【スケート部(フィギュア部門)】Kiss&Cry
やっぱり明治がナンバーワン!今年度、新たに樋口新葉(商1=開智日本橋学園)や山隈太一朗(営1=芦屋国際中等教育)を加え、パワーアップした明大スケート部(フィギュア部門)。氷上でファンを魅了する選手たち。しかし中々氷上外での選手たちの一面を知ることはできない。本企画ではそんな選手たちの裏の顔や声をお伝えしていく。
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(13)無良崇人氏インタビュー③
フィギュアスケート 2019.04.104月1日に発行しました『明大スポーツ 新入生歓迎号』で無良崇人氏の談話を掲載させていただきましたが、紙面の都合で載せることができないコメントが多くありました。ぜひたくさんの人に読んでいただきたい旨を伝えたところ、無良氏からご快諾いただけたので、こちらに掲載致します。――インカレに無良さん自身が出場された時は勝ちたいという思いが強かったですか。 「大学としては自分が優勝してくれれば嬉しいと思うし、そういう部分で僕らも貢献できればいいなと思っていました。出るからには僕らも優勝したい気持ちはとてもあったので、僕が大学として優勝できて貢献できたなと思いました。お世話になっている大学に自分は貢献できたなという気持ちになれたので、そういう気持ちは大事だなと感じました」――国際大会と国内大会で違いはありますか。 「国際大会は代表として出ていても、日本チームが優勝するという団体戦という競技がほとんどないので、少し意味合いが全日本選手権に近いです。国を代表しては出ているけれど、個人的な順位が先に来るというのが、あまり全日本とは変わらない感じです」――学生時代、スケートとの両立は難しかったですか。 「僕は体育学部だったので、逆に体の仕組みなどをいろいろ勉強していく中でスケートに役立つことを見つけていきました。あとは教員を目指す人が多かったので、一般的にやるスポーツは一通り全部習いました。その中でこういう動きは意外とフィギュアスケートと似ていて使えそうだというものから、新しいヒントを得るきっかけになっていました。僕らは競技を中心に大学までの人生を送ってきていたので、なかなか勉強と両立するというところは僕の場合はスケート中心にやってきてしまったため一般的な学業の方の勉強をするのはつらかった覚えがあります(笑)」――選手の演技で特に注目してほしいところはありますか。 「フィギュアスケートはどうしても技やジャンプに目が行きがちですけれど、演技、表現力はもちろん、やるものによっても、クラシックやミュージカルの曲によっても演じ方は変わっていきます。選手ごとの個性や記者目線として見ていて、こういうところがいいな、こういう表現や仕草がいいなというのを伝えてくれる方がいるのは、演技している側としてもうれしいと思います」――最後にファンの方へメッセージをお願いします。 「選手はいろいろな方に応援してもらうことによって、頑張らないとと思ったり、調子が悪い時に応援してくれる方がいるから頑張ろうと思える気持ちは大事だと思います。とても助けになったと自分も実感したことがたくさんあったので暖かい目でと言ったらおかしいですけど、自分がいいなと思っている選手に対しては、どういう感じであっても応援し続けてあげてほしいなと思います」[大西健太]◆無良崇人(むら・たかひと)中京大出身。世界屈指の高さと幅を誇るトリプルアクセルを武器に活躍。2014年度四大陸選手権優勝など、国内外で数々の好成績を挙げてきた。2018年に現役引退後は解説者、プロフィギュアスケーターとして活躍中。※無良氏の談話が掲載された「明大スポーツ新聞部 新入生歓迎号」をお買い求めの方はこちらをご覧ください。READ MORE -
(12)無良崇人氏インタビュー②
