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強豪相手に粘りの相撲を見せるもあと一歩届かず/全日本学生選手権
相撲 2022.11.07100回の節目を迎えた全日本学生選手権(以下、インカレ)。大会2日目は団体戦が行われBクラスからの出場となった。準々決勝を制するも準決勝は1ポイント差で惜しくも敗戦。それでもBクラス3位となりAクラス予選に駒を進めた。Aクラス予選では3試合とも敗れたが、明大相撲部の〝前へ〟出る相撲を確かに見せた。 ◆11・5~6 第100回全日本学生選手権(国技館)▼個人戦 田村勇希(商3=平館)――4回戦敗退 松村将伍主将(政経4=向の岡工)――3回戦敗退 美麗順平(政経3=文徳)――3回戦敗退 赤間将太(政経4=鳥羽)――2回戦敗退 永山竜哉(政経4=埼玉栄)――2回戦敗退 ▼団体Bクラストーナメント◯明 大3―2朝日大 明 大2―3専 大◯▼団体Aクラス予選 明 大1―4日 大◯ 明 大1―4中 大◯ 明 大2―3東農大◯ 記念すべき100回目の開催となった今大会の第1日は個人戦が行われ、5選手が出場した。この日一番の成績を収めたのは田村。3回戦に進んだ明大の3選手のうち2選手が先に敗れており、明大勢全滅の危機だった。迎えた相手は駒大の大型選手。取り組みが始まってすぐ相手の脇を取ると、そのまま投げて勝負あり。見事な素早いすくい投げで唯一の4回戦進出を決める。だがしかし4回戦ではその田村も敗北。個人戦は悔しさのにじむ結果となった。 2日目の団体戦ではBクラスからの戦いとなった明大。前回大会では決勝で相まみえた朝日大と準々決勝で激突することになった。先鋒・美麗が外掛けで敗れるも二陣・松村が寄り切りで勝利。勢いそのままに3連勝しAクラス予選進出を決めた。しかし準決勝では専大を相手に2―3で敗戦。「Bクラスで優勝したかった」(松村)と悔しさが残る結果となった。 続くは強豪ひしめくAクラス予選。初戦の相手は先月の東日本学生リーグ戦(以下、リーグ戦)で1部優勝を果たした日大。苦戦する取り組みが多かったがここで躍動したのが松村だった。「相手の選手は高校の時からやっている選手だったため作戦がうまく決まった。さらに得意の左投げを土壇場で出すことができた」(松村)。明大勢唯一の勝ち星を挙げ、主将の意地を見せ付けた。 2回戦は先月のリーグ戦で敗れた中大との対戦。0―4の劣勢で登場した大将・赤間は長い取り組みになった。「絶対にリベンジする気持ちで取ると思っていった」(赤間)。気持ちのこもった相撲で勝利を引き寄せた。 3回戦は東農大と死闘を繰り広げる。先鋒・美麗は1回戦、2回戦と連敗を喫していたが「引いて負けることが多かったが空き時間で練習して追い込むことができた」(美麗)。寄り切りで勝利し先鋒の役割を果たす。この流れに乗り初勝利といきたいところだったが「自分の形がぶれてしまい相手の形になってしまった」(松村)。ここから3連敗し勝利が遠のく。それでも大将・赤間は小手投げを決め、一矢報いる。しかし2―3で決勝トーナメントに進出することができなかった。 今大会で4年生は引退を迎える。「自分たちみたいに負けて終わるのではなく勝って終わってほしい」(松村)。Aクラス復帰、インカレ優勝の目標は後輩たちに託された。「後輩たちは絶対にいいものを持っているので頑張ってほしい」(永山竜哉・政経4=埼玉栄)。Aクラスで互角に戦うためには〝前へ〟向かう相撲を継承しつつもさらなる飛躍が求められる。冬を乗り越え、一回り成長した選手たちを見るのが楽しみだ。 [西田舞衣子、七海千紗] 試合後のコメント松村――今年度はどのような1年でしたか。 「個性的なメンバーも多い中で主将をやっていくのは大変でした。副主将の永山に支えてもらいながら頑張れたので感謝の気持ちでいっぱいです。部全体として後輩たちはポテンシャルがあると思うので今の3年生たちには頑張って強くなってもらいたいです」 赤間――大学4年間を振り返っていかがですか。 「3年生の時からレギュラーで使ってもらっていたのになかなかAクラスで勝つことができませんでした。それでも4年生の最後に気合い入れて稽古するようになって、周りの人たちにも評価され始めて、インカレのAクラスで2点取れたというのは自分の中で良かったなと思います」 永山――大学4年間を振り返っていかがですか。 「辛いことがほとんどで何回も心が折れそうになりましたがインカレの舞台で活躍したいと思って入学して、その目標を達成するためだけに一生懸命やってきて最後出場することはできましたが勝ちたかったというのが正直な気持ちです」 美麗――4年生はどのような存在でしたか。 「チームを引っ張ってくれて、今までたくさん迷惑をかけてきましたが、最後に点を取って盛り上げられたので良かったです」READ MORE -
2部全勝優勝! 1部昇格の悲願叶わず/東日本学生リーグ戦
