
【競走部】紫魂不撓
昨年度の関東学生対校選手権で見事1部残留を成し遂げた競走部。今年度は主将・木村稜(政経4=乙訓)を中心にさらなる高みを目指す。特に長距離ブロックは、あと一歩手が届かなかった箱根駅伝シード権に向け、エース・児玉真輝(文4=鎌倉学園)を中心にチーム一丸で取り組む。旅路は険しいかもしれない。だが、紫魂を胸に、不撓不屈の精神で走り続けた先にはきっと輝かしい栄光が待っている。特集ページ〝紫魂不撓〟ではそんな明大競走部の1年間を追い続ける。
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(90)菅平合宿インタビュー③/吉川陽
競走 2023.09.24今年度も菅平にて行われた、長距離部門の3次合宿。そこには来たる駅伝シーズンへ向け、闘志を燃やす選手たちの姿があった。例年よりも厳しいと言わざるを得ないチーム状況は、選手一人一人の覚悟を変えた。紫紺のランナーたちは今、何を思うのか。最新の声をお届けする。 今回は吉川陽(営4=西脇工)のインタビューです。 ――菅平でのAチームは大学1年次以来です。 「2年目、3年目と行けない期間があって、それはやっぱり自分の実力不足とか、ちょっとさぼっていた部分というのがありました。ですが、大学3年生になって就職活動とかいろいろあったんですけど、その中で自分でできることを考えて練習した結果が今のある程度のチームで練習できていることだと思うんで、そこに関しては、自分のやってきたことは間違いじゃないかなと思ってます」 ――紋別合宿からAチームに合流しましたが、何か要因はありましたか。 「僕自身元々、妙高合宿が終わってからもBチームの予定だったんです。ですが体調が優れない選手や調子が合わない選手が出て、繰り上がりという形で、Aチームになりました。淡々とずっと練習できていて、いつも通りの力を出せたから上に上がれたっていうことだと思っています」 ――合宿の消化具合はいかがですか。 「一番大事とされている練習は思うようにできていなかったんでそこは反省する点があります。ですがそれ以外の練習に関しては、やっぱりある程度練習もできて、Aチームの雰囲気をしっかりと味わいながら、練習もしっかりできているので。完璧ってわけじゃないですけど、7割ぐらいですかね、消化できているかなと思います」 ――重要なウェーブ走があったと伺いました。 「それが大事な練習だったんですけど、前半の5キロの時点でちょっといっぱいいっぱいになってしまった部分がありました。そこから10キロのゆったりとしたところに付けたんですけど、やっぱり余裕がそこでなくなって、ウェーブ走の狙いである後半また上げるみたいなペース上げるってことができなかったんで、 そこに関してはやっぱり課題点があったかなと思います」 ――合宿で得られた収穫はありましたか。 「練習を引っ張るというか、ペースを作るというのはある程度できる自信はあります。今回の合宿でしっかりとそのペースを守る、ペースの安定さっていうのを求めることができたので、そこに関しては、単独走のときでも生きるんじゃないかなっていうふうに思ってます」 ――山本豪駅伝監督に代わって練習で変わった部分はありますか。 「豪さんに変わってからは『これをやればこういう結果が出るから』みたいな感じで陸上の練習に対して一つずつ意味を話してくれます。そういったところで、やっぱりきつくなったところでは、この練習はレースの中で何キロ地点に役に立つとか思いながら練習ができているので、そこに関してはやっぱり豪さんになって一番大きく変わりました」 ――結構ストイックな方ですか。 「ストイックな方なんですけど、しっかり選手一人一人のことを見ている監督でもあると思うので、そこに関しては私自身は結構信頼しています」 ――チームの中で勢いのある選手はいますか。 「馬場(勇一郎・政経4=中京大中京)ですね。やっぱり中距離から長距離に入ってきて、そこに関しては距離が異常に伸びるので練習の距離が結構苦しい部分もあると思うんですけど、いつも苦しみながらも練習に付いたりしてるので、そこに関しては馬場の勢いすごいなと思う日もありますし、チームにとっても『馬場さん頑張ってるから』となるので、そこに関しては勢いをつけてくれてるのは馬場かなって思ってます」 ――児玉真輝選手(文4=鎌倉学園)はいかがですか。 「走っている時もあったんですけど、ちょっと脚に不具合があった時もあるみたいで。ですが今はもう立ち上げ段階で、昨日も一緒に練習に合流しているので。ずっと1年生の頃からチームの先頭を走ってた児玉なので、そこに関しては不安材料ではなくてむしろプラスとして、ここにはいないけどBチームでしっかりとチームをまとめてくれてるんじゃないかなって思ってます」 ――4年生の代としての雰囲気はどんな感じですか。 「僕たちの代は正直結果が出せてない学年でした。今も実際出してるかって言ったら、やっぱり出せてない現状なんですけど、そんな中でも僕たちの代には、チームを盛り上げる力があると思っていて。やっぱりこの4年生が、きついときはきついけどチームでこなせるように指示を出したり、和むときはしっかり和ませたりというのをできているチームだと思うので、そこに関しては、僕たちの代しかできないやり方かなっていうふうに思ってます」 ――最後に駅伝シーズンに向けての意気込みを一言お願いします。 「箱根駅伝が夢で、小学校1年生から始めているので、これまで支えてくれたえ方々のためにもっていうのもありますし、自分の夢を叶えるためにも、やはり箱根駅伝に出走してチームに貢献して、シード権を獲得して最後は引退したいかなと僕は思うので。それが実現できるようにこれからも一生懸命取り組んでいきたいと思ってます」 ――ありがとうございました。 [菊地隼人]READ MORE -
