
【ヨット部】THEY RUN.
次こそ栄光を。2022年度は『貫徹』のスローガンの下、全日本学生選手権での総合優勝を目標に戦ったヨット部。しかし、470級が10位、スナイプ級は出場権を逃し、目標には遠く及ばなかった。「今回のこの悔しい気持ちを来年には絶対しない」(坂田裕也・政経3=柏陽)。本特集では、ヨットに大学生活を捧げる部員たちへのインタビューをお届けしていく。
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(4)4年生引退インタビュー チーフマネジャー・佐藤渚
ヨット 2023.01.10今年度、競技面、生活面とあらゆるところでチームを引っ張ってきた4年生。それぞれの立場は異なるが、スローガン『貫徹』を掲げ共に一年を駆け抜けてきた。本インタビューでは、中心となってチームを支えた主将、副将、チーフマネジャーの声をお届けする。 第3回は佐藤渚チーフマネジャー(理工4=穎明館)のインタビューをお届けします。 (この取材は12月8日に行われたものです) ――マネジャーになったきっかけは何ですか。 「ヨット部のマネジャーが理系でも両立できることと、学生の今でしかできないことだと感じたからです」 ――他の体育会のマネジャーと迷ったりはしましたか。 「理系でもできるという点で結構絞られました。その中でヨット部は葉山に合宿所があり共同生活をしながら練習をしていて、ご飯を作ったり金銭関係のことをやったり、船舶免許を取って一緒に海に出たりします。やることの幅が広く一番やりがいがありそうだなと思ったのが決め手です」 ――普段の活動内容を教えてください。 「主な仕事としては三つあります。一つ目が合宿所で全員分のご飯を作ること、二つ目が練習の際にサポートボートを出して練習の手伝いをすることで、三つ目は部のお金の管理や外部の方とのやり取りなどがあります。基本的には当番制にして三つの仕事を均等にできるように協力してやっていました」 ――大会の日の活動を教えてください。 「大会の日は一緒にボートで出てサポートをしたり、会場にいる人が記録を打って順位を作って、陸にいるマネジャーに伝えて、それをエクセルで表にして常に明大は何位なのかというのを把握できるようにしたりしていました。あとはS N Sに上げて応援してくださっている方たちになるべく早く伝えることができるようにしていました」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「やって良かったというのが一番にあります。ヨット部に決めた理由でもある幅の広さというのを感じましたし、いろいろな経験をさせていただけたなと思っていて、後悔はしていないです」 ――一番やりがいを感じた部分はどこですか。 「いっぱいありすぎて選べないですね(笑)。いいのか悪いのか分かりませんが、マネジャーがいないと部が回らない体制になっています。マネジャーがいるからこそ選手が練習に時間を割くことができていて、そのことによって選手がいい結果を収めてくれているのを感じたときです」 ――マネジャーとして心がけていたことはありますか。 「部活ということで最終的な目標は勝つことなので、自分は直接試合に出て結果を残すことはできないのですが、その結果以外の部分で部を強くするにはどうすればいいのかを考えて生活をしていました」 ――選手とはどのようにコミュニケーションを取っていましたか。 「立場が違うからこそお互いに見える景色や感じる部分が違うと思うのですが、それを常にお互いで共有しながら、より部のためになることはなんだろうというのを意識しながら話すようにはしていました」 ――競技としてのヨットの魅力を教えてください。 「ヨットはマイナーな競技というのもありますし、スポーツ推薦の人ももちろんいますがそういう環境の中で大学から始めた人でも全国の舞台に立てる競技であるというのがいいなと思っています」 ――明大ヨット部の魅力を教えてください。 「関東の大学は全国的にもレベルが高いです。しかし明大はスポーツ推薦の人の割合が少ない中で、スポーツ推薦の人を中心に大学から始めた人が融合した上で強豪校とも戦っていけるのが魅力だと思います」 ――チームの雰囲気はいかがでしたか。 「最後の1年は自分たちの代が後輩たちに絡みにいく人が多かったので、1年生から4年生まで仲良くやっているなと思います」 ――部員同士の仲がいいというのは合宿所で一緒に過ごしているのが大きいですか。 