【競走部】一走懸命
名門としての地位を取り戻す。昨季は10年ぶりに箱根本戦出場を逃し、崖っぷちに立たされた競走部。再起を期す新チームは、4月から就任した山本佑樹駅伝監督の下、復活へのリスタートを切った。本企画では紫紺の襷が箱根路に戻るまでの1年間を追う。
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(34)OBインタビュー 3区・池辺稔氏
競走 2018.12.12 歴史に名を刻んだ男の今を追った。今回で60度目の箱根に挑む明大は、これまで優勝7度を含め、箱根の歴史を彩ってきた。今特集では各区にちなんだOBを取り上げ、当時の思い出とともに、明大と箱根の歴史を振り返る。 第3回は当時主将を務めた池辺稔氏(平19商卒)を特集します。(この取材は11月25日に行われたものです) ◆池辺氏の箱根成績◆学年個人成績チーム1年不出場予選落ち2年4区10位18位3年9区17位18位4年3区15位16位 ――大学4年間を振り返っていかがでしたか。「あまり成績も良くなく出るだけに終わってしまいましたね。自分が4年の時に初めて全日本駅伝に出ることができてそれが良かったのかなと思います。でも3大駅伝でみると出雲は出ることができず残念に思います」 ――当時主将を務めていましたが意識したことは何でしょうか。 「弱いチームではあったので、厳しさをもって日ごろやっていかないといけないと思っていました。ちょうど1年生が強い世代になっていて、そこが4年生になるときにはシード権もしくは優勝できるようにと思っていました」 ――西弘美元駅伝監督はどのような存在でしたか。「走れなくて怒ったという印象はありませんでした。卒業してからも明治の競走部は、日本トップレベルの選手や、世界に向けて戦えるような選手を輩出しています。大学時代の4年間だけではなくてその先を見据えて育成している方でした。箱根は通過点ではありませんが、そういったことは感じていたと思います」 ――なぜ岡山の高校から関東の明大への進学を決めたのでしょうか。 「自分は箱根駅伝を出られる大学に行きたくて、当初は違う大学を希望していました。しかし西さんの熱意と、松本(穣)先生が手紙を書いてくれてそれがいいなと思いました。熱烈なものでした。あと、これから箱根に出ていないチームを自分たちの力で有名校にしていきたいという思いが強かったですかね」 ――当時のチームの雰囲気はどうだったのでしょうか。 「自分たちが入ってすぐ主力という感じでした。ただ、一つ上に幸田さん(高明氏・平18政経卒)という核となる選手がいたので、幸田さんを目標にまずはみんなで何としてもやってやるんだという気持ちで、まとまってやっていたという印象がありました」 ――当時の目標は何でしたか。 「まずは箱根出場でしたね。出場できればシード権という感じです。自分たちの代では、まず箱根に出て、3年目にシードをとって4年目に上位争いできたらいいねと話はしていました。ただ、やはり自分たちが思っていることと現実は違ってうまくは進みませんでしたね」主将を務めた池辺 ――箱根駅伝を振り返ってどうですか。 「自分が走った時は、2年生が一番成績がよくて、3、4年はダメだったと思います。ただその中でチームメートと力をもらって助け合いながらなんとか走れた感じなので、今回走る選手もチームメートを信じて頑張ってほしいです」 ――卒業後は実業団への進んでいます。 「高校から大学、実業団へ行くにはだんだん狭き門になっていきます。走れなければ社業に専念するしかないという感じになってしまうので、常に危機感を持ちながらやらないといけないというのは強く思っていましたね。不安というよりかはやらなければならないという感じでした」 ――現在も走ったりはしていますか。 「それがぱったりとやらなくなってしまって(笑)。ランニングとかもしませんね」 ――今の明大を見てどう思われますか。 「自分たちと比べてはいけないので(笑)。もっと高いレベルで日ごろのトレーニングとかもやっていて、自分たちから見るとエースばかりじゃんとなっています。自分たちは応援することしかできないですが、応援しています」 ――箱根駅伝がくれたものは何でしょうか。 「仲間ですかね。なんだかんだ言いながら仲間と襷をつないでいました」 ――最後に現役学生へのエールをお願いします。 「仲間を信じて走って、悔いのないようにしてほしいです。今できることを一所懸命にやることが、今後の自分の人生の糧になれると思います。頑張ってください」 ――ありがとうございました。 [曽我怜平] 次回のアップは12月13日(木)です。お楽しみに!READ MORE -
(33)OBインタビュー 2区・東野賢治氏