(89)菅平合宿インタビュー②/斎藤拓海
競走 2023.09.24今年度も菅平にて行われた、長距離部門の3次合宿。そこには来たる駅伝シーズンへ向け、闘志を燃やす選手たちの姿があった。例年よりも厳しいと言わざるを得ないチーム状況は、選手一人一人の覚悟を変えた。紫紺のランナーたちは今、何を思うのか。最新の声をお届けする。 第2回は、斎藤拓海(政経4=市立船橋)のインタビューです。 斎藤拓――シーズン前半の振り返りをお願いします。 「前半は就職活動と並行しながら競技を行っていました。思うような結果が出なくてかなり厳しいシーズンだったと思います。その中でも辛うじて練習は継続できていて、シーズン後半に向けて何とかつなげたかなと思います」 ――チームの雰囲気はいかがですか。 「それぞれがAチームで調整していたり、Aチームで挑戦して垂れてしまってもBチームで粘ったりとか、練習をちゃんとやっていこうという姿勢があります。普段の私生活でも仲が良い方で、そんなに悪い雰囲気ではないと思います。ただ、今少し体調不良者やケガ人が多くて、そこが少し不安です」 ――全日本大学駅伝予選会(以下、全日本予選)の前後での変化はありましたか。 「全日本予選前まではAチームに頼るような気持ちで何とかなるだろうという雰囲気だったのですが、実際には(予選で)落ちてしまいました。危機感というか、Bチームの人からも自分がやるぞって気持ちが少し出たのかなと思います」 ――箱根駅伝予選会へ向けた今の心境はいかがですか。 「もう本番が近くて、ここを落としてしまうと自分たちはもう(駅伝シーズンが)終わりになってしまうので、ここだけは落とせないって気持ちで直前まで気を抜かずにやりたいと思っています」 ――今までの応援への感謝はありますか。 「合宿などでもたくさん差し入れを頂いて本当に助かっているので、直接挨拶するのは難しいのかもしれませんが、やはり選手として結果で恩返しするのが一番いいのかなと思います。最後まで頑張ろうと思っています」 ――今後の意気込みをお願いします。 「今までいろいろなところでふざけてきたので、ふざけた人で終わらないようにしたいです(笑)。しっかり最後走って、できるんだぞ!ってところを見せたいと思います」 ――ありがとうございました。 [春田麻衣]READ MORE -
(88)菅平合宿インタビュー①/馬場勇一郎
競走 2023.09.24今年度も菅平にて行われた、長距離部門の3次合宿。そこには来たる駅伝シーズンへ向け、闘志を燃やす選手たちの姿があった。例年よりも厳しいと言わざるを得ないチーム状況は、選手一人一人の覚悟を変えた。紫紺のランナーたちは今、何を思うのか。最新の声をお届けする。 第1回は馬場勇一郎(政経4=中京大中京)のインタビューです。 ――現在の調子はいかがですか。 「長距離の合宿を3つ全部通してやるのが初めてなので、菅平合宿では1次・2次合宿の疲労がだいぶたまってきているのを感じています」 ――中距離からの移行で大変だったことはありますか。 「3年間先輩やチームメートを見てきて合宿の流れは分かっていたんですけど、実際やってみると体の反応が全然違うなと感じています。初めての練習だったり、初めての負荷を感じる中で、どう対応していけばいいか難しかったです。新しいことをやるのに心配な時もありましたが、逆に4年生でそんな経験はなかなかできないと思うので、いい経験になったなと思います」 ――合宿の中で意識したことは何ですか。 「一つ一つの練習だけで判断しないことをすごく大事にしていました。あくまでも10月、 12月に上げていくための練習なので、現在のタイムだけで判断しないようにしていました。距離を踏むことを大事にしたり、スピードを上げた練習では心肺に負荷をかけることを意識したり、練習ごとに目的を考えるようにして先を見通してやることを大事にしていました」 ――合宿の練習が大変な中で、息抜きはありましたか。 「練習のメリハリはすごく大事にしていて、例えばジョグの時は、後輩やチームメートと話しながら走る時間をつくりましたし、ご飯の時でもいろいろな人と話すことがリラックスになっていたかなと思います」 ――幅広く仲間と会話するようにしていたんですね。 「4年生としていろいろな学年の意見を聞くのが大事なことだと思っていて。監督も変わった状態で、自分は豪さん(山本豪駅伝監督)と中距離で3年半やってきていますけど、みんないきなりってところだったので、監督の意図を伝えたりアドバイスができるのも自分の役割かなと思って話していました」 ――合宿前と比べて変化を感じたことはありますか。 「体重も少し落ちていますし、やっぱり距離に対しての恐怖心っていうのはだいぶなくなったかなと思います。今まで25キロくらいの距離しかやったことがなかったので、1次合宿の30キロ走では最後の5キロが長く感じてきつかったんですけど、前に比べると30キロへの不安はだいぶなくなってきた感じがあります。ジョグでもプラス14~15キロで行うのがベースになりつつあるので、距離が長いなっていう意識がなくなったのが一番の変化かなと思っています」 ――箱根駅伝予選会に向けてはいかがですか。 「自分が駅伝に挑戦しようと思ったのは、駅伝を走りたいからというより、最後までチームに何か貢献したいという気持ちが大きかったからです。予選会を通過できるように今やれることをみんなで頑張りたいと思っています」 ――ありがとうございました。 [覺前日向子]READ MORE -
