
【ラグビー部】AHead
いざ、4年ぶりの王座奪還へ。昨年度の全国大学選手権では準優勝とあと一歩及ばなかった。「しっかりと頂点だけを見つめる」(石田吉平主将・文4=常翔学園)。掲げたスローガンは『AHead』。チーム一丸となり、もう一度大学日本一を取り戻す。本企画では石田組の優勝までの道のりを追っていく。
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(9)Blow a new wind〜ルーキー特集2022〜 朝島燎夏「弱小校出身選手でも活躍できることを周りに見せたい」
ラグビー 2022.06.01今年度も21人の猛者たちが明大ラグビー部に入部。5月に行われた対早大新人戦では敗北を喫し、課題が残る結果となった。この負けをバネに今後どれほど強くなるのか。逆転劇に期待がかかる。本企画では、彼らに電話取材を行い、高校時代やこれからの4年間への思いについて伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です) 第1回は朝島燎夏(法1=正則)選手のインタビューをお送りします。 ――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。 「中学生の時に筋力トレーニングを始めて、そこで少し体が大きくなったので塾の先生や担任の先生にラグビーを勧められました。それがきっかけでなんとなくラグビーを視野に入れていました。高校に入ってからラグビー部を見に行ってみたら先輩や先生が優しくて楽しかったので、それにひかれてラグビーを始めました」 ――明大に進学を決めた理由を教えてください。 「元々は明大ラグビー部のようなとても強いところに入るような気持ちは特にありませんでした。ですが、たまたま練習会に行く機会ができ、その時に行かなかったら絶対後悔すると思い参加しました。そしてテストに合格することができ、ここで優勝したいと思い入部を決めました」 ――正則高から明大ラグビー部への進学は珍しいです。 「そもそも大学までラグビーやる人がほとんどいない高校なので、前例がなく不安が大きかったです。他の明大の同期を見ても強豪校出身ばかりなので驚きましたが、そういうところに身を置いてやるのもいいなと思いました」 ――高校時代で一番記憶に残っている試合を教えてください。 「高3になってすぐの春大会の1回戦の日比谷高校との試合です。前半に3トライ取られて、後半半分過ぎても点数が動きませんでした。もう負けたという会場の雰囲気になっていましたが、作戦を自分たちで切り替えてそこから10分で4トライを巻き返して大逆転勝利したこの試合が一番記憶に残っています」 ――高校時代に苦労したことを教えてください。 「校庭が狭くてあるようでないようなものだったので、練習のしづらさを感じていました。広いグラウンドを持っている高校に負けてもしょうがないというような雰囲気になっていた時もありましたが、最後は逆に俺らが勝ったらすごいよねという雰囲気になりました」 ――大学までラグビーを続けようと思ったきっかけを教えてください。 「高校1年の頃は試合に全く勝てず、東京都最下位まで行ったこともありました。そんな中でコロナが蔓延(まんえん)してしまい、(ラグビーを)やる意味が自分でも分からなくなっていましたが、先輩たちが好きだったので先輩たちが引退するまでやってそのあとは辞めてもいいかなと思っていました。ですが、コロナが少し落ち着いたときにTIDユースキャンプ(Bigman& Fastman Camp)に選ばれ、もしかしたら大学までラグビーができるかもしれないと思い自分の中で覚悟ができました」 ――自分のプレーでの持ち味を教えてください。 「まだ模索中ですが、この体を最大限に生かして力強いプレーを目指しています」 ――明大でどのような選手になりたいですか。 「明治大学は一般生から多く選手を取る大学ではないです。ですが、自分のような弱小校出身選手でも選ばれるし、活躍できるんだということを周りに見せたいです。同じような子たちがもっと夢を見れるように、自分の背中を見て頑張ってくれればいいなと思います」 ――これからの意気込みを教えてください。 「明治大学という、歴史も伝統も強さもある大学でラグビーができることにとても感謝しています。自分は他のみんなより経験もラグビーのスキルもないので、自主練をしてどれだけラグビーのことを考えられるかが勝負だと思っています。追い越そうと思って、絶対にみんなに負けないように紫紺を着たいです」 ――ありがとうございました。 [豊澤風香] ◆朝島 燎夏(あさじま・りょうが)法1、正則高、183センチ・115キロ出身高校の正則高は東京タワーの真下にあるそう。「校庭こそ狭かったですが、遊ぶ場所には困らなかったです(笑)。六本木や恵比寿、中目黒などでよく遊んでいました!」READ MORE -
