
【生田軟式野球部】ゼロからの復活
「部員が0になり、廃部の危機に陥りました」(田村賢次監督)。明大生田軟式野球部は新型コロナウイルスの影響で活動が停止に。創部60年の節目に廃部が目前に迫ってしまった。それでもOBOG会が立ち上がり、部員を集めながら部の存続を守り抜いた。本ページでは生田軟式野球部の選手へのインタビューや、60周年の記念式典の様子などを取り上げていく。
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(8)生田軟式野球部創部60周年記念式典へ潜入!
明大スポーツ新聞 2022.11.13廃部の危機から復活を遂げた。今年で創部60周年を迎える生田軟式野球部。しかしコロナ禍で活動が制限され、昨秋には部員が0に。この危機にOBOG会が立ち上がり、20人以上が入部、念願の春季リーグ戦出場を成し遂げた。今回は11月5日に大手町サンケイプラザで行われた60周年記念式典の様子を紹介する。 (乾杯の音頭を取る田村賢治監督) 「乾杯」。田村監督の言葉とともに始まった記念式典。会場には現部員の他に、数十名のOBOGが出席していた。新型コロナウイルスの影響から、来場者全員がマスクを着けていたが、終始にぎやかに式は進んでいった。 (式典の様子) (現役部員はOBOGとも積極的に交流していた) 式の途中では野口皓貴主将(理工3=大和)の1年間の活動報告がされた。部員0人の状態で入部した時のことから9月に行われた秋季リーグ戦の結果までを細かく伝えた。 (活動報告をする野口) 次に成澤尚大主務(理工2=青陵)が来年度以降の抱負を語った。「だいぶ緊張をしている」(成澤)。舞台上では恥ずかしそうにしつつも、力強く来年度のチームの目標を述べた。「61期は新たな始まりだと思って飛躍していってもらいたい」(田村監督)と、田村監督も成澤の代に期待しているようだ。(抱負を語る成澤) そして、OBからのビデオレターや近況動画が流れた後、明大硬式野球部OBでもある武田一浩氏(昭62文卒)によるトークショーが行われた。昔の大エースの登場に、会場の盛り上がりはかなりのものに。いつの間にかほぼ全てのOBOGが聞き入っているようだった。 (平田氏のトークショーの様子) トークショーの後は応援団や吹奏楽団、チアリーダーが登場し、生田軟式野球部の今後の発展にエールを送った。力強い応援にOBOGや現部員が一体となって手を振り上げ、会場を盛り上げた。(応援団の登場に盛り上がる会場) 最後は野口が式を締めた。「活動を再開して、まだまだ弱く発展途上だが、後輩たちがもっと強い生田軟式野球部を作っていく」(野口)。にこやかではあったが、今後の部の活躍を確信しているようなコメントだった。そして、野口主導の三本締めで式は終了した。 (式を締める野口) 「なかなか1年前のことを考えると、こういう形を迎えられるとは思ってなかった。野口は大変な代であったが、本当によく頑張ってくれた」(田村監督)。一度廃部の危機を味わった生田軟式野球部。そこからの奇跡的な復活により現在は約30名の部員が在籍している。次の課題はもちろん強いチームづくりだ。秋季リーグ戦の結果は0勝5敗1分。「勝つことが式典にいらっしゃったOBOGのみなさんに対していい報告になる」(田村監督)。0から1にする苦しみはチームが一番分かっている。それでも、新たなステージを目指して。生田軟式野球部は飛躍を止めない。 [菊地秋斗]READ MORE -
(7)いざ、リーグ戦へ! 秋の本番に向けて最終調整/練習試合
明大スポーツ新聞 2022.08.24生田軟式野球部が、秋季リーグ戦に向けた練習試合を行った。相手は慶大。人数などで劣る部分はあるが「相手に流されずに自分たちのできるプレーをする」(野口皓貴主務・理工3=大和)と、意気込んで試合に臨んだ。結果は5回コールド負けとなったものの「いい経験になったと思う」(長島洸生・理工3=大和)と前を向いた。 ▼8・23 対慶大戦(大師球場) 生田軟式野球部2―13慶大○ 練習試合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 慶大1 3 1 4 4 × × × × 13 生田 0 1 1 0 0 × × × × 2 再始動したチームには、まだまだ課題は山積みのようだ。