競走 2018.12.11歴史に名を刻んだ男の今を追った。今回で60度目の箱根に挑む明大は、これまで優勝7度を含め、箱根の歴史を彩ってきた。今特集では各区にちなんだOBを取り上げ、当時の思い出とともに、明大と箱根の歴史を振り返る。 第2回は初代駅伝主将を務めた東野賢治氏(平21商卒)を特集します。(この取材は11月13日に行われたものです)◆東野氏の箱根成績◆学年個人成績チーム1年7区10位18位2年4区18位16位3年2区11位(学連選抜)予選落ち4年不出場8位――大学4年間を振り返っていかがでしたか。「競技も含めていろいろな方に出会うことができて、私自身にとってとても貴重な4年間だったというのが、一番の感想ですね」――印象に残っている大会やシーンはありますか。「毎日の練習や毎日の学校生活も含めて貴重だったのですが、一番は最後の箱根駅伝でシード権を取ることができて。それが一番の目標にしていたことでもあったので、印象に残っていますね」 ――大学競技生活での目標はなんでしたか。「チームとしては箱根駅伝で結果を残すこと。予選会がずっと続いていたので、シード権がほんとに目標となっていたので」――当時の部の雰囲気はどういったものでしたか。「自由にできて、西さんも自主性を尊重してくれていたので、自分で考えてやる選手にとっては理想的な環境だったなと思います」 ――実業団に進まれることに迷いはありましたか。 「個人の目標は達成できずに、お世話になった人に結果で恩返しできなかったので、そういった意味で実業団で結果を残すという思いで実業団に進みました」――学生時代との変化は大きかったですか。「そうですね、みんな力をもった選手ばかりで、やはり学生スポーツではないので厳しさもあって、結果重視の中でやれたというのは大学とは違った意味でよかったなと思います」――箱根駅伝でご自身が出走された3回について振り返るといかがですか。 「個人での箱根の結果は思うようにいかなかったので、悔しいものがありました」在学中、箱根に3回出走した東野――初代駅伝主将を務められていましたが、当時の役割はどういったものでしたか。 「前年がチームとして良くなくて、そこで主将を設けてもらって。そこでほかのみんながサポートしてもらってやっていたので私自身が何か特別なことをやったというのはなかったのですが、その分駅伝主将として結果を出さなきゃいけないというのが強かったですね。なので、示したかったのですが、なかなかうまくいきませんでした」 ――最後の箱根は欠場で終わりました。 「チームとして目標達成できたのですが、私個人としては悔しさの残る形となってしまって。その悔しさをもって実業団にいくことになったので、それは今となっては良かったのかと思います」 ――最近の明大を見て、後輩たちはどうでしょうか。 「私なんかが言えることはないんですけど、頑張ってほしいなと思います」――今のチームは一昨年度本戦18位、昨年度予選落ちと東野さんが明大にいらっしゃった時と似た状況です。 「そうですね、今3年生が力を持っていてというのも私がいた時と被るかなと思います。なので、3年生が強いんですけどその中で4年生がしっかりまとめることがいい結果につながるのかなと思うので、関係なくチームとして4年生がまとめられたらいいのではないかなと思います」 ――今の学生にアドバイスを送るとしたら、どんなことを伝えたいですか。 「自分自身、当時は箱根駅伝をあまり重くは感じていなかったんですけど、卒業してみるとやっぱり知名度があって。ニューイヤー駅伝出たと言うよりも箱根駅伝に出たっていう方が認知されることが多かったので。やっぱりすごい大会だったなっていうのは卒業してから強く思うので、学生の選手には精一杯4年間を頑張って箱根駅伝も思い残すことなくやってほしいなと思います」――〝箱根駅伝がくれたもの〟はなんでしょうか。 「人とのつながりが増えたと思います。今の私がいるのもその出会いのおかげなので。だから人とのつながりを与えてもらったかなと思います」――ありがとうございました。[高野夕]次回のアップは12月12日(水)です。お楽しみに!READ MORE -
(32)OBインタビュー 1区・北條尚氏
競走 2018.12.10歴史に名を刻んだ男の今を追った。今回で60度目の箱根に挑む明大は、これまで優勝7度を含め、箱根の歴史を彩ってきた。今特集では各区にちなんだOBを取り上げ、当時の思い出とともに、明大と箱根の歴史を振り返る。 第1回は第86回(2010年)大会で1区区間賞を獲得した北條尚氏(平22文卒)を特集します。(この取材は11月17日に行われたものです)◆北條氏の箱根成績◆学年個人成績チーム1年不出場16位2年不出場予選落ち3年3区13位8位4年1区1位10位――4年間を振り返ってチーム状況はいかがでしたか。「当時の環境は他大と比べても良い方だと思います。チーム内にも大学トップクラスの選手が何名かいて、中堅の選手が良ければ、もっと上はいけたかもしれないです」 ――チーム内での立ち位置はいかがでしたか。「最低限の走りをするやつという感じでしたね。自分はそこまで強い選手でもなかったので、チームの支え役という立ち位置でした。ただ練習は一番継続してできた選手だと思います」 ――2年次で箱根予選落ちを経験しています。しかし1年後には本戦で49年ぶりのシード権を獲得。