
【応援団】紫紺の集い直前企画『明治に捧げた青春』
全ては、母校のために――。吹奏楽部、バトン・チアリーディング部(JESTERS)、応援指導班の2部1班で活動する応援団。12月22日の第64回定期演奏会・第66回紫紺の集いは彼らにとって集大成となる。今回の企画では各部、班に分けて行なった全3回のインタビューを通じて、普段は見られない団員たちの素顔に迫る。
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(10)質実剛健 熱い思いを秘める男たち 応援指導班座談会【後編】
応援団 2018.12.22第3弾は応援指導班の関根玄大班長(理工4=県立浦和)、川端竜史(文4=県立浦和)、西田規朗(理工4=清風)のインタビューをお送りします。前編はこちら中編はこちら――学生注目のときに面白いことを言うためにいつ考えていますか。川端(以下、川):大体1時間前くらいから考えています。10分前に固まっていればOKです。関根(以下、関):僕はこういうこと言おうというのがテーマだけあって、始まったらべらべらしゃべっていい感じに盛り上げたらまとめる感じです。あとは登下校中に「これ言ったら受ける」みたいなことをメモしたりします。川:リーグ戦期間中はラインのノートにメモしてます。西田(以下、西):僕には聞かないでください関:こいつは何言ってるか分からなくなるので(笑)。――今年の体育会のベストシーンを教えてください。川:吉田(有輝主将・商4=履正社)が打ったときです。秋に打撃で苦戦している中で最後の試合の延長のここ一番で打って、その後犠牲フライでサヨナラです。マンガかよっていうくらい熱いシチュエーションでした。あとは競走部(駅伝部門)が予選会5位で、正直ぎりぎりでも入ってくれればそれでいいなと思っていたんですけど、5位で通過してくれました。関:みんな頑張っているので優劣つけるという話ではないですけどね(笑)。記憶に残っているのはそのあたりです。――イチオシの応援歌、応援曲は。関:僕は自分で作ったOh rera!をみんな聞いてくれたらいいなと思ってます。今までのチャンスパターンに比べたら異端な曲ですけど、新しいスタンダードになるくらいこれからも試行錯誤してほしいなと思います。川:自分はノックアウトマーチです。古い曲ですけど発声がシンプルで、応援の源流という感じです。――他大ではありますか。西:俺若き血(慶大)。川:自分はライバルなので言いたくはないですけど、法政のSTORMという曲はすごくかっこいいです。神風に対抗して作られたらしいですけど、ぶっちゃけ神風より好きです。あと、慶応の孔明です。明治にだけ使う応援歌です。――校歌のエールがうまくなるコツがあれば教えてください。関:応援団のリーダーテクというのは「みんなでやろうぜ! 俺に合わせて!」というのが原点です。まずはエールを振る本人が愉しんで、照れずに堂々とみんなを引っ張ってくれれば良いと思います。細かい動きはその後で大丈夫です。団室を訪ねて頂ければ、いつでもお教え(ご教授?)致しますよ。――紫紺の集いに向けて見に来てくださる方々に一言お願いします。川:応援団の引退のステージという側面もあるんですけど、見に来た方々が明日頑張ろうと思えるようなステージをつくりたいと思っています。あと個人的には照明をこだわったので、どうすれば感情を動かせるかと考えてつくったので注目してほしいです。西:チアと吹奏の同日開催なので、2部1班の協力しているのが楽しさではないかなと思います。2部1班での成果なので、そこをしっかり楽しんでください。関:応援団は人を応援するのが大原則で、それを体現したステージにしたいと思います。来ていただいて、いっぱい笑って声出して一緒に盛り上がっていただいて、元気と勇気をもらっていただければいいと純粋に思っています。僕は個人的に班長として後輩たちの拍手を見ていただいてほしいです。Oh rera!も途中でやるので、良かったらぜひ歌ってほしいなと思います(笑)。――応援団員のみなさん、この度は取材にお応えいただき、誠にありがとうございました。定期演奏会・紫紺の集いの成功並びに、今後のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。[曽布川昌也]READ MORE -
(9)質実剛健 熱い思いを秘める男たち 応援指導班座談会【中編】
