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粘りを見せるも一歩及ばず インカレに向け不安の残る結果に/東日本学生リーグ戦
相撲 2023.09.24昨年度2部全勝優勝を果たしたものの1部昇格まであと一歩及ばなかった明大。1部昇格に向け3連勝するも、その後は4連敗を喫し2部5位と悔やまれる結果となった。 ◆9・23~24 第72回東日本学生リーグ戦(靖国神社相撲場)▼明大――5位・1回戦○明大 5-2 立大・2回戦○明大 5-2 東大・3回戦○明大 6-1 慶大・4回戦明大 3-4 大東大○・5回戦明大 2-5 国士大○・6回戦明大 3-4 法大○・7回戦明大 3-4 早大○ 緊張感に満ちた中迎えた初戦の立大戦。先鋒・斎藤晃良(商3=秋田北鷹)が押し出しで勝利を果たすも二陣・酒井真幸(政経2=埼玉栄)が接戦の末敗北。流れをつかみたい明大はその後、コンディション不良により全試合欠場となった成田花道(政経4=鳥取城北)を除いた4選手が積極的な相撲を展開し勝利を収め、初戦を白星で飾った。 東大戦、慶大戦と危なげなく勝利し3連勝で迎えた相手は大東大。先鋒・斎藤、二陣・酒井と勝利し順調な滑り出しを見せたものの、後続が4連敗と大将・西原貴瑛(政経2=報徳学園)に望みをつなげることなく敗北。その後の国士大戦、法大戦ともに接戦にもつれ込むもわずかに及ばなかった。 それでも最終戦では前回王者の意地を見せた。相手は2部優勝を果たした早大。斎藤、酒井と幸先よく2連勝を収めると土俵に立ったのは大東大戦からケガの不安が残る神歩武(政経4=埼玉栄)。国士大戦、法大戦とケガの影響により土俵際で踏ん張ることができず敗北した神が意地を見せ押し出しで勝利。その後は3連敗を喫し試合の明暗を託されたのは「自分しかいないというのをアピールしたかった」とここまで全勝と圧巻の相撲を披露した大将・西原。両者譲らぬ攻防の中、土俵際で粘りを見せるも最後は押し出しを決められる。2部王者早大との一戦は惜しくも敗北となった。 2部5位と悔しい結果に終わった明大。それでも11月に控える全国学生選手権(以下、インカレ)に向けて「自分たちの100%を出せるようにコンディションを整え、自分たちのできることをやっていくだけ」(西原)と意気込みは十分。大阪で開催されるインカレでは明大らしい相撲で多くの白星に期待したい。 [伊原遼太朗] 試合後のコメント斎藤――本日の取り組みを振り返っていかがですか。 「自分と同等かそれより低いくらいの相手に対しては圧勝できたのですが、負けた2試合が土俵際まで押し込んでも残されて自分が慌ててしまい、そこからやり返されるという負け方をしたので、最後まで徹底して勝ち切るというのをもう少しやれたらよかったなと思っています」 ――インカレへの意気込みをお願いします。 「今年は1部からのスタートで団体戦もすぐ1部の予選から始まるので今回試合した相手よりさらに強い相手ということになるのですが、あと1ヶ月しっかりやることをやれば入賞することもできると思うのでそこはチーム一丸となって、3年生なので4年生を支えつつ下級生にも声かけてチームを引っ張っていけたらなと思います」 西原――本日の取り組みを振り返っていかがですか。 「初めの方から調子いいなという感覚はあったので継続できるよう積極的な相撲を取れたかなというのは自分の中であります」 ――夏の練習で取り組んだことを教えてください。 「この夏は体重制限がなかったので体重増やせるとこまで増やそうと思い、筋肉つけたら馬力も増えるということを考えてやってきました」READ MORE -
成田が2年連続で3位入賞!/全国学生個人体重別選手権
