
【競走部】紫魂不撓
昨年度の関東学生対校選手権で見事1部残留を成し遂げた競走部。今年度は主将・木村稜(政経4=乙訓)を中心にさらなる高みを目指す。特に長距離ブロックは、あと一歩手が届かなかった箱根駅伝シード権に向け、エース・児玉真輝(文4=鎌倉学園)を中心にチーム一丸で取り組む。旅路は険しいかもしれない。だが、紫魂を胸に、不撓不屈の精神で走り続けた先にはきっと輝かしい栄光が待っている。特集ページ〝紫魂不撓〟ではそんな明大競走部の1年間を追い続ける。
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(36)関東インカレ事後インタビュー③/宮川颯太、中谷颯汰、井上史隆
競走 2023.05.174日間にわたって行われた関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)。明大は13点を獲得し、目標の1部残留を達成した。今回はレース後の選手の声をお届けする。 第3回は宮川颯太(商4=富士市立)、中谷颯汰 (農1=相洋)、井上史隆(理工4=市立橘)のインタビューです。 宮川男子1部400メートル予選3組6着 48秒35男子1部400メートルH予選1組7着 53秒43男子1部4×400メートルR予選1組8着 3分15秒69――400メートルのレースプランを教えてください。 「前半はかなり追い風が吹いていたので攻めようと思っていました。しかし、上がってこなくてカーブの時に気が緩んでしまったのでもう少ししっかり走れば準決勝までいけたと思います」 ――4×400メートルRのレースを振り返っていかがですか。 「いい感じで前半から入ったのですが、足が肉離れといいますか、ケガをしそうな感じでラストスパートをかけられなかったことが少し悔しいです」 ――400メートルHでは1レーンでしたが、最初から前を追っていく感じだったのでしょうか。 「できれば外レーンが良かったです。やはり1レーンはハードルのカーブがきついので、そこが難点だとは分かってはいたのですが、そこに適応できなかったという点は反省すべきだと思います。また、前が全員速い選手だったので、その姿は参考程度に自分の走りだけは崩さないよう走りました」 ――3日目を振り返って良かったところは何でしょうか。 「4×400メートルRの結果は悪かったのですが、チームとして一体感を作ることができて、みんなを信頼し合って走れたことはチームのまとまりという部分で良かったと思います。先輩、後輩が助け合う姿も関東インカレでよく見えたので、そこは来年度につながっていくと思います」 ――4年生として意識されていることはありますか。 「やはりなじみやすく先輩、後輩はありますが、上下関係があまりないような雰囲気を作りたいと思っています。あまり関わりすぎず、適度に話を聞いたりアドバイスをしたりして、うまくコミュニケーションを取っていけたらとは考えていました」 ――今後の目標や意気込みは何でしょうか。 「まだ日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)の標準記録を400メートル、400メートルH、4×400メートルRと切れていないのですが、いろいろな大会に出場してこの不完全燃焼をぶつけられるよう頑張っていきたいです」 ――ありがとうございました。中谷颯汰 (農1=相洋)中谷男子1部4×400メートルR予選1組8着 3分15秒69 ――今日のコンディションはいかがでしたか。 「アップの際はいつも通りでスピードが出ていると思っていたのですが、腰などを痛めていてあまり練習を積めていませんでした。そのため、最後の直線が自分は得意なのですが、そこで自分の強みを出せませんでした」 ――初の関東インカレとなりました。 「緊張感のあるレースでその雰囲気に場慣れしていなくてのまれてしまいました」 ――収穫はありましたか。 「今回で緊張感やスピード感を覚えられたので次は恐れず失敗しないようにしていきたいです」 ――バトンパスを振り返っていかがでしたか。 「バトンパスは練習で先輩たちと割と合わせていたのでうまくできました」 ――レースプランはありましたか。 「自分は2走で最初がセパレートなので先に突っ込んで先輩たちにつなぐことを意識していました」 ――これからの意気込みをお願いします。 「強豪校と呼ばれる大学はあると思うのですが、そこに負けないよう練習をしっかり積んで勝負できるくらい頑張りたいです」 ――ありがとうございました。 井上史隆(理工4=市立橘)井上男子1部走高跳決勝 記録なし――試技を振り返っていかがですか。 「大きい大会に今年度あまり出場していなかったので、周りの選手に少し動揺してしまいました。アップや調整では自信はあったのですが、いざ試合が始まると少し弱気になってしまい普段の動きができなかったので悔いが残ります」 ――試技の中でうまくいかなかった点はありますか。 「助走がやはり今年度ずっと合わないという課題が今回の試合でも出てしまいました。追い風が強く助走の歩数を合わせることができなかったので、そこが少し難しかったと思います」 ――風との対応はどのような感じで変えていくのでしょうか。 「助走の歩数を足長で測っていくのですが、そのマーカーを1足ずらしたりして、調整していった感じです」 ――最後の関東インカレでしたが、この4年間を振り返っていかがでしたか。 「関東インカレに3回出させてもらって1回も記録を残すことができなかったので、すごく悔しいです」 ――今後の目標をお願いします。 「日本インカレの標準記録をまずしっかり切って出場することが目標です。中学、高校と全国大会に出場していたのですが、大学では1回も出ることができていないので、しっかり笑って終われるようにそこを目指して頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。 [覺前日向子、萩原彩水、原田青空]READ MORE -
(35)関東インカレ事後インタビュー②/山本佑樹駅伝監督
競走 2023.05.164日間にわたって行われた関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)。明大は13点を獲得し、目標の1部残留を達成した。今回はレース後の選手の声をお届けする。 第2回は山本佑樹駅伝監督のインタビューです。 ――関東インカレを終えて、競走部全体としての振り返りをお願いします。 「1部残留できたことは良かったと思います。ただ、少しでこぼこがあったというか、(得点を)取りたい選手が取れないとか、そういう中でみんながしのいで他の大学が点を取れなくて生き残れた感じでした。長距離で言うと得点がハーフマラソンの杉(彩文海・文4=鳥栖工)だけで、5000、1万メートルでもっと勝負していかないと他の大学との差が大きくなってしまうので残念です」 ――1万メートルの3選手についてはいかがでしたか。 「1万メートルの3人はもう一段上に上がってほしい選手を起用しました。最低限28分台ではいってほしいのと、あわよくば入賞できればと思って見ていたんですけど、そこには3人とも到達できなかったので物足りなさを感じます」 ――今年度は3000メートルSCにフルエントリーできました。