【硬式野球部】猪突猛進
40回目の優勝へ突き進む。昨年度は春3位、秋4位に終わった硬式野球部。今季はエースの森下暢仁(政経4=大分商)が主将に就任。森下ら4年生は2016年度の春秋連覇を知る最後の世代。〝猪突猛進 ~All for Win~〟をスローガンに掲げ、目指すは記念すべき40回目の頂点。本特集では、インタビュー記事を軸にリーグ戦へ挑む選手たちを追う。
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(46)川村勇斗学生コーチ×森建人学生コーチ 大学野球引退対談
硬式野球 2019.11.15(この取材は11月5日に行われたものです) ――明大野球部に入部して良かったですか。 川村勇斗学生コーチ(営4=高知西):良かったです。 森建人学生コーチ(政経4=明大中野):良かったです。 ――理由を教えて下さい。 森:人間力です。 川村:野球もそうですが、人としてもとても成長できたと思います。野球の技術だけではなく、社会に通用する人間に形成してもらったと思います。 ――それは善波達也監督の指導から学ばれましたか。 川村:それもそうですし、伝統的にもそういうチームなのでそこは自然と。島岡御大から受け継がれてきたものを、善波監督から教え込まれたという感じです。 ――人間力が上がったということで、日常的に何か取り組んでいらっしゃいましたか。 森:考え方ではないですか。最近の監督の口癖が『心で考えろ』で。バッティング練習するにも、ただやるのではなくて『何でこの間打てなかったのかな』とか感情から入って。どうやったらうまくいくかをしっかり考えてやらないと、ただの時間潰しになってしまう。あとは挨拶をする時も監督は『本気で目を見て、心を込めて挨拶しろ』ということをおっしゃっていて。監督に対しても気が抜けた挨拶をしたらもう一回やり直したり。そういう細かいことから徐々に選手は鍛えられていると思います。挨拶と言えば『お疲れ様です』を一番言いがちだと思うんですが、何も考えずに朝一とかにそう言ってくる下級生とかがいると、よく考えたら朝起きたばっかりなので、特に疲れていないじゃないですか。普通に『おはようございます』でいいじゃないですか。しっかり考えていたら、そうはならないんです。 川村:そうそう。 ――来年の野手陣、投手陣のそれぞれ一推しの選手を教えて下さい。 川村:ピッチャーはもう入江(大生投手・政経3=作新学院)。今の暢仁(森下主将・政経4=大分商)のポジションを引き継がないといけないので、ピッチャーは入江ですね。当たり前といえば当たり前だけど、明スポ的にも入江と公家(響内野手・政経3=横浜)じゃないですか。じゃあダークホース的なところを(笑)、陶山(勇軌外野手・商2=常総学院)とか。 森:確実に出るのは陶山だけど、、、。個人的には風馬(清水捕手・商3=常総学院)とか、3年生じゃないですか。 川村:あと田村(翔大内野手・総合3=佼成学園)かな。 森:結局今の3年生が出ないと、チーム的にも怪しいので。3年生には期待したいなと。 川村:上が引っ張らないとね。 ――4年生から見て、来年を踏まえて今の3年生の雰囲気はいかがですか。 川村:始動し初めて4日ぐらいなのですが、ミーティングしたり。あとは上の代が日本一を決めた分、結構プレッシャーがあると思うのですが、3年生で考えていい感じでやってるかなと思います。 森:昨日とかも雰囲気良くやっていました。 ――退寮したらまず何をやりたいですか。 川村:釣りがしたいです(笑)。結構釣りが好きなので。 森:あとゴルフです。 川村:そう、ゴルフ。 ――趣味が大人ですね。 森:いや違うんです。大人に向けての準備期間です(笑)。どうせやると思うので、今のうちにやって周りと差を付けていきます(笑)。 川村:旅行もしたいです。 森:旅行もすごくしたいですし、買い物とかも行きたいです。大学生がやっているありきたりなことを全部したいです、タコパとかね。 川村:そうそう。 ――旅行はどこに行きたいですか。 川村:日本なら九州に行きたいです。九州というか、福岡に行ってみたいです。食べたいです、色々と。 森:広島と仙台とかです。 川村:旅行したことありますか。 ――あります(笑) 森:行ったことがない人の方がレアじゃない?それ(笑)。 川村:福岡と、、、。あと海外はグアム行きたいです。 