
【卓球部】卓球界の王者たれ2023
卓球界の王者たれ。世界で活躍する選手を幾度となく輩出し、常に大学卓球界トップに君臨し続けた明大卓球部。今年度は戸上隼輔主将(政経4=野田学園)を筆頭とする新体制で、悲願のグランドスラム連覇へとまい進する。本特集では、懸命に卓球に向き合う選手の姿を特集していく。
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(13)秋季リーグ戦後コメント 宇田幸矢
卓球 2023.09.21宇田幸矢(商4=大原学園)――秋季リーグ戦全体を振り返っていかがですか。 「僕自身だけを言えば、出場できなかったのでそこは仕方ないですがもう少しコンディションも良ければ、結果は良かったかもしれないですね。 悔しさはありますが、チームとしては頑張ったのかなって。前回負けている選手に勝っている人もいたので、そこの成長を見られたのは良かったのかなと思います」 ――今、腰の状態はいかがですか。 「試合は、本当は出場しない方がいいっていう話だったのですが、本当に最後だったので勝ち負けというよりかはまずはコートに立って勝つことが髙山さん(髙山幸信監督)は安心材料になるし『いてほしい』と言われました。大学にも監督にもお世話になっているので結果で一番恩返しできればいいのですが、まずは自分自身がいいコンディションではなかったので、まずは名前書いてもらって回ってきたらやれる範囲で頑張るということを意識してやりました。なので、試合前練習していて立つのが結構きついぐらい腰は痛くなっちゃっていました。 前半の1日の試合の前から違和感はあってマッサージしてもらっていたのですが、1日に実際に試合してそこでもう痛くなって悪化していって、試合ができなくて半分ぐらいしか出られなかったです」 ――関東学生リーグの雰囲気、特に明大の雰囲気はいかがですか。 「明治の応援はすごく良いのかなと思います。明治大学の応援はやはりみんなが優勝目指して応援してくれていますし、サポートもすごく良くて、そこは一緒に応援していても伝わってきます」 ――明大は2位という結果で終わりました。結果をどう受け止めていらっしゃいますか。 「やはり勝たないといけませんでしたが、一番強いなと思った日大が優勝して、そこに負けてしまったのでそこが優勝して当然だろうと思います」 ――日大戦はT.T彩たまでチームメートの小林選手との対戦でしたが、いかがでしたか。 「1年前ぐらいのインカレで負けているので、今回はさすがに2回は負けられないというところで、腰も痛い中でもちょっと無理をして戦いました。やっぱり彩たまのチームメートですし、やはり負けられないと思いながら、それでもプレッシャーを感じ過ぎず結構気楽に自分の中では戦えたので、いいプレーができたのかなと思います」 ――1日の中大戦後の取材で台上技術からの展開があまり良くないとおしゃっていたと思うのですが、そちらについてはいかがですか。 「悪くはなかったのかなと思うのですが、腰も痛かったのでいつもと待ち方とかも違いました。痛くてかばっていた部分もたくさんあったので、 少しいつもとは違う感覚と待ち方だったのですが、悪くはなかったです比較的。あと練習していなかったので、感覚はやはりなかったです。1日、2日から1週間は休んでいたので。リハビリしながらも練習を30分やると痛くなっちゃうというのが続いたりして、1週間ぐらいはやらなくて。リーグの3日前、2日前ぐらいからやり始めました。腰が良くなっても感覚がなければ試合にならないので、その両方を調整するのは難しかったです」 ――ダブルスは団体インカレから続いて松田歩真(商3=野田学園)選手とのペアでしたが、いかがでしたか。 「もう少し練習して試合をしたかったなというところに尽きますね。結構松田は練習をこなして自信をつけるタイプなのですが、やはりプレッシャーもある中での4番だと思うので、萎縮してしまうと結構ネガティブになってしまったりはありました。今回は僕自身も良くない状態でしたし、2人にとってあまり良くない状態での試合でした。なので結果も付いてきませんでした。でも監督と話してそれも込みで出場しているので、仕方ないのかなと思っています」 ――後輩にはどんなことを期待していますか。 「僕もそうですし戸上(隼輔・政経4=野田学園)あと宮川(昌大・情コミ4=野田学園)の3人、ずっと1年生の時から主力となっていた3人が抜けて、それでも団体インカレ優勝した時も手塚がラスト決めたりとか、やはり下級生も活躍していると思います。松田も今回負けなしで勝っていますし。力はすごくあると思うので、いろんな人から抜けたからどうだとか言われることもあると思いますが、結果は付いてきていると思うのでそこは自信持ってやってほしいです」 ――宇田選手や戸上選手がいない中で、チームを引っ張ってきた宮川選手にはどんな思いを持っていますか。 「昌大は小さい頃から本当に仲良くて、 小学校の時から仲良かったので大学一緒に入れたことはすごくうれしかったですし、僕と戸上がいない中でもチームを引っ張ってくれたのかなって思います。人がいいので後輩もすごく付いてきます。人柄の良さもそうですし、卓球に向き合う姿勢も全ての面でも後輩にいい刺激を与えたり。それで自然と後輩が付いていくいい流れがすごくあったのかなと思います。入学した時は龍崎さん(龍崎東寅選手・令3商卒=現・三井住友海上)とか上の選手が強かったので、昌大は出られるか出られないか分かりませんでした。ですが1年間で実力を上げて強くなって、今でも大学のトップを走っている選手なので、本当に頑張っているなと思います」 ――パリ五輪に向けて、意気込みや目標をお願いします。 「まずは腰やコンディションをまず整えること。2週間後にスターコンテンダーが控えているので、まずはそこに向けて世界ランクを上げられるようにしっかり勝てるようになっていくことと、やはり一番はパリオリンピック選考だと思うので、上位というか優勝を目指して頑張りたいです。全日本もパリオリンピック選考の2カ月後に控えていて、そこまでには技術力だったり、メンタル、あとはコンディションを全部整えていきたいです」 ――4年間の学生の大会を総括してもらえますか。 「学生の大会に出場する機会がやはり少なかったというのは正直あります。やはり髙山さんにもお世話になったりとか、大学もそうですし先輩がだんだん抜けていって、後輩が最近増えてきているので、(リーグ戦に)出られる時は出たいなという思いがだんだん自分の中で芽生えてきていました。それも髙山さんに、卓球部に恩返しをしたい気持ちもありました。練習とか諸々含めてすごく良かった大学生活だったのかなと。そのためだけに、今日とか昨日とか出られるコンディションじゃないですが、その思いだけで出場していました」 ――ありがとうございました。 [末吉祐貴]READ MORE -
(12)秋季リーグ戦後コメント 髙山幸信監督
卓球 2023.09.19髙山幸信監督――秋季リーグ戦全体を振り返ってみていかがですか。 「実力通りの試合もできたかなというところが多いです。やはり足りない部分があったので日大には負けたと思うのですが、それ以外の試合に関して言えば、実力を遺憾なく発揮してくれたのではないかなと」 ――4年生について思うことは何かありますか。 「宮川(昌大・情コミ4=野田学園)については、戸上(隼輔・政経4=野田学園)宇田(幸矢・商3=大原学園)がいない時期、ずっと遠征でいない時にチームの主力となって苦しい試合を何回も何回も勝って、チームを優勝に導いたり、上位に導いてくれて本当にこの4年間よく頑張ってくれたなと思います。本当に感謝の気持ちしかないです。宇田に関しても、日頃いないけれど今回のインカレ(全日本大学総合選手権・団体の部 以下、団体インカレ)やこのリーグ戦についても肩とか腰とか調子が悪い中でも『最後だから頑張ります』と快く自分から言ってくれたことは僕としてはそれだけでもうれしいですし、チームのみんなもありがたいっていう気持ちになって、一つのチームになれたかなと思います」 ――春季リーグ戦では宮川選手は飯村悠太(商1=野田学園)選手とダブルスを組んでいましたが、秋季リーグ戦では山本歩(商3=出雲北稜)選手と組んでいました。その意図は何でしょうか。 「春のリーグ戦で宮川と飯村を使おうと思ってみて、あと関東学生(選手権)も見てみて、 やはり攻撃的ではないなと。宮川は攻撃的だけれども、飯村の卓球は少し攻撃的ではない。そうすると先に攻められる機会が増えるので、もう少し攻撃的なペアということを考えたら、宮川山本に戻した方がいいのかなというところで戻しました。そういう意図で、内容も今回あの2人の試合良かったしそこはハマったかなと思います。 あの2人で全日本学生(全日本大学総合選手権・個人の部)も全日本(選手権)も今年は組むので、これからもうちょっとまた頑張れば全日本学生でも優勝狙えるのではないかなと期待をしています」 ――日大戦、特に7番の試合を振り返ってみていかがですか。 「ポイントとなったのは、やはり1ゲーム目でリード4、5本していてそこから逆転されたというのが一つかなと。向こうのキャプテンは何度も何度もラストに出て、多分勝ち負けを経験してきているのもあるかもしれないし、その中で少し櫻井(倭・情コミ2=鶴岡東)の方の余計なミスが目立ってしまって1ゲーム目を落としたというところがありました。櫻井がいいボール決めても、それをさらにいいボールで返されるだとか。そういった向こうのファインプレーもあって1ゲーム目取れなかったのが、あの勝負はそれで決まっちゃったかなという感じです。その中でも、よく追い付いて2―2の最後9―9までいったので、頑張りは評価できます。またまだ2年生なので、来年の主力にもならなければいけない存在でしょうし、そこは今後反省しながらやっていかないといけないかなという感じです」 ――今シーズンはリーグ戦と団体インカレで惜しくも優勝を逃しました。今季の振り返りをお願いします。 「団体インカレはやはり愛知工大が抜けていたかなと。頑張ったけど、ちょっと力が及びませんでした。ただ、この春と秋のリーグ戦については1本を取ることの難しさだったり、1本余計な自分たちがミスをしているから負けているわけであって、その一つのプレー、例えばサーブやレシーブ、チャンスボールであったり、そういったところでの余計なミスを一つでもなくしていかないといけないです。