
【バスケットボール部(男子部)】RESTART
新ユニホームに身を包み高みを目指す。昨年度は関東大学1部リーグ戦10位、インカレでは8位と満足いかない結果に終わったバスケットボール部(男子部)。今年度は佐々木真司新監督、鍵冨善宏新HCを迎え、新体制で上位進出を狙う。本企画ではそんな生まれ変わったバスケ部の再始動を追う。
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新人戦まであと2日 常田耕平主将インタビュー
バスケットボール(男子) 2019.06.03新人戦の初戦まであと2日。今季の新人戦の主将を務めるSG常田耕平(政経2=正智深谷)は名門・中部第一高の監督を父に持ち、精巧なゲームメイクとパワフルなディフェンスでチームの熱量を引き上げる。本日はそんな常田のインタビュー記事をお届けする。(この取材は5月16日に行われたものです) ——自身をどういったタイプのキャプテンだと考えていますか。 「翔太さん(渡辺・政経3=宇都宮工)みたいに1対1がうまいわけじゃないし、奥野さん(綾太・国際4=藤枝明誠)みたいに能力が高くてシュートを決められるわけじゃないのでチーム全体の力を上げられるようなキャプテンになりたいです。人に指示出したりするのは覚悟がいると思うんですけど自分はそんなの気にしないので。それが自分のいいところだと思っています」 ——今ある課題を教えてください。 「シュートが入ったら前から当たるとか、セットオフェンスでコールしてもミスをしてしまったり、言われたことをできていないところが課題です。意識の問題なので意識を改善するしかないです」 ——新人戦のチームの武器を教えてください。 「オールラウンドに活躍できる選手が多いのが武器だと思います。2年生では今季Aチームの試合に絡んでいるインサイドの選手も多いのでそこも武器です」 ——新人戦の期間にはどんな意味がありますか。 「この期間を通して、Aチームの試合に出られるレベルになることが大事な目的だと思います。」 ——この期間で成長を感じている選手はいますか。 「1、2年生だけの練習だと吏(中村・法2=正智深谷)が声を出すようになってくれました。能力はあるのですが、試合中声が出せなくてそれが発揮できないのが彼の一番の問題です。組み合わせを見てもインサイドのプレイヤーがカギなので期待しています」 ——今季の1年生の雰囲気を教えてください。 「真面目にバスケットを頑張ろうっていう人たちが多いです。すでにまとまりもあって心配はないです。逆に2年生は個性が強い人たちだらけなのでまとめるのが大変です(笑)。能力は高いのですがまとめるのに時間がかかりそうです」 ——まとめるのは常田選手じゃないのですか。 「1人で背負うのはよくないなって高校の時に苦労して学んだので、周りに助けを求めます。そうしないと疲れちゃうので」 ——同じポジションのSG吉村公汰(営1=土浦日大)、SG若月遼(政経1=北陸)の活躍をどう感じますか。 「焦りですよね。自分自身のことをあんまりうまいと思っていないので、経験があって1対1がうまかったり、シュートが入る後輩がいると焦ります。でも、いずれ2人が自分からスターターを奪っても自分の仕事は変わらないので、自分の仕事をやっていくしかないです。焦りはありますけど、焦りが自分のモチベーションにもなりますし、期待もしています」 ——初戦の山梨学大戦を超えるとライバルの保泉遼選手(青学大)との戦いが期待されます。 「あいつは自分のモチベーションでもありますし、負けたくない気持ちもあります。チームためのプレーが多い部分とか自分は勝手に似ていると思うので、だからこそ負けられないと思っています。青学大とやりたいですけど、まずは山梨学大に勝たないとダメですね」 ——新人戦の意気込みをお願いします。 「全部が全部リーグとインカレにつながるものだと考えています。たとえ初戦の山梨学大に負けたとしても、それで個人とチームの力がアップすればいいです。ただ本当に1、2年生がまとまればそれなりにいい結果が出ると思います。新人戦の結果はその後のリーグとインカレにつながるような結果を求めています」 ――ありがとうございました。 [田北俊介] ◆常田 耕平(つねた・こうへい)政経2、正智深谷、186センチ ・83キロ 登録ポジションはSG(シューティングガード)。 11月6日生まれ。 あだ名は白くまREAD MORE -
