【ラグビー部】One by One
王座奪還を懸けた戦いが幕を開ける。10点に泣いた国立での大学選手権決勝からおよそ2ヶ月、箸本龍雅主将(商4=東福岡)の下、今年度掲げたスローガンは〝One by One〟。「一人一人、一つ一つ」をモットーにジュニア選手権、対抗戦、大学選手権の3冠を目指す。
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(89)「同期と4年間やれたことが一番嬉しい」箸本龍雅主将 全国大学選手権終了後インタビュー
ラグビー 2021.02.23本連載最後の特集は、田中澄憲監督、箸本龍雅主将(商4=東福岡)による大学選手権後インタビュー。激動のシーズンに終止符が打たれた今、それぞれが口にする思いとは――。 本日は箸本主将のインタビューをお送りします。(この取材は1月2日に行ったものです) ――試合の振り返りをお願いします。 「相手の速いテンポでアタックをされて、明治がペナルティをしてしまって、自陣に入られてを繰り返しました。それで相手に得点を重ねられたことが試合全体の敗因だと感じています」 ――最後はスクラムを選びました。 「FWで拘りたかったので、チーム全員でスクラムを選択しました。最後は出し切るしかないと感じてプレーしていました」 ――整列の場面では一番早く動いていたのは主将としての意識ですか。 「そうです。落ち込んだ姿を応援してくださっている方々に見せるのは僕自身嫌だったので、最後まで自分らしくということであの行動をしました」 ――3月の取材では、プレッシャーは感じないと仰っていましたが、改めて主将を終えていかがですか。 「始まった時はコロナ期間で感じていませんでしたが、キャプテンをやりながら大変なこととか辛いことがたくさん出てきました。キャプテンってやっぱり大変だなと感じて、キャプテンの難しさを痛感した1年になりました」 ーー明大での4年間はいかがでしたか。 「自分を成長させてくれた場所であるし、同期に恵まれて、同期と4年間やれたことが一番嬉しくて、その中で明治としてラグビーをやらせてもらえて、人間的に成長させてもらったので感謝の気持ちで一杯です」 ――来年度のチームに期待することはありますか。 「今年は若いメンバーがたくさん試合を経験しているので、引っ張る選手はたくさん残っていると思います。バックローも4年生が多く抜けますけど、ロックも大きくて良い選手がいます。BKも多く残るのでまた持ち味の違ったチームになるのではないかなと思います」 ――次の目標を教えてください。 「まずトップリーグ1年目から出ることです。(日本代表については)逆にトップリーグに1年目から出られないと自分の中で日本代表は厳しいと感じています。まず日本代表になるステップアップの一歩がそこだと思っています。この先壁にぶつかるし、いろいろな課題や伸ばすべきところが見つかると思いますけど、成長し続けたいなと思います」 ――ファンの方へのメッセージをお願いします。 「本当に4年間たくさんの応援、大学の中でも明治のファンの方の応援が1番大きかったと思いますし、自分たちの力になったと思います。4年間いろいろな人に支えられてここまで頑張ってこられたのでファンの皆様には感謝しています。個人的には、またこれからどんどん成長して、活躍している姿を見せられるように努力していきたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします。4年間応援ありがとうございました」 ーーありがとうございました。 [田中佑太]READ MORE -
(88)「今後、悔しさを自信に変えて、壁から逃げずに乗り越えてほしい」田中澄憲監督 全国大学選手権終了後インタビュー