相撲 2022.10.102部からのスタートとなった明大。大会1日目は圧倒的な強さをみせつけ全勝優勝を果たす。しかし大会2日目に行われた入替戦では思うような相撲を取ることができず、1部との力の差を感じる結果となった。 ◆10・8~9 第71回東日本学生リーグ戦(靖国神社相撲場)▼明大――1位・1回戦○明大 7-0 東大・2回戦○明大 5-2 法大・3回戦○明大 5-2 国士大・4回戦○明大 7-0 北大・5回戦○明大 7-0 慶大・6回戦○明大 6-1 大東大・7回戦○明大 4-3 早大・入替戦 明大 1-5 中大○ 初戦の東大戦で完勝し、いい流れの中迎えた2回戦の相手は法大。「法大戦が一番のヤマ場だった」(成田花道・政経3=鳥取城北)。先鋒・神歩武(政経3=埼玉栄)の上手投げが決まり好スタートを切るとその勢いのまま4連勝。「法大に勝利したことで今日はいける日だと思えた」(松村将伍主将・政経4=向の岡工)。土俵際の粘り強さを生かし国士大、北大、慶大、大東大を次々に撃破していく。 勝てば全勝優勝が決まる大事な最終戦。先鋒・神の抱え込みで1勝を挙げるもその後の二陣、三陣、五陣が敗北。あと1回負けると明大の敗戦が決まってしまう絶体絶命の状況だったが、副将・斎藤晃良(商2=秋田北鷹)、大将・成田がそれぞれ勝ち星を挙げ4-3で早大との死闘を制した。 続く大会2日目は中大との入替戦。1部のレベルの高さを改めて突きつけられた。「調整できる時間が多くあったが体を動かし切れなかった」(松村)と一発勝負の難しさを実感する結果に。それでも「相撲の内容としては悪くはなかった」(赤間将太・政経4=鳥羽)。1部昇格に向け確実に成長している。 先鋒・神、中堅・赤間、大将・成田の3人は全勝で敢闘賞を獲得。「肩の力を抜いて気楽に相撲を取り切ることができた」(赤間)。次戦は来月に行われる全日本学生選手権(以下、インカレ)だ。「入替戦での敗戦を生かして次は勝ちたい」(松村)。インカレでは1部の大学と互角に戦う姿が見られるに違いない。 [七海千紗] 試合後のコメント松村――今大会の取り組みで意識していたことはありますか。 「稽古場でやっていたことを試合でもやるということと、体が硬くなってしまうので深呼吸を多めにしてリラックスできるようにしていました」 赤間――大会2日目を通して出た課題を教えてください。 「自分の相撲の形はまわしを取る相撲ですが、なかなかまわしを引けていないのでしっかり自分の形になるような練習をインカレに向けて頑張っていきたいです」 成田――敢闘賞を獲得した今のお気持ちを教えてください。 「2部なので敢闘賞は当たり前かなと思いました。来年もまた2部で優勝して1部に挑戦したいと思います」READ MORE -
兵頭、成田が3位入賞!/全国学生個人体重別選手権
相撲 2022.09.28明大からは3人が出場した全国学生個人体重別選手権。75キロ未満級の兵頭充樹(農4=野村)、85キロ未満級の成田花道(政経3=鳥取城北)が3位入賞を果たした。 ◆9・25 第47回全国学生個人体重別選手権(堺市大浜公園相撲場)▼75キロ未満級 兵頭――3位▼85キロ未満級 成田――3位▼135キロ未満級 神――1回戦敗退 兵頭は、1回戦で「様子を見てしまって、差し込まれる場面もあった」ものの、最後は落ち着いて押し倒して勝利。2回戦は「仕切りから全部自分のペースで持ち運べて、相手に何もさせずに立ち合いまで行けた」。持ち味の低く鋭い立ち合いから相手を崩し、引き落としで勝利した。迎えた準決勝、寺尾(日体大)の変化に対応できずに崩されると、上手投げで敗北。「4年生として最後の大会だったのでタイトルを取る気で行った」。惜しくも頂点には届かなかったが、集大成にふさわしい相撲を見せた。 成田は「直前でケガをして万全の状態ではなかった」。それでも勝利への執念では負けなかった。1回戦、2回戦はともに引き落としで勝利。しかし準決勝では「何回か勝ったなと思ったときに力を抜いて、相手に有利な体勢になった」。果敢に攻めたものの相手を崩せず、最後は土俵際に追い詰められ寄り切りで土をつけられた。 神歩武(政経3=埼玉栄)は格上相手に持ち味である突き相撲を見せた。「相手は自分より格上の相手だったが、自分でも戦えるということが分かった」。それでも相手を崩すことはできず、引き落としで敗北を喫した。 明大の次なる戦いは2週間後の東日本学生リーグ戦(以下、リーグ戦)だ。「優勝して一部に復帰したい」(神)。さらにその先には今年度の集大成となる全日本学生選手権(以下、インカレ)が控えている。今大会で見つかった課題を修正し、さらなる高みを目指す。 [佐野悠太] 試合後のコメント兵頭――3位入賞という結果についてはいかがですか。 「正直、満足はしていないです。やはり4年生の最後の大会だったので、タイトル取りたかったですが、正直運だったのかなというのはあります。満足はしていないですが、もうこれ以上は何もないです」 成田――今大会で見つかった収穫はありますか。 「実力はみんな変わらないような気はするので勝ちたい気持ち、どれだけ一番に自分の実力をぶつけるか、それで3位になれて、自分でも通用するんだなという心の余裕が少しできました」 神――今大会を振り返っていかがでしたか。「練習してきたことは出せたかなと思いますが、勝ち切るということに対しての執念がまだ足りないのかなと思いました。今日の大会で見つかった課題をまた稽古で改善して、この後リーグ戦、インカレとまたあるので、そこに向けて頑張っていきたREAD MORE -
