【サッカー部】邁新
歴史を継承し、さらなる進化へ。関東を2年連続で制し、12人をプロの舞台へ輩出した昨季。「今までの歴史に満足しない」(MF稲見哲行・文4=矢板中央)。さらなる進化への思いを胸に迎える今季のスローガンは『邁新』。「日本一走る、泥臭く明治らしいプレー」(栗田大輔監督)をコンセプトに、創部100周年の記念すべきシーズンにタイトルで華を添える。本特集では、そんなサッカー部の1年を追う。
-
(番外)藤原がプロ初ゴールを記録!/選手コメント
サッカー 2022.02.252月23日、JリーグYBCルヴァンカップ(以下、ルヴァンカップ)グループステージ第1節、サガン鳥栖対サンフレッチェ広島が行われ、今季からJ1サガン鳥栖に加入した藤原悠汰(政経4=広島皆実)がプロ入り後初スタメン、初ゴールを記録した。19日に行われた明治安田生命J1リーグ(以下、Jリーグ)第1節、サガン鳥栖対サンフレッチェ広島ではJリーグ初出場も果たした藤原に、現在の心境を伺った。 ――Jリーグデビューを果たした現在の心境はいかがですか。 「開幕戦、アウェイの広島という地は、自分が小、中学校時代とお世話になったサンフレッチェ広島の下部組織がある地でもありました。自分が年間パスを買ってスタンドから見ていたピッチの上で、サッカー選手として、鳥栖の選手としてプロのキャリアの一歩目を踏み出せたのは、自分にとって感慨深いものがありますし、一生思い出に残るデビュー戦になったと思います。 また、サンフレッチェ広島の仙波大志や川村拓夢は、仙波は小学校から6年間、川村も中学時代では同じチームでプレーしていた仲間でした。2人はユースに進めましたが、自分はユースに上がれずに広島皆実に進学して、明大に来てプロという同じステージに進むことができました。そんな3人が広島の地でJ1デビューするということも印象に残る試合になりました」 ――ルヴァンカップでの初スタメン、初ゴールについてはいかがですか。 「サガン鳥栖の今季初のホームでの試合で、ルヴァンカップではありましたけど、多くのサポーターの方たちが今年のサガン鳥栖を見に来てくださっていました。その中で自分の両親もサンフレッチェ広島戦に続いて鳥栖まで見に来てくれていたので、そんな試合でプロでの初ゴールを決めることができたのは、これも自分にとって思い出に残ることになりました。 それでも多くのチャンスがあった中でチームを勝たせるゴールが取り切れなかったということには悔しさが残っています。ゴールを決めた瞬間はやっと決めることができたと思いましたが、追いついただけだったので、あまり喜ぶというよりはなんとか勝ちにいくために早く自陣に戻って、もう一度準備してというので、あまり思いっきり喜べなかったなとは思います。なので次は勝利につながるプレーで、それを積み重ねた結果のゴールで、駅前不動産スタジアムに来て下さったみなさんに笑顔で帰ってもらったり、初めてサッカーを見に来た人たち、初めて藤原悠汰っていうプレーを見た人たちに、あの選手から勇気や感動をもらえたとか、あんな選手になりたいとか、今日の試合勝ってよかったねって笑顔で帰ってもらえるような、サガン鳥栖の勝利につながるゴールを取ります。そのためにしっかりと準備をして、ここからも連戦で試合がどんどん続いていくので、次に向けてまたいい準備をして先に進んでいかなくてはいけないなと思います」 [土屋秋喜] ◆藤原悠汰(ふじはら・ゆうた)政経4、広島皆実、165センチ・66キロ。明大ではエースストライカーとして活躍し、今季からサガン鳥栖へ加入した。サガン鳥栖加入内定時のコメントはこちら!READ MORE -
(番外)西矢がJFL・F.C.大阪へ来期加入内定!/選手コメント
サッカー 2022.01.0512月28日、MF西矢健人(商4=大阪桐蔭)のF.C.大阪への来期加入内定が発表された。黄金の左足から得点に絡む攻撃的MFが高校時代を過ごした大阪でサッカー選手としてのキャリアを継続していくことを決めた。 ――F.C.大阪内定おめでとうございます。現在の心境はいかがですか。「JFLで、アマチュアという形での出発になりましたが、まだサッカーで上を目指せる環境を与えていただいたことに感謝しています。一方で、どこからも声が掛からず、プロになれなかった悔しさもあります。新しい環境への期待を持ちつつ、自分の今の実力を受けとめ、努力していかなければいけないと思っています」 ――周りの人の反応はいかがでしたか。「おめでとうと言ってもらえました。自分のモチベーションにもなりますし、うれしかったです。今後は応援してくれる人に、自分の存在で元気付けることができればと思っています。また、支えてくれている人たちのためにも頑張らないといけないと思いました」 ――入部当初を振り返っていかがですか。「やはり大変でした。明大には高校で活躍していた選手が集まりますし、自分も少しは通用するだろうと思っていました。しかし、入部して自分の甘さに気付かされました。それを悔しく思う反面、伸び代を感じることができ、うれしかったです。他の大学に入り、1年次から試合に出れていたら、ある程度で終わったかもしれないですし、人間性の面でも今後の人生に生かせるものは無かったと思います。