(87)日本インカレ事後インタビュー⑥/近藤岬、長田隼人
競走 2023.09.20大学陸上界の頂点を決める日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。明大は短距離部門と競歩部門から9人の選手が出場を果たした。その中でも特に短距離部門の活躍が光る結果に。2種目で明大記録を更新し、4×100メートルRでは3位入賞を果たすなど全国の舞台で戦える実力を証明した。今回はレース後のコメントをお届けする。 第6回は近藤岬(理工2=十日町)、長田隼人(商1=松山工)のインタビューです。 近藤男子1万メートルW決勝 失格――コンディションはいかがでしたか。 「レース前は体がとても軽くて動けていたので、入賞してやろうっていう気持ちでレースに臨みました」 ――レース展開はどのようなものでしたか。 「今回タイムは4分11秒で入ったんですけど、もともとは4分1桁台で入る想定をしていました。想定よりは少し遅いなと感じましたね」 ――良かった点と課題点を教えてください。 「良かった点は、後半までしっかり体を動かして歩けたことです。悪かったところは、単純にフォームと体力が追い付いていないところだと思いました」 ――結果をどのように受け止めていますか。 「入賞できるかどうかっていうラインでした。ラスト1周で反則を取られて失格になってしまったので、フォームの改善からやっていきたいなと思っています」 ――次戦は何になりますか。 「国民体育大会です」 ――意気込みをお願いします。 「今度は明大というよりも新潟県代表という形になると思います。しっかり県を背負って頑張っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 長田男子1万メートルW決勝 途中棄権――コンディションはいかがでしたか。 「レースに向けて調子が上がってきていたという感覚があります」 ――レース展開はどのようなものでしたか。 「8位以内を目指していたので、最初から積極的に先頭に行っていました。速い選手がたくさんいたので、リズムをもらいながらうまく歩くようにしていました。しかし足をつってしまい、棄権するっていう形になりました」 ――良かった点と課題点を教えてください。 「良かった点は、最初から積極的に先頭に行ってスタートできたことです。悪かったことは、今回途中で足をつってしまったことです。詰めが甘かったなと思うので、そういうところも含めて今後のレースにつなげていこうと思います」 ――結果をどのように受け止めていますか。 「今回途中棄権という形で本当に悔しい思いをしました。この悔しい気持ちを忘れずに練習して強くなっていきたいです」 ――ありがとうございました。 [大橋英晃]READ MORE -
(86)日本インカレ事後インタビュー⑤/清水海地
競走 2023.09.20大学陸上界の頂点を決める日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。明大は短距離部門と競歩部門から9人の選手が出場を果たした。その中でも特に短距離部門の活躍が光る結果に。2種目で明大記録を更新し、4×100メートルRでは3位入賞を果たすなど全国の舞台で戦える実力を証明した。今回はレース後のコメントをお届けする。 第5回は清水海地(理工4=長野日大)のインタビューです。 男子1万メートルW決勝13位 44分59秒50――レースを終えての感想をお願いします。 「環境的には結構厳しくて、暑いし湿度も高かったんですけど、まずは引退レースで最後まで歩き切れたので良かったです」 ――レース展開の振り返りとしてはいかがでしょうか。 「練習の時点で少しスピードには不安があったんですけど、 環境的にも最初のスタートのペースがきつくて、集団がそこからさらに上がった時にもついていけないなっていう判断でした。それでばらけたところの中で自分に合うペースを判断して、そこで落ち着いたって感じです」 ――合宿には参加せず東京に調整されていました。直前のコンディションとしてはいかがでしたか。 「あまり気負わずにこのレースを楽しみにやってこられたなというのがあるんですけど、結果から言うとちょっと準備不足っていうのがあります。ただ、気持ち的には充実した準備ができたと思います」 ――自分の良さが出せたポイントはありましたか。 「大崩れしない部分では、しっかりとペースを前半のところからの判断で抑えて、最後まで歩き切れるようにペースを調整した部分は今までの経験が生きたのかなと思います」 ――引退レースとしてどんな思いで臨みましたか。 「これが引退だなという実感がなくて、いつも通りみたいな気持ちで臨みました」 ――4年間の明大での取り組みを振り返ってみていかがですか。 「競歩を始めたのは高校からだったんですけど、大学に入ってから自分で考えて行動して、それを分析して次に生かしていく力が付きました。自分で主体的に道筋を追って物事に取り組んでいく力を4年間で培えたなというのが振り返ってみて思います」 ――今年度の競歩ブロックはどんなチームでしたか。 