
【競走部】疾風勁走
ついに古豪復活か――。昨年度の箱根駅伝で見事6位に食い込み、5年ぶりのシード権獲得を果たした明大競走部。目標を箱根3位に掲げる今年度は、新型コロナウイルスの影響で試合の延期や中止、練習の自粛と厳しい環境を強いられている。1日も早く日常が戻りますように。この状況を耐え抜き、前に進めますように。困難な状況でこそ選手の今を伝えたい。そんな担当部一同の思いも込めて、今年度も企画をお届けします。
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(32)いざ悲願の優勝へ/箱根駅伝展望
競走 2021.01.01大エース・阿部弘輝選手(令2政経卒・現住友電工)を擁し、5年ぶりのシード権を獲得した昨年度の箱根から早1年。今年度は新型コロナウイルスの影響で何もかもが異例のシーズンであった。それでも全日本3位という結果を筆頭に、さらに強力になったチーム。勝負の箱根路、狙うのはもちろん、72年ぶりの箱根制覇のみだ。 例年になく層の厚い今年度の明大。山本佑樹駅伝監督は「優勝を狙う区間配置」を掲げる。その中でスターターに抜てきされたのは、児玉真輝(文1=鎌倉学園)だ。全日本でも1区を任され区間5位の好走。「目標は区間賞から区間1桁」と話す頼もしいルーキーが、全日本同様チームに流れを引き寄せる。 各校のエース集う2区には、昨年度1年生ながら2区を経験した加藤大誠(営2=鹿児島実)。秋の記録会では苦しい走りも見られたが、「どんどん調子は上がってきている」(加藤)。「彼はロードで強さを発揮するタイプ」という指揮官の期待に応えたい。 充足した戦力で、復路が真の勝負どころか。山下りの6区には、2年連続で6区を担当した前田舜平主将(政経4=倉敷)。「強みは経験」と語る主将には区間賞の期待もかかる。8区は全日本での活躍が記憶に新しい大保海士(法4=東海大福岡)。10区には11月5000メートルと1万メートルで自己ベストを大幅更新した長倉奨美(情コミ4=宮崎日大)がエントリー。好調を維持する4年生たちが有終の美を飾り、チームに勝利をもたらしたい。 今年度から、レース当日のメンバー変更枠が4人から6人へと変更に。明大も、鈴木聖人(政経3=水城)や小袖英人(政経4=八戸学院光星)らエース級の選手たちが軒並み控えに回っており、当日変更が予想される。各校の駆け引きが過熱する中、層の厚さを見せつけられるか。打倒3強へ、準備はもうできている。「とにかく優勝を目指します」(山本駅伝監督)。真の強豪となる瞬間は、もうすぐそこだ。 [飯塚今日平] 箱根駅伝まで、あと1日。READ MORE -
(31)「おうちで箱根を楽しむために」EKIDEN News西本武司氏インタビュー
競走 2021.01.01いよいよ明日号砲となる箱根駅伝(以下、箱根)。沿道応援自粛により、自宅での応援が求められる。今回はそんなリモート観戦でも余すことなく箱根を楽しむために、EKIDEN Newsの西本武司氏に自宅での箱根の楽しみ方や、明大の注目ポイントを伺った。(この取材は11月30日にリモートで行われたものです) ――応援自粛のレースについての心境をお聞かせください。 「沿道で応援できないことより、みんなでテレビをなめ回すように見て楽しめたらいいんじゃないかと思います。箱根のテレビ中継は最初に考えた人の完成度が高過ぎた故に、そこから飛躍的なバージョンアップはされていないんです。ですがこのタイミングで新たな取り組みや技術的な革新など、世の中みんなが見るというプレッシャーの中であるが故に、テレビの大進化を期待したいです。その変化の違いに気付くためにも、そんなに悲観することなくテレビでいっぱい楽しんだ方がいいんじゃないかと思います。今回の箱根は観戦自粛のために沿道からの声援が少ないこと。だとすれば、日本テレビは選手の足音や息遣いといった部分に力をおいて放送することでしょう。今回の箱根駅伝中継は〝音〟に気を配って視聴するといいと思います。運営管理車からの山本佑樹駅伝監督の声掛けもクリアに聞こえるはずです」 ――家で箱根を楽しむにあたって勧めたいことは。 「箱根の中継が面白いのは、日本テレビだから面白いんです。ドラマやエンターテインメントと同じ労力で作るんですよ。一つ一つのカットなどにも意味がある。ドキュメンタリー映画を見ているような作りになっているんです。毎年沿道に行く人たちも、もともとはあのテレビを見て、箱根に魅了された人たちのはずなんです。何で魅了されたかというと、絵に力があった。あの場所に、自分も身を置いてみたいと思ってみんな行くんです。なのでそういったところをもう1回気付いて見ると、やっぱり(箱根が)すごいなと思えるタイミングなんじゃないかなと思います。絶対に気合いを入れてきますよ(笑)。ポスターでも『沿道ではなくテレビで』とあそこまで自分たちでプレッシャーをかけているわけですから。