Aクラス予選敗退 感じた壁の厚さ/東日本学生選手権
相撲 2022.06.131日目をBクラス3位で終え、迎えた大会2日目。自分たちの相撲ができなかった。2回戦は中大相手に接戦を繰り広げたものの2-3で敗戦。拓大、日体大にも敗れ、Aクラス昇格には届かなかった。 ◆6・11~12 第101回東日本学生選手権(靖国神社相撲場)▼Bクラス予選○明大5―0國學院大○明大5―0立大○明大5―0日本医大▼Bクラス優秀8校決勝トーナメント○明大5―0立大 明大0-5法大○▼Aクラス予選 明大0-5拓大○ 明大2-3中大○ 明大0-5日体大○▼個人戦予選1次トーナメント 神――1回戦敗退 松村――3回戦敗退 田村――2回戦敗退 甲斐——2回戦敗退 永山――3回戦敗退 大会1日目のBクラス予選を全勝と圧巻の成績で勝ち抜いた明大。決勝トーナメント準々決勝でも立大に快勝し、Bクラス優勝に向けて好スタートを切る。しかし「ここ一番というときに自分の弱さが出た」(神歩武・政経3=埼玉栄)。続く準決勝で実力が同等と思われた法大に0-5で敗れ、悔しさが残る決勝トーナメントに。それでも3位となり、Aクラス予選へ駒を進めた。 Aクラス昇格を目指して戦った大会2日目。予選1回戦は拓大に敗戦。2回戦は中大と競り合いに。先鋒・神、中堅・田村勇希(商3=平舘)が勝利し、王手をかけた状態で副将・大将戦へ。しかし「4年生としてチームを勝利に導く責任を果たせなかった」(赤間将太・政経4=鳥羽)。ここで勝利すれば決勝トーナメント進出が大きく近づく一戦だったが、あと一歩及ばず。3回戦は昨年度王者・日体大に圧倒され、Aクラス予選敗退となった。 次戦に向けて、課題が多く見えた今大会。「土俵の中で相手に飲まれず自分のやりたいことを表現する相撲ができるようにしていく」(守重佳昭監督)。「日々の稽古をこなしつつ、体重を増やしてパワーをつけていきたい」(赤間)。自分たちの相撲を大会で見せるその日まで立ち止まるわけにはいかない。明大相撲部の挑戦はまだ始まったばかりだ。 [七海千紗] 試合後のコメント守重監督――団体戦を振り返っていかがですか。 「中大戦で少し芽が見えたと思いますが、力を出して勝ち切ることがまだまだできていない。チームの普段の稽古からしっかり変えていかないと上は目指せないと感じました」 ――今大会の目標はどのように考えていましたか。 「常に優勝を目指して土俵に上がるようにしています。しかし、そこに至るまでの実力はまだまだ足りないので、日々の稽古から一緒に頑張っていくしかないです」 赤間――今大会で見つかった課題はありますか。 「体重的なパワーが足りないと感じました。チーム全体として体重の増量と筋肉強化を行っていかないとAクラスでは勝てないと思いました」 神――次戦への意気込みをお願いします。 「自分の相撲に磨きをかけ、自分の相撲を積極的に取ることを徹底できるように稽古を頑張っていきたいです」READ MORE -
1年生が勢ぞろい 酒井が8強で敢闘賞/東日本学生新人選手権
相撲 2022.05.08期待の新人力士たちが勢ぞろいだ。1年生が入学して初めての大会。緊張感のある中で行われたが、酒井真幸(政経1=埼玉栄)が8強入りと活躍を見せた。 ◆5・7 第73回東日本学生新人選手権(靖国神社相撲場)▼酒井――ベスト8 西原――ベスト16 平田――予選2回戦敗退 脇田――予選1回戦敗退 小雨の降る中開催された今大会。明大は1年生4人を送り込んで臨んだ。先陣を切ったのは酒井。得意の突き押し相撲で快勝すると、その後登場した西原貴瑛(政経1=報徳学園)、平田聖真(政経1=文徳)も緊張感の中で勝利をつかんだ。西原は予選2回戦でも粘りの相撲で長い取組を制し、酒井とともに本選に進んだ。 中でも特に輝いていたのは酒井。本戦1回戦の相手は埼玉栄高時代の同期だった。「思い切りいった」と速攻で相手に土をつけ、ベスト8に駒を進めた。突き押し相撲を貫き、破竹の勢いで勝ち進むが、快進撃もここまで。2回戦では相手にいなされ突きが届かずそのまま送り出しで土俵の外へ。「もう少し手を伸ばしていたら結果は変わっていたかもしれない」。悔しい敗戦となった。 明大のこれからを担う新人たち。それぞれが口をそろえて「(団体戦の)レギュラーになりたい」と決意を語った。今後さらに力をつけて躍動するに違いない。 [西田舞衣子] 試合後のコメント酒井――今大会を振り返っていかがですか。 「高校の時はあまり全国大会に出る機会がなかったので、自分の力がどれだけなのか分かっていませんでした。