ルーキー記事(5) 爽やかな笑顔はボールさえ虜(とりこ)に 次世代の得点王 吉村公汰
バスケットボール(男子) 2019.06.02新たな風が明大を加速させる。春のトーナメントでは2部の関東学大に初戦で敗れ苦渋を味わった。常田耕平主将(政経2=正智深谷)率いる新人戦では結果を残し秋のリーグ、インカレに向け弾みをつけたい。本特集は明大に進化をもたらす期待のルーキー7人を紹介する。 5人目に紹介するのはSG吉村公汰(政経1=土浦日大)。高校時代から培ってきた堅いディフェンスは本物で、U―15(15歳以下)日本代表にも選出された経験を持つ実力派プレーヤー。持ち味の確実な3Pシュートで、チームの勝利を導くポイントゲッターに上り詰める。(この取材は5月16日に行われたものです)――バスケットボールを始めたきっかけを教えてください。 「小学校の時にダンスをやっていて、そのときに友達に誘われて興味を持ちました。小学校6年生で身長が170センチメートルと大きかったので、元々は野球をやろうと思っていたのですが、試しに(バスケットボールを)やったら楽しくてミニバスのチームに入りました。それをきっかけにダンスは辞めて、バスケ一筋です」――土浦日大高での経験で今に生きていることはありますか。 「(土浦日大高は)ディフェンスをやるチームなのですが、大学でもしっかりやらないと勝てないからそこが生きています。あとは辛いときも諦めないで頑張ることを学びました。特に自分が今1年生で出ている中でうまくいかないときもあるけれど、土浦日大高での経験があったので頑張れています」――恩師と呼べる方を教えてください。 「土浦日大高の佐藤監督ですね。高校に入ってすぐの頃はディフェンスもできなくてオフェンスもあまり周りを見ることができていなかったのですが、1年生から厳しく指導されました。ベンチに入るけど試合には出られないときに監督に呼ばれて個人的に指導されたことが何度もあったので、それが今に生きていることが多いですね」――今のチームでの役割を教えてください。 「3Pシュートを外すことがあるのでちゃんと一本一本決めていくことと、高校からやっているディフェンスをしっかり練習していくことですかね」――目標であるポイントゲッターについて、現状はいかがですか。 「今はまだポイントゲッターにはなれていないのですが、以前よりは攻められるようになった部分もあります。あとは全部自分が行くのではなくて、周りを見てチームメートを使いつつ得点を取れるようにしたら、もっと点数も増えていいバスケットができるのではないかなと思います」――明大在籍中にどのようにステップアップしていきたいですか。 「自分は下級生から試合に出ているので遠慮しないでどんどん積極的にやっていって、いろいろなプレースタイルを盗んでいきたいです。もっと先輩から学んでダメなところを直していきたいです」――特に学びたい先輩を教えてください。 「翔太さん(渡辺・政経3=宇都宮工)は練習中もハードでみんなより激しく自分に厳しく動いていて、辛い練習でみんながサボりがちな中でももっとスピード上げて努力しているからそういうところを見習いたいです。あと身長が低くてもできることを見つけてやっている印象があって、自分もあまり大きくないので自分のできる役割を担っていきたいです」――吉村選手にとって須藤選手(昂矢・営4=桐光学園)とはどのような存在ですか。 「チームの大黒柱でチームには欠かせない存在です。自分が目指しているオフェンスの要で、チームをいろいろなところで支えている選手だからこそ、昂矢さんを目指して頑張りたいです」――同期の中で声を掛け合う選手はいますか。 「若月(遼・政経1=北陵)とは小学校からの付き合いで、中学から高校まではライバルでした。今は練習後に個人練をやっていて、片付けまで一緒にシューティングなどをやっています。彼とはお互い刺激し合えていると思います。プレースタイルは違いますが、1年では今自分達2人が同じ時間帯に試合に出ているので、争いつつ高め合いながらやれています」――今年の目標をお願いします。 「目標を高くするのもいいのですが、予選でしっかり勝つことの大切さをトーナメント戦で学んだので、予選はしっかりしたいと思います。そこから勢いに乗って自分も試合に出て、チーム一丸となって頑張りたいです」――ありがとうございました。[菅野向日葵]◆吉村 公汰(よしむら・こうた)営1、土浦日大、182センチ・77キロ 登録ポジションはSG(シューティングガード)。 座右の銘は佐藤監督の言葉で「自分たちが辛いときは相手も辛いとき、そこで攻めろ」READ MORE -