3人についてのコメントをお願いします。 「1部残留のために3000メートルSCの選手が欲しいということで、2人取ってきてその選手を出すことができて良かったです。3000メートルSCは中距離に近いので、ラスト1000メートルやラスト1周のペースアップをしないとなかなか上位に食い込めません。3人にはしっかり力をつけて余裕度を上げて勝負できるように、3000メートルSCで点が取れるように頑張ってほしいと思います」 ――ハーフマラソンでは長距離部門で唯一の得点を獲得しました。3選手の走りを振り返っていかがですか。 「杉は力的にも上位を狙えたと思うのでその通りの走りをしてくれましたし、後半の粘りは彼が力を付けた証拠だと思います。橋本基紀(商4=専大松戸)は就職活動も忙しくて相当大変なところですが、本人が昨年度のリベンジがしたいというのもありました。少し今は就活の疲れなどで調子が上がらないところですが、全日本大学駅伝関東地区予選会(以下、全日本予選)は頑張ってほしいので、うまく両立してほしいところです。室田安寿(情コミ2=宮崎日大)については中盤ペースが落ちて、後半盛り返してきました。中間の一番最初の我慢ができるようにしないと駅伝では致命傷になるので、この頑張りをこれからしてほしいと思います」 ――5000メートルに関してはいかがですか。 「森下(翔太・政経2=世羅)は正直入賞はしてほしいと思っていて、綾(一輝・理工1=八千代松陰)も入賞までいかないにしてもいいところまではいってくれるんじゃないかと思っていました。ただ2人とも早い段階で後ろに下がったので、僕の練習の最後の調整や春先の疲れが一回出ている感じです。全日本予選に向けて微調整しなければいけないと思います。甲斐(涼介・情コミ3=宮崎日大)も久々に5000メートルをやって自己ベストぐらいは狙えるんじゃないかと思っていたんですけど、早い段階で離れたのでそこの修正はきちんとしなければいけないなと。5000、1万メートルの結果が振るわなかったのでそこは反省と改善したい点になると思います」 ――今年度はどんなテーマでチームを指揮していきますか。 「これまで4年生やキャプテンに頼って、チームとしてどう動くかを意識しすぎたところがありました。今はどちらかというと個にフォーカスしたいんですけど、そのばらつきが今大きいなと思っています。上を見ている選手はしっかりと見ているんですけど、チームの雰囲気にいい意味で流されないと自分を奮い立たせられない選手が多い気がします。そこは一人一人の意識レベルを上げていっていい集団にしたいというのがあるので、特に春先はまず個人の目標に向かってやりたいなと。そこから組織作りをして集団で上を狙っていきたいと思います」 ――エース格の児玉真輝(文4=鎌倉学園)選手の状態はいかがですか。 「箱根駅伝(以下、箱根)が終わった段階で、ケガをしっかり治し切ろうと時間をかけて調整させて今は順調に立ち上げをしている状況です。全日本予選はどうしようというのはあるんですけど、今のままなら間に合う感じはしています。ただ教育実習もあるので、その辺との絡みで彼の状態をどう上げられるかを見てやりたいなと思います。今のところ調整はしっかりできているので、近いところでレースでの姿が見せられるかなと思います」 ――長距離部門全体として次の大会は全日本予選になりますが、展望をお願いします。 「全日本予選については選手にも言いましたけど、現状では相当厳しいかなと思います。ここで立て直しをして調子がいい選手はそのまま継続してほしいし、悪い選手はしっかり切り替えをしなきゃいけないと思うのでそこは修正したいと思います」 ――全日本予選についてメンバーの構想などは決まっていますか。 「現状でいくとエントリーメンバーがそろわないぐらいの感じなので、きちんと作っていかないと難しいかなと。出るべき選手がしっかり走るという形にしていきたいと思います」 ――尾﨑選手に主将を任せた理由は何でしょうか。 「箱根が終わって、キャプテンに頼るのではなく、まず個々が目標設定をしないと駄目だということでキャプテンを決めるのを遅らせることを選手に言いました。その間選手たちに自分がなぜ明治に来て競技をやっているかというのを考える時間を作りました。そういう中で尾﨑がぜひ自分をキャプテンにしてほしいと。自分は箱根4区を走って力的にも劣っていたし何かを変えないと駄目だと思い、キャプテンになることによって自覚や責任感を感じてやりたいと言ってくれました。ただ3年生をキャプテンにするのは簡単なことではないので、4年生の児玉や斎藤拓海(政経4=市立船橋)などと話をして、尾﨑がそうやって言うなら僕らは全力でバックアップしますということで、尾﨑でいこうと。尾﨑をキャプテンにすることで、3年生なので自分で引っ張るよりは個人の目標に向かっていくことが周りのサポートにつながるし、周りもじゃあ自分もとなると思ったので、僕の意図と合致しました」 ――今年度は副将を学年に1人置く形になりましたが、期待することは何でしょうか。 「学年の横のつながりをまとめる役ということで、今までも学年リーダーとして作っていたんですけど分かりやすく副キャプテンという形にしました。新しい合宿所に移って、今までと運営の仕方を大きく変えました。寮長のようなポジションの学生も置いて私生活や規律の部分でしっかりやれるように役割分担をそれぞれ持たせてチームにいる意識を持たせようかなと。そんな感じで役職を多く作りました」 ――最後に今後に向けて展望や意気込みをお願いします。 「今、正直チームの力が下の方に来てしまったので、そこからどれだけ盛り返すかというところで、やっぱり個人の力が必要になってくると思います。春先のレースの中でしっかりそこを意識してやって、夏合宿でまとまって練習するのでそこでチーム力を高める感じで全日本予選と、箱根予選を通るのが当分の目標になります」 ――ありがとうございました。 [桑原涼也]READ MORE -
(34)関東インカレ事後インタビュー①/園原健弘監督
競走 2023.05.164日間にわたって行われた関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)。明大は13点を獲得し、目標の1部残留を達成した。今回はレース後の選手の声をお届けする。 第1回は園原健弘監督のインタビューです。(この取材は5月14日にオンラインで行われたものです) ――関東インカレの総括をお願いします。 「1部残留できたことは非常に良かったです。内容的には満足できるような結果ではなかったんですが、選手が本当に精いっぱいやってくれて、持てる力を発揮してくれたんじゃないかなと思います」 ――3ブロックの活躍をそれぞれ振り返っていただけますか。 「短距離に関しては4×100メートルRが予想以上の好成績で、写真判定での4位、表彰台も狙えるところでしたので、非常に健闘したし最高の結果だったかなと思います。今後に関してはこの結果を継続することがとても大事なので、より一層気を引き締めたいなというところです。個人種目に関しては、1部残留したものの後味の悪い幕切れになったのは、やっぱり主将である木村稜(政経4=乙訓)が肉離れをしたというのが非常に残念だし悲しいし悔しいしというのを思っていて、1部残留を私個人としてもチーム全体としてもちょっと喜び切れないかなというところでした。