そこまでのし上がれた要因は何ですか。「予選落ちは自分自身の陸上人生の中でも一番大きい失敗といか、心に残る出来事でもありましたね。予選落ちを経験した後はみんながギラギラしていました。個人個人でもっと強くなりたいという欲がすごかったです」 ――実際にシードを獲得したときの気持ちはどうでしたか。「めちゃくちゃうれしいとまではいかなかったですね。もっと上を目指すというのがあったと思います。たぶんあの時は、シードを取ったら、次は一番目指すぞみたいな雰囲気はありました」 ――翌年は1区で区間賞を獲得しました。「楽な気持ちで走っていました。というのも、2区に走るのがキャプテンで(石川卓哉選手=平22政経卒・現中国電力)、3区は今も日本トップクラスの鎧坂(哲哉=平24営卒・現旭化成)でした。1区で1位を取るというよりは気楽に走れば、後の人が上位に持っていってくれるという思いでした」4年次で1区区間賞を獲得した北條氏――箱根はどのような大会でしたか。「箱根を目指して4年間、練習していて、思い入れはあります。でもそれで陸上人生が終わってしまったのかなというのもありますね」 ――箱根がくれたもの・今後の人生で糧になったものはありますか。「1年間『こうやって調子を持って行こう』とか自分でトレーニングを考えるという計画力は身に付きましたね。それで上手くはまったので、ちゃんと計画を持って練習すれば、おのずと成績は上がってくるんだなというのは箱根を通して得たところですね」――自主的なトレーニングが自分に合っていたということですね。「言われてやるのは物にはならず、言われなくても自分でやった物が本物になると思っています。たぶん当時はそういう世代だったと思います。自分たちでどんどん長い距離を走るとか。それで強くなった世代であるので、そのような雰囲気をつくってくれた西さん(弘美スーパーバイザー)には感謝しています」――卒業後は中電工に進みましたが、そこでの実績はいかがでしたか。「ニューイヤー駅伝は走りましたけど、結果は振るわず、大学のベストも更新できませんでした。競技人生の中では大学4年間が一番良かったですね」 ――現在は母校の浜松日体高で陸上部の監督をしていますが、指導する立場はいかがですか。「自分たちがやってきたときよりは選手の性格も質も変わったなという感じです。昔ほどほっとける感じではないので、指導することは難しいですね」 ――現在の競走部の評価はいかがですか。「僕らがいたときよりも力のある選手が入ってきていると思うので、もっと結果が伴うと良いと思います。力のある子たちだと思うので求めて本気でやれば、目標には届きます。とにかく自分からやっていくという姿勢があれば、どのような代・チーム状況であろうと必ず上がっていけると思うので頑張ってほしいです」 ――最後にこれから箱根を走る後輩に一言、よろしくお願いします。「去年、箱根で走れなかった悔しさはあると思うので、それをぜひ今年にぶつけてください」 ――ありがとうございました。 [綾部禎] 次回のアップは12月11日(火)です。お楽しみに!READ MORE -
(31)八王子ロングディスタンス・1万m記録挑戦会 レース後コメント③(角出龍哉・佐々木大輔・鈴木聖人)
競走 2018.11.26迫る箱根に向けてチームの層がさらに厚くなった。24日に行われた八王子ロングディスタンスと1万メートル記録挑戦会で計15人の選手が自己ベストを更新。中でも阿部弘輝(政経3=学校法人石川)は27分台に突入、今季学生最高記録を叩き出した。今回はその2つの記録会を選手のコメントで振り返る。(この取材は11月24日に行われたものです) 角出龍哉(文4=伊賀白鳳) ――レース振り返っての感想をお願いします。 「あまり調子が良くない感じはあったんですけど、その中では走れたと思います」 --今日のコンディションはいかがでしたか。 「状態としてはあまり上がってこなくて28分台は狙えないと思ったので、29分20秒を切ることを狙っていました。自分が今出せる力は出せたので80〜90点ぐらいの出来でした」 --現在のチーム状況はいかがでしょうか。 「とても良いです。全学年で走れる選手が出てきて競争は高まっています。4年生は苦しんでいる選手もいるんですけど、気持ちを切らしたりとかいう選手はいなくて、全員でやっていきたいという気持ちはあります。仮にメンバーから外れても4年生中心にまとまって良いチームをつくっていきたいとみんなで考えています」 --箱根駅伝への意気込みをお願いします。 「これが最後になるのでしっかり走って、シード権を取って、来年後輩が出雲駅伝に出場できるよう頑張りたいです」 佐々木大輔(営3=八千代松陰) ――今日のレースを振り返っていかがですか。 「本当に8000までいいペースだったのですが、最後2000で気持ちがうまく入らなくて、すごく本当に緊張してしまって、それがもったいなかったなと思います」 ――全日本駅伝から3週間ですが、体調面や精神面で変化はありましたか。 「いえ、特には変わってないです。