ルーキー特集(4)得意のドライブで相手を制する オールラウンドスコアラー 若月遼
バスケットボール(男子) 2019.06.01新たな風が明大を加速させる。春のトーナメントでは2部の関東学大に初戦で敗れ苦渋を味わった。常田耕平主将(政経2=正智深谷)率いる新人戦では結果を残し秋のリーグ、インカレに向け弾みをつけたい。本特集は明大に進化をもたらす期待のルーキー7人を紹介する。 6人目に紹介するのはSG若月遼(政経1=北陸)。実践学園中時代には全国優勝した経験を持つスーパールーキーだ。持ち味のドリブルを生かし、相手のゴール下まで素早く切り込み相手をかく乱する。京王電鉄杯では3Pシュートを含むアウトサイドシュートを3本決めるなど、内外問わず活躍。相手を圧倒する積極的なプレーで攻撃の要となり、明大を勝利に導く。(この取材は5月16日に行われたものです) ――バスケを始めたきっかけは何ですか。 「兄がバスケをやっていて、一緒にやっていたのがきっかけです」 ――明大を選んだ理由を教えてください。 「明大を選んだ理由は、本当は違う大学に行きたかったのですが、親とも相談して将来を考えたら、明大は有名で、勉強にも力を入れられると思ったからです」 ――入学前の明大のイメージを教えてください。 「学校のイメージは、本当にめちゃくちゃ頭がいいイメージでした。部活は、前から知っていた通り、留学生を取っていないので日本人だけで頑張る良いチームだなと思っていました」 ――部の雰囲気はどんな感じですか。 「部の雰囲気は、他の大学に比べたら仲が良いほうだと思います。いろいろ練習中も言い合ってできているのでいいと思います」 ――自分の強みはどこですか。 「自分はドリブルが得意で、そのまま勢いのあるスピードで持ち込むことができていると思っています。そこで相手をかく乱したりすることが自分の強みです」 ――チーム内での自分の役割は何だと思いますか。 「1年生なので、少しでも出させてもらったら、ちょっとでもチームを勢いづけられるようにということが自分の役割だと思っています。試合に出なくてもチームの仕事とか徹底できたらいいなと思っています」 ――どのようにチームに貢献していきたいですか。 「去年とかも、明治は1部に残っているのですが順位が下の方なので、1勝でも多くできるように貢献できたらなと思います」 ――同期はどのような存在ですか。 「ふざけるときは一緒にふざけて楽しいし、練習中はお互いに言い合っていてやれているので、そこのメリハリがしっかりできています」 ――試合中に意識していることはありますか。 「とりあえず1点でも多く取らないと落ち着かないので、試合の最初は点を取るように意識しています」 ――相手チームには留学生選手も多いですが、対策はありますか。 「高校時代は留学生と一緒にやっていて、その時思ったのが、留学生が日本人に付いた時に機敏には動けなくなってしまうので、外に留学生を連れ出して出して攻めることです」 ――新人戦への意気込みをお願いします。 「新人戦はいつもより長く出させてもらえると思うので、その分しっかり結果を残せるように頑張ります」 ――これから1年間の目標をお願いします。 「まずは、体が全然できてないので、しっかり体づくりをしつつ、自分の持っているものを伸ばせたらなと思います」 ――4年間を通しての目標をお願いします。 「勉強の面ではとりあえずしっかり卒業して、バスケもしっかりインカレやリーグ戦で最近出せていないようないい結果を出して、将来自分の目標としているものになれたらいいなと思います」 ――吉村公汰選手(営1=土浦日大)の紹介をお願いします。 「小学校から知っていっていて、体も強くドライブもできて、外からのシュートが上手いので、止めにくい良い選手です」 ――ありがとうございました。 [伊藤理子] ◆若月 遼(わかつき・りょう)政経1、北陸、182センチ・73キロ 登録ポジションはSG(シューティングガード)。7月13日生まれ。将来の夢はBリーガー。READ MORE -
ルーキー特集(3)再認識したエースの役割 点取り屋候補生 伊藤陸斗