(8)東日本大学セブンズ大会 試合後コメント
ラグビー 2022.04.103年ぶりに開催された東日本大学セブンズ大会。4連覇がかかっていた明大は、1回戦、CHAMPIONSHIP準決勝を無失点で突破しCHAMPIONSHIP決勝に進出した。CHAMPIONSHIP決勝では、筑波大を相手に接戦を制し見事優勝を果たした。今回は選手たちの試合後インタビューをお送りします。 齊藤誉哉(文4=桐生一)――主将としてどのような気持ちで大会に臨みましたか。 「新チームが始まってから初めての大会だったので、紫紺を着て試合する以上は絶対に勝ち切らないといけないという話をして試合に臨みました」 ――BK陣としてこの優勝をどのように生かしていきたいですか。 「FWがいない中のセブンズで、BKの個人技やスキルが他の大学にも通用していたと思います。これから春シーズンが始まりますが、BKで取り切れるところはBKで取り切るというスキルをつけていきたいです」 杉本大雅(文4=国学院久我山)――紫紺を着た感想を教えてください。 「最初は緊張していて固かったですが、途中から楽しもうという感じでシフトチェンジして思い切りできました。試合前の円陣で誉哉(齊藤)が深呼吸を2回しようと声を掛けてくれて、そこで緊張が解けたかなと思います」 ――優勝の瞬間はいかがでしたか。 「実は僕秩父宮で勝ったことがなくて、中学も高校も最後大きい大会で負けていたので今日はそのジンクスを変えないといけないと思っていました。(会場には)明治ファンが多かった印象があったので、こんなにうれしいのだなと思いました」 原口虎太郎(商4=東福岡)――本日の試合の中で一番印象に残っている試合を教えてください。 「最後の筑波大戦です。最初トライを取られてしまい焦ったのですが、試合前から後半勝負だと思っていました。後半いけるぞという自信がありました」 ――春季大会に向けて意気込みをお願いします。 「明治大学として全勝するということも目標なのですが、僕は自分にフォーカスして、まず試合に出てスターティングメンバーに入りたいです」 伊藤耕太郎(商3=国学院栃木)――久しぶりのセブンズを振り返っていかがでしたか。 「きつかったです。15人制とくらべて一人の守るスペースも広いですし走る距離も長くなるので大変でした。7分ですがスクラムもすごく短いですし、プレー時間が長くなってくるのできつかったです」 ――これからの意気込みをお願いします。 「昨年度(全国大学選手権)決勝で負けてしまったので、その悔しさを忘れずに春から大学選手権の決勝まで勝つイメージを持ってやっていきたいと思います」 石塚勝己(情コミ3=桐蔭学園)――筑波大戦はどのような試合展開でいこうと話していましたか。 「最初のキックオフで相手が得意としているボールを取ってアタックを展開していくという形だったので、そこで相手ボールにならないようにしっかり取ってボールを持っている時間を長くしようと話していました。でもあまりうまくできなくて、最初は取られてしまいました」 ――これからの意気込みをお願いします。 「昨年度はジュニア止まりだったので、今年度は1試合でも多くAチームで紫紺のジャージーを着て試合に出たいです」 吉田輝雅(政経2=東海大相模)――試合全体振り返っていかがでしたか。 「まだ慣れてないというのもあって、固いところもありました。でも自然にできたところもあったのでそれが結果につながったかなと思います」 ――これからの意気込みをお願いします。 「今回初めての紫紺でしたが、セブンズだけじゃなく15人制でもメンバーに入れるように努力していきたいです」 山村和也(商1=報徳学園)――試合前にはどなたかから連絡が来ましたか。 「お兄ちゃんです。『明日は思い切りやりや』と言われました。あとは『ファーストキャリーでトライ狙いにいけよ、ボール持ったらトライを狙いにいけ』と言われました」 ――試合全体を振り返っていかがですか。 「いいところを取れば、逆転トライを決められたというのがあるのですが、大学ラグビーに入ってフィジカルの部分など課題が明らかになったというのを感じました。しかしこの時期に感じることができたというのは大きい気付きだと思うので、これを無駄にしないようにしたいです。大学選手権優勝に少しでも絡めるように、全力で頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。 [ラグビー担当一同]READ MORE -