応援団 2018.12.22第3弾は応援指導班の関根玄大班長(理工4=県立浦和)、川端竜史(文4=県立浦和)、西田規朗(理工4=清風)のインタビューをお送りします。前編はこちら――応援指導班にとってこの1年はどんな1年でしたか。関根(以下、関):とにかく一貫していたのが「人を応援できる人間を育てよう」というもので、元気と勇気を与えられる、応援できる人間とはどんな人間か考えてきましたし、後輩たちにも僕の意思というか「明治の応援団はこうあらねば」ということを僕なりに固めてひたすら伝えてきたような1年でした。もしかしたら今後の応援指導班の基盤となるような文化の土壌を耕すことができた気がします。川村(以下、川):自分はプレーヤーとして過ごすことが多かったんですけど、4年生として顔になるので「誰よりも応援団であろう」という意識は持っていました。4年生になって後輩に偉そうにしないといけないときもあるんですけど、それは内だけの話で、外に対しては腰を低くして、求められている応援団像を4年生が体現しなければいけないと思って応援先やステージで意識していました。西:内政に関わることが多くて、表舞台に立つことが多い2人と違うのですが、先輩方が積み上げてきたことがでかいなと思いました。下級生にボロを出さない仕事の出来であったり、下級生が自分の指示で動いてしまう分自分の責任が大きいので、下級生を成長させてあげられたかどうかが今年一番の反省点ですね。――応援指導班の今後の組織改革に関してビジョンはありますか。関:僕はそれを意識して1年やってきました。変に格好つけたり突っ張ったりしないで純粋に気持ちのいい人間、本当の意味で人を応援できる人間に育てていきたいと思います。それから、今の応援指導班に若干足りないのが、今まで僕たちは勢いや気合いで押してきて、それも大事なんですけど、言われたことは期限内にやる、準備するとか、そういった仕事をしっかりできる社会に出て恥ずかしくない人間を育てていければと思います。川:「応援団全体として、団内での風通しは前より良くはなっているんですけど、上下関係がいびつで、学年を超えて話しかけることも全然ないような状況なんです。オフに会うこともないですし、ビジネスパートナーみたいな感じがただよっているので、それは上下関係を学べる団体なのかなと思っています。今のような応援団ならではの礼儀しか学べないような団体ではなくしていきたいです。気持ちのいい体育会の上下関係を築いていきたいです。――他の応援団内の2部をどのように見ていますか。西田(以下、西):我々は10年前に新設された組織なので、全てが新しいことの積み重ねで、下地が固まってきた状況です。何十年も続いているチアとか吹奏は情報、知識、技術というのが高いなと思います。助けてもらえることも多いです。川:自分は高校時代の応援団はリーダーしかいなくて、吹奏楽は別団体、チアはもちろんいないという状況でした。大学に入って思うのは吹奏楽部とチアがいることで応援が華やかで、バリエーション豊かになるんですよね。そういった点で頼もしい存在です。――きっちり整った髪型はどのくらい時間をかけていますか。川:寝癖を水でとかして、乾かしてジェルを付けて5分です。西:僕は結構下手です。関:3年生あたりから結構自分の髪型が定まってくるんですよ(笑)。――登下校も学ランを着ていますね。川:基本的には学ランですけど、猛暑が続いているときは私服でやっています。YシャツになるのもOKということで、それでも暑いんですけどね。――後編も引き続きお楽しみください。[曽布川昌也]READ MORE -
(8)質実剛健 熱い思いを秘める男たち 応援指導班座談会【前編】
応援団 2018.12.22第3弾は応援指導班の関根玄大班長(理工4=県立浦和)、川端竜史(文4=県立浦和)、西田規朗(理工4=清風)のインタビューをお送りします。――応援指導班に入った理由を教えてください。川端(以下、川):高校のときも応援団に入っていました。入った理由はなんとなくかっこいいからです。あまりにもつらかったので、大学では絶対入らないと思っていました。高校の最後のときに野球部の友達に「お前が応援団で良かった」と言ってもらえて、考えが変わりました。スポーツができなくて体育会に劣等感がある自分でも、応援団に入って頑張ることで、誰かのためになれるということで自信がついて、大学でも続けてみようと思いました。関根(以下、関):泣くほど何かに打ち込みたいとたからです。川端と同じ高校で同期なんですけど、違う運動部に入っていて、応援団を見て渋くてかっこいい、大学に入ったらやってみたいと思ってそのまま入りました。西田(以下、西):そもそも応援団に触れたのが新歓の初日で、応援団というものが未だに存在していることを初めて知って、大学に入っても勉強するのは当たり前で、それ以外になにかできたらいいと思っていました。遊び半分な活動はいやだなと思って、たまたま巡り合わせで練習に行ってたらご飯をおごられて逃げられなくなったのが始まりですね(笑)。――やりがいや誇りに思うことを教えてください。