
おお 明治〜僕らの校歌プロジェクト〜
「おお明治、その名ぞ我らが母校」。本当に母校と呼べるほど、明治に、そして大学に関心があるだろうか。最近は校歌すら歌えない学生が多いと明大OBも嘆く。この企画では、校歌が作り出す素晴らしさを明大スポーツの視点から、紹介する。
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(15)特別インタビュー 渡辺正行さん 「野球応援で校歌を歌うのが本当に楽しかった」
明大スポーツ新聞 2020.10.26学生にとって〝校歌〟とは何か。現役の学生にとって歌うことが何になるのかは、理解することが難しい。今回は校友生で数々のテレビ番組にも出演している渡辺正行さんにインタビュー。学生時代の校歌のエピソードと現役学生に向けての応援メッセージをいただいた。 ーー校歌に関する思い出はどのようなものがありますか。 「主に野球応援!当時、江川卓さんが法政に入った年で、その印象が強い。今ではたくさんの応援グッズがあるけど、俺らの頃は、他の大学は帽子作ったり、メガホン作ったりしてたけど、明治は質実剛健なのか全然なくて(笑)。ただ、本当に野球応援はよく行った!六大学野球の応援は今でも覚えてる。応援の時は、応援団に教えてもらいながら、応援歌も校歌もみんなで歌った。ちなみに、一番好きなフレーズは、やっぱり歌い出しの『白雲なびく...』のところかな!綺麗な歌詞!当時、大学の野球応援は、一種の大学に入れたステータスでもあった。六大学に自分はいるんだなという一体感が面白かった。相手の大学のことをやじったりするのもまた楽しかったなぁ(笑)」 ーー卒業してから校友生との交流はありましたか。 「千葉の校友会に、司会をさせていただいたことがあり、本当に楽しかった!全員が明治で、全員が明治が好きで来てるんだよね。最後に応援団がきた時とかも、とにかく面白くて、明治で良かったなと思った。明治愛を強く感じる機会だった。あと、明治は縦のつながりも横のつながりもすごいあると個人的にあると思ってて『実は明治卒なんです...』から話が弾んだりするのはよくあって、本当に嬉しいこと!明治卒は全国にいるから、やっぱりいろんなところで出会えるんじゃないかな」 ーー昔と今の明治の違いをどう感じていますか。 「バンカラというイメージだったね。学生服着て、下駄履いてきたりする人もいたし。今は校舎もおしゃれになって、綺麗になって良い感じだよね。俺の時は、本当に校舎が汚かった(笑)。今でも、学生は掃除しないだろうなぁ!(笑)」 ーー学生時代の渡辺さんはどんな学生でしたか。 「落研を学生時代には主にやってた。とにかく楽しいことが好きだったし、落研の人はみんな面白かった。それこそ、志の輔さんとか三宅裕司さんとかが先輩にいて、その先輩の影響は本当に大きかった。明治の落研に入ってなかったら今の自分はないと思う。最初は、俳優を目指していたのだけど、ある時、明大祭でコントを披露したら、思いの外ウケて、こんなにウケるならということで、お笑いやろうと思ったんだ。明治に入ってなかったら、今の自分のきっかけを作ってくれた人にも出会えなかったし、今の自分はなかったと本当に思う」 ーー現役の明大生に伝えたいことはありますか。 「大きな目標を持って、その上で小さな目標を達成していく。一つでも小さな目標を達成すると少しだけかもしれないけど、その大きな目標に近づける。だから大きな目標と小さな目標を持って欲しい。大きな目標を達成するためには、やればできるんだと信じること。高校時代の話だけど、高校では、剣道やってて、引退してから受験勉強を始めたんだ。寝る時間は4時間ぐらいで後の時間をほぼ勉強にまわして、とにかく死に物狂いで勉強した。その結果なんとか合格できた。