短距離全体でいえば基本的にまだまだ力不足なところがあるので、より一段の向上を目指すところです。競歩ブロックに関してはやっぱり物足りないですね。3人入賞を目指していて、持ちタイムはランキング通りの力ですが、よその大学との伸び率を考えると、非常に我々環境も良いし、いい素材もそろっているので、もっと向上していきたいなというところです。長距離も少し精彩を欠いたかなというところですけども、杉(彩文海・文4=鳥栖工)がしっかり力を出してくれました。ハーフマラソンで4位という結果を出してくれて、彼がこの後もエースとして明治大学を支えてくれる走りを見せてくれたのは非常に良かったかなと思います。トラックの5000、1万に関しては、一言で言えば力不足だと思いますので、より一層の向上を図りたいなと思います」 ――木村稜選手に関してケガをするような予兆は特にありませんでしたか。 「万全の状態ではなくて不安を抱えたところはありました。それでもコンディションとしては悪くなくて、優勝したいという本人の思いもあって、力いっぱいやってチャレンジした結果です。木村稜の場合は、今年度は日の丸をつけたいという思いでシーズンを過ごしてきたので、彼個人とっての大事な試合は6月の日本選手権だったんですね。だから私の方が1部残留が決まったからこのレースは無理させないで、日本選手権に照準を合わせるような指示を明確にしてあげれば良かったと本当に今悔やんでいるし、申し訳なかったなと思っているところですね」 ――競歩ブロックでは清水海地選手(理工4=長野日大)が関東インカレを大きな目標とされていました。今回の歩みについてはいかがでしたか。 「力通りの実力を出したといえば出したんだけど、やっぱり4年間の中でもう少し伸びてほしかったなというのが本音ではあります。それでも確実に7位には入賞してくれたんでまず本当に最低限のラインの合格点というところですね。清水の2点がなかったら残留できなかったので頑張ったと思います」 ――ファンクラブの活動も今年度で2年目に入ります。今年度やりたいことはありますか。 「ファンクラブに関しては一旦見直しをしないといけないなと思っています。やっぱり遠くの方がなかなか応援に来られないこともあるので、広く浅く情報発信していき双方向でコミュニケーションが取れるように、ファンクラブの性格も少し変えられるようにいろいろ考えてやっていきたいです」 ――関東インカレを通して印象に残った選手はいらっしゃいますか。 「影のMVPとして挙げたいのは、出なかったんだけど応援団長として頑張ってくれた競歩の村越(優汰・文3=横浜)です。村越がすごい応援団長としてスタンドでも音頭を取って応援してくれたし、それから招集所に入る選手を出迎えてくれたり先陣を切ってくれたりと、とにかく雰囲気作りをすごく頑張ってくれたので、やっぱり支えるメンバーがしっかりしていました。あとはマネージャーですね。マネージャー陣が朝早くから夜遅くまで、お天気が悪かったので雨風をしのぐテントの設営に毎日毎日奔走してくれました。それからスタンド下の場所取りやサブトラックの場所取りとか、競技場の中だけじゃなくて他のところでもサポートのための競争もあって、本当に一生懸命頑張ってくれていた姿が印象的でした。選手が頑張るのはもちろん当たり前なんだけど、その周りでサポートしている人が自発的に頑張って動いてやってくれたというのは非常にうれしいし誇らしい気持ちでしたね」 ――やはり村越選手のような明るい方がいるのは大きいですか。 「心強くなると思うんですよね。選手はすごく緊張しているし孤独感を感じていると思うし、不安と自分に対する期待とのはざまを揺れ動きながら、自分を信じようと思いながらやっているんだけども、やっぱり信じ切れない時に彼らの声援が後押ししてくれて大きな勇気を与えてくれます。現実にそういうことは伝わっているし、伝わったという声は聞いているんでね、非常にチームワークの取れた大会だったなと思っています」 ――最後に明大を応援してくれている方々へ一言お願いします。 「1部残留という最低限の結果が出せました。その結果だけを見るとふがいない結果に見えるかもしれないんだけど、競争の中のステージレベルのようなものがあります。上位何校と1部残留を争うというチームでは、チーム状況が全く違うので、同じ対校戦を戦っているようですけど、違うレベルで戦っているんですよね。そういうもしっかりお伝えできて結果を評価していただけたらうれしいなと思います。ファンクラブの皆さんやOBの皆さん、それから校友の皆さんも現場に駆け付けていただいて、この雨で寒い中ですけど、相模原まで足を運んでいただいたり多くのご声援を頂いたり、当日差し入れまで頂いたり本当にありがたい気持ちで感謝の気持ちでいっぱいです。今後は大事にしている全日本大学駅伝予選会、それから秋に箱根駅伝予選会も続きますので、そこにしっかり気を引き締めてチーム一丸となって頑張っていきますので、引き続き応援していただければと思います」 ――ありがとうございました。 [萩原彩水]READ MORE -
(33)関東インカレ事前インタビュー⑪/尾﨑健斗駅伝主将、木村稜主将、清水海地
競走 2023.05.10昨年度は短長歩の全部門で好記録をたたき出し、1部残留を果たした明大競走部。新体制になった今、紫紺の未来を担うルーキーもチームの後ろ盾となるに違いない。先輩たちが確立してきた地位を守り抜き、今年度もチーム力の高さを見せつける。 第11回は尾﨑健斗駅伝主将(商3=浜松商)、木村稜主将(政経4=乙訓)、清水海地(理工4=長野日大)のインタビューです。(この取材は4月30日、5月1日、2日に電話で行われたものです) 尾﨑 ――現在の調子はいかがですか。 「いつも通り本番に向けて取り組めています」 ――世田谷競技会(以下、世田谷)から状態は戻ってきていますか。 「世田谷と比べたら明らかに状態は戻ってきていると思います。関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)本番までにはそれなりの状態には作れるかなと思っています」 ――法大競技会を振り返っていかがですか。 「関東インカレに向けて追い込みをする目的で臨みました。その目的は果たせたのですが、自分が想定していたタイムと実際のタイムのギャップがあり、そこに関しては悔しいというか不発に終わってしまいました」 ――尾﨑選手にとっては初の関東インカレ出場になります。どんな心境ですか。 「僕が入学したから時からずっと出たいなと思っていた大会でしたが、今までは強い先輩方がいたり、僕自身もケガなどでなかなか走れないことが続いていました。今回3年目にしてようやく出ることができ、すごく楽しみです」 ――緊張する気持ちはありますか。 「緊張はないのですが、やはり僕がキャプテンなのでチームの代表として結果を残して引っ張っていかないといけないというプレッシャーは少しあります」 ――チームとしての目標はありますか。 「チームとしては1部残留を目標にしています。長距離部門では少しでも多く入賞者を出し、僕自身も入賞を狙って取り組んでいます」 ――関東インカレに向けた意気込みをお願いします。 「明大のトラックでの強さを体現できるように、積極的にレースを進めたいです」 ――ありがとうございました。 