初回から毎回失点を重ね、5回までに13失点。「四死球が増えていってしまったことが反省点」(野口)。実際、バッテリーの失策が多く、リズムが悪くなってしまっていた。攻撃は計2得点も、思い切りのいい攻めが見られた。2回裏には「ヒットエンドランを作戦に加えた」(野口)と、長島の長打と二塁走者の好走塁からチーム初得点。「自分ができるだけ塁に出ることが目標だった」(長島)と、つなぐ意識がもたらした1点だった。 1年生も躍動した。普段は投手で出場している池尻千馬(理工1=国府台)は今試合遊撃手として活躍。「守備もすごくうまく、打撃でも安打こそ出なかったがいい当たりだった」(長島)と上級生も評価するオールラウンダーさだ。また、今試合捕手に抜てきされた須藤航生(理工1=明大明治)は扇の要として投手をフォローし続けた。「この2人は1年生の中でもこれからが楽しみな選手」(野口)と秋季リーグ戦でも活躍が予想される。 今試合が秋季リーグ戦までの練習試合で最後となる。「リーグの中にも強い大学は何校かある。ただ、相手には絶対に流されない野球を貫いていきたい」(野口)。大敗を喫するも選手たちの見据える先は変わらない。秋季リーグ最初の試合まで、残りわずかだ。 [菊地秋斗] 試合後のコメント野口――試合を振り返っていかがですか。 「こちらの自滅で負けてしまいました。特にバッテリーがしっかりしなければいけないかなと」 ――攻撃では積極的に攻めていました。 「試合数も少なくあまり経験はないのですが、今後も思い切りのいい攻めは継続していきたいと思います」 長島――慶大の印象はいかがでしたか。 「よく打ってきた印象です。こちらもミスがあったので、それをなくしていければ点数を縮められるのかなと思います」 ――課題はありますか。 「投手が荒れてしまうと、どうしても相手に点数が入ってしまいます。そこまで打てるチームではないので、守備からリズムを作り攻撃で点を取りたいです」READ MORE -
(6)生田軟式野球部インタビュー⑥~若林虎太郎捕手編~
明大スポーツ新聞 2022.07.13廃部の危機から復活を遂げた。今年で創部60周年を迎える生田軟式野球部。しかしコロナ禍で活動が制限され、昨秋には部員が0に。この危機にOBOG会が立ち上がり、20人以上が入部、念願の春季リーグ戦出場を成し遂げた。今回は苦難を乗り越え部活動存続の一助となった選手たちにインタビューを行った。※最終弾となる第6弾は若林虎太郎捕手(理工1=上田)です。このインタビューは6月25日に行われたものです。 ――生田軟式野球部に入ったきっかけを教えてください。 「高校の時も軟式野球をやっていたので、大学でもやりたいと思っていました。その中で生田にできる所があったのがきっかけです」 ――部員が0からの復活ですが、チームはどのような雰囲気でしたか。 「部員が0だったのは知らなかったです。この部のことも自分でSNSを使って調べて、行ってみたら来た人を歓迎する感じでした」 ――ご自身が心掛けていることはありますか。 「あまり野球がうまくはないのですが、うまくなくても声を出したり、チームの士気を高めたりはできると思っています。練習のノックの時とかに積極的に声を出すようにしています」 ――ポジション争いはいかがですか。 「このチームに捕手は2、3人いると思うのですが、授業などが忙しくて全員そろうことがほとんどないので、あまり分からないです」 ――今後の目標をお願いします。 「捕手として試合に出ることです。試合で捕手が沈んでいったら、チームも沈んでいくと思うので、試合に出たらしっかり声を出してプレーしたいです。あとは、ベンチでも声だけは出すようにしたいと思います」 ――ありがとうございました。 [倉田泰]READ MORE -
(5)生田軟式野球部インタビュー⑤~林海斗内野手編~