フィギュアスケート 2019.04.094月1日に発行しました『明大スポーツ 新入生歓迎号』で無良崇人氏の談話を掲載させていただきましたが、紙面の都合で載せることができないコメントが多くありました。ぜひたくさんの人に読んでいただきたい旨を伝えたところ、無良氏からご快諾いただけたので、こちらに掲載致します。――山隈太一朗(営1=芦屋国際)はどのような選手ですか。 「現在のスケート界を見ていると女子の選手もトリプルアクセルを跳ぶようになってきていて、また話題に上がっています。そのトリプルアクセルが彼の場合はダイナミックでとても高さも幅もあり、間近で見るとすごいと思わせるようなジャンプを跳べる選手だと思います。昨シーズンは「ラ・ラ・ランド」の曲を使っていて、映画の情景が思い浮かぶような滑りができていたと思います」――無良さんも高さのあるジャンプが武器でしたが。 「そういう部分は似ているかもしれないですね」――山隈選手の今後の課題は何でしょうか。 「男子は4回転を試合で入れていかないといけない時代になってきているので、4回転を習得するのは必要になってくると思います。全体を通してのレベルアップというのは毎年どの選手にも言えることですけれど、山隈選手もやっていかないといけないと見ていて思いますし、自分も昨シーズンより来シーズンの方がここが良くなったと思ってもらえるようにすることを考えてやっていたので、一つ一つをレベルアップさせるということはすべきだと思います」――昨年度のインカレ(日本氷上学生選手権)を解説されていましたが、明治大学の印象はいかがですか。 「明治がインカレで優勝する確率は昔からとても高いです。全日本選手権の一番上よりは少し下になりますけれど、ちょうど中間の位置でしっかり演技ができる選手が人数そろっているというのは、インカレで優勝できる理由だと思います。そういう意味では男子で昨年度出場していた3人は技術的な部分でもう少し伸びればいいなと思う部分はそれぞれあり、それぞれジャンプが安定していなかったりという部分はありますけれど、それぞれ個性があって見ていてとても面白いと思います。そういう選手がそろっているので、来シーズンに向けてもう一伸びしてほしいなという気持ちはあります」――無良さんが考える学生スケートの魅力というのは何でしょうか。 「普通の試合は個人で戦っているので個人の順位で何位という結果になってきますけれど、インカレの場合は3人が出場して、その上で出た選手の順位の数が少ない方が上にくる学校同士での戦いになります。そういう部分がいつもは一人で戦っているけれども、同じ大学の選手、チームメイトと一緒に試合でいい順位を取ろうという団結ができるというところが、インカレの普通の試合と違うところだと思います。普通よりもさらに応援の仕方がインカレは独特なのが不思議な感じだなと思っていました。とても新鮮でした」[大西健太]◆無良崇人(むら・たかひと)中京大出身。世界屈指の高さと幅を誇るトリプルアクセルを武器に活躍。2014年度四大陸選手権優勝など、国内外で数々の好成績を挙げてきた。2018年に現役引退後は解説者、プロフィギュアスケーターとして活躍中。※無良氏の談話が掲載された「明大スポーツ新聞部 新入生歓迎号」をお買い求めの方はこちらをご覧ください。READ MORE -
(11)無良崇人氏インタビュー①
フィギュアスケート 2019.04.084月1日に発行しました『明大スポーツ 新入生歓迎号』で無良崇人氏の談話を掲載させていただきましたが、紙面の都合で載せることができないコメントが多くありました。ぜひたくさんの人に読んでいただきたい旨を伝えたところ、無良氏からご快諾いただけたので、こちらに掲載致します。――樋口新葉(商1=開智日本橋学園)は平昌五輪に次点という形で代表から漏れてしまいました。無良さんも同じ次点での落選でしたが、その時の心境はいかがでしたか。 「やはり五輪にいけるか、いけないかということを決める試合を勝ち抜けることが、そもそも選考を行なっている理由だと思っています。僕自身そこに至らなかったレベルだったので、仕方ないかなという気持ちではありました。しかし、樋口選手の場合は失敗をしなければいけるというところにいたので、なお悔しかっただろうなというのは見ていて強く思いました」――無良さんにとっての五輪とはどのようなものだったのでしょうか。 「やはりスポーツ選手であれば、五輪という場所で試合をするというのは選手人生の中での一番の目標とされることが本当に多いです。ただ、五輪は一握りの人しか出ることができないですし、その中で選ばれるというのは代表として戦えるだけの実力と実績があると思うので、そういうところが憧れの試合と思う所以なのかなと思います」――樋口選手はこれまで通り神宮を拠点に練習を続けますが、東京を拠点とするメリットは何でしょうか。 「環境の部分でいうと、逆に東京の方が少し厳しい部分があるのではないかと思います。今は西日本の選手がとても強いということもありますけれど、練習環境やスケートリンクがないと練習もできないです。