(7)「スタメンで出場し結果を残す」原口虎太郎 新体制インタビュー
ラグビー 2022.04.07昨年度はあと一歩のところで届かなかった大学日本一。その悔しさを胸に4年ぶりの頂点奪還を目指し、石田吉平主将(文4=常翔学園)率いる新体制が始動する。本連載では、新チームの監督、4年生インタビューを全7回にわたって紹介します。 第7回は原口虎太郎(商4=東福岡)のインタビューをお送りします。(この取材は3月18日に行われたものです) ――これまでの3年間を振り返っていかがですか。 「高校では2年生の時から(試合に)出ており、下の学年の時から出場できていましたが、大学はうまくいかないことが多かったです。昨年度は少し出ることができたのですが、レギュラーというよりリザーブで出場という形だったので(3年間を振り返って)うまくいかないことの方が多かった気がします」 ――チーム内での役割を教えてください。 「新体制の中で僕はリーダーのような役割を形式上は担っていません。それでも、BKとかで練習を話し合う際など僕も参加させてもらっています。僕は何でもみんなに言える方だと思うので、言いにくいことも含めて同期や後輩に伝える役割を担っていると思います」 ――明スポの注目選手として今回インタビューさせていただきました。ご自身の強みを教えてください。 「ボールを持ったら、僕はすごくゲインできると思います。昨年度の早稲田や慶應のジュニア戦では、そこを生かせました。自分がボールを持ったら期待してほしいです」 ――スローガンはどのように決まったのですか。 「基本みんなで決めようとなっていて、ほぼ毎日集まって、夜にミーティングをしました。スローガンは、吉沢(拓海・政経4=熊谷工)の意見です。一人では考えられないので、三人一組で次のミーティングまでに案を考えて決めました」 ――『AHead』が選ばれた理由を教えてください。 「チーム内だけで分かる言葉か、ファンの皆さんにも分かる言葉かという二つで結構話し合いました。結局『僕たちだけが分かっても意味ないのではないか』ということになり、分かりやすい今回のスローガンになりました」 ――原口選手は今年度のスローガンをどのように捉えていますか。 「‶前へ〟という言葉があるじゃないですか。それと意味が掛かっていることもあり、自分的には明治という感じがして好きです」 ――今のチームの雰囲気を教えてください。 「春休み中は試合がないので、走ってばかりなのですが、きつい中でもみんな声を出しながら、盛り上げて、楽しんでやっています。すごくいい雰囲気だと個人的には思います」 ――今シーズンの目標を教えてください。 「春はセブンズの大会も開催されるので、優勝したいですし、(第11回関東大学春季交流大会は)スタメンで出場して結果を残したいです」 ――ありがとうございました。 [堀之内萌乃] ◆原口 虎太郎(はらぐち・こたろう)商4、東福岡高、181センチ・87キロ今年度のリーダー陣で一番仲がいい選手は齊藤誉哉(文4=桐生一)。READ MORE -
(6)「日本一を取ることは、至上命題」武内慎 新体制インタビュー
ラグビー 2022.04.06昨年度はあと一歩のところで届かなかった大学日本一。その悔しさを胸に4年ぶりの頂点奪還を目指し、石田吉平主将(文4=常翔学園)率いる新体制が始動する。本連載では、新チームの監督、4年生インタビューを全7回にわたって紹介します。 第6回は武内慎選手(商4=石見智翠館)のインタビューをお送りします。(この取材は3月16日に行われたものです) ――最高学年となりました。 「去年も割といろいろ考えてやってはいたのですが、最高学年になって、自分たちがチームの顔だという意識は強くなりました。例えば、一つ一つの練習に取り組む姿勢だったり、グラウンド外でのトレーニングや寮生活だったりとか、そういうところでも責任をもって行動するということは大事にしていかなければいけないなと思っています」 ――主将、副将はどのように決めましたか。 「4年生の中で話し合いながら決めました。今年のチームをどうしていきたいのかというところに基づきながら、自分たちでこういうふうにしていこうと話しながら決めました」 ――その話し合いの中で今年度はどういう1年間にしていきたいという結論になりましたか。 「やはり僕たちが入学してから、(全国大学選手権の)決勝戦には2回行っていますけど、決勝戦で勝ち切れない。そこさえ勝てば日本一が見えてくる、日本一になれる、というシーンにばかり直面していたので。