それをなくしていければ必ず勝つと思うので、そこが今うちに足りないところなのかなと思います。この秋リーグ終わってからはその1本のミスの仕方、得点の仕方であったり、 そういったところを大事に厳しく指導していこうかなと思っています。練習に取り組む姿勢であったり、私生活、人間性であったりというのは全然他の大学の学生にも負けていません。ただその1本に対する、勝負に対する考え方というのはやはり高校では教わってきてないと思うので、今まで卓球選手としても指導者としても経験して、やはりそこの1本の大切さということを何回も何回も繰り返し言っていかないといけないのかなと思っているので、それが浸透した時に初めてもう1ランク、2ランクもチーム力が上がっていくかなと今は思っています」 ――来年度はどんなチームにしていきたいですか。 「今回出ていたメンバープラス新入生が多分主力になると思うのですが、その中でレギュラー争いはやはり激化してくるでしょうし、もう一回部内の中での競争力を高めて、底上げをしていきたいです。日大に勝てないチャンスはないと思いますし、一人一人頑張って、その結果が勝ち負けにもつながってきます。優勝するだけのチームをつくり上げなければいけないと思っていますし、少しでも気を抜けば2部に落ちる可能性もあります。なので、危機感を一人一人も持ちながらやらないといけません。自分たちが勝つという意識をしっかり持たないと駄目だと思っているので、そういったチームにしたいと思います」 ――来シーズンのリーグ戦に向けて意気込みをお願いします。 「今年は3位、2位っていう結果だったので、来年はもう挑戦者なので、日大であったりというところに今度は勝つという気持ちで、来年はもう一回優勝目指してやりたいなと思います」 ――ありがとうございました。 [末吉祐貴]READ MORE -
(11)秋季リーグ戦事前インタビュー 宮川昌大×手塚崚馬
卓球 2023.08.31秋季リーグ戦(以下、秋リーグ)が9月1日から開幕する。春季リーグ戦と全日本大学総合選手権・団体の部(以下、団体インカレ)では惜しくも優勝を逃している明大。秋リーグではその悔しさをバネに、優勝を目指し戦う。今回も開幕を目前に控えた選手たちに取材を行った。第3弾は、宮川昌大(情コミ4=野田学園)と手塚崚馬(政経3=明徳義塾)のインタビューをお届けする。(この取材は8月24日に行われたものです) ――開幕を目前に控えた現在の心境を教えてください。宮川(以下、宮):春3位、インカレ2位ってことで自分にとっては最後の年まだ優勝できてないので、秋リーグは優勝して最高の形で終わりたいなと思っています。手塚(以下、手):春リーグもインカレも両方とも優勝できるチャンスがあって負けてしまいました。明治大学は優勝できる力持ってると思うので持ってる力出し切れば優勝できると思ってるんで、一戦一戦みんなで全力で戦いたいなと思っています。 ――現在のコンディションはいかがですか。宮:コンディションはいい感じできていて、結構休みも取れましたし試合もずっとできていたのでコンディション的には秋リーグに向けてはすごくいい方向にいってると思っています。手:僕は逆に試合があんまなかったんですけど、その分この期間で課題とか克服できてきたのでそこを出したらいいのかなと思います。 ――ワールドユニバーシティゲームス(以下、ユニバーシアード)に参加して感じたことや得たことはありますか。宮:普段海外の選手と試合するっていう機会があまりなくて、海外の選手はすごく癖のあるボール打ってきて、やっぱり日本人とは違うなって実感しました。自分は全種目中国選手に負けたんですけど、対戦してみて中国選手の強さを改めて肌で感じることができました。中国選手に勝ちたいなっていう気持ちが試合をして出てきたのでまずは日本でトップにならないとそういう選手と試合できないので、日本で勝てるようにもっともっと頑張りたいなと思っています。 ――日本チームからはどんな刺激をもらいましたか。宮:私生活から意識の高い生活を全選手していて、そこは日本のトップ選手だなと感じました。いざ試合前の調整とか試合中のどんな相手でも勝つ姿勢っていうのが今回いたメンバー全員強い気持ちがあったので、自分もそれに負けじとどんな選手にも絶対勝つんだって姿勢をこれからの試合で見せれたらいいのかなと思っています。 ――団体インカレ後、チームに変化はありましたか。手:春リーグもインカレも優勝したいって気持ちで負けてしまったので、秋リーグに懸ける思いはめちゃくちゃ強いと思うので最後4年生を優勝させたいって気持ちもありますし自分もチームに貢献したいなって気持ちがあります。 ――手塚選手は来年度最高学年になりますが、4年生からはどのようなことを学んでいますか。手:責任というか、やっぱり私生活もそうですし練習中の姿勢というか後輩にお手本となる行動がとても大事だなと感じてますし、4年生はそういう風に見せてくれてたので少しでも僕もそういう風になりたいなと思います。 ――強化している点、意識している点を教えてください。宮:個人的にはインカレが終わってからユニバーシアードとか結構試合が続いてきたので、何かの技術を覚えたってのはないんですけど、インカレとか通して出た課題っていうのを練習してきました。秋リーグまでは時間があったので新しいことやってみたり新しいサーブを練習してみたりとか、ユニバーシアードの時に監督から色々アドバイスをもらってそういうアドバイスを自分の中で取り入れて練習してきました。手:インカレ終わって、インカレは出場回数少なかったんですけど、自分がチームに貢献したいなって気持ちがめちゃくちゃ強くなりました。ここ最近自分の中でも調子いいというか、いい感じになってきてるんで、一つの技術だけじゃなくて全体的に通してアップしてるなと感じてるので、それを発揮できるように頑張りたいなと思います。 ――宮川選手は団体インカレ後にサーブ、レシーブを強化したいとおっしゃっていましたが、いかがですか。宮:今回ユニバーシアードを通して、同じサーブだけでは通用しないっていうのも分かりましたし、いざ中国選手とやってレシーブも今まで日本人には通用してたレシーブなども中国選手には全然通用しなかったりとか、そういうのがありました。なのでもっとレシーブの精度っていうのは、今回はリーグ戦、関東という中ですけどもっと上いきたいってなった時にもっともっとレシーブの精度であったりとか種類、サーブもすごく今いろいろ試しているので、残り少ない時間できる限りのサーブ、レシーブの向上を目指してやっていきたいと思っています。 ――今回の秋リーグでライバル校はどこですか。宮:全部の大学強いので全部が勝負だと思ってるんですけど、やっぱり自分の中では日本大学が本当に勝負だなと思っていて、春は勝つことができましたけど全試合どっちに転んでもおかしくない試合が続いて、ぎりぎり勝つことができました。相手も自分たちに勝ちたいと思って練習してきてると思うので、自分たちはそれ以上に、強い選手たちばっかりなので受けるんじゃなくて向かっていって、その向かった先に結果がついてくると思うので、勝ちにこだわるってよりかはみんなで思いっきりできたらいいなと思っています。手:僕はどこの大学も強いと思っているので、チームとしては日大とか専修とかだと思うんですけど、僕からしたらどこの大学も強いと思ってるんで、僕が出る試合はチームに貢献するって気持ちでやりたいので、結構どの試合も勝負だなと思ってます。 ――ここに注目して見てほしい!という点はありますか。宮:自分はガッツあふれるプレーを見ていただけたらうれしいなと思います。やっぱりファンの方とか保護者の方とかいろんな方が、この関東学生リーグを見てくれますし、会場にもわざわざ足を運んでくれて応援してくれるファンの方もいるので、皆さんに勝っても負けても素晴らしいプレーを見せれるように頑張りたいなと思います。手:自分自身は全力で戦う姿を見てもらいたいっていうのもありますし、明治大学のチーム力とか全体的なところも見てもらいたいなと思います。 ――お互いの印象を教えてください。宮:卓球はすごく練習好きっていうか、普段一番最後まで残って練習しているところはよく見ますし、フリーの日とかも結構練習してるのでそういった面ではすごいなって思うところはあるんですけど、卓球を見ての通り色々変わってます(笑)。卓球もみんなとは違うプレースタイルというか、私生活もおもしろいところがたくさんあるので、自分の中ではチームのムードメーカー的存在だなと思っています。 ――もう少し具体的に教えてもらえますか。宮:癖が強いっていうんですかね(笑)。一個一個の癖が強いっていうか、何だろうな(笑)。表現は難しいんですけど一緒にいたらそういうとこは気づくと思います(笑)。例えば試合中の仕草とか結構おもしろいところあるので、そこはぜひ注目して見てもらいたいなと思います(笑)。 ――宮川選手の印象はいかがですか。手:宮川さんはチームの柱というか頼りになる先輩です。普段はめちゃめちゃお茶目なんでかわいいんですけど(笑)。試合になったらとても尊敬というか憧れる先輩なんで、そういう先輩になりたいなって気持ちがありますね。 ――個人、チームの目標を教えてください。宮:チームの目標としては優勝、最後の年ですし、最後のビックな団体戦ということで優勝して終わりたいです。個人的にはもちろん全勝で終えたいと思ってるので、個人的には全勝、チームは全勝優勝っていうのを目標に頑張っていきたいと思います。手:チームの目標は全勝優勝で、笑顔で終わりたいなと思います。自分としては毎回何回か負けてしまったりしてチームに迷惑掛けてるので、自分が出た試合は全部勝って貢献したいと思います。 ――最後に意気込みをお願いします。宮:春リーグ、インカレと優勝することができなかったので、秋リーグは絶対に優勝すること。あとは個人的には誰が相手でも全部勝って全勝優勝を目標に頑張っていきたいと思っています。手:明治大学全員で戦う気持ちで、受け身になるんじゃなくて向かっていく気持ちで最後は明治らしく終わりたいなと思います。 ――ありがとうございました。 [末吉祐貴]READ MORE -
(10)秋季リーグ戦事前インタビュー 松田歩真×山本歩
