【卓球部】卓球界の王者たれ
卓球界の王者たれ。数々のスター選手を輩出し、先頭を走り続けてきた名門・明大卓球部。今年度は、藤井宗太主将(政経4=秋田)率いる新チームに伝統のバトンが受け継がれた。5月に行われた春季関東学生1部リーグ戦で優勝。最高のスタートを切ったチームは、ここ2年遠ざかっているグランドスラムへ。本特集は進化を続ける選手たちを取り上げる。
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(3)春季リーグ戦事後インタビュー 龍崎東寅
卓球 2019.06.145月中旬に行われた春季関東学生1部リーグ戦。明大卓球部は数々の激戦を越えて、7戦全勝を達成し、春秋通じての最多優勝記録を47回に更新した。今回は、メンバー6人に優勝後のお気持ちを伺いました。 第3弾は、龍崎東寅(商3=帝京)のインタビューをお届けします(この取材は5月25日に行われたものです)。 ――改めてリーグ戦を振り返っていかがでしたでしょうか。 「今年は昨年達成できなかったグランドスラムを目標にやってきて、その第一歩として春リーグ戦は絶対優勝しようと思っていました。それでしっかりと全勝優勝できて、自分としてもダブルスシングルス全勝で終えることができてよかったです」 ――自身のベストゲームはどの試合ですか。 「ベストゲームというよりは、どの試合も負けられなくて全力だったので、本当に全試合がベストゲームですね。ダブルスは後半結構良かったので、早大戦、専大戦は特に良い試合ができたと思います。シングルスは良い試合というよりはとりあえず勝てて良かったという感じです」 ――ダブルスでは積極的に声掛けを行っていました。 「昨年は先輩と組ませてもらって声を掛けてもらっていましたが、今回自分が上の立場になって、自分が先に気持ちが切れたら後輩の気持ちも切れてしまうので最後まで諦めないというのは本当に考えていました。もちろん自分のことで頭いっぱいになることもありましたが、今回は視野を広く、周りを見てできて良かったです。ボール入らなかったら『今練習でできてる中で一番いいよ』と、出だしも『声出していくぞ』『足動かしていくぞ』と声を掛けていました」 ――専大戦のダブルスが印象的です。 「相手は全然自分たちより強い選手たちだったので、出だしから向かっていけました。出だしから後手に回ってしまうと相手も調子が上がってくるし怖くないので、少しリスクを負ってでも攻めた方が相手にとっても嫌だと思います。それで2―0と最初リードすることができたので、そこが勝てた大きな要因だと思います」 ――エースとして迎えたリーグ戦でした。 「エースだからこそ勝つのが絶対だと思っています。みんなからしたら『取ってくれるだろう』と思っていると思うんですけど、自分からしたら簡単に勝てるわけではないし、きついし。でもやっぱりエースとしては勝つのが絶対なので一試合一試合全力でやりました。プレッシャーというよりは期待という感じで、楽しみでした。俺がチームを引っ張るんだと前向きに考えていました」 ――プレーをする上での信条は。 「結構負けず嫌いな性格だと思っているので、諦めないというのは本当に意識していますね。1本でも多く返せば相手も焦るし、どんな不利な状況でもどんなにチャンスボールでも、とりあえず返せば相手がミスする可能性があるので、絶対食らいついて、相手のコートに絶対ねじ込むというのは意識しています」 ――これが決まれば勝てるというプレーはありますか。 「やっぱりフォアハンドは自信があります。フォアハンドで攻めれてる展開だったらほぼミスはしない自信があるので、フォアハンドにつなげられたら絶対取れると思います」 ――7月には団体インカレが控えます。 「もちろんインカレは優勝しかないと思っています。自分的にはインカレの方が好きなんですよ。日本一を決める大会ですし、立って応援できるのが好きで。5番までしかないからどの試合も大事ですし、強い選手しか出なくて強い選手と強い選手のガチンコ勝負みたいな感じになるので、そっちの方がおもしろいです。自分のシングルスとダブルスは本当に大事になってくると思っているので、昨年決勝で負けて悔しい思いをしたので今年は絶対決勝でも二つ取って優勝して昨年の雪辱を果たしたいです」――ありがとうございました。[福田夏希]READ MORE -
(2)春季リーグ戦事後インタビュー 遠藤竜馬×出雲卓斗×沼村斉弥