ただ昨年と比べたら、だいぶ疲労具合が違います。昨年はすごく疲れていたんですけど、今はいい感じに疲労も取れて、昨年よりも体調がいいです」 ――全日本駅伝では悔しさがあったと思いますが、箱根に向けて心境の変化はありましたか。 「全日本後、みんなが励ましてくれたこともあって、切り替えはうまくできました。自分が全日本でシードを取れなかった分、箱根ではチームを引っ張っていきたいです。なのであんまりくよくよしちゃいけないなと思っています」 ――今日のレースの課題は何ですか。 「全日本の時もそうでしたが、緊張してしまうと、練習していた後半の粘りがうまく出せませんでした。全日本駅伝も、抜かれてしまった時に抜き返す粘りが出なくて、今回も8000を過ぎて28分台が見えてきたあたりからあったので、そこは少し箱根までに直したいです」 鈴木聖人(政経1=水城) ――今日のレースを振り返っていかがでしたか。 「最初余裕もっていこうと思っていたんですけど、留学生の人が上げた時にきつく感じてしまって対応できずズルズル下がってしまったのですが、その後2位集団でペースが安定して、力を貯めてラスト1000メートルで上げられるように意識しながら走りました」 ――このレースの位置づけは。 「箱根に向けてタイムを出すことで、自信材料になるんじゃないかなという思いでレースに臨みました」 ――29分12秒でした。 「本当は目標の28分台出したかったんですけど、最初に留学生が前に出た時に対応できなくてそこが弱いなと改めて実感出来て、良い経験になりました」 ――コンディションや調子はいかがでしたか。 「最近ジョグが長めにできるようになっていて、調子も上がりつつある中でのレースでした」 ――レースの収穫は。 「安定してきたらリズムに乗れるというのが分かってきて、ラストもしっかり上げきることが出来たので、そこが収穫です」 ――予選会、全日本、そしてこの記録会とレースが続きましたが順調に来ていますか。 「全日本1区で30秒差をつけられてタスキを渡してしまいましたが、今回思った以上に走れたので、しっかり来週からの合宿で練習をこなして、残り1ヶ月ちょっとで調子を上げて箱根のメンバーに選ばれるように頑張ります」 [競走担当一同]READ MORE -
(30)八王子ロングディスタンス・1万m記録挑戦会 レース後コメント②(三輪軌道・小袖英人・村上純大)
競走 2018.11.26迫る箱根に向けてチームの層がさらに厚くなった。24日に行われた八王子ロングディスタンスと1万メートル記録挑戦会で計15人の選手が自己ベストを更新。中でも阿部弘輝(政経3=学校法人石川)は27分台に突入、今季学生最高記録を叩き出した。今回はその2つの記録会を選手のコメントで振り返る。(この取材は11月24日に行われたものです) 三輪軌道(理工3=愛知) ――レースを振り返っていかがでしたか。 「最初の5000メートルが速かったのできついところもあったんですけど、最後の組の4人全員で力を合わせて28分台出すぞという気持ちで臨みました」 ――レースプランはどのように考えていましたか。 「例年、最初からハイペースで進むので、耐えて最後でもう1回上げるというのを考えていました。ラスト1周で28分台が出ると分かったので、残り200メートルで力を振り絞ってラストスパートをかけられました」 ――目標タイムは設定していましたか。 「自分としては28分40~50秒あたりを出したかったので、まだまだ満足はいかないです」 ――レース前に山本祐樹駅伝監督から何と伝えられましたか。 「勝負にこだわっていけというのを言われました。最後の組を走る選手は他大だと主要区間を走るので、その人たちと一緒に勝負するということで」 ――今後の意気込みをお願いします。 「昨年1年間は僕がチームに迷惑をかけたところが大きくて。今年こそはその分、それ以上の活躍をして西さん(弘美スーパーバイザー)や佑樹さん、家族に恩返しできるように、お世話になった人に感謝の気持ちを込めて走りたいと思います」 小袖英人(政経2=八戸学院光星) ――今日のレースを振り返っていかがでしたか。 「28分台を目標にしていたので、28分台が出せたってことは箱根に向けて大きな自信になりました」 ――良かった点はどこでしょうか。 「集団に離されてしまったんですけど、一人でペースを作って、離されてから粘ることが出来たのでそこが良かったかなと思います」 ――逆に課題はどこでしょうか。 「先頭集団で勝負できなかったので、そこは力の無さを感じたし、もう少し挑戦した走りが出来たら良かったなと思います」 ――先頭集団から遅れた時の心境は。 「余裕はあったので、ためてラスト一周でいこうかなという感じで考えていました」 ――全日本からの調子はいかがでしたか。 「全日本が終わってからも中々調子が上がらなかったんですけど、1週間前ぐらいから徐々に余裕を持ってポイント練習が出来るようになって、調子が上がってきたなっていう感覚はありました」 ――箱根へのイメージは出来ていますか。 