「明治の競歩ブロックは若い選手のポテンシャルが高くてフレッシュな感じのチームで、ルーキーがポテンシャルを持っているチームなのでこれから伸びる可能性は大きいと思います」 ――明大の集団での応援はどのように聞こえていましたか。 「引退レースでこうやって応援してもらいながら歩くというのが本当に最後だったので、その応援を聞いてかみしめながらレースをしました」 ――古賀友太選手(令4商卒・現大塚製薬)がいらっしゃいましたが、何かお話などはされましたか。 「古賀さんがちょうど合宿で来てくださっていました。アップの時から招集までずっと付いてきてくれて、激励してくれてやる気を出してくれました」 ――一番思い出に残っているレースは何でしょうか。 「一番は大学3年生の関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)で、濱西さん(諒・令5文卒・現サンベルクス)が1番で、僕が4番で、 近藤が6番でトリプル入賞を1部でできたというのが一番記憶に残っています。古賀さんが前年までいて、古賀さんと濱西さんがチームを引っ張ってくれていたんですけど、古賀さんが卒業した後に『翌年の関東インカレ本当に大丈夫?』みたいな雰囲気がありました。そういうプレッシャーの中で3人で同じ方向を向いて関東インカレに臨めて、3人で入賞できたというのは本当に今でも思い出に残っています」 ――今後は競歩に完全に関わらない形でしょうか。 「選手としてやることはないんですけど、時間があったりしたら選手以外の関わり方というのはスポーツではできるので、後輩に教えたりサポートしたりという部分で貢献できると思うので意識していきたいなと思います」 ――園原健弘監督やコーチ陣を始めとしたスタッフの方々へのコメントをお願いします。 「高校の時は自分は本当に力がなくて、明治に入れるような実力を持っているような選手ではありませんでした。しっかり1年生の時から育ててもらって、競技者でもあり大人として育ててくれたという部分と、最後のこのレースは結果よりも、自分で納得のいくレースをして楽しんでと言ってくださって、その言葉があってすごくこのレースを楽しもうという気持ちで取り組めたので、最初から最後まで感謝の気持ちです」 ――理工学部で学業と競技の両立が求められたと思います。どのように工夫をされてきましたか。 「自分が大事にしていたのは勉強も競技も切り離すんじゃなくて、勉強を頑張るからこそ競技も頑張れるし、競技で身につけた計画力や継続力は勉強にも応用できるので、あまり分けずにうまく高め合いながらできたかなと思います」 ――今後の競歩部門を担う後輩たちに期待することは何でしょうか。 「自分と比べてもみんなポテンシャルが高い選手たちで、今はちょっと苦労している選手もいると思います。ただ、苦労しながらやっていってその中で強くなっていくので、つらいこともあると思うんですけどしっかり頑張って、ぜひ世界の舞台に立ってくれる選手がいるとうれしいです」 ――後輩や明大競走部に向けてエールをお願いします。 「競技者としてだけではなくて、1人の人間として、社会に出る一歩手前の段階としての成長を、競走部で仲間だったり指導者の方々と活動する中で身につけさせてもらえたので、これからそれを社会に出ても自分の武器にできるように、この経験をしっかり身につけてやっていきたいと思います。ありがとうございました」 ――ありがとうございました。 [桑原涼也]READ MORE -
(85)日本インカレ事後インタビュー④/松下かなう、川津靖生、原田真聡
競走 2023.09.20大学陸上界の頂点を決める日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。明大は短距離部門と競歩部門から9人の選手が出場を果たした。その中でも特に短距離部門の活躍が光る結果に。2種目で明大記録を更新し、4×100メートルR(以下、4継)では3位入賞を果たすなど全国の舞台で戦える実力を証明した。今回はレース後のコメントをお届けする。 第4回は松下かなう(法3=大分東明)、川津靖生(法1=明星学園)、原田真聡(文1=東農第二)のインタビューです。 松下男子100メートル準決勝2組5着 10秒44男子4×100メートルR決勝3位 39秒03――コンディションはいかがでしたか。 「コンディションは日本インカレにピークを持ってこようとしたのですが、前日の練習や1週間前の走りが少し悪く、ベストコンディションではなかったです」 ――日本インカレ全体の振り返りをお願いします。 「個人では決勝を目指していたので、準決勝で落ちて悔しい部分はあります。4継では3位入賞できて素直にうれしいです」 ――4継で3位入賞となった要因はありますか。 「結果の要因としては短距離の個人のレベルが上がったことです」 ――(4継では)得意な1走でのレースでしたが、いかがでしたか。 「1走の練習はしていたのですが、本番になると少し感覚が異なり持ち味のスタートの部分を生かせなかったです。前の選手を詰められなかったり、他の大学よりも前に出ることができなかったので悔しい部分もあります」 ――100メートルはいかがでしたか。 「予選では前半で少し力を使ってしまい、後半に足を回す余裕があまりなかったのが良くなかったです。準決勝では楽にスタートして、後半足を回す感覚をつかもうとしたのですが、始めの10メートル以降で前と差がつき、気付いたら遅れてしまい、勝負にならなかった感じです」 ――今後の目標はありますか。 