そういう中で西日本の方が大学にスケートリンクがある学校もあり、一般のお客さんが入る時間がないのでずっと練習しようと思えば集中して練習できる環境があります。逆に東京は限られた時間の中でしか練習ができないです。その代わりにいろいろなトレーニングやリンク環境以外の競技に携わる、例えば体のケアはいろいろな施設が都内にあるので、トラブルが起こった時でもすぐにいろいろなことに対応ができるのが競技をやる上ではとても良いことなのだと思います。あとは師事しているコーチのいる場所も関係してきます。この先生に習いたいという気持ちがあるのであれば、都内になると思います」――コーチはスケートを続ける上で重要でしょうか。 「ジャンプの飛び方や試合に向けてコントロールしていくことは、いろいろ先生によって全然違うやり方なので、そういうところで自分に合うコーチと選手と関係性で競技をやっていくので、そういう意味ではコーチの選択は競技をする上で大事なことだと思います」[大西健太]◆無良崇人(むら・たかひと)中京大出身。世界屈指の高さと幅を誇るトリプルアクセルを武器に活躍。2014年度四大陸選手権優勝など、国内外で数々の好成績を挙げてきた。2018年に現役引退後は解説者、プロフィギュアスケーターとして活躍中。※無良氏の談話が掲載された「明大スポーツ新聞部 新入生歓迎号」をお買い求めの方はこちらをご覧ください。READ MORE -
(10)2019年度入学式が開催される ルーキー5選手が大学での活躍を誓う
フィギュアスケート 2019.04.07大物のルーキーたちが入学を果たした。世界選手権2位の実績を持つ樋口新葉(商1=開智日本橋学園)、昨年度全日本選手権10位の山隈太一朗(営1=芦屋国際)などルーキーたちの実力は申し分ない。樋口は「インカレ(日本氷上学生選手権)優勝、全日本選手権優勝、世界選手権優勝、北京五輪出場」を大学時代の目標に掲げ、明大生としての一歩を今日から歩み出した。また「勉強とスケートのオンとオフをはっきりさせながら」と、明大の特色である文武両道で極め、頂を目指す。 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 [大西健太] READ MORE -
(9)ついに完結!4年生対談 ~大学4年生編Ⅳ~
フィギュアスケート 2019.04.034年間、明大スケート部(フィギュア部門)を支えてきた4年生3人がそれぞれの進路へ。佐上凌(平31商卒)、梶田健登(平31政経卒)は競技を引退し就職、鎌田英嗣(営4=獨協)は1年間限定で競技を続行する。そんな3人のスケート人生を振り返る対談をお送りする。 ――将来やりたいことはありますか。 佐上(以下:佐)今のところは考えてないな。梶田(以下:梶)少しはあるけれど、俺もなんだかんだフィギュアスケートが好きで、廃れて欲しくはないから、フィギュアスケートが発展することに何か貢献できたらなとは思っているな。手段はたくさんあるけれど、何かしらいつかはやりたいなと思っているよ。佐:自分から動いてやることはないけれど、そういう話があって、手伝って欲しいみたいに言われたら全然手伝うよ。梶:じゃあ俺が凌を誘うよ。佐:でも自分からこうしたいということは何も考えてないな。梶:俺が考えるから手伝ってね。佐:その場合は手伝うけれど。鎌田(以下:鎌)俺もまだ引退してないけれど、俺も誘えよ(笑)。梶:みんなに声掛けるよ。スケートとはそうやって関わっていくかな。選手としてやることは無いと思う。やったところで全日本いけないからね。佐:レベル上がっているもんね。鎌:間違って国体に出るかもしれないよ(笑)梶:国体くらいならいいけど。佐:そういう声があったら全然考えるけどね。梶:世間では国体の方が全日本より上だからね。全日本選手権何位と言ってもイマイチだけれど、国体何位はビックリされるからね。鎌:海外試合たくさん出ていた時も、国体出られるの意外だとよく言われていたよ。 梶:フィギュアスケートは本当に甲子園や六大学野球やっている人に申し訳ないよね。佐・鎌:確かに申し訳ない。梶:俺らもそれなりに努力したと思うけれどね。佐:野球やサッカーで大学入った人たちの方が全然すごいよね。梶:全日本トップ6よりもプロ野球選手の方が全然難しいと思うよ。鎌:だからこそ、スケートで稼ぐのが難しいんだよね。梶:フィギュアスケート業界はマネタイズされてないからね。お金にならないからと、企業も見向きもしないしね。