そういった意味で、明治という厳しい環境に入ることができて良かったです」 ――今年度は15試合に出場されましたがいかがでしたか。「自分は3年間Ⅰリーグでプレーし、公式戦に出る機会がありませんでした。今年度試合に出場し、明治のトップチームのユニホームを着れたことがものすごくうれしかったです。最初にユニホームを着て立った天皇杯の予選となる東京都トーナメントの舞台は今でも鮮明に覚えています。4年かかった分、重みや嬉しさをかみ締めることができました」 ――明大での4年間を振り返っていかがでしたか。 「4年間を振り返ると、一番大切なのはどんな時もやり続ける姿勢だったと思います。そこが100%やり切れたと自信を持って言えるところです。例えば、練習でメンバー入りの可能性が低くても『スタメンで出る』という強い気持ちでやっていました。実際、それで何試合かスタメン組に入れたこともありました。後輩にもそういった姿勢の大切さが伝えられていればうれしいです」 ――同期との関係性はいかがでしたか。 「自分たちは弱いと言われていた代でした。そういった意味ではもがいて団結して、考えてきた代だと思っています。一言でいうなら、泥くさくやってきた代だと思います」 ――後輩へ向けてメッセージをお願いします。 「3年生はこれからやらなければいけないという立場に自然となります。そこでどういった変化が生まれて、チームを作っていくのか楽しみにしています。特に自分はIリーグで一緒に頑張ってきたメンバーに思い入れがあるので、頑張ってほしいです」 ――今後の目標をお願いします。 「泥くさくプレーし、すごみのある選手になりたいです。それには今まで以上に自分に向き合っていくことが大事だと思います。志を高く持ち、覚悟を持ってやっていきます」 ――ありがとうございました。 ◆西矢健人(にしや・けんと)商4、大阪桐蔭、174センチ・68キロREAD MORE -
(番外)藤原がJ1・サガン鳥栖へ来期加入内定!/選手コメント
サッカー 2021.12.2412月21日、FW藤原悠汰(政経4=広島皆実)のサガン鳥栖への来期加入内定が発表された。明大の11番を背負うエースストライカーが今季6人目となるプロ入りを果たした。 ――プロ入りが決まった時の心境はいかがでしたか。 「J1という舞台に自分が行けると思っていなかったので、そういった機会を頂けたことがすごくうれしかったです」 ――サガン鳥栖のチームとしての印象はいかがですか。 「自分がSNSで入団することを投稿した時に、サガンティーノ(サガン鳥栖サポーター)の方の熱い後押しや歓迎する声を頂き、熱くて暖かいサポーターだと感じました」 ――ご自身のどういった部分をサガン鳥栖に評価されたと思いますか。 「関東リーグで13ゴール取ったという数字の結果や、鳥栖の選手にはいないタイプのFWだったからだと思います。また、相手DFの背後へのアクションやフィニッシャーとしての部分を求められていますし、評価されたのではないかと思います」 ――得点力を期待されての加入だと思うのですが、自信はありますか。 「J1で自分が通用するのか分からない部分が大きいです。今年度は味方のサポートもあり、やるべきことをやり続けた結果ゴールを取ることができました。鳥栖でもやるべきことをやり続けた先に結果がついてこれば、それ以上の幸せはないと思います」 ――先輩である小柏剛選手(令3商卒・現北海道コンサドーレ札幌)と比較されることも多いですがいかがですか。 「小柏さんとはストロングポイントが似ている部分があり、2世などそういった形で見られることも確かにありました。しかし、自分ではそこまで似ているタイプではないと思っています。特徴としては同じかもしれませんが、小柏さんはとても足が速いので多少駆け引きがなくても能力で相手を抜くことができますが、自分はそんなことはありません。そのため、出し手と自分でのアイコンタクトや相手との駆け引きを大事にしています」 ――明大に入学しようと思った理由は何ですか。 「サッカーに加えて文武両道を突き詰めている大学だからです。また、関東で4年間プレーして得られるものはすごく大きいと思っていました。他には、自分のサッカーや勉強以外の人間性の経験や人としての幅を広げたいと思っていたので明治大学でサッカーがしたいと思いました」 ――今季のリーグ戦では13ゴールを決め得点ランキングでは3位になっただけでなく、勝ち点に直結するゴールを多く決めていた印象ですが、ご自身の勝負強さという点に関してはどう考えていますか。 「リーグ戦では、1でも3でも勝ち点につながることが絶対に必要だと思っていました。そういったゴールを取るという目標があったので、それがリーグ戦最終節・流経大戦でかなわなかったことが残念です。しかし、年間を通してみれば13ゴール中12ゴールが勝ち点につながり、自分の思いを体現できていたゴールだったと思います」 ――ご自身のプレーの特徴を教えてください。 「自分の強みは相手DFの背後へのアクションや、タイミング良くクロスに入りポイントで捉えるヘディングだと思います。相手を見ながら背後を狙うか、降りてボールを受けるのかを判断し、チームのライン自体を前進させるようなプレーも得意で、CFというよりはセカンドトップというような役割が自分のポジションだと思います」 ――ニアサイドに入りヘディングでゴールを決めることが多かったですが、意識されていましたか。 