ラグビー 2021.02.22本連載最後の特集は、田中澄憲監督、箸本龍雅主将による大学選手権後インタビュー。激動のシーズンに終止符が打たれた今、それぞれが口にする思いとは――。本日は田中監督のインタビューをお送りします。(この取材は2月2日に電話にて行ったものです)――大学選手権を振り返っていかがですか。 「結果的には目標としていたところには届かなかったので、そういう意味では残念です。しかし何よりも無事にシーズンが終了できたことには、一番ほっとしています。コロナ禍ということで、公式戦が行われるか分からない中、3カ月間活動を中止にして、再度合流してからチームを急ピッチに作ってきました。欲を言えばもう少し試合させてあげたかったというのはあります。中身の部分より、そういった部分で悔いが残っています。それでもいろいろと制限された中で、選手たちはよくやってくれたと思います」 ――天理大戦を振り返っていかがですか。 「強かったですね。天理大学さんが素晴らしいラグビーをした、それに尽きます」 ――今年1年間を振り返っていかがですか。 「新チームが始まってすぐにこういった状況になって、今までの当たり前、練習、合宿、試合が当たり前ではなくなりました。こういう経験は、自分も長い時間、ラグビーに関わっていますが、なかなかありませんね。全国的に(ラグビーが)できないというのは初めてじゃないですかね。どうすれば安全に試合ができるのだろうかなど、いろいろと工夫してやってきた1年でした。ズームでミーティング、面談をするようになったことで、どこにいてもコミュニケーションが取れるようになりました。そういう新たな発見もありましたね」 ――4年生の存在は改めていかがですか。 「学生スポーツにおける4年生のエネルギー、熱というものはチームに大きな影響をもたらします。それが大事だということをしっかりと理解して取り組んでいた学年ではないかと思いますね。しかし彼らの中で、決勝に行けなかったのは初めての経験でした。だから彼らからすれば、残念な結果しか残らなかったかもしれません。しかし逆に言えば、決勝に行く難しさ、チャンピオンになる難しさを実感したと思いますし、そういう悔しさを競技だけではなくて、今後の人生に生かしてほしいです。社会に出て普通に生活していたら経験できないことですからね。悔しさを自信に変えて、壁にぶつかった時に逃げずに乗り越えて欲しいです」ーーありがとうございました。[高智琉大朗]READ MORE -
(87) 全国大学選手権 準決勝・天理大戦 試合後インタビュー②
ラグビー 2021.01.03スクラムハーフ飯沼蓮(営3=日川)――ノーサイドの瞬間はどのようなお気持ちでしたか。 「本当に実感がなくて、終わっちゃうのだなと思いました。それでも切り換えないといけないと思い、帰りのバスではスマホのメモに足りなかったことを書きこみました。やっぱり今日が大切なので。今から新しい4年生で集まって話をします。次に向かって進む、今はそこにフォーカスしています」 ――改めて4年生の存在はいかがでしたか。 「みなさん人間性の部分で尊敬できる部分があります。本当に4年生の背中についてきたので、悔しいというか、寂しい気持ちでいっぱいです」 スタンドオフ森勇登(政経4=東福岡)――試合を振り返っていかがでしたか。 「特にディフェンスでは、外国人選手がいるのでツーインタックル、ダブルタックルの部分で目標を立ててやっていました。しかし、その部分で差し込まれる部分が多く、我慢できずペナルティーになってしまい、相手に優位なゲーム運びをさせてしまいました。そこが敗因だったと思います」 ――この経験をどう受け止めますか。 「監督からも言われたのですが、この負けをどう生かすかということが大事だと思います。悔しい気持ちもありますが、負けを負けで終わらせるのではなくて、切り替えて次のステージでも頑張りたいです。『敗者になるな』と言われました」 右ウイング石川貴大(政経4=報徳学園)――入りから流れが掴めなかった印象ですがいかがですか。 「そうですね。自分たちのミスからのペナルティが多くて、ペースがつかめませんでした。どんどん差し込まれて、得点を重ねられるのを許してしまいました。悔しいという一言に尽きます」 ――この舞台で2トライを取れたことはいかがですか。 「この大舞台で2トライを取れたということはすごく大きな経験になりました。今後も頑張っていく中でつながる経験になったと思います」 フルバック雲山弘貴(政経3=報徳学園)――来年に向けての意気込みをお願いします。 「最終学年なので引っ張らないといけない立場です。BK陣を引っ張りたいです。あまり喋るのは得意ではないですが、やっていかないといけないことだと感じています。4年生のために来年は優勝したいです」 齊藤大朗(商4=桐蔭学園)――後半どのようなプレーをしたいと思っていましたか。 「負けていたので、まずは自分の思い切ったプレーを出したいと思っていました。ただ、出し切ることはできなかったです。やはり悔しいです」 ――後輩たちへ一言お願いします。 「個人的には何も残せた感じはしないですけど、一人一人積み上げてきたものがあると思います。この悔しさが原動力になると思うので、絶対忘れずに来年以降優勝してほしいと思います」READ MORE -