でも、恵まれたスポーツに出会えて良かったよ。明大にたいしたことないのに入れてもらって、就職もさせてもらって感謝だよ。鎌:親にも感謝だよね。お金がなかったらここまでスケートもやってないからね。――最後に後輩へ向けてメッセージをお願いします。 梶:いろいろ大変だけれど、頑張ってほしいです。 佐・鎌:短っ!佐:俺は言っていたことがあって、俺がそうだったように、フィギュアスケートはいろいろな人に応援してもらえるし、良い時も悪い時も最後まで応援してくれる人たちがずっといたからこそ、最後まで続けてこられたので、そういう人応援してくれるたちを明治のみんなにはつくっていってほしいなと思います。梶:なんか俺が冷たいやつみたいじゃん。最後にまた言うね。鎌:一つ一つ試合や合宿など、スケートに関してはいろいろイベントごとがあると思うけれど、どんなに失敗してもどんな成功をしても無駄なものはないから、一個一個大事にして、あんな時もこんな時もあったけど、良かったと思えるように今一日一日を大切に頑張って欲しいと思います。佐:あるの?梶:いやあるある。佐:最後まで頑張って欲しいみたいに言ったよね。鎌:もう十分じゃない?梶:言わせてよ!自分なりに本気で努力しても、結果が良かったり悪かったりするかわからないけれど、その本気でやれば悪い経験もいい経験も自分の財産になって、自分という人間が形作られていくものだから、最後までやり切って、頑張ってほしいです。佐:一緒じゃん!鎌:俺と同じじゃん。梶:とりあえず頑張ってほしいね。佐:陰ながらね。 鎌:死ぬまでは応援しています。梶:見守っています。――長時間に渡り、ありがとうございました。 【大西健太】 本日で4年生対談は完結です。 今後もいろいろな企画を用意しています。お楽しみに! ◆プレゼント企画実施中!◆ 4年生3人が書いたサイン色紙を3名様にプレゼント!詳しくは3月26日発行の「明大スポーツ新聞卒業記念号」、明大スポーツ新聞Twitterアカウントをご覧ください。※めいじろうはプレゼントされません。3人は快くサインに応じてくれました。ありがとうございました。READ MORE -
(8)社会人になっても、まだ終わらない!4年生対談 ~大学4年生編Ⅲ~
フィギュアスケート 2019.04.024年間、明大スケート部(フィギュア部門)を支えてきた4年生3人がそれぞれの進路へ。佐上凌(平31商卒)、梶田健登(平31政経卒)は競技を引退し就職、鎌田英嗣(営4=獨協)は1年間限定で競技を続行する。そんな3人のスケート人生を振り返る対談をお送りする。 ――大学生活ではどのような関わり合い方をしていましたか。 鎌田(以下:鎌)1、2年生の時はよく昼ご飯に行こうとなっていたよね。 梶田(以下:梶)それぐらいだよね? 佐上(以下:佐)学部も違ったからね。 梶:語学がひでと一緒だったぐらいかな。 佐:授業で被ることは全然ないからね。 鎌:1回凌の授業に潜ったことはあるけれど。 梶:そこは一般生と変わらないね。 佐:授業終わりが一緒だったら、駅まで一緒に帰ったりするぐらいかね。 梶:駿河台キャンパスに来てからはほとんど関わることもなかったしね。 佐:3、4年生になるとみんな来なくなって、週1、2回に学校に来るくらいだもんね。 鎌:1、2年生の望(森望・平30営卒)がいた時は学校だけではなくて、お互い空いている時に少しビリヤードして遊ぶことはあったよね。 梶:みんなが学校にいる時、「この後昼飯行きませんか?」と言って集まる普通な感じかな。 佐:普通の感じだね。 ――佐上デーが存在するとお聞きしましたが。 佐:木曜日に授業を固めていて、どうせならみんなで集まれるなら集まりたいから、とりあえず「木曜日学校行くから、木曜日来てね!」とLINEで送ったら、みんな木曜日に時間合わせてくれて、佐上デーができたよね。みんなが木曜日に学校来て、みんなで昼ご飯食べる感じだよね。 梶:学校生活もなかなか楽しかったね。 ――一般生との関わりはなかったのですか。 佐:授業やテストの時くらいかな。 梶:俺は明大中野のつながりだけかな。どこへ行っても明中とつながる。一般生の友だちはなかなかできなかったな。 佐:俺も4人ぐらい。テストや授業が被ったら一緒に受けるぐらいだったね。 梶:ご飯行くのも明中しかいないからな。女の子の一般生の友だちほしかったな。本当に。 鎌:俺いるよ。 梶・佐上:そういうのいらないからー! ――改めて4年間を振り返っていかがですか。 佐:楽しかったね。 