己記録を更新し、箱根に向けて幸先良いスタートとなった。 ◆10・14 第100回東京箱根間往復大学駅伝予選会(陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園)▼2位 明大 10時間34分38秒 「一安心です」と山本豪駅伝監督は安堵(あんど)していた。駅伝監督が今夏で交代し、新体制で迎えた予選会。半数以上のメンバーが1~2年生で構成され、中でも綾一輝(理工1=八千代松陰)や大湊柊翔(情コミ1=学法石川)はハーフマラソン初出場とフレッシュな顔触れで挑んだ。レース10キロ地点では、森下翔太(政経2=世羅)や杉彩文海(文4=鳥栖工)が第2集団を牽引(けんいん)し、チームを勢いづける。17.4キロ地点では2位の大東大との差を約1分30秒広げ、順調にレースを進めた。 しかし、レース終盤「最後の粘りが足りず、差を広げてしまった」(古井)、「前半突っ込みすぎて、結果的にきつい走りになった」(杉)と数名の選手が公園に入ってからペースダウンしてしまう。最終的には大東大に逆転され総合2位で本戦の出場権を手にした。鈴木祐太(文3=鎌倉学園)はレースを振り返り「目標としていた63分台に入り、いいペースで走ることができたが、順位としては少し物足りないと感じた」と自己新記録を出しながらもさらなる高みを見据えた。 本戦が決まったことについて「ほっとしているが、箱根のメンバーに入れたわけではないので、満足せずに今後の練習も頑張っていきたい」(大湊)と初めてのハーフマラソンながら箱根での躍進を期待させた。出場した12人中8人が1時間3分以内で走り切るなど層の厚さを証明した今大会。それでも「予選会は通過点に過ぎないので、浮かれることなく、本戦に向けてもう一度練習を積み直して臨みたい」(綾)と箱根に向けて決意を新たにする。予選会で得られた成功体験を胸に8位以内という目標へまた走り出す。 [大橋英晃] ※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。READ MORE -
悲願の38秒台達成ならず/日本選手権・リレー競技
競走 2023.10.09日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)では明大記録を2度も更新するなど、今波に乗っている男子4×100メートルR(以下、4継)。夢の38秒台への壁を打ち破るのは、もう間もなくかのように思われた。予選ではバトンパスに乱れが生じたものの、1着でゴールインし順当に決勝へ進出。さらなる好記録を目指して決勝に挑んだが、レース終了後に失格が判明。悲願達成へのバトンは来年度に託された。 ◆10・7~8 第107回日本選手権・リレー競技(国立競技場)[1日目]▼男子4×100メートルR予選 2組 松下、木村颯、川津、木村稜 1着 39秒50 決勝進出 [2日目]▼男子4× 100メートルR決勝 松下、木村颯、川津、木村稜 DQ 心地よい秋晴れの中で日本選手権・リレー競技(以下、日本選手権リレー)が幕を開けた。日本インカレといった各種大会を勝ち進んできた猛者たちが国立競技場に集結。先日、大学記録を樹立した明大も「4継はまだタイムを伸ばせると思うので、日本選手権リレーで38秒台を出すためにまた練習しようと思う」(川津靖生・法1=明星学園)と闘志を燃やしていた。そこから約1カ月。今度こそ38秒台に到達し優勝という栄光をつかむべく、日々精進してきた。 明大史上最も速いチームで挑む日本選手権リレー。1日目の予選では1走と2走の間でバトンがうまく渡らず、タイムロスに。「風向きが変わったことで合わせた歩数と少しずれたことがミスの要因だと思う」(木村颯太・法4=明星学園)。しかし3走の川津が巻き返しを図り、4走の木村稜主将(政経4=乙訓)へ望みをつなぐ。最後の直線を先頭で飛び出すと、順大の猛追もかわし1着でゴールに駆け込んだ。とはいえ39秒50というタイムには満足していない。「バトンパスを改善すれば、38秒台はまだまだ狙える」(木村颯)。決勝でのリベンジを誓い、1日目は終了した。 一夜明け、肌寒さを感じさせる天候の中で始まった2日目。予選2番手のタイムで通過を決めた明大は5レーンという好位置からスタートした。1走には今シーズン上り調子の松下かなう(法3=大分東明)を配置。