森:あとは、大人になったら行けなさそうな所に行きたいです。東南アジアとか、若干リスクがありそうなところとか(笑)。あと時間がかかるところです。多分行かないと思いますが、中南米とかも(笑)。 ――社会人になられたら、お2人とも一人暮らしですか。 川村:そうですね。 森:今のところは、実家です。でも全国のどこに行くか分からないので。 ――では一人暮らしは楽しみですか。 川村:寮生活が終わったら、何だかんだ一人暮らしなので。寮は食堂があったり、風呂にいつでも入れたりして、自立している訳ではないので。一人暮らしは新鮮で、すごく楽しみです。家に友達呼んだりとか。 森:料理もしたいです。食堂の厨房が使えないんですよ。作るとしてもレトルトとか、チンしかできないんです。あとは、門限ないからね。飲み会途中で抜けるとかもなくなります。 川村:そうそう。今まで一次会で帰っていたりしていたので。 ――最後に4年間、一緒に過ごした仲間へのメッセージをお願いします。 川村:ありきたりですが、学生コーチを1年生からやっているので、結構問題児が集まったなと、最初はとても苦労しました。でもまとまってみれば、すごく足並みもそろうし。最高の仲間というか、いいチームだったなと思います。今後もこういう付き合いが一生続いていけたらなと思います。 森:『みんな、ありがとう』の一言でお願いします(笑) 。 ――4年間、ありがとうございました。 [荒川千那]READ MORE -
(45)添田真海内野手 大学野球引退特別インタビュー
硬式野球 2019.11.14(この取材は11月5日に行われたものです) 添田真海内野手(法4=作新学院)――4年間お疲れ様でした。「終わってみて楽になりましたね。特に最後の1年間は結果を出さないといけないっていうプレッシャーは強かったです。けど、そのプレッシャーの中で結果を出せたというのは自信になりました。オープン戦も含めて1年間、平均的に成績は安定していましたし、日本一にもなれたので」 ――嫌な思い出もありますか。「やっぱり自分のせいで負けた試合は覚えてますよ。今シーズンの早稲田戦なんかは全く活躍してないので。リーグ戦出始めてから早稲田戦って活躍してないんですよ。だいぶ印象は悪いです。早稲田戦に限ってランナーがいる時に打席が回ってくるんですよ。本当に機能してないですね。忘れられないです」 ――寮生活はいかがでしたか。「高校の時もそうだったので、寮生活自体が辛かったとかはないですね。でも色々な人がいて楽しかったです。関係ないけど全体で怒られることとか多かったので、そういうのは嫌でしたね。自分は基本的におとなしかったので。ここで一つの寮生活が終わるっていうのは寂しいなって思いますね。けど、戻りたいなって思う瞬間はないですね。前に進んでいきます」 ――4年間での大きな変化は。「細かいことをよく考えるようにはなりました。高校からレベルが上がっているというのもありましたし。打撃で『この場面どうしたらいいか』とか、『この球種だとどこで投げてくるのか』とか。そういうのは監督との会話も通じても考えるようになりました。よく考えてないって言われてるんですけど、考えるようになりましたよ」 春、秋ともにベストナインを獲得――卒業までの学生生活も残りわずかです。「栃木帰っても何もないので、こっちで1人暮らし始めます。あと2ヶ月とかしかないので、しっかりと楽しみます。何するかは秘密ですけど、悪いことはしないので。学生らしいことしますよ」 ――明スポの取材も最後になりました。「寂しくなりますね。対応は大丈夫でしたか(笑)。取材は全然嫌いとかはなかったですよ。特に取材を意識しちゃうこととかもなかったですし。自分は自分です」 ――最後に、明治で良かったなと思える点を教えてください。「仲間に出会えたことです。先輩、後輩、同期みんなです。自分の結果より、出逢いに感謝ですよね。自分はバッティングピッチャーやってもらったりして、支えてもらったからこそ春も秋も結果が出せたと思うので。その時もそうでしたけど、終わってみるとより一層強く思いますしたね。一人では上手くなれないので。それを強く思えた4年間でした」 ――ありがとうございました。 [丸山拓郎]READ MORE -
(44)北本一樹内野手 大学野球引退インタビュー