俺はその受験の経験から、物事やればなんでもできるんだってことを学んだ。そういう経験をするのも大事かもしれない。嫌なこととかこの先必ず出てくると思う。そんな時は、その嫌なことの中に自分が楽しいと思えることを生み出してみる。そうすると嫌なこともなんとか乗り越えられると思う。嫌な気持ちをうまく避けるということだよね。嫌なことも面白がってみることが大事!例えば、コロナ禍で家にいることも多いと思う。家にいる中でも何か楽しいことはないか、面白いことはないかとまずは考えてみる。そして自分なりの楽しみを見つけられたら、その見つけた経験をまた面白いと思うこと。何事もポジティブに考えるってことだと思う。マイナスに考えすぎないことが、今後悩まずに生きていく術じゃないかな」 ーーありがとうございました。 [内山嶺・下神大生] READ MORE -
(14)【見よ、明大生の母校愛を!】校歌PV➀ アメリカンフットボール部
明大スポーツ新聞 2020.06.27校歌プロジェクトに新たな企画が誕生!体育会各部の校歌PVを作成しました。 先駆けとなる第1弾はアメリカンフットボール部。未踏の甲子園ボウル勝利を目指し、日々精進しています。この動画を見て、2020年もともにグリフィンズを応援していきましょう!動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=jGGFikrgqYE[素宮愛結]READ MORE -
(13)突撃! 校友会訪問~③~サイゴン紫紺会
明大スポーツ新聞 2020.04.27校友会が何をしているかご存知だろうか。そんな学生のために、不定期で情報を提供してゆく。今回はベトナムに位置するサイゴン紫紺会だ。現在は年に約4~5回開催されている。※この取材は2月20日に行われたものです。 サイゴン紫紺会は、ベトナム・ホーチミンに位置する校友会。駐在員などの理由でベトナムで生活をしている校友が約30名ほど在籍している。主に明大生がゼミやインターンなどでベトナムに訪問した際に、就職相談やOB訪問も兼ねて親睦会が開かれるそうだ。今回の集会には海外インターンシップ研修に参加した11名の明大生が参入し、親睦を深めた。 男子ラクロス部の創設に寄与した粟野悟氏(平4法卒)もサイゴン紫紺会に参加した。「若い現役のみなさんのエネルギーを感じることができた」。現役からも「文化・価値観の違う人々と同じ職場環境で働く生の声はとても身になった」(吉田英史さん・商3)と新興国で大いに活躍しているOBとの時間は非常に有意義なものだった。 会の終盤には全員で円陣を組み、校歌を斉唱。現役明大生の中には歌詞をほとんど知らずに困惑する生徒もいたが「校歌を歌って会場の全員と心がつながれた」。サビしか歌詞を知らずとも、非常に実のある時間を過ごすことが出来た様子だった。校歌が作られて今年で100年を迎えることに粟野氏は「声に出して歌うといかに良い歌詞か分かる。是非声に出して歌ってほしい」と気持ちを明かした。「皆、明治が本当に好きなんです」。サイゴン紫紺会には卒業年度も違えば、職種も違う人々が集まる。たった一つの共通点は「明治愛」。海を越えても廃れない強い明治愛でベトナムから明大の振興・発展に貢献していく。 [素宮愛結]READ MORE -
(12)特別インタビュー 明治大学マンドリン倶楽部 吉田航太朗主将 「校歌は〝年代の違う人でも同じ魂を共有できるもの〟」