相撲 2023.09.03明大からは2人が出場した全国学生個人体重別選手権。85キロ未満級の成田花道(政経4=鳥取城北)が自分らしさを存分に発揮し、昨年度から2年連続となる3位入賞を果たした。 ◆9・3 第48回全国学生個人体重別選手権(靖国神社相撲場)▼85キロ未満級 成田――3位▼100キロ未満級 工藤――1回戦敗退 昨年度も同大会で3位入賞を果たした成田は、今年度も「3位以上に入れるようにしたい」と意気込み今大会に挑んだ。初戦を難なく勝ち上がり迎えた準々決勝。「うまく自分の得意な体勢に持ち込めて、技を決めることができた」。相手の頭を自らの脇に抱え込み、そのまま引き落としで勝利を挙げ準決勝へと駒を進めた。準決勝では相手の勢いを利用した上手投げにより惜しくも敗戦。3位以内という目標を達成し、見事2年連続となる入賞を果たした。 一方、初の全国の舞台となった工藤晃太(政経1=平舘)は「相手の強い形に持っていかれてしまった」と納得のいく取り組みができず。相手の押し出しで敗戦を喫し、1回戦敗退という結果に終わった。「リーグ戦に向け明治に貢献できるようにもう一回練習していきたい」。頼もしい期待のルーキーは、次なる舞台に向けさらなる成長を見据えていた。 満足のいく部分もあれば、悔いが残る部分もあった今大会。だが、余韻に浸る時間も落ち込んでいる暇もない。3週間後には東日本学生リーグ戦が控えている。今年度こそ悲願の1部昇格を果たすべく、チーム一丸となって大勝負へと挑む。 [久保田諒] 試合後のコメント成田――どのようなことを意識して今大会に臨みましたか。 「稽古はあまりできなかったんですけど、対戦相手の相撲を動画で見て、しっかりとイメージをつかんで今大会に臨みました」 ――リーグ戦に向けての意気込みをお願いします。 「とりあえず計量があって10キロぐらい落とさないといけないので、運動しつつ自分の体力が残せるような、最後の試合なので最高にいい状態で迎えたいなとは思っています」 工藤――東日本学生個人体重別選手権からどのような稽古をしてきましたか。 「弟が高校の100キロ未満級で優勝とかするくらい強くて、帰省した時にその弟と練習して同じ体重ぐらいの相手と練習してきました。ただ、脱臼とかでうまく練習できなかったのもあって後悔があるので、もっと練習したかったです」READ MORE -
成田、工藤が全国へ!/東日本学生個人体重別選手権
相撲 2023.07.30快晴の中開催された東日本学生個人体重別選手権。85キロ未満級の成田花道(政経4=鳥取城北)がベスト8、100キロ未満級の工藤晃太(政経1=平館)が敗者復活戦から勝ち上がり全国学生個人体重別選手権(以下、全日本)への切符を手にした。 ◆7・30 第50回東日本学生個人体重別選手権(靖国神社相撲場)▼85キロ未満級 成田――ベスト8▼100kg未満級 工藤――3回戦敗退▼115キロ未満級 小坂、甲斐――2回戦敗退 斎藤、柴田――3回戦敗退▼135キロ未満級 美麗、堀内、酒井、田村、西原――1回戦敗退 ※この結果、成田、工藤(敗者復活戦により)の2名が全国体重別選手権出場決定 全日本への出場権を懸けた今大会、成田は「今年に入って相撲を4回ほどしかとっていない」と、稽古不足の不安が残る中、堂々の相撲を披露した。足を取り組み中につるというアクシデントに見舞われながらも、落ち着いた取り組みで接戦を制し全日本への出場を決めた。昨年度3位入賞を果たした全日本の舞台、今年は優勝に焦点を定め奮起する。 初の体重別選手権への出場となった工藤。3回戦で敗北を喫するも、敗者復活戦で2戦とも勝利を収めた。全日本への出場権が懸かった敗者復活戦の2戦目は「相手が小さく、下から潜ってくる中で我慢し、最後に得意の左からの投げで仕留められた」と上手投げを決め、見事勝利。満足のいく取り組みで全日本への切符を手にした。「ベスト8や3位に入りたかった」と、悔しさも残るものの1年生ながら全国の舞台へと駒を進めた。初の全国の舞台で3位入賞を目指す。 115キロ未満級では斎藤晃良(商3=秋田北鷹)、柴田林太(政経1=秋田北鷹)が敗者復活戦まで残ったものの惜しくも敗退し、全日本への出場は叶わず。135キロ未満級では5選手とも初戦敗退と悔しさが残る結果となった。 今大会万全ではなかった成田、「もう一つ相撲を広げていかないといけないのかなと思った」(工藤)と、まだまだ伸びしろのある両選手。9月に行われる全日本でも明大らしい取り組みで勝ち上がることに期待したい。 [伊原遼太朗] 成田――今日の試合どのような気持ちで臨みましたか。 「去年の大会3位だったので、まず全国に出場できるように、ベスト8に残れるように臨みました」 ――全日本に向けていかがですか。 「全日本は去年3位だったのでまず3位に入れるようにしたいです」 工藤――今日の試合に向けて強化してきたことはなんですか。 「筋トレをして、できる限り筋力アップをしました。自分の相撲で少しでも勝てるように稽古してきました」 ――全日本に向けていかがですか。 「一つでも多く勝ち、3位以上に入賞できるように頑張ります」READ MORE -
Aクラス予選敗退 悔しさ残るも収穫ある大会に/東日本学生選手権
相撲 2023.06.12団体戦Bクラストーナメントを3位で通過した明大。続くAクラス予選で拓大、東農大を相手にそれぞれ2勝3敗という接戦で惜しくも勝利を逃すと、その後の日体大戦でも勝ち星を挙げることができず、Aクラス予選敗退という結果に終わった。 ◆6・11 第102回東日本学生選手権(両国国技館)▼Bクラストーナメント○明大3―2大東大 明大1―4早大○▼Aクラス予選 明大2―3拓大○ 明大2―3東農大○ 明大0―5日体大○▼Aクラス順位決定戦 明大0―3駒大○▼個人戦予選B・Cクラス個人戦 西原――3回戦敗退 神――2回戦敗退(棄権) 酒井――2回戦敗退 甲斐――1回戦敗退 田村――1回戦敗退 Aクラス予選出場を懸けて挑んだBクラストーナメント。初戦の大東大戦を3勝2敗で制し白星スタートを切った。しかし、続く準決勝では昨年度Bクラスに降格してきた早大を相手に1勝しか挙げることができず。1勝4敗で敗北を喫しBクラス3位という結果で、Aクラス予選へと駒を進めた。 「Aクラスの団体戦でベスト8以上に残って決勝トーナメントに出ることが目標」(酒井真幸・政経2=埼玉栄)と気合十分に挑んだ明大。1回戦で拓大に接戦を繰り広げるも惜敗し、迎えた東農大との2回戦でも競り合いを見せた。まず「先鋒としてチームにいい流れを作りたい」(酒井)と意気込んでいた先鋒・酒井が押し出しで拓大戦に続き勝利を挙げる。そのまま勢いに乗りたい明大は、続く二陣・神歩武主将(政経4=埼玉栄)が積極的な攻めの姿勢を見せるも引き落としで敗戦。「自分が取るべきところを勝ち切れなかったのが良くなかった」(神)。しかし、中堅・田村勇希(商4=平舘)が見事な突き落としで勝利し明大が先に王手をかけると、すかさず東農大も副将戦を取り返し勝負は大将戦へ。明大の大将・西原貴瑛(政経2=報徳学園)が相手の激しい攻撃に対し粘りを見せるも、土俵際の攻防の末に勝ち切ることができず。「大将という役目を任せてもらって、何としてでも勝ちたかったという思いが強かったのですごく悔しい」(西原)。2勝3敗で惜しくも東農大に勝利とはならなかった。何とか一矢報いたい明大だったが、3回戦は日体大に圧倒され完封負けを喫し、悔しさの残るAクラス予選敗退となった。 団体戦、個人戦ともにAクラス昇格という目標は果たせなかった今大会。だが「集中力や勝ち切るというところのこだわりが足りなかった」(神)とチームの課題を再確認することができた大会となった。明らかになった課題点をしっかりと修正し「次の大会では絶対に勝つ」(西原)。明大相撲部の進化はまだここからだ。 [久保田諒] 試合後のコメント神――今大会を振り返っていかがですか。 「チームとしての雰囲気はみんな体も動いていたので最初は良かったと思うんですけど、集中力というか勝ち切るというところのこだわりが足りず、結果としてチームが負けてしまったと思います」 ――今大会に向けて意識していた点はありますか。 「昨年度、少し膝のケガをしてしまったんですけど、そこから筋力アップして体重を増やすために、筋力トレーニングや食事メニューを半年間くらい気遣ってきました」 酒井――今後に向けての意気込みをお願いします。 「自分はまだ2年生で、その中で先鋒というチームの流れをつくる役割を任せていただいているので、来年、再来年にも向けて自分はチームをつくっていく気持ちで頑張っていきたいと思います」 西原――今大会で出た課題点をどのように修正していきたいですか。 「もうやれることをやるしかないと思っていて、稽古もトレーニングも今まで以上にやろうと今大会を通してすごく思いましたし、それでまた大将を任せてもらえるなら、絶対負けないような気持ちで負けない相撲を取れる選手になりたいです」READ MORE -