「岡庭(愁人・政経4=FC東京U-18)や加藤(蓮・営4=北海道コンサドーレ札幌U-18)などの質の高いクロスを上げることのできる選手がサイドにいたので、中への入り方が大事だと思っていました。クロスへの入り方は得意です。ヘディングも相手との駆け引きで身体的な差を埋めて、タイミングで競り勝てる自信がありました。高身長な選手がマークされやすい中で、その脇から出てくるみたいなところをかなり狙っていました」 ――全日本大学選手権で敗退しすでに大学サッカーからは引退されましたが、その実感はありますか。 「ありますね。明治といえば朝練習で、朝4時半に起きて真っ暗な中ボールを蹴り夜明けを待つということもないので、そういった面では『引退したんだな』と強く感じさせられます。サガン鳥栖でのスタートも早いので、自分もやるべきことはやらなくてはいけないと思っています。大学からの引退を感じながらもプロという次の舞台に向けてという思いが今はあります」 ――サガン鳥栖のホームタウンである佐賀県に行くにあたり、楽しみにしていることはありますか。 「やはり海鮮など食べ物がおいしいと思うので楽しみにしています。地元は広島ですが、九州にあまり行く機会がなかったので、佐賀県にとどまらず、さまざまな場所に行ってみたいです」 ――プロへの意気込みをお願いします。 「さまざまな人の支えがあってこのスタートラインに立てました。今度は自分が人に活力を与え、支える番だと思っています。サガン鳥栖の勝利や、さまざまな人に元気を与えられるように頑張っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 ◆藤原悠汰(ふじはら・ゆうた)広島県出身。政経4、広島皆実、165センチ・66キロREAD MORE -
(番外)青嶋がJ2・栃木SCへ来季加入内定!/選手コメント
サッカー 2021.12.2012月13日、GK青嶋佑弥(文4=浜松開誠館)のJ2・栃木SCへの来季加入内定が発表された。今季は関東大学1部リーグ内で最少失点をマークした明大。その立役者となった守護神の青嶋が、今季5人目となるプロへの切符をつかんだ。 ――プロ入り内定おめでとうございます。ご家族の反応はいかがでしたか。 「おめでとうと言ってもらえました。しかし、父がサッカー選手だったこともあり、あまり驚きはなかったように感じました。それよりも、プロの厳しさやこれからが大事だという話をされました。プロとしての自覚を持ち、一層気を引き締めていかなければいけないと思いました」 ――栃木SCの印象はいかがですか。 「全員がハードワークをして戦うという印象です。また、どのような立場であってもチームの勝利のために尽くすといった部分が明治に似ていると感じます。自分が加入して、明治で学んだ部分を発揮し、いい影響をもたらせる部分もあると思いますが、栃木SCで学ぶべきことも多くあると思っています。そこは非常に楽しみです」 ――4年間、明大でGKをやってきてどういった部分で成長したと思いますか。 「榎本達也GKコーチに考え方や細かい部分のプレーを教えていただきました。高校時代には意識していなかったことを教えてもらったことで、技術的にも成長できましたし、自分のプレーの幅が広がったと思います」 ――地元・静岡県への想いはありますか。 「静岡県には自分のことを応援してくれている人が親だけでなくたくさんいます。距離は遠いですが、栃木SCで活躍している姿や明るいニュースを届けられたらと思います」 ――大学生からプロ選手になる身として何か体現したいことはありますか。 「この4年間で一番培われたのは人間力という部分だと思っています。その部分は大卒と高卒では違うと思いますし、明治大学という一つのブランドが作り上げる人間力は大学の中でも日本一だと感じています。それは、自分が感じているだけでなく他人の評価が大事になってくると思います。明治大学は素晴らしいという評価をいただけるような行動や言動をしていかなければいけないと思っています」 ――プレーの特徴を教えてください。 「気迫を全面に出したプレーというのは自分の持ち味だと思っています。また、自分の身体能力の高さやキックの飛距離はプロでも通用する部分があると思うので、自分の良さを全面的に出していきたいと思います」 ――ご自身の課題はどこですか。 「ポジショニングにこだわっていかなければいけないと思っています。また、声掛けの質や場面、強く言ったり冷静に言ったりと状況によって変えていかなければいけないと思うので、コーチングの質も上げていきたいです」 ――プロでの目標をお願いします。 「どのような立場でも勝利に貢献したいです。今、J2にいますがそこで優勝し、J1に昇格することが結果としての目標です。それが、栃木を盛り上げることや貢献していくことにつながっていくと思います。地域があってのチームだと思うので、地域に愛されるチームになれるようにプロサッカー選手としての自覚を持ってやっていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [正野真由夏]READ MORE -
(50)全日本大学選手権大会 準決勝対駒大戦 試合後コメント
