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紫紺ラストレース 濱西が入賞で有終の美飾る/全日本競歩能美大会
競走 2023.03.20明大からは4人が出場。濱西諒(文4=履正社)、清水海地(理工3=長野日大)が自己ベストを更新し、濱西が全日本8位入賞を果たすなど多くの収穫を得た。今年度最後となるレースを終え、新チームは5月の関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)に向け新たなスタートを切る。 ◆3・19 第47回全日本競歩能美大会兼第17回日本学生選手権(日本陸上競技連盟公認能美市営20キロコース)▼全日本男子20キロ競歩 8位 濱西 1時間21分55秒 15位 清水 1時間25分09秒 30位 近藤岬 1時間30分49秒 52位 小林亮 1時間41分28秒 ▼学生選手権男子20キロ競歩 5位 濱西 1時間21分55秒 9位 清水 1時間25分09秒 22位 近藤岬 1時間30分49秒 42位 小林亮 1時間41分28秒 天候に恵まれたコンディションの下、明大勢が躍進した。学生最後のレースとして今大会に臨んだ濱西。1カ月前に行われた日本選手権・20キロ競歩(以下、日本選手権)ではケガの影響もあり、ベストタイムに遠く及ばぬ結果に終わった。今大会は「ケガが再発しないように気を付けながらゆっくりと元に戻していく過程」として設定ペースを普段より抑えて臨んだ。「1キロあたり4分10秒くらいで歩き切る」ことを想定してレース序盤は先頭集団とは離れた位置で落ち着いたレース運びを見せる。しかし、「思いのほか体が動いた」と次第にペースを上げていき、学生では5位、全日本でも8位入賞となる好タイムでラストレースを締めくくった。「学生最後のレースで気分よく終わりたいという思いがあった」との言葉通り明大の競歩部門を率いてきたエースが有終の美を飾ってみせた。 清水は自己ベストを更新するも学生9位に終わった。日本選手権を終えてから「スピード面の強化に取り組んできた」が、入賞まであと一歩届かぬ結果に。それでも「大崩れすることなくラストでペースを戻してゴールできた」と20キロの距離をまとめ上げ、トラックシーズンに向けて手応えをつかんだ。 すでに競歩部門は来年度の関東インカレへ照準を合わせている。「多くの得点を取ることでチームに貢献したい」(清水)。絶対的エースの濱西が抜けた後も明大競歩の強さを守るために。新体制になってもチームは前へ歩み続ける。 [松原輝] ※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。READ MORE -
春季オープン開催 来シーズンに向け弾みをつける/春季オープン競技会
競走 2023.03.193日間にわたり開催された春季オープン競技会(以下、春季オープン)。それぞれが自分と向き合い、課題克服や目標の達成に向けて練習を重ねてきた。自己ベストを更新し自信につながる一戦となった選手もいれば、思っていた結果とはならず悔いが残る選手も。今大会で得た経験を糧に、新体制になっても変わらず明大の名をとどろかせていく。 ◆3・17~19 関東学連春季オープン競技会(国立競技場) [1日目]▼男子200メートル 3組 木村颯 3着 21秒82 4組 野口 2着 21秒70 8組 鷹羽 2着 22秒31 9組 堀拓 2着 22秒35 ▼男子400メートルH 5組 小林真 6着 55秒93 6組 宮川 2着 53秒16 ▼女子400メートルH 3組 岡村 2着 64秒50 [2日目]▼男子110メートルH 3組 飯島 4着 14秒90 ▼男子100メートル 3組 竹尾 5着 10秒85 7組 松下 3着 10秒88 ▼男子800メートル 5組 田邉 5着 1分59秒07 ▼男子三段跳決勝2組 12位 鈴木憲 14m15 ▼男子1万メートルW決勝 2位 村越 45分54秒15 [3日目]▼男子400メートル 3組 佐田 7着 49秒44 ▼男子1500メートル 1組 馬場 2着 3分53秒63 木村颯太(法3=明星学園) トラックシーズンの始まりを告げると同時に、4年生にとっては学生最後のレースとなる。