期待の新星たちが登場! 大学初土俵は悔しい結果に/東日本学生新人選手権
相撲 2023.05.15ルーキーたちがついに大学初取組。期待のかかる初陣だったが、決勝トーナメント進出はならず、悔しい結果となった。◆5・14 第74回東日本学生新人選手権(靖国神社相撲場)▼工藤――予選3回戦敗退 小坂――予選2回戦敗退 柴田――予選2回戦敗退 どんよりと湿った空気の中、明大相撲部のルーキー3人が初土俵に立った。まず最初に土俵に上がったのは小坂大(政経1=鳥取城北)。「日々の稽古のおかげ」(小坂)と立ち合いから相手を圧倒し、押し出しで勝利する。このまま流れに乗るように思われたが、2回戦では「自分の悪い引きが出てしまった」(小坂)と得意の押し相撲ができず、押し出しで敗北した。 続く工藤晃太(政経1=平舘)は2回戦から登場。気合いの立ち合いで寄り切りで勝利を飾ると「大学で初めての試合で勝つことができたのは良かった」(工藤)と安堵(あんど)の表情を浮かべた。続く3回戦は、工藤より約60キロ重い選手と対戦。「体重差のある相手を崩しきれなかった」(工藤)と相手の圧力に屈し、押し出しで敗退となった。3番目に登場した柴田林太(政経1=秋田北鷹)は、自身より体重が軽い選手と対戦したが、うまくすくい投げられ初土俵を悔しい結果で終えた。 ルーキーたちの初陣は厳しい結果となったが、まだ先は長い。この悔しさを糧に、期待の新星たちが最強力士の座を目指して日々の稽古で奮闘する。[晴山赳生]試合後のコメント工藤――今日の取組の良かった点と反省点をお願いします。「良かった点は、大学生になって初めての大会でまず1勝できたことです。悪かった点は、自分より体重の重い選手を崩すことができなかったことです」――反省点をこれからどう改善していきたいですか。「自分の強みは相手を崩すことなので、自分より体重の重い相手にそれができるように技術を磨いていきたいと思います」――4年間の目標をお願いします。「団体戦でレギュラーに入って、インカレ(全国学生選手権)で上位入賞することと、個人では体重別選手権で全国優勝することです」小坂――今日の取組の良かった点と反省点をお願いします。「良かったところは自分から前に攻められたことです。その中で自分の悪い引きが出てしまって、それが原因で負けてしまったのが反省点です」――反省点をこれからどう改善していきたいですか。「これからの稽古で一生懸命自分から前に出る相撲を取って、できるだけ引かないように自分の持ち味を生かして頑張っていきたいです」――4年間の目標をお願いします。「インカレでメンバーに入ってBクラスからAクラスに昇格したいです」柴田――今日の取組の良かった点と反省点をお願いします。「良かったところはあまり見つからないですが、悪かったところは相手に先手先手で動かれてしまったので、そこを自分から動ければなと思いました」――反省点をこれからどう改善していきたいですか。「入学後体重なども落ちてきているので、体重増加と筋力アップと、稽古で先輩方といい相撲が取れるようにやっていきたいと思います」――4年間の目標をお願いします。「インカレでメンバーに入って上位目指して頑張りたいと思います」READ MORE -
強豪相手に粘りの相撲を見せるもあと一歩届かず/全日本学生選手権