サッカー 2021.12.19栗田大輔監督――今年度は駒大に公式戦で4戦4敗でした。駒大との力の差はどのようなところにあると思いますか。 「土信田くん、宮崎くん、荒木くんの駒大3トップがセカンドボールを回収しながらゴールに近い所で押し込んでくるというのが今年度の駒澤のスタイルです。3人の関係が良く、ワンチャンスで決める形を持っているということが今年の駒澤の強みだと思います。勝てるチャンスはこの4試合の中にもたくさんありましたが、結果として全て負けているということは、チームの実力が駒澤の方が上だったと認めざるを得ないのかなと思いますし、実直さやひたむきに走り続ける姿勢は今年の駒澤さんの素晴らしいところだと思います」 ――今年度は苦しみながらのチーム作りでしたがいかがでしたか。 「コンパクトにハイプレスをかけながら人とボールが動く。そこに個人の強さを絡めながらみんなで詰めていくというスタイルは今年も貫きながら1年間戦ってきました。ケガ人などの影響でメンバーがなかなか固定化していかないという状況でしたが、インカレでようやくチームの形が定まりました。タイトルは取れなかったのですが、チームとしても選手個人としても大きく成長した1年だったと思います」 ――4年生はなかなか下級生の頃に出場できず、前評判の悪い世代でしたが、今年1年の成長にはどのような評価をしますか。 「この4年間でサッカー面はもちろんですが、人間面での成長は学連幹事長の後藤(大輔マネジャー・商4=愛知県立千種)を含めてとても大きかったです。選手の14人、後藤も含めた15人が一回りも二回りも成長して社会に旅立っていくことが一番喜ばしいことです。そういった意味では全員が成長した4年間で、その成長曲線は非常に大きいものだったと感じています。また、今年度はたまたま創部100周年という節目に巡り合ってしまった4年生でした。石井(優輝主将・政経4=昌平)がキャプテンとして重責を感じ、ミーティングで4年生がもがいている姿を見てきたので、最後のインカレではそれを忘れて楽しんでもらって、明治のサッカーを体現して、笑顔で終わってほしいと僕自身思っていました。今日負けてしまったのは自分の力不足だと思います。ただ4年生は本当に大きく成長したと思います」 石井――試合を振り返っていかがですか。 「今日の試合を振り返って、DFとしてあの時間帯に連続失点してしまったというのは、とても響いてしまったかなと思います。駒澤がどうこうではなく、明治のサッカーをやろうというテーマで臨んだのですが、そこの質が低かったかなと思うので、自分たちの力不足で負けてしまったのかなと思います」 ――前半は2失点しましたが、後半に向けてどのような修正をしましたか。 「DF目線で言うと、後半から太田を入れて太田と赤井の2トップになって、テンポを出しながらサイドから攻めて、最終的にはクロスを入れて仕留めるという狙いが前半と変わったところだと思います」 ――進路が懸かった大会でしたが、本大会を振り返っていかがですか。 「個人的としてはまだ進路が決まっていない中で臨んだ大会でした。2、3回戦と無失点で試合を終えることができたのは良かったと思いますが、プロになるためにはチームを勝たせられる選手であることが大切だと思っているので、今日の0―3という敗戦を通して考えたときに自分はまだまだ全然足りていないなと感じました」 FW藤原悠汰(政経4=広島皆実)――試合を振り返っていかがですか。 「今季、リーグ戦など3試合で駒澤に一勝もできてないという中で、駒澤のサッカーがどうというより明治のサッカーを体現して勝とうというのがテーマでした。真っ向勝負を挑みましたが、止めるべきところで決められて、決めるべきところで自分が決められなかったのが敗北につながったのかなと思います」 ――前半は2失点しましたが、後半に向けてどのような修正をしましたか。 「FWとしては太田を入れたことでターゲットが2人になって、自分が抜け出したり、こぼれたりしたところに入っていこうという思いがあったのですが、そこを決めきれなかったことが大きかったのかなと思います」 ――進路が懸かった大会でしたが、本大会を振り返っていかがですか。 「自分の就活も考えながらの大会で、初戦と3回戦でゴールを取れたというのは良かったと思うのですが、こういう大事な試合で点が取れないのはまだまだだなと思います」READ MORE -
(49)全日本大学選手権大会 3回戦対びわこ成蹊スポーツ大戦 試合後コメント