明大スポーツ新聞 2019.10.13学生にとって〝校歌〟とは何か。現役の学生にとって歌うことが何になるのかは、理解することが難しい。今回は明治大学マンドリン倶楽部の吉田航太朗主将(政経4=県立前橋)にインタビュー。創部には昭和の偉大な作曲家・古賀政男氏が関わり、今年で97年目を迎える。伝統ある組織に共有している学生としての校歌の位置付けを伺った。 ――マンドリン倶楽部が持つ校歌に対する想いを教えてください。 「当クラブでは、どの演奏会でも必ず一番最初に校歌を演奏しています。私たちは明治大学の団体であるということを大切にしているため、ある意味挨拶代わり、明治大学であるということを示すために校歌を演奏しております」 ――マンドリン倶楽部の使命とは何でしょうか。 「当クラブは春と夏、1ヶ月ずつほど全国各地を回って演奏旅行をしています。それ以外の土日も関東近郊で演奏会を開催しております。演奏会の主催は校友会や紫紺会の方が多いです。現場に行くと、OBの皆様からぜひ明治の姿を見せてほしいですとか、明治を盛り上げて欲しいというご意見を頂くことが多いです。そのため、私たち自身が明治を盛り上げる使命を持っているんだという意識を常に感じて活動しています。それが校歌、明治に対する思いです」 ――吉田主将にとって校歌はどのような存在ですか。 「私にとって校歌は、年代の違う人同士でも共有出来る「魂」です。老若男女問わず明治の人間なら共有している、これが重要だと思います」――学生の中には校歌を歌えない人もいます。 「寂しく思います。お互い顔も知らない・共通項の無い人同士でも、校歌を共有することでシンパシーを感じられますが、それが若い世代に無いことは残念です。校歌を知った上で卒業すれば、明治出身の方との繋がりを持てる機会になると思います」 ――現状を変えるには、何が必要だと思いますか。 「歌う機会が少ないというのが挙げられます。例えば、キャンパス内でここに行けば常に校歌が流れているという場所を作ってもいいと思います。場所を作って校歌を聞く機会を増やすことができると一人一人の心の中に校歌が染み付くというか、いつも聞いている曲だなと感じるので、歌う機会、聞く機会が日常の中で増えればいいなと思います」 ――活動をするにあたって信念があれば教えてください。 「一番は古賀政男先生のフロンティアスピリットを継承しています。「なんでも弾いてやろう」という精神を継承し広めるということと、明治大学というものを知ってもらおう、もっと明治のパワーを世間の皆様に広めようということを常に意識してやっています」 ――明治のパワーは今の現役世代にもあると思いますか。 「私の場合は特に、校友会の皆様と関わることが多いですが、大学愛が間違いなく強いです。この大学でよかったなとみんな思ってますし、同じ大学のよしみだから協力していこうみたいな気持ちを校友会の皆様が強く感じていらっしゃると感じています。学生は、クラスメイトとかでは仲良くしますが、同じ大学だから手伝おうとか、駅伝、野球、ラグビーを応援しようとかになりづらくなっているのではないかと思います。パワーがないよりは、明治大学だから明治に興味を持つということに繋がりにくくなっているのではないかと思います。そこが結びつかないのが、課題だと思います」 ――学生向けのイベントはありますか。 「普段の演奏会は地方ですが、定期演奏会は神宮球場の真横の日本青年館でやっています。学生の皆様に来ていただければ、校歌も演奏しますし様々な曲を演奏しますので、明治のスピリットを感じていただけるかなと思います。当クラブは体育会ではないですが、明治の名前をどんどん出していこうという役割を担っている自負がございますので、よければ在校生の皆様にもご興味を持っていただければなと思います」 ――最後にマンドリン倶楽部の良さを教えてくだい。 「古賀先生から継承したスピリットが「音楽は和なり」、「なんでも弾いてやろう」の二つで、これを大事にしています。みんなで一丸となって楽しく仲良くやっていこうということと、普通のマンドリンクラブが挑戦しないような曲目、ジャズやラテン音楽のような独自性があるのが魅力だと思います」 ――ありがとうございました。 [髙橋昇吾] 定期演奏会の情報はこちら↓ 私達明治大学マンドリン倶楽部は、来たる11月2日土曜日に、新宿区にございます日本青年館ホールにて第185回定期演奏会を開催致します!テーマを「日本の心の詩」と題しまして、日本人の心に染み入る名曲の数々を演奏して参ります。ゲストには「四季の歌」でお馴染みの芹洋子さん、そしてのびやかで力強い歌声の民謡歌手原田直之さんのご両名をお迎えする、豪華なコンサートとなっています。また今年で引退する4年生を中心とした特別ステージ「卒業演奏」もございますので、こちらもぜひご注目ください。 ご好評につき、お昼の部のチケットは既に完売しておりますが、17:30開演の夕方の部のチケットには余裕があります!また夕方に関しましては当日の飛び込みも大歓迎です。 ご興味のある方はぜひ090-8018-6466までお電話ください!(平日13:00~17:00の間に受け付けております。)または倶楽部ホームページhttp://www.mumc.jp/profile/からメールでご連絡ください! 日時: 2019年11月2日(土)場所:日本青年館ホール(東京都新宿区霞ヶ丘町4-1)最寄り駅は東京メトロ外苑前駅、またはJR信濃町駅時間:17:00〜開場 17:30〜開演料金:S席3,500円 A席2,500円 学生席 500円 皆様のご来場をお待ちしております。READ MORE -
(11)明大スポーツ新聞部の2019年度前期納会が行われる
明大スポーツ新聞 2019.07.157月13日、カフェパンセで明大スポーツ新聞部の前期納会が行われた。現役・指導陣・OBが集まり、親睦を深めた。 監督挨拶では、山根俊明監督から東京2020の大会ビジョン「スポーツには世界と未来を変える力がある」を用いた挨拶があった。明和会幹事長を務める岡﨑幸治氏(平3営卒)からは「今年度発行を迎える500号に向けて、力を合わせて頑張ろう」と力強い言葉をいただいた。 また、正式な幹部交代も行われた。古賀章太郎前編集長(政経4=明大中野)から「一日一日を大切に過ごしてほしい」と後輩へメッセージが送られ、バトンは楠大輝(政経3=芝浦工大付)へと引き継がれた。 秋には500号を控えており、66年の歴史に恥じない新聞を作るべく準備を進めている最中だ。また、各体育会の好成績にも恵まれ、明治スポーツへの注目が高まっている。学校関係者・体育会各部・読者・明スポOBOGをはじめ、支えてくださる全ての方への感謝を忘れず、今後も明大のスポーツ振興・発展に貢献していく。校歌斉唱の模様はこちら[渡部伊織]古賀前編集長から読者への言葉 「日頃より私たちの新聞を読んでくださり、ありがとうございます。明大スポーツが66年の歴史を築くことができましたのは、読者の皆さまが支えてくださったおかげです。部員一同、誠に感謝しております。今後とも、何卒宜しくお願いいたします」READ MORE -
(10)突撃! 校友会訪問!〜③〜 神奈川県東部支部総会
明大スポーツ新聞 2019.07.13校友会が何をしているかご存知だろうか。そんな学生のために、不定期で情報を提供していく。今回は7月7日に行われた神奈川県東部支部総会の模様をお届けする。 横浜駅のすぐ近くにある崎陽軒本店で行われた今総会。来賓を含めて、約70人の卒業生が一堂に会した。 また、明大スポーツ新聞部4代の砂山昇氏も会場に訪れた。現在は神奈川県おもちゃの図書館連絡会代表・逗子おもちゃの図書館代表をを務め、活躍されている。「私の大学時代は明大スポーツ一筋だった」と大学生活を懐かしそうに振り返った。 総会・懇親会の最後を締める校歌斉唱の際には、会場の雰囲気が最高潮に。大盛況の中での閉幕となった。 校歌斉唱の模様はこちら[渡部伊織] ※今回の総会では、10名の卒業生に年間購読をお申し込みいただきました。誠にありがとうございました、 【ご注目!!】全国の校友会、父母会、関係者の皆様。活動を取り上げてみませんか?明スポが取材に行き、記事にします!お気軽にお問い合わせください!READ MORE -
