(1)22年ぶりの自国・福岡開催 世界水泳とは
水泳(競泳) 2023.07.07
7月14日より開幕する水泳の国際大会・世界選手権2023福岡大会(以下、世界水泳)。今大会は2001年以来、実に22年ぶりの自国・福岡開催であり、日本では2年前の東京五輪以来の大規模スポーツ大会となる。来年度にパリ五輪を控え、その前哨戦としても注目を集める今回の世界水泳。今大会に明大勢からは、競泳代表に栁川大樹(政経3=日大藤沢)と五味智信(商3=湘南工科大付)が、ОWS(オープンウォータースイミング)代表に江沢陸(法2=成田)がそれぞれ選出されている。本記事では、今大会の概要をお届けする。世界水泳開幕まで、あと――1週間。 ◆7・14~30 世界選手権2023福岡大会(福岡県各所)◆OWS(7・15~20/シーサイドももち海浜公園)▼男子5キロ日本代表江沢◆競泳(7・23~30/マリンメッセ福岡A館)▼男子背泳ぎ日本代表栁川▼男子リレー日本代表五味吉田冬優選手(令2政経卒・現三谷産業)▼男子自由形、男子バタフライ日本代表松元克央選手(令1政経卒・現ミツウロコ) 待ちに待った開催だ。今大会は東京五輪の延期や新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2度の延期を余儀なくされた。この間、競泳の国内大会も無観客開催されるなど、コロナ禍の影響は大きなものであった。しかし、そんな苦難を乗り越えた今年度は日本競泳界にとって再出発の1年となる。昨年度末には30年間〝水泳の聖地〟とされてきた東京辰巳国際水泳場が閉館。今年度の幕開けとなった日本選手権は、東京五輪会場でもあった東京アクアティクスセンターで開催され、4年ぶりの有観客試合となったことで会場は活気にあふれていた。そして今年7月には、世界水泳が22年ぶりに自国での開催となる。世界のトップスイマーたちを相手にする、競泳日本代表・トビウオジャパンの40人の戦いぶりに注目だ。 今大会の競泳日本代表には、明大から栁川と五味が選出された。男子背泳ぎ代表の栁川は、昨夏の日本学生選手権(以下、インカレ)にて男子100メートル背泳ぎで優勝して以来、勢いに乗っている。4月の日本選手権でも大接戦を制し代表入りを果たした。常に上を目指し続ける栁川のダイナミックな泳ぎに期待がかかる。一方の男子リレー代表・五味は、昨夏のインカレにて男子100メートル自由形は4位入賞。メダルにはあと一歩届かなかった。しかし、日本選手権では同種目で松元克央選手(令1政経卒・現ミツウロコ)に続き銀メダルを獲得。リレー代表に選出された。これまでの苦難を乗り越えた、五味の会心の泳ぎが待ち遠しい。 そして、世界水泳は競泳だけに留まらない。世界水泳は、競泳を含め6競技75種目で実施される大会であり、大会期間中に複数の会場で行われる。その中でも海や川、湖など自然を舞台にした長距離水泳競技・OWSの日本代表には江沢が選出されている。昨年10月の日本選手権で初優勝し代表に内定すると、今年1月の全豪選手権でもリレーで銀メダルを獲得する活躍を見せた。ぜひ江沢が戦う海の長距離水泳・OWSも世界水泳の注目競技の一つにしてほしい。 開幕まで残り1週間。選手たちは本番に向けて準備を重ねている。今大会の参加選手は約200カ国の国・地域から約2400人、来場者は約40~50万人と見込まれている。大会の模様は会場だけでなく、テレビ朝日系列やABEMAにて放送・配信が行われる。世界最速を決定する世界水泳。あなたもぜひ、この〝熱い夏〟を体感してはいかがだろうか。 [渡辺悠志郎] ※7月14日に加筆いたしました。
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