サッカー 2021.12.14栗田大輔監督――今日の試合を振り返っていかがですか。 「全国大会で初めて対戦するということで、すごく楽しみな一戦でした。2回戦の早大との試合も見ましたが、みんな献身的で一生懸命走る良いチームだなと思っていたので、勝ち負けはもちろんですけど、対戦すること自体を楽しみにしていました」 ――3―0という結果に関してはいかがですか。 「守備をしっかりとして、ビルドアップの中で立ち位置を変えたりといろいろな戦術を持っている相手だったので、90分の中でも試合展開が自分たちのリズムになったり、相手のリズムになったりを繰り返し、一方的な展開とはならない試合でした。その中でも選手たちが少しずつ補正しながら自分たちのリズムに持っていき、失点を0で試合を終えられたことは大きかったと思います」 ――1点目のシーン振り返っていかがですか。 「失点0に抑えて決めるべきところで決めるということがトーナメントではとても大切だと思います。なので今日は『思い切り』というのをテーマに掲げていて、相手が嫌がることをとことんやろうと言っていました。クロスが上がったらFW赤井裕貴(政経3=帝京)が飛び込んでセカンドボールを拾うとか、そういうところから先制点や2点目も生まれているので、思い切って打っていって口火を切ったというところで非常に大きな1点だったと思います」 ――優勝まであと2勝というところまで来ましたがいかがですか。 「今年はとにかくチャレンジャーとしての年なので全く強くないですし、関東大学1部リーグ戦や他の大会でも本当に苦い轍(てつ)を踏んできました。そういった経験を生かしながら残り勝っても負けても2試合しかないので、選手たちが成長できるように、その積み重ねの結果が優勝という形で残ればいいと思いますし、そういった時間を過ごしたいと思います」 ――次戦の相手は今季これまで3敗している駒大に決まりましたがいかがですか。 「今年の駒大は本当に強いですし、3トップにパワーがあって得点力もあるチームだと思います。前回の対戦では主導権握りながら逆転負けしていますが、自信を持ってやるだけかなと思います。昨年までは駒大に約10年間負けていなかったので、それを思い出して明治のサッカーをやりたいと思います」 DF岡庭愁人(政経4=FC東京U―18)――2―0で迎えたHTではどのような点を修正しましたか。 「相手に合わせて戦っている部分があったので、関東の大学もそうですが、地方の大学は特に切り替えの部分で早いのでそこを特に頭に入れて、守備でもアグレッシブに明治らしいサッカーをすることを意識しました。相手に合わせるのではなく自分たちのサッカーで勝利することが自分たちの今大会の目標なので、もう一度そこを徹底して入りました」 ――MF稲見哲行(文4=矢板中央)がベンチからも外れましたが、どのような事情があったのでしょうか。 「ケガということで、彼もこの1年間すごく苦しい思いをしていて、自分もケガした時に一緒にリハビリしていたので、その思いというものはすごく感じていました。稲見以外にセカンドチームでもメンバー入れなかった選手や4年生でも今大会で背番号をもらえなかった選手もいて稲見だけじゃなくて全員の思いを背負って戦うと決めていたので、そこは責任を持って挑みました」 ――2023年度にヴィッセル神戸への加入が内定しているドリブラーの泉柊揶(びわこ成蹊スポーツ大)とのマッチアップを振り返っていかがですか。 「プロ入りが決まっている選手ということで少しは意識していましたが、そこまで怖いという印象はなかったです。自分のところで抑えることができれば、そこからチャンスが生まれるポイントだと思っていたので、守備でも攻撃でもやり切ることができたと思います。精度はまだまだですが自分が攻撃のポイントつぶせればこの先の勝利にもつながると思うので、デュエルであったり対戦相手にこだわるというのをこれからもやっていきたいです」 石井優輝主将(政経4=昌平)――今日の試合振り返っていかがですか。 「前半のうちに2点取れたことはDFとしてありがたかったですし、後半は青嶋(佑弥・政経4=浜松開誠館)に助けられたシーンも多かったですが、試合を通して失点0で終えられたことは次につながると思います。また、2試合連続で3―0で勝てたということはチーム的にも良い流れができるのかなと思います」 ――2試合続けて無失点の要因はどこにあると思いますか。 「ゴール前の粘り強さと、チームの勢いが悪くなった時の背後の徹底というのをチームで合わせられたことが失点0につながったかなと思います」 ――あと2勝で優勝というところまで来ましたがいかがですか。 「日本一を見据えながらも、次の駒大には今シーズン3敗しているので、リベンジという気持ちも込めてまずは準決勝に全力でぶつかりたいと思います」 ――今年は創部100周年という節目の年ですが、そのプレッシャーなどは感じますか。 「区切りの良い年に日本一というのは取りたいと強く思いますし、自分が明治で過ごしたシーズンは毎年何かしらのタイトルを取っているので、自分が主将になったこの代も後輩たちにタイトル、日本一の景色というものを見せたいと思います」READ MORE -
(48)全日本大学選手権大会 2回戦対宮崎産経大戦 試合後コメント