木村稜(政経4=乙訓)木村稜――200メートルではどんなことを意識して走りたいですか。 「今年の大きな目標が日本選手権でしっかりと結果を出すことです。関東インカレはそれに向けての道のりという位置付けなので、いろんなことを試行錯誤しながら臨めたらいいのかなと思っています」 ――今シーズンここまでで成長した部分や収穫はありますか。 「収穫よりも反省点が多いと感じています。基本的には自分が思うほどスピードを上げ切れていないので、もう少しスプリント能力を身につけたいと反省として思っています。いい面は先日の日本学生個人選手権(以下、学生個人)が200メートルのシーズン初戦で昨年度は全力で頑張って20秒86というタイムだったのですが、今年度は余裕を持って同じようなタイムを出せているのでその分成長できているのかなと思います」 ――関東インカレで個人として狙う順位はありますか。 「エントリーを見ると鵜澤選手(飛羽・筑波大)がいないので、もちろん優勝を狙っていきたいと思っています。試合が立て込んでいるのでその時のコンディションに合わせて無理なく走り切れればある程度の力は出せるのかなと思います」 ――4×100メートルRにも出場されますが、目標はありますか。 「まだ走順が確定していないのですが、とりあえず自分のできる走る走りをして、それがチームの力になればと思っています。チーム全体としては38秒台を狙うということを冬から春先にかけて言ってきたので、そこを目指していきたいです」 ――関東インカレに向けて意気込みをお願いします。 「個人としてはベストパフォーマンスをしっかりと出して点数を取っていきたいと考えています。全体としては自分が全力で競技に取り組むことがみんなの目に映ると思うので、みんなを安心させられるような走りをして、それが全体に伝わっていけばと思っています」 ――ありがとうございました。 清水海地(理工4=長野日大)清水――現在のコンディションはいかがですか。「4月末に学生個人に出場してから疲労抜きをしていき、あと2週間弱でレースに向けて状態を作っていくという感じです」 ――学生個人は8位入賞という結果でした。「関東インカレで結果を残す前提でのレースだったので、あまり順位は意識していませんでしたが、ある程度の順位では歩けるということが確認できたのと、学生個人は2年生の時から入賞してきたので4年生として最後も入賞できてうれしかったです」 ――競歩ブロック長として心がけていることはありますか。「明大は自主性が強いチームだと思っていて、個人的にもそれを強めていきたいという思いがあります。競歩は他のブロックよりも人数が少ないのですが、自主性を持って一人一人のやりたいことができればいいなと思っているので、あまりこちらから何かを言ったり、プレッシャーをかけたりということはせずに自分で考えて行動するという雰囲気を作っていけるように心がけています」 ――関東インカレにおける個人の目標はありますか。「個人の目標としては上位入賞です。関東インカレにピークを持ってきたいという思いが強く、順位などの具体的な目標はあまり決めていないのですが、しっかりと自分の今までの集大成としてこのレースに合わせられればある程度の順位と得点につながるかなと思っています。ラストシーズンなので気持ちとしては一番意気込んでいる大会になります」 ――ありがとうございました。 [覺前日向子、松原輝、島田五貴]READ MORE -
(32)関東インカレ事前インタビュー⑩/馬場勇一郎、長田隼人、近藤岬
競走 2023.05.10昨年度は短長歩の全部門で好記録を叩き出し、1部残留を果たした明大競走部。新体制になった今、紫紺の未来を担うルーキーもチームの後ろ盾となるに違いない。先輩たちが確立してきた地位を守り抜き、今年度もチーム力の高さを見せつける。 第10回は馬場勇一郎(政経4=中京大中京)、長田隼人(商1=松山工)、近藤岬(理工2=十日町)です。(この取材は4月30日、5月2日に電話で行われたものです) 馬場 ――現在のコンディションを教えてください。 「調子は上がってきていて、やることはできていると思います」 ――関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)に向けて意識していることはありますか。 「後半のスパートを磨くことを意識して練習しています。また、何本かレースに連続で出る中で、練習で踏む距離も調整しながらバランスを考えて取り組むことができています」 ――関東インカレの目標を教えてください。 「チーム対抗になるので得点を取りにいくために順位にこだわりたいです。最後の関東インカレで800メートルはぎりぎり標準記録を切って出場することになりましたが、持ち記録だけが結果に表れるわけではなく、駆け引きが重要になってくるので駆け引きの部分はしっかりとやっていきたいと思います」 ――同じ種目に出場する加世堂懸選手(商1=仙台育英)や乙守勇志選手(政経1=大阪)と一緒に練習に取り組まれているとのことですが、中距離練習の雰囲気はいかがですか。 「もちろん自分が練習を引っ張る機会が多いのですが、1年生に任せることもあるので一緒に頑張っていけるような、いい雰囲気で練習できていると思います」 ――最後に意気込みをお願いします。 「チーム対抗の大会に出るのは今回で最後なので、もちろん順位にこだわりますが、それ以上に今までやってきたことを出し切ることが一番大事だと思っています。後悔なく競技を引退したいと思っているので、やることは全てやり切ったと思えるようにしたいです。その気持ちを大会の大小に関わらず大事にして、その上で結果につなげたいと思います」 ――ありがとうございました。 長田隼人(商1=松山工) 長田――現在のコンディションを教えてください。「大会に向けて調子がだいぶ上がっている状態です」 ――大学の練習の感想を教えてください。「高校のころに比べてストレッチの重要性というものを感じました。コーチが毎回ストレッチの内容を指示してくださるのですが、毎朝やっていてフォーム改善に繋がったので効果を実感しています」 ――出場が決まった時の気持ちを聞かせてください。「自分がしっかりと入賞して得点を取って1部残留に貢献したいと思いました」 ――現在はどのような気持ちを抱いていますか。「今回が初めての出場で不安もありますが、強い選手たちと歩くことができるのでわくわくしています」 ――当日のレースプランを教えてください。「強い選手が集まってくるので力をうまく借りながら、ラストでしっかりと力を発揮して上位入賞に食い込みたいです」 ――ご自身の強みはどのようなところだと思いますか。「ここぞといった場面で攻めることができるのが自分の強みだと思っています」 ――最後に意気込みをお願いします。「上位入賞を目指して頑張ります」 ――ありがとうございました。 ※写真は競走部提供 近藤岬(理工2=十日町)近藤――現在のコンディションを教えてください。「2日前まで風邪をひいていたので、あまり調子は良くないです」 ――風邪から復帰して体の調子はいかがですか。「今も少し鼻水が出ているので呼吸はしづらいのですが、風邪をひいたことで疲労が抜けたのか体は軽くなった気がします」 ――日本学生個人選手権(以下、学生個人)では失格されてしまいましたが、原因はどのようなところだったと思いますか。「前に付いていくことに執着しすぎて、足が詰まってしまったことが原因だと思います」 ――学生個人での失格から改善したことはありますか。「間に合うかは分かりませんが、朝練と夕方の練習の両方で距離を踏んでフォームを修正することに取り組んでいます」 ――関東インカレの位置付けを教えてください。「チームの中で一番大事にしている大会で、個人的にも1年間で一番大事な大会だと思っています」 ――今年度の4年生はどのような先輩ですか。「個人的には甘やかしてもらったので、お兄ちゃんって感じです」 ――最後に意気込みをお願いします「入賞目指して頑張ります」 ――ありがとうございました。 [覺前日向子、島田五貴] READ MORE -