卓球 2019.06.135月中旬に行われた春季関東学生1部リーグ戦。明大卓球部は数々の激戦を越えて、7戦全勝を達成し、春秋通じての最多優勝記録を47回に更新した。今回は、メンバー6人に優勝後のお気持ちを伺いました。 第2弾は、遠藤竜馬(政経3=野田学園)、出雲卓斗(政経2=遊学館)、沼村斉弥(商2=野田学園)3人の対談インタビューをお届けします(この取材は5月25日に行われたものです)。ーー春季リーグ戦を振り返って、どんなリーグ戦でしたか。沼村(以下:沼):自分はシングルス、ダブルスに出させてもらって全部勝つことができたので良かったです。遠藤(以下:遠):リーグ戦優勝したんですけど、インカレもあるのでここで満足せず、団体としては気持ちを切り替えていきたいです。5勝2敗というぼちぼちの結果だったので、もっといい結果を残せるように頑張りたいと思います。出雲(以下:出):僕は負け越してしまったので、秋は勝ち越せるように頑張りたいと思います。早大戦は本当に僕が取っていればという試合で、7番まで回してしまいました。菅沼(湧輝・営2=大阪桐蔭)が頑張ってくれたので、良かったと思います。ーー今年の優勝は昨年までの優勝と違うところはありますか。出:昨年までは他の大学から見ても明治が優勝する確率高いなと思っていたと感じます。今年のチームは他もけっこう強くて、僕たちも裕介さん(渡辺裕介選手・平31商卒・現協和発酵キリン)と酒井さん(酒井明日翔選手・平31政経卒・現シチズン)が抜けて、少し戦力的には下がると思ったんですけどチーム力で勝ったかなと思います。沼、遠:一緒です(笑)。ーー思い出の試合を教えてください。沼:やっぱり早大戦の菅沼の試合はしびれました。相手は全日学3位の選手なんですけど、菅沼が根性で勝ったので良かったと思います。自分自身は早大戦のダブルスです。1ー2で回ってきて、相手の流れだったんですけど、そこを何とか気合いで切り抜けたかなと思います。遠:専大戦です。負けていたんですけど諦めずにあまり弱気にならずに戦えたので、良かったと思います。出:中大戦の1番手での試合ですかね。龍崎さん(東寅・商3=帝京)がいつも1番なんですけど、そこを僕がいって1番取れたらチームに流れがくるんですけどそこを取れて良かったと思います。ーーチーム力を感じた瞬間はどんなところですか。出:キャプテンの藤井さん(宗太・政経4=秋田)、主務の國近さん(勇貴・商4=明誠)を中心に僕たちは年下なのに僕たちのために動いてくれています。あと、同期や1年生の子とかベンチの人が動いてくれていたので、自分たちが勝たないといけないなと気持ちになりました。応援もすごくしてくれたので、それが勝ちにつながったと思います。沼:試合に出る人以外のサポートが本当に良かったです。応援も、すごく試合をやりやすいようにしてくれました。遠:出ている人はもちろん頑張ってくれていたんですけど、リーグ戦の前の練習で出ていない選手がボール拾いにきたりしてくれました。応援も全力で応援してくれたので、そこが勝利につながったと思います。ーー明大が団体戦で強い理由はどこにあると思いますか。遠:伝統もあると思うし、どこの大学よりも優勝したいという気持ちがあると思うので、強いんじゃないかなと思います。ミーティングとかで兒玉圭司総監督がいつも言っているので、優勝回数見ても明治がすごいので。沼:試合していない人でも負けたくないという気持ちがあるので、それが相手にもプレッシャーとしてあるのかなと思います。ーーベンチの盛り上がりは力になっていますか。遠:点数を取られたときに励ましてくれて気持ちが楽になりますし、点を取ったらガッツポーズしてくれてそれ以上に思い切ってできるのでいいなと思います」沼:ベンチを見たら一生懸命応援してくれて、スタンドでも応援してくれているので力になります。ーー最後、沼村選手は別コートで試合をしていました。どんな気持ちでプレーしていましたか。沼:見ながらやっていました。自分も相手も見ていたので、いい試合ではなかったです(笑)。隣でやりたかったんですけど、すごくやりにくかったです。優勝した瞬間も静かにしていました(笑)。ーー藤井主将はどんなキャプテンですか。沼:ときには厳しく、ときには優しくメリハリがついています。基本は優しいんですけと、今の1年生はほとんど怒られています(笑)。遠、出:そんな感じです(笑)。ーーお二人から見て、遠藤選手ははどんな先輩ですか。出:本当に先輩ですか(笑)。先輩かどうかわからないです(笑)。沼:優しい先輩です。自分が中3から転校してずっと一緒なんですけど、ずっと変わらないです。ーー沼村選手はどんな方ですか。出:団体戦が本当に強いです。シングルス、ダブルスどっちも取ってくるので心強いです。 遠:最近、料理に目覚めて…沼:やることなさすぎて、毎日料理しています。オムライスを練習しています(笑)。最近YouTubeを見ながら、部屋のIHで食料を買ってきてやっています。同部屋の對馬(悠・文1=大阪桐蔭)が食べているんですけど、評判は普通です(笑)。ーー出雲選手はどんな方ですか。沼:仲良いです。いい人か微妙です(笑)。最近は後輩を… 遠:だから、僕らが助けています。出:自分にタメ口なんです。誰も敬語使わないんですよ(笑)。ーー最後に今シーズンの目標をお願いします。出:チームではグランドスラムを達成して、個人戦では全日学でベスト4入れるように頑張ります。 沼:団体でグランドスラムを達成して、全日学でどちらもベスト4いけるように頑張りたいと思います。遠:まず春で優勝することができたので、昨年までは団体インカレで負けているのでまた一から気持ちをつくって、インカレと秋リーグ一つずつ頑張っていきたいです。ーーありがとうございました。[福永智隆]READ MORE -