(86) 全国大学選手権 準決勝・天理大戦 試合後インタビュー①
ラグビー 2021.01.02ナンバーエイト箸本龍雅主将(商4=東福岡)――明治での4年間はいかがでしたか。 「自分を成長させてくれた場所でもあるし、同期に恵まれ、この同期で4年間やれたことが一番嬉しいです。明治としてラグビーをやらせてもらえて、人間的に成長させてもらったので感謝の気持ちでいっぱいです」 ――ファンの方へのメッセージをお願いします。 「大学界の中でも明治のファンの方の応援が一番大きかったと思いますし、自分たちの力になったと思います。4年間いろいろな人に支えられてここまで頑張ってこられたので、ファンの皆様には感謝しています。個人的には、またこれからどんどん成長して、活躍している姿を見せられるように努力していきたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします。4年間応援ありがとうございました」 左ロック片倉康瑛(法4=明大中野)――最後のスクラムのシーンを振り返っていかがですが。 「鼓舞しようと思っていたのですが、気づいたら龍雅から『泣くな』と言われていました。その時79分50秒ぐらいで、ここで綺麗にスクラムを組んでタッチで出されて試合終了だけは絶対に嫌でした。なので、本気でターンオーバーしてやろうと思っていたら、勝手に涙が出てきました。このままじゃ終われないなというのがありました」 ――チームに残したい言葉を教えてください。 「本当に今年1年間セットプレーをこだわって積み上げてきました。最後は負けてしまいましたけど、良いラインアウト良いスクラムが今年は組めていたと思います。今まで積み上げてきたFWをこれ以上に進化させて、上を目指していってほしいです。特にラインアウトは。そして、天理戦で見えたラインアウトの課題もあると思います。そういうところを一つ一つ鍛え上げていって、日本一のセットプレーで日本一のチームを後輩たちには作り上げていってほしいです」 右ロック髙橋広大(情コミ4=桐蔭学園)――最後はスクラムを選択しました。 「ゴール前でしたし、今まで練習してきたスクラムです。ずっとやってきた明治のスタイルを崩さずにFWで勝負しようと、全員一致でスクラムを組もうという話になりました」 ――今の心境を教えてください。 「ラグビーの面でも人間としても自分が今まで一番成長できた4年間だったと思います。特に同期のみんなには本当に感謝しています。正直この1年間もめちゃくちゃ練習したと思っていたのですが、結局最後負けてしまいました。慢心とかは特になかったのですが、慢心せずとにかく死ぬ気で最後まで後輩たちにはやり切って頑張ってほしいです」 右フランカー繁松哲大(政経4=札幌山の手)――セットプレーについてはいかがでしたか。 「スクラムは準備していましたが、天理さんの方がシンプルにヒットとチェイスが強かったのでやられてしまいました。ラインアウトは研究をしっかりして何本か取れましたが、もう少し突き詰められたかなと思います」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「4年間本当に努力をして全力でやってきました。それでも最後優勝に届かなかったのは、まだ甘さがあったのではと思います。でも、楽しい4年間でした。後輩たちには、今日の負けを糧にして、いろいろ学んで、そして来年再来年は勝ってほしいです」 山本龍亮(情コミ4=桐蔭学園)――スクラムの前に円陣を組んでいたシーンでの心境を教えてください。 「FWコーチの滝澤さんという方が就任してきたのが、ちょうど自分たちが1年生の時でした。なので、自分たちが1年生から作ってきたスクラムで勝とうという思いでした」 ――ホーンが鳴った瞬間の気持ちを教えてください。 「出られなかった4年生の分まで本当に勝ちたかったので、悔しかったです。それと、終わっちゃったのだと思い、悲しかったです」READ MORE -
(85) 全国大学選手権 準決勝・天理大戦 試合直前コメント②