そこは、僕たちの代では勝ち切って、優勝して日本一を取って終われるようにという話でした。明治大学に入ったからには日本一を取ることは、至上命題になってくるのではないかという話し合いのもとで、吉平(石田)がキャプテンになって、副キャプテンが2人に決まりましたが、その3人に任せるようなチームではなく、今年のチーム全員で一つの目標に向かっていけるようなチームにしたいという話し合いでした」 ――今年度のスローガンに込められている意味を教えてください。 「まず『AHead』という言葉自体には、自分たちが止まらずに突き進んでいくという意味があります。その中でもAとHが大文字になっているのは、Aは、『1』とか『一つ』という意味があって、チームとして一つになるという意味を込めています。Headには自分たちが頂点を取るという意味を込めて『AHead』というスローガンに決まりました。チームは前に進みながらも最終的には一つになって頂点を取るチームになるというのがスローガンの意味の全てです」 ――昨年度は試合に出場し続けました。武内さん自身、昨年度を振り返っていかがですか。 「自分自身、ポジションが定着していて、1年間5番を背負って出させてもらっていたのですが、どの試合も終わってから試合映像を見ると、こうすれば良かったとか、ああすればもっとうまくできたのではないかと思っていました。消化不良ではないですが、そういう感覚が勝っても負けてももっとできたという感覚がありました。今年1年間は、今日は良かった、今日は良かったけどまたもう一つ成長しようというように取り組めるような1年間にしたいと、去年の1年間を通してすごく思いました。あとは、決勝戦で負けてしまったというところも含めて、自分たちがラスト1年間でチームのためにどれだけ体を張れるかっていうところを考えながらやっていきたいですね」 ――昨年度の試合で1番印象に残っている試合はありますか。 「大学選手権の早稲田戦ですかね。自分の出来が良かったわけではなくて、どちらかというと良くなかったです。ですが、1年間通して対抗戦とか練習試合とかで4回試合をしていて、一回も勝てていなかった相手にあの場で勝てたというのは、自分たちのプライドではないですが、意地みたいなものを出せた試合だったと思うので、そこは良かったかなと思います」 ――今年度の目標をお願いします。 「本当に最後の1年なので、後悔がないようにしたいです。一回一回の練習や試合だったり、無駄な時間はないと思うので、しっかり自分たちのためになるようにしっかり体を張って頑張っていきたいなと思っています」 ――ありがとうございました。 [宇野萌香] ◆武内 慎(たけうち・しん)商4、石見智翠館高、191センチ・108キロ昨年度、主将を務めていた飯沼蓮(令4営卒・現NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)と仲が良く、今でもたまに連絡を取っているそう。また、最近は花粉症で目がかゆくて眠れない。READ MORE -
(5)「今年こそ優勝しないといけない」紀伊遼平 新体制インタビュー
ラグビー 2022.04.05昨年度はあと一歩のところで届かなかった大学日本一。その悔しさを胸に4年ぶりの頂点奪還を目指し、石田吉平主将(文4=常翔学園)率いる新体制が始動する。本連載では、新チームの監督、4年生インタビューを全7回にわたって紹介します。 第5回は紀伊遼平(営4=桐蔭学園)選手のインタビューをお送りします。(この取材は3月16日に行われたものです) ――寮長の役割を教えてください。 「主に寮の中でのことを管理することです。寮をきれいに保つことや寮でみんなが不便なことを改善することと食事についての話し合いがメインです。食事は基本的に毎週副寮長と栄養士の方と主務で食数を決めます。その中で月に1回献立など選手からのリクエストも聞いて寮長も参加する話し合いがあります」 ――リーダー陣はどのように決めましたか。 「2月の頭から話し合いを始め、まずどのような主将がいいかを話し合いました。話し合いの結果、全員でまとまれるように行動で示せることとプレーで見せてくれる人がいいとなり石田に決まりました。僕は昨年度副寮長で寮長になることが決まっていました。副将は最終的に石田からの推薦で大賀(宗志・営4=報徳学園)になりました」 ――スローガンに込めた思いを教えてください。 「『AHead』自体には『前へ』や、頂点に立つという意味を込めています。