練習でやっていることをやったらこの結果になったと思います」 ――反省点はありましたか。 「立ち合いで当たった時に手を伸ばしていたら、そこでまた突くことができたのかなと思います」 西原――今大会までにどのような練習をしてきましたか。 「今日出ていた人と比べて体が小さい方なので、前に出て相手がスキを見せたときにチャンスはそこしかないと思ったのでそれを生かせるように頑張りました」 ――試合中よく声を出していた印象です。 「気持ちを出すためもそうですが、昔通っていた道場の先生から相撲はあいさつが大事だと何回も教わっていたので、それを大事にしてあいさつのときなどで大きな声を出すようにしています」 平田――今大会を振り返っていかがですか。 「大学に入って最初の大会なので緊張しました」 ――持ち味を教えてください。 「うっちゃりです。組みたいのですが、組まない相撲を今練習しているのでどちらもできるようにしたいです」 脇田晃太郎(商1=鹿児島実)――今大会の目標を教えてください。 「1回戦が強い相手だったので、そこを突破することが目標でしたが、負けてしまって悔しい結果に終わりました」 ――今後に向けて強化したい点はありますか。 「体重が低いので、もっと体重を増やして基礎からしっかりやっていきたいと思います」READ MORE -
Aクラスへ昇格 〝前へ〟の相撲で意地を見せる/全日本学生選手権
相撲 2021.11.084年生の戦いが終わった。全日本学生選手権(以下、インカレ)2日目は団体戦Bクラスからの出場。3連勝でBクラス優勝を果たし、Aクラス予選に進出した。Aクラスでは初戦の日体大にストレートで敗れ、その後は巻き返しを試みるも決勝トーナメントへはあと2ポイント及ばず。Aクラス昇格を置き土産に、5人の4年生は学生相撲の土俵を後にした。 ◆11・6〜7 第99回全国学生選手権(堺市大浜公園相撲場)▼団体Bクラス予選○明 大4-1国士大○明 大3-2専 大○明 大4-1朝日大▼団体戦Aクラス予選 明 大0-5日体大○○明 大4-1早 大 明 大2-3九州情報大○ 期待のルーキーの活躍が光った。前日の個人戦では初戦敗退を喫し、悔しさを味わった甲斐丈一郎(政経1=文徳)。「自分が4年生に花を持たせる」(甲斐)。この日は1年生ながら副将の大役を任された。Bクラス準々決勝の国士大戦。一度は片足が浮き、倒されそうになるも「落ち着いていけた」(甲斐)。体勢を持ち直し寄り切り。この勝利でAクラス予選進出を決めた。続く準決勝、決勝でも甲斐の白星でチームの勝利を決定づけ、チームのBクラス優勝に貢献。「勝利を渡せてうれしかった」(甲斐)。有言実行の活躍で、前日の雪辱を果たした。 続くAクラス予選の初戦の相手は、昨年度の学生横綱を率いる日体大。王者を相手にポイントを取ることができず、窮地に立たされる。それでも「やることはやってきた。『勝つんだ』という強い意志で挑んだ」(八幡莉玖主将・政経4=新潟海洋)。そんな思いで臨んだ早大戦。先鋒(せんぽう)戦を取られ、二陣戦には松村将伍(政経3=向の岡工)が土俵に上がる。立ち合いから激しくぶつかり合うと組みの体勢へ。土俵際までもつれ込み互いに投げ合うと、ほぼ同時に体が落ち松村に軍配が上がる。一度は物言いがつくも判定は変わらず。この白星を皮切りに明大は怒涛(どとう)の4連勝を見せ、早大に勝利した。 決勝トーナメント進出を懸けた3戦目の相手は九州情報大。0-2の劣勢で、田村勇希(商2=平館)が中堅戦に挑む。立ち合いから押され土俵際まで追いつめられるも、気迫で押し返し逆転勝利。甲斐も勝利でつなぐと、勝負の行方は八幡に託される。互いに押し合い譲らない攻防を見せるも最後は相手の肩透かしを食らい、インカレでの戦いが終わった。 今試合をもって、4年生は学生相撲から引退する。決勝トーナメント進出とはならなかったが、Aクラスへの昇格を果たし残された下級生につないだ。コロナの影響でまともに稽古ができない時間も長かった。それでも「悔いはない、やり切った」(八幡)。届かなかったインカレ制覇の目標は、後輩に託された。「自分も背中で引っ張れるようになりたい」(松村)。4年生の意志を継いだ後輩たちが、来年度こそは学生相撲の頂点に立つ。 [野口優斗] 八幡――本日を持って相撲人生が終わりますが、今の心境をお聞かせください。 「最後の最後、大将戦で取れなかったのは悔しいです。それでも、来年度以降は1部にも上がって良い形で引き継げましたし、自分自身悔いはない、やり切りました」 ――明大での4年間はどのような時間でしたか。 「良い経験ができて良い仲間と出会えて、言葉では表せないです」 ――後輩に向けて一言お願いします。 「後輩たちはこれから強くなっていくと思いますし、インカレ優勝に向けて頑張ってほしいです」 松村――Bクラスの専大戦では長い取り組みとなりました。 「頭四つになると長くなるというのが稽古でもあって、そういうときは自分が何かしら悪くて負けていたので、わざと長くして相手が疲れてから攻めようと思っていました。その通りにいって良かったです」 甲斐――来年度への意気込みをお願いします。 「自分がチームを引っ張っていけるように、稽古場でも私生活でも頑張りたいです」READ MORE -