相撲 2022.11.07100回の節目を迎えた全日本学生選手権(以下、インカレ)。大会2日目は団体戦が行われBクラスからの出場となった。準々決勝を制するも準決勝は1ポイント差で惜しくも敗戦。それでもBクラス3位となりAクラス予選に駒を進めた。Aクラス予選では3試合とも敗れたが、明大相撲部の〝前へ〟出る相撲を確かに見せた。 ◆11・5~6 第100回全日本学生選手権(国技館)▼個人戦 田村勇希(商3=平館)――4回戦敗退 松村将伍主将(政経4=向の岡工)――3回戦敗退 美麗順平(政経3=文徳)――3回戦敗退 赤間将太(政経4=鳥羽)――2回戦敗退 永山竜哉(政経4=埼玉栄)――2回戦敗退 ▼団体Bクラストーナメント◯明 大3―2朝日大 明 大2―3専 大◯▼団体Aクラス予選 明 大1―4日 大◯ 明 大1―4中 大◯ 明 大2―3東農大◯ 記念すべき100回目の開催となった今大会の第1日は個人戦が行われ、5選手が出場した。この日一番の成績を収めたのは田村。3回戦に進んだ明大の3選手のうち2選手が先に敗れており、明大勢全滅の危機だった。迎えた相手は駒大の大型選手。取り組みが始まってすぐ相手の脇を取ると、そのまま投げて勝負あり。見事な素早いすくい投げで唯一の4回戦進出を決める。だがしかし4回戦ではその田村も敗北。個人戦は悔しさのにじむ結果となった。 2日目の団体戦ではBクラスからの戦いとなった明大。前回大会では決勝で相まみえた朝日大と準々決勝で激突することになった。先鋒・美麗が外掛けで敗れるも二陣・松村が寄り切りで勝利。勢いそのままに3連勝しAクラス予選進出を決めた。しかし準決勝では専大を相手に2―3で敗戦。「Bクラスで優勝したかった」(松村)と悔しさが残る結果となった。 続くは強豪ひしめくAクラス予選。初戦の相手は先月の東日本学生リーグ戦(以下、リーグ戦)で1部優勝を果たした日大。苦戦する取り組みが多かったがここで躍動したのが松村だった。「相手の選手は高校の時からやっている選手だったため作戦がうまく決まった。さらに得意の左投げを土壇場で出すことができた」(松村)。明大勢唯一の勝ち星を挙げ、主将の意地を見せ付けた。 2回戦は先月のリーグ戦で敗れた中大との対戦。0―4の劣勢で登場した大将・赤間は長い取り組みになった。「絶対にリベンジする気持ちで取ると思っていった」(赤間)。気持ちのこもった相撲で勝利を引き寄せた。 3回戦は東農大と死闘を繰り広げる。先鋒・美麗は1回戦、2回戦と連敗を喫していたが「引いて負けることが多かったが空き時間で練習して追い込むことができた」(美麗)。寄り切りで勝利し先鋒の役割を果たす。この流れに乗り初勝利といきたいところだったが「自分の形がぶれてしまい相手の形になってしまった」(松村)。ここから3連敗し勝利が遠のく。それでも大将・赤間は小手投げを決め、一矢報いる。しかし2―3で決勝トーナメントに進出することができなかった。 今大会で4年生は引退を迎える。「自分たちみたいに負けて終わるのではなく勝って終わってほしい」(松村)。Aクラス復帰、インカレ優勝の目標は後輩たちに託された。「後輩たちは絶対にいいものを持っているので頑張ってほしい」(永山竜哉・政経4=埼玉栄)。Aクラスで互角に戦うためには〝前へ〟向かう相撲を継承しつつもさらなる飛躍が求められる。冬を乗り越え、一回り成長した選手たちを見るのが楽しみだ。 [西田舞衣子、七海千紗] 試合後のコメント松村――今年度はどのような1年でしたか。 「個性的なメンバーも多い中で主将をやっていくのは大変でした。副主将の永山に支えてもらいながら頑張れたので感謝の気持ちでいっぱいです。部全体として後輩たちはポテンシャルがあると思うので今の3年生たちには頑張って強くなってもらいたいです」 赤間――大学4年間を振り返っていかがですか。 「3年生の時からレギュラーで使ってもらっていたのになかなかAクラスで勝つことができませんでした。それでも4年生の最後に気合い入れて稽古するようになって、周りの人たちにも評価され始めて、インカレのAクラスで2点取れたというのは自分の中で良かったなと思います」 永山――大学4年間を振り返っていかがですか。 「辛いことがほとんどで何回も心が折れそうになりましたがインカレの舞台で活躍したいと思って入学して、その目標を達成するためだけに一生懸命やってきて最後出場することはできましたが勝ちたかったというのが正直な気持ちです」 美麗――4年生はどのような存在でしたか。 「チームを引っ張ってくれて、今までたくさん迷惑をかけてきましたが、最後に点を取って盛り上げられたので良かったです」READ MORE -