バスケットボール(男子) 2019.05.30新たな風が明大を加速させる。春のトーナメントでは2部の関東学大に初戦で敗れ苦渋を味わった。常田耕平主将(政経2=正智深谷)率いる新人戦では結果を残し秋のリーグ、インカレに向け弾みをつけたい。本特集は明大に進化をもたらす期待のルーキー7人を紹介する。 5人目に紹介するのはF伊藤陸斗(情コミ1=九州学院)。持ち味の正確な3Pシュートと勝負所で見せる1on1で得点を量産する。線も細く、メンタル面でも発展途上にある伊藤。熾烈(しれつ)なFでのポジション争いを制し、次世代エースに名乗りを上げる。(この取材は5月16日に行われたものです) ——バスケを始めたきっかけを教えてください。 「兄が元々バスケをやっていて自分もやりたいなと思い地元の福岡のミニバスで始めました」 ——高校と大学ではどのようなところで差を感じますか。 「フィジカルの面が全然違うと感じます。大学はどこのポジションでもフィジカルが強いので外のポジションでも当たり負けしてしまいます」 ——今意識して取り組んでいることを教えてください。 「フィジカルで負けないために体つくりをしています。他の人よりも多くウエートトレーニングをしたり、プロテインを飲んだりしています」 ——お世話になっている先輩はいますか。 「同じ高校から明大に来た園部さん(毅・情コミ2=九州学院)です。寮生活から学校のことまで全部教わっています。高校の時から仲が良くて、普段は先輩というか友達という感じです」 ――明大バスケ部の印象を教えてください。 「コーチだけじゃなくて選手たちが話合ってチームをつくっているのがすごくいいと思います。まだ自分は意見を言えるようにはなっていないのですが、体を鍛えて試合に絡めるようになったら意見を言っていきたいと思います」 ——持ち味は何ですか。 「3Pシュートとアウトサイドからの1対1です。目標としているのはポイントゲッターです」 ——高校時代に記憶に残っている試合を教えてください。 「高校3年生の時のインターハイで北陸高校に負けた試合です。その時チームでは自分がエースだったのですが自分の調子が悪すぎて、前半までイーブンだったのに後半で大きく負けてしまいました。エースが得点を決めなきゃいけないし、エースの役割ができていなかったと思います」 ——明大の練習はどうですか。 「全然大丈夫です。高校時代の練習の方が大変でした。九州学院は全国でも練習がつらいって有名らしいので(笑)」 ——4年間の目標を教えてください。 「3年生くらいまではスターターとして活躍するのは難しいと思うのでもらったプレータイムを精いっぱい頑張りたいと思います。最終的には1部リーグの中でも活躍できるような選手になりたいです」 ——新人戦の意気込みをお願いします。 「あんまり長い時間試合には出られないかもしれないです(笑)。でも、もらったプレータイムではしっかり点を取ります」 ——若月遼(政経1=北陸)選手の紹介をお願いします。 「とにかくドリブルが強くて普通の人の倍ぐらい速いです。ストリートみたいです。普段は面白いです」 ――ありがとうございました。 [田北俊介] ◆伊藤 陸斗(いとう・りくと)情コミ1、九州学院、190センチ ・78キロ 登録ポジションはF(フォワード)。 ディフェンスのシステムやセットオフェンスを覚えるのは少し苦手 READ MORE -
ルーキー特集(2) 勝山(写真右)、佐藤大(写真左)インタビュー
バスケットボール(男子) 2019.05.29新たな風が明大を加速させる。春のトーナメントでは2部の関東学大に初戦で敗れ苦渋を味わった。常田耕平主将(政経2=正智深谷)率いる新人戦では結果を残し秋のリーグ、インカレに向け弾みをつけたい。本特集は明大に進化をもたらす期待のルーキー7人を紹介する。 新人戦の初戦まであと6日。名門・正智深谷高で1年次から出場した勝山大輝(法1=正智深谷)と、インターハイ出場経験のある佐藤大介(国際1=駒大付苫小牧)。本日はそんなお二人のインタビュー記事をお届けする。(この取材は5月16日に行われたものです) 勝山――明大を選んだ理由を教えてください。 「明大の良いところは学生が主体となっているところです。中学、高校時代はずっと監督の指示の元でやっていましたが、大学では試合や練習をやっている中で、先輩が自分の悪いところや良いところを教えてくれます。実際にやっているプレーヤーしか分からないこともあるので、いい環境だと思います」 ――今大会では正智深谷高の先輩の常田耕平(政経2=正智深谷)選手が主将を務めます。 