「もう1回距離メインの練習になると思うので、距離に対応していくってことがこれから大事だなと思います」 ――箱根への意気込みをお願いします。 「区間一桁という目標があるので、自分の走りをしっかりして、チームに貢献できる走りをしたいと思います」 村上純大(政経2=専大松戸) ――今日のレースを振り返っていかがですか。 「タイムが自分の実力よりも速いとわかっていたので、最初から後ろでレースを進めて、最後粘ってゴールしようと、スタート前に決めていました」 ――レースの位置付けはどのようなものですか。 「28分台狙いです。もともとエントリーしていた組だと28分狙いづらいと分かっていたので、組を佑樹さんに上げてもらって、28分台を狙うという目標でした」 ――今日のレースの課題は何ですか。 「もっとスピードを付けて、最初もっと前で勝負できるような力を付けたいです」 ――全日本から3週間ですが、体調面や精神面で変化はありますか。 「全日本で良く走れたので、自分もチームに貢献しなきゃなという気持ちで、今日に臨みました。特に、いつも後半失速するところをしないように、意識できました」 ――箱根まで1カ月ですが、具体的に走りたい区間はありますか。 「まだ自分のチーム内の実力だと、復路だと思うので、復路で淡々と走れるようにしたいです」 ――箱根に向けて意気込みをお願いします。 「1年の中で自分を一番ベストな状態にできれば、自ずと箱根も走れると思うので、自分でしっかりと調整していきたいです」 [競走担当一同]READ MORE -
(29)八王子ロングディスタンス・1万m記録挑戦会 レース後コメント①(山本佑樹駅伝監督・阿部弘輝・中島大就)
競走 2018.11.26迫る箱根に向けてチームの層がさらに厚くなった。24日に行われた八王子ロングディスタンスと1万メートル記録挑戦会で計15人の選手が自己ベストを更新。中でも阿部弘輝(政経3=学校法人石川)は27分台に突入、今季学生最高記録を叩き出した。今回はその2つの記録会を選手のコメントで振り返る。(この取材は11月24日に行われたものです) 山本佑樹駅伝監督 ――レース振り返りをお聞かせください。 「阿部の27分台というのは上出来です。27分台が出ればいいなという感じではありましたけど、それに向けてガチガチに合わせるということではなかったです。しかし、その中でも記録を出したというのは力がついたということですね」 ――中島の方はいかがですか。 「調子が良くなく、全日本では外しているので、組を落として上げた方が良かったのかなと思います。でも彼なりには崩れずに粘ったのかなと。本人も変わろうとしている気があったということは、こちらも買ってあげようかなと思いましたね」 ――この2人にはかなり期待しているから八王子に出した感じしょうか。 「そうですね。実業団と走るということで、よりレベルの高い中での走りが経験になると思います。今後の期待を込めて、早い段階からこの2人にはこちらに出すと決めていました」 ――チーム状況というのはいかがですか。 「中間層の選手が次々と自己ベストを出しているので、チームの雰囲気と底上げは非常に上手くできていると思います」 ――現状、箱根で何位くらいに入れそうですか。 「7、8番くらいには十分絡めると思います。悪くてもしのげばシードは取れると思うし、上手くいけば5番くらいはいける感じはします」 ――山本監督の目から見てライバル校はどこでしょうか。 「法大・国学院大・城西大あたりは全日本でも競りましたし、そこは似たようなところだと思います。ただ上手くはまったら、一個上の駒大・帝京大に挑んでいって、チャレンジしたいなという気持ちもあります」 阿部 ――今日のレースを振り返っていかがですか。 「今日はもう27分台を出すという目標を立てていたので、27分台を出すイメージ、覚悟を持って臨めました」 ――5000m地点では14分を少し超えるようなタイムでした。 「ちょっと遅かったのですが、僕自身体が動かない部分もありましたし、後半上がり切れるかという不安はあったのですが、ラストしっかり絞り込めたのは自信になったと思います」 ――今日のレースの位置づけはどこにあったのでしょうか。 「佑樹さん(山本駅伝監督)とも話していたのですが、箱根予選会、全日本駅伝、今日の大会というのをセットに考えて、この3セット目でしっかり自分の力を出し切るという目標にしていたので、プラン通りに調子を持ってくることができたというのは、今後にいい刺激になったと思います」 ――好成績の要因。 「自分自身のことをしっかり分析して、どの大会でどのように走りたいだとかしっかり逆算して考えられるようになりました。27分台を出すためのどんな練習や生活面を意識してやった結果が27分台につながったと思います」 ――鎧坂哲哉選手(平24営卒・旭化成)と共に走ることになりました。 「ラスト手招きをして下さって、最後ぺースをずっとつくって下さったので、本当に感謝しています。