2部全勝優勝! 1部昇格の悲願叶わず/東日本学生リーグ戦
相撲 2022.10.102部からのスタートとなった明大。大会1日目は圧倒的な強さをみせつけ全勝優勝を果たす。しかし大会2日目に行われた入替戦では思うような相撲を取ることができず、1部との力の差を感じる結果となった。 ◆10・8~9 第71回東日本学生リーグ戦(靖国神社相撲場)▼明大――1位・1回戦○明大 7-0 東大・2回戦○明大 5-2 法大・3回戦○明大 5-2 国士大・4回戦○明大 7-0 北大・5回戦○明大 7-0 慶大・6回戦○明大 6-1 大東大・7回戦○明大 4-3 早大・入替戦 明大 1-5 中大○ 初戦の東大戦で完勝し、いい流れの中迎えた2回戦の相手は法大。「法大戦が一番のヤマ場だった」(成田花道・政経3=鳥取城北)。先鋒・神歩武(政経3=埼玉栄)の上手投げが決まり好スタートを切るとその勢いのまま4連勝。「法大に勝利したことで今日はいける日だと思えた」(松村将伍主将・政経4=向の岡工)。土俵際の粘り強さを生かし国士大、北大、慶大、大東大を次々に撃破していく。 勝てば全勝優勝が決まる大事な最終戦。先鋒・神の抱え込みで1勝を挙げるもその後の二陣、三陣、五陣が敗北。あと1回負けると明大の敗戦が決まってしまう絶体絶命の状況だったが、副将・斎藤晃良(商2=秋田北鷹)、大将・成田がそれぞれ勝ち星を挙げ4-3で早大との死闘を制した。 続く大会2日目は中大との入替戦。1部のレベルの高さを改めて突きつけられた。「調整できる時間が多くあったが体を動かし切れなかった」(松村)と一発勝負の難しさを実感する結果に。それでも「相撲の内容としては悪くはなかった」(赤間将太・政経4=鳥羽)。1部昇格に向け確実に成長している。 先鋒・神、中堅・赤間、大将・成田の3人は全勝で敢闘賞を獲得。「肩の力を抜いて気楽に相撲を取り切ることができた」(赤間)。次戦は来月に行われる全日本学生選手権(以下、インカレ)だ。「入替戦での敗戦を生かして次は勝ちたい」(松村)。インカレでは1部の大学と互角に戦う姿が見られるに違いない。 [七海千紗] 試合後のコメント松村――今大会の取り組みで意識していたことはありますか。 「稽古場でやっていたことを試合でもやるということと、体が硬くなってしまうので深呼吸を多めにしてリラックスできるようにしていました」 赤間――大会2日目を通して出た課題を教えてください。 「自分の相撲の形はまわしを取る相撲ですが、なかなかまわしを引けていないのでしっかり自分の形になるような練習をインカレに向けて頑張っていきたいです」 成田――敢闘賞を獲得した今のお気持ちを教えてください。 「2部なので敢闘賞は当たり前かなと思いました。来年もまた2部で優勝して1部に挑戦したいと思います」READ MORE -
兵頭、成田が3位入賞!/全国学生個人体重別選手権
相撲 2022.09.28明大からは3人が出場した全国学生個人体重別選手権。75キロ未満級の兵頭充樹(農4=野村)、85キロ未満級の成田花道(政経3=鳥取城北)が3位入賞を果たした。 ◆9・25 第47回全国学生個人体重別選手権(堺市大浜公園相撲場)▼75キロ未満級 兵頭――3位▼85キロ未満級 成田――3位▼135キロ未満級 神――1回戦敗退 兵頭は、1回戦で「様子を見てしまって、差し込まれる場面もあった」ものの、最後は落ち着いて押し倒して勝利。2回戦は「仕切りから全部自分のペースで持ち運べて、相手に何もさせずに立ち合いまで行けた」。持ち味の低く鋭い立ち合いから相手を崩し、引き落としで勝利した。迎えた準決勝、寺尾(日体大)の変化に対応できずに崩されると、上手投げで敗北。「4年生として最後の大会だったのでタイトルを取る気で行った」。惜しくも頂点には届かなかったが、集大成にふさわしい相撲を見せた。 成田は「直前でケガをして万全の状態ではなかった」。それでも勝利への執念では負けなかった。1回戦、2回戦はともに引き落としで勝利。