予選で課題に挙げていたバトンパスを見事に修正し、好調な滑り出しを見せる。後輩からバトンをもらったのは、明大としてはラストレースとなった木村颯。「今年度やっとチームとして地力が付いてきたという感じがある。個人だけじゃなく4継とかチームで活躍できているんじゃないかなって思うところが増えてきた」。今年度の短距離メンバーは多くの種目で好記録を連発し、チームを活気づけた。4年生から1年生へ、明大の明日を担うバトンが渡る。下級生唯一の出走を果たした3走、川津。慶大がリードする状況での走りとなり「少し力んでしまったり変に相手のこと意識しすぎたりしてしまった部分があったので、反省点はかなりある」。決して後悔のない走りというわけではないが、その悔しさこそが自身を強くしてくれることだろう。今年度のリレー競技を締めくくるのは、短距離ブロック長としてチームを引っ張ってきた木村稜。抜け出した慶大を追い、早大、中大とともに表彰台入りを争う展開に。最後まで横一線のデッドヒートを繰り広げ、予選よりも遥かにタイムを縮め3着に滑り込んだ。「個々の総力を合わせたら、正直勝てるレースだったと思う。それができていない自分たちはまだ強豪じゃない」(木村稜)。実際、今レースでは他のレーンへの侵入が発覚し、後々失格になっている。 このメンバーでリレーを走るのは今大会が最後だ。「やはり木村二人(稜、颯太)の存在はとても大きい。4年間リレーに携わって引っ張っていってくれた。来年は自分が上級生になるので、これからは自分が(チームを)引っ張っていけるようにしたい」(松下)。4年生として、そしてエースとしてチームの最前で挑み続けた2人。その姿は後輩たちのこれからの挑戦を勇気づけてくれることだろう。明大が誇る絆のバトンリレーは、しかと次期エースに受け継がれた。 [石井遥] 試合後のコメント木村颯――チームとしての力が強くなった要因はありますか。 「それぞれがお互いに刺激し合いながら、どんどん頑張っていけたことが大きいと思います」 ――後輩に向けてメッセージをお願いします。 「日本インカレで3位になれたことに甘えて満足しないでほしいです。真面目にめりはりつけて練習しろっていうぐらいです」 木村稜――課題点はありましたか。 「やはり自分の強みはバトンをもらってからの加速だと思っています。ここで離して後半どれだけ走るかっていうところですが、今回の自分はあまり前半しっかりと出られなくて、いいところがない走りでした」 ――ファンへメッセージをお願いします。 「明大のファンの方にはいつも大きな声援を送っていただいています。その期待に答えられるように自分自身も後輩も頑張っていくと思うので、ぜひ注目していただけるとうれしいです」 松下――他大の走りはどのように映りましたか。 「慶大は飛び抜けて速かったです。前半までですでに前に出ていたのに、そこで(明大が)さらに前に出られなかったのは自分たちの責任だと思っています」 川津――今シーズンを振り返っていかがでしたか。 「先輩方にいい経験をさせてもらったっていう部分がかなり大きいです。印象に残るレースも日本インカレでのものだったりするので、4年生が来年度いなくなるのは戦力不足になったり、メンタル的に不安になる部分っていうのは大きいと思います。しかしこれからは自分が(チームを)引っ張っていくという形にしていきたいなって思います」READ MORE -
200メートルで木村颯が4位入賞 明大短距離の意地見せる/日本学生対校選手権
競走 2023.09.18ついに迎えた日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)最終日。明大からは200メートル準決勝に2人が出場した。木村颯太(法4=明星学園)は自身にとって2年ぶり2度目となる200メートルの決勝に駒を進め、4位入賞を果たした。 ◆9・14~17 第92回日本学生対校選手権(熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)[4日目]▼男子200メートル準決勝 1組 木村颯 1着 20秒82 決勝進出 2組 木村稜 3着 21秒04 ▼男子200メートル決勝 木村颯 4位 20秒95 最高学年として短距離部門を引っ張ってきた木村稜主将(政経4=乙訓)と木村颯。