「10秒4台が安定して出ているのでもう一つ上の段階、10秒3台前半や10秒2台であったりを安定して出せるようにしていきたいと思います。来年度の日本インカレでリベンジしたいと思っています」 ――ありがとうございました。 川津靖生(法1=明星学園)川津男子100メートル予選2組6着 10秒65男子4×100メートルR決勝3位 39秒03――レースの振り返りをお願いします。「予選で自分が早く(バトンを)出してしまっていい形でバトンを渡せなかったのですが、決勝では改善できてその上で予選以上の走りができたので良かったです」 ――100メートルの予選を振り返っていかがですか。「隣が柳田選手(東洋大)で速いことは分かっていたのですが、10メートルぐらいから差をつけられたことで、力んでしまって後半の失速につながりました。改善するためにいろいろな速い人とたくさん練習して力まないような練習をしていきたいです」 ――4継の予選を振り返っていかがですか。「点数にしたら30点です。バトンパスがうまくいかなくて、良くない流れを作ってしまったのを決勝では払拭できたので良かったです」 ――収穫と課題を教えてください。「100メートルはまだ鍛錬不足だと思います。リレーは39秒03ですが、まだタイムも伸ばせると思うので日本選手権・リレー競技で38秒台出すためにまた練習しようと思います」 ――今後に向けて一言お願いします。「日々鍛錬していきます」 ――ありがとうございました。 原田真聡(文1=東農第二)原田 男子400メートル決勝8位 48秒54男子200メートル予選1組6着 21秒42――日本インカレ全体の振り返りをお願いします。「400メートルの予選、準決勝は自分がやりたかったことをうまく実行できたと思っています。決勝はもう少し練習が必要だということを実感しました」 ――予選、準決勝でできていた自分のやりたかったことはどのようなレース展開ですか。「予選は周りを見ながらレースを組み立てていくことを目標に臨みました。準決勝は後半粘るようなレースをしたかったので、そこをうまくできたのが良かったのかなと思います」 ――決勝では少し失速する場面がありましたが、その原因はどんなところだと思いますか。「練習を通して2本目を走る練習がしっかりできていなかった部分がありました。また準決勝で自分のベストの走りができて満足してしまった部分があったので、そういったところが決勝に出てしまったと思います」 ――準決勝で明大新記録を更新されましたが、どのように感じていますか。「タイムを出せば着順はついてくると思っていたので、後半の粘り強さをしっかり出せたことが良かったです」 ――2日間で3本のハードスケジュールだと思いますが、その点についてはいかがですか。「今回の大会で一日1本走れることは分かりました。今後は一日2本を自分のベースすることが重要だと思うので、そのような練習を積んでいきたいです」 ――決勝に出ることを目標として掲げられていましたが、達成した今の気持ちを教えてください。「決勝に残ることを目標に掲げていたので、そういった部分で満足してしまっていたのですが、今後は決勝で戦えるような選手を目指していきたいです」 ――ありがとうございました。 [菊池隼人、島田五貴、加藤菜々香]READ MORE -
(84)日本インカレ事後インタビュー③/木村颯太
競走 2023.09.19大学陸上界の頂点を決める日本学生対校と競歩部門から9人の選手が出場を果たした。その中でも特に短距離部門の活躍が光る結果に。2種目で明大記録を更新し、4×100メートルRでは3位入賞を果たすなど全国の舞台で戦える実力を証明した。今回はレース後のコメントをお届けする。 第3回は木村颯太(法4=明星学園)のインタビューです。 木村颯――4×100メートルRを振り返ってみていかがですか。「バトンパスは100パーセントとは言えない状態でしたが、 しっかりみんなの総力で目標としていた順位を取れたことは良かったかなと思います」 ――バトンパスに関して、予選から決勝にかけて改善したことはありますか。「予選はバックストレートが追い風だったのですが、決勝は向かい風だったので少し歩数を調整しました。それによって、多少は予選よりもスムーズに走れたのかなと思います」 ――2走として、走りで意識したことは何かありましたか。「予選はまだ体の動きがあまりよくはなかったのですが、決勝はしっかりキレを増した動きや走りができたかなと思います」 ――4×100メートルRのタイムについてはいかがですか。「やはり38秒台を出したいので、10月に行われる日本選手権・リレー種目でもう1回明大新記録を更新したいですね」 ――4×100メートルRの収穫はありますか。「100メートルの選手もいる中でのレースはスピードもすごく速いので、それはしっかり今後に生きてくるかなと思います」 ――決勝の走りを振り返っていかがですか。「前半80メートルくらいまでは流れは今できる最高のものができたと思います。でもそこから少しハムストリングがけいれんしてしまい、力んで失速しました。そこからうまく立て直せはしたのですが、その分タイムと結果は少し悪かったかなと思います」 ――けいれんは4日連続の疲労が原因ですか。「4日連続の疲労もありましたし、今年度はケガのリスクを極限まで避けてきたので練習が万全にはできなかったのが理由としてあります。