しかし準決勝では「何回か勝ったなと思ったときに力を抜いて、相手に有利な体勢になった」。果敢に攻めたものの相手を崩せず、最後は土俵際に追い詰められ寄り切りで土をつけられた。 神歩武(政経3=埼玉栄)は格上相手に持ち味である突き相撲を見せた。「相手は自分より格上の相手だったが、自分でも戦えるということが分かった」。それでも相手を崩すことはできず、引き落としで敗北を喫した。 明大の次なる戦いは2週間後の東日本学生リーグ戦(以下、リーグ戦)だ。「優勝して一部に復帰したい」(神)。さらにその先には今年度の集大成となる全日本学生選手権(以下、インカレ)が控えている。今大会で見つかった課題を修正し、さらなる高みを目指す。 [佐野悠太] 試合後のコメント兵頭――3位入賞という結果についてはいかがですか。 「正直、満足はしていないです。やはり4年生の最後の大会だったので、タイトル取りたかったですが、正直運だったのかなというのはあります。満足はしていないですが、もうこれ以上は何もないです」 成田――今大会で見つかった収穫はありますか。 「実力はみんな変わらないような気はするので勝ちたい気持ち、どれだけ一番に自分の実力をぶつけるか、それで3位になれて、自分でも通用するんだなという心の余裕が少しできました」 神――今大会を振り返っていかがでしたか。「練習してきたことは出せたかなと思いますが、勝ち切るということに対しての執念がまだ足りないのかなと思いました。今日の大会で見つかった課題をまた稽古で改善して、この後リーグ戦、インカレとまたあるので、そこに向けて頑張っていきたREAD MORE -
Aクラス予選敗退 感じた壁の厚さ/東日本学生選手権
相撲 2022.06.131日目をBクラス3位で終え、迎えた大会2日目。自分たちの相撲ができなかった。2回戦は中大相手に接戦を繰り広げたものの2-3で敗戦。拓大、日体大にも敗れ、Aクラス昇格には届かなかった。 ◆6・11~12 第101回東日本学生選手権(靖国神社相撲場)▼Bクラス予選○明大5―0國學院大○明大5―0立大○明大5―0日本医大▼Bクラス優秀8校決勝トーナメント○明大5―0立大 明大0-5法大○▼Aクラス予選 明大0-5拓大○ 明大2-3中大○ 明大0-5日体大○▼個人戦予選1次トーナメント 神――1回戦敗退 松村――3回戦敗退 田村――2回戦敗退 甲斐——2回戦敗退 永山――3回戦敗退 大会1日目のBクラス予選を全勝と圧巻の成績で勝ち抜いた明大。決勝トーナメント準々決勝でも立大に快勝し、Bクラス優勝に向けて好スタートを切る。しかし「ここ一番というときに自分の弱さが出た」(神歩武・政経3=埼玉栄)。続く準決勝で実力が同等と思われた法大に0-5で敗れ、悔しさが残る決勝トーナメントに。それでも3位となり、Aクラス予選へ駒を進めた。 Aクラス昇格を目指して戦った大会2日目。予選1回戦は拓大に敗戦。2回戦は中大と競り合いに。先鋒・神、中堅・田村勇希(商3=平舘)が勝利し、王手をかけた状態で副将・大将戦へ。しかし「4年生としてチームを勝利に導く責任を果たせなかった」(赤間将太・政経4=鳥羽)。ここで勝利すれば決勝トーナメント進出が大きく近づく一戦だったが、あと一歩及ばず。3回戦は昨年度王者・日体大に圧倒され、Aクラス予選敗退となった。 次戦に向けて、課題が多く見えた今大会。「土俵の中で相手に飲まれず自分のやりたいことを表現する相撲ができるようにしていく」(守重佳昭監督)。「日々の稽古をこなしつつ、体重を増やしてパワーをつけていきたい」(赤間)。自分たちの相撲を大会で見せるその日まで立ち止まるわけにはいかない。明大相撲部の挑戦はまだ始まったばかりだ。 [七海千紗] 試合後のコメント守重監督――団体戦を振り返っていかがですか。 「中大戦で少し芽が見えたと思いますが、力を出して勝ち切ることがまだまだできていない。チームの普段の稽古からしっかり変えていかないと上は目指せないと感じました」 ――今大会の目標はどのように考えていましたか。 「常に優勝を目指して土俵に上がるようにしています。しかし、そこに至るまでの実力はまだまだ足りないので、日々の稽古から一緒に頑張っていくしかないです」 赤間――今大会で見つかった課題はありますか。 「体重的なパワーが足りないと感じました。チーム全体として体重の増量と筋肉強化を行っていかないとAクラスでは勝てないと思いました」 神――次戦への意気込みをお願いします。 「自分の相撲に磨きをかけ、自分の相撲を積極的に取ることを徹底できるように稽古を頑張っていきたいです」READ MORE -