川:選手に「ありがとう」と言ってもらえたときに一番やりがいを感じます。自分たちのやっていることは順位がつくわけではなく、結果に残らないので「何をやっているんだろう」と思うこともあるんですけど、選手が勝っても負けても「あのとき声が届いたよ」とか言ってもらえると、次こそは勝てるようにもっと声を届けよう、空気をつくろうと思えます。関:僕も同じようなものです。たまに「さっき良い応援できた!」っていうときがあるんですけど、その直後にいいプレーが出たりするとその時に応援が届いたのかなー、うれしいなと思います。勘違いかもしれないですけど(笑)。西:僕もそんな感じです(笑)。――応援指導班に入って変わったことはありますか。川:怒られたとき、ミスしたとき、何か起きたときに動じなくなりました。旗を持つときとか、失敗して先輩に見られてどうしようもないというときに、後で反省はするんですけど、それよりは「今どうにかしなければ」という状況が多いので、緊急事態に対する冷静さがつきました。また、緊張する場面も多いので、そういうところで成功体験を増やして自信になって人前に出ても上がらなくなりました。関:最後の舞台に向けて自分の写真をかき集めているんですけど、顔つきは変わりました。大人になった、目つき変わったなというのはあります。西:大きな組織に入ったことでの成長はあります。4年生になってから運営に携わることが多いんですけど、言ってしまえば何をしているかわからない団体で、ちゃんと目的をもって大規模な組織をどう動かすかというのを社会のちょっとした縮図を見られたなと思います。――中編も引き続きお楽しみください。[曽布川昌也]READ MORE -
(7)各部主将よりメッセージ
応援団 2018.12.22今回は体育会各部の主将から寄せられたメッセージをお届けします。硬式野球部・吉田有輝主将(商4=履正社) 応援団の皆さん。いつも私達野球部のために神宮球場まで応援に駆けつけていただき、本当に感謝しています。皆さんの応援は本当に力になります。今回は紫紺の集いということで、いつもは応援していただいて力をもらっていますが、今日は逆に日頃の感謝も込めて、皆さんの舞台が成功するように私たちが応援します! また特に4年生にとっては最後の舞台となると思うので、悔いの残らないように頑張ってください!ラグビー部・福田健太主将(法4=茗溪学園) いつも関東大学対抗戦や大学選手権で、応援団やチアの方々にはお世話になっています。その応援には僕らラグビー部員も後押ししてもらっています。集大成になる紫紺の集いで悔いなく、明治らしい元気な演技をして、お互い良い形で終われるように切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りましょう。頑張ってください!自転車部・隈園郷史主将(政経4=明大中野)応援団の皆様には例年明治神宮外苑クリテリウムや、六大学対抗トラックレースに応援に来て頂き選手一同いつも以上の実力を発揮することができております。お陰様で今年度は全日本チャンピオンや全日本大学チャンピオンを複数輩出することができ、幣部としても躍進の年となりました! 今後も明治大学体育会自転車部一同は皆さんの期待に応えるべく精進して参りますので今後とも変わらぬご声援を宜しくお願いします!男子ラクロス部・東裕人主将(政経4=サレジオ学院)紫紺の集い直前ということで、皆様には、毎年関東ラクロスリーグ戦において応援をして頂き、ありがとうございます。今年度は私たちの目標であった学生日本一を達成することができませんでしたが、来年度は目標を必ず達成したいと思うので、引き続き応援団の皆様にもお力添えをしていただければと思います。応援団の皆様の集大成を飾る紫紺の集いでも有終の美を飾れるように、ラクロス部一同応援しておりますので、当日までお身体に気をつけながら、頑張ってください!女子ラクロス部・江口菜々子主将(商4=横浜市立南)いつも応援してくださりありがとうございます! グラウンドを明るく照らしてくださった皆さまの応援で、今回の紫紺の集いも盛り上げていってください!楽しみにしています![明大スポーツ新聞部一同]READ MORE -
(6)全員で咲かす笑顔の華 バトン・チアリーディング部座談会【後編】