卓球 2023.08.31秋季リーグ戦(以下、秋リーグ)が9月1日から開幕する。春季リーグ戦と全日本大学総合選手権・団体の部(以下、団体インカレ)では惜しくも優勝を逃している明大。秋リーグではその悔しさをバネに、優勝を目指し戦う。今回も開幕を目前に控えた選手たちに取材を行った。第2弾は、松田歩真(商3=野田学園)と山本歩(商3=出雲北稜)のインタビューをお届けする。(この取材は8月24日に行われたものです) ――リーグ戦を目前に控えて今の心境はいかがですか。松田(以下、松):去年グランドスラムを達成できたんですけど、今年まだ春リーグとインカレ負けてしまって優勝することができていないので、何としてでも優勝っていうのを目標に頑張っていきたいと思います。山本(以下、山):春リーグはあと1本のところで負けてしまいました。チームはリーグ戦優勝を目標にやっていて、春は全勝優勝できなかったので秋は全勝優勝を目指してやっていきたいです。 ――どこを重点的に練習していますか。松:自分はサーブ、レシーブとかの細かい技術もそうですし、あとは以前からゆっくりなボールに対して強いボールで打ち返すっていうのを課題にやってきました。それをずっと継続してやり続けてきて今ちょっとずつ形になってきたなっていう感じです。山:サーブとかレシーブの細かい技術が苦手なので、この長い期間しっかり重点的にやってきたかなと思います。 ――団体インカレを終えてチームの変化は何かありましたか。松:チームとして去年は全部優勝して今年はどこかで受ける側みたいな感じにみんななってたと思うんですけど、春リーグとインカレ負けて、いい意味で力抜けてっていうかチャレンジャーで秋リーグを迎えられるのかなと思います。山:インカレは決勝で負けてしまって、春リーグ負けてインカレも負けてしまいました。優勝を今年入ってできてないので秋リーグは優勝したいなと思います。 ――団体インカレ後の1カ月はチームとしてどこを強化してきましたか。松:インカレ前も同じこと言ったんですけどサーブレシーブっていうのが試合の中では一番大事なんで、朝いつもより30分早く集まってサーブレシーブの時間をとって練習するのをチームの練習でやっています。山:一人一人がリーグ戦優勝したいって気持ちで練習してきていることだと思います。 ――今のチームの雰囲気はいかがですか。松:ちょっと前まで試合とかが続いていて、自分もそうなんですけどモチベーションを保ち続けるのは難しくてそういうので負けてしまったりとか最近の試合ではあったんですけど、やっぱり秋リーグは特別なのでそれに向けてみんな練習の雰囲気とかも気合いが入ったというかみんなの空気が変わったというのは感じています。山:みんな練習が終わった後は自主練習をたくさんやっていて、いい感じに仕上がってきています。 ――今のコンディションはいかがですか。松:自分はコンディション的にも少しずつ調整して上げていってるって感じで、まだ残り1週間くらいあるのでそこでコンディションを整えるように頑張っていきたいなと思います。山:試合が3日前くらいまであり、みんなそうしてきてるのでそれを出すだけだと思います。 ――個人の目標はありますか。松:春リーグの時は前半戦、自分が勝ってチームが勝って、後半戦に自分が2敗してしまってそこでチームが負けてしまいました。ポジション的にも自分が勝つことによってチームに流れがいくじゃないですけど、それを自分が負けて流れが悪くなってしまったっていう風にずっと思っていたので、今回の試合では勝つだけじゃなくて勝ってチームにいい流れを持っていけるようにというのを意識して頑張りたいです。山:春リーグは自分が負けてチームが負けてしまったっていう試合があったので、出た試合は全部勝ってチームに貢献していきます。 ――チームとして掲げている『全勝優勝』という目標に向けて一番カギになる部分はどこですか。松:団体戦なので出ている選手はもちろんですけど出ていない選手、ベンチにいる選手だったりサポートしてくれる選手とかがみんなで力を合わせて全員が同じ目標に向かって全力で普段からやっていかないといけないです。どこも全力で優勝を取りにきていると思うので、そうしていないとチーム力で勝てないと思うのでそういうチーム力が一番大事かなと思います。 ――秋季リーグ戦のキープレイヤーがいれば教えてください。松:山本さんです(笑)。まあ山本だけじゃなくて全員なんですけど春リーグとかも7試合あるのでずっと全部勝つっていうのは厳しいじゃないですか。団体戦でやっていく中で例えばこの試合はこの人が負けても誰かが勝って勝つとか。そういう勝ちがうまく合えば団体戦勝てると思うんですよ。誰かが負けた分を誰かがカバーしていこうっていう気持ちでそれができたらいいかなと思います。山:同じです(笑)。 ――ライバル校としてはどこが挙げられますか。山:日大とか専大、あとは中大も初戦で春リーグ負けた相手なんでそこが重要かなと思います。松:自分的には挙げるとしたら日大とか専大とかなんですけど、春は前半戦に日大とかに勝ってあと一歩ってところから2敗して負けて、始めから最後までどの対戦校とも気抜かずに全力でやっていきたいと思います。 ――意気込みをお願いします。山:春リーグは自分が負けてチームが負けてしまったので今回はしっかり責任を感じて自分が出た試合は全部勝って全勝優勝したいです。松:出た試合を勝つことは目標なんですけど、自分の良さを出せるように試合で粘り強さだったりとか一球に対しての思い、諦めない気持ちとかそういうのが自分の良さだと思うのでそれをしっかり出して最後は勝てるように頑張っていきたいと思います。 ――ありがとうございました。 [冨川航平]READ MORE -
(9)秋季リーグ戦事前インタビュー 櫻井倭×高橋航太郎
卓球 2023.08.31秋季リーグ戦(以下、秋リーグ)が9月1日から開幕する。春季リーグ戦と全日本大学総合選手権・団体の部(以下、団体インカレ)では惜しくも優勝を逃している明大。秋リーグではその悔しさをバネに、優勝を目指し戦う。今回も開幕を目前に控えた選手たちに取材を行った。第1弾は、櫻井倭(情コミ2=鶴岡東)と高橋航太郎(政経1=実践学園)のインタビューをお届けする。(この取材は8月24日に行われたものです) ――リーグ戦を目前に控えた現在の心境を聞かせてください。 櫻井(以下、櫻):今シーズンは春リーグと団体インカレがどちらも惜しい試合で落としてしまって優勝逃しているので、最後の秋はしっかり勝って優勝したいなという気持ちで練習しています。高橋(以下、高):春リーグのメンバーには入っていたんですけど、試合に出る機会がなかったので、秋リーグでもしチャンスがもらえたら、しっかりチームを盛り上げて勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。 ――現在のコンディションはいかがですか。櫻:団体インカレの後、個人インカレ予選だったり国体とか大会が重なってて、体調の面ではこれから調整が必要かなと思うんですけど、卓球に関しては技術面や足の動きも結構良くなってきているので、 いい感じではきていると思います。高: 僕も試合の感覚は全然大丈夫なんですけど、ちょっと練習や大会が続いて体は万全ではないのですが、試合に間に合うようにうまく調整できればいいかなと思います。 ――昨年度グランドスラムを経験した櫻井選手から見て、今年は他大の強さに変化を感じていますか。櫻:1年生の加入はもちろんありますし、周りも自分たちだけじゃなくて強くなってるので、去年に引き続き自分のプレーを発揮して、去年よりも多く勝てたらいいかなと思います。 ――関東学生新人選手権で準優勝、関東学生選手権で3位となった高橋選手は、今回のリーグ戦での活躍が期待されますが、いかがですか。高:他の大学でも入ったばかりの1年生が試合に出るような大学が多く見受けられるので、他の1年生には気持ちや技術で負けないように練習で調整していければなって思っていますし、上級生には挑戦者という気持ちでも常に向かっていくようにしたいと思います。 ――団体インカレ後から大会を重ねる中で改善した点はありますか。櫻:インカレの試合を見た中で細かい技術というか、サーブとか練習の3、4球目の早い段階の部分でミスが少ないっていうのが、出てる選手を見ててすごく感じたことなので、ミスを直すことを意識してやってきました。高:僕もインカレの試合で先輩方の試合を間近で見ることができて、一つ一つの技術の精度や自分の流れをつかむこと。決勝の試合を見たら、やっぱりレベルが違うなっていう風に感じたので、一つ一つの技術に対して意識を高く持って取り組んでいます。 ――4年生と一緒にプレーできる期間が残り少ない中で、どういった面を吸収していきたいですか。櫻:一緒にいることができる期間っていうのも少ないですし、今のうちに間近で見れることを生かして、細かいところから吸収していきたいなと思うのと、自分から分からないところを積極的に聞いて、勝ち方ももっとたくさん学びたいなと思います。高:宇田さんや戸上さんといった世界で活躍している選手が練習しているところを見ることができるのは、本当にあと数ヵ月ぐらいしかないので、自分がいいと思ったところをうまく自分なりに取り入れて、 自分に合ったように生かしていければと思います。 ――秋リーグで特に意識している大学はありますか。櫻:どの大学も関東でトップクラスの選手が粒揃いで、特に早稲田はTリーガーの濵田選手、筑波にもTリーガーの三浦選手がいるので、そういうところを倒したいと思います。高:僕が気をつけているのは、今回1部に昇格した駒澤大学と日本体育大学がとても勢いに乗ってるチームだと思うので、そういったチームに勢いで負けないように頑張っていきたいと思います。 ――秋リーグの目標を教えてください。櫻:チームとしてはもちろん必ず優勝。個人としては、明治の選手層は厚く、試合に出られるとは限らないので、そこまでの練習や練習試合で監督に少しでも使ってもらえるような姿勢を見せ、去年の春に引き続きリーグ戦に出て全勝で自分の役目を果たせたらいいなと思います。高:僕も試合に出るとは確定していないので、もし試合に出ることがあれば、チームを盛り上げたり声出しをしっかりして、試合に出なくても応援や先輩たちのサポートでチームの優勝に貢献できればなと思っています。 ――ありがとうございました。 [北原慶也]READ MORE -
【明大スポーツ第529号特別企画】直筆サインプレゼント!