(9)突撃! 校友会訪問!〜②〜 愛知県校友会
明大スポーツ新聞 2019.07.12校友会が何をしているかご存知だろうか。そんな学生のために、不定期で情報を提供してゆく。今回は愛知県校友会だ。今年度の総会は、6月16日に行われた。 「愛知とは不思議な縁を感じる」(南隆雄氏・昭59政経卒)。愛知県支部には多くの明大にゆかりを持つ校友が集結する。大阪府出身の南氏もその一人。ラグビー部主将を務め、現役時代はスクラムハーフとして活躍した。「今でも国立が満員の中、ラグビーができたことは忘れられない」(南氏)。卒業後は、豊田市に本拠地を構えるトヨタ自動車ラグビー部(現トヨタ自動車ヴェルブリッツ)でプレーした。一線を退いてからは、日本協会の理事を務め、ラグビーの発展に尽力している。 総会後の懇親会では、応援団のステージも行われた。「やっぱり昔を思い出すね」(西脇司校友会愛知県支部支部長・昭50営卒)。各地域の校友会は卒業後の心の拠り所ともなる。 卒業後は「明治大学の卒業生」として、社会人となる。日々荒波に飲まれる中で「定期的に集まりたくなる」(西脇氏)。定期開催させる校友会に出向くと、そこには同じ志を持った仲間と再会できる。「みんなと喋ると、また明日から頑張ろうと思える」(大藪淳一校友会愛知県支部副支部長・昭56商卒)。支部の絆の強さを体験して、卒業後の楽しみが一つ増えた気がした。校歌斉唱の模様はこちら[髙橋昇吾]【ご注目!!】全国の校友会、父母会、関係者の皆様。活動を取り上げてみませんか?明スポが取材に行き、記事にします!お気軽にお問い合わせください!READ MORE -
(8)突撃! 校友会訪問!〜①〜 大分県・中津扇城会
明大スポーツ新聞 2019.07.07校友会が何をしているかご存知だろうか。そんな学生のために、不定期で情報を提供してゆく。今回は大分県・中津扇城会だ。大分県中津市出身の明大生と在京明大OB・OGが由来。現在は年に一度、紫紺館で開催されている。今年度は、6月5日に行われた。 「昔は先輩、後輩のつながりが強かった」。懐かしそうに回顧するのは同会幹事の古梶剛士氏(平7文卒)だ。50年以上の歴史を持つ中津扇城会は、現在大分県出身の校友たちの憩いの場となっている。「困った時に助けてくれた」。出席者の校友によると、30数年前は大分から上京した学生は苦学生も多かったという。そんな時に助けてくれたのが地元・大分の先輩。自分も先輩となった時には後輩に優しくしたそうだ。「今は奨学金もある」(伊達理郎幹事長・平3商卒)。中津扇城会の最大の強みは、後輩思いなところ。「扇城会育英基金」と題し、現役学生をサポートする。様々な奨学金制度があるため、学生が全てを理解できていない現状もある。地方から上京した学生は、支援が充実している中津扇城会に一度参加し、奨学金制度について相談することができる。中津扇城会開催に尽力した古梶氏 今回は前ローバースカウト部主将・川原田昌徳(理工4=中津南)や、弊部からは都甲可奈子(政経1=大分東明)が出席。大分出身の学生が合計10名程度参加した。「もっと学生に参加してもらいたい」(広畑正光扇城会育英基金事務局長)と、地元の交流が少なくなっている現状を嘆く。 さらに、同会には北海道日本ハムファイターズで〝DJチャス〟として活躍する中原信広氏(平2文卒)も登場。会場は多いに盛り上がった。同会含め、地元の会合には人脈の広さも強みの一つだ。 