【ラグビー部】One by One
王座奪還を懸けた戦いが幕を開ける。10点に泣いた国立での大学選手権決勝からおよそ2ヶ月、箸本龍雅主将(商4=東福岡)の下、今年度掲げたスローガンは〝One by One〟。「一人一人、一つ一つ」をモットーにジュニア選手権、対抗戦、大学選手権の3冠を目指す。
-
(79)~highlight~ 箸本龍雅(前半)「本当に明治でよかった」
ラグビー 2020.12.05「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。 最終回は箸本主将のインタビューをお送りします。(この取材は10月20日に行われたものです) ――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。 「家から車で2分くらいのところに宗像サニックスのラグビー場があって、『ラグビーチームあるらしいよ』と親に言われました。でも僕はサッカーをやりたくて、福岡とか特にそうですけど、小学校にはラグビーをやっている人なんていなくて、だから僕もサッカーやりたかったです。ただ親には『ラグビーやるならサッカーやってもいいよ』って言われてそれで始めました(笑)。(ラグビーを選んだ理由は)サッカーも地域の中では結構うまい方で、市の練習会で他の地区と試合した時に、アビスパ福岡の下部組織と試合をやって、次元が違いました。ラグビーの方が上に行きやすいかなと思って、現実を見てラグビー好きじゃなかったですけど、ラグビー行こうってなりました。高校に行く前に中学の選抜に選ばれて、その時にラグビーがうまい人たちとプレーしていくことで楽しいなと思えました。東福岡に声をかけてもらって、選抜のメンバーが東に行くって言っていたので、最終的にラグビーにしました。選抜も選ばれなかったらラグビーも続けるつもりもなくて、きっかけとしてはそこが大きいなと思います」 ――改めて明大を選んだ理由を教えてください。 「高校日本代表のメンバーがみんな明治に行くって言っていたからです(笑)。最初は筑波に行きたいって人が多くて、僕も筑波行きたいって思っていました。理由はただ一人暮らしできるからという理由です。ただ実際それ大変じゃないですか。そういうことを藤田雄一郎監督(東福岡高校)からも言われて、明治にみんな行くという話を聞いて、最後は早稲田と明治で迷いました。その時に早稲田もこれから強くなるところで、明治はFWとして強い文化があるところで『ここから作り上げていく早稲田のチームにいるよりは、お前は揉まれていくのがいい』と藤田監督に言われて、明治にしました。本当に明治でよかったです」 ――自分はどういう選手だと思いますか。 「枠にとらわれないじゃないですけど、自分にしかできないアイデアが結構あると思うので、そういうところを大事にしたいです。ポジション箸本みたいな感じを目指しています(笑)」 ――ポジションが変わっていかがですか。 「難しいです。ラインアウトからとか、自分がボールを最初にもらう機会があるじゃないですか。昨年とかは坂(和樹・令2政経卒・現NTTコミュニケーションズシャイニングアークス所属)さんがキャリーをして、どこか穴が空いたところに自分がいく。それを見てどこに行こうかと考えていましたけど、エイトは初めにボールをもらうし、誰かが崩したところを見つけにいくよりは、自分が崩しにいくというポジションです。最初は楽しそうだなって思っていましたが、自分が崩しにいくところがあり、難しさを感じています。一試合一試合で良くなっていると思います。試合が少ないので試合観というのもあると思いますけど、パフォーマンスは良くなってきているかと思います」 ――有観客試合と無観客試合の違いは感じますか。 「この前スタジアム(筑波大戦)でやったというのもありますし、お客さんがいると頑張ろうと思えるし、気持ちがつくりやすいです。決勝はできるなら国立でやりたいですけど、個人的には秩父宮も好きなので、どちらでもうれしいです」 ――4年生の印象を教えてください。 「個性という感じです。個性が豊かで、元気がいいし、いろいろな人がいます。そういう中でメリハリがよくないところもあります。(最近特に仲がいいのは)猿田(湧・営4=秋田工)とか花村(海斗・法4=名古屋)とかです。月曜日に結構猿田とご飯に行きます。月曜日は3駅分移動していいので、いろいろ開拓したりしています。4年生になってたくさん見つけました。こんなところあったのかみたいな感じです。1年生の時とか遊びに行っていたので、逆に八幡山はほとんどいなかったです(笑)」 ――リーダーの選手の印象を教えてください。 「片倉(康瑛・法4=明大中野)はラグビー的に言えば、絶対にいなきゃいけない存在です。明治のセットプレーからのアタックを起点にすることが多いので、全てのラインアウトを取れないと意味がないので、そこを引っ張ってくれる片倉がいるのは本当に明治として大事です。森(勇登・政経4=東福岡)は周りにあんまり発信するタイプではないですけど、BKのコントロール、立ち位置とか含めてうまくコントロールしてくれていると思います」後半はこちらREAD MORE -