男子200メートルに出場した野口航平(商4=洛南)は「練習通りにできなかった」と意識していたコーナリングがうまくいかず、大学ラストランは悔しさの残る結果となった。それでもこの4年間、常に背中で短距離ブロックを引っ張り、卒業後も競技を続ける野口。「大学4年間で分かった強みで、負けてきた相手をこれから倒していきたい」。新たなスタートを切る野口の活躍から今後も目が離せない。 女子400メートルHには岡村杏乃(法2=長生)が出場。「ハードルまでの歩数を変えたことが良かった」と自己ベストを更新し、今後に向けての手応えをつかんだ。鈴木憲伸(営4=明大中野八王子) 冷たい雨が降る中行われた2日目は今試合が明大生として最後の試合となる鈴木憲伸(営4=明大中野八王子)が登場。「大学生として最後の試合だからといって気負うことはなくいつも通りだった」と落ち着いた様子を見せる。今シーズンから3歩目の踏切時に両手を使って勢いをつけるダブルアームに挑戦。「なかなかうまくいかなかった」と振り返り「社会人になると練習時間が限られるのでメリハリをつけて練習に取り組みたい」と意気込んだ。また男子100メートルには竹尾拓真(農1=明星学園)と松下かなう(法2=大分東明)が出場。それぞれレースを振り返り「スタートで出遅れたが、その後の内容は良かった」(竹尾)、「スタートで飛び出すことができた」(松下)とシーズンに向けて確かな手応えをつかんだ。他にも男子800メートルに田邉陽哉(法2=明大中野)、男子110メートルHには飯島大陽(商2=佐久長聖)がレースに臨み冬季練習後初の実戦で自身の感覚を確かめた。男子1万メートルWにはケガからの復帰戦となった村越優汰(文2=横浜)が出場。「納得のいく内容ではないが、まず歩き切れたことが収穫。ここから関東学生対校選手権の標準を切れるように頑張りたい」と約1年3カ月ぶりの実戦を振り返った。馬場勇一郎(政経3=中京大中京) 3日に及ぶ春季オープンもついに最終日を迎える。男子400メートルに出場した佐田龍昇(法1=大分東明)はコンディションは良かったものの、思い描いていた走りができず7着でフィニッシュ。「前半ぐっと行けたような気がしたが、実際はスピードが足りてなくて、あまり良いタイムにならなかった」。結果は49秒台と、目標としていた48秒台には一歩及ばず。短距離ではたった1秒の差が勝敗を大きく分けることになる。もう一つ上のレベルに上がるためにも、この差は埋めていきたい。 男子1500メートルには馬場勇一郎(政経3=中京大中京)が出場。序盤は集団の中でお互いを牽制(けんせい)し合う展開に。流れが変わったのはラスト300メートル。一気にスピードを上げると先頭に躍り出る。しかし、ともにスパートをかけた井内(筑波大院)との1位争いに惜しくも競り負け、2着でゴール。「ラスト100メートルの余力をそこまで持てていなかった」と悔しさをにじませた。来年度は競技者としてラストイヤーとなるため「これ以上できないと思うくらい、頑張り切った1年にしたい」。最上級生としても個人としても、満足できる結果を残せるか注目だ。 4年生にとってラストレースとなった今大会。今までの集大成としては納得のいく結果ではなかったかもしれない。しかし紫紺を背負って挑んできた4年間がなくなることはない。明大競走部で積んできた経験を生かし、新天地でもひたむきに挑み続ける。そして4年生が抜ける今、残された下級生に今後の命運は託された。来年度こそ強豪・明大として返り咲く。 [石井遥、島田五貴、原田青空] ※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。READ MORE -