今日は負けてしまって力の差がついてしまったのですが、いつかは鎧坂選手も戦っていかなければならない相手だと思っているので、何年かしっかりと継続した練習を積んで勝てるように頑張っていきたいと思っています」 ――今日のレースには納得していますか。 「納得していますね。27分台を出すという目標でやっていたので、それを達成できたという点では久しぶりに充実感のあるレースになりました」 ――坂口裕之主将(政経4=諫早)や本日調子の悪かった中島大就(商3=世羅)については。 「必ず上がってくると思って心配も僕自身してないですし、本来であれば僕と張るような選手だと思うので、今はそういう時期ということで、何故そういう時期なのかということを考えてしっかり切り替えられるようにしてほしいです」 ――箱根に向けて 「いい感覚で臨めたと思うので、今後はケガをしないことが一番重要だと思います。継続した練習をしっかり積めれば箱根でも安定した成績を出せると思うので、引き続き自分のできることをしっかり踏まえて、今日の結果は今日の結果としっかり捉え箱根に合わせていきます」 中島大就(商3=世羅) ――レースを振り返っていかがですか。 「調子が悪いことはわかっていましたが、思ったよりも動きませんでした。我慢という部分を重視して走り切りました」 ――調子はいつ頃から悪くなりましたか。 「夏合宿後半くらいから、疲労が溜まり、体調を崩し、予選会でもっと悪くなり、悪循環にハマった感じですね。今は体の使い方が上手くないです」 ――今大会の位置付けとしては。 「僕の中では箱根に向けて、刺激を入れようと。春先にタイムを出したので、当初の目的ではそれよりも速いタイムのいう気持ちだったんですけど、良くなかったですね」 ――収穫・課題はありますか。 「収穫は現状、頑張ってもこんなもんというのが分かりました。今回(1周)68秒というのが設定だったんですけど、それは3000までが限界で。箱根では少しペースは落ちますけど、それでも70〜72のペースで我慢しなくてはならないと思います。その点で自分の余裕度というのも上げないとダメだなと感じましたね」 激励コメント 鎧坂哲哉選手(平24営卒・現旭化成) ――後輩の阿部が27分台を出しました。 「最初、僕は阿部よりも前を走っていたので、わからなかったです。僕自身は余裕があった中で、最後阿部が出てきたので、彼が27分台を出せるようにアシストしましたね」 ――阿部の箱根での活躍をどう予想しますか。 「何区を走るかは知らないですけど、最近明治は元気がないので、ちょっと頑張ってもらいたいですね。それこそエース区間か流れを変えるところで走ると思うので、彼が勢いをつけて、明治の流れにできるような走りをしてほしいです」 ――これから箱根を走る後輩に一言よろしくお願いします。 「予選会を通ったことは良かったですが、予選会を通ることが目標ではないと思います。最終的に箱根でどう結果を残すのかが大事なので、そこを見失わずに頑張ってもらいたいですね。そこでしっかり結果を出せるようにこの1カ月の調整、練習をきちんとこなしてもらえればと思います」 [競走担一同]READ MORE -
(28)主力が軒並み自己ベスト! 4人が28分台をマーク/1万m記録挑戦競技会
競走 2018.11.24好成績に歓喜した。箱根を1カ月後に控えた今大会。三輪軌道(理工3=愛知)をはじめ、多くの主力が好タイムをマーク。仕上がり具合を感じさせた。 充実ぶりが目を引いた。三輪、佐々木大輔(営3=八千代松陰)、小袖英人(政経2=八戸学院光星)、村上純大(政経2=専大松戸)が出場した最終組。「4人全員で力を合わせて28分台を出すぞという気持ちで臨んだ」(三輪)。その言葉通り、先頭集団から遅れた後もしっかりと粘りを発揮し、明大勢が一団となって前を追いかけた。最後は校内争いを制した三輪を筆頭に、4人全員が28分台でゴール。チーム2番手だった小袖は「来年以降、自分がエースになる」と言葉にも自信がみなぎる。また、鈴木聖人(政経1=水城)や斉藤寛明(法3=国学院久我山)は組3位と健闘。「あの9秒(で全日本大学駅伝でシード権が取れたこと)の悔しさがモチベーションにつながった」(斉藤)と失敗を糧に成長を見せた。 箱根メンバー争いも白熱してきた。今回走った24選手中15人が自己ベストを更新。なかでも全日本駅伝を走ったメンバー全員が自己ベストを出し、チーム状態は右肩上がりだ。「チームとしてまとまってきた」(西弘美スーパーバイザー)。最後まで気を引き締め、シード権確保へまい進する。 [川和健太郎] ※レース後のコメントは、後日「一走懸命」にて掲載いたします。READ MORE -
(27)阿部が1万メートル自己新で28分切り!/八王子ロングディスタンス