梶:楽しかった。楽しかったという言葉にはいろいろな意味が含まれているから、それを含めて楽しかったね。 鎌:楽しかったね。 佐:いろいろな経験をフィギュアスケート通してできたね。 鎌:いろいろあったよ。 佐:でもやっていて良かったと思うよ。明大でフィギュアスケートできたことは一番良かったかな。明大でなかったら、ここまで真剣にスケートもやっていないし、お互い切磋琢磨しながらやれていたかな。だからそこインカレ(日本氷上学生選手権)で団体優勝できたし、スケートの技術もレベルアップして、いいスケート人生を送れたのかな。 梶:以下同文です。 【大西健太】 続きは明日3日アップ予定です。 お楽しみに! ◆プレゼント企画実施中!◆ 4年生3人が書いたサイン色紙を3名様にプレゼント! 詳しくは3月26日発行の「明大スポーツ新聞卒業記念号」、明大スポーツ新聞Twitterアカウントをご覧ください。 ※めいじろうはプレゼントされません。READ MORE -
(7)社会人になっても、まだ続く!4年生対談 ~大学4年生編Ⅱ~
フィギュアスケート 2019.04.014年間、明大スケート部(フィギュア部門)を支えてきた4年生3人がそれぞれの進路へ。佐上凌(平31商卒)、梶田健登(平31政経卒)は競技を引退し就職、鎌田英嗣(営4=獨協)は1年間限定で競技を続行する。そんな3人のスケート人生を振り返る対談をお送りする。 ――明法エキシビションはいかがでしたか。 鎌田(以下:鎌)すごかったよね。 佐上(以下:佐)楽しく滑れたな。 梶田(以下:梶)俺は花道のようなものを作れなかったから、あのような機会を作ってもらって、ありがたい話だったな。当日もすごい楽しく滑れたから、最高の思い出をありがとうという感じだね。 ――エキシビションの企画は詩温(鎌田詩温・商4=札幌一)さんが行ったのですか。 梶:詩温が1人で企画運営したみたいになっているけれど、全然違うよね。自己紹介も「詩温くんはとても頭が良く」と言っていたけれど、絶対自分で書いただろう(笑)。 しかも最後は写真撮影で詩温くんがみんなを誘導して、お客さんに写真撮れるようにしてくれた感じになっていたけれど、全部俺がやっていたからね!俺が横で詩温にこういう風に言ってと指示していたからね。 鎌:基本的にずるいからね。 梶:でもそこがいいところだよ。俺は好き。 佐:500人ぐらいいたからね。 梶:本当にびっくりした。 鎌:びっくりだったよね。こんなに人来ちゃったよって。 梶:試合より多かったかもしれないね(笑) ――ファンとの親交は深いのですか。 佐:中学高校から応援してくれている人もいるし、大学入ってからもいるよね。 梶:それぞれに昔からの固定ファンはいるかな。長い人は10年ぐらいの人いるし。なんか親戚みたいな感じで、いつも応援してもらって、本当にありがたいです。 ――なかなかフィギュアスケートのようなファンの方は他の競技にはいませんが。 梶:少し宝塚チックかもね。 佐:人に見せるスポーツだからね。自然とそうなっていくのかな。 梶:やっていることは俳優と一緒だもんね。いろいろな人にたった1人で注目されて、王子様みたいな衣装を着るのはフィギュアスケートくらいだしね。 鎌:贅沢なスポーツだよね。4分間その会場は自分だけのために人が動くからね。 梶:だから少し勘違いしてしまうところもあるよね。有名人みたいな感じで。 鎌:確かにね。 梶:高校生の時は少し勘違いすることもあって、でも現実を見て、危ない危ないって。チヤホヤされているけど、別にオリンピック出ている訳でもないし、普通の体育会の学生と変わらないからね。少し特殊だけれど、身はわきまえているつもりだよ。あまり特殊な目で欲しくないね。就活でもフィギュアスケートすごいみたいになるけれど、勉強で東大に入っている人の方がすごいよ。あの人たちが勉強でやっていることを僕たちはスケートでやっているだけだからね。 鎌:謙虚ですね。みたいになるよね。 梶:そうなって就活の評価が上がるよね。 鎌:でも怖いところもあるよね。それだけ逆に注目されているようでされていないという考えもあるけれど、そういう風に誰も見ていないようで見ていて、関わっている人は多いから、そこもわきまえないといけない難しい立場であると俺は思うよ。 佐:俺は人生のことをそこまで深く考えていないから、とりあえず人としてあるべきものだけは持って、後は周りに任せて何も考えていなかったかな。 鎌:出てきた時の発言が反感を買うとかね。 佐:人としてあるべきものを持っていれば、どこでも対応できるよ。 梶:応援はありがたいよね。 佐:本当にありがたい。 梶:自分の引退で泣いてくれる人がいて、スケートやっていて良かったと思うよ。 鎌:それとここまで育ててくれた人に感謝だよね。 【大西健太】 続きは明日2日アップ予定です。 お楽しみに! ◆プレゼント企画実施中!◆ 4年生3人が書いたサイン色紙を3名様にプレゼント! 詳しくは3月26日発行の「明大スポーツ新聞卒業記念号」、明大スポーツ新聞Twitterアカウントをご覧ください。 ※めいじろうはプレゼントされませんREAD MORE -