具体的にはしっかりと練習を積める体のコンディションギリギリで練習したりとか、大きなケガをして練習ができなくなるのを避けた感じです」 ――チーム全体として日本インカレを振り返ってみていかがですか。「自分が決勝に残ることは前提として考えていたのですが、他でも原田(真聡・文1=東農大二)が400メートルで入賞したり、4×100メートルRでも入賞することができて、チームの地力が上がってきたのではないかと思います」 ――4年間の競技生活を振り返っていかがですか。「ケガが多かったのですが、ぎりぎり及第点くらいで終われたのでそこは褒めてあげてもいいかなと思います」 ――4年間で一番成長したと思う部分はどこですか。「コーチがいなかったりすることもあったので自分が今どうすべきかを考える力は身に付いたと思います」 ――今後に向けた意気込みをお願いします。「大学生最後までしっかり頑張ります」 ――ありがとうございました。 [松原輝]READ MORE -
(83)日本インカレ事後インタビュー②/木村稜主将
競走 2023.09.19大学陸上界の頂点を決める日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。明大は短距離部門と競歩部門から9人の選手が出場を果たした。その中でも特に短距離部門の活躍が光る結果に。2種目で明大記録を更新し、4×100メートルRでは3位入賞を果たすなど全国の舞台で戦える実力を証明した。今回はレース後のコメントをお届けする。 第2回は木村稜主将(政経4=乙訓)のインタビューです。 木村稜男子200メートル準決勝2組3着 21秒04――準決勝までの3本のレースはどのような意識で走りましたか。 「リハビリでやってきた体幹部の安定感を意識して走りました。それが今日のウオーミングアップまではできていたのですが、準決勝ではできなかったかなという感じです」 ――思うような走りができなかったのは4日間の疲労のせいなのか、それとも準決勝にうまく合わせられなかったのかどちらだと思いますか。 「もちろん疲れもあったのですが、複数本を走る状況では最後に一番いい状態に持っていかなくてはいけません。なので、疲れというよりは自分の力が足りない部分があったと感じています」 ――2着の選手とは僅差でしたが、ゴールした瞬間の手応えはいかがでしたか。 「ゴールした瞬間は勝ったと思ったのですが、結果としては負けていました」 ――日本インカレ前のインタビューでは『具体的なタイムの目標はない』とお伺いしました。それでも、レースを重ねるごとに新たな目標が生まれましたか。 「やはり争い事なので、決勝に残りたいとかトップを取りたいといった思いはありました。ただ、そういうのは極力抑えて自分のやるべきこと、今までやってきたことを出そうという試合前と同じ考えで走りました」 ――以前のインタビューで『日本インカレは今後の競技生活を見据えた上での通過点として捉えている』と伺いました。その点では今大会は充実したものだったと思いますか。 「初日からの3本はすごく良かったのでいい形で終わりたいなと思ったのですが、最後は駄目だったので結果的にはマイナスの方が大きかったかなと思います。ただ、その一方で得るものも多かったかなと感じています」 ――得たものについて具体的に教えていただけますか。 「スピード練習をなかなか積めていない状態で迎えた大会だったのですが、その中でも4×100メートルRなどで高いスピード域で走れたということは自信になると思います」 ――ご自身の中で、この時期までにはベストパフォーマンスを出せるようになりたいという目標はありますか。 「まだあまり分からないです。今回の試合を経て自分がどうなっていくかというのも分からないので、質の高い練習や大会を通して少しずつ自分の目指すところに行けたらと思っています」 ――次に出る大会は決まっていますか。 「今月末に新潟で行われるアスレチックスチャレンジカップ2023のグランプリ種目に200メートルで出場する予定です。そこではタイムを狙いたいと思っています」 ――今後への意気込みをお願いします。 「今回出た課題をもう一回洗い直して自分の思い描くレースができたらと思います」 ――ありがとうございました。 [松原輝]READ MORE -
(82)日本インカレ事後インタビュー①/園原健弘監督
競走 2023.09.19 大学陸上界の頂点を決める日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。明大は短距離部門と競歩部門から9人の選手が出場を果たした。その中でも特に短距離部門の活躍が光る結果に。2種目で明大記録を更新し、4×100メートルRでは3位入賞を果たすなど全国の舞台で戦える実力を証明した。今回はレース後のコメントをお届けする。 第1回は園原健弘監督のインタビューです。 ――日本インカレの総括をお願いします。 「総括としては上出来の結果だと思います」 ――4×100メートルRについてはいかがでしたか。 「多分明大で初めて4継で表彰台に立ったから、本当に素晴らしい成果だと思います。これも本当に高博コーチ(渡邉高博短距離コーチ)が明治に着任してくれて、スカウティングがきっちりできたというところから出発しているので、本当に4年ぐらいかけてここまで来たなっていうところですね」 ――タイムとしても予選、決勝ともに明大新でした。 「以前明スポさんのインタビューでも『38秒台出して優勝したい』というのを学生たちが言っていて『目標設定と自己分析が甘いだろう』という総括したこともありました。