
【競走部】一走懸命
名門としての地位を取り戻す。昨季は10年ぶりに箱根本戦出場を逃し、崖っぷちに立たされた競走部。再起を期す新チームは、4月から就任した山本佑樹駅伝監督の下、復活へのリスタートを切った。本企画では紫紺の襷が箱根路に戻るまでの1年間を追う。
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(63)箱根駅伝 レース後コメント③(前田舜平・角出龍哉・村上純大)
競走 2019.01.044年ぶりのシード権獲得とはならなかった。往路11位、復路21位、総合順位17位で箱根を終えた明大。レース前のチーム状況は好調だっただけに悔しい結果に終わった。 今回は箱根での激走を選手のコメントで振り返る。(この取材は復路終了後に行われたものです)※なお、坂口裕之駅伝主将(政経4=諫早)、小袖英人(政経2=八戸学院光星)はレース後、体調不良のため、コメントはありません。 ◆出走選手の成績(上段:個人順位、下段:総合順位)◆1区(21.3キロ)鈴木聖人1:03:11(13) 1:03:11(13)2区(23.1キロ)中島大就1:10:26(19) 2:13:37(17)3区(21.4キロ)阿部弘輝1:02:07(2) 3:15:44(12)4区(20.9キロ)三輪軌道1:03:28(7) 4:19:12(8)5区(20.8キロ)酒井耀史1:15:02(15) 5:34:14(11)6区(20.8キロ)前田舜平0:59:41(8) 6:33:55(11)7区(21.3キロ)小袖英人1:05:48(18) 7:39:43(11)8区(21.4キロ)角出龍哉1:07:11(17) 8:46:54(11)9区(23.1キロ)村上純大1:11:03(10) 9:57:57(11)10区(23.0キロ)坂口裕之1:18:45(22) 11:16:42(17) 6区・前田舜平(政経2=倉敷)――区間8位でしたが、振り返っていかがですか。「初出走でコースがわからない中まとめられたのかなとは思います。調子も悪くなかったのですが、下りでもう少し稼げれば良かったです」 ――どのようなレースプランを描いていましたか。「登りでできるだけ良いタイムで入って下りは流れという感じでした」 ――最初は飛ばしていました。「コースがつかめていませんでした。これが大きいです」 ――前を走る中央学大は力のある選手でした。「登りで結構追いついていたので、下りで多少離されても平坦の3キロで詰められるかなと思っていました」 ――山下りの対策などはされましたか。「コースもあまり見えていなく、不十分だったのかなと。寒さ対策に関しては去年の映像等を見てかなりしていましたが、下りに対する練習とかはしていません」 ――山を下って足の状態はいかがですか。「今血豆ができていますね。足を引きづりながら歩いている状態です。ただ足自体のダメージではないと思うので、とりあえず血豆の血を抜いて練習に戻りたいなと思います」 ――チームは17位に沈みました「区間1桁が3名だけで、少し流れをつかみきれなかった部分があるかなと。やはり、復路でだいぶ沈んでしまったのが大きかったかなと思います」――これからの目標をお願いします。「トラックシーズンになってくるので、いい結果を出して波に乗っていきたいです」 8区・角出龍哉(文4=伊賀白鳳)――レースを振り返っていかがですか。 「駅伝の流れというものに明治は乗り切れてなかったというのと、僕がゲームチェンジャーになるほどの力がなくて、前と差を空けて終わってしまったというのが、シード権を落とす大きな要因になってしまったと思います。後輩に何も残すことはできなかったですが、後輩は僕らより強いので、これからはしっかり応援してシード権を取って欲しいなと思います」 ――個人は区間17位という結果でした。 「初めての箱根ということでだいぶ空気に飲まれました。自分としては区間10番くらいは狙えると思っていたんですけど、箱根という大会の難しさもあって、持っている力の5割も出せませんでした。遊行寺の坂で垂れると、前との差が開いてしまうので、最初は抑え気味に入って、ラスト5キロで上げていく予定でした。前と離れていることがわかったときに、精神的にきつい面が出てしまって、遊行寺で使おうと思っていた力をそこまでで使ってしまい、遊行寺のところで余裕がない上にタイムも全然稼げてないという状況になってしまいました」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「正直言うと苦しい4年間でした。1年目は故障で2年目はタイムもベストは全く出せない状態で、3年目は心も折れました。4年目で佑樹さん(山本駅伝監督)のメニューをこなししていくなかで、自信もついてきて、この1年間は自分の思う通りに練習できましたが、箱根は難しかったです。でもこれは今後の自分の人生の糧になってくると思うので、『悔しかった』で終わらせるのではなくて、次の良い結果が出るまで我慢して、頑張っていきたいと思います」 ――就職先である愛知製鋼ではどのような活躍をしたいですか。 「4年間、明治で学んできたことを生かして、流れを作れる選手に成長し、チームの戦力になれるようにしたいです。自分の活躍した姿を見て、後輩たちが『角出さんが頑張っているから、自分もやってやろう』と思われるようにしたいと思います」 9区・村上純大(政経2=専大松戸)――レースを振り返っていかがですか。 「スタートしてから全く前が見えなくて追うのが厳しい感じでした。竹山さんの給水で、前とはあまり詰まっていないけど、後ろと詰まってきているぞという言葉をもらい、もう一度気合を入れ直して、そこから上げて走りました」 ――区間10位は喜びより悔しさが強いですか。 「そうですね。