「朝起きてから夜寝るまで同じ建物にいて、その中で1年生から4年生、男子も女子も一緒にいるので自然と一緒にいる時間が長くなって、もちろん大変なこともありましたが楽しいこともいっぱいあって、そういう環境で良かったなと思います」 ――苦労した点はありますか。 「最後の1年ですが、男子マネジャーが一気に3人増えて今までにない形になったのでそれをどううまくやっていくか考えるのが大変でした」 ――マネジャー同士でのコミュニケーションはどのように取っていましたか。 「4年生は自分しかいなくて下の代の子達が多かったので、全員に平等に接するように意識していました」 ――先輩から学んだことで印象に残っていることはありますか。 「マネジャーは部の中で少数派ですが、選手だけでなく監督やコーチ、O B、O Gの方など関わる人が多いです。普通に過ごしていたら周りに分かってもらえないことも多いのでどのようなことを考えながらやっているのかというのをしっかり言葉にすることが大切だと教えてもらいました」 ――この4年間で一番成長できた部分はどこですか。 「人とのコミュニケーション能力が一番上がったと思っています。自分は人前に立つことや積極的に話に行くことが苦手だったのですが、合宿所生活ということで強制的にというか、自然と他人と話すことになり、学年が上がっていくにつれて最終的にチーフマネジャーという役職をもらえたりもしたので、そのような経験をさせていただいたおかげで今まで苦手だったことに対する抵抗がなくなったなと思います」 ――コロナ禍で一番大変だったことはなんですか。 「大会が延期になったりなくなってしまったりしたことは大変だったなと思います」 ――モチベーションの維持などはどのようにしていましたか。 「一番大変だった時は先輩方を中心に定期的にZ O O Mなどを中心に連絡を取り合い、班を作って、常にコミュニケーションを取るようにしたり全体でミーティングを開いたりしていました。そのおかげでヨット部から意識が離れることなく自粛期間を乗り越えることができたかなと思います」 ――今後も継続してもらいたいことはありますか。 「周りの方との関わりを今後も大切にしていってほしいなと思っています。コロナも落ち着いてきたこともあって、自分たちの代から周りの方と連絡を頻繁に取ってレースの時に来ていただくということを結構してきました。コミュニケーションを取り続けることによって実際に見ていただいたり支援していただいたりすることにつながり、部を強くする上で絶対に必要なことなので今後も継続してほしいなと思います」 ――来年度以降へ向けて改善してもらいたいことはありますか。 「やってみたいと思ったり言ったりすることはあるのですがそれを実際に行動に移す人が少なかったと感じていたので、失敗してもいいと思うので行動に移してみてほしいなと思います」 ――後輩たちに期待していることはありますか。 「明大ヨット部の性質上全国大会に出場しても下級生全員は連れていってあげられなかったので、部全体で全日本学生選手権という舞台への意識の統一ができていなかったと感じています。先輩方からもチーム全体での意識というのを大事にしなさいというのを自分たちも言われていたので、そこをやってもらいたいなと思います」 ――後輩たちにメッセージをお願いします。 「明大ヨット部はたくさんの人に支えてもらって成り立っているものなのでそれを忘れないでほしいというのと、環境自体も恵まれているのでその環境を最大限に活用して頑張ってもらいたいですし、いろいろな経験をしてもらいたいなと思います」 ――監督やコーチの方々にメッセージをお願いします。 「ヨット部自体が学生主体で、いい意味で監督やコーチからの指示などはなかったのですが困った時に助けてくださったりしていただいて心強かったですし、会うと気さくに話しかけてくださりました。監督やコーチがいなかったら4年間続けることができなかったと思うので感謝の気持ちでいっぱいです」 ――同期の仲間たちへメッセージをお願いします。 「自分たちの代は個性が強くてその中でも自分は同期にマネジャーがいない中でやってくることができたのはみんながコミュニケーションを取りながらやってくれたおかげだと思っています。ありがとう!」 ――ありがとうございました。 [冨川航平] ※写真はヨット部提供READ MORE -