インカレが開幕 悔しい結果で個人戦を終える/全日本学生選手権
相撲 2021.11.06学生横綱を決める全日本学生選手権(以下、インカレ)が、2年ぶりに有観客で行われた。初日は個人戦。明大からは5選手が出場し、神歩武(政経2=埼玉栄)が1次予選を突破するも決勝トーナメントへは進めず。悔しい結果で1日目を終えた。 ◆11・6〜7 第99回全国学生選手権(大浜公園相撲場)▼個人戦予選1次トーナメント 甲斐丈一郎(政経1=文徳)――1回戦敗退 太治裕真(農4=報徳学園)――2回戦敗退 松村将伍(政経3=向の岡工)、八幡莉玖(政経4=新潟海洋)――3回戦敗退▼個人予選2次トーナメント 神――1回戦敗退 最初に登場したのは主将・八幡。「がちがちになっていた」(八幡)と2回の待ったが入りなかなか立ち合いが合わない。3回目で取り組みが始まると、序盤は互いに押し合い譲らぬ攻防に。最後は土俵際で押し切って勝利し、幸先の良いスタートを切った。次に1回戦に登場したのは甲斐。「まわしを取れなかった」(甲斐)。序盤から攻撃を仕掛けるも、相手に右まわしを封じられ寄り倒し。期待のルーキーは1回戦で姿を消すこととなった。 続く2回戦。松村、神が立ち合いから押し切る相撲で連勝を飾る。このまま続きたい太治だったが「思い通りに体が動かなかった」(太治)。体格差のある相手に立ち合いでは張り合うも、最後は引かれて突き落とし。悔しい敗退となった。2回戦の最後には八幡が登場。「自分の相撲が取れた」(八幡)と良い形で3回戦へとつないだ。 審判が変わって3回戦。松村が最初に登場するも、立ち合いでまさかの相手が左側へ体をかわし変化。「全く対応できなかった」(松村)と悔しさをにじませた。2回戦では相手を圧倒した八幡も、序盤は張り手で押すが「足がそろってしまった」(八幡)。突き落としで倒され、3回戦で敗れた。 一方の神は、1次予選では圧巻の相撲を披露。「体が動いていた」(神)。2次予選へ駒を進めるも「立ち合いで消極的になった」(神)。相手を攻め切れず、明大の個人戦での戦いが終わった。 泣いても笑っても、翌日の団体戦で4年生は引退。「最後は笑って終わりたい」(八幡)。序盤から〝前へ〟の姿勢を貫く明大の相撲で、悲願のインカレ制覇を成し遂げる。 [野口優斗] 試合後のコメント守重佳昭監督――本日の試合を振り返っていかがですか。 「やはり難しいなというところです。もう少し行けると思っていたのですが、力を出し切れず負けてしまったと思います」 ――今年度はどのようなチームでしょうか。 「主将の八幡や4年生が稽古場で一生懸命やって、引っ張られるように下級生が頑張るチームです。昨年度はあまり稽古をできませんでしたが、稽古内容的にも戻ってきてインカレに臨めるので、やってきたことを全部出してほしいです」 八幡――今回意識していたことはございますか。 「この大会で最後なので、いつもの稽古通りに前に出る相撲を意識していました」 太治――インカレに向けて取り組んだことなどはございますか。 「大会の3カ月くらい前から全部員で意識を変えて、番数を増やして練習してきました。各自の技術であったり、体の面でも大きくなっていると思います」 松村――立ち合いから前に進む相撲が印象的でした。 「前までは組み相撲だったのですが、今は頭を突き出して低い姿勢で攻める相撲をやっています」 神――1次予選は圧倒的な相撲でした。 「前に攻めていこうと意識してできたのが良かったと思います」 甲斐――団体戦への意気込みをお願いします。 「4年生に花を持たせるべく自分が1点を取ってきて、チームに勝利をもたらしたいです」(写真は立教大学提供)READ MORE -
インカレ事後取材 篠田一憲・小川清彦総監督・守重佳昭監督
相撲 2020.12.302020年度最後の大会が幕を閉じた。12月6日に行われた全日本選手権。今年は新型コロナウイルスの影響で公式大会の多くが中止となり、今大会が4年生にとっては学生最後となった。今回は大会に出場した選手1名と監督2名のインタビューをお届けする。(この取材は12月23日に行われたものです) 交代:篠田一憲(政経4=金沢学院)――今大会を振り返っていかがですか。 「コロナウイルスの影響で思う様に稽古ができなかった中で皆、今持っている力を出す事ができたと思います。結果としては2部で準優勝、1部では予選敗退でしたが今の実力が出た結果だと思います」 ――今大会に対してどのような思いがありましたか。 「自分としては学生相撲の最後の大会だったため、悔いの無いように全力を出し切るだけだという思いで臨みました」 ――大会が終わった後、同期の4年生と何か話しましたか。 「『4年間ありがとう』と大会後、伝えました。