応援団 2018.12.21第2弾はバトン・チアリーディング部の責任者三島遥(法4=明治)、渉内の赤坂菜摘(政経4=明治)、ステージ企画の田中杏(農4=東京女学館)のインタビューをお送りします。前編はこちら中編はこちら ――紫紺の集いの一番の見どころはどこでしょうか。田中(以下、田):チアの見どころはただのチアリーディング部の演技ではないところですかね。40分間あって色んな曲があるし、色んなカラーがあるし、その曲の良さがあるから何度もおいしいっていうところです。全体で言えば、定期演奏会でチアと吹奏楽とドリルのステージと紫紺の集いで演舞のステージが見られるんですけど、それが一度に見られるのは魅力です。だいたい他の大学って一緒には見られないので、それが見どころですかね。赤坂(以下、赤):ほぼ同じになるけど、吹奏楽部の良さもチアリーディング部の良さも応援指導班の良さも、まとまった時の良さも全部味わえるから全体を見てほしいです。チアの演技も40分間ずっとチアっぽいことだけやるんじゃなくて全部テイストの違うものをやるからそれぞれを楽しんでもらえればなと思います。三島(以下、三):ドリルステージはすごく面白いと思います。見たこともない動きをして演奏しながら隊形が変わってすごくきれいだからそこは見どころですね。チアはもう言ってくれたからいいです。あと、紫紺の集いを見てほしいです。指導班って暑苦しくて、綺麗ではないけど一生懸命な姿が応援では見られるけど、紫紺の集いでは拍手とかを全員で揃えて演技として見せるからそこをかっこいいなって思ってもらえるんじゃないかなって思います。 ――後輩に言いたいことは。赤:応援を楽しめ。ステージもお客さんたちを元気付けて帰ってもらうっていう意味では応援ですよね。それは私たちにしかできないことなんです。感動っていうよりは元気で帰ってもらう方が私たちのステージかなって思いますし。入った時とかは戸惑いが多い分、負の感情を思いがちなんですよね。でも純粋に応援を楽しんで欲しいです。今も楽しんでないわけじゃないだろうけどもっと楽しんでほしいですね。田:進化し続けてほしいですね。人数もそうだし、私たちが入った頃に比べたら技の難易度も全然違います。時代は変わりゆくからそれに伴って変わっていって欲しいのと、私たちの代も次もその次もそこで終わるっていうことはないと思うのでしっかりと続いていって欲しい感じですかね。三:応援団は応援団だけじゃ存在できないから周りに生かされて周りに支えられて活動できているっていうのをすごく大切に思って欲しいですね。だからすごく頑張って欲しいし、周りに感謝して活動していって欲しいなって思います。 ――意気込みをお願いします。赤:私は自分の集大成っていうのはもちろんそうで、10年間やってきたものを最後に出し切りたいっていうのもありますし、最後のステージを1分1秒でも後輩に何か伝えることができたらなって思います。ただ、一番の目的は見にきてくれた人全員を元気にしたいです。「応援団見たから明日も頑張るぞ」って思ってもらえるようにしたいです。田:定期演奏会っていうのは私たちが初めてお客様に見せるためだけに作ったもので、それを自己満足で終わらせたくないから、見て良かったと思えるようにしたいです。私たちだけで完結しないでちゃんと周りにエネルギーを発散させてお金を払って良かったって思ってもらえるようにしたいです。三:部員全員が一年間頑張ってきて良かったな、この代楽しかったなって思って終わって欲しいです。だからそのためにできることはやるしやりきるっていうのはもちろんあります。お客様に対しても同じで、この代はこういうのが良かったな、次も楽しみだなって思ってもらえるようにちゃんとした集大成を見せたいですね。――ありがとうございました。[中野拓土] ☆第66回定期演奏会・第64回紫紺の集い☆12月22日第Ⅰ部 吹奏楽ステージ第Ⅱ部 チアリーディングステージ第Ⅲ部 ドリルステージ第Ⅳ部 紫紺の集い会場へのアクセス江戸川総合文化センター・JR総武線新小岩駅より約徒歩15分・都営バス江戸川高校前バス停より徒歩約3分READ MORE -
(5)全員で咲かす笑顔の華 バトン・チアリーディング部座談会【中編】
応援団 2018.12.21第2弾はバトン・チアリーディング部の責任者三島遥(法4=明治)、渉内の赤坂菜摘(政経4=明治)、ステージ企画の田中杏(農4=東京女学館)のインタビューをお送りします。前編はこちら ――オフの日は何をされていますか。田中(以下、田):週4とか5で練習あるのでたまには遊びたい時もあるんだけど、正直休みたいです。休みたくて家にいてテレビみるとか割とそういう時間が自分中で至福の時だったりしますね。赤坂(以下、赤):いい入浴剤使うとか(笑)。三島(以下、三):行きたいところ行くとか食べたいものを食べるとかもありますね。赤:学年にもよるかもしれないです。1年生の時は授業に出てたし、若くて体力あるから誰かと遊びに行ったりとかもしてたけど4年生になってからはやることも多かったりするから休みの時間使ってできることしたり、アルバイトしたり、自分の時間をつくっていますね。田:長い休みとかなんかの応援の帰りとかそういう時はみんなでご飯行こうとはなりますね。