競走 2018.11.24 箱根駅伝前最後の公式大会となった今日、中島大就(商3=世羅)と阿部弘輝(政経3=学校法人石川)が八王子ロングディスタンスに参戦した。実業団選手も数多く出場する今大会、5組に登場した中島は3000メートル地点からペースを落とす不安の残る結果に。一方で6組に出走した阿部が渾身の走りを見せた。 ◆11・24 八王子ロングディスタンス (法大多摩校地陸上競技場)▼男子1万メートル中島 30分07秒01 阿部 27分56秒45 今季学生最高記録だ。目標タイムごとに組分けされ、ペースメーカーの下で各々が記録を目指す今大会。28分27秒のPB(パーソナルベスト)を持つ阿部は、27分台を目指す選手が集まる第6組でのレースとなった。序盤から第1集団に食らい付くと、4000メートル付近では山本佑樹駅伝監督の呼びかけに手を上げ応える余裕も。「良い感覚で走ることを意識した」という言葉通り、快調に距離を刻んだ。しかし10度を下回る気温とベストタイムより30秒近く早い目標設定、その厳しい環境に8000メートルを過ぎたあたりから表情が険しくなる。そんな阿部を「27分台出せそうだったのでアシストした」のは鎧坂哲哉選手(平24営卒・現旭化成)。最終周で振り返って手招きすると率先してペースをつくった。最後は鎧坂、井上大仁(MHPS)、阿部の三つ巴でゴール。鎧坂に次ぐ明大歴代2位の記録を樹立した。 箱根路へ好感触を得た。同日、慶大日吉陸上競技場で行われた10000メートル記録挑戦会では15人がベスト更新。本日2大会で出走した26人のうち、実に半分以上が自らの殻を破ってみせた。また記録更新とはならなかった選手も「必ず上がってくると思うので心配はしていない」(阿部)。決戦の日まで約1カ月、今年の明治は一味違う。[島田雄貴]※試合後のコメントは、後日「一走懸命」にて掲載いたします。READ MORE -
(26)シード権奪取に向けて明るい兆し/上尾シティマラソン
競走 2018.11.18箱根駅伝エントリーを目指す面々がしのぎを削った。トップランナーが集まった今大会。上位争いに絡みはしなかったが、63分43秒を出した酒井耀史(商2=須磨学園)らが好走。課題である〝層の厚さ〟につながる好材料となった。◆11・18 第31回上尾シティマラソン▼男子ハーフ 酒井 34位 1時間03分43秒手嶋 41位 1時間03分51秒河村 54位 1時間04分04秒名合 58位 1時間04分08秒坂口 59位 1時間04分09秒 岸 63位 1時間04分11秒前田 71位 1時間04分20秒竹山 125位 1時間05分16秒東島 242位 1時間07分11秒大保 1時間08分50秒南 1時間09分35秒 復活の一歩を踏み出した。昨年の関東インカレの後、両足内転筋のケガの影響もあり、長くレースを退いていた酒井。1キロ3分を刻む安定した走りを見せ、山本佑樹駅伝監督も「今日一番の収穫」と太鼓判を押した。「もう少し先頭集団に食らい付いて粘りたかった」(酒井)と悔しさをにじませるも、今後の活躍を予感させるレースであった。 メンバー入りは熾烈(しれつ)を極める。「箱根本戦にしっかりと合わせる」と、調整を続けてきた坂口裕之主将(政経4=諫早)。安定した走りを見せ、本調子ではないものの、箱根本戦での完全復活に望みをつなげた。また手嶋杏丞(情コミ1=宮﨑日大)、名合治紀(営1=倉敷)といったルーキーも、好調ぶりをアピール。なかでも手嶋は「全日本や予選会も走れなくて、悔しい思いをした」と箱根への思いは人一倍。上級生を脅かすその走りに期待がかかる。 箱根駅伝まであと1カ月半。今回の上尾ハーフ、来週の1万メートル記録挑戦会がエントリー入りを決める重要な選考となる。「区間賞を取る勢いで、上位で襷を持っていけるように頑張りたい」(酒井)。古豪復活の一端を握る枠を賭け、選手の士気も高まり、チームは上がり調子だ。今年最後の大舞台、今度こそ一枚岩となってシード権をつかみたい。[仁科せい]箱根駅伝まであと45日。レース後のコメント山本監督――試合を振り返っていかがですか。 「一つの練習と考えれば、良い練習はできたかなという感じです。これを一つの評価として、エントリー上位16人の目星を付け、残り1カ月少しの調整をどう持っていくかという感じですね」――坂口についてはいかがですか。 「予定通りの走りだったと思います。彼は今日の走りで状況が見えたと思うので、あと1カ月でどれだけ上げられるかという感じです。その上がった具合でどの区間に使うかという感じですね」――トータルで一番良かった選手はどなたですか。 「酒井ですね。昨年関東インカレのハーフで故障をしてしまって、そこから一年間はほとんど走れない状態が続きました。このまま4年間過ぎてしまうのではないかと、本人も思っていたと思います。その中でもコツコツ地道なトレーニングを積んでいって、力を戻してきて、ここまで良くやったなと。そう考えると酒井は今日一番の収穫だと思います」坂口――箱根の選考に絡むレースですが、何か考えていましたか。 「現状で走れなければ、箱根に縁がないという感じで、しっかり割り切るしかないと思っていました。今日はそこそこ走れましたし、ある程度メンバーに絡む可能性が出てきたというのが、僕自身の収穫かなと思います」前田舜平(政経2=倉敷)――収穫はありましたか。 「後半は失速してしまったんですけど、前半は思い描いていたペースぐらいでは走れていたので、そこは良かったかなと思います」酒井――今日のレースを振り返っていかがでしたか。 「最初は集団に着くことが出来ませんでした。タイムを見ながら、狙っていたペース通りに押していけたので、その点ではかなり良かったと思います」――収穫はどこにありましたか。 「1カ月ほど前に1万メートルを日体大記録会で走ったんですけど、かなり足にきていたので、距離を置く練習を増やしました。そのおかげで、後半でもあまり止まらずに、順調に足を動かせました」READ MORE -