卓球 2023.07.157月13日(木)発行の第529号裏面では戸上隼輔(政経4=野田学園)と宇田幸矢(商4=大原学園)を大きく取り扱っています。 そこで今回取材をさせていただいた二人の直筆サインを抽選で2名様にプレゼントいたします! ご応募はこちらから、お名前、メールアドレス、電話番号、ご希望のサインの入力をお願いします。 尚ご応募はお一人様一回とさせていただきます。 応募締め切りは2023年7月31日までです。 下記のガイドラインをご確認の上、同意してお進みください。 1.個人情報の取り扱いについて 明大スポーツ新聞部は、お客様からご提供いただいた個人情報については、新聞発送以外の目的では利用いたしません。 当該目的以外の目的で利用する場合は事前にお客様にお知らせいたします。 なお、利用目的に照らして不要となった個人情報については速やかかつ適正に削除・廃棄いたします。 2.お問い合わせについて サービスの内容やご契約の情報に関するお問い合わせは<こちら>から受け付けております。 回答には数日程度かかる場合がございますのでご了承ください。READ MORE -
(8)宇田幸矢 インタビュー拡大版
卓球 2023.07.137月13日発行の明大スポーツ第529号で裏面を飾った戸上隼輔選手(政経4=野田学園)と宇田幸矢(商4=大原学園)の、紙面では字数の関係で割愛したインタビュー拡大版を掲載いたします。(この取材は6月20日に行われたものです)――今年度の世界選手権のダブルスを振り返っていかがですか。 「ダブルスに関しては優勝を目指していたので、そこで勝てなかったっていうのはもちろん悔しいです」 ――2回戦まで振り返っていかがですか。 「2回戦までは順調に駆け上がったのかなというか落ち着いてプレーできましたし、本当に順調だったと思います」 ――ベスト16の試合を振り返っていかがですか。 「あのドイツのペアに関しては、以前までの大会への出場も多くないですし情報が少なかったので、どういう戦いになるかっていうのがコート立ってみないと分からないっていう中で、個々の強さがあったのかなと思います。思ったよりペアリングもコンビネーションもすごく良い上に、やっぱり個々のシングルスとして両選手強いので、そこの技術力にもやられたのかなという。圧だったりが序盤気になって、点数取られてしまいました」 ――試合終わってから戸上選手と何か話したことはありますか。 「コミュニケーション取れなかったし、戸上とは長年組んでいるからこそお互いを分かっているような感じで試合してしまっていました。コミュニケーションにもつながっていくんですけど、もっと大事にいった方が良かったんじゃないかっていう話はしました」 ――今大会ダブルスの良かった点と悪かった点はどこですか。 「良かった点に関しては、世界選手権の前の大会だとシンガポールで参加した大きい大会があるんですけど、そこの大会で結果よりも世界選手権につなげるための技術を試していました。例えば僕でいうと、台上技術だったりチキータからの展開、僕はチキータっていうバックハンドの技術のレシーブからの展開が得意なんですけど、そこをあえて攻めないで守りから入るというか、ツーバウンドで相手の台に収めるストップっていう技術からっていうのを多めにその大会でしていました。そこは世界選手権でもすごく良かったのかなと。あとは僕自身バックハンドの技術っていうのも上がっていました。そうすることで苦手だった展開も作戦として点数につなげられるようになりました。世界選手権では良かった面は、特に1、2回戦では見れたので、良かったです。悪かったところはやっぱりコミュニケーションが取れなかったのと、優勝狙ってる中で弱気というかちょっと縮こまってしまったプレーが多いところですかね。長いゲームの中でいろいろやっても良かったんですけど、最初から最後までパターンが一緒になってしまったので、そこが反省点です」 ――急きょ出場することになったシングルスはいかがでしたか。 「1回戦はだいぶ競った試合でしたが、確実に負けてはいけないラウンドだったので、緊張感もありました。ダブルスで出る予定だったので、すごくメンタル面でも技術面でも世界選手権に向けて準備してきたことはあったので、急きょ出ることになっても心境は変わらなかったですし、1回戦では負けられないというところがあったので、1回戦は試合時間が長く感じました。2回戦3回戦は比較的いい試合ができたのかなと感じます」 ――3回戦の王楚欽選手(中国)との試合を振り返っていかがですか。 「王楚欽とは初対戦で、他の中国の強い選手とは何回もやったことがあったんですけど、王選手とは年代は近いんですけどなんだかんだ初めて戦って、やってみての実感は思ったより戦えたという感じですね。戦術だったり、駆け引きの中でモノにできれば、勝つまではこう正直なかなか簡単ではないんですけど、でも自分がイメージしたよりはやれてるっていう感じです」 ――第1、2ゲームはかなり競った展開だったと思いますが、振り返っていかがですか。 「1ゲーム目は序盤に大きくリードしたと思うんですけど、そこはなんかお互い初対戦だったのでお互い探り探りでした。ボールとかもやっぱりお互いのタイミングも合わないですし、いずれ追い付かれるっていうのは頭の中にあったので、大きくリードした後にまくられた時もまぁそうだよなっていう。ブレることなく戦えたっていうのは良かったと思います。2ゲーム目は正直取りたかったです。やっぱりちょっとテンオールのところで自分が取れるボールをミスしてしまったり、もったいないミスもあったので、このセットを取っていればもう少し相手の引き出しも出せたと思いますし、あっちが戦術を変えないといけないとか、また違った試合になったのかなとは思います」 ――第3ゲームは11―4とゲームを取りましたが、取れた要因は何でしょうか。 「振り返ってみるとこう、自分から仕掛けるボールっていうか、狙いにいくっていう積極的にこう攻めの姿勢が多かったのかなというふうに思ってます。そこがかみ合ったのかなっていう感じです」 ――惜しくも敗れてしまいましたが、戦って得た事であったり感じたことはありますか。 「やっぱり基礎力が高いなって。もちろんフォアハンドも打たれたら取れないくらい速くて、球の重さっていうのもあるんですけど、そこももちろん強い上で、当たり前に基礎でみんながやるような技術っていうのが本当にミスしないです。細かい台上技術を見てるとラリーとかすごい速いボールとかに目がいくと思うんですけど、こういうことももちろん強い上でなんか細かい技術力、チキータの精度だったり、ストップの精度だったり、サーブの精度だったりっていうのが本当に高いなっていうふうに試合をして感じましたね」 ――試合を終えて気持ちの面はいかがでしたか。 「やっぱり強いなっていうふうには思って、相手との差も感じたんですけど、思ってたよりもできたというある意味ポジティブにとらえる部分と、感じた差もあるのでそこを埋めていかないといけないと強く感じました。次のダブルスの試合も重要だったので、心境は複雑でしたね。そこでは整理ができず、試合終わってベンチ帰って、ちょっと裏に行ってこうだったなと監督とちょっと話して自分で少しは考えたんですけどやっぱり今回自分が力を入れてたのはダブルスで金メダルを取ることが自分の役目だと思っていたので、試合終わった後は切り替えるというか、ダブルス頑張んないといけないっていう方向にポジティブに持っていきましたね。調子が良いんだぞって自分に言い聞かせてダブルスを準備する方向にシフトチェンジしました」 ――今年度と2年前の個人戦の同大会を比べてご自身が成長したなと思う点はありますか。 「前回の世界選手権は試合前に亜脱臼してしまって、できることが限られてしまっていました。それに比べて今回は技術力がその時よりもちろん全体的に上がってると思うんですけど、今回は結果がダブルスでは良くなかったですけど、2年前に比べたら強い自分を見せれたというか、そこは良かったのかなと思います」 ――宇田選手にとって世界選手権とはどのような大会ですか。 「やっぱり他の大会だと、WTTの大会だったり世界ランキングを上げに行くという目的で大会に出場して勝ちにいいきます。ですが、世界選手権はもちろん世界ランキングを上げられるポイントが高いんですけど、そこよりもやっぱりまずはメダルを取ることだったり優勝だったりを狙って、結果を残すことが大事になってきます。他の大会とは違って、日本代表としての戦いだって思うのがあるのかなっていう大会ですかね。自分にとってはやっぱり今まで出場してきた中で一番大きい大会になるので、一番背負って戦ってる感はありますね」 ――東京五輪ではリザーブメンバーに入りました。その時の心境はいかがでしたか。 「全日本優勝していい年でもあったし、けどやっぱり日本代表で4番目っていう位置っていうのは結構悔しい位置ではあるんですけど、東京オリンピックに出た3人のメンバーがベストだと思っています。まだ勝ち上がり始めたというか、本当の意味でトップに行き始めた時だったので、そこは逆にリザーブ選手として選ばれることに対してうれしく思ってましたし、実際に試合を見て他の大会ではない緊張感っていうのは自分がプレーしてなくても感じてくるぐらい、1点の大事さというか遠さ。無駄な1点もったいない1点のミスをしてしまうと一気に流れが変わってしまうとかっていうのは、オリンピックってある意味怖いんだなっていうか、それぐらいみんなが目指してるものなので、選手たちのプレーで感じましたね、熱い思いを」 ――間近で選手たちのプレーを見て、差を感じたのですか。