赤:そうだね。今年は猿島に行きました。田:みんなで日帰りで行きましたね。楽しかったですよ。 ――特別なメイク術はありますか。三:確実に年々レベルが上がってきますね。1年生なんかは全然してないけど4年になるにつれて上手くなっていきます。赤:ステージによって変えていますね。ステージ系だと遠くから見られるからまつげバッサバサにしてる人もいます。アイラインもいつもより長く濃くしたりする時もありますし。田:衣装の色によってシャドウの色を変えるとかもありますね。ただ、それくらいで私たちはメイクマスターとかではないですよ(笑)。赤:ただ、汗に強い、崩れにくいメークを4年間かけて勉強したましたね。田:焼けないファンデーションとかもありますね。赤:そういうところには敏感です。普通の人がやらないだろうなっていうところはそこぐらいです。トイレに行って直せないので朝、神宮に行ってから終わるまで変わらない化粧を探します。 ――女性同士の部でうまくいかないことや逆に強みはありますか。田:私、中高6年間女子校だったんですけど、女子校だった時ってもうちょっと人にもよるけどギスギスしてる人も多いイメージだったんですけど私たちの代は特にすごくいい子たちばっかりだったんですよね。もめたりとかはないですかね。一つの活動なり業務に対して意見がぶつかることはあっても、陰湿な感じにはならないです。私としてはそれがすごく驚きでした。赤:私もすごく驚きました。チアは女の社会って感じがするけどそういうことはないです。本当にみんなバラバラだから、お互いに芯を持ってるしお互いにそれを尊重してやってるからさっき杏(田中)も言ってましたけど、意見がすれ違うことはあってもそれで仲違いになることはないですね。 ――衣装のデザインはどうしているのですか。三:昔からあるのもありますし、今年新しいユニフォーム作ったのもありますね。それは全然違うデザインで、今まではスカートはひらひらしたのが多かったけど今年のはピチッとした感じで作りました。衣装って作るのにお金がかかるからなかなか作れないんですけどこれはコーチがデザインしてくれました。 ――好きな衣装はありますか。田:紫の衣装は好きですね。明治っぽいしちょっとお腹も見えてセクシーぶっちゃうのもおすすめというか(笑)。かわいいと言えばかわいいかなっていう感じです。みんなはどうですかね?三:私も紫好きです。あとは珍しく赤とか青とか入ってるのも可愛いなって思います。明治っぽくないところも可愛いなって思いますね。赤:私は紫とか白がいいかな。応援するチームが例えばホームで紫着てる時は紫着たり、アウェーなら白着てたり、グリフィンズだと黄と紺だから黄色と紺の衣装を着ると楽しいしうれしい気持ちになれますね。 ――イチオシの曲はありますか。赤:私はノックアウトマーチが好きです。基本、リーダーはリーダーでチアはチアの動きをするんですけど、唯一チアとリーダーが一緒の動きをするから好きです。田:定期演奏会に寄せていくと今回のプログラムのオープニングの曲で『グレイテスト・ショーマン』の曲を使ってやるんですけど、サーカスっぽい感じを残しながら、でもスタンツとかも入っていて、ちょっと雰囲気とかも変わるかなって思っています。三:私は神風です。単純にお客さんが一緒に盛り上がってくれるからですね。タオル回してくれるだけですごくうれしくて好きです。――後編も引き続きお楽しみください。[中野拓土]READ MORE -
(4)全員で咲かす笑顔の華 バトン・チアリーディング部座談会【前編】
応援団 2018.12.21第2弾はバトン・チアリーディング部の責任者三島遥(法4=明治)、渉内の赤坂菜摘(政経4=明治)、ステージ企画の田中杏(農4=東京女学館)のインタビューをお送りします。 ――3人のお互いの印象を教えてください。三島(以下、三):ステージ企画は本当に全身全霊をかけてステージをつくってます。赤坂(以下、赤):こだわりが強い人ですね。すごくこだわりが強いです。三:かっこよくて強いステージ企画だと思います。田中(以下、田):やりたいことが多くて、私がこういう風にやりたいからみんなも付いてきてっていうちょっと強引なところもありますけど、そういう面はあるかもしれないです。赤:英語劇を高校の時にやっていて、舞台を経験しているし、もともとバレリーナでミュージカルも好きだからステージへのこだわりも人一倍強い人ですね。田:うん、そうかもしれないです。はるちゃん(三島)はね、責任者で本当に難しいと思うし、部員一人一人をちゃんと見てる人って幹部の中でもそんなに居ないけど、ちゃんと一人一人のことを分かっているし、時には厳しいことも言うけど、ちゃんと言葉に愛情があることを言える人だと思います。