サッカー 2021.12.11栗田大輔監督――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 「初戦ということで、かなり難しい試合になると感じていましたが、そこをきっちりと勝てたことにほっとしています」 ――赤井祐貴(政経3=帝京)が先制点を決めましたがいかがでしたか。 「この1年インディペンデンスリーグ(Iリーグ)でゴールを決め続けていた選手で、直前の練習試合も非常に良かったので、1年間かけてIリーグで成長したというのが今日の先発につながったと思います」 ――リーグ戦終盤の連敗やIリーグでも敗退されましたが、チームを立て直すのは難しかったですか。 「もう忘れてしまいましたね(笑)。時間は戻らないので、僕たちは次の火曜日の試合に向けて準備していきたいと思います」 ――次戦のびわこ成蹊スポーツ大に向けての意気込みをお願いします。 「個が強いチームだと思っています。明治らしさを貫いて戦いたいと思います」 岡庭愁人(政経4=FC東京U―18)――二度のアシストで攻撃面でも結果を残しましたがいかがでしたか。 「分析でもあった通り、相手は背後へのボールが苦手だったので、そこを積極的に狙っていこうとしました。自分が思い切って走り、赤井も信じて走ってくれました。1点目は分析によって生まれたゴールだと思います。2点目に関しては、藤原(悠汰・政経4=広島皆実)とは大体のポイントを共有していて、自分の得意な形で前に入っていきました。ボールは少しずれてしまいましたが、藤原の身体能力でうまくゴールにつなげてくれました」 ――相手を無失点で抑えることができましたが、守備の面ではいかがでしたか。 「結果として無失点で終えることができて良かったです。しかし、前半の終わりに決定的な形を作られてしまい、後半もロングスローやパワープレーで押し込まれるシーンがありました。もう少し突き詰められるところがあったと思います」 ――次戦に向けて意気込みをお願いします。 「自分たちがやることは変わらないですし、しっかりと相手の分析をしていきたいです。トーナメント戦というのは自分たちのサッカーをしてしっかりと勝ち、1試合ごとに成長していくチームが優勝すると思うので、そこを意識してやっていきたいと思います」 赤井――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 「これまで先輩方の背中を追い掛けてきた中で、自分がスタメンで出場し、点を決めてチームを勝たせたいという気持ちがありました。最後の大会に向けて準備してきたので、点を取り勝ち上がることができたのでとても良かったと思います」 ――得点シーンを振り返っていかがですか。 「背後にボールが出たときに岡庭さんが走っていて、相手チームはボールがコート外に出ると諦めていたのですが、自分は絶対にクロスを上げてくれると信じて走り込みました。信じた通りにクロスを上げてくれたので良かったです」 ――4年生への思いをお願いします。 「4年生とは長い時間一緒にいました。このまま勝ち進めばあと3試合あります。楽しんで明治のサッカーを体現し、絶対に優勝して喜んで終わりたいと思います」READ MORE -
(47)100周年を迎えた明大の最後の戦いが幕を開ける/インカレ展望
サッカー 2021.12.10石井組の集大成を見せつける。12月8日より開幕する全日本大学選手権大会(以下インカレ)。今季は未だ王座をつかみ取れていない明大。創部100周年の節目の年に戴冠を。この大会に懸ける思いは計り知れない。関東第3代表として臨む明大の戦いは、12月11日、1回戦で高知大を下した宮崎産経大との2回戦から幕を開ける。悲願のタイトル獲得へ、負けられない戦いの火ぶたが切られようとしている。 今年度で創部100周年を迎えた明大サッカー部。そんな明大が臨む今季最後の大会がインカレだ。昨年度は感染症の影響で例年であれば年2回行われる全国大会も代替大会としての#atarimaeni CUPが行われるのみとなった。2年ぶりに開催される今大会では各地域のリーグ戦を上位で終えた24チームが全国の頂点を目指し戦う。 厳しいシーズンを過ごしてきた。夏の「アミノバイタル®」カップでは2回戦で敗退し、5大会連続で決勝へと駒を進めていた夏の全国大会・総理大臣杯全日本大学トーナメントへの出場はかなわず。3連覇が懸かったリーグ戦では、終盤まで首位につけるも上位対決を立て続けに落とし3位という結果に。リーグ戦ではクリーンシートが22試合中わずか3試合など守備面で課題が残るシーズンとなった。 明大の代名詞でもある〝いい守備からいい攻撃〟を体現するために頼もしい男が帰ってくる。4年で副将の稲見哲行(文4=矢板中央)だ。「リーグ戦で出場できなかった悔しさをぶつけたい」(稲見)。豊富な運動量と球際の強さでピンチの芽を摘み取るMFの復帰はチームに安定感をもたらすだろう。2年生の活躍が注目されたこれまでのシーズンだったが、思えば苦しみながらも最後まで優勝戦線に食らいついたチームの裏には、いつでも4年生の存在があった。ディフェンスリーダーとしてチームをまとめ上げるDF石井優輝主将(政経4=昌平)。リーグ戦で13得点を挙げ、名実ともにエースへ成長したFW藤原悠汰(政経4=広島皆実)。対人の強さ、精度の高い右足を併せ持ち、明治の2番としての系譜を受け継ぐDF岡庭愁人(政経4=FC東京U―18)。プロ入りが内定しているMF杉浦文哉(政経4=名古屋グランパスU―18)、DF加藤蓮(営4=北海道コンサドーレ札幌U―18)など、チームの中心としてチームをけん引している。そんな4年生は苦しい4年間を過ごしてきた。二つ上の代は大学史上初の5冠を成し遂げ、一つ上の代は12人がプロへと進む快挙を達成。そんな先輩たちを前に出場機会が限られ、思ったような大学生活を送れなかった。「苦しいことのほうが多かった」(石井)。それでも苦しみもがきながら着実に成長を遂げ、今年度は〝象徴〟としての役割をしっかりと全うしている。 泣いても笑っても最後の大会。「結果という形でお世話になった人たちに恩返ししたい」(藤原)。敗戦は4年生の引退を意味する一発勝負のトーナメント戦だ。「まずは失点しないというところにフォーカスしたい」(杉浦)。100周年にタイトルで花を添えるため。紫紺の戦士たちはいる〝邁新〟する。 [井澤怜音]READ MORE -