(78)関東大学対抗戦・明早戦 試合直前コメント②
ラグビー 2020.12.05右フランカー繁松哲大(政経4=札幌山の手)――最後の対抗戦になります。 「タックルが自分の持ち味なので、自分から率先してタックルをしてチームを盛り上げていきたいです。去年の選手権決勝で早大に負けてから1年が経ってようやくリベンジのチャンスがきたので絶対勝って1位で対抗戦を締めくくりたいと思います」 スタンドオフ森勇登(政経4=東福岡)――前回は初めてスタメンからスタンドオフでしたが、どうでしたか。 「一番は楽しんでやろうということがありました。しかし帝京大の勢いに押され、序盤は自分たちのプレーができませんでした。そこで、パニックしかけた部分がありました。(明早戦では)しっかりと自分がゲームメイクして、いい入りができるようにしたいです。もしそうでなくても、龍雅(箸本)とかとコミュニケーションをとって、チーム全体がパニックしないようにして、早く修正していきたいです」 左ウイング石田吉平(文2=常翔学園)――ウイングとしてどのようなことを心掛けていきたいですか。 「ボールが回ってきたら必ずゲインしてトライを取るということを考えながらやっていきたいです。明早戦を見て自分も明大に入りたいと思ったので、そこの舞台に立てることを誇りに感じて、チャレンジャーの気持ちで取り組んでいきたいと思います」 左センター廣瀬雄也(商1=東福岡)――初の明早戦ですが、意気込みをお願いします。 「去年までテレビで見ていた憧れの舞台だったので、1年生から出場するということをしっかりと受け止めたいです。また、12番に立つということは、1年生だからといってミスが許されるわけじゃないと思います。しっかりと準備ができることは準備をして、明日100パーセント出せるように頑張ります」 右センター児玉樹(政経3=秋田工)――どのようなプレーでアピールしていきたいですか。 「僕はボールキャリーが強みなので、ボールを持ったら一歩でも前にゲインラインを押し上げられるようにしたいです。相手のディフェンスのプレッシャーもきついと思うけれど、それに負けないようにしたいです。今まで積み上げてきたものを出しきることができれば結果はついてくると思います」 フルバック雲山弘貴(政経3=報徳学園)――明早戦への思いを聞かせてください。 「僕にとって特別な試合なので、対早稲田というのは絶対負けられない試合というのはみんなより思っているというのがありますね。1年生の時に悔しい思いもしていますし、昨年度の決勝負けたので、一番戦いにくい相手だとは思いますけど自分の持てる力を出して勝ちたいです」READ MORE -
(77)関東大学対抗戦・明早戦 試合直前コメント➀
ラグビー 2020.12.05頂点を懸けた伝統の一戦が幕を開ける。2年連続対抗戦を優勝を懸けた〝明早戦〟。選手権決勝のリベンジに燃える選手たちにインタビューを行った。ナンバーエイト箸本龍雅主将(商4=東福岡)――明早戦に向けて意気込みをお願いします。 「学年が重なっていくごとに、思いは強くなっていきます。(円陣では)チームのために一人一人が体を張って、ハードワークしていこうと話しました。チームは満足いく状態なのかは明日やってみないとわからないですけど、そこはしっかり出し切っていきたいなと思います。(ナンバーエイトとして)自分のやることをしっかりやっていきたいと思います」 左プロップ中村公星(情コミ2=国学院栃木)――今試合も続けてスタメンでの起用です。 「ずっと続けてきたことが実を結んだ結果、スタメンになることができました。スクラムが一番重要だと思っているので、そこでドミネートして、流れをつかみたいです。また自分のフィジカルを生かして、強いキャリーをしていきたいと思います」 フッカー田森海音(政経3=長崎北陽台)――練習を終えていかがですか。 「スクラムは本当に自信を持っている部分です。今シーズン、試合を重ねるにつれて良い状態にはなってきていると思うので、特別な早稲田との戦いでFWが勝たなければ始まりません。スクラムで圧倒していきたいです」 右プロップ村上慎(商3=法政二)――明日の試合までにどんなテーマで練習に取り組んでいましたか。 「早稲田大学さんはセットプレーもそうなのですが、フィールドプレーでかなりゲインしてくるチームです。なので、明治側はスクラム・ラインアウトとセットプレー全てを制して、ゲームの流れを自分たちの方へ持っていくということを意識して練習していました」 左ロック片倉康瑛(法4=明大中野)――明日の意気込みをお願いします。 「勝ちます!昨年早稲田に負けてから今年のチームは始まったので、今回はその一つのリベンジの機会です。先に選手権が控えていますが、まずはここで勝って対抗戦優勝したいという気持ちはあります。(早稲田の印象)ミスが少ない、規律の取れたディフェンスをするチームだなと思います。昨年の4年生が抜けた中でも、改めて強いチームだなと思います」 右ロック髙橋広大(情コミ4=桐蔭学園)――けがからの復帰から少し経ちますが、今のコンディションはどうですか。「結構体も慣れてけがをする前の状態に近づいてきていて、精神的にも身体的にもいい状態に仕上がっていると思います。明日は80分間体を張り続けてチームの勝利に貢献したいです」 左フランカー福田陸人(法3=国学院栃木)――紫紺を着て、初の早明戦です。「明日はしっかりと自分の役目、ボールキャリーとジャッカルをしていきたいです。またブレークダウンをし続けるなどの低いところのプレーも意識したいです。優勝するためには勝つことが大事なので、絶対に負けないという気持ちと明治というプライドをもって最後まで80分間全力でやっていきたいと思います」②はこちらREAD MORE -