赤:チアのトップだから何か決断しなければいけない時が多いんだけど、みんなが一番納得するところに決めてくれる人。違う意見があってもどっちかに偏るとかはなくて、一番良い案を見つけてくれる人ですね。付き合い長いんだけど10年見ててすごく責任者に向いてるなって思います。三:そんなこと言われないですよ(笑)。赤:言ったけどね! 前に言ったんですけどね。赤:みんなの前では毅然と振る舞うけど実は弱めの子。三:涙もろいですね。ただそれだけ。渉内はね、ザ・応援団人間です。誰よりも応援に対しての思いが熱いと思います。その想いをちゃんと応援として形に出せる人です。赤:やったー。田:去年までの活動量と比べたら今年はすごく増えたと思うんですけど、それも菜摘(赤坂)の人柄だと思います。依頼に答えるだけじゃなくて渉内が菜摘で、こういう人柄だから依頼してくれる人も増えるんだろうなって思いますね。三:実際めちゃくちゃ活動が増えているし、他の体育会とのつながりもすごく強くなっているからこの1年ですごく変わったなって思います。 ――普段の練習はどのような練習をしているのでしょうか。赤:内容としてはその直近の応援活動に向けてハーフタイムショーがあったり応援の内容の確認とかですね。特に年末のステージとかは大きいから早い段階から練習が始まります。田:夏は大会があります。三:オフシーズンは基礎練習ですね。 ――どうしたらそんなに体が柔らかくなったり、アクロバティックな演技ができるのですか。田:全然固い人もいます。それは人によるしアクロバティックなことも、最低限できないといけないっていうレベルがあるにしてもできる人はすごく抜きん出ているっていう感じだから単純に得意不得意かなとも思いますね。赤:でも一応毎回の練習で柔軟の時間があって二人一組でやるから押します。すごく押しますね(笑)。三:あとは魅せ方じゃないですか?多少硬くても魅せ方で綺麗に上がってるように見せるとかそういうところですかね。 ――チア曲はどなたが構成を考えるのでしょうか。田:モノによります。赤:どこで使うかによりますね。ステージだったら完全にステージ企画だし、応援時のハーフタイムショーは私が作っています。 ――中編も引き続きお楽しみください。[中野拓土]READ MORE -
(3)〝思い合い〟で奏でる母校愛 吹奏楽部座談会【後編】
応援団 2018.12.20第1弾は吹奏楽部の川村隼輝団長(政経4=秀明八千代)、指揮者の勝又春香(文4=御殿場南)、幹事長の栗崎千聖(政経4=豊島岡女子)のインタビューをお送りします。前編はこちら中編はこちら――この1年はどんな吹奏楽部にとって1年でしたか。栗崎(以下、栗):今年は〝思い合い〟というスローガンを掲げています。ドリルなどは1人でも欠けたら隊形が成り立たないし、応援だったら応援してくれる人たちと一つにならないといけないです。お互いのことを大切にし合うことを実感できた1年だったと思います。川村(以下、川):団長になって、元々口下手ですし、人の上に立つのがそこまで得意ではなかったですけど、周りの人の存在で成り立っていることを感じる1年でした。団内では僕自身を団員たちが支えてくれましたし、感謝しています。――時代錯誤だと思うルールや伝統を見直した部分はありますか。川:今年いろいろ変えようかなって思って自分は団長になって。例えば合宿とかでも、4年生のおかわりを下級生がよそうんですよ。そういう文化とか伝統というのは何らかの目的や理由があるわけで、ただ漠然と続いてしまっているだけなのか、本来の目的とそれて続いてしまっているのかとか。そういうところを根本的に洗い出して、結局そのシステムは続けることにしたんです。ただ目的が今まで曖昧だったから自分たちが幹部になって変えようと思っちゃうんだろうなと思って、だからこそ下級生に、目的と目標をしっかりと定めた上で、継続しようと思いました。去年女性団長の新宅先輩(杏子・平30政経卒)が就いて〝改革〟をスローガンに掲げまして、僕もその気持ちは継ぎたいなと思っています。やっぱり時代錯誤とか言われてしまう現状もあるのは重々承知です。話し合いを踏まえた上で、もし目的も目標も特にないならなくせばいいと思うんですね。そういうのを洗いざらいやったのが今年かなと思います。栗:いい意味でちょっと(時代の流れと)違うんだろうなというのは、例えば校内で後輩と会った時とかに、学部の友達にすごいびっくりされるくらい大きい声で後輩があいさつしてくれるんです。駆け寄って来て荷物置いてすごい勢いで、今どき珍しいなって。よく言えば仲良く上下関係がない、ありすぎないところが大学生では多いかなと思うんですけど、あいさつとか言葉遣いとか上下関係がすごく厳しいので社会に出てからも役に立つであろう基礎的なことをたたき込まれます。