硬式野球 2019.11.14(この取材は11月5日に行われたものです) 北本一樹内野手(文4=二松学舎大付)――4年間が終わりました。「辛かった思い出は多いですね。ようやく解放されたなっていう感じです。下級生の時は下級生なりの身体的、精神的な苦しさがあって。4年生になって副キャプテンになって試合に出ると、また違うプレッシャーがありました。試合で活躍しないといけないというのを背負いながらやっていたので辛かったです。失敗すれば色々な人から罵声浴びさせられますし。けど、そういうのがあったから頑張れたというのもあったのかなと思いますね」 ――辛い中でも自分を支えてくれたものとは。「一番は両親ですね。お金を払ってもらって、好きな野球をここまでやらせてもらえましたし。1年生の時なんかも全然試合に出れないで、『何やってんだろ自分』って思った時もありました。それでも自分は野球をやらせてもらえてるんだなって思ったら、頑張らなないとって思えましたね」 ――入部前と比べて変わったことはありますか。「高校から比べると柔軟性が身に付いたと思います。部には本当に色々な人がいるので。高校の時は少数精鋭で自分の考えが貫ける環境だったのですが、大学にはこれだけ色々な考えを持っている人がいて。そういう人たちの中でもまれながらやるっていうのは、自分も考えを変えていきながらやっていかなきゃいけないんだなって思わされました。考え方を大学では一番変えられたのかなって思います」副将としてチームをけん引した――忘れられない瞬間があれば教えてください。「去年の秋に肩を脱臼した試合です。すごい悔しかったです。でも、あの試合がなかったら今の自分はないのかなって思います。今となってはいい思い出ですけど、その時はもう絶望的でした。明らかにあの怪我があったから色々と考える時間もできて。どうしたらチームが強くなるのか考えて、そのために自分が今何をしなくてはいけないのか。野球ができないからこそ考える時間があって、いい時間になったなって思いますね」 ――戻れるなら戻りたい時期はありますか。「この秋が始まる前に戻りたいなって思いますね。春に優勝して、みんな浮かれてしまって。なんだかんだっていって勝てんじゃないかっていう雰囲気がありました。そこはもう一回、引き締め直さなきゃいけないところだったんじゃないのかなって思いますね。本当に強いチームだったら、日本一取ったことをゴールにしないと思います。優勝は通過点であって、他のチームは秋に向けて日本一になるためにやってくるので。想定してじゃあ自分たちももっと成長して勝たないとって思わなくてはいけないところでした。最後は悔やまれましたね」――最後に、北本さんにとっての明大野球部を教えてください。「やっぱり人間力を大切にしていると思います。1年生の頃に入ってきた時はあんまり分からなかったです。怒られる基準が理不尽だったりして。けど、学年が上がって首脳陣との距離が少しずつ縮まってくると同時に、こう考えてるからなのだと気づきました。社会人になってこうなると困るから、こうしなくてはいけない。野球以外のこともしっかりとやっている人は、いざグラウンドに立っても自分のプレーができると。当たり前のことを当たり前にやる大切さを学ぶことができた場でした。一種の社会そのものでした」――ありがとうございました。 [丸山拓郎] READ MORE -
(43)森下暢仁×喜多真吾×西野真也 大学野球引退対談
硬式野球 2019.11.13(この取材は11月5日に行われたものです)――4年間一緒に過ごし、お互い出会った頃の印象と今の印象変わった部分はありますか。森下暢仁主将(政経4=大分商):この2人とはあまり仲良くならないだろうなと思っていました(笑)。人相が悪かったので(笑)。喜多真吾内野手(法4=広陵):西野君は小学校の時から知っていました。森下君はちょっと大分人みたいな雰囲気出てたのでちょっと合わないかなとは思っていたんですけど、結局、最後はニコイチになれたので良かったです(笑)。森下:社会人に出てスタートするとき友達ができるか心配ですね(笑)。喜多:自分は人見知りというのを言われてて、実は人見知りなんですね。見た目はこういう感じでしゃべらなければ人が寄ってこないので、そうですね、最初は心配ですね。西野真也捕手(政経4=浦和学院):喜多は入学前から知っていたのでまあ仲がいいというかよくしゃべっていたんですけど、森下は学部も一緒で結構仲良かったです。