学生時代の思い出を話す中原氏 金銭、友人関係、就職活動と、悩みが多い地方出身学生。そんな時は、地元主催の校友会に頼ってみるのも選択肢の一つだ。「地元を思い出し、友人ができた」(都甲)と、新たなコミュニティづくりにも一役買う中津扇城会。東京でちょっと地元が恋しくなった。地元トークがしたい。簡単な動機でいい。会に出席することで新しい発見があるかもしれない。少し顔を出してみようかな。そんな学生達を待っている。最後は校歌斉唱で会を締めくくった [髙橋昇吾] 【ご注目!!】全国の校友会、父母会、関係者の皆様。活動を取り上げてみませんか?明スポが取材に行き、記事にします!お気軽にお問い合わせください!READ MORE -
(7)特別インタビュー 向殿政男校友会長 「校歌は〝時代が変わっても絆をつなぐ〟」
明大スポーツ新聞 2019.06.26学生にとって〝校歌〟とは何か。現役の学生にとって歌うことが何になるのかは、理解することが難しい。今回は校友会長を務め、製品の安全に関して国土交通大臣表彰を受けた向殿政男名誉教授にインタビュー。卒業生に強く根付く明大魂と校歌の関係性を語っていただいた。 ーー校歌をどう捉えていらっしゃいますか。「僕は付属で明高だから中学で3年、高校で3年、大学で4年やって大学院で5年間を明治で過ごしてね。そのあと教員になったからずっと歌ってるわけだよ。最初は文句が難しかったよな。何言ってるか分からなくて。でも大学生になるといいなと少しずつ思ってきてね。明治大学の学生がこうあってほしいっていう内容が書いてあって、僕はすごい素晴らしいと思ってるね。最初は行進曲みたいで調子いいなと思ってたけど、だんだん聞いてるうちに中の文句が分かってくると他の大学とは違うなって思えてきてね。僕はそういう意味では明治の校歌が好きになったね。明治魂をちゃんと表しているなって感じるね」 ーー校歌に関する思い出は。「ラグビーとか駅伝とか野球とかみんなしてよく応援に行ってたね。行けば応援団と一緒に校歌を歌うからさ。当時は応援団が時間を作って指導もしてたよ。僕ら付属なんかはある程度知ってるけど、受験して入ってくる子は分からないわけじゃん。ちゃんと校歌は歌えてほしいっていう思いから1、2年の時は講堂に集めて練習ってのを昼休みにやってたよ。どんなゼミでもクラブでも校歌は歌うっていう習慣があったかな。昔は飲み屋でうるさいって言われても最後には校歌を歌ってたからね。それで今になっても校友と集まると必ず校歌が自然に歌われるね」 ーー明大校歌の良さはどのような点ですか。「国立みたいに官吏養成学校とは違って、私学はそれぞれに建学の精神があってね。私学はそうするとどこに個性を持たせるかが大事になってくるわけだよ。色々な分野で社会に出て活躍するんだってっていうのを意識してるからね。明治は昔でいうバンカラっていうね。堂々として物応じずに良いと思ったらどんどん行くという。失敗はするけど失敗しても前へ行くというね。そういう精神が明治魂なんだよね。だから迎合し過ぎず、前だと思ったら前へ進むと。人と仲良くはするけど自分の意見は意見としてちゃんと言うとかね。そういう精神を校歌はしっかりと表していると思うよ」 ーー校友の方々も校歌への思いは強い。「今は明治大学の校友会で年に一度全国大会をやっているんだけど、だいたい毎回1000人以上集まるんだよね。各地域でもグルグル回っているんですわな。あれだけの校友が集まってやっている大学っていうのはあまりないかなと思うんだよな。やっぱり母校を強く思う人が多いんだよね明治には。その要因の一つに校歌の良さがあると思うよ。だから校歌を歌わない人がいると寂しいって思う人がOBににはいるんだと思う」 ーー現役生とOBで意識に隔離。「僕だって77だからね。