食事の場で言われなくてもお箸を差し出すとか、そういうことが自然とできるようになるのが誇らしく思う部分もあります。――最後に定期演奏会・紫紺の集いを見に来る方々に一言お願いします。川:集大成でもあり、端から端までが注目できるポイントで、1秒たりとも目を離せないステージにしているつもりです。ステージを見てくれた人に何か心に訴えかけられるものがあればなと思います。勝:定期演奏会は1年間の集大成なんですけど、3年生以下にとってはまだまだ通過点です。部員たちには本番1秒前までもっとうまく見せられるので、最後まで諦めないでやってほしいですし、定期演奏会でできなかったことをできるようにと頑張るので、次の年はどんな応援団が出てくるか楽しみにしていただきたいです。栗:普段は頑張っている方々を応援する裏方で、表立って目立つ機会がないんですけど、1年で一度だけ輝ける場なので、張り切っています。色んな方の支えがないと活動できなかったと思うので、どういう方々にどういう思いを伝えたいのかを日々意識して練習してほしいと伝えてきました。私自身は今までお世話になった方々への心からの感謝を伝えられたらいいと思います。4年間の集大成として気持ちをぶつけるので、受け取ってもらえたらいいなと思います。――ありがとうございました。[曽布川昌也・織田有衣子] ☆第66回定期演奏会・第64回紫紺の集い☆12月22日第Ⅰ部 吹奏楽ステージ第Ⅱ部 チアリーディングステージ第Ⅲ部 ドリルステージ第Ⅳ部 紫紺の集い会場へのアクセス江戸川総合文化センター・JR総武線新小岩駅より約徒歩15分・都営バス江戸川高校前バス停より徒歩約3分READ MORE -
(2)〝思い合い〟で奏でる母校愛 吹奏楽部座談会【中編】
応援団 2018.12.20第1弾は吹奏楽部の川村隼輝団長(政経4=秀明八千代)、指揮者の勝又春香(文4=御殿場南)、幹事長の栗崎千聖(政経4=豊島岡女子)のインタビューをお送りします。前編はこちら――応援指導班やバトン・チアリーディング部(JESTERS)に目が行きがちで、そちらが目立つことが多いと思うんですが、モチベーションはどんなところにありますか。川村(以下、川):うまいと気にならないですけど、下手だと気になるんですよ(笑)。自己満足でもいいから僕はやっていたいと思います。野球応援だったらお客さんが周りにいますし、その音が自分の気持ちを乗せるための手段なればいいかなって思ったりもします。栗崎(以下、栗):演奏はやっぱり地味だからこそプライドを持ってやっています。フレーズを大事にするとか、お客さんや選手からしたら大したことじゃないかもしれないけど、できるのが当たり前であって、モチベーションだと思います。チアとか応援指導班の仲間たちから『吹奏がいるからダンスできるよ、応援できるよ』って直接感謝を伝えてもらえる機会も多いです。やってはいけないミスをしてしまう場面も経験したこともあるので、感謝の気持ちを受けて頑張ろうという思いと、壊れてしまった時の恐怖体験がモチベーションになっていると思います。勝又(以下、勝):自分たちは楽器を演奏することがやりがいだったり、好きなんだなってことがベースにあるので、チアのダンス、指揮や指導班のリーダーテク (応援指導班員が応援のときに行う振り)とベースは一緒だと思います。より私たちの演奏でチアや指導班が気持ちよく演技ができればという気持ちでいたいなと思っています。それと、球場とかで生の音をお客さんに聞いてもらえる機会って、なかなかないと思うので、生音っていいよねとお客さんや家族に言われると、応援していていいなと思います。――応援指導班やチアのイメージを教えてください。川:チアはとにかく明るいですね。いるだけで場が明るくなります。応援指導班は何においても真面目で、細かいところにこだわっています。吹奏やチアと違って同じことの繰り返しだからこそ細かいところまで誠実に向き合うのが尊敬できる部分です。勝:チアはこだわりがすごいなと。自分をいかにきれいに見せるかということにストイックで、こだわりがあるからこそ、スタンツを組む時なども(信頼して)任せられるんだろうなと思います。指導班は自由です。吹奏やチアはまず自分たちのことを考えるんですけど、指導班は常に他部のことを視野に入れてくれている感じがします。栗:チアはスタンツを組むことも多く、団結力、信頼関係があり、お互いのことを大切に思っているからこそできるんだろうなと思います。指導班は切り替えがすごいです。オンのときは本当にスキがなくて、練習に対して真摯(しんし)です。でもオフのときは全くそんなことはなくて面白くて、いい意味で適当な部分があります。自分を律することができる人たちだなと思います。両方とも心から尊敬しています。