明大スポーツ新聞 2022.07.12廃部の危機から復活を遂げた。今年で創部60周年を迎える生田軟式野球部。しかしコロナ禍で活動が制限され、昨秋には部員が0に。この危機にOBOG会が立ち上がり、20人以上が入部、念願の春季リーグ戦出場を成し遂げた。今回は苦難を乗り越え部活動存続の一助となった選手たちにインタビューを行った。※第5弾は林海斗内野手(理工2=柏)です。このインタビューは6月25日に行われたものです。 ――生田軟式野球部に入ったきっかけを教えてください。 「もともと野球がやりたいと思っていました。SNSでこの部活を見つけて、新歓ラインに入っていたのですが、初めは他をいろいろ回っていました。(一通り見終わって)昨年度12月あたりに新歓ラインの連絡を見て、行こうと思ったのがきっかけです」 ――ご自身の強みを教えてください。 「自分は守備が好きなので、守備に関しては自信をもってやっています。打撃では、大きい打球を飛ばすより鋭い打球を打って、後ろにつなぐことを心掛けています」 ――活動をしていく中で大変なことはありますか。 「課題などが忙しく、選手が9人集まらないことが当たり前の中で何をするかというのが大変なところです」 ――春季リーグ戦はいかがでしたか。 「自分は試合に出場させてもらって、チームとして初打点となる適時打を打ちました。大学が始まってからリーグ戦があるので、授業と被ってしまうことなどが大変でした。他の大学も棄権が多くて試合数は少なかったです」 ――今後の目標をお願いします。 「勝つというよりは楽しむことを大事にしていきたいです。もちろん勝ちたいですが、他の大学は強いところが多いので、練習もしっかり集まってできない分、どうしてもチーム力などで差が出てしまいます。その中では、勝つことばかりにとらわれず、楽しむことが大事なのかなと考えています」 ――ありがとうございました。 [倉田泰]READ MORE -
(4)生田軟式野球部インタビュー④ ~成澤尚大内野手編~
明大スポーツ新聞 2022.07.10廃部の危機から復活を遂げた。今年で創部60周年を迎える生田軟式野球部。しかしコロナ禍で活動が制限され、昨秋には部員が0に。この危機にOBOG会が立ち上がり、20人以上が入部、念願の春季リーグ戦出場を成し遂げた。今回は苦難を乗り越え部活動存続の一助となった選手たちにインタビューを行った。※第4弾は成澤尚大内野手(理工2=青陵)です。このインタビューは6月25日に行われたものです。 ――野球部に入ろうとしたきっかけはありますか。 「高校の2個上の先輩が生軟(生田軟式野球部)に所属していたのでその先輩に付いてきたという感じですね」 ――ご自身はどのような選手だと思いますか。 「今キャプテンをやっているのですが、中高ではキャプテンの代わりに人をまとめていたので、チームをまとめることができる選手だと思っています」 ――キャプテンとして意識していることはありますか。 「みんな自分からは動いてくれないので(笑)。やってほしいことはできるだけ口に出すように意識しています」 ――コロナによって活動にどのような影響がありましたか。 「コロナの影響で2年間活動ができなかったので、部活自体がないような状況でした。練習試合がなくなったり、リーグにも参加していなかったことで、他大学との交流がなくなったことが厳しかったです」 ――活動が思うようにできないなかで目標はありましたか。 「自分たちは体育会ではなく体同連なので、楽しく野球をやるということを第一にしていました」 ――対外試合が始まって部員の意識や行動の変化はありましたか。 「一つの大会を終えたことで、他大学との差が目に見える形になりました。その中で自分たちも変わっていかなければいけないという意識が出てきました」 ――今後のチームの目標を教えてください。 「リーグ内で強豪校である東海大や桐蔭横浜大に一つでも勝利して一矢報いたいです」 ――個人の目標はありますか。 「少しでもチームに貢献できる選手なりたいです」 ――ありがとうございました。 [島田五貴]READ MORE -
(3)生田軟式野球部インタビュー③ ~池尻千馬内野手編~