それとも自分ならやれると感じたのですか。 「その時は頑張らないとなって思いました。あそこでプレーするって考えた時に、技術力もそうですし、精神的にも準備しないと(いけないなと)。戦ってみたら意外とっていうことって結構あるんですよ、僕自身も世界選手権1回目戦った時とかはこういう感じなんだ、見てるものと自分が実際立ってみる(のは違うなと感じました)。もちろんオリンピック立ってみないとどっちになるのか分かんないですけど、意外と緊張しないっていうのも全然あります。その時は未熟だなというか自分自身のプレー自体をもっと磨いていかないと駄目だなと感じました」 ――男子団体は銅メダルを獲得。その光景を間近でみてどんなことを感じましたか。 「勝った時は本当みんな泣いていました。これくらい思いを背負ってやってて、選手とかにしか分からないことあると思うんですけど、僕自身も間近でサポートだったり、応援もしていました。もちろん出る選手とこうずっと近くにいたので、喋ったりしててやっぱり緊張してるんだとか、こう思ってるんだなっていうのは感じてましたけど、勝ち決まった時はやっぱ背負ってるものが大きいんだなって感じました」 ――リザーブメンバーとしての経験が今になって生きたなっていうタイミングはありましたか。 「今でも生きています。やっぱ僕のプレースタイルって、特に3年前とかって、当たれば強いし、けど簡単なミスもしてしまうんですよね。これだとオリンピックでは勝てないなって思って、強い部分は強いけど弱い部分はすごく弱いっていうここのギャップが結構あって、間近でオリンピックを見て、やっぱうまい選手とやると崩されちゃったり自分ができないプレーとかになってしまうので、そういう時にそこが自分は崩されてしまうんじゃないかっていうのは強く感じました。そこからバランスよく苦手な技術とか克服してきましたし、そこで意識は変わりました。それが今やっとプレーとして実際に見えてきて使う場面も多くなってきて実感はしてます」 ――東京オリンピック直後はどのような目標を持っていましたか。 「やっぱ出たいなと思いました。強く今まで思っていたよりもそこに立ちたいなっていう思いと、純粋にかっこいいなと思ったのでそこにやっぱ立ってみたいと思いました。今まで以上にオリンピックに対する思いってのは強くなりましたし、あとは結局今国内選考になっているのですが、当時は世界ランキングがオリンピックの基準だったので、そこを上げるためにどうするかっていうことを結構考えてました。まずは世界ランクを上げるってことにフォーカスしながら目標を立てました」 ――2021年の世界選手権で戸上選手とダブルスを組んで銅メダル。振り返ってみていかがですか。またメダルを取れた要因は何でしょうか。 「戸上とは同じ年代で同級生の時からライバルでもありますし、引っ張ってきた仲間でもあるので、その中で戸上と組んで勝つというのは自分の中で特別な思いもありました。世界選手権はあの時に出せる、僕がケガをしてしまっていた中で出せる実力ってのは最大限出せた大会だったのかなと思います。それで取れた要因としては世界選手権前にアジア選手権があったんですよ。そこまでパッとしないというか自分たちのプレーの役割を再認識できた大会がアジア選手権でした。金メダルを取ることができました。アジア選手権の大会の前にも試合があって、そこで負けてしまって改めて見つめ直してミーティングとか監督からアドバイスもらったりして、お互いのプレースタイルを見直しました。その大会以降世界選手権だったり全日本優勝したりっていう、コンスタントに結果を出せるようになってきました。お互い攻撃力がすごくあるので、これあるあるなんですけど、攻撃力ある人ってお互い安定感に欠けるんですよ。結局負けちゃうみたいな試合が多くて、僕自身もあんまり打たないようになりましたし、その分戸上にも打っていいよって言っています。そういうバランスっていうのを再認識してからアジア選手権優勝して、自信がついて世界選手権迎えられたのが大きかったですね。世界選手権っていうよりはそのアジア選手権が大きかったのかなと思います。もちろん優勝っていう結果があって自信にもなったというのもありますし、その大会の中でお互いバランスが取れて、しっくりきたっていうのが大きかったです」 ――2022年からはWTTの大会に多く出場されました。何か意図はあったのですか。 「オリンピックに出るためには結局国内で勝たないと厳しいんですけど、国内で勝てるけど海外で勝てない選手、海外で勝てるけど国内で勝てない選手とかいるんですよ。海外の経験を増やすためにWTTにもいっぱい出てましたし、ドイツのリーグにも参加しました。世界ランキングを上げることを一番にやってましたね」 ――海外での試合に出る中で得たものは何でしょうか。 「ベテランの選手とやる機会があって、今の日本の国内は若い選手が多いので、そういう選手とやることで、技術的にどうかというよりは頭をどう使うかということが大事になってくるという学びが大きかったのかなと思います」 ――五輪の基準が世界ランクから国内選考に変わりましたが、どう切り替えましたか。また、戦略的に変えていったことはありますか? 「当時から世界を目指していたので変えることは特になかったですね。自分の道をぶらさず、でも出ないといけないっていう思いもあるので、そのバランスっていうのも難しかったんですけど、やっと国内の卓球に慣れてきたっていう感じです。やっぱりピッチが速いですよね日本の選手って。あと若い選手は思い切りがあります。僕もまだ若いですけど、そういうところで自分のプレーができなかったっていうのもあるので、自分が結構パワー系なので、戦術的に勢いは抑えてピッチを変えました」 ――ここまでのパリ五輪選考レースを総括してください。 「なかなかポイントを稼げる機会が多くなかったのでまずいなとは思ってました。とりあえず自分が強くなっていくことを第一に考えて、ポイントがどれだけっていうことを考え過ぎると自分にとって良くないというか、それを考えることで卓球に出る影響というのも分かっていたので。全日本選手権でベスト8だったり前回の試合(全農カップ平塚大会)でも5位になったり、去年に比べるとポイントもちょくちょく取れて、今追い上げ中って感じですね。もう後がないのでその中でポイントを稼いでいく。もちろん張本戸上は強いと思うので、まずは3番の位置につけれるように。今年からポイントも倍なので、チャンスはかなりあるのかなと思います」 ――明大入りを決めた理由を教えてください。 「活躍されてる選手は明治大学っていうのも多いですし、幼稚園のときから明治大学で練習してたんです。家が調布なので4歳くらいのときから何かとつながりがあって大学に入る前から行かせてもらったので、すんなりと入りやすい環境にあったっていうのもありました。OBの方々の活躍だったりもありましたし、髙山さんの熱い言葉もあったりして、当時は迷ったりしてたんですけど、自分に合うのはここなのかなと思て決めた感じです」 ――戸上選手との関係性や尊敬している部分を教えてください。 「普段も仲良いですし、海外にいる時はずっと一緒にいます。ただお互い国内に帰ってきて反省練習するときもあると思うのですが、お互い練習相手を見つけて別々でやるので大学で一緒にっていうのは少ないと思うんですけど、あんまダブルスの内容でもめないんですよね。パートナーが言ってるからこうする。こうした方がいいとかは僕自身はすんなり入ってきますし、長い付き合いでもあるので、そういう面では信頼関係も高いのかなと思いますね。尊敬している部分はえーっと戸上って意外と波がないんですよ。難しいですね。僕が長く続けて思うのは一定でずっと頑張れるんですよ。ここはオフだからずばっと切るとかは選手としては大事ではあるんですけど、そんなに休んで大丈夫なの?っていうくらい休むっていうか休養を取ってたりもあるんです。それは別のトレーニングをしてたりあると思うんですけど。練習する中だったり私生活だったり、同じペースで頑張るんですよ。気合入ってるからめっちゃ頑張るとかはないんですよね。練習量は明治の大学生よりは長いですけど、継続できるんですよねずっと同じ熱量で。僕はそういうタイプじゃなくて、オンとオフが結構激しいので、やり過ぎちゃうときとかあったり、それでケガしがちなので。選手としてモチベーションが上がらない時もあります」 ――自己管理ができるということなのでしょうか。 「自己管理っていうんですかね(笑)。私生活はどうなのか分からないんですけど、抜けてるところもあるんですけど、淡々と継続して頑張れるって言うところですね。 ――団体インカレがあると思いますが、昨年度の同大会を振り返っていかがですか。 「去年は僕自身負けちゃったりしたんですけど、その分チームみんなで勝ち取った本当の意味での優勝だったのかなと思います。個人的には反省点はたくさん残りながらの優勝でした。僕自身高校生からJOCエリートアカデミーにいて、団体戦とかのチームとして大会に出る経験はなかったので、団体戦のいろいろなことを学べたのかなと思います」 ――今年度のインカレの意気込みをお願いします。 「2年連続でグランドスラム達成したかったと思うんですけど、僕自身も去年はリーグ戦に2試合くらいしか出れなかったり、だからこそ僕自身もインカレに懸ける思いも高まったというのもあります。今年は春季リーグ戦優勝逃してしまったので、僕も出れてないし戸上も出てないしフルメンバーではないので、他の大学も強くて、しょうがないと思うんですけど3位っていうのに燃えています。期待されて明治大学に入ってきて、監督にもたくさんお世話になって、選手としては結果で返すっていうのが1番大事だと思いますし、髙山監督も一番気合が入る大会だと思うので、優勝できるといいなと思っています」 ――パリ五輪に向けての意気込みをお願いします 「まずはポイントを稼いで国内で勝って、もちろん世界ランキングを高くしていかないといけないんですけど、まずは(パリ五輪に)出場できるように一試合一試合頑張っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [山岡慎、末吉祐貴]READ MORE -