(31)関東インカレ事前インタビュー⑨/溝上稜斗、杉彩文海、橋本基紀
競走 2023.05.09昨年度は短長歩の全部門で好記録をたたき出し、1部残留を果たした明大競走部。新体制になった今、紫紺の未来を担うルーキーもチームの後ろ盾となるに違いない。先輩たちが確立してきた地位を守り抜き、今年度もチーム力の高さを見せつける。 第9回は溝上稜斗(商3=九州学院)、杉彩文海(文4=鳥栖工)、橋本基紀(商4=専大松戸)です。(この取材は4月29日、30日に電話で行われたものです) 溝上――今のコンディションを教えてください。 「法大競技会の5000メートルで自己ベストを更新して今もその調子を維持できているので状態は良いと思います」 ――今の心境はいかがですか。 「シーズン入りの時点ではハーフマラソンで関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)のメンバーに入れたらいいなという気持ちでした。正直1万メートルを走る心の準備ができてないのですが、誰も自分が優勝するなんて思ってないと思うので逆に見とけよという挑戦者の気持ちで走れたらと思います」 ――世田谷競技会を振り返っていかがでしたか。 「自己ベストは更新したのですが、思っていたレース展開では走れませんでした。ハイペースで最後まで粘ることが目標だったのですが、早い段階で集団から離れてしまって最後に拾っていく展開になりました。今回の関東インカレは5000メートル過ぎまでハイペースで進んでも粘っていきたいです」 ――関東インカレの位置付けを教えてください。 「関東インカレの位置付けはもちろん結果を残して1部残留に貢献することです。また、全日本大学駅伝予選会があるのでそこを見据えての今回1万メートルでの選出だと思います。選出の意図も汲み取りながら今後につながるレースにしたいです」 ――3大会連続で自己ベストを更新していますが、好調の理由は何でしょうか。 「トレーニングに通い始めたことと、1~2月に距離を踏んできてしっかり土台を作れたことが3月~4月に良い調子でこれている要因だと思います」 ――ありがとうございました。杉彩文海(文4=鳥栖工) 杉 ――箱根駅伝(以下、箱根)が終わってからこれまでの期間はどのように過ごされましたか。 「箱根で1回良い動きができて、それを崩すことなくレースや練習につなげることを意識して過ごしてきました」 ――関東インカレはどのような位置付けの大会になりますか。 「関東インカレは短距離や競歩だったり駅伝と違って競走部全体が一丸となって戦う試合です。大学4年間のうち最後となる関東インカレですが、代表として出してもらうということで、非常に楽しみでもあり責任もある重要な試合だと思っています」 ――長距離主将が尾﨑健斗(商3=浜松商)選手に決まって、今のチームの雰囲気はいかがですか。 「尾﨑がキャプテンになり、非常にフレッシュな気持ちで最近は取り組めていると思います。あと3年生が主将になったということで、4年生としてしっかりサポートしてその中でやれることをやっていこうという雰囲気を感じています」 ――関東インカレに長距離ブロックから4年生の3人がエントリーしましたが、それに関してはいかがですか。 「橋本(基紀・商4=専大松戸)や馬場(勇一郎・政経4=中京大中京)は就職活動で大変な中で練習をおろそかにせず、両立を頑張っています。もちろん他の4年生も同じなので、4年生や下級生に競技に対する姿勢と私生活の面での両立する姿勢を見せることができ、チームに良い流れをもたらす結果になったと思います」 ――関東インカレの目標 をお願いします。 「個人的な目標は全体の目標である1部残留に貢献できるよう自分が入賞して点数を稼ぐことです」 ――レースプランは考えていますか。 「具体的なペースやレース展開は予想が難しい部分があるので、あまり考えないようにしています。例年だと非常に蒸し暑くて、タフなレースが予想されるので、しっかり入賞が狙える位置で最後まで粘り切る走りを意識したいと思います」 ――ありがとうございました。 橋本基紀(商4=専大松戸) 橋本基――現在のコンディションはいかがですか。 「4月のトラックシーズンに入って、いい感じに状態が上がってきていて、練習も詰めているのでコンディションは良いと思います」 ――トラックシーズンに入って短い距離に多く出ている印象があります。 「自分は4年生で引退し競技自体を辞めてしまうので、最後に5000メートルで13分台を出したいということでかなり5000メートルに出ています」 ――関東インカレにはどのようなイメージがありますか。 「昨年度も出場させてもらったのですが、大会の規模も応援の声も大きいですし、部の代表として走るので特別な大会だと思います」 ――ハーフマラソンに出場された理由はありますか。 「一番は昨年度のリベンジと言うことで、佑樹さん(山本駅伝監督)にもう一度ハーフマラソンに出場したいという思いを伝えました」 ――3部門同時に出場することが特徴の関東インカレですが、部門間のコミュニケーションはありますか。 「今のキャプテンである木村稜(主将・政経4=乙訓)が、あいさつをしっかりしよう、ブロック関係なくいこうということで、あいさつなどはしっかり行われていると思います」 ――最後に関東インカレに向けての意気込みをお願いします。 「昨年度は結果を残すことができなかったので、今年度は8位入賞と部内1位という目標に向かってしっかり頑張っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [菊地隼人、石井遥、原田青空] READ MORE -
(30)関東インカレ事前インタビュー⑧/室田安寿、森下翔太、甲斐涼介