来年度はとてつもなく多くの人たちに『あそこに行きたい』と思わせる番組の目撃者として、今回は楽しんだ方がいいんじゃないかと思います」 ――世田谷に住んでいらっしゃるとお聞きしましたが、明大の選手を見掛けますか。 「見ますね。ジョグしてると抜かれますから(笑)」 ――身近に感じますか。 「散歩している人たちにとっては選手の走りはたとえジョグでもそれなりのスピードで走るので、苦情が入ったりして公園管理の人から監督さんとかが怒られたりする姿とか(笑)。そういう姿を見ているので、応援したくなる気持ちがあるんですよね。この箱根は、母校だけでなく、選手が練習している地域とともにあるものだなとも思います」 ――普段の姿などレース以外でも陸上を追っているのですね。 「僕はもしかすると、レースや箱根を見たりするだけでなく、そこに出る選手たちが1年中何をやってるのかを抜かれながら見るのが一番楽しいのかもしれません。だいたいの選手は良いときばかりではないので。出てないときこそ、砧公園とかでじっくり走ってるはずなので、調子の悪いときも走っている姿を見る、そこを含めての楽しさかなと思います。箱根の活躍そのものよりも、箱根までたどり着く道のりの方が実は横で見ていて楽しいですね」 ――今年度の明大はどんなチームという印象ですか。 「今までの明大は、砧公園で見ていると好き勝手に走っている感じでした。みんながスピードスターで速くて、気持ちよく走って終わっているなと。でも最近になって、一体感が出てきた、まとまりが出てきたなと感じます。前までは速い人たちが好き勝手に走っていた感じでしたが、服装一つとってもチームとして走っている感じがします。今年度は明大が来たというのがすごく分かりますね。これはすごく大事なことだと思います」 ――明大のイチオシ選手は。 「どうなるか楽しみという意味で、児玉真輝(文1=鎌倉学園)選手ですね。高校時代から記録会とかで走る姿を見ているので。この(陸上界全体で)1年生がすごいという状況の中で、彼がどう輝いてくるかというのは楽しみです」 ――選手へメッセージをお願いします。 「いつも楽しませてくれてありがとうですね。僕は他のファンとは違ってご近所さんという感じで見ているので、頑張ってるなという感じで見てます」 ――ありがとうございました。 [金内英大] 明大スポーツ新聞部のウェブサイトにて「箱根特集号」を全面無料公開中です。ここには載っていない西本氏のお話も掲載中。詳しくはこちら!READ MORE -
(30)箱根直前特集⑯ 前田舜平インタビュー
競走 2020.12.3172年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします! 第16回は前田舜平主将(政経4=倉敷)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです) ――現在のコンディションを教えてください。「今は当日に向けて上がってきているかなと思います」 ――他のチームメイトに関しては。「小袖(英人・政経4=八戸学院光星)が調子いいんじゃないかなと思います。走りとか見ていても調子が良さそうだと思います」 ――箱根まで1カ月を切りました。「今年度はチーム状況がすごくいいのでそこまで心配することはないですね」 ――チーム目標やはり優勝ですか。「そうですね。チーム目標は5位以内なので、そこは達成できればなと思います。もちろん上は目指しますけど」 ――練習を振り返って。「今シーズンはあまり調子が上がっていなかったので、成長を実感できるって言うほどの部分はそんなになかったです」 ――大会自体少ない年でした。「自分自身、今年度で陸上競技は引退なのでできれば多くレースを走りたかったんですけど、そこは全員平等に機会がなかったので、我慢するしかなかったという形ですね」 ――4年生は箱根未出場を経験している代です。今年度も出場できるということに喜びはありますか。「前期はコロナで試合もなくなってしまい、後期もなくなるかもしれないと多少思っていたので、そういった意味でも開催されることは非常にうれしく思います」 ――その当時を振り返ると。「非常に悔しかったですし『自分はここでこうしているために大学に来ているわけではない』と非常に実感させられた時間だったなと思います」 ――この4年間で一番の思い出は。「昨年度、僕が在籍している中で初めて箱根駅伝でシード権を取れたことが思い出深かったかなと思います」 ――今回の自身の区間での目標は。「区間賞争いはしたいと思っていますし、58分前後で帰って来たいなと思います」 ――対策などは何かしていますか。「今年度走るとしたら3度目なので、大体例年の流れを意識して。コース感もつかめているので、あとは昨年度よりどこを縮めるか、とかのイメージトレーニングをしていますね」 ――上りとラスト3キロが課題だと聞きました。