8位までが4秒差とかなので、もう少し最後絞り切れていたら、4秒とかじゃなく10秒15秒稼げたと思います」 ――初の箱根はいかがでしたか。 「緊張は特にありませんでしたが、夢だった箱根をかなえられたのは良かったです。ただ結局走るだけで終わってしまったので、自分が区間上位で勝負ができたらもっと結果が変わっていたのかなと思います。拓大まで追いつくべきだったと強く思っています」 ――総合では17位でした。 「自分が11位で正直30秒差なら坂口さんがやってくれるかなという気持ちで渡しました。ただ、坂口さんのコンディションが合わなく、それを自分たちも見抜くことができなくて、選手同士のコミュニケーションが足りていなかったとも思います。全員が頑張って17位でした。来年はこの戦力がほぼ残っているので、10番以内は絶対に入りたいです」 [競走担当一同] 次年度も予選会からのスタートになってしまいましたが、各個人が成長し、再度箱根で強い明治を取り戻せるよう期待しています! 監督、選手・スタッフの皆さん、おつかれさまでした!READ MORE -
(62)箱根駅伝 レース後コメント②(阿部弘輝・三輪軌道・酒井耀史)
競走 2019.01.044年ぶりのシード権獲得とはならなかった。往路11位、復路21位、総合順位17位で箱根を終えた明大。レース前のチーム状況は好調だっただけに悔しい結果に終わった。 今回は箱根での激走を選手のコメントで振り返る。(この取材は復路終了後に行われたものです) ◆出走選手の成績(上段:個人順位、下段:総合順位)◆1区(21.3キロ)鈴木聖人1:03:11(13) 1:03:11(13)2区(23.1キロ)中島大就1:10:26(19) 2:13:37(17)3区(21.4キロ)阿部弘輝1:02:07(2) 3:15:44(12)4区(20.9キロ)三輪軌道1:03:28(7) 4:19:12(8)5区(20.8キロ)酒井耀史1:15:02(15) 5:34:14(11)6区(20.8キロ)前田舜平0:59:41(8) 6:33:55(11)7区(21.3キロ)小袖英人1:05:48(18) 7:39:43(11)8区(21.4キロ)角出龍哉1:07:11(17) 8:46:54(11)9区(23.1キロ)村上純大1:11:03(10) 9:57:57(11)10区(23.0キロ)坂口裕之1:18:45(22) 11:16:42(17) 3区・阿部弘輝(政経3=学校法人石川)――レースを振り返っていかがでしたか。 「チームがシード権獲得を目標にしていたので、取れなかったことは悔しいです。反省と修正をしっかりして、前向きな方向で来年度につなげて行きたいと思います」 ――ご自身の目標は。 「区間新記録を目標にしていて、区間賞は普通に走れば取れると思っていました。前半17位で襷を貰った時に、2年前順位を上げることができなったことを思い出して、最初からハイペースでつっこみました。ただその代償で後半痙攣してしまって100%の力を出し切れなかったことが非常に悔しいです。箱根の借りは来年箱根で返して、区間賞のみならず、チームが勢いに乗れるような決定的な走りを1年間磨いていきたいと思います」 ――なぜ100%の力を出せなかったのですか。 「ハムストリングを両方痙攣してしまって気持ちと呼吸に余裕はあってもどうしても足が追いついてくれないというか。すごいイライラしました。その時に佑樹さん(山本佑樹駅伝監督)が「それだけハイペースだったから落ち着いていこう」と声をかけてくださって、なんとか落ち着きを取り戻しせました。シード権内の10位では襷を持っていきたかったので、それに応える走りができなかったことは非常に悔しいです」 ――つりぐせになってしまっているのでしょうか。 「今回は対策とか準備をしっかりしてきている中での痙攣だったので、原因が僕自身もあまり分かっていません。ハイペースというのはありましたけど余裕はかなりあったので。それを克服したら絶対負けないと思うので、原因を突き止めてできる対策をしていきたいと思います」 ――シード獲得とならなかった原因は。 「復路にかなり自信を持っていたのですが、7、8、10、と後半5区間のうち3人が二桁順位ということでブレーキになってしまったので、そこだと思います。ただ10人で駅伝はやっているので、勝ち切れなかったという状況はチーム全体で実力がなかったのではないかなと思います」――次に見据えている大会は何かございますか。 「来年度は4年生ということで、個人的にドーハの世界陸上に出場したいと思っています。なので5月19日の日本選手権の1万メートルがターゲットになってくると思います。そこで優勝して、世界陸上の標準27分40秒00を切って、ドーハへの切符を手に入れるのが今年の目標です。またそこに挑戦しなければ東京オリンピックで勝負はできないと思っているので、今年が勝負の年です。ドーハの世界陸上に向けた土台作りをしていきます」 4区・三輪軌道(理工3=愛知)――レースを振り返ってみていかがですか。 「2年ぶりに走ってみてこんなにたくさんの方々に応援してもらえる機会ってそんなにないので貴重な経験をさせてもらえたと改めて思いました」 ――区間7位でした。 「途中まではいい走りができたんですけど、最後上りがきついところで。単純に自分の実力不足です」 ――レースプランはありましたか。 「12番でもらったので前を一つずつ追っていこうと考えていました。落ち着いて入って、後半勝負という感じでした」 ――ゴール後、チームはどのような雰囲気でしたか。 「チームというか、僕は今回箱根にかける思いが強かったので正直めちゃくちゃ悔しかったですしシード権よりも上位を目標にしていたので、シード権というのも達成できなかったのは実力不足を痛感しました」 ――来年度に向けてどういったチームづくりが必要ですか。 