6人が自己ベストを更新するも課題の残る大会に/日本学生ハーフマラソン選手権
競走 2023.03.12箱根駅伝以降、チームとして出場するのは初めてとなる今大会。箱根駅伝予選会で実力を見せつけた新谷紘ノ介(政経2=世羅)や室田安寿(情コミ1=宮崎日大)など計6人が自己ベストを更新し、次期エースの芽吹きを感じさせるレースとなった。 ◆3・12 第26回日本学生ハーフマラソン選手権(陸上自衛隊立川駐屯地、国営昭和記念公園及びその外周道路)▼男子ハーフマラソン 45位 新谷 1時間03分58秒 61位 室田 1時間04分09秒 83位 溝上 1時間04分32秒 86位 甲斐 1時間04分35秒 132位 橋本 1時間05分12秒 166位 新野 1時間05分34秒 206位 新井 1時間05分54秒 212位 山本 1時間05分58秒 231位 窪田 1時間06分08秒 233位 斎藤 1時間06分10秒 264位 吉川陽 1時間06分26秒 331位 尾ノ上 1時間07分07秒 344位 井坂 1時間07分13秒 515位 杉田 1時間08分47秒 635位 曳田 1時間10分05秒 648位 角南 1時間10分12秒 730位 古井 1時間11分32秒 876位 東原 1時間19分05秒 1年生ながら上級生にも引けを取らない走りを見せたのは、レース序盤にチームの先頭で飛び出した室田。他大の主力が群を成す先頭集団の後方に食らいつき、混戦から抜け出るタイミングを見計らう。しかし15キロ以降ペースが低下。「後半巻き返したが、64分台でチーム内2位と悔しい結果になってしまった」。63分台を目標としていた室田にとってレース後半の失速はかなりの痛手となったが、それでも自己ベストを20秒更新。新戦力は着実に育ってきている。 室田を抜き、チーム内トップで完走した新谷。「法大の細迫(海気)選手がずっと自分の見える範囲で引っ張ってくれたので、そこを目指して走った。まずまずの結果が出たので、細迫選手には本当に感謝している」。前半こそは前を行く選手の背中を追う慎重な姿勢を見せていたが、後半に得意の粘り強さを発揮したことで徐々に順位を上げていった。出場した明大勢の中で唯一の63分台を叩き出し、自己記録を17秒押し上げてフィニッシュ。「前半はもっと突っ込むべきなので、まずは自信を持ってスタートラインに立つ」。自身の走りを冷静に分析すると、次戦に向けて調整を開始した。他にも新野冴生(文3=日野台)、杉田真英(農3=佐久長聖)、甲斐涼介(情コミ2=宮崎日大)、窪田悠人(政経1=沼津東)が自己ベストを更新。初めてのハーフマラソンとなった溝上稜斗(商2=九州学院)もチーム内3位でゴールし、健闘を見せた。 今年度主力としてチームを引っ張ってきた4年生が抜け、新体制での活動もまもなくスタートする。「(今大会は)底上げをしたい選手たちが出走した。その中で上位3、4名くらいはまあまあの成績だったが、もう少し走ってほしい選手もいっぱいいた」(山本佑樹駅伝監督)。自己記録を更新する選手が続出したものの、他大と戦うにはまだまだ不十分である。さらなる高みを目指して、貪欲に走り続けていく。 [石井遥] ※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。READ MORE -
悔しさ残る結果に 能美でのリベンジ誓う/日本選手権・20キロ競歩