「最初の上りに関しては、対策というよりはどれだけ自分の力を振り絞れるかだと思っているので、そこは1年の練習の成果が出るというか、どれだけ自分を強化できたかが出るんじゃないかなと思います。残り3キロに関しては、これがラストレースなのでその思いをぶつけられたらなと思います」 ――今年度は4強とも呼ばれています。「そうですね、最初3強で僕たちが勝って4強と言われているわけなんですけども。前評判が高くなるのはうれしい反面、それだけで評価していただいてもどのチームも強い戦国駅伝時代だと思っているので、あまり慢心せず当日自分たちの走りができたらなと思います」 ――チーム内で印象深かったことは。「そうですね、前シーズンはコロナで(チーム)解散してしまったりしていて、やっぱり全日本で3位を取れたということが一番ですね。我慢を強いられてきた1年ですが、ようやく報われたと言うか、たまっていたものがそこで発揮できたのではないかなと思います」 ――自分の強みはズバリ何ですか。「経験かなと思います。6区は特殊区間なので経験が大事かなと思います」 ――最後の箱根となりますが、どういう走りをしていきたいですか。「多分終わってみれば最後の実感というのは湧かないと思うんですけど、最後まで全力で走りたいなと思います」 ――ありがとうございました。 [金内英大] 第97回箱根駅伝まで、あと2日。 【前田選手を知るならこの記事!】箱根駅伝予選会 直前特集① 1年生座談会(2017年10月10日掲載)(58)箱根直前特集⑰ 前田舜平インタビュー(2019年12月28日掲載)担当記者イチオシ!2020(7)前田舜平(2020年7月18日掲載) READ MORE -
(29)箱根直前特集⑮ 小袖英人インタビュー
競走 2020.12.3172年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします! 第15回は小袖英人(政経4=八戸学院光星)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです) ――今現在のコンディションはいかがですか。 「順調に練習もこなせていてコンディション的には良い感じです」 ――1年を振り返っていかがですか。 「秋シーズン以降記録会などが増えてきて、トラックでは自分が思っていた結果を出せませんでした。その中で全日本では最低限の仕事ができたというのは箱根に向けて自信になりました。そこをプラスに捉えてあとは箱根に向けてイメージをつくっていきたいなと思います」 ――今年度はなかなか前半戦試合ができませんでしたが、その時はいかがでしたか。 「前半シーズン試合がなくてモチベーションを保つのが難しかったんですけど、箱根が開催されることを信じて夏合宿以降はしっかり取り組むことができました。その結果として5000メートル、1万メートルの自己ベスト更新につながったと思うので、自粛期間は無駄にならなかったなと思います」 ――自粛期間はどのような練習をしていましたか。 「1日に1回ぐらいしか走る練習はしてなかったんですけど、その他の部分で体幹の強化であったり、補強トレーニングとか普段あまりやらないことを取り組みました」 ――大会がなくなったことでモチベーショの維持はどうでしたか。 「何のために走っているだろうという、ポジティブな考えがありませんでした。なかなかやる気が出ずになんとなく過ごしていたと思います」 ――その中でどのタイミングでスイッチが入りましたか。 「スイッチが入ったのは、夏合宿入る前ぐらいに結構ポイント練習で外していて、そこで監督の方から『お前がしっかりしないと駄目だ』というふうに言われました。そこでスイッチが入ったのと、夏合宿で実業団に参加したことによってもっと上を見てやろうという気持ちになりました。その二つがターニングポイントと言うか、自分のやる気を上げてくれたかなと思っています」 ――今年度は4年生のけがが例年に比べると減ったと思いますが、何か4年生で話し合ったことなどはありますか。 「毎月1回学年のミーティングあるんですけど、そこで毎年4年生がけがで走れていない人が多いから、今年はやっぱり今までと違う学年を目指そうという話にはなっていました」 ――同級生の活躍はうれしいですか。 「はい、やっぱりうれしいですし刺激を受ける部分があるので最後、残り1カ月ですし、4年生が何人出られか分からないですけど、出たら最終確認してチームを引っ張っていきたいと思います」 ――ご自身がエースという思いはありますか。 「あんまりないと言うか、やっぱり今まで、明大の先輩のエースを見るとまだ結果を全然出してないと思います。最後の箱根で結果を出して、少しでもそういう偉大な先輩に近づければいいなと思います」 ――箱根で走りたい区間はございますか。 