「今回復路を見ても分かるように単独走が苦手な選手が多いというのと、トラックだけいいタイムを持っているんですけど勝負弱さというか人と競り負ける選手が多いので、速いチームというより強いチームを目指してやっていきたいと思います」 ――次の箱根の目標順位はありますか。 「入学前に決めていた優勝、そこはぶれずにやっていきたいと思います」 5区・酒井耀史(商2=須磨学園)――レースを振り返っていかがでしたか。 「思い通りにはいかなかったです。ただ、箱根駅伝というのが夢でもあり憧れでもあったので、スタートラインに立てたのかなとは思っています」 ――レース当日のコンディションはいかがでしたか。 「体調はそこそこ良くて、アップではかなり体が動いていたんですけど、それが逆にあだになったというか、前半動きすぎて後半固まってしまったというところがありました」 ――アドバイスはありましたか。 「いろんな人に最初は行かない方が言われていたんですけど、どこかで行けると思っていて、少し見くびっていました。序盤に飛ばした分、10km過ぎたあたりから足がつりそうになったりして、動きもスムーズではなくなってしまいました」 ――来年はどの区間を走りたいですか。 「5区をリベンジしたいですね。何人にも抜かれて、こんなに早く上れる人がいるのかと思い知ったので、それを糧にして挑みたいですね」 ――来季の意気込みをお願いします。 「僕も上級生になるので、後輩も増えますし、走り以外の部分でも真面目さとかひたむきさという面で、チームを前向きな方向に向けてやっていきたいです」 [競走担当一同] 次年度も予選会からのスタートになってしまいましたが、各個人が成長し、再度箱根で強い明治を取り戻せるよう期待しています!監督、選手・スタッフの皆さん、おつかれさまでした! READ MORE -
(61)箱根駅伝 レース後コメント①(山本佑樹駅伝監督・鈴木聖人・中島大就)
競走 2019.01.044年ぶりのシード権獲得とはならなかった。往路11位、復路21位、総合順位17位で箱根を終えた明大。レース前のチーム状況は好調だっただけに悔しい結果に終わった。 今回は箱根での激走を選手のコメントで振り返る。(この取材は復路終了後に行われたものです)◆出走選手の成績(上段:個人順位、下段:総合順位)◆1区(21.3キロ)鈴木聖人1:03:11(13) 1:03:11(13)2区(23.1キロ)中島大就1:10:26(19) 2:13:37(17)3区(21.4キロ)阿部弘輝1:02:07(2) 3:15:44(12)4区(20.9キロ)三輪軌道1:03:28(7) 4:19:12(8)5区(20.8キロ)酒井耀史1:15:02(15) 5:34:14(11)6区(20.8キロ)前田舜平0:59:41(8) 6:33:55(11)7区(21.3キロ)小袖英人1:05:48(18) 7:39:43(11)8区(21.4キロ)角出龍哉1:07:11(17) 8:46:54(11)9区(23.1キロ)村上純大1:11:03(10) 9:57:57(11)10区(23.0キロ)坂口裕之1:18:45(22) 11:16:42(17) 山本佑樹駅伝監督――順位に関して率直な感想をお願いします。 「残念すぎるというか、想定していなかった順位なので悪すぎたかなと思います」――それぞれの区間ではベストのメンバーを組めたという感じですか。 「2区が一番置く選手をどうしようかって悩んでいたんですけど、中島がだいぶ調子が上がってきたので、そこはそのままいこうと。そこによって4区に三輪を置けたというのがあるので、トータル1、2うまくしのげば5区間まとまるんじゃないかなという感じでした」――坂口選手のアクシデントはどういったものでしたか。 「12月になって状態も上げてきたので正直9区が終わった時点では、一つ前の拓殖大学と中央学院のところまではいけるんじゃないかという手応えはありました。ただ1キロスタートしてちょっと走りが重くてそれを見た時に、ちょっとまずいかなというのがあったので、すぐに戦略を変えて、後ろに追い付かれたら追い付かれたで付いていって、集団で追うような形にしましたが、ああいう結果になってしまいました。(事前の体調は)問題なかったです。スタート前も電話で話をしましたけど、特に問題もなかったですし、話した感じいつも通りでした」――佐々木大輔(営3=八千代松蔭)選手の状態はいかがでしたか。 「佐々木にはこういう結果で彼に一番申し訳ないことをしたなと思っています。僕の中で10人選ぶ時に、佐々木が少し状態を落としてるんじゃないかという判断で、ただ落としてても練習はパーフェクトにこなしてたので、悪いけどちょっと今回は外れてくれって言って、本人も自信を持っていたので外した理由を話をして、今回裏方に徹してくれました。今日の朝ちゃんと準備をして、たぶん俺が走ってればって気持ちは当然あると思うので、申し訳なかったと思います」 ――4年生にどう言葉をかけたいですか。 「彼らはこの先実業団で競技を続けるわけなので、やっぱりここで立ち止まってる暇はありませんし、今回の経験も含め実業団ではより厳しい結果が求められます。とにかく上を目指して頑張ってほしいというのが掛ける言葉です」 ――来年への目標をお願いします。 「予選通過という目標は立てなくていいと思うので、その先の本戦をどう戦うかっていくかということを春から意識させて挑みたいなと思います。やっぱり本番で確実にシードを取れるだけの力を、今年の駒澤大学みたいな形で予選を通過は当然だというくらいの意識でいきたいなと思っています」 1区・鈴木聖人(政経1=水城)――1区の走りを振り返っていかがですか。 「六郷橋までは付かないと勝負にならないし、六郷橋で集団がバラけるのは例年のレースを見ていて、分かっていたので、そこまでは粘って付こうと思っていましたが、六郷橋を上っている時に離れてしまって、まだまだ自分の力不足だなと感じました」 ――そこから最後垂れずに粘れた要因は何でしょうか。 