競走 2023.02.20ブダペスト2023世界選手権(以下、世界選手権)の選考レースである今大会。「世界一熾烈な頂上決戦」というキャッチコピー通りハイレベルな戦いが繰り広げられた。明大から出場した二人の戦士は善戦するも世界とのレベルの差を痛感させられる結果に。今年度ラストレースである日本学生選手権(以下、学生選手権)でリベンジを誓う。 ◆2・19 第106回日本選手権・20キロ競歩(六甲アイランド)▼男子20キロ18位 濱西 1時間26分9秒21位 清水 1時間26分43秒 雨に風と悪天候の中で行われた今レース。明大からは濱西諒(文4=履正社)、清水海地(理工3=長野日大)が出場した。レースは序盤から世界トップ選手である池田向希(旭化成)、高橋英輝(富士通)が抜け出し、ハイペースで展開。後続には野田明宏(自衛隊体育学校)、住所(順大)など下馬評通り、実力者たちが続く。明大のエースである濱西は10キロ地点まで入賞圏内でレースを進めていくが、中盤以降に失速。「ケガの影響もあり脚が止まってしまった」(濱西)と振り返った。最後まで立て直すことができず26位でフィニッシュ。ベストからは4分以上遅れ、悔しい一戦となった。一方清水は「最初は落ち着いて入って、後半はペースを上げれたら上げる」というレースプラン通り落ち着いた入りを見せ、集団の中で淡々と自分のペースを刻む。ベストまであと6秒の歩きを見せ、本命である日本学生選手権(以下、学生選手権)へ弾みをつけた。 3月に石川県能美市で行われる学生選手権が濱西にとって学生ラストレースになる。昨年5月に行われた関東学生対校選手権を制し、学生競歩界のトップに躍り出た濱西。しかし、その後行われた日本学生選手権では学生でありながら既に日の丸を背負った経験を持つ住所に完敗。今回も住所は4位入賞と力の差を見せつけられる結果となった。「ケガを治して学生選手権ではメダル圏内で終えたい」(濱西)。学生で受けた悔しさは学生のうちにしか返せない。名門・明大のエースとして最後の戦いが始まる。 【島田五貴】 ※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。READ MORE -
大健闘するもシード権獲得ならず 12位で幕を閉じる/箱根駅伝復路
競走 2023.01.031区富田峻平(営4=八千代松陰)が区間賞を獲得するも、終盤の失速が響き12位でフィニッシュした往路。3年ぶりのシード権獲得のためには、往路以上の走りが欠かせない。そうした中、7区で杉彩文海(文3=鳥栖工)が区間賞を獲得。シード圏内を維持する場面も見受けられたが、力及ばず。総合順位12位でフィニッシュした。 ◆1・3 第99回東京箱根間往復大学駅伝復路(箱根芦ノ湖駐車場入口~大手町読売新聞社前)▼12位 明大 11時間01分37秒 10位の創価大とは2分14秒差でスタートした6区・堀颯介(商1=仙台育英)。初の箱根駅伝(以下、箱根)出走にもかかわらず、華麗なスタートダッシュを決めた。事前取材では山下りが得意と語っていたが、その強さを走りで証明。シード権内まであと1分22秒に迫る快走でチームに勢いを与えた。流れに乗った明大はさらにタイムを縮めていく。襷を受け取った杉は前を走る東洋大、東京国際大を視界に入れると、疾風迅雷の追撃を開始。瞬く間に距離を詰め、シード圏内にチームを押し上げた。昨年度はエントリーするも出走は叶わなかった杉。そのリベンジを果たすべく辛抱強く練習を重ね、1年間の集大成となる箱根で見事区間1位に。シーズン前半は成績が振るわず苦しい期間を過ごしたが、最高の舞台で最高の結果を残した。10位まで順位を上げると9位の城西大を射程圏内に入れた状態で、8区加藤大誠(営4=鹿児島実)に襷リレー。下級生2人が逆転の流れを生み出し、悲願達成へ4年生に望みをつないだ。 復路も後半戦を迎え、シード権争いも佳境に。4年連続で箱根に出走した加藤も一つ順位を上げ、9位に浮上。区間8位と奮闘を見せた。ここまでシード圏内を維持してきた明大、強豪校としての復活はもう間もなくかのように思われた。だが、勝利の女神は微笑まず。最終区間へのつなぎとなる9区を任されたのは、同じく4年生の下條乃將(情コミ4=東京実)。順位をキープするべく粘るも、他大学の追い上げに耐え切れず12位まで順位を落とす結果に。悲願のシード権獲得は10区・漆畑瑠人(文4=鹿児島城西)に託された。