「1区か3区を走りたいです」 ――なぜその区間を走りたいと思いますか。 「3区走ってみたいというのは、自分に一番合っている区間だと思います。1区はやっぱり昨年度も経験してますし、4年生がそこで良い流れをつくることで他の選手も乗ってくると思うからです」 ――なぜ3区が自分の強みを生かせると思いますか。 「自分は結構上りが嫌いなんですけど、3区は平坦で下りもあるのでスピード区間だと思うので自分に合ってると思います」 ――箱根に向けての意気込みをお願い致します。 「総合5位以内目指してチームとして頑張りたいですし、個人も最低区間3番以内を目指して頑張りたいなと思います 」 [入野祐太] 第97回箱根駅伝まで、あと2日。 【小袖選手を知るならこの記事!】ルーキー特集(2017年6月12日掲載) 全日本予選2位通過 開花したチーム力(第486号)小袖英人 「焦りはない」ロード克服で2度目の箱根へ挑む(第502号 箱根駅伝特集号)READ MORE -
(28)箱根直前特集⑭ 村上純大インタビュー
競走 2020.12.3072年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします! 第14回は村上純大(政経4=専大松戸)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです) ーー現在のコンディションはいかがですか。 「普通に練習できていて、走れてる状態です」 ーー箱根駅伝まで1ヵ月を切った心境はいかがですか。 「箱根が競技人生最後なのでしっかり走りたいです」 ーー9区に対する思いは何かありますか。 「9区に関しては走ってない人と比べたら経験値は10倍くらいあると思うので、やっぱ他の人に譲るという気持ちはないですね」 ーー目標タイムや順位はありますか。 「明大記録が68分くらいなのでそれくらいを目標にしています。そしたら区間賞争いできると思うのでそれくらいでいきたいですね」 ーー箱根なしを経験している最後の代ですが。 「予選落ちを経験しているというのは自分たちの中で大きかったです。今は予選会すら経験していないという選手もいるので、やっぱ箱根に出るのは当たり前じゃないっていうのを後輩たちも頭の中に入れとかないと、どっかで足元すくわれちゃうんじゃないかなと思います」 ーー4年生同士で何か話されたりするんですか。 「自分たちが入学してから4年生が走れてないというのが続いていたので、そうはなるまいと世代が変わってすぐくらいにみんなで話してました」 ーーコロナ禍を振り返っていかがですか。 「やっぱ箱根があるのか不安は大きかったですけど、その2ヵ月間でみんなリフレッシュできてこのようないい結果につながってるんじゃないかと思います」 ーーご自身の強みは何ですか。 「安定感です。今年はさらにスピードもついたので9区で勝負できる力はどんどん付いてきたのかなと思います」 ーー今年のチームはどんなチームですか。 「箱根に出てるチームの中で1番緩いと思っています。和気あいあいとしているし、先輩にタメ口きいてくる後輩もいますし、仲良いチームかなと思いますね」 ーー刺激を受ける存在はいますか。 「やっぱ自分は小袖(英人・政経4=八戸学院光星)の存在が大きいです。ゼミも一緒で話す機会も多いので、小袖の存在っていうのはこの4年間で大きかったのかなと思いますね」 ーー箱根当日はどんな戦いになると思いますか。 「やっぱ流れが大事だと思います。この前も他大学が良いタイム出したりしてエース格と言われる人たちがたくさん誕生したと思うんですけど、自分たちのチームは総合力で勝ち切れると思うので頑張りたいなと思います」 ーー山本佑樹駅伝監督はどんな方ですか。 「自分は佑樹さんに出会えたことでこれだけ成長できたのかなと思っています。自分の考えをしっかり聞いてくれ、それがあってたら任せてくれますし、間違ってたら軌道修正してくれるのでやはり出会えたことでこれだけ成長できたのかなと思います」 ーー箱根に向けての意気込みをお願いします。 「今年は区間賞目指して、例年より良い走りをするので是非応援よろしくお願いします」 ーーありがとうございました。 [大橋直輝] 第97回箱根駅伝まで、あと3日。 【村上選手を知るならこの記事!】ルーキー特集(2017年6月12日掲載)(50)箱根直前インタビュー⑨ 村上純大(2018年12月27日掲載)(59)箱根直前特集⑱ 村上純大インタビュー(2019年12月29日掲載) READ MORE -
(27)箱根直前特集⑬ 長倉奨美インタビュー