競走 2023.05.09昨年度は短長歩の全部門で好記録をたたき出し、1部残留を果たした明大競走部。新体制になった今、紫紺の未来を担うルーキーもチームの後ろ盾となるに違いない。先輩たちが確立してきた地位を守り抜き、今年度もチーム力の高さを見せつける。 第8回は室田安寿(情コミ2=宮崎日大)、森下翔太(政経2=世羅)、甲斐涼介(情コミ3=宮崎日大)のインタビューです。(この取材は4月30日、5月1日に電話で行われたものです) 室田――現在の調子はいかがですか。 「トラックレースに数本出場して、少しずつトラックシーズンに向けて調子が上がってきているなと感じています」 ――ハーフマラソン、5000メートル、1万メートルの直近のレースで、すべて自己ベストを更新していますが手ごたえはありますか。 「練習を継続的にできているというのが1番良くて、練習通りの力がレースでも出せているかなと思います」 ――現在は関東インカレを意識した練習を行っていますか。 「そうですね。関東インカレのハーフマラソンに向けて、しっかり距離を踏んだり脚づくりをメインに意識して行っています」 ――チームの雰囲気はいかがですか。 「尾﨑(健斗・商3=浜松商)さんが3年生で駅伝主将を務めるということと、寮が新しくなったり、新しいことを取り入れたり、チームの雰囲気としてはフレッシュな、挑戦者という印象を自分は感じています」 ――関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)での目標を教えてください。 「チームとしては1部残留、個人としてはハーフマラソンでの入賞を目指して頑張ります」 ――ありがとうございました。森下翔太(政経2=世羅) 森下――現在のコンディションを教えてください。 「ゴールデンゲームズinのべおか(以下、ゴールデンゲームズ)に向けて調整していたので非常に調子は良いです」 ――今大会の個人的な目標を教えてください。 「ゴールデンゲームズの結果によります。そこで日本選手権の標準記録が出なかったらもう一度切る気持ちで走って、切れたら1番を狙ったレースをしようと思っています」 ――世田谷競技会から好調な理由はありますか。 「以前も言った通り調子の上げ方が分かったことと今行っていることの質を上げているので、好調を維持できていると思います」 ――これまで取り組んできたことはありますか。 「特に変わったことはしていないのですが、生活面では食事と睡眠を徹底しています。練習では箱根駅伝(以下、箱根)前から取り入れている筋力トレーニングをトレーナーといろいろ相談しながらだんだん強度を上げていっています」 ――関東インカレの位置付けを教えてください。 「トラックだと点数を取れると期待されていると思うので、チームの目標である1部残留に向けて貢献できるようにしていきたいです」 ――ありがとうございました。甲斐涼介(情コミ3=宮崎日大) 甲斐――現在のコンディションはいかがですか。 「先週までレースが続いていて疲れがたまっていましたが、今は落ち着いてきて練習もうまく調整しています。だいぶ疲労も抜けてきたので、調子は上がっていると思います」 ――これまでどのような練習をしてきましたか。 「日本学生ハーフマラソン選手権があったので、それまでは持久力をつけることを意識していました。それからトラックシーズンに変わったので、今はスピードを出すことを意識しています」 ――関東インカレの目標を教えてください。 「入賞です」 ――タイムは自己ベスト(13分58秒86)更新を狙っていくといった形ですか。 「タイムは13分50秒切りを目標にしています」 ――下級生の活躍も目立つようになってきましたが、3年生という上級生の立場から見ていかがですか。 「自分たちも上級生なので下級生が結果を残しているということは刺激にもなります。自分たちも負けられないという気持ちになります」 ――尾﨑選手が駅伝主将になって、今のチームの雰囲気はいかがですか。 「チーム目標もしっかりしていて、みんなそこに向かってやっているのでいい雰囲気だと思います」 ――意気込みをお願いします。 「関東インカレでしっかり結果を出して、次の全日本大学駅伝の予選や夏合宿にもつなげていきたいです。最終的には箱根で区間賞を取れるまでの選手に成り上がりたいと思います」 ――ありがとうございました。 [覺前日向子、石井遥、原田青空]READ MORE -
(29)関東インカレ事前インタビュー⑦/小林周太郎、吉川響、窪田悠人
競走 2023.05.08昨年度は短長歩の全部門で好記録をたたき出し、1部残留を果たした明大競走部。新体制になった今、紫紺の未来を担うルーキーもチームの後ろ盾となるに違いない。先輩たちが確立してきた地位を守り抜き、今年度もチーム力の高さを見せつける。 第7回は小林周太郎(営1=伊賀白鳳)、吉川響(文2=世羅)、窪田悠人(政経2=沼津東)のインタビューです。(この取材は4月29日、30日、5月2日に電話で行われたものです) 小林周――現在のコンディションを教えてください。 「今は大会2週間前なので、そこまで調子が上がっているというわけではないです。しかしここからしっかり上げていけるような状態ではあります」 ――大学生になってから3000メートルSCで2試合出られていますが、その試合の手応えはいかがでしたか。 「自分自身あまり納得した内容ではなかったですが、東京六大学対校大会(以下、六大学)や法大競技会など一つ一つ中身が全く違うので、いい意味でさまざまな経験があったレースだったと思います」 ――高校のレースと大学のレースの違いは感じましたか。 「自分は高校まではあまりペース変動がなく、余裕を持てるくらいのペースでいくレースがほとんどでした。やはり大学生になってスピード感やタフさの面で高校生とは全く違うくらいタフな人たちが多いです。その分の対応でいろいろな意味のタフさが必要になってくる部分が高校とは違うと思います」 ――3000メートルSCには他に窪田選手と鬼塚大翔選手(政経1=学校法人石川)が出場されますが、その2人はどういった方ですか。 「窪田さんは一つ上の先輩で鬼塚は同期で、やはり3人で練習することもあります。3人で決勝に行くということが一番望ましいと思っているので、全員で頑張りたいと思っています」 ――入寮して仲の良い選手はいますか。 「同期は鬼塚や加世堂(懸・商1=仙台育英)、乙守(勇志・政経1=大阪)と仲良いです。先輩は森下さん(翔太・政経2=世羅)や馬場さん(勇一郎・政経4=中京大中京)、窪田さんなど本当に全員にお世話になっています」 ――最後に意気込みをお願いします。 「まずは個人としては決勝に行くことを目標にしています。決勝で勝負できるようなところまで行けたら最高だと思います。全体としては今回出る1年生を含め、他の先輩たちとも頑張っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。吉川響(文2=世羅) 吉川響――現在のコンディションはいかがですか。 「六大学のときは少しケガをしていて走れず、棄権してしまいました。今はケガも治って復帰して調子も戻ってきているので、しっかり万全の状態で関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)に臨めると思います」 ――今大会に向けて取り組んできたことはありますか。 「自分は1万メートルに出場しますが、距離もトラックの中では長い種目になっているので普段のジョグの量も増やすようにしています。また距離を増やすだけではなく、終わったらきちんと流しを入れてスピードも維持するということをやっています」 ――ライバル視する選手はいますか。 「あまりライバル視する人はいないです。チームでは1万メートルに溝上さん(稜斗・商3=九州学院)と尾﨑さん(健斗駅伝主将・商3=浜松商)と自分が出場するので、3人で上位に入って得点を稼ぎたいと話しています。ただやはり3人の中でも一番いいタイムでゴールしたいというのは正直あります」 ――初の関東インカレ出場ですが、この大会への印象はありますか。 