(3)4年生引退インタビュー 副将・今村紗栄
ヨット 2023.01.09今年度、競技面、生活面とあらゆるところでチームを引っ張ってきた4年生。それぞれの立場は異なるが、スローガン『貫徹』を掲げ共に一年を駆け抜けてきた。本インタビューでは、中心となってチームを支えた主将、副将、チーフマネジャーの声をお届けする。 第2回は今村紗栄副将(商4=長崎工)のインタビューをお届けします。 (この取材は12月10日に行われたものです) ――ヨットとの出会いを教えてください。 「ヨットは高校の頃に出会いました。もともと工業高校特有の部活動で、土木加工部に入ろうと思って工業高校に入ったのですが、友達とご飯を食べているときにヨットの先輩から新歓を受けて、行ってみようと友達と話していた時にとてもヨットが楽しそうで、そっちよりもヨットやってみたいと思って始めました」 ――なぜ明大を選ばれたのですか。 「ほとんどが高校から始める人ばかりで、初心者で始めて優勝を目指すという部活ばかりなのですが、明治大学もそれに近いような大学から始めた人と経験者で、他の大学はけっこう経験者がチームのレギュラーとかになったりしている大学とかが多い中で、明治大学はその一般生と一緒に初心者でも活躍できる、高校と環境が似ているというところがいいなと思ったのが一つです」 ――副将になった経緯を教えてください。 「470級のリーダーとスナイプ級のリーダーがいるのですが、私が470級のリーダーで、スナイプ級のリーダーが主将でした。470級のリーダーが副将なのですが、そのクラスのリーダーが主将やった方が、チームがまとまるという話になったり、あとはみんなに副将勧められてなりました」 ――主将とはどのようにコミュニケーションを取っていましたか。 「スナイプ級と470級は、結構スピードの差があってあまり一緒に練習はやってなかったのですが、私たちの代ではスタートとか一緒に練習できるときはやって、人数が限られているので一緒にやることで練習の効率化を図っていきました」 ――大学4年間を振り返ってみていかがですか。 「本当にあっという間で、勝った試合、自分の納得いくレースができたことは少なかったのですが、その分悔しい思いをして、できるようになるために努力をした4年間だったのかなと思います」 ――コロナ期間中はどのように過ごされていましたか。 「コロナがはやり始めた時は部活動が停止になって、それから1カ月経って自粛期間になった時は部活動も完全になくなってしまって、実家がある人は実家に戻ってという感じでやっていました。3年生になってから、少しずつ大学からの許可も降りてきて、合宿形式でできるようになっていきました」 ――実家に帰られると、ヨットの自主練習などはできるのですか。 「私の場合は高校が長崎で、長崎はあまりまだコロナがはやっておらず部活はできたので高校生と一緒に練習していました」 ――大学4年間での一番の成長を教えてください。 「今までリーダーをやったことがなくて、うまくいったかは別としてリーダーを経験してみんなをまとめるところでは少し成長できたのかなって思います」 ――ヨット部に入って良かったところを教えてください。 「女子が本当に仲良くて、結構引退してからも遊んだり、部活中もその合宿で一緒の部屋とかになるのですが、そこでわいわいできたのはすごく楽しかったし、全日本の結果は10位で終わったのですが、女子がやはり仲良いところです。大会終わりとか朝活とかで、朝ご飯を泡立て器で卵を立てて、たまごがけごはんがあるんですけど、それを食べに行きました。」 ――4年生になってから、最上級生として気持ち的に変わる部分はありましたか。 「やはり一番を走らないといけないプレッシャーとそのチームを勝たせないといけない責任が多くて、そういうプレッシャーはありました」 ――一番印象に残る試合を教えてください。 「そのレース全体では走れていないのですが、1年生の個人戦で、公式戦では初めてで、ヨットって1マーク、2マーク、3マークってあるのですが、その1マーク目で初めての公式戦で、1マーク1位で回れたことが一番思い出に残っています」 ――挫折などはありましたか。 「挫折かは分からないのですが、毎回悔しい気持ちを味わっていました。