(6)4年生対談 ~大学4年生編~
フィギュアスケート 2019.03.314年間、明大スケート部(フィギュア部門)を支えてきた4年生3人。佐上凌主将(商4=武蔵野)、梶田健登(政経4=明大中野)は競技を引退し就職、鎌田英嗣(営4=獨協)は1年間限定で競技を続行と4月からそれぞれの道へ歩みを始める。そんな4年生3人の巣立ちを前に3人のスケート人生を振り返る対談をお送りする。 ――4年生での思い出はありますか。 佐上(以下:佐)本当に大変だったね。 梶田(以下:梶)4年生のスケートの記憶は一切ないな。挑戦する場所すら掴み取れなかったから、印象にないかな。この前の明法エキシビションはとても楽しかった。 佐上(以下:佐)インカレ(日本氷上学生選手権)かな。奇跡はあるんだなと。 梶:奇跡と言うけれど、ノーミスだろうと周りは思って見ていたけどね。伏見の人たちはインカレでショートプログラムで最初にアクセルを跳んで、ルッツトゥに行く前にポーズとってバッククロスのところで、練習の半分くらいしかスピードがなかったよね。いつも練習だと無駄にドヤ顔したり、カッコつけたりしてやっているのに、本当すごい自信なさそうにやってて、これもう絶対失敗するはって思ったよ。凌の場合は全て気の持ち用で、フリースケーティングはショートでどん底になって、吹っ切れているからノーミスするだろうなという気はしていたよ。 鎌:本当にシーズン通して良い演技ができていなくて、凌はどこでいい演技するんだろうと本当に思った。インカレのショートが終わった時に、俺は普通に今回こそは引退だし、すごい神がかかった神さまが降りてくるレベルでいい演技するぞと期待はしていた。ショートでコイツ気がめいってる。ヤバいじゃん。 梶:散々な言いようじゃない? 佐:言われても仕方がない。 鎌:俺はすごい心配してた。凌が寂しい引退のままで終わったら、俺も嫌だったし。みんなショックは受けていたよね。やっぱ最後だからいい演技してほしいもん。何でノーミスの演技ができたの?何を思って滑ったの? 佐:練習はしてきたから、練習でやってきたことをやろうと。監督やいろいろな人から後悔せずにやってくれと言われて、ずっといろんな人に言ってもらえていたから、そうだなと思って、練習してきたからそれ出せればいいかなぐらいでやったな。あとは団体優勝も無理だと思って、せめて総合優勝くらいには貢献しないのいけないから、法政と少しの差だったので、せめて少しでも順位を上げれたらいいなぐらいの感じで臨んだ。 梶:それで神が舞い降りてきたと。 鎌:あの時はみんなが応援していたよね。 佐:良い演技ができて、でっつもようじも良くて 梶:まさかのフィギュア優勝。追いかけてきたものを最後の最後で全く期待してない感じで成し遂げてしまったよね。 佐:正直期待はしていなくて、3位には入れたらいいかなぐらいに思ってたよ。。 鎌:あれは感動だったよね。 ――初めてのインカレ優勝でしたが。 鎌:努力がやっと実ったという感じだよね。良かった。あと東日本選手権の時は期待していた分、俺もショックが大きかったし、かじけんと凌はいけて、俺が相当な絶不調で俺だけがいけないものだと思ったんだよ。大地(宮田大地・法大)も当たり前にいけると思ったから、全日本や国体はマジで頑張らないとと思っていた。 梶:そうやって思ってくれたなら、行けなかったことも報われたよ。 ――東日本選手権後は気まずい空気でしたか。 梶:全然なかったよね。 佐:そこで出すのは普通に違うから、ただ普通にいつも通りにしている方が楽だったよね。 鎌:俺は心配だった。勝手に思っていただけで、大地も含めて大丈夫かな。元気にしているかなと思っていた。 梶:むしろ、少し解放された感なかった? 佐:肩の荷が降りたのは少しあるな。 梶:みんな行けなかったなー。ははっー!