(7)戸上隼輔 インタビュー拡大版
卓球 2023.07.137月13日発行の明大スポーツ第529号で裏面を飾った戸上隼輔選手(政経4=野田学園)と宇田幸矢(商4=大原学園)の、紙面では字数の関係で割愛したインタビュー拡大版を掲載いたします。(この取材は6月15日に行われたものです)――世界選手権シングルスとダブルスを振り返っていかがでしたか。 「2種目のメダルを目標にして大会には挑んだんですけど、両方ともメダルを逃してしまって、本当に悔しい気持ちでいっぱいな大会になりました。自分としてはやはりダブルスでの金メダルはかなり高い位置、僕たちはかなり近い位置にいたので取れるという確信を持っていったんですけど、大舞台での緊張感だったり雰囲気で自分たちのプレーを最大限発揮できずに、本当に悔いの残る大会になったなという印象です」 ――ダブルスの結果に関してはどのように捉えていますか。 「ベスト4、メダル以上は取れる自信はあったんですけど、負けた相手のペアはベテランの選手2人で本当にうまい戦術にこっちがはまってしまって競った試合になりました。実力を最後まで発揮できずに相手のペースに飲み込まれてしまって、経験の差を痛感しました」 ――第1ゲームを取られて、第2ゲームで変えたことはありましたか。 「1ゲーム目取られた時にサーブ、レシーブで、簡単に思うような流れになってしまいました。というのも、こっちが焦ってしまったっていう感じで、2ゲーム目から落ち着いてプレーしたことによってかなりペースも自分たちに戻ったので、相手は本当にトップ選手2人なので、そのオーラというかプレッシャーに、ペースを乱されてしまっていました。2ゲーム目から落ち着いてプレーができたので、流れがあったかなという感じです」 ――10―10のジュースから戸上選手のロングサーブとバックで取りました。 「第3ゲームテンオールになった時に、このゲームが勝負のカギになるのかなと思いました。それで絶対取りたいなっていう強い気持ちを持って10―10からの2本攻めないと取られてしまうっていう感じだったので思い切ってバックにボールを強打ってところで思い切ってプレーしました」 ――第5ゲームは競った展開になりました。 「第4ゲームから悪い流れや雰囲気がだんだん出てきてしまって、第5ゲームも第4ゲームも、あそこで切り替えられなかったのが敗因かなと思います。試合の流れとしては第5ゲーム、相手がずっとリードしている場面でこっちが追い付きそうで追い付けない苦しい展開もあって、どうしても攻め急いでしまった部分があったなと感じています」 ――試合後はどのような気持ちでしたか。 「やっぱり悔しいの一言です。今までこれだけ試合をやってきた中で、負けてしまっても自分のプレーを十分に発揮する試合が多かったんですけど、久しぶりに自分のプレーを存分に発揮できずに終わってしまって、不完全燃焼だったなっていう大会だったので、すごい悔しい大会になりました」 ――ダブルスのいい点を教えてください。 「大舞台での大会は、年に1回か2回しかない中で結果を出してきたんですけど、こうして結果を出せずに終わった悔しさは、本当に今後の糧になると思いますし、大会の中で気付いた点がたくさんありました。一つは大会に向けての準備、気持ちだったり海外ということもあって食事の面だったりとか、卓球に関することで言えばラケットの調整だったりとかそういうところをできていなかったとは思わないんですけど、さらにそこへの意識をもっともっと意識づけて行きたいなと思っています」 ――シングルスでの王楚欽選手(中国)との試合はいかがでしたか。 「今まで2回対戦したことがあってどっちもラリー戦では五分五分の展開だったんですけど今回はなかなか点が取れなくて、サーブ・、レシーブでも思うように展開をつくれずに全てが後手後手っていう感じで試合が進んでいってしまって、全ての技術で上回られてしまったという感じでしたね」 ――第4ゲームを取りましたが、意識したことや戦術で変えたことはありましたか。 「レシーブのミスで、1、2、3ゲーム目、ラリーまでの展開で取られてしまったんですけど、4ゲーム目はしっかりレシーブを入れてラリーになるまで我慢していたら自分のペースになったという感じでした」 ――世界ランク2位の選手と戦ってみて肌で感じたことや得たことはありますか。 「試合をやっていて技術は本当にレベルが高くてどの技術も適度にできるしミスも少ないし、何か特別なことをやってくるわけではないんですけど基礎が本当にちゃんとしていていました。競った場面にこちらは『相手はミスが少ない』っていうプレッシャーで焦ってしまう心理的な面でネガティブになってしまうので、基礎的な技術がすごいなって痛感しました」 ――フィジカルやバックの面、世界選手権ではいかがでしたか。 「初戦のシングルスは今までできなかった技術ですごくできるようになったっていう実感があったんですけど、中国選手と当たって、成長したかなと自分では思ったんですけどそれを遥かに上回られる技術で抑えられてしまったという感覚だったのでまだまだ今に満足せずにもっと頑張らないとなと感じました」 ――試合後の心境を教えてください。 「難しいですね。本当に差が縮まってないなっていう、絶望まではいかないんですけどまだまだ、まだまだっていう感じでまだ未熟者だなっていう感じです」 ――帰国後、練習で変えたことや新たに取り入れたことはありますか。「やっぱりレシーブでうまく対処できなかったのでレシーブ練習とダブルスの時でも台上で攻めるっていうのが少し劣っていたので、その台上技術の完成度を上げていくっていうこの2つを重点的にやってます」 ――シングルスの結果はどのように受け止めていますか。「本当に悔しい結果になったんですけど、でも自分の中ではすごくいい経験になったなと思っています。どこかで絶対悔しい結果で終える時はあるだろうとは思っていたんですけど、まさかこんなに早く来るとは思っていなくて。本当に世界でこれからも勝てる選手を目指して頑張っていきたいなと思っているので悔しさをバネにもう一度頑張りたいなと思っています」 ――停電アクシデントで集中力が切れたりしましたか。 「まだ序盤だったので大丈夫でした。仮にあれがゲームの中の大事な場面だと試合に影響もしてくると思うので、まだ序盤で良かったなと思っています」 ――ホテルは1人部屋でしたか。 「みんな1人部屋でしたね」――2021年は初出場にしてダブルスで銅メダルを獲得されましたが、その時の心境はいかがでしたか。 「正直(メダルを)取れるとは思っていなかったんですけど、取れれば何か人生が変わるんじゃないかと思って、本当に死ぬ気で取りに行きましたし、その結果の銅メダルはすごくうれしかったです」 ――2022年はWTTの試合にも多く参戦されましたが、その理由とそこで得たものを教えてください。 「WTTの大会もコロナが収束していく中で大会数も増えてきて、海外経験を多く積める機会が増えてきたので、出られる大会は基本的に全て出ようと自分の中で計画を立てて、その中で世界ランキングを上げることを一つの目標にしていました。たくさんの大会に出て得られたことは、日本の選手とヨーロッパの選手、主にヨーロッパの地域での大会が多かったのでヨーロッパのスタイルというところで非常にいい経験になりました。かなり去年勝つことも増えてきたのですごく自信につながる1年になりました」 ――昨年度の世界選手権の団体では銅メダルという結果になりましたが、その時の心境はいかがでしたか。 「本当に今までで一番緊張とプレッシャーがあった大会で、去年の団体戦が4年ぶりの世界選手権の団体だったと思うんですけど、4年前はベスト8で日本が終わっていて、すごく日本男子というところで結果を求められていた部分があったので、まずはメダルを取れるかっていうところで不安がありましたし、大会が始まる前に丹羽(孝希・平28政経卒)さんが棄権になって、僕が出場する機会が増えすごく自分自身に対して責任と重圧をかけてしまっていた部分があって、大変な大会でした」 ――ドイツ行きを決めた理由はありますか。 「パリオリンピックの国内選考会が始まってその中でブンデスリーグ(以下、ブンデス)を選んだ理由は、国内で勝てても海外で行った時に勝てないというのが僕の中で嫌だったので、国内のTリーグに出るよりは少しでも世界トップの選手と戦える機会があるからです」 ――ドイツではどのようなところを意識して練習していますか。 「ブンデスで得られた経験は、本当にチームのために戦うというよりかは自分のために戦っている、自分のために試合をしている選手が非常に多くてそれは海外特有かなとは感じていて、チームが勝っても負けても多少は悔しいとかはあるんですけど、やっぱり自分を一番に考えている選手が非常に多いので、大事な経験をさせてもらったなと感じています」 ――現在、パリ五輪選考レースでは2位につけていますが、ここまでの成績を踏まえるといかがですか。 「今2位なんですけど、欲を言えばもう少し2位と3位の差を広げたいなと思っているので、現状に満足はしていないです。