「離れてから、高校の恩師とかそういう支えてくれた方が応援でそこにいて『聖人粘れ』という声が聞こえて、前にも他の大学の選手が走っていたので、負けてはいけないなと。離れないで、大就さん(中島・商3=世羅)に渡したいなという思いもあったので、そこで粘れることができました」 ――新チームはどういったチームにしたいですか。 「今回の10人中8人が残るので、経験者が多い分、他の選手よりは箱根の怖さを知ったと思うので、また強い明治になって戻ってきたいと思います」 ――その中で、1年生で唯一箱根を走った自分の役割はどういったものになりますか。 「1区を任されて、自分の持っているハーフのタイムより今回の方が速かったので、来年もしっかりハーフのタイムを伸ばして、箱根駅伝でもしっかり自己ベストを出せるような走りをして、阿部さん(弘輝・政経3=学校法人石川)頼みにならないように、1年間練習を積んでいきたいなと思います」 2区・中島大就(商3=世羅)――レースを振り返っていかがですか。 「前半にある程度いいペースでいって、10~20キロで最後の3キロに向けてためて、前半の貯金と最後の粘りで他の選手と差が付けられればと思っていましたが、10~20キロで最後の上りを意識しすぎてためすぎてしまいました。きつい中でも粘らなきゃいけないところがありましたし、途中で集団から離れてしまったというのは反省点です」 ――チームの結果についてどう思われますか。 「監督も本気で、攻めた上での結果だと思います。『持ちタイムがこれくらいだから』という適当な理由ではなくて、練習の内容や調子を見て微調整した結果だと。脳天気な話になるかもしれませんが、来年のいいイメージが得られたレースではあったと思います。自分としても反省点があるので、できることならまた2区で挑戦して、僕の走りで貢献できれば後半も戦えるチームになると思います」 ――個人的な反省点は何でしょうか。 「準備が足りない部分と、調子を上げるのが遅すぎました。大事な時に調子が悪くても、そこでグダグダしていては上にいけないなと思ったので、理想とする選手像とは程遠い生活や練習だったと思います」 ――来年度に向けて一言お願いします。 「やるべきことをきちんとやって、それにプラスアルファ最高学年ということを少しだけ付け加えて。練習や競技成績で競走部を引っ張っていける4年生になりたいと思います」 [競走担当一同] 次年度も予選会からのスタートになってしまいましたが、各個人が成長し、再度箱根で強い明治を取り戻せるよう期待しています! 監督、選手・スタッフの皆さん、おつかれさまでした! READ MORE -
(60)箱根直前特集 展望
競走 2019.01.01待ち焦がれた箱根路で運命の一戦が始まる。エントリーされた16人は故障者なし、1万メートルやハーフのベスト更新多数と、戦力は着実に付いてきた。昨年度は予選会敗退、一昨年度は総合18位と近年結果が振るわない明大。悪しき低迷の流れを断ち切るべく、今年度こそチームの集大成をぶつけたい。 そろった役者 エントリー枠を巡る争いは例年以上に熾烈(しれつ)であった。「16人からどう選ぼうかと思うほどチーム状況はいい」(山本佑樹駅伝監督)。全日本駅伝でシード権を逃し、箱根駅伝にかける思いが高まる中、選手一人一人の〝自分が走る〟という強い気持ちがチームを支えてきた。その中でエントリーされた多くの選手が口にするのは「任された区間でしっかり勝負して、区間5番以内に入る」という言葉。しのぎを削り付けた個々の力を、今度はチームのために。一枚岩として戦う準備は万端だ。 託されたカギ シード権獲得へカギを握るのは、この2人だ。1人目は、明大の絶対的エース・阿部弘輝(政経3=学校法人石川)。今季1万メートルで27分台を出すなど、学生界のトップランナーへと成長してきた。区間エントリーでは補欠に回ったが「どの区間になっても走れる」(阿部)と調子は上々。チームに流れを引き寄せる走りに期待がかかる。もう一つのカギは、5区起用の大学駅伝初出場の酒井耀史(商2=須磨学園)だ。高校3年次には世界クロスカントリー選手権U 20の代表にも選ばれるなど、上りを得意としてきた。今季、入学以降苦しめられてきた故障からようやく復帰し、上尾ハーフマラソンではチームトップの好走。一気に山の第一候補へと名乗りを上げた。「かなり(5区は)きついが、そのきつさも楽しめるレースに」(酒井)。〝山を制するものは箱根を制する〟とも言われるその重要区間で、飛躍した走りを見せたい。 「今年の明大は一味違う」(阿部)。箱根なしからはい上がってきたこの1年、目標であるシード権獲得、その先の5番以内という可能性も見えてきた。箱根駅伝のゴールは「強い明大を取り戻す最高のスタートライン」(坂口裕之主将・政経4=諫早)。1月2日と3日、紫紺の襷を胸に復活への道を切り開く。 [仁科せい]READ MORE -
(59)箱根直前インタビュー⑱ 坂口裕之