「昨年度は国立競技場で関東インカレを見させていただいたのですが、やはり大学のトップ選手たちが集まってくる大きな大会ということを改めて実感しました。今度は自分たちがその舞台に立って明大の代表となって走るという自覚も新たに出てきたと思います」 ――個人としての目標を教えてください。 「上位に入って入賞することも目標ですが、まだ自分は記録が29分1秒で28分台に入れていないので、しっかり28分台を狙いつつ上位を狙っていくということを目標にしています。1万メートルは5000メートルとは違ったレースになるので1万メートルでもしっかり対応できるようなレースをしていきたいです。関東インカレが終わったら全日本大学駅伝の予選会で1万メートルを走るので、しっかりとそこも見据えたレースをしていきたいと思います」 ――今大会では2年生の代が引っ張っていきたいという思いはありますか。 「やはり今のチーム状況的に僕たち2年生が主体となって頑張っていかなければいけないというのを自分たちも感じています。それを試されるのが関東インカレだと思っているので、そういう大きな舞台でしっかり戦って結果を出せる選手にこれからなれるようにしていかなくてはいけないと思っています」 ――最後に意気込みをお願いします。 「関東インカレでは1万メートルに出場するので、尾﨑さん、溝上さんと自分3人で上位を狙いたいです。初日に1万メートルがあるのでそこで3人上位に入って、今後の明大の流れを作っていけるような走りをしたいと思います」 ――ありがとうございました。窪田悠人(政経2=沼津東) 窪田――現在のコンディションはいかがですか。 「実は少し前に足首をケガしてしまい、最近復活して練習を立ち上げました。関東インカレには、練習をしっかりやりつつ試合を迎える感じです。コンディション的にはベストではありませんが、やれることを全てやって本番を迎えようと思います」 ――3000メートルSCは今どのような感じですか。 「今年度から練習でしっかり3000メートルSCという枠ができていて、僕以外にも何人か増えました。今は鬼塚と小林周と3人でずっと同じ練習をしているという感じです」 ――後輩2人はどういった存在ですか。 「昨年度僕が1人でとても心細いところがありましたが、強い2人が入ってきてくれて心強いです。練習も2人ともしっかりできるので、2人に負けないという思いが自分のモチベーションにつながっています」 ――普段の練習で意識されていることはありますか。 「僕は今は立ち上げの段階なので、残り1週間くらいまではなるべく頑張って距離を踏んで体を戻すということに意識を置いて練習しています」 ――ご自身の関東インカレの位置付けはどういったものですか。 「僕は昨年度も関東インカレに出ていて全然良くなかったので、今年度はしっかり走ることで自信を付けたいと思っています」 ――目標タイムや順位はありますか。 「今は自己ベストが8分59秒くらいなので、自己ベストを更新して決勝で戦うことが目標です」 ――今シーズンまだ立ち上げの段階だと思いますが、振り返っていかがですか。 「冬は距離を踏めて土台は作れていたと思いますが、あまりうまくできてはいなかったです。ただ六大学のときに自分の中ではそこそこいいタイムで走れたという気持ちはあるので、走力的な面では力は付いてきたという感じです」 ――最後に意気込みをお願いします。 「まずは体調をしっかり整えて、本番では自分の実力を出して決勝で戦えるように頑張ります」 ――ありがとうございました。 [菊地隼人、桑原涼也、萩原彩水]READ MORE -
(28)関東インカレ事前インタビュー⑥/乙守勇志、鬼塚大翔、加世堂懸
競走 2023.05.08昨年度は短長歩の全部門で好記録を叩き出し、1部残留を果たした明大競走部。新体制になった今、紫紺の未来を担うルーキーもチームの後ろ盾となるに違いない。先輩たちが確立してきた地位を守り抜き、今年度もチーム力の高さを見せつける。 第6回は乙守勇志(政経1=大阪)、鬼塚大翔(政経1=学校法人石川)、加世堂懸(商1=仙台育英)です。(この取材は4月29日、5月2日に電話で行われたものです) 乙守――現在のコンディションはいかがですか。 「4月に入ってからレベルの高い練習を継続して取り組めているので、疲労を抜けばいい走りができると思っています」 ――関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)に向けて取り組んできたことはありますか。 「ラストスパートの切り替えが苦手なので予選を勝ち切るために、練習の中でも最後にスピードを上げて走ることに取り組みました」 ――同期の加世堂選手も同じ種目に出場されますが、ライバル視はしていますか。 「練習からずっと一緒なので練習中から意識していますし、決勝に残れば一緒に走ることになるのでそこでは負けたくないと思っています」 ――個人の目標を教えてください。 「まずは決勝に残ることです。決勝でレベルの高い人たちと一緒に走ることで6月に日本選手権兼U20日本選手権があるので、その大舞台に向けての経験としてもしっかりと走りたいと思います」 ――関東インカレに向けての意気込みをお願いします。 「しっかりチームに貢献できるように1点でも多く稼いで頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。鬼塚大翔(政経1=学校法人石川) 鬼塚――現在のコンディションはいかがですか。 「直近で2回自己ベストを更新できているので状態は良くなってきていると思います」 ――今大会は窪田悠人選手(政経2=沼津東)と小林周太郎選手(営1=伊賀白鳳)が同種目に出場されますが、どのような印象を抱いていますか。 「自分はあまり長い距離の練習が得意ではないのですが、窪田さんと小林は長い距離の練習が強くて、持久力などの面ですごいなと感じます」 ――仲のいい選手はいらっしゃいますか。 「同期では同じ高校の大湊(柊翔・情コミ1=学校法人石川)や1500メートルに出場する加世堂、乙守とはよく一緒に行動しています」 ――同じ組には強い選手もいらっしゃると思いますが、どのように感じていますか。 「高校生の時に関東インカレや日本学生対校選手権で見ていた選手が多く出場するので、自己ベストも下から数えた方が早いくらいなので、チャレンジしていきたいと思います」 ――個人の目標を教えてください。 「まずは決勝に進みたいです」 ――最後に意気込みをお願いします。 「チームの中から選ばれた選手として走らせてもらうので、自覚を持って最後までしっかりと走り切ることを大切にしたいです」 ――ありがとうございました。加世堂懸(商1=仙台育英) 加世堂――現在のコンディションをいかがですか。 「入寮してから質や強度の高い練習が継続して取り組めているので自信もついてきましたし、記録会で自己ベストを更新することができたので状態は上がってきていると思います」 ――自己ベストを更新した時の気持ちを聞かせてください。 「自己ベスト更新と同時に組1着でフィニッシュすることも狙っていたので、東京六大学対校大会ではいい走りができなかった分記録会でいい走りができたことは自信になりました」 ――関東インカレを走ることが分かった時の気持ちを教えてください。 