(25)全日本大学駅伝 レース後コメント③(斉藤寛明、角出龍哉、佐々木大輔)
競走 2018.11.053年ぶりのシード権獲得とはならなかった。城西大と8秒差で惜しくも9位に終わった明大。しかし前半区間で強豪校と肩を並べる力を発揮し、今後につながる収穫を得たことは確かだ。この結果を糧に箱根では古豪復活を果たしたい。今回は全日本大学駅伝での激走を選手のコメントで振り返る。(この取材は11月4日に行われたものです) 斉藤寛明(法3=国学院久我山) ――本日のご自身の走りを振り返ってどうでしょうか。 「東洋と駒沢が少し前にいたので無理してでも最初に追いついて後半に粘るレースにすれば良かったなと。単独走の時間が長くて苦しい走りになってしまいました」 ――コンディションはどうでしたか。 「足が動かないなというのが走ってみて分かったのですが、ハーフの疲労が抜けきれていませんでした。もうちょっと疲労を落とせばよかったです」 ――6位で襷を渡されました。 「緊張というよりワクワクしていました。上位で走れる駅伝というのはあまり経験した事がないので楽しみました」 ――国学院と法政と競っていました。 「法政には抜かれても国学院に抜かれてしまうのはダメだったので根本的にもっと力を付けたいです。僕もチームにおんぶに抱っこなので、今は燃えています」 ――シード権まで8秒ほどです。 「8秒はわかりやすい数字ですし削り出せばもしかしたらシード取れたということもあります。この8秒の失敗を箱根のシードに繋げられるようにしたいです」 ――箱根への意気込み。 「今回の走りだけではメンバーにも入れないのでさらに練習とジョグなどをします。監督の信頼を勝ち得るように毎日の練習を頑張りたいです」 角出龍哉(文4=伊賀白鳳) ――最初で最後の全日本でしたが、走ってみていかがでしたか。 「応援してもらえたり、名前を呼んでくれる方がいっぱいいて、本当に力になりましたし、走っていてうれしいというか、最初で最後の全日本に出られて良かったなというのは本当に思います。ただシード権が取れなかったので、箱根駅伝に向けてもう一回り強くならなければなというのをすごく感じました」 ――8秒差の9位という成績についてはいかがでしょうか。 「悔しいですね。自分が8秒をつくれたかもしれないですし、何より佐々木に申し訳ないなというのはあります」 ――3校で引っ張る形になりましたが、振り返っていかがでしょうか。 「後ろから来ているというのは分かっていたので、もっと前に行かなければ行けないなと思って出ようとしていたんですけれども、中々出ることができなくて、そのままズルズルと落ちていってしまったというのは、まだ力が足りなかったんだなと思います」 ――今後の調整の予定と目標はどういったところになりますか。 「学連記録会に出場させていただくんですけれども、そこで29分台一桁から28分台を出すことによって、自分に自信がついて、それを力にして箱根駅伝で他大学と戦える選手になる自信がつくので、目標は28分台にして学連記録会でタイムを狙いたいと思います」 佐々木大輔(営3=八千代松蔭) ――レースを振り返っていかがでしょうか。 「最後に抜かれてしまって、チームにも情けない走りをしてしまって、悔しいですね」 ――レースプランはどうでしたか。 「特にはなかったんですけれども、法大がいたので法大と一緒に行くという感じだったんですよ。後ろは40秒差で、大丈夫だろうと思っていて、ノーマークというか、まさか後ろが来るとは思っていなくて、抜かれるとは思いませんでした」 ――城西大が迫ってきたのを意識したのは何キロ地点ですか。 「17キロか18キロの時に後ろから来ているぞというのが聞こえていたので、誰が来ているのかなと思っていたんですけれども、一回も後ろを見ないで走っていました」 ――金子元気(城西大)選手が来たときの足の残り具合はどうでしたか。 「正直法大の前に出ようと考えていて、16キロから17キロの時に1回スパートをかけましたが、ゴールまでもたなくて、どうすることもできなかったです」 ――勝負を分けたポイントは何でしょうか。 「自分が変に出たり、後ろに下がったり、勝負にこだわりすぎたというか、ちょっと無駄なことをしてしまいました。それで変にスタミナを使ってしまって、後ろから来ているのもあまり考えずに走ってしまいました」 [競走担一同] 第95回箱根駅伝まで58日READ MORE