競走 2020.12.3072年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします! 第13回は長倉奨美(情コミ4=宮崎日大)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです) ーー箱根が迫ってきました、心境はいかがですか。「結構調子も維持できていて、チーム一丸となって戦える準備はできていると思います」 ーー富津合宿の手応えはいかがですか。「練習も全てこなせて自分としては充実した合宿になりました」 ーーどのあたりに充実を感じましたか。「昨年度と違って、練習もしっかり余裕を持てることができるようになったので力がついたなという実感はありましたね」 ーー現在の調子や体のコンディションはいかがですか。「今のところ夏の前の肉離れ以降けがもなくて、継続して練習できているのでコンディションは良いかなと思います」 ーーチームメートを見ていても調子の良さを感じますか。「そうですね。自分だけじゃなくて、周りもみんな力つけていますし、調子も良い選手がたくさんいますね」 ーー特に調子の良い選手を挙げるとすれば誰になりますか。「小袖(英人・政経4=八戸学院光星)がやっぱり調子も良くて、練習でも積極的に引っ張っているので、調子いいかなって思います」 ーー改めて今年度を振り返っていかがですか。「今シーズンのレースは今までトラックレース4本と少なかったんですけど、1本1本こなしていく中で良い方向に進めたのでよかったなって思います」 ーー自粛期間に取り組んできたことは実っていますか。「そうですね、気持ちもモチベーションも落ちなかったですし、いずれ試合があるって言う気持ちでずっとやってきていたので。今こうして試合ができて、しっかり走れていると言うのは実りのある1年かと思います」 ーー距離は例年以上に踏めていますか。「そうですね、富津合宿でも30キロ走2本と、少し早いペースでの20キロとかやって昨年度よりも余裕度はあるなと感じているので。心配はしていないですね」 ーー久しぶりのレースはいかがでしたか。「自分も自己ベストを出しているんですけど、みんな自己ベストを連発していて、その中でチームメイトと切磋琢磨して勝負できていて、それがチームの勢いにつながっていたのでよかったです」 ーーこの4年間で自分が思っていた通りの成長を描けましたか。「そうですね、記録面ではできているんですけど。やはり三大駅伝にまだ出場していないので。そこを目標としてやってきているわけなので、最初で最後の箱根駅伝を走れるようにやっていきたいです」 ーーシード校として久しぶりに迎える箱根です。「予選会がなかった分、5000メートルと1万メートルで走る機会があって、それで自己ベストを出せて今自信につながっているので。そういう記録を出せた面っていうのは大きかったと思います」 ーー走りたい区間はありますか。「自分は任された区間を全力で走るだけだと思っているので、最後は責任感のある走りをして、チームに貢献したいなと思います」 ーーネット上の応援も選手にとっては励みになりますか。「そうですね。実際現地での応援はできなくて寂しい気持ちもあるんですけど、応援してくれている方々がいるという気持ちを持って走っているので。期待されているのを裏切らないような走りがしたいです」 ーー箱根に向けての意気込みをお願いします。「現在調子も良い状況で、練習しっかり積めているので、しっかり箱根駅伝に出走して、チームに貢献できるように頑張りたいです」 ――ありがとうございました。 [川和健太郎] 第97回箱根駅伝まで、あと3日。 【長倉選手を知るならこの記事!】ルーキー特集(2017年6月12日掲載)(57)箱根直前特集⑯ 長倉奨美インタビュー(2019年12月28日掲載)担当記者イチオシ!2020(3)長倉奨美(2020年7月16日掲載) READ MORE -
(26)箱根直前特集⑫ 樋口大介インタビュー
競走 2020.12.2972年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします! 第12回は樋口大介(法4=伊賀白鳳)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです) ――4年生として最後の1年でした。 「うまく自分の体と向き合いながら競技を続けることができていて、練習を1年通じて積めているというのはすごく成長できたところかなと思っています」 ――レースがない間、どのように気持ちをつくっていましたか。 「箱根が開催される望みがあるということが自分の中ですごく大きくて。モチベーションを保てていたのは箱根の開催に希望があったからだと思います」 ――自粛期間の取材では上半身の強化を挙げていましたが、手応えはありますか。 「今年度は特に上半身の柔軟性に注力していて、これまで動かし方が悪くて故障をしているんじゃないかと治療院の先生からも言われて。毎日ストレッチをしたり、上半身の可動域を広げることはしていました。