「高校生の時から関東インカレに出たいという気持ちがありました。また、大きな舞台でしか経験できないことがあると思うので、出場するからには爪痕を残したいと思います」 ――2種目出場することに対しての不安はありますか。 「不安はあまりなくて楽しみという気持ちが大きいです」 ――関東インカレに対して現在どのような気持ちを抱いていますか。 「わくわくした気持ちもあるのですが、高校生の頃から大舞台であまり結果を出せていないので、自分の殻を破りたいと思います」 ――個人の目標を教えてください。 「1500メートルでは決勝に残って得点争いに絡みたいと思います。800メートルでは自己ベストが高校2年次から出せていないので自己ベストを更新したいです」 ――チームの目標を教えてください。 「1部残留を目標として掲げているので少しでも貢献したいと思います。また、自分は初日なので2日目以降の人たちに流れを作れるように頑張りたいです」 ――先輩からはどのような言葉をかけられましたか。 「1年生だから結果は気にせず伸び伸びと走ってくれと言われました」 ――最後に意気込みをお願いします。 「他大学の選手の力も借りながらチームとしてシーズンの流れを作ることができるように頑張ります」 ――ありがとうございました。 [桑原涼也、萩原彩水、島田五貴]READ MORE -
(27)関東インカレ事前インタビュー⑤/木村颯太、宮川颯太、綾一輝
競走 2023.05.07昨年度は短長歩の全部門で好記録をたたき出し、1部残留を果たした明大競走部。新体制になった今、紫紺の未来を担うルーキーもチームの後ろ盾となるに違いない。先輩たちが確立してきた地位を守り抜き、今年度もチーム力の高さを見せつける。 第5回は木村颯太(法4=明星学園)、宮川颯太(商4=富士市立)、綾一輝(理工1=八千代松陰)のインタビューです。(この取材は4月29日、30日、5月6日に電話で行われたものです) 木村颯――現在のコンディションはいかがですか。 「春先からハムストリングの違和感などがあり、100パーセント満足のいく練習ができているわけではないです」 ――関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)に向けて取り組んできたことはありますか。 「今はなるべく他の人と走って、速いスピードの中で良い動きをすることを心がけています」 ――関東インカレの印象はいかがですか。 「春先はケガなどが多く、(例年)あまりいいコンディションで臨めていないので若干の苦手意識はあります」 ――200メートルと4×100メートルR(以下、4継)で意識することはありますか。 「200メートルはケガが続いてコンディションがうまく整え切れていないのですが、出せる力を出し切って決勝に残り、そこで競えるぐらいに状態を持っていけたらと思います。4継はメンバーの走力も上がってきているので昨年度に引き続き決勝進出と38秒台も現実的になってきているかなと思います」 ――個人の目標はありますか。 「最低限20秒台で2本そろえられたら満足だと思います」 ――木村稜選手(主将・政経4=乙訓)とここまで切磋琢磨(せっさたくま)してきていますが、木村稜選手への印象はありますか。 「競技に対する取り組み方も一流ですし、素晴らしいと思います」 ――関東インカレに向けての意気込みをお願いします。 「持てる力を出し切って頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。宮川颯太(商4=富士市立) 宮川――今シーズンこれまでの状態はいかがですか。 「状態はすごく上がってきているのでベストパフォーマンスを出せるのではないかと思っています」 ――好調を維持するために意識していることはありますか。 「意識というよりは気持ちの面で負けないようにしています。関東インカレに向けて練習を積んでいくのですが、気持ちの面でも技術的な面でも小さなことから一つずつ確認しながらできていることが好調につながっていると思います」 ――関東インカレに向けて何か調整はしていますか。 「今はハードルの歩数を変えています。今までの歩数から1歩減らすことによって1部の中で戦える可能性を見出しているので、失敗するか成功するかは本番になってみないと分からないのですが、ハードルの歩数を1歩減らすという調整をしています」 ――4×400メートルR(以下、マイルリレー)に関してチーム内で目標は立てていますか。 「まずは昨年度の日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)の3分10秒8を超えると、決勝に残る確率が高くなると思うのでそこ目標にしています。前半から周りに遅れないレースをしようと思っているので、1、2走がしっかり形を作って3、4走にバトンを渡してしっかりゴールできるようにしたいと考えています」 ――今回が最後の関東インカレになりますが、特別な思いはありますか。 「競技自体は大学で終えることになります。日本インカレなどもありますがまだ出場することも確定していないので、自分の中では最後の節目という点で関東インカレに重きを置いています」 ――関東インカレに向けた意気込みをお願いします。 「個人の目標としては個人種目の自己ベスト更新、マイルリレーでの決勝進出を目標としています。チームとしてはもちろん1部残留も目標としていますが、やはり個々が1部の中で戦えるような結果を残すのが目標だと思います」 ――ありがとうございました。綾一輝(理工1=八千代松陰) 綾――世田谷記録会にはケガ明けの状態で出場されましたが、今の状態はいかがですか。 「今はケガも治って順調に練習が継続できています」 ――5000メートルの目標タイムはありますか。 「目標は自己ベスト更新で、13分45秒は出したいと思っています。ただ、気温が非常に高くなると思うのでそこを考慮するとタイムも大事ですが、いかに自分よりも格上の選手と戦えるかというのが今回の自分の中でのテーマだと思っています」 ――東京六大学対校選手権(以下、六大学)では八千代松陰高時代のチームメートである工藤慎作選手(早大)が活躍されていました。同期の走りを見て刺激は受けましたか。 「やはり工藤慎作は六大学や日体大記録会でも記録を残していて、高校で一緒に戦ってきた仲間であると同時にライバルでもあるので刺激を受けますし、負けてられないという気持ちにもなります」 ――関東インカレにおいて想定しているレースプランはありますか。 「関東インカレでは留学生など自分よりも格上の選手が多いと思うので、レース自体はハイペースになると思っています。これまでは最初の3000メートルで8分25~30秒のようなゆっくりとしたペースで入ってしまうことが多かったので、今回は8分10秒台前半くらいのいい流れで通過できたらと思っています」 ――関東インカレに向けて意気込みをお願いします。 「自分よりも強い選手と戦える機会は貴重な機会で数少ないと思うので、この機会を大切にして与えられたチャンスを自分のものにしたいです。もちろん結果は求めていくのですが、良くも悪くも走り終わった後に後悔のないレースにしたいと思っています」 ――ありがとうございました。 [桑原涼也、松原輝]READ MORE