(76)~highlight~ 片倉康瑛「ラインアウトの技術を残せるように」
ラグビー 2020.12.04「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。 第23回は片倉康瑛(法4=明大中野)のインタビューをお送りします。(この取材は10月15日に行われたものです) ーー4年間を振り返っていかがですか。 「入部当初は4年の早明戦出られれば出たいなと言う感じでした。自信は全くなかったです。1年生の時からまずはペガサス上がりたいなと思っていて、フィジカル面ではまだまだでしたけど、ラインアウトが武器になるのではないかと信じて練習していました。高校時代からラインアウトがめちゃくちゃ好きで、相手の癖とか、相手の気持ちになって考えて、その上で相手の嫌なことをしてうまくいった時はなんとも言えない達成感はあります。難しさとしては、ラインアウトは経験が命なので、経験が少ないと難しいです。ひとりでやるものではないですし。全体のレベルを上げることができないと厳しいです。今となっては1年生には僕から積極的に伝えていこうと思っていて、ラインアウトの練習が終わった後に、ロックで集まって、アタックやディフェンスに関して反省会をしています。楽しむことが大事だと思います。楽しい雰囲気を作り出すことも大事です。下級生にはこれからも頑張って欲しいなと思います。ラインアウトの技術は残せるようにしたいです」 ーー夢だった存在になれました。 「ラインアウトがこんなに武器になるとは思っていなかったの一言です。大学ラグビー全体でも、ラインアウトって全然レベル高くないと思っています。大学入る前はもっとレベルのラインアウトがあるのかなと思っていました。自分が考えてきたラインアウトがこんなにも通用して、評価してもらえるというのはびっくりです。これが一番の発見であったし、驚きでもありました」 ーー目標にしていた先輩はいますか。 「正直先輩のロックにはフィジカルタイプな先輩が多くいたので、あんまり目標にした先輩は正直いません。自分は自分のタイプがあるからそれをひたすら伸ばしていこうと練習していました。4年生になって分かったのですが、4年生になってやっぱり試合に出られないというのは厳しいと思います。僕がAで出て試合前に相手のラインアウトを完全にコピーしてくれた先輩方には本当に感謝しています。先輩方は思うこともいっぱいあったと思います。なんとも言えないですが、先輩のおかげで、自分も練習ができていたところがあったので、期待を裏切るとかはできないという思いでプレーしていました」 ーー学年が上がるにつれて成長できた点はありますか。 「ラインアウトは大学一番なんかではなく、トップリーグに通用するレベルまで持っていきたいと思っていました。フィジカルの部分も大きくしたいというのはずっとありました。副将に選ばれてからは部を見なきゃという思いもありました」 ーー副将に抜てきされて変化した点はありますか。 「副将になってからチームのことをいろいろ考えてきました。自分のことだけでなくチームのことも、視野を広くして考えることができたと思います。unitの部分は自分から考えて動かなければいけないなと思っています。京平(山沢副将・政経4=深谷)の離脱に関しては、本当に残念ですし、それ以上に大きな影響があると思います。あいつは自分がリーダーとかそういう人を引っ張ることは苦手ですとか言いますけど、僕個人としてはむしろ向いていると思っていて、人を惹きつける力があると思います。龍雅(箸本主将・商4=東福岡)にしろ京平にしろ考えていることのスケールが違うので、本当に尊敬します」 ーー改めて新国立での敗戦について教えてください。 「慢心の一言です。前半いきなりやられて、ハーフタイムの時に、監督から『このチームでできるのもあと40分だからできる限りのことはやろう。今まで通りやり抜こう』ってことを伝えられました。あの試合でやっぱり自分だけがジャンプが上手くいっても意味はなくて、F W全員の動きが大事だと改めて感じました。個人的には緊張しなかったのですが、独特の雰囲気はありました。新しい会場ですし、人も入っていますし。新国立はお客さんとの距離が遠い印象です。そういう観点で僕は秩父宮の方が好きですね。応援の声が直に聞こえてくるので」 ーー明早戦への思いを教えてください。 「負けたくないです。とにかく。早稲田に負けるっていうのは他の大学に負けるのとは違う意味を持つ負けな気がします。明早戦は憧れの舞台でもありましたし、特別な試合です。