競走 2018.12.31箱根まで残りわずか。4年ぶりシード権を目指す明大。箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会で結果を残し、視界は良好だ。今特集では15日に行われた合同取材での選手らのコメントをお届けします。第18回は坂口裕之主将(政経4=諌早)のインタビューです。――現在の調子はいかがですか。 「上がってきています。箱根駅伝でも自分の走りをすれば、昨年度の力くらいは、出すことは可能な状態になっています」――今シーズンは調子が上がらないレースもありました。 「ケガとかもありましたし、練習メニューを大きく変えたということが一時的に走れなくなった原因ではあります。走行距離も減らしましたし、質も落ちた部分はあります。しかし、それは僕にとって必要なことだったのですが、その練習に取り組んだ結果、周りから期待をしていただいた結果というのはなかなか出せませんでした。ただ現時点は調子も上がってきて、自分の実力も上がっているように思います」――今回の箱根が最後の大学駅伝になります。 「僕自身は実業団へは進みますけど、チーム一丸となって臨むチームプレーとしては箱根駅伝が最後です。走る順位だけではなくて、チームのみんなが一致団結して、10人というよりも、チーム明大として、戦っていけるように頑張ればと思います」――具体的に何区で走っている姿を想像しますか。 「走りたい区間、走っている区間や場所は想像していないし、考えていません。唯一想像しているのと言えば、1月2日もしくは3日そこまでに、練習がうまくいくパターンいかないパターン、もしくは調子がすごくいいパターン悪いパターン、色々な過程のイメージトレーニングをしています。試合本番のイメージというよりも、そこにたどり着くまでの過程を、今はイメージしています」――4年間大学での陸上生活を振り返っていかがですか。 「陸上生活で何を基準として、良かったのか悪かったのか判断するのか何とも言えないですけど、結果だけ見たらそんなにうまくいっていないというのは実際のところです。ただ、それ以外の経験や自分自身のことを陸上について見直す面では、うまくいった4年間でした。天秤にかけることは難しいですけど、結果を残すことと4年間経験を積むことどちらかと言われたら、僕自身は経験を積むことができ、良かったと思っています。人によっては結果を出す方がいいと言う人もいるので、万人に当てはまるわけではないですけど、経験は追えるという点で、この4年間過ごすことができたのは、僕としては良かったです」――坂口さん自身に気持ちの箱根駅伝への変化はありますか。 「僕としては、今まで通り、特段変わった気持ちはないですね。正直今まで通りやれば結果は出ると思いますが、出ないこともないことはないです。僕が練習を変えてきた意味は、今後の競技のためではありますけど、大学最後の箱根駅伝で結果を出すためでもあるので、両方達成できたら、それはもう最高ですね」――箱根への意気込みをお願いします。 「今年のチームは、大きな故障者も出ることなく、チーム一丸となり、強いチームになってきたという実感もそれぞれの選手が持っています。今年のチームの目標は、まずはシードを取ること、さらには5番以内だとか狙っていけるチームだと思うので、一歩引いたレースではなく、一歩前に出るレースを選手一人一人ができたら、結果はついてくるのではないかと感じています。それを達成することができたら、強い明大を取り戻す最高のスタートラインを、1月3日のゴールとともに切ることができるのかな、と思います。個人では、1年次2年次とあまり箱根駅伝でのいい思い出がないのは正直な感想なので、最後4年次の箱根駅伝が終わった時には、いい思い出になっているような、またその後に続くような走りをしたいです。チームのシード獲得にも貢献し、いい形で箱根駅伝を終わることができたらと思います」――ありがとうございました。[仁科せい]明日1月1日(火)はレース前展望をお届けします。お楽しみに!READ MORE -
(58)箱根直前インタビュー⑰ 角出龍哉
競走 2018.12.31箱根まで残りわずか。4年ぶりシード権を目指す明大。箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会で結果を残し、視界は良好だ。今特集では15日に行われた合同取材での選手らのコメントをお届けします。第17回は角出龍哉(文4=伊賀白鳳)のインタビューです。――コンディションはいかがですか。 「とても良くて、徐々に予選会から上がってきている感じなので、自信を持って臨めると思います」――ご自身の走りの強みを教えてください。 「粘り強く走れるということと、山本佑樹監督が求める最低限の走りはどこの区でもできるかなという自信は持っています。どの順位できてもしっかり前を追って走りたいと思っています」――走りたい区は何区ですか。 「9区、10区は結構考えています。9区は先輩の齋田直輝(平28文卒・現NTN)さんが走った区という思い入れがあって。10区はゴールテープを切りたいなという理由です」――今年の全日本大学駅伝で三大駅伝初出走を果たしました。 「地元というのもあって、とてもいい思い出になりました。しかし最後に、アンカーの後輩に苦い思い出を残してしまったので、そこは自分も責任を感じていて。あの時よりも強くなろうと思って全日本から練習をしていました。全日本はいい思い出も悪い思い出もできたので、箱根ではいい思い出で終わりたいなと思っています」――4年生からは2人のエントリーとなりました。 「予選会と全日本は僕だけだったので、そういう意味ではとても心強いです。きついなと思ったところがあったので、坂口(裕之・諫早=政経4)が入ってくれてうれしいです。あとは坂口も強いので、より一層メンバー争いが厳しくなると思うんですけど、最後なのでそれも楽しめればいいなと。2人で引っ張っていければと思います」――箱根駅伝は角出選手にとってどういった大会でしょうか。 「全国高校駅伝よりも大きくて。結果で恩返ししたいという気持ちもありますし。この大学4年間での集大成を出す大会。憧れの舞台でもありますし、これから陸上を続けていく通過点でもあるので、一つの大きな大会という感じです」――本番が迫っている中、心境はいかがですか。 「結構緊張していて。箱根を走るのがはじめてなのなので。本番もめっちゃ緊張すると思いますし、それまでピリピリすると思うんですけど、みんなもそうだと思うので他の選手の空気感を和らげたりとか、4年生としていい雰囲気を作れたらと思います」――チームの状態はいかがですか。 「いいですね。