1年生が勢ぞろい 酒井が8強で敢闘賞/東日本学生新人選手権
相撲 2022.05.08期待の新人力士たちが勢ぞろいだ。1年生が入学して初めての大会。緊張感のある中で行われたが、酒井真幸(政経1=埼玉栄)が8強入りと活躍を見せた。 ◆5・7 第73回東日本学生新人選手権(靖国神社相撲場)▼酒井――ベスト8 西原――ベスト16 平田――予選2回戦敗退 脇田――予選1回戦敗退 小雨の降る中開催された今大会。明大は1年生4人を送り込んで臨んだ。先陣を切ったのは酒井。得意の突き押し相撲で快勝すると、その後登場した西原貴瑛(政経1=報徳学園)、平田聖真(政経1=文徳)も緊張感の中で勝利をつかんだ。西原は予選2回戦でも粘りの相撲で長い取組を制し、酒井とともに本選に進んだ。 中でも特に輝いていたのは酒井。本戦1回戦の相手は埼玉栄高時代の同期だった。「思い切りいった」と速攻で相手に土をつけ、ベスト8に駒を進めた。突き押し相撲を貫き、破竹の勢いで勝ち進むが、快進撃もここまで。2回戦では相手にいなされ突きが届かずそのまま送り出しで土俵の外へ。「もう少し手を伸ばしていたら結果は変わっていたかもしれない」。悔しい敗戦となった。 明大のこれからを担う新人たち。それぞれが口をそろえて「(団体戦の)レギュラーになりたい」と決意を語った。今後さらに力をつけて躍動するに違いない。 [西田舞衣子] 試合後のコメント酒井――今大会を振り返っていかがですか。 「高校の時はあまり全国大会に出る機会がなかったので、自分の力がどれだけなのか分かっていませんでした。練習でやっていることをやったらこの結果になったと思います」 ――反省点はありましたか。 「立ち合いで当たった時に手を伸ばしていたら、そこでまた突くことができたのかなと思います」 西原――今大会までにどのような練習をしてきましたか。 「今日出ていた人と比べて体が小さい方なので、前に出て相手がスキを見せたときにチャンスはそこしかないと思ったのでそれを生かせるように頑張りました」 ――試合中よく声を出していた印象です。 「気持ちを出すためもそうですが、昔通っていた道場の先生から相撲はあいさつが大事だと何回も教わっていたので、それを大事にしてあいさつのときなどで大きな声を出すようにしています」 平田――今大会を振り返っていかがですか。 「大学に入って最初の大会なので緊張しました」 ――持ち味を教えてください。 「うっちゃりです。組みたいのですが、組まない相撲を今練習しているのでどちらもできるようにしたいです」 脇田晃太郎(商1=鹿児島実)――今大会の目標を教えてください。 「1回戦が強い相手だったので、そこを突破することが目標でしたが、負けてしまって悔しい結果に終わりました」 ――今後に向けて強化したい点はありますか。 「体重が低いので、もっと体重を増やして基礎からしっかりやっていきたいと思います」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
創部から110年以上の歴史を持つ伝統のある部だ。選手は学生チャンピョンであるインカレ団体優勝を目標に、日々稽古に精進している。「前へ」で有名な故・北島忠治氏は相撲部の出身。現在の部員にも「前へ」の精神が受け継がれている。過去6度のインカレ優勝を果たしており、角界に数々の名力士を輩出している。部員の人数は少ないものの、日頃から上級生が主体となって稽古をしており、相撲部屋への出稽古も行っている。近年はインカレ優勝から遠ざかっているものの、前に出る相撲で久々となる7度目の優勝に向かって突き進む。