1年生の時は本当に先輩たちの練習についていけなくて毎日泣いていたし、一番の挫折はやはり高校の時にできていたことが大学になってできなくなっていたことです。大学に入ったら活躍したいなって思っていたので、そういう練習にも全然ついていけないというところで、挫折したのかなと思います」 ――精神的に支えになっているものはありますか。 「監督やコーチの方々が本当に親身になってくれて、話を聞いてくれたりとかしてくれて、それが支えになったかなと思います」 ――同期の存在や雰囲気はいかがですか。 「同期は入ったばっかりの時は本当に仲が悪くて、もうこの同期とはやっていきたくないと思っていたのですが、だんだん最上級生になるにつれて、それがダメだし、まあそういう話し合いも何度もやって、結局この同期で良かったよねという話とかを同期としたりしていて、結果的には良かったのかなと思います」 ――特にお世話になった先輩はいらっしゃいますか。 「私が1年生の時の4年生の先輩で、本当にヨットも速くて、その後コーチをやってくれていて、たまにしか来てくれないのですが、その時にも的確なアドバイスだったり、自分がリーダーをやっていた時もその話を話してくれたりして、そういうところでお世話になったなと思います」 ――期待を寄せている後輩はいらっしゃいますか。 「私がペアを組んでいた後藤玲音(政経2=明大中野)です。今2年生で、本当に大学から始めて私とペアになって、1年でここまで成長してくれて、まあ本当に頑張り屋さんで、もっと頑張ってほしいなと、これからあと2年あるので、頑張ってほしいなと思います」 ――後輩とのコミュニケーションで意識したことはありますか。 「ヨットに乗っている時に、ヨットの話じゃなくて、そのプライベートというか、色々恋愛のこととか話したりして、楽しく乗るように意識していました笑」 ――ヨット部の魅力を教えてください。 「一般生でも戦えるというか、1個上の先輩は大学から始めて、スキッパーという私と同じポジションなのですが、470級は特に経験者がほとんどいて、その差がある中で大学から始めてレギュラーになれるというところはヨットの魅力なのかなって思います。頑張ればレギュラーになれるので、それが魅力です」 ――後輩へのメッセージをお願いします。 「全日本学生選手権(以下、全日本)総合優勝という目標で私たちの代はずっとやってきていて、結果は470級しか全日本に行けなかったし、その全日本でも10位という結果で終わってしまいました。本当に悔しい思いを私たち以上にしていると思うので、寒い冬を乗り越えて、次の目標がまだ何か分からないですが、その目標に向かって頑張ってほしいと思います」 ――ありがとうございました。 [井垣友希]READ MORE -
(2)4年生引退インタビュー 主将・冨永祐大
ヨット 2023.01.05今年度、競技面、生活面とあらゆるところでチームを引っ張ってきた4年生。それぞれの立場は異なるが、スローガン『貫徹』を掲げ共に一年を駆け抜けてきた。本インタビューでは、中心となってチームを支えた主将、副将、チーフマネジャーの声をお届けする。 第1回は冨永祐大主将(法4=高松商)のインタビューをお届けします。 (この取材は12月13日に行われたものです) ――ヨットを始めた理由を教えてください。 「小学生の時に始めたのですが、地元のクラブチームにヨットがあって興味を持ったのがきっかけです。また、自分のおじいちゃんが高松商高のヨット部の顧問だったというのもあって始めました」 ――明大ヨット部に入部を決めた理由を教えてください。 「高校生の時に教えてもらっていた人に明大の卒業生が多くて勧められたというのもあります。また、調べていく中で全日本学生選手権(以下、全日本インカレ)総合入賞を目標にしている大学で、なおかつ推薦の人ばかりの集まりではない大学でヨットを続けたいと思っていたので明治に行こうかなと思いました」 ――なぜ推薦の人ばかりでない大学を希望したのですか。 「確かに強い人たちが集まれば絶対に勝てますが、面白くないかなと思っていました。高松商高もほとんど経験のない人ばかりだったので同じような環境でまた挑戦していきたいなと思っていました」 ――4年間で一番記憶に残っているレースを教えてください。 「つらい思い出で残っているのは、2年生の時の全日本インカレです。その時はレギュラー落ちして明治のレース艇に入れていませんでした。