明大スポーツ新聞 2022.07.10廃部の危機から復活を遂げた。今年で創部60周年を迎える生田軟式野球部。しかしコロナ禍で活動が制限され、昨秋には部員が0に。この危機にOBOG会が立ち上がり、20人以上が入部、念願の春季リーグ戦出場を成し遂げた。今回は苦難を乗り越え部活動存続の一助となった選手たちにインタビューを行った。 ※第3弾は池尻千馬内野手(理工1=国府台)です。この取材は6月25日に行われたものです。 ――生田軟式野球部に入ったきっかけを教えてください。「野球をやりたいと思っていたので、新歓では野球をプレーするサークルをいくつか回りました。少人数でみんな和気あいあいとしていて、活気あるムードが好きなので入部を決めました」 ――高校時代の部活とそこで頑張った経験を教えてください。「野球部でキャプテンとして活動していました。グラウンドがとても狭く、練習メニューが限られていた中、メニューを自ら考えていました。また、指導者も不足していたので、自分が努力して技術を身に付けて、周りの人の手本になれるようにやっていました」 ――今、何に力を入れて練習していますか。「受験期で感覚が鈍り体もなまってしまったので、まずはそれを取り戻すために全力で動いています。あと、筋力も落ちてしまったので、そういう部分を鍛えながら頑張っています。また、セカンドは、広い守備範囲が必要なので、とにかく動けるようにして、フットワークが大切なのでそこを意識して頑張っています」 ――ご自身の強みはなんですか。「技術面とは離れますが、自分は元気で活気ある性格だと思っているので、そこを生かしてチームのムードも作っていけたらなと思っています」 ――尊敬する先輩はいますか。「野口皓貴主務(理工3=大和)ですね。主務も務めながら学校の成績も優秀なので、自分もああいうしっかりした人間になりたいなと思います」 ――今後の目標を個人とチームの両方お願いします。「まずはスタメンを勝ち取って試合に出られるように頑張りたいです。次にチームとしての目標は、「みんながいて」の野球なので、出席率の低い部員も何人かいますが今後はそういう人たちもどんどん巻き込んで、できるだけ多い人数でできるように自分から率先して声掛けをできたらなと思います」 ――ありがとうございました。 [杉田凜]READ MORE -
(2)生田軟式野球部インタビュー② ~長島洸生内野手編~
明大スポーツ新聞 2022.07.08廃部の危機から復活を遂げた。今年で創部60周年を迎える生田軟式野球部。しかしコロナ禍で活動が制限され、昨秋には部員が0に。この危機にOBOG会が立ち上がり、20人以上が入部、念願の春季リーグ戦出場を成し遂げた。今回は苦難を乗り越え部活動存続の一助となった選手たちにインタビューを行った。※第2弾は長島洸生内野手(理工3=大和)です。このインタビューは6月25日に行われたものです。 ――軟式野球は大学に入ってから始めましたか。 「そうですね。高校時代は硬式野球をやっていました」 ――なぜ生田軟式野球部に入ろうと思いましたか。 「部活自体が昨年の12月までやっていなくて、私も入ったのが2年の12月でした。先輩もいない中でしたが、同じ高校出身の嶋根寛人主将(理工3=大和)に一緒にやろうと言われたので入りました」 ――コロナ禍での活動で苦労したことはありましたか。 「先輩がいないので、最初は練習ができないほど人数が少なかったです。2年生もかなり来てくれていたのですが、人数が少ない中で練習をするのは大変でした」 ――この期間、部員自身が考えて活動したことを教えてください。 「たくさん連絡を取ったりして、自分たちで練習するようにしていました」 ――コロナも落ち着いてきましたが、変化はありましたか 「一番大きいのは1年生が何人も入ってきてくれたことです。人数も増えて試合の練習ができるようになったので、助かっています」 ――下級生を見ていて思うことはありますか。 「活気があって練習もたくさんしてくれています。初心者も入ってくれたのですが、毎回来て頑張ってくれています。なので自分たちもしっかりやろうと気を引き締めて頑張っています」 ――コーチはどのような方でしょうか。 「OBの方なので積極的に動いてくれます。始動した時もユニホームなどが間に合わなかったのですが、OBの方たちが送ってくれたのですごく感謝しています」 ――春季リーグ戦ではスタメンで出場していましたが、どのような気持ちで臨みましたか。 「高校の時はあまりスタメンではなかったので、楽しいという気持ちが強かったです。とにかく自分が楽しめたら、と思っています」 ――自分自身をどのような選手だと考えていますか。 「守備がそこまで動けるということでもないので、投手を助けるような粘り強い打撃を心掛けています」 ――秋季リーグ戦へ向けて、ご自身の目標はありますか。 「試合に出られるかは分かりませんが、一つでも多く塁に出て好機をつくることができればと思います」 ――チーム全体の目標を教えてください。 「(リーグが)1部と2部で分かれているのですがコロナ禍で混ざってしまい分かれていない状況です。なので1部に残ることが目標です」 ――ありがとうございました。 [高橋佳菜]READ MORE -