焼肉行こうぜみたいな感じだよね。 佐:特に試合のことについて話すことはなかったよね。 鎌:先生にずっとあなただけ全日本行けたけれど、足が痛いとか言っている場合じゃないよとすごい言われたよ。 佐:それで全日本に出る人が頑張ってくれるなら、全然いいかな。 梶:俺らが落ちて、頑張らないとと思ってくれたら、それで報われましたよ。落ちた甲斐がありましたよ。 【大西健太】 ◆プレゼント企画実施中!◆ 4年生3人が書いたサイン色紙を3名様にプレゼント! 詳しくは3月26日発行の「明大スポーツ新聞卒業記念号」、明大スポーツ新聞Twitterアカウントをご覧ください。 ※めいじろうはプレゼントされません。READ MORE -
(5)4年生対談 ~大学3年生編~
フィギュアスケート 2019.03.304年間、明大スケート部(フィギュア部門)を支えてきた4年生3人。佐上凌主将(商4=武蔵野)、梶田健登(政経4=明大中野)は競技を引退し就職、鎌田英嗣(営4=獨協)は1年間限定で競技を続行と4月からそれぞれの道へ歩みを始める。そんな4年生3人の巣立ちを前に3人のスケート人生を振り返る対談をお送りする。 ――3年生の思い出はありますか。 鎌田(以下:鎌)全日本選手権かな。 佐上(以下:佐)全日本はどちらかというと自分に精一杯であれだけ大きな会場だと、あまり周りを気にしていられず、自分に精一杯だったね。 鎌:望(森望・平30営卒)も耀司(中野耀司・営3=横浜創英)も出場できて、みんなで出られてとても楽しかった思い出があるな。アットホームみたいなで、そうなったから、多分負けたのかな。 佐:俺自分で精一杯だったからな。 鎌:俺は集中できていなかったから負けたよ。 梶田(以下:梶)俺は自分に集中できていたかな。明治3人で出られるというのはあまり頭になかったかな。 佐:あまりなかったね。自分のことに精一杯すぎて、考えられなかったよ。 梶:学生の試合ではないからね。 鎌:確かショートプログラムの前日にかじけんが電話をかけてきて。「3-3やりたいけれど、先生に3-2するように言われて、でも3-3にしないとショート落ちするかも」と言っていたよね。 梶:とても覚えているよ。練習だと3-3跳べていたし、リンクに入ってからも跳べていたけれど、先生から止められて。それで自分の中に葛藤があって、来年も全日本選手権に出られる保証もないし、待ちに待った大舞台だからできる限りのことはしたいと思って、ひでに電話したな。答えは自分の中で決まっていたけれど、なんか言いたくなったな。 ――他に印象に残っていることはありますか。 佐:東日本選手権かな。 鎌:俺が39度の熱でショートやった時だよね。 梶:ずっとタクシーの中で「熱が、熱が」と言っていたよね。 鎌:先生には俺は何も言わないで出るつもりだったから、行きの車で凌に「やべ、体調悪い」と小声でも言っていたよね 佐:なんでそんなに小声で言っていたの? 鎌:先生にバレたくなかったんだよ。でもホテルに帰って、ご飯どこ行こうかって先生に言われたけど、ご飯行くとかそういう問題ではなくて、立てるかどうかという問題くらいの熱で、「先生やばいです」と言ったよ。 梶:結局言ったの? 鎌:もう無理だと思ったから。そうしたらそのままタクシーで病院に連れていかれたよ。公式練習行かずに来て、みんなに「大丈夫か!大丈夫か!」と言われたのを覚えているよ。 佐:俺はショートが終わって、順位が下の方で、もう行けないと思って、まず明日フリースケーティングを滑らなければいけなくて、とりあえず練習してきたことをやろうと思って、なんとか全日本に行けたから覚えているな。始めて3人でいけると思ったし、すごい大変だったな。 鎌:追い込まれた時はやっぱり強いよね。追い込まれた人間は強いよ 梶:東日本選手権で印象に残っているのは、靴紐が切れたことかな。ショートでいい位置につけていて、フリーをしっかりできれば全日本いけるはずだったけれど、6分間が練習終わって更衣室戻って、靴を履き直したら、靴紐がプツッと切れて、俺がパニックになってたら、隣にいた凌が黙ってこれ使えよって感じで靴紐出してくれたよね。 佐:どうせ用意してないんだろうなと思って、俺はちゃんとそういう用意して試合に行くから出せる状況だった。 梶:靴紐渡されたけど、時間がなくて、切れた紐を固結びになんとかやってんだよな。本番コールされる直前に1分くらい滑れる時間でやって、なにもできなくて、もうダメだとと思って滑ったら、結構いい演技ができて、演技が終わって泣いたのは人生で初めてでだったよ。 