今回に関しては自分たちの実力に見合った目標設定もきちんとできていました。38秒台は出ませんでしたけど、39秒前半の本当に素晴らしいタイムを出しています。学生たちの素晴らしさに、我々もちょっと驚いているところですね」 ――100メートルについても振り返っていただけますか。 「100メートルは松下かなう(法3=大分東明)が今年急成長して、自己記録10秒22っていう持ちタイムで臨んだんですけど、実力的にいえば、10秒22を安定的に出せるところまでは行ってなくて、10秒4くらいのコンスタントなので力通りのところかなと思います。ただ彼の成長ぶりを見ると、来年度10秒2台を安定して出せるような選手になれば、日本のトップレベルの争いに絡めるし、そういう素質を持っている選手なので。非常に順調に育ってきていて、本人は決勝に残りたかったかもしれませんけども、冷静に客観的に見ると実力通りで、よくやった結果だと思います」 ――続いて400メートルについても振り返っていただけますか。 「原田(真総・文1=東農大二)も今の実力を出したと思います。自己記録も出したし、決勝が8番、48秒台で終わったあと悔し涙を流していて、本人にとってはもっと上の順位に乗れるようなつもりだったかもしれません。でもやっぱりまだまだ体力不足っていうところもあるし、大学1年生としては十分やった結果だと思います」 ――続いて200メートルについても振り返っていただけますか。 「颯太(木村颯太・法4=明星学園)がよくやったんじゃないですかね。表彰台はちょっとだけ逃しましたけども、ずっと故障で苦しんだ中で本当に地道に腐らずに取り組んで、ここまで戻ってきてくれたっていうのは、本当に素晴らしいと思います。準決勝の走りなんか多分彼の中でも一番いい走りができたんじゃないかなってくらいいい走りだったので、満足はしていないと思うけど、いいレースを4年間で仕上げてくれたかなと思います」 ――木村稜主将(政経4=乙訓)についてはいかがですか。 「稜はね、ご存じのように関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)で肉離れしちゃったんで、今回の日本インカレに対する位置付けも、そんなに勝ちにいこうとかは全くないですね。彼はやっぱり将来五輪、日の丸をつけるということを目標にしているので、その過程の中で、今回の日本インカレを頑張りすぎて故障が再発するというのが一番良くないこと。その道中でどういう走りができるか、どういう結果になるかというのをやったんですけども、頑張りすぎず100点以上の望むような結果が出ました。多分皆さんからすると決勝に残らなくて残念だなと思っているかもしれないですけど、我々からすると計画通りというか、上手にセーブしながら4継で頑張ってくれたんで、十分評価できる内容でした」 ――W木村の2選手がチームに与えた影響は大きいですか。 「大きいです。もうすごく大きいし、明治大学の短距離をここまで引き上げてくれたのは、本当にこの2人のおかげなので。大事なのはこれを継続していくことで、両木村が抜けたら大変だなっていうところで、今回は松下かなうや川津(靖生・法1=明星学園)、その他の1、2年生も出てきてくれました。継続できるようなチームになったなという確信をつかんだいい大会だったと思います」 ――最後に競歩についても振り返っていただけますか。 「競歩はちょっと苦言を呈さざるを得ないんだけど、やっぱりいろんな意味で実力不足で、実力不足の背景は、やっぱり練習不足。ポイント練習はしっかりやるんだけど、ポイント練習以外のつなぎの練習をできるところがグラウンドぐらいで、周りに道路でしっかり長い距離を踏める練習場所がないです。やっぱりなかなかグラウンドの中で同じように2時間も歩くとどうしても気持ちがめいっちゃうので、そういうところに耐えられるようなメンタリティとか、しっかりした目標がないといけません。古賀(友太・令4商卒・現大塚製薬)とか濱西(諒・令5文卒・現サンベルクス)はそういうことに耐えてやってきたんだけど、やっぱりそこまでの目標設定かな。彼らだけの責任じゃないから、我々のコーチ陣も含めてそこの部分はしっかり改善を図っていきたいです」 ――清水海地選手(理工4=長野日大)は今大会が引退試合だったと思います。 「清水はもうちょっと強い選手に本当はしてあげたかったけど、彼の実力からすると、やっぱり4年間十分やってくれたんじゃないかなと思います」 ――世界陸上でも明大OBの方も活躍されました。 「明治の競歩は、日本の競歩界を支えるプラットフォームになっているんで、やっぱりいい選手をしっかり輩出していくっていうことが、日本の陸上界に対する恩返しでもあるし使命でもあると思っているので、そこはぶれずにしっかりやっていきたいと思います」 ――短距離部門としては今大会が集大成となる大会だったと思います。 「リレーで入賞できるようになったので、今度はマイルとリレーをきっちり軸にして、4継とマイルをきちんと決勝に残れるようなチームを維持することが大事なのかなと。そこをベースに強化を考えながら、個でも戦えるようにしていきたいなと思います」 ――競歩は今後冬のロードシーズンが始まっていくと思います。 「競歩はもちろん、チームとしては関東インカレが大事なんだけど、日本インカレは個人戦で今後はやっぱり日の丸をつけてほしいです。なので2月の日本選手権を頑張って、20キロっていう種目でしっかり挑戦してもらいたいです」 ――長距離部門は先日駅伝監督が変わりました。今のチーム状況を教えてください。 「良いと思いますよ。しっかりやってくれていて、山本豪新駅伝監督が今までに足りなかった部分のサポートをしながらやってくれています。順調に仕上がっているから、ちょっと心配していると思うけど大丈夫です」 ――箱根駅伝予選会に向けて、今後の展望をお願いします。 「箱根駅伝予選会はしっかり通って本戦にまず出る。本戦ではシード権を獲得する。その目標はぶれずにやっていますから、しっかり結果を出していくだけですね」 ――ありがとうございました。 [萩原彩水]READ MORE -