(1)生田軟式野球部インタビュー① ~田村賢次監督編~
明大スポーツ新聞 2022.07.06今年度で創部60周年を迎えた生田軟式野球部。コロナ禍による活動制限により2年間公式戦への参加ができず活動自体も休部状態に。昨年度11月にはとうとう部員が0人となった。そんな危機的状況から一転、現在の部員は23名、今年度は3年ぶりの公式戦出場も果たした。部員0人からいかにして復活を遂げたのか、また軟式野球にかける思いについて田村監督から話を伺った。 ――今回オファーを下さった経緯を教えてください。 「今年度で生田軟式野球部が60周年を迎えるに当たり、部を盛り上げる一環として取材をしていただこうと思いました。それに加え、軟式野球は硬式に比べるとマイナーな競技であり、なかなか認知されていないのが現状です。軟式野球の普及を進めるためにも良い機会だと思いました」 ――コロナにより活動できていなかった当時のことを教えてください。 「長引くコロナの中で大学側からの活動規制などもあり、2020~2021年の2年間公式戦へ参加することができず活動自体も休部状態になっていました。新入生の勧誘もままならず4年生の引退と同時に部員が0人になり廃部の危機に陥っていました」 ――対面での勧誘が厳しい状況下でどのようにして新入生を集めましたか。 「当時の部員たちが中心となり試行錯誤を重ねZOOM等のSNSを通じた勧誘を進めました。気軽に参加できるというZOOMの利点が功を奏し1年生を中心に12名の部員に入部してもらうことができました」 ――上の世代がいないという中でどのようにしてチームをまとめていきましたか。 「現在の部長が明大の職員で生田軟式野球部のOBということもあり、選手と密にコミュニケーションを取ってもらいいろいろと引き継いでいってもらいました」 ――12人が同時にスタートしたことによる利点はありましたか。 「利点は全員のスタートラインが同じなので学年関係なくチャンスがあるということです。みんなのんびりしているように見えますが競争意識をもって練習に取り組めていると思います」 ――田村監督もこの部のOBとのことですが当時と現在を比べていかがですか。 「当時は全日本軟式野球連盟に加盟していなかったので、何とか加盟して軟式野球を広めたいという思いで活動していました。連盟への加盟は実現できましたがあと1歩のところで全国を逃してしまったので後輩たちには全国の舞台を経験させてあげたいと思っています」 ――軟式野球の普及を目指すようになったきっかけは何ですか。 「高校野球で厳しい上下関係や環境に嫌気がさし、野球を嫌いになる子どもたちが一定数います。私もその1人でした。しかし大学に入り、野球のない生活に物足りなさを感じたわたしは生田軟式野球部に入部しました。この部での活動は純粋に野球を楽しんでいた少年の頃のようにただひたすら野球を楽しいと思えるものでした。その経験を通して、高校野球から大学軟式野球に進む選択肢があることを多くの球児や指導者に知ってもらいたいと思うようになりました」 ――硬式、準硬式にはない軟式の良さは何だと思いますか。 「軟式野球は競技性もありながら生涯スポーツとして年齢を重ねても続けやすいスポーツの1つです。またうちの部には高校野球を経験していない部員もいますし、硬式などに比べ気軽に始められるという点も軟式の良さだと思います」 ――チームとしての目標を教えてください。 「今年度は部員が0人の状態から公式戦に出場できるまでに復活しました。次の目標は全国大会に出ることです。何年かかるか分かりませんが何とかして全国の舞台を経験させてあげたいですね」 ――ありがとうございました。 [菅波陸哉]READ MORE