入学当初と変わらず、今も仲良くやっていけてると思います。 ――それぞれが成長してきた部分を教えてください。森下:近くにい過ぎて成長したのかも分かりません。喜多:近くにいすぎて成長したかも分かりません。西野:それ一番困っちゃうやつじゃん(笑)。森下:本当変わってないじゃん(笑)。喜多:西野はバッティングと足が劣化していきました(笑)。西野:劣化はしていないですけど…。喜多:正直試合見ていてどう思いますか(笑)。森下:新しい自転車が雨に濡れてさびていった感じです(笑)。西野:まあそうかもしれませんけど、体と心は育ったので大丈夫です。 ――大学4年間、最も記憶に残る試合はありますか。森下:たくさんありすぎて、これに絞れと言われると難しいですね。嬉しかったのは春に日本一になれた試合がやっぱり嬉しかったですね。喜多:森下君が投げている試合で打てたことが1番良かったなと思っています。森下が投げるときは打ってやろうという思いで打席に立っていました。森下:毎日打てと思って自分は見てたので良かったです。西野:全日本の決勝ですね。その試合が1番ですね。 ――全日本大学選手権では二人がマウンドで抱き合ったのが印象的でした。西野:まあマウンドいって持ち上げるというのは言っていたので。森下:やっぱり4年生がたくさんマウンドに集まった方がいいなとは思いましたね。 ――島岡寮で過ごした4年間などは振り返るとどうですか。森下:寮生活してるのでみんなと一緒にいるということがすごく良かったです。西野:自分も寮生活となったらみんないるんで、何かあった時もすぐにいけちゃう距離なので寮生活で一番いいところはみんなで話して、ご飯食べて、お風呂に入って、みんなで生活できることが良かったです。 ――善波達也監督が退任を発表されました。何か思いはありますか。森下:個人的には1番お世話になったので、そこでは本当に色んな面で恩返ししていきたいと思っています。本当に春は監督が日本一になってなくて、自分たちの代で日本一になれたのは嬉しかったです。最後、送り出す秋のシーズンは結果が悪かったんですけど、一緒に日本一を味わうことができたのは本当に良かったと思っています。喜多:下級生の頃は迷惑をかけていたんですけど、最後の年で日本一にもなれましたし、少しは恩返しができたので来年からはもっと活躍して、監督の教えがいいというのを世間に知らしめたいと思います(笑)。西野:監督は同じポジションとして1番厳しく指導された方だと思っていて自分たちの代でそうやって監督の最後の年に日本一になれたのはすごく良かったかなと思います。 ――森下、西野バッテリーとしてお互いどういった印象でしょうか。西野:まあ自分の球をすごく自信を持って投げるのは、キャッチャーで受けててもすごく助かりました。考え的には合っていたのは日頃から話していて、そういった仲だからこそ良かったのかなと思います。 森下:自分が投げる時は絶対西野がいいって監督には言ってたいので、自分はやりやすく投げることができました。 ――改めて明治大学にきて良かったと思いますか。森下:来て良かったです。野球選手としても人としても成長できました。喜多:優勝もできましたし、この4年生と一緒に野球ができて出会えたことが一番良かったです。西野:この仲間と日本一なれたというのは財産ですし、そこはすごい良かったです。 ――最後に同期や仲間、明治大学野球部での生活を振り返って一言お願いします。森下:本当にこうやって出会えたのは野球をやって明治大学に来れたからだと思うので、これから先もこのメンバーとは一緒に仲良くしていたいなというか、つながっていたいなと思います。喜多:楽しいことばっかりですし、森下とも出会えたので、これからも楽しく生きていきたいと思います(笑)。西野:大学で出会った仲間たちとは、今後死ぬまで付き合っていくと思うので今後も会う機会があれば、いい関係で付き合っていきたいです。 ――ありがとうございました。 [坂田和徳]READ MORE -
(42)立大戦事前インタビュー④ 中川颯投手