強くて『自分が走りたい』と思う選手がたくさんいて、それは今までにはあまりなかったことなんじゃないかなと思います。この4年間で一番いい雰囲気でできています。みんな同じような力でみんなが走れる状態です」――今シーズンを振り返っていかがでしたか。 「今シーズンは山本監督に助けられた部分があって。僕は2年生までくすぶっていたんですけど、3年生から佑樹さんが来てアドバイスをもらってからちょっとずつ伸びてきました。4年生で自分が思い描くような成長ができたので、監督になってもらってぴったりはまったかなと思います。もう一年やりたいくらいです(笑)」――最後に、箱根に向けて意気込みをお願いします。 「最後の箱根駅伝になるので、4年間やらせてもらった恩返しを走りと結果で出せたらいいなと思います。応援よろしくお願いします」――ありがとうございました。[高野夕]明日1月1日(火)はレース前展望をお届けします。お楽しみに!READ MORE -
(57)箱根直前インタビュー⑯ 三輪軌道
競走 2018.12.30箱根まで残りわずか。4年ぶりシード権を目指す明大。箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会で結果を残し、視界は良好だ。 今特集では15日に行われた合同取材での選手らのコメントをお届けします。 第16回は三輪軌道(理工3=愛知)のインタビューです。 ――コンディションはいかがですか。 「足にいくつか痛いところがあるんですけど、しっかり休むことなく走りながら治していく感じで練習は継続できています」 ――痛みはいつごろから出てきたのですか。 「大体僕いつも痛いので大丈夫だと思うんですけど、走りながら治るので。休むことなく継続してから治していくという感じです」 ――先日の合宿は参加されなかったのですか。 「授業の実験とかがあったのでそれは休めなかったので途中で帰りました」 ――では練習は八幡山で継続されていたのですか。 「練習メニューは変わっていないですね」 ――箱根予選の際は調子が良くないということでしたが、全日本以降はいかがですか。 「全日本で調子もいいというほどではなかったんですけどまずまずいい走りをして、自信がついて学連でも28分台というタイムを出して、調子は少しずつ良くなってきていると思います」 ――やはり学連の28分台は自信になりましたか。 「はい。28分台が一つの目標だったのでそれを達成して自信になりましたし、28分30とか上を目指していかないといけないと思っているので満足してはいけないですし、箱根で結果を出さないと何の意味もないのでそれに向けて油断することないように練習していきたいと思います」 ――練習で意識していることは他にありますか。 「ここまできたら、追い込んで実力を上げることよりもケガだったり風邪だったり体調管理が重要になってくるので、この時期に故障したら箱根駅伝は走れませんので故障だけは気をつけてっていう感じですね」 ――練習ではケガの影響はどうですか。 「例えばジョグの分数を減らしたりとか流しをあまり上げすぎないとか。明治大学のいいところは練習の固定がなくて自分で自主性で考えてやるところだと思うので、それが今自分にはまっていると思います」 ――箱根に向けて気持ちの面ではどうですか。 「めちゃくちゃ気合入ってますし、絶対結果を出して。箱根でいい走りをしないと、正月を嫌な思いで迎えたくないので、お正月をいい気持ちで迎えたいのでそういった意味でも絶対に結果を出したいと思います」 ――どの区間を走りたいか希望はありますか。 「多分往路を走るんじゃないかと思ってるんですけど、自分の実力を出し切れる区間とは異なるんですけど、走りたい区間は2区か3区を走りたいです」 ――実力を出し切れる区間というのは。 「3区ですね」 ――1年次の経験もあるということでしょうか。 「そうですね。経験もありますし下りがメインのコースなので自分の走り方的に下りが一番スピードに乗って適しているんじゃないかと思います」 ――出走するとしたらどのような走りをしたいですか。 「区間順位の具体的な目標はあまりなくて、駅伝というのは流れが重要なのでその流れに乗ってチームの順位が悪かったら押し上げる走りをして、良かったらその流れを加速させるような走りをしたいと思っています」 ――三輪選手自身のチーム内での役割はありますか。 「3年生になって上級生になったので必ず結果を出さなければいけない立場になりましたし、僕はあまり後輩や他の選手に口で注意したりするタイプではないので結果を出してチームを引っ張っていくという役割だと思います」 ――目標としてはシード権獲得で意識統一されているのですか。 「シード権獲得とはみんな言ってるんですけど、1万メートルの今シーズンベストランキングで全大学で2番ですしもっとみんな自信もっていいと思います。今年度の最初にチームで決めた5位入賞というのが本当の目標だと思っているので、それを達成できるように。僕としては僕たちが4年生になった代が一番勝負できる年だと思っているので、今年、上位に食い込まないと本当の意味で戦えないので、そういった意味で上位入賞を目標に頑張っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [西山はる菜] 次回のアップ日は12月31日です。お楽しみに!READ MORE -
(56)箱根直前インタビュー⑮ 中島大就