1年生の時から3人で頑張ってきたので、最後は勝って終わりたかったですが、最後に4年生3人で団体戦に出場できて、嬉しかったです」 ――コロナウイルスの影響で公式戦が減ってしまいましたが、心残りはないでしょうか。 「心残りがないわけではありませんが、今回の事は仕方がないという気持ちではあります。この様な状況の中でも大会が開催され、最後に4年生3人で大会に出場できた事を嬉しく思います」 ――明大の相撲部で過ごした4年間はどのようなものだったでしょうか。「明大相撲部での4年間は、相撲は勿論の事、それ以外にも大切な事を多く学ばせていただきました。相撲を引退した後も明大相撲部で得られた経験は活きてくると思います。自分にとって大学の4年間はかけがえのないものです」 ――後輩たちへ最後にメッセージをお願いします。「大きな怪我をする事なく悔いのない様に日々の稽古に取り組み、大会で活躍して欲しいと思います」 小川清彦総監督――今大会を振り返っていかがでしたか。 「東日本でのAクラスで予選0勝0点という最悪の結果に終わり、それからの1ヶ月余り、部員一丸となりインカレに挑みました。Bクラスのトーナメントからのスタートでしたが、準決勝では東日本のBクラストーナメントで敗れた専大を4―1で破り決勝へ、そして法大には2点先取しながら逆転され3―2で準優勝。ここ1番での弱さが出ました。Aクラス予選では、初戦の早大に2―3で惜敗したのが響き、続く中大に1―4、日体大に0―5で完敗。Aクラス上位校との力の差を感じさせられました」 ――今回の団体戦の結果をどう評価しているでしょうか。 「昨年の藤原、東の抜けた穴を埋められませんでした。力不足、稽古、準備不足が全てでした。東日本からは全体的に上昇気運で稽古の大切さを部員も痛感したかと思います」 ――コロナの影響によって、今までと今年度で変わった点をお聞かせください。 「昨年に比べ戦力は大幅にダウン。特に3年生は試合ではほとんど勝てなかったのがチームとしては厳しかったです。全員がほぼ力の差がなく、抜け出すものがいなかった。チームとしてはまとまっていましたが、厳しいことを言える上級生がおらず、仲良しチーム的な雰囲気が漂っていました」 ――1年生(神歩武選手)の公式戦での結果はいかがでしょうか。 「神は稽古不足、体重減少、上級生に対しても互角以上の力のため向上心が欠けてしまっていて、4〜9月の期間が悔やまれます。素質はあるだけに今後の努力に期待します」 ――引退する4年生にメッセージをお願いします。 「4年生3人は1年次から非常に真面目に取り組みました。コツコツと実力を積み上げて、チームの中心となりましたが、昨年のリーグ戦で篠田が膝を怪我し手術。1年間のリハビリを経てインカレで復活しましたが、3年次の力には及びませんでした。しかし、ひたむきに努力する姿は良き模範でした。佐藤は身長もあり、大きくなることを期待しましたが体重は20kg増の120kgと、予想を下回りました。それでも115kg未満で東日本では優勝、全日本体重別でも3位入賞と唯一、個人戦で入賞を飾りました。主将の宇都宮は負けん気の強さで小さな体ながら、充分にその力を発揮してチームを引っ張ってくれました。3人それぞれがしっかりチームの中心としての役割を果たしてくれました」 守重佳昭監督――今大会を振り返っていかがでしたか。 「今年度はコロナの為学校にも入れず稽古が出来ない時期が長期にわたりました。そういった短い準備期間の中で学生は今持っているものを出し切った大会であったと思います」――今回の団体戦の結果をどう評価しているでしょうか。 「明治大学相撲部は伝統的に厳しい稽古の積み重ねで、Aクラスで戦う力を養うチームです。準備が圧倒的に足りない中で選手たちは一生懸命頑張りました。しかし、持っている力以上のもの出せるようにならないとAで戦っていけないと思っています。もう一つ殻を破ってほしいです」――例年とは違うコロナ禍という状況だからこそ、成長できた点などあるでしょうか。 「今回の状況だからという点では成長につながるものはありません。一つ一つ地道に積み上げていかなければ強くなっていきませんが、一人ではなかなか厳しく稽古できません。仲間がいて、指導者がいて力がついていくものだと思っています」――4年生の引退後、今後のチーム作りに大切なことは何だと考えているでしょうか。 「コロナで稽古が出来ない時期を経験して、どれだけ一生懸命に取り組まないといけないかは感じたと思います。上位陣との力の差もしっかりと感じています。しっかりと足元を見据えたうえで目線は高くしていきたいと思っています。目線を上げることによって自分で足りないところ感じ稽古に取り組む、そういったチームにしていきたいと思っています」――来年度はどのようなチームを目指していますか 「明治の伝統でもある上級生が見本を示し下級生を引っ張り、下級生は上級生を見て手本にして稽古に取り組む。仲間でありライバルであるという雰囲気の中でインカレ優勝を目指せるチーム作りをしていきます」――今後の目標をお願いします。 「現在のチーム力ではまだまだですが、来年度もインカレ優勝を目標にAクラスで勝つチームを作ります」――引退する4年生にメッセージをお願いします。 「3人しかいない同級生で各々しっかりとした考えを持っており、しっかりとチームを引っ張ってくれました。惜しむらくは今年度に入り、一緒に過ごす時間が極端に短かったことです。この経験をもとに社会人としてしっかりと前へと歩んで行ってくれると思います」――ありがとうございました。 [伊藤理子]READ MORE -