10位で鶴見中継所を通過した城西大との差は1分20秒。粘り強い走りで、一時は10位と54秒差までタイムを縮めた。しかし快進撃もここまで。徐々に前を走る東京国際大の背中が小さくなり、そのまま大手町にゴールイン。シード圏内に押し上げることができず、最初で最後の箱根は悔しさが残る走りとなった。 12位で幕を閉じた明大。しかし未来を担うエースたちは着実に育っている。今大会では7区区間賞の杉をはじめ、森下翔太(政経1=世羅)、堀颯など下級生が躍動。また箱根出走とはならなかったが、今年度主力の一員としてチームを引っ張ってきた児玉真輝(文3=鎌倉学園)も虎視眈々(たんたん)と復活のときをうかがっている。4年生が残した紫紺の魂、その思いを受け継ぎまた新たに走り出す。古豪明大から強豪明大へ、返り咲くのも時間の問題だ。 [石井遥] ※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。READ MORE -
往路12位 勝負は明日の復路へ/箱根駅伝往路
競走 2023.01.023年ぶりのシード権獲得を絶対目標とした今大会。1区の富田峻平(営4=八千代松陰)が三大駅伝で自身初の区間賞を獲得する会心の走りを見せると、3区森下翔太(政経1=世羅)が区間4位と好走する。しかし、5区吉川響(文1=世羅)がまさかの失速で往路12位。明日の復路で巻き返しを図る。 ◆1・2 第99回東京箱根間往復大学駅伝往路(大手町読売新聞社前~箱根芦ノ湖駐車場入口)▼12位 明大 5時間31分29秒 自身がエースであることを証明する走りとなった。流れを決める1区に登場した富田。レース序盤、関東学生連合の新田(育英大)が集団を抜け出し独走する思わぬレース展開となったが、富田は淡々と自分の走りを刻んでいく。動きがあったのは19キロ付近。下り坂が終わった地点で富田が仕掛けた。反応したのは円(駒大)ただ一人。その円すらも圧倒的なスパートで置き去りにし、20キロ地点で前を走る新田をかわし首位に躍り出た。ラスト1キロは表情をゆがめながらもペースを落とさず鶴見中継所へ。待ち受ける小澤大輝主将(政経4=韮山)を見ながら外した襷を右手に持ち拳を天に高くつき上げた。明大の主力として、そして最上級生としての覚悟を持って臨んだレースを最高の結果で締めくくった。 エースから襷を受け取った2区小澤。学生長距離界を代表する選手たちに囲まれながらも、主将として意地の走りを見せ3区の森下へ襷をつないだ。シード圏外で受け取った森下は後ろから1万メートル27分台の記録を持つ井川(早大)にかわされたがその後はハイペースで押し進めていく。最終的に順位を6つ上げ、区間4位と快走した。4区を任されたのは尾﨑健斗(商2=浜松商)。当日変更で補欠に回った櫛田佳希(政経4=学校法人石川)の思いを背負った堅実な走りで区間11位フィニッシュ。入学当初から山登りを希望していた吉川響はルーキーながら5区で山を登った。しかし、初めての箱根の山では、思うように体が動かず。区間15位という悔しい走りで芦ノ湖へ駆け込んだ。チームは総合12位で1日目を終えた。 明日の復路では富田とともにWエースの一翼として今年度の明大を引っ張ってきた児玉真輝(文3=鎌倉学園)や先日のMARCH対抗戦で1万メートルの自己記録を更新した杉彩文海(文3=鳥栖工)など力のある選手が控えている。開花の兆しは見えてきた。悲願のシード権獲得へ。‶強い明治〟へ返り咲く準備はできている。 [島田五貴] ※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。 READ MORE -
区間エントリー発表/箱根駅伝