硬式野球 2019.10.25(この取材は8月26日に行われたものです)中川颯投手――春季リーグ戦のご自身の投球を振り返っていかがでしたか。 「優勝争いを抜けた後半の調子は良かったのですが、優勝懸かっているというプレッシャーの中であまり良い結果を残せなかったというのが、反省点です」 ――今春の法大戦では「失うものはない。吹っ切れた」と仰っていましたが、何かきっかけなどはありましたか。 「考えることも大事なのですが、悪い方向に考えてしまうとうまく行かないので。何も考えずにただ気持ちでやるだけではなく、無駄な考えを省いて技術面など最低限のことだけを意識してやろうと思ってから、調子が良くなってきました」 ――気持ちを切り替えることができた中で課題は見つかりましたか。「相手のバッターを、打線ではあるのですが一人一人違うバッターなので、一人一人に対してどういう配球で行くだとか。苦手なバッターもいる中で相手に何が有効かを考えることを意識して、この夏やってきました」 ――それを元に夏にはどういった取り組みをされましたか。「自分の中で一番調子が良かったのが1年生の時なので当時の映像などを観て、その時のフォームや球筋などを意識して、フォームを体に染み付けて。あとは、今まで速い球ばかりだったのですが緩急をつけたり。フォームと緩急の2つをテーマにしてやりました」 ――下手投げの選手が減ってきた中でご自身の投球の持ち味を教えて下さい。「変化球の変化量や球速は他の上投げのピッチャーよりは無いと思っているので、その中でいかに前後のタイミングをずらせるかをしっかり意識していて、そこが持ち味かなと思います」 ――今春、対戦して印象の強かった明大の選手を教えて下さい。「左バッターの添田(真海内野手・法4=作新学院)さんだとか、内山(竣外野手・商4=静岡)さんなど下級生の頃から出てる選手には結構苦手意識があるので、その辺りの選手の印象が強いです」 ――8月に行われたオールスターでは、明大の選手とのエピソードはありますか。「内山さんとは初めて話して、内山さんが今回初めてオールスター出て、他大に友達が少ないから嬉しいって言ってました(笑)」 ――今秋の目標を教えて下さい。「優勝した時のピッチャーが3人ともそろうのが今年最後なので、その3人を中心として、日本一になってもう一度池袋でパレードがしたいです」 ――ありがとうございました。 [荒川千那]READ MORE -
(41)立大戦事前インタビュー③ 田中誠也投手
硬式野球 2019.10.25(この取材は8月26日に行われたものです)田中誠也投手――2完封含む3勝、防御率1.80と最優秀防御率のタイトルも獲得されました。今春のご自身の投球を振り返ってみていかがですか。「昨年の秋、肘の故障で思うような投球ができなかった分、前もって冬の期間準備してきたことが出せたかなと思います。(ウエイトとか)そうですね、体重を増やすことです。(それは肩肘の負担軽減で)そうですね、全身で投げることを意識しているので、負担をいかに減らすかっていったら、やはり体重を増やしたりすることで100パーセントで投げていたのが、85パーセントあたりで投げれることを想定してやってきてたのが生きたのかなと思います」 ――その中で、新たな課題は見つかりましたか。「大事な試合のピンチの時に粘れなかったときがあったので、そこは最後の秋はしっかり粘っていけるように投げていきたいと思います」 ――今春、明大の印象に残っている選手を教えて下さい。「喜多(真吾内野手・法4=広陵)ですね。真吾は中学校から知っているので、去年もバッティングがいいチームで、真吾はなかなか出にくい環境だったと思うんですけど、この春初勝負して結構打たれていいバッターだなと。他にも出ているバッターもみんないいなと思います」 ――森下暢仁主将(政経4=大分商)と普段から仲が良いとのことですが、森下さんの普段の様子を教えて下さい。「普通にお酒を飲みに行ったりするときは結構面白いですけどね。どんどん話してくれて面白いです(笑)」 ――今秋、立大のキーマンとなる選手を教えて下さい。「ピッチャーでいったらやっぱり自分が先頭を切って勝っていかなければいけないと思うのですが、バッターでいったらやっぱり藤野。キャプテン中心にチームが回っていけば、いい展開の試合により多くできるのではないかと思います」 ――今秋はご自身にとってラストシーズンとなりますが、目標を教えて下さい。「春に優勝できなかったので秋は優勝して、最優秀防御率がまた獲れるように、それを目指して頑張ることです。また何より後悔しないように。思い切って投げて打たれることは後悔にはならないと思うので、中途半端な気持ちで投げたりすることがないようにしたいです」 [荒川千那]READ MORE -