AとHが大文字なのはみんなとの話し合いの中で、一つになるや、昨年度あと一つ頂点まで足りなかったこと、1位を取るという意見があったため一つを表すAを強調しようと思いました」 ――私生活の面で昨年度と変えていきたいことはありますか。 「学年関係なく言い合える環境が必要だと思っていて、それは私生活の中から生まれると思います。コロナの影響でチームビルディングのようなイベントが少なかったので増やしていこうという話は出ています。まだコロナが流行している中で、どのように向き合うか、自分たちのストレスと感染状況を考えながらやっていきたいと思います」 ――ここまでの3年間を振り返っていかがですか。 「1年生次は武井さん(日向・令2商卒・現リコーブラックラムズ東京)や松岡さん(賢太・令2商卒・現コベルコ神戸スティーラーズ)のようなトップレベルで活躍する先輩から見て盗むことと自分のいいところをアピールするなど自分にベクトルを向けた1年でした。2年生次は三好さん(優作・令3文卒・横浜キヤノンイーグルス)のケガもあって冬の試合に出させてもらうことがあったのですが、2年生で他のチームのトップの選手と試合をすることで自分の足りないことや自分の未熟さを感じた1年でした。昨年度はいいアピールをできた試合もあれば良くない面もあって、最終的にリザーブになって、スタメンで出たいという思いが強かったので悔しい1年でした」 ――最上級生になって心境の変化はありますか。 「もう最上級生になってしまったので今年こそは(全国大学選手権で)優勝しないといけないという思いが強いです。積極的に後輩と話すことや接することはずっとできていたと思っているので、特別に何か変わったということはないです」 ――フッカーとしてアピールしたい点はありますか。 「自分の強みはフィールドプレーなので、アタックではゲインラインを必ず切れるようになりたいです。ディフェンスでもジャッカルなどでアピールしたと思います。一方でここ2、3年の課題はセットプレーです。ラインアウトではスローを試合でも練習通りに投げること、スクラムではしっかりコミュニケーションを取ってやっていきたいです。フッカーとしてやるべきこと全てのことを高いレベルでプレーしたいと思います」 ――今シーズンの意気込みをお願いします。 「僕らが入学してから大学選手権優勝に遠ざかっているので、自分たちの代で日本一という結果、勝ちにこだわって全員で大学日本一になれたらと思います」――ありがとうございました。 [牛嶋淳太郎] ◆紀伊 遼平(きい・りょうへい)営4、桐蔭学園高、173センチ・101キロオフも朝早く起き、ランニングするなど健康的な生活を行っていたそうで「体重も変わらずコンディションもばっちりです」。 READ MORE -
(4)「日本一を目指し、チームを引っ張っていきたい」齊藤誉哉 新体制インタビュー
ラグビー 2022.04.04昨年度はあと一歩のところで届かなかった大学日本一。その悔しさを胸に4年ぶりの頂点奪還を目指し、石田吉平主将(文4=常翔学園)率いる新体制が始動する。本連載では、新チームの監督、4年生インタビューを全7回にわたって紹介します。 第4回は齊藤誉哉(文4=桐生一)選手のインタビューをお送りします。(この取材は3月16日に行われたものです) ――副将に決まった経緯を教えてください。「4年生全員で話し合い、吉平(石田)が1番やりやすい人間がやるのがいいのではという話になり、自分に決まりました。私生活から仲が良く、腹を割って話せる関係なので、積極的にコミュニケーションを取っていきたいです」 ――副将に選ばれたときの心境を教えてください。 「今まで、あまりリーダーなどの経験はありません。しかし、重く捉えるというよりも、これから1年間、明大の副将としてどのようにチームをまとめられるかという点で、とてもわくわくしました」 ――ご自身の強みを教えてください。 「1年生の頃から試合にも出させてもらい、さまざまな場面を経験しているので、大舞台でも焦ることなく、冷静に自分のプレーができるところが持ち味だと思っています」 ――昨年度を振り返っていかがですか。 「準優勝になれたことは良かったと思います。しかし、明大は決勝に行けたから良かったというチームではないですし、そういう点でもう一つ勝てなかったというのは悔しいです。その点でも今年は必ず日本一になりたいと思っています」 ――今年度のチームはどのようなチームにしたいですか。 「昨年のチームは4年生がレギュラーであるかそうでないかに関わらず、全員が意見を言い合い、壁なく話し合っていました。そういう面を自分たちも引き継いで、グラウンド内外で雰囲気の良いチームにしていきたいです」 ――ご自身としては、今年度どうしていきたいですか。 