今の学生とは50も差があるわけだよ。そうやって相当差があるんだけど、明治大学の卒業生っていうだけでじゃあ面倒見てやるかってなるんだけどね。ただ現実的に戦前生まれの僕らと今の子とじゃ経験の事実があることは事実。ただ明治大学という意味で一つになりましょうよっていう思いはあるよね。時代を経て人は変わるでしょ。ただ時代が変わっても一本通っているのが、実は校歌だと思うんだよね。僕は校歌がつなげてると思うよ。ただその絆がだんだんと薄くなっているのが心配だよね」 ーーどうすれば明大生が校歌を歌うようになるとお考えですか。「校歌の良さが分かれば歌ってくれるとは思うんだよね。そのためには良さを知ってもらうことが大事だよね。あと、みんなで一緒になって歌うっていう経験をすると明治としてはまとまりが出でくるしね。明治大学生としてのアイデンティティが出でくるんじゃないかなって思うんだよね」 ーーありがとうございました。 [丸山拓郎、田北俊介、中野拓土] READ MORE -
(6)特別インタビュー 土屋恵一郎学長 「校歌は〝一人一人が歌うもの〟」
明大スポーツ新聞 2019.06.20学生にとって〝校歌〟とは何か。現役の学生にとって歌うことが何になるのかは、理解することが難しい。今回のインタビューでは、土屋恵一郎学長に学生一人一人の心の中にある校歌の位置付けについて語っていただいた。 --土屋学長にとって明治大学校歌は身近なものですか。「学生の時は歌ってなかったんじゃないかな。今もそうですけど昔からやはり神宮とかで歌う機会はあった気がするかな。法学部だったので、なかなか歌わなかったんですが、校歌を歌うことになったのは教員になってからだね。教員になってからは意味を考えながら歌うということを考えてたね」 --好きなフレーズはありますか。「校歌は一番から三番まであって、二番が明治大学の建学の精神が一番はっきり表れている歌詞があると思う。〝権利自由〟、〝独立自治〟という言葉が出てくるので、そこは印象深かったね。一番よりいい詩だなと思って、駿河台という言葉が自然に歌として出てくることはなかなかないので、いい校歌だと思うね」 --校歌はどんな存在ですか。「明治大学を象徴する一番大きなものだと思うね。創立以来138年の間にいろんな人たちが明治大学をどういう風に作ろうかと思っていたことが、校歌の中に現れているので、とてもいいことだと」 --学生の校歌離れが進んでいると思いますか。「学生から離れてみると非常に懐かしく感じるよね。昔だと野球とかラグビーとか学生もいっぱい来ていたし、新宿から提灯行列でこっちまで来るとかね。みんなで一体になってなんかやるチャンスがあったんだけど、そういう時にはもちろん校歌を歌っていました。そういうチャンスに学生がなかなかいないというのは、ちょっと残念かな。せっかく、カレッジスポーツという中で心踊る場面があるのに、そこに来てほしいね。そこに来ればやっぱり明治が勝てば嬉しいし、歌を歌って自分のある記憶の時間ができるじゃん。それを校歌と繋がってると思うんですよね」 --最後に校歌に対する気持ちを語ってください。「ハーモニーじゃなくて一人一人の個性のままでいいんだ。それで歌として聞こえればいいんだよね。ところがややもすると歌を歌うときに、同じ声を同じ調子で歌ってしまう。違う。ポリフォニックにいろんな声が聞こえてきていいんだ。歌を歌えと強制をするのは、歌いたくない人に強いてしまう。むしろ歌わない人がいてもいい。そういう自由を認め合うのが僕は大学だと思います。でも、歌いたくなってほしい。 一人一人が自分自身の歌を歌おうと思って結果としてみんなが一緒になることの方がいいんじゃないかな」ーーありがとうございました。[髙橋昇吾、丸山拓郎、西山はる菜] READ MORE