鎌:何で泣いているんだと思った。何も知らなかったから。 梶:側から見たら特別いいわけでもなく、何で泣いてるんだろうという感じだけれど、俺の中では終わった後に急にグワっときて、プレッシャーから解放されたから、印象に残っているな。 【大西健太】 続きは明日31日アップ予定です。 お楽しみに! ◆プレゼント企画実施中!◆ 4年生3人が書いたサイン色紙を3名様にプレゼント! 詳しくは3月26日発行の「明大スポーツ新聞卒業記念号」、明大スポーツ新聞Twitterアカウントをご覧ください。 ※めいじろうはプレゼントされません。READ MORE -
(4)4年生対談 ~大学2年生編~
フィギュアスケート 2019.03.294年間、明大スケート部(フィギュア部門)を支えてきた4年生3人。佐上凌主将(商4=武蔵野)、梶田健登(政経4=明大中野)は競技を引退し就職、鎌田英嗣(営4=獨協)は1年間限定で競技を続行と4月からそれぞれの道へ歩みを始める。そんな4年生3人の巣立ちを前に3人のスケート人生を振り返る対談をお送りする。 ――他に1年次の思い出はありますか。 鎌田(以下:鎌)国体の4日前に俺が骨折をして、本当はかじけんと出る予定だったけれど…。 梶田(以下:梶)俺が買い物していたら、涙目でヒデが歩いてきて「かじけん、国体よろしくな」みたいに言ってきたよね。 鎌:折った時に連れて行かれたのが病院じゃなくて整体で。 佐上(以下:佐)筋肉だからね。骨ではないからね。 鎌:その時点では骨ではないと思っていたね。まだ出るぞという意思が強かったから、その時は凌が出るとは思っていなかったな。出なければいけないと思っていたし。でも夜になって痛みが強すぎて眠れなくて、だめだなと半分諦めていて、次の日病院行って。病院で折れていると出た瞬間に佐上に電話しないといけないと思って。 佐:俺がちょうど寝ていた時にヒデっつから「りょーう。俺足折っちゃった」と電話がかかってきて「そうなの?大丈夫?」と言ったら「国体出れないから、よろしくね」って。ちょうどテスト期間中だったのですごく慌てて。練習はしてたから、スケートの問題よりも学校とか都連に提出しなきゃいけないものがあって焦りましたね。 鎌:佐上に連絡したときに真っ先に「大丈夫か!」みたいな感じだったから、あーすごいいいやつだって、改めて思った。 梶:凌のこと血も涙もないやつだと思っていたの?(笑) 鎌:3日後に試合とかテストもあるし、焦る気持ちもあるだろうに。まず一声に出てきたのが「大丈夫か!」という言葉で。 梶:普通じゃない? 佐:骨折したら大丈夫かってなるでしょ! 鎌:俺は佐上のこと心配しつつ、伝えなければいけない気持ちで伝えたから。 梶:1個1個重く受け止めすぎでしょ。 ――3年次の思い出はありますか。 梶:結局全日本は3人で1回しか出てないよね。 鎌:毎回東日本の時にお互いのことを出られるかどうか心配で応援していたよね。3年生の時はかじけんが合宿の行きでスケートについての話をしていて、それを聞いてこいつ今年はすごいやるぞと思ったね。佐上の雰囲気もめちゃめちゃ調子良かったよね? 佐:いや、1番調子良かったのは2年生。 梶:2年の国体でトリプルアクセルを抜いた演技だとこれ以上ないぐらいの演技で。優勝したよね。 鎌:確かに2年生の時は一つ一つがすごい良くて安定したよね。それから疲れというか、精神的なものがあったのかもしれないけど、ちょっと崩れることがあった気がする。 佐:1年続けてやるのはかなりしんどくて、3年生になった時に同じように過ごしていこうと思ったけれど、疲れが全然取れないことが多かったな。 鎌:精神的なものだよね。自分を追い込んでいたりすると、とても気を使う。少し始める時期をもう少し後にしておけば良かったなとは思ってるな。 鎌:都民大会は激闘だったよね。誰が転んだら3位に落ちるかわからないみたいな状況で、その戦いで去年覚えているのは、都民大会の4日前にかじけんが「都民大会が怖い」と言っていて、俺がアドバイスしたのを覚えている。 【大西健太】 続きは明日30日アップ予定です。 お楽しみに! ◆プレゼント企画実施中!◆ 4年生3人が書いたサイン色紙を3名様にプレゼント! 詳しくは3月26日発行の「明大スポーツ新聞卒業記念号」、明大スポーツ新聞Twitterアカウントをご覧ください。 ※めいじろうはプレゼントされません。READ MORE