「昨年度は、ケガなども重なり、1年間を通して試合に出られませんでした。今年も、こういう役職に就きましたが、ポジションの座が与えられてはいないので、しっかり自分の立場というものを確立しながら、1年間試合に出場したいと思います」 ――今年度の目標をお願いします。 「昨年、(全国大学選手権の)決勝で帝京大に負けてしまい、誰もが悔しい思いをしていると思います。吉平や大賀(宗志・営4=報徳学園)などと共に、日本一のチームを目指して、グラウンド内外でみんなを引っ張っていきたいと思います」 ――春シーズンへの意気込みをお願いします。 「春もさまざまなチームとの試合もありますし、秋のゲームに向けてタフなゲームもあると思いますが、一つ一つの試合をしっかり頑張っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [廣末直希] ◆齊藤 誉哉(さいとう・たかや)文4、桐生一、180センチ・89キロ最近は同部屋の後輩とマーベルの映画を鑑賞。「アイアンマンが1番好きです(笑)」 READ MORE -
(3)「自分らしくチームを引っ張る」大賀宗志 新体制インタビュー
ラグビー 2022.04.03昨年度はあと一歩のところで届かなかった大学日本一。その悔しさを胸に4年ぶりの頂点奪還を目指し、石田吉平主将(文4=常翔学園)率いる新体制が始動する。本連載では、新チームの監督、4年生インタビューを全7回にわたって紹介します。 第3回は大賀宗志(営4=報徳学園)選手のインタビューをお送りします。(この取材は3月16日に行われたものです) ――副将抜擢(ばってき)の経緯を教えてください。 「吉平(石田)からやってほしいと言われて、自分がこれまで3年間やってきた経験をチームに還元できたらと思い、受け入れました」 ――副将を務めることにプレッシャーはありますか。 「もちろんないことはないですが、変に気負ってプレーに影響が出るのは嫌です。言葉でまとめるというよりはプレーで引っ張っていけたらなと思います。明大という、歴史と伝統のあるチームの副将をやることはもちろん不安もありました。でも今は自分がやるべきことをやるだけだと思うので、そこまで意識せずに自分なりにやっていきたいです」 ――昨年度を振り返っていかがでしたか。 「早大と帝京大には1年間負け続けて、結局最後も帝京大には勝てず悔しい1年でした。(全国大学選手権決勝では)フロントローとして自分たちが試合のペースをつくれずに、相手にセットプレーで主導権を握られて負けてしまったので、もっと突き詰めなければいけないと感じました。負けた瞬間はもちろん悔しかったですが、来年度やり返そうという気持ちになりました」 ――ご自身の持ち味を教えてください。 「自分はフロントローなので、セットプレーで流れ変えることができると思います。あとは1年生から試合に出ているという経験ですかね。大舞台で試合の状況によって、経験値でチームをいい方向に導くことができると思います。副将になったからといって態度を変えることは嫌なので、これまで通り自分の明るさやプレー面で引っ張っていきたいです」 ――今年度、特に期待している選手はいらっしゃいますか。 「石浦(大貴・政経3=報徳学園)です。もちろん報徳学園高の後輩というところもありますが、インパクトプレーヤーで難しい状況を打開できる力がある選手なので頑張ってほしいです」 ――昨年度のチームのどのようなところを受け継ぎたいですか。 「昨年度も今年度も、この選手にボールを渡せば絶対にトライが取れるというようなスター選手が少ないです。そういった面ではスター選手が少なくても勝てるということは目標にするべきだし、まねするべきだと思います」 ――今年度の目標を教えてください。 「個人としては、昨年度はトライランキングが3位だったので、今年度はトライ王を狙います。チームとしてはもちろん日本一です。もう誰も日本一を経験している人がいないので、新しい明大の黄金期をつくれるようにまずはその一歩としたいです。あとは来年度が100周年なので、そこにもつなげていけるようにまずは今年度日本一を取りたいと思います」 ――意気込みをお願いします。 「自分らしくチームを引っ張って、日本一に導けるよう頑張ります!」 ――ありがとうございました。 [豊澤風香] ◆大賀 宗志(おおが・そうし)営4、報徳学園高、179センチ・106キロ好きな食べ物はサムギョプサル。「韓ドラによく出てくるのでハマりました(笑)」READ MORE -
(2)「しっかりと頂点だけを見つめる」石田吉平主将 新体制インタビュー