(1)春季リーグ戦事後インタビュー 菅沼湧輝×西康洋
卓球 2019.06.125月中旬、行われた春季関東学生1部リーグ戦。明大卓球部は数々の激戦を越えて、7戦全勝を達成し、春秋通じての最多優勝記録を47回に更新した。今回は、メンバー6人に優勝後のお気持ちを伺いました。 第1弾は、菅沼湧輝(営2=大阪桐蔭)、西康洋(商2=明徳義塾)2人の対談インタビューをお届けします(この取材は5月25日に行われたものです)。ーー春季リーグ戦を振り返ってどんなリーグ戦になりましたか。西:うれしかったこともあり、自分も負けて悔しかった気持ちもあるリーグ戦でした。あと、菅沼には本当に助けられました(笑)。早大戦の時は感動しました。自分の中ではがーちゃん(菅沼)はライバル的な存在だし、一緒に高めあっていくパートナーだと思っています。菅沼:まず優勝してうれしいです。昨年に比べて、戦力が落ちていると周りに言われている部分を他の部分で補えていたことが優勝できたのかなと思います。今までの2倍うれしいです。西も自分のこと言ってくれていたんですけど、西は1年目からリーグ戦に出ていて自分の中ですごい存在でした。自分が出てないときでも声を掛けてくれていたので、それが2年目で結果を残せたことにつながったと思います。ライバル意識があると言ってくれて、うれしかったです(笑)。ーーそれぞれのベストゲームを教えてください。菅沼:早大戦ですね。正直、内容的には満足していません。それでも、今までにない3ー3のラストの場面で勝てたことは自分自身に大きい収穫なんじゃないかなと思います。西:ベストゲーム専大戦の三部さんの試合です。正直、最後決めるときも2ー0リードしていてゲームを取られて、4ゲーム目もけっこう挽回(ばんかい)されました。そのときにまた始まったなと思って、やばいなと思いました(笑)。でも、みんなの応援の力とか、前日に僕が葉波さん(早大)に負けて落ち込んでいるときにみんなが声を掛けてくれて、切り替えることができました。それが最後力になって、踏ん張れたと思います。ーーベンチから見ていて、熱くなった試合はありますか。西:中大戦のダブルスです。0ー2で負けていたし、3ゲーム目もマッチポイントを握られている中で、思い切ったプレーで最後勝ったところがすごいなと思います。菅沼:自分は龍崎さん(龍崎東寅・商3=帝京)の試合です。安定して結果を残せることは見ていて格好いいなと思いました。ーー得点ごとのベンチの盛り上がりはいかがでしたか。西:プレーしている側としてはすごく心強いです。勢いで流れを持ってこられることもありますし、点数を取られたときも振り返って『大丈夫大丈夫、次1本』とか言ってくれたら、自分が間違っていないんだなと思えます。ポジティブな方に持っていけるのかなと思います。菅沼:個人戦ではない、味方がいるという心強さがあります。そこが思い切ったりできる要因なのかなと思います。 ーー髙山幸信監督がミスをしても、うなずいてくれるのが印象的です。髙山監督の存在はいかがですか。西:ミスをしても大丈夫なんだ、間違っていないんだと思えます。そこで同じミスがなくなったりとか、良かった部分が大きいです。菅沼:1年目は話しづらかったんですけど、今年になって身近な存在になっているなと感じます。アドバイスでこうした方がいいんじゃないと言ってくれたり、自分から聞きに行ったりと信頼できる方です。ーー龍崎選手のすごさはどんなことですか。西:安心して見ていられます。沼村もそうですけど、それで自分たちも安心してプレーできます。『絶対取ってくれるから』と思っています。自分もこの勢いについていきたい、自分も勝ちたいなと思わせてくれる選手です。菅沼:頼れる存在であって、団体戦になると龍崎が勢いをつけてくれた分、自分たちも取らないとという強い気持ちが出ます。流石だなと思いました。ーー明大が団体戦で強い理由はどんなところにあると思いますか。西:伝統ですかね。責任があって、これまでの伝統を僕のせいで途切らせたくないと思わせます。出たからには出ていない人の分もという気持ちがあって、責任感があります。今までとは全然違います。菅沼:伝統という部分もあるんですけど、普段の練習の緊張感だったり、質が他の大学と比べて高いと思います。それなので、結果がついてくるのかなと思います。ーーお二人のガッツポーズが印象的です。意識していますか。菅沼、西:僕も全然意識していないです(笑)。西:無意識でわぁーつとなってしまいます(笑)でも、僕はベンチ側の時はベンチに振り向く、反対の時は観客席に言うように意識しています。応援してくれているので、そちらにも応えたいなと思っています。ーー最後に今シーズンの目標を聞かせてください。菅沼:普段では、西だけじゃなくて同期と切磋琢磨(せっさたくま)して、頑張っていきたいです。西:負けた試合も勝った試合もいい意味で捉えられて、もっと成長できると感じて、課題がたくさん見つかったのでそこを直したらチームにもっと貢献できるのかなと思います。今すごくモチベーションが高いです(笑)。ーーありがとうございました。[福永智隆]READ MORE