ただ、最低限2位になれたというのはホッとしています」 ――明大に進学を決めた理由を教えてください。 「明治大学卓球部というのは、すごく伝統もある部でOBには水谷(隼・平25政経卒)さんや丹羽さんなどたくさんの偉大なる先輩方が多く所属していて、日本の中でも数少ない良い環境を持っているのが明治大学の良さかなと思っています。僕が競技で活躍するにあたって、練習環境というのは常に求めていたのでそれが明治大学にあると知ってここに入ろうと思いました」 ――昨年度の団体インカレでは王座を奪還しましたがその時の心境はいかがでしたか。 「すごく感動しました。というのも自分自身で団体戦の国内のタイトルは取れなくて、愛工大には負けていたので、そういう悔しい経験が多かったんですけど、去年自分が1点取ってダブルスは落としてしまったんですけど、5番勝ち切ることができてすごく感動しました」 ――グランドスラム達成に関してはいかがでしたか。 「グランドスラム達成というのは僕の中ではあまり考えていなかったんですけど、春リーグ(春季関東学生リーグ戦)で僕と宇田が出場しなかったにも関わらず優勝してくれてインカレも優勝することができて残るは秋ってなった時に、やっぱり優勝してグランドスラムっていう、秋リーグの前にグランドスラムを達成したいという気持ちが芽生えてきて途中抜けてしまったんですけど、僕たちのいない中でも後輩たちが頑張ってくれて本当にグランドスラムを達成できて良かったです」 ――今シーズンから主将を務めていますが、その経緯はありますか。 「後輩たちには僕も明治大学の卓球部に顔を出すことはあまりできないので、こうやって海外の遠征や国内の結果で後輩たちにも僕の背中を見て頑張ってもらいたいなと思っています。やっぱりプレーでしか引っ張れないので、結果を出して少しでもみんなのモチベーションになりたいと思って立候補しました」 ――主将として意識していることはありますか。 「卓球でしかみんなのことを引っ張れないので、言葉だったり行動では共有することはできないんですけど、プレーで見てもらって練習とか時々明治大学に行くので、その練習の時に少しでもアドバイスだったりとか最後まで残ってみんなと練習できればなと思っていて卓球の面でみんなに見てもらえたらなと思っています」 ――ここまでのご自身の主将ぶりを振り返っていかがですか。 「やっぱりまだ何もできていないなとは思うんですけど、インカレで優勝してみんなに恩返しできるのかなと思っているのでインカレでは優勝したいなと思います」 ――戸上選手にとって宇田選手はどのような存在ですか。 「元気をもらえるというか、面白い存在です。常に連絡をくれますし、元気をもらえる存在です。卓球では信頼できる存在です」 ――お二人の出会いはいつ頃ですか。 「僕が初めて知ったのは小学1年生の頃です」 ――お互いの関係性についてはいかがですか。 「趣味が違うのでプライベートで遊ぶ機会はあまりなくて、でも練習とかで常に意識を高め合ってやっている仲です」 ――宇田選手に対して尊敬している部分はありますか。 「本当に練習熱心で結構最後まで残って練習しているので、それに導かれて僕も練習したいと思うので、卓球に前向きなところはいいところだと思います」 ――プロレスにはいつ頃からハマりましたか。 「小学生の高学年、確か小4くらいから見始めてそこからずっと見ています」 ――親御さんの影響ですか。 「小さい頃から通っているクラブの大人の方が、プロレスファンでその方は薬局をやっていて、週に一度薬局に遊びに行く機会があって、その時にプロレスの録画を見たところから始まりました」 ――好きな技はありますか。 「ハイフライ、棚橋弘至選手の必殺技なんですけど、決まっても決まらなくても盛り上がる必殺技で僕はそれがすごく好きです」 ――団体として興味があるのは新日本プロレスだけですか。 「プロレスリングの団体を見ていたり、たまにAEWというアメリカの団体も見ていたりして、新日本プロレス以外も見ていたりします」 ――棚橋選手とは卓球王国の表紙を一緒に飾りましたがその時の心境はいかがでしたか。 「本当に企画が来た時にすごく、その時は別の大会で海外にいたんですけど、本当にその大会のモチベーションが上がって、その大会の結果も良く、気分としては舞い上がっていた感じです」 ――実際に対面してみて緊張はされましたか。 「緊張はしましたね。画面越しからも分かると思うんですけど、すごい体が分厚くて腕も太くて、体からオーラが出ているのでびっくりしました」 ――プロレスからどのような影響を受けていますか。 「自分をマーケティングするという大切さです。格闘技全般そうですけど、人気になるためには自分を前面に出していかないといけないですし、人気にならないと大きな試合も組まれないので、そこの大切さ。卓球に関しては勝てば強い選手と闘えるというのはあるんですけど、人気な選手になるためには、卓球面以外のところでも幅広く活動していって、ファンを大切にして、ファンのことを思ってやらないといけないなと思いました」 ――卓球の魅力は何だと思いますか。 「画面からボールの動きというのは分かりづらいと思うんですけど、卓球は思ったよりアクロバティックというかすごく体を使って打たないとボールが威力を持って走らないので、選手の体の動きが大きいというのは魅力的だと思います。ボールの速さや回転でなく、選手のアクロバティックな動きが魅力だと思っています」 ――将来像を教えてください。 「卓球を通して勇気と感動を与えられる存在になりたいなと思っていて、卓球を知らない人にも僕のプレーを見て元気を与えられる存在になりたいなと思います」 ――団体インカレへの意気込みをお願いします。 「去年は優勝してグランドスラムも達成できて、今年は惜しくも春リーグ3位という結果になってしまって、非常に残念な結果でした。ですがインカレでは優勝して大学チャンピオンは明治大学ということをみんなにもう一度認識してもらいたいなと思うので、絶対に優勝できるように頑張りたいと思います」 ――明大生として残り9カ月ですがどのように駆け抜けますか。 「来年オリンピックがあって、まだ選考レースの途中ではありますけど、世界のトップ選手の仲間入りができるように今年1年は勝負の年だと思って、世界を目標に常に見て、国内でも負けない選手になりたいなと思います」 ――パリ五輪に向けて意気込みをお願いします。 「パリオリンピックに必ず出場して、シングルス、団体での出場を目指して、出るからにはメダルを獲得して頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。 [末吉祐貴、冨川航平]READ MORE -
(6)団体インカレ事前インタビュー 宮川昌大
卓球 2023.07.12春季リーグ戦(以下、春リーグ)を3位で終え、2年連続グランドスラム達成の夢が破れた明大卓球部。しかし、悔しさに浸ってばかりではいられない。〝卓球界の王者〟は再び勝利に向けまい進する。世界で活躍する戸上隼輔主将(政経4=野田学園)や宇田幸矢(商3=大原学園)も加わり、大学日本一のタイトルを懸けて夏の大一番・全日本大学総合選手権大会・団体の部(以下、団体インカレ)連覇を目指す。今回は宮川昌大(情コミ4=野田学園)のインタビューをお届けする。(この取材は7月8日に行われたものです) ――団体インカレを目前に控えた今の気持ちを教えてください。 「この前の春リーグ(春季リーグ戦)で負けてしまったという悔しさが何カ月もずっと続いていました。そのリベンジでこのインカレはどうしても絶対に優勝したいという気持ちが、負けたことによってさらに強くなったなと思っていて、それは全員一緒の気持ちなのでチーム全体的にいい方向に向かっているのかなと思います」 ――具体的にどのように変化しましたか。 「正直、全て優勝することができて今年度も戦力的には自分たちが一番強いチームだと思っていて、やはりどこかで大丈夫だろうという気持ちがありました。今回負けたことによって一人一人が『自分の勝利がなければチームが勝てない』と感じたと思うので一人一人強い責任を持って練習できているかなと思います」 ――意識して練習していることはありますか。 「リーグ戦が終わったら関東学生選手権、日本リーグというように試合が続いていて、コンディション的には疲れてきてよくなかったです。ですが日本リーグが終わってからインカレまでは少し時間があったので、少し休みつつ練習を再開する感じで、今はすごくいいコンディションでできているかなと思います」 ――昨年度の団体インカレを振り返っていかがですか。 「欲を言えば自分が大学2年生の時のインカレも昨年度も優勝して2連覇したかったという気持ちもありますし、自分が大学にいる間はメンバー的に強いチームだったので3連覇を目指していました。でも2年生の時に決勝で愛工大に負けてしまったし、今年度も苦しい試合は何試合もあると思いますが、一人一人が出るからには勝って、助け合いながらチーム全員で勝てるように頑張りたいと思います」 ――ライバル校はどこですか。 「やはり一番いい勝負になるだろうなと思うのは愛工大です。春リーグで優勝した日大も最近強い選手が入っていて、すごく勢いあるチームなので本当にどこのチームと戦っても気が抜けないと思います。どのような組み合わせになるかは会場に行ってみないと分からないですが、誰が相手でも全力でやっていきたいなと思います」 ――団体インカレはどのような大会と捉えていますか。 