ラグビー 2022.04.02昨年度はあと一歩のところで届かなかった大学日本一。その悔しさを胸に4年ぶりの頂点奪還を目指し、石田吉平主将(文4=常翔学園)率いる新体制が始動する。本連載では、新チームの監督、4年生インタビューを全7回にわたって紹介します。 第2回は石田選手のインタビューをお送りします。(この取材は3月16日に行われたものです) ――昨年度を振り返っていかがですか。 「昨年度は明治プライドを取り戻そうということで1年間ハードワークし続けました。がむしゃらに頑張ることを学んだ1年だったと思います。ですが、最後一歩届かなかったというのが昨シーズンだったので、やはりラグビースキルなど足りない部分があったと思います」 ――昨年度は東京五輪にも出場されましたが振り返っていかがですか。 「1番オリンピックが悔しい思いをしました。僕自身この1年間は明治のキャプテンとしての1年でもありますが、自分の中で今ラグビーをしている1番の目標が次のオリンピックに出てメダルを取ることです。そこに向かうための過程として考えているので、この1年間はすごく大事ですが、その大きな目標に向かって1年間しっかり頑張りたいなというのがあります」 ――主将はどう決めたのですか。 「基本的に4年生の投票という形で決めました。去年ぐらいから監督には『キャプテンに1番近い存在だ』ということは言われていたので、それを意識しつつ、あとは4年生の投票で決まったという感じです」 ――投票で選ばれたときの心境はいかがでしたか。 「副キャプテンは経験があるのですが、人生で一度もキャプテンはやったことがありませんでした。初めて(主将を)やる上に、明治というすごいチームの主将なので選ばれると思ってなかったですし、不安な気持ちでいっぱいです。ですが選ばれたからには頑張ろうと思いました」 ――スローガンについて教えてください。 「4年生で昨年度1年間を通してどうだったのか、今年度はどういう1年にしたいのかを話し合って決めました。『AHead』には、前進する、前へ、頂点という意味があり、しっかりと頂点だけを見つめて頑張ろうというのがあります。僕たちが入部する前に明治大学が22年ぶりに(全国大学選手権を)優勝して、自分たちが明治に入ってからは準優勝、ベスト4、準優勝という形であと1歩ということが多かったです。僕たちのスローガンはAとHを大文字にしています。A Headと(読めることにする)ことで、Aの意味である一つという意味と、Headの意味である頭を合わせて、チーム一丸となって頭を取りにいくという意味を込めています」 ――今年度はどんなチームですか。 「縛られずに自由にやるというのが今年度のチームだと思います。一つの提示されたことでも、みんながその中で最大限のアイデアを持って実行しています。例えば、サインを提示した時にそのサインを遂行するのはもちろんですが、その中でも自分が行けると思ったら行くというように柔軟性があるチームです。みんなの個性豊かな自由なところをいい方向に持っていって、一つになっていけたらいいなと思います」 ――今年度の目標を教えてください。 「チームの目標は大学選手権優勝、関東大学対抗戦優勝です。個人の目標はこの人なら付いていきたいと思ってもらえるような主将になることです。僕の主将像というのがあるのですが、チームを引っ張るという感じではなくて、最終的にあの人に付いていきたいと思わせるようなキャプテンになりたいというのが僕の1年間の目標です」 ――具体的な主将像となる方がいらっしゃるのですか。 「武井日向さん(令2商卒・現リコーブラックラムズ東京)という1年生の時に4年生の主将だった方です。代々明治にはそういう主将が多いのですが、その中でも日向さんは僕が1年生ながらすごくかっこよくて付いていこうと思えるようなすごい主将でした。なので『付いてこい』という主将よりも、みんながあの人に付いていこうと思える人になろうと思います」 ――春シーズンの目標を教えてください。 「チームとしてチャレンジする春シーズンなのですが、しっかりチャレンジして全勝して、勝ちにこだわって優勝したいと思います」 ――ありがとうございました。 [安室帆海] ◆石田 吉平(いしだ・きっぺい)文4、常翔学園高、167センチ・75キロ今見に行きたい映画は『余命10年』。「感動するという情報を聞いたのでぜひ見に行きたいです(笑)」READ MORE -
(1)「愛されるチームにしていきたい」神鳥裕之監督 新体制インタビュー
ラグビー 2022.04.01昨年度はあと一歩のところで届かなかった大学日本一。その悔しさを胸に4年ぶりの頂点奪還を目指し、石田吉平主将(文4=常翔学園)率いる新体制が始動する。本連載では、新チームの監督、4年生インタビューを全7回にわたって紹介します。 第1回は神鳥裕之監督のインタビューをお送りします。(この取材は3月18日に行われたものです) ――昨年度を振り返っていかがですか。 「4年生中心に最後までよく戦ってくれたと思います。結成当初からチームの核となっていた選手が卒業し、特別な選手がいないというチーム編成でスタートしました。本当にチームの結束力が強くて飯沼(蓮・令4営卒=現NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)中心にチームとしてまとまって決勝の舞台にたどり着くことができたのは、私自身も1年目のチームでしたので、そういう面でも印象深いチームだったと思います」 ――昨年度から修正していきたいところはありますか。 「テクニカルな面で言えばやはり最後の帝京大戦でフィジカルの面でやられてしまったところです。やはり明治として多くの方から期待されるのは、FWであったりセットプレー、‶前へ〟と言う言葉通り、そういう部分を尊重されるラグビースタイルだと思います。そこをもう一度追求していく必要があるなと思います」 ――今年度のチームの雰囲気はいかがですか。 「昨年度の4年生たちを見ているメンバーたちが最上級生になっているので、ちょっと引いて見てみても、そんなに特徴的には変わらないのかなと思います。やはり今年度も誰かに頼ったり、誰かにすがって状況を打破していくようなチームではないですし、加えてキャプテンに選ばれた石田は本当に自分自身のことに対してストイックに一生懸命取り組める選手ですので、昨年度によく似たチームができるのではないかなとは思っています」 ――BKは主力だった選手が抜けましたがいかがですか。 「本当にチームを長く支えてくれた選手たちが卒業して、ともすれば戦力ダウンという見方をされる方もいるかもしれません。ですが、ここは明治のラグビー部の良さで、競争力のある若い選手たちがここで躍動してたくさん出てきてほしいと思っているので、個人的にはすごく楽しみにしています。まだ誰もメンバーは決まっていないので、これから始まる公式戦や夏合宿で競争し続けてよりベストなチョイスができるようにしっかりやっていければと思います」 ――新入生のリクルートについてはどのように決めましたか。 「田中澄憲前監督(平10文卒)が関わった部分と私が関わった部分が若干かぶっていますが、大半は田中前監督がリクルートしてきた選手を引き継いでいます。リクルートするときに意識したことは当然いろいろな観点があります。それぞれ選手によってストーリーも違うので、高校の監督さんやたくさんのリクルーターさんにご協力いただいた中で、最終的には選手自身がチームに合って、ラグビーの見える部分だけでなく、ボールを持っていないときの姿勢や、練習態度などを重要視しながらリクルートしました」 ――春シーズンで意識することを教えてください。 「チームのプランとしては三つの考え方があって、まずは私が最も大切にしているボールを持っていないときの態度や、倒れてもすぐに立つファイティングスピリット、やられたときに原点に返る姿勢などをまずは大切にしたいと思います。その上に昨年度の‶MEIJI TIME〟というきつい時間の中、フィジカルで上回り続けることを積み上げていきたいです。そして最後に昨年度帝京大にやられてしまったフィジカルの強化。この三段構えの強化プランでチームをつくっていきたいと思っているので、春はまず土台の部分からチェックしていきたいと思います」 ――今年度はどのような1年にしたいですか。 「来年度100周年を迎える節目の年の99年目のシーズンで、やはり100周年に優勝するというのではなく99年をどれだけチームとして満足いくシーズンを送るかが結果的に世の中の方が注目する100周年につながっていくと思います。目標はもちろん大学日本一です。100周年に向けてもう一度明治の歴史‶前へ〟を次の世代に継承していくチームのビジョンやミッションをラグビーでもラグビー以外でも行って、愛されるチームにしていきたいです」 ――ありがとうございました。 [牛嶋淳太郎、安室帆海] ◆神鳥 裕之(かみとり・ひろゆき)平9営卒2013年度より、リコーブラックラムズ(現リコーブラックラムズ東京)の監督に就任し8年間指揮を執る。2021年6月1日より明大ラグビー部の監督に就任。昨年度は監督1年目でチームを全国大学選手権(以下、選手権)準優勝へと導く。大学時代にはナンバーエイトとして活躍し、大学1、3、4年次に選手権優勝に貢献した。READ MORE