「常田さんの持ち味は熱意ですね。高校時代から変わりません。一つのミスも許さないくらい、突き詰めています。チームを鼓舞してくれて、つらいときでも常田さんが引っ張ってくれます。実は大学でバスケをやろうか悩んでいました。大学バスケは1対1が多くて僕は自分でチャンスを作るようなタイプではなく、人に生かされるタイプなので向いてないと思いました。そういうことを常田さんにお話した時、それでもバスケがやりたいなら、1部のチームでやる方がいいと言ってくれて、明大に決めました」 ――ご自身の持ち味を教えてください。 「地味なプレーですね。シュートを1本1本決めたり、ルーズボールのディフェンスを頑張るとかスタッツに載らないようなプレーをしっかりやることを心掛けています」 ――他大で対戦したい選手を教えてください。 「高校時代チームメートでエースだった渡部琉(中大)ですね。僕の憧れです。自分は背番号24番ですが、その番号は彼が高校時代に着けていたから選びました。彼の努力は桁違いです。対戦したいですね」 ――仲のいい体育会の選手とかいますか。 「ラグビー部の楢﨑(海人・法1=筑紫)とか話しますね。授業を一緒に受けたりしてます」 ――新人戦に向けて意気込みをお願いします。 「勝っても負けても自分たちのバスケができないと意味が無いと思います。自分たちらしいバスケをして、新人戦後のリーグ戦やインカレにつなげていきたいです」 ――佐藤大選手の紹介をお願いします。 「プライベートはとても面白くて絡みやすくてフレンドリーです。でも練習になるとスイッチが入ってすごく声出すし、走ります。人としてもプレーヤーとしてもいい選手だと思います」 佐藤大――明大を選んだ理由を教えてください。 「進路で迷っていた時に、声を掛けて頂きました。実際に練習を見て、プレースタイルが好きだったので選びました」 ――ご自身のプレーでの特徴を教えてください。 「走ることです。オフェンスのときにいち早くゴールに向かうことなどは特徴です」 ――恩師の方はいますか。 「今まで習ってきたバスケ部の監督ですね。中学時代の先生は思春期でグレていた自分を立ち直らせてくれました。高校時代の先生は厳しい練習で自分を鍛えてくれました。感謝しています」 ――今まで挫折はありますか。 「小学校の時に一度バスケを辞めました。もう嫌だと思って野球をやりました。それで1年後くらいにまたバスケがやりたくなって戻りました。今でもつらいことはありますが、ここで辞めたら小学校の時と同じだと思って踏みとどまることができます」 ――座右の銘を教えてください。 「『一生懸命』です。母親の口癖で、勉強も部活も何事も一生懸命やることが大切だと思います」 ――他の体育会で話す選手はいますか。 「野球部の中村奎太(国際1=日大三)とかテニス部の岡垣穂香(国際1=岡山学芸館)とよく話しますね。スポーツの話もしますが、日常の他愛もない会話が楽しいです」 ――今年度の目標をお願いします。 「まずは試合に出ることです。自分のやるべきことをやって、試合で貢献したいです」 ――新人戦に向けて意気込みをお願いします。 「少しでもチームの力になれるように自分の精一杯の力を出したいと思います」 ――勝山選手の紹介をお願いします。 「プレー面では外も中もできるオールラウンダーです。日常ではみんなにいじられててとても面白いです」 ――ありがとうございました。[浅野拓磨] ◆勝山 大輝(かつやま・だいき)法1、正智深谷、187センチ ・77キロ 登録ポジションはSF(スモールフォワード)。座右の銘は「努力するものは希望を語り、怠けるものは不満を言う」 ◆佐藤 大介(さとう・だいすけ)国際1、駒大付苫小牧、190センチ ・86キロ 登録ポジションはC(センター)。趣味はスポーツ観戦。野球やサッカーを主に観戦するREAD MORE -
ルーキー特集(1) 井上耀(写真左)、長谷川丈(写真右)インタビュー