競走 2022.12.29第99回箱根駅伝(以下、箱根)の区間エントリーが発表された。全日本大学駅伝で好走を見せた吉川響(文1=世羅)をはじめとする1年生を多く配置。一方、今年度主力として活躍した小澤大輝主将(政経4=韮山)ら4年生は補欠登録に。当日変更枠の6人を誰に使うのか、山本佑樹駅伝監督による駆け引きからも目が離せない。 箱根の当日変更は6人まで認められており、1日に変更できる最大人数は4人まで。レース開始1時間10分前まで変更が受け付けられる。 ◆1・2~3 東京箱根間往復大学駅伝競走▼区間エントリー 1区 富田峻平(営4=八千代松陰) 2区 室田安寿(情コミ1=宮崎日大) 3区 鈴木祐太(文2=鎌倉学園) 4区 櫛田佳希(政経4=学校法人石川) 5区 吉川響(文1=世羅) 6区 堀颯介 (商1=仙台育英) 7区 杉彩文海(文3=鳥栖工) 8区 斎藤拓海(政経3=市立船橋) 9区 下條乃將(情コミ4=東京実) 10区 新谷紘ノ介(政経2=世羅) 補欠 漆畑瑠人(文4=鹿児島城西) 小澤大輝(政経4=韮山) 加藤大誠(営4=鹿児島実) 児玉真輝(文3=鎌倉学園) 尾﨑健斗(商2=浜松商) 森下翔太(政経1=世羅) [石井遥] 第99回箱根駅伝まであと4日。 2022年度競走部特集ページ『明鏡紫水』にてエントリー選手の事前インタビューを掲載しております。そちらもご覧ください。READ MORE -
自己ベスト続出! 箱根に向け弾みをつける/MARCH対抗戦 2022
競走 2022.11.26昨年度から始まったMARCH対抗戦。MARCH全校が箱根駅伝(以下、箱根)にそろうこととなった今年度は演出やライトアップがより一層華やかなものとなった。その中で明大勢は多くの選手が自己記録を更新し、今シーズン最後のトラックレースで躍動した。 ◆11・25 MARCH対抗戦2022(町田GIONスタジアム)▼❺明大 ▼男子1万メートル1組 12着 尾ノ上 30分51秒13 14着 山内 31秒08秒95 2組 8着 勝浦 30分36秒57 11着 新野 30分46秒22 3組 5着 甲斐 29分20秒33 10着 溝上 29分31秒29 11着 橋本 29分34秒70 14着 三上 29分35秒38 18着 馬場 30分11秒47 23着 城戸 30分49秒07 4組 3着 杉 28分39秒58 紫紺の戦士たちが躍動した。2回目の開催となったMARCH対抗戦。1万メートルを5組行い、各校の上位10人の平均タイムで争われる。明大からは11人が出場。「今回出場した選手は箱根のボーダーを目指す選手たち」(山本佑樹駅伝監督)と1カ月後に迫る箱根に向け、最後のアピールの機会となる。総合成績は29分59秒57で5位だったが、出場した11人中初出場を含め8人が自己記録を更新した。 その中でも一際輝きを見せたのは杉彩文海(文3=鳥栖工)だ。昨年度のMARCH対抗戦で出した28分57秒71の自己記録を約18秒更新し、28分39秒58でフィニッシュ。「ここで自己ベストを出さないと箱根を走るうえで厳しかった」(杉)と今シーズン思うような走りができなかった杉にとってジャンプアップを果たした走りとなった。杉の走りに対して山本駅伝監督は「持ち味である後半の粘りが十分に発揮されていた」と高く評価した。また、甲斐涼介(情コミ2=宮崎日大)は29分20秒33の自己記録をたたき出し、チーム2番目の成績を残した。「自己ベストが出て、悪くはなかった。世田谷246ハーフマラソンの結果が悪かったので、監督を見返してやろうという気持ちで走った」(甲斐)と箱根に向け猛アピールを見せた。 今大会の結果により全体的な厚みが出てきたことが証明された。勝負の時まで残り約1カ月。悲願のシード権獲得に向けラストスパートだ。 [島田五貴]第99回箱根駅伝まで、あと37日。※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。READ MORE -
曳田、斎藤らが快走! 箱根駅伝へ猛アピール/上尾シティハーフマラソン