(レース中は)ゴムボートに乗ってサポートをしていたのですがレース艇のみんながあまりうまく走れていなかったので『冨永1レースだけでも行ってこい』と言われて交代して出場しました。もし自分が走れればまだチャンスはあると思って行ったのですが、全然走れませんでした。これが少しつらい経験になった、一番印象に残っているレースです」 ――今年度主将になった経緯を教えてください。 「1年生の時から統制という役割をずっと任されていました。1年生の時から僕たちは毎日のようにミーティングをしていたのですが、僕たちの代になったらこういうふうにやりたいという話が1年生の時からかなりありました。2、3年生と活動していく中で、チーム像が大体頭の中に想像できるようになり、それを作っていきたいなと思ったからです。1年生の時から主将になってみんなを引っ張っていきたいと思っていましたが、ミーティングをしてみんなの意見を聞いていくうちに主将になろうかなと考えました」 ――自分たちの代になってからチームが変化したことはありますか。 「僕たちの代が一番力を入れたのは、組織力の向上です。当たり前のことを当たり前にやることが、簡単そうでできていませんでした。例えば遅刻しないことや、合宿所の玄関など普段人に見られないところも確実に綺麗にするなど細かなルールを決めました。ルールを破ったら連帯責任にしようとか、皿洗いなど簡単な罰ゲームを作って当たり前のことを当たり前にやるという意識を付けるようにしました。最後の方はみんな意識しないでもやってくれるようになったので、そこがすごく良かったなと思っています」 ――4年間で成長したところを教えてください。 「1、2年生の時は自分が思ったことをストレートに伝えていたのですが、これではいけないと思った時もありそれを考え直しました。4年生になった頃には、みんなが思っていることを聞いてから提案するようになりました。この経験が今後の人生につながるように、自分自身変化したなと思います」 ――後輩に伝えたいことを教えてください。 「今年度スナイプ級は全日本インカレに出場できませんでしたが、同じように出られないという景色を見てほしくないです。僕らも練習していなかったわけではないですが、過信せずに今の練習量で足りると思わずもっと練習してほしいなと思います。がむしゃらに頑張ってベストを尽くしてほしいなという感じです」 ――これからの明大ヨット部にはどのようなチームになって欲しいですか。 「粘りのあるチームで、仲良く楽しくヨットに乗ってくれればいいなと思います。全員がヨットを楽しくやってくれれば走ることができると思うのでそのようにやってほしいです」 ――ありがとうございました。 [豊澤風香]READ MORE -
(1)全日本学生選手権 試合後コメント
ヨット 2022.12.16全日本学生選手権(以下、全日本)で10位に終わった470級。1年間の集大成として臨んだ今大会のレース後の選手の声をお届けする。 今村紗栄副将(商4=長崎工)――今大会を振り返っていかがでしたか。 「個人的には、一番走れたレースだったということもあったのですが、チームとして3艇走れないと入賞や優勝には届かないというところで、3艇では走ることができなかったということが、だめだったところでもあるかなと思います」 ――全8レース中3レースで1桁順位でした。 「最後の大会なので、しっかりスタートは出ようというのは2人で話していて、スタートうまくいったレースはだいたい前を走れました。うまくいって失敗したレースもありましたが、艇数が多くスタートが重要になってくることを意識したので、いい順位を結構取れたのかなと思います」 ――1年間を振り返っていかがでしたか。 「自分が最初チームリーダーをやるとなったときに、不安しかありませんでした。結果はついてきませんでしたが、最後まで全日本にも行けてやり切ることができたのかなと思います」 後藤玲音(政経2=明大中野)――今大会を振り返っていかがでしたか。 「艇数がとても多くて、本当に大きな大会だったので、緊張感とか雰囲気とかそういうのも感じましたし、スタートを出ることができたのが良かったです」 ――来年度はどのようなことを生かしていきたいですか。 「こういう大きな大会、全日本にも出ることができて、遠征も今年2回も行けたので、様々な海面でのレースを経験して、ヨットレースを深く知っていく、そのレースの経験を生かしていきたいです」 服部友賀(法2=津工)――今大会での収穫はありましたか。 