ラグビー 2021.01.01右フランカー繁松哲大(政経4=札幌山の手)――強度ある相手のセットプレーに対してどのように戦っていきますか。 「スクラムは相手より先に仕掛けること、ラインアウトはいつも通りクオリティーボール、1センチでもリフトを上げることを意識していきたいです」 スクラムハーフ飯沼蓮(営3=日川)――BK陣のできはいかがですか。 「相手の陣形によってこっちも動きや陣形を変えるなど、攻撃の引き出しが増えているので良くなっていると思います。天理大学さんはとても強くてリスペクトしている相手なので、チャレンジャー精神を持って望んでいきたいです」 スタンドオフ森勇登(政経4=東福岡)――明日に向けて、どのように調整を進めましたか。 「この2週間では大きく変えることはできないので、アタック面ではレッグドライブの意識、ディフェンスではダブルタックルのところ、ラインスピードのところをチーム全体で意思統一してやっていました。(昨晩は)10時半頃に寝てしまいました(笑)」 左ウイング石田吉平(文2=常翔学園)――どのようなプレーをしたいですか。 「外国人に対して、ビビらず立ち向かいたいです。特にディフェンスで、怖がったら負けなので、一番体を張りたいです。(日大戦での負傷は)もう大丈夫です」 左センター廣瀬雄也(商1=東福岡)――明日の個人的な目標を教えてください。 「今まで積み上げてきたディフェンスの部分をしっかりとやりたいです。明日の13番はスーパーラグビー経験者で、試合することで自分にとっていい経験になると思います。なので、しっかりとシオサイアさんを止めたいと思います」 右センター児玉樹(政経3=秋田工)――フィフィタ選手はどう対応しますか。 「今までやってきたディフェンスをいかにできるかなので、特に特別なことをしようとかはないです。いかに強くタックルを決められるか、あとはやってきたディフェンスをどれだけ崩さずにできるかだと思います」 フルバック雲山弘貴(政経3=報徳学園)――天理大の印象は教えてください。 「外国人のチームだと思うので、勢いを出させないために外国人を止めることが大事になってくると思います。覚悟を決めてタックルしにいきたいと思います。(フィフィタ選手の印象は)サンウルブズの時は全くレベルが違かったんですけど、今年一年間で体を作ってきたので大丈夫だと思います。キックとランでチームに勢いを与えたいと思います」READ MORE -
(84) 全国大学選手権 準決勝・天理大戦 試合直前コメント①
ラグビー 2021.01.01明日に控える大学選手権準決勝・天理大戦。公式戦では一昨年の選手権決勝以来の対戦となる。王座奪還へ、絶対に負けられない戦いに挑む選手たちにインタビューを行った。 ナンバーエイト箸本龍雅主将(商4=東福岡)――日大戦からの反省点はありますか。 「プレーではないですけど、雰囲気の部分です。自分たちが悪いわけではないのに思い込みながらラグビーをしていたので、あまりのびのびとしたプレーができなかったです。そういう雰囲気のところが選手たちの中で出たので、明日は上手くいかなくても、盛り上げて楽しむことが一番です。楽しむことでのびのびした明治らしいプレーができると思うので、フォーカスしていきたいです。個人としては、まずディフェンスでボールに絡んで、前でどんどん止めて、相手が疲れてきたところで強みのアタックでチームを前に出していきたいです」左プロップ中村公星(情コミ2=国学院栃木)――スクラムではどう勝負していきたいですか。 「スクラムもラインアウトも重要になってくると思いますが、勝負としてスクラムがあると思うので、しっかりそのスクラムでファーストヒットから圧倒していきたいと思います」フッカー田森海音(政経3=長崎北陽台)――改めて意気込みをお願いします。 「セットプレーで主導権が変わると思うのでしっかりやってきたことを出し切りたいです。今試合ができていることに感謝して、楽しみながらしっかり勝って、日本一取れるようにやっていきたいと思います」右プロップ大賀宗志(営2=報徳学園)――久々のスタメン復帰です。 「気負っていることはないです。自分の強みであるセットプレーや仕事量というところを前面出して勝利に貢献したいと思います」左ロック片倉康瑛(法4=明大中野)――日大戦から期間があきましたがいかがですか。 「ディフェンスで前に出てプレッシャーかけるってところと、2人でタックル入るってところを磨きました。ラインアウトもちょこちょこ自分のサインミスのところもあったので、そんな深く考えてなくて、いつも通り積み上げていきたいという感じです」右ロック髙橋広大(情コミ4=桐蔭学園)――接点の勝負についてはいかがですか 「一人一人気持ちを持って、前に出ることが大事です。気持ちが相手より強ければ、必然的に前に出られると思うので、しっかりやってきたことを出します」 左フランカー福田陸人(法3=国学院栃木)――FWとしてどこを意識しますか。 「セットプレーが重要になってくると思います。前回のセットプレーは良くも悪くもなかったので。しっかりディフェンスでプレッシャーをしっかりかけていけたらなと思います」②はこちらREAD MORE -