――イチ押しの応援歌、応援曲はありますか。川:学生歌です。神宮で最終戦が終わったときに歌ったりするんですよ。一番好きなのが3番の『みてる感激君知るや』という歌詞です。当事者だからこそ分かることってたくさんあるなと思って。そういう思いが込められた曲です。勝:思い出深いのは校歌です。2年の春合宿でいい曲だと思うようになりました。勝ったときも負けたときも常に校歌があって、奏者側はいつも気持ちが違います。そんな中でどうすれば明日も応援に来てくれるかなとか考えながら校歌の色を変えようと思ったり、良さや意味を実感できます。栗:応援曲だったら神風です。リーダー台から見るお客さんの一体感がすごいです。また、神風が流れたときっていい流れが来るときが多いと感じます。曲調も響かせやすいので好きです。――後編も引き続きお楽しみください。[曽布川昌也・織田有衣子]READ MORE -
(1)〝思い合い〟で奏でる母校愛 吹奏楽部座談会【前編】
応援団 2018.12.20第1弾は吹奏楽部の川村隼輝団長(政経4=秀明八千代)、指揮の勝又春香(文4=御殿場南)、幹事長の栗崎千聖(政経4=豊島岡女子)のインタビューをお送りします。――吹奏楽部に入った理由を教えてください。川村(以下、川):座奏、ドリル・マーチング、応援の三つがどれも好きで、明大はスポーツが強く、明スポにも入りたいぐらいスポーツに興味があって。関わりたいし、楽器も続けたくて入ることにしました。勝又(以下、勝):私は中学高校と吹奏楽部に入っていて、大学で続けたいと思っていました。応援団吹奏楽部はコンクールに出ていて、ドリルもやってみたくて、高校の時に野球応援も好きだったので入るのを決めました。栗崎(以下、栗):小学4年生の時から吹奏楽をやっているんですけど、小学生の時に初めて六大学野球を見た時に応援席の一体感に憧れを抱きました。また、コンサートで華やかなステージに貢献しているカラーガードの先輩方を見て入ることに決めました。――それぞれのパートのやりがいや特徴を教えてください。川:トランペットをやっているんですけど、花形であることがまず一つ。でもそれだけではなくて座奏とかでは支えに入ることもありますし、いろんな面を持っているから楽しめる楽器かなと思っています。勝:私はホルンという楽器で、目立たないというか。でもないと困るよねって言われるくらい、常に響きを支えるような役割をしています。あとギネスで一番難しい楽器って言われていて、難しさを感じるばかりだからこそやりがいを感じます。指揮はみんなの顔が見えるポジションで、みんなが演奏している姿など見ることができるのがやりがいです。栗:フルートとピッコロという楽器を担当しています。音は他の楽器よりも小さくて、なくても分からないかもしれないんですけど、あったら華やかになるっていうか。よくショートケーキのイチゴだと言われています。――座奏、ドリル、応援の違いを教えてください。川:考えることが変わってきますね。歩きながら吹くのと座って吹くのと、試合を見ながらその状況に合わせて吹くのでは使う頭の分野が違うと思います。勝:座奏とマーチングは、一番根本は自分たちをいかにかっこよく見せるかというところが大きいんですけど、応援は相手のためとか、どういう応援が今必要とされてるのか、どういう声掛けがいるのかなっていう、相手のニーズにいつもアンテナを張りながらやるところが違うなと思っています。栗:伝える相手が誰かとかが違うのかなと思います。座奏だったら点数をつけられることもありますし、奏者間で言いたくないことも指摘し合う場面もあります。ドリルは視覚的にもお客さんに訴えるので、普通の演奏よりもたくさん意識することがあります。応援は気持ちが大事で、どうすれば選手の心に響くのかとか、心を込めて演奏する点は一番意識すると思います。――応援団に入って成長したと思う部分はありますか。川:一つは技術的に成長しました。もう一つは、精神的に深く考えられるようになりました。大学では学生が主体的に動かすので、何となくで済ませたくないと思うようになりました。勝:学生指揮をやっていて、与えられた環境で成果を出すのに何ができるか考えるようになりました。私生活も授業も人それぞれで、練習しても全員が集まれない中でいかに良い練習ができるかを考えています。また、入部の動機もみんな違うので、方向を定めるためにどうするのかを考えるようになりました。栗:我慢強く、諦めなくなったと思います。最初はカラーガードの練習で毎回泣いていて、それでも地道に努力を重ねて指導する立場になれています。諦めないことが成果につながる体験をしたので、少しのことで諦めなくなりました。――中編も引き続きお楽しみください。[曽布川昌也・織田有衣子]READ MORE