上半身と下半身の連動性が高まったなという実感があります」 ――秋以降のレースを振り返っていかがですか。 「5回(レースに)出て、全部自己記録を更新することができたので、すごく充実した年にはなっています」 ――現在調子が良い選手は。 「本当にみんな調子が良くて、特に櫛田佳希(政経2=学校法人石川)とかはノリに乗っているなと思います。あとは大保海士(法4=東海大福岡)もすごくきているなと思います」 ――代として気持ちも走力も上がってきている感覚はありますか。 「そうですね。今本当に4年生みんな調子が良くて、練習も引っ張れているので、いい雰囲気で練習できていると思います」 ――全日本の大保選手の走りは刺激になりましたか。 「大保は同じ法学部で一緒に過ごすことも多かった存在なので、全日本ですごくいい走りをしたことは正直悔しかった部分もあります。でも、箱根では今度は自分がいい走りをしてチームに貢献するという思いになれたので、ライバルとしていい刺激がもらえたなと思います」 ――箱根に向けて、4年生で話すことは多いですか。 「そうですね。ミーティングでは、当落線上の選手はすごく気合が入っているんですけど中間層や今故障している選手のモチベーションをいかに高く保つか、などという話し合いをよく行っています」 ――同期はどんな存在ですか。 「仲間でありライバル、なので絶対に負けたくないなという気持ちを持ちつつ日頃練習ができているのは、高め合ってこれた要因だと思います」 ――期待を寄せる後輩は誰ですか。 「児玉真輝(文1=鎌倉学園)です。普段の練習を見ていても、競技に向き合う姿勢というか、一番最後まで練習に残っていることも多く見ます。努力家であり、ルーキーとしても注目されてプレッシャーも大きいとは思うんですけど、とても期待しています」 ――走りたい区間はどこですか。 「ずっと5区を走りたいと思っていて憧れでもあるので、5区を走りたいです」 ――上りが得意な要因はどんなものがありますか。 「上りは気持ちの部分が大きいと思います。前を追う姿勢であったり絶対抜かれないぞという気持ちは自分の中で強くあるので、メンタル面が上りに生かされているのかなと思います」 ――チームの箱根の目標は。 「チーム目標は5位以内と決めていたんですけど、全日本で良い成績が残せて、あわよくばもっと上を狙おうというのが正直なところです」 ――4強と言われることにプレッシャーはありますか。 「特にプレッシャーはなくて、注目されることはありがたいことですごくうれしいです」 ――箱根への意気込みをお願いします。 「中学生からの夢の舞台でもあるので、最後の年絶対にチャンスを逃さず走って、これまで応援してくれた家族や小中高の恩師に恩返しができるような、いい走りがしたいなと思います」 ――ありがとうございます。 [仁科せい] 第97回箱根駅伝まであと4日。 【樋口選手を知るならこの記事!】ルーキー特集(2017年6月12日掲載)(15)紫紺復活へ勝負の夏! 菅平合宿インタビュー⑤(樋口大介、村上純大)(2019年9月25日掲載)担当記者イチオシ!2020(4)樋口大介(2020年7月16日掲載)READ MORE -
(25)箱根直前特集⑪ 大保海士インタビュー
競走 2020.12.2972年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします! 第11回は大保海士(法4=東海大福岡)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです) ――現在のコンディションはいかがですか。「今までこの時期に練習ができていたことがほとんどなかったんですが、今年度は故障もせずにチームの練習に参加できているので、心身ともにしっかり走れる状態になっています」 ――箱根駅伝まで残り1カ月を切っての心境はいかがですか。「100%開催されるのかはまだわからないのでそこは少し不安ですけど、楽しみですね」 ――走りたい区間はありますか。「欲を言えば往路を走ってみたいんですけど、実力的には復路のどこかを走れればいいなという感じなので8、9、10区のどこかですかね」 ――目標タイム、順位はありますか。「区間順位1桁には入らないとチームとして厳しい展開になってしまうと思うので、1桁でしっかりまとめあげたいです」 ――コロナ禍を振り返っていかがですか。「今まで1年を通しての練習の流れがあってそれがコロナで崩れてしまったので心配でしたけど、個人に任された自粛期間の練習の中で自分の特性とか足りないところとかをもう一度見つめ直して練習に取り組めたのが、やらされている練習より力になったんじゃないかなと思います」 ――試合が少なかったことについてはいかがですか。「僕はトラックが苦手で、毎年春から夏にかけていい走りができなくて落ち込むことが多かったので今年度はレースが無くて意外と良かったんじゃないかなと思います」 ――全日本で得たことは何ですか。