インカレ事後取材 宇都宮愛樹・佐藤大地・村上光起
相撲 2020.12.292020年度最後の大会が幕を閉じた。12月6日に行われた全日本選手権。今年は新型コロナウイルスの影響で公式大会の多くが中止となり、今大会が4年生にとっては学生最後となった。今回は大会に出場した3選手のインタビューをお届けする。(この取材は12月23日に行われたものです) 主将:宇都宮愛樹(政経4=野村)――すべての大会が終わった時、どのような心境でしたか。 「Aクラスで1勝もできなかったので、とても悔しい気持ちでした」 ――団体戦では大将としての出場でしたが、どのような想いで臨みましたか。 「大将はほとんど経験がなく、また、学生最後の大会ということもあり、オーダー発表の瞬間から試合が終わるまで2週間ほど緊張が切れることはありませんでした。しかし、経験上あまり緊張せず試合に出場すると大体悪い相撲をとりあっけなく負けることが多かったので、緊張すればするほど、自分の相撲が取れると自分に言い聞かせて当日に臨みました。また、前の試合で勝敗が決まっても、雑な相撲を取らずにどのような場面でも2―2の大将戦だと考えて臨みました」 ――この4年間、自身の中で最も成長できたと思うのはどのような点ですか。 「リーダーシップだと思います。稽古中、調子があまり良くなく悩んでいる学生にアドバイスするのは元々していましたが、学生のことを考えると、最高学年になった時にアドバイスをしてくれる先輩はもういないので、自分で考えなければなりません。そのため、あえて簡単にアドバイスするのではなく、考える時間を与え、それでも良くならない時に声をかけるようにしました。また、試合ではみんなに気を配り、次どうしていくかなど聞き、声をかけ続けました」 ――明大の相撲部で過ごした4年間はどのようなものでしたか。 「下級生の時は、先輩に追いつきたい一心でガムシャラに、上級生になってからは、後輩には負けられない、主将になってからは、いいチームを作るために一生懸命でした。私生活でも、優しい先輩や真面目な先輩、ストイックな先輩、面白い後輩、真面目な後輩、そして頼れる同級生と生活ができて楽しかったです。先にも後にもこれ以上充実した四年間はないと思います」 ――来年の新チームに向け、後輩たちへの想いをお聞かせください。 「来年は全ての大会でBクラススタートとなります。しかし、これ以上、下はないと考えこれからは上に上がることしかできません。支えてもらっている方への感謝の気持ちを忘れず、また、明大相撲部に入部した時の初心を思い出し、残された時間を大切にして頑張ってください」 二陣:佐藤大地(政経4=埼玉栄)――最後の大会、自身の中で振り返り、どのような想いがありますか。 「最後の大会、そして人生最後の試合になるので思うところは色々ありました。しかし、やることはひとつなのであまり考えないようにしていました」 ――引退が決まった時、どのような心境でしたか。 「決まったときはあまり実感がありませんでした。終わった、という気持ちはありましたが、それも時間が経って強くなりました」 ――例年とは違う1年でしたが、自身の中での苦悩などはありましたか。 「色々ありましたが、皆状況は同じだったのでそこはあまり考えずにその時できることをしていました」 ――この4年間で成長した点を教えてください。 「相撲の核である、心・技・体のすべてにおいて、成長、勉強させていただきました」 ――明大の相撲部で過ごした4年間はどのようなものでしたか。 「本当に色々ありますが、一言で言うならすごく楽しかったです」 ――来年にむけ、後輩たちへの想いをお聞かせください。 「終ってみた自分等からしたら、とても短い学生生活なので、存分に楽しんでほしいです」 交代:村上光起(政経3=尾道学園)――来年に向けて今の想いを教えてください。 「4年生が引退した今、来シーズンは全ての大会でBクラススタートとなり、自分達の代でAクラスへ復帰をする事を目標にしています。その為には、チームとしても個人としてもレベルアップが必要だと思っています」 ――3年生から見て、4年生の背中はどのようなものでしたか。 「4年生は常にチームの事を考えており、目標とする存在でありながら越えなければならない存在でした」 ――今年度の結果を踏まえて、自身の中での評価はどうですか。 「今年の大会は、稽古不足が如実に現れていたと思います。より一層、1回の稽古に対するベクトルを自分達に持ってくる必要があると感じています」 ――今年は団体戦の交代としての立ち位置でしたが、個人または団体として、来年の目標を教えてください。 「来年は、個人としても団体としても、チームの勝利に貢献できる選手に成長したいと思っています」 ――今年の結果を踏まえて、どのような部分を伸ばしていきたいですか。 「今年の反省としては、他の大学に比べるとフィジカルで負けていると感じているので、体重増加をして、立ち合いで優位になれるようにしたいです」 ――来年への意気込みをお聞かせください。 「大学ラストイヤーを嬉し涙で終わることのできるよう、チーム全員で同じ目標に向かって稽古していきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [野口優斗]READ MORE -