「僕らはスタートが今までずっと苦手で、できなかったのですが、今回の大会は全部ではないですけどスタートが出られるレースも何本かあったので、それは成長したなと感じました」 ――印象に残っているレースはありますか。 「最終レースですね。最終レースは明治3艇ともが上の順位でまとめられて、それが最終レースでなくて、一本目からいければ、こんな結果にはならなかったので。最終レースは成長できたなと思います」 堤祐人(政経2=明大明治)――今大会を振り返っていかがでしたか。 「思っていたより周囲のレベルが高くて、自分たちの実力が通用しなかったかなというのが大きいです。まだ僕らは2年生なので、来年再来年と結果を残せるようにあと2年頑張ります」 ――1年間を振り返っていかがでしたか。 「短かったですね。去年はレギュラーで出させてもらえなくて、1年生の時に悔しい思いをして、2年生はレギュラー、2番目として結果を出さなければいけないというポジションで、結果を出せなかったんですけど、去年1年よりかは有意義というか、ためになったなと感じます」 安藤彩葵(商3=塩釜)――1年間を振り返っていかがでしたか。 「私は4年生の栄樹さんと乗せていただいたので、自分的にはすごく成長させてもらったなというのが大きいのと、それで最終的にふがいない結果を与えてしまったので申し訳なさもありますが、一緒に乗っていただいて良かったなと思っています」 ――来年度に向けて意気込みをお願いします。 「私も今3年生で、来年4年生で最後の年なので、今年優勝どころか入賞すらできずに悔しい思いをしたので、またこの悔しさの上に次は福岡である全日本に向けて、今年4年生の栄樹さんと乗せてもらった分、みんなよりもヨットができたのでそれを生かして来年がんばりたいと思います」 八木栄樹(理工4=作新学院)――課題や反省点はありますか。 「レース中に景色が悪いとどうしても気持ちが焦ってしまって、いつもしないようなミスをしたり、下らないミスしてしまったりして、あとチャレンジしてしまう、いつもならしないような選択をしてしまうということが後から振り返って目立ったなと思っていて、それが走らなかった原因なのかなと思います」 ――4年間を振り返っていかがでしたか。 「自分はいろんな人とペアを組ませてもらって、それぞれいろいろな特徴があって、みんなそれぞれ乗り方というか、船の上の雰囲気が違ったりして、他の人と比べると楽しく4年間ヨットをできたんじゃないかと思います」 石塚春菜(法3=磯辺)――今大会を振り返っていかがでしたか。 「全体的に、最終日は思い切りできたんですけど、最初のレースから変に色々考えてしまって、思い切りできませんでした。スタート上手く出られたと思っても攻め切れないまま、中途半端なことをずっと繰り返してしまって、結果が悪くなったというか、先輩たちの足を引っ張ってしまったなというのが今大会の振り返りです。最終日みたいな結果を初日から出し切れるよう、初日からがんばりたいなというのを今回、強く感じました」 ――1年間を振り返っていかがでしたか。 「去年までは先輩と乗っていて、引っ張ってもらうことが多かったのですが、船の中でも。技術面においても。今年初めて同期と乗って、ヨット未経験者ということで、私から発信していく。ヨット情報とか、あとは戦略とかにおいてもやっていくというのが不慣れになりながらでも、自分でやる楽しさを気が付ける1年でもあったので、そこに来年は成績を付けていきたいなと強く思った1年間になりました」 成田博陽(政経3=明大明治)――1年間を振り返っていかがでしたか。 「僕は一般生なのですが、去年までは、あんまり練習する機会がもらえなかったというか、今年になってから主力として使ってもらえるようになって、練習って結構きついんだなと。夏合宿とか週5でやっていたので。結構きついこともありましたが、今年はやはりヨットに乗る楽しさが分かってきたかなと思います」 ――これから代替わりですが、いかがですか。 「今まで楽しみにはしていたんですけど、いきなり4年生が抜けてしまうという不安感はありますし、僕は次期主将をやろうと思っているのですが、次期主将の責任感も終わった瞬間に芽生えるものなのだなと思いました」 [金井遥香・佐野悠太]READ MORE