「区間1桁という満足できる走りができたので、これから走るレースでもその時の自信で積極的な走りができるのではないかと思っています。早大競技会の時も全日本での走りから28分台は出るんじゃないかという自信があったので、その自信があのタイムにつながったのかなと思います。入りの5000メートルも自分が区間2位じゃなかったら絶対に付いていかないようなタイムだったので、そこを付いていけたというのは自信ができたんじゃないかなと思います」 ――今年のチームはどんなチームですか。「チーム内の争いはあるんですけど節度あるチーム争いというか、基本みんな冗談言い合って笑い合ったりします。走ることを楽しもうという、走っていて楽しい、ポイント練習終わった後でも笑い合えるような感じで今が大学に入って1番楽しいです」 ――ご自身の強みは何ですか。「ロードの長い距離を走れることです」 ――箱根に向けての意気込みをお願いします。「楽しい時も苦しい時も過ごした大学4年間だったので、ここで成長した姿をお世話になった指導者の方や経済的に精神的に支えてくれた家族、兄弟に見せられるようにまずはエントリーに選んでいただけるように頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。 [大橋直輝] 第97回箱根駅伝まであと4日。 【大保選手を知るならこの記事!】大保ルーキー特集(2017年6月12日掲載)(16)紫紺復活へ勝負の夏! 菅平合宿インタビュー⑥(大保海士、寺前友喜、長倉奨美)(2019年9月25日掲載)(10)全日本大学駅伝 レース後コメント③(金橋佳佑・大保海士)(2020年11月5日掲載)READ MORE -
(24)箱根直前特集⑩ 丸山幸輝インタビュー
競走 2020.12.2872年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします! 第10回は丸山幸輝(文3=佐久長聖)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです) ――箱根1カ月前の現在の心境はいかがですか。 「夏合宿が終わってからしばらくずっと調子が悪かったのですが、11月半ばくらいからだんだん調子が上がってきました。今はあまり調子がいいという感じではないのですが、しっかり練習は余裕を持ってこなせているので自然と調子は上がっているのかなという感じはあります」 ――チーム内で調子がいいと思う選手はいますか。 「長倉奨美さん(情コミ4=宮崎日大)が調子がいいと思います。夏合宿からしっかりずっと練習を積めていて最近ポイント練習とかを見ていても動きがいいのですごい調子がいいと感じています」 ――コロナ禍の状況を振り返っていかがですか。 「春先は練習がほとんど各自になって僕の場合は各自になったことで今までとちょっと違った練習を取り入ることができて今年はコロナのおかげでうまく走れている部分が大きいと思います」 ――今年度の試合数が少なかったことについてどう思いますか。 「大学1年2年と僕は故障で試合に全然走れていなかったので、今年は自分の中では試合数が少ないとは思っていなくて、このくらいの試合数でもいいのかなと思います」 ――11月4日の早大競技会は全日本直後でしたが、チームの好成績は刺激となりましたか。 「はい。僕も全日本の調整は一緒にやっていたので、僕も全日本メンバーが走れたなら走れるという自信を持って走ることができました」 ――秋以降の記録会で見つかった課題はありますか。 「記録会では結局最後勝ち切れなかったのですが、これは今までも課題として持っているものでラストスパート、ラストの切り替えで相手に勝てないというのが一つの課題です。僕の場合、ラスト100メートルとか200メートルで出ても勝てないので、しっかり残り2キロとか3キロとかその辺りで仕掛けて勝ち切れる力というのを課題として持っています」 ――箱根までにご自身に必要だと思うことはありますか。 「今は陸上に対して気持ちの部分で下がっていて、箱根までに気持ちの面でレースに向けて気持ちを上げていければいいなと思っています」 ――明大が4強といわれていることについてどう思いますか。 「そういう言葉にはあまりプレッシャーとかはみんな感じていないと思うので、いつも通り気楽に走れたらいいなと思います」 ――箱根を走る場合、初めての大学駅伝となります。 「僕自身は個人の大会でも公式のユニホームを着たことがありません。走るとなったら緊張すると思うのですがあまり力まずに普段通り走れたらいいかなと思います」 ――箱根への意気込みをお願いします。 「まだ走るかはわからないのですが、走るか走らないかどちらにしろチームに貢献できるように頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。 [出口千乃] 第97回箱根駅伝まであと5日。 【丸山選手を知るならこの記事!】ルーキー特集⑥金橋佳佑・手嶋杏丞・丸山幸輝(2018年7月7日掲載)(18)紫紺復活へ勝負の夏! 菅平合宿インタビュー⑧(金橋佳佑、大西理久、丸山幸輝)(2019年9月26日掲載) READ MORE -