インカレ事後取材 神歩武・福井秀三郎・八幡莉玖
相撲 2020.12.282020年度最後の大会が幕を閉じた。12月6日に行われた全日本選手権。今年は新型コロナウイルスの影響で公式大会の多くが中止となり、今大会が4年生にとっては学生最後となった。今回は大会に出場した3選手のインタビューをお届けする。(この取材は12月23日に行われたものです)中堅:神歩武(政経1=埼玉栄)――個人戦ベスト8という結果についてどのように感じていますか。 「練習してきたことが結果として出てすごく嬉しく感じています。ただ格上の人と戦って体の大きさ、力不足という点で課題があると思いました」 ――団体戦のメンバーに選ばれた時はどのような心境でしたか。 「1年生からメンバーに入れたということで今まで以上に努力をしなければならないと思いました」 ――団体戦では1年生が1人だけでしたがどうでしたか。 「緊張したけれど、大きな大会でメンバーとして選ばれ出場できたのは良い経験だったと思います」 ――コロナ禍という異例のシーズンでしたがどのような1年でしたか。 「入寮してすぐにコロナにより地元に帰省しました。地元でも練習をおこない7月に戻ってきたが、大会までの期間が短く準備不足の一年でした」 ――来シーズンへの目標を教えてください。 「今よりも体を大きくしもっと力をつけてインカレ優勝を目標に頑張っていきたいと思います」 先鋒:福井秀三郎(政経3=箕島)――今回の個人戦の結果をどのように感じていますか。 「1回戦で負けてしまったことはとても悔しく思います」 ――団体戦を振り返ってください。 「先鋒だったので勢いのある相撲をとって後ろにいい流れを作りたいと意識しました。2部での準優勝は良かったと思いますが1部でももう少し戦えたのではないかと思います」 ――宇都宮主将はどんな主将ですか。 「周りをとてもよく見ていて自分にもよく声をかけ続けてくださるなど3年間お世話になりました。とても尊敬できる理想のキャプテン像だと思います」 ――1年生ながらに団体戦に出場した神選手をどのように思っていますか。 「稽古場でも勢いのある相撲をとり、試合でもしっかりと点を取ってくれる強い選手です。自分達も負けてられないですが、とても期待しています」 ――今年を踏まえて来年はどのように活動していきたいですか。 「チームとしてはやはりインカレ優勝を目標にまずは2部での優勝することです。個人としては勢いのある後輩に負けていられないなので誰よりも稽古を積んでいきたいです」副将:八幡莉玖(政経3=新潟県立海洋)――今回の個人戦を振り返ってください。 「全体的に自分の相撲を取ることができたけれど、負けた相撲は自分の悪い所が出てしまいました。課題は立ち合いが弱かったことです。毎日の稽古で立ち合いを負けないように取り組んでいきたいです」 ――副将として意識したことはありますか。 「どのような場面でも自分の相撲を取りきれるように準備しました」 ――どういう気持ちで4年生を送りましたか。 「一緒に戦う事ができる最後の試合だったので感謝する気持ちで送りました」 ――今シーズンを振り返ってください。 「今シーズンはコロナの影響で稽古をする期間が短く、去年よりも稽古をできていなく今シーズンは全体的に稽古不足だったと思いました」 ――来シーズンはどのように活動していきたいですか。 「今の3年生5人でしっかり良いチームを作り上げでいきたいです。インカレ優勝はもちろんですが、悔いが残らないように頑張りたいです」 ――ありがとうございました。 [牛嶋淳太郎] READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
創部から110年以上の歴史を持つ伝統のある部だ。選手は学生チャンピョンであるインカレ団体優勝を目標に、日々稽古に精進している。「前へ」で有名な故・北島忠治氏は相撲部の出身。現在の部員にも「前へ」の精神が受け継がれている。過去6度のインカレ優勝を果たしており、角界に数々の名力士を輩出している。部員の人数は少ないものの、日頃から上級生が主体となって稽古をしており、相撲部屋への出稽古も行っている。近年はインカレ優勝から遠ざかっているものの、前に出る相撲で久々となる7度目の優勝に向かって突き進む。