ファンの方々は明治の勝利が見たいと思うので、自分がラインアウトで引っ張って、優位に立てば、試合もだいぶ楽に進めると思います」 ーー早大の嫌な部分はどこですか。 「ポテンシャルの高さはもちろんですけど、頭使ってくるラグビーだと思います。本当に嫌なことやってきます。仕掛けてきます。基本ができているラグビーだと思います」 ーー改めて片倉選手にとって〝one by one〟とは何ですか。 「目の前のことに全力で取り組む。チームに必要な言葉だと思います。練習中はみんなで言い合っていますし。いつも通り、同じ準備をしていくってことだと思います」 ーーありがとうございました。 [内山嶺] ◆片倉 康瑛(かたくら・やすあき)法4、明大中野高、190センチ・101キロ 川崎フロンターレで活躍している田中碧選手と同じ小学校で、よくサッカーを一緒にやっていた。「結構仲良くて、一緒にサッカーするのが楽しかったです(笑)」 READ MORE -
(75)~highlight~ 山沢京平「みんなと最後までプレーできなくて悔しい」
ラグビー 2020.12.03「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。 第22回は山沢京平(政経4=深谷)のインタビューをお送りします。(この取材は11月24日に行われたものです)ーーけがによる心境の変化を教えてください。 「去年負けてリベンジしたかったというのとみんなで最後までプレーすることが怪我によってできなくなって悔しかったというのと肩のこともあって今年はついてないなと思っていました。ネガティブになっていました。退院してチームの練習が見に行けるようになってからはかなり精神的にも安定したと思います。でも今はベンチに居させてもらって、自分ができることでチームに貢献できたらなと思っています。試合を見て気づいたことは逐一伝えて、帝京大戦は緊張している選手とかもいたのでそういった選手に声をかけたり、練習中とかもアドバイスしていて、今は違った意味で充実しています」 ーーけがの原因は何だと思われますか。 「今年1月に肩の手術をして、半年ぐらいで復帰っていう目標だったのですが、なかなかうまくいかなくて、練習以外でも肩を気にするようになってしまいました。練習にしっかり準備することが肩の怪我によってできなくなってしまったのが膝の怪我につながったのではないかと思います」 ーー気持ちを切り替えられたきっかけを教えてください。 「1年生の時からミスしてもずっと使ってもらっていて、今年副将としての役職ももらって、自分の怪我だけで、もうラグビーはいいや、チームはいいやだと恩を仇で返す形になるじゃないですか。チームに使われてきたのだったら最後までチームに貢献しないとなと思ったことが切り替えられたきっかけです。将来のことになりますが、ラグビー続けるにあたってラグビーができない期間に得られるものもあると思っていて、それをプラスに捉えて、今回の経験が将来に生きるような形で今回の怪我を捉えました」 ーーアドバイスの内容を教えてください。 「B Kを中心にアドバイスしています。特にスタンドオフの池戸(将太郎・政経1=東海大相模)と誉哉(齊藤・文2=桐生一)ですね。最近は勇登(森・政経4=東福岡)にも気づいたらアドバイスしています。誉哉はこの前の帝京大戦で、ゲインした後、外にスペースがあったり、裏にもスペースがあってそれをしっかり見えていました。池戸も誉哉もそうですけど、周りをまだ見切れてないっていうのがあって、自分の前の敵とかしか見られていない部分があります。あと一個先の動きを考えてゲームメークしていくのができてくればより良いスタンドオフになると思います」 ーー次戦は早稲田戦です。 「対抗戦最終戦なのでやっぱり勝ちたいですよね。大学選手権に向けて、対抗戦をここで勝っておくと自信にもつながると思います。帝京大戦みたいに個々の課題ができていないと前半でかなり取られていくので、コミュニュケーション取ることも、タックルしたらすぐ立つこともそうですし、一個一個積み上げていくことが大事だと思います。チームが一つとなって勝ってほしいです」 ーー改めて山沢選手にとって〝one by one〟とは何ですか。 「目の前のことを一つ一つ積み重ねていく、一人一人が小さなことを積み上げて、日本一を目指すということだと思います」 ーーありがとうございました。 [内山嶺] ◆山沢 京平(やまさわ・きょうへい)政経4、深谷高、176センチ・84キロ 帰省してよく食べたいと思うのは、埼玉県・深谷に本店を構えるおせんべいやさん本舗・煎遊の黒胡椒せん。刺激的な香りと風味、辛味が特徴。READ MORE -
(74)~highlight~ 森勇登「最後の4年生は、勝って終わりたい」