(40)立大戦事前インタビュー② 山田健太内野手
硬式野球 2019.10.24(この取材は8月26日に行われたものです) 山田健太内野手――春リーグ振り返っていかがでしたか。 「初めてのリーグ戦で不安も楽しみもあったのですが、思っていたより結果も残せましたし、楽しんで野球をできたのが良かったのかなと思います」 ――今の課題はどこでしょうか。 「今までは、何もデータがない状態でのリーグ戦だったので、自分の思うようにできたのですが、これからはデータが取られた状態での対戦になるので、やはり自分の苦手な部分の克服をしていかないといけないなと思います」 ――明大の今季の印象はいかがでしょうか。 「1戦目で森下(暢仁主将・政経4=大分商)さんを打って勝ったのですが、2、3戦目と負けてしまい、やっぱり粘り強いなと思いました。最終的に優勝しましたし、日本選手権も優勝しましたし、強かったなと思いました。(明大戦でホームランを打ちました)大学で初めてのホームランだったので、素直に嬉しかったです」 ――1年生ながら試合に出て緊張やプレッシャーは感じませんか。 「特にプレッシャーなくやっています。監督さんにも4番で使ってもらっているというのは期待の表れだと思うのですが、そこで気負わずに楽しむということを考えてやっています」 ――ライバル意識している子はいますか。 「特にそういうのはいないです。自分の上に行くための練習や、そういう努力をしているので、個人のライバルは特にないです」 ――秋季リーグ戦で具体的に目標はございますか。 「自分の春は最後東大戦で調子を落としてしまい、タイトルを取ることができなかったので、1年ですけど、下級生の時からそういう記録を出していきたいなと思うので、タイトルを何かしら取りたいと思います」 ――秋季リーグ戦の意気込みをお願いします。 「春季リーグ戦はチームとして悔しい結果になってしまいました。だから、優勝というのを目標にして1戦1戦戦っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [下神大生]READ MORE -
(39)立大戦事前インタビュー① 藤野隼大主将
硬式野球 2019.10.24(この取材は8月26日に行われたものです) 藤野隼大主将――個人として春季リーグ戦を振り返るといかがでしたか。 「個人として完全に春季リーグ戦だけで言うなら、最後スタメンも外れていますし、打撃も結果を残せていないので、悔しいという一言でまとめられるシーズンだったかなと思います」 ――チームとして振り返るといかがでしたか。 「チームとしては2年前に優勝して、2年ぶりに優勝しようというのを目標に掲げて、春のキャンプをやってきたのに4位という結果は納得のいくものではなかったです。だから、個人のところとかぶるのですが、悔しいシーズンでした」 ――チームとして現在課題はございますか。 「チーム打率が東大の次ということで5位で、3割超えたのは山田(健太)だけなので、打撃なのかなと思います」 ――春季リーグ戦で主将としてうまくまとめられた部分はありますか。 「主将の働きがチームの勝敗につながってくると思うので、そういう面で考えたら、まだまだやれることはあったし、あれでチームをまとめたとは言えないのかなと思います」 ――春から秋にかけてチームで変えたことはありますか。 「打撃を変えようとして、センター方向に打とうというのはみんなで意識し始めました。難しいことをやるというよりかは、基礎に振り返って、地盤を固めていこうという方針でやってきました」 ――春季リーグ戦の明治の印象をお聞かせください。 「主力選手が抜けて、新しい選手がメインのシーズンだったと思うのですが、それぞれ出ていた選手が活躍していたので層も厚いですし、チャンスをモノにできる強さもあると思いました」 ――秋季リーグ戦はどう戦っていきたいですか。 「秋季リーグ戦は今まで結果出せてなかったということで、自分自身の結果を出したいというのはもちろんなのですが、自分の学生野球最後ですし、キャプテンをやらせてもらっているので、どちらかというと自分が結果が出なくてもチームが優勝できれば、それは嬉しいことですし、結果として優勝できるように、チームに貢献したいです。それが、自分の成果にもつながってくると思うので、そこを意識していきたいと思います」 ――秋季リーグ戦の意気込みをお願いします。 「立大は明大を不得意としているので、絶対明大に勝って明大のやった完全優勝を立大もできるよう、完全優勝目標にやっていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [下神大生]READ MORE -