競走 2022.11.21箱根駅伝(以下、箱根)に出場する大学も多く出場する上尾シティハーフマラソン(以下、上尾ハーフ)。チーム内トップでゴールした曳田道斗(政経2=宮崎日大)ら4人の選手が自己ベストを更新し、初出場のルーキーも結果を残した。目前に迫った箱根に向けて、メンバー争いは佳境を迎えている。 ◆11・20 第35回上尾シティハーフマラソン(上尾運動公園周辺)▼ハーフマラソン 30位 曳田 1時間03分10秒 32位 斎藤 1時間03分12秒 72位 山本 1時間03分53秒 90位 井坂 1時間04分20秒 109位 吉川陽 1時間04分39秒 133位 東原 1時間05分08秒 142位 古井 1時間05分18秒 148位 杉本 1時間05分32秒 155位 新野 1時間05分36秒 164位 角南 1時間05分47秒 219位 窪田 1時間07分31秒 257位 前田 1時間08分40秒 今月13日に行われた世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)と並んで箱根に向けたメンバー選考の基準となる今大会。起伏が少なく、好記録を狙えるコースということもあり、多くの有力選手がエントリーした。メンバーに選ばれるための絶好の舞台でチーム内トップとなる結果を残したのは曳田。目標の63分20秒を上回る快走を見せ「早稲田記録会を終えてから調子が落ちる時もあったが、状態を上げて自分なりにしっかりとまとめる走りができた」と好調ぶりを示した。「昨年度も選考のボーダーラインにいたが、今年度はハーフもしっかりと走っているのでかなり(箱根のメンバー入りが)有力になってきた」(山本佑樹駅伝監督)。限られたチャンスをものにした曳田が今後のメンバー選考に食い込んでくることに期待がかかる。 チーム内2位の斎藤拓海(政経3=市立船橋)は曳田とわずか2秒差でゴールに飛び込む。1キロ3分のペースを保つ粘りの走りで自己記録を大幅に更新するタイムをたたき出した。「ケガをしている期間に補強運動やフォーム改善に取り組み、夏合宿で練習を積むことができたことがこの結果の要因」と故障からの復帰を印象づけるレースに。山本駅伝監督も「ケガが多くなかなか走れていなかったが、こつこつとやってきたことが形になったので良かったと思う」とこの結果を評価した。しかし、斎藤はこの結果に満足することはなく「最後、体が動かずに曳田に差されたことが悔しかった」と課題を口にした。レース終盤の走りにさらなる磨きをかけ、勝負強さを手にしたい。世田谷ハーフで好記録をマークした堀颯介(商1=仙台育英)に続き、同じくルーキーの山本樹(営1=専大松戸)、井坂佳亮(商1=水城)も初のハーフマラソンながら好タイムで走りをまとめた。「同学年の仲間がいい記録を出しているので自分も頑張ろうと思った」(山本)。同期と高め合う姿勢が今年度のルーキーの活躍ぶりにつながっている。 箱根に向けて残された期間は残りわずか。「ここからは腰をゆっくりと据えて本番に向けて集中してやっていきたい」(山本駅伝監督)。全日本でシードを落とした悔しさを箱根で晴らすため、チームはさらに加速していく。 [松原輝] 第99回箱根駅伝まで、あと42日。※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。READ MORE -
漆畑が自己ベスト更新 ルーキーも躍動/世田谷246ハーフマラソン
競走 2022.11.13先日の全日本大学駅伝(以下、全日本)で出走しなかった選手が多くエントリーした世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)。初めてのハーフマラソンにも関わらず堀颯介(商1=仙台育英)がチーム内2位の好走をし、その実力を見せつけた。夢の箱根路を駆けるべく、それぞれが走りに磨きをかけている。 ◆11・13 第17回世田谷246ハーフマラソン(駒沢オリンピック公園)▼ハーフマラソン 8位 漆畑 1時間04分13秒 10位 堀颯 1時間04分15秒 22位 下條 1時間04分46秒 27位 杉 1時間04分57秒 41位 新井 1時間05分38秒 43位 室田 1時間05分50秒 47位 三上 1時間06分05秒 55位 甲斐 1時間06分15秒 68位 城戸 1時間07分11秒 70位 鈴木祐 1時間07分18秒 76位 橋本 1時間07分31秒 106位 新谷 1時間09分20秒 129位 黒髪 1時間12分52秒 箱根駅伝(以下、箱根)のメンバー入りを懸けてアピールする場、自分の走りを分析し調整する場、選手によって本大会の捉え方は異なっていた。そうした思いが交錯する中、一歩前に出たのは漆畑瑠人(文4=鹿児島城西)だった。他大学の選手に懸命に食らいつき、自己ベストを更新。チームトップの8位でフィニッシュした。「順位は良かったが、タイムには全く満足していない。最低でも63分台はいきたかった」。全日本出走とはならなかった悔しさをぶつける形となった本大会、高順位を記録したものの、さらなる課題も見つかった。続くチーム2位でゴールしたのは、1年生ながら上級生に引けを取らない走りを見せた堀颯。「ハーフマラソンを良いペースで押していけると分かったが、他校との力の差も感じた。練習でその差を埋めていきたい」。初挑戦のハーフマラソンとは思えない快走を見せ、夢の箱根路に向けアピールは充分だ。同じく初めてのハーフマラソンとなったのは、新井晴文(法2=國學院久我山)。ケガ明けで久々のレースにもかかわらず、同期内トップという好走を見せた。 本大会と来週行われる上尾シティハーフマラソン(以下、上尾ハーフ)の結果が、箱根のメンバーを選ぶ際の基準の一つとなる。「上尾ハーフは世田谷ハーフよりも記録を出しやすいコースなので、今日のトップの64分前半の記録をどれだけ超える選手が出てくるかというところに注目したい」(山本佑樹駅伝監督)。来たる箱根に向け、調整を重ねる明大競走部。箱根路で紫紺を背負って走るのは誰なのか、白熱するメンバー争いから目が離せない。 [石井遥] 第99回箱根駅伝まで、あと51日。※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。 READ MORE
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【競走部】明鏡紫水
今こそ古豪・明大の意地を見せる時――。今年度の競走部は関東学生対校選手権での1部残留に向け、3部門のさらなる飛躍が求められる。特に「チームを一から強くしたい」(小澤大輝主将・政経4=韮山)と長距離部門は箱根駅伝のシード権獲得を最大の目標にする。今年度も紫紺の襷が輝く瞬間を明スポが追い掛ける。READ MORE -
【競走部】紫走堅固
全日本大学駅伝では総合3位。箱根駅伝では11位でシード圏内から外れた昨年度。酸いも甘いも経験し、一筋縄ではいかない駅伝の難しさを痛感した。コロナ禍は今なお続き、先行きの不透明感は拭えない。それでも、明大競走部は決して立ち止まらない。今度こそ箱根路で栄光をつかんでみせる。その思いを届けるために、今年度も企画を立ち上げ、彼らの姿を追っていく。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1907年創部。練習場所は八幡山グラウンド。〝競技を通じての社会に貢献できる人材育成〟をモットーに練習に励む。短距離部門、競歩部門は関東インカレで優勝者を数多く輩出。特に競歩部門は日本選手権20km競歩で入賞など好成績を残している。長距離部門は、第1回箱根駅伝に出場した4校「オリジナル4」のうちに含まれ、過去には多数の優勝を誇る古豪。2005年には14年ぶりに出場を決めた。鎧坂哲哉選手(平24営卒・現旭化成)などが在籍した12年には総合3位。以来は常連校として名をはせており、シード権獲得や上位入賞を目指す。過去には多くの実業団選手を送り出している。