(23)箱根直前特集⑨ 手嶋杏丞インタビュー
競走 2020.12.2872年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします! 第9回は手嶋杏丞(情コミ3=宮崎日大)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです) ――現在のコンディションはいかがですか。 「合宿で少し足を痛めてしまって5日間ぐらいなんですけど練習を離脱してしまいました。今は練習を始めていて、たいしたけがではなかったのでそんな気にしていないです」 ――チームで調子の良い選手は誰でしょうか。 「調子の良い選手は長倉さん(奨美・情コミ4=宮崎日大)で、合宿もパーフェクトにこなせていて練習もだいぶ余裕そうでした」 ――長倉選手と何かお話したりしましたか。 「そうですね。合宿中は同じ部屋で毎日ストレッチとかしっかりやっていて『調子いいですね』と言ったら『そんなことないよ』と言うんですけど、あれは調子いいですね」 ――1年を振り返っていかがですか。 「前半は大会がなくてモチベーションを保つのが大変でした。それでも後半から試合も徐々に出てきて一つ一つの試合を楽しんで、箱根に向けてこなしていきました」 ――チーム全体でけがが減りましたが、何か取り組んだことはありますか。 「チーム全体で取り組んだということはないんですけど、チーム力が上がったので自分がけがしてしまったらポジションを取られてしまうという実感はありました。そこを各自で(時間を)ケアに当てて、けがしないことが増えたんじゃないかなと思います」 ――今年から上級生になりましたが、意識したことありますか。 「下級生からの追い上げがすごかったです。それでも上級生の意地があるので負けたくないという思いで一つ一つ気合を入れて練習や試合をするようになりました」 ――同級生も記録が伸びた選手が多くいます。 「みんなも同じで、下級生、特に2年生が調子がよくて3年生が少ないんじゃないかと思われていて。その悔しさが3年生に火を付けたという感じで、徐々に記録が出ているのではないかと思います」 ――5000メートルと1万メートルで自己ベストを更新しました。 「5000メートルは正直いつでもタイムを出せたという感じで、試合に出ればベストが出たと思います。1万メートルに関しては、今年度は箱根予選会がなかったので、合宿でスピード練習を入れたことでスピードがついたと思います。1万メートルも日本選手権の標準記録を切れたので、スピード練習ができるようになったのが要因だと思います」 ――全日本で3位に入ったことで、周囲の目は変わりましたか。 「周囲の目も変わったし、チーム内での意識も変わりました。周りからも3強プラスアルファとか、例えば5強とか言われたりして優勝争いもできたりするのではないかと思います。それをプレッシャーに感じつつ、みんなわくわくしています」 ――箱根ではどの区間を走りたいですか。 「自分は1区か3区を走りたくて、どちらも自分に合ってると思うのでその二つのどちらかを走れればうれしいです」 ――なぜ自分に合ってると思いますか。 「3区は最初突っ込んで走れる区間で、自分自身のレース展開にも毎回積極的に入ってという感じだと思います。昨年度は付いていってそのまま最後だけあげたという感じだったので、今年度は付かずに積極的に前にいけば、昨年度よりも1分ぐらいは速く走れると思います。1区だったら集団でうまく走り、流れを持っていけるようにという意味で走りたいなと思います」 ――箱根に向けて意気込みお願いします。 「72年ぶりの優勝と言われてプレッシャーも感じますが、そこは気にせずに楽しんで走れば結果もついてくると思います。後は地に足を着けてしっかりとやることやれば結果もついてくると思うので、油断せずに地道に練習を積んでいきたいと思います」 [入野祐太] 第97回箱根駅伝まで、あと5日 【手嶋選手を知るならこの記事!】手嶋杏丞 下剋上の物語の続き続き(2019年9月17日掲載)手嶋が日本人4位の力走 主力を欠く中2年連続で箱根路へ/東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(2019年10月26日掲載)友でありライバル2年生コンビで「ヒーローに」 手嶋杏丞&鈴木聖人(第502号 箱根駅伝特集号) READ MORE