(38)慶大戦事前インタビュー② 髙橋佑樹投手、中村健人外野手
硬式野球 2019.10.18(この取材は8月22日に行われたものです) 髙橋佑樹投手――春季リーグ戦はどのようなシーズンでしたか。 「明治のせいだって感じです(笑)。実際勝ち点4で明治にだけ勝ち点を落としてしまって。去年の秋もそうでしたけど勝ち点5を取りきれないなと、優勝できていないのでなおさら思いますね」――悔しさが残る場面はありましたか。 「明治戦の土曜日は丸ごと悔いが残っています。良かった瞬間がないなという感じです。出しちゃいけないランナーを出して、負けるべくして負けたというか勝てるピッチングをしていなかったと思います」――この夏は特に何を意識して取り組みましたか。 「ピッチングの面では特に春から大きく変えることはしないで、狙ったところに投げることができる確率を上げるとか平均球速を1キロでも上げるとか、そういったところに重きを置いてやっています」――ご自身の投球の調子はいかがですか。 「リーグ戦は中盤落ち込んでしまって、最後の早慶戦で調子を取り戻しました。僕らはその後すぐに長期OFFがあってボールを投げない期間もあったのですが、長期OFFが明けてからも早慶戦の時と同じくらいのレベルでは自分の中で狙った球がいっていますし球速に関しては練習していないのになぜか上がっているので、調子の波は今のところ落ち込んではいないですね」 ――春季リーグ戦を終えて今年の明治の印象をお聞かせください。 「強いです。2連敗しているので強いですね。去年も強かったですが、やっぱり森下が4年生になってキャプテンになってスーパースターだなと思いました。森下の主人公感が強いです」――警戒している明大の選手はいますか。 「主人公・森下と首位打者・添田ですね。添田は友達なのでなおさら意識します」――ラストシーズンとなります。個人目標をお聞かせください。 「みんなが選ぶようなピッチャーです」――最後に秋への意気込みをお願いします。 「明治にばっかり良い思いはさせません!」――ありがとうございました。 中村健人外野手――春のシーズンを振り返って。 「個人的には守備のミスが少しあったことと、チームとしては何かが足りなくて優勝できなかったというシーズンでした」 ――15打点と勝負強さが光ったシーズンでした。 「『チャンスだから気合を入れていこう』とかではなく、場面を整理して自分のすべきことに考えが及んでいることが良い結果につながっている印象です」――春の明大戦はいかがでしたか。 「感覚的には完敗という感じです。良いと言われている投手陣を打ち崩せずに、こらえなければいけない場面で勝負強い打撃をされて。点差以上の差があったかなと思います」――秋のリーグ戦に向けて、どういう戦い方をしていきたいですか。 「『慶応は強いな』と思ってもらえるような戦いをしたいと思います。泥臭さ、がめつさ、後半の粘り、全力疾走、カバーリング、ミスをしたら誰かがカバーをする。そこに全員が尽力した野球ができればなと思います」――春はチーム打率が1位でしたが、強力打線の秘訣は。 「素振りにはかなり重きを置いています。バッティング、実際に前からくるボールを打つ時に自分で何か工夫するのは当たり前ですが、ボールを打たない練習でいかに一本一本自分の強いスイングができるか、というところを求めてやっています。それが力強い打線につながっているのかなと思います。大久保監督(秀昭)には『スイングが全て。自分のスイングができなければ良い打席にはならない』と常に言っていただいているので、それを信じてみんなやっています」――最後に意気込みをお願いします。 「まずは明治の勢いをしっかり止められるようにということと、あとは慶応の野球ができるように頑張ります」――ありがとうございました。 [都甲可奈子・楠大輝] READ MORE -
(37)慶大戦事前インタビュー① 郡司裕也主将、柳町達外野手