競走 2018.12.30箱根まで残りわずか。4年ぶりシード権を目指す明大。箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会で結果を残し、視界は良好だ。 今特集では15日に行われた合同取材での選手らのコメントをお届けします。 第15回は中島大就(商3=世羅)のインタビューです。 ――コンディションはいかがですか。 「まあまあ、普通です」 ――先日の合宿での感触はどうですか。 「良くはないですね。いいぞみたいな感じではないですけど、いけたかなという感じです(笑)」 ――夏合宿の後半から不調と仰っていましたが、それは今どうですか。 「少しだけ治ったかな。何で不調なんですかね。走ってみないと分からないので。練習さえやっておけば調子はある程度安定すると思うので、監督に言われたメニューを一つ一つ、余裕をもってこなせるようになればいいかなと。今7割8割使ってしまうんですけど、それを6割くらいに抑えて。後半は練習の質とかも上がっていくんですけど、そういった中で余裕をもってこなせれば試合にはもってこれるんじゃないかなと思います」 ――今の状態は100%でいうとどれくらいですか。 「50とか60くらいですかね」 ――不調の原因は夏合宿で溜まった疲労と仰っていましたが、今はどうですか。 「疲労とかじゃないですね、今は。ただ単に走る中での動きとか、スピードの出し方をどれだけ余裕をもっていけるかとか、そういう細かい技術的な面じゃないですかね。足りてないのは」 ――八王子ロングディスタンスの際は足のコンディションが悪いということでしたが、現在はどうですか。 「そうですね。ずっと痛いので、痛いのは仕方ないので、練習中断はする気ないので痛い中で、多分走り方が下手くそだから痛い。上手な時は痛くないので上手にします」 ――では足のコンディションと細かい技術面が足りないということでしょうか。 「そうだと思います」 ――気持ちの面ではどうですか。 「まだ箱根頑張るぞみたいな感じではないんですけど。試合あるから年末あまりチョコレートとか食べすぎると肌荒れとかするじゃないですか、そうするとテレビに映れなくなるので控えようとかそういうのはしてます」 ――昨年度の箱根での経験は生かされそうですか。 「昨年は全然人が見えなかったので、走っていても。前に人がいなくて1人で走っていたので昨年の経験は生かせないですね」 ――当日走りたい区間はありますか。 「1区か2区ですね。早く終わるので」 ――どういう走りをしたいですか。 「1区だったら順位がすぐ分かってしまうので区間賞を狙って前でレースを進めて、最後余裕があったら勝てるし余裕がなくても離されないようにしっかり差を意識して走ります。2区などつなぎの区間だったら区間順位が分からないじゃないですか、そこは自分の得意なレース展開にもっていくために、必要だったら人を利用してレースをつくって、人がいなかったら淡々と自分の押していけるペースを刻みながらマックスのタイムを出せるような走りをしたいです」 ――マックスのタイムを出せる走りというのは。 「余裕をもっていくというのも大事なんですけどある程度いい動きで行った方が自分は動かし続けられるので、あまり慎重になりすぎずにいい動きで早めに入ってその後は行けるところまで動かし続けるという感じです」 ――チームの雰囲気、状態はどうですか。 「分かんないですね。一人一人去年よりもモチベーション高くやっているので大丈夫だと思います」 ――中島選手の役割は何かありますか。 「監督が抱えているストレスを少しでも軽減できるようにサンドバッグになれればいいなと思います」 ――個人目標はありますか。 「たくさんお小遣いをもらえるようにいい走りをします」 ――区間順位の目標はありますか。 「2区など強い区間だったら7番以内で収めたいです」 ――ありがとうございました。 [西山はる菜] 次回のアップ日は12月31日です。お楽しみに!READ MORE -
(55)箱根直前インタビュー⑭ 佐々木大輔
競走 2018.12.29箱根まで残りわずか。4年ぶりシード権を目指す明大。箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会で結果を残し、視界は良好だ。今特集では15日に行われた合同取材での選手らのコメントをお届けします。第14回は佐々木大輔(営3=八千代松陰)のインタビューです。――現在のコンディションはいかがですか。 「今のところ特に問題なくケガなく調子いいですね」――先日の1万メートル記録会で自己ベストもありましたが、全日本から箱根に向けてどのように練習積んできましたか。 「特に変わったことはしていなくて、一つ一つの意味というのを考えながら、練習を積んできました。強いて言うなら、ポイント練習だけはしっかり外さないようにして、一つ一つのポイントを丁寧に直していったというのが、結果につながってきたと思います」――直前の合宿の調子はいかがでしたか。 「距離を踏んでその距離の貯金を箱根につなげるような合宿でした。でも少し距離を踏み過ぎたというのはあって、その後一瞬落としてしまったんですけど、今はだんだん戻ってきています」――箱根は自身初のエントリーです。 「箱根駅伝は三大駅伝の中でも一番大きくて、テレビでも大きく放送されているので、今まで自分を支えてくれた人とか応援してくれた人がちゃんと目にしてくれる場所でもあるので、しっかり活躍してテレビに映れたらいいなと思っています」――明大の選手はテレビ映りたいと言いますね。 「そうですね。やっぱり目立ちたがり屋が多いと思うし、映りたいですね(笑)。やっぱり映った方が嬉しいし、走っていて一回も映らなかったらやっぱり寂しいと思うので。そこでシード権を獲ったとしても、ああ自分映らなかったなって心のどこかで思ってしまうので、シード権を獲るならしっかり映った上で取りたいというのはありますね」――走りたい区間はありますか。 「やっぱり、テレビの話もそうですけど、一番映ると言えば1区じゃないですか。まあでもチーム状況も踏まえて、山本佑樹監督もいろいろ考えてると思うので、そこはもちろんチーム優先で考えて(笑)。