ラグビー 2020.12.02「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。 第21回は森勇登(政経4=東福岡)のインタビューをお送りします。(この取材は10月15日に行われたものです)――まず、4年間を振り返ってみていかがですか。 「1年生ではメンバーに入ったものの、大学選手権決勝ではリザーブで出られず、悔しい思いをしました。2年生ではしっかりメンバーに入り、優勝を経験できました。3年生では、対抗戦優勝を果たしました。しかし、早稲田に負けてしまい、大学選手権は準優勝で、自分が出られずに負けるよりも悔しさかったです。嬉しい思い出もたくさんあったのですが、負けて悔しい思い出もいっぱいありました。最後の4年生は、勝って終わりたいです」 ――明大ラグビー部に入部した経緯と理由を教えてください。 「テレビで明早戦を見たりしていて、紫紺のジャージーに小さい時から憧れていました。また、高校で日本一を経験したこともあり、大学でも日本一になりたいなと思いました。そこで、日本一になれるチームに一番近いのが明治だと思い入りました」 ――初めて紫紺を着た時のことを教えてください。 「1年生の時の春の公式戦で初めて着ました。インサイドセンターでの出場で、大学で上のチームの試合に出る際のコンタクトなど通用するのか不安でした。しかし、意外と通用し、試合も勝てました。最初にしてはいいパフォーマンスができて、嬉しかったのを覚えています」 ――今年はBKのリーダーを務めていらっしゃいますが、いかがですか。 「昨年も考えてはいたのですが、昨年以上によくチームの状況、BKの状況、プレー、スキルのことをよく考えるようになりました。コミュニケーションに関しても、自分から後輩などと取ったりするようにしています」 ――高校時代からの同期である箸本主将はどのような存在ですか。 「高校の時も今も、存在だけでも引っ張っていける感じがあります。しかし、大学に入ってからはもっとコミュニケーションを取るようになりました。今はさらに、後輩たちに気を使ったり、チームをよく見ているなと思います。なので、主将は龍雅だなと思っていました」 ――他のリーダーの印象を教えてください。 「片倉(康瑛・法4=明大中野)もとても責任感がある人物です。自身の立場の自覚を持ちながら、後輩などとコミュニケーションを取っていると思います。(山沢)京平(政経4=深谷)も自分と似ていて喋るタイプではないです。しかし、戦術的なところを詳しく納得するようなアドバイスをしていて、後輩とかもなるほどとなります。また、けがしている際も池戸(将太郎・政経1=東海大相模)とかにアドバイスをしていていいなと思っています」 ――ご自身にとってラグビーとはどのような存在ですか。 「難しいですが、楽しいです。シンプルに」 ――どのようなところが難しいと感じますか。 「最近スタンドオフに入ったりするのですが、いろいろな状況判断が大事になってきます。また、もともとやっているインサイドセンターでも同じくとても大切です。キックの裏を見ることや、敵のディフェンスラインをみること。逆に、自分たちのアタックが何枚いるか、チャンスがあったらどのように攻撃をするかなど、意外と難しいです。しかし、そこが見えてきたら、楽しいです。いい状況判断ができたら、よかったと感じます」 ――自分はどんな選手だと思いますか。 「しっかりゲームメイクをし、スタンドをサポートしつつ、ボールをしっかり外に運ぶパスやランが持ち味です。あとは、状況判断が得意だと思います」 ――期待している後輩を教えてください。 「やっぱり(児玉)樹(政経3=秋田工)です。ラインブレークなど縦の強さがあるので、アタックに勢いが出てとてもいいと思います」 ――最後に、森選手にとっての〝one by one〟とは。 「今年は試合数が少なく、対抗戦での試合を通してたくさんの課題が出ています。一試合一試合その課題を克服し、一つ一つ乗り越えるというのがスローガンに当てはまっていると思います。一つ一つを大事にしていきたいです」 ――ありがとうございました。 [堀之内萌乃] ◆森 勇登(もり・ゆうと)政経4、東福岡、173センチ・83キロ最近楽しかった出来事は、同期でやった学年会。グループごとにいろいろな食べ物を出し合い、お菓子を大量に買ってきたグループもあったそう。READ MORE -
(73)明早戦直前インタビュー 早大・丸尾崇真主将「接点で早稲田が圧倒する」
ラグビー 2020.12.01明早戦まで残すは1週間。計3回にわたって早大のキーマンに対するインタビューをお送りする。第3回は丸尾崇真主将(文構4=早実)。付属高出身ながら昨年度U―20(20歳以下)に選出されるなど、実力は折り紙付き。2年次から臙脂をまとい、献身的なラグビースタイルが光る。昨年の国立で行われた決勝以来の明早戦。来る12月6日に向けてお話を伺った。(この取材は11月12日に行ったものです) ――今年の早稲田のチームカラーを教えてください。 「戦術的にいえば早稲田はディフェンスのチームだと思っているので、ディフェンスから流れをつかむというのがプレーに関するカラーですね。例年より研ぎ澄まされている実感はあります」 ――春シーズンはどのように過ごされましたか。 「基本的にはチーム活動ができていなかったので、一人で個人練習というのが続きました。その中で少人数でのミーティングを多い時には週2回くらいを継続して、自粛中は過ごしていました。