硬式野球 2019.10.18(この取材は8月22日に行われたものです)郡司裕也主将――春のシーズンを振り返って。 「やっぱり明治が日本一になるだけあって、そこの勝負強さに負けたかなという感じです」――春は少し明大にツキがあったような試合が続きました。 「運とかツキとも言えるんですけど、あの竹田(祐投手・政経2=履正社)に撃たれた本塁打も何か理由があるんじゃなかなと思ってここまでやってきました。映像も見たんですけど佐藤(宏樹)が打たれるべくして打たれたと思っているので、運とかツキではない自分たちの弱さが出たんじゃないかなと思います」――夏は大学代表で日米大学野球選手権に出場されました。 「日本の野球とアメリカの野球は本当に違ったので、それぞれに良さがあると思いますけど、アメリカのベースボールを感じることができました。慶応は日本の緻密さとアメリカンな部分も持ち合わせることができたらなと思っています」――六大学の選手も多く選ばれていました。 「元々知り合いの選手が多かったのでやりやすかったです。みんな活躍できて、最後MVPを取ったのも森下(暢仁主将・政経4=大分商)ですし、防御率も早川(隆久・早大)。首位打者もうちの達(柳町・慶大)だったので、やっぱり六大学はそうあるべきだと思いましたね」――森下選手とは高校日本代表でもチームメイトでした。 「ピッチング自体は高校から数段レベルアップしているのでさすがだなと。でもやっぱり最後のインタビューで『世界一の投手になった』みたいなことを言っていたので、さすがに調子に乗りすぎだなと(笑)。(捕手目線では)普段対戦するのと受けるのでは印象も違って、投球の質もですけど、丁寧な投球をするなという印象を持っています。頭で考えながら投球をしているなと思います」――森下選手からは良く安打を放っていますが秘訣は。 「何ででしょうね(笑)。特に意識はしていないのに打てるので、なぜか森下が一番打ちやすいですね(笑)」――最後に意気込みをお願いします。 「監督も本気で日本一になると選手に言っているので、監督の覚悟という部分もありますし、僕がマスクを被ってからここまで6季連続で勝ち点4できていて、やっぱり〝勝ち点4の男〟とは呼ばれたくないので(笑)。最後くらいは完全優勝して日本一まで駆け上がりたいなと思います」――ありがとうございました。 柳町達外野手――春季リーグ戦を振り返っていかがですか。 「リーグ戦が始まる前に100安打を達成するという目標を立てていて、それを達成できたことは良かったのですが、後半失速してしまったという面ではもうちょっとできたのかなと思います」――チームとしての課題は見えましたか。 「勝ち点4は取れたのですが、明治戦で勝ち点を取れなかったというところの勝ちきれなかった弱さが出たのかなと思います」――この夏は自身やチームとしてどのような取り組みをされましたか。 「自分自身は春のシーズンを超えるくらい打って、長打がたくさん打てるようにしていくことと守備で安定したプレーができるように取り組んでいます。チームとしては優勝できなかった原因でもある勝負強さや打線のつながりを意識しながら練習しています」 ――カナダ遠征はいかがでしたか。 「向こうは涼しくて、野球をやる気候的にもすごく良かったです。ましてやカナダやアメリカのチームと野球ができて、なかなか対戦しないような相手とできたというのはいい経験になったなと思います」――大学日本代表にも選出されました。 「周りはいい選手が揃っていたのでそのレベルの高い中でやれたというのは良かったなと思います」――秋季リーグ戦の目標打率を教えてください。 「そうですね、目標として3割5分は超えたいです。それで調子良ければ4割超えるくらいの気持ちで、3割5分は最低目標で目指していこうかなと思います」――慶応の注目選手を教えてください。 「4年生がラストシーズンなので誰というよりは4年生全員に注目してほしいと思います」――ラストシーズンとなります。 「僕自身、春からずっと出させてもらっているのでその集大成としてラストシーズン優勝したいなという思いは強いですね」 ――最後に個人目標とチーム目標を教えてください。 「個人目標は、先ほど言った打率3割5分です。チーム目標はリーグ戦優勝してその後の神宮大会で日本一というところを目標にやっていこうと思います」――ありがとうございました。[楠大輝・都甲可奈子]READ MORE