「大学の中で一番強い大学を決めるのがインカレだと思うので、春リーグで負けてしまいましたが、このインカレで優勝できれば自分は最高の形で終われるかなと思っています。どうしても最後の年のインカレは優勝したいと、自分の学年は戸上選手、宇田選手と自分の3人がそういう気持ちを持っているので、最後いい形で後輩に託したいなと思っています」 ――チームの雰囲気はいかがですか。 「春リーグや秋リーグは戸上選手、宇田選手がいない中で、チームの雰囲気づくりやプレーでチームを引っ張ることを意識していました。でも今回のインカレは戸上選手、宇田選手が加わってきて、強い選手、自分もお手本にしないといけない選手2人が参加してくれるので自分はやはり自分のことをしっかりやりたいと思います。最上級生としてチームの雰囲気づくりは大事ですが、あの2人がいるからといって何もしないのは良くないと思うので、あの2人がいても変わらず自分がチームを引っ張れるように、行動で引っ張れるように意識したいと思っています」 ――関東王者としてのプレッシャーはありますか。 「プレッシャーは本当になくて、この前優勝したからといって、全員の選手に勝ったわけではないですし、関東には強い選手もあと何人かいるので、やはりインカレ出たらみんな強いし次は全国で対戦相手も広がってくるので、自分は一試合一試合当たる相手と全力で戦うだけだと思っています」 ――どのようなプレーを見せたいですか。「サービスとフォアハンド、あとは試合の中の粘りというか競ったところで自分の持ち味である粘り強いプレーを見てほしいなと思います。明治大学はチームの雰囲気がすごくいいと思うので、そういうところも含めて見ていただきたいなと思います」 ――宇田選手、戸上選手からどのような刺激を受けていますか。 「2人とも世界でも勝っている選手で、そういう選手を見ると自分のモチベーションと言いますか、自分も今回関東学生選手権(以下、関東学生)で優勝しましたが、あの2人を見ると『関東学生だけではダメなんだな』とか、全日学(全日本学生選抜選手権)や全日本(全日本選手権)まずは世界までの舞台で自分がもっともっと勝たないといけないなと思います。あの2人がいるから自分も、負けても負けてもめげずに頑張れているのかなと思うので本当にありがたい存在だなと思います」 ――期待しているチームメートはいますか。 「そうですね(笑)。戸上選手、宇田選手2人いますがその3番手4番手である自分、松田歩真選手(政経3=野田学園)や飯村悠太選手(商1=野田学園)、手塚崚馬選手(政経3=明徳義塾)のメンバーで、いかにあの2人を楽にしてあげるか、そして負担をなくしてあげるかっていうのはすごく大事だと思っています。正直言うと僕が勝てばチームは勝てると思っているので僕はもう2人の事は気にせずに優勝に導けたらいいなと思っています」 ――ホテルに泊まる際のルーティンはありますか。 「寝る時間は考えるようにしています(笑)。23時くらいには布団に入って、だいたい22時からマッサージしてもらって22時半くらいからYouTubeを見て、24時前には寝るという流れなのですが、自分はどうしても緊張したら寝られないタイプなので気づいたら2時とか結構あるんです。それなので前日とかは卓球の動画をなるべく見ないように、見たら緊張してしまうので(笑)。卓球のことは一回忘れて他のYouTubeを見たりしてリラックスしています(笑)」 ――食事の面で普段と大会前で変えていることはありますか。 「特には気にしていません。気にするとどうしても神経質になってしまうので、あまり気にしていませんがなるべく消化しやすい食べ物を食べるようにしています。例えばご飯を食べた後にはヨーグルトとかオレンジジュースなどを意識して飲んだり食べたりしています」 ――団体インカレの目標を教えてください。 「チームとしてはもちろん優勝して2連覇達成すること、個人としては誰が相手でも全勝でチームに貢献できればいいかなと思います」 ――最後に意気込みをお願いします。 「明大は昔から伝統のあるチームで、優勝しか評価されないチームだと思っているので、もちろん優勝を目指しますが、個人的には優勝はもちろん、周りに応援されるような試合、チームの雰囲気を意識してやっていきたいなと思っています」 ――ありがとうございました。 [末吉祐貴]READ MORE -
(5)団体インカレ事前インタビュー 松田歩真
卓球 2023.07.11春季リーグ戦(以下、春リーグ)を3位で終え、2年連続グランドスラム達成の夢が破れた明大卓球部。しかし、悔しさに浸ってばかりではいられない。〝卓球界の王者〟は再び勝利に向けまい進する。世界で活躍する戸上隼輔主将(政経4=野田学園)や宇田幸矢(商3=大原学園)も加わり、大学日本一のタイトルを懸けて夏の大一番・全日本大学総合選手権大会・団体の部(以下、団体インカレ)連覇を目指す。今回は松田歩真(商3=野田学園)のインタビューをお届けする。(この取材は7月8日に行われたものです) ――団体インカレが直前となりましたが、今のお気持ちはいかがですか。 「去年のインカレを優勝していてまずは2連覇達成するのを目標にやっていて、春負けちゃったんですけどそこは切り替えてまた新たな気持ちで優勝に向かって頑張ろうと思っています」 ――今の調子はいかがですが。 「最近は結構試合が続いてて、試合経験とかもできているのでそれも生かして頑張ろうかなという感じです」 ――春リーグ3位で終わり、ご自身の心境やチームの雰囲気に変化はありましたか。 「自分は前半戦は5勝0敗だったんですけど、後半戦で2敗してそれでチームも負けてしまって、チームにとって自分が一本取るっていうのはどれだけ大切なものだったんだなと改めて気づきました。チームは去年は全部優勝してて、うまくいっていたというのはあると思うのですが、みんな一生懸命やった結果3位という結果に終わったことに間違いはないのでもう一度気を引き締めてやっていこうっていう感じになってます」 ――春リーグ終わってからどのような練習を積み重ねてきましたか。 「チーム的には、技術的には全員台上技術が課題にあってそこから崩れて負けてしまうという試合が多かったので、午前中の練習は30分早く集合してサーブレシーブのといった台上の細かい技術の練習を毎日しています。個人的には、自分は比較的台に近いところでプレーしていて、去年まではそれだけで通用していたものもありましたが相手もやっぱり早いプレーにも対応するようになってきています。そうなった時に自分が優位に試合を進められなくなっちゃって負けるっていう試合が最近続いてたんで。最近ではちょっと距離とって強いボールを打つっていう練習を今ちょうどやってる途中って感じです」 ――昨年度の団体インカレはご自身にとってどういうものでしたか。 「個人としては準決勝まで出てて、状態、気持ちの状態とかもよくなくて。なかなか自分が点数、1点取ってチームの貢献することができなかった大会だったのでそこは本当に悔しいなと思う部分はありました。でも決勝で自分の代わりに手塚が出てくれて、そこで最後決めてくれたっていうのは本当に感慨深いじゃないですけど自分も全国で優勝っていう経験がなかったのであの瞬間は忘れられないですね」 ――インカレはご自身にとってどういう大会だと思われますか。 「大学生の中での一番の大学を決める大会で、インカレ個人ではなくて団体戦なのでチーム力、出る人だけではなくて全員が今までこの一年間どうやって過ごしてきたのかが出る大会だと思います」 ――団体戦においてご自身の立ち位置とはどういうものだと思いますか。 「自分としては今年1年で先輩方が卒業されるし、次は自分が一番上の立場なのでチームにとって絶対勝つエースという立ち位置になるっていうのももちろん思っていますし、雰囲気とかもチーム力をつくっていく中でもこれからは自分が引っ張ってチームの雰囲気を良くしていきたい、良くしていかなきゃいけないなと思っています」 ――プレーの面ではどういったプレーをしたいですか。 「自分は比較的に派手なプレーとかはないっちゃないのですが、ガッツあふれる、一球一球に対する思いであったりあきらめない気持ちであったり。食らいついていくプレーを見て、見ている人たちにも感動とかあきらめない気持ちを思ってもらえたらいいなと思います」 ――戸上選手や宇田選手も出場されます。 「それは本当に心強い何者でもないのですが、そこに頼っていたらいけないと思います。いるからどうというわけではなくて、自分が引っ張っていくというか、頼るという気持ちは一切なくて自分の力でチームの勝利に貢献したいなと思います」 ――ライバルはどこですか。 「愛工大と春優勝した日大が本当に強いので、そこがやはり絶対に上がってくるだろうなというのはあります。個人的にはほかの関東の大学や関西の大学も強いですし。どの大学にも負けないんだっていう気持ちではいますね」 ――団体インカレでの目標を改めてお願いします。 「チームはもちろん優勝しか見ていないです。個人としても出場した試合は相手関係なく、なんなら一本取るというのは大事なのですがそれ以上に4番手とか出て相手のエースに勝てたらやっぱり明治強いなっていう風になるじゃないですか。相手のエースと戦ってそこで勝てて明治の強さを見せたいなというふう思います」 ――ファンの皆さんに一言おねがいします。 「今までは無観客ということで観客も少なかったんですけど、今回は有観客なので歓声や拍手は試合をしていても聞こえて力になるので、応援してくれているのを力に変えて頑張りたいと思うので応援よろしくお願いします」 ――ありがとうございました。 [新谷歩美]READ MORE