バスケットボール(男子) 2019.05.28新たな風が明大を加速させる。春のトーナメントでは2部の関東学大に初戦で敗れ苦渋を味わった。常田耕平主将(政経2=正智深谷)率いる新人戦では結果を残し秋のリーグ、インカレに向け弾みをつけたい。本特集は明大に進化をもたらす期待のルーキー7人を紹介する。 新人戦まで残すところあと7日。今回は全国屈指の強豪校・明成高校出身の井上耀(政経1=明成)、高校バスケ界の激戦区である神奈川県の雄・桐光学園出身の長谷川丈(営1=桐光学園)のインタビューをお届けする。井上――バスケを始めたきっかけを教えてください。「三つ上に兄がいるのですが、その兄が小学生の時にバスケを始めたのがきっかけで始めました」――明大を選んだきっかけを教えてください。「自分がいた高校から明大に何人か行っていてその活躍を見て入りたいと思いました。塚本舞生さん(政経2=明成)や宮本滉希選手(平30政経卒・現仙台89ERS)、安藤誓哉選手(平25情コミ卒・アルバルク東京)です。塚本さんには学校の事とかもいろいろ聞いて、選手主体で頑張っていくというのは自分に向いていると思ったので決めました」――自身の持ち味はどんなところだと思いますか。「アウトサイドシュートが得意です。あとは声出してチームを盛り上げていくというのはコートでもベンチでも常に意識しているのでそこは絶対に負けないようにしています」――座右の銘はありますか。「高校の佐藤久夫監督から教わった言葉なのですが『超二流は一流を超える』という言葉です。基本的な事をちゃんとやっていれば特出した能力がなくても一流を超えられるという意味です。自分は身長も高くないですし、身体能力もそれほど高くないのでその言葉が心に残っています。誰もができることを他の人よりも突き詰めてやっていくということを意識するようになりました」――ライバルはいますか。「向こうはどう思っているかは分かりませんけど同じ高校だった田中裕也(中大)です。勝手にですけど負けたくないなと思っています。高校時代同じだった人には負けたくないと思っています。彼はシュートがうまいのはもちろんですが、ディフェンスとのかけ引きやディフェンスの嗅覚もすごいので参考にしています」――明大の雰囲気はどうですか。「自分が聞いていた通り選手同士で話し合って練習をしています。春先から鍵冨善宏HCが来て新しいディフェンスやオフェンスを教えてくれていて前向きにやれていると思います」――今年の目標を聞かせてください。「まず新人戦で一つ一つ勝ち上がっていって上の方に行くというのを目標にしてリーグとインカレでは少しでもメンバーに絡めればと思います」――4年間の目標を聞かせてください。「インカレとリーグで優勝するのがチームの目標なので4年間で絶対に達成します」――長谷川選手の紹介をお願いします「唯一指定校推薦で入ってきた選手なのですが練習をすごくする選手です。いいプレーもするしいろいろ挑戦している選手です。私生活では大人しくてとてもいいやつです」長谷川丈――バスケを始めたきっかけを教えてください。「兄がやっていてそれに付いていって軽い気持ちで始めました」――明大に入学したきっかけは何ですか。「指定校推薦で入りました。明大には桐光学園の先輩が多くいるのと、高校の監督が明大に掛け合ってくれたこともあって入学が決まりました」――高校の先輩の影響はありましたか。「植松義也さん(営3=桐光学園)アドバイスをもらったり、上の代の齋藤拓実さん(平30営卒・アルバルク東京)だったり小林拓さん(平31営卒)がいて歴代明大に進んでいるのでその影響もあったと思います。植松さんには部費の事とか練習の事とかもすごく親身に相談に乗ってもらいました」――今までで一番思い出に残っている試合はどの試合ですか。「中学の市選抜の時に県で優勝したことが一番思い出に残っています。自分は1ピリ分しか出ていないのですが、アシストもできたし個人としての結果を残すことができました」――挫折はありましたか。「小学校、中学校の時はずっとスタメンだったのですが、高校はレベルが高くて試合に絡めなかったのでつらかったです。時々バスケを辞めたいと思うときもあったのですが考え直してみると『バスケが一番好きだな』と思えているので続けています」――持ち味はどんなところだと思いますか。「自分は167センチしかなくて小さいのですがその分スピードはあると思っているのでそれを生かして試合に貢献したいです。トップスピードはそんなに速くないのですが緩急をつけるのが得意なので役立つかなと思います」――仲のいい先輩を教えてください。「植松さん。桐光のつながりがあったので一番仲がいいです。学部も同じで途中まで一緒に帰ったり、勉強の事とかバスケの事とかすごく親身に相談に乗ってもらっています」――明大の雰囲気を教えてください。