(46)インカレ直前インタビュー⑨/石井優輝
サッカー 2021.12.10石井組の集大成を見せつける。12月8日より開幕する全日本大学選手権大会(以下インカレ)。今季は未だ王座をつかみ取れていない明大。創部100周年の節目の年に戴冠を。この大会に懸ける思いは計り知れない。関東第3代表として臨む明大の戦いは、12月11日、高知大と宮崎産業経営大の勝者との2回戦から幕を開ける。悲願のタイトル獲得へ、負けられない戦いの火ぶたが切られようとしている。 最終回はDF石井優輝主将(政経4=昌平)へのインタビューをお届けします。 石井――今シーズンを振り返っていかがですか。 「なかなかうまく行かないなというのは主将としてチームを引っ張る中で一番思うところです。結果を見てもそうですし、全員の方向性を合わせる面でも苦労しています。サッカー以外の部分で1、2年生には仕事を任せているのですが、仕事をやってもらっている意図をしっかり伝えて実行してもらうことへの苦労とかもありますね」 ――明大に入ったきっかけを教えてください。 「練習参加した時の全体のレベルの高さと、4年生が印象に残って『ここでサッカーしたいな』というふうに思いました。当時自分がセカンドチームの練習に入った時に、トップチームになかなか絡めていない4年生が全体に響き渡る声で『これじゃトップ上がれないぞ』って叫んでいたのがとても印象的でした。こんなにトップもセカンドも同じ熱量を持って練習しているチームはないと思ったので、そこで4年間自分の身を置いて、しっかりやろうと思いました。当時はサッカーのことしか考えてなかったですが、もっと上にいけると思ったので明治に入りました」 ――4年間で印象に残っている思い出を教えてください。 「もちろんうれしいこともあるのですが、今振り返ると苦しかったことの方が多いです。もちろん試合に出るか出られないかもそうですし、1年生の時は自分のポジションが空いていても、違うポジションの先輩が入ることもありました。4年生で主将になってからも、自分が試合に出ても出ることができなくても、チームを勝たせなくてはなりません。サッカー以外のところでも就活や進路を決めなければならず、とても葛藤した4年間でした。でも、その環境こそが明治だと思うので、今思えば自分を成長させてくれたなと感じます」 ――やりがいを感じている部分をお願いいたします。 「やはり100周年や3連覇が懸かっていたリーグ戦の中で、一試合勝った時の喜びがあったことですね。自分が1〜3年生の時に経験した勝利よりも感動が大きいことがありました。チームがまとまっていると、自分のやってきたことが生きているのだなということを感じます。あとは面識のないOBの方が自分のプレーを見て『戦う姿が気持ちいい』と言ってくださったという話を聞いてやりがいも感じましたね」 ――同期への思いをお願いします。 「4年間、苦しい時の方が多くて、どの代よりも苦労している代でした。だからこそ絆が強くなりましたし、同期愛も大きくなりました。弱い代と言われてきたからこそインカレは絶対に取りたいタイトルですし、苦しんできた代でもできるということを、これからの明治を作っていく後輩に残していきたいです」 ――栗田大輔監督やコーチ陣への思いもお願いします。 「スタッフの皆さんに関しては自分が明治に入ってからずっとお世話になりました。栗田さんも常に厳しく指導してくださって感謝しかないです。サッカーだけやっていたら今の自分はないと思うので、栗田さんのような社会人出身の監督だったからこそ、サッカー選手としても人としても大きく成長できたと思います。コーチングスタッフの方も、自分が1年生の時に尖っていた中で、見捨てずに指導してくださいました。本当に感謝しかないですし、だからこそラストシーズンで感謝の意味でインカレを取りたいです」 ――インカレへの意気込みをお願いします。 「やはり感謝を形にしたいという思いがあります。戦う姿勢もそうですが、周りから見て一番形として見えるものが結果だと思うので。インカレで優勝して、今まで4年間お世話になったスタッフ、両親、明治を応援してくれてる方たちにわかりやすい感謝の形を優勝で表現したいです。タイトルを取りたいですし、個人的にはタイトルを取れなかった代の主将にはなりたくないので、なんとしてもチームの勝利のために戦いたいですね」 ――ありがとうございました。 [萩原亜依] ◆石井優輝(いしい・ゆうき)政経4、昌平、175センチ・70キロREAD MORE -
(45)インカレ直前インタビュー⑧/岡庭愁人、稲見哲行