(83) 全国大学選手権 準々決勝・日大戦 試合後インタビュー
ラグビー 2020.12.19◆12・19 全国大学選手権(秩父宮ラグビー場)▼準々決勝 対日大戦 ○明大34{12ー0、22ー7}7日大ナンバーエイト箸本龍雅主将(商4=東福岡)――試合の振り返りをお願いします。 「フィジカルバトルがテーマで、相手はFWのセットプレーとラインアウトが強みでした。ラインアウトは前にしか投げてこなかったのですが、向こうの精度が高く、モールを組まれてしまって、前半は常に自陣にいるという状況が多かったです。ほとんどディフェンスだったので、フィジカルバトルという面ではあまり遂行できませんでした。後半はセットプレー、特にスクラムで後半入ったメンバーがいいスクラムを組んでくれて、いいプレッシャーを与えてくれました。スコアに直接つながったスクラムもありましたし、本当に助かりました」 ――次戦相手の天理大の印象を教えてください。 「セットプレーを強みにしていて、特に関西はスクラムで独特の組み方をしてくるので、そこにうまく対応したいです。また個々が強いチームだと思うので、一人一人のコンタクトで前に出られたチームが勝つのではないかと思います」 左ロック片倉康瑛(法4=明大中野)――今日の勝因はどこにありますか。 「今日はフィジカルバトルというのがテーマでした。相手の外国人、FWが前に出てから、勢い付いてくるというのを対策していました。前半、苦しい時間でうまくいかない点もあったのですが、ディフェンスでしっかり我慢できました。後半は、しっかり明治のアタックができました。あとセットプレーで圧をかけて、そこからトライを取れたというのが勝因だと思います」 ――天理大戦に向けて意気込みをお願いします。 「2年前、天理大学に勝って優勝しているので、リベンジということで相手も向かって来ると思います。関西の王者で、流経大にも圧倒的な勝ち方をしているので、隙が無いチームではありますが、相手の強みであるフィジカルの部分で負けないようにしていきたいです」 左フランカー福田陸人(法3=国学院栃木)――トライシーンの振り返りをお願いします。 「たまたま自分のところにボールが来てトライをするだけでした。スクラムで1列目が頑張って押してくれたので、1列目に感謝しています」 ――天理大戦に向けて意気込みをお願いします。 「次勝てば決勝なので、次戦勝つか負けるかでこのチームでいられる期間が変わります。少しでもこのチームで長くいられるように、絶対に勝ちたいです」 スタンドオフ森勇登(政経4=東福岡)――試合の振り返りをお願いします。 「対抗戦で課題となった細かい部分にフォーカスしました。敵陣に入ってのミス、ターンオーバーしてからのトランジションのところです。前半のトライはラッキーでしたが、前節に引き続き先制点を取れたことが良かったです。(次戦の)天理大は一昨年のリベンジの気持ちでぶつかってくると思いますが、しっかりと勝ち切りたいです」 右センター児玉樹(政経3=秋田工)――先制トライの振り返りをお願いします。 「ボールをもらう前に相手のディフェンスを見たら、一人一人の間隔が広かったので、12番の廣瀬(雄也・商1=東福岡)に仕掛けろと言いました。狙い通りに動いてくれて、自分がオフロードパスにしっかり反応出来ました。それがうまく通ったので、トライにつながったと思います」 右ウイング石川貴大(政経4=報徳学園)――試合の振り返りをお願いします。 「勝ち切れたことはよかったです。しかし、課題は残る試合だったので、次の試合に向けて課題は修正して、一つ一つ勝てるようにがんばります」 ――2トライを奪いました。 「みんなでつないでくれたボールを、最後にもらいました。得点をしっかり重ねられたことはよかったです」 フルバック雲山弘貴(政経3=報徳学園)――前半は選手権初戦で固さはありましたか。 「固さというよりも日大のすごいアタックに戸惑ってしまい、引いてしまった部分がありました。だから、後半はこっちから仕掛けていこうと思いました。前半は主導権を握れず苦戦しましたが、後半に修正することができました」READ MORE -