寮生は話したりしますけど、帰省組はそこが話し合いの場でした」 ――ここまで(筑波大戦まで)の対抗戦を振り返っていかがですか。 「早稲田大学としては一戦ごとに成長していくという気持ちで臨んでいまして、一戦ごとに課題を出してそれに向き合って解決し続けていく。そのサイクルを続けられているのかなと思います。(全勝について)課題に対して向き合えた結果だと思います」 ――帝京大戦を振り返っていかがですか。 「どの試合もそうなんですけど、ディフェンスで勝つ。特に帝京大戦は接点にこだわってやろうと。接点で一歩引かない、一歩をかけて戦うんだということを言い続けて、それが良く出た試合だったなと思います。(通じた部分は)ディフェンスに関しては良かったなと思っています。ただゴール前で簡単にトライを許すシーンがあったので、そこはまだまだ改善すべきところ。あとはセットプレーですね、特にスクラムの部分はいいものもありましたけど、返されるものもあったので、これから磨きをかけていきたいです」 ――筑波大戦を振り返っていかがですか。 「きれいにトライを取ろうとすると、一発でカウンターを食らうみたいなところがあるので、継続して我慢してアタックもディフェンスもするということの大切さを気付けました」 ――主将としての軸を教えてください。 「常々、自分は日本一に向けて、ということを心がけています。グラウンドでは誰よりも今年のスローガンである〝BATTLE〟を意識しています」 ――昨年の優勝からチームに変化はありましたか。 「練習でのスタンダード、意識レベルは変わったかなと。日々の練習という面では昨年よりも充実しています。また練習の質も上がりました。、昨年はスター選手が多くいて、彼らに引っ張ってもらった部分が多かったと思うんですけど、今年はそういう人が少ないので、そもそもチームのレベルとしてあがってきたかなと思います」 ――今年の4年生の性格はいかがですか。 「真面目で、どちらかといえばおとなしいです。ですが、それぞれに芯はあって、強い思いを抱いている選手は多いように思えます。僕が主将なので、イメージはやんちゃさが出ているかもしれないですが、学年としても非常に真面目でかつ、まめな代だと思います」 ――今年の明大の印象を教えてください。 「才能あふれる選手が多く在籍していて、誰にボールがわたっても怖いチームですよね」 ――今年の明早戦の展望をお願いします。 「正直言うと、接点で早稲田が圧倒するんじゃないかと思いますね。そうしないと早稲田は勝てないですし。もし接点で圧倒できれば、僅差ではないなと思います。それでも明治なので、全く侮れません。明治の武器にしている接点の部分、〝前へ〟をいかに出させないか。そこが勝敗に関わってくると思います」 ――ありがとうございました。 [高智琉大朗] ◆丸尾 崇真(まるお・たかまさ)文構4、早実高、183センチ、100キロ U-20のオーストラリア遠征では、明大の田森海音(政経3=長崎北陽台)と交流が。「僕が明治の選手とあそこまで仲良くなれるとは思っていませんでした(笑)」READ MORE -
(72)明早戦直前インタビュー 早大・古賀由教「明治の大きな相手に対し、最後まで走り勝つ」
ラグビー 2020.11.30明早戦まで残り1週間。計3回にわたって早大のキーマンに対するインタビューをお送りする。第2回は古賀由教(スポ4=東福岡)。対抗戦ではこれまでチームトップの5トライをマーク。対抗戦Aグループを全勝でひた走る早大のエースだ。昨年の国立で行われた決勝以来の明早戦。来る12月6日に向けてお話を伺った。(この取材は11月12日に行ったものです) ――今年の早大の強みと成長しなければいけない部分を教えてください。 「毎年、早稲田はディフェンスからチームを構築します。まだ完全には強みにはできていないですけど、自分たちの強みはディフェンスにしなければ、強いチームには勝てません。これからそこをもう少し突き詰めていければいいと思います。まだ昨年の選手権決勝の前半のような良いディフェンスはできていません。それ以上のものを求めないと今年は勝てないと思います」 ――バックスに関してはいかがですか。ハーフバックスが一新されました。 「昨年はスター選手がたくさんいたチームでした。ありえないじゃないですけど、僕たちが想定しているところではないところでもゲインしてくれました。今年は、それはないので、昨年以上にバックス同士のコミュニケーションは大切にしています」 ――明大とは昨年の決勝以来の対戦です。 「もうほとんど覚えていないです。でも、ホッとしたのは、すごく覚えています。僕が交代してからずっと同じ左サイドを攻められて、3トライくらい取られたので、僕が80分間しっかりと出場できていたらという後悔はあります。決勝は脳震とうだったので仕方ないですけど、今年は試合のなかで多少痛くても最上級生として80分間出続けるというのは意識しています」 ――12月の明早戦で敗れてからのチームとしての成長はいかがですか。 「ディフェンスで前に出るという部分は、対抗戦の明治戦のときはできませんでした。それによって敗れたと思っていますし、接点で後手後手に回ったのが敗因でした。