監督に任された区間をしっかり走ることが任務だと思っています」――チーム状況を考えると何区になりそうですか。 「正直練習もみんな離れていなくて、監督がどこで判断するかが正直わからないです。陸マガとかみんなの話を聞いていると、8、9区あたりがありえるのかなと思っています。自分は最後のスパートがあまりなく、ペース変動に弱いところがあります。反対に強みと言ったら、長い距離でペース通りに走ることだと感じています。そういった面で往路って混雑しているというか選手同士の間で走るので、ペース変動も大きかったり集団で走ることもあると思います。逆に復路は1人で走ることも多くなると思うので、強みの単独走をできるところと考えたら、復路の8、9区あたりが予想です」――チーム内の実力は拮抗しているのでしょうか。 「そうですね。やっぱり大会の結果と練習の出来はつながると思うので、大会の結果は28分50〜29分ジャストの間に僕含めて4人いますし、その4人も全然練習の調子が良いので、正直どこで判断するのかはわかりません」――チーム内で負けたくない人はいますか。 「やっぱり阿部弘輝(政経3=学校法人石川)はまだ別格なところがあるので、阿部の次くらいに入りたいですね。まあ同学年には負けたくないです」――今回3年生が最多エントリーですが、自身のチーム内での立ち位置はどこですか。 「自分は結構いじられキャラで、結構いじられることが多いです。それでみんな笑ってくれるので、そこが自分の仕事というか、みんなを明るくしてチームの士気を上げるような役割をしていると思います」――箱根の目標をお願いします。 「チームはシード権獲得というのと、全日本のシード権も獲得のチャンスがあるので、そこを目指しています。個人では具体的な数字でいうと区間5位でいきたいなというのがあります。監督が任された区間を5番で走りたいです」ーーありがとうございました。[仁科せい]次回のアップ日は12月30日です。お楽しみに!READ MORE -
(54)箱根直前インタビュー⑬ 斉藤寛明
競走 2018.12.29箱根まで残りわずか。4年ぶりシード権を目指す明大。箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会で結果を残し、視界は良好だ。今特集では15日に行われた合同取材での選手らのコメントをお届けします。第13回は斉藤寛明(法3=国学院久我山)のインタビューです。ーー現在のコンディションはいかがですか。 「結構いいですね、90パーセントくらいです」ーー直前合宿の出来はいかがでしたか。 「ちょっと頑張り過ぎてしまいました。今日の練習までは、少し動きが悪くて、今日で良くなった感じです。合宿は気負ってしまい、走り過ぎてしまいました」ーー距離を追い込む合宿だったのでしょうか。 「追い込むというよりは、距離に不安をなくす感じでした。(全日本の後)1回練習がスピードメインに切り替わっているので、ハーフに向けた体力づくりという位置付けでした。みんな意識的に走り込んだ感じだったので、スピード(メインの練習)からの反動がありましたね」ーー箱根予選・全日本を経て、チームでのご自身の立ち位置に変化はありましたか。 「練習でも引っ張る立場というのが多くなりましたし、3・4年生が上級生ということで、自分も上級生の部類に入っているので、自覚は出てきました。後は、予選会も走らせてもらって、そこで本戦を決めたので、他の人たちに譲りたくないという気持ちもあります。(その中で)チームの中核にならないと走れないという気持ちはあります」ーー現在のチームの雰囲気はいかがですか。 「いいですね。ムードメーカーもいますし、みんな明るいですし、チームの状況もイケイケな感じです(笑)」ーーその雰囲気づくりというのは3年生中心でしょうか。 「そうですね。3年生が基本頭おかしい奴らばっかりなので(笑)。僕も騒がしいメンバーの1人ですね」ーー3年生は最多エントリーということですが、同期には負けたくない思いはありますか。 「そうですね。でも負けたくないという気持ちよりは、(同期で)一緒に襷を繋ぎたいという思いの方が強いです」ーー一昨年度もエントリーされましたが、一昨年度と今回で気持ちの違いはありますか。 「まず立ち位置が全く違いますね。一昨年はぎりぎり(エントリーに)入った感じだったんですけど、今回は全日本も走れていますし、走る候補としては、上位の方にもいると思うので、気持ちとしては全く違いますね。走るイメージも一昨年度はほとんど持てていなかったですが、今回はイメージもちゃんとあって、走る気満々です」ーー走りたい区間はどこですか。 「走るとすれば7区か8区を走りたいです。僕の実力的にも多分復路ですし、周りにごちゃごちゃいると集中できないので、単独走の方が得意ですね」ーー周りいた方が付いていけるという選手もいます。 「そうですね。僕もいてくれてもいいんですけど、集団が多いと気を遣ってしまって苦手なので、どちらかといえば単独走がいいです」ーー箱根というものはご自身にとってどんな存在ですか。 「夢の舞台というか、自分が走ると思っていなかったです。僕は競技を続けてきて、ずっと最終目標が箱根なので」ーー明大の紫紺のユニフォームに憧れての入学ということですが、それを身に付けての箱根になります。 「ずっと憧れてきたことなので、達成感というか走っていて気持ちいいんだろうなとあうイメージがありますね」――箱根駅伝への意気込みをお願いします。 「お正月は毎年箱根駅伝を見ていて、紫紺の走る姿をすごくかっこいいと思っていました。その夢の大学に入ることができ、憧れだった箱根駅伝にも走れそうな位置にいると思います。チームの目標であるシード権獲得というのと、個人としては区間8位以内で走れるように、あと2週間頑張りたいと思います」ーーありがとうございました。[仁科せい]次回のアップ日は12月30日です。お楽しみに!READ MORE