(82)関東大学対抗戦・明早戦 試合後インタビュー②
ラグビー 2020.12.06スクラムハーフ飯沼蓮(経営3=日川)――どのようなゲームメークをしようと考えていましたか。 「キーはコンタクトの部分だと思っていて、セットプレーの部分でプレッシャーをかけ続ければ、明治の強みを出せて絶対勝つことができると考えていました。相手の分析もしましたが、今回は〝Meiji Style〟を出すことを目標に掲げてやってきました」 ――優勝した今の気持ちを教えてください。 「慶大戦で敗れてから自分たちで課題を修正してチームがまた生まれ変わり、帝京大戦で勝ち、自信をつけての対抗戦優勝だったので素直にうれしいです。けれど、ここで気を緩めたり、慢心していたら意味がないので、もう気持ちは切り替えています」 スタンドオフ森勇登(政経4=東福岡)――本日の試合の振り返りをお願いします。 「今季の他の試合に比べて、一番準備ができた試合だったと思います。帝京大戦、慶大戦も、先制される展開のゲームだったので、先取点取れたことは大きかったです。(スタンドオフに関して)この前の試合よりは慣れました。ゴール前でのアタックでは、しっかり連携が取れていたと思います」 左ウイング石田吉平(文2=常翔学園)――トライシーンの振り返りをお願いします。 「終盤もリードしていました。明治といえば攻撃だと思うので、最後まで攻め切ろうということでした。今日の試合ではそれまでウイングの中で自分だけトライをとってなかったので、トライを取れて良かったです」 ――選手権に向けての意気込みをお願いします。 「これからが本番です。一試合でも負けたら終わりなので。一分一秒でも長くプレーできるように、勝って、最後はキャプテンを胴上げしたいと思います」 左センター廣瀬雄也(商1=東福岡)――BKのディフェンスはどうでしたか。 「最初は早稲田のランナーに自分は結構個人のタックルミスで1、2本抜かれてしまっていました。しかし、しっかりとそのあと修正することができ、ちゃんとコミュニケーションもとることができました。今日はFWもBKもいいディフェンスができたと思います」 ――選手権に向けて意気込みをお願いします。 「去年、早稲田に対抗戦で勝ったものの選手権の決勝で敗れてしまうということがありました。なので、キャプテンも言っていたように選手権も気を抜かずにいきたいと思います。自分もまだメンバーから落とされる可能性はありますし、まだ新しいメンバーがどんどんと湧いてくると思います。僕もそこは負けずに日々の練習で努力し、メンバーを勝ち取り、優勝メンバーになりたいです」 右センター児玉樹(政経3=秋田工)――今日の試合を振り返っていかがですか。 「昨年の決勝以来の明早戦でした。あの時の悔しい思いを晴らすためにこれまでやってきました。また、22年ぶりの対抗戦連覇がかかっていたので、すごく特別な思いを持って挑みました。今週のテーマの〝Meiji Style〟をとにかく貫こうという思いを持ってプレーしました。特にFWがスクラムでターンオーバーをしたり、BKも一人一人勝負してゲインできました。明治の伝統のスタイルである〝前へ〟を80分間、明早戦という舞台で体現できたと思います」 ――今年はスタメンで出場しましたが、いかがですか。 「今年にかける思いは自分的に本当に強いものがあります。その中でスタメンを勝ち取れたことはうれしいです。ただ、その分の責任が伴うので、出られない人がいる中で自分が出ているという意識は強く持っています。出られない人がいる中で自分は強いプレーをすることが重要だと思うので、恩返しではないですけど、それが責任だと思います」READ MORE -
(81)関東大学対抗戦・明早戦 試合後インタビュー①