そこから40日間は、チームとして後手に回らないようにということは本当に意識しましたし、チームとしての成長だと思います。昨年の決勝がスタートラインだとしたら、今年は初めからできているのかなと。意識の部分ではできていると思います。精度はまだまだですけど。前に出るというのは意識できています」 ――2008年以来の日本一が与えたものはなんですか。 「自分たちのなかで、もちろん早稲田は負けてはいけないチームですけど、この12年間勝てなかったなかで、負けても仕方ないなという部分は小さい部分ですけど、あったと思っています。まだまだ僕たちはチャレンジャーですけど、あの優勝があったからこそ、僕たちは勝たなければいけないチームなんだ、負けてはいけないチームなんだということは再認識できたと思います」 ――明大に対してどこを出して勝ちにいきますか。 「大きな相手なので、ディフェンスでタックルに入り続ける。向こうが寝ているときにこっちは全員が立って、プレーすることが大切だと思います。僕たちみたいな小さな人間が、大きな明治の選手に食らいつく。そしてみんなが最後まで走り続け、勝つということがうちのラグビーのスタイルだと思います」 ――明大で注目選手はいらっしゃいますか。 「(箸本)龍雅(商4=東福岡)と(森)勇登(政経4=東福岡)は高校の同級生なので、注目と僕から言うのはおこがましいですけど(笑)。彼らは小さいころから天才だったので、すごいと思ってみていました。(山沢)京平(政経4=深谷)が1番仲良しなので、戦いたかったですけど。絶対勝ちたいです」 ――明早戦はどのようなプレーを出したいですか。 「走り勝ちます。ここを勝たなければ、試合には勝てないので。チームとしてもウイングとしても思っています。ディフェンスは、自分からラインを上げて、最後は自分のタックルで仕留めるという思いでいます。アタックに関しては、たくさんボールをもらって、相手が嫌なところをついていければいいと思います」 ――ありがとうございました。 [上松凜助] ◆古賀 由教(こが・よしゆき)スポ4、東福岡高、175センチ、83キロ オフは上井草のカフェで1人でコーヒーを飲む。「ずっと寮にいるのも飽きるので、環境を変えて、ラグビーを見ます。ラグビーはやるよりは見る方が全然好きです」READ MORE -
(71)明早戦直前インタビュー 早大・相良南海夫監督「一戦一戦自分たちの立ち位置を測っていく」
ラグビー 2020.11.29明早戦まで残り1週間。計3回にわたって明早戦直前インタビューをお送りする。第1回は早大・相良南海夫監督。昨年は就任2年目にして全国大学選手権の優勝監督となった手腕家。就任3年目となる今年の早大は、ここまで対抗戦Aグループを唯一全勝でひた走る。昨年の国立で行われた決勝以来の明早戦。来る12月6日に向けてお話を伺った。(この取材は11月12日に行ったものになります)――ここまでの対抗戦を消化していかがですか。 「今年はこういう状況で、春季大会も無くて、練習試合もできず、短い間福島に合宿はしましたが、目的としては強化というより、チームで過ごすということにしていました。相手との相対的な力関係、比較した時の自分たちの課題など、いろいろ見えない中で本番に突入した感じだったので、一戦一戦自分たちの立ち位置を図っていく、そういう位置づけです。その中で結果としては勝ちを積み重ねられました」――今年のチームについて教えてください。 「丸尾(崇真・文構4=早実)のキャプテンシーがチームを一つにしている感覚はあります。(完成度は)測れないですよね。スコア的には早稲田大丈夫という印象が強いかも知れませんが、我々としても手探りの中で一個一個積み上げてきているところなので、100点というところまではもちろん届いてないと思います。むしろ最終形というより、一戦一戦成長していくという部分だと思うので、そういう意味では試合ごとに出た課題を修正しながら成長している感じはあります」――帝京大戦、筑波大戦を振り返っていかがですか。 「(帝京大は)まさしく自分たちの立ち位置を図るには格好の相手だったので、今持っている力全部出そうという形で臨みました。そういった意味で今年は〝BATTLE〟というスローガンを掲げていますが、ブレークダウンをはじめとする接点の部分で引いたら話にならないということは我々も選手も分かっていたので、良かったです。(筑波大戦は)中盤、中だるみするところはもちろんありましたけど、この4戦、5戦目のヤマ場をいい結果で終えられたことは良かったと思います」――例年と比べて戦術に変化はありますか。 「今年で(就任)3年目のチームになりますけど、ディフェンスベースのチームづくりというのはぶれずにやってきているつもりです。去年もシーズンを通して成長しましたし、そこは変わっていません。今はいつけが人が出るかも分からない状況ですし、発熱の選手が出たら経過観察しなければいけないなど、感染を広げないためにもどうしてもそういうオペレーションをせざるをえない。攻撃の面に関しては誰が入ってもいいように意識して練習をしています」――マネジメントの側面で変わった点はありますか。 「特に変化は無いですけど、S&Cコーチが変わったりしたくらいで、スタッフは留任です。