(81)日本インカレ事前インタビュー⑤/木村稜主将、木村颯太、松下かなう
競走 2023.09.13全国から強者が集う日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。短距離ブロックの集大成となる本大会には明大記録保持者が多数出場する。学年、ブロックを問わずそれぞれが練習を重ね、上だけを目指してきた。登り続けてきたその先に彼らは何を見るのか。紫に染まった魂に最後のピースがはまるその時を見逃すな。 第5回は木村稜主将(政経4=乙訓)、木村颯太(法4=明星学園)、松下かなう(法3=大分東明)のインタビューです。(この取材は9月5日、9月6日に電話で行われたものです) 木村稜――今のコンディションはいかがですか。 「関東インカレでしてしまったケガをリハビリで治しながら練習をしているという感じです」 ――目標とするタイムなどはありますか。 「自分でも試合を走ってみないとどれくらい走れるか全く分からないので、あまりこれといった目標はないです。ただ、リハビリによってこれまでよりも改善した走りをすることを目標にやろうと思っています」 ――昨年度は200メートルで日本インカレ2位という結果でしたが、そのことについてプレッシャーを感じますか。 「全くないです。200メートルは自分の走りをして頑張りたいです」 ――短距離部門が日本インカレで目指すものは何ですか。 「関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)はチームで戦う、日本インカレは個人が順位を狙うということはあまり変わっていないです。ただ、今は短距離のメンバーもレベルが上がってきているので、自分の引退後には総合順位にも絡んでいけるチームになるかなと楽しみにしています」 ――今のコンディションは万全ではないと思いますが、今大会の位置付けはどのように捉えていますか。 「今回が全てではないというのは事実なので、先を見ないといけないとは思っています。ですが『リハビリ明けだから』という気持ちでは勝負できないので、どこかでトップの方で争えるようにならないといけないと思います。だからこそ、出るからには勝ちたいです」 ――最後に日本インカレの目標をお願いします。 「走る場合は今までリハビリなどでやってきたことをしっかり出して、自分の走りができるような大会にしたいです」 ――ありがとうございました。 木村颯太(法4=明星学園)木村颯――現在のコンディションについて教えてください。 「今年度は大きなケガもなく順調に練習を積めているので、悪くはないと思います」 ――夏合宿中に強化してきたことはありますか。 「日本インカレに向けて全体的なスピード強化をしてきました。また、練習をしっかり積めるのが合宿で最後だったので、練習強度もそうですし質も高くしました」 ――同じく4年生で出場する木村稜選手の印象はありますか。 「関東インカレでケガをしてしまったのですが、それからも自分にできることをして真面目に取り組んでいるので、日本インカレではしっかり戦えたらなと思います」 ――4年間を振り返ってみていかがですか。 「大学シーズンは特にケガが多かったのですが、最後はいい形で締めくくりたいです」 ――日本インカレの目標を教えてください。 「優勝したいところですが、今の実力的には表彰台に立てたら自分の中では合格と思っています。3番以内には入りたいです」 ――最後に意気込みをお願いします。 「4年間の集大成として悔いのない走りをしたいです」 ――ありがとうございました。松下かなう(法3=大分東明) 松下――現在の心境はいかがですか。 「初めての日本インカレなので緊張しますが、今シーズンは安定してタイムが出ているので楽しみです」 ――夏の期間はどこに力を入れて練習をしてきましたか。 「短い距離でトップスピードを上げることと、それを維持することに力を入れていました」 ――日本インカレの目標をお聞かせください。 「順位や記録の目標を作ってしまうとプレッシャーを感じるので、そういうものは作らないようにしています。持ちタイムであれば入賞できるところにはいますが、日本インカレで走るのは初めてなので、まずは今の自分がどの位置にいるのかを確認したいです」 ――4×100メートルRはどういったレースにしたいですか。 「個人のレベルが例年よりも高いので、バトンがしっかり合えば優勝を狙える位置にあると思います。自分の役割としては1走で他の大学よりも先行して2走の木村颯さんにつなぐことが絶対だと思います」 ――意気込みをお願いします。 「日本インカレだから特別だと感じるのではなく、いつも通り走りたいです」 ――ありがとうございました。 [萩原彩水、松原輝、熊谷実夏]READ MORE