ラグビー 2020.12.06◆12・6 関東大学対抗戦(秩父宮ラグビー場)▼対早大戦 〇明大34{21―7、13―7}14早大ナンバーエイト箸本龍雅主将(商4=東福岡)――2年連続で明早戦のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれていかがですか。 「普通にめちゃくちゃ嬉しいです。前半の先制トライや2本目のトライの起点にもなれたので、よかったと思います」――主将として今後どう引っ張っていきますか。 「ここからの取り組み次第で順位も変わりますし、対抗戦優勝じゃ全然満足できないです。常に自分たちの課題、自分たちの評価というのを過信することなく、自分たちをどれだけ見つめられるかが大事になってくると思います。なので、しっかりできていないことはできてない、できるところはできているという部分を自分やリーダー中心に話していこうと思います」左プロップ中村公星(情コミ2=国学院栃木)――スクラムのできはいかがでしたか。 「早稲田のかけてくるスクラムでのプレッシャーを、試合以上のクオリティーで練習できており、そこで対策してきた通りにできたと思います。後半は控えのメンバーと交代しましたが、練習のときからメンバーが変わってもスクラムのクオリティーは全く落ちないので心配はなかったです」フッカー田森海音(政経3=長崎北陽台)――前後半合わせてセットプレーが光っていましたが、いかがですか。 「(セットプレーは)自信を持っていた部分でした。セットプレーで明治が勝てば絶対いい流れを作れるからと話して、1週間ずっと準備していました。ファーストスクラム、ファーストラインアウトからプレッシャーをかけられたのが一番良かったと思います」 右プロップ村上慎(商3=法政二)――試合全体として、FWのプレーはいかがでしたか。 「スクラムは明治のセットアップで組めたので圧倒できたと思います。ラインアウトは、もともと早稲田の研究をしていました。その上でBチームなどが早稲田を仮想したプレーをやってくれて、その結果がしっかり出たと思います。個人的には、セットプレーで押すことはできたのですが、もっと圧倒したかったです。また、フィールドプレーでも動けるようにして、チームに貢献できたら良かったなと思います」 左ロック片倉康瑛(法4=明大中野)――勝因はどこにありますか。 「入りがよかったというのが勝因の一つかなと思っています。セットプレーも下のチームのメンバーたちがいいコピーをしてくれていました。なので、セットプレーの部分でも圧倒でき、早稲田はいいディフェンスだと言われていましたが、そこで前に出ていけたのが勝因だと思います」 ――FW全体の振り返りをお願いします。 「相手ゴール前のキャリーが慶大戦、帝京大戦とうまくいってなかったので、そこでのアタックを今回の試合では変えました」 右ロック髙橋広大(情コミ4=桐蔭学園)――帝京大戦で復帰して、明早戦に間に合わせました。 「自分の人生最後の対抗戦で、しかも明早戦ということですごく気持ちも入っていました。4年生は特に気持ちが入っていましたし、メンバー外の選手のことも考えて、23人は責任を持ってプレーできたと思います」 左フランカー福田陸人(法3=国学院栃木)――DFを振り返って、個人的にはいかがですか。 「ジャッカルの場面が数回ありましたが、なかなか取れないところもありました。あとはレフリーとのコミュニュケーションなどもっと取れたらよかったと思います。点数的には、60点です。ジャッカルの場面で取り切れなかったことと、ボールキャリーは良かったのですが、外でもらった時にもう少し取り切れる力はまだまだだと思いました」 右フランカー繁松哲大(政経4=札幌山の手)――試合の振り返りをお願いします。 「今回の試合でテーマに掲げた〝Meiji Style〟を出していこうということで、練習中から取り組んできました。前半から前に行くプレーを出せたと思います。早稲田は特に前半が強いチームなので、サインをあらかじめ決めていました。明確にすることで迷いがなくなり、今までゲームの中で修正していたことが、準備の段階からできていました」②はこちらREAD MORE -
(80)~highlight~ 箸本龍雅(後半)「途中まで勝っていても、最後で負けたら意味がない」