当たり前のことですけど、何かあれば正しい対処をする。先が見通せない中で何があるか分からないということは常々発信するようにはしていました。いろいろな現象に対して一喜一憂していたらやっていられません。全部受け入れてその先を考えること、そこが例年と異なる点ですかね」――昨年の大学選手権優勝から得たものは何ですか。 「経験できたことが財産じゃないですか。その過程において、いろいろな事があったと思いますが、少なくとも今の2、3、4年生はそこを経験しているので、何をしなければいけないかということを部員自身が経験できたこと、そこが一番じゃないですかね」――スクラムハーフ齋藤直人(現サントリーサンゴリアス)、スタンドオフ岸岡智樹(現クボタスピアーズ)の後継についてお聞かせください。 「学生スポーツなので、メンバーが入れ替わることは宿命です。齋藤、岸岡という高いレベルの人間が担ってきたことを、今年新しいメンバーが担うという意味では自分自身も要らぬプレッシャーを感じてしまうこともあると思います。その選手ができるキャパシティーというのは限られていますし、15人で組み立てていければいい。そういった意味で春、夏と経験を積ませてあげられなかったというのは一つ誤算ですよね」――今年のチームに懸ける思いを教えてください。 「どこのチームも同じですが、こういう状況、いろいろと制約がある中で、選手たちはラグビーに取り組んでいます。気が張り詰めた中で、プレーしている学生たちが本当に自分たちの目標を手にしてほしいなと思います。そのためにも僕ができるのはグラウンド外のところであったりするので、しっかりやっていきたいです」――ありがとうございました。[高智琉大朗]◆相良 南海夫(さがら・なみお)早大では4年時に主将。卒業後は三菱重工相模原に進んだ。好きなドリンクはブラックコーヒー。お酒はビール党READ MORE -
(70)~highlight~ 山本龍亮「グラウンド内外で関係なく、見本となるプレーヤーとなる」
ラグビー 2020.11.28「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。 第20回は山本龍亮(情コミ4=桐蔭学園)のインタビューをお送りします。(この取材は10月19日に行われたものです)――4年生になってから、これまでの振り返りをお願いします。 「最初のころは解散となってしまったので、今までだったら試合とかあったものが現実無くなってしまいました。普段自分はオフだと家に帰っちゃうんですけど、外に出られないのでみんなと寮で過ごせたのが良かったです。基本誰とでも仲がいいですけど、最近よく一緒にいるのは山沢(京平・政経4=深谷)君、石川(貴大・政経4=報徳学園)君、小島(昴・法4=明大中野)君です」 ――チーム内での役割をどう考えていますか。 「リーダーではないですけど、グラウンド内外で関係なく見本となるプレーヤーになりつつ、リーダー陣をサポートするという感じです。高校時代にはキャプテンもやっていましたし、FWだけでなく全体がいるところでも自分から発信するように心がけています」 ――4年間で最も印象深い試合を教えてください。 「昨年の対抗戦の筑波戦です。自分自身初の対抗戦で、スタメンだったので、緊張とか不安とかもありつつも、先輩たちがいろいろサポートしてくれて勝てたので印象深いですね」 ――4年生はどういう代ですか。 「いい方向に行けばいい方ですけど、悪い方に向くと、とことん悪くなるっていう極端な学年です。でもすごく雰囲気が良くて、仲が良く楽しい学年です。すごくみんな仲がいいので、最後までちゃんと言いたいこと言い合って、仲良くやっていきたいです」 ――明大で最も成長できたことはなんですか。 「自分で自分のことをやるようになりました。身の回りのこともそうですし、後輩とかをあまり使わずに自分でできることはやっています。高校まではいつも母親がやってくれていたので、そこが大きく変わりました」 ――明大に入ったきっかけを教えてください。 「お父さんが明治のラグビー部だったっていうのも大きいですし、小中高とずっと一緒に同じスクールでラグビーをしていた祝原(涼介・平31情コミ卒・現サントリーサンゴリアス所属)さんとまたプレーしたいなと思って決めました」 ――改めて山本選手にとって〝one by one〟とはなんですか。 「一つ一つっていうのもありますけど、僕が1番思っているのはグラウンド内だけじゃなく、グラウンド外でもそういうことを出来たらいいなと思います。例えばごみが落ちていたらそれを拾って捨てるとか気づいてできることが大事です。それがチームのためになるんじゃないかなと思っています」 ――残りのシーズンに向けて意気込みをお願いします。 「まだまだメンバーがどうなるかわからないですけど、とりあえず練習を100パーセントで頑張って試合に出続けられるようにしたいです」 ――ありがとうございました。 [田中佑太] ◆山本 龍亮(やまもと・りゅうすけ)情コミ4、桐蔭学園高、179センチ・94キロ 最近は寮で部員とトランプを楽しんでいる。READ MORE