その2人が日本インカレ最終日、そろって男子200メートルに出場した。 1組目で出走した木村颯は周囲を圧倒する走りを見せた。コーナーを抜け直線に入った段階で集団から抜け出すと、勢いもそのままに他の追い上げを許すことなくフィニッシュ。最後は余裕を持ってゴールしながらも自己ベストを更新し、決勝進出を決めた。 2組目の木村稜は大会を通してこれが4本目のレース。疲労が残る中でも、昨年度の日本インカレで同種目2位入賞を果たした実力者は冷静だった。「決勝に残りたいとかトップを取りたいという思いはあったけれど、そういった気持ちは極力抑えて今までやってきたことを出そうという考えで走った」(木村稜)。スタートから、トップとは少し離れた状態でホームストレートに突入する。ただ、予選でも後半に追い上げを見せた木村稜はこのレースでも力強いスパートを発揮した。直線に入った段階で前を走っていた藤澤(岩手大)に追い付きほぼ同時にゴール。「ゴールした瞬間は勝ったと思った」(木村稜)と手応えを感じながらも3着に終わった。2着の藤澤との差はわずかに0.003秒。1000分の1秒の世界で戦う彼らの明暗が分かれた瞬間だった。 迎えた決勝の舞台。木村颯は低い姿勢から抜群のスタートダッシュを決めると得意のコーナーで周囲を引き離していく。「前半80メートルくらいまでは今できる最高の走りができた」との言葉通り、コーナーを抜けトップで直線に飛び込んできたのは木村颯だった。しかし「ハムストリングがけいれんして一度失速してしまった。そこからはうまく立て直せたけれど、その分結果は少し悪かった」(木村颯)。後半3人の選手にかわされてしまい、目標としていた表彰台獲得はかなわなかった。それでもケガが多かった4年間を踏まえ「何とか及第点くらいで終われたのでそこは自分を褒めてあげてもいいかなと思う」と悔しさをにじませつつ、充実感も口にした。 4年間を通してケガに苦しんだ木村颯と、関東学生対校選手権で肉離れを起こした木村稜。明大を代表する2人はこれまで共に苦難を味わいながらも4年間を締めくくる大舞台で結果を残してみせた。残された期間でさらなる高みを目指す彼らの姿は必ずや周囲の選手にいい影響を与えるはずだ。近年力を付けている短距離部門。その強さの理由を垣間見た最終日の戦いだった。 [松原輝] ※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。READ MORE
特集記事 SPECIAL
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【競走部】紫魂不撓
昨年度の関東学生対校選手権で見事1部残留を成し遂げた競走部。今年度は主将・木村稜(政経4=乙訓)を中心にさらなる高みを目指す。特に長距離ブロックは、あと一歩手が届かなかった箱根駅伝シード権に向け、エース・児玉真輝(文4=鎌倉学園)を中心にチーム一丸で取り組む。旅路は険しいかもしれない。だが、紫魂を胸に、不撓不屈の精神で走り続けた先にはきっと輝かしい栄光が待っている。特集ページ〝紫魂不撓〟ではそんな明大競走部の1年間を追い続ける。READ MORE -
【競走部】明鏡紫水
今こそ古豪・明大の意地を見せる時――。今年度の競走部は関東学生対校選手権での1部残留に向け、3部門のさらなる飛躍が求められる。特に「チームを一から強くしたい」(小澤大輝主将・政経4=韮山)と長距離部門は箱根駅伝のシード権獲得を最大の目標にする。今年度も紫紺の襷が輝く瞬間を明スポが追い掛ける。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1907年創部。練習場所は八幡山グラウンド。〝競技を通じての社会に貢献できる人材育成〟をモットーに練習に励む。短距離部門、競歩部門は関東インカレで優勝者を数多く輩出。特に競歩部門は日本選手権20km競歩で入賞など好成績を残している。長距離部門は、第1回箱根駅伝に出場した4校「オリジナル4」のうちに含まれ、過去には多数の優勝を誇る古豪。2005年には14年ぶりに出場を決めた。鎧坂哲哉選手(平24営卒・現旭化成)などが在籍した12年には総合3位。以来は常連校として名をはせており、シード権獲得や上位入賞を目指す。過去には多くの実業団選手を送り出している。