ラグビー 2020.12.05前半はこちら――対抗戦への思いを聞かせてください。 「やっぱり優勝したいです。また優勝してからの取り組みが大事になります。何位になるかわかりませんが、対抗戦終わってから、対抗戦の順位で気持ちが左右されるのではなく、そこからまた勝負が始まることを、昨年試合に出て実感しました。対抗戦が終わって、選手権ならではのプレッシャー、お互いがどういうチームかわかっているなかで、どう準備するか。準備したもの勝ちというのを昨年自分の中でとても感じました。そこに対するチームの発信を僕からやっていきたいなと思います」 ――主将として意識していることを教えてください。 「間違っていたら、直してあげる。みんなのやりたいことをやらせてあげて、少し方針違うなと思ったら、ちょっと修正するようにしています。主体的にやれる選手が多いので、任せています。チームトークで話すことはありますけど、ここをこうしよっていう強制力が強いキャプテンではなく、一人一人が考えていることをやって、好きにやってもらう感じです」 ――初めて主将を経験したのはいつですか。 「高2のUー17日本代表です。ただラグビー以外でなら、中学のサッカー部の時にやっていました。自分からではなく、『箸本引っ張ってくれ』と周りに言われて、キャプテンってどんな感じだろうって戸惑いましたね。(今はやりたいって思いますか)キャプテンをやりたいとは思わないです(笑)。やりたいとは思わないけど、やるしかないと思います」 ――関東大学ジュニア選手権がない中で、下級生への接し方で考えていることはありますか。 「それは4年生から動くようにしています。ルビコンの4年生と僕たちの信頼関係が大事だと思っていて、練習で雰囲気を盛り上げてくれるのはルビコンの4年生で、そこで僕たちが4年生のメンバーとメンバー外で分かれないようにコミュニケーションをとっています。最近元気がないなという人には声かけて、練習とかではない話をしたり、コミュニケーション取るようにしています。(声をかけるようになったのは)4年生になってからです。下級生とかもですけど、いままでは話すことも共通点もあまりなく、話したりすることがなかったですけど、今年は意識的に関わりがない人でも『髪切った』だったり、そんな感じですけど、声をかけています。自分が1年生の時に4年生の人に話しかけられたらうれしくて、そういうところは監督からも言われていて、意識しています。自分的にはそこが一番大きく変わった、意識していることかなと思います」 ――1年生から紫紺を着て感じることはありますか。 「1年生の時は重みというのを感じていなくて、メンバー選ばれてよかったなという個人的なうれしさでプレーしていました。ただ2年生の時、パフォーマンスが悪く、選手権の立命館大戦の時にメンバーから落とされました。そこで、いつも出られなかった選手が出ていて、思いっきりチャレンジをしているのを見て、出られない選手がいて、自分が出させてもらっているのを理解しました。こういう人たちの思い、紫紺の重み、自分が出ることによって出たい人が出られない。自分のプレーが良い悪いではなく、出るからにはチームのために体を張り続けなきゃいけないと思いました。紫紺に限らず、ジャージーを着るって言う大切さです。出られる人が持つ責任感っていうのを2年生から思い始めました」 ――ここからの試合でカギを握るポイントはどこですか。 「対抗戦でどんどんいろんなことにチャレンジしていくっていうところです。選手権に入ってくると相手の対策や明治の強み弱みがわかってくると思うので、選手権に入ってからどれだけ取り組んでいけるか。相手の弱みをつけ込むのかっていうところもそうですし、自分たちの強みをどう出すのかっていうのが大事かなと思います」 ――選手権の決勝を振り返っていかがですか。 「あの試合で準備の大切さっていうのが身に染みて感じたし、途中まで勝っていても最後で負けたら意味がないって言うのが自分の中には強く思い出に残ります。昨年の悔しさは残っていないです」 ――改めて箸本選手にとって、〝one by one〟 とはなんですか。 「いろいろなところから当てはめられるものです。いまでいうなら、本当に一つ一つ、一試合一試合をどれだけ大事にしていくかっていうところです。やっぱり昨年悔しい思いを最後にしているので、そういうことがないように、リーダー陣を中心に、隙のないチームを作って最終的に優勝したいと思います」 ――ありがとうございました。 [田中佑太] ◆箸本 龍雅(はしもと・りゅうが)商4、東福岡高、188センチ・107キロ 最近のマイブームは携帯を触らないこと。スクリーンタイムの機能を利用し、携帯を触らない時間を設けている。「睡眠が取れて、気持ちもスッキリする」。生活も改善し、万全な状態で試合に臨む。READ MORE