「Twitterのアカウントを見ていて仲が良さそうな感じがしていましたし、実際来てみても仲は良いですけど練習中は厳しくやっていてとてもいい環境だと思います」――周りからはどのような性格だと言われますか。「普段は結構静かです。けど抜けているところが多いとも言われます。この前も真逆の方向の電車に乗って練習に遅れそうになったので焦りました(笑)」――4年間で目指す選手像を教えてください。「齋藤拓実選手のように引っ張っていけるガードになって明大に貢献したいです。齋藤拓実選手は高校の練習にも何度か来てくださっていてすごいなと思っていたので目標です」――新人戦への意気込みをお願いします。「プレータイムをもらえるように今の時間を大切にしていきたいと思っています」――井上選手の紹介をお願いします。「すごくガッツのある選手で練習中も声を出して盛り上げてくれるのでチームに必要な存在だと思います」[長沼遼太] ◆井上 耀(いのうえ・よう)政経1、明成高 181センチ・78キロ登録ポジションはSG(シューティングガード)。寮で同部屋の常田と仲がいい。 ◆長谷川 丈(はせがわ・じょう)営1、桐光学園高167センチ・ 67キロ登録ポジションはPG(ポイントガード)。座右の銘は「好きこそものの上手なれ」READ MORE -
強敵たちを速さでぶち破れ!/関東大学選手権展望
バスケットボール(男子) 2019.04.294月20日から開催されているスプリングトーナメント。昨年度は中大に逆転負けを許しベスト16敗退と苦汁を味わった。今年度も厳しい山に位置する明大だが磨き上げたスピードを武器に上位進出を狙う。ここから明大の再始動を見せつける。 「基本に忠実。でも、見ていて面白いバスケがしたい」(鍵冨善宏HC)。チームの方針は強固なディフェンスから速い攻めを展開すること。バスケットの基本であり、ありふれたテーマだが明大の目指すバスケは一味違う。武器としているのが、わずかな違いだが相手を惑わす多彩なディフェンスのパターン。「相手に『よくわからないけど、なぜか攻めづらい』と思わるようなディフェンスがしたい」(鍵冨HC)と指揮官は企む。変幻自在のディフェンスで流れを手繰り寄せる。 面白いバスケは練習から。現役のプレーヤーとしても活躍する鍵冨HC。選手たちに混ざりメニューをこなし「選手と近い目線でやりたい」(鍵冨HC)と共に汗を流す。鍵冨HCが最も力を入れている“脚力の強化”。ハードな練習が必須だが「選手とコーチがコミュニケ―ションをしっかり取れているから楽しくできている」(佐々木真司監督)。 明るい雰囲気の練習の中で「すごくいい顔になった」(佐々木監督)と選手たちの意識も変わった。昨年度まで練習を組み立て、チームの士気を上げるのも4年生の仕事だった。しかし今年度はコーチ陣も一新され、指導者も充実。PG塚本舞生(政経2=明成)とSG常田耕平(政経2=正智深谷)ら高いバスケIQを持つ下級生の二人は上級生に対しても意見をぶつけている。「下から上に意見できるチームになっていてすごくいい」(SF奥野綾汰主将・国際4=藤枝明誠)。チームを鼓舞するのは4年生だけでなくチーム全員に。「この1年間楽しんでいいチームつくります」(奥野)。環境の整った新生明大バスケ部の足取りは軽い。 高い壁が立ちふさがる。初戦でぶつかる可能性が高いのは関東学大。昨年度3部優勝を果たし調子付くチームに、2メートル級の2人の留学生ルーキーが加わった難敵だ。初戦を乗り越えても待ち構えるのは超攻撃的留学生・モッチラミンを擁する大東大。明大が苦手とする留学生チームとの連戦だが「逆に良かった。トーナメントは強いチームと戦いたいので思いっきり挑みたい」(鍵冨HC)と受けて立つ。 当然エースがカギを握る。強靭なフィジカルとキレのあるドライブ、そして正確無比のアウトサイドシュートで得点を量産する明大のエース・SF須藤昂矢(営4=桐光学園)。4月上旬に行われた京王電鉄杯では昨年度インカレ3位の日大から24得点をもぎ取り、大会MVPにも輝いた。「須藤に点を取ってもらうためにパスでオフェンスをつくる」(鍵冨HC)。2年次からエースと呼ばれ続けた須藤のラストイヤー。「まずは一つの試合に集中する」(須藤)。チームの後押しを受け、巨大な得点の山を積み上げる。 京王電鉄杯で優勝を果たし流れに乗る明大。手強い相手が待ち構えるが強固なディフェンスで「絶対勝って最終日にまで進む」(奥野)。初戦は4月30日、12時40分ティップオフだ。[田北俊介]READ MORE