サッカー 2021.12.09石井組の集大成を見せ付ける。12月8日より開幕する全日本大学選手権大会(以下インカレ)。今季は未だ王座をつかみ取れていない明大。創部100周年の節目の年に戴冠を。この大会に懸ける思いは計り知れない。関東第3代表として臨む明大の戦いは、12月11日、1回戦で高知大を下した宮崎産業経営大との2回戦から幕を開ける。悲願のタイトル獲得へ、負けられない戦いの火蓋が切られようとしている。 今回は今季副将を務めたDF岡庭愁人(政経4=FC東京U―18)とMF稲見哲行(文4=矢板中央)へのインタビューをお届けします。 岡庭――今季をここまでを振り返っていかがですか。 「関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)最終節で負けてしまって、懸けていた思いが強い分、悔しさも強かったです。それでも最後にインカレという、思いをぶつけられる舞台があるので、25日に笑って終われるように練習しています」 ――リーグ戦ではベスト11に選出されましたがいかがですか。 「もちろん嬉しかったですが、(表彰式で)明治が3位と聞いた時は『この賞受賞していいのかな』という気持ちがありました。個人タイトルは初めてなので嬉しいですけど、それ以上に悔しい思いが強いです」 ――4年間での一番の思い出は何ですか。 「いろいろな思い出があってなかなか選べませんが、2年次の5冠獲得や、1年次の開幕戦で筑波大に大勝したり、3年次にはリーグ戦で優勝できたり、今年は開幕戦で優勝候補と言われていた流経大相手にいいゲームできたりとか。本当に選べないですが、やはりタイトルを取れた瞬間は印象的です」 ――栗田大輔監督をはじめとするスタッフの方々にはどのような思いがありますか。 「今季が始まってから『栗田監督のため』にというのはずっと思っていました。自分もリーグ戦上位を走る難しい中で、特別指定選手としてFC東京に行かせてもらったり、無理を言ってやらせていただいたことも多いので、結果を残して最後は胴上げしたいと思っています」 ――4年間を共に過ごした同期にはどのような思いがありますか。 「リーグ戦に出場できなくてBチームで頑張っている選手やケガでサッカーできない選手など、いろいろな同期がいる中で自分は試合に出させてもらっています。その思いを背負って力強いプレー見せていきたいです。あとは同期で楽しむということも決めているので、硬くなりすぎずに有終の美を飾れるようにしたいです」 ――インカレに向けての意気込みをお願いします。 「同期や後輩、スタッフに監督。今季は昨季とは違うチームですし、今季のチームで優勝することに価値があると思います。自分たちがやってきたことは間違ってないと思いますし、最後に明治を体現して笑って終われるように一戦一戦戦っていきます」 ――ありがとうございました。 稲見――4年間を振り返っていかがですか。 「人間として成長できたと思います。もちろんサッカーをするために入りましたが、それ以外の部分で、寮生活も初めてでしたし、就職活動も経験して、大学生活でさまざまな人と接する機会が多くて、サッカー以外の日常的な面での学びが大きかったです。サッカー面でも勝つためにさまざまなことを考えたことが自分の成長につながったと思います」 ――リーグ戦後期は出場がありませんでしたが、なぜ欠場していたのでしょうか。 「アミノバイタルカップが終わった後に、肉離れして4カ月離脱してしまいチームに迷惑をかけました。11月に復帰したので、ここから練習してリーグ戦で出ることができず、優勝できなかった悔しさをぶつけたいと思います」 ――リーグ最終戦の流経大戦、試合終了の笛が鳴った瞬間はどのような心境でしたか。 「リーグ戦を1年間戦ってきて、自分たちは苦労してきた代なので、優勝したかったですし、それが達成できなかったことが悔しいです。ただそれ以上に自分がその場にいない、戦えていないということが悔しかったです」 ――4年間を共に戦ってきた同期にはどのような思いがありますか。 「同期がいてこその4年間だと思います。自分も同期にたくさん支えられましたし、下級生のころは仕事もあり、サッカーもうまくいかなくて仕事とサッカーでたくさん悩んできた代なので、最後はみんなで笑って終わりたいなと思います」 ――後輩たちにはどのような思いがありますか。 「明治という組織がどうあるべきかということや、勝ち続けることを求められると思いますが、奥底には楽しむことや仲間のためにという思いがあります。それを表現して、プレッシャーはあまり感じずにやってほしいなと思います」 ――栗田監督への思いを聞かせてください。 「栗田監督にはサッカー面でもそれ以外でもたくさんのご指導をいただきました。自分が最も尊敬している監督の一人なので、残りの試合や今後の活躍で感謝を伝えたいと思います」 ――インカレに向けての意気込みをお願いします。 「インカレでも明治の看板を背負うプレッシャーはありますし、今季はここまで無冠というプレッシャーもあります。それでもそこにとらわれ過ぎずに、大学生活の最後でもあるので、同期や明治の仲間と1日でも長くサッカーができるように頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。 [土屋秋喜] ◆岡庭愁人(おかにわ・しゅうと)政経4、FC東京U―18、171センチ、65キロ。来季からはJ1